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特開2023-37598加熱ユニット、これを含む基板処理装置及び加熱ユニットの制御方法
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023037598
(43)【公開日】2023-03-15
(54)【発明の名称】加熱ユニット、これを含む基板処理装置及び加熱ユニットの制御方法
(51)【国際特許分類】
   H01L 21/027 20060101AFI20230308BHJP
   H05B 1/02 20060101ALI20230308BHJP
   H05B 3/00 20060101ALI20230308BHJP
   G05D 23/19 20060101ALI20230308BHJP
【FI】
H01L21/30 567
H05B1/02
H05B3/00 310D
G05D23/19 G
【審査請求】有
【請求項の数】20
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022136692
(22)【出願日】2022-08-30
(31)【優先権主張番号】10-2021-0117709
(32)【優先日】2021-09-03
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(71)【出願人】
【識別番号】518162784
【氏名又は名称】セメス カンパニー,リミテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100114775
【弁理士】
【氏名又は名称】高岡 亮一
(74)【代理人】
【識別番号】100121511
【弁理士】
【氏名又は名称】小田 直
(74)【代理人】
【識別番号】100202751
【弁理士】
【氏名又は名称】岩堀 明代
(74)【代理人】
【識別番号】100208580
【弁理士】
【氏名又は名称】三好 玲奈
(74)【代理人】
【識別番号】100191086
【弁理士】
【氏名又は名称】高橋 香元
(72)【発明者】
【氏名】イ,テ ソブ
(72)【発明者】
【氏名】キム,キュ ヒョン
(72)【発明者】
【氏名】イ,ソン ヨン
(72)【発明者】
【氏名】ソ,ドン ヒョク
【テーマコード(参考)】
3K058
5F146
5H323
【Fターム(参考)】
3K058AA81
3K058BA19
5F146KA04
5H323AA05
5H323BB12
5H323CA08
5H323CB02
5H323CB42
5H323DA01
5H323FF01
5H323GG01
5H323HH02
5H323KK05
(57)【要約】
【課題】本発明は加熱ユニットを提供する。
【解決手段】加熱ユニットは、基板を加熱する加熱プレートと、前記加熱プレートに設置されるヒーターと、及び前記ヒーターを制御する制御部を含み、前記ヒーターは、第1ヒーターと、及び前記第1ヒーターと相異な位置に設置される第2ヒーターを含み、前記制御部は、前記第1ヒーターと前記第2ヒーターのうちで少なくとも一つ以上に電力を伝達する電源と、及び前記第1ヒーターと前記第2ヒーターが直列連結させるか、または、第1ヒーターと前記第2ヒーターが並列連結させる転換モジュールを含むことができる。
【選択図】図10
【特許請求の範囲】
【請求項1】
基板を加熱する加熱ユニットにおいて、
基板を加熱する加熱プレートと、
前記加熱プレートに設置されるヒーターと、及び
前記ヒーターを制御する制御部を含み、
前記ヒーターは、
第1ヒーターと、及び
前記第1ヒーターと相異な位置に設置される第2ヒーターを含み、
前記制御部は、
前記第1ヒーターと前記第2ヒーターのうちで少なくとも一つ以上に電力を伝達する電源と、及び
前記第1ヒーターと前記第2ヒーターが直列連結させるか、または、第1ヒーターと前記第2ヒーターが並列連結させる転換モジュールと、を含む、加熱ユニット。
【請求項2】
前記電源の電力を前記第1ヒーター及び/または前記第2ヒーターに伝達する電力ラインを含み、
前記電力ラインは、
前記第1ヒーターの前端と連結される第1供給ラインと、
前記第1ヒーターの後端と連結される第1復帰ラインと、
前記第2ヒーターの前端と連結される第2供給ラインと、及び
前記第2ヒーターの後端と連結される第2復帰ラインを含む、ことを特徴とする請求項1に記載の加熱ユニット。
【請求項3】
前記転換モジュールは、
転換ラインと、
前記転換ライン、そして、第1復帰ラインの間でスイチングされる第1転換スイッチと、及び
前記転換ライン、そして、前記第2供給ラインの間でスイチングされる第2転換スイッチを含む、ことを特徴とする請求項2に記載の加熱ユニット。
【請求項4】
前記第1転換スイッチ及び前記第2転換スイッチが前記転換ラインにスイチングされれば、前記第1ヒーター及び前記第2ヒーターは直列連結され、
前記第1転換スイッチが前記第1復帰ラインにスイチングされ、前記第2転換スイッチが前記第2供給ラインにスイチングされれば、前記第1ヒーター及び前記第2ヒーターは並列連結される、ことを特徴とする請求項3に記載の加熱ユニット。
【請求項5】
前記制御部は、
前記第1供給ラインに設置される第1電源スイッチと、
前記第2供給ラインに設置される第2電源スイッチ含む、ことを特徴とする請求項4に記載の加熱ユニット。
【請求項6】
前記制御部は、
前記第1ヒーター及び前記第2ヒーターを直列連結する第1モードで前記ヒーターの温度を制御し、
以後、前記第1ヒーター及び前記第2ヒーターを並列連結する第2モードで前記ヒーターの温度を制御するように前記第1転換スイッチ及び前記第2転換スイッチを制御する、ことを特徴とする請求項1乃至請求項5のうちで何れか一つに記載の加熱ユニット。
【請求項7】
前記第1ヒーター、または前記第1ヒーターが加熱する前記加熱プレートの第1領域の温度をセンシングする第1センサーと、及び
前記第2ヒーター、または前記第2ヒーターが加熱する前記加熱プレートの第2領域の温度をセンシングする第2センサーをさらに含む、ことを特徴とする請求項6に記載の加熱ユニット。
【請求項8】
前記制御部は、
前記第1センサーが測定する第1温度、そして、前記第2センサーが測定する第2温度のうちで何れか一つが既設定された転換温度以上の場合、前記第1モードから前記第2モードに転換されるように前記第1転換スイッチ及び前記第2転換スイッチを制御する、ことを特徴とする請求項7に記載の加熱ユニット。
【請求項9】
前記制御部は、
前記第1温度、そして、前記第2温度すべてが既設定された転換温度より小さな場合、前記第1温度及び前記第2温度の差異値を導出し、
導出された差異値が既設定されたインターロック温度以上の場合、前記第1モードから前記第2モードに切り替えて、導出された差異値が前記インターロック温度より小さな場合、前記第1モードで維持するように前記第1転換スイッチ及び前記第2転換スイッチを制御する、ことを特徴とする請求項7に記載の加熱ユニット。
【請求項10】
前記制御部は、
前記第1モードから前記第2モードに転換された以後、前記第1温度及び前記第2温度の差異値を再び導出し、再び導出された差異値が既設定された再始作温度以上の場合前記第2モードを維持し、再び導出された差異値が前記再始作温度より小さな場合前記第2モードから前記第1モードに切り替えるように前記第1転換スイッチ及び前記第2転換スイッチを制御する、ことを特徴とする請求項9に記載の加熱ユニット。
【請求項11】
加熱プレート、及び前記加熱プレートに設置されるヒーター-前記ヒーターは第1ヒーター及び第2ヒーターを含み-を含む加熱ユニットを制御する方法において、
前記第1ヒーター及び前記第2ヒーターを直列連結させてヒーターの温度を制御する第1モード、そして、前記第1ヒーター及び前記第2ヒーターを並列連結させてヒーターの温度を制御する第2モードのうちで選択されたモードで前記ヒーターの温度を高める、ことを特徴とする方法。
【請求項12】
前記第1モードで前記ヒーターの温度を高めるが、既設定された条件を満足する場合前記第1モードから前記第2モードに切り替えて前記第2モードで前記ヒーターの温度を制御する、ことを特徴とする請求項11に記載の方法。
【請求項13】
前記第1ヒーターの温度または前記第1ヒーターが加熱する前記加熱プレートの第1領域の温度である第1温度、前記第2ヒーターの温度または前記第2ヒーターが加熱する前記加熱プレートの第2領域の温度である第2温度を測定し、
測定された前記第1温度及び前記第2温度に根拠して前記第1モードから前記第2モードに転換如何を決める、ことを特徴とする請求項12に記載の方法。
【請求項14】
前記第1温度または前記第2温度が既設定された転換温度以上の場合、前記第1モードから前記第2モードに切り替える、ことを特徴とする請求項13に記載の方法。
【請求項15】
前記第1温度及び前記第2温度が既設定された転換温度より小さな場合、前記第1温度、そして、前記第2温度の差異値を導出し、
導出された差異値が既設定されたインターロック温度以上の場合、前記第1モードから前記第2モードに切り替えて、
