(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023037096
(43)【公開日】2023-03-15
(54)【発明の名称】システム、サーバ、およびその制御方法、プログラム、記録媒体
(51)【国際特許分類】
G06Q 30/06 20230101AFI20230308BHJP
【FI】
G06Q30/06
【審査請求】有
【請求項の数】13
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021143626
(22)【出願日】2021-09-03
(11)【特許番号】
(45)【特許公報発行日】2022-10-26
(71)【出願人】
【識別番号】506143492
【氏名又は名称】クックパッド株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110002815
【氏名又は名称】IPTech弁理士法人
(72)【発明者】
【氏名】金子 晃久
(72)【発明者】
【氏名】山本 隆司
【テーマコード(参考)】
5L049
【Fターム(参考)】
5L049BB44
5L049BB58
5L049BB72
(57)【要約】
【課題】 本発明の目的は、無人販売における販売の利便性を向上させることである。
【解決手段】 商品を納品可能なボックスの蓋の開閉状態を検知可能な検知手段と、前記ボックスにおいて商品の出品者に関する情報を登録するための操作もしくは商品に関する情報を登録するための操作を含む第1の操作を受け付ける受け付け手段と、前記受け付け手段において前記第1の操作が受け付けられたことと、前記検知手段において前記ボックスの蓋が閉められたことが検知されたこととに応じて、前記ボックスに納品された商品を販売開始し、オンライン上で商品情報を公開するための通知をするように制御する制御手段とを有することを特徴とする。
【選択図】
図5
【特許請求の範囲】
【請求項1】
商品を納品可能なボックスの蓋の開閉状態を検知可能な検知手段と、
前記ボックスにおいて商品の出品者に関する情報を登録するための操作もしくは商品に関する情報を登録するための操作を含む第1の操作を受け付ける受け付け手段と、
前記受け付け手段において前記第1の操作が受け付けられたことと、前記検知手段において前記ボックスの蓋が閉められたことが検知されたこととに応じて、前記ボックスに納品された商品を販売開始し、オンライン上で商品情報を公開するための通知をするように制御する制御手段とを有することを特徴とする電子機器。
【請求項2】
前記オンライン上で公開される前記商品情報には、出品者を示す情報、価格情報、出品日、販売期限のいずれかが少なくとも含まれることを特徴とする請求項1に記載の電子機器。
【請求項3】
前記ボックスに納品された商品は、単位重量または単位個数に応じて価格が設定されていることを特徴とする請求項1または2に記載の電子機器。
【請求項4】
前記ボックス内を撮像可能な撮像手段をさらに有し、
前記受け付け手段において前記第1の操作が受け付けられたことと、前記検知手段において前記ボックスの蓋が閉められたことが検知されたこととに応じて、前記撮像手段により前記ボックス内が撮像され、
前記撮像手段の撮像した画像は前記オンライン上で公開される前記商品情報に含まれることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の電子機器。
【請求項5】
前記受け付け手段は、さらに、前記ボックスにおいて、ユーザの決済情報を取得するための第2の操作を受け付け可能であり、
前記制御手段は、前記受け付け手段が前記第2の操作を受け付け、前記ボックスに納品された商品が取り出されると、取り出された商品の購入処理を行うように制御することを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の電子機器。
【請求項6】
前記ボックス内において納品された商品の重さを計量可能な計量手段をさらに有し、
前記制御手段は、前記計量手段による結果に応じて前記購入処理を行うように制御することを特徴とする請求項5に記載の電子機器。
【請求項7】
前記ボックスは、少なくとも二重構造になっており、前記計量手段は最外にある箱と納品を行う箱の間にあることを特徴とする請求項6に記載の電子機器。
【請求項8】
前記第1の操作には、前記ボックスにおいて商品の出品者に関する情報を登録するための操作と、商品に関する情報を登録するための操作とが共に含まれることを特徴とする請求項1乃至7のいずれか1項に記載の電子機器。
【請求項9】
前記ボックスにおいて販売される商品の前記商品情報を前記オンライン上で公開する、請求項1乃至8のいずれか1項に記載の電子機器と通信可能なサーバであって、
販売開始後に前記商品情報を変更する変更操作を受け付ける受け付け手段と、
前記変更操作に基づき、オンライン上で公開される前記商品情報を変更するように制御する制御手段とを有することを特徴とするサーバ。
【請求項10】
前記変更操作においては、商品名、商品に関する説明文、画像を追加できることを特徴とする請求項9に記載のサーバ。
【請求項11】
商品を納品可能なボックスの蓋の開閉状態を検知可能な検知ステップと、
前記ボックスにおいて商品の出品者に関する情報を登録するための操作もしくは商品に関する情報を登録するための操作を含む第1の操作を受け付ける受け付けステップと、
前記受け付けステップにおいて前記第1の操作が受け付けられたことと、前記検知ステップにおいて前記ボックスの蓋が閉められたことが検知されたこととに応じて、前記ボックスに納品された商品を販売開始し、オンライン上で商品情報を公開するための通知をするように制御する制御ステップとを有することを特徴とする電子機器の制御方法。
【請求項12】
商品を納品可能なボックスの蓋の開閉状態を検知可能な検知ステップと、
前記ボックスにおいて商品の出品者に関する情報を登録するための操作もしくは商品に関する情報を登録するための操作を含む第1の操作を受け付ける受け付けステップと、
前記受け付けステップにおいて前記第1の操作が受け付けられたことと、前記検知ステップにおいて前記ボックスの蓋が閉められたことが検知されたこととに応じて、前記ボックスに納品された商品を販売開始し、オンライン上で商品情報を公開するための通知をするように制御する制御ステップとを実行することを特徴とするプログラム。
【請求項13】
コンピュータを、請求項1乃至8のいずれか1項に記載された電子機器の各手段として機能させるためのプログラムを格納したコンピュータが読み取り可能な記録媒体。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、電子機器、サーバ、およびその制御方法、プログラム、記録媒体に関する。
【背景技術】
【0002】
無人販売における取引に関する技術がある。特許文献1には、商品の購入者に対する在庫情報を提示する方法であって、商品を陳列するための箱、容器、店舗などの商品ボックスにおいて、商品が購入され在庫状況が変化すると、商品ボックスに対応づけられた利用者に通知をする方法が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
近年、個人の製造者が作成もしくは生産した商品を販売する商取引が増加している。個人の製造者による商品を無人販売で行う場合に、特許文献1の方法では、販売開始の通知を行うことができない。個人の製造者の場合、作成もしくは生産できる商品の個数や量は一定ではないことが多く、物理的な販売場所を確保し販売開始する手間や、販売の開始を毎回通知するのも手間となる可能性が高い。
【0005】
本発明は、上記の課題に鑑み、無人販売における販売の利便性を向上させるプログラムの提供を目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記目的を達成するために、本発明の電子機器は、商品を納品可能なボックスの蓋の開閉状態を検知可能な検知手段と、前記ボックスにおいて商品の出品者に関する情報を登録するための操作もしくは商品に関する情報を登録するための操作を含む第1の操作を受け付ける受け付け手段と、前記受け付け手段において前記第1の操作が受け付けられたことと、前記検知手段において前記ボックスの蓋が閉められたことが検知されたこととに応じて、前記ボックスに納品された商品を販売開始し、オンライン上で商品情報を公開するための通知をするように制御する制御手段とを有することを特徴とする。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、無人販売における販売の利便性を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【
図1】本実施形態の構成を適用可能なシステムの一例としての販売システムおよび端末装置のブロック図
【
図2】本実施形態の構成を適用可能な装置の一例としてのボックスの構成例を示すブロック図
【
図3】本実施形態におけるシステムの機能的な構成を説明するための図
【
図4】本実施形態におけるボックスにおける処理を示すフローチャート
【
