(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023037356
(43)【公開日】2023-03-15
(54)【発明の名称】防音壁およびそれに用いられる遮音板
(51)【国際特許分類】
E01F 8/00 20060101AFI20230308BHJP
【FI】
E01F8/00
【審査請求】未請求
【請求項の数】6
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021144046
(22)【出願日】2021-09-03
(71)【出願人】
【識別番号】000142595
【氏名又は名称】株式会社栗本鐵工所
(74)【代理人】
【識別番号】100130513
【弁理士】
【氏名又は名称】鎌田 直也
(74)【代理人】
【識別番号】100074206
【弁理士】
【氏名又は名称】鎌田 文二
(74)【代理人】
【識別番号】100130177
【弁理士】
【氏名又は名称】中谷 弥一郎
(72)【発明者】
【氏名】瀧山 翔太
(72)【発明者】
【氏名】松本 賢之
【テーマコード(参考)】
2D001
【Fターム(参考)】
2D001AA01
2D001BA02
2D001CA01
2D001CB02
2D001CD03
2D001PC01
(57)【要約】
【課題】正面側に開口する点検口を開閉できるようにした防音壁において、その点検口の正面側の開口部分の構造を、簡易で点検作業を行いやすいものとする。
【解決手段】防音壁本体を構成する遮音板1に、その点検口17の正面側を開閉する正面蓋18の上端部を揺動自在に取り付け、点検作業の際には、正面蓋18のラッチ24と防音壁本体のラッチ受け25との係合を解除して、正面蓋18を揺動させることにより、点検口17の正面側開口を開くことができるようにした。これにより、防音壁本体に正面蓋の収容部等を設ける必要がなく、点検口17の正面側の開口部分の構造を簡易なものとすることができるし、点検時には簡単に点検口17を開いて背面側のアンカーボルト5の状態等を点検することができる。
【選択図】
図7
【特許請求の範囲】
【請求項1】
防音壁本体の正面側に開口する点検口が設けられた防音壁において、前記点検口の正面側を開閉する正面蓋が前記防音壁本体に揺動自在に取り付けられていることを特徴とする防音壁。
【請求項2】
前記正面蓋が前記点検口の正面側を閉じた状態で、前記正面蓋を前記防音壁本体に固定する固定手段が設けられていることを特徴とする請求項1に記載の防音壁。
【請求項3】
前記固定手段が、前記正面蓋に設けられるラッチと前記防音壁本体に設けられるラッチ受けとからなるものであることを特徴とする請求項2に記載の防音壁。
【請求項4】
前記正面蓋が、前記防音壁本体の内側へ揺動して前記点検口の正面側を開いた状態で、前記防音壁本体に固定可能であることを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の防音壁。
【請求項5】
前記正面蓋が、前記点検口の正面側を閉じたときに、前記防音壁本体の内側から前記点検口の正面側開口の周縁部に当接するようになっていることを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載の防音壁。
【請求項6】
請求項1乃至5のいずれかに記載の防音壁を構成する遮音板であって、前記点検口と前記正面蓋とを備えている遮音板。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、騒音源から発生する騒音を遮る防音壁と、それに用いられる遮音板に関する。
【背景技術】
【0002】
高速道路では、一般に、車両の走行によって発生する騒音の周辺地域への拡散を抑えるために、その騒音を遮る防音壁が設置されている。この防音壁としては、道路の路側部や中央分離帯等に所定の間隔で立設したH型鋼からなる支柱どうしの間に、複数の遮音板を設けたタイプのものが多く見られる。このような防音壁は、線路を走行する鉄道車両や工場等の騒音源から発生する騒音を遮るために設置されることもある。
【0003】
ところで、上記のタイプの防音壁では、通常、基礎の上面に載置されるベースプレートに支柱の下端部を溶接等で取り付け、そのベースプレートをアンカーボルトで基礎に固定して支柱を立設している。
【0004】
そして、防音壁が道路における橋や高架の道路等(高架橋)の路側部に設けられている場合、その支柱取付部に使用されているボルト等の点検を行う際に、正面側の点検作業の負荷は小さいが、道路外側となる背面側の点検はオーバーフェンス車等の高所作業車を用いて行わなければならず、作業負荷が大きいという問題がある。
【0005】
これに対し、特許文献1等では、防音壁の点検作業の負荷を軽減するために、防音壁の本体部分(以下、「防音壁本体」と称する。)を構成する遮音板に、その正面側に開口する点検口を設けて、防音壁の正面側から背面側の支柱取付部に使用されているボルト等を点検できるようにすることが提案されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
