IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ 株式会社日立製作所の特許一覧

特開2023-37144資金調達支援装置及び資金調達支援方法
<>
  • 特開-資金調達支援装置及び資金調達支援方法 図1
  • 特開-資金調達支援装置及び資金調達支援方法 図2
  • 特開-資金調達支援装置及び資金調達支援方法 図3
  • 特開-資金調達支援装置及び資金調達支援方法 図4
  • 特開-資金調達支援装置及び資金調達支援方法 図5
  • 特開-資金調達支援装置及び資金調達支援方法 図6
  • 特開-資金調達支援装置及び資金調達支援方法 図7
  • 特開-資金調達支援装置及び資金調達支援方法 図8
  • 特開-資金調達支援装置及び資金調達支援方法 図9
  • 特開-資金調達支援装置及び資金調達支援方法 図10
  • 特開-資金調達支援装置及び資金調達支援方法 図11
  • 特開-資金調達支援装置及び資金調達支援方法 図12
  • 特開-資金調達支援装置及び資金調達支援方法 図13
  • 特開-資金調達支援装置及び資金調達支援方法 図14
  • 特開-資金調達支援装置及び資金調達支援方法 図15
  • 特開-資金調達支援装置及び資金調達支援方法 図16
  • 特開-資金調達支援装置及び資金調達支援方法 図17
  • 特開-資金調達支援装置及び資金調達支援方法 図18
  • 特開-資金調達支援装置及び資金調達支援方法 図19
  • 特開-資金調達支援装置及び資金調達支援方法 図20
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023037144
(43)【公開日】2023-03-15
(54)【発明の名称】資金調達支援装置及び資金調達支援方法
(51)【国際特許分類】
   G06Q 30/0279 20230101AFI20230308BHJP
   G06Q 50/10 20120101ALI20230308BHJP
   G06Q 40/06 20120101ALI20230308BHJP
   G06Q 10/0631 20230101ALI20230308BHJP
【FI】
G06Q30/02 460
G06Q50/10
G06Q40/06
G06Q10/06 302
【審査請求】未請求
【請求項の数】10
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021143705
(22)【出願日】2021-09-03
(71)【出願人】
【識別番号】000005108
【氏名又は名称】株式会社日立製作所
(74)【代理人】
【識別番号】110001678
【氏名又は名称】藤央弁理士法人
(72)【発明者】
【氏名】小林 秀行
(72)【発明者】
【氏名】池ヶ谷 和宏
(72)【発明者】
【氏名】曽我 佑
(72)【発明者】
【氏名】親松 昌幸
【テーマコード(参考)】
5L049
5L055
【Fターム(参考)】
5L049AA09
5L049BB01
5L049CC11
5L055BB55
(57)【要約】
【課題】ユーザの投資に対する納得感を高め、個人による投資を増加させる。
【解決手段】資金調達支援装置は、資金調達対象のプロジェクトの当初計画を示すプロジェクト情報と、プロジェクトの実績を示す実績情報と、記プロジェクトに投資したユーザの属性を示すユーザ情報と、属性に対応する返還額を示す参考額決定ルールと、を保持し、実績情報が示す実績が、プロジェクト情報が示す計画を満たしているかを判定し、記実績が計画を満たしていないと判定した場合、参考額決定ルールを参照して、ユーザ情報が示す属性に対応する返還額を示す情報を取得し、当該ユーザに対する返還が可能であることを示す情報と、当該取得した情報が示す返還額に基づく返還参考値と、を出力する。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
資金調達支援装置であって、
プロセッサとメモリとを含み、
前記メモリは、
資金調達対象のプロジェクトの当初計画を示すプロジェクト情報と、
前記プロジェクトの実績を示す実績情報と、
前記プロジェクトに投資したユーザの属性を示すユーザ情報と、
前記属性に対応する返還額を示す参考額決定ルールと、を保持し、
前記プロセッサは、
前記実績情報が示す実績が、前記プロジェクト情報が示す計画を満たしているかを判定し、
前記実績が前記計画を満たしていないと判定した場合、
前記参考額決定ルールを参照して、前記ユーザ情報が示す属性に対応する返還額を示す情報を取得し、
前記ユーザに対する返還が可能であることを示す情報と、前記取得した情報が示す返還額に基づく返還参考値と、を出力する、資金調達支援装置。
【請求項2】
請求項1に記載の資金調達支援装置であって、
前記プロジェクト情報が示す前記当初計画は、前記プロジェクトによる社会貢献効果の目標値を含み、
前記実績情報が示す実績は、前記プロジェクトが実行されたことによる社会貢献効果の実績値を含み、
前記プロセッサは、
前記実績情報が示す前記実績値が、前記プロジェクト情報が示す前記目標値以上であるかを判定し、
前記実績情報が示す前記実績値が、前記プロジェクト情報が示す前記目標値未満であると判定した場合、前記参考額決定ルールを参照して、前記ユーザ情報が示す属性に対応する返還額を示す情報を取得する、資金調達支援装置。
【請求項3】
請求項2に記載の資金調達支援装置であって、
前記実績情報が示す実績は、前記実績情報が示す前記実績値が、前記プロジェクト情報が示す前記目標値未満となった原因である目標未達原因を示し、
前記プロセッサは、
前記実績情報が示す前記実績値が、前記プロジェクト情報が示す前記目標値未満であると判定した場合、
前記目標未達原因を示す情報を出力する、資金調達支援装置。
【請求項4】
請求項3に記載の資金調達支援装置であって、
前記プロジェクト情報が示す前記当初計画は前記プロジェクトのタイプを含み、
前記参考額決定ルールは、前記属性と前記目標未達原因と前記プロジェクトのタイプとの組み合わせに対応する前記返還額を示し、
前記プロセッサは、
前記実績情報が示す前記実績値が、前記プロジェクト情報が示す前記目標値未満であると判定した場合、前記参考額決定ルールを参照して、前記ユーザ情報が示す属性と、前記実績情報が示す前記目標未達原因と、前記プロジェクト情報が示す前記タイプと、の組み合わせに対応する返還額を示す情報を取得する、資金調達支援装置。
【請求項5】
請求項1に記載の資金調達支援装置であって、
前記メモリは、前記属性ごとの返還額の実績を保持し、
前記プロセッサは、
前記ユーザの希望返還額を示す情報を取得し、
前記希望返還額を前記ユーザに返還することを示す指示を出力し、
前記希望返還額を前記ユーザ情報が示す属性の返還額の実績に反映し、
前記希望返還額が反映された返還額の実績の所定の統計量を、前記参考額決定ルールにおける当該属性に対応する返還額として更新する、資金調達支援装置。
【請求項6】
請求項1に記載の資金調達支援装置であって、
前記プロジェクト情報が示す前記当初計画は、前記プロジェクトの資金使途予定を含み、
前記実績情報が示す実績は、前記プロジェクトの資金使途実績を含み、
前記プロセッサは、
前記プロジェクト情報が示す前記資金使途予定に含まれない、前記実績情報が示す前記資金使途実績があるかを判定し、
前記プロジェクト情報が示す前記資金使途予定に含まれない、前記実績情報が示す前記資金使途実績があると判定した場合、前記参考額決定ルールを参照して、前記ユーザ情報が示す属性に対応する返還額を示す情報を取得する、資金調達支援装置。
