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特開2023-37797注文支援装置、注文支援方法、およびプログラム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023037797
(43)【公開日】2023-03-16
(54)【発明の名称】注文支援装置、注文支援方法、およびプログラム
(51)【国際特許分類】
   G06Q 30/0601 20230101AFI20230309BHJP
【FI】
G06Q30/06 300
【審査請求】未請求
【請求項の数】14
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021144581
(22)【出願日】2021-09-06
(71)【出願人】
【識別番号】521348834
【氏名又は名称】株式会社パァソナルワン
(74)【代理人】
【識別番号】100115749
【弁理士】
【氏名又は名称】谷川 英和
(72)【発明者】
【氏名】豊田 耕平
【テーマコード(参考)】
5L049
【Fターム(参考)】
5L049BB22
(57)【要約】      (修正有)
【課題】電話を用いてECサイトへの商品の注文が容易にできる、注文支援装置、注文支援方法及びプログラムを提供する。
【解決手段】注文支援装置は、ユーザからの商品の注文に関する音声情報を受信する音声受信部11と、音声情報に対して音声認識し、文字列を取得する音声認識部12と、文字列を用いて、注文情報を構成し、注文情報を用いて、電子商取引を行うサイトに対する注文処理を行う注文処理部13と、を具備し、電話を用いてECサイトへの商品の注文が容易にできる。
【選択図】図3
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ユーザからの商品の注文に関する音声情報を受信する音声受信部と、
前記音声情報に対して音声認識し、文字列を取得する音声認識部と、
前記文字列を用いて、注文情報を構成し、当該注文情報を用いて、電子商取引を行うサイトに対する注文処理を行う注文処理部とを具備する注文支援装置。
【請求項2】
前記注文処理の結果である結果情報を前記サイトから受信する結果受信部と、
前記結果情報の受信に応じて、前記商品の注文の結果に関する結果音声情報である注文結果情報を構成する結果音声構成部と、
前記結果音声情報を用いて、前記ユーザに対して音声出力を行う結果通知部とをさらに具備する請求項1記載の注文支援装置。
【請求項3】
前記注文処理部は、
前記音声認識部が取得した前記文字列を用いて、前記サイトを検索し、検索結果を取得する検索手段と、
前記検索結果を用いて、注文の確認のための音声である確認音声情報を構成する確認音声構成手段と、
前記確認音声情報を用いて、前記ユーザに対して確認のための音声出力を行う確認音声出力手段と、
前記確認のための音声出力に応じて、前記ユーザから注文の許可に関する応答音声情報を受信する応答音声受信手段と、
前記応答音声情報を音声認識し、文字列を取得し、当該文字列を用いて、前記応答音声情報が前記注文を許可する許可音声情報であるか否かを判断する音声判断手段と、
前記応答音声情報が許可音声情報である場合に、前記確認音声情報に対応した注文処理を行う注文処理手段とを具備する請求項1または請求項2記載の注文支援装置。
【請求項4】
前記確認音声構成手段は、
前記検索手段が2以上の商品に関する商品情報を含む検索結果を取得した場合、前記2以上の商品情報のうちの一の商品情報を用いて、前記確認音声情報を構成し、前記応答音声受信手段が前記許可音声情報を受信するまで、他の商品情報を用いた前記確認音声情報を、順次、構成する、請求項3記載の注文支援装置。
【請求項5】
前記注文処理部は、
前記検索手段が2以上の商品に関する商品情報を含む検索結果を取得した場合、前記2以上の各商品情報が有する属性値を用いて、前記2以上の商品情報をソートするソート手段をさらに具備し、
前記確認音声構成手段は、
前記ソート手段がソートした結果である最上位の商品情報を用いて、前記確認音声情報を構成し、前記応答音声受信手段が前記許可音声情報を受信するまで、前記ソートされた商品情報の上位の商品情報を用いた前記確認音声情報を、順次、構成する、請求項4記載の注文支援装置。
【請求項6】
前記ソート手段は、
前記応答音声情報が前記注文の拒絶に関する拒絶音声情報である場合に、前記拒絶音声情報に対応する属性値をキーとして、再度、前記2以上の商品情報をソートし、
前記確認音声構成手段は、
前記ソート手段が前記拒絶音声情報に対応する前記属性値をキーとしたソートした結果である最上位の商品情報を用いて、前記確認音声情報を構成する、請求項5記載の注文支援装置。
【請求項7】
前記ユーザが使用する電話端末の種類を特定する種類識別子を取得する種類識別子取得部と、
前記種類識別子に応じて、前記注文処理の結果に関する注文結果情報を、異なる手段により前記ユーザに通知する結果通知部をさらに具備する請求項1記載の注文支援装置。
【請求項8】
前記結果通知部は、
前記種類識別子が固定電話を識別する情報である場合は、音声情報である前記注文結果情報を出力し、前記種類識別子が携帯電話を識別する情報である場合は、文字列を含む
前記注文結果情報を出力する、請求項6記載の注文支援装置。
【請求項9】
前記注文処理部は、
前記サイトを検索し、1以上の商品情報を有する検索結果を取得する検索手段と、
前記1以上の各商品情報を用いて、商品を特定して電話をかけるための画面を構成する情報である電話注文画面情報を構成する画面構成手段と、
前記電話注文画面情報を送信する画面送信手段と、
前記画面を用いてかけられた電話に対応する商品識別子を受信する商品識別子受信手段と、
前記商品識別子で識別される商品に対応した注文処理を行う注文処理手段とを具備する請求項1または請求項2記載の注文支援装置。
【請求項10】
前記注文処理部は、
前記画面を用いてかけられた電話に対する音声情報を受信する音声受信手段と、
前記音声情報に対して音声認識し、注文の個数を取得する個数取得手段とをさらに具備し、
前記注文処理手段は、
前記商品識別子で識別される商品を、前記個数分を購入するための注文処理を行う、請求項9記載の注文支援装置。
【請求項11】
ユーザの電話番号が格納されている電話番号格納部から取得した電話番号を用いて、商品の注文を受け付けるための電話をかける御用聞き部をさらに具備する請求項1から請求項10いずれか一項に記載の注文支援装置。
【請求項12】
前記ユーザの電話番号に対応付けて、前記ユーザの注文に関する注文情報が格納されている注文履歴情報格納部に格納されている注文情報を用いて、前記ユーザに電話をかける時を決定する電話時決定部をさらに具備し、
前記御用聞き部は、
前記電話時決定部が決定した時に、商品の注文を受け付けるための電話をかける請求項11記載の注文支援装置。
【請求項13】
音声受信部と、音声認識部と、注文処理部とにより実現される注文支援方法であって、
前記音声受信部が、ユーザからの商品の注文に関する音声情報を受信する音声受信ステップと、
前記音声認識部が、前記音声情報に対して音声認識し、文字列を取得する音声認識ステップと、
前記注文処理部が、前記文字列を用いて、注文情報を構成し、当該注文情報を用いて、電子商取引を行うサイトに対する注文処理を行う注文処理ステップとを具備する注文支援方法。
【請求項14】
コンピュータを、
ユーザからの商品の注文に関する音声情報を受信する音声受信部と、
前記音声情報に対して音声認識し、文字列を取得する音声認識部と、
前記文字列を用いて、注文情報を構成し、当該注文情報を用いて、電子商取引を行うサイトに対する注文処理を行う注文処理部として機能させるためのプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、電子商取引サイトに対する電話による注文を支援する注文支援装置等に関するものである。
【背景技術】
【0002】
現在、多数のECサイトが存在し、多くのユーザに利用されている。また、従来、ECサイトでの商品の注文を支援する技術があった(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2017-97594号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかし、多数のECサイトが存在しながら、例えば、コンピュータの利用に慣れていないユーザにとって、ECサイトを用いた商品の注文が困難であった。また、従来技術では、電話を用いてECサイトに対して、商品の注文を容易にできなかった。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本第一の発明の注文支援装置は、ユーザからの商品の注文に関する音声情報を受信する音声受信部と、音声情報に対して音声認識し、文字列を取得する音声認識部と、文字列を用いて、注文情報を構成し、注文情報を用いて、電子商取引を行うサイトに対する注文処理を行う注文処理部とを具備する注文支援装置である。
【0006】
かかる構成により、電話を用いてECサイトへの商品の注文が容易にできる。
【0007】
また、本第二の発明の注文支援装置は、第一の発明に対して、注文処理の結果である結果情報をサイトから受信する結果受信部と、結果情報の受信に応じて、商品の注文の結果に関する結果音声情報である注文結果情報を構成する結果音声構成部と、結果音声情報を用いて、ユーザに対して音声出力を行う結果通知部とをさらに具備する注文支援装置である。
【0008】
かかる構成により、電話を用いてECサイトへの商品の注文が容易にできる。
【0009】
また、本第三の発明の注文支援装置は、第一または第二の発明に対して、注文処理部は、音声認識部が取得した文字列を用いて、サイトを検索し、検索結果を取得する検索手段と、検索結果を用いて、注文の確認のための音声である確認音声情報を構成する確認音声構成手段と、確認音声情報を用いて、ユーザに対して確認のための音声出力を行う確認音声出力手段と、確認のための音声出力に応じて、ユーザから注文の許可に関する応答音声情報を受信する応答音声受信手段と、応答音声情報を音声認識し、文字列を取得し、文字列を用いて、応答音声情報が注文を許可する許可音声情報であるか否かを判断する音声判断手段と、応答音声情報が許可音声情報である場合に、確認音声情報に対応した注文処理を行う注文処理手段とを具備する注文支援装置である。
【0010】
かかる構成により、電話を用いてECサイトへの商品の注文が容易にできる。
【0011】
また、本第四の発明の注文支援装置は、第三の発明に対して、確認音声構成手段は、検索手段が2以上の商品に関する商品情報を含む検索結果を取得した場合、2以上の商品情報のうちの一の商品情報を用いて、確認音声情報を構成し、応答音声受信手段が許可音声情報を受信するまで、他の商品情報を用いた確認音声情報を、順次、構成する、注文支援装置である。
【0012】
かかる構成により、電話を用いてECサイトへの商品の注文が極めて容易にできる。
【0013】
また、本第五の発明の注文支援装置は、第四の発明に対して、注文処理部は、検索手段が2以上の商品に関する商品情報を含む検索結果を取得した場合、2以上の各商品情報が有する属性値を用いて、2以上の商品情報をソートするソート手段をさらに具備し、確認音声構成手段は、ソート手段がソートした結果である最上位の商品情報を用いて、確認音声情報を構成し、応答音声受信手段が許可音声情報を受信するまで、ソートされた商品情報の上位の商品情報を用いた確認音声情報を、順次、構成する、注文支援装置である。
【0014】
かかる構成により、電話を用いてECサイトへの商品の注文が極めて容易にできる。
【0015】
また、本第六の発明の注文支援装置は、第五の発明に対して、ソート手段は、応答音声情報が注文の拒絶に関する拒絶音声情報である場合に、拒絶音声情報に対応する属性値をキーとして、再度、2以上の商品情報をソートし、確認音声構成手段は、ソート手段が拒絶音声情報に対応する属性値をキーとしたソートした結果である最上位の商品情報を用いて、確認音声情報を構成する、注文支援装置である。
【0016】
かかる構成により、電話を用いてECサイトへの商品の注文が極めて容易にできる。
【0017】
また、本第七の発明の注文支援装置は、第一の発明に対して、ユーザが使用する電話端末の種類を特定する種類識別子を取得する種類識別子取得部と、種類識別子に応じて、注文処理の結果に関する注文結果情報を、異なる手段によりユーザに通知する結果通知部をさらに具備する注文支援装置である。
【0018】
かかる構成により、ユーザ端末の種類に応じた適切な注文結果の通知が可能となる。
【0019】
また、本第八の発明の注文支援装置は、第六の発明に対して、結果通知部は、種類識別子が固定電話を識別する情報である場合は、音声情報である注文結果情報を出力し、種類識別子が携帯電話を識別する情報である場合は、文字列を含む注文結果情報を出力する、注文支援装置である。
【0020】
かかる構成により、ユーザ端末の種類に応じた適切な注文結果の通知が可能となる。
【0021】