上記のような点検口を防音壁に設けた場合、点検時以外の通常時は扉や蓋で点検口を閉じておくことが考えられるが、その扉や蓋の取り付け方によっては、扉や蓋を含む点検口の開口部分の構造が複雑になったり、点検作業がしにくくなったりする。例えば、蓋の場合は収容部が必要になることがあるし、扉を防音壁本体に対して摺動させる場合はレール等が必要になる。また、蓋を防音壁本体にボルト止めすると、点検時の蓋の脱着に手間がかかるようになる。
【0008】
そこで、本発明は、正面側に開口する点検口を開閉できるようにした防音壁において、その点検口の正面側の開口部分の構造を、簡易で点検作業を行いやすいものとすることを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記課題を解決するため、本発明の防音壁は、防音壁本体の正面側に開口する点検口が設けられた防音壁において、前記点検口の正面側を開閉する正面蓋が前記防音壁本体に揺動自在に取り付けられている構成を採用した。
【0010】
上記の構成によれば、点検口の正面側を開閉する正面蓋が揺動自在であるため、防音壁本体に正面蓋の収容部等を設ける必要がなく、点検口の正面側の開口部分の構造を簡易なものとすることができる。また、防音壁本体の正面側から正面蓋を揺動させるだけで、容易に点検口を開いて点検作業を行うことができる。
【0011】
また、上記の構成においては、前記正面蓋が前記点検口の正面側を閉じた状態で、前記正面蓋を前記防音壁本体に固定する固定手段が設けられていることが望ましい。ここで、前記固定手段としては、前記正面蓋に設けられるラッチと前記防音壁本体に設けられるラッチ受けとからなるものを採用することができる。また、前記正面蓋が、前記防音壁本体の内側へ揺動して前記点検口の正面側を開いた状態で、前記防音壁本体に固定可能である構成とすることにより、点検作業がより行いやすくなる。
【0012】
また、前記正面蓋が、前記点検口の正面側を閉じたときに、前記防音壁本体の内側から前記点検口の正面側開口の周縁部に当接する構成とすれば、点検口の正面側を閉じた正面蓋と防音壁本体との固定が外れた場合でも、正面蓋が防音壁本体の外側に揺動するおそれがなく、安全性が保たれる。
【0013】
そして、本発明の遮音板は、上記構成の防音壁を構成する遮音板であって、前記点検口と前記正面蓋とを備えているものである。
【発明の効果】
【0014】
本発明の防音壁および遮音板は、上述したように、点検口の正面側を開閉する正面蓋を揺動自在に設けたので、点検口の正面側の開口部分の構造を蓋収容部等のない簡易なものとすることができるし、防音壁本体の正面側から容易に点検口を開いて点検作業を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【0015】
【
図2】(a)は
図1のIIa-IIa線に沿った断面図、(b)は
図1のIIb-IIb線に沿った断面図
【
図4】
図2(b)に対応して点検口の正面側を開いた状態を示す拡大断面図
【発明を実施するための形態】
【0016】
以下、図面に基づき本発明の実施形態を説明する。
図1乃至
図4は後述する実施形態の防音壁に用いられる遮音板1を示す。この遮音板1は、
図1および
図2(a)、(b)に示すように、全体として防音壁本体を構成する横長の長方形状のものであり、その正面を形成する正面板11と、背面を形成する背面板12と、左右両側面を形成する側面板13と、底面を形成する底面板14と、その正面板11、背面板12、両側の側面板13および底面板14に囲まれた空間に収納される厚板状の吸音材15とを備えている。その正面板11はアルミニウム合金板、背面板12はめっき鋼板もしくはラミネート鋼板、側面板13および底面板14はめっき鋼板でそれぞれ形成され、吸音材15はポリエステル繊維で形成されている。なお、吸音材はグラスウールで形成してもよい。そして、この遮音板1の両側の下部には、正面側に開口し背面板12の一部を背壁部とする点検口17が形成されており、その点検口17の正面側の略矩形の開口を開閉する正面蓋18が設けられている。
【0017】
前記正面板11は、点検口17の正面側開口部以外の正面部11aにルーバー状に多数の吸音孔があけられており、上端に背面側へ折り曲げられた上板部11bを有している。
【0018】
前記背面板12は、背面部12aの上部が正面板11の正面部11aと平行に延び、中央部に遮音板1の長手方向に延びる凹部12bが設けられている。この凹部12bは、全体としての断面強度を向上させるためのものである。そして、背面部12aの下部には、凹部12bの下端から斜め下方に直線的に膨出する斜面部分と、その斜面部分の下端から正面板11の正面部11aと平行に延びる部分が形成されている。また、背面板12の上端には、正面側へ折り曲げられ、正面板11の上板部11bと重なった状態で図示省略したリベットにより連結される上板部12cが設けられており、下端側の両隅にはL字状の切欠き12dが設けられている。
