(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023037894
(43)【公開日】2023-03-16
(54)【発明の名称】両用積載物支持金具及び自動車運転席用シールド
(51)【国際特許分類】
B60R 21/12 20060101AFI20230309BHJP
B60N 2/90 20180101ALI20230309BHJP
【FI】
B60R21/12
B60N2/90
【審査請求】未請求
【請求項の数】11
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021144718
(22)【出願日】2021-09-06
【新規性喪失の例外の表示】特許法第30条第2項適用申請有り (1)令和3年2月25日 大和自動車交通株式会社他2社に電子メールを送信 (2)令和3年2月26日 電子チラシをプリントアウトし国土交通省 関東運輸局に提出 (3)令和3年3月3日 大和自動車交通株式会社他7社を国際自動車株式会社東雲センター5階に招き、現物に基づき製品説明を行う (4)令和3年4月6日、7日、8日 「ミラクルガードL展示会」にて公開 (5)令和3年4月30日 販売受付を開始 (6)令和3年4月30日 ウェブサイト https://www.km-group.co.jp/及び https://www.km-group.co.jp/press/release/2021/2638/にて公開 (7)令和3年4月30日 ウェブサイト https://www.atpress.ne.jp/、https://www.atpress.ne.jp/news/search/、 https://www.atpress.ne.jp/news/search/?pr_genre_id=301及び https://www.atpress.ne.jp/news/256833にて公開 (8)令和3年4月30日 株式会社イード他403社に電子メール又はFAXにて配信 (9)令和3年4月30日 株式会社日刊自動車新聞社に電子メールを送信し、業界紙各社へ配信依頼 (10)令和3年4月30日 株式会社交通毎日新聞社他3社に電子メールを送信 (11)令和3年5月6日 大和自動車交通株式会社に貸与 (12)令和3年5月10日、11日 提携会社22社を本社に招き、現物を公開 (13)令和3年3月2日 一般社団法人 東京ハイヤー・タクシー協会他2社に電子メールを送信
(71)【出願人】
【識別番号】521102649
【氏名又は名称】株式会社kmGオートアシスト
(74)【代理人】
【識別番号】110001508
【氏名又は名称】弁理士法人 津国
(72)【発明者】
【氏名】加藤 幸廣
【テーマコード(参考)】
3B087
【Fターム(参考)】
3B087DE10
(57)【要約】
【課題】工具等を使わないでヘッドレストポールに着脱することが可能な車両用積載物支持金具と、乗客に圧迫感を与えないと自動車運転席用シールドを提供する。
【解決手段】車両用積載物支持金具(10)は、ノブねじ(15)を手で回すことによって、ヘッドレスト403のポールを把持することが可能な把持部(13)を備える。自動車運転席用シールド100は、運転席400の背もたれ403の背面の横幅と略等しい横幅を有する背板110と、背板110の一側辺に連続し、背板110に対して90°を超える内角αをもって折り曲げられた側板120と、その剛性によって側板120の内角αを保持する保持金具102とを備える。
【選択図】
図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
自動車の座席のヘッドレストポールと車両用積載物とを結合させ、ヘッドレストポールに車両用積載物を支持させるための車両用積載物支持金具であって、
略長方形の金属板を曲げることにより各部が形成され、
前記金属板の一端側に位置する前記車両用積載物の取付部と、
前記取付部に連続する前記金属板の他端側の部分を、前記取付部に対して略直角に曲げることにより形成された支持部と、
前記支持部に連続する前記金属板の他端側の部分を、断面が略円形となるように曲げることにより形成され、前記ヘッドレストポールを把持することが可能な内径を有する把持部と、
前記把持部に連続する金属板の他端側の部分を、前記支持部と略平行となるように曲げた挟持部と、を含み、
前記挟持部には第1貫通孔が設けられ、
前記支持部には、前記第1貫通孔に対向する第2貫通孔が設けられ、
前記取付部には、第3貫通孔が設けられ、
前記第1又は第2貫通孔のいずれか一方に対応する雌ねじ部が設けられ、
前記第1及び第2貫通孔に挿通されたノブねじが、前記雌ねじ部に螺合される、
ことを特徴とする車両用積載物支持金具。
【請求項2】
自動車の運転席に設置され、車内で飛散した飛沫を遮断するための自動車運転席用シールドであって、
所定形状に加工された合成樹脂製の板材を曲げることにより形成された背板及び側板を少なくとも有するシールド本体と、
前記背板を前記運転席の背もたれの背面に取り付けるための支持金具と、
前記側板を前記運転席の背もたれの側面に取り付けるための保持金具と、
を備え、
前記背板は、前記運転席の背もたれの背面の横幅と略等しい横幅を有し、正面に前記支持金具と結合するための構成が設けられ、
前記側板は、前記背板の一側辺に連続し、前記背板に対して90°を超える内角αをもって折り曲げられ、
前記保持金具は、その剛性によって前記側板の内角αを保持するように構成される、
ことを特徴とする自動車運転席用シールド。
【請求項3】
前記シールド本体が、厚さ4mm以上のポリカーボネート製の板材で形成される請求項2に記載の自動車運転席用シールド。
【請求項4】
前記シールド本体が、前記背板の上辺に連続し、前記背板に対して90°を超える内角βをもって折り曲げられる、前後方向の幅が60mm以下の天板を有する請求項2又は3に記載の自動車運転席用シールド。
【請求項5】
前記側板の上辺が、後方から前方へ高さが低くなる傾斜を有し、前記側板の上辺の傾斜角γは、前記運転席を最も前方にスライドさせ、且つ前記運転席の背もたれを最も前方に倒した状態において、前記側板の上辺が前記自動車のインストルメントパネルに接触しない角度に設定される請求項2~4のいずれか1項に記載の自動車運転席用シールド。
【請求項6】
前記側板の一側辺が、前記背板の一側辺を超えて下方に延長され、前記側板の一側辺の延長された部分に、前記背板の方向に略90°に曲げられたガード板が連続して形成される請求項2~5のいずれか1項に記載の自動車運転席用シールド。
【請求項7】
前記側板の一側辺の延長された部分及び前記ガード板が、前記運転席の背もたれの背面の形状に沿うように、後方から前方へ高さが低くなるように傾斜する請求項6に記載の自動車運転席用シールド。
【請求項8】
前記運転席の背もたれの側面にトレイが装着され、
前記保持金具は、前記側板から前記ガード板に達する前後方向の長さを有する金属板を曲げることにより各部が形成され、
前記金属板の前側には、前記側板に面接触して固定される第1取付部が形成され、前記第1取付部は、前記側板の内角αに応じた傾き角εを有し、
前記金属板の後側には、前記ガード板に面接触して固定される第2取付部が形成され、前記第2取付部は、前記ガード板の傾斜角δに応じた傾き角ζを有し、
前記第1取付部及び第2取付部の間における前記金属板の板面に、前記トレイを前記運転席の背もたれの側面に装着するためのトレイポールが挿入される貫通孔が設けられる、
請求項7に記載の自動車運転席用シールド。
【請求項9】
前記側板の下方における前記トレイに対応する位置に切欠部を形成し、前記切欠部を介して、前記運転席、助手席及び後部座席のそれぞれから前記トレイにアクセスすることを可能とする請求項8に記載の自動車運転席用シールド。
