(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023036492
(43)【公開日】2023-03-14
(54)【発明の名称】ドライヤ及び殺菌方法
(51)【国際特許分類】
A47K 10/48 20060101AFI20230307BHJP
A61L 2/10 20060101ALI20230307BHJP
【FI】
A47K10/48 A
A61L2/10
【審査請求】未請求
【請求項の数】10
【出願形態】書面
(21)【出願番号】P 2021164331
(22)【出願日】2021-09-02
(71)【出願人】
【識別番号】517088218
【氏名又は名称】中田 秀輝
(72)【発明者】
【氏名】中田 秀輝
【テーマコード(参考)】
4C058
【Fターム(参考)】
4C058AA29
4C058BB06
4C058EE26
4C058KK02
(57)【要約】
【課題】乾燥に利用した空気にウイルス、細菌、真菌等が含まれていている場合においては、これらが、空間に飛散して安全性が損なわれることがある。
【解決手段】被乾燥物体に吹き付けられた空気を回収して、紫外線を照射し殺菌して容器に保持する。乾燥動作時には、保持されている空気を一気に被乾燥物体に吹き付けることで、安全性を確保した上で、効果的に乾燥する。さらに、圧縮した空気を保持することで、より効果や実用性が高い
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
被乾燥物体を入れる乾燥用空間と、
前記乾燥用空間中にある前記被乾燥物体へ向けて空気を吹出す吹出口と、
前記被乾燥物体に吹き付けられた空気を回収する回収口と、
前記回収口から回収された空気を通気する通気筒と、
前記通気筒内に配置され紫外線を発光する発光体と、
前記通気筒から通気された空気を保持する空気保持容器と、
前記通気筒と前記空気保持容器を連結する配管と、
前記空気保持容器の空気を送風する送風手段と、
前記空気保持容器と前記送風手段を連結する配管と、
前記送風手段と前記吹出口を連結する配管とを備え、
紫外線が照射された空気を前記空気保持容器内に保持した状態で待機し、利用時に前記空気保持容器内の空気を前記被乾燥物体へ吹き付け乾燥することを特徴とするドライヤ。
【請求項2】
被乾燥物体を入れる乾燥用空間と、
前記乾燥用空間中にある前記被乾燥物体へ向けて空気を吹出す吹出口と、
前記被乾燥物体に吹き付けられた空気を回収する回収口と、
前記回収口から回収された空気を通気する通気筒と、
前記通気筒から通気された空気を保持する空気保持容器と、
前記空気保持容器内に配置され紫外線を発光する発光体と、
前記空気保持容器の空気を送風する送風手段と、
前記空気保持容器と前記送風手段を連結する配管と、
前記送風手段と前記吹出口を連結する配管とを備え、
前記空気保持容器内において紫外線が照射された空気を前記空気保持容器内に保持した状態で待機し、利用時に前記空気保持容器内の空気を前記被乾燥物体へ吹き付け乾燥することを特徴とするドライヤ。
【請求項3】
被乾燥物体を入れる乾燥用空間と、
前記乾燥用空間中にある前記被乾燥物体へ向けて空気を吹出す吹出口と、
前記被乾燥物体に吹き付けられた空気を回収する回収口と、
前記回収口から回収された空気を通気する通気筒と、
前記通気筒内に配置され紫外線を発光する発光体と、
前記通気筒から通気された空気を圧縮して送風する圧縮送風手段と、
前記圧縮送風手段より送風された空気を圧縮された状態で保持する圧縮空気保持容器と、
前記圧縮送風手段と前記圧縮空気保持容器とを連結する配管と、
前記圧縮送風手段と前記圧縮空気保持容器の間に配置され、この間の配管の通気を制御する電磁バルブと、
前記圧縮空気保持容器と前記吹出口を連結する配管と
前記圧縮空気保持容器と前記吹出口の間に配置されこの間の配管の通気を制御する電磁バルブとを備え、
紫外線が照射された空気を前記圧縮空気保持容器内に保持した状態で待機し、利用時に前記圧縮空気保持容器内の空気を前記被乾燥物体へ吹き付け乾燥することを特徴とするドライヤ。
【請求項4】
被乾燥物体を入れる乾燥用空間と、
前記乾燥用空間中にある前記被乾燥物体へ向けて空気を吹出す吹出口と、
前記被乾燥物体に吹き付けられた空気を回収する回収口と、
前記回収口から回収された空気を通気する通気筒と、
前記通気筒から通気された空気を圧縮して送風する圧縮送風手段と、
前記圧縮送風手段より送風された空気を圧縮された状態で保持する圧縮空気保持容器と、
前記圧縮送風手段と前記圧縮空気保持容器を連結する配管と、
前記圧縮送風手段と前記圧縮空気保持容器の間に配置され、この間の配管の通気を制御する電磁バルブと、
前記圧縮空気保持容器と前記吹出口を連結する配管と
前記圧縮空気保持容器と前記吹出口の間に配置されこの間の配管の通気を制御する電磁バルブと、
前記圧縮空気保持容器内の空気へ紫外線を照射する紫外線照射手段と
