(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023037023
(43)【公開日】2023-03-14
(54)【発明の名称】情報処理方法、プログラム、及び情報処理装置
(51)【国際特許分類】
G06Q 10/1053 20230101AFI20230307BHJP
G06Q 10/0631 20230101ALI20230307BHJP
【FI】
G06Q10/1053
G06Q10/0631
【審査請求】未請求
【請求項の数】8
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023006255
(22)【出願日】2023-01-19
(62)【分割の表示】P 2021021038の分割
【原出願日】2021-02-12
(71)【出願人】
【識別番号】518135412
【氏名又は名称】株式会社リクルート
(74)【代理人】
【識別番号】100079108
【弁理士】
【氏名又は名称】稲葉 良幸
(74)【代理人】
【識別番号】100109346
【弁理士】
【氏名又は名称】大貫 敏史
(74)【代理人】
【識別番号】100117189
【弁理士】
【氏名又は名称】江口 昭彦
(74)【代理人】
【識別番号】100134120
【弁理士】
【氏名又は名称】内藤 和彦
(74)【代理人】
【識別番号】100139066
【弁理士】
【氏名又は名称】伊藤 健太郎
(72)【発明者】
【氏名】青柳 せる美
(72)【発明者】
【氏名】尾澤 元紀
(72)【発明者】
【氏名】村上 大輔
(72)【発明者】
【氏名】梅田 嵩久
(57)【要約】
【課題】採用面接に関する情報を簡素な手順で処理することができる情報処理方法等を提供する。
【解決手段】情報処理方法は、第1担当者(採用第1担当者担当者)が設定した1つ以上の面接の候補日程枠と、各候補日程枠における面接に参加可能か否かを選択するための選択スイッチと、を第2担当者(面接官)が使用する情報処理装置に表示するステップと、上記1つ以上の面接の候補日程枠の1つに対応する選択スイッチに対して面接に参加可能か否かを選択する操作がなされたとき、当該候補日程枠に対して面接に参加可能か否かの選択が回答済みであることを示す表示を行うステップと、を含む。
【選択図】
図12
【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1担当者が設定した1つ以上の面接の候補日程枠と、各候補日程枠における面接に参加可能か否かを選択するための選択スイッチと、を第2担当者が使用する情報処理装置に表示するステップと、
前記1つ以上の面接の候補日程枠の1つに対応する前記選択スイッチに対して面接に参加可能か否かを選択する操作がなされたとき、当該候補日程枠に対して面接に参加可能か否かの選択が回答済みであることを示す表示を行うステップと、
を含む情報処理方法。
【請求項2】
前記回答済みであることを示す表示は、前記候補日程枠に対応する選択スイッチの選択された側が判別可能となる表示、及び、回答済みである旨のテキストが記載されたポップアップの表示の少なくともいずれかを含む、請求項1に記載の情報処理方法。
【請求項3】
前記判別可能となる表示は、前記選択肢のうち選択された側の色又は輝度を変化させた強調表示である、請求項1又は2に記載の情報処理方法。
【請求項4】
前記1つ以上の面接の候補日程枠のうち参加可能の側が選択された候補日程枠に基づいて、面接の日程を確定するステップと、
前記情報処理装置に表示された前記1つ以上の面接の候補日程枠のうち、面接の日程が確定された候補日程枠に対し、当該第2担当者の参加が確定した旨の表示を行うステップと、
をさらに含む請求項1~3のいずれか1項に記載の情報処理方法。
【請求項5】
前記参加が確定した旨の表示は、前記面接の日程が確定された候補日程枠の選択スイッチに対する操作を不可とする表示を含む、請求項4に記載の情報処理方法。
【請求項6】
面接の終了後、前記第2担当者が使用する情報処理装置に当該面接に関する評価依頼を送信するステップと、
前記情報処理装置から前記評価依頼に対する回答を受信し、登録するステップと、
をさらに含む請求項1~5のいずれか1項に記載の情報処理方法。
【請求項7】
コンピュータに実行させるプログラムであって、
第1担当者が設定した1つ以上の面接の候補日程枠と、各候補日程枠における面接に参加可能か否かを選択するための選択スイッチと、を第2担当者が使用する情報処理装置に表示させるステップと、
前記1つ以上の面接の候補日程枠の1つに対応する前記選択スイッチに対して面接に参加可能か否かを選択する操作がなされたとき、当該候補日程枠に対して面接に参加可能か否かの選択が回答済みであることを示す表示を行うステップと、
を含むプログラム。
【請求項8】
第1担当者が設定した1つ以上の面接の候補日程枠と、各候補日程枠における面接に参加可能か否かを選択するための選択スイッチと、を表示する第1手段と、
前記1つ以上の面接の候補日程枠の1つに対応する前記選択スイッチに対して面接に参加可能か否かを選択する操作がなされたとき、当該候補日程枠に対して面接に参加可能か否かの選択が回答済みであることを示す表示を行う第2手段と、
を含む情報処理装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、従業員の採用面接に関する情報を処理する情報処理方法、プログラム、及び情報処理装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従業員の採用面接のスケジュール調整に関して、例えば特許文献1には、複数の面接官を複数の面接日に割り当てる面接官アサイン作業を支援するための面接調整装置が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
例えば学生の就職活動時期のように、限られた時期に多くの就職希望者が応募してくる場合、採用担当者は、応募者の都合はもちろん、通常業務の傍ら面接にも対応する面接官の都合に加え、面接会場の確保といった種々の事情を考慮して採用面接のスケジュールを調整しなければならない。
【0005】
本発明は、以上説明した事情に鑑みてなされたものであり、採用面接に関する情報を簡素な手順で処理することができる情報処理方法、プログラム、及び情報処理装置を提供することを目的の一つとする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の一態様である情報処理方法は、第1担当者が設定した1つ以上の面接の候補日程枠と、各候補日程枠における面接に参加可能か否かを選択するための選択スイッチと、を第2担当者が使用する情報処理装置に表示するステップと、前記1つ以上の面接の候補日程枠の1つに対応する前記選択スイッチに対して面接に参加可能か否かを選択する操作がなされたとき、当該候補日程枠に対して面接に参加可能か否かの選択が回答済みであることを示す表示を行うステップと、を含むものである。