また、本第九の発明の注文支援装置は、第一または第二の発明に対して、注文処理部は、サイトを検索し、1以上の商品情報を有する検索結果を取得する検索手段と、1以上の各商品情報を用いて、商品を特定して電話をかけるための画面を構成する情報である電話注文画面情報を構成する画面構成手段と、電話注文画面情報を送信する画面送信手段と、画面を用いてかけられた電話に対応する商品識別子を受信する商品識別子受信手段と、商品識別子で識別される商品に対応した注文処理を行う注文処理手段とを具備する注文支援装置である。
【0022】
かかる構成により、電話を用いてECサイトへの商品の注文が容易にできる。
【0023】
また、本第十の発明の注文支援装置は、第九の発明に対して、注文処理部は、画面を用いてかけられた電話に対する音声情報を受信する音声受信手段と、音声情報に対して音声認識し、注文の個数を取得する個数取得手段とをさらに具備し、注文処理手段は、商品識別子で識別される商品を、前記個数分を購入するための注文処理を行う、注文支援装置である。
【0024】
かかる構成により、電話を用いてECサイトへの商品の注文が容易にできる。
【0025】
また、本第十一の発明の注文支援装置は、第一から第十いずれか1つの発明に対して、ユーザの電話番号が格納されている電話番号格納部から取得した電話番号を用いて、商品の注文を受け付けるための電話をかける御用聞き部をさらに具備する注文支援装置である。
【0026】
かかる構成により、電話を用いてECサイトへの商品の注文に関する御用聞きができる。
【0027】
また、本第十二の発明の注文支援装置は、第十一の発明に対して、ユーザの電話番号に対応付けて、ユーザの注文に関する注文情報が格納されている注文履歴情報格納部に格納されている注文情報を用いて、ユーザに電話をかける時を決定する電話時決定部をさらに具備し、御用聞き部は、電話時決定部が決定した時に、商品の注文を受け付けるための電話をかける注文支援装置である。
【0028】
かかる構成により、電話を用いてECサイトへの商品の注文に関する御用聞きが、適切なタイミングでできる。
【発明の効果】
【0029】
本発明による注文支援装置によれば、電話を用いてECサイトへの商品の注文が容易にできる。
【図面の簡単な説明】
【0030】
図1】実施の形態1における注文支援システムAのブロック図
図2】同注文支援システムAのブロック図
図3】同注文支援装置1のブロック図
図4】同注文支援装置1の第一の動作例について説明するフローチャート
図5】同初期処理の例について説明するフローチャート
図6】同注文決定処理の例について説明するフローチャート
図7】同商品確定処理の例について説明するフローチャート
図8】同画面情報を構成処理の例について説明するフローチャート
図9】同個数等取得処理の例について説明するフローチャート
図10】同結果通知処理の例について説明するフローチャート
図11】同御用聞き処理の例について説明するフローチャート
図12】同注文支援装置1の第二の動作例について説明するフローチャート
図13】同サーバ管理表を示す図
図14】同ユーザ情報管理表を示す図
図15】同御用聞き管理表を示す図
図16】同注文履歴情報管理表を示す図
図17】同出力例を示す図
図18】同コンピュータシステムの概観図
図19】同コンピュータシステムのブロック図
【発明を実施するための形態】
【0031】
以下、注文支援装置等の実施形態について図面を参照して説明する。なお、実施の形態において同じ符号を付した構成要素は同様の動作を行うので、再度の説明を省略する場合がある。
【0032】
(実施の形態1)
本実施の形態において、電話でのユーザの音声を受け付け、当該音声情報に対して音声認識し、文字列を取得し、当該文字列から注文情報を構成し、当該注文情報を用いて、ECサイトのサーバにアクセスし、注文処理を行う注文支援装置を具備する注文支援システムについて説明する。
【0033】
また、本実施の形態において、注文処理の結果を取得し、当該結果から結果音声情報を構成し、当該結果音声情報を、ユーザの電話に対して発話する注文支援装置を具備する注文支援システムについて説明する。
【0034】
また、本実施の形態において、ECサイトのサーバを検索した結果を用いて、注文の確認音声情報を構成し、当該確認音声情報を用いて、ユーザの電話に対して発話し、ユーザからの注文の許可の音声を受け付けたか否かを判断し、注文の許可の音声を受け付けた場合に、確認音声情報に対応する注文情報を構成し、注文処理を行う注文支援装置を具備する注文支援システムについて説明する。
【0035】
また、本実施の形態において、2以上の検索結果が存在する場合、順次に、各商品についての注文の確認を行う注文支援装置を具備する注文支援システムについて説明する。
【0036】
また、本実施の形態において、2以上の検索結果が存在する場合、2以上の検索結果に対応する各商品情報を順に用いて、商品を購入するか否かを、順に問い合わせる注文支援装置を具備する注文支援システムについて説明する。
【0037】
また、本実施の形態において、2以上の検索結果が存在する場合、商品の属性値を用いて、商品情報をソートし、上位の商品から、順次に、注文の確認を行う注文支援装置を具備する注文支援システムについて説明する。
【0038】
また、本実施の形態において、ユーザの音声に対応する属性値(例えば、価格)をキーとして、商品情報をソートし直し、一番上位の商品に対する注文の確認音声を構成し、発話する注文支援装置を具備する注文支援システムについて説明する。
【0039】
また、本実施の形態において、ユーザ端末が携帯電話か固定電話かを判断し、判断結果に応じて、異なる処理を行う注文支援装置を具備する注文支援システムについて説明する。なお、例えば、注文支援装置は、固定電話には音声により注文結果をお知らせし、携帯電話には、例えば、ショートメッセージまたは画面情報を用いて注文結果をお知らせする。
【0040】
また、本実施の形態において、携帯電話で検索した1以上の各商品情報を有する画面の中の一の商品情報に対する指示に応じて、かけられた電話を受け付け、当該商品情報に対応する商品の注文処理を行う注文支援装置を具備する注文支援システムについて説明する。なお、かかる場合、注文支援装置は、ユーザからの電話の音声から、購入する個数を取得しても良い。
【0041】
さらに、本実施の形態において、御用聞き機能を有する注文支援装置を具備する注文支援システムについて説明する。なお、注文支援装置は、ユーザの過去の注文履歴情報に応じて、御用聞きを行うタイミングを決定しても良い。
【0042】
図1は、本実施の形態における注文支援システムAのブロック図である。注文支援システムAは、注文支援装置1、1または2以上のサーバ2、および1または2以上のユーザ端末3を備える。
【0043】
注文支援装置1は、電話を用いたユーザのECサイトを利用した商品の注文を支援する装置である。注文支援装置1は、通常、サーバである。注文支援装置1は、例えば、ASPのサーバ、クラウドサーバ等である。但し、注文支援装置1の種類は問わない。
【0044】
サーバ2は、ECサイトのサーバである。サーバ2は、サイトと言っても良い。ECサイトは、電子商取引を行うサイトである。ECサイトは、商品の販売を行うサイト、商品の販売を支援するサイト等を含み、広く解する。また、商品は、販売対象であれば良く、サービスを含んでも良い。サーバ2は、例えば、ASPのサーバ、クラウドサーバ等である。但し、サーバ2の種類は問わない。サーバ2は、公知のサイトのサーバで、実現可能である。
【0045】
ユーザ端末3は、ユーザが使用する端末である。ユーザ端末3は、電話機能を有する。ユーザ端末3は、例えば、固定電話(親機だけではなく、子機も含む)、携帯電話である。携帯電話は、例えば、スマートフォン、いわゆるガラケーである。携帯電話は、電話機能を有する携帯型の端末であれば良く、例えば、電話機能を有するタブレット端末等でも良い。
【0046】
注文支援装置1は、1以上の各サーバ2および1以上の各ユーザ端末3と、通常、通信可能である。注文支援装置1と1以上の各サーバ2とは、例えば、インターネットや電話回線等の通信回線により、通信可能である。注文支援装置1と1以上の各ユーザ端末3とは、例えば、インターネット、電話回線等により、通信可能である。
【0047】
図2は、本実施の形態における注文支援システムAのブロック図である。図3は、注文支援装置1のブロック図である。
【0048】
注文支援装置1は、格納部11、受信部12、処理部13、および送信部14を備える。格納部11は、電話番号格納部111、および注文履歴情報格納部112を備える。受信部12は、音声受信部121、および結果受信部122を備える。処理部13は、種類識別子取得部131、音声認識部132、注文処理部133、結果音声構成部134、電話時決定部135、および御用聞き部136を備える。注文処理部133は、検索手段1331、ソート手段1332、確認音声構成手段1333、確認音声出力手段1334、応答音声受信手段1335、音声判断手段1336、画面構成手段1337、画面送信手段1338、商品識別子受信手段1339、音声受信手段1340、個数取得手段1341、および注文処理手段1342を備える。送信部14は、結果通知部141を備える。
【0049】
ユーザ端末3は、端末格納部31、端末受付部32、端末処理部33、端末送信部34、端末受信部35、および端末出力部36を備える。端末処理部33は、端末電話手段331を備える。
【0050】
注文支援装置1を構成する格納部11には、各種の情報が格納される。各種の情報とは、例えば、電話番号、後述する注文履歴情報、後述する許可情報、後述する拒絶情報、各種の音声情報、後述する御用聞き条件、後述する通知雛形情報、後述する対応表、あいさつ文の雛形等の音声情報を構成するための雛形の情報である。
【0051】
電話番号格納部111には、1または2以上の電話番号が格納される。電話番号格納部111には、電話番号を含む1以上のユーザ情報が格納されていることは好適である。ユーザ情報は、ユーザ端末3のユーザの情報である。ユーザ情報は、例えば、ユーザ識別子、氏名、郵便番号、住所、性別、年齢、決済識別子等を含む。ユーザ識別子は、ユーザを識別する情報であり、例えば、IDであるが、電話番号やメールアドレス等がユーザ識別子を兼ねても良い。電話番号は、例えば、電話をかけてきたユーザ端末3が送信した情報である。決済識別子は、決済を行うための識別子であれば良く、例えば、キャッシュレス決済のための識別子、クレジットカード番号、銀行口座の番号である。氏名、住所等の電話番号以外の情報は、例えば、ユーザ端末3から送信された情報、またはユーザ端末3から送信された音声情報を音声認識した結果の情報である。なお、電話番号格納部111に、ユーザ情報が格納される経緯は問わない。
【0052】
注文履歴情報格納部112には、1または2以上の注文履歴情報が格納される。注文履歴情報は、ユーザの注文の履歴の情報である。注文履歴情報は、例えば、ユーザ識別子、購入日付、商品種類識別子、商品識別子、個数、価格、サーバ識別子、店舗識別子を有する。注文履歴情報は、例えば、サイズや色等の、他の商品の属性値を有しても良い。商品種類識別子は、ユーザが購入した商品の種類の識別子であり、例えば、商品の種類のID、商品の種類の名称(例えば、「お茶」「パソコン」)である。商品識別子は、商品の識別子であり、例えば、商品のID、商品名である。サーバ識別子は、商品を購入したサーバ2の識別子であり、例えば、サーバ2のIPアドレス、URL、サーバのIDである。店舗識別子は、商品を購入した店舗の識別子であり、例えば、店舗のID,店舗名である。
【0053】
受信部12は、各種の情報を受信する。各種の情報は、例えば、音声情報、文字列である。音声情報は、ユーザが発した音声の情報である。文字列は、例えば、後述する結果情報、電話番号である。受信部12は、ユーザ端末3からの着信に対して応じる処理を行う。
【0054】
音声受信部121は、ユーザから音声情報を受信する。ユーザから受信することは、ユーザ端末3から受信することである。音声受信部121は、ユーザ端末3からの音声情報を直接的に受信する必要はなく、他の図示しない装置を経由して音声情報を受信しても良い。
【0055】
音声受信部121は、例えば、商品の注文に関する音声情報を受信する。音声受信部121は、商品の注文に関係しない音声情報を受信しても良い。商品の注文に関係しない音声情報は、例えば、あいさつ、ユーザの属性値を含む音声情報である。ユーザの属性値は、例えば、氏名、郵便番号、住所、性別、年齢である。なお、音声情報は、電話機能を用いて、ユーザが発した音声の情報である。
【0056】
結果受信部122は、注文処理の結果である結果情報をサイトから受信する。ここでのサイトは、サーバ2である。結果情報は、例えば、注文処理の正常終了を示す情報(例えば、リターンコード「0」)、エラーとなったことを示す情報(例えば、リターンコード「-1」)、エラーコードである。エラーコードは、エラーを特定する情報である。エラーコードは、例えば、決済識別子で識別される決済手段が使用できない(例えば、クレジットカードの期限が切れている、キャッシュレス決済手段の残高が不足している)ことを示すコード、商品が売り切れになっていることを示すコードである。