導出された差異値が前記インターロック温度より小さな場合、前記第1モードを維持して前記ヒーターの温度を制御する、ことを特徴とする請求項13に記載の方法。
【請求項16】
前記第1モードから前記第2モードに転換された以後、前記第1温度及び前記第2温度の差異値を再び導出し、
再び導出された差異値が既設定された再始作温度以上の場合前記第2モードを維持し、
再び導出された差異値が前記再始作温度より小さな場合前記第2モードから前記第1モードに切り替えて前記ヒーターの温度を制御する、ことを特徴とする請求項15に記載の方法。
【請求項17】
基板を処理する装置において、
基板に対して加熱工程を遂行する熱処理チャンバと、及び
基板に液を供給する液処理工程を遂行する液処理チャンバと、
前記液処理チャンバ、そして、前記熱処理チャンバの間に基板を返送する返送チャンバを含み、
前記熱処理チャンバは、
基板を加熱する加熱プレートと、
前記加熱プレートに設置されるヒーターと、及び
前記ヒーターを制御する制御部を含み、
前記ヒーターは、
抵抗発熱体である第1ヒーターと、及び
前記第1ヒーターと相異な位置に設置される抵抗発熱体である第2ヒーターを含み、
前記制御部は、
前記第1ヒーターと前記第2ヒーターのうちで少なくとも一つ以上に電力を伝達する電源と、及び
前記第1ヒーターと前記第2ヒーターが直列連結させるか、または、第1ヒーターと前記第2ヒーターが並列連結させる転換モジュールを含む、ことを特徴とする基板処理装置。
【請求項18】
前記熱処理チャンバは、
前記電源の電力を前記第1ヒーター及び/または前記第2ヒーターに伝達する電力ラインを含み、
前記電力ラインは、
前記第1ヒーターの前端と連結される第1供給ラインと、
前記第1ヒーターの後端と連結される第1復帰ラインと、
前記第2ヒーターの前端と連結される第2供給ラインと、及び
前記第2ヒーターの後端と連結される第2復帰ラインを含み、
前記転換モジュールは、
転換ラインと、
前記転換ライン、そして、第1復帰ラインの間でスイチングされる第1転換スイッチと、及び
前記転換ライン、そして、前記第2供給ラインの間でスイチングされる第2転換スイッチを含み、
前記第1転換スイッチ及び前記第2転換スイッチが前記転換ラインにスイチングされれば、前記第1ヒーター及び前記第2ヒーターは直列連結され、
前記第1転換スイッチが前記第1復帰ラインにスイチングされ、前記第2転換スイッチが前記第2供給ラインにスイチングされれば、前記第1ヒーター及び前記第2ヒーターは並列連結される、ことを特徴とする請求項17に記載の基板処理装置。
【請求項19】
前記制御部は、
前記第1ヒーター及び前記第2ヒーターを直列連結する第1モードで前記ヒーターの温度を上昇させ、
以後、前記第1ヒーター及び前記第2ヒーターを並列連結する第2モードで前記ヒーターの温度を制御するように前記第1転換スイッチ及び前記第2転換スイッチを制御する、ことを特徴とする請求項18に記載の基板処理装置。
【請求項20】
前記第1ヒーター、または前記第1ヒーターが加熱する前記加熱プレートの第1領域の温度をセンシングする第1センサーと、及び
前記第2ヒーター、または前記第2ヒーターが加熱する前記加熱プレートの第2領域の温度をセンシングする第2センサーをさらに含むが、
前記制御部は、
前記第1センサーが測定する温度である第1温度及び前記第2センサーが測定する温度である第2温度に根拠して前記第1モード、そして、前記第2モードのうちで選択されたモードで前記ヒーターの温度を制御するように前記第1転換スイッチ及び前記第2転換スイッチを制御する、ことを特徴とする請求項19に記載の基板処理装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、加熱ユニット、これを含む基板処理装置及び加熱ユニットの制御方法に関するものである。
【背景技術】
【0002】
半導体素子または平板表示パネルを製造するためにフォトリソグラフィー工程、エッチング工程、アッシング工程、薄膜蒸着工程、そして、洗浄工程など多様な工程らが遂行される。このような工程らのうちでフォトリソグラフィー工程はウェハーなどの基板上にフォトレジストなどの塗布液を供給して塗布膜を形成する塗布工程と、基板上に形成された塗布膜にマスクを利用して光を照射する露光工程と、そして、露光工程が遂行された塗布膜に現像液を供給して基板上に所望のパターンを得る現像工程を含む。
【0003】
また、一般に基板上に形成された塗布膜及びパターンを安定化させるために、塗布工程と露光工程との間、露光工程と現像工程との間、そして、現像工程以後に熱処理工程が遂行される。このような熱処理工程は熱処理チャンバ内に配置される加熱プレート上に基板が置かれて、加熱プレートが基板を加熱して遂行される。
【0004】
図1は、一般な加熱プレートに提供されるヒーターを制御する制御回路を見せてくれる図面である。図1を参照すれば、制御回路1は制御部2とヒーター部6を含む。制御部2は電源3、第1スイッチ4及び第2スイッチ5を含む。ヒーター部6は加熱プレートに設置され、抵抗発熱体である第1ヒーター7及び第2ヒーター8を含む。第1ヒーター7及び第2ヒーター8は電源3に対して並列で連結される。また、第1スイッチ4及び第2スイッチ5のオン/オフによって独立的に発熱される。
【0005】
第1ヒーター7及び第2ヒーター8は温度変化に従って抵抗値が変わる。例えば、図2に示されたように抵抗発熱体(一例で熱線)は温度が高くなることによって比抵抗(Resistivity)が大きくなる。これは設備負荷率を低下させる。
【0006】
具体的に、設備負荷率は下のようである。
【数1】
【0007】
抵抗、電流、及び電圧はV=IRの関係を有する。ここで電圧は一定である。ヒーター7、8の抵抗はヒーター7、8の温度上昇によって大きくなる。設備駆動が続いてヒーター7、8の温度が高くなることによってヒーター7、8に流れる電流は小くなる。言い換えれば、ヒーター7、8の温度変化に従ってヒーター7、8に流れる電流は変わる。一般にヒーター7、8のTurn On直後発生する過電流(Peak電流)を基準に設備系統が設計される。このような設備系統の設計はエネルギー消耗効率側面で非効率的である。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0008】
【特許文献1】韓国特許公開第10-2020-0034871号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
本発明は、設備負荷率を改善することができる加熱ユニット、これを含む基板処理装置及び加熱ユニットの制御方法を提供することを一目的とする。
【0010】
また、本発明は設備系統の容量を改善することができる加熱ユニット、これを含む基板処理装置及び加熱ユニットの制御方法を提供することを一目的とする。
【0011】
また、本発明はエネルギー消耗効率を改善することができる加熱ユニット、これを含む基板処理装置及び加熱ユニットの制御方法を提供することを一目的とする。
【0012】
本発明が解決しようとする課題が上述した課題らに限定されるものではなくて、言及されない課題らは本明細書及び添付された図面らから本発明が属する技術分野で通常の知識を有した者に明確に理解されることができるであろう。
【課題を解決するための手段】
【0013】
本発明は、加熱ユニットを提供する。加熱ユニットは、基板を加熱する加熱プレートと、前記加熱プレートに設置されるヒーターと、及び前記ヒーターを制御する制御部を含み、前記ヒーターは、第1ヒーターと、及び前記第1ヒーターと相異な位置に設置される第2ヒーターを含み、前記制御部は、前記第1ヒーターと前記第2ヒーターのうちで少なくとも一つ以上に電力を伝達する電源と、及び前記第1ヒーターと前記第2ヒーターが直列連結させるか、または、第1ヒーターと前記第2ヒーターが並列連結させる転換モジュールを含むことができる。
【0014】
一実施例によれば、前記電源の電力を前記第1ヒーター及び/または前記第2ヒーターに伝達する電力ラインを含み、前記電力ラインは、前記第1ヒーターの前端と連結される第1供給ラインと、前記第1ヒーターの後端と連結される第1復帰ラインと、前記第2ヒーターの前端と連結される第2供給ラインと、及び前記第2ヒーターの後端と連結される第2復帰ラインと、を含むことができる。
【0015】
一実施例によれば、前記転換モジュールは、転換ラインと、前記転換ライン、そして、第1復帰ラインの間でスイチングされる第1転換スイッチと、及び前記転換ライン、そして、前記第2供給ラインの間でスイチングされる第2転換スイッチと、を含むことができる。
【0016】
一実施例によれば、前記第1転換スイッチ及び前記第2転換スイッチが前記転換ラインにスイチングされれば、前記第1ヒーター及び前記第2ヒーターは直列連結され、前記第1転換スイッチが前記第1復帰ラインにスイチングされ、前記第2転換スイッチが前記第2供給ラインにスイチングされれば、前記第1ヒーター及び前記第2ヒーターは並列連結されることができる。
【0017】
一実施例によれば、前記制御部は、前記第1供給ラインに設置される第1電源スイッチと、前記第2供給ラインに設置される第2電源スイッチと、含むことができる。
【0018】