【0019】
前記側面板13は、図示は省略するが、遮音板1の側面のうちの上下に延びる矩形部分を形成する部材と、背面板12の背面側への膨出に沿って広がる台形部分を形成する部材とからなり、正面板11にはリベットで、背面板12にはリベットもしくはスポット溶接で連結されている。
【0020】
前記底面板14は、背面側から正面側に向かってわずかに下向きに傾斜する状態で、正面側部分を正面板11の下端の内向き折曲部に、背面側の下向き折曲部を背面板12の背面部12aにそれぞれ連結されている。また、底面板14の下面には、両側部以外の部分の全長にわたって、断面略コの字状の支持部材19が開口を下向きにした姿勢で取り付けられている。支持部材19は、その両脚部が背面板12の下端と同じ位置まで延びて、底面板14の正面側部分を支持するとともに、正面側の脚部が遮音板1の正面の下端部を形成するものとなっている。一方、底面板14の下面の両側部には、支持部材19よりも小さい断面略コの字状の隙間部材20が開口を下向きにした姿勢で取り付けられている。隙間部材20は、後述するように遮音板1を設置した際に、遮音板1の両側部の下端側に生じる隙間を塞ぐためのものである。
【0021】
そして、互いに連結されて一体化された正面板11、背面板12、側面板13および底面板14で囲まれた空間のうち、点検口17以外の部分に吸音材15が収納されている。
【0022】
前記点検口17は、背面板12の背面部12aのうちの膨出部分の一部を背壁部、底面板14の一部を底壁部、側面板13の下部の一部を外側の側壁部としており、内側の側壁部となる仕切板17aを有している。また、底壁部(底面板14の両側部)には、その背面側部分に矩形の底面開口17bが開けられ、その底面開口17bを開閉可能に閉じる底面蓋21が設けられている。底面蓋21は、ゴム製で、下面側に底面開口17bの周縁部に係合する突部21aが形成されており、その突部21aを弾性変形させながら底面開口17bを通過させるだけで底壁部に着脱できるようになっている。
【0023】
そして、点検口17の上方には、吸音材15を支持する断面略コの字状の受け部材22が設けられている。受け部材22は、その開口を上向きにし、底部が背面側から正面側に向かってわずかに下向きに傾斜する状態で、両側部を点検口17の仕切板17aと側面板13に取り付けられている。
【0024】
前記正面蓋18は、
図3にも示すように、正面視で点検口17の正面側開口とほぼ同じ形状・寸法の略平板状のコの字形部材であり、遮音板1の防音壁本体の内側に配され、上端側の幅方向中央位置でヒンジ23を介して受け部材22の下面に揺動自在に取り付けられている。この正面蓋18はアルミニウム製であり、厚み寸法は正面板11以上とするが、その材質は特に限定されない。また、ヒンジ23は、遮音板1の内側に設けられているため、異物が噛み込みにくく、雨水の影響も受けにくい。
【0025】
また、正面蓋18の下端側の幅方向中央位置にはラッチ24が、点検口17の下縁部の内側面にはラッチ受け25がそれぞれ設けられている。ラッチ24は、正面蓋18に固定されるケース24aに出没可能に取り付けられたピン24bを手動で出し入れするタイプのものである。そのピン24bは、ケース24aの正面および正面蓋18を貫通して遮音板1の正面側に突出するツマミ24cを有するとともに、ケース24a内で図示省略したバネによって両側方から押圧されており、ツマミ24c操作以外の外力によって簡単に動くことがない構造となっている。
【0026】
そして、正面蓋18が点検口17の正面側の開口を閉じた状態で、遮音板1の正面側からラッチ24のツマミ24cを操作してピン24bをケース24aから下方へ突出させ、ラッチ受け25に係合させることにより、正面蓋18を遮音板1の防音壁本体に固定することができる。すなわち、このラッチ24とラッチ受け25とが正面蓋18を防音壁本体に固定する固定手段を構成している。また、正面蓋18が点検口17の正面側開口を閉じたときは、その周縁の四隅部が防音壁本体の内側から点検口17の正面側開口の周縁の四隅部に当接するようになっている(
図3参照)。
【0027】
一方、点検口17の正面側開口を開くときは、ラッチ24のツマミ24cの操作によりピン24bをケース24a内に没入させて、ラッチ受け25との係合を解除した状態で、正面蓋18を防音壁本体の内側へ揺動させればよい。このとき、
図4に示すように、正面蓋18をほぼ水平状態まで揺動させたのち、ラッチ24のピン24bを突出させれば、そのピン24bが背面板12の背面部12aに取り付けられた断面L字状の受け金具26に係止されることにより、正面蓋18が点検口17の正面側への揺動を規制されて、点検口17の正面側開口を開いた状態で防音壁本体に固定される。