【請求項7】
請求項6に記載の資金調達支援装置であって、
前記ユーザ情報は、前記ユーザが前記プロジェクトに投資した投資額を示し、
前記実績情報は、前記プロジェクトの前記資金使途実績ごとの支払額を示し、
前記プロセッサは、
前記プロジェクト情報が示す前記資金使途予定に含まれない、前記実績情報が示す前記資金使途実績があると判定した場合、前記実績情報が示す前記支払額のうち、前記資金使途予定に含まれない前記資金使途実績として支払われた金額を示す情報を出力する、資金調達支援装置。
【請求項8】
請求項6に記載の資金調達支援装置であって、
前記プロジェクト情報が示す前記当初計画は前記プロジェクトのタイプを含み、
前記実績情報は、前記プロジェクトの前記資金使途実績の問題点を示し、
前記参考額決定ルールは、前記属性と前記問題点と前記プロジェクトのタイプとの組み合わせに対応する前記返還額を示し、
前記プロセッサは、
前記プロジェクト情報が示す前記資金使途予定に含まれない、前記実績情報が示す前記資金使途実績があると判定した場合、前記参考額決定ルールを参照して、前記ユーザ情報が示す属性と、前記実績情報が示す前記問題点と、前記プロジェクト情報が示す前記タイプと、の組み合わせに対応する返還額を取得する、資金調達支援装置。
【請求項9】
請求項1に記載の資金調達支援装置であって、
前記プロジェクト情報は、前記プロジェクトによる前記ユーザへの投資リターンと、投資リターン上限と、を示し、
前記参考額決定ルールが示す前記属性に対応する返還額は、前記属性に対応する前記投資リターンに対する上乗せ額であり、
前記プロセッサは、
前記実績が前記計画を満たしていないと判定した場合、前記参考額決定ルールを参照して、前記ユーザ情報が示す属性に対応する前記上乗せ額を示す情報を取得し、
前記取得した情報が示す上乗せ額と、前記プロジェクト情報が示す投資リターンと、前記プロジェクト情報が示すリターン上限とに基づいて、前記返還参考値を出力する、資金調達支援装置。
【請求項10】
資金調達支援装置による資金調達支援方法であって、
前記資金調達支援装置は、プロセッサとメモリとを含み、
前記メモリは、
資金調達対象のプロジェクトの当初計画を示すプロジェクト情報と、
前記プロジェクトの実績を示す実績情報と、
前記プロジェクトに投資したユーザの属性を示すユーザ情報と、
前記属性に対応する返還額を示す参考額決定ルールと、を保持し、
前記資金調達支援方法は、
前記プロセッサが、前記実績情報が示す実績が、前記プロジェクト情報が示す計画を満たしているかを判定し、
前記プロセッサが、前記実績が前記計画を満たしていないと判定した場合、
前記プロセッサが、前記参考額決定ルールを参照して、前記ユーザ情報が示す属性に対応する返還額を示す情報を取得し、
前記プロセッサが、前記ユーザに対する返還が可能であることを示す情報と、前記取得した情報が示す返還額に基づく返還参考値と、を出力する、資金調達支援方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、資金調達支援装置及び資金調達支援方法に関する。
【背景技術】
【0002】
本技術分野の背景技術として、特開2019-28601号公報(特許文献1)がある。この公報には「会員の情報の記録と会員に投票権を与える会員情報記録手段90と、支払い額で付与されるポイントを寄付金としてプールするポイント管理手段20と、寄付金で行う事業の候補を複数管理する候補事業管理手段40と、投票権を有する会員の判定を行い、複数の候補事業の中から会員による投票を受け付け、投票数で寄付金で行われる事業を決定する事業決定手段30と、会員に対して、プールされている会員全員分の総ポイント数及び/又はポイントを換金した寄付金総額を報告表示し、投票で事業化が決定した候補事業と分配されるポイント数及び/又は換金した寄付金額を報告表示する寄付金ポイント報告手段60とを有するポイント寄付システムとした。」と記載されている(要約参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2019-28601号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1に記載の技術は、会員による支払額に応じて付与されるポイントを用いた寄付行為を可能とし、資金使途を可視化するものの、会員へのリターンを、寄付行為を行ったプロジェクトが当初計画通りに遂行されたかに関わらず決定する。つまり、特許文献1に記載の技術においては、会員は、寄付行為によって行われるプロジェクトが当初計画通りに遂行されなかった場合に、寄付の目的を達成できず、納得感が下がる可能性がある。
【0005】
そこで、本発明の一態様は、プロジェクトが当初計画通りに遂行されなかった場合に、投資ユーザに対するリターン(投資金額の返金を含む)を提案する資金調達支援装置を実現し、ひいては投資ユーザの投資に対する納得感が高まり、個人による投資が増えることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題を解決するため、本発明の一態様は以下の構成を採用する。資金調達支援装置は、プロセッサとメモリとを含み、前記メモリは、資金調達対象のプロジェクトの当初計画を示すプロジェクト情報と、前記プロジェクトの実績を示す実績情報と、前記プロジェクトに投資したユーザの属性を示すユーザ情報と、前記属性に対応する返還額を示す参考額決定ルールと、を保持し、前記プロセッサは、前記実績情報が示す実績が、前記プロジェクト情報が示す計画を満たしているかを判定し、前記実績が前記計画を満たしていないと判定した場合、前記参考額決定ルールを参照して、前記ユーザ情報が示す属性に対応する返還額を示す情報を取得し、前記ユーザに対する返還が可能であることを示す情報と、前記取得した情報が示す返還額に基づく返還参考値と、を出力する、資金調達支援装置。
【発明の効果】
【0007】
本発明の一態様によれば、プロジェクトが当初計画通りに遂行されなかった場合に、投資ユーザに対するリターン(投資金額の返金を含む)を提案する資金調達支援装置を実現し、ひいては投資ユーザの投資に対する納得感が高まり、個人による投資が増加させることができる。
【0008】
上記した以外の課題、構成及び効果は、以下の実施形態の説明により明らかにされる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1】実施例1における資金調達支援システムによる資金調達支援の概要の一例を示す説明図である。
図2】実施例1における資金調達支援システムの構成例を示すブロック図である。
図3】実施例1における資金調達プロジェクト情報の一例である。
図4】実施例1における投資ユーザ情報の一例である。
図5】実施例1における返還参考額決定ルールの一例である。
図6】実施例1における資金使途明細情報の一例である。
図7】実施例1における社会貢献効果実績情報の一例である。
図8】実施例1におけるプロジェクト実績情報取得部による処理の一例を示すフローチャートである。
図9】実施例1におけるレポート配信・返還額決定部による処理の一例を示すフローチャートである。
図10】実施例1における通信端末の出力装置に表示されるレポートの一例である。
図11】実施例1における通信端末の出力装置に表示されるレポートの一例である。
図12】実施例2における返還参考額決定ルールの一例である。
図13】実施例2におけるレポート配信・返還額決定部による処理の一例を示すフローチャートである。
図14】実施例2における通信端末の出力装置に表示されるレポートの一例である。