【0057】
処理部13は、各種の処理を行う。各種の処理とは、例えば、種類識別子取得部131、音声認識部132、注文処理部133、結果音声構成部134、電話時決定部135、御用聞き部136が行う処理である。
【0058】
種類識別子取得部131は、ユーザが使用する電話端末の種類を特定する種類識別子を取得する。なお、ユーザが使用する電話端末は、ユーザ端末3である。
【0059】
種類識別子取得部131は、例えば、受信された電話番号を用いて、種類識別子を取得する。例えば、受信された電話番号が「090」「080」「050」等の予め決められた文字列を先頭に含む場合、種類識別子取得部131は、種類識別子「携帯電話」を取得する。例えば、受信された電話番号が「090」「080」「050」等の予め決められた文字列以外である場合、種類識別子取得部131は、種類識別子「固定電話」を取得する。また、受信された電話番号が「03」「06」等の予め決められた市外局番の文字列を先頭に含む場合、種類識別子取得部131は、種類識別子「固定電話」を取得しても良い。また、受信された電話番号が「03」「06」等の予め決められた市外局番の文字列を先頭に含まない場合、種類識別子取得部131は、種類識別子「携帯電話」を取得しても良い。
【0060】
種類識別子取得部131は、例えば、ユーザ端末3から種類識別子を受信する、またはユーザ端末3から受信された種類識別子を取得する。
【0061】
音声認識部132は、音声受信部121が受信した音声情報に対して音声認識し、文字列を取得する。音声認識処理は公知技術であるので、詳細な説明は省略する。
【0062】
注文処理部133は、音声認識部132が取得した文字列を用いて、注文情報を構成し、注文情報を用いて、電子商取引を行うサイトに対する注文処理を行う。サイトに対する注文処理は、1以上のうちのいずれかのサーバ2に対する注文処理である。注文処理は、商品を購入するための処理であれば何でも良い。注文処理は、商品の注文を支援する処理も含む、と考えても良い。注文処理部133は、2以上のサイトに対して注文処理を行っても良い。
【0063】
注文処理は、例えば、サーバ2に注文情報を送信する処理である。注文処理は、例えば、サーバ2への注文を行うAPIを用いて、注文を行うモジュールを実行する処理である。
【0064】
注文処理部133は、例えば、音声認識部132が取得した文字列に対して形態素解析を行い、名詞である商品種類識別子(例えば、「お茶」)または名詞である商品識別子(通常、商品の固有名称)を取得し、当該商品種類識別子または当該商品識別子を用いて、注文処理を行う。
【0065】
検索手段1331は、音声認識部132が取得した文字列を用いて、サイトを検索し、検索結果を取得する。なお、サイトは、サーバ2である。
【0066】
検索手段1331は、例えば、1または2以上のサイトを検索し、1以上の商品情報を有する検索結果を取得する。さらに具体的には、検索手段1331は、例えば、ユーザ端末3から受信した文字列または音声認識部132が取得した文字列に対して形態素解析を行い、名詞である商品種類識別子を取得し、当該商品種類識別子をキーとして、1または2以上のサーバ2を検索し、1以上の商品情報を有する検索結果を取得する。検索手段1331は、例えば、ユーザ端末3から受信した文字列または音声認識部132が取得した文字列に対して形態素解析を行い、名詞である商品識別子(例えば、商品の固有名称)を取得し、当該商品識別子をキーとして、1または2以上のサーバ2を検索し、1以上の商品情報を有する検索結果を取得する。なお、検索手段1331は、音声認識部132が取得した文字列を用いて検索しても良いし、受信された文字列(検索条件)を用いても良い。また、商品情報は、商品に関する情報であり、例えば、商品識別子、商品名、商品の1以上の属性値(例えば、価格、スペック、重量、サイズ)、商品の画像を含む。
【0067】
ソート手段1332は、検索手段1331が2以上の商品に関する商品情報を含む検索結果を取得した場合、2以上の各商品情報が有する1または2以上の属性値を用いて、2以上の商品情報を昇順または降順にソートする。ソート処理のキーとなる属性値は、予め決められていても良いし、ユーザにより指定されても良いし、ユーザからの音声情報を用いて自動取得しても良い。属性値は、例えば、価格、サイズ、色であるが、問わない。
【0068】
ソート手段1332は、後述する応答音声受信手段1335により受信された応答音声情報が注文の拒絶に関する拒絶音声情報である場合に、拒絶音声情報に対応する属性値をキーとして、再度、2以上の商品情報をソートすることは好適である。
【0069】
例えば、ソート手段1332は、後述する応答音声受信手段1335により受信された応答音声情報に対して、文字認識処理を行い、文字列を取得し、当該文字列の中に、予め決められた拒絶用語が存在するか否かを判断し、当該拒絶用語が存在する場合に、当該拒絶用語と対になる属性種類識別子を対応表から取得し、当該属性種類識別子で識別される属性値をキーとして、2以上の商品情報をソートする。なお、対応表は、拒絶用語と属性種類識別子との対応を示す1以上の対応情報を有する。拒絶用語は、例えば、「高い」「量が多い」「量が少ない」「大きい」「小さい」である。また、拒絶用語「高い」に対応付く属性種類識別子は「価格」であり、拒絶用語「量が多い」および「量が少ない」に対応付く属性種類識別子は「重量」であり、拒絶用語「大きい」および「小さい」に対応付く属性種類識別子は「サイズ」である。
【0070】
確認音声構成手段1333は、検索手段1331が取得した検索結果を用いて、1または2以上の確認音声情報を構成する。確認音声情報は、注文の確認のための音声である。確認音声情報は、例えば、「2Lのお茶(商品名:ABCD)6本セットを1セット、購入しますか?」の音声情報である。
【0071】
確認音声構成手段1333は、ソート手段1332が取得した2以上の商品情報を用いて、1または2以上の確認音声情報を構成しても良い。
【0072】
検索手段1331が2以上の商品情報を含む検索結果を取得した場合、確認音声構成手段1333は、例えば、2以上の商品情報のうちの一の商品情報を用いて、確認音声情報を構成し、後述する応答音声受信手段1335が許可音声情報を受信するまで、他の商品情報を用いた確認音声情報を、順次、構成する。確認音声情報は、商品を購入するか否かを尋ねるための音声の情報であり、通常、一の商品の情報を含む。一の商品の情報は、例えば、「商品名」「価格」である。また、許可音声情報は、商品を購入することを特定する音声の情報であり、予め決められた許可情報(例えば、「購入します」「購入する」「はい」「YES」)を含む音声の情報である。
【0073】
後述する音声判断手段1336は、例えば、応答音声受信手段1335が受信した応答音声情報に対して文字認識処理を行い、文字列を取得し、当該文字列の中に、予め決められた許可情報を含むか否かを判断し、含まない場合に、確認音声構成手段1333は、次の商品情報を用いて、次の確認音声情報を構成する。なお、予め決められた許可情報は、格納部11に格納されている。
【0074】
確認音声構成手段1333は、例えば、2以上の各商品情報をすべて用いて、順次、商品情報に対応する商品を購入するか否かを尋ねる確認音声情報を構成しても良い。かかる場合、ユーザは、2以上の商品情報に対応する商品を一度に購入できる。
【0075】
確認音声構成手段1333は、ソート手段1332がソートした結果である最上位の商品情報を用いて、確認音声情報を構成し、応答音声受信手段1335が許可音声情報を受信するまで、ソートされた商品情報の上位の商品情報を用いた確認音声情報を、順次、構成することは好適である。
【0076】
確認音声構成手段1333は、ソート手段1332が拒絶音声情報に対応する属性値をキーとしたソートした結果である最上位の商品情報を用いて、確認音声情報を構成することは好適である。
【0077】
確認音声出力手段1334は、確認音声情報を用いて、ユーザに対して確認のための音声出力を行う。確認音声出力手段1334は、電話機能により実現され得る。ユーザに対して音声出力を行うことは、通常、ユーザ端末3に対して音声出力を行うことである。また、音声出力を行うことは、電話による音声出力を行うことである。
【0078】
応答音声受信手段1335は、確認のための音声出力に応じて、ユーザから注文の許可に関する応答音声情報を受信する。応答音声情報は、例えば、許可音声情報、または拒絶音声情報である。応答音声情報は、許可音声情報と共に、購入する商品の個数を特定する音声情報を含んでも良い。
【0079】
音声判断手段1336は、応答音声受信手段1335が受信した応答音声情報を音声認識し、文字列を取得し、当該文字列を用いて、応答音声情報が注文を許可する許可音声情報であるか否かを判断する。さらに具体的には、音声判断手段1336は、例えば、応答音声情報に対して文字認識処理を行い、文字列を取得し、当該文字列の中に、予め決められた許可情報を含むか否かを判断する。なお、予め決められた許可情報は、格納部11に格納されている。許可情報は、例えば、「購入します」「はい」「買います」である。
【0080】
音声判断手段1336は、応答音声受信手段1335が受信した応答音声情報を音声認識し、文字列を取得し、当該文字列を用いて、応答音声情報が注文をしない拒絶音声情報であるか否かを判断する。さらに具体的には、音声判断手段1336は、例えば、応答音声情報に対して文字認識処理を行い、文字列を取得し、当該文字列の中に、予め決められた拒絶情報を含むか否かを判断する。なお、予め決められた拒絶情報は、格納部11に格納されている。また、拒絶情報は、例えば、「購入しません」「買いません」「パス」「高い」「サイズが大きすぎる」「重すぎる」である。
【0081】
画面構成手段1337は、検索された1以上の各商品情報を用いて、電話注文画面情報を構成する。電話注文画面情報は、商品を特定して電話をかけるための画面を構成する情報である。電話注文画面情報は、検索された1以上の各商品情報の全部または一部の情報を含む。電話注文画面情報は、1ページの画面情報(例えば、ウェブページ)でも良いし、2以上のページの画面情報でも良い。電話注文画面情報は、商品情報ごとの1以上のページを有する画面情報でも良い。電話注文画面情報の中には、1以上の各商品情報に対応する態様で、電話をかけるための電話オブジェクトが存在することは好適である。電話オブジェクトは、例えば、注文支援装置1に対して電話をかけるためのアイコン、注文支援装置1に対して電話をかけるためのボタン、注文支援装置1に対して電話をかけるためのメニュー項目である。また、電話オブジェクトには、商品識別子が対応付いている、とする。また、電話オブジェクトには、通常、注文支援装置1の電話番号が対応付いている。つまり、電話オブジェクトの指示により、当該電話オブジェクトに対応する電話番号を用いて、注文支援装置1に対して電話がかけられ、かつ当該電話オブジェクトに対応する商品識別子がユーザ端末3から注文支援装置1に送信される。
【0082】
なお、画面構成手段1337が電話注文画面情報を構成するのは、種類識別子取得部131が取得した種類識別子が「携帯端末」または「スマートフォン」等の予め決められた種類識別子であり、ユーザ端末3が画面を表示するためのディスプレイを有する場合である。種類識別子が「固定電話」である場合、通常、電話注文画面情報は構成されない。
【0083】
画面送信手段1338は、画面構成手段1337が構成した電話注文画面情報をユーザ端末3に送信する。なお、画面送信手段1338が電話注文画面情報を送信するのは、種類識別子取得部131が取得した種類識別子が「携帯端末」または「スマートフォン」等の予め決められた種類識別子であり、ユーザ端末3が画面を表示するためのディスプレイを有する場合である。
【0084】
商品識別子受信手段1339は、画面を用いてかけられた電話に対応する商品識別子を受信する。電話注文画面情報を用いて電話注文画面が表示されたユーザ端末3から、電話オブジェクトを用いて、注文支援装置1に電話された場合に、商品識別子受信手段1339は当該電話オブジェクトに対応する商品識別子を当該ユーザ端末3から受信する。
【0085】
音声受信手段1340は、電話注文画面を用いてかけられた電話に対する音声情報を受信する。
【0086】
個数取得手段1341は、音声受信手段1340が受信した音声情報に対して音声認識処理を行い、文字列を取得し、当該文字列を用いて注文の個数を取得する。個数取得手段1341は、例えば、音声受信手段1340が受信した音声情報に対して音声認識処理を行い、文字列を取得し、当該文字列に対して形態素解析を行い、数字と次に手がかり文字列(例えば、「個」「つ」「枚」「本」)を含む文字列の中の数字である注文個数を取得する。
【0087】
個数取得手段1341は、購入対象の商品の個数以外の属性値を取得しても良い。個数以外の属性値は、例えば、サイズ、色である。個数取得手段1341は、例えば、受信された音声情報に対して音声認識処理を行い、文字列を取得し、当該文字列を用いて個数以外の属性値を取得する。