一実施例によれば、前記制御部は、前記第1ヒーター及び前記第2ヒーターを直列連結する第1モードで前記ヒーターの温度を制御し、以後、前記第1ヒーター及び前記第2ヒーターを並列連結する第2モードで前記ヒーターの温度を制御するように前記第1転換スイッチ及び前記第2転換スイッチを制御することができる。
【0019】
一実施例によれば、前記第1ヒーター、または前記第1ヒーターが加熱する前記加熱プレートの第1領域の温度をセンシングする第1センサーと、及び前記第2ヒーター、または前記第2ヒーターが加熱する前記加熱プレートの第2領域の温度をセンシングする第2センサーをさらに含むことができる。
【0020】
一実施例によれば、前記制御部は、前記第1センサーが測定する第1温度、そして、前記第2センサーが測定する第2温度のうちで何れか一つが既設定された転換温度以上の場合、前記第1モードから前記第2モードに転換されるように前記第1転換スイッチ及び前記第2転換スイッチを制御することができる。
【0021】
一実施例によれば、前記制御部は、前記第1温度、そして、前記第2温度すべてが既設定された転換温度より小さな場合、前記第1温度及び前記第2温度の差異値を導出し、導出された差異値が既設定されたインターロック温度以上の場合、前記第1モードから前記第2モードに切り替えて、導出された差異値が前記インターロック温度より小さな場合、前記第1モードで維持するように前記第1転換スイッチ及び前記第2転換スイッチを制御することができる。
【0022】
一実施例によれば、前記制御部は、前記第1モードから前記第2モードに転換された以後、前記第1温度及び前記第2温度の差異値を再び導出し、再び導出された差異値が既設定された再始作温度以上の場合前記第2モードを維持し、再び導出された差異値が前記再始作温度より小さな場合前記第2モードから前記第1モードに切り替えるように前記第1転換スイッチ及び前記第2転換スイッチを制御することができる。
【0023】
また、本発明は加熱プレート、及び前記加熱プレートに設置されるヒーター-前記ヒーターは第1ヒーター及び第2ヒーターを含み-を含む加熱ユニットを制御する方法を提供する。加熱ユニット制御方法は、前記第1ヒーター及び前記第2ヒーターを直列連結させてヒーターの温度を制御する第1モード、そして、前記第1ヒーター及び前記第2ヒーターを並列連結させてヒーターの温度を制御する第2モードのうちで選択されたモードで前記ヒーターの温度を高めることができる。
【0024】
一実施例によれば、前記第1モードで前記ヒーターの温度を高めるが、既設定された条件を満足する場合前記第1モードから前記第2モードに切り替えて前記第2モードで前記ヒーターの温度を制御することができる。
【0025】
一実施例によれば、前記第1ヒーターの温度または前記第1ヒーターが加熱する前記加熱プレートの第1領域の温度である第1温度、前記第2ヒーターの温度または前記第2ヒーターが加熱する前記加熱プレートの第2領域の温度である第2温度を測定し、測定された前記第1温度及び前記第2温度に根拠して前記第1モードから前記第2モードに転換如何を決めることができる。
【0026】
一実施例によれば、前記第1温度または前記第2温度が既設定された転換温度以上の場合、前記第1モードから前記第2モードに切り替えることができる。
【0027】
一実施例によれば、前記第1温度及び前記第2温度が既設定された転換温度より小さな場合、前記第1温度、そして、前記第2温度の差異値を導出し、導出された差異値が既設定されたインターロック温度以上の場合、前記第1モードから前記第2モードに切り替えて、導出された差異値が前記インターロック温度より小さな場合、前記第1モードを維持して前記ヒーターの温度を制御することができる。
【0028】
一実施例によれば、前記第1モードから前記第2モードに転換された以後、前記第1温度及び前記第2温度の差異値を再び導出し、再び導出された差異値が既設定された再始作温度以上の場合前記第2モードを維持し、再び導出された差異値が前記再始作温度より小さな場合前記第2モードから前記第1モードに切り替えて前記ヒーターの温度を制御することができる。
【0029】
また、本発明は基板処理装置を提供する。基板処理装置は、基板に対して加熱工程を遂行する熱処理チャンバと、及び基板に液を供給する液処理工程を遂行する液処理チャンバと、前記液処理チャンバ、そして、前記熱処理チャンバの間に基板を返送する返送チャンバを含み、前記熱処理チャンバは、基板を加熱する加熱プレートと、前記加熱プレートに設置されるヒーターと、及び前記ヒーターを制御する制御部を含み、前記ヒーターは、抵抗発熱体である第1ヒーターと、及び前記第1ヒーターと相異な位置に設置される抵抗発熱体である第2ヒーターを含み、前記制御部は、前記第1ヒーターと前記第2ヒーターのうちで少なくとも一つ以上に電力を伝達する電源と、及び前記第1ヒーターと前記第2ヒーターが直列連結させるか、または、第1ヒーターと前記第2ヒーターが並列連結させる転換モジュールを含むことができる。
【0030】
一実施例によれば、前記熱処理チャンバは、前記電源の電力を前記第1ヒーター及び/または前記第2ヒーターに伝達する電力ラインを含み、前記電力ラインは、前記第1ヒーターの前端と連結される第1供給ラインと、前記第1ヒーターの後端と連結される第1復帰ラインと、前記第2ヒーターの前端と連結される第2供給ラインと、及び前記第2ヒーターの後端と連結される第2復帰ラインを含み、前記転換モジュールは、転換ラインと、前記転換ライン、そして、第1復帰ラインの間でスイチングされる第1転換スイッチと、及び前記転換ライン、そして、前記第2供給ラインの間でスイチングされる第2転換スイッチを含み、前記第1転換スイッチ及び前記第2転換スイッチが前記転換ラインにスイチングされれば、前記第1ヒーター及び前記第2ヒーターは直列連結され、前記第1転換スイッチが前記第1復帰ラインにスイチングされ、前記第2転換スイッチが前記第2供給ラインにスイチングされれば、前記第1ヒーター及び前記第2ヒーターは並列連結されることができる。
【0031】
一実施例によれば、前記制御部は、前記第1ヒーター及び前記第2ヒーターを直列連結する第1モードで前記ヒーターの温度を上昇させ、以後、前記第1ヒーター及び前記第2ヒーターを並列連結する第2モードで前記ヒーターの温度を制御するように前記第1転換スイッチ及び前記第2転換スイッチを制御することができる。
【0032】
一実施例によれば、前記第1ヒーター、または前記第1ヒーターが加熱する前記加熱プレートの第1領域の温度をセンシングする第1センサーと、及び前記第2ヒーター、または前記第2ヒーターが加熱する前記加熱プレートの第2領域の温度をセンシングする第2センサーをさらに含むが、前記制御部は、前記第1センサーが測定する温度である第1温度及び前記第2センサーが測定する温度である第2温度に根拠して前記第1モード、そして、前記第2モードのうちで選択されたモードで前記ヒーターの温度を制御するように前記第1転換スイッチ及び前記第2転換スイッチを制御することができる。
【発明の効果】
【0033】
本発明の一実施例によれば、設備負荷率を改善することができる。
【0034】
また、本発明の一実施例によれば、設備系統の容量を改善することができる。
【0035】
また、本発明の一実施例によれば、エネルギー消耗効率を改善することができる。
【0036】
本発明の効果が上述した効果らに限定されるものではなくて、言及されない効果らは本明細書及び添付された図面らから本発明が属する技術分野で通常の知識を有した者に明確に理解されることができるであろう
【図面の簡単な説明】
【0037】
図1】一般な加熱プレートに提供されるヒーターを制御する制御回路を見せてくれる図面である。
図2】温度変化によるヒーター抵抗の変化を概略的に見せてくれるグラフである。
図3】本発明の一実施例による基板処理装置を概略的に見せてくれる斜視図である。
図4図3の塗布ブロックまたは現像ブロックを見せてくれる基板処理装置の断面図である。
図5図3の基板処理装置の平面図である。
図6図5の熱処理チャンバの一例を概略的に見せてくれる平面図である。
図7図6の熱処理チャンバの正面図である。
図8図7の液処理チャンバに提供される基板処理装置の一例を概略的に見せてくれる図面である。
図9図8の液処理チャンバに提供される基板処理装置の平面図である。
図10図7のヒーター部の温度を制御する制御回路の姿を見せてくれる図面である。
図11】第1モードでヒーター部の温度を制御する制御回路の姿を見せてくれる図面である。
図12】第2モードでヒーター部の温度を制御する制御回路の姿を見せてくれる図面である。
図13】ヒーター部の昇温アルゴリズムを見せてくれるフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0038】
以下では添付した図面を参照にして本発明の実施例に対して本発明が属する技術分野で通常の知識を有した者が容易に実施できるように詳しく説明する。しかし、本発明はいろいろ相異な形態で具現されることができるし、ここで説明する実施例で限定されない。また、本発明の望ましい実施例を詳細に説明するにおいて、関連される公知機能または構成に対する具体的な説明が本発明の要旨を不必要に曇ることがあると判断される場合にはその詳細な説明を略する。また、類似機能及び作用をする部分に対しては図面全体にかけて等しい符号を使用する。