【0007】
上記情報処理方法において、前記回答済みであることを示す表示は、前記候補日程枠に対応する選択スイッチの選択された側が判別可能となる表示、及び、回答済みである旨のテキストが記載されたポップアップの表示の少なくともいずれかを含んでも良い。
【0008】
上記情報処理方法において、前記判別可能となる表示は、前記選択肢のうち選択された側の色又は輝度を変化させた強調表示であっても良い。
【0009】
上記情報処理方法は、前記1つ以上の面接の候補日程枠のうち参加可能の側が選択された候補日程枠に基づいて、面接の日程を確定するステップと、前記情報処理装置に表示された前記1つ以上の面接の候補日程枠のうち、面接の日程が確定された候補日程枠に対し、当該第2担当者の参加が確定した旨の表示を行うステップと、をさらに含んでも良い。
【0010】
上記情報処理方法において、前記参加が確定した旨の表示は、前記面接の日程が確定された候補日程枠の選択スイッチに対する操作を不可とする表示を含んでも良い。
【0011】
上記情報処理方法は、面接の終了後、前記第2担当者が使用する情報処理装置に当該面接に関する評価依頼を送信するステップと、前記情報処理装置から前記評価依頼に対する回答を受信し、登録するステップと、をさらに含んでも良い。
【0012】
本発明の一態様であるプログラムは、コンピュータに実行させるプログラムであって、第1担当者が設定した1つ以上の面接の候補日程枠と、各候補日程枠における面接に参加可能か否かを選択するための選択スイッチと、を第2担当者が使用する情報処理装置に表示させるステップと、前記1つ以上の面接の候補日程枠の1つに対応する前記選択スイッチに対して面接に参加可能か否かを選択する操作がなされたとき、当該候補日程枠に対して面接に参加可能か否かの選択が回答済みであることを示す表示を行うステップと、を含むものである。
【0013】
本発明の一態様である情報処理装置は第1担当者が設定した1つ以上の面接の候補日程枠と、各候補日程枠における面接に参加可能か否かを選択するための選択スイッチと、を表示する第1手段と、前記1つ以上の面接の候補日程枠の1つに対応する前記選択スイッチに対して面接に参加可能か否かを選択する操作がなされたとき、当該候補日程枠に対して面接に参加可能か否かの選択が回答済みであることを示す表示を行う第2手段と、を含むものである。
【発明の効果】
【0014】
本発明によれば、採用面接に関する情報を簡素な手順で処理することができる。
【図面の簡単な説明】
【0015】
【
図1】本発明の実施形態に係る情報処理システムの概略構成を示す図である。
【
図2】本発明の実施形態に係るサーバの概略構成を示すブロック図である。
【
図3】採用管理データベースのデータ構造を示す模式図である。
【
図4】面接官マスタに格納される情報を例示する表である。
【
図5】イベントマスタに格納される情報を例示する表である。
【
図6】イベント参加者マスタに格納される情報を例示する表である。
【
図7】イベント担当面接官テーブルに格納される情報を例示する表である。
【
図8】イベント日程マスタに格納される情報を例示する表である。
【
図9】面接官の回答状況テーブルに格納される情報を例示する表である。
【
図10】グループマスタに格納される情報を例示する表である。
【
図11】本発明の実施形態に係る情報処理装置の概略構成を示すブロック図である。
【
図12】本発明の実施形態に係る情報処理方法を示すフローチャートである。
【
図13】初期設定処理を示すフローチャートである。
【
図14】面接日程の準備処理を示すフローチャートである。
【
図15】候補日程作成画面を例示する模式図である。
【
図17】面接官の回答入力処理を示すフローチャートである。
【
図18】面接官回答画面(面接官日程調整画面)を例示する模式図である。
【
図19】選考案内処理を示すフローチャートである。
【
図21】選考案内送信確認画面を例示する模式図である。
【
図22】応募者の面接予約処理を示すフローチャートである。
【
図23】応募者予約画面(応募者日程調整画面)を例示する模式図である。
【
図24】応募者予約完了画面を例示する模式図である。
【
図25】応募者別日程依頼画面を例示する模式図である。
【
図26】応募者別日程依頼完了画面を例示する模式図である。
【
図27】応募者予約の変更処理を示すフローチャートである。
【
図28】予約変更モーダルを例示する模式図である。
【
図29】評価及び合否連絡処理を示すフローチャートである。
【
図32】応募者一覧画面(合否連絡未送信の状態)を例示する模式図である。
【発明を実施するための形態】
【0016】
以下、本発明の実施形態について図面を参照しつつ詳細に説明する。なお、同一の要素には同一の符号を付し、重複する説明を省略する。
【0017】
(1)実施形態の構成
図1は、本実施形態に係る情報処理システム1の概略構成を示す図である。
情報処理システム1は、企業や各種団体等における従業員(職員)の採用活動に使用され、採用面接や評価等に関する情報を処理するシステムである。
図1に示すように、情報処理システム1は、サーバ10と、採用担当者(第1担当者)が使用する情報処理装置である採用担当端末20と、面接官(第2担当者)が使用する情報処理装置である面接官端末30と、応募者が使用する情報処理装置である応募者端末40と、を備える。これらのサーバ10と、採用担当端末20と、面接官端末30と、応募者端末40とは、通信ネットワークNを介して接続される。
【0018】
ここで、
図1においては、採用担当端末20、面接官端末30、及び応募者端末40を1台ずつ図示しているが、これらの端末を複数台ずつ設けても良い。
【0019】
通信ネットワークNは、サーバ10、採用担当端末20、面接官端末30、及び応募者端末40の間で相互に情報を送受信可能な通信網を含む。通信ネットワークNは、例えば、インターネット、LAN、専用線、電話回線、企業内ネットワーク、移動体通信網、ブルートゥース(登録商標)、WiFi(Wireless Fidelity)、その他の通信回線、それらの組み合わせ等のいずれであってもよく、有線であるか無線であるかを問わない。
【0020】
図2は、サーバ10の概略構成を示すブロック図である。サーバ10は、例えば、演算処理能力の高いコンピュータによって構成され、所定のプログラムを実行することにより、採用担当端末20、面接官端末30、及び応募者端末40との間で情報を送受信し、採用面接のスケジュール調整や応募者の評価(合否)等に関する情報を処理するサーバ機能を実現する。
図2に示すように、サーバ10は、通信インタフェース11と、記憶部12と、プロセッサ13とを備える。
【0021】