【0088】
注文処理手段1342は、応答音声受信手段1335が受信した応答音声情報が許可音声情報である場合に、確認音声出力手段1334が出力した確認音声情報に対応した注文処理を行う。なお、上述した通り、注文処理は、商品を購入するための処理であれば何でも良い。
【0089】
注文処理手段1342は、例えば、商品識別子受信手段1339が受信した商品識別子で識別される商品に対応した注文処理を行う。
【0090】
注文処理手段1342は、例えば、商品識別子受信手段1339が受信した商品識別子で識別される商品を、個数取得手段1341が取得した個数分を購入するための注文処理を行う。
【0091】
注文処理手段1342は、例えば、商品識別子受信手段1339が受信した商品識別子で識別される商品であり、個数取得手段1341が取得したサイズまたは/および色の商品を、個数取得手段1341が取得した個数分を購入するための注文処理を行う。
【0092】
結果音声構成部134は、結果受信部122による結果情報の受信に応じて、結果音声情報を構成する。結果音声情報は、商品の注文の結果に関する音声情報である。結果音声情報は、注文結果を示す情報である注文結果情報の一例である。結果音声情報は、例えば、「正常に注文が完了した旨の情報」「エラーコードに対応するエラーの内容(商品の在庫がない等)」である。結果音声情報は、注文した商品の情報を含むことは好適である。
【0093】
電話時決定部135は、ユーザの電話番号に対応付けて、ユーザの注文に関する注文情報が格納されている注文履歴情報格納部112に格納されている注文履歴情報を用いて、ユーザに電話をかける時を決定する。注文履歴情報を用いることは、例えば、ユーザの注文の間隔情報を用いること、注文商品の属性値を用いること、ユーザの注文の間隔情報と注文商品の属性値とを用いることである。なお、間隔情報は、2つの注文情報が有する日付の間隔を特定する情報(例えば、「1週間」「2ヶ月」「1年」)である。
【0094】
御用聞き部136は、ユーザの電話番号が格納されている電話番号格納部111から取得した1以上の各電話番号を用いて、1以上の各ユーザに、商品の注文を受け付けるための電話をかける。御用聞き部136が動作するタイミングは問わない。御用聞き部136は、例えば、予め決められた時に、動作を開始する。御用聞き部136は、例えば、注文支援装置1の管理者の指示に応じて、動作を開始する。
【0095】
御用聞き部136は、電話時決定部135が決定した時に、商品の注文を受け付けるための電話をかけることは好適である。つまり、御用聞き部136は、ユーザごとに、異なるタイミングで、商品の注文を受け付けるための電話をかけることは好適である。
【0096】
送信部14は、各種の情報を送信する。各種の情報は、例えば、注文結果情報である。注文結果情報は、例えば、結果音声情報、注文結果文字列である。結果音声情報は、商品の注文の結果を知らせる音声の情報である。注文結果文字列は、商品の注文の結果を知らせる文字列である。注文結果情報は、商品の注文の結果を知らせるための静止画や動画を含んでも良い。静止画や動画は、例えば、注文した商品の商品情報が有する情報である。
【0097】
結果通知部141は、結果音声情報を用いて、ユーザに対して音声出力を行う。なお、ユーザに対する音声出力は、ユーザ端末3への音声出力である。結果音声情報は、商品の注文の結果に関する音声情報である。結果通知部141は、結果音声情報を用いて、ユーザ端末3に注文結果文字列を送信する。
【0098】
結果通知部141は、種類識別子に応じて、注文処理の結果に関する注文結果情報を、異なる手段によりユーザに通知することは好適である。
【0099】
結果通知部141は、例えば、種類識別子が固定電話を識別する情報である場合は、音声情報である注文結果情報を出力し、種類識別子が携帯電話を識別する情報である場合は、文字列を含む注文結果情報を出力する。
【0100】
ユーザ端末3を構成する端末格納部31には、各種の情報が格納される。各種の情報とは、例えば、電話番号、ユーザ識別子、種類識別子である。
【0101】
端末受付部32は、ユーザから指示や情報等の入力を受け付ける。指示や情報等とは、例えば、音声、電話指示等である。電話指示は、注文支援装置1に対して電話をかける指示である。
【0102】
端末処理部33は、各種の処理を行う。各種の処理は、例えば、電話機能である。各種の処理は、例えば、端末受付部32が受け付けた指示や情報等を、送信する構造の指示や情報等に変更する処理、端末受信部35が受信した情報を出力する構造に変更する処理等である。
【0103】
端末電話手段331は、電話機能を実現する。電話機能は公知技術であるので、詳細な説明は省略する。
【0104】
端末送信部34は、各種の情報や指示等を送信する。各種の情報や指示等とは、例えば、電話番号、ユーザ識別子、種類識別子等である。
【0105】
端末受信部35は、各種の情報を受信する。各種の情報とは、例えば、注文結果情報である。
【0106】
端末出力部36は、各種の情報を出力する。各種の情報とは、例えば、端末受信部35が受信し、端末処理部33が出力される構造に変更した情報であり、例えば、注文結果情報である。
【0107】
格納部11、電話番号格納部111、注文履歴情報格納部112、および端末格納部31は、は、不揮発性の記録媒体が好適であるが、揮発性の記録媒体でも実現可能である。
【0108】
格納部11等に情報が記憶される過程は問わない。例えば、記録媒体を介して情報が格納部11等で記憶されるようになってもよく、通信回線等を介して送信された情報が格納部11等で記憶されるようになってもよく、あるいは、入力デバイスを介して入力された情報が格納部11等で記憶されるようになってもよい。
【0109】
受信部12は、音声受信部121、結果受信部122、および端末受信部35は、通常、無線または有線の通信手段で実現され得る。
【0110】
処理部13、種類識別子取得部131、音声認識部132、注文処理部133、結果音声構成部134、電話時決定部135、御用聞き部136、検索手段1331、ソート手段1332、確認音声構成手段1333、確認音声出力手段1334、応答音声受信手段1335、音声判断手段1336、画面構成手段1337、画面送信手段1338、商品識別子受信手段1339、音声受信手段1340、個数取得手段1341、注文処理手段1342、端末処理部33、および端末電話手段331は、通常、プロセッサやメモリ等から実現され得る。処理部13等の処理手順は、通常、ソフトウェアで実現され、当該ソフトウェアはROM等の記録媒体に記録されている。但し、ハードウェア(専用回路)で実現しても良い。なお、プロセッサは、CPU、MPU、GPU等であり、その種類は問わない。
【0111】
端末電話手段331は、通常、マイクおよびスピーカーを具備する。
【0112】
送信部14、結果通知部141、および端末送信部34は、通常、無線または有線の通信手段で実現され得る。
【0113】
端末受付部32は、タッチパネル、キーボード、マイク等の入力手段のデバイスドライバーや、メニュー画面の制御ソフトウェア等で実現され得る。
【0114】
端末出力部36は、スピーカーやディスプレイ等の出力デバイスのドライバーソフトまたは、出力デバイスのドライバーソフトと出力デバイス等で実現され得る。
【0115】
次に、注文支援システムAの動作例について説明する。まず、図4のフローチャートを用いて、注文支援装置1の第一の動作例について説明する。
【0116】
(ステップS401)受信部12は、ユーザ端末3から電話がかかってきたか否かを判断する。電話がかかってきた場合はステップS402に行き、電話がかかってきていない場合はステップS415に行く。
【0117】
(ステップS402)受信部12は、通話開始のための処理を行う。かかる処理は、公知の電話機能、IVR(自動電話応答システム)の機能であるので、詳細な説明は省略する。
【0118】
(ステップS403)種類識別子取得部131は、電話番号を取得する。
【0119】
(ステップS404)種類識別子取得部131は、ステップS403で取得した電話番号を用いて、種類識別子を取得する。なお、種類識別子取得部131は、受信部12が受信した種類識別子を取得したり、ステップS403で取得した電話番号と対になる種類識別子を電話番号格納部111のユーザ情報から取得したりしても良い。
【0120】
(ステップS405)処理部13は、注文を受け付けるための初期処理を行う。初期処理の例について、図5のフローチャートを用いて説明する。
【0121】
(ステップS406)注文処理部133は、注文伺いのための情報を格納部11から取得し、当該注文伺いのための情報を、通話中のユーザ端末3に対して発話する。なお、かかる処理は公知技術である。また、注文伺いのための情報は、例えば、「何をお求めでしょうか?」という音声情報である。
【0122】
(ステップS407)音声受信部121は、注文伺いのための情報の発信に応じて、ユーザ端末3から発せられた音声情報を受信したか否かを判断する。音声情報を受信した場合はステップS408に行き、音声情報を受信しなかった場合はステップS407に戻る。
【0123】
(ステップS408)注文処理部133等は、注文決定処理を行う。注文決定処理とは、注文の商品と、個数等を決定する処理である。注文決定処理の例について、図6のフローチャートを用いて説明する。
【0124】
(ステップS409)注文処理部133は、ステップS408で取得した商品識別子等を用いて、注文情報を構成する。
【0125】
(ステップS410)注文処理部133は、ステップS409で構成した注文情報を用いて、電子商取引を行うサイト(サーバ2)に対する注文処理を行う。
【0126】
(ステップS411)結果受信部122は、ステップS410における注文処理に応じて、サーバ2から結果情報を受信したか否かを判断する。結果情報を受信した場合はステップS412に行き、結果情報を受信しなかった場合はステップS411に戻る。
【0127】
(ステップS412)注文処理部133等は、ステップS411で受信された結果情報を用いて、ユーザ端末3に注文の結果を通知する処理を行う。かかる結果通知処理の例について、図10のフローチャートを用いて説明する。
【0128】
(ステップS413)注文処理部133は、ステップS409で構成した注文情報を用いて、蓄積する注文履歴情報を構成する。
【0129】
(ステップS414)注文処理部133は、ステップS413で構成した注文履歴情報を注文履歴情報格納部112に蓄積する。ステップS401に戻る。
【0130】
(ステップS415)処理部13は、御用聞きのタイミングであるか否かを判断する。御用聞きのタイミングであればステップS416に行き、御用聞きのタイミングでなければステップS401に戻る。
【0131】
(ステップS416)御用聞き部136は、御用聞き処理を行う。ステップS401に戻る。なお、御用聞き処理の例について、図11のフローチャートを用いて説明する。
【0132】
なお、図4のフローチャートにおいて、電源オフや処理終了の割り込みにより処理は終了する。
【0133】
次に、ステップS405の初期処理の例について、図5のローチャートを用いて説明する。
【0134】
(ステップS501)注文処理部133は、あいさつ文の雛形を格納部11から読み出し、あいさつ文の音声情報を構成する。次に、注文処理部133は、当該音声情報を用いて、あいさつ文を、通話中のユーザ端末3に発話する。なお、あいさつ文の雛形は、例えば「<氏名>様 お電話を有難うございます。・・・」である。
【0135】
(ステップS502)音声受信部121は、ユーザ端末3から音声情報を受信したか否かを判断する。音声情報を受信した場合はステップS503に行き、音声情報を受信しなかった場合はステップS502に戻る。
【0136】
(ステップS503)音声認識部132は、ステップS502で受信された音声情報に対して、音声認識処理を行い、文字列を取得する。
【0137】
(ステップS504)注文処理部133は、ステップS503で取得された文字列に対して、形態素解析を行う。
【0138】
(ステップS505)処理部13は、ステップS504での形態素解析の結果を用いて、注文支援装置1で管理すべき情報が存在するか否かを判断する。管理すべき情報が存在する場合はステップS506に行き、管理すべき情報が存在しない場合はステップS508に行く。なお、管理すべき情報は、例えば、氏名、住所、年齢等のユーザ属性値である。また、文字列の中の氏名、住所、年齢等を取り出すこと、文字列の中に氏名、住所、年齢等が存在するか否かを判断することは、公知技術により可能である。
【0139】
(ステップS506)処理部13は、ステップS505で検知した管理すべき情報が、既に電話番号格納部111に登録されているか否かを判断する。登録されている場合はステップS508に行き、登録されていない場合はステップS507に行く。なお、ここで、通常、処理部13は、ステップS505で検知した管理すべき情報が取得されている電話番号と対に、電話番号格納部111に存在するか否かを判断する。
【0140】
