(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023036323
(43)【公開日】2023-03-14
(54)【発明の名称】メガネホルダー
(51)【国際特許分類】
G02C 11/00 20060101AFI20230307BHJP
【FI】
G02C11/00
【審査請求】未請求
【請求項の数】4
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021143312
(22)【出願日】2021-09-02
(71)【出願人】
【識別番号】504066427
【氏名又は名称】株式会社サニー
(74)【代理人】
【識別番号】100168583
【弁理士】
【氏名又は名称】前井 宏之
(72)【発明者】
【氏名】西川 雅章
【テーマコード(参考)】
2H006
【Fターム(参考)】
2H006CA00
(57)【要約】
【課題】メガネを保持し、軽量でも安定して設置する。
【解決手段】メガネホルダー1は、本体10を備える。本体10は、一対のテンプルG13が折り畳まれたメガネG1を保持する。本体10は、第1支持部11と、第2支持部12と、付勢部14とを有する。第1支持部11は、メガネG1のパッドG11を支持する。第2支持部12は、テンプルG13を支持する。付勢部14は、第1支持部11の反対側に配置され、テンプルG13をパッドG11から離れる方向に付勢する。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
一対のテンプルが折り畳まれたメガネを保持するメガネホルダー本体を備え、
前記メガネホルダー本体は、
前記メガネのパッドを支持する第1支持部と、
前記テンプルを支持する第2支持部と、
前記第1支持部の反対側に配置され、前記テンプルを前記パッドから離れる方向に付勢する付勢部と
を有する、メガネホルダー。
【請求項2】
前記メガネホルダー本体を壁面に取り付ける取付部を更に備え、
前記取付部は、平面形状であり、前記第2支持部に対して、前記第1支持部の反対側に配置され、前記付勢部より前記第1支持部から離れて位置する、請求項1に記載のメガネホルダー。
【請求項3】
前記取付部は、前記壁面に吸着する吸着剤及び磁石の少なくとも一方を有する、請求項2に記載のメガネホルダー。
【請求項4】
前記メガネホルダー本体は、平面形状の第1形態と、立体形状の第2形態との間で変更されることが可能である、請求項1から請求項3のいずれか1項に記載のメガネホルダー。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、メガネホルダーに関する。
【背景技術】
【0002】
例えば、老眼鏡を頻繁に掛け外ししたり、老眼鏡と近眼鏡とを交互に掛け外しするときに、眼鏡スタンドを使用すると、煩わしさが低減される。
【0003】
特許文献1の眼鏡スタンドは、テーブル上に置く台に支柱を立設し、支柱の上端に眼鏡を取り付けてなり、支柱は、台に直接立設されるパイプ製の本支柱と、本支柱の上端部に上下可能に嵌まる同じくパイプ製の可動支柱との組合せからなり、本支柱の上端にキャップ状で可動支柱が貫通する制動ナットを螺着するとともに、制動ナットの内空上部と本支柱の上端との間に、制動ナットの締付けにより可動支柱と摩擦するよう変形するゴムリングを設けてある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
一般的に、眼鏡スタンドは、大きく、重くすることで安定感を向上させる。
【0006】
本発明は上記課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、メガネを保持し、軽量でも安定して設置することが可能なメガネホルダーを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の一局面に係るメガネホルダーは、メガネホルダー本体を備える。前記メガネホルダー本体は、一対のテンプルが折り畳まれたメガネを保持する。
前記メガネホルダー本体は、第1支持部と、第2支持部と、付勢部とを有する。前記第1支持部は、前記メガネのパッドを支持する。前記第2支持部は、前記テンプルを支持する。前記付勢部は、前記第1支持部の反対側に配置され、前記テンプルを前記パッドから離れる方向に付勢する。
【0008】
