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  • 特開-収納袋つきエコバッグ 図1
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023036494
(43)【公開日】2023-03-14
(54)【発明の名称】収納袋つきエコバッグ
(51)【国際特許分類】
   A45C 7/00 20060101AFI20230307BHJP
【FI】
A45C7/00 G
【審査請求】未請求
【請求項の数】1
【出願形態】書面
(21)【出願番号】P 2021164333
(22)【出願日】2021-09-02
(71)【出願人】
【識別番号】507158905
【氏名又は名称】株式会社アルトエイジ
(72)【発明者】
【氏名】馬場 潤
【テーマコード(参考)】
3B045
【Fターム(参考)】
3B045AA53
3B045CB05
3B045CE07
3B045CE09
3B045FA01
3B045JA02
(57)【要約】
【課題】 収納するエコバッグが皺だらけにならないように折畳みやすくし、かつ紛失しにくく、可能な限り環境保護にも資する収納袋のついたエコバッグを提供する。
【解決手段】 開口部を有するエコバッグ本体6と、前記エコバッグ本体6を折畳んで収納するための収納袋からなり、前記収納袋はエコバッグ本体6を収納する収納部1と収納蓋とを有し、エコバッグ本体側接続部7と収納蓋側接続部3とによってエコバッグ本体6と着脱でき、前記収納蓋は前記収納袋のエコバッグ本体6への装着時には伸ばし、前記収納袋のエコバッグ本体6からの脱離時には収納部1と収納蓋基本部2との境目と、収納蓋基本部2と収納蓋折返し部4との境目との境目とで二度折返して、前記収納蓋側接続部3と収納部側接続部5によって閉じることを特徴とするエコバッグである。
【選択図】図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
開口部を有するエコバッグ本体と、
前記エコバッグ本体を折畳んで収納するための収納袋からなり、
前記収納袋はエコバッグ本体を収納する収納部と収納蓋とを有し、
エコバッグ本体側接続部と収納蓋側接続部とによってエコバッグ本体と着脱でき、
前記収納蓋は前記収納袋のエコバッグ本体への装着時には伸ばし、
前記収納袋のエコバッグ本体からの脱離時には二度折返して、
前記収納蓋側接続部と収納部側接続部とによって閉じる
ことを特徴とするエコバッグ
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は着脱できる収納袋を有するエコバッグに関する。
【背景技術】
【0002】
ビニール製のレジ袋有料化に伴い、繰り返し使えるエコバッグを持ち歩く方が増加している。そして持ち運びやすくなるようにエコバッグを添付の収納袋に入れて使うことが多い。
【0003】
例えば特許文献1乃至特許文献5では、収納袋はエコバッグ本体に縫付けられている。これなら収納袋を紛失してしまうことがない。
【0004】
また特許文献6では、収納袋はエコバッグ本体とは別にして、鎖や紐などで手提げに着脱できるようにしている。
【0005】
さらに、特許文献7では、収納袋はエコバッグ本体と接続用の細紐でつながっているものの、縫付けられている訳ではないため畳み方や収納の仕方で制約は少ない。
【先行技術文献】
【0006】
【特許文献1】実用新案登録第3191642号
【特許文献2】実用新案登録第3224700号
【特許文献3】特開2009-142459
【特許文献4】特開2008-23305
【特許文献5】特開2008-229142
【特許文献6】実用新案登録第3193379号
【特許文献7】実用新案登録第3189800号
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
特許文献1乃至特許文献3で提案されている収納袋だと、エコバッグ本体を収納するときに手間をかけずに済むようにするためとはいえ、収納袋に押し込むことを想定している。これでは、エコバッグ本体がしわだらけになってしまって、極めて見栄えが悪くなってしまう。
【0008】
特許文献4や特許文献5で提案されている収納袋だと折畳んで入れられるようにしており、エコバッグ本体を使用する際にしわだらけになることもない。しかしながら、これらの商品を実際に使ってみると、収納袋が縫付けられているがゆえに畳み方や収納方法がかなり制限されてしまう。その結果長く使って折り目の線がぼやけてくると畳み方や収納の仕方が分からなくなってしまうことが多い。
【0009】