前記圧縮空気保持容器の一部に設けられ前記紫外線照射手段からの紫外線を透過する透過部とを備え
前記圧縮空気保持容器内において紫外線が照射された空気を前記圧縮空気保持容器内に保持した状態で待機し、利用時に前記圧縮空気保持容器内の空気を前記被乾燥物体へ吹き付け乾燥することを特徴とするドライヤ。
【請求項5】
前記吹出口より、断続的にパルス状に空気を前記被乾燥物体へ向けて吹出すことを特徴とする請求項3、4に記載のドライヤ。
【請求項6】
前記待機状態において、空間の空気を前記回収口から吸込み、紫外線を照射して空間に排出することで、空間中の空気を殺菌することを特徴とする請求項1,2,3、4に記載のドライヤを用いた殺菌方法。
【請求項7】
前記圧縮送風手段はファンもしくはコンプレッサーであることを特徴とする請求項3~6に記載のドライヤ及び殺菌方法。
【請求項8】
前記発光体は波長が250~280nmの光を含む紫外線を発光する殺菌灯、冷陰極UVランプ、LEDのいずれかであることを特徴とする請求項1、3、5、6,7記載のドライヤ及び殺菌方法。
【請求項9】
前記紫外線照射手段は、波長が250~280nmの光を含む紫外線を発光する殺菌灯、冷陰極UVランプ、LEDのいずれかの発光体から発せられた紫外線を照射することを特徴とする請求項2、4、5,6,7記載のドライヤ及び殺菌方法。
【請求項10】
前記通気筒、前記空気保持容器、前記圧縮空気保持容器の内壁に紫外線を反射する機能を備えたことを特徴とする請求項1~9記載のドライヤ及び殺菌方法。
【発明の詳細な説明】
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、殺菌された空気を物体に吹き付け乾燥させるドライヤ、特にハンドドライヤに関する。さらに、本開示は、吹き付けた空気により、吹き飛ばされたウイルス、細菌、真菌などを含む空気を回収して不活化や殺菌してから再度乾燥に利用することで、安全で効率的なドライヤに関する。
また、空間中の空気及び乾燥に利用後回収した空気を、不活化や殺菌してから、圧縮して一旦容器等に貯め、この容器中に貯められた空気を一気に吹き付け乾燥させるドライヤにも関する。
更に本ドライヤの空気の回収及び不活化や殺菌機能を利用した空間の殺菌方法にも関する。
【背景技術】
【0002】
手洗い後に手を乾燥させるドライヤは、空気を手に吹き付け、手に付着している水滴を吹き飛ばしたり、蒸発させることで手を乾燥させる。吹き飛ばした水滴を効率的かつ効果的に回収するための循環式のドライヤが利用されている(特許文献1)。
また、吹き付けた空気を回収し、この回収した空気に紫外線等を照射することで、回収した空気や吹き飛ばされた水滴を殺菌してから再度乾燥に利用するハンドドライヤの技術も提案されている(特許文献2)。この技術によれば、手に付着していたウイルス、細菌、真菌などが、空間に放出され感染が広がるリスクを低減することができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2000―139768
【特許文献2】特開2013―226415
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
循環式のドライヤの場合、回収した空気にウイルス、細菌、真菌などが含まれていても不活化や殺菌することなく一部が再度手に吹き付けられる可能性が有る。
【0005】
回収した空気に紫外線を照射して、不活化、殺菌する場合には、ウイルス、細菌や真菌を不活化、殺菌できるだけの紫外線量を照射する必要がある。このために、紫外線の強度および、紫外線を照射する時間を調整する必要が有る。
消費電力やサイズの制約、さらには紫外線発光体の発光強度の限界から、照射できる紫外線の強度には制限が有るので、不活化、殺菌が可能な程度の照射時間が必要になる。従って、紫外線を照射する時間を確保するために、紫外線照射領域を通過する空気の速度を制限している。特に、紫外線耐性が大きいウイルス、細菌や真菌を不活化、殺菌するには、長い照射時間を確保する必要が有り、空気の速度を低下させざるを得ず、利用できる風量が低下する。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本開示の一態様に係るドライヤは、被乾燥物体を入れる乾燥用空間と、前記乾燥用空間中にある前記被乾燥物体へ向けて空気を吹出す吹出口と、前記被乾燥物体に吹き付けられた空気を回収する回収口と、前記回収口から回収された空気を通気する通気筒と、前記通気筒内に配置され紫外線を発光する発光体と、前記通気筒から通気された空気を保持する空気保持容器と、前記通気筒と前記空気保持容器を連結する配管と、前記空気保持容器の空気を送風する送風手段と、前記空気保持容器と前記送風手段を連結する配管と、前記送風手段と前記吹出口を連結する配管とを備え、
紫外線が照射された空気を前記空気保持容器内に保持した状態で待機し、利用時に前記空気保持容器内の空気を前記被乾燥物体へ吹き付け乾燥するドライヤである。
【0007】