本発明のメガネホルダーにおいて、前記メガネホルダー本体を壁面に取り付ける取付部を更に備えることが好ましい。前記取付部は、平面形状であり、前記第2支持部に対して、前記第1支持部の反対側に配置され、前記付勢部より前記第1支持部から離れて位置することが好ましい。
【0009】
本発明のメガネホルダーにおいて、前記取付部は、前記壁面に吸着する吸着剤及び磁石の少なくとも一方を有することが好ましい。
【0010】
本発明のメガネホルダーにおいて、前記メガネホルダー本体は、平面形状の第1形態と、立体形状の第2形態との間で変更されることが可能であることが好ましい。
【発明の効果】
【0011】
本発明によれば、軽量でも安定して設置することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
【
図1】本発明の実施形態に係るメガネホルダーの斜視図である。
【
図2】本発明の実施形態に係るメガネホルダーの側面図である。
【
図3】本発明の実施形態に係るメガネホルダーの別角度の斜視図である。
【
図4】本発明の実施形態に係るメガネホルダーの展開図である。
【
図5】第2形態のメガネホルダーを側面から見た模式図である。
【
図6】壁面に取り付けられたメガネホルダーを示す図である。
【
図7】メガネホルダーの変形例の第1形態を示す図である。
【
図8】メガネホルダーの変形例の第2形態を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
以下、本発明の実施形態について、図面を参照しながら説明する。なお、図中、同一又は相当部分については同一の参照符号を付して説明を繰り返さない。
【0014】
図1~
図4を参照して、本発明の実施形態に係るメガネホルダーについて説明する。
図1は、本発明の実施形態に係るメガネホルダーの斜視図である。
図2は、本発明の実施形態に係るメガネホルダーの側面図である。
図3は、本発明の実施形態に係るメガネホルダーの別角度の斜視図である。
図4は、本発明の実施形態に係るメガネホルダーの展開図である。
【0015】
図1に示すメガネホルダー1は、例えば、ポリプロピレン等の比較的軽量な熱可塑性樹脂製の部材により構成される。メガネホルダー1は、熱可塑性樹脂以外に、例えば、熱硬化性樹脂、皮革、布、金属及び紙等により構成されてもよい。
【0016】
メガネホルダー1は、本体10を備える。本体10は、第1形態と第2形態との間で変更されることが可能である。具体的には、第1形態は、シート状の平板形状である。第2形態は、立体形状である。
図1~
図3は、本体10の第2形態を示す正面図及び斜視図である。
図4は、本体10の第1形態を示す展開図である。
【0017】
次に、
図4を参照して、第1形態について説明する。
図4は、第1形態の第1面を示す。第1面は、例えば表面である。第1面の反対側の面は第2面である。第2面は、例えば裏面である。なお、表面と裏面とは逆でもよい。
【0018】
第1形態において、本体10は、第1部位P1、第2部位P2及び第3部位P3を有する。また、本体10は、折り目L1A、L1B、L2A、L2B、LCを含む。
【0019】
具体的には、第1部位P1は、縁部S11と、境界部S12と、境界部S13と、縁部S14とを有する。第1部位P1は、縁部S11と、境界部S12と、境界部S13と、縁部S14とで囲まれた領域である。
【0020】
縁部S11は、湾曲部S1Cと、第1接続部S1Lと、第2接続部S1Rとを有する。湾曲部S1Cは、第1部位P1の外側に凸状に湾曲している。湾曲部S1Cは、例えば、縁部S11の中央部に位置する。第1接続部S1Lは、湾曲部S1Cの一方の端から境界部S12の一方の端まで直線状に延びる。第1接続部S1Lは、境界部S12と直交する。第2接続部S1Rは、湾曲部S1Cの他方の端から境界部S13の一方の端まで直線状に延びる。第2接続部S1Rは、境界部S13と直交する。
【0021】
境界部S12は、直線状に延びる。境界部S13は、直線状に延びる。縁部S14は、境界部S12の他方の端と、境界部S13の他方の端と結ぶ曲線状である。縁部S14の中央部は、湾曲部S1Cと反対向きに湾曲している。
【0022】
第2部位P2は、第1部位P1に隣接する。第2部位P2は、第1部位P1に連結される。第2部位P2は、縁部S21、S22、S24と、境界部S23とを有する。第2部位P2は、縁部S21、縁部S22、縁部S24及び境界部S23で構成された略長方形である。
【0023】
縁部S21は、縁部S11の一方の端と接続する。境界部S23の一部は、境界部S12である。境界部S23には、折り目L1Aが配置される。折り目L1Aは、例えば、第1形態の本体10の表面及び裏面から、凹凸の型で押圧することで形成される。折り目L1Aは、山折りでも谷折りでもよい。