(ステップS507)処理部13は、電話番号格納部111に登録しない情報であり、管理すべき情報を取得し、当該情報を取得されている電話番号と対にして、電話番号格納部111に蓄積する。上位処理にリターンする。なお、管理すべき情報は、ユーザ情報を構成する情報である。
【0141】
(ステップS508)処理部13は、初期処理を終了するか否かを判断する。初期処理を終了する場合は上位処理にリターンし、初期処理を終了しない場合はステップS509に行く。なお、処理部13は、例えば、管理すべき情報(例えば、氏名、住所等)がすべて蓄積できたと判断した場合に、初期処理を終了する、と判断する。
【0142】
(ステップS509)処理部13は、次の発話を行う。上位処理にリターンする。なお、次の発話は、管理されていない情報であり、管理すべき情報を問い合わせるための発話である。
【0143】
次に、ステップS408の注文決定処理の例について、図6のフローチャートを用いて説明する。
【0144】
(ステップS601)音声認識部132は、受信された音声情報に対して音声認識処理を行い、文字列を取得する。
【0145】
(ステップS602)注文処理部133は、ステップ601で取得された文字列に対して、形態素解析を行う。
【0146】
(ステップS603)注文処理部133は、ステップS602での形態素解析の結果を用いて、注文に必要な情報を取得しようとする。注文に必要な情報は、通常、商品種類識別子(例えば、「お茶」)または商品識別子(例えば、お茶の銘柄を特定する商品名)である。注文に必要な情報は、例えば、個数、サイズ、色等である。
【0147】
(ステップS604)注文処理部133は、ステップS603で商品種類識別子または商品識別子が取得できたか否かを判断する。取得できた場合はステップS605に行き、取得できなかった場合はステップS613に行く。
【0148】
(ステップS605)検索手段1331は、ステップS603で取得した商品種類識別子または商品識別子をキーとして、1または2以上の各サーバ2を検索する。検索手段1331は、ステップS603で取得したサイズ、色等の商品の1以上の属性値キーとして、1または2以上の各サーバ2を検索しても良い。
【0149】
(ステップS606)検索手段1331は、ステップS605における検索処理の結果、1または2以上の各サーバ2から商品情報等を受信したか否かを判断する。商品情報等を受信した場合はステップS607に行き、受信しなかった場合はステップS606に戻る。なお、商品情報等は、例えば、1以上の商品情報または商品情報を検索できなかった旨の情報である。
【0150】
(ステップS607)注文処理部133は、ステップS606で商品情報を受信できたか否かを判断する。商品情報を受信できた場合はステップS608に行き、商品情報を受信できなかった場合はステップS612に行く。
【0151】
(ステップS608)注文処理部133は、ステップS606で受信した1以上の商品情報を用いて、注文する商品を確定するための処理を行う。かかる商品確定処理の例について、図7のフローチャートを用いて説明する。なお、商品確定処理により、注文する商品の1以上の商品識別子を取得できる。
【0152】
(ステップS609)注文処理部133は、注文する商品の個数等の、注文に必要な情報を取得できるか否かを判断する。注文に必要な情報を取得できる場合はステップS610に行き、取得できない場合はステップS611に行く。なお、注文に必要な情報は、通常、個数を含む。注文に必要な情報は、例えば、サイズ、色等の商品の1以上の属性値を含む。また、注文に必要な情報は、例えば、受信されているユーザの音声情報を音声認識した結果の文字列に含まれている。
【0153】
(ステップS610)注文処理部133は、注文する商品の個数等を取得する。なお、注文処理部133は、例えば、ユーザからの音声情報を音声認識した結果の文字列から個数等を取得する。
【0154】
(ステップS611)注文処理部133は、個数等取得処理を行う。個数等取得処理の例について、図9のフローチャートを用いて説明する。
【0155】
(ステップS612)注文処理部133は、検索したが、商品が見つからなかった旨の発話を、ユーザ端末3に対して行う。
【0156】
(ステップS613)注文処理部133は、注文を伺うための発話を、ユーザ端末3に対して行う。
【0157】
(ステップS614)音声受信部121は、ユーザ端末3から発せられた音声情報を受信したか否かを判断する。音声情報を受信した場合はステップS601に戻り、音声情報を受信しなかった場合はステップS614に戻る。
【0158】
次に、ステップS608の商品確定処理の例について、図7のフローチャートを用いて説明する。
【0159】
(ステップS701)注文処理部133は、受信された商品情報が一つであるか否かを判断する。商品情報が一つである場合はステップS702に行き、複数ある場合はステップS708に行く。
【0160】
(ステップS702)確認音声構成手段1333は、一つの商品情報を用いて、当該商品情報に対応する商品を購入することを確認するための確認音声情報を構成する。なお、確認音声情報は、商品情報に対応する商品名を有する音声情報であることは好適である。
【0161】
(ステップS703)確認音声出力手段1334は、ステップS702で構成された確認音声情報を用いて、通話中のユーザ端末3に対して、確認音声を発話する。
【0162】
(ステップS704)応答音声受信手段1335は、通話中のユーザ端末3から音声情報を受信したか否かを判断する。音声情報を受信した場合はステップS705に行き、音声情報を受信しなかった場合はステップS704に戻る。
【0163】
(ステップS705)音声判断手段1336は、ステップS704で受信された音声情報に対して、音声認識処理を行い、文字列を取得する。
【0164】
(ステップS706)音声判断手段1336は、ステップS705で取得した文字列を用いて、当該一つの商品情報に対応する商品の注文を許可しているか否かを判断する。商品の注文を許可している場合はステップS707に行き、許可していない場合は図6のステップS613に行く。
【0165】
なお、音声判断手段1336は、例えば、ステップS705で取得した文字列が、例えば、「購入します」「はい」等の予め決められた文字列を含む場合に、商品の注文を許可している、と判断する。
【0166】
(ステップS707)音声判断手段1336は、受信された一つの商品情報に対応する商品識別子を取得する。
【0167】
(ステップS708)ソート手段1332は、受信された2以上の商品情報を、一の属性値を少なくともキーとして、ソートする。なお、ソートのキーの属性値は、例えば、予め決められている。
【0168】
(ステップS709)注文処理部133は、取得されているユーザ端末3の種類識別子が「第一種」であるか否かを判断する。「第一種」であればステップS710に行き、「第一種」でなければステップS721に行く。なお、ここでは、種類識別子が「第一種」でなければ、「第二種」である、とする。また、ここでの「第一種」は、例えば、文字列や画像を受信する機能を有さない端末の種類(例えば、「固定電話」)である。「第二種」は、例えば、文字列や画像を受信する機能を有する端末の種類(例えば、「携帯電話」)である。
【0169】
(ステップS710)注文処理部133は、カウンタiに1を代入する。
【0170】
(ステップS711)注文処理部133は、ソートされた商品情報の中に、i番目の商品情報が存在するか否かを判断する。i番目の商品情報が存在する場合はステップS712に行き、存在しない場合は図6のステップS613に行く。
【0171】
(ステップS712)確認音声構成手段1333は、ソートされた商品情報の中から、i番目の商品情報を取得する。
【0172】
(ステップS713)確認音声構成手段1333は、i番目の商品情報を用いて、i番目の商品情報を購入するか否かを伺うための確認音声情報を構成する。
【0173】
(ステップS714)確認音声出力手段1334は、ステップS713で構成された確認音声情報を用いて、通話中のユーザ端末3に対して、確認音声を発話する。
【0174】
(ステップS715)応答音声受信手段1335は、確認音声の発話に応じて、応答音声情報を受信したか否かを判断する。応答音声情報を受信した場合はステップS716に行き、応答音声情報を受信しなかった場合はステップS715に行く。
【0175】
(ステップS716)音声判断手段1336は、ステップS715で受信された応答音声情報に対して、音声認識処理を行い、文字列を取得する。次に、音声判断手段1336は、当該文字列を用いて、応答音声情報が注文の許可を示す許可音声情報であるか否かを判断する。許可音声情報であればステップS717に行き、拒絶音声情報であればステップS718に行く。
【0176】
(ステップS717)音声判断手段1336は、i番目の商品情報に対応する商品識別子等を取得する。上位処理にリターンする。商品識別子等とは、商品識別子だけでも良いし、商品識別子と1以上の属性値(例えば、個数、サイズ、色)でも良い。
【0177】
(ステップS718)ソート手段1332は、拒絶音声情報を音声認識処理した結果である文字列から、格納部11の対応表を参照し、属性識別子を取得する。そして、取得できたか否かを判断する。属性識別子を取得できた場合はステップS719に行き、属性識別子を取得できなかった場合はステップS720に行く。
【0178】
(ステップS719)ソート手段1332は、取得した属性識別子(例えば、価格)に対応する属性値をキーとして、受信された2以上の商品情報であり、既にユーザが購入しないと判断された商品に対応する商品情報の除いた2以上の商品情報をソートする。ステップS710に戻る。
【0179】
(ステップS720)注文処理部133は、カウンタiを1、インクリメントする。ステップS711に戻る。
【0180】
(ステップS721)画面構成手段1337は、2以上の商品情報を用いて、電話注文画面情報を構成する。なお、ここで、画面構成手段1337は、1つの商品情報を用いて、電話注文画面情報を構成しても良い。かかる画面情報を構成処理の例について、図8のフローチャートを用いて説明する。
【0181】
(ステップS722)画面送信手段1338は、ステップS721で構成された電話注文画面情報をユーザ端末3に送信する。
【0182】
(ステップS723)商品識別子受信手段1339は、ユーザ端末3から商品識別子等を受信したか否かを判断する。商品識別子等を受信した場合はステップS724に行き、商品識別子等を受信しなかった場合はステップS723に戻る。なお、商品識別子等は、商品識別子だけでも良いし、商品識別子と1以上の商品の属性値でも良い。商品の属性値は、例えば、個数、サイズ、色である。
【0183】
(ステップS724)注文処理部手段1342は、受信された商品識別子等を主と0句する。上位処理にリターンする。
【0184】
なお、図7のフローチャートのステップS722において送信される電話注文画面情報は、例えば、ユーザ端末3が通話中であれば、電話オブジェクトの指示により、通話は継続され、かつ当該電話オブジェクトに対応する商品識別子が、ユーザ端末3から注文支援装置1に送信される。
【0185】
次に、ステップS721の画面情報を構成処理の例について、図8のフローチャートを用いて説明する。
【0186】
(ステップS801)画面構成手段1337は、カウンタiに1を代入する。
【0187】
(ステップS802)画面構成手段1337は、取得されたまたはソートされた1または2以上の商品情報の中で、i番目の商品情報が存在するか否かを判断する。i番目の商品情報が存在する場合はステップS803に行き、存在しない場合はステップS807に行く。
【0188】
(ステップS803)画面構成手段1337は、i番目の商品情報を取得する。
【0189】
(ステップS804)画面構成手段1337は、電話オブジェクトを取得する。なお、電話オブジェクトには、i番目の商品情報の商品識別子を対応付ける。また、電話オブジェクトには、通常、注文支援装置1の電話番号を対応付ける。
【0190】
(ステップS805)画面構成手段1337は、i番目の商品情報と電話オブジェクトとを用いて、i番目の商品情報の商品領域の情報を構成する。なお、商品領域の情報は、通常、i番目の商品情報の少なくとも一部の情報と電話オブジェクトとを有する。また、商品領域の情報は、一ページでも良い。
【0191】
(ステップS806)画面構成手段1337は、カウンタiを1、インクリメントする。ステップS802に戻る。
【0192】
(ステップS807)画面構成手段1337は、ステップS805で構成した2以上の商品領域の情報を用いて、2以上の商品領域の情報が配置された画面の情報である電話注文画面情報を構成する。上位処理にリターンする。
【0193】
次に、ステップS611の個数等取得処理の例について、図9のフローチャートを用いて説明する。
【0194】
(ステップS901)注文処理部133は、カウンタiに1を代入する。
【0195】