図15】実施例3における資金調達支援システムによる資金調達支援の概要の一例を示す説明図である。
図16】実施例3における資金調達支援システムの構成例を示すブロック図である。
図17】実施例3における資金調達プロジェクト情報の一例である。
図18】実施例3における返還参考額決定ルールの一例である。
図19】実施例3におけるレポート配信・リターン決定部による処理の一例を示すフローチャートである。
図20】実施例3における通信端末の出力装置に表示されるレポートの一例である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。本実施形態において、同一の構成には原則として同一の符号を付け、繰り返しの説明は省略する。なお、本実施形態は本発明を実現するための一例に過ぎず、本発明の技術的範囲を限定するものではないことに注意すべきである。
【実施例0011】
図1は、資金調達支援システムによる資金調達支援の概要の一例を示す説明図である。図1では、概要を簡単に説明するため、資金調達支援システムに含まれる構成の一部、及び資金調達支援システムが実行する処理の一部を省略して記載している。
【0012】
資金調達支援システムは、例えば、互いにインターネット等のネットワークで接続された、資金調達支援事業者が有する資金調達支援装置1、資金調達企業が有する投資プロジェクト管理装置3、及び投資家である個人が有する通信端末5を含む。資金調達支援装置1は、資金調達プロジェクト登録部131、投資受付部132、プロジェクト実績情報取得部133、レポート配信・返還額決定部134、返還用ポイント付与部135、及び返還用ポイント情報139を含む。
【0013】
投資プロジェクト管理装置3は、資金調達企業のユーザから、資金調達を希望するプロジェクトの内容を示す資金調達プロジェクト情報の入力を受け付け、資金調達支援装置1に送信する。資金調達プロジェクト登録部131は、資金調達プロジェクト情報を登録する。投資受付部132は、資金調達プロジェクト情報を含む資金支援募集情報を通信端末5に送信する。
【0014】
通信端末5は、ユーザから投資先及び投資額を示す投資情報の入力を受け付け、入力された投資情報及び投資額に対応する調達資金を資金調達支援装置1に送信する。投資受付部132は、調達資金を投資プロジェクト管理装置3に送信する。投資プロジェクト管理装置3は、資金調達企業のユーザが入力した、プロジェクトに活用した資金の明細情報及びプロジェクトが生んだ社会貢献効果実績値を、プロジェクト実績情報取得部133からの要求に応じて、資金調達支援装置1に送信する。
【0015】
レポート配信・返還額決定部134は、資金調達企業の資金調達プロジェクトによる社会貢献効果の目標が未達であると判定した場合、当該プロジェクトに資金を投資したユーザの通信端末5に対して希望返還額の問合わせを送信し、通信端末5は当該ユーザからの入力に基づく希望返還額を資金調達支援装置1に送信する。返還用ポイント付与部135は、希望返還額に基づいて付与するポイントを通信端末5に送信し、付与したポイントを示す情報を返還用ポイント情報139に記録する。
【0016】
図2は、資金調達支援システムの構成例を示すブロック図である。資金調達支援システムは、例えば、互いにインターネット等のネットワーク500で接続された、資金調達支援事業者が有する資金調達支援装置1、資金調達企業が有する投資プロジェクト管理装置3、投資家である個人が有する通信端末5、及び監査会社が有する監査業務装置7を含む。
【0017】
資金調達支援装置1は、例えば、CPU(Central Processing Unit)11、メモリ12、補助記憶装置13、出力装置14、入力装置15、及び通信装置16を有する計算機によって構成される。
【0018】
CPU11は、プロセッサを含み、メモリ12に格納されたプログラムを実行する。メモリ12は、不揮発性の記憶素子であるROM(Read Only Memory)及び揮発性の記憶素子であるRAM(Random Access Memory)を含む。ROMは、不変のプログラム(例えば、BIOS(Basic Input/Output System))などを格納する。RAMは、DRAM(Dynamic Random Access Memory)のような高速かつ揮発性の記憶素子であり、CPU11が実行するプログラム及びプログラムの実行時に使用されるデータを一時的に格納する。
【0019】
補助記憶装置13は、例えば、磁気記憶装置(HDD(Hard Disk Drive))、フラッシュメモリ(SSD(Solid State Drive))等の大容量かつ不揮発性の記憶装置であり、CPU11が実行するプログラム及びプログラムの実行時に使用されるデータを格納する。すなわち、プログラムは、補助記憶装置13から読み出されて、メモリ12にロードされて、CPU11によって実行される。
【0020】
入力装置15は、キーボードやマウスなどの、オペレータからの入力を受ける装置である。出力装置14は、ディスプレイ装置やプリンタなどの、プログラムの実行結果をオペレータが視認可能な形式で出力する装置である。通信装置16は、所定のプロトコルに従って、他の装置との通信を制御するネットワークインターフェース装置である。また、通信装置16は、例えば、USB(Universal Serial Bus)等のシリアルインターフェースを含んでもよい。
【0021】
CPU11が実行するプログラムの一部又は全ては、非一時的記憶媒体であるリムーバブルメディア(CD-ROM、フラッシュメモリなど)から、又は、非一時的記憶装置を備える外部計算機からネットワークを介して、資金調達支援装置1に提供され、非一時的記憶媒体である不揮発性の補助記憶装置13に格納されてもよい。このため、資金調達支援装置1は、リムーバブルメディアからデータを読み込むインターフェース装置を有するとよい。これは、資金調達支援システムに含まれる他の装置についても同様である。
【0022】
資金調達支援装置1は、それぞれ物理的に一つの計算機上で、又は、論理的又は物理的に構成された複数の計算機上で構成される計算機システムであり、同一の計算機上で別個のスレッドで動作してもよく、複数の物理的計算機資源上に構築された仮想計算機上で動作してもよい。これは資金調達支援システムに含まれる他の装置についても同様である。
【0023】
CPU11は、資金調達プロジェクト登録部131、投資受付部132、プロジェクト実績情報取得部133、レポート配信・返還額決定部134、及び返還用ポイント付与部135を含む。資金調達プロジェクト登録部131は、資金調達の対象である資金調達プロジェクトの内容を示す情報を、投資プロジェクト管理装置3から取得して、資金調達プロジェクト情報136に登録する。投資受付部132は、資金調達プロジェクトに対する投資を、通信端末5のユーザから受け付ける。プロジェクト実績情報取得部133は、投資募集が終了した資金調達プロジェクトの実績を示す情報を、投資プロジェクト管理装置3から取得する。
【0024】
レポート配信・返還額決定部134は、資金調達プロジェクトの実績に基づいて通信端末5の資金調達プロジェクトに対して投資を行ったユーザに対する返還用ポイントの参考額を決定し、資金調達プロジェクトの実績及び返還用ポイントの参考額を示すレポートを生成する。返還用ポイント付与部135は、通信端末5の資金調達プロジェクトに対して投資を行ったユーザに対してポイントを付与する。
【0025】