通信インタフェース11は、サーバ10を通信ネットワークNに接続し、通信ネットワークN上の他の端末と通信をするためのハードウェアモジュールである。通信インタフェース11は、例えば、ISDNモデム、ADSLモデム、ケーブルモデム、光モデム、ソフトモデム等の変調復調装置を用いて構成される。
【0022】
記憶部12は、例えば、ディスクドライブ又は半導体メモリ(ROM、RAMなど)等のコンピュータ読み取り可能な記録媒体からなる物理デバイスの記憶領域が提供する論理デバイスである。記憶部12は、複数の物理デバイスを1つの論理デバイスにマッピングして構築してもよいし、1つの物理デバイスを複数の論理デバイスにマッピングして構築してもよい。記憶部12は、オペレーティングシステムプログラムやドライバプログラムを含む各種プログラム及びこれらのプログラムの実行中に使用される各種データを記憶する。具体的には、記憶部12は、プロセッサ13に実行させる情報処理プログラム121と、このプログラムの実行中に使用される採用管理データベース(DB)122とを記憶している。
【0023】
図3は、サーバ10に記憶される採用管理データベース122のデータ構造を示す模式図である。採用管理データベース122は、企業マスタD01と、面接官マスタD02と、年度マスタD03と、応募者マスタD04と、職種マスタD05と、イベントマスタD06と、イベント参加者マスタD07と、イベント担当面接官テーブルD08と、イベント日程マスタD09と、面接官の回答状況テーブルD10と、グループマスタD11とを含む。
【0024】
企業マスタD01は、当該情報管理システム1を利用した採用管理を行う企業又は各種団体に関する情報を格納する。具体的には、企業マスタD01は、レコードID(企業ID)、企業名、所在地といった情報を格納する。
【0025】
面接官マスタD02は、企業マスタD01に登録された企業ごとに作成され、当該企業において面接官を担当する従業員に関する情報を格納する。
図4は、面接官マスタD02に格納される情報を例示する表である。
図4に示すように、面接官マスタD02は、レコードID(面接官ID)、所属する企業の企業ID、面接官の氏名及びメールアドレスといった情報を格納する。
【0026】
年度マスタD03は、企業マスタD01に登録された企業ごとに作成され、当該企業において採用活動が行われる年度に関する情報を格納する。具体的には、年度マスタD03は、レコードID(年度データID)、年度、採用活動に用いられる名称や受信用のメールアドレスといった情報を格納する。
【0027】
応募者マスタD04は、年度マスタD03に登録された年度ごとに作成され、当該年度に応募してきた応募者に関する情報を格納する。具体的には、応募者マスタD04は、レコードID(応募者ID)、応募者の氏名、メールアドレスといった情報を格納する。
【0028】
職種マスタD05は、当該年度において採用される職種(エンジニア職、総合職等)に関する情報を格納する。具体的には、職種マスタD05は、レコードID(職種ID)、職種の名称、募集人数といった情報を格納する。
【0029】
イベントマスタD06は、職種マスタD05に登録された職種ごとに作成され、「一次面接」「二次面接」等のイベントに関する情報を格納する。
図5は、イベントマスタD06に格納される情報を例示する表である。
図5に示すように、イベントマスタD06は、レコードID(イベントID)、イベント名称、イベント所要時間、案内されている応募者の数、設定されている面接官の数、企業ID、年度データID、イベントの開始日時、イベントの終了日時、職種ID、項目ID、イベント開催形式(オンラインイベントか否か)、フィードバックの要否、フィードバック項目、応募者向けイベント名称、応募者へのリマインダの要否といった情報を格納する。
【0030】
イベント参加者マスタD07は、イベント(面接)に参加する応募者に関する情報を格納する。
図6は、イベント参加者マスタD07に格納される情報を例示する表である。
図6に示すように、イベント参加者マスタD07は、レコードID(イベント参加者ID)、イベントID、応募者ID、日程選択済み/別日程依頼中などのステータス、メール送信日時、予約日時、アップデート日時、グループIDといった情報を格納する。ここで、グループIDとは、あるイベントの1つの開催日に設定される1つ以上の会場(面接用の会議室)を識別するための情報である。イベント参加者マスタD07は、応募者マスタD04をもとに、応募者に必要なタイミングでイベントの案内をした後、応募者マスタD04をイベントごとに複製することで作成される。
【0031】
イベント担当面接官テーブルD08は、あるイベントに対して担当とされた面接官に関する情報を格納する。
図7は、イベント担当面接官テーブルD08に格納される情報を例示する表である。
図7に示すように、イベント担当面接官テーブルD08は、レコードID(イベント担当面接官ID)、イベントID、面接官ID、面接官へのメール送信日時、「選択済み」等のステータスといった情報を格納する。
【0032】
イベント日程マスタD09は、イベントマスタD06に登録されたイベントごとに作成され、イベントが開催される各日程に関する情報を格納する。
図8は、イベント日程マスタD09に格納される情報を例示する表である。
図8に示すように、イベント日程マスタD09は、レコードID(イベント日程ID)、企業ID、面談開始日時、面談終了日時、アサインされていない面接官の数、空いている枠の数、定員に達していない枠がある場合の残り人数、イベントIDといった情報を格納する。
【0033】
面接官の回答状況テーブルD10は、イベント日程マスタD09に登録された日程ごとに作成され、各日程への参加に関する面接官の承諾/辞退といった回答状況に関する情報を格納する。
図9は、面接官の回答状況テーブルD10に格納される情報を例示する表である。
図9に示すように、面接官の回答状況テーブルD10は、レコードID(面接官の回答状況ID)、回答(承諾、辞退)、イベント担当面接官ID、イベント日程ID、グループIDといった情報を格納する。なお、グループIDは、面接官が当該イベントの当該日程への参加を承諾し、且つ、応募者がこの日程のイベントへの参加を選択することにより、面接官の参加が確定した際に登録される。
【0034】
グループマスタD11は、イベント日程マスタD09に登録された日程ごとに作成され、各日程に設定されるグループ(面接用の会議室)に関する情報を格納する。
図10は、グループマスタD11に格納される情報を例示する表である。
図10に示すように、グループマスタD11は、レコードID(グループID)、面接官の数、イベント参加者の数、イベント日程ID、場所といった情報を格納する。
【0035】