【0024】
第3部位P3は、第1部位P1に隣接する。第3部位P3は、第2部位P2に対して、第1部位P1を挟んで反対側に位置する。第3部位P3は、縁部S31、S33、S34と、境界部S32とを有する。第3部位P3は、縁部S31、縁部S33、縁部S34及び境界部S32で構成された略長方形である。
【0025】
縁部S31は、縁部S11の他方の端と接続する。境界部S32の一部は、境界部S13である。境界部S32には、折り目L1Bが配置される。折り目L1Bの折り方は、折り目L1Aと同じ折り方である。
【0026】
第3部位P3は、孔H1を有する。孔H1は、第3部位P3の中央部に位置する。孔H1については後述する。
【0027】
以上、説明したように、本体10は、第1形態において、3つのシート状の部材が連結された形状である。例えば、3つのシート状の部材のうち、両端の2つは、同じ形状である。本実施形態において、第2部位P2及び第3部位P3の位置は、逆であってもよい。
【0028】
また、第1部位P1の中央には、折り目LCが配置される。折り目LCは、例えば、縁部S11から縁部S14までの一部又は全部に配置される。折り目LCの折り方は、折り目L1A、L1Bの折り方と同じである。なお、折り目LCは、配置されなくてもよい。第1形態において、本体10の形状は、折り目LCを軸に線対称である。
【0029】
例えば、第1部位P1には、第4部位P4及び第5部位P5が配置される。第4部位P4及び第5部位P5は、後述する付勢部の一例である。
【0030】
第4部位P4は、第2部位P2に隣接した縁部S14側に配置される。第4部位P4と第2部位P2との境界は、切り目C1Aが配置されている。例えば、切り目C1Aは、折り目L1Aに沿って折り目L1Aの途中の点K1まで配置される。更に、切り目C2Aが、点K1から第1部位P1の内側に向かって配置される。第4部位P4と第1部位P1との境界には、折り目L2Aが配置される。折り目L2Aの折り方は、折り目L1Aの折り方と同じである。
【0031】
第5部位P5は、第3部位P3に隣接した縁部S14側に配置される。第5部位P5と第3部位P3との境界は、切り目C1Bが配置されている。例えば、切り目C1Bは、折り目L1Bに沿って折り目L1Bの途中の点K2まで配置される。更に、切り目C2Bが、点K2から第1部位P1の内側に向かって配置される。第5部位P5と第1部位P1との境界には、折り目L2Bが配置される。折り目L2Bの折り方は、折り目L1Bの折り方と同じである。
【0032】
次に、
図2及び
図3を参照して、メガネホルダー1の第2形態について説明する。本体10は、組み立てられると、第1形態から第2形態に変更される。具体的には、本体10は、本体10に配置された各折り目L1A、L1B、L2A、L2B、LCに沿って、第1部位P1~第5部位P5が折り曲げられ、縁部S21と縁部S31とが第3部位P3を外側にして重ねられて、第2部位P2と第3部位P3とが密着させられると、第2形態になる。
【0033】
第2形態のメガネホルダー1は、例えば、略水平な平坦面に設置される。具体的には、縁部S11、縁部S21及び縁部S31が底面部M1を形成する。以降、床面に設置されたメガネホルダー1の設置面(底面部M1)を下、反対側を上とする場合がある。第2形態において、密着させられた第2部位P2及び第3部位P3は、連結部10Bを形成する。第2形態において、第1部位P1は、保持部10Fを形成する。保持部10Fは、メガネG1を保持する。連結部10Bは、保持部10Fに連結する。
【0034】
メガネホルダー1には、第2形態において、一対のテンプルが折り畳まれたメガネG1が配置される。具体的には、本体10には、右テンプルG13R及び左テンプルG13Lが折り畳まれた状態のメガネG1が置かれる。本体10は、メガネG1を保持する。
【0035】
本体10は、第2形態において、第1支持部11と、第2支持部12とを有する。第1支持部11は、本体10の保持部10Fに位置する。具体的には、第1支持部11は、第1形態において、第1部位P1における折り目LCの両側かつ縁部S14側の部分に相当する。第1支持部11は、メガネG1の一対のパッドG11を支持する。
【0036】
パッドG11は、右パッドG11R及び左パッドG11Lを含む。右パッドG11Rは、メガネG1の右テンプルG13R側に位置する。右パッドG11Rは、メガネG1の右テンプルG13R側に位置する。
【0037】