また、本開示の別の一態様に係るドライヤは、被乾燥物体を入れる乾燥用空間と、前記乾燥用空間中にある前記被乾燥物体へ向けて空気を吹出す吹出口と、前記被乾燥物体に吹き付けられた空気を回収する回収口と、前記回収口から回収された空気を通気する通気筒と、前記通気筒から通気された空気を保持する空気保持容器と、前記空気保持容器内に配置され紫外線を発光する発光体と、前記空気保持容器の空気を送風する送風手段と、前記空気保持容器と前記送風手段を連結する配管と、前記送風手段と前記吹出口を連結する配管とを備え、
前記空気保持容器内において紫外線が照射された空気を前記空気保持容器内に保持した状態で待機し、利用時に前記空気保持容器内の空気を前記被乾燥物体へ吹き付け乾燥するドライヤである。
【0008】
また、本開示の別の一態様に係るドライヤは、被乾燥物体を入れる乾燥用空間と、前記乾燥用空間中にある前記被乾燥物体へ向けて空気を吹出す吹出口と、前記被乾燥物体に吹き付けられた空気を回収する回収口と、前記回収口から回収された空気を通気する通気筒と、前記通気筒内に配置され紫外線を発光する発光体と、前記通気筒から通気された空気を圧縮して送風する圧縮送風手段と、前記圧縮送風手段より送風された空気を圧縮された状態で保持する圧縮空気保持容器と、前記圧縮送風手段と前記圧縮空気保持容器とを連結する配管と、前記圧縮送風手段と前記圧縮空気保持容器の間に配置されこの間の配管の通気を制御する電磁バルブと、前記圧縮空気保持容器と前記吹出口を連結する配管と、前記圧縮空気保持容器と前記吹出口の間に配置され、この間の配管の通気を制御する電磁バルブとを備え、
紫外線が照射された空気を前記圧縮空気保持容器内に保持した状態で待機し、利用時に前記圧縮空気保持容器内の空気を前記被乾燥物体へ吹き付け乾燥するドライヤである。
【0009】
また、本開示の別の一態様に係るドライヤは、被乾燥物体を入れる乾燥用空間と、前記乾燥用空間中にある前記被乾燥物体へ向けて空気を吹出す吹出口と、前記被乾燥物体に吹き付けられた空気を回収する回収口と、前記回収口から回収された空気を通気する通気筒と、前記通気筒から通気された空気を圧縮して送風する圧縮送風手段と、前記圧縮送風手段より送風された空気を圧縮された状態で保持する圧縮空気保持容器と、前記圧縮送風手段と前記圧縮空気保持容器を連結する配管と、前記圧縮送風手段と前記圧縮空気保持容器の間に配置されこの間の配管の通気を制御する電磁バルブと、前記圧縮空気保持容器と前記吹出口を連結する配管と前記圧縮空気保持容器と前記吹出口の間に配置されこの間の配管の通気を制御する電磁バルブと、前記圧縮空気保持容器内の空気へ紫外線を照射する紫外線照射手段と、前記圧縮空気保持容器の一部に設けられ前記紫外線照射手段からの紫外線を透過する透過部とを備え
前記圧縮空気保持容器内において紫外線が照射された空気を前記圧縮空気保持容器内に保持した状態で待機し、利用時に前記圧縮空気保持容器内の空気を前記被乾燥物体へ吹き付け乾燥するドライヤである。
【発明の効果】
【0010】
本開示によれば、物体に吹き付けた空気を回収して、一旦容器等に貯めてから再度物体に吹き付け乾燥させる。この際、空気を不活化や殺菌してから容器に貯める、または容器に貯められている空気を不活化や殺菌することで、安全で効率的なドライヤを提供することができる。
さらに、容器に貯める際に圧縮してから貯めると、乾燥に利用できる空気の量を増加できるので、より効果的である。
またドライヤとして使用しない待機状態において、空間中の空気を吸い込み不活化や殺菌してから空間に戻すことで、空間を殺菌することができる。即ち殺菌装置としても動作する。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【
図1】実施形態1に係るドライヤ及び殺菌方法の模式図である。
【
図2】実施形態2に係るドライヤ及び殺菌方法の模式図である。
【
図3】実施形態1に係るドライヤ及び殺菌方法の模式図である。
【
図4】実施形態2に係るドライヤ及び殺菌方法の模式図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
(本開示の概要)
本開示の一態様に係るドライヤは、物体に吹き付けて回収した空気にウイルス、細菌や真菌を不活化、殺菌する紫外線を照射することで、回収した空気を殺菌して再度乾燥に使用するドライヤである。回収した空気は一旦容器に貯められた後に再度乾燥に利用する。この際、紫外線を照射後、容器に保管しても良いし、容器に保管中に紫外線を照射しても良い。さらに、圧縮してから容器に貯めることで乾燥に利用できる空気の量を増加させても良い。
ウイルス、細菌や真菌を不活化、殺菌する紫外線としては、例えば波長が250~280nmの光を含む紫外線が好適である。
【0013】
上記の様な本開示用いる波長250~280nmの紫外線は、殺菌線とも呼ばれ、核酸に吸収される。この結果、核酸は変質し、ウイルス、細菌や真菌が不活性化、殺菌される。特に、波長が253.7nmの紫外線は殺菌線と呼ばれ、強い殺菌効果を持つ。