プロセッサ13は、算術演算、論理演算、ビット演算等を処理する算術論理演算ユニット(CPUなど)及び各種レジスタから構成され、記憶部12に格納されている各種プログラムを実行することでサーバ10の各部を中枢的に制御する。各種レジスタは、例えば、プログラムカウンタ、データレジスタ、命令レジスタ、汎用レジスタ等である。また、プロセッサ13は、情報処理プログラム121を実行することにより、採用担当端末20、面接官端末30、及び、応募者端末40と連携して、採用面接のスケジュール調整や応募者の評価(合否)等に関する情報を処理する情報処理機能を実現する。プロセッサ13により実現される機能部には、採用情報管理部131と、面接日程調整部132と、評価管理部133とが含まれる。
【0036】
採用情報管理部131は、採用管理データベース122に格納される情報を管理する。
面接日程調整部132は、採用管理データベース122に格納される情報をもとに、面接に関する面接官や応募者の日程を調整するための各種処理を実行する。
評価管理部133は、採用管理データベース122に格納される情報をもとに、応募者に対する評価(合否等)に関する各種処理を実行する。
【0037】
ここで、サーバ10を構成するコンピュータは、必ずしも1台である必要はなく、通信ネットワークN上に分散する複数のコンピュータから構成されてもよい。例えば、採用管理データベース122に含まれるいくつかのテーブル情報を別のコンピュータに記憶させ、サーバ10と連携させても良い。
【0038】
採用担当者が使用する情報処理装置(採用担当端末20)、面接官が使用する情報処理装置(面接官端末30)、及び、応募者が使用する情報処理装置(応募者端末40)としては、通信ネットワークNを介して他の通信機器とデータの授受が可能であり、且つ、受信した情報に基づく画面表示が可能な表示部と、キーボードやタッチパネル等の入力部とを備えるあらゆる端末装置を利用することができる。具体的には、採用担当端末20、面接官端末30、及び、応募者端末40として、パーソナルコンピュータ(PC)、ノートPC、タブレット端末、スマートフォン、携帯電話機、PDA等の汎用の端末装置にアプリケーションプログラムをインストールした機器等を用いることができる。
【0039】
図11は、本発明の実施形態に係る情報処理装置の概略構成を示すブロック図である。なお、
図11においては、面接官端末30として使用される情報処理装置の構成を例示しているが、採用担当端末20及び応募者端末40の構成も概ね同様である。
【0040】
通信インタフェース31は、当該情報処理装置を通信ネットワークNに接続し、通信ネットワークN上の他の端末と通信をするためのハードウェアモジュールであり、例えば、ISDNモデム、ADSLモデム、ケーブルモデム、光モデム、ソフトモデム等の変調復調装置を用いて構成される。
【0041】
表示部32は、例えば液晶ディスプレイや有機ELディスプレイを用いて構成される。
操作入力部33は、キーボード、各種操作ボタン、表示部32に設けられたタッチパネル、マウス等のポインティングデバイスといった入力デバイスである。
【0042】
記憶部34は、例えば、ディスクドライブ又は半導体メモリ(ROM、RAMなど)等のコンピュータ読み取り可能な記録媒体からなる物理デバイスの記憶領域が提供する論理デバイスである。記憶部34は、オペレーティングシステムプログラムやドライバプログラムを含む各種プログラム及びこれらのプログラムの実行中に使用される各種データを記憶する。
【0043】
プロセッサ35は、算術演算、論理演算、ビット演算等を処理する算術論理演算ユニット(CPUなど)及び各種レジスタから構成され、記憶部34に格納されている各種プログラムを実行することで情報処理装置の各部を中枢的に制御する。プロセッサ35がプログラム341を実行することにより実現される機能部には、例えば、表示制御部351と、入力情報受付部352とが含まれる。
【0044】
表示制御部351は、サーバ10から受信したデータに基づき、面接日程を調整するための画面や、応募者の評価を入力する画面等を表示部32に表示させる。
【0045】
入力情報受付部352は、表示部32に表示される各種画面に対して操作入力部33によりなされる操作に応じて情報の入力を受け付け、受け付けた情報をサーバ10に送信するといった制御を行う。
【0046】
具体例として、プロセッサ35は、採用担当端末20により設定され、採用管理データベース122に格納された1つ以上の面接の候補日程枠と、各候補日程枠における面接に参加可能か否かを選択するための選択スイッチと、が表示された画面を表示部32に表示させる。また、プロセッサ35は、操作入力部33により上記1つ以上の面接の候補日程枠の1つに対応する選択スイッチに対して面接に参加可能か否かを選択する操作がなされたとき、当該候補日程枠に対して面接に参加可能か否かの選択が回答済みであることを示す表示を行うと共に、当該回答をサーバ10に送信する。この回答済みであることを示す表示は、候補日程枠に対応する選択スイッチの選択された側が判別可能となる表示であっても良いし、回答済みである旨のテキストが記載されたポップアップの表示であっても良い。このうち、判別可能となる表示は、選択肢のうち選択された側の色又は輝度を変化させた強調表示であっても良い。
【0047】
別の具体例として、サーバ10において上記1つ以上の面接の候補日程枠のうち参加可能の側が選択された候補日程枠に基づいて面接の日程が確定されると、プロセッサ35は、表示部32に、上記1つ以上の面接の候補日程枠のうち、面接の日程が確定された候補日程枠に対し、当該面接官の参加が確定した旨を表示させる。なお、この参加が確定した旨の表示は、面接の日程が確定された候補日程枠の選択スイッチに対する操作を不可とする表示であっても良い。
【0048】
(2)実施形態の動作
図12は、本発明の実施形態に係る情報処理方法を示すフローチャートである。本実施形態に係る情報処理方法は、概略的に、以下のステップにより実行される。
まず、情報処理システム1(以下、単にシステム1と記す)において初期設定を行う(S100)。次に、面接日程を準備する(S200)。次に、面接への参加の可否について、面接官が回答を入力する(S300)。次に、応募者に対して選考案内を行う(S400)。次に、応募者の面接予約を行う(S500)。そして、面接の実施後、面接官による評価及び応募者への合否の連絡を行う(S600)。その後、次の選考(例えば、一次選考の後であれば、二次選考)がある場合(S700:Yes)には、応募者(合格者)に対して次の選考に関する選考案内を行い(S400)、次の選考がない場合には(S700:No)、処理は終了する。
【0049】
図13は、初期設定処理(S100)を示すフローチャートであり、採用担当者が採用担当端末20に対して実行する処理と、システム1における処理とを示している。
【0050】
まず、採用担当者は、採用担当端末20に面接情報を入力して登録する(S101)。これに応じて、システム1(サーバ10)は、入力された面接情報を採用管理データベース122(イベントマスタD06)に登録し、面接詳細画面に反映させる(S102)。
【0051】
