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  • 特開-BTメッシュネットワーク 図1
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023038208
(43)【公開日】2023-03-16
(54)【発明の名称】BTメッシュネットワーク
(51)【国際特許分類】
   H04W 84/20 20090101AFI20230309BHJP
   H04W 76/10 20180101ALI20230309BHJP
   H04W 84/10 20090101ALI20230309BHJP
【FI】
H04W84/20
H04W76/10
H04W84/10 110
【審査請求】有
【請求項の数】6
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022207727
(22)【出願日】2022-12-26
(62)【分割の表示】P 2020148409の分割
【原出願日】2015-03-14
(71)【出願人】
【識別番号】396006309
【氏名又は名称】曽根 利仁
(72)【発明者】
【氏名】曽根 利仁
【テーマコード(参考)】
5K067
【Fターム(参考)】
5K067AA21
5K067DD11
5K067DD17
5K067DD43
5K067EE25
5K067HH21
(57)【要約】
【課題】ブルートゥース(登録商標。以降、BTと称す)メッシュネットワークを構築する。
【解決手段】スレーブとして機能していないがマスタとして機能しているマスタノードまたはマスタとして機能していないがスレーブとして機能しているスレーブノードでないノードのみで形成されるブルートゥース(登録商標。以降、BTと称す)網目構造を利用するBTメッシュネットワークを備えるシステムにおいて、ノードをなしノード同士によるBTメッシュネットワーク上のBTユニキャストデータ通信を行う通信手段を有するBTノードを備える。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ことを特徴とするシステム。
【請求項2】
請求項1に記載のシステムに用いるBTノードを構成することを特徴とするBTデバイス。
【請求項3】
請求項1に記載のシステムに用いる通信手段を備えることを特徴とする集積回路。
【請求項4】
プロセッサを、
請求項1に記載のシステムに用いる通信手段として機能させるための制御プログラム。
【請求項5】
請求項1に記載のシステムに用いるBTノードへビーコンを送信する又は前記BTノードからビーコンを受信することを特徴とするBTデバイス。
【請求項6】
ことを特徴とする方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、BTメッシュネットワークに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、スキャタネット方法が知られる。例えば、特開2003-516095号公報に記載の技術は、スキャタネットにおけるピコネット間通信をスケジュールするシステムと方法とが開示され、第1のネットワークノードは容量割当てメッセージを第2のネットワークノードに送信し、そのメッセージは第2の端末から要求された容量を表すパラメータと第1の端末における利用可能な容量の表記とを含み、第2の端末はマッチング機能を実行して第1の端末との通信セションに割当て可能な相互に受け入れ可能な利用可能な容量があるかどうかを判断する技術が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2003-516095号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、従来のブルートゥース(登録商標。以降、BTと称す)メッシュネットワークは、BT網目構造(1a-1d)を、スレーブとして機能していないがマスタとして機能しているマスタノードまたはマスタとして機能していないがスレーブとして機能しているスレーブノードでないノードのみで形成することができないと言った問題があった。
【0005】
そこで、本発明の目的は、BT網目構造(1a-1d)を、スレーブとして機能していないがマスタとして機能しているマスタノードまたはマスタとして機能していないがスレーブとして機能しているスレーブノードでないノードのみで形成することができるシステム及び方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題を解決するために本発明のシステムは、スレーブとして機能していないがマスタとして機能しているマスタノードまたはマスタとして機能していないがスレーブとして機能しているスレーブノードでないノードのみで形成されるブルートゥース(登録商標。以降、BTと称す)網目構造を利用するBTメッシュネットワークを備えるシステムにおいて、前記ノードをなし前記ノード同士による前記BTメッシュネットワーク上のBTユニキャストデータ通信を行う通信手段を有するBTノードを備えることを特徴とする。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、システム及び方法は、BT網目構造(1a-1d)を、スレーブとして機能していないがマスタとして機能しているマスタノードまたはマスタとして機能していないがスレーブとして機能しているスレーブノードでないノードのみで形成することができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1】実施形態のスキャタネットの構成図の一例である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、本発明の実施の一形態について詳細に説明する。