【0014】
以下、本開示の実施の形態を、図面を参照して説明する。なお、紫外線を発光する深紫外線LED、殺菌ランプ、オゾンランプ、キセノンエキシマランプ、ファン、コンプレッサー、ヒーター、電磁バルブへ電力や制御信号を供給するための配線やコネクタは図示しない。
【0015】
(実施形態1)
図1を参照して実施の形態1に係るドライヤについて説明する。
図1は、実施の形態1に係るドライヤの構成の一例を示した模式図である。
【0016】
101は、ドライヤのハウジングで、ドライヤを構成する様々な部材を保持し、さらに壁等に設置する際の固定部位を有する。102は乾燥させる手など物体を入れる乾燥用空間、103は濡れた手で乾燥空間102に入れることで乾燥させる。104は空気を吹出す吹出口でここから吹出され空気が手103に吹き付けられる。105は手103に吹付けられた空気を回収する回収口、106は回収口105から回収された空気を通す通気筒である。107は波長250~280nmの紫外線を発光する例えば殺菌ランプ等の発光体である。発光体107は通気筒106内に配置され、通気筒106内を通る空気に紫外線を照射して、不活化や殺菌する。108は、空気は通すが紫外線を通さない遮光通風板で、発光体107から発せられた紫外線を外部に漏らさない様に配置されている。
【0017】
109は配管、110は通気筒106内で紫外線を照射された空気を保持する空気保持容器である。配管109は通気筒106と空気保持容器110を連結する。111、112は配管で、空気保持容器110に貯められた空気は、配管111、112を通過して吹出口104より、手103へ吹き付けられる。114は、空気保持容器110に貯められた空気を、吹出口104へ送風するファン等の送風手段で、配管111と配管112に間に配置される。この送風手段114の作用で、回収口105より回収され空気は通気筒106、配管109を経て、空気保持容器110へ送風される。
115は電磁バルブで配管109の通気を制御する。116は電磁バルブで配管112の通気を制御する。
なお、
図1での矢印は空気の流れる方向を示す。
【0018】
次に、実施の形態1に係るドライヤについて、準備ステップと動作ステップに分けて説明する。
準備ステップでは、まず電磁バルブ115、116を開け、送風手段114が作動させる。そうすると、空間中の空気が、回収口105を介して通風筒106へ送風され、通風筒106内で発光体107から紫外線を照射され、不活化、殺菌される。不活化、殺菌された空気は、送風手段114の作用により配管109を介して空気保持容器110へ送風され貯められる。そして、空気保持容器110内の空気が、不活化、殺菌された空気に置換された後に、送風手段114を停止する。同時に、電磁バルブ115、116を閉じる。なお、この準備ステップでは、空気が通気筒106内において、紫外線に照射される時間が、不活化、殺菌に必要な時間以上になるように、風速を制限しているので、送風手段114が送風する風量も制限されている。
【0019】
なお、空気保持容器110内の空気を、不活化、殺菌された空気に置換するには、空気保持容器110の容量以上の不活化、殺菌された空気の量を送風する。
上記の様に、準備ステップでは、空間中の空気を不活化、殺菌した上で、空気保持容器110内に保持して、動作ステップに備える。
【0020】
動作ステップにおいては、濡れた手103が乾燥用空間102に入れられたことを光センサ等(図示せず)で感知すると、電磁バルブ115、116が開き送風手段114が作動し、空気保持容器110内に保持された空気が、吹出口104より、手103に向けて吹出される。同時に、送風手段114の作用で回収口105より、手103に吹き付けられた空気を回収して、通気筒106、配管109を経て、空気保持容器110へ送風される。この際の風量は、効果的に乾燥できる程度にまで増加している。即ち、手103を乾燥中は、送風手段114の風量は、準備ステップの時の風量よりも大きくなる様に制御されている。そして、手103の乾燥が終了し、手103が乾燥用空間102から出されたことを光センサ等(図示せず)で感知すると、送風手段114を制御して風量を準備ステップの際の風量まで低下させる。これをもって、動作ステップは終了し、準備ステップへ移行する。そして、空気保持容器110内の空気が、不活化、殺菌された空気に置換された後に、送風手段114を停止する。同時に、電磁バルブ115、116を閉じた状態で次の動作ステップに備える。
【0021】
以上の様に、本実施の形態1によれば、準備ステップにおいて、予め不活化、殺菌した空気を空気保持容器110に貯めておくことで、より大きな風量の不活化、殺菌された空気を乾燥に利用できる。即ち、不活化や殺菌が可能な風量より、大きな風量で乾燥を行うことができ実用的である。
【0022】