続いて、採用担当者は、採用担当端末20に面接官情報を入力して登録する(S103)。これに応じて、システム1(サーバ10)は、入力された面接官情報を採用管理データベース122(面接官マスタD02)に登録し、面接官管理画面に反映させる(S104)。
【0052】
続いて、採用担当者は、採用担当端末20から応募者情報をファイルアップロードで一括登録する(S105)。詳細には、採用担当者の操作に応じて、採用担当端末20が、採用説明会やインターネットの募集サイトを介してエントリーした応募者に関する情報が記録されたファイルをアップロードする。システム1(サーバ10)は、アップロードされた応募者情報を採用管理データベース122(応募者マスタD04)に登録し、応募者管理画面に反映させる(S106)。なお、採用担当者は、応募者情報を採用担当端末20に個別に入力することにより登録しても良い。
【0053】
続いて、採用担当者は、面接をオンラインで開催する予定であるか否かを判断する(S107)。オンライン開催予定である場合(S107:Yes)、採用担当者は、採用担当端末20からオンライン開催用URLをファイルアップロードで一括登録する(S108)。ここで、オンライン開催用URLとは、面接時に使用されるWEB会議室への接続用URL(以下、開催URLともいう)である。これに応じて、システム1(サーバ10)は、オンライン開催用URLを採用管理データベース122に登録する(S109)。その後、処理はメインルーチンに戻る。他方、オンライン開催予定でない場合(S107:No)、処理はメインルーチンに戻る。
【0054】
図14は、面接日程の準備処理(S200)を示すフローチャートであり、採用担当者が採用担当端末20に対して実行する処理と、面接官が面接官端末30に対して実行する処理と、システム1における処理とを示している。また、
図15は、採用担当端末20に表示される候補日程作成画面を例示する模式図である。
図16は、採用担当端末20に表示される面接官一覧画面を例示する模式図である。
【0055】
図15に示す候補日程作成画面A01は、面接の候補日程枠の設定状況が表示されるカレンダーa011を含んでいる。また、
図16に示す面接官一覧画面A02は、登録されている面接官の一覧表a021を含んでいる。この面接官一覧画面A02においては、面接官の新規登録ボタンa022を操作することにより、新規の面接官を登録することができる。
【0056】
採用担当者は、採用担当端末20に表示されたカレンダーa011上で面接の候補日程枠を作成する(S201)。詳細には、採用担当端末20は、カレンダーa011上に設けられた各日程枠に対する操作(例えばクリック操作)に応じて、詳細な日時や開催場所の入力が可能なポップアップa012を表示する。
【0057】
採用担当者が、ポップアップa012内の入力欄に対して所定の入力操作を行い、作成ボタンa013をクリックすると、システム1において、サーバ10は、作成された候補日程枠を採用担当端末20から受信して採用管理データベース122に格納すると共に、当該作成済みの候補日程枠に対し、「準備中」として、採用担当端末20に表示されているカレンダーa011に反映させる(候補日程枠a014参照)。この際、システム1(サーバ10)は、オンライン開催される面接については、オンライン開催用URLを各候補日程枠に自動で割り当てる。そして、システム1(サーバ10)は、後で面接官端末30に表示される面接官日程調整画面に面接の候補日程枠を追加する(S202)。
【0058】
続いて、採用担当者は、面接官一覧画面A02の面接官の一覧表a021に表示された面接官の中から、面接を依頼する対象面接官を選択する(S203)。面接官の選択は、面接官の一覧表a021の各行に表示されたトグルa023をクリック又はタップすることにより行うことができる。システム1(採用担当端末20)は、選択された面接官のトグルをON表示する(S204)。
【0059】
続いて、採用担当者は、面接官一覧画面A02に表示されたスケジュール回答依頼ボタンa024を押下することにより、スケジュール回答依頼を送信する(S205)。システム1において、サーバ10は、採用担当端末20からスケジュール回答依頼を受信すると、選択された面接官全員にURL付きのメールを送信する(S206)。面接官は、面接官端末30により受信したメールのURLから、面接官日程調整画面にアクセスする(S207)。これにより、面接官端末30に面接官日程調整画面が表示される。その後、処理はメインルーチンに戻る。
【0060】
図17は、面接官の回答入力処理(S300)を示すフローチャートであり、採用担当者が採用担当端末20に対して実行する処理と、面接官が面接官端末30に対して実行する処理と、システム1における処理とを示している。また、
図18は、面接官回答画面(面接官日程調整画面)を例示する模式図である。
図18に示す面接官回答画面A03には、採用担当者が設定した複数の候補日程枠a031と、各候補日程枠における面接に参加可能か否かを選択するための選択スイッチa032とが表示されている。選択スイッチa032においては、「参加可能」と「辞退」とのいずれか一方のみが選択可能となっている。
【0061】
面接官は、面接官回答画面A03に表示された各候補日程枠に対し、「参加可能」又は「辞退」を選択する(S301)。面接官端末30は、選択スイッチa032に対する操作がなされたとき、当該操作に応じた回答(「参加可能」又は「辞退」)をサーバ10に送信する。
【0062】
システム1において、サーバ10は、「参加可能」の回答を取得すると(S302:Yes)、面接官端末30に対し、「回答完了」のポップアップa033を面接官回答画面A03に表示させると共に、選択スイッチを「参加可能選択済み」に表示変更させる。例えば、
図18の2021年2月4日の13:00~14:00の候補日程枠に対する選択スイッチにおいては、「参加可能」ボタンa034の側が色又は輝度を変化させた強調表示となっている。さらに、サーバ10は、採用管理データベース122において、当該候補日程枠に対し、当該面接官を参加可能面接官として登録する(S303)。
【0063】
他方、システム1において、サーバ10は、「辞退」の回答を取得すると(S302:No)、面接官端末30に対し、「回答完了」のポップアップを面接官回答画面A03に表示させると共に、選択スイッチを「辞退選択済み」に表示変更させる。例えば、
図18の2021年2月3日の12:00~13:00の候補日程枠に対する選択スイッチにおいては、「辞退」ボタンa035の側が色又は輝度を変化させた強調表示となっている。さらに、サーバ10は、採用管理データベース122において、当該候補日程枠に対し、当該面接官を辞退面接官として登録する(S304)。
【0064】
システム1において、サーバ10は、当該候補日程枠において必要とされる面接官が充足したか否かを判定する(S305)。面接官が充足していない場合(S305:No)、サーバ10は、採用担当端末20に表示される候補日程作成画面A01のカレンダーa011において、当該候補日程枠の表示を「準備中」のままとする(S306、