例えば、CPU11は、メモリ12にロードされた資金調達プロジェクト登録プログラムに従って動作することで、資金調達プロジェクト登録部131として機能し、メモリ12にロードされた投資受付プログラムに従って動作することで、投資受付部132として機能する。CPU11に含まれる他の機能部についても、プログラムと機能部の関係は同様である。また、資金調達支援システムに含まれる他の装置のCPUに含まれる後述する機能部についても、プログラムと機能部の関係は同様である。
【0026】
なお、CPU11に含まれる機能部による機能の一部又は全部が、例えば、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)やFPGA(Field-Programmable Gate Array)等のハードウェアによって実現されてもよい。これは資金調達支援システムに含まれる他の装置についても同様である。
【0027】
補助記憶装置13は、例えば、資金調達プロジェクト情報136、投資ユーザ情報137、返還参考額決定ルール138、及び返還用ポイント情報139を保持する。
【0028】
資金調達プロジェクト情報136は、資金調達プロジェクトの内容を示す。投資ユーザ情報137は、通信端末5の資金調達プロジェクトに投資をしたユーザの属性情報を含む情報を示す。返還参考額決定ルール138は、通信端末5の資金調達プロジェクトに対して投資を行ったユーザに対する返還用ポイントの参考額を決定するためのルールを示す。返還用ポイント情報139は、返還用ポイントの残高を示す。
【0029】
なお、補助記憶装置13に格納されている一部又は全部の情報は、メモリ12に格納されていてもよいし、資金調達支援システムに接続されているデータベースに格納されていてもよい。これは、資金調達支援システムに含まれる他の装置についても同様である。
【0030】
なお、本実施形態において、資金調達支援システムが使用する情報は、データ構造に依存せずどのようなデータ構造で表現されていてもよい。本実施形態ではテーブル形式で情報が表現されているが、例えば、リスト、データベース又はキューから適切に選択したデータ構造体が、情報を格納することができる。
【0031】
投資プロジェクト管理装置3は、例えば、CPU31、メモリ32、補助記憶装置33、出力装置34、入力装置35、及び通信装置36を有する計算機によって構成される。CPU31、メモリ32、補助記憶装置33、出力装置34、入力装置35、及び通信装置36それぞれのハードウェアとしての説明は、CPU11、メモリ12、補助記憶装置13、出力装置14、入力装置15、及び通信装置16のハードウェアとしての説明と同様であるため省略する。
【0032】
CPU31は、例えば、資金調達プロジェクト情報生成部331及びプロジェクト実績情報生成部332を含む。資金調達プロジェクト情報生成部331は、投資プロジェクト管理装置3のユーザからの入力に基づいて、資金調達プロジェクトの内容を示す情報を生成する。プロジェクト実績情報生成部332は、投資プロジェクト管理装置3のユーザからの入力に基づいて、投資募集が終了した資金調達プロジェクトの実績を示す情報を生成する。
【0033】
補助記憶装置33は、資金使途明細情報336及び社会貢献効果実績情報337を保持する。資金使途明細情報336は、資金調達プロジェクトにおける資金使途の実績を示す。社会貢献効果実績情報337は、資金調達プロジェクトによって達成された社会貢献効果の実績を示す。
【0034】
通信端末5は、例えば、CPU51、メモリ52、補助記憶装置53、出力装置54、入力装置55、及び通信装置56を有する計算機によって構成される。CPU51、メモリ52、補助記憶装置53、出力装置54、入力装置55、及び通信装置56それぞれのハードウェアとしての説明は、CPU11、メモリ12、補助記憶装置13、出力装置14、入力装置15、及び通信装置16のハードウェアとしての説明と同様であるため省略する。通信端末5は、例えば、スマートフォンやPC(Personal Computer)等の端末である。
【0035】
CPU51は、投資情報生成部531及び希望返還ポイント決定部532を保持する。投資情報生成部531は、通信端末5のユーザからの入力に基づいて、資金調達プロジェクトに対する投資の内容を示す情報を生成する。希望返還ポイント決定部532は、通信端末5の資金調達プロジェクトに対して投資を行ったユーザからの入力に基づいて、当該ユーザに対する返還用ポイントの値を決定する。
【0036】
監査業務装置7は、例えば、CPU71、メモリ72、補助記憶装置73、出力装置74、入力装置75、及び通信装置76を有する計算機によって構成される。CPU71、メモリ72、補助記憶装置73、出力装置74、入力装置75、及び通信装置76それぞれのハードウェアとしての説明は、CPU11、メモリ12、補助記憶装置13、出力装置14、入力装置15、及び通信装置16のハードウェアとしての説明と同様であるため省略する。
【0037】
CPU71は、監査部731を含む。監査部731は、資金調達プロジェクトにおける資金使途が当初の資金使途予定に含まれるものであるかをチェックする。
【0038】
なお、資金調達支援システムに含まれる装置の一部又は全部が一体化していてもよいし、資金調達支援システムに含まれる装置の一部の機能又は情報を、資金調達支援システムに含まれる他の装置が有していてもよい。
【0039】
図3は、資金調達プロジェクト情報136の一例である。資金調達プロジェクト情報136は、例えば、プロジェクトID欄136a、プロジェクトタイプ欄136b、資金使途予定欄136c、社会貢献効果目標欄136d、及び調達金額欄136eを含む。
【0040】
プロジェクトID欄136aは、資金調達対象プロジェクトを識別するプロジェクトIDを保持する。プロジェクトタイプ欄136bは、資金調達対象のプロジェクトを分類し、プロジェクトで実行される内容を示す、プロジェクトタイプを示す情報を保持する。資金使途予定欄136cは、資金調達対象プロジェクトの予定される資金使途を示す情報を保持する。社会貢献効果目標欄136dは、資金調達対象プロジェクトが生む社会貢献効果の目標を示す情報を保持する。調達金額欄136eは、資金調達対象プロジェクトにおいて投資家である通信端末5のユーザから調達できた金額を示す情報を保持する。
【0041】
図4は、投資ユーザ情報137の一例である。投資ユーザ情報137は、例えば、ユーザID欄137a、ユーザ属性情報欄137b、プロジェクトID欄137c、及び投資額欄137dを含む。ユーザID欄137aは、通信端末5のユーザ(投資家)を識別するユーザIDを保持する。ユーザ属性情報欄137bは、ユーザ個人の属性を示す情報を保持する。プロジェクトID欄137cは、当該ユーザが投資したプロジェクトのプロジェクトIDを示す情報を保持する。投資額欄137dは、当該ユーザが当該プロジェクトに投資した金額を示す情報を保持する。
【0042】
図5は、返還参考額決定ルール138の一例である。返還参考額決定ルール138は、例えば、プロジェクトタイプ欄138a、目標未達原因欄138b、目標達成率欄138c、ユーザ属性情報欄138d、及び希望返還額欄138eを含む。プロジェクトタイプ欄138aは、プロジェクトタイプを示す情報を保持する。目標未達原因欄138bは、社会貢献効果の目標が未達となった原因を示す情報を保持する。
【0043】
目標達成率欄138cは、社会貢献効果の実績に対する社会貢献効果の目標達成率を示す情報を保持する。ユーザ属性情報欄138dは、ユーザ個人の属性を示す情報を保持する。希望返還額欄138eは、プロジェクトタイプ欄138aが示すプロジェクトタイプのプロジェクトにおいて、目標未達原因欄138bが示す原因で、目標達成率欄138cが示す達成率であったときに、ユーザ属性情報欄138dが示す属性のユーザが、自らの投資額に対して希望する返還額の割合(例えば「0%」であればポイントの返還を求めない、例えば「100%」であれば投資額全額に相当するポイントの返還を希望する)を示す情報を保持する。なお、希望返還額欄138eの各セルの初期値は、例えば、資金調達支援装置1のユーザによって予め入力されている。