【0039】
ある構成要素を‘包含'するということは、特別に反対される記載がない限り他の構成要素を除くことではなく、他の構成要素をさらに含むことができるということを意味する。具体的に,“含む”または“有する”などの用語は明細書上に記載した特徴、数字、段階、動作、構成要素、部品またはこれらを組み合わせたものが存在することを指定しようとすることであって、一つまたはその以上の他の特徴らや数字、段階、動作、構成要素、部品またはこれらを組み合わせたものなどの存在または付加可能性をあらかじめ排除しないものとして理解されなければならない。
【0040】
単数の表現は文脈上明白に異なるように志さない限り、複数表現を含む。また、図面で要素らの形状及び大きさなどはより明確な説明のために誇張されることがある。
【0041】
第1、第2などの用語は多様な構成要素らを説明するのに使用されることができるが、前記構成要素らは前記用語によって限定されてはいけない。前記用語は一つの構成要素を他の構成要素から区別する目的で使用されることができる。例えば、本発明の権利範囲から離脱されないまま第1構成要素は第2構成要素で命名されることができるし、類似第2構成要素も第1構成要素に命名されることができる。
【0042】
ある構成要素が異なる構成要素に“連結されて”いるか、または“接続されて”いると言及された時には、その他の構成要素に直接的に連結されているか、または接続されていることもあるが、中間に他の構成要素が存在することもあると理解されなければならないであろう。反面に、ある構成要素が異なる構成要素に“直接連結されて”いるか、または“直接接続されて”いると言及された時には、中間に他の構成要素が存在しないことで理解されなければならないであろう。構成要素らとの関係を説明する他の表現ら、すなわち“~間に”と“すぐ~間に”または“~に隣合う”と“~に直接隣合う”なども同じく解釈されなければならない。
【0043】
異なるように定義されない限り、技術的であるか科学的な用語を含んでここで使用されるすべての用語らは、本発明が属する技術分野で通常の知識を有した者によって一般的に理解されることと等しい意味である。一般に使用される前もって定義されているもののような用語は、関連技術の文脈上有する意味と一致する意味であることで解釈されなければならないし、本出願で明白に定義しない限り、理想的や過度に形式的な意味で解釈されない。
【0044】
以下では、図3乃至図13を参照して本発明の実施例に対して説明する。また、以下で説明する基板(W)を返送するすべての構成らは返送ユニット(Transfer Unit)と称されることもできる。
【0045】
図3は、本発明の一実施例による基板処理装置を概略的に見せてくれる斜視図であり、図4図3の塗布ブロックまたは現像ブロックを見せてくれる基板処理装置の断面図であり、図5図3の基板処理装置の平面図である。
【0046】
図3乃至図5を参照すれば、本発明の一実施例による基板処理装置10はインデックスモジュール100(index module)、処理モジュール300(treating module)、インターフェースモジュール500(interface module)、そして、制御機(図示せず)を含む。一実施例によれば、インデックスモジュール100、処理モジュール300、そして、インターフェースモジュール500は順次に一列に配置される。以下でインデックスモジュール100、処理モジュール300、そして、インターフェースモジュール500が配列された方向を第1方向12といって、上部から眺める時第1方向12と垂直な方向を第2方向14といって、第1方向12及び第2方向14にすべて垂直な方向を第3方向16で定義する。
【0047】
制御機は基板処理装置10を制御することができる。例えば、制御機は基板処理装置10が有するインデックスモジュール100、処理モジュール300、そして、インターフェースモジュール500を制御することができる。
【0048】
また、制御機は基板処理装置10の制御を行うマイクロプロセッサー(コンピューター)でなされるプロセスコントローラーと、オペレーターが基板処理装置10を管理するためにコマンド入力操作などを行うキーボードや、基板処理装置10の稼働状況を可視化して表示するディスプレイなどでなされるユーザーインターフェースと、基板処理装置10で実行される処理をプロセスコントローラーの制御で行うための制御プログラムや、各種データ及び処理条件によって各構成部に処理を実行させるためのプログラム、すなわち、処理レシピが記憶された記憶部を具備することができる。また、ユーザーインターフェース及び記憶部はプロセスコントローラーに接続されていることがあって。処理レシピは記憶部のうちで記憶媒体に記憶されていることがあって、記憶媒体は、ハードディスクでも良く、CD-R0M、DVDなどの可搬性ディスクや、フラッシュメモリーなどの半導体メモリーであることもある。
【0049】
インデックスモジュール100は基板(W)が収納された容器(F)から基板(W)を処理モジュール300に返送し、処理が完了された基板(W)を容器(F)に収納する。インデックスモジュール100の長さ方向は第2方向14に提供される。インデックスモジュール100はロードポート110とインデックスフレーム130を有する。インデックスフレーム130を基準でロードポート110は処理モジュール300の反対側に位置される。基板(W)らが収納された容器(F)はロードポート110に置かれる。ロードポート110は複数個が提供されることができるし、複数ロードポート110は第2方向14に沿って配置されることができる。
【0050】
容器(F)としては前面開放一体式ポッド(Front open Unified Pod:FOUP)のような密閉用容器(F)が使用されることがある。容器(F)はオーバーヘッドトランスファー(Overhead Transfer)、オーバーヘッドコンベヤー(Overhead Conveyor)、または、自動案内車両(Automatic Guided Vehicle)のような移送手段(図示せず)や作業者によってロードポート110に置かれることができる。
【0051】
インデックスフレーム130の内部にはインデックスロボット132が提供される。インデックスフレーム130内には長さ方向が第2方向14に提供されたガイドレール136が提供され、インデックスロボット132はガイドレール136上で移動可能に提供されることができる。インデックスロボット132は基板(W)が置かれるハンドを含み、ハンドは前進及び後進移動、第3方向16を軸にした回転、そして、第3方向16に沿って移動可能に提供されることができる。
【0052】
処理モジュール300は基板(W)に対して塗布工程及び現像工程を遂行することができる。処理モジュール300は容器(F)に収納された基板(W)の伝達を受けて基板処理工程を遂行することができる。処理モジュール300は塗布ブロック300a及び現像ブロック300bを有する。塗布ブロック300aは基板(W)に対して塗布工程を遂行し、現像ブロック300bは基板(W)に対して現像工程を遂行する。塗布ブロック300aは複数個が提供され、これらはお互いに積層されるように提供される。現像ブロック300bは複数個が提供され、現像ブロック300bらはお互いに積層されるように提供される。図3の実施例によれば、塗布ブロック300aは2個が提供され、現像ブロック300bは2個が提供される。塗布ブロック300aらは現像ブロック300bらの下に配置されることができる。一例によれば、2個の塗布ブロック300aらはお互いに同一な工程を遂行し、お互いに同一な構造で提供されることができる。また、2個の現像ブロック300bらはお互いに同一な工程を遂行し、お互いに同一な構造で提供されることができる。
【0053】
図5を参照すれば、塗布ブロック300a、そして、現像ブロック300bはそれぞれ熱処理チャンバ320、返送チャンバ350、液処理チャンバ360、そして、バッファーチャンバ312、316を有する。
【0054】
熱処理チャンバ320は基板(W)に対して加熱工程を遂行する。熱処理チャンバ320は複数個で提供される。熱処理チャンバ320らは第1方向12に沿って羅列されるように配置される。熱処理チャンバ320らは返送チャンバ350の一側に位置される。
【0055】
液処理チャンバ360は基板(W)上にフォトレジストのような塗布液を供給して塗布膜を形成するか、または、露光工程が遂行された液膜からパターンを取出する現象液を供給することができる。塗布膜はフォトレジスト膜(Photo resistLayer)または、反射防止膜(ARC:Anti Reflective Coating Layer)であることがある。
【0056】