なお、空気保持容器110内の空気が、不活化、殺菌された空気に置換された後にも送風手段114の動作を継続し、回収口105より回収した空間の空気を不活化、殺菌してから吹出口104より排出しても良い。この動作の際は、電磁バルブ115,116は開けている。
準備ステップ、動作ステップで無い待機状態の本ドライヤを上記の様に動作させることで、乾燥機能を損なうことなく、空間の空気を殺菌することができる。この様に待機状態においても、空間の空気を殺菌することで、乾燥動作時に回収しきれない空気も殺菌できるので、より安全である。なお、準備ステップ、動作ステップで無い待機状態で上記の様に動作させる場合は、電磁バルブ115,116は無くても良い。さらに、空気保持容器110と、周囲の空間との空気の流入や流出が無視できる場合も、電磁バルブ115,116は無くても良い。また、電磁バルブ115,166は逆止弁でも良い。
【0023】
(実施形態2)
図2を参照して実施の形態1に係るドライヤについて説明する。
図2は、実施の形態2に係るドライヤの構成の一例を示した模式図である。
【0024】
201は、ドライヤのハウジングで、ドライヤを構成する様々な部材を保持し、さらに壁等に設置する際の固定部位を有する。202は乾燥させる手など物体を入れる乾燥用空間、203は濡れた手で乾燥空間202に入れることで乾燥させる。204は空気を吹出す吹出口でここから吹出され空気が手203に吹き付けられる。205は手203に吹付けられた空気を回収する回収口、206は回収口205から回収された空気を通す通気筒である。207は、通気筒206と連結され、通気筒206を通って来た空気を保持する空気保持容器である。208は波長250~280nmの紫外線を発光する例えば殺菌ランプ等の発光体である。発光体208は空気保持容器207内に配置され、空気保持容器207内の空気に紫外線を照射して、不活化や殺菌する。空気保持容器207の内壁は紫外線を反射する機能を有している。
【0025】
209、210は配管、211は空気保持容器207に貯められた空気を、吹出口204へ送風するファン等の送風手段である。送風手段210は、配管209で空気保持容器207と連結され、配管210で吹出口204と連結されている。送風手段211を作動させると、空気保持容器207に貯められた空気は、配管209、210を通過して吹出口204より、手203へ吹き付けられ、同時に回収口205から吸引された空気が通気筒206を通って空気保持容器207へ送風される。
212は電磁バルブで通気筒206の通気を制御する。213は電磁バルブで配管210の通気を制御する。なお、
図2での矢印は空気の流れる方向を示す。
【0026】
次に、実施の形態2に係るドライヤについて、準備ステップと動作ステップに分けて説明する。
準備ステップでは、まず電磁バルブ212、213を閉じ、空気保持容器207内の空気に発光体208から紫外線を照射し、不活化、殺菌する。そして、紫外線の照射時間が、不活化、殺菌に必要な時間以上になると、紫外線の照射を停止し動作ステップに備える。
【0027】
動作ステップにおいては、濡れた手203が乾燥用空間202に入れられたことを光センサ等(図示せず)で感知すると、電磁バルブ212、213が開き送風手段211が作動し、空気保持容器207内に保持された空気が、吹出口204より、手203に向けて吹出される。同時に、送風手段211の作用で回収口205より、手203に吹き付けられた空気を回収して、通気筒206を経て、空気保持容器207へ送風される。そして、手203の乾燥が終了し、手203が乾燥用空間202から出されたことを光センサ等(図示せず)で感知すると、送風手段211の作動を停止し動作ステップは終了する。そして準備ステップへ移行し、電磁バルブ212、213を閉じて、空気保持容器207内の空気を不活化、殺菌し、次の動作ステップに備える。
【0028】
以上の様に、本実施の形態1によれば、準備ステップにおいて、予め不活化、殺菌した空気を空気保持容器207に貯めておくことで、より大きな風量の不活化、殺菌された空気を乾燥に利用できる。
【0029】
なお、空気保持容器207内の空気が、不活化、殺菌された後にも送風手段211の動作を継続し、回収口205より回収した空間の空気を不活化、殺菌してから吹出口204より排出しても良い。この動作の際は、電磁バルブ212,213は開けている。ただし、この場合、空気保持容器207内の空気が動いているので、必要な紫外線照射時間を確保するために、動作ステップの際よりも風量を十分小さくする必要が有る。また、電磁バルブ212,213は逆止弁でも良い。
準備ステップ、動作ステップで無い待機状態の本ドライヤを上記の様に動作させることで、乾燥機能を損なうことなく、空間の空気を殺菌することもできる。この様に待機状態においても、空間の空気を殺菌することで、乾燥動作時に回収しきれない空気も殺菌できるので、より安全である。
【0030】
(実施形態3)
図3を参照して実施の形態3に係るドライヤについて説明する。
図3は、実施の形態1に係るドライヤの構成の一例を示した模式図である。
【0031】