(ステップS902)注文処理部133は、注文のために、ユーザから取得すべきi番目の必要情報が存在するか否かを判断する。i番目の必要情報が存在する場合はステップS903に行き、i番目の必要情報が存在しない場合は上位処理にリターンする。なお、必要情報は、例えば、個数、サイズ、色である。
【0196】
(ステップS903)注文処理部133は、i番目の必要情報を問い合わせるための音声情報を取得し、当該音声情報を用いて、ユーザ端末3に対して、i番目の必要情報を問い合わせるための発話を行う。
【0197】
(ステップS904)注文処理部133は、ユーザ端末3から情報を受信したか否かを判断する。情報を受信した場合はステップS905に行き、情報を受信しなかった場合はステップS904に戻る。なお、情報は、例えば、音声情報、文字列(例えば、テンキーのうちのいずれかの数字)である。
【0198】
(ステップS905)注文処理部133は、ステップS904で受信された情報を用いて、必要情報を取得する。例えば、注文処理部133の個数取得手段1341は、個数を取得する。
【0199】
(ステップS906)注文処理部133は、カウンタiを1、インクリメントする。ステップS902に戻る。
【0200】
次に、ステップS412の結果通知処理の例について、図10のフローチャートを用いて説明する。
【0201】
(ステップS1001)注文処理部133は、取得されている種類識別子が「第一種」であるか否かを判断する。「第一種」であればステップS1002に行き、「第一種」でなければステップS1004に行く。なお、「第一種」は、例えば、「固定電話」である。
【0202】
(ステップS1002)注文処理部133は、受信された結果情報を用いて、ユーザに注文結果を知らせるための結果音声情報を構成する。
【0203】
(ステップS1003)結果通知部141は、ステップS1002で構成された結果音声情報を用いて、ユーザ端末3に結果音声を発話する。上位処理にリターンする。
【0204】
(ステップS1004)注文処理部133は、取得されている種類識別子が「第二種」であるか否かを判断する。「第二種」であればステップS1005に行き、「第二種」でなければステップS1007に行く。なお、「第二種」は、例えば、「スマートフォン」である。
【0205】
(ステップS1005)注文処理部133は、受信された結果情報を用いて、ユーザに注文結果を知らせるための結果画面情報を構成する。結果画面情報は、例えば、注文した商品の商品識別子、商品画像、個数、結果情報に含まれる配達日等を含む。
【0206】
(ステップS1006)結果通知部141は、ステップS1005で構成された結果画面情報をユーザ端末3に送信する。上位処理にリターンする。
【0207】
(ステップS1007)注文処理部133は、受信された結果情報を用いて、ユーザに注文結果を知らせるための結果メッセージ情報を構成する。結果メッセージ情報は、例えば、注文した商品の商品識別子、個数、結果情報に含まれる配達日等を含む。結果メッセージ情報は、文字列である。なお、ステップS1007に移行する場合は、「第三種」であり、「第三種」は、例えば、「ガラケー」である。
【0208】
(ステップS1008)結果通知部141は、ステップS1007で構成された結果メッセージ情報をユーザ端末3に送信する。上位処理にリターンする。
【0209】
なお、図10のフローチャートにおいて、種類識別子は「第一種」と「第二種」(携帯端末)だけの分類でも良い。
【0210】
次に、ステップS416の御用聞き処理の例について、図11のフローチャートを用いて説明する。
【0211】
(ステップS1101)御用聞き部136は、カウンタiに1を代入する。
【0212】
(ステップS1102)御用聞き部136は、i番目のユーザ識別子(電話番号)が電話番号格納部111に格納されているか否かを判断する。i番目のユーザ識別子が存在する場合はステップS1103に行き、存在しない場合は上位処理にリターンする。
【0213】
(ステップS1103)御用聞き部136は、i番目のユーザ識別子に対応する注文情報を注文履歴情報格納部112から取得する。
【0214】
(ステップS1104)御用聞き部136は、カウンタjに1を代入する。
【0215】
(ステップS1105)御用聞き部136は、j番目の御用聞き条件が格納部11に存在するか否かを判断する。j番目の御用聞き条件が存在する場合はステップS1106に行き、存在しない場合はステップS1109に行く。
【0216】
(ステップS1106)御用聞き部136は、ステップS1103で取得した注文情報、または/およびi番目のユーザ識別子に対応する1または2以上のユーザの属性値が、j番目の御用聞き条件に合致するか否かを判断する。j番目の御用聞き条件に合致する場合はステップS1107に行き、合致しない場合はステップS1108に行く。
【0217】
(ステップS1107)御用聞き部136は、j番目の御用聞き条件に対応する通知雛形情報を格納部11から取得する。次に、御用聞き部136は、当該通知雛形情報を用いて、御用聞きに使用する御用聞き情報を構成する。
【0218】
(ステップS1108)御用聞き部136は、カウンタjを1、インクリメントする。ステップS1105に戻る。
【0219】
(ステップS1109)御用聞き部136は、i番目のユーザ識別子に対して、ステップS1107で御用聞き情報を取得したか否かを判断する。御用聞き情報を取得した場合はステップS1110に行き、取得しなかった場合はステップS1114に行く。
【0220】
(ステップS1110)御用聞き部136は、i番目のユーザ識別子に対応する電話番号を取得する。
【0221】
(ステップS1111)御用聞き部136は、ステップS1110で取得した電話番号を用いて、ユーザ端末3に電話をかける。
【0222】
(ステップS1112)御用聞き部136は、あいさつ文を発話する。かかる処理は、ステップS501と同じである。
【0223】
(ステップS1113)御用聞き部136は、ステップS1107で取得された1以上の御用聞き情報を用いて、ユーザ端末3に対して発話する。図4のステップS407に行く。なお、以後、ステップS407からステップS414までの処理を行い、その後、ステップS1114に行く。
【0224】
(ステップS1114)御用聞き部136は、カウンタiを1、インクリメントする。ステップS1102に戻る。
【0225】
次に、注文支援装置1の第二の動作例について、図12のフローチャートを用いて説明する。注文支援装置1の第二の動作例は、最初は、ユーザ端末3から送信された検索条件を用いて、サーバ2を検索し、電話注文画面情報を構成する場合である。図12のフローチャートにおいて、既に説明した他のフローチャートと同一ステップについて、説明を省略する。
【0226】
(ステップS1201)受信部12は、ユーザ端末3から検索条件を受信したか否かを判断する。検索条件を受信した場合はステップS1202に行き、検索条件を受信しなかった場合はステップS1201に戻る。なお、検索条件は、例えば、文字列であり、例えば、商品種類識別子または商品識別子を含む。
【0227】
(ステップS1202)検索手段1331は、ステップS1201で受信された検索条件を用いて、1または2以上のサーバ2を検索する。
【0228】
(ステップS1203)検索手段1331は、サーバ2から商品情報を受信したか否かを判断する。商品情報を受信した場合はステップS1204に行き、商品情報を受信しなかった場合はステップS1203に戻る。
【0229】
(ステップS1204)受信部12は、ユーザ端末3から電話がかかってきたか否かを判断する。電話がかかってきた場合はステップS1205に行き、電話がかかってきていない場合はステップS1204に戻る。
【0230】
(ステップS1205)商品識別子受信手段1339は、商品識別子を受信する。
【0231】
以下、本実施の形態における注文支援システムAの具体的な動作例について説明する。
【0232】
今、注文支援装置1の格納部11には、図13に示すサーバ管理表が格納されている。サーバ管理表は、1または2以上のサーバ2を管理する表である。サーバ管理表は、「ID」「ECサイト」「アクセス情報」を有する1以上のレコードを管理する。「ID」はレコードを識別する情報である。「ECサイト」は、ECサイトの名称であり、サーバ2の識別子である。「アクセス情報」は、サーバ2にアクセスするための情報であり、ここでは、URLであるが、API、IPアドレス等でも良い。「アクセス情報」は、サーバ2から商品情報を検索するために使用される情報である。
【0233】
また、注文支援装置1の電話番号格納部111には、図14に示すユーザ情報管理表が格納されている。ユーザ情報管理表は、1または2以上のユーザ情報を有する。ユーザ情報は、ここでは「ユーザID」「氏名」「電話番号」「住所」「御用聞きフラグ」「種類識別子」を有する。「ユーザID」は、ユーザの識別子である。「御用聞きフラグ」は、御用聞き機能の対象とするか否かを示すフラグである。ここでは、御用聞きフラグ「1」に対応するユーザに対して御用聞き機能の対象とし、御用聞きフラグ「0」に対応するユーザに対して御用聞き機能の対象としない。「種類識別子」は、ユーザが保有するユーザ端末3の種類を特定する情報であり、ここでは、「固定電話」「スマートフォン」「ガラケー」のいずれかである、とする。なお、御用聞きフラグ「1」は、例えば、ユーザにより入力された情報である。また、御用聞きフラグ「1」は、すべてのユーザに対して「1」でも良い。
【0234】
また、注文支援装置1の格納部11には、図15(a)に示す御用聞き管理表が格納されている。御用聞き管理表は、御用聞き条件を管理する表である。御用聞き管理表は、「ID」「御用聞き条件」「通知雛形情報」を有する1以上のレコードを有する。「ID」はレコードを識別する情報である。「ID=1」の御用聞き条件は、最終の購入日から1ヶ月経過したユーザであることである。「ID=2」の御用聞き条件は、消耗品を購入したユーザであり、その消耗品の購入から当該消耗品に対応する消耗期間が経過したユーザであることである。なお、「御用聞き条件」「通知雛形情報」における「$」は変数であることを示す。つまり、「$今日」は本日の日付けが代入される。「$最終購入日」は最終の購入日が代入される。「$消耗品」は、商品識別子が代入される。「&消耗期間」は、消耗期間が代入される。「通知雛形情報」は、通知される情報そのものでも良い。
【0235】
また、注文支援装置1の格納部11には、図15(b)に示す消耗品管理表が格納されている。消耗品管理表は、消耗品ごとの消耗期間を管理する表である。消耗品管理表は、「ID」「消耗品」「消耗期間」を有する1以上のレコードを有する。「ID」はレコードを識別する情報である。「ID=1」は、注文支援装置1において、購入したトイレットペーパーが無くなるまでの期間が2ヶ月である、と想定していることを示す。「消耗期間」は、御用聞きを行うべき期間を特定する情報である、と考えても良い。
【0236】
さらに、注文支援装置1の注文履歴情報格納部112には、図16に示す注文履歴情報管理表が格納されておいる。注文履歴情報管理表は、ユーザが注文した結果である注文履歴情報を管理する表である。注文履歴情報管理表は、「ID」「ユーザID」「商品種類識別子」「商品識別子」「購入日」「個数」を有する1以上のレコードを有する。「ID」はレコードを識別する情報である。 かかる状況において、以下の3つの具体例について説明する。具体例1は、固定電話のユーザが電話により注文する場合である。具体例2は、スマートフォンのユーザが電話により注文する場合である。具体例3は、御用聞き機能が動作する場合である。
【0237】
(具体例1)
今、ユーザ「山田A夫」は、固定電話であるユーザ端末3を用いて、注文支援装置1に電話した、とする。
【0238】
すると、注文支援装置1の受信部12は、ユーザ端末3から電話がかかってくる。そして、受信部12は、通話開始のための処理を行う。
【0239】
次に、種類識別子取得部131は、電話番号「03-1234-1111」を取得する。次に、種類識別子取得部131は、図14のユーザ情報管理表から、電話番号と対になる種類識別子「固定電話」を取得する。なお、種類識別子取得部131は、電話番号「03-1234-1111」を解析し、市外局番「03」を用いて、種類識別子「固定電話」を取得しても良い。
【0240】
次に、処理部13は、注文を受け付けるための初期処理を行う。つまり、注文処理部133は、あいさつ文の雛形「<氏名>様 お電話を有難うございます。・・・」を格納部11から読み出し、発話するあいさつ文の音声情報「山田A夫様 お電話を有難うございます。・・・」を構成する。次に、注文処理部133は、当該音声情報を用いて、あいさつ文を、通話中のユーザ端末3に発話する。
【0241】
次に、注文処理部133は、注文伺いのための音声情報「何をお求めでしょうか?」を格納部11から取得し、当該注文伺いのための情報「何をお求めでしょうか?」を、通話中のユーザ端末3に対して発話する。
【0242】
次に、「山田A夫」は、「山田A夫様 お電話を有難うございます。・・・何をお求めでしょうか?」を、ユーザ端末3の電話機能で聞き、「トイレットペーパーを買いたい」という音声をユーザ端末3に発した、とする。すると、ユーザ端末3が当該音声を受け付け、音声情報「トイレットペーパーを買いたい」を注文支援装置1に送信する。