図5】本実施形態における出品処理を示すフローチャート
【
図6】本実施形態における購入処理を示すフローチャート
【
図7】本実施形態におけるボックスにおける表示部の表示例を示す図
【
図8】本実施形態における端末装置における表示部の表示例を示す図
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、図面を参照して本発明の好適な実施形態を説明する。
図1に本発明を適用可能なシステムの一実施形態を示す。
図2には、本発明を適用可能な電子機器の一例としてのボックスの外観図を示す。
【0010】
システム100は、ボックス30、サーバ20とからなり、ボックス30と端末装置10は近距離無線通信などで通信可能である。ボックス30は、異なる地点に複数設置されるものであり、端末装置10も複数のユーザがそれぞれ有するものであるが、それぞれボックス30と端末装置10として
図1に示す。ボックス30は、商業施設の中や駅などの公共施設の中、シェアオフィス、オフィスの中など様々な場所に設定され、近くにいるユーザが出品や購入をすることができるものである。
【0011】
端末装置10とサーバ20とは、ネットワーク80を介して通信接続する。また、本実施形態において、各装置(端末装置、サーバ等)を情報処理装置として把握することもできる。すなわち、各装置の集合体を1つの「情報処理装置」として把握することができ、システム100を複数の装置の集合体として形成してもよい。1つ又は複数のハードウェアに対して本実施形態に係る測定システム1を実現することに要する複数の機能の配分の仕方は、各ハードウェアの処理能力及び/又はシステム100に求められる仕様等に鑑みて適宜決定することができる。端末装置10は、各ユーザが操作する装置である。端末装置10は、例えばスマートフォン、タブレット等の携帯端末である。もしくは、据え置き型のPC(Personal Computer)、ラップトップPCであるとしてもよい。
図1に端末装置10として示すように、端末装置10は、表示部11、通信I/F(interface)12と、入力部13と、不揮発性メモリ14と、制御部15、メモリ16と、記憶部17と、撮像部18とを備える。
【0012】
表示部11は、制御部15の制御に応じて、画像、動画、テキストなどのデータを表示する。表示部11は、例えばLCD(Liquid Crystal Display)や有機EL(Electro-Luminescence)ディスプレイによって実現される。
【0013】
端末装置10は、通信I/F12とネットワーク80を介してサーバ20と通信可能に接続される。端末装置10は、5G、LTE(Long Term Evolution)などの通信規格、また、IEEE(Institute of Electrical and Electronics Engineers)802.11などの無線LAN(Local Area Network)規格に対応しており、通信機器と通信することによりネットワーク80に接続される。また、端末装置10は、NFC(Near Field Communication)(登録商標)やBluetooth(登録商標)などの近距離無線通信においてボックス30と通信可能である。なお、ネットワーク80を介してボックス30と通信可能としても良い。
【0014】
入力部13は、ユーザからの入力操作を受け付けるための入力部(例えば、タッチパネル、タッチパッド、マウス等のポインティングデバイス、キーボード等)である。
【0015】
不揮発性メモリ14は、制御部15によって電気的に消去・記録・読出し可能な記録媒体としてのメモリであり、例えばEEPROM等が用いられる。不揮発性メモリ14には、制御部15の動作用の定数、プログラム等が記憶される。ここでいうプログラムとは、本実施形態にて後述する各種フローチャート(もしくはその一部)を実行するためのコンピュータプログラムのことである。
【0016】
制御部15は、少なくとも1つのプロセッサーを内蔵し、端末装置10全体を制御する。前述した不揮発性メモリ14に記録されたプログラムを実行することで、後述する本実施形態の各処理を実現する。
【0017】
メモリ16は、プログラム、および、プログラム等で処理されるデータ等を一時的に記憶するためのものであり、例えばDRAM(Dynamic Random Access Memory)等の揮発性のメモリである。
【0018】
記憶部17は、データを保存するための記憶装置であり、例えばフラッシュメモリ、HDD(Hard Disc Drive)である。
【0019】
撮像部18は、デジタルカメラ、ビデオカメラ等の撮像装置からなり、物体の撮影やQRコード(登録商標)の読み取りなどが可能である。
【0020】
端末装置10は、特に図示していない機能及び構成(例えば、電力を保持するためのバッテリ、バッテリから各回路への電力の供給を制御する電力供給回路など)も有している。端末装置10に含まれる各ブロックは、バス等により電気的に接続される。
【0021】
サーバ20は、制御部21、システムメモリ22、記憶部23、通信I/F24、不揮発性メモリ25からなる。
【0022】
制御部21は、少なくとも1つのプロセッサーを内蔵し、サーバ20全体を制御する。不揮発性メモリ25に記録されたプログラムを実行することで、後述する本実施形態の各処理を実現する。
【0023】
システムメモリ22は、プログラム、および、プログラム等で処理されるデータ等を一時的に記憶するためのものであり、例えばDRAM(Dynamic Random Access Memory)等の揮発性のメモリである。
【0024】
記憶部23は、データを保存するための記憶装置であり、例えばフラッシュメモリ、HDD(Hard Disc Drive)である。
【0025】
通信I/F24は、サーバ20が外部の装置と通信するため、信号を入出力するためのインタフェースである。
【0026】
不揮発性メモリ25は、制御部21によって電気的に消去・記録・読出し可能な記録媒体としてのメモリであり、例えばEEPROM等が用いられる。不揮発性メモリ25には、制御部21の動作用の定数、プログラム等が記憶される。ここでいうプログラムとは、本実施形態にて後述する各種フローチャート(もしくはその一部)を実行するためのコンピュータプログラムのことである。
【0027】
サーバ20は、特に図示していない機能及び構成(例えば、電力を保持するためのバッテリ、バッテリから各回路への電力の供給を制御する電力供給回路など)も有している。サーバ20に含まれる各ブロックは、バス等により電気的に接続される。
【0028】
ボックス30は、制御部31、メモリ32、記憶部33、撮像部34、計量部35、表示部36、通信I/F37、入力部38、不揮発性メモリ39、蓋開閉検知部40、ロック部41からなる。
【0029】
制御部31は、少なくとも1つのプロセッサーを内蔵し、ボックス30全体を制御する。不揮発性メモリ39に記録されたプログラムを実行することで、後述する本実施形態の各処理を実現する。
【0030】
メモリ32は、プログラム、および、プログラム等で処理されるデータ等を一時的に記憶するためのものであり、例えばDRAM(Dynamic Random Access Memory)等の揮発性のメモリである。
【0031】
記憶部33は、データを保存するための記憶装置であり、例えばフラッシュメモリ、HDD(Hard Disc Drive)である。
【0032】
撮像部34は、デジタルカメラ、ビデオカメラ等の撮像装置からなり、ボックス30内に設置された物体の撮影(撮像)が可能である。
【0033】
計量部35は、ボックス30の底部に設けられており、ボックス30内に設置された物体の重さを計量可能である。計量部35はロードセルを用いる。
【0034】
表示部36は、制御部31の制御に応じて、画像、動画、テキストなどのデータを表示する。表示部36は、例えばLCD(Liquid Crystal Display)や有機EL(Electro-Luminescence)ディスプレイによって実現される。
【0035】
通信I/F37は、ボックス30が外部の装置と通信するため、信号を入出力するためのインタフェースであり、端末装置10と近距離通信を行う機能を有しても良い。また、ユーザの有するカードを読み取り可能な機能も有している。
【0036】
入力部38は、ユーザからの入力操作を受け付けるための入力部(例えば、タッチパネル、タッチパッド、マウス等のポインティングデバイス、キーボード等)である。
【0037】
不揮発性メモリ39は、制御部31によって電気的に消去・記録・読出し可能な記録媒体としてのメモリであり、例えばEEPROM等が用いられる。不揮発性メモリ39には、制御部31の動作用の定数、プログラム等が記憶される。ここでいうプログラムとは、本実施形態にて後述する各種フローチャート(もしくはその一部)を実行するためのコンピュータプログラムのことである。
【0038】
蓋開閉検知部40は、ボックス30における蓋の開閉状況を検知する検知部であり、開閉状況に変化があると、もしくは制御部から開閉状況についての問い合わせが来ると開閉状況を制御部に通知を行うものである。
【0039】