301は、ドライヤのハウジングで、ドライヤを構成する様々な部材を保持し、さらに壁等に設置する際の固定部位を有する。302は乾燥させる手など物体を入れる乾燥用空間、303は濡れた手で乾燥空間302に入れることで乾燥させる。304は空気を吹出す吹出口でここから吹出され空気が手303に吹き付けられる。305は手303に吹付けられた空気を回収する回収口、306は回収口305から回収された空気を通す通気筒である。307は波長250~280nmの紫外線を発光する例えば殺菌ランプ等の発光体である。発光体307は通気筒306内に配置され、通気筒306内を通る空気に紫外線を照射して、不活化や殺菌する。
【0032】
308は回収口305より回収され通気筒306を通って来た空気を圧縮して送風するコンプレッサー等の圧縮送風手段である。309は配管、310は配管309を介して圧縮送風手段308から送風された空気を保持する圧縮空気保持容器である。311は電磁バルブで配管309の通気を制御する。312は圧縮送風手段308と電磁バルブ311に間の配管309より分岐したリーク用の配管で、リーク口313より排出する空気を通す。314は電磁バルブで配管312の通気を制御する。315はレギュレータで圧縮空気保持容器310から排出する空気の圧力を調整する。316は配管で、圧縮空気保持容器310から排出された空気を通気する。吹出口304は、配管316を介して圧縮空気保持容器310から排出された空気を手303に吹き付ける様に配置している。317は電磁バルブで配管316の通気を制御する。
なお、
図3での矢印は空気の流れる方向を示す。
【0033】
次に、実施の形態3に係るドライヤについて、準備ステップと動作ステップに分けて説明する。
準備ステップでは、まず電磁バルブ311が開けられ、電磁バルブ314、317が閉じられた状態で、圧縮送風手段308が作動し、空間中の空気が、回収口305を介して通風筒306へ送風され、通風筒306内で発光体307から紫外線を照射され、不活化、殺菌される。不活化、殺菌された空気は、圧縮送風手段308により配管309を介して圧縮空気保持容器310へ送風され圧縮して貯められる。そして、圧縮空気保持容器310内の空気の圧力が所定値に到達すると送風が停止され、電磁バルブ311が閉じて配管309の通気を止める。ここで、圧力の所定値としては10気圧程度が実用上好ましい。また、準備ステップにおいては、電磁バルブ314、317は閉じられている。従って、吹出口304、リーク口313から空気は排出されない。この準備ステップでは、空気が通気筒306内において、紫外線に照射される時間が、不活化、殺菌に必要な時間以上になるように、風速を制限しているので、圧縮送風手段308が送風する風量も制限されている。
上記の様に、準備ステップでは、空間中の空気を不活化、殺菌した上で、所定の圧力まで圧縮した圧縮空気保持容器310内に保持して、動作ステップに備える。
【0034】
動作ステップにおいては、濡れた手303が乾燥用空間302に入れられたことを光センサ等(図示せず)で感知すると、電磁バルブ317が開き、吹出口304より圧縮空気保持容器310内に保持された空気が手303に向けて吹出される。同時に、圧縮送風手段308も動作して回収口305より、手303に吹き付けられた空気を回収して、準備ステップの際と同様に不活化、殺菌された後に圧縮空気保持容器310に圧縮されて保持される。
そして、手303の乾燥が終了し、手303が乾燥用空間302から出されたことを光センサ等(図示せず)で感知すると、電磁バルブ317が閉じ、吹出口304からの空気の吹き出しが停止する。ここで、まだ、圧縮空気保持容器310内の空気の圧力が所定値に到達していない場合は、圧縮送風手段308の動作は、所定の圧力に到達するまで継続する。そして圧縮空気保持容器310内の空気の圧力が所定値の状態で次の動作ステップに備える。
【0035】
以上の様に、本実施の形態3によれば、準備ステップにおいて、予め不活化、殺菌した空気を圧縮した状態で圧縮空気保持容器310に貯めておき、一気に吹出すことで、より大きな風量の不活化、殺菌された空気を乾燥に利用できる。即ち、準備ステップでの風量より、より大きな風量で乾燥を行うことができ実用的である。さらに、乾燥に用いた空気を回収して再度不活化や殺菌しているので、手303に付着したウイルス、細菌、真菌を空間にまき散らすことが無くより安全性が高い。
【0036】
圧縮空気保持容器310内の空気の圧力が高いので、空気をより高速で吹き付けることができ、手303に付着した水滴を飛ばすのに有利である。ここで、吹き付ける空気の速度即ち風速はレギュレータ315で圧力を調整することで、制御できる。ただし、風速を上げると、圧縮空気保持容器310内の空気の消費時間も短くなるので、レギュレータ315で適切な圧力に調整することで利便性も考慮できる。
一方、吹出口304から吹き出す空気を断続的にパルス状に吹出し様に電磁バルブ317を制御すると、連続して吹出す場合と平均風量は同一でも、風速の尖頭値を高くすることができるので、より効果的に水滴を飛ばせる。