【0028】
図5および
図6は、上述した構成の遮音板1を用いた実施形態の防音壁の要部を示す。この防音壁は、基礎2の上面に所定の間隔で支柱3を立設し、その支柱3どうしの間に複数の遮音板1、1’を設けている。
【0029】
前記支柱3は、H型鋼からなり、下端部に基礎2の上面に載置されるベースプレート4が溶接によって取り付けられている。そして、そのベースプレート4を貫通して基礎2に埋め込まれるアンカーボルト5によって、ベースプレート4とともに基礎2上に固定されている。
【0030】
前記ベースプレート4は、その上面に遮音板1の長手方向(以下、「左右」ともいう。)に延びる横リブ4aと、遮音板1の厚み方向(以下、「前後」ともいう。)に延びる縦リブ4bが、それぞれ前後に並ぶものを1対として左右に1対ずつ設けられている。そして、左右の横リブ4aどうしの隙間に支柱(H型鋼)3のウェブ3aの下端部が配され、左右の縦リブ4bどうしの間に支柱3のフランジ3bの下端部が挟まれる状態で、支柱3とベースプレート4とが一体化されている。また、そのベースプレート4を基礎2に固定するアンカーボルト5は、各対の横リブ4aを挟んで正面側と背面側に配されている。
【0031】
前記遮音板1、1’は、支柱3どうしの間の最下段に
図1乃至
図4に示した遮音板1が配置され、その上に従来の遮音板1’が複数段積み重ねられる。従来の遮音板1’は、最下段に配される実施形態の遮音板1のベースとなるもので、遮音板1のような点検口や正面蓋は設けられておらず、背面板の下部にも膨出部分がなく、全体に遮音板1と同じ材質の吸音材が収納されている。
【0032】
ここで、各遮音板1、1’は、両側部を両側の支柱3のコの字断面内に嵌め込まれている。そのうちの最下段の遮音板1は、支持部材19の両脚部の下端と背面板12の切欠き12dのない部分の下端が、両側のベースプレート4の間で基礎2の上面に当接し、背面板12の切欠き12dにベースプレート4の背面側の一隅部が嵌まり込む状態となっている。
【0033】
このとき、遮音板1の両側部の下端に設けられた隙間部材20がそれぞれベースプレート4の1対の横リブ4aの間に入り込むようになっている。また、遮音板1の点検口17の底面開口17bは、1対の横リブ4aよりも背面側に配されたアンカーボルト5の上方で開口し、底面蓋21で閉じられている。そして、点検口17の正面側開口は正面蓋18で閉じられている。
【0034】
この防音壁は、上記の構成であり、点検作業の際には、前述のように遮音板1の正面蓋18のラッチ24とラッチ受け25との係合を解除し、正面蓋18を揺動させて点検口17の正面側開口を開いた状態で固定したのち、点検口17の底壁部から底面蓋21を取り外して底面開口17bを開くことにより、正面側のアンカーボルト5だけでなく、背面側のアンカーボルト5の状態も正面側から容易に点検することができる(
図7参照)。
【0035】
一方、点検時以外の通常時は点検口17の正面側を閉じた状態で正面蓋18を固定しておくことにより、ゴミ、鳥、雪等の点検口17への侵入を防止することができる。
【0036】
また、正面蓋18は遮音板1の防音壁本体に揺動自在に設けられているので、防音壁本体に正面蓋の収容部等を設ける必要がなく、点検口17の正面側の開口部分の構造が簡易なものとなっている。
【0037】
しかも、正面蓋18は点検口17の正面側を閉じたときに防音壁本体の内側から点検口17の正面側開口の周縁部に当接するようになっているので、正面蓋18のラッチ24と防音壁本体のラッチ受け25との係合が偶発的に解除された場合でも、正面蓋18が防音壁本体の外側に揺動するおそれがなく、安全性が保たれる。正面蓋18が防音壁本体の内側へ揺動するようにヒンジ23で取り付けられていること、正面蓋18には把手が不要で正面側への突出部が可能な限り少なくなるように設計されていることも、安全性の確保に寄与している。
【0038】
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記した意味ではなく、特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
【0039】
例えば、点検口の底面開口を開閉可能に閉じる底面蓋は省略することもできるし、正面蓋を防音壁本体に固定する固定手段は、実施形態のようなラッチとラッチ受けとからなるものに限らず、他の適宜の手段を用いることもできる。
【0040】
また、本発明は、実施形態のような吸音材を内蔵した遮音板およびそれを用いた防音壁のほか、透光板や隠蔽板等、吸音材を持たない遮音板およびそれを用いた防音壁にも適用することができる。
【符号の説明】
【0041】
1、1’ 遮音板
2 基礎
3 支柱
4 ベースプレート
5 アンカーボルト
11 正面板
12 背面板
13 側面板
14 底面板
15 吸音材
17 点検口
18 正面蓋
21 底面蓋
22 受け部材
23 ヒンジ
24 ラッチ
25 ラッチ受け
26 受け金具