ロック部41は、ボックス30において蓋が閉じた状態でロックする(施錠)機能とロックを解除(解錠)する機能とを持つ。施錠と解錠は、制御部31の指示に基づき行う。
【0040】
なお、ボックス30には、位置情報センサ(不図示)が設けられており、ボックス30の位置を特定可能としても良い。位置情報センサは、ボックス30の位置を検出するセンサであり、例えばGPS(Global Positioning System)モジュールである。GPSモジュールは、衛星測位システムで用いられる受信装置である。衛星測位システムでは、少なくとも3個または4個の衛星からの信号を受信し、受信した信号に基づいて、GPSモジュールが搭載されるボックス30の現在位置を検出する。例えば、位置情報センサの検出結果(緯度経度の情報、緯度経度と地図情報により特定される施設の情報、当該施設に関連付けられる事業所の情報など)を、ボックス30を特定する情報とともにサーバ20で保持することとしてもよい。
【0041】
ボックス30は、特に図示していない機能及び構成(例えば、電力を保持するためのバッテリ、バッテリから各回路への電力の供給を制御する電力供給回路など)も有している。ボックス30に含まれる各ブロックは、バス等により電気的に接続される。
【0042】
図2には、ボックス30の外観図を示している。
図2(a)には蓋30aが閉まった状態の図、
図2(b)には蓋30aが開いた状態の図を示している。
【0043】
蓋30aは、ボックス30の上面の一辺を軸に開閉可能になっており、蓋30aがしまった状況においてはロックをかける(施錠)ことが可能になっている。さらに、蓋30aには、ボックス30の中を視認可能に設けられた透明な板30bがあり、商品がある場合には蓋30aを開けずに商品を視認可能になる。
【0044】
また、表示部36が設けられ、後述するようにユーザが商品の情報の確認や登録処理などを行うことができるようになっている。また、カードリーダ37aを配置し、ICカードからの読み取りを可能にしても良いし、生体認証をするための認証装置を配置しても良い。
【0045】
図2(b)には、蓋30aを開けた状態のボックス30の外観図を示しており、上述した撮像部34がボックス30内部の上部に設けられている。さらに、蓋開閉検知部40とロック部41が設置されている。ボックス30の下部分には計量部35が設けられている。ボックス30は二重構造となっており、計量部35は、外側の箱と内側の箱の間に設けられている。これにより、外部から圧力がかけられたりしても、計量部35の計量結果に影響が出にくくなる。なお、少なくとも二重構造であればよく、最外部の箱(蓋がついている)の内側と、納品をする箱の間に計量部35があれば良い。
【0046】
図3は、本実施形態におけるシステムの機能的な構成を示す図である。サーバ20の制御部21には、ユーザデータ登録部301、商品情報変更部302、決済、支払依頼部303、出品部304、商品データ登録部305、ボックスデータ登録部306がある。また、記憶部23は、ユーザデータ部307、商品データ部308、ボックスデータ部309のデータ記憶部がある。また、第1無線通信部317、第2無線通信部318を有し、第1無線通信部317は他の無線機器と通信するため、アンテナ(不図示)を介して信号を送受信するための変復調処理などを行う。第1無線通信部317と通信するアンテナは、サーバ20が発する信号を電波として放射し、空間から電波を受信して受信信号を第1無線通信部317へ与える。
【0047】
第2無線通信部318は、端末装置10が他の無線機器と通信するため、アンテナ(不図示)を介して信号を送受信するための変復調処理などを行う。第2無線通信部318と通信するアンテナは、サーバ20が発する信号を電波として放射し、空間から電波を受信して受信信号を第2無線通信部318へ与える。第1無線通信部317と第2無線通信部318とは、チューナー、RSSI(Received Signal Strengthsc Indicator)算出回路、CRC(Cyclic Redundancy Check)算出回路、高周波回路などを含む通信モジュールである。第1無線通信部317と第2無線通信部318とは、サーバ20が送受信する無線信号の変復調や周波数変換を行い、受信信号を制御部21へ与える。
【0048】
ユーザデータ登録部301は、販売を行うユーザもしくは購入を行うユーザに関するユーザ名や決済情報をユーザデータ部307に登録する処理を行う。ここで、決済情報とは、電子決済において個人を特定可能なIDやユーザ番号などの情報、クレジットカード、銀行の口座情報などである。
【0049】
商品情報変更部302は、商品データ部308に記憶された商品情報を商品の販売後に変更する処理を行う。変更する項目としては、商品名、価格、販売期限などである。
【0050】
決済、支払依頼部303とは、外部の決済アプリや決済プログラムに対して、特定のユーザの口座へ決済もしくは支払いを行う処理を依頼する。例えば、商品の販売を行なったユーザに対して、売り上げを支払う処理を行なったり、商品の購入を行なったユーザに対して、商品代金を徴収する決済を行う。また、商品の販売を行なったユーザに対して、出費代を徴収する決済を行うこともできる。
【0051】
出品部304とは、ボックス30より出品依頼のあった商品を出品する処理を行う。サーバ20での出品処理を行うことにより、出品中の商品である登録がされ、ユーザが購入可能な状態となる。また、複数のボックスにおいて販売されている商品の一覧が表示されているアプリケーションやウェブページで出品された商品を公開する処理を行う。
【0052】
商品データ登録部305とは、ボックス30に置かれた商品を販売可能な商品として商品データ部308に記憶する。ボックス30より商品情報の通知が来ると、商品名、期限、出品者などの情報を登録する。
【0053】
ボックスデータ登録部306とは、各ボックス30の設置されている位置や商品が置かれているか否か(現在出品可能なボックスか)の情報をボックスデータ部309に記憶するための処理を行う。
【0054】
ユーザデータ部307は、購入者または出品者データ(氏名、ユーザ名、出品履歴、購入履歴、ID)、それぞれの決済情報についてのリストが記憶されているデータ部である。
【0055】
商品データ部308は、各商品について、商品情報(商品名、品目名)、販売期限、出品者情報、残量情報、価格情報、売り上げ情報(対応する商品の売り上げの合計額)についてのリストが記憶されているデータ部である。
【0056】
ボックスデータ部309は、各ボックスを特定するID、設置場所と空き状況(商品が設置されているか、設定されていないのか、現在設置されている商品についていつ販売期限が来るのか)についてのリストが記憶されているデータ部である。設置場所については、ボックス30を設置する事業者が登録しても良いし、前述した位置情報センサを用いて検出しても良い。
【0057】
ボックス30の制御部31には、重量算出部310、出品通知部311、商品情報管理部312、ユーザデータ照合部313がある。また、記憶部33には、出品者データ部314、購入予定者データ部315、商品データ部316がある。
【0058】
重量算出部310は、ボックス30に設置された商品の重量を計量部35の計量結果を用いて算出する。
【0059】
出品通知部311は、ボックス30において出品者が出品処理を行い、出品可能な状況になると出品の通知をサーバ20に行う。サーバ20に出品通知がされると、アプリケーションやウェブ上での商品の公開がされるようにする。
【0060】
商品情報管理部312は、商品名や価格情報についての商品情報を管理する。
【0061】
ユーザデータ照合部313は、ユーザデータ(出品者もしくは購入者)のデータをサーバ20に対して照合する。
【0062】
出品者データ部314は、現在ボックス30において出品中の商品の出品者に関するデータを記憶する。出品者を特定可能なデータであれば、名前、ID、ユーザ名など何でもよく、売り上げの支払いや販売状況を通知可能にする。ただし、これらの情報はボックス30において有していなくても、サーバ20側でボックスと出品中の商品の出品者情報を対応づけていても良い。
【0063】
購入予定者データ部315は、現在ボックス30において購入処理を行なっている購入予定者のデータを記憶する。商品の取り出しが終了すると、購入予定者から取り出された商品分の代金を徴収する。
【0064】
商品データ部316は、出品中の商品名、期限、残量、価格に関する情報を記憶する。これらの情報は、ボックス30の表示部において表示される。
【0065】
本実施形態におけるボックス30では、個人の製造者(生産者)が作成または生産した生鮮食品を出品することを想定している。もちろん、お茶やのりなど賞味期限の長いものも想定されるし、アクセサリーなどの宝飾品や小物などを販売することも可能である。ボックス30において商品を出品する場合には、個人の製造者が容易に出品及び出品の通知をすることができるようにする必要がある。例えば、物理的に商品を置くだけでは、ボックス30の目の前を通った人しか商品が販売されていることを知ることができないが、出品の通知をオンラインで行うことができればより多くのユーザに出品の通知ができる。また、生鮮食品を販売する場合には、基本的に賞味期限があり、販売者は出品料を支払う必要があることから、販売期限を設けることとする。