図15の候補日程枠a014参照)。他方、面接官が充足した場合(S305:Yes)、サーバ10は、カレンダーa011において、当該候補日程枠の表示を「受付中」に変更し、後で応募者端末40に表示される応募者日程調整画面に候補日を追加する(S307)。
【0065】
採用担当者は、候補日程作成画面A01のカレンダーa011の表示を確認する(S308)。その後、処理はメインルーチンに戻る。
【0066】
面接官は、面接官回答画面A03において選択すべき次の候補日程枠がある場合(S309:Yes)、S301に戻って処理を行う。他方、選択すべき次の候補日程枠がない場合(S309:No)、即ち全ての候補日程枠に対して回答した場合、処理はメインルーチンに戻る。なお、システム1は、面接官回答画面A03における「すべて参加可能にする」ボタンa036に対する操作により、全ての候補日程枠に対して「参加可能」が選択される処理をしても良い。
【0067】
図19は、選考案内処理(S400)を示すフローチャートであり、採用担当者が採用担当端末20に対して実行する処理と、応募者が応募者端末40に対して実行する処理と、システム1における処理とを示している。また、
図20は、採用担当端末20に表示される応募者一覧画面を例示する模式図である。
図21は、採用担当端末20に表示される選考案内送信確認画面を例示する模式図である。
【0068】
図20に示す応募者一覧画面A04は、各種ステータスにおける人数等が表示される対応状況表示欄a041と、応募者表示欄a042とを含んでいる。この応募者一覧画面A04においては、応募者の新規登録ボタンa043を操作することにより、新規の応募者を登録することができる。
【0069】
採用担当者は、応募者一覧画面A04の選考案内未送信の応募者人数の表示エリアa044を押下する(S401)。これに応じ、システム1において、採用担当端末20は、選考案内未送信の応募者リストをサーバ10に要求し、サーバ10は、採用担当端末20に対し、応募者のうち、選考案内未送信の応募者で絞り込んだリストを、応募者表示欄a042に表示させる(S402)。
【0070】
続いて、採用担当者は、選考案内を一括配信するためのボタンa045を押下する(s043)。これに応じて、採用担当端末20は一括配信要求をサーバ10に送信し、サーバ10は、採用担当端末20に対し、
図21に示す選考案内送信確認画面A05を表示させる(S404)。この選考案内送信確認画面A05においては、宛先表示欄a051に選考案内未送信の応募者が表示される。選考案内送信確認画面A05の配信日時の選択欄a052において配信日時を選択し、配信予約ボタンa053を押下すると、予約された配信日時に選考案内が一括配信される。
【0071】
採用担当者が、選考案内送信確認画面A05において配信予約ボタンa053を押下すると(S405)、システム1において、採用担当端末20はサーバに配信予約を送信し、サーバ10は、選考案内未送信応募者の人数(表示エリアa044参照)を未評価人数に移行させ、予約された配信日時に対象応募者全員にURL付きのメールを送信する(S406)。
【0072】
応募者は、応募者端末40において受信したメールのURLから、応募者日程調整画面にアクセスする(S407)。それにより、応募者端末40に応募者日程調整画面が表示される。その後、処理はメインルーチンに戻る。
【0073】
図22は、応募者の面接予約処理(S500)を示すフローチャートであり、採用担当者が採用担当端末20に対して実行する処理と、面接官が面接官端末30に対して実行する処理と、応募者が応募者端末40に対して実行する処理と、システム1における処理とを示している。また、
図23は、応募者端末40に表示される応募者予約画面(応募者日程調整画面)を例示する模式図である。
図24は、応募者端末40に表示される応募者予約完了画面を例示する模式図である。
図25は、応募者端末40に表示される応募者別日程依頼画面を例示する模式図である。
図26は、応募者端末40に表示される応募者別日程依頼完了画面を例示する模式図である。
【0074】
図23に示す応募者予約画面A06には、1つ以上の面接の候補日程枠のリストa061が含まれている。応募者は、応募者予約画面A06を見て面接の候補日程枠を確認し(S501)、参加可能な候補日程枠があるか否かを判断する(S502)。参加可能な候補日程枠がある場合(S502:Yes)、その候補日程枠の先頭に配置されたラジオボタンa062をクリック又はタップすることにより候補日程枠を選択し、予約ボタンa063を押下することにより選択した候補日程枠(即ち予約日程)を送信する(S503)。これにより、応募者端末40は、選択された予約日程をサーバ10に送信し、サーバ40は、応募者端末40に対し、
図24に示す応募者予約完了画面A07を表示させる。なお、応募者予約完了画面A07には、面接に関する案内が記載されている他、予約変更ボタンa071及びキャンセルボタンa072が設けられている。
【0075】
システム1において、サーバ10は、応募者端末40から送信された応募者及び予約日程を採用管理データベース122に登録し、当該日程に対して参加を承諾した面接官(参加承諾済面接官)のうち必要人数分を自動確定し、応募者及び面接官に確定メールを送信する(S504)。これにより、面接官端末30に表示された1つ以上の面接の候補日程枠のうち、面接官が参加可能の側を選択した候補日程枠に基づいて、面接の日程が確定される。
【0076】
応募者は、応募者端末40において予約確定メールを受信する(S505)。また、面接の開催形式がオンラインである場合、予約確定メールにある開催URLの記載を確認する。
【0077】
また、面接官は、面接官端末30において、該当する日程での実施確定メールを受信する(S506)。面接の開催形式がオンラインである場合には、実施確定メールにある開催URLの記載を確認する。
【0078】
システム1において、サーバ10は、当該予約日程において、確定した面接官以外に参加可能な面接官が存在するか否かを確認する(S507)。参加可能な面接官が存在する場合(S507:Yes)、システム1において、サーバ10は、面接官端末30に対し、面接官回答画面A03(
図18参照)の該当する日程枠に、確定済である旨表示させる(S508)。例えば、面接官回答画面A03において、2021年2月1日12:00~13:00の日程の直下には、「参加確定しました。」とのテキストが表示されている。本実施形態においては、このテキストが、面接官回答画面A03に表示された1つ以上の面接の候補日程枠のうち、面接の日程が確定された候補日程枠に対し、当該面接官の参加が確定した旨の表示となる。
【0079】