【0044】
図6は、資金使途明細情報336の一例である。資金使途明細情報336は、例えば、プロジェクトID欄336a、支払日欄336b、支払先欄336c、支払内容欄336d、及び支払金額欄336eを含む。プロジェクトID欄336aは、プロジェクトIDを示す情報を保持する。支払日欄336bは、プロジェクトID欄336aが示すプロジェクトIDのプロジェクトにおいて、調達資金からの支払いにおける支払日を示す情報を保持する。
【0045】
支払先欄336cは、プロジェクトID欄336aが示すプロジェクトIDのプロジェクトにおいて、調達資金からの支払いにおける支払先を示す情報を保持する。支払内容欄336dは、プロジェクトID欄336aが示すプロジェクトIDのプロジェクトにおいて、調達資金からの支払いにおける支払内容を示す情報を保持する。支払金額欄336eは、プロジェクトID欄336aが示すプロジェクトIDのプロジェクトにおいて、調達資金からの支払いにおける支払金額を示す情報を保持する。
【0046】
図7は、社会貢献効果実績情報337の一例である。社会貢献効果実績情報337は、例えば、プロジェクトID欄337a、プロジェクトタイプ欄337b、実績欄337c、目標達成率欄337d、及び目標未達原因欄337eを含む。プロジェクトID欄337aは、プロジェクトIDを示す情報を保持する。プロジェクトタイプ欄337bは、当該プロジェクトのプロジェクトタイプを示す情報を保持する。
【0047】
実績欄337cは、当該プロジェクトの社会貢献効果の実績を示す情報を保持する。目標達成率欄337dは、当該プロジェクトの社会貢献効果の目標(資金調達プロジェクト情報136の社会貢献効果目標欄136dの値)に対する、実績の達成率を示す情報を保持する。目標未達原因欄337eは、目標達成率欄337dの値が100%を下回った場合における目標未達の原因を示す情報を保持する。
【0048】
図8は、プロジェクト実績情報取得部133による処理の一例を示すフローチャートである。なお、図8の処理が開始する前に以下の処理が既に完了しているとする。
【0049】
資金調達プロジェクト情報生成部331は、資金調達企業のユーザの入力に基づいて資金調達プロジェクトの内容を示す情報(資金調達プロジェクト情報136の各レコードに格納されるプロジェクトID以外の情報)を生成して資金調達支援装置1に送信し、資金調達プロジェクト登録部131は、プロジェクトIDを付与した上で、受信した情報とプロジェクトIDとを資金調達プロジェクト情報136に格納する。
【0050】
投資受付部132は、プロジェクトの内容を示す情報を通信端末5に送信して、資金支援の募集をする。投資情報生成部531は、通信端末5のユーザから投資内容(例えばプロジェクトID及び投資額)の入力を受け付ける。なお、通信端末5の補助記憶装置53に予めユーザID及びユーザ属性情報が格納されているとする。
【0051】
投資情報生成部531は、投資内容、ユーザID、ユーザ属性情報、及び投資額を資金調達支援装置1に送信し、投資受付部132は受信した情報を投資ユーザ情報137に格納し、投資金額を投資プロジェクト管理装置3に送信する。資金調達企業は、調達した資金を用いてプロジェクトを実行し、プロジェクト実績情報生成部332は、投資プロジェクト管理装置3のユーザから、当該プロジェクトについての資金使途明細情報336及び社会貢献効果実績情報337のレコードの入力を受け付けて入力された情報を格納する。以上の処理が行われた上で、以下の図8の処理が行われる。
【0052】
プロジェクト実績情報生成部332は、例えば資金調達支援事業者と資金調達企業との間で予め定められたタイミングで、資金使途明細情報336及び社会貢献効果実績情報337の当該プロジェクトに関するレコードの情報を資金調達支援装置1に送信する(S1900)。
【0053】
プロジェクト実績情報取得部133は、資金調達プロジェクト情報136から当該プロジェクトの資金使途予定を取得し、取得した資金使途予定と、受信した情報に含まれる支払内容と、を監査業務装置7に送信し、監査部731によるチェック結果を受信する(S1901)。
【0054】
なお、監査部731は、例えば、受信した情報に含まれる支払内容それぞれが、取得した資金使途予定に含まれるか、及び取得した資金使途予定に含まれない支払内容がある場合に当該資金使途予定以外(つまり資金調達をしたプロジェクトとは異なるプロジェクト)にいくら(又は何割の)資金が流用されたかをチェックする。例えば、監査部731は、(資金使途予定に含まれない支払い額)÷(調達金額欄136eが示すプロジェクトの調達金額)×100によって、いくら(又は何割の)資金が流用されたかを算出する。監査部731によるチェック処理はプロジェクト実績情報取得部133によって行われてもよい。
【0055】
プロジェクト実績情報取得部133は、当該プロジェクトの社会貢献効果目標、社会貢献効果実績、及び社会貢献効果目標未達原因の少なくとも1つに基づくレポートを生成する(S1902)。レポートの詳細については後述する。プロジェクト実績情報取得部133は、生成したレポート、受信した資金使途のチェック結果、社会貢献効果の実績値、返還額決定用情報(プロジェクトタイプ、目標達成率、及び目標未達原因を含む)をレポート配信・返還額決定部134に送信する(S1903)。なお、本実施例においてはステップS1901の処理、及びステップS1901における資金使途のチェック結果の送信処理は省略されてもよい。
【0056】
図9は、レポート配信・返還額決定部134による処理の一例を示すフローチャートである。レポート配信・返還額決定部134は、ステップS1903で送信されたレポート、資金使途のチェック結果、社会貢献効果の実績値、プロジェクトタイプ、及び返還額決定用情報を受信する(S2000)。レポート配信・返還額決定部134は、ステップS2000で取得した社会貢献効果実績が目標を達成しているか(即ち社会貢献効果の面で当初の計画が遂行されているか)を判定する(S2001)。具体的には、例えば、レポート配信・返還額決定部134は、目標達成率が所定値以上であるかを判定する(以下、100%以上であるかを判定するものとする)。
【0057】
レポート配信・返還額決定部134は、社会貢献効果実績が目標を達成していると判定した場合(S2001:Yes)、レポートを通信端末5に送信し(S2002)、希望返還ポイント決定部532は、レポートを出力装置54に表示する。なお、詳細は後述するが、ステップS2002でレポートを送信する場合、社会貢献効果の目標が達成されているため、ポイントの返還の希望を受け付けないことが望ましい。
【0058】
レポート配信・返還額決定部134は、社会貢献効果実績が目標を達成していないと判定した場合(S2001:No)、返還参考額決定ルール138を参照して、返還用ポイントの参考値を計算する(S2003)。
【0059】
具体的には、例えば、レポート配信・返還額決定部134は、レポート送信対象の通信端末5のユーザのユーザ属性情報を予め通信端末5から取得し、ステップS2000で取得した社会貢献効果実績のプロジェクトタイプと、目標未達の原因と、目標達成率と、が一致するレコードの希望返還額の値を返還参考額決定ルール138から取得し、取得した希望返還額が示す割合を、返還用ポイントの参考値として計算する。