【0066】
次に、
図4を用いて本実施形態におけるボックスにおける処理について説明する。この処理は、不揮発性メモリ39に記録されたプログラムをメモリ32に展開して制御部31が実行することで実現する。一部の処理は、サーバ20の制御部21も行うものとして以下の説明をする。なお、この処理は、ボックス30に電源が入ると開始する。以下の説明においては基本的にボックス30が主体となって各処理を行うことを説明するが、サーバ20側の制御部21が各処理を行なっても良く、サーバ20とボックス30とで各処理を分担して行なっても良い。
【0067】
S401では、制御部31は、ボックス30の電源がOFFか否かを判定する。OFFであると判定した場合には、
図4の処理を終了し、そうでない場合には、S402へ進む。
【0068】
S402では、制御部31は、現在ボックス30において出品中か否かを判定する。出品中であると判定した場合には、S403へ進み、そうでない場合は、S405へ進む。
【0069】
S403では、制御部31は、出品停止条件を満たすか否かを判定する。出品判定条件とは、販売期限が過ぎたこと、もしくは、残量が無くなったことのいずれかである。出品停止条件が満たされたと判定された場合には、S404へ進み、そうでない場合は、S407へ進む。
【0070】
S404では、制御部31は、ボックス30を設定した管理者と出品者に出品停止条件が満たされたことを通知し、S401へ進む。具体的には、サーバ20と出品者に対して残量がゼロになったこと、もしくは販売期限が過ぎたことを通知する。この時、ボックス30の中を撮影し、撮影した映像を送信するとともに通知を行なっても良い。
【0071】
S405では、制御部31は、ボックス30において出品受付がされたか否かを判定する。出品受付は、ユーザ(出品予定者)が表示部36において出品処理を行う項目を選択すると開始する。
図7には、表示部36の表示例を示しており、
図7(a)には、出品中でないボックス30における表示例を示している。出品処理を選択すると、S405の判定がYESとなる。また、ユーザ登録をしていないユーザはQRコード(登録商標)を読み取ることで、氏名、ユーザ名、ID、決済情報を登録できる。本実施形態においては、ユーザ登録をしないと、出品や購入ができないとしているが、個人を特定可能な電子決済や社員証などを認証方法として使用する場合には、ユーザ登録は不要である。また、出品処理を選択しなくても認証が完了すれば出品受付をしたと判定しても良い。
図8は、端末装置10における表示例を示している。
図8(a)は、撮像部18において
図7(a)に示すユーザ登録をするためのQRコード(登録商標)を読み取ると表示される画面を示しており、ユーザ名、氏名、決済情報を登録できる。そのほかにもユーザがよく利用するエリア情報などを登録可能としても良い。
ユーザ登録を行う場合の端末装置10の表示部11の例を示している。
【0072】
S406では、制御部31は、出品処理を行う。出品処理は、
図5において後述する。
【0073】
S407では、制御部21は、商品情報を変更する操作、追加する操作が行われたか否かを判定する。端末装置10から商品情報が公開されているアプリケーションやウェブページにおいて商品情報の変更操作がされると、サーバ20の制御部21において変更内容を受け付ける。商品情報の変更は、商品の出品後にユーザがアプリケーションやウェブページにおいて行うことができる。
図8(b)には、出品中の商品の商品情報を編集するための画面の表示例を示している。例えば、出品者は出品中の商品の価格、販売終了期限を編集可能である。さらに、商品画像を追加したり、商品名や商品の説明文を追加可能である。商品画像は、製造者が商品自体を撮影した画像でも良いし、製造過程を示す画像や製造者自身を撮影した画像などを追加しても良い。ボックス30内で撮影画像であって、販売促進につながる画像は出品者自身で追加できるようにする。商品説明文は長文になるのでボックス30で入力するよりも出品者の端末装置10で入力操作を行なった方が良い。
【0074】
また、出品者は売り上げ情報や残量、最後に購入が行われた後の商品を撮影した画像を確認できる。S407において商品情報を変更する操作、例えば、
図8(a)において商品名を選択する操作がされると、S408において商品情報を変更する処理を行う。商品情報を変更する操作が行われない場合には、S409へ進む。
【0075】
S408では、制御部21は、商品情報を変更し、サーバ20の記憶部23とボックス30の記憶部33において対応する商品情報を変更する処理を行う。制御部21が商品情報の変更内容をサーバ20側に通知をし、変更された内容はボックス30の表示部36の商品に関する表示に反映される。また、アプリケーションやウェブページにおいて商品情報が更新される。これにより、購入予定者に対して新たな情報を提供することができる。例えば、出品者は売り上げが出品者の予想より良かった場合には、価格を上げ、売り上げが出品者の予想に満たない場合には、価格を下げることもできるし、より購入者に魅力的な商品名や天候に合わせた商品名にあとから変更することもできる。また、生鮮食品の場合には、時間経過に応じて価格を下げて行っても良い。
【0076】
S409では、制御部31は、購入予定者(購入者であるユーザ)から購入受付がされたか否かを判定する。表示部36においてユーザがログインを選択すると購入受付がされたと判定する。
図7(c)に示すように、商品の出品中には、「トマト 100グラム200円で販売中」という商品と価格に関する情報が表示されており、さらに「購入する場合には、ログインをしてください」という購入方法についてのガイダンスが表示される。ここで、下線の引いてあるログインの部分をタッチすると、ログイン処理に進む。また、ユーザ登録をしていないユーザはQRコード(登録商標)を読み取ることにより、ユーザ登録をすることができる。また、購入の際には、電子決済やクレジットカード、デビットカードでの決済を行う際には、ユーザ登録をしなくても良い。購入予定者から購入受付がされたと判定した場合は、S410へ進み、そうでない場合は、S401へ戻る。
【0077】
以上、説明した
図4のボックスにおける処理によれば、ボックスにおいて出品作業を出品者が行うことができ、さらに購入者はボックスにおいて実際の商品の購入を行うことができる。購入者は、オンラインでの商品の購入と異なり、注文をしてから商品を受け取るのではなく、その場で商品を受け取ることができるので生鮮食品の鮮度が配送中や受け取りをする間に落ちるといった心配をせずとも、欲しい時にスムーズに商品の購入をできる。また、個人の出品者が商品を販売する場合には、商品ができてから(もしくは商品完成の見込みが決まってから)出品処理をし、さらにオーダーがきてから商品を発送するという作業が必要であった。ボックス30を使用した出品では、商品が販売可能になったらボックス30において出品処理から販売までできるので、より容易に個人の出品者が商品を出品可能になる。
【0078】
次に、
図5を用いて、出品処理について説明をする。この処理は、不揮発性メモリ39に記録されたプログラムをメモリ32に展開して制御部31が実行することで実現する。なお、この処理は、
図4のS406へ進むと開始する。以下の説明においては基本的にボックス30が主体となって各処理を行うことを説明するが、サーバ20側の制御部21が各処理を行なっても良く、サーバ20とボックス30とで各処理を分担して行なっても良い。
【0079】
S501では、制御部31では、ログイン処理を行う。ログイン処理においては、カードリーダにおいて認証可能なカードが読み取り、ユーザの情報を確認する。この時、制御部31はサーバ20側に読み取ったデータを渡し、登録されたユーザか否かを確認する。認証された場合には、ユーザ情報をボックス30の記憶部33に記憶する。また、対象となるボックス30を使用するユーザがあらかじめ限られている場合(企業の限られたスペースなど)には、記憶部33にユーザデータを記憶しておき、ログイン処理(ユーザの確認処理)を行なっても良い。
【0080】
S502では、制御部31は、ボックス30の解錠を行う。解錠は、ロック部41を制御することにより行うことができる。解錠がされると、出品者は蓋を開け、商品を納品することができるようになる。
【0081】
S503では、制御部31は、計量開始をする。計量は、計量部35により行う。なお、解錠をする前に計量を開始しても良い。計量開始時の計量結果は記憶部33に一時的に記憶しておく。
【0082】
S504では、制御部31は、蓋が閉じられたか否かを、蓋開閉検知部40を用いて判定する。蓋が閉じられたと判定した場合には、S505へ進み、そうでない場合は、蓋が閉じられるのを待つ。蓋を閉じたということは、出品者が商品を設置(納品)し終わったということを示す。なお、S504では、蓋が一旦開けられて閉じられたかを判定するものとし、蓋が開けられたことを検知した後からS504の処理を行なっても良い。
【0083】
S505では、制御部31は、ボックス30の施錠を行う。施錠は、ロック部41を制御することにより行うことができる。また、ここで重量を算出し、計量を終了しても良い。