返送チャンバ350は塗布ブロック300aまたは現像ブロック300b内で熱処理チャンバ320と液処理チャンバ360との間に基板(W)を返送する。返送チャンバ350はその長さ方向が第1方向12と平行に提供される。返送チャンバ350には返送ロボット352が提供される。返送ロボット352は熱処理チャンバ320、液処理チャンバ360、そして、バッファーチャンバ312、316の間に基板を返送する。一例によれば、返送ロボット352は基板(W)が置かれるハンドを有して、ハンドは前進及び後進移動、第3方向16を軸にした回転、そして、第3方向16に沿って移動可能に提供されることができる。返送チャンバ350内にはその長さ方向が第1方向12と平行に提供されるガイドレール356が提供され、返送ロボット352はガイドレール356上で移動可能に提供されることができる。
【0057】
バッファーチャンバ312、316は複数個で提供される。バッファーチャンバ312、316らのうちで一部はインデックスモジュール100と返送チャンバ350との間に配置される。以下、これらバッファーチャンバを前端バッファー312(front buffer)と称する。前端バッファー312らは複数個で提供され、上下方向に沿ってお互いに積層されるように位置される。バッファーチャンバ312、316らのうちで他の一部は返送チャンバ350とインターフェースモジュール500との間に配置される。以下、これらバッファーチャンバを後端バッファー316(rear buffer)と称する。後端バッファー316らは複数個で提供され、上下方向に沿ってお互いに積層されるように位置される。前端バッファー312ら及び後端バッファー316らそれぞれは複数の基板(W)らを一時的に保管する。前端バッファー312に保管された基板(W)はインデックスロボット132及び返送ロボット352によって搬入または搬出される。後端バッファー316に保管された基板(W)は返送ロボット352及び第1ロボット552によって搬入または搬出される。
【0058】
また、前端バッファー312の一側及び他側には前端バッファー312らの間に基板(W)を返送する第1前端バッファーロボット314、そして、第2前端バッファーロボット315が提供されることができる。第1前端バッファーロボット314、そして、第2前端バッファーロボット315は、上部から眺める時前端バッファー312を間に置いてお互いに対称されるように位置されることができる。また、第1前端バッファーロボット314、そして、第2前端バッファーロボット315はそれぞれ返送ハンドを有することができる。また、第1前端バッファーロボット314、そして、第2前端バッファーロボット315はお互いに相異な高さで提供されることができる。
【0059】
また、後端バッファー316の一側及び他側には後端バッファー316らの間に基板(W)を返送する第1後端バッファーロボット318、そして、第2後端バッファーロボット319が提供されることができる。第1後端バッファーロボット318、そして、第2後端バッファーロボット319は、上部から眺める時後端バッファー316を間に置いてお互いに対称されるように位置されることができる。また、第1後端バッファーロボット318、そして、第2後端バッファーロボット319はそれぞれ返送ハンドを有することができる。また、第1後端バッファーロボット318、そして、第2後端バッファーロボット319はお互いに相異な高さで提供されることができる。
【0060】
インターフェースモジュール500は処理モジュール300を外部の露光装置700と連結する。インターフェースモジュール500はインターフェースフレーム510、付加工程チャンバ520、インターフェースバッファー530、そして、インターフェースロボット550を有する。
【0061】
インターフェースフレーム510の上端には内部に下降気流を形成するファンフィルターユニットが提供されることができる。付加工程チャンバ520、インターフェースバッファー530、そして、インターフェースロボット550はインターフェースフレーム510の内部に配置される。付加工程チャンバ520は塗布ブロック300aで工程が完了された基板(W)は露光装置700に返送されることができる。露光装置700では塗布膜が形成された基板(W)上にマスクを利用して光を照射する露光工程が遂行されることができる。また、基板(W)が露光装置700に搬入される前に所定の付加工程を遂行することができる。選択的に付加工程チャンバ520は露光装置700で工程が完了された基板(W)が現像ブロック300bに搬入される前に所定の付加工程を遂行することができる。一例によれば、付加工程は基板(W)のエッジ領域を露光するエッジ露光工程、または、基板(W)の上面を洗浄する上面洗浄工程、または、基板(W)の下面を洗浄する下面洗浄工程であることができる。付加工程チャンバ520は複数個が提供され、これらはお互いに積層されるように提供されることができる。付加工程チャンバ520はすべて同一な工程を遂行するように提供されることができる。選択的に付加工程チャンバ520らのうちで一部はお互いに異なる工程を遂行するように提供されることができる。
【0062】
インターフェースバッファー530は塗布ブロック300a、付加工程チャンバ520、露光装置700、そして、現像ブロック300bの間に返送される基板(W)が返送途中に一時的にとどまる空間を提供する。インターフェースバッファー530は複数個が提供され、複数のインターフェースバッファー530らはお互いに積層されるように提供されることができる。
【0063】
一例によれば、返送チャンバ350の長さ方向の延長線を基準に一側面には付加工程チャンバ520が配置され、他側面にはインターフェースバッファー530が配置されることができる。
【0064】
インターフェースロボット550は塗布ブロック300a、付加工程チャンバ520、露光装置700、そして、現像ブロック300bの間に基板(W)を返送する。インターフェースロボット550は基板(W)を返送する返送ハンドを有することができる。インターフェースロボット550は1個または複数個のロボットに提供されることができる。一例によれば、インターフェースロボット550は第1ロボット552及び第2ロボット554を有する。第1ロボット552は塗布ブロック300a、付加工程チャンバ520、そして、インターフェースバッファー530の間に基板(W)を返送し、第2ロボット554はインターフェースバッファー530と露光装置700との間に基板(W)を返送し、第2ロボット4604はインターフェースバッファー530と現像ブロック300bとの間に基板(W)を返送するように提供されることができる。
【0065】
第1ロボット552及び第2ロボット554はそれぞれ基板(W)が置かれる返送ハンドを含み、ハンドは前進及び後進移動、第3方向16に平行な軸を基準にした回転、そして、第3方向16に沿って移動可能に提供されることができる。
【0066】
図6は、図5の熱処理チャンバの一例を概略的に見せてくれる平面図であり、図7図6の熱処理チャンバの正面図である。
【0067】
図6及び図7を参照すれば、熱処理チャンバ320はハウジング3210、冷却ユニット3220、加熱ユニット3230、そして、返送プレート3240を有する。
【0068】
ハウジング3210は概して直方体の形状で提供される。ハウジング3210の側壁には基板(W)が出入りされる搬入口(図示せず)が形成される。搬入口は開放された状態で維持されることができる。選択的に搬入口を開閉するようにドア(図示せず)が提供されることができる。冷却ユニット3220、加熱ユニット3230、そして、返送プレート3240はハウジング3210内に提供される。冷却ユニット3220及び加熱ユニット3230は第2方向14に沿って並んで提供される。一例によれば、冷却ユニット3220は加熱ユニット3230に比べて返送チャンバ350にさらに近く位置されることができる。
【0069】
冷却ユニット3220は冷却プレート3222を有する。冷却プレート3222を上部から眺める時概して円形の形状を有することができる。冷却プレート3222には冷却部材3224が提供される。一例によれば、冷却部材3224は冷却プレート3222の内部に形成され、冷却流体が流れる流路に提供されることができる。
【0070】
加熱ユニット3230は加熱プレート3232、カバー3234、ヒーター3233、制御部(C)及びセンサー(SE)を含むことができる。
【0071】
加熱プレート3232は上部から眺める時概して円形の形状を有する。加熱プレート3232は基板(W)より大きい直径を有する。加熱板3232にはヒーター3233が設置される。ヒーター3233は電流が印加される発熱低抗体で提供されることができる。加熱プレート3232には第3方向16に沿って上下方向に駆動可能なリフトピン3238らが提供される。リフトピン3238は加熱ユニット3230外部の返送手段から基板(W)の引受を受けて加熱プレート3232上に下ろすか、または加熱プレート3232から基板(W)を持ち上げて加熱ユニット3230外部の返送手段に引き継ぐ。一例によれば、リフトピン3238は3個が提供されることができる。カバー3234は内部に下部が開放された空間を有する。カバー3234は加熱プレート3232の上部に位置されて駆動機3236によって上下方向に移動される。カバー3234が移動されてカバー3234と加熱プレート3232が形成する空間は基板(W)を加熱する加熱空間で提供される。
【0072】