【請求項10】
前記運転席の背もたれの側面にレバーが設けられ、
前記保持金具は、前記側板から前記レバーの回転軸に達する上下方向の長さを有する金属板を曲げることにより各部が形成され、
前記金属板の上側には、前記側板に面接触して固定される取付部が形成され、前記取付部は、前記側板の内角αに応じた傾き角ηを有し、
前記金属板の下側には、前記レバーの回転軸に係止される切欠溝が形成される、
請求項2~7のいずれか1項に記載の自動車運転席用シールド。
【請求項11】
前記支持金具が、請求項1に記載の車両用積載物支持金具であり、
前記背板の正面には、前記車両用積載物支持金具と結合するための雄ねじが突設され、
前記雄ねじを、前記車両用積載物支持金具の前記取付部に設けられた前記第3貫通孔に挿通させて、雌ねじと螺合させることにより、前記車両用積載物支持金具を前記背板の正面に結合させる、
請求項2~10のいずれか1項に記載の自動車運転席用シールド。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、自動車の座席のヘッドレストポールと車両用積載物とを結合させ、ヘッドレストポールに車両用積載物を支持させるための車両用積載物支持金具、及び自動車の運転席に設置され、車内で飛散した飛沫を遮断するための自動車運転席用シールドに関する。
【背景技術】
【0002】
2019年末に中国で発生した新型コロナウィルス感染症(coronavirus disease 2019:COVID19)を防止するために、タクシーやバスの運転席の後方を、透明のビニルシートで遮蔽することが行われるようになった。このビニルシートは、乗客の飛沫を遮断し、新型コロナウィルスに感染しないよう運転手を保護する。その後、新型コロナウィルスの感染防止策として、車内の換気が奨励されるようになった。透明のビニルシートは、窓を開けながら走行するとばたついてしまうため、近年、透明のビニルシートに替わって、自動車運転席用シールドが使用されるようになった。
【0003】
従来の自動車運転席用シールドとして、実用新案登録第3231082号公報及び意匠登録第1681861号公報に開示されているものがある。この自動車運転席用シールドは、主板と側板とで構成される。主板は運転席の背面に対応し、側板は運転席の左側に配置される。主板と側板とは、例えば、ポリエチレンテレフタレートなどの柔軟性を有する1枚の透明な合成樹脂板を折り曲げることにより形成される。主板と側板との内角は、90°よりも大きく、この自動車運転席用シールドは、主板と側板との内角が約90°となるように曲げて運転席に取り付けられる。主板及び側板のそれぞれが湾曲することにより、光の反射による視界不良が防止される。
【0004】
自動車運転席用シールドは、運転席に取り付けるための構成として、主板取付部、側板取付部、及び差込用切欠きを備えている。主板取付部は、主板の下方に水平に取り付けられた横方向に延びる板であり、2本のヘッドレストポールが挿入される2つの孔が設けられている。側板取付部は、運転席の背もたれの側面に取り付けられるトレイに対応する形状を有する水平な板である。差込用切欠きは、主板の下部に形成された切欠きであり、運転席の背もたれの背面に設けられた手摺の左右の付け根部分が差し込まれる。
【0005】
運転席の背もたれの背面の手摺を差込用切欠きに差し込み、主板取付部の2つの孔にヘッドレストポールを挿入することにより、主板が運転席の背もたれの背面に取り付けられる。その後、主板と側板との内角が約90°となるように側板を内側に曲げて、側板をトレイにねじ止めする。これにより、主板及び側板のそれぞれが湾曲した状態となって、自動車運転席用シールドの全体が運転席に取り付けられる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】実用新案登録第3231082号公報
【特許文献2】意匠登録第1681861号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
上述した従来の自動車運転席用シールドには、以下の問題点があった。
【0008】
<取付構造の問題>
従来の自動車運転席用シールドは、側板取付部を運転席のトレイにねじ止めする構成であるために、運転席への着脱にドライバなどの工具を必要とする。このため、従来の運転席用シールドは、運転席に装着したままでは、自動車検査登録制度(いわゆる「車検」)の保安基準に適合しないという問題がある。
【0009】
後付けの自動車部品は、「『自動車部品を装着した場合の構造変更等検査時における取扱いについて(依命通達)』 の細部取り扱いについて 国自技第6号 平成15年4月8日」に規定されるいずれかの「指定部品」に該当し、且つ溶接又はリベット以外の取付方法により装着されている場合に、自動車検査証記載事項変更及び構造変更検査が不要となる。
【0010】
また、後付けの自動車部品が、「指定部品」に該当しない部品(指定外部品)であったとしても、その取付方法が「『自動車部品を装着した場合の構造変更等検査時における取扱いについて(依命通達)』 の細部取り扱いについて 国自技第6号 平成15年4月8日」に規定される「簡易的取付」に該当する場合、自動車検査証の記載事項変更及び構造等変更検査の手続が不要になる。「簡易的取付」とは、「工具等を使わないで取付できる」取付方法であると規定される。
【0011】
従来の自動車運転席用シールドは、上述した「指定部品」に該当せず、且つ「簡易的取付」にも該当しないので、運転席に取り付けたままでは、自動車検査登録制度の保安基準に適合せず、自動車検査証記載事項変更及び構造変更検査が必要となる。
【0012】
<圧迫感の問題>
従来の自動車運転席用シールドは、主板及び側板の内側にトレイを収容するために、主板の横幅を広くして、側板を運転席の側面から左側に大きく離間させた構成となっていた。このため、主板が後部座席に座った乗客に圧迫感を与え、側板が助手席に座った乗客に圧迫感を与えるという問題があった。
【0013】
<主板の高さの問題>
後部座席からの飛沫を防止するためには、主板の上端の位置を高くする必要がある。しかし、エアーコンディショナーの吹出口が、運転席の前方上に配置されている場合、主板の上端の位置を高くすると、吹出口から供給される風が、主板によって遮られてしまい、後部座席の温度調整の妨げになる問題がある。
【0014】
<側板の高さの問題>
助手席からの飛沫を防止するためには、側板の上端の位置を高くする必要がある。しかし、側板の上端の位置を高くすると、運転席の背もたれを前方に倒したときに、側板の上端がインストルメントパネルに衝突してしまう問題がある。
【0015】
<湾曲の問題>
従来の自動車運転席用シールドは、主板及び側板のそれぞれを湾曲した状態にして、運転席に取り付けられる。このため、主板、側板、主板取付部、側板取付部、及び差込用切欠きのそれぞれが、常時、ストレスを受けた状態になるという問題があり、これらの構成要素の破損を防止するために、合成樹脂板の厚さを薄くしなければならなかった。
【0016】
<本発明の目的>
本発明は、上記の問題点に鑑みてなされたものであり、上記の問題点を全て解決することが可能な車両用積載物支持金具及び自動車運転席用シールドを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0017】
