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  • 特開-敷部材 図1
  • 特開-敷部材 図2
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023038083
(43)【公開日】2023-03-16
(54)【発明の名称】敷部材
(51)【国際特許分類】
   A47G 27/02 20060101AFI20230309BHJP
   D06M 17/00 20060101ALI20230309BHJP
【FI】
A47G27/02 110
D06M17/00 M
【審査請求】未請求
【請求項の数】4
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021144993
(22)【出願日】2021-09-06
(71)【出願人】
【識別番号】593069897
【氏名又は名称】モリリン株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100101535
【弁理士】
【氏名又は名称】長谷川 好道
(74)【代理人】
【識別番号】100161104
【弁理士】
【氏名又は名称】杉山 浩康
(72)【発明者】
【氏名】福田 匡記
【テーマコード(参考)】
3B120
4L032
【Fターム(参考)】
3B120AA19
3B120AB08
3B120BA03
3B120BA21
3B120CA02
3B120EA01
3B120EA03
3B120EA04
4L032AA07
4L032AB01
4L032AC02
4L032BA05
4L032BD01
4L032BD03
4L032DA00
4L032EA00
(57)【要約】
【課題】フラットな表面を構成ラグマット等の敷部材を提案する。
【解決手段】床面の上に載置して使用する敷部材1であって、中綿5を、アコーディオン状に折りたたんで構成したクッション材4を有し、該クッション材4の一方の面4aに対し、接着剤7を用いて第1被覆部材2で貼設し、前記クッション材4の他方の面4bに対し、接着剤7を用いて第2被覆部材3で貼設した。
【選択図】 図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
床面の上に載置して使用する敷部材であって、
中綿を、アコーディオン状に折りたたんで構成したクッション材を有し、
該クッション材の一方の面に対し、接着剤を用いて第1被覆部材で貼設し、
前記クッション材の他方の面に対し、接着剤を用いて第2被覆部材で貼設したことを特徴とする敷部材。
【請求項2】
前記中綿と、前記第1被覆部材と、前記第2被覆部材を、ポリエステル系繊維を主とする原料で構成したことを特徴とする請求項1記載の敷部材。
【請求項3】
前記クッション材に対し、前記第1被覆部材と第2被覆部材を、貼設する際に、加圧することを特徴とする請求項1又は2記載の敷部材。
【請求項4】
前記クッション材に対し、前記第1被覆部材と第2被覆部材を、貼設する際に、加熱することを特徴とする請求項1又は2記載の敷部材。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、床面の上に載置して使用する敷部材に関する。
【背景技術】
【0002】
従来は、リビング等の床に敷設するラグマットに用いるクッション材として、ウレタンフォームが使用されていた。
【0003】
しかし、近年、ラグマットを、洗濯できるようにすることが望まれているが、クッション材としてウレタンフォームを使用しているため、洗濯を行うことができなかった。
【0004】
そこで、ラグを洗濯できるようにするために、中綿、表地、裏地をポリエステルで構成することが行われている。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかし、ポリエステルで構成した中綿に対し、表地と裏地をキルティングにより取付けているため、ラグマットの表面に凹凸が生じ、フラットな表面を構成できないという問題がある。
【0006】
そこで、本発明は、フラットな表面を構成できる敷部材を提供することを目的とするものである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
前記の課題を解決するために、床面の上に載置して使用する敷部材であって、
中綿を、アコーディオン状に折りたたんで構成したクッション材を有し、
該クッション材の一方の面に対し、接着剤を用いて第1被覆部材で貼設し、
前記クッション材の他方の面に対し、接着剤を用いて第2被覆部材で貼設したことをことを特徴とするものである。
【0008】