【0243】
次に、注文支援装置1の音声受信部121は、ユーザ端末3から送信された音声情報を受信する。次に、音声認識部132は、受信された音声情報に対して音声認識処理を行い、文字列「トイレットペーパーを買いたい」を取得する。次に、注文処理部133は、取得された文字列に対して、形態素解析を行う。そして、注文処理部133は、形態素解析の結果を用いて、商品種類識別子「トイレットペーパー」を取得する。
【0244】
次に、検索手段1331は取得した商品種類識別子「トイレットペーパー」をキーとして、図13で管理されているサイトA、サイトBを検索し、2つの各サイトから、複数の商品情報を受信した、とする。
【0245】
次に、注文処理部133は、2以上の商品情報を用いて、以下のように注文する商品を確定するための処理を行う。つまり、
【0246】
次に、ソート手段1332は、受信された2以上の商品情報を、属性値(ここでは、例えば、商品名)をキーとして、ソートする。
【0247】
次に、注文処理部133は、図14のユーザ情報管理表を参照し、取得されているユーザ端末3の種類識別子「固定電話(第一種)」である、と判断する。
【0248】
次に、確認音声構成手段1333は、ソートされた商品情報の中から、1番目の商品情報を取得する。そして、確認音声構成手段1333は、1番目の商品情報を用いて、1番目の商品情報を購入するか否かを伺うための確認音声情報(例えば、「商品BBBを購入しますか? 価格はYYY円です。・・・」)を構成する。次に、確認音声出力手段1334は、構成された確認音声情報を用いて、通話中のユーザ端末3に対して、確認音声を発話する。
【0249】
次に、ユーザ端末3のユーザ「山田A夫」は、注文支援装置1からの音声「商品BBBを購入しますか? 価格は450円です。・・・」を聞く。そして、「山田A夫」は、価格が高いので「値段が高いなあ」と発話した、とする。
【0250】
次に、応答音声受信手段1335は、確認音声の発話に応じて、応答音声情報「値段が高いなあ」を受信する。
【0251】
次に、音声判断手段1336は、受信された応答音声情報に対して、音声認識処理を行い、文字列「値段が高いなあ」を取得する。次に、音声判断手段1336は、当該文字列を用いて、応答音声情報が注文の拒絶を示す拒絶音声情報である、と判断する。なお、音声判断手段1336は、例えば、文字列と学習器とを機械学習の予測処理のモジュールに与え、当該モジュールを実行し、拒絶音声情報である、と判断しても良い。学習器は、文字列と許可音声情報か拒絶音声情報かを特定する情報とを有する2以上の教師データに対して、機械学習の学習処理を行い、取得された情報である。また、機械学習は、例えば、深層学習、ランダムフォレスト、SVM等であり、そのアルゴリズムの種類は問わない。
【0252】
ソート手段1332は、拒絶音声情報を音声認識処理した結果である文字列「値段が高い」から、格納部11の対応表を参照し、属性識別子「価格」を取得する。なお、対応表には、属性識別子「価格」に対応付いて、例えば、文字列「値段が高い」「価格が高い」「高い」等が格納されている、とする。
【0253】
次に、ソート手段1332は、取得した属性識別子「価格」で識別される属性値をキーとして、受信された2以上の商品情報であり、既にユーザが購入しないと判断された商品「商品BBB」に対応する商品情報の除いた2以上の商品情報を、ソートする。
【0254】
次に、確認音声構成手段1333は、再度、ソートされた商品情報の中から、1番目の商品情報を取得する。そして、確認音声構成手段1333は、1番目の商品情報を用いて、1番目の商品情報を購入するか否かを伺うための確認音声情報(例えば、「商品AAAを購入しますか? 価格は270円です。・・・」)を構成する。次に、確認音声出力手段1334は、構成された確認音声情報を用いて、通話中のユーザ端末3に対して、確認音声を発話する。
【0255】
次に、ユーザ端末3のユーザ「山田A夫」は、注文支援装置1からの音声「商品AAAを購入しますか? 価格は270円です。・・・」を聞く。そして、「山田A夫」は、価格が安く、気に入ったので「購入します」と発話した、とする。
【0256】
次に、応答音声受信手段1335は、確認音声の発話に応じて、応答音声情報「購入します」を受信する。
【0257】
次に、音声判断手段1336は、受信された応答音声情報に対して、音声認識処理を行い、文字列「購入します」を取得する。次に、音声判断手段1336は、当該文字列を用いて、応答音声情報が注文の拒絶を示す許可音声情報である、と判断する。
【0258】
次に、音声判断手段1336は、当該商品情報に対応する商品識別子「AAA」を取得する。
【0259】
次に、注文処理部133は、注文する商品の個数等の、注文に必要な情報を取得できていない、と判断する。
【0260】
次に、注文処理部133は、以下のように、個数等取得処理を行う。つまり、注文処理部133は、注文のためのAPIから、APIに与えるパラメータである「個数」が必要である、と判断する。なお、APIの情報、注文に必要な情報を特定する情報は、格納部11に格納されている。
【0261】
次に、注文処理部133は、「個数」を問い合わせるための音声情報「いくつ購入されますか?」を格納部11から取得する。次に、注文処理部133は、当該音声情報を用いて、音声情報「いくつ購入されますか?」を、通話中のユーザ端末3に対して発する。
【0262】
そして、ユーザ端末3では、音声「いくつ購入されますか?」が発せられる。そして、当該ユーザは、「1つ」と発した、とする。
【0263】
次に、注文処理部133は、ユーザ端末3から音声情報「1つ」を受信する。次に、注文処理部133は、音声情報「1つ」を文字認識し、文字列「1つ」を取得し、当該文字列から個数「1」を得る。
【0264】
次に、注文処理部133は、取得した商品識別子「AAA」と個数「1」とを用いて、注文情報「注文(AAA,1)」を構成する。
【0265】
次に、注文処理部133は、構成した注文情報「注文(AAA,1)」を用いて、電子商取引を行うサイト(サーバ2)に対する注文処理を行う。
【0266】
次に、サーバ2は、「注文(AAA,1)」に対応する注文のための処理を行う。なお、サーバ2における注文のための処理は公知技術であるので、詳細な説明は省略する。
【0267】
次に、上記の注文処理に応じて、結果受信部122は、サーバ2から結果情報(例えば、「0」)を受信する。なお、かかる結果情報は、正常に注文処理が完了した旨の情報である。
【0268】
次に、注文処理部133は、構成した注文情報「注文(AAA,1)」を用いて、蓄積する注文履歴情報(<ユーザID>1 <商品種類識別子>トイレットペーパー <商品識別子>AAA <購入日>2021年8月30日 <個数>1 ・・・)を構成する。
【0269】
次に、注文処理部133は、注文処理部133は、構成した注文履歴情報を注文履歴情報管理表(図16)に蓄積する。なお、かかる注文履歴情報は、図16の「ID=1」のレコードである。
【0270】
以上の処理により、固定電話のユーザが、電話機能を利用して、ECサイトから容易に商品を購入できる。
【0271】
また、ユーザ端末3がスマートフォンやガラケー等の携帯電話でも、注文支援装置1は、具体例1で説明した動作により、電話機能を利用して、ユーザがECサイトから容易に商品を購入できるようにしても良い。
【0272】
(具体例2)
今、ユーザ「田中B子」は、スマートフォンであるユーザ端末3を用いて、注文支援装置1に対して、検索条件「Tシャツ」を入力した、とする。そして、ユーザ端末3は、検索条件「Tシャツ」を受け付ける。また、ユーザ端末3は、端末格納部31のユーザ識別子「2」を読み出す。次に、ユーザ端末3は、当該検索条件「Tシャツ」をユーザ識別子「2」と対にして、注文支援装置1に送信する。
【0273】
次に、注文支援装置1の受信部12は、ユーザ端末3から検索条件「Tシャツ」とユーザ識別子「2」とを受信する。
【0274】
次に、検索手段1331は、受信された検索条件「Tシャツ」を用いて、2つのサーバ2(サイトA,サイトB)を検索する。なお、検索手段1331は、図13の表を参照し、2つのサイトにアクセスするためのアクセス情報を取得し、当該アクセス情報を用いて、2つのサーバ2(サイトA,サイトB)を検索する。そして、検索手段1331は、2つの各サーバ2から1以上の商品情報を受信する。
【0275】
次に、画面構成手段1337は、受信された2以上の商品情報を用いて、2以上の各商品を購入するための画面情報を構成する。なお、ここでは、1つの商品情報ごとに、1ページの電話注文画面情報を構成する、とする。なお、画面構成手段1337が電話注文画面情報を構成する前に、ソート手段1332は、特定の1以上の属性値をキーとして、受信された2以上の商品情報をソートしても良い。
【0276】
次に、画面送信手段1338は、構成された電話注文画面情報を、検索条件を送信してきたユーザ端末3に送信する。
【0277】
次に、ユーザ端末3は、電話注文画面情報を受信し、当該電話注文画面情報を用いて、電話注文画面を出力する。かかる出力例は、図17である。図17において、1701、1702は、電話購入ボタンである。電話購入ボタンには、注文支援装置1に電話するための電話番号、およびTシャツ1703の商品識別子「TTT」が対応付いている、とする。
【0278】
そして、ユーザ「田中B子」は、1701を指示した、とする。すると、田中B子のユーザ端末3の端末受付部32は、電話購入ボタン1701への指示を受け付ける。そして、端末電話手段331は、電話購入ボタン1701に対応する電話番号を取得し、当該電話番号を用いて、電話をする。
【0279】
次に、注文支援装置1の受信部12は、電話を受け付ける。
【0280】
また、端末処理部33の端末処理部33は、電話購入ボタン1701に対応する商品識別子「TTT」を取得する。次に、端末送信部34は、商品識別子「TTT」を注文支援装置1に送信する。
【0281】
次に、注文支援装置1の商品識別子受信手段1339は、は、商品識別子「TTT」を受信する。
【0282】
また、注文処理部133は、注文のために、商品識別子「TTT」の購入のためのAPIの情報から、ユーザから取得すべき情報が「枚数」と「サイズ」と「色」であると判断する。
【0283】
次に、注文処理部133は、「枚数」を尋ねるための音声情報「何枚ですか?」を格納部11から取得する。次に、注文処理部133は、当該音声情報を用いて、ユーザ端末3に対して、「枚数」を問い合わせるための発話「何枚ですか?」を行う。
【0284】
次に、ユーザ端末3に、「何枚ですか?」が発せられる。そして、ユーザ「田中B子」は、「何枚ですか?」を聞き、「1枚」と発話した、とする。そして、ユーザ端末3は、音声情報「1枚」を注文支援装置1に送信する。
【0285】
次に、注文支援装置1の注文処理部133は、ユーザ端末3から音声情報「1枚」を受信する。そして、注文処理部133は、受信された音声情報「1枚」に対して音声認識処理を行い、文字列「1枚」を取得する。次に、注文処理部133は、文字列「1枚」から枚数「1」を取得する。
【0286】
次に、注文処理部133は、「サイズ」を尋ねるための音声情報「サイズは何ですか?」を格納部11から取得する。次に、注文処理部133は、当該音声情報を用いて、ユーザ端末3に対して、「サイズ」を問い合わせるための発話「サイズは何ですか?」を行う。
【0287】
次に、ユーザ端末3に、「サイズは何ですか?」が発せられる。そして、ユーザ「田中B子」は、「サイズは何ですか?」を聞き、「Mです」と発話した、とする。そして、ユーザ端末3は、音声情報「Mです」を注文支援装置1に送信する。
【0288】
次に、注文支援装置1の注文処理部133は、ユーザ端末3から音声情報「Mです」を受信する。そして、注文処理部133は、受信された音声情報「Mです」に対して音声認識処理を行い、文字列「Mです」を取得する。次に、注文処理部133は、文字列「Mです」からサイズ「M」を取得する。
【0289】
次に、注文処理部133は、「色」を尋ねるための音声情報「何色にされますか?」を格納部11から取得する。次に、注文処理部133は、当該音声情報を用いて、ユーザ端末3に対して、「色」を問い合わせるための発話「何色にされますか?」を行う。
【0290】
次に、ユーザ端末3に、「何色にされますか?」が発せられる。そして、ユーザ「田中B子」は、「何色にされますか?」を聞き、「黒」と発話した、とする。そして、ユーザ端末3は、音声情報「黒」を注文支援装置1に送信する。
【0291】
次に、注文支援装置1の注文処理部133は、ユーザ端末3から音声情報「黒」を受信する。そして、注文処理部133は、受信された音声情報「黒」に対して音声認識処理を行い、文字列「黒」を取得する。次に、注文処理部133は、文字列「黒」から色「黒」を取得する。
【0292】
次に、注文処理部133は、商品識別子「TTT」、枚数「1」、サイズ「M」、色「黒」を用いて、注文情報(注文(TTT,1,M,黒))を構成する。次に、注文処理部133は、構成した注文情報を用いて、電子商取引を行うサイト(サーバ2)に対する注文処理の依頼を行う。なお、注文処理の依頼も、注文処理と言っても良い。