(1)上記目的を達成するために、本発明の車両用積載物支持金具は、自動車の座席のヘッドレストポールと車両用積載物とを結合させ、ヘッドレストポールに車両用積載物を支持させるための車両用積載物支持金具であって、略長方形の金属板を曲げることにより各部が形成され、前記金属板の一端側に位置する前記車両用積載物の取付部と、前記取付部に連続する前記金属板の他端側の部分を、前記取付部に対して略直角に曲げることにより形成された支持部と、前記支持部に連続する前記金属板の他端側の部分を、断面が略円形となるように曲げることにより形成され、前記ヘッドレストポールを把持することが可能な内径を有する把持部と、前記把持部に連続する金属板の他端側の部分を、前記支持部と略平行となるように曲げた挟持部と、を含み、前記挟持部には第1貫通孔が設けられ、前記支持部には、前記第1貫通孔に対向する第2貫通孔が設けられ、前記取付部には、第3貫通孔が設けられ、前記第1又は第2貫通孔のいずれか一方に対応する雌ねじ部が設けられ、前記第1及び第2貫通孔に挿通されたノブねじが、前記雌ねじ部に螺合される。
【0018】
(2)また、上記目的を達成するために、本発明の自動車運転用シールドは、自動車の運転席に設置され、車内で飛散した飛沫を遮断するための自動車運転席用シールドであって、所定形状に加工された合成樹脂製の板材を曲げることにより形成された背板及び側板を少なくとも有するシールド本体と、前記背板を前記運転席の背もたれの背面に取り付けるための支持金具と、前記側板を前記運転席の背もたれの側面に取り付けるための保持金具と、を備え、前記背板は、前記運転席の背もたれの背面の横幅と略等しい横幅を有し、正面に前記支持金具と結合するための構成が設けられ、前記側板は、前記背板の一側辺に連続し、前記背板に対して90°を超える内角αをもって折り曲げられ、前記保持金具は、その剛性によって前記側板の内角αを保持するように構成される。
【0019】
(3)好ましくは、上記(2)の自動車運転席用シールドにおいて、前記シールド本体が、厚さ4mm以上のポリカーボネート製の板材で形成される。
【0020】
(4)好ましくは、上記(2)又は(3)の自動車運転席用シールドにおいて、前記シールド本体が、前記背板の上辺に連続し、前記背板に対して90°を超える内角βをもって折り曲げられた、前後方向の幅が60mm以下の天板を有する。
【0021】
(5)好ましくは、上記(2)~(4)のいずれかの自動車運転席用シールドにおいて、前記側板の上辺が、後方から前方へ高さが低くなる傾斜を有し、前記側板の上辺の傾斜角γは、前記運転席を最も前方にスライドさせ、且つ前記運転席の背もたれを最も前方に倒した状態において、前記側板の上辺が前記自動車のインストルメントパネルに接触しない角度に設定される。
【0022】
(6)好ましくは、上記(2)~(5)のいずれかの自動車運転席用シールドにおいて、前記側板の一側辺が、前記背板の一側辺を超えて下方に延長され、前記側板の一側辺の延長された部分に、前記背板の方向に略90°に曲げられたガード板が連続して形成される。
【0023】
(7)好ましくは、上記(6)の自動車運転席用シールドにおいて、前記側板の一側辺の延長された部分及び前記ガード板が、前記運転席の背もたれの背面の形状に沿うように、後方から前方へ高さが低くなるように傾斜する。
【0024】
(8)好ましくは、上記(7)の自動車運転席用シールドにおいて、前記運転席の背もたれの側面にトレイが装着され、前記保持金具は、前記側板から前記ガード板に達する前後方向の長さを有する金属板を曲げることにより各部が形成され、前記金属板の前側には、前記側板に面接触して固定される第1取付部が形成され、前記第1取付部は、前記側板の内角αに応じた傾き角εを有し、前記金属板の後側には、前記ガード板に面接触して固定される第2取付部が形成され、前記第2取付部は、前記ガード板の傾斜角δに応じた傾き角ζを有し、前記第1取付部及び第2取付部の間における前記金属板の板面に、前記トレイを前記運転席の背もたれの側面に装着するためのトレイポールが挿入される貫通孔が設けられる。
【0025】
(9)好ましくは、上記(8)の自動車運転席用シールドにおいて、前記側板の下方における前記トレイに対応する位置に切欠部を形成し、前記切欠部を介して、前記運転席、助手席及び後部座席のそれぞれから前記トレイにアクセスすることを可能とする。
【0026】
(10)上記(2)~(7)のいずれかの自動車運転席用シールドにおいて、前記運転席の背もたれの側面にレバーが設けられ、前記保持金具は、前記側板から前記レバーの回転軸に達する上下方向の長さを有する金属板を曲げることにより各部が形成され、前記金属板の上側には、前記側板に面接触して固定される取付部が形成され、前記取付部は、前記側板の内角αに応じた傾き角ηを有し、前記金属板の下側には、前記レバーの回転軸に係止される切欠溝が形成される。
【0027】
(11)上記(2)~(10)のいずれかの自動車運転席用シールドにおいて、前記支持金具が、請求項1に記載の車両用積載物支持金具であり、前記背板の正面には、前記車両用積載物支持金具と結合するための雄ねじが突設され、前記雄ねじを、前記車両用積載物支持金具の前記取付部に設けられた前記第3貫通孔に挿通させて、雌ねじと螺合させることにより、前記車両用積載物支持金具を前記背板の正面に結合させる。
【発明の効果】
【0028】
本発明の車両用積載物支持金具によれば、工具を使用することなく、ノブねじを手で回すことによって、車両用積載物をヘッドレストポールに容易に着脱することが可能となる。これにより、車両用積載物、例えば、自動車運転席用シールドをヘッドレストポールに取り付けたままで、自動車検査登録制度の保安基準に適合し、自動車検査証記載事項変更及び構造変更検査が不要となる。
【0029】
本発明の自動車運転席用シールドは、第1に、乗客及び運転手に圧迫感を与えない。すなわち、本発明の自動車運転席用シールドにおいては、背板が、運転席の背もたれの背面の横幅と略等しい横幅を有するので、後部座席に座った乗客に圧迫感を与えない。また、側板が、背板に対して90°を超える内角αをもって折り曲げられているので、助手席に座った乗客及び運転手の両方に圧迫感を与えない。側板と背板との内角αは、保持金具の剛性によって保持される。
【0030】
本発明の自動車運転席用シールドは、第2に、エアーコンディショナーの吹出口から供給される風を遮らずに、後部座席からの飛沫を防止する。すなわち、本発明の自動車運転席用シールドにおいては、シールド本体が、前記背板の上辺に連続し、前記背板に対して90°を超える内角βをもって折り曲げられた、前後方向の幅が60mm以下の天板を有する。この天板が、エアーコンディショナーの吹出口から供給される風を遮らずに、後部座席からの飛沫を防止する。
【0031】
本発明の自動車運転席用シールドは、第3に、運転席の背もたれを前方に倒したときに、側板の上端がインストルメントパネルに衝突しない。すなわち、本発明の自動車運転席用シールドにおいては、側板の上辺が、後方から前方へ高さが低くなる傾斜を有し、側板の上辺の傾斜角γが、運転席を最も前方にスライドさせ、且つ運転席の背もたれを最も前方に倒した状態において、側板の上辺がインストルメントパネルに接触しない角度に設定される。
【0032】
本発明の自動車運転席用シールドは、第4に、背板及び側板を湾曲させないので、背板及び側板がストレスを受けず、シールド本体を厚く硬い合成樹脂板で構成することが可能となる。シールド本体は、例えば、厚さ4mm以上のポリカーボネート製の板材で形成することができる。
【図面の簡単な説明】
【0033】
【
図1】
図1(a)、(b)は、本発明の実施形態に係る車両用積載物支持金具を示す斜視図である。
図1(c)は、前記車両用積載物支持金具に付属するノブねじを示す斜視図である。
【
図2】
図2は、本発明の第1実施形態に係る自動車運転席用シールドの使用状態を示す斜視図である。
【
図3】
図3は、前記自動車運転席用シールドのみを示す斜視図である。
【
図4】
図4は、前記自動車運転席用シールドを構成するシールド本体を示す正面図である。
【
図5】
図5は、前記シールド本体を示す背面図である。
【
図6】
図6は、前記シールド本体を示す左側面図である。
【
図7】
図7は、前記自動車運転席用シールドを示す平面図である。