【0060】
なお、返還参考額決定ルール138は、ユーザ属性情報欄138dと希望返還額欄138eを少なくとも含んでいればよく、レポート配信・返還額決定部134は、例えばユーザ属性情報欄138dに対応する希望返還額欄138eの値を取得して、参考値を計算してもよい。
【0061】
レポート配信・返還額決定部134は、計算した参考値を含むレポートを通信端末5に送信するとともに、希望する返還用ポイントの値を通信端末5に問い合わせる(S2004)。希望返還ポイント決定部532は、通信端末5のユーザからの入力に従って取得した希望する返還用ポイントの値を取得して資金調達支援装置1に送信することで、レポート配信・返還額決定部134は希望する返還用ポイントの値を取得する(S2005)。
【0062】
レポート配信・返還額決定部134は、ステップS2005で取得した希望する返還用ポイントの値に基づいて、返還参考額決定ルール138を更新する(S2006)。具体的には、例えば、資金調達支援装置1は、プロジェクトタイプ、目標未達原因、目標達成率、及びユーザ属性情報の組み合わせごとの希望返還用ポイントの履歴を補助記憶装置13に保持し、ステップS2005で取得した返還用ポイントを当該履歴に反映した上で、返還参考額決定ルール138における当該プロジェクトタイプ、当該目標未達原因、当該目標達成率、及び当該ユーザ属性情報の組み合わせにおける希望返還額の値を、当該履歴の当該組み合わせにおける返還用ポイントの所定の統計値(例えば最頻値又は平均値等)に決定して更新する。
【0063】
レポート配信・返還額決定部134は、希望する返還用ポイントを送信した通信端末5に対する返還用ポイントの付与を、返還用ポイント付与部135に指示する(S2007)。なお、返還用ポイント付与部135は、例えば、通信端末5が希望した返還用ポイントを当該通信端末5に付与し、当該付与したポイントを返還用ポイント情報139が示す返還用ポイント残高から減算する。
【0064】
図10は、ステップS2002で送信され、通信端末5の出力装置54に表示されるレポートの一例である。ステップS2002でレポート1000が表示される場合には当該プロジェクトの社会貢献効果の目標が達成されていると判定されている。レポート1000には、例えば、社会貢献効果目標、社会貢献効果実績、及び社会貢献効果目標達成率が表示されている。
【0065】
図11は、ステップS2004で送信され、通信端末5の出力装置54に表示されるレポートの一例である。ステップS2004でレポート1000が表示される場合には当該プロジェクトの社会貢献効果の目標が達成されていないと判定されている。
【0066】
レポート1000には、例えば、社会貢献効果目標、社会貢献効果実績、及び社会貢献効果目標達成率に加えて、目標未達原因が表示されている。また、レポート1000には、ボタン1001及びボタン1002が表示され、ボタン1001が選択されると返還ポイント決定領域1003が表示され、ボタン1002が選択されると返還ポイント決定領域1003が表示されることなくポイントの返還を希望しないことが決定される。
【0067】
返還ポイント決定領域1003には、返還用ポイント入力領域1004及び送信ボタン1005が表示されている。返還用ポイント入力領域1004には、初期値としてステップS2003で決定された参考値が表示されている。送信ボタン1005が選択されると、返還用ポイント入力領域1004に入力された割合のポイントが希望する返還用ポイントとして決定される。なお、返還用ポイント入力領域1004に入力可能な値の範囲には制限があってもよい(例えば、0%超、参考値の所定倍、かつ100%未満等)。
【0068】
本実施例の資金調達支援システムによれば、資金調達企業が実行するプロジェクトによって目標としていた社会貢献効果が得られなかった場合は、プロジェクトタイプ、目標未達原因、及びユーザ属性情報に基づいて返還ポイントの参考値を通信端末5ユーザに提示し、通信端末5のユーザは、当該参考値を参照して返還用ポイントを最終決定する。これにより、社会貢献型投資における、投資家である個人及び資金調達企業の納得感が高まり、ひいては投資家である個人による社会貢献型投資を増加させることができる。
【0069】
また、本実施例では、資金調達企業が実行するプロジェクトによって目標としていた社会貢献効果が得られなかった場合には金銭ではなくポイントを個人に返還するため、返還されたポイントは再び他のプロジェクトに投資されることになるため、他のプロジェクトへの投資を呼びこむことができる。
【0070】
なお、返還用ポイント情報139によって管理されるポイントは、通信端末5のユーザである個人から資金調達企業への投資が成立したときに資金調達支援装置1を有する資金調達支援事業者に対して個人及び資金調達企業の少なくとも一方から支払われる仲介手数料によってプールされた資金を原資とするとよい。これにより、資金調達企業は資金調達をした後に社会貢献効果目標を達成できなかった場合であっても、調達した資金の返還を求められることがなく資金繰りが困難になることはない。
【0071】
なお、上記した例では、資金調達支援装置1は、ポイント返還額の参考値を計算したものの、実際のポイント返還額は通信端末5への入力に基づいて決定されているが、資金調達支援装置1が計算したポイント返還額の参考値がそのまま実際のポイント返還額として決定されてもよい。
【実施例0072】
本実施例では、資金調達支援システムは、資金調達支援企業による資金使途に問題がある場合に、通信端末5のユーザである個人にポイントを返還する。実施例1との相違点を主に説明し、実施例1との共通点についての説明は適宜省略する。
【0073】
図12は、本実施例における返還参考額決定ルール138の一例である。本実施例の返還参考額決定ルール138は、目標未達原因欄138b及び目標達成率欄138cを含まない代わりに、資金使途問題点欄138fを含む。資金使途問題点欄138fは、プロジェクトにおける資金使途の問題点の内容を示す情報を保持する。なお、本実施例の返還参考額決定ルール138も、実施例1と同様に、目標未達原因欄138b及び目標達成率欄138cを含んでもよい。
【0074】
図13は、レポート配信・返還額決定部134による処理の一例を示すフローチャートである。図9との相違点を説明する。ステップS2000に続いて、レポート配信・返還額決定部134は、ステップS2000で取得した資金使途のチェック結果に基づいて、資金使途に問題があるか(即ち資金使途の面で当初の計画が遂行されているか)を判定する(S2008)。具体的には、例えば、レポート配信・返還額決定部134は、資金使途予定に含まれない支払内容があるかを判定する。
【0075】
レポート配信・返還額決定部134は、資金使途に問題がないと判定した場合(S2008:No)、ステップS2002に遷移する。ステップS2002に遷移すると、例えば、図10のレポート1000が通信端末5の出力装置54に表示される。レポート配信・返還額決定部134は、資金使途に問題があると判定した場合(S2008:Yes)、ステップS2003に遷移する。
【0076】
本実施例では、レポート配信・返還額決定部134は、ステップS2003において、具体的には、例えば、レポート配信・返還額決定部134は、レポート送信対象の通信端末5のユーザのユーザ属性情報を予め通信端末5から取得し、ステップS2000で取得した社会貢献効果実績のプロジェクトタイプと、資金使途のチェック結果が示す資金使途の問題点(例えば調達の資金の何割が他のプロジェクトに流用されたか)と、ユーザ属性情報と、が一致するレコードの希望返還額の値を返還参考額決定ルール138から取得し、取得した希望返還額が示す割合を、返還用ポイントの参考値として計算する。