【0084】
S506では、制御部31は、商品設定と価格設定をする。商品設定では、商品名や商品の種類を設定する。価格設定とは、単位重量ごとに価格を設定できるようにしても良いし、単位個数ごとに価格を設定できるようにしても良い(単位個数あたり何グラムか設定する)。なお、S506においてはS503において計量を開始した時の計りの重さと、施錠後の重さを比較し、出品された総重量を算出し、表示部36に表示する。例えば、
図7(b)に示すように、出品者が出品した総重量が76グラムである場合には152円で出品すると自動的に価格を提示し、ユーザが価格を訂正できるようにしても良い。価格はユーザが自由に入力できるようにしても良いし、選択形式にしても良い。ここで、価格を設定し、ユーザが「出品する」を選択すれば、価格が確定され、ユーザ側の出品作業は終了となる。また、「やり直し」を選択すれば、ユーザは商品の重さや価格の再設定を行うことができる。「やり直し」が選択された場合には、ボックス30が解錠される。また、販売期限の設定をここで行なっても良い。販売期限は出品者が設定しても良いし、一律3日などの日数を設けても良いし、商品によって何日かを事業者側で設定しても良い。
【0085】
S507では、制御部31は、ボックス30内の商品の撮影を行う。ここで撮影された画像は、ウェブサイトやアプリケーションでの商品の出品情報とともに提示される。つまり、出品者が商品の撮影を行わなくても、購入者は商品の様子を予め知ることができる。ここで、出品商品に合わせた画角で撮影を行ったり、商品の認識を行っても良い。
【0086】
S508では、制御部31は、販売開始をする。ボックス30においては、販売可能な状態に遷移し、サーバ20側に販売開始(オンラインでの商品情報公開の通知)を通知する。サーバ20側には、出品者情報、価格情報などの商品情報を渡し、ウェブサイトやアプリケーションで販売開始したことを表示させる。これにより、出品者が出品開始したことを自ら通知することなく、多くの人に商品が販売開始されたことを通知できる。
図8(c)には、出品情報の表示例を示している。出品が開始されると、出品者、価格、出品日、販売期限と、S508で撮影された商品の画像が表示される。公開される情報はこれに限らず、残りの販売可能量(販売開始時は納品された総量)、販売場所などが表示されても良い。また、販売開始時にはいずれかが表示され、後から編集可能としても良い。ボックス30で販売される商品に関心の高いユーザは、出品情報を確認している可能性が高いので、一人の出品者がそれぞれの購入者に販売開始の通知をするよりも容易に多くのユーザに通知が可能となる。また、ボックス30の位置や、販売された商品の種類に応じて特定のユーザに販売開始をプッシュ通知などで通知をしても良い。例えば、あるボックス30の近くにいるユーザや購入履歴のあるユーザに新しい商品が納品されたことを通知しても良い。出品日は、外部の時刻情報やボックス30、サーバ20内での時刻情報を用いる。
【0087】
以上、説明した
図5の処理では、出品者がボックス30において容易に出品作業を完了させることができ、さらに販売開始の通知までがされるので、販促効果も高めることができる。特に生鮮食品の場合には、収穫時期が来たらすぐに出品をしたいと考える出品者が多いため、受注を待ってから発送するのでは遅いし、収穫時期や販売可能な量が個人の製造者では確定しにくい可能性も高い。よって、受注がされる前に出品ができ、かつオンラインで販売開始が通知されるボックス30における販売ルートは容易に出品ができるだけでなく、売り上げも容易にあげることができる。
【0088】
また、出品の処理としては、出品情報の登録(ログイン)と蓋を閉める操作、価格の設定をすることを説明した。この操作により、出品者の紐付け、出品者による商品の納品操作、価格設定の作業をボックス30において行うことができる。これは、商品を出品した出品者に売上を支払うためのものである。
【0089】
よって、出品者とボックス、または出品者と商品が紐づけられ、売り上げが支払い可能であれば必ずしも上記の3つの工程を行わなくても良いし、順番は上記の実施形態の通りでなくても良い。すなわち、出品者の情報を登録する操作または商品の情報を登録操作のいずれかと、蓋を閉める操作が(順番に関わらず)されたら、出品者が出品の意思があり出品者個人を特定可能であるとして販売開始をしても良い。
【0090】
つまり、ユーザ情報がボックス30に登録され、蓋を閉じたら価格情報を入力することなく予め定められた価格(単位重量で決まった価格、1回に入れた商品全体で決まった価格にするなど)で販売を開始しても良い。例えば1回の出品での価格が1000円と予め決まっていれば、出品者は商品を1000円で販売したい量だけ入れれば良い。例えば、出品者が出品をしたボックス30において本人確認のためのピンコードを設定し、蓋を閉じたら販売開始をし、販売開始後にピンコードを用いて、商品情報とユーザ情報とを後から紐付ける操作を行なってもよい。この時、商品情報は後から変更可能としても良い。または、ログイン処理など出品者を特定する操作がなくても蓋が閉められた後に、出品者側にバーコードやQRコード(登録商標)、ユニークナンバーを通知し、ユーザが読み取る操作を行ったら販売開始としても良い。ユーザは、後から商品に関する情報を編集する。以上のように、出品者がボックス30において出品者を特定するための操作と、蓋を閉じる操作をしたら販売開始としても良い。
【0091】
もしくは、出品者と商品を紐づける処理と、蓋を閉める操作がされたら販売開始としても良い。例えば、出品者が商品情報を登録する処理(商品名や価格の登録)をボックス30において行い、商品確認するためのピンコードを設定し、蓋を閉じたら販売開始をする。販売開始後に出品者はピンコードを用いて、商品情報とユーザ情報とを後から紐付ける操作を行なってもよい。
【0092】
または、商品情報を入力または特定する操作がなくても蓋が閉められた後に、出品者側に商品を示すバーコードやQRコード(登録商標)、ユニークナンバーを通知し、ユーザが読み取る操作を行ったら販売開始としても良い。ユーザは後から、商品の出品者が誰なのかを紐づける操作を行う。以上のように、出品者がボックス30において商品を特定するための操作と、蓋を閉じる操作をしたら販売開始としても良い。商品情報を登録する操作を先にボックスにおいて行い、後から出品者情報を紐づけるか、出品者情報を登録する操作を先にボックスにおいて行い、後から商品情報を紐付ける(編集)するかを出品者が選択可能にしても良い。
【0093】
次に、
図6を用いて、購入処理について説明をする。この処理は、不揮発性メモリ39に記録されたプログラムをメモリ32に展開して制御部31が実行することで実現する。なお、この処理は、
図4のS410へ進むと開始する。以下の説明においては基本的にボックス30が主体となって各処理を行うことを説明するが、サーバ20側の制御部21が各処理を行なっても良く、サーバ20とボックス30とで各処理を分担して行なっても良い。
【0094】
S601では、制御部31は、ログイン処理を行う。ログイン処理においては、カードリーダにおいて認証可能なカードが読み取り、ユーザの情報を確認する。S601においては、後から商品の購入代金を決済可能な情報が読み取れれば良いが、ユーザを読み取り販促情報の通知などに利用しても良い。
【0095】
S602では、制御部31は、計量開始をする。計量は、計量部35により行う。計量開始時の計量結果は記憶部33に一時的に記憶しておく。
【0096】
S603では、制御部31は、ボックス30の解錠を行う。解錠は、ロック部41を制御することにより行うことができる。解錠がされると、購入者は蓋を開け、商品を好きな量だけ取ることができるようになる。
【0097】
S604では、制御部31は、蓋が閉じられたか否かを、蓋開閉検知部40を用いて判定する。蓋が閉じられたと判定した場合には、S605へ進み、そうでない場合は、蓋が閉じられるのを待つ。
【0098】
S605では、制御部31は、購入者が取った商品の重量を算出する。S602における計量結果と現在の計量結果とを比較することで、重量を算出する。
【0099】
S606では、制御部31は、重量に基づき定まる金額を表示部36に表示する。
図7(d)には、購入者が商品をボックス30から取り出した後の表示例を示している。ここでは「トマト 50グラム100円で決済をします」というガイダンスが表示される。これにより、ユーザは価格を確認することができる。
【0100】
S607では、制御部31は、S606で表示された価格で確定するか否かの操作を購入者から受け付ける。確定する場合には、
図7(d)に示すように、「確定」を選択し、購入する量を減らしたり、増やしたい場合には「やり直し」を選択する。やり直す場合には、S605に戻る。
【0101】
S608では、制御部31は、決済処理を行う。ここで、決済処理の依頼は、サーバ20側に依頼する。サーバ20側では、ログイン時の購入者の決済情報に基づき、クレジットカードや電子決済での決済処理を行うようにする。この時、外部の決済サーバと通信を行う。ボックス30側で外部の決済サーバと通信を行っても良い。
【0102】