【
図8】
図8は、前記自動車運転席用シールドの側板に形成された切欠部の周辺を示す部分拡大図である。
【
図9】
図9は、前記自動車運転席用シールドを構成する保持金具を示す斜視図である。
【
図10】
図10は、前記自動車運転席用シールドを構成する取付金具を示す斜視図である。
【
図11】
図11は、本発明の第2実施形態に係る自動車運転席用シールドの使用状態を示す斜視図である。
【
図12】
図12は、前記自動車運転席用シールドのみを示す斜視図である。
【
図13】
図13は、前記自動車運転席用シールドを示す平面図である。
【
図14】
図14は、前記自動車運転席用シールドを構成する保持金具を示す斜視図である。
【
図15】
図15は、本発明の第3実施形態に係る自動車運転席用シールドの使用状態を示す斜視図である。
【
図16】
図16は、前記自動車運転席用シールドのみを示す斜視図である。
【
図17】
図17は、前記自動車運転席用シールドを構成するシールド本体を示す正面図である。
【
図20】
図20は、前記自動車運転席用シールドを構成する保持金具を示す斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0034】
1.車両用積載物支持金具の実施形態
まず、本発明の実施形態に係る車両用積載物支持金具について、
図1(a)~(c)を参照しつつ説明する。
【0035】
図1(a)、(b)に示すように、本実施形態の車両用積載物支持金具10(以下、単に「支持金具10」という)は、自動車の座席のヘッドレストポールと車両用積載物とを結合させ、ヘッドレストポールに車両用積載物を支持させるためのものである。
【0036】
支持金具10は、略長方形の金属板を曲げることによって形成された、取付部11、支持部12、把持部13及び挟持部14を含む。取付部11は、金属板の一端側に位置する。支持部12は、取付部11に連続する金属板の他端側の部分を、取付部11に対して略直角に曲げることにより形成される。把持部13は、支持部12に連続する金属板の他端側の部分を、断面が略円形となるように曲げることにより形成される。この把持部13は、ヘッドレストポールを把持することが可能な内径を有する。挟持部14は、把持部13に連続する金属板の他端側の部分を、支持部12と略平行となるように曲げることにより形成される。
【0037】
図1(a)に示すように、挟持部14には、円形の第1貫通孔14aが設けられる。
図1(b)に示すように、支持部12には、第1貫通孔14aに対向する円形の第2貫通孔(図示せず)が設けられ、この第2貫通孔に連続する雌ねじ部12aが溶接される。取付部11には、長楕円形の第3貫通孔11aが設けられる。第1貫通孔14a及び第2貫通孔には、
図1(c)に示すノブねじ15が挿通され、このノブねじ15は、雌ねじ部12aに螺合される。
【0038】
例えば、
図2に示す自動車運転席用シールド100、決済端末430のホルダー103、図示しないディスプレイ又はタブレット端末などの車両用積載物は、支持金具10の取付部11に結合される。取付部11の第3貫通孔11aには、車両用積載物と結合するための図示しない雄ねじ又はボルトが挿通される。この雄ねじ又はボルトによって、車両用積載物は、取付部11に締結される。一方、支持金具10の把持部13には、2本のヘッドレストポールのうちの1本が挿通される。把持部13にヘッドレストポールを挿通した状態で、ノブねじ15が雄ねじ部12に螺合される。これにより、車両積載物が、支持金具10を介して、ヘッドレストポールに取り付けられる。
【0039】
例えば、自動車運転席用シールド100のように、比較的に大きい車両用積載物の場合は、2つの支持金具10を使用して、2本のヘッドレストポールに取り付ける。また、決済端末430のホルダー103のように、比較的に小さくて軽い車両用積載物の場合は、1つの支持金具10を使用して、1本のヘッドレストポールに取り付ける。
【0040】
このような支持金具10によれば、工具を使用することなく、ノブねじ15を手で回すことによって、車両用積載物をヘッドレストポールに容易に着脱することが可能となる。これにより、車両用積載物、例えば、
図2に示す自動車運転席用シールド100をヘッドレストポールに取り付けたままで、自動車検査登録制度の保安基準に適合し、自動車検査証記載事項変更及び構造変更検査が不要となる。
【0041】
2.自動車運転席用シールドの第1実施形態
次に、本発明の第1実施形態に係る自動車運転席用シールドについて、
図2~
図10を参照しつつ説明する。
【0042】
2.1 自動車運転席用シールドの概要
図2に示すように、第1実施形態の自動車運転席用シールド100は、例えば、トヨタ自動車株式会社の製品名「JPN TAXI」の運転席400に設置される。「JPN TAXI」は、2017年10月に販売が開始され、2019年2月にマイナーチェンジされた。このマイナーチェンジにより、運転席400の背もたれ402の側面402bに取り付けられるトレイ420の高さが、マイナーチェンジ前よりも100mm低くなった。以下に説明する第1実施形態の自動車運転席用シールド100は、マイナーチェンジ後の「JPN TAXI」の運転席400に対応して設計されている。
【0043】
第1実施形態の自動車運転席用シールド100は、主として、
図3に示すシールド本体101及び保持金具102で構成される。シールド本体101は、所定形状に加工された合成樹脂製の板材を曲げることにより形成された、背板110、側板120、天板130及びガード板140を有する。
【0044】
シールド本体101の背板110は、
図1に示す支持金具10を2つ使用して、ヘッドレスト403の2本のポールに取り付けられる。これにより、背板110が、背もたれ402の背面402aの上方に固定される。一方、シールド本体101の側板120は、保持金具102を介して、背もたれ402の側面402bの略中央に固定される。すなわち、
図3に示すように、保持金具102には、2つの貫通孔(102c)が設けられている。
図2に示すトレイ420の2本のトレイポールを、保持金具102の2つの貫通孔(102c)に挿通することにより、側板120が背もたれ402の側面402bに固定される。
【0045】
2.2 シールド本体
シールド本体101の素材として、例えば、透明なポリカーボネート製の板材を用いることができる。板材の厚さは、4mm以上とすることが好ましい。板材の厚さを4mm以上とすることにより、シールド本体101の振動による振れを防止することができ、且つ防犯対策用のシールドとしても十分な高強度が得られる。シールド本体101は、
図4~
図6に示す背板110、側板120、天板130及びガード板140で構成される。
【0046】
2.2.1 背板
背板110は、
図2に示す運転席400の背もたれ402の背面402aの横幅と略等しい横幅を有する。背板110の左辺には、側板120が連続して形成される。背板110の上辺には、天板130が連続して形成される。背板110の横幅を運転席400の背もたれ402の背面402aの横幅と略等しい寸法としたことにより、運転席400の左側への背板110及び側板120の突出量が大幅に減少し、シールド本体101が、後部座席及び助手席に座った乗客に圧迫感を与えなくなる。
【0047】
背板110の中央より下には、
図4及び
図5に示す5つの貫通孔110a~110eが横並びに設けられている。3つの貫通孔110a~110cは、背板110の正面に、
図10に示す取付金具160を固定するためのものである。2つの貫通孔110d、110eは、背板110の背面に、
図2に示す決済端末430のホルダー103を固定するためのものである。
【0048】
さらに、
図5に示す背板110の左下には、2つの貫通孔110f、110gが横並びに設けられている。これらの2つの貫通孔110f、110gは、