特許文献6で提案されている収納袋だと、エコバッグ本体の外に垂らしておくと紐などが切れてしまえば紛失してしまう。他方でエコバッグ本体の内側に垂らしておいた時に紐などが切れてしまうと買ってきた荷物の中で紛れてしまう危険性がある。
【0010】
特許文献7で提案されている収納袋だと、エコバッグ本体の外に垂らす訳ではないため紐が切れても紛失してしまうことはないが、使い道のないものがエコバッグ本体の中で鎮座しているのは邪魔となる。
【課題を解決するための手段】
【0011】
請求項1の発明は、開口部を有するエコバッグ本体と、前記エコバッグ本体を折畳んで収納するための収納袋からなり、前記収納袋はエコバッグ本体を収納する収納部と収納蓋とを有し、エコバッグ本体側接続部と収納蓋側接続部とによってエコバッグ本体と着脱でき、前記収納蓋は前記収納袋のエコバッグ本体への装着時には伸ばし、前記収納袋のエコバッグ本体からの脱離時には二度折返して、前記収納蓋側接続部と収納部側接続部によって閉じることを特徴とするエコバッグである。
【発明の効果】
【0012】
本発明によれば、収納袋はエコバッグ本体と着脱できるため、エコバッグの畳み方や収納方法に制約がなくなり、畳みやすくなる。結果としてエコバッグを収納袋に押し込んで皺だらけにしてしまう必要性もなくなる。
【0013】
またエコバッグ利用時には、本体内部に装着するため紛失してしまうこともない。さらに、収納袋自体がエコバッグ本体内部に取り付けた小袋のような形になるため、紛れやすい小物を別にして入れることもできるようになる。
【0014】
それに加えて、本発明のような構造とすることで、接続部となる素材の利用を減らすこともできるようになる。接続部としてはボタンや磁石、面ファスナーなどを利用できるが、面ファスナーだと毛製品に接した時にけば立ってしまったり、着脱時にバリバリという大きな音がしてしまう。そのため面ファスナーの利用を忌避する方は、特に女性において少なくない。一方でボタンや磁石は金属であるものが多く、生産時に二酸化炭素を多く輩出する傾向があるため、使用量は可能な限り減らせる方が良い。
【0015】
その点、本発明のような構造にすれば、まず収納袋をエコバッグ本体と着脱する際には収納蓋側接続部をエコバッグ本体側接続部とで着脱させることができる。また、収納蓋を開閉する際にも収納部側接続部を収納蓋側接続部とで開閉できる。つまり、収納蓋側接続部をエコバッグ本体との着脱部分と収納袋の開閉部分に併用することが可能になるため、接続部用資材を減らすことができる。
【発明を実施するための形態】
【0016】
以下本発明の実施の形態について図面を参照して具体的に説明する。
【0017】
図1に示すように、本発明における収納袋は、収納部1と収納蓋からなる。そして収納蓋は、収納蓋基本部2と収納蓋折返し部4からなり、収納蓋折返し部4には収納蓋側接続部3が取り付けられている。そして、収納蓋を閉じる際に必要となる収納部側接続部5が収納部1に取り付けられている。
【0018】
そして図2では収納蓋を収納部1との境目に沿って一度折返した上で、もう一度収納蓋基本部と収納蓋折返し部の境目に沿って折返す途中までを示している。図3では収納蓋と収納部との境目と、収納蓋基本部と収納蓋折返し部との境目とに沿って、収納蓋を二度折り返したところを示している。また図4では二度折返した収納蓋を収納蓋側接続部3によって封止している。
【0019】
さらに図5では、収納蓋側接続部3とエコバッグ本体側接続部7との間で、エコバッグ本体6と収納袋を着脱するところを示している。
【0020】
収納袋はエコバッグ本体と同じ生地にしている方が扱いやすいことや、収納袋をエコバッグ本体の開口部の中に装着して収納用小袋として利用できるようにしていることなどから、収納袋の材質はエコバッグ本体と同じである方が良い。しかし、その材質にはこだわるものではない。
【0021】
前述の通り、3ヶ所ある接続部の材質も、面ファスナー、各種のボタン、磁石のほか、何かにこだわるものでもない。ただ女性の中には、面ファスナーだと着脱する際に音がバリバリ聞こえることや、毛製の生地に触れると毛がけば立ってしまうことなどから忌避する方が少なくない。そのため、その点も配慮したものにする方が望ましい。
【図面の簡単な説明】
【0022】
図1】本発明の一実施形態を示し、収納袋の収納蓋を全開にした斜方図である。
図2】収納蓋を一度折返し、もう一度折返す途中までの斜方図である。
図3】収納蓋を二度折返した斜方図である。
図4】収納蓋を二度折返した後封止した斜方図である。
図5】エコバッグ本体と収納袋を着脱するところの断面図である。
【符号の説明】
【0023】
1 収納部
2 収納蓋基本部
3 収納蓋側接続部
4 収納蓋折返し部
5 収納部側接続部
6 エコバッグ本体
7 エコバッグ本体側接続部
図1
図2
図3
図4
図5