ヒーター3233は加熱プレート3232の温度を高めることができる。ヒーター3233は第1ヒーター3233-1及び第2ヒーター3233-2を含むことができる。第1ヒーター3233-1及び第2ヒーター3233-2はお互いに相異な位置に設置されることができる。第1ヒーター3233-1は加熱プレート3232の第1領域を加熱することができる。第2ヒーター3233-2は加熱プレート3232の第2領域を加熱することができる。
【0073】
センサー(SE)はヒーター3233の温度またはヒーター3233が加熱する加熱プレート3232の温度を測定することができる。センサー(SE)は第1ヒーター3233-1の温度、または加熱プレート3232の第1領域の温度を測定する第1センサー(SE1)、及び第2センサー3233-2の温度、または加熱プレート3232の第2領域の温度を測定する第2センサー(SE2))を含むことができる。第1センサー(SE1)が測定する温度を第1温度だと言って、第2センサー(SE2))が測定する温度を第2温度と言える。
【0074】
センサー(SE)が測定する温度は制御部(C)に伝達されることができる。制御部(C)はセンサー(SE)が測定する温度に根拠してヒーター3233の温度を制御することができる。制御部(C)を含むヒーター3233の制御回路に対しては後述する。
【0075】
返送プレート3240は概して円盤形状で提供され、基板(W)と対応される直径を有する。返送プレート3240の縁にはノッチ3244が形成される。ノッチ3244は上述した返送ロボット352のハンド354に形成された突起3543と対応される形状を有することができる。また、ノッチ3244はハンド354に形成された突起3543と対応される数で提供され、突起3543と対応される位置に形成される。ハンド354と返送プレート3240が上下方向に整列された位置でハンド354と返送プレート3240の上下位置が変更されれば、ハンド354と返送プレート3240との間に基板(W)の伝達がなされる。返送プレート3240はガイドレール3249上に装着され、駆動機3246によってガイドレール3249に沿って第1領域3212と第2領域3214との間に移動されることができる。返送プレート3240にはスリット形状のガイド溝3242が複数個提供される。ガイド溝3242は返送プレート3240の末端で返送プレート3240の内部まで延長される。ガイド溝3242はその長さ方向が第2方向14に沿って提供され、ガイド溝3242らは第1方向12に沿ってお互いに離隔されるように位置される。ガイド溝3242は返送プレート3240と加熱ユニット3230との間に基板(W)の引受引継がなされる時返送プレート3240とリフトピン3238がお互いに干渉されることを防止する。
【0076】
基板(W)の冷却は基板(W)が置かれた返送プレート3240が冷却板3222に接触された状態でなされる。冷却板3222と基板(W)との間に熱伝達がよくなされるように返送プレート3240は熱伝導性が高い材質で提供される。一例によれば、返送プレート3240は金属材質で提供されることができる。
【0077】
熱処理チャンバ320らのうちで一部の熱処理チャンバ320に提供された加熱ユニット3230は基板(W)加熱中にガスを供給してフォトレジストの基板(W)付着率を向上させることがある。一例によれば、ガスはヘキサメチルジシラン(HMDS:hexamethyldisilane)ガスであることができる。
【0078】
液処理チャンバ360は複数個で提供される。液処理チャンバ360らのうちで一部はお互いに積層されるように提供されることができる。液処理チャンバ360らは返送チャンバ350の一側に配置される。液処理チャンバ360らは第1方向12に沿って並んで配列される。液処理チャンバ360らのうちである一部はインデックスモジュール100と隣接した位置に提供される。以下、これら液処理チャンバ360を前端液処理チャンバ362(front liquid treating chamber)と称する。液処理チャンバ360らのうちで他の一部はインターフェースモジュール500と隣接した位置に提供される。以下、これら液処理チャンバ360を後端液処理チャンバ364(rear heat treating chamber)と称する。塗布ブロック300aに提供される液処理チャンバ360では、塗布液を供給することができるし、現像ブロック300bに提供される液処理チャンバ360では現象液を供給することができる。
【0079】
図6は、図7の液処理チャンバに提供される基板処理装置の一例を概略的に見せてくれる図面であり、図7図6の液処理チャンバに提供される基板処理装置の平面図である。図6及び図7では塗布ブロック300aに提供される液処理チャンバ360に対して示す。また、現像ブロック300bに提供される液処理チャンバ360は使用される処理液の種類が異なるだけで、塗布ブロック300aに提供される液処理チャンバ360と同一/類似構成らを有するので、現像ブロック300bに提供される液処理チャンバ360に対する繰り返された説明は略する。
【0080】
図6及び図7を参照すれば、液処理チャンバ360には基板(W)を処理する基板処理装置1000が提供されることができる。液処理チャンバ360には基板(W)に対して液処理を遂行する基板処理装置1000が提供されることができる。
【0081】
液処理チャンバ360に提供される基板処理装置1000はハウジング1100、処理容器1200、支持ユニット1300、気流供給ユニット1400、そして、液吐出ユニット1500を含むことができる。
【0082】
ハウジング1100は内部空間1102を有することができる。ハウジング1100は内部空間1102を有する四角の桶形状で提供されることができる。ハウジング1100の一側には開口(図示せず)が形成されることができる。開口は基板(W)が内部空間1102に搬入されるか、または、内部空間1102から基板(W)が搬出される入口で機能することができる。また、開口を選択的に密閉させるため、開口と隣接した領域にはドア(図示せず)が設置されることができる。ドアは内部空間1102に搬入された基板(W)に対する処理工程が遂行されるうちに、開口を遮断して内部空間1102を密閉させることができる。
【0083】
処理容器1200は内部空間1102に配置されることができる。処理容器1200は処理空間1202を有することができる。すなわち、処理容器1200は処理空間1202を有するボウルであることができる。これに、内部空間1102は処理空間1202を囲むように提供されることができる。処理容器1200は上部が開放されたコップ形状を有することができる。処理容器1200が有する処理空間1202は後述する支持ユニット1300が基板(W)を支持、そして、回転させる空間であることができる。処理空間1202は液吐出ユニット1500、そして、湿潤ユニット1600がそれぞれ処理媒体を供給して基板(W)が処理される空間であることができる。
【0084】
処理容器1200は内側コップ1210、そして、外側コップ1230を含むことができる。外側コップ1230は支持ユニット1300のまわりを囲むように提供され、内側コップ1210は外側コップ1230の内側に位置されることができる。内側コップ1210、そして、外側コップ1230それぞれは上部から眺める時環形のリング形状を有することができる。内側コップ1210、そして、外側コップ1230の間空間は処理空間1202に流入された処理媒体が回収される回収経路で機能することができる。
【0085】
内側コップ1230は上部から眺める時、後述する支持ユニット1300の回転軸1330を囲む形状で提供されることができる。例えば、内側コップ1230は上部から眺める時回転軸1330を囲む円形の板形状で提供されることができる。上部から眺める時、内側コップ1230はハウジング1100に結合される排気口1120と重畳されるように位置されることができる。内側コップ1230は内側部及び外側部を有することができる。内側部と外側部それぞれの上面は仮想の水平線を基準でお互いに相異な角度を有するように提供されることができる。例えば、内側部は上部から眺める時、後述する支持ユニット1300の支持板1310と重畳されるように位置されることができる。内側部は回転軸1330と向い合うように位置されることができる。内側部は回転軸1330から遠くなるほどその上面が上向き傾いた方向を向けて、外側部は内側部から外側方向に延長されることができる。外側部はその上面が回転軸1330から遠くなるほど下向き傾いた方向を向けることができる。内側部の上端は基板(W)の側端部と上下方向に一致することができる。一例によれば、外側部と内側部の会う支点は内側部の上端より低い位置であることができる。内側部と外側部がお互いに会う支点はラウンドになるように提供されることができる。外側部は外側コップ1230とお互いに組合されて処理液、湿潤媒体のような処理媒体が回収される回収経路を形成することができる。
【0086】