図3に示す補強板154を固定するためのものである。
【0049】
2.2.2 側板
図7に示すように、側板120は、背板110の左辺に連続し、背板110に対して90°を超える内角αをもって折り曲げられている。90°を超える内角αにより、側板120が、後方から前方にわたって運転席400から徐々に離反して、運転手の上半身の可動スペースが広くなる。
【0050】
側板120の内角αは、助手席に座った乗客に圧迫感を与えない程度の大きさとし、好ましくは100°~110°前後の範囲内、例えば、98°とする。側板120の内角αを98°とした場合は、運転手の上半身の可動スペースが広くなるとともに、助手席に座った乗客に圧迫感を与えない。さらに、
図2に示すように、側板120がトレイ420の略対角線上を縦断し、運転席400、助手席及び後部座席のそれぞれからトレイ420にアクセスしやすくなる。
【0051】
図6に示すように、側板120の上辺は、後方から前方へ高さが低くなる傾斜を有する。側板120の上辺の傾斜角γは、運転席400を最も前方にスライドさせ、且つ運転席400の背もたれ402を最も前方に倒した状態において、側板120の上辺がインストルメントパネルに接触しない角度に設定する。
【0052】
図2に示すように、側板120の下方におけるトレイ420に対応する位置には、切欠部122が形成されている。この切欠部122を介して、運転席400、助手席及び後部座席のそれぞれからトレイ420にアクセスすることが可能である。切欠部122は、感染防止及び犯罪防止の観点から、運転手と乗客とが金銭や領収書などの物のやり取りをするために最小限の大きさとすることが好ましい。
【0053】
図6に示すように、側板120の上方には、天板130と平行に、2つの貫通孔120a、120bが設けられている。2つの貫通孔120a、120bは、側板120と天板130との間に、
図3に示す補強板151を固定するためのものである。また、側板120の下方には、切欠部122の前側辺に沿って、3つの貫通孔120c~120eが設けられている。3つの貫通孔120c~120eは、
図8に示す保持金具102の前端の第1取付部102aを固定するためのものである。
【0054】
2.2.3 天板
図6に示すように、天板130は、背板110の上辺に連続し、背板110に対して90°を超える内角βをもって折り曲げられている。例えば、天板130の内角βを130°とし、天板130の前後方向の幅を60mm以下とする。これにより、運転席400の前方上にエアーコンディショナーの吹出口が配置されている場合でも、吹出口から供給される風を遮らずに、後部座席からの飛沫を防止することが可能となる。
【0055】
2.2.4 ガード板
図5に示すように、側板120の後側辺は、背板110の左辺を超えて下方に延長されている。側板120の後側辺の下方に延長された部分には、背板110の方向に略90°に曲げられたガード板140が連続して形成されている。側板120の後側辺の下方に延長された部分及びガード板140は、運転席400の背もたれ402の背面402aの形状に沿うように、後方から前方へ高さが低くなるように傾斜している。
図6に示すように、背板110に対するガード板140の傾斜角δは、例えば、160°である。このようなガード板140は、側板120の後側辺の下方に延長された部分と、運転席400の背もたれ402の背面402aとの間の隙間を塞ぎ、感染防止及び犯罪防止に寄与する。
【0056】
図5に示すように、ガード板140の上方には、2つの貫通孔140a、140bが設けられている。これらの2つの貫通孔140a、140bは、
図3に示す補強板154を固定するためのものであり、上述した背板110の2つの貫通孔110f、110gに対応している。また、ガード板140の下方には、4つの貫通孔140c~140fが、縦横に2つずつ並んで設けられている。4つの貫通孔140c~140fは、
図8に示す保持金具102の後端の第2取付部102bを固定するためのものである。
【0057】
2.2.5 補強板
図3に示すように、シールド本体101における板材の継ぎ目、及び金具がねじ止めされる4箇所には、補強板151~154が設けられている。
【0058】
第1の補強板151は、
図5に示す側板120の貫通孔120a、120bと、天板130の貫通孔130a、130bとにねじ止めされる。この補強板151によって、側板120と天板130とが結合されるとともに、これらの間の継ぎ目が覆われる。
【0059】
第2の補強板152は、
図5に示す背板110の貫通孔110a~110cに、3つのねじによって締結される。この3つのねじは、背板110の貫通孔110a~110cに、
図10に示す取付金具160を固定するためのものである。補強板152によって、取付金具160が固定される箇所の板材の厚さが2倍に補強される。
【0060】
第3の補強板153は、
図8に示す側板120の貫通孔120c~120eに、3つのねじによって締結される。この3つのねじは、側板120の貫通孔120c~120eに、保持金具102の前端の第1取付部102aを固定するためのものである。補強板153によって、保持金具102の第1取付部102aが固定される箇所の板材の厚さが2倍に補強される。
【0061】
第4の補強板154の上方は、
図5に示す背板110の貫通孔110f、110gと、ガード板140の貫通孔140a、140bとにねじ止めされる。また、補強板154の下方は、ガード板140の貫通孔140c~140fに、4つのねじによって締結される。この4つのねじは、ガード板140の貫通孔140c~140fに、保持金具102の後端の第2取付部102bを固定するためのものである。補強板154によって、背板110とガード板140とが結合されるとともに、これらの間の継ぎ目が覆われる。また、補強板154によって、保持金具102の後端の第2取付部102bが固定される箇所の板材の厚さが2倍に補強される。
【0062】
2.2.6 取付金具
図10に示すように、取付金具160は、長方形の金属板に、2つの雄ねじ部161と、3つの貫通孔162と、2つの貫通孔163とを横並びに設けた構成になっている。2つの雄ねじ部161は、3つの貫通孔162の間隔にそれぞれ溶接されている。取付金具160は、例えば、アルミニウム板で構成され、その背面には、3つの貫通孔162に対応して、図示しない3つの雌ねじ部(ナット)が溶接されている。
【0063】
取付金具160は、
図4に示す背板110の正面にねじ止めされる。取付金具160の3つの貫通孔162及び雌ねじ部は、背板110の3つの貫通孔110a~110cに対応する。このうち3つの雌ねじ部は、3つの貫通孔110a~110cの中に収まる。取付金具160は、背板110の背面側から貫通孔110a~110cに挿通された3つのねじによって、背板110の正面に固定される。取付金具160を固定する際には、上述した
図3に示す補強板152によって、背板110が背面から補強される。
【0064】
取付金具160の2つの貫通孔163は、背板110の2つの貫通孔110d、110eに対応する。
図2に示す決済端末430のホルダー103は、背板110の正面側から貫通孔163、110d及び110eに挿通された2つのねじによって、背板110の背面に固定される。
【0065】
2.3 保持金具
図7及び
図8に示すように、保持金具102は、側板120を運転席400の背もたれ402の側面402bに取り付けるためのものである。保持金具102は、側板120からガード板140に達する前後方向の長さを有する金属板、例えば、アルミニウム板を曲げることにより各部が形成されている。保持金具102は、その剛性によって側板120の内角αを保持する。
【0066】