【0010】
図1は実施形態のスキャタネットの構成図の一例である。例えば、スキャタネットは、ピコネット(図1の点線内)を構築するBT(ブルートゥース:登録商標)のマスタM、ピコネットに参加する少なくとも1つ以上のBTのスレーブS、BTパケットを送受信する図示させていない情報処理部、および各ポートがマスタMとスレーブSと情報処理部に繋がり、BTパケットを受信して他のポートへ転送するスイッチ部Swを備えるBTユニット1と、スレーブSを備え、該スレーブSを介してBTパケットを送受信するBTユニット1に接続する周辺機器をなすBTユニット2と、スレーブSを備え、該スレーブSを介してBTパケットを送受信するスキャタネットの端末をなすBTユニット3と、から構成され、BTユニット1が複数存在し、1つのピコネットに少なくとも1つ以上のスレーブSが参加可能であり、BTユニット1のスレーブSが他のBTユニット1のマスタMが構築したピコネットに参加してピコネット内通信を行うことで、ピコネット同士が網目構造に接続されたスキャタネットを構築し、BTユニット2、3のスレーブSが何れか1つのピコネットに参加してピコネット内通信を行いピコネット内で複数のBTユニット1~3が共存する。また、三つのスレーブSと一つのスイッチ部Swで構成されるBTユニット3を設けてもよい。
【0011】
BTユニット1~3などの装置は、CPU、ROM、RAMなどを有するコンピュータ部を備えている。BTユニット1のマスタMとスレーブSは、無線送受信部を共有している。
【0012】
スイッチ部Swは、L3スイッチを構成し、二つ又は三つのピコネットの経路管理をすべて行うFDB(Forwarding DataBase)などを備え、各ポートから受信したBTパケットを夫々のFDBなどに照らして他のポートへ転送することとなる。また、二つ又は三つのピコネットの中継点を構成し、該ピコネットから受信した各BTパケットをFDBなどに照らして、転送先となるBTユニット1、3を判定し、該BTユニット1、3を該BTパケットの転送先に指定して該BTユニット1、3側のポートに転送し、BTパケットの転送を受けたマスタMまたはスレーブSがBTパケットを該BTユニット1、3に送信することとなる。
【0013】
BTユニット1は、自己の識別情報などをピコネット識別情報とし、該ピコネット識別情報および自己のスレーブSが参加したピコネットのピコネット識別情報を含むビーコンを自己のマスタMから他のBTユニット1などに向けてブロードキャスト送信させるとともに、他のBTユニット1から受信したビーコンを基に自己のスレーブSを参加させるピコネットを選んでそこに参加させて、自己を含む3つのBTユニット1の環が他の環と連環する様に制御する。
【0014】
具体的には、BTユニット1aの場合に、受信したビーコンを基に一方のスレーブSが、自己を含む3つのBTユニット1の環が他の環と連環をなす条件に該当するBTユニット1bが構築したピコネットを選んで参加し、自己を含む3つのBTユニット1a、1b、1cを環にさせるとともに、受信したビーコンを基に他方のスレーブSが自己を含む3つのBTユニット1が、連環をなす条件に該当するBTユニット1dが構築したピコネットを選んで参加し、自己を含む3つのBTユニット1a、1b、1dを連環させることとなる。ここで、BTユニット1は、自己を含む3つのBTユニット1が連環を構成する適当なピコネットが見当たらない場合に、自己が接続していない他のBTユニット1が構築した任意のピコネットを見付けてそこに参加することとなる。
【0015】
上記実施形態において、スキャタネットは、BTユニット1において、自己が構築したピコネットと自己が参加した他のピコネットの識別情報を他のBTユニット1に通知する手段と、該他のBTユニット1から識別情報を取得し自己を含む3つのBTユニット1の環が他の環と連環させる様に自己が他のピコネットに参加する手段を備えることを特徴としてもよい。また、BTユニット1~3がマスタM、スイッチ部Sw、スレーブSなどを備えた通信用集積回路を備え、該通信用集積回路によりマスタM、スイッチ部Sw、スレーブSなどが制御されてBTユニット1~3を実現する構成としてもよい。また、同一エリア内でピコネットの乱立を防ぐために、各BTユニット1が同一エリア内のピコネットの数に応じて、BTユニット3として機能するようにしてもよい。
【0016】
以上の説明においては、通信制御プログラムを含む各種制御プログラムが、予めROMに格納されている場合について説明したが、制御プログラムを、コンピュータ部で読取可能な記憶媒体に記録するようにしてもよい。このような構成であれば、コンピュータ部によってプログラムが記憶媒体から読み取られ、読み取られたプログラムに従ってコンピュータ部が処理を実行すると、上記実施形態の各装置と同等の作用および効果が得られる。
【0017】