【0077】
なお、本実施例では、ステップS1903において、レポート配信・返還額決定部134は、社会貢献効果の実績値、並びに返還額決定用情報に含まれる目標達成率及び目標未達原因が送信されなくてもよい。
【0078】
なお、本実施例においても、以下のように、レポート配信・返還額決定部134は、返還用ポイントの決定において、実施例1における社会貢献効果の目標も考慮してもよい。具体的には、例えば、レポート配信・返還額決定部134は、ステップS2008の処理の前にステップS2001の判定を実行し、ステップS2001において社会貢献効果の目標が達成され、かつ資金使途に問題がないと判定した場合にステップS2002に遷移する。
【0079】
資金調達支援装置1は、図5の返還参考額決定ルール138及び図12の返還参考額決定ルール138を保持し、レポート配信・返還額決定部134は、ステップS2001において社会貢献効果の目標が達成されていないと判定した場合は実施例1の方法で返還用ポイントの参考値を算出し、ステップS2008において資金使途に問題があると判定した場合は実施例2の方法で返還用ポイントの参考値を算出する。レポート配信・返還額決定部134は、例えば、ステップS2001において社会貢献効果の目標が達成されていないと判定し、かつステップS2008において資金使途に問題があると判定した場合は、実施例1の方法で算出した返還用ポイントの参考値と、実施例2の方法で算出した返還用ポイントの参考値と、の平均を返還用ポイントの参考値として算出する。
【0080】
なお、目標未達原因欄138b及び目標達成率欄138cがnull値のレコード(即ち社会貢献効果の目標が達成されているが資金使途に問題がある場合に用いられるレコード)や、資金使途問題点欄138fがnull値のレコード即ち社会貢献効果の目標が達成されていないが資金使途に問題がない場合に用いられるレコードが存在してもよい。
【0081】
この場合、レポート配信・返還額決定部134は、ステップS2001において社会貢献効果の目標が達成されていない、及びステップS2008において資金使途に問題がある、の少なくとも一方が満たされると判定した場合、プロジェクトタイプと、目標未達原因と、目標達成率と、資金使途のチェック結果が示す資金使途の問題点と、ユーザ属性情報と、が一致するレコードの希望返還額の値を返還参考額決定ルール138から取得し、取得した希望返還額が示す割合を、返還用ポイントの参考値として計算する。
【0082】
図14は、ステップS2004で送信され、通信端末5の出力装置54に表示されるレポートの一例である。ステップS2004でレポート1000が表示される場合には当該プロジェクトの資金使途に問題があると判定されている。図14のレポート1000には、目標未達原因が表示されていない代わりに、資金使途問題点が表示されている点において図11のレポート1000と異なる。
【0083】
なお、前述したように、本実施例において、レポート配信・返還額決定部134は、返還用ポイントの決定において、実施例1における社会貢献効果の目標も考慮して、目標が達成されていないと判定した場合には、図11のレポート1000と同様に目標未達原因も表示されてもよい。
【0084】
本実施例の資金調達支援システムは、資金調達企業の資金使途をチェックし、資金調達プロジェクトの資金使途に問題があった場合(例えば他のプロジェクトへの資金流用が判明した場合)においても、通信端末5のユーザである投資家が望めば、返還用ポイントを得ることができる。
【実施例0085】
本実施例の資金調達支援システムは、社会貢献効果の目標が達成されなかった場合に、資金調達支援装置1から通信端末5のユーザである投資家にポイントを返還するのではなく、資金調達企業から通信端末5のユーザである投資家に(金銭)リターンの上乗せ額を決定させる点において、実施例1と異なる。実施例1との相違点を主に説明し、実施例1との共通点についての説明は適宜省略する。
【0086】
図15は、資金調達支援システムによる資金調達支援の概要の一例を示す説明図である。図15では、概要を簡単に説明するため、資金調達支援システムに含まれる構成の一部、及び資金調達支援システムが実行する処理の一部を省略して記載している。
【0087】
本実施例の資金調達支援装置1は、レポート配信・返還額決定部134、返還用ポイント付与部135、及び返還用ポイント情報139を有さず、レポート配信・リターン決定部140を有する。
【0088】
本実施例において、資金調達プロジェクト登録部131は、資金調達プロジェクトの内容として、投資リターン及び投資リターン上限をさらに取得し、資金調達プロジェクト情報136に格納する。上記の点を除いて、資金調達プロジェクト登録部131が実行する処理、及び投資受付部132、及びプロジェクト実績情報取得部133が実行する処理は、実施例1と同様である。資金調達企業は、資金調達プロジェクトを実行して、資金を投資した通信端末5のユーザに当該投資リターンを支払う。また、本実施例の返還参考額決定ルール138において希望返還額の代わりに、投資リターン及び希望リターン額が定義されている。
【0089】
レポート配信・リターン決定部140は、資金調達企業の資金調達プロジェクトによる社会貢献効果の目標が未達であると判定した場合、当該プロジェクトに資金を投資したユーザの通信端末5に対して希望リターン額の問合わせを送信し、通信端末5はユーザからの入力に基づく、希望リターン額(但し、上記した投資リターン上限の範囲内)を資金調達支援装置1に送信する。レポート配信・リターン決定部140は、希望リターン額を通信端末5に支払うよう投資プロジェクト管理装置3に送信し、投資プロジェクト管理装置3に希望リターン額を通信端末5に支払う。
【0090】
図16は、資金調達支援システムの構成例を示すブロック図である。資金調達支援装置1のCPU11が、レポート配信・返還額決定部134、返還用ポイント付与部135、及び返還用ポイント情報139を有さず、レポート配信・リターン決定部140を有する点において実施例1と異なる。また、通信端末5のCPU51は、希望返還ポイント決定部532の代わりに通信端末5のユーザの入力に基づいて希望リターン額を決定する希望リターン額決定部533を有する。
【0091】
図17は、本実施例における資金調達プロジェクト情報136の一例である。本実施例の資金調達プロジェクト情報136は、実施例1の資金調達プロジェクト情報136のカラムに加えて、投資リターン欄136f及び投資リターン上限欄136gをさらに含む。投資リターン欄136fは、プロジェクトID欄136aが示すプロジェクトの(金銭)リターンを示す情報を保持する。投資リターン上限欄136gは、当該プロジェクトの(金銭)リターンの上限を示す情報を保持する。
【0092】
図18は、本実施例における返還参考額決定ルール138の一例である。本実施例の返還参考額決定ルール138は、希望返還額欄138eの代わりに希望リターン額欄138gを有する点において、実施例1の返還参考額決定ルール138と異なる。
【0093】
希望リターン額欄138gは、プロジェクトタイプ欄138aが示すプロジェクトタイプのプロジェクトにおいて、目標未達原因欄138bが示す原因で、目標達成率欄138cが示す達成率であったときに、ユーザ属性情報欄138dが示す属性のユーザが、自らの投資額に対して希望するリターンの上乗せ額の割合(例えば「0%」であれば投資リターン欄136fが示す当初の計画通りのリターンを希望する、例えば「100%」であれば投資リターン欄136fが示す当初の計画のリターンの2倍を希望する)を示す情報を保持する。希望リターン額欄138gの各セルの初期値は、例えば、資金調達支援装置1のユーザによって予め入力されており、当該プロジェクトにおける、資金調達プロジェクト情報136の投資リターン欄136fの値と投資リターン上限欄136gの値との中間値などであるとよい。