第1支持部11は、右パッド支持部11Rと、左パッド支持部11Lとを有する。右パッド支持部11Rは、右パッドG11Rを支持する。右パッド支持部11Rは、第1部位P1における折り目LCから境界部S12までの部分に位置する。左パッド支持部11Lは、左パッドG11Lを支持する。左パッド支持部11Lは、第1部位P1における折り目LCから境界部S13までの部分に位置する。
【0038】
第1支持部11は、第1部位P1の形状によって第2形態で底面部M1に対して傾斜する。また、第1支持部11の下側は、第1部位P1の形状によって第1支持部11の上側より膨らんでいる。その結果、第1支持部11は、設置されるメガネのパッドの位置及びブリッジの幅等によらず、パッドを支持することができる。つまり、メガネホルダー1にメガネG1が置かれると、右パッド支持部11Rは右パッドG11Rが接触し、左パッド支持部11Lに左パッドG11Lが接触する。
【0039】
第2支持部12は、保持部10Fにおいて、第1支持部11より連結部10B側に位置する。第2支持部12は、メガネG1の右テンプルG13R及び左テンプルG13Lを支持する。以降、右テンプルG13R及び左テンプルG13Lのいずれか、又は、折り畳まれた一対のテンプルをテンプルG13とする場合がある。つまり、メガネホルダー1にメガネG1が置かれると、第2支持部12にテンプルG13が接触する。
【0040】
連結部10Bは、第2支持部12に連結する。連結部10Bは、平面形状である。連結部10Bの上下方向の長さは、縁部S22及び縁部S33と同じである。
図3の例では、連結部10Bの上下方向の長さは、底面部M1から切り目C2Aまでの長さより長い。
【0041】
図1~
図3を参照して説明したように、メガネホルダー1は、比較的軽量かつ、第1形態と第2形態との間で変更されることが可能であるまた、第2形態において、第1支持部11でパッドG11を支持し、第2支持部12でテンプルG13を支持する。したがって、メガネホルダー1は、軽量でも安定して設置することができ、更に様々なサイズのメガネの設置に対応できる。
【0042】
[付勢部]
図1~
図3を参照して、本実施形態において、メガネホルダー1は、付勢部14を備える。具体的には、本体10は、付勢部14を有する。例えば、付勢部14は、一対の付勢片である。
【0043】
付勢部14は、第2形態において、第1支持部11の反対側に配置される。具体的には、付勢部14は、第1支持部11と第2支持部12との間に位置する。例えば、付勢部14は、第1形態における第4部位P4及び第5部位P5によって構成される。つまり、付勢部14は、本体10の一部である。したがって、付勢部14は、本体10と同じ素材で構成されるため、低コストで配置することができる。
【0044】
付勢部14は、第2支持部12に支持されたテンプルG13をパッドG11から離れる方向に付勢する。具体的には、テンプルG13は、折り曲げられた第4部位P4及び第5部位P5が元に戻ろうとする力により、パッドG11から離れる方向に付勢され、連結部10Bに押し付けられる。又は、付勢部14によってテンプルG13がパッドG11から離れる方向に付勢されることで、パッドG11が第1支持部11に押し付けられる。したがって、メガネホルダー1に設置されたメガネの安定感が向上する。つまり、付勢部14は、メガネホルダー1に置かれたメガネG1のテンプルG13に、テンプルG13の側方から接触する。
【0045】
[取付部]
図1~
図3を参照して、本実施形態において、メガネホルダー1は、取付部13を備える。取付部13は、本体10を壁面Wに取り付ける。
【0046】
次に、
図2~
図6を参照して、本発明の実施形態に係るメガネホルダーの取付部について説明する。
図5は、第2形態のメガネホルダーを側面から見た模式図である。
図6は、壁面に取り付けられたメガネホルダーを示す図である。
【0047】
取付部13は、平面形状である。
図2~
図6の例では、取付部13は、底面部M1に対して直交する。取付部13は、第2形態において、第2支持部12に対して、第1支持部11の反対側に配置される。取付部13は、付勢部14よりも第1支持部11から離れて位置する。つまり、取付部13は、より壁面W側に配置される。具体的には、取付部13は、本体10の連結部10Bに配置される。したがって、メガネホルダー1を壁面Wに取り付けることが可能になる。
【0048】
次に、
図5を参照して、取付部13の詳細を説明する。例えば、取付部13は、壁面Wに吸着する吸着剤131及び磁石133の少なくとも一方を有する。