他方、確定した面接官以外に参加可能な面接官が存在しない場合(S507:No)、システム1において、サーバ10は、面接官端末30に対し、面接官回答画面A03の該当する日程枠に、確定済である旨を表示させると共に、辞退への変更を不可とする(S509)。即ち、辞退への変更操作を受け付けさせないようにする。例えば、面接官回答画面A03において、2021年2月1日14:00~15:00の日程の直下には、「参加確定しました。」とのテキストが表示されている。このテキストも、面接官回答画面A03に表示された1つ以上の面接の候補日程枠のうち、面接の日程が確定された候補日程枠に対し、当該面接官の参加が確定した旨の表示である。また、当該候補日程枠a037においては、領域全体に網掛けが施され、選択スイッチa038は、「参加可能」が選択されたまま、変更操作(即ち、「辞退」の選択)ができないようになっている。このように、面接の日程が確定された候補日程枠の選択スイッチに対する操作を不可とすることにより、面接官は、当該候補日程枠における面接への参加が確定し、辞退することができないことを認識することができる。
【0080】
なお、
図18に示す面接官回答画面A03においては、別のイベントについて上記S504の処理により参加が確定した日程枠に対し、選択スイッチを「参加可能」にすると、「他イベント確定中」のテキストが表示されるようにしても良い。
【0081】
その後、システム1において、サーバ10は、当該日程枠と同じ日程枠で参加が未確定の面接官が存在するか否かを確認する(S510)。参加が未確定の面接官が存在する場合(S510:Yes)、サーバ10は特に変更を行わず(S511)、処理はメインルーチンに戻る。
【0082】
他方、同じ日程枠で参加が未確定の面接官が存在しない場合(S510:No)、システム1において、サーバ10は、採用担当端末20に対し、候補日程作成画面A01(
図15参照)のカレンダーa01における該当する日程枠の表示を「満席」に変更させ(日程枠a015参照)、応募者日程調整画面から当該日程枠を削除させる(S512)。その後、処理はメインルーチンに戻る。
【0083】
他方、応募者は、応募者予約画面A06に表示された面接の候補日程枠の中に参加可能な候補日程枠がない場合(S502:No)、別日程を問い合わせるためのボタンa064を押下する(S513)。このボタンa064の押下に応じて、応募者端末40は、サーバ10に別日程の問い合わせを要求し、サーバ10は、
図25に示す応募者別日程依頼画面A08を応募者端末40に表示させる。応募者は、応募者別日程依頼画面A08の日程入力欄a081に都合の良い日時を入力し、送信ボタンa082を押下することにより候補日程を送信する(S514)。これに応じて、応募者端末40は入力された候補日程をサーバ10に送信し、サーバ10は、
図26に示す応募者別日程依頼完了画面A09を応募者端末40に表示させる。応募者は、この画面内の希望日時表示欄a091を見て、送信された面接の希望日時を確認することができる。
【0084】
システム1において、サーバ10は、応募者が入力した別の候補日程を受信する(S515)。そして、サーバ10が採用担当端末20に、応募者端末40から送信された別の候補日程を送信する。それにより、採用担当者は、採用担当端末20において、応募者が入力した候補日時を確認し(S516)、応募者に実施可能日時をメールで連絡する(S517)。その後、処理はメインルーチンに戻る。
【0085】
ここで、面接の日程が一旦確定したとしても、応募者が予約の変更を申し出てくることがある。
図27は、応募者予約の変更処理を示すフローチャートであり、面接官が面接官端末30に対して実行する処理と、応募者が応募者端末40に対して実行する処理と、システム1における処理とを示している。また、
図28は、応募者端末40に表示される予約変更モーダルを例示する模式図である。
【0086】
応募者は、応募者端末40から、受信した予約確定メールに表示されているURLにアクセスする(S531)。それにより、サーバ10は応募者端末40に、
図24に示す応募者予約完了画面A07を表示させる。応募者が予約変更ボタンa71を押下すると(S532)、応募者端末40は予約変更の要求をサーバ10に送信し、サーバ40は、応募者予約完了画面A07の上に、
図28に示す予約変更モーダルA10に重畳表示させる。
【0087】
システム1において、サーバ10は、予約変更ボタンa071の押下に応じて(即ち、応募者端末40からの予約変更の要求に応じて)、当該応募者の予約日程を解除し、応募者端末40に対し、応募者日程調整画面に該当する日程枠を追加させる(S533)。
【0088】
システム1において、サーバ10は、該当する日程枠において同時に参加予定だった応募者が存在するか否かを確認する(S534)。同時に参加予定だった応募者が存在しない場合(S534:No)、サーバ10は、該当する日程枠に参加予定だった面接官に、面接実施不要の通知(メール)を送信する(S535)。面接官は、面接官端末30において面接実施不要の通知を受信し(S536)、その後、処理はメインルーチンに戻る。
【0089】
他方、同時に参加予定だった応募者が存在する場合(S534:Yes)、サーバ10は、該当する日程枠の面接官に参加者変更の通知(メール)を送信する(S537)。面接官は、面接官端末30において参加者変更の通知を受信し(S538)、その後、処理はメインルーチンに戻る。
【0090】
また、応募者が、予約変更モーダルA10に表示されている「次へ」ボタンa101を押下すると、この操作に応じて、応募者端末40がサーバ10と通信を行い、画面を応募者予約画面A06(
図23参照)に遷移させる。応募者は、この応募者予約画面A06から新たな予約を行うことができる。
【0091】
図29は、評価及び合否連絡処理(S600)を示すフローチャートであり、採用担当者が採用担当端末20に対して実行する処理と、面接官が面接官端末30に対して実行する処理と、応募者が応募者端末40に対して実行する処理と、システム1における処理とを示している。また、
図30は、面接官端末30に表示される評価画面を例示する模式図である。
図31は、採用担当端末20に表示される合否入力画面を例示する模式図である。
図32は、採用担当端末20に表示される応募者一覧画面(合否連絡未送信の状態)を例示する模式図である。
【0092】
システム1において、サーバ10は、面接の当日朝に、担当面接官に評価依頼メールを送信する(S601)。面接官は、面接実施後、面接官端末30において、受信したメール内のURLから評価画面にアクセスする(S602)。これにより、サーバ10は、面接官端末30に、
図30に示す評価画面A11を表示させる。この評価画面A11には、評価(A,B,C,D)を選択するためのラジオボタンa111と、コメント入力欄a112とが設けられている。面接官は、ラジオボタンa111により評価を選択し、コメントを入力して、評価登録ボタンa113を押下することにより送信する(s603)。これにより、面接官端末30からサーバ10に、当該応募者に関する評価が送信される。
【0093】