図9に示すように、保持金具102の前端には、側板120に面接触して固定される第1取付部102aが形成されている。一方、保持金具102の後端には、ガード板140に面接触して固定される第2取付部102bが形成されている。第1取付部102a及び第2取付部102bの間における金属板の板面には、
図2に示すトレイ420の2本のトレイポールが挿入される2つの貫通孔102cが設けられている。
【0067】
第1取付部102aは、
図7に示す側板120の内角αに応じた傾き角εを有する。また、第2取付部102bは、
図6に示すガード板140の傾斜角δに応じた傾き角ζを有する。本実施形態では、傾き角ε=内角αであり、傾き角ζ=傾斜角δである。なお、シールド本体101の板材が可撓性を有するので、第1取付部102aの傾き角εを、側板120の内角αよりも若干大きくしてもよい。これと同様に、第2取付部102bの傾き角ζを、ガード板140の傾斜角δよりも若干大きくしてもよい。
【0068】
第1取付部102aに設けられた3つの貫通孔は、
図5に示す側板120の3つの貫通孔120c~120eに対応しており、第1取付部102aは、側板120に3つのねじによって締結される。また、第2取付部102bに設けられた4つの貫通孔は、
図5に示すガード板140の4つの貫通孔140c~140fに対応しており、第2取付部102bは、ガード板140に4つのねじによって締結される。これにより、側板120の内角αが、保持金具102の剛性によって保持される。
【0069】
2.4 自動車運転席用シールドの運転席への取り付け
図3に示す自動車運転席用シールド100は、
図1に示す支持金具10を2つ使用して、
図2に示す運転席400に取り付けられる。まず、2つの支持金具10を、シールド本体101の正面の取付金具160に固定する。具体的には、2つの支持金具10の取付部11に設けられた第3貫通孔11aに、
図10に示す取付金具160の2つの雄ねじ部161をそれぞれ挿通させる。そして、2つの雄ねじ部161のそれぞれに図示しない雌ねじ部又はナットを螺合させることにより、2つの支持金具10の取付部11が、取付金具160に締結される。
【0070】
次に、運転席400の背もたれ402からヘッドレスト403及びトレイ420を両方とも取り外す。そして、ヘッドレスト403の2本のポールを、2つの支持金具10の把持部13にそれぞれ挿通させる。このとき、ヘッドレスト403の2本のポールの間隔と、2つの支持金具10の把持部13の間隔とが一致しない場合は、支持金具10と取付金具160との締結を緩め、第3貫通孔11aの長孔の範囲内で、2つの支持金具10の位置を調整する。その後、2つの支持金具10の第1貫通孔14a及び第2貫通孔(図示せず)にノブねじ15を挿通させ、このノブねじ15を支持金具10の雌ねじ部12aに螺合させる。これにより、ヘッドレスト403の2本のポールが、2つの支持金具10の把持部13に把持される。
【0071】
次に、ヘッドレスト403の2本のヘッドレストポールを、運転席400の背もたれ402に取り付ける。すると、自動車運転席用シールド100が、2つの支持金具10によって運転席400の背もたれ402の背面402aに支持される。この状態で、自動車運転席用シールド100の保持金具102の2つの貫通孔102cを、運転席400の背もたれ402の側面402bに設けられたトレイ420の2つの取付孔に一致させる。そして、トレイ420の2本のトレイポールを、保持金具102の2つの貫通孔102cを介して、運転席400の背もたれ402の側面402bの2つの取付孔に挿通させる。これにより、自動車運転席用シールド100の保持金具102が、トレイ420の2本のトレイポールによって、運転席400の背もたれ402の側面402bに保持される。以上により、自動車運転席用シールド100の運転席400への取り付けが完了する。
【0072】
3.自動車運転席用シールドの第2実施形態
次に、本発明の第2実施形態に係る自動車運転席用シールドについて、
図11~
図14を参照しつつ説明する。
【0073】
図11に示すように、第2実施形態の自動車運転席用シールド200は、上述した第1実施形態と同様に、トヨタ自動車株式会社の製品名「JPN TAXI」の運転席400に設置される。第2実施形態の自動車運転席用シールド200は、上述した第1実施形態と異なり、2019年2月のマイナーチェンジ前の「JPN TAXI」の運転席400に対応して設計されている。すなわち、マイナーチェンジ前の「JPN TAXI」は、運転席400の背もたれ402の側面402bに取り付けられるトレイ420の高さが、マイナーチェンジ後よりも100mm高い。
【0074】
3.1 第1実施形態と共通する構成
第2実施形態の自動車運転席用シールド200は、主として、
図12に示すシールド本体201及び保持金具202で構成される。シールド本体201は、所定形状に加工された合成樹脂製の板材を曲げることにより形成された、背板210、側板220、天板230及びガード板240を有する。
【0075】
シールド本体201の背板210は、
図1に示す支持金具10を2つ使用して、ヘッドレスト403の2本のポールに取り付けられる。これにより、背板210が、背もたれ402の背面402aの上方に固定される。一方、シールド本体201の側板220は、保持金具202を介して、背もたれ402の側面402bの中央よりやや上方に固定される。すなわち、
図12に示すように、保持金具202には、2つの貫通孔(202c)が設けられている。
図11に示すトレイ420の2本のトレイポールを、保持金具202の2つの貫通孔(202c)に挿通することにより、側板220が背もたれ402の側面402bに固定される。
【0076】
背板210は、
図11に示す運転席400の背もたれ402の背面402aの横幅と略等しい横幅を有する。背板210の左辺には、側板220が連続して形成される。背板210の上辺には、天板230が連続して形成される。背板210の横幅を運転席400の背もたれ402の背面402aの横幅と略等しい寸法としたことにより、運転席400の左側への背板210及び側板220の突出量が大幅に減少し、シールド本体201が、後部座席及び助手席に座った乗客に圧迫感を与えなくなる。
【0077】
図13に示すように、側板220は、背板210の左辺に連続し、背板210に対して90°を超える内角αをもって折り曲げられている。これにより、側板220が、後方から前方にわたって運転席400から徐々に離反して、運転手の上半身の可動スペースが広くなる。側板220の内角αを100°~110°前後の範囲内、例えば、98°とした場合は、運転手の上半身の可動スペースが広くなるとともに、助手席に座った乗客に圧迫感を与えない。さらに、
図11に示すように、側板220がトレイ420の略対角線上を縦断し、運転席400、助手席及び後部座席のそれぞれからトレイ420にアクセスしやすくなる。
【0078】
図12に示すように、側板220の上辺は、後方から前方へ高さが低くなる傾斜を有する。側板220の上辺の傾斜角γ(
図6を参照)は、運転席400を最も前方にスライドさせ、且つ運転席400の背もたれ402を最も前方に倒した状態において、側板220の上辺がインストルメントパネルに接触しない角度に設定する。
【0079】
図11に示すように、側板220の下方におけるトレイ420に対応する位置には、切欠部222が形成されている。この切欠部222を介して、運転席400、助手席及び後部座席のそれぞれからトレイ420にアクセスすることが可能である。切欠部222は、感染防止及び犯罪防止の観点から、運転手と乗客とが金銭や領収書などの物のやり取りをするために最小限の大きさとすることが好ましい。
【0080】
図12に示すように、天板230は、背板210の上辺に連続し、背板210に対して90°を超える内角β(