【0037】
なお、圧縮空気保持容器310内の空気の圧力が所定値にある場合においても、圧縮送風手段308を動作させ、回収口305より回収した空間の空気を不活化、殺菌してからリーク口313より排出しても良い。この動作の際は、電磁バルブ311は閉じて、電磁バルブ314は開ける。
準備ステップ、動作ステップで無い待機状態の本ドライヤを上記の様に動作させることで、乾燥機能を損なうことなく、空間の空気を殺菌することもできる。この様に待機状態においても、空間の空気を殺菌することで、乾燥動作時に回収しきれない空気も殺菌できるので、より安全である。
【0038】
本実施の形態3によれば、不活化、殺菌した空気を圧縮した状態で圧縮空気保持容器310内で保持しているので、実施の形態1,2より小型なドライヤを構成でき、実用性が高い
【0039】
(実施形態4)
図4を参照して実施の形態4に係るドライヤについて説明する。
図4は、実施の形態4に係るドライヤの構成の一例を示した模式図である。
【0040】
401は、ドライヤのハウジングで、ドライヤを構成する様々な部材を保持し、さらに壁等に設置する際の固定部位を有する。402は乾燥させる手など物体を入れる乾燥用空間、403は濡れた手で乾燥空間402に入れることで乾燥させる。404は空気を吹出す吹出口でここから吹出され空気が手403に吹き付けられる。405は手403に吹付けられた空気を回収する回収口、406は回収口405から回収された空気を通す通気筒である。
【0041】
407は回収口405より回収され通気筒406を通って来た空気を圧縮して送風するコンプレッサー等の圧縮送風手段である。408は配管、409は配管408を介して圧縮送風手段407から送風された空気を保持する圧縮空気保持容器である。410は電磁バルブで配管408の通気を制御する。
411は配管で、圧縮空気保持容器409から排出された空気を通気する。吹出口404は、配管411を介して圧縮空気保持容器409から排出された空気を手403に吹き付ける様に配置している。
412はレギュレータで圧縮空気保持容器409から排出する空気の圧力を調整する。413は電磁バルブで配管411の通気を制御する。
【0042】
414は圧縮空気保持容器409の一部に設けた紫外線を透過する石英等の材料からなる透過部、415は透過部414を透過して、圧縮空気保持容器409内の空気にウイルス、細菌、真菌を不活化、殺菌する紫外線を照射する紫外線照射手段で、深紫外線LED等とレンズ等を組合わせて構成されている。
【0043】
圧縮空気保持容器409の内壁は、紫外線を反射する反射面からなり、紫外線照射手段415から照射された紫外線を圧縮空気保持容器409の内部で多重反射させることで、圧縮空気へ照射する殺菌線量を増強している。紫外線照射手段415は、波長が250~280nmの光を含む紫外線を、透過部414を介して圧縮空気保持容器409の内部へできるだけ多くの紫外線を照射できる様にレンズ等からなる光学系を設定している。なお、
図4での矢印は空気の流れる方向を示す。
【0044】
圧縮空気保持容器409の内部体積が大きくなると紫外線強度の平均は低下する。このため、不活化や殺菌に必要な紫外線強度を確保するには、圧縮空気保持容器409の内部体積を制限する必要がある。圧縮しないで圧縮空気保持容器409に空気を保持すると、内部体積を制限すると利用できる空気の量が低下する。
【0045】
そこで、本実施の形態では、回収した空気を圧縮してから紫外線を照射することで、乾燥に利用できる空気量を拡大している。この効果は、圧縮空気保持容器409内の圧力を上げても、殺菌線強度(W/m2)は変わらないが、圧縮空気保持容器26が保持できる空気量は増加する特性を利用して実現している。
【0046】
次に、実施の形態4に係るドライヤについて、準備ステップと動作ステップに分けて説明する。
準備ステップでは、まず圧縮送風手段407が作動し、空間中の空気が、回収口405を介して通気筒405へ送風され配管408を介して圧縮空気保持容器409へ送風され圧縮して貯められる。そして、圧縮空気保持容器409内の空気の圧力が所定値に到達すると送風が停止され、電磁バルブ410が閉じて配管408の通気を止める。ここで、圧力の所定値としては10気圧程度が実用上好ましい。また準備ステップにおいては、言うまでもないが電磁バルブ413は閉じられており、吹出口404から空気は排出されない。
【0047】
圧縮空気保持容器409に保持された空気に紫外線照射手段415より紫外線が照射され、不活化、殺菌される。
上記の様に、準備ステップでは、空間中の空気を所定の圧力まで圧縮して圧縮空気保持容器409内に保持して、不活化、殺菌した上で、動作ステップに備える。なお、圧縮送風手段407が圧縮空気保持容器409へ空気を送風している最中に、紫外線を照射しても良い。
【0048】