【0293】
そして、サーバ2は、受け付けられた注文情報(注文(TTT,1,M,黒))を用いて、注文処理を行い、結果情報(正常「0」)を、注文支援装置1に送信する。
【0294】
次に、結果受信部122は、注文処理に応じて、サーバ2から結果情報「0」を受信する。
【0295】
次に、注文処理部133等は、受信された結果情報「0」を用いて、ユーザ端末3に注文の結果を通知する処理を行う。ここでの処理は、注文情報(注文(TTT,1,M,黒))と結果情報「0」とを用いて、音声情報「商品TTT(1枚,サイズ,M,色,黒)の注文が完了しました」(音声情報において、“(”“)”“,”は無音区間を示す、とする)を構成し、当該音声情報を用いて、音声「商品TTT(1枚,サイズM,色黒)の注文が完了しました」を、通話中のユーザ端末3に発声する。
【0296】
次に、注文処理部133は、構成した注文情報(注文(TTT,1,M,黒)を用いて、蓄積する注文履歴情報(<ユーザID>2 <商品種類識別子>Tシャツ <商品識別子>TTT <購入日>2021年8月30日 <個数>1 <サイズ>M <色>黒)を構成する。なお、注文処理部133は、図示しない時計から「<購入日>2021年8月30日」を取得したものとする。
【0297】
次に、注文処理部133は、構成した注文履歴情報を図16の注文情報管理表に蓄積する。
【0298】
次に、「田中B子」のユーザ端末3は、音声「商品TTT(サイズM,色黒)の注文が完了しました」を発する。
【0299】
以上の処理により、スマートフォンのユーザは、検索した商品の中から、電話機能を利用して、ECサイトから容易に商品を購入できる。
【0300】
(具体例3)
今、2021年10月30日である、とする。そして、注文支援装置1の処理部13は、御用聞きのタイミングである、と判断したとする。次に、御用聞き部136は、以下のように御用聞き処理を行う。
【0301】
つまり、御用聞き部136は、1番目のユーザ識別子「1」を図14のユーザ情報管理表から取得する。次に、御用聞き部136は、ユーザ識別子「1」に対応する注文履歴情報を注文履歴情報管理表(図16)から取得する。なお、ここで、御用聞き部136は、注文履歴情報管理表(図16)から、「ID=1」のレコードと図示しない注文履歴情報「<ユーザID>1 <商品種類識別子>お茶 <商品識別子>WWW <購入日>2021年10月15日 <個数>1 ・・・」の2レコードを取得した、とする。
【0302】
次に、御用聞き部136は、1番目の御用聞き条件「$今日-$最終購入日=1ヶ月」を図15(a)から取得する。
【0303】
次に、御用聞き部136は、取得した2つの注文履歴情報のうち注文履歴情報「<ユーザID>1 <商品種類識別子>お茶 <商品識別子>WWW <購入日>2021年10月15日 <個数>1 ・・・」が、1番目の御用聞き条件「$今日-$最終購入日=1ヶ月」に合致しない、と判断する。つまり、御用聞き部136は、ユーザ識別子「1」のユーザに対して、1番目の御用聞き条件は合致しない、と判断する。
【0304】
次に、御用聞き部136は、2番目の御用聞き条件「購入商品種類識別子=$消耗品 AND $今日-$最終購入日=$消耗期間」を図15(a)から取得する。
【0305】
次に、御用聞き部136は、取得した2つの注文履歴情報のうちの注文履歴情報「<ユーザID>1 <商品種類識別子>トイレットペーパー <商品識別子>AAA <購入日>2021年8月30日 <個数>1 ・・・」が、図15(b)の消耗品管理表に照らして、「購入商品種類識別子=トイレットペーパー AND $今日-$最終購入日=2ヶ月」を満たす、と判断する。つまり、御用聞き部136は、ユーザ識別子「1」のユーザは、2番目の御用聞き条件は合致する、と判断する。なお、御用聞き部136は、図示しない時計から今日の日付「2021年10月30日」を取得し、「$今日-$最終購入日=2ヶ月」を算出した、とする。
【0306】
次に、御用聞き部136は、2番目の御用聞き条件に対応する通知雛形情報「$消耗品の購入はいかがでしょうか?」を図15(a)から取得する。
【0307】
次に、御用聞き部136は、通知雛形情報の変数「$消耗品」に「トイレットペーパー」を代入し、御用聞き情報「トイレットペーパーの購入はいかがでしょうか?」を構成する。
【0308】
次に、御用聞き部136は、1番目のユーザ識別子「1」と対になる電話番号「03-1234-1111」を、図14のユーザ情報管理表から取得する。
【0309】
次に、御用聞き部136は、電話番号「03-1234-1111」に対して電話をかける。そして、御用聞き部136は、上述したあいさつ文を発話する。次に、御用聞き部136は、取得された御用聞き情報「トイレットペーパーの購入はいかがでしょうか?」、ユーザ端末3に対して発話する。
【0310】
その後、ユーザ「山田A夫」のユーザ端末3は、「トイレットペーパーの購入はいかがでしょうか?」を発する。そして、それを聞いた「山田A夫」は、「一つ、お願いします」を発声した、とする。
【0311】
次に、ユーザ端末3は音声情報「一つ、お願いします」を注文支援装置1に送信する。
【0312】
次に、注文支援装置1の音声受信部121は、音声情報「一つ、お願いします」を受信する。次に、音声認識部132は、受信された音声情報に対して音声認識処理を行い、文字列「一つ、お願いします」を取得する。次に、注文処理部133は、取得された文字列に対して、形態素解析を行う。次に、注文処理部133は、形態素解析の結果から個数「1」を取得する。また、注文処理部133は、取得されている注文情報「<ユーザID>1 <商品種類識別子>トイレットペーパー <商品識別子>AAA <購入日>2021年8月30日 <個数>1 ・・・」から「<商品識別子>AAA」を取得する。次に、注文処理部133は、「<商品識別子>AAA」、個数「1」を用いて、注文情報「注文(AAA,1)」を構成する。
【0313】
次に、注文処理部133は、構成した注文情報「注文(AAA,1)」を用いて、電子商取引を行うサイト(サーバ2)に対する注文処理を行う。
【0314】
次に、サーバ2は、「注文(AAA,1)」に対応する注文のための処理を行う。
【0315】
次に、上記の注文処理に応じて、結果受信部122は、サーバ2から結果情報(例えば、「0」)を受信する。
【0316】
次に、注文処理部133は、構成した注文情報「注文(AAA,1)」を用いて、蓄積する注文履歴情報(<ユーザID>1 <商品種類識別子>トイレットペーパー <商品識別子>AAA <購入日>2021年10月30日 <個数>1 ・・・)を構成する。
【0317】
次に、注文処理部133は、注文処理部133は、構成した注文履歴情報を注文履歴情報管理表(図16)に追記する。
【0318】
また、ユーザID「2」以降のユーザに対しても、上述した御用聞き処理を行う、とする。
【0319】
以上の処理により、電話を用いた御用聞きが自動的に行える。
【0320】
以上、本実施の形態によれば、注文支援装置1が1または2以上のECサイト(サーバ2)に対する電話注文中継サーバとして機能できる。
【0321】
また、本実施の形態によれば、電話を用いてECサイトへの商品の注文が容易にできる。
【0322】
また、本実施の形態によれば、ユーザ端末の種類に応じた適切な注文結果の通知が可能となる。
【0323】
さらに、本実施の形態によれば、電話を用いてECサイトへの商品の注文に関する御用聞きができる。
【0324】
なお、本実施の形態における処理は、ソフトウェアで実現しても良い。そして、このソフトウェアをソフトウェアダウンロード等により配布しても良い。また、このソフトウェアをCD-ROMなどの記録媒体に記録して流布しても良い。なお、このことは、本明細書における他の実施の形態においても該当する。なお、本実施の形態における注文支援装置1を実現するソフトウェアは、以下のようなプログラムである。つまり、このプログラムは、コンピュータを、ユーザからの商品の注文に関する音声情報を受信する音声受信部と、前記音声情報に対して音声認識し、文字列を取得する音声認識部と、前記文字列を用いて、注文情報を構成し、当該注文情報を用いて、電子商取引を行うサイトに対する注文処理を行う注文処理部として機能させるためのプログラムである。
【0325】
また、図18は、本明細書で述べたプログラムを実行して、上述した種々の実施の形態の注文支援装置1等を実現するコンピュータの外観を示す。上述の実施の形態は、コンピュータハードウェア及びその上で実行されるコンピュータプログラムで実現され得る。図18は、このコンピュータシステム300の概観図であり、図19は、システム300のブロック図である。
【0326】
図18において、コンピュータシステム300は、CD-ROMドライブを含むコンピュータ301と、キーボード302と、マウス303と、モニタ304とを含む。
【0327】
図19において、コンピュータ301は、CD-ROMドライブ3012に加えて、MPU3013と、CD-ROMドライブ3012等に接続されたバス3014と、ブートアッププログラム等のプログラムを記憶するためのROM3015と、MPU3013に接続され、アプリケーションプログラムの命令を一時的に記憶するとともに一時記憶空間を提供するためのRAM3016と、アプリケーションプログラム、システムプログラム、及びデータを記憶するためのハードディスク3017とを含む。ここでは、図示しないが、コンピュータ301は、さらに、LANへの接続を提供するネットワークカードを含んでも良い。
【0328】
コンピュータシステム300に、上述した実施の形態の注文支援装置1等の機能を実行させるプログラムは、CD-ROM3101に記憶されて、CD-ROMドライブ3012に挿入され、さらにハードディスク3017に転送されても良い。これに代えて、プログラムは、図示しないネットワークを介してコンピュータ301に送信され、ハードディスク3017に記憶されても良い。プログラムは実行の際にRAM3016にロードされる。プログラムは、CD-ROM3101またはネットワークから直接、ロードされても良い。
【0329】
プログラムは、コンピュータ301に、上述した実施の形態の注文支援装置1等の機能を実行させるオペレーティングシステム(OS)、またはサードパーティープログラム等は、必ずしも含まなくても良い。プログラムは、制御された態様で適切な機能(モジュール)を呼び出し、所望の結果が得られるようにする命令の部分のみを含んでいれば良い。コンピュータシステム300がどのように動作するかは周知であり、詳細な説明は省略する。
【0330】
なお、上記プログラムにおいて、情報を送信するステップや、情報を受信するステップなどでは、ハードウェアによって行われる処理、例えば、送信ステップにおけるモデムやインターフェースカードなどで行われる処理(ハードウェアでしか行われない処理)は含まれない。
【0331】
また、上記プログラムを実行するコンピュータは、単数であってもよく、複数であってもよい。すなわち、集中処理を行ってもよく、あるいは分散処理を行ってもよい。
【0332】
また、上記各実施の形態において、一の装置に存在する2以上の通信手段は、物理的に一の媒体で実現されても良いことは言うまでもない。
【0333】
また、上記各実施の形態において、各処理は、単一の装置によって集中処理されることによって実現されてもよく、あるいは、複数の装置によって分散処理されることによって実現されてもよい。
【0334】
本発明は、以上の実施の形態に限定されることなく、種々の変更が可能であり、それらも本発明の範囲内に包含されるものであることは言うまでもない。
【産業上の利用可能性】
【0335】
以上のように、本発明にかかる注文支援装置1は、電話を用いてECサイトへの商品の注文が容易にできるという効果を有し、注文支援装置等として有用である。
【符号の説明】
【0336】
1 注文支援装置
2 サーバ
3 ユーザ端末
11 格納部
12 受信部
13 処理部
14 送信部
31 端末格納部
32 端末受付部
33 端末処理部
34 端末送信部
35 端末受信部
36 端末出力部
111 電話番号格納部
112 注文履歴情報格納部
121 音声受信部
122 結果受信部
131 種類識別子取得部
132 音声認識部
133 注文処理部
134 結果音声構成部
135 電話時決定部
136 部
141 結果通知部
331 端末電話手段
1331 検索手段
1332 ソート手段
1333 確認音声構成手段
1334 確認音声出力手段
1335 応答音声受信手段
1336 音声判断手段
1337 画面構成手段
1338 画面送信手段
1339 商品識別子受信手段
1340 音声受信手段
1341 個数取得手段
1342 注文処理手段
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
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図15
図16
図17
図18
図19