図6を参照)をもって折り曲げられている。例えば、天板230の内角βを130°とし、天板230の前後方向の幅を60mm以下とする。これにより、運転席400の前方上にエアーコンディショナーの吹出口が配置されている場合でも、吹出口から供給される風を遮らずに、後部座席からの飛沫を防止することが可能となる。
【0081】
側板220の後側辺は、背板210の左辺を超えて下方に延長されている。側板220の後側辺の下方に延長された部分には、背板210の方向に略90°に曲げられたガード板240が連続して形成されている。側板220の後側辺の下方に延長された部分及びガード板240は、運転席400の背もたれ402の背面402aの形状に沿うように、後方から前方へ高さが低くなるように傾斜している。背板210に対するガード板240の傾斜角δ(
図6を参照)は、例えば、160°である。このようなガード板240は、側板220の後側辺の下方に延長された部分と、運転席400の背もたれ402の背面402aとの間の隙間を塞ぎ、感染防止及び犯罪防止に寄与する。
【0082】
シールド本体201における板材の継ぎ目、及び金具がねじ止めされる4箇所には、補強板251~254が設けられている。シールド本体201の背板210の正面には、
図10に示す取付金具160がねじ止めされる。この取付金具160の2つの雄ねじ部161には、
図1に示す支持金具10がそれぞれ締結される。
【0083】
3.2 第1実施形態と相違する構成
上述したように、マイナーチェンジ前の「JPN TAXI」は、
図11に示す運転席400の背もたれ402の側面402bに取り付けられるトレイ420の高さが、
図2に示すマイナーチェンジ後のトレイ420よりも100mm高い。このマイナーチェンジ前のトレイ420の高さに対応して、第2実施形態の自動車運転席用シールド200では、側板220の切欠部222、ガード板240及び保持金具202の構成が、第1実施形態の自動車運転席用シールド100と相違する。
【0084】
図12に示すように、第2実施形態の側板220の切欠部222は、
図3に示す第1実施形態の側板120の切欠部122よりも、高さ方向に100mm大きい。切欠部222が高さ方向に大きくなると、側板220の前側辺もまた上下方向に長くなる。そこで、
図14に示すように、保持金具202の第1取付部202aを上下方向に長くし、第1取付部202aの剛性によって、切欠部222の前側辺の撓みを抑制することとした。
【0085】
図14に示す第2実施形態の保持金具202は、側板220及びガード板240に固定したときに、2つの貫通孔202cの位置が、第1実施形態の保持金具102の2つの貫通孔102cの位置よりも、100mm上になるように構成される。
図12に示すように、保持金具202の第2取付部202bの固定位置が、ガード板240の上方に移動したことにより、ガード板240の上下方向の長さが短くなった。
【0086】
4.自動車運転席用シールドの第3実施形態
次に、本発明の第3実施形態に係る自動車運転席用シールドについて、
図15~
図20を参照しつつ説明する。
【0087】
図15に示すように、第3実施形態の自動車運転席用シールド300は、例えば、トヨタ自動車株式会社の製品名「CROWN(登録商標)COMFORT」の運転席400に設置される。上述した「JPN TAXI」と異なり、「CROWN(登録商標)COMFORT」の運転席400の背もたれ402の側面402bには、
図2及び
図11に示すトレイ420がなく、腰部硬さ調整レバー440が設けられている。以下に説明する第3実施形態の自動車運転席用シールド300は、「CROWN(登録商標)COMFORT」の運転席400に対応して設計されている。
【0088】
4.1 第1及び第2実施形態と共通する構成
第3実施形態の自動車運転席用シールド300は、主として、
図16に示すシールド本体301及び保持金具302で構成される。シールド本体301は、所定形状に加工された合成樹脂製の板材を曲げることにより形成された、背板310、側板320及びガード板340を有する。
【0089】
シールド本体301の背板310は、
図1に示す支持金具10を2つ使用して、ヘッドレスト403の2本のポールに取り付けられる。これにより、背板310が、背もたれ402の背面402aの上方に固定される。一方、シールド本体301の側板320は、保持金具302を介して、背もたれ402の側面402bの略中央に固定される。
【0090】
背板310は、
図15に示す運転席400の背もたれ402の背面402aの横幅と略等しい横幅を有する。背板310の左辺には、側板320が連続して形成される。背板310の横幅を運転席400の背もたれ402の背面402aの横幅と略等しい寸法としたことにより、運転席400の左側への背板310及び側板320の突出量が大幅に減少し、シールド本体301が、後部座席及び助手席に座った乗客に圧迫感を与えなくなる。
【0091】
背板310の中央より下には、
図17及び
図18に示す3つの貫通孔310a~310cが横並びに設けられている。3つの貫通孔310a~310cは、背板310の正面に、
図10に示す取付金具160を固定するためのものである。
【0092】
さらに、
図18に示す背板310の左下には、
図17及び
図18に示す2つの貫通孔310d、310eが横並びに設けられている。これらの2つの貫通孔310d、310eは、
図16に示す補強板352を固定するためのものである。
【0093】
図19に示すように、側板320は、背板310の左辺に連続し、背板310に対して90°を超える内角αをもって折り曲げられている。これにより、側板320が、後方から前方にわたって運転席400から徐々に離反して、運転手の上半身の可動スペースが広くなる。側板320の内角αを100°~110°前後の範囲内、例えば、110°とした場合は、運転手の上半身の可動スペースが広くなるとともに、助手席に座った乗客に圧迫感を与えない。
【0094】
図16に示すように、側板320の上辺は、後方から前方へ高さが低くなる傾斜を有する。側板320の上辺の傾斜角γ(
図6を参照)は、運転席400を最も前方にスライドさせ、且つ運転席400の背もたれ402を最も前方に倒した状態において、側板320の上辺がインストルメントパネルに接触しない角度に設定する。
【0095】
図18に示すように、側板320の下方には、3つの貫通孔320a~320cが横並びに設けられている。3つの貫通孔320a~320cは、
図20に示す保持金具302の上端の取付部302aを固定するためのものである。
【0096】
側板320の後側辺は、背板310の左辺を超えて下方に延長されている。側板320の後側辺の下方に延長された部分には、背板310の方向に略90°に曲げられたガード板340が連続して形成されている。側板320の後側辺の下方に延長された部分及びガード板340は、運転席400の背もたれ402の背面402aの形状に沿うように、後方から前方へ高さが低くなるように傾斜している。背板310に対するガード板340の傾斜角δ(
図6を参照)は、例えば、160°である。このようなガード板340は、側板320の後側辺の下方に延長された部分と、運転席400の背もたれ402の背面402aとの間の隙間を塞ぎ、感染防止及び犯罪防止に寄与する。
【0097】
ガード板440の上方には、2つの貫通孔340a、340bが設けられている。これらの2つの貫通孔340a、340bは、
図16に示す補強板352を固定するためのものであり、上述した背板310の2つの貫通孔310d、310dに対応している。
【0098】
図16に示すように、シールド本体301における板材の継ぎ目、及び金具がねじ止めされる2箇所には、補強板351、352が設けられている。シールド本体301の背板310の正面には、