ここで、記憶媒体とは、RAM、ROM等の半導体記憶媒体、FD、HDD等の磁気記憶型記憶媒体、CD、DVD、BD等の光学的読取方式記憶媒体、MO等の磁気記憶型/光学的読取方式記憶媒体であって、電子的、磁気的、光学的等の読み取り方法のいかんにかかわらず、コンピュータ部で読み取り可能な記憶媒体であれば、どのような記憶媒体であってもよい。
【0018】
また、インターネット、LAN等のネットワークシステムを介して制御プログラムをダウンロードし、インストールして実行するように構成することも可能である。
【符号の説明】
【0019】
1~3…BTユニット,M…マスタ,S…スレーブ,Sw…スイッチ部
図1
【手続補正書】
【提出日】2023-03-01
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ブルートゥース(登録商標。以降、BTと称する)のマスタとして機能しているがBTのスレーブとして機能していないハブ装置を利用するハブ&スポーク構造の通信経路をBTメッシュネットワーク目構造の通信経路に利用せぬBTメッシュネットワークを構成するシステムにおいて、
前記マスタとして機能しているが前記スレーブとして機能していないマスタノードまたは前記スレーブとして機能しているが前記マスタとして機能していないスレーブノードでないBTノードをなし前記BTノード同士による前記BTメッシュネットワーク上のBTユニキャストデータ通信を行う通信手段を有するノードを備えることを特徴とするシステム。
【請求項2】
請求項1に記載のシステムに用いるノードを構成することを特徴とするBTデバイス。
【請求項3】
請求項1に記載のシステムに用いる通信手段を備えることを特徴とする集積回路。
【請求項4】
プロセッサを、
請求項1に記載のシステムに用いる通信手段として機能させるための制御プログラム。
【請求項5】
請求項1に記載のシステムに用いるノードへビーコンを送信する又は前記ノードからビーコンを受信することを特徴とするBTデバイス。
【請求項6】
ブルートゥース(登録商標。以降、BTと称する)のマスタとして機能しているがBTのスレーブとして機能していないハブ装置を利用するハブ&スポーク構造の通信経路をBTメッシュネットワーク目構造の通信経路に利用せぬBTメッシュネットワークを構成する方法において、
ノードは、前記マスタとして機能しているが前記スレーブとして機能していないマスタノードまたは前記スレーブとして機能しているが前記マスタとして機能していないスレーブノードでないBTノードをなし前記BTノード同士による前記BTメッシュネットワーク上のBTユニキャストデータ通信を行う通信過程を含むことを特徴とする方法。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0004
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0004】
ところで、従来のブルートゥース(登録商標。以降、BTと称する)メッシュネットワークは、マスタとして機能しているがスレーブとして機能していないマスタノードまたはスレーブとして機能しているがマスタとして機能していないスレーブノードでないBTノードがBTノード同士によるBTメッシュネットワーク上のBTユニキャストデータ通信を行うことができないと言った問題があった。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0005
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0005】
そこで、本発明の目的は、マスタとして機能しているがスレーブとして機能していないマスタノードまたはスレーブとして機能しているがマスタとして機能していないスレーブノードでないBTノードがBTノード同士によるBTメッシュネットワーク上のBTユニキャストデータ通信を行うことができるシステム及び方法を提供することにある。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0006
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0006】
上記課題を解決するため本発明のシステムは、ブルートゥース(登録商標。以降、BTと称する)のマスタとして機能しているがBTのスレーブとして機能していないハブ装置を利用するハブ&スポーク構造の通信経路をBTメッシュネットワーク目構造の通信経路に利用せぬBTメッシュネットワークを構成するシステムにおいて、前記マスタとして機能しているが前記スレーブとして機能していないマスタノードまたは前記スレーブとして機能しているが前記マスタとして機能していないスレーブノードでないBTノードをなし前記BTノード同士による前記BTメッシュネットワーク上のBTユニキャストデータ通信を行う通信手段を有するノードを備えることを特徴とする。
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0007
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0007】
本発明によれば、システム及び方法は、マスタとして機能しているがスレーブとして機能していないマスタノードまたはスレーブとして機能しているがマスタとして機能していないスレーブノードでないBTノードがBTノード同士によるBTメッシュネットワーク上のBTユニキャストデータ通信を行うことができる。