【0049】
したがって、壁面Wの材質によらず、メガネホルダー1を壁面Wに取り付けることができる。例えば、壁面Wが磁性体を含む物質から構成されている場合、磁石133により、メガネホルダー1が壁面Wに取り付けられる。また、壁面Wが磁性体以外の物質のみから構成されている場合、吸着剤131が壁面Wに吸着することで、メガネホルダー1が壁面Wに取り付けられる。また、吸着剤131及び磁石133を組合わせることで、磁性体を含む物質から構成されている壁面Wへの吸着力を上げることができる。
【0050】
例えば、吸着剤131は、発泡体を形成する発泡樹脂と粘着性を有するアクリル系樹脂とが混合した発泡層を有する粘着シートである。発泡層の表面には、少なくとも一部に、吸着力を有する水溶性アクリル系樹脂が付着している複数の表面気泡が存在する。なお、吸着剤131は、上記粘着シートに限定されない。具体的には、吸着剤131は、ウレタン等であってもよい。
【0051】
吸着剤131の一方の面には、例えば接着剤132が塗布される。接着剤132が塗布された面(接着面)が第3部位P3の外側(壁側)の面に接着させられると、吸着剤131及び第3部位P3が接着する。
【0052】
磁石133は、例えば、ネオジム磁石であり、接着面に接着されて配置される。接着面における磁石133の位置は、第3部位P3の孔H1の位置である。なお、磁石133は、ネオジム磁石以外の種類の磁石であってもよい。
【0053】
孔H1の内側に磁石133を配置することで、孔H1が壁となり、磁石133の脱落を防止する。
【0054】
例えば、第3部位P3の内側の面及び磁石133と、第2部位P2の外側(壁側)の面とは、両面テープ134で接着される。なお、第3部位P3の内側の面及び磁石133と、第2部位P2の外側(壁側)の面とは、両面テープ134以外に、糊及びステープル等で接着されてもよい。また、第3部位P3の内側の面及び磁石133と、第2部位P2の外側(壁側)の面とは、第2部位P2及び第3部位P3の互いの構造により、組み合って接着されてもよい。
【0055】
以上のように、組み立てられて第2形態に変更されたメガネホルダー1は、取付部13によって壁面Wに取り付けられる。メガネホルダー1は、壁面Wに取り付けられた状態で、第1支持部11でパッドG11を支持し、第2支持部12でテンプルG13を支持する。
【0056】
本実施形態において、第3部位P3に孔H1が配置されなくてもよい。例えば、孔H1の位置にネオジム磁石を配置する代わりに、マグネットシートが磁石133の一例として接着面に接着され、更に、マグネットシートの内側の面と第3部位P3の外側(壁側)の面とが接着剤、両面テープ、糊及びステープル等で接着される。
【0057】
次に、
図7及び
図8を参照して、メガネホルダー1の変形例を説明する。
図7は、メガネホルダーの変形例の第1形態を示す図である。
図8は、メガネホルダーの変形例の第2形態を示す図である。
【0058】
メガネホルダー1の変形例は、第2形態において、物を懸下する懸下部15と、突起部16とを備える。メガネホルダー1の変形例は、懸下部15及び突起部16を備える以外、メガネホルダー1と同じである。
【0059】
懸下部15は、例えば、フックである。懸下部15は、連結部10Bの下側に位置する。具体的には、懸下部15は、縁部S21に沿って配置される。懸下部15は、第1形態における第6部位P6及び第7部位P7によって構成される。
【0060】
第6部位P6及び第7部位P7は、第2部位P2を懸下部15の形状に切り込んで形成される。なお、懸下部15の形状は、
図7及び
図8に示す形状に限らない。
【0061】
第2形態において、第6部位P6及び第7部位P7が、保持部10F側に折られると、懸下部15になる。なお、懸下部15は、連結部10Bの保持部10F側の面に、第6部位P6及び第7部位P7の形状の別のパーツが取り付けられて形成されてもよい。
【0062】
例えば、メガネホルダー1が壁面Wに取り付けられていると、懸下部15は、イヤホンY1等を吊るすことができる。例えば、第1接続部S1L及び第2接続部S1Rを曲線で構成することで、保持部10Fと干渉することなくイヤホンY1等を吊るすことができる。
【0063】
突起部16は、連結部10Bの上側に配置される。具体的には、突起部16は、第2支持部12の上方に位置する。突起部16は、第1形態における第8部位P8及び第9部位P9によって構成される。第9部位P9は、ベース部位P9Aと先端部位P9Bとを含む。ベース部位P9A及び先端部位P9Bは、連結されている。ベース部位P9A及び先端部位P9Bの境界には、例えば折り目が配置される。