外側コップ1230は支持ユニット1300及び内側コップ1210を囲むコップ形状で提供されることができる。外側コップ1230は底部1232、側部1234、傾斜部1236を有することができる。底部1232は中空を有する円形の板形状を有することができる。底部1232には回収ライン1238が連結されることができる。回収ライン1238は基板(W)上に供給された処理媒体を回収することができる。回収ライン1238によって回収された処理媒体は外部の再生システムによって再使用されることができる。側部1234は支持ユニット1300を囲む環形のリング形状を有することができる。側部1234は底部1232の側端から垂直な方向に延長されることができる。側部1234は底部1232から上に延長されることができる。
【0087】
傾斜部1236は側部1234の上端から外側コップ1230の中心軸を向ける方向に延長されることができる。傾斜部1236の内側面は支持ユニット1300に近くなるように上向き傾くように提供されることができる。傾斜部1236はリング形状を有するように提供されることができる。基板(W)に対する処理工程中には傾斜部1236の上端が支持ユニット1300に支持された基板(W)より高く位置されることができる。
【0088】
内側昇降部材1242、そして、外側昇降部材1244はそれぞれ内側コップ1210、そして、外側コップ1230を昇降移動させることができる。内側昇降部材1242は内側コップ1210と結合され、外側昇降部材1244は外側コップ1230と結合されてそれぞれ内側コップ1210、そして、外側コップ1230を昇降移動させることができる。
【0089】
支持ユニット1300は基板(W)を支持、そして、回転させることができる。支持ユニット1300は基板(W)を支持、そして、回転させるチャクであることがある。支持ユニット1300は支持板1310、回転軸1330、そして、回転駆動機1350を含むことができる。支持板1310は基板(W)が安着される安着面を有することができる。支持板1310は上部から眺める時円形状を有することができる。支持板1310は上部から眺める時、その直径が基板(W)より小さな直径を有することができる。支持板1310には吸着ホール(図示せず)が形成され、真空吸着方式で基板(W)をチャッキングすることができる。選択的に支持板1310には静電板(図示せず)が提供されて静電気を利用した静電吸着方式で基板(W)をチャッキングすることができる。選択的に支持板1310には基板(W)を支持する支持ピンらが提供されて支持ピンと基板(W)がお互いに物理的に接触されて基板(W)をチャッキングすることもできる。
【0090】
回転軸1330は支持板1310と結合されることができる。回転軸1330は支持板1310の下面と結合されることができる。回転軸1330はその長さ方向が上下方向を向けるように提供されることができる。回転軸1330は回転駆動機1350から動力の伝達を受けて回転されることができる。これに、回転軸1330は支持板1310を回転させることができる。回転駆動機1350は回転軸1330の回転速度を可変することができる。回転駆動機1350は駆動力を提供するモータであることができる。しかし、これに限定されるものではなくて回転駆動機1350は駆動力を提供する公知された装置で多様に変形されることができる。
【0091】
気流供給ユニット1400は内部空間1102に気流を供給することができる。気流供給ユニット1400は内部空間1102に下降気流を供給することができる。気流供給ユニット1400は内部空間1102に温度及び/または湿度が調節された気流を供給することができる。気流供給ユニット1400はハウジング1100に設置されることができる。気流供給ユニット1400は処理容器1200、そして、支持ユニット1300より上部に設置されることができる。気流供給ユニット1400はファン1410、気流供給ライン1430、そして、フィルター1450を含むことができる。気流供給ライン1430は温度及び/または湿度が調節された外部の気流を内部空間1102に供給することができる。気流供給ライン1430にはフィルター1450が設置され、気流供給ライン1430に流れる外部の気流が有する不純物を除去することがある。また、ファン1410が駆動されれば、気流供給ライン1430が供給する外部の気流を内部空間1102に均一に伝達することができる。
【0092】
液吐出ユニット1500は支持ユニット1300に支持された基板(W)に処理液を吐出することができる。液吐出ユニット1500が基板(W)に供給する処理液は塗布液であることができる。例えば、塗布液はフォトレジストのような感光液であることができる。また、液吐出ユニット1500は支持ユニット1300に支持された基板(W)にフリーウェット液を供給することができる。液吐出ユニット1500が基板(W)に供給するフリーウェット液は基板(W)の表面性質を変化させることができる液であることがある。例えば、フリーウェット液は基板(W)の表面性質を疎水性性質を有するように変化させることができるシンナー(Thinner)であることがある。
【0093】
液吐出ユニット1500はフリーウェットノズル1510、処理液ノズル1530、アーム1540、ガイドレール1550、そして、駆動機1560を含むことができる。
【0094】
フリーウェットノズル1510は上述したフリーウェット液を基板(W)に供給することができる。フリーウェットノズル1510はストリーム方式でフリーウェット液を基板(W)に供給することができる。処理液ノズル1530は上述した処理液を基板(W)に供給することができる。処理液ノズル1530は上述したフォトレジストのような塗布液を供給する塗布液ノズルであることができる。処理液ノズル1530はストリーム方式で処理液を基板(W)に供給することができる。フリーウェット液、そして、塗布液はすべて処理液と呼ばれることもできる。
【0095】
アーム1540はフリーウェットノズル1510、そして、処理液ノズル1530を支持することができる。アーム1540の一端にはフリーウェットノズル1510、そして、処理液ノズル1530が設置されることができる。アーム1540の一端下面にはフリーウェットノズル1510、そして、処理液ノズル1530がそれぞれ設置されることができる。上部から眺める時、フリーウェットノズル1510及び処理液ノズル1530は後述するガイドレール1550の長さ方向と平行な方向に配列されることができる。アーム1540の他端は駆動機1560と結合されることができる。アーム1540はアーム1540を移動させる駆動機1560によって移動されることができる。これに、アーム1540に設置されたフリーウェットノズル1510、そして、処理液ノズル1530の位置は変更されることができる。アーム1540は駆動機1560が設置されるガイドレール1550に沿ってその移動方向がガイドになることができる。ガイドレール1550はその長さ方向が水平方向を向けるように提供されることができる。例えば、ガイドレール1550はその長さ方向が第1方向12と平行な方向を向けるように提供されることができる。選択的にアーム1540は長さ方向が第3方向16を向ける回転軸に結合されて回転されることができる。回転軸は駆動機によって回転されることができる。これに、アーム1540に設置されるフリーウェットノズル1510、そして、処理液ノズル1530の位置は変更されることができる。
【0096】
以下では、ヒーター3233の温度を制御する制御回路、及び加熱ユニット3230の制御方法、より詳細には、加熱ユニット3230が有するヒーター3233の温度制御方法に対して詳しく説明する。
【0097】
図10は、図7のヒーターの温度を制御する制御回路の姿を見せてくれる図面である。
【0098】
図10を参照すれば、ヒーター3233は制御部(C)によって温度が制御されることができる。制御部(C)は電源(P)、第1電源スイッチ(SW1)、第2電源スイッチ(SW)、そして、転換モジュール(SM)を含むことができる。また、制御部(C)の電源(P)は電力ライン(PL)によってヒーター3233に伝達されることができる。
【0099】
電源(P)はヒーター3233を発熱させる電力を発生させることができる。ヒーター3233は抵抗発熱体であることができる。ヒーター3233は熱線であることができる。ヒーター3233は上述したように第1ヒーター3233-1及び第2ヒーター3233-2を含むことができる。電源(P)は第1ヒーター3233-1及び第2ヒーター3233-2のうちで少なくとも一つ以上に電力を伝達して第1ヒーター3233-1及び/または第2ヒーター3233-2を発熱させることができる。
【0100】
電力ライン(PL)は電源(P)が発生させる電力をヒーター3233に伝達することができる。電力ライン(PL)は第1供給ライン(S1)、第1復帰ライン(R1)、第2供給ライン(S2)、そして、第2復帰ライン(R2)を含むことができる。
【0101】
第1供給ライン(S1)は電流が流れる方向を基準で、第1ヒーター3233-1の前端と連結されることができる。第1復帰ライン(R1)は電流が流れる方向を基準で、第1ヒーター3233-1の後端と連結されることができる。
【0102】
第2供給ライン(S2)は電流が流れる方向を基準で、第2ヒーター3233-2の前端と連結されることができる。第2復帰ライン(R2)は電流が流れる方向を基準で、第2ヒーター3233-2の後端と連結されることができる。
【0103】