S609では、制御部31は、ボックス30の施錠を行う。施錠は、ロック部41を制御することにより行うことができる。また、ここで重量を算出し、計量を終了しても良い。
【0103】
S610では、制御部31は、ボックス30内の商品の撮影を行う。ここで撮影された画像は、ウェブサイトやアプリケーションでの商品の出品情報とともに最新画像として提示されても良い。また、出品者に対して商品の販売通知をするとともに、今回の取引における販売量や残量に関する情報、現在の商品の画像を通知する。なお、出品者の通知は残量が少なくなってきたときに行っても良い。
【0104】
以上、説明した
図6の処理では、購入者がボックス30において好きなだけ商品を取り出し、購入をすることが容易にできる。
【0105】
以上説明した実施形態によれば、無人販売における販売の利便性を向上させることができる。また、ボックス30を通じ、購入者も異なる製造者からの商品を購入できるので、わざわざ個人の製造者を探さなくても、より多様な商品を購入可能となり利便性が向上する。
【0106】
なお、ユーザデータ、商品データ、決済情報は、ボックス30側でもサーバ20側に記憶されていても良いし、購入代金の算出や、売り上げの支払いはボックス側でもサーバ側で指示をしても良い。その他、ボックス30における操作において、表示部36へのタッチ操作で料金の確定操作や価格の設定ができることなどを説明したが、タッチ操作に限られず物理ボタンでの操作で行っても良いし、音声入力やジェスチャー操作での入力を受け付けても良い。また、表示部36における表示については、上述したものは一例であり、上記に限られない。
【0107】
なお、ボックス30が移動可能としても良く、その場合には、
図8(c)において説明した出品情報において最新の設置場所を表示したり、近くにいるユーザに通知をする。また、購入者がドローンを用いて、ボックス30を購入者のいる位置に呼ぶことができるようにしても良いし、ボックス30の設置場所を出品者が変更指示できるようにしても良い。
【0108】
また、ユーザ認証として、事前にユーザ登録をし、ログインをすることを説明したが、生体認証を行ない、対応する人物の決済情報に対して支払いや料金の徴収を行なっても良い。もしくは支払いを行う場合には、QRコード(登録商標)で支払い可能としても良いし、NFC(登録商標)による決済を行なっても良い。
【0109】
なお、一度出品した商品を販売期限が来る前にキャンセルすることもできる。この場合、出品者がログインをし、全ての商品が取られたら(計量された重さがゼロ)出品キャンセルとなり、新たに出品を受け付け可能となる。また、一度出品した商品に対して、追加で商品を納品(商品を減らす)することもできる。この場合も、出品者がログインをし、重量が変化したら追加での納品(減った)とする。
【0110】
また、販売期限が過ぎた場合には事業者が商品の回収をする。
【0111】
なお、制御部31が行うものとして説明した上述の各種の制御は1つのハードウェアが行ってもよいし、複数のハードウェアが処理を分担することで、全体の制御を行ってもよい。
【0112】
また、本発明をその好適な実施形態に基づいて詳述してきたが、本発明はこれら特定の実施形態に限られるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の様々な形態も本発明に含まれる。さらに、上述した各実施形態は本発明の一実施形態を示すものにすぎず、各実施形態を適宜組み合わせることも可能である。
【0113】
また、上述した実施形態においては、本発明をボックス30に適用した場合を例にして説明したが、これはこの例に限定されず、蓋を閉めることができる(自由に第三者が商品を持ち去ることのできない)電子機器であれば適用可能である。すなわち、本発明はコインロッカーや店舗におけるショーケースなどに適用可能である。
【0114】
(他の実施形態)
【0115】
本発明は、以下の処理を実行することによっても実現される。即ち、上述した実施形態の機能を実現するソフトウェア(プログラム)をネットワーク又は各種記録媒体を介してシステム或いは装置に供給し、そのシステム或いは装置のコンピュータ(又はCPUやMPU等)がプログラムコードを読み出して実行する処理である。この場合、そのプログラム、及び該プログラムを記憶した記録媒体は本発明を構成することになる。
【0116】
<付記>
以上の各実施形態で説明した事項を以下に付記する。
【0117】
(付記1)
商品を納品可能なボックスの蓋の開閉状態を検知可能な検知手段と、前記ボックスにおいて商品の出品者に関する情報を登録するための操作もしくは商品に関する情報を登録するための操作を含む第1の操作を受け付ける受け付け手段と、前記受け付け手段において前記第1の操作が受け付けられたことと、前記検知手段において前記ボックスの蓋が閉められたことが検知されたこととに応じて、前記ボックスに納品された商品を販売開始し、オンライン上で商品情報を公開するための通知をするように制御する制御手段とを有することを特徴とする電子機器。
【0118】
(付記2)
前記オンライン上で公開される商品情報には、商品名と前記ボックスの設置場所とが少なくとも含まれることを特徴とする(付記1)に記載の電子機器。
【0119】
(付記3)
前記ボックスに納品された商品は、単位重量または単位個数に応じて価格が設定されていることを特徴とする(付記1)または(付記2)に記載の電子機器。
【0120】
(付記4)
前記ボックス内を撮像可能な撮像手段をさらに有し、前記受け付け手段において前記第1の操作が受け付けられたことと、前記検知手段において前記ボックスの蓋が閉められたことが検知されたこととに応じて、前記撮像手段により前記ボックス内が撮像され、前記撮像手段の撮像した画像は前記オンライン上で公開される商品情報に含まれることを特徴とする(付記1)乃至(付記3)のいずれかに記載の電子機器。
【0121】
(付記5)
前記受け付け手段は、さらに、前記ボックスにおいて、ユーザの決済情報を取得するための第2の操作を受け付け可能であり、前記制御手段は、前記受け付け手段が前記第2の操作を受け付け、前記ボックスに納品された商品が取り出されると、取り出された商品の購入処理を行うように制御することを特徴とする(付記1)乃至(付記4)のいずれかに記載の電子機器。
【0122】
(付記6)
前記ボックス内において納品された商品の重さを計量可能な計量手段をさらに有し、前記制御手段は、前記計量手段による結果に応じて前記購入処理を行うように制御することを特徴とする(付記5)に記載の電子機器。
【0123】
(付記7)
前記ボックスは、少なくとも二重構造になっており、前記計量手段は最外にある箱と納品を行う箱の間にあることを特徴とする(付記6)に記載の電子機器。
【0124】
(付記8)
前記第1の操作には、前記ボックスにおいて商品の出品者に関する情報を登録するための操作と、商品に関する情報を登録するための操作とが含まれることを特徴とする(付記1)乃至(付記7)のいずれかに記載の電子機器。
【0125】
(付記9)
前記ボックスにおいて販売される商品の前記商品情報をオンライン上で公開する、(付記1)乃至(付記8)のいずれかに記載の電子機器と通信可能なサーバであって、 販売開始後に前記商品情報を変更する変更操作を受け付ける受け付け手段と、前記変更操作に基づき、オンライン上で公開される前記商品情報を変更するように制御する制御手段とを有することを特徴とするサーバ。
【0126】
(付記10)
前記変更操作においては、商品名、商品に関する説明文、画像を追加できることを特徴とする(付記9)に記載のサーバ。
【0127】
(付記11)
商品を納品可能なボックスの蓋の開閉状態を検知可能な検知ステップと、前記ボックスにおいて商品の出品者に関する情報を登録するための操作もしくは商品に関する情報を登録するための操作を含む第1の操作を受け付ける受け付けステップと、前記受け付けステップにおいて前記第1の操作が受け付けられたことと、前記検知ステップにおいて前記ボックスの蓋が閉められたことが検知されたこととに応じて、前記ボックスに納品された商品を販売開始し、オンライン上で商品情報を公開するための通知をするように制御する制御ステップとを有することを特徴とする電子機器の制御方法。
【0128】
(付記12)
商品を納品可能なボックスの蓋の開閉状態を検知可能な検知ステップと、前記ボックスにおいて商品の出品者に関する情報を登録するための操作もしくは商品に関する情報を登録するための操作を含む第1の操作を受け付ける受け付けステップと、前記受け付けステップにおいて前記第1の操作が受け付けられたことと、前記検知ステップにおいて前記ボックスの蓋が閉められたことが検知されたこととに応じて、前記ボックスに納品された商品を販売開始し、オンライン上で商品情報を公開するための通知をするように制御する制御ステップとを実行することを特徴とするプログラム。
【0129】
(付記13)
コンピュータを、(付記1)乃至(付記8)のいずれかに記載された電子機器の各手段として機能させるためのプログラムを格納したコンピュータが読み取り可能な記録媒体。
【符号の説明】
【0130】
10:端末装置、20:サーバ、30:ボックス、31:制御部、32:メモリ、33:記憶部、34:撮像部、35:計量部、36:表示部、37:通信I/F、38:入力部、39:不揮発性メモリ、40:蓋開閉検知部、41:ロック部