図10に示す取付金具160がねじ止めされる。この取付金具160の2つの雄ねじ部161には、
図1に示す支持金具10がそれぞれ締結される。
【0099】
4.2 第1及び第2実施形態と相違する構成
上述したように、「CROWN(登録商標)COMFORT」は、
図15に示す運転席400の背もたれ402の側面402bに、
図2及び
図11に示すトレイ420がなく、腰部硬さ調整レバー440が設けられている。この腰部硬さ調整レバー440にシールド本体300の側板320を固定するため、第3実施形態の自動車運転席用シールド300は、保持金具302の構成が、第1及び第2実施形態の自動車運転席用シールド100、200と相違する。
【0100】
図20に示すように、保持金具302は、側板320から腰部硬さ調整レバー440の図示しない回転軸を超える上下方向の長さを有する金属板、例えば、アルミニウム板を曲げることにより各部が形成されている。保持金具302は、その剛性によって側板320の内角αを保持する。
【0101】
保持金具302の上端には、側板320に面接触して固定される取付部302aが形成されている。取付部302aには、3つの貫通孔302cが設けられている。取付部302aに設けられた3つの貫通孔302cは、
図18に示す側板320の3つの貫通孔320a~320cに対応しており、取付部302aは、側板320に3つのねじによって締結される。一方、保持金具302の下端側中央には、上下方向に延びる切欠溝302bが設けられている。この切欠溝302bには、
図15に示す腰部硬さ調整レバー440の図示しない回転軸が挿通される。
【0102】
取付部302aは、
図19に示す側板320の内角αに応じた傾き角ε(
図9及び
図14を参照)を有する。本実施形態では、保持金具102の本体(切欠溝302bが設けられている部分)に対して、取付部302aの傾き角εを20°とした。保持金具302は、運転席400の背もたれ402の側面402bに取り付けたときに、背板310から90°の向きになる。この90°に取付部302aの傾き角ε=20°が追加され、取付部302aは、背板310から110°の向きになる。これにより、側板320の内角α=110°は、保持金具302の剛性によって保持される。なお、シールド本体301の板材が可撓性を有するので、取付部302aの傾き角εを20°よりも若干大きくしてもよい。
【0103】
その他、第3実施形態の自動車運転席用シールド300には、第1及び第2実施形態の自動車運転席用シールド100、200のような天板130、230はない。「CROWN(登録商標)COMFORT」は、「JPN TAXI」と異なり、エアーコンディショナーの吹出口が、運転席の前方上に配置されていないからである。このため、第3実施形態の自動車運転席用シールド300では、背板310が、吹出口から供給される風を遮ることはない。
【0104】
5.作用効果
上述した本実施形態の車両用積載物支持金具10によれば、工具を使用することなく、ノブねじ15を手で回すことによって、車両用積載物をヘッドレスト403の2本のポールに容易に着脱することが可能となる。これにより、車両用積載物、例えば、第1~第3実施形態に係る自動車運転席用シールド100、200、300をヘッドレスト403の2本のポールに取り付けたままで、自動車検査登録制度の保安基準に適合し、自動車検査証記載事項変更及び構造変更検査が不要となる。
【0105】
上述した第1~第3実施形態の自動車運転席用シールド100、200、300は、第1に、乗客及び運転手に圧迫感を与えない。すなわち、自動車運転席用シールド100、200、300においては、背板110、210、310が、運転席400の背もたれ402の背面の横幅と略等しい横幅を有するので、後部座席に座った乗客に圧迫感を与えない。また、側板120、220、320が、背板110、210、310に対して90°を超える内角α(好ましくは、100°~110°前後)をもって折り曲げられているので、助手席に座った乗客及び運転手の両方に圧迫感を与えない。側板120、220、320と背板110、210、310との内角αは、保持金具102、202、302の剛性によって保持される。
【0106】
上述した第1及び第2実施形態の自動車運転席用シールド100、200は、第2に、エアーコンディショナーの吹出口から供給される風を遮らずに、後部座席からの飛沫を防止する。すなわち、第1及び第2実施形態の自動車運転席用シールド100、200においては、シールド本体101、201が、背板110、210の上辺に連続し、背板110、210に対して90°を超える内角βをもって折り曲げられた、前後方向の幅が60mm以下の天板130、230を有する。これらの天板130、230が、エアーコンディショナーの吹出口から供給される風を遮らずに、後部座席からの飛沫を防止する。
【0107】
上述した第1~第3実施形態の自動車運転席用シールド100、200、300は、第3に、運転席400の背もたれ402を前方に倒したときに、側板120、220、320の上端がインストルメントパネルに衝突しない。すなわち、第1~第3実施形態の自動車運転席用シールド100、200、300においては、側板120、220、320の上辺が、後方から前方へ高さが低くなる傾斜を有し、側板120、220、320の上辺の傾斜角γが、運転席400を最も前方にスライドさせ、且つ運転席400の背もたれ402を最も前方に倒した状態において、側板120、220、320の上辺がインストルメントパネルに接触しない角度に設定される。
【0108】
上述した第1~第3実施形態の自動車運転席用シールド100、200、300は、第4に、背板110、210、310及び側板120、220、320を湾曲させないので、背板110、210、310及び側板120、220、320がストレスを受けず、シールド本体101、201、203を厚く硬い合成樹脂板で構成することが可能となる。シールド本体101、201、203は、例えば、厚さ4mm以上のポリカーボネート製の板材で形成することができる。厚さ4mm以上のポリカーボネート製のシールド本体101、201、301は、飛沫防止だけでなく、防犯対策にも寄与する。
【符号の説明】
【0109】
10 車両用積載物支持金具(支持金具)
11 取付部
12 支持部
13 把持部
14 挟持部
14a 第1貫通孔
12a 雌ねじ部(第2貫通孔)
11a 第3貫通孔
15 ノブねじ
100 自動車運転席用シールド(第1実施形態)
101 シールド本体
110 背板
110a~110g 貫通孔
120 側板
120a~120e 貫通孔
121 上辺
122 切欠部
130 天板
130a、130b 貫通孔
140 ガード板
140a~140f 貫通孔
151~154 補強板
160 取付金具
161 雄ねじ部
162 貫通孔
163 貫通孔
102 保持金具
102a 第1取付部
102b 第2取付部
102c 貫通孔
103 ホルダー
200 自動車運転席用シールド(第2実施形態)
201 シールド本体
210 背板
220 側板
222 切欠部
230 天板
240 ガード板
251~254 補強板
202 保持金具
202a 第1取付部
202b 第2取付部
202c 貫通孔
300 自動車運転席用シールド(第3実施形態)
301 シールド本体
310 背板
310a~310e 貫通孔
320 側板
320a~320c 貫通孔
340 ガード板
340a、340b 貫通孔
351、352 補強板
302 保持金具
302a 取付部
302b 切欠溝
302c 貫通孔
400 運転席
401 座面
402 背もたれ
402a 背面
402b 側面
403 ヘッドレスト
410 アシストグリップ
420 トレイ
430 決済端末
440 腰部硬さ調整レバー
α、β 内角
γ、δ 傾斜角
ε、ζ、η 傾き角