第1電源スイッチ(SW1)は第1供給ライン(S1)上に設置されることができる。第2電源スイッチ(SW2)は第2供給ライン(S2)上に設置されることができる。後述するように転換モジュール(SM)によって第1ヒーター3233-1及び第2ヒーター3233-2が並列連結される場合、第1電源スイッチ(SW1)のオン/オフによって第1ヒーター3233-1の駆動如何が決まって、第2電源スイッチ(SW1)のオン/オフによって第2ヒーター3233-2の駆動如何が決まることができる。
【0104】
転換モジュール(SM)は転換ライン(SL)、第1転換スイッチ(Sa)、そして、第2転換スイッチ(Sb)を含むことができる。転換ライン(SL)は第1復帰ライン(R1)と第2供給ライン(S2)との間に提供されることができる。
【0105】
第1転換スイッチ(Sa)は第1復帰ライン(R1)上に設置されるが、スイチングによって転換ライン(SL)となることができる。第1転換スイッチ(Sa)が転換ライン(SL)側にスイチングされる場合第1復帰ライン(R1)は開放されることができる。第1転換スイッチ(Sa)が第1復帰ライン(R1)側にスイチングされる場合、第1復帰ライン(R1)は電源(P)と第1ヒーター3233-1を含む閉回路を構成することができる。
【0106】
第2転換スイッチ(Sb)は第2供給ライン(S2)上に設置されるが、スイチングによって転換ライン(SL)となることができる。第2転換スイッチ(Sb)が転換ライン(SL)の側にスイチングされる場合第2供給ライン(S2)は開放されることができる。第2転換スイッチ(Sb)が第2供給ライン(S1)側にスイチングされる場合、第2供給ライン(S1)は電源(P)と第2ヒーター3233-2を含む閉回路を構成することができる。
【0107】
図11は、第1モードでヒーターの温度を制御する制御回路の姿を見せてくれる図面である。図11に示されたように、第1転換スイッチ(Sa)及び第2転換スイッチ(Sb)が転換ライン(SL)にスイチングされれば、第1ヒーター3233-1及び第2ヒーター3233-2は直列連結されることができる。第1ヒーター3233-1及び第2ヒーター3233-2が直列連結されれば、同じ電流(I)が流れる。このような制御モードを第1モード(直列制御モード)と称する。第1ヒーター3233-1及び第2ヒーター3233-2が直列連結されれば、第1電源スイッチ(SW1)のスイチングによって第1ヒーター3233-1及び第2ヒーター3233-2での電力伝達如何が決まることができる。
【0108】
図12は、第2モードでヒーターの温度を制御する制御回路の姿を見せてくれる図面である。図12に示されたように、第1転換スイッチ(Sa)が第1復帰ライン(R1)にスイチングされ、第2転換スイッチ(Sb)が第2供給ライン(R2)にスイチングされれば、第1ヒーター3233-1及び第2ヒーター3233-2は並列連結されることができる。第1ヒーター3233-1及び第2ヒーター3233-2は並列連結されれば、第1ヒーター3233-1には第1電流(I1)が流れて、第2ヒーター3233-2には第2電流(I2)が流れることができる。このような制御モードを第2モード(並列制御モード)と称する。第1ヒーター3233-1及び第2ヒーター3233-2は並列連結されれば、第1電源スイッチ(SW1)のスイチングによって第1ヒーター3233-1での電力伝達如何が決まって、これと独立的に第2電源スイッチ(SW2)のスイチングによって第2ヒーター3233-2での電力伝達如何が決まることができる。
【0109】
本発明の一実施例によれば、第1モードでヒーター3233らの温度を上昇させた以後、第2モードでヒーター3233の温度を制御することができる。
【0110】
具体的に、第1モードの場合、第1ヒーター3233-1及び第2ヒーター3233-2は直列連結される。電源(P)の電圧の大きさは一定である。よって、電流(I)の大きさは第1ヒーター3233-1が有する抵抗と第2ヒーター3233-2が有する抵抗の合によって決まる。第1ヒーター3233-1及び第2ヒーター3233-2が直列連結時、閉回路が構成する全体抵抗の大きさは大きくなる。よって、電流(I)の大きさは第2モードでの第1電流(I1)及び第2電流(I2)の大きさらとそれぞれ比べる時さらに小さい。言い換えれば、昇温初期のPeak電流を降下することができる。以後、第2モードでヒーター3233の温度を精密制御することができる。
【0111】
言い換えれば、ヒーター3233の昇温初期のPeak電流を降下して設備負荷率及び設備系統容量を改善することができる。また、エネルギー消耗効率も改善することができる。また、ヒーター3233の温度が一定温度以上に上がる場合(すなわち、ヒーター3233の温度がターゲット温度と近くなる場合)には第2モードで第1ヒーター3233-1及び第2ヒーター3233-2の温度をそれぞれ制御して加熱プレート3230の領域別に温度を精緻に制御することができる。
【0112】
以下では、ヒーター3233の温度制御方法に対してさらに詳しく説明する。
【0113】
図13は、ヒーターの昇温アルゴリズムを見せてくれるフローチャートである。以下で説明するヒーター3233の昇温アルゴリズムは制御部(C)が第1電源スイッチ(SW1)、第2電源スイッチ(SW2)、第1転換スイッチ(Sa)、そして、第2転換スイッチ(Sb)のうちで少なくとも一つ以上を制御して遂行することができる。
【0114】
図13を参照すれば、ヒーター3233の温度は第1モード(M1)及び第2モード(M2)のうちで選択されたモードで制御されることができる。
【0115】
ヒーター3233の温度制御が始まれば、第1ヒーター3233-1及び第2ヒーター3233-2が直列連結される第1モード(M1)でヒーター3233の温度は高くなることがある。そして、既設定された条件を満足する場合第1モード(M1)から第2モード(M2)に転換されることができる。例えば、前述した第1センサー(SE1)が測定する第1温度及び/または第2センサー(SE2)が測定する第2温度に根拠して第1モード(M1)から第2モード(M2)への転換如何が決まることができる。
【0116】
第1判断段階(S10)では第1温度または第2温度が既設定された転換温度以上であるかの如何を判断する。
【0117】
第1判断段階(S10)で第1温度または第2温度が既設定された転換温度以上の場合(Yes)、第1モード(M1)から第2モード(M2)に切り替える。
【0118】
第1判断段階(S20)で第1温度及び第2温度が既設定された転換温度より小さな場合(No)、第2判断段階(S20)を遂行する。
【0119】
第2判断段階(S20)には第1温度及び第2温度の差異値を導出する。そして、第1温度及び第2温度の差異値があらかじめ設定されたインターロック温度より小さいかを判断する。
【0120】
差異値がインターロック温度より小さな場合(Yes)第1モード(M1)を維持する。差異値がインターロック温度以上の場合(No)第1モード(M1)から第2モード(M2)に切り替える。第1モードと第2モードとの間の温度偏差がすぎるほど大きくなる場合、精密制御が要求されるためである。
【0121】
第1モード(M1)から第2モード(M2)に転換されれば、その後第3判断段階(S30)を遂行する。
【0122】
第3判断段階(S30)には第1温度及び第2温度の差異値を再び導出する。そして、第1温度及び第2温度差異値があらかじめ設定された再始作温度以上であるかを判断する。
【0123】
再び導出された差異値が再始作温度以上の場合(Yes)第2モード(M2)を維持する。再び導出された差異値が再始作温度より小さな場合第2モード(M2)から第1モード(M1)に切り替えてヒーター3233の温度を高める。
【0124】
以上の詳細な説明は本発明を例示するものである。また、上述した内容は本発明の望ましい実施形態を示して説明するものであり、本発明は多様な他の組合、変更及び環境で使用することができる。すなわち、本明細書に開示された発明の概念の範囲、著わした開示内容と均等な範囲及び/または当業界の技術または知識の範囲内で変更または修正が可能である。著わした実施例は本発明の技術的思想を具現するための最善の状態を説明するものであり、本発明の具体的な適用分野及び用途で要求される多様な変更も可能である。したがって、以上の発明の詳細な説明は開示された実施状態で本発明を制限しようとする意図ではない。また、添付された請求範囲は他の実施状態も含むことで解釈されなければならない。
【符号の説明】
【0125】
3230 加熱ユニット
3233 ヒーター部
3233-1 第1ヒーター
3233-2 第2ヒーター
SE1 第1センサー
SE2 第2センサー
C 制御部
P 電源
SW1 第1電源スイッチ
SW2 第2電源スイッチ
SM 転換モジュール
Sa 第1転換スイッチ
Sb 第2転換スイッチ
SL 転換ライン
PL 電力ライン
S1 第1供給ライン
R1 第1復帰ライン
S2 第2供給ライン
R2 第2復帰ライン
M1 第1制御モード
M2 第2制御モード
S10 第1判断段階
S20 第2判断段階
S30 第3判断段階

図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13