【0094】
図19は、本実施例におけるレポート配信・リターン決定部140による処理の一例を示すフローチャートである。ステップS2002及び後述するステップS2202において送信されるレポートを通信端末5の出力装置54に表示する主体が希望リターン額決定部533である点が実施例1と異なる。また、各ステップの処理の主体がレポート配信・リターン決定部140である点が実施例1と異なる。なお、ステップS2002に遷移すると、例えば、図10のレポート1000が通信端末5の出力装置54に表示される。
【0095】
レポート配信・リターン決定部140は、社会貢献効果実績が目標を達成していないと判定した場合(S2001:No)、リターンの参考額を計算する(S2201)。具体的には、例えば、レポート配信・リターン決定部140は、レポート送信対象の通信端末5のユーザのユーザ属性情報を予め通信端末5から取得し、ステップS2000で取得した社会貢献効果実績のプロジェクトタイプと、目標未達の原因と、目標達成率と、が一致するレコードの希望リターン額の値を返還参考額決定ルール138から取得する。レポート配信・リターン決定部140は、{当該プロジェクトの資金調達プロジェクト情報136が示す投資リターン+(資金調達プロジェクト情報136が示す投資リターン上限-資金調達プロジェクト情報136が示す投資リターン)/100}×取得した希望リターン額、をリターンの参考額として計算する。
【0096】
レポート配信・リターン決定部140は、計算した参考額を含むレポートを通信端末5に送信するとともに、希望するリターン額を通信端末5に問い合わせる(S2202)。希望リターン額決定部533は、通信端末5のユーザからの入力に従って取得した希望するリターン額を取得して資金調達支援装置1に送信することで、レポート配信・リターン決定部140は希望するリターン額の値を取得する(S2203)。
【0097】
レポート配信・リターン決定部140は、ステップS2203で取得した希望するリターン額の値に基づいて、返還参考額決定ルール138を更新する(S2204)。具体的には、例えば、資金調達支援装置1は、プロジェクトタイプ、目標未達原因、目標達成率、及びユーザ属性情報の組み合わせごとの希望リターンの上乗せ額の履歴を補助記憶装置13に保持し、ステップS2203で取得したリターンの上乗せ額を当該履歴に反映した上で、返還参考額決定ルール138における当該プロジェクトタイプ、当該目標未達原因、当該目標達成率、及び当該ユーザ属性情報の組み合わせにおける希望リターンの上乗せ額の値を、当該履歴の当該組み合わせにおけるリターンの上乗せ額の所定の統計値(例えば最頻値又は平均値等)に決定して更新する。
【0098】
レポート配信・リターン決定部140は、希望するリターン額を送信した通信端末5に対するリターンを、投資プロジェクト管理装置3に指示する(S2205)。なお、投資プロジェクト管理装置3は、例えば、通信端末5が希望したリターン額を当該通信端末5に返還する。
【0099】
図20は、ステップS2203で送信され、通信端末5の出力装置54に表示されるレポートの一例である。ステップS2202でレポート1000が表示される場合には当該プロジェクトの社会貢献効果の目標が達成されていないと判定されている。
【0100】
レポート1000には、例えば、社会貢献効果目標、社会貢献効果実績、及び社会貢献効果目標達成率に加えて、目標未達原因が表示されている。また、レポート1000には、ボタン1006及びボタン1007が表示され、ボタン1006が選択されるとリターン決定領域1008が表示され、ボタン1007が選択されるとリターン決定領域1008が表示されることなく、投資リターン欄136fが示す当初の計画のリターンから上乗せが無いことが決定される。つまり、投資リターン欄136fが示す投資リターンに決定される。
【0101】
リターン決定領域1008には、リターン入力領域1009及び送信ボタン1010が表示されている。リターン入力領域1009には、初期値としてステップS2201で決定されたリターン参考額が表示されている。送信ボタン1010が選択されると、リターン入力領域1009に入力された割合が、希望するリターンの上乗せ額として決定される。なお、リターン入力領域1009に入力可能な値の範囲には制限があってもよい(例えば、0%超、かつ投資リターン上限以下等)。
【0102】
本実施例の資金調達支援システムによれば、資金調達企業が実行するプロジェクトによって目標としていた社会貢献効果が得られなかった場合は、プロジェクトタイプ、目標未達原因、及びユーザ属性情報に基づいてリターンの参考額を通信端末5ユーザに提示し、通信端末5のユーザは、当該参考額を参照してリターン額を最終決定する。これにより、社会貢献型投資における、投資家である個人及び資金調達企業の納得感が高まり、ひいては投資家である個人による社会貢献型投資を増加させることができる。
【0103】
なお、各実施例において、資金調達支援装置1が投資ユーザ情報137に格納される情報を予め取得してメモリ12に一時的に格納しておき、メモリ12に格納された当該情報を図8図9図13、及び図19の処理に用いれば、補助記憶装置13は、投資ユーザ情報137を保持しなくてもよい。
【0104】
なお、本発明は上記した実施例に限定されるものではなく、様々な変形例が含まれる。例えば、上記した実施例は本発明を分かりやすく説明するために詳細に説明したものであり、必ずしも説明した全ての構成を備えるものに限定されるものではない。また、ある実施例の構成の一部を他の実施例の構成に置き換えることも可能であり、また、ある実施例の構成に他の実施例の構成を加えることも可能である。また、各実施例の構成の一部について、他の構成の追加・削除・置換をすることが可能である。
【0105】
また、上記の各構成、機能、処理部、処理手段等は、それらの一部又は全部を、例えば集積回路で設計する等によりハードウェアで実現してもよい。また、上記の各構成、機能等は、プロセッサがそれぞれの機能を実現するプログラムを解釈し、実行することによりソフトウェアで実現してもよい。各機能を実現するプログラム、テーブル、ファイル等の情報は、メモリや、ハードディスク、SSD(Solid State Drive)等の記録装置、または、ICカード、SDカード、DVD等の記録媒体に置くことができる。
【0106】
また、制御線や情報線は説明上必要と考えられるものを示しており、製品上必ずしも全ての制御線や情報線を示しているとは限らない。実際には殆ど全ての構成が相互に接続されていると考えてもよい。
【符号の説明】
【0107】
1 資金調達支援装置、11 CPU、12 メモリ、13 補助記憶装置、14 出力装置、15 入力装置、16 通信装置、131 資金調達プロジェクト登録部、132 投資受付部、133 プロジェクト実績情報取得部、134 レポート配信・返還額決定部、135 返還用ポイント付与部、136 資金調達プロジェクト情報、137 投資ユーザ情報、138 返還参考額決定ルール、139 返還用ポイント情報、140 レポート配信・リターン決定部
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
図16
図17
図18
図19
図20