動作ステップにおいては、濡れた手403が乾燥用空間402に入れられたことを光センサ等(図示せず)で感知すると、電磁バルブ413が開き、吹出口404より圧縮空気保持容器409内に保持された空気が手403に向けて吹出される。同時に、圧縮送風手段407も動作して回収口405より、手403に吹き付けられた空気を回収して、圧縮空気保持容器409に圧縮されて保持される。
【0049】
そして、手403の乾燥が終了し、手403が乾燥用空間402から出されたことを光センサ等(図示せず)で感知すると、電磁バルブ413が閉じ、吹出口404からの空気の吹き出しが停止する。ここで、まだ、圧縮空気保持容器409内の空気の圧力が所定値に到達していない場合は、圧縮送風手段407の作動は、所定の圧力に到達するまで継続する。そして紫外線で不活化、殺菌し、圧縮空気保持容器409内の空気の圧力が所定値の状態で次の動作ステップに備える。
【0050】
以上の様に、本実施の形態4によれば、準備ステップにおいて、予め空気を圧縮空気保持容器409に貯めておき、不活化、殺菌しておくことで、より大きな風量の不活化、殺菌された空気を乾燥に利用できる。さらに、乾燥に用いた空気を回収して再度不活化や殺菌しているので、手403に付着したウイルス、細菌、真菌を空間にまき散らすことが少ながより安全性が高い。
また、準備ステップ、動作ステップで無い待機状態において、圧縮送風手段407を作動させ圧縮空気保持容器409内の圧力を所定値に維持できる風量で吹出口404からの空気の吹き出すことで、乾燥機能を損なうことなく、空間の空気を殺菌することもできる。ここで、風量はレギュレータ412で調整できる。
【0051】
なお、圧縮空気保持容器409は高い圧力に耐えられる形状例えば球状を有していると、より高い圧力を実現できるので、効果的である。また、本実施の形態では、圧縮空気保持容器409の外部に紫外線照射手段415を配置しているので、紫外線照射手段415の耐圧を高くする必要がなく、実現が容易である。なお、電磁バルブ410は逆止弁でも良い。
【0052】
また、実施の形態3,4において、圧縮空気保持容器310、409内の空気の圧力は、圧力センサで検知しても良いし、圧縮送風手段308、407の送風した空気の量から算出しても良い。
なお、配管316、411の周囲にヒーターを配置すると乾燥に温風を利用することもできる。
【0053】
以上の様に、本実施の形態4によれば、圧縮空気保持容器409内の空気を圧縮することで、不活化、殺菌できる空気量を拡大できる。この拡大効果によって、より小型の圧縮空気保持容器409で、十分な空気量を不活化、殺菌できる方法を提供できる。特に本実施の形態4では、圧縮空気保持容器409内に圧縮及び殺菌された十分な空気量を保持して上で、利用する際に一気に排出することで、人体等の乾燥に利用すると効果的である。
さらに、本実施の形態4によれば、実施の形態3と同様に圧縮空気保持容器409内の空気を圧縮することで、より大きな風量を実現するドライヤを提供することができる。
【産業上の利用可能性】
【0054】
本開示は、空気保持容器内に不活化、殺菌された空気を貯めておき、乾燥に利用する際に一気に吹出することで、効果的に乾燥できるだけでなく、利便性や安全性も高い。また、圧縮空気保持容器内に不活化、殺菌された空気を圧縮して貯めておくことで、小型化できより利便性が高い。
さらに、圧縮してから紫外線を照射することで、殺菌できる空気の量を拡大できる。この拡大効果によって、低消費電力で小型な紫外線照射手段で、乾燥に十分な量の空気を殺菌した上での利用できるのでより実用的である。
なお、ドライヤとして使用しない待機状態において、空間中の空気を吸い込み不活化や殺菌してから空間に戻すことで、空間の空気を殺菌することができ、効率的に安全性も確保できる。
【符号の説明】
【00055】
101 ハウジング
102 乾燥用空間
103 手
104 吹出口
105 回収口
106 通気筒
107 発光体
108 遮光通風板
109 配管
110 空気保持容器
111 配管
112 配管
114 送風手段
115 電磁バルブ
116 電磁バルブ
201 ハウジング
202 乾燥用空間
203 手
204 吹出口
205 回収口
206 通気筒
207 空気保持容器
208 発光体
209 配管
210 配管
211 送風手段
212 電磁バルブ
213 電磁バルブ
301 ハウジング
302 乾燥用空間
303 手
304 吹出口
305 回収口
306 通気筒
307 発光体
308 圧縮送風手段
309 配管
310 圧縮空気保持容器
11 電磁バルブ
312 配管
313 リーク口
314 電磁バルブ
315 レギュレーター
316 配管
317 電磁バルブ
401 ハウジング
402 乾燥用空間
403 手
404 吹出口
405 回収口
406 通気筒
407 圧縮送風手段
408 配管
409 圧縮空気保持容器
410 電磁バルブ
411 配管
412 レギュレーター
413 電磁バルブ
414 透過部
415 紫外線照射手段