システム1において、サーバ10は、受信した評価を採用担当端末20に表示される応募者詳細画面に反映させ、採用担当に評価完了のメールを送信する(S604)。
【0094】
採用担当者は、メール受信後、採用担当端末20から応募者詳細画面及び合否入力画面にアクセスし、応募者詳細画面から面接官の評価を確認する(S605)。そして、採用担当者は、確認した評価をもとに、
図31に示す合否入力画面A12の合否入力欄a121に合否を入力する(S606)。これに応じ、システム1において、採用担当端末20は、当該応募者に関する合否をサーバ10に送信し、サーバ10は、未評価数表示を1つ減らし、合否入力済み人数表示を1つ増加させる(S607)。
【0095】
採用担当者は、人数分の合否を入力したか否かを確認する(S608)。人数分の合否を入力していない場合(S608:No)、処理はS606に戻る。他方、人数分の合否を入力した場合(S608:Yes)、採用担当者は、合否連絡未送信応募者の人数表示エリアa131を押下する(S609)。これに応じ、システム1において、採用担当端末20は、合否連絡未送信応募者リストをサーバ10に要求し、サーバ10は、採用担当端末20に対し、合否連絡未送信応募者リストで絞り込んだリストを、合格者表示欄a132に表示させる(S610)。
【0096】
続いて、採用担当者は、合否連絡を一括送信するためのボタンa133を押下する(S611)。これに応じ、システム1において、採用担当端末20は一括送信要求をサーバ10に送信し、サーバ10は、合否連絡未送信の人数(人数表示エリアa131参照)を次選考案内未送信の人数に移行させ、対象応募者に合否連絡を送信する(S612)。これにより、応募者は、応募者端末40において合否通知を受領する(S613)。その後、処理はメインーチンに戻る。
【0097】
以上説明したように、本実施形態によれば、採用面接に関する情報を簡素な手順で処理することが可能となる。
【0098】
以上説明した実施形態は、本発明を説明するための一例であり、本発明をその実施形態に限定する趣旨ではない。また、本発明は、その要旨を逸脱しない限り、様々な変形が可能である。例えば、当業者であれば、実施形態で述べたリソース(ハードウェア資源又はソフトウェア資源)を均等物に置換することが可能であり、そのような置換も本発明の範囲に含まれる。
【符号の説明】
【0099】
1…情報処理システム(システム)、10…サーバ、11…通信インタフェース、12…記憶部、13…プロセッサ、20…採用担当端末、30…面接官端末、31…通信インタフェース、32…表示部、33…操作入力部、34…記憶部、35…プロセッサ、40…応募者端末、121…情報処理プログラム、122…採用管理データベース、131…採用情報管理部、132…面接日程調整部、133…評価管理部、341…プログラム、351…表示制御部、352…入力情報受付部、D01…企業マスタ、D02…面接官マスタ、D03…年度マスタ、D04…応募者マスタ、D05…職種マスタ、D06…イベントマスタ、D07…イベント参加者マスタ、D08…イベント担当面接官テーブル、D09…イベント日程マスタ、D10…面接官の回答状況テーブル、D11…グループマスタ、A01…候補日程作成画面、A02…面接官一覧画面、A03…面接官回答画面、A04…応募者一覧画面、A05…選考案内送信確認画面、A06…応募者予約画面、A07…応募者予約完了画面、A08…応募者別日程依頼画面、A09…応募者別日程依頼完了画面、A10…予約確認画面、A11…評価画面、A12…合否入力画面
【手続補正書】
【提出日】2023-01-23
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1担当者が設定した1つ以上の面接の候補日程枠と、各候補日程枠における面接に参加可能か否かを選択するための選択スイッチと、を第2担当者が使用する情報処理装置に表示するステップと、
前記1つ以上の面接の候補日程枠の1つに対応する前記選択スイッチに対して面接に参加可能か否かを選択する操作がなされたか否かを判定するステップと、
前記候補日程枠に対して面接に参加可能か否かを選択する操作がなされたと判定された場合に、当該候補日程についての選択を送信するステップと、
を含む情報処理方法。
【請求項2】
前記候補日程枠に対して面接に参加可能か否かを選択する操作がなされたと判定された場合に、当該候補日程枠に対して面接に参加可能か否かの選択が回答済みであることを示す表示を行うステップを備え、
前記回答済みであることを示す表示は、前記候補日程枠に対応する選択スイッチの選択された側が判別可能となる表示、及び、回答済みである旨のテキストが記載されたポップアップの表示の少なくともいずれかを含む、請求項1に記載の情報処理方法。
【請求項3】
前記判別可能となる表示は、前記選択肢のうち選択された側の色又は輝度を変化させた強調表示である、請求項2に記載の情報処理方法。
【請求項4】
前記1つ以上の面接の候補日程枠のうち参加可能の側が選択された候補日程枠に基づいて、面接の日程を確定するステップと、
前記情報処理装置に表示された前記1つ以上の面接の候補日程枠のうち、面接の日程が確定された候補日程枠に対し、当該第2担当者の参加が確定した旨の表示を行うステップと、
をさらに含む請求項1~3のいずれか1項に記載の情報処理方法。
【請求項5】
前記参加が確定した旨の表示は、前記面接の日程が確定された候補日程枠の選択スイッチに対する操作を不可とする表示を含む、請求項4に記載の情報処理方法。
【請求項6】
面接の終了後、前記第2担当者が使用する情報処理装置に当該面接に関する評価依頼を送信するステップと、
前記情報処理装置から前記評価依頼に対する回答を受信し、登録するステップと、
をさらに含む請求項1~5のいずれか1項に記載の情報処理方法。
【請求項7】
コンピュータに実行させるプログラムであって、
第1担当者が設定した1つ以上の面接の候補日程枠と、各候補日程枠における面接に参加可能か否かを選択するための選択スイッチと、を第2担当者が使用する情報処理装置に表示させるステップと、
前記1つ以上の面接の候補日程枠の1つに対応する前記選択スイッチに対して面接に参加可能か否かを選択する操作がなされたか否かを判定するステップと、
前記候補日程枠に対して面接に参加可能か否かを選択する操作がなされたと判定された場合に、当該候補日程についての選択を送信するステップと、
を含むプログラム。
【請求項8】
第1担当者が設定した1つ以上の面接の候補日程枠と、各候補日程枠における面接に参加可能か否かを選択するための選択スイッチと、を表示する第1手段と、
前記1つ以上の面接の候補日程枠の1つに対応する前記選択スイッチに対して面接に参加可能か否かを選択する操作がなされたか否かを判定する第2手段と、
前記候補日程枠に対して面接に参加可能か否かを選択する操作がなされたと判定された場合に、当該候補日程についての選択を送信する第3手段と、
を含む情報処理装置。