【手続補正書】
【提出日】2022-01-18
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
商品を納品可能なボックスの蓋の開閉状態を検知可能な検知手段と、
前記ボックスにおいて商品の出品者に関する情報を登録する第1の操作を受け付ける受け付け手段と、
前記受け付け手段において前記第1の操作が受け付けられたことと、前記検知手段において前記ボックスの蓋が閉められたことが検知されたこととに応じて、前記ボックスにおいて納品された商品を撮影する撮影処理を行い、さらに、1)前記ボックスに納品された商品を販売開始し、2)オンライン上で前記撮影処理における画像を含む商品情報を公開するための通知をするように制御する制御手段とを有する電子機器と、
前記電子機器と通信可能なサーバであって、商品の販売開始後に、前記オンライン上で公開されている前記商品情報への情報の追加操作または変更操作を受け付けるサーバ受け付け手段を有するサーバとを含むシステム。
【請求項2】
前記オンライン上で公開される前記商品情報には、出品者を示す情報、価格情報、出品日、販売期限のいずれかが少なくとも含まれることを特徴とする請求項1に記載のシステム。
【請求項3】
前記ボックスに納品された商品は、単位重量または単位個数に応じて価格が設定されていることを特徴とする請求項1または2に記載のシステム。
【請求項4】
前記電子機器は、前記ボックス内を撮像可能な撮像手段をさらに有することを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載のシステム。
【請求項5】
前記受け付け手段は、さらに、前記ボックスにおいて、ユーザの決済情報を取得するための第2の操作を受け付け可能であり、
前記制御手段は、前記受け付け手段が前記第2の操作を受け付け、前記ボックスに納品された商品が取り出されると、取り出された商品の購入処理を行うように制御することを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載のシステム。
【請求項6】
前記電子機器は、前記ボックス内において納品された商品の重さを計量可能な計量手段をさらに有し、
前記制御手段は、前記計量手段による結果に応じて前記購入処理を行うように制御することを特徴とする請求項5に記載のシステム。
【請求項7】
前記ボックスは、少なくとも二重構造になっており、前記計量手段は最外にある箱と納品を行う箱の間にあることを特徴とする請求項6に記載のシステム。
【請求項8】
前記第1の操作には、前記ボックスにおいて商品の出品者に関する情報を登録するための操作と、商品に関する情報を登録するための操作とが共に含まれることを特徴とする請求項1乃至7のいずれか1項に記載のシステム。
【請求項9】
前記サーバは、
前記変更操作に基づき、前記オンライン上で公開される前記商品情報を変更するように制御するサーバ制御手段とを有することを特徴とする請求項1乃至8のいずれか1項に記載のシステム。
【請求項10】
前記変更操作においては、商品名、商品に関する説明文、画像を追加できることを特徴とする請求項9に記載のシステム。
【請求項11】
電子機器とサーバとを含むシステムの制御方法であって、
前記電子機器においては、
商品を納品可能なボックスの蓋の開閉状態を検知可能な検知ステップと、
前記ボックスにおいて商品の出品者に関する情報を登録する第1の操作を受け付ける受け付けステップと、
前記受け付けステップにおいて前記第1の操作が受け付けられたことと、前記検知ステップにおいて前記ボックスの蓋が閉められたことが検知されたこととに応じて、前記ボックスにおいて納品された商品を撮影する撮影処理を行い、さらに、1)前記ボックスに納品された商品を販売開始し、2)オンライン上で前記撮影処理における画像を含む商品情報を公開するための通知をするように制御する制御ステップとを有し、
前記電子機器と通信可能な前記サーバにおいては、商品の販売開始後に、前記オンライン上で公開されている前記商品情報への情報の追加操作または変更操作を受け付けるサーバ受け付けステップを有するシステムの制御方法。
【請求項12】
商品を納品可能なボックスの蓋の開閉状態を検知可能な検知ステップと、
前記ボックスにおいて商品の出品者に関する情報を登録する第1の操作を受け付ける受け付けステップと、
前記受け付けステップにおいて前記第1の操作が受け付けられたことと、前記検知ステップにおいて前記ボックスの蓋が閉められたことが検知されたこととに応じて、前記ボックスにおいて納品された商品を撮影する撮影処理を行い、さらに、1)前記ボックスに納品された商品を販売開始し、2)オンライン上で前記撮影処理における画像を含む商品情報を公開するための通知をするように制御する制御ステップと、
商品の販売開始後に、前記オンライン上で公開されている前記商品情報への情報の追加操作または変更操作を受け付けるサーバ受け付けステップとを実行することを特徴とするプログラム。
【請求項13】
コンピュータを、請求項1乃至10のいずれか1項に記載されたシステムの各手段として機能させるためのプログラムを格納したコンピュータが読み取り可能な記録媒体。
【手続補正書】
【提出日】2022-05-27
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
商品を納品可能なボックスの蓋の開閉状態を検知可能な検知手段と、
前記ボックスにおいて商品の出品者に関する情報を登録する第1の操作と、前記ボックスにおいて購入予定者の情報を確認するための第2の操作と、前記ボックスにおいて当該購入予定者による商品の購入を確定するための第3の操作とを受け付ける受け付け手段と、
前記受け付け手段において前記第1の操作が受け付けられたことと、前記検知手段において前記ボックスの蓋が閉められたことが検知されたこととに応じて、前記ボックスにおいて納品された商品を撮影する撮影処理を行い、さらに、1)前記ボックスに納品された商品を販売開始し、2)オンライン上で前記撮影処理における画像を含む商品情報を公開するための通知をするように制御する制御手段と、
前記ボックスの蓋が閉じた状態で当該蓋を施錠または解錠するロック制御手段とを有する電子機器と、
前記電子機器と通信可能なサーバであって、商品の販売開始後に、前記オンライン上で公開されている前記商品情報への情報の追加操作または変更操作を受け付けるサーバ受け付け手段を有するサーバとを含み、
前記ロック制御手段は、前記受け付け手段において前記第2の操作が受け付けられたことに応じて、前記受け付け手段において前記第3の操作が受け付けられるよりも前に、前記ボックスの蓋を解錠する、
システム。
【請求項2】
前記オンライン上で公開される前記商品情報には、出品者を示す情報、価格情報、出品日、販売期限のいずれかが少なくとも含まれることを特徴とする請求項1に記載のシステム。
【請求項3】
前記ボックスに納品された商品は、単位重量または単位個数に応じて価格が設定されていることを特徴とする請求項1または2に記載のシステム。
【請求項4】
前記電子機器は、前記ボックス内を撮像可能な撮像手段をさらに有することを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載のシステム。
【請求項5】
前記制御手段は、前記受け付け手段が前記第2の操作を受け付け、前記ボックスに納品された商品が取り出されると、取り出された商品の購入処理を行うように制御することを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載のシステム。
【請求項6】
前記電子機器は、前記ボックス内において納品された商品の重さを計量可能な計量手段をさらに有し、
前記制御手段は、前記計量手段による結果に応じて前記購入処理を行うように制御することを特徴とする請求項5に記載のシステム。
【請求項7】
前記ボックスは、少なくとも二重構造になっており、前記計量手段は最外にある箱と納品を行う箱の間にあることを特徴とする請求項6に記載のシステム。
【請求項8】
前記第1の操作には、前記ボックスにおいて商品の出品者に関する情報を登録するための操作と、商品に関する情報を登録するための操作とが共に含まれることを特徴とする請求項1乃至7のいずれか1項に記載のシステム。
【請求項9】
前記サーバは、
前記変更操作に基づき、前記オンライン上で公開される前記商品情報を変更するように制御するサーバ制御手段とを有することを特徴とする請求項1乃至8のいずれか1項に記載のシステム。
【請求項10】
前記変更操作においては、商品名、商品に関する説明文、画像を追加できることを特徴とする請求項9に記載のシステム。
【請求項11】
電子機器とサーバとを含むシステムの制御方法であって、
前記電子機器においては、
商品を納品可能なボックスの蓋の開閉状態を検知可能な検知ステップと、
前記ボックスにおいて商品の出品者に関する情報を登録する第1の操作を受け付ける第1受け付けステップと、
前記ボックスにおいて購入予定者の情報を確認するための第2の操作を受け付ける第2受け付けステップと、
前記ボックスにおいて前記購入予定者による商品の購入を確定するための第3の操作を受け付ける第3受け付けステップと、