【0064】
第8部位P8及び第9部位P9は、本体10の一部であってもよい。また、第8部位P8及び第9部位P9は、本体10とは別のパーツであってもよい。
図8は、第8部位P8及び第9部位P9が本体10の一部である場合を示す。
【0065】
第8部位P8及び第9部位P9が本体10の一部である場合、第8部位P8は、縁部S24を境界に、第2部位P2に隣接して配置される。
【0066】
第9部位P9は、第8部位P8に隣接して配置される。具体的には、ベース部位P9Aは、第8部位P8を挟んで、第2部位P2の反対側に位置する。
【0067】
第2形態において、第8部位P8及び第9部位P9が、折り曲げられたり、張り合わされたりすると、突起部16になる。
【0068】
突起部16が第2支持部12の上方に位置することで、第2支持部12に置かれたテンプルG13の移動を妨げる。したがって、メガネホルダー1は、設置されたメガネG1をより安定して保持できる。特に、先端部位P9Bが保持部10F側に折られていると、より効果的である。なお、突起部16には、イヤホンY1等が吊るされてもよい。
【0069】
本実施形態において、本体10の形状は、
図1~
図8に示した形状に限定されない。例えば、第1部位P1の縁部S11は、直線状に延びる第1接続部S1L及び直線状に延びる第2接続部S1Rのみで構成されもよい。また、例えば、第1部位P1の形状は、人の顔(鼻)を模した形状であってもよい。また、本体10は、目及び口等の顔のパーツを模した付属品を含んでいてもよい。例えば、付属品が本体10に取り付けられてもよい。
【0070】
また、例えば、連結部10Bの上下方向の長さは、
図5に示す底面部M1から切り目C2Aまでの長さより短いか、底面部M1から切り目C2Aまでの長さと同じであってもよい。
【0071】
本実施形態において、取付部13は、磁石133のみを有する構成であってもよい。この場合、例えば、シート状の部材が、吸着剤131の代わりに配置される。
【0072】
本実施形態において、取付部13は、吸着剤131のみを有する構成であってもよい。
【0073】
本実施形態において、メガネホルダー1は、取付部13を備えていなくてもよい。この場合、例えば、メガネホルダー1は、本体10の連結部10Bを貫通するピンによって、壁面Wに取り付けられる。
【0074】
本実施形態において、付勢部14は、本体10の一部でなくてもよい。例えば、付勢部14は、第2形態の保持部10Fにおいて、第1支持部11の反対側に取り付けられるバネ及びスポンジ等であってもよい。
【0075】
本実施形態において、メガネホルダー1は、付勢部14を備えていなくてもよい。
【0076】
本実施形態において、折り目L1A、L1B、L2A、L2B、LCは、ミシン目であってもよい。
【0077】
本実施形態において、メガネホルダー1は、第1形態と、第2形態との間で変更されなくてもよい。具体的には、メガネホルダー1は、1又は複数の立体形状の成形品から構成されてもよい。
【0078】
以上、図面(
図1~
図8)を参照して本発明の実施形態について説明した。ただし、本発明は、上記の実施形態に限られるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々の態様において実施できる。また、上記の実施形態に開示される複数の構成要素は適宜改変可能である。例えば、ある実施形態に示される全構成要素のうちのある構成要素を別の実施形態の構成要素に追加してもよく、又は、ある実施形態に示される全構成要素のうちのいくつかの構成要素を実施形態から削除してもよい。
【0079】
また、図面は、発明の理解を容易にするために、それぞれの構成要素を主体に模式的に示しており、図示された各構成要素の厚さ、長さ、個数、間隔等は、図面作成の都合上から実際とは異なる場合もある。また、上記の実施形態で示す各構成要素の構成は一例であって、特に限定されるものではなく、本発明の効果から実質的に逸脱しない範囲で種々の変更が可能であることは言うまでもない。
【産業上の利用可能性】
【0080】
本発明は、眼鏡スタンドの分野に利用可能である。
【符号の説明】
【0081】
1 :メガネホルダー
10 :本体
11 :第1支持部
12 :第2支持部
13 :取付部
14 :付勢部
15 :懸下部
131 :吸着剤
133 :磁石
G1 :メガネ
G11 :パッド
G13 :テンプル
G13L :左テンプル
G13R :右テンプル
H1 :孔
W :壁面