前記中綿と、前記第1被覆部材と、前記第2被覆部材を、ポリエステル系繊維を主とする繊維で構成してもよい。
【0009】
前記クッション材に対し、前記第1被覆部材と第2被覆部材を、貼設する際に、加圧するようにしてもよい。
【0010】
前記クッション材に対し、前記第1被覆部材と第2被覆部材を、貼設する際に、加熱するようにしてもよい。
【発明の効果】
【0011】
本発明によれば、ポリエステル系繊維で構成された中綿を、アコーディオン状に折りたたんで構成したクッション材を有し、クッション材の一方の面に対し、接着剤を用いて、ポリエステル系繊維で構成された第1被覆部材で貼設し、クッション材の他方の面に対し、接着剤を用いて、ポリエステル系繊維で構成された第2被覆部材で貼設したことにより、キルティングが不要となり、表面の凹凸の少ない敷部材を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
図1】本発明の実施例に係るラグマットの斜視図。
図2図1の縦部分断面模式図。
【発明を実施するための形態】
【0013】
本発明の敷部材は、床面の上に載置して使用するものであれば、任意の部材に適用することができ、例えば、ラグマット、じゅうたん、キッチンマット、バスマットや玄関マット等の足ふきマット等に適用することができ、以下の実施例においては、本発明をラグマットに適用した例に基づいて説明する。
【0014】
[実施例1]
図1は、本発明の実施例1に係るラグマット1の斜視図、図2はラグマット1の縦部分断面模式図である。ラグマット1は、図2に示すように、第1被覆部材である表地2、第2被覆部材である裏地3、クッション材4で構成されている。
【0015】
クッション材4は、図2に示すように、ポリエステル系繊維で構成された中綿5を、厚み方向の中央部が厚み方向となり、厚み方向の上端部と下端部において、隣り合う中綿5同士が連結するようにアコーディオン状に折りたたんで構成されている。これにより、中綿5の厚み方向の中央部は、ポリエステル系繊維の繊維方向が、厚み方向となるように配設されている。
【0016】
クッション材4の側部以外において、その厚みは略同じとなるように形成されている。クッション材4の上面形状は、本実施例では、図1に示すように方形に形成したが、円形等任意の形状に形成することができる。
【0017】
中綿5の厚み方向の中央部のポリエステル繊維の繊維方向が、厚み方向となるように配設されていることにより、ラグマット1の厚み方向への変形に強くなり、繊維方向が横方向のラグマットと比較より、ラグマット1のクッション性を持続できるとともに、使用時の底付き感を低減できる。
【0018】
クッション材4の一方の面である表側の面4a全体に対し、接着剤7が塗布され、この接着剤7の表側に表地2を取り付け、クッション材4の一方の面4aに表地2が貼設して設けられている。
【0019】
クッション材4の他方の面である表側の面4b全体に対し、接着剤7が塗布され、この接着剤7の裏側に裏地3を取り付け、クッション材4の他方の面4bに裏地3が貼設して設けられている。
【0020】
なお、表地2と裏地3に接着剤を塗布した後に、クッション材4に貼設するようにしてもよい。
【0021】
表地2と裏地3は、ポリエステル系繊維で構成されている。
【0022】
接着剤としては、ポリエステル同士を接着できるものであれば任意のものを用いることができるが、本実施例では、酢酸ビニル系接着剤を用いた。
【0023】
クッション材4に、表地2と裏地3を貼設する際に、ロール等で均一に加圧するとともに加熱して行うことが好ましい。
【0024】
クッション材4の側面は、全周に亘って、外周テープ8が縫設等により取付けられて覆われている。
【0025】
ラグマット1は、表地2、裏地3、クッション材4がポリエステルで構成されているため、洗濯が可能であるとともに、クッション材のクッション性が低下することを抑制できる。また、洗濯した際に、表地2と裏地3が、クッション材4に、接着剤で貼設されているために、相互は剥がれることなく、形状を保持できるとともに、クッション材4の厚みが不均一になることを防止できる。
【0026】
表地2と裏地3が、クッション材4に、接着剤で貼設してことにより、従来技術のキルティングが不要となり、表地2と裏地3の表面にフラットに形成することができ、凹凸を少なくすることができる。
【0027】
なお、本実施例では、表地2と裏地3と中綿5を、、ポリエステル系繊維で構成したが、ポリエステル系繊維を主として、レーヨン等と混ぜ合わせた原料で構成するようにしてもよい。
【符号の説明】
【0028】
1 ラグマット(敷部材)
2 表地(第1被覆部材)
3 裏地(第2被覆部材)
4 クッション材
5 中綿
7 接着剤
図1
図2