前記受け付けステップにおいて前記第1の操作が受け付けられたことと、前記検知ステップにおいて前記ボックスの蓋が閉められたことが検知されたこととに応じて、前記ボックスにおいて納品された商品を撮影する撮影処理を行い、さらに、1)前記ボックスに納品された商品を販売開始し、2)オンライン上で前記撮影処理における画像を含む商品情報を公開するための通知をするように制御する制御ステップと、
前記ボックスの蓋が閉じた状態で当該蓋を施錠または解錠するロック制御ステップとを実行し、
前記電子機器と通信可能な前記サーバにおいては、商品の販売開始後に、前記オンライン上で公開されている前記商品情報への情報の追加操作または変更操作を受け付けるサーバ受け付けステップを実行し、
前記ロック制御ステップでは、前記電子機器は、前記第2受け付けステップにおいて前記第2の操作を受け付けたことに応じて、前記第3受け付けステップにおいて前記第3の操作が受け付けられるよりも前に、前記ボックスの蓋を解錠する、
システムの制御方法。
【請求項12】
コンピュータによる実行時に前記コンピュータに、
商品を納品可能なボックスの蓋の開閉状態を検知可能な検知ステップと、
前記ボックスにおいて商品の出品者に関する情報を登録する第1の操作を受け付ける第1受け付けステップと、
前記ボックスにおいて購入予定者の情報を確認するための第2の操作を受け付ける第2受け付けステップと、
前記ボックスにおいて前記購入予定者による商品の購入を確定するための第3の操作を受け付ける第3受け付けステップと、
前記受け付けステップにおいて前記第1の操作が受け付けられたことと、前記検知ステップにおいて前記ボックスの蓋が閉められたことが検知されたこととに応じて、前記ボックスにおいて納品された商品を撮影する撮影処理を行い、さらに、1)前記ボックスに納品された商品を販売開始し、2)オンライン上で前記撮影処理における画像を含む商品情報を公開するための通知をするように制御する制御ステップと、
前記ボックスの蓋が閉じた状態で当該蓋を施錠または解錠するロック制御ステップとを実行させることを特徴とし、
前記ロック制御ステップでは、前記コンピュータは、前記第2受け付けステップにおいて前記第2の操作を受け付けたことに応じて、前記第3受け付けステップにおいて前記第3の操作が受け付けられるよりも前に、前記ボックスの蓋を解錠する、
プログラム。
【請求項13】
コンピュータを、請求項1乃至10のいずれか1項に記載されたシステムの各手段として機能させるためのプログラムを格納したコンピュータが読み取り可能な記録媒体。
【手続補正書】
【提出日】2022-09-13
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
商品を納品可能なボックスの蓋の開閉状態を検知可能な検知手段と、
前記ボックスにおいて商品の出品者に関する情報を登録する第1の操作と、前記ボックスにおいて購入予定者の情報を確認するための第2の操作と、前記ボックスにおいて当該購入予定者による商品の購入を確定するための第3の操作とを受け付ける受け付け手段と、
前記受け付け手段において前記第1の操作が受け付けられたことと、前記検知手段において前記ボックスの蓋が閉められたことが検知されたこととに応じて、前記ボックスにおいて納品された商品を撮影する撮影処理を行い、さらに、1)前記ボックスに納品された商品を販売開始し、2)オンライン上で前記撮影処理における画像を含む商品情報を公開するための通知をするように制御する制御手段と、
前記ボックスの蓋が閉じた状態で当該蓋を施錠または解錠するロック制御手段とを有する電子機器と、
前記電子機器と通信可能なサーバであって、商品の販売開始後に、前記オンライン上で公開されている前記商品情報への情報の追加操作または変更操作を受け付けるサーバ受け付け手段を有するサーバとを含み、
前記ロック制御手段は、前記受け付け手段において前記第2の操作が受け付けられたことに応じて、前記受け付け手段において前記第3の操作が受け付けられるよりも前に、前記ボックスの蓋を解錠する、
システム。
【請求項2】
前記オンライン上で公開される前記商品情報には、出品者を示す情報、価格情報、出品日、販売期限のいずれかが少なくとも含まれることを特徴とする請求項1に記載のシステム。
【請求項3】
前記ボックスに納品された商品は、単位重量または単位個数に応じて価格が設定されていることを特徴とする請求項1または2に記載のシステム。
【請求項4】
前記電子機器は、前記ボックス内を撮像可能な撮像手段をさらに有することを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載のシステム。
【請求項5】
前記制御手段は、前記受け付け手段が前記第2の操作を受け付け、前記ボックスに納品された商品が取り出されると、取り出された商品の購入処理を行うように制御することを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載のシステム。
【請求項6】
前記電子機器は、前記ボックス内において納品された商品の重さを計量可能な計量手段をさらに有し、
前記制御手段は、前記計量手段による結果に応じて前記購入処理を行うように制御することを特徴とする請求項5に記載のシステム。
【請求項7】
前記ボックスは、少なくとも二重構造になっており、前記計量手段は最外にある箱と納品を行う箱の間にあることを特徴とする請求項6に記載のシステム。
【請求項8】
前記第1の操作には、前記ボックスにおいて商品の出品者に関する情報を登録するための操作と、商品に関する情報を登録するための操作とが共に含まれることを特徴とする請求項1乃至7のいずれか1項に記載のシステム。
【請求項9】
前記サーバは、
前記変更操作に基づき、前記オンライン上で公開される前記商品情報を変更するように制御するサーバ制御手段とを有することを特徴とする請求項1乃至8のいずれか1項に記載のシステム。
【請求項10】
前記変更操作においては、商品名、商品に関する説明文、画像を追加できることを特徴とする請求項9に記載のシステム。
【請求項11】
電子機器とサーバとを含むシステムの制御方法であって、
前記電子機器においては、
商品を納品可能なボックスの蓋の開閉状態を検知可能な検知ステップと、
前記ボックスにおいて商品の出品者に関する情報を登録する第1の操作を受け付ける第1受け付けステップと、
前記ボックスにおいて購入予定者の情報を確認するための第2の操作を受け付ける第2受け付けステップと、
前記ボックスにおいて前記購入予定者による商品の購入を確定するための第3の操作を受け付ける第3受け付けステップと、
前記第1受け付けステップにおいて前記第1の操作が受け付けられたことと、前記検知ステップにおいて前記ボックスの蓋が閉められたことが検知されたこととに応じて、前記ボックスにおいて納品された商品を撮影する撮影処理を行い、さらに、1)前記ボックスに納品された商品を販売開始し、2)オンライン上で前記撮影処理における画像を含む商品情報を公開するための通知をするように制御する制御ステップと、
前記ボックスの蓋が閉じた状態で当該蓋を施錠または解錠するロック制御ステップとを実行し、
前記電子機器と通信可能な前記サーバにおいては、商品の販売開始後に、前記オンライン上で公開されている前記商品情報への情報の追加操作または変更操作を受け付けるサーバ受け付けステップを実行し、
前記ロック制御ステップでは、前記電子機器は、前記第2受け付けステップにおいて前記第2の操作を受け付けたことに応じて、前記第3受け付けステップにおいて前記第3の操作が受け付けられるよりも前に、前記ボックスの蓋を解錠する、
システムの制御方法。
【請求項12】
コンピュータによる実行時に前記コンピュータに、
商品を納品可能なボックスの蓋の開閉状態を検知可能な検知ステップと、
前記ボックスにおいて商品の出品者に関する情報を登録する第1の操作を受け付ける第1受け付けステップと、
前記ボックスにおいて購入予定者の情報を確認するための第2の操作を受け付ける第2受け付けステップと、
前記ボックスにおいて前記購入予定者による商品の購入を確定するための第3の操作を受け付ける第3受け付けステップと、
前記第1受け付けステップにおいて前記第1の操作が受け付けられたことと、前記検知ステップにおいて前記ボックスの蓋が閉められたことが検知されたこととに応じて、前記ボックスにおいて納品された商品を撮影する撮影処理を行い、さらに、1)前記ボックスに納品された商品を販売開始し、2)オンライン上で前記撮影処理における画像を含む商品情報を公開するための通知をするように制御する制御ステップと、
前記ボックスの蓋が閉じた状態で当該蓋を施錠または解錠するロック制御ステップとを実行させることを特徴とし、
前記ロック制御ステップでは、前記コンピュータは、前記第2受け付けステップにおいて前記第2の操作を受け付けたことに応じて、前記第3受け付けステップにおいて前記第3の操作が受け付けられるよりも前に、前記ボックスの蓋を解錠する、
プログラム。
【請求項13】
コンピュータを、請求項1乃至10のいずれか1項に記載されたシステムの各手段として機能させるためのプログラムを格納したコンピュータが読み取り可能な記録媒体。