(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023038359
(43)【公開日】2023-03-16
(54)【発明の名称】車椅子障害者用電動型ゲーム盤移動機能器具
(51)【国際特許分類】
A63F 11/00 20060101AFI20230309BHJP
【FI】
A63F11/00 A
【審査請求】有
【請求項の数】1
【出願形態】書面
【公開請求】
(21)【出願番号】P 2023010553
(22)【出願日】2023-01-10
(71)【出願人】
【識別番号】522160963
【氏名又は名称】冨山 雅広
(72)【発明者】
【氏名】冨山 雅広
(57)【要約】
【課題】モーター及びベルトの組み合わせシステムで、身体障害者のボードゲーム時における対人距離問題に対応する。
【解決手段】モーター1を利用した並列ベルト2・12採用のシステムにより、一手順でゲーム盤を相手側へ安定して動かすことができる。対戦者のスイッチ3操作により、ゲーム移動板4が相手側へ、ベルト構造2によって動く。一般形式に近い、対戦者同士でゲーム行為の流れを作ることが可能な、ボードゲーム環境を障害者に提供できる。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
電動による車椅子障害者用ゲーム盤移動ボードゲーム支援器具。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、モーターを利用したゲーム盤移動機能がある器具のものである。
【背景技術】
【0002】
車椅子利用者同士の囲碁等ゲーム補助器具はなく、理由として相手との距離問題がある。それに対応するため、ゲーム盤自体を相手側に直線移動させる仕組みを作る。モーター及びベルトの組み合わせを複数利用し行う。
【0003】
並列のベルト構造をシステム全体で計4個組み合わせて行う。大型の二つはゲーム盤自体を動かすもので、あとの小型の二つはそれらを一センチほど持ち上げるものである。モーターを6個利用し、一人に移動用モーター一個、持ち上げ用二個を使い行う。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特許第6152211号広報
【特許文献2】
【非特許文献】
【0005】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
ボードゲーム盤を一定のスピードで盤上のコマ(碁石等)をずらすことなく、相手側に移動させることが重要になる。ゲームの流れを考え一手順でシステム動作を完了させなくてはならない。また、システムの大きさをゲーム環境に考慮し小型にする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
家庭用電源のモーター1を利用する。並列ベルト構造2・12を採用する。二つのスイッチ3をまとめた形態にし、二つのベルトの内側に棒7を取り付ける。並列ベルト構造2・12を重ねた構造にする
【発明の効果】
【0008】
モーター1・17利用により、動力と作動速度が安定する。一人につき並列ベルト構造2・12を採用、同時にベルト構造を利用してスイッチ停止させることで、一作業で本人側のシステム動作ができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【
図8】ゲーム盤移動時における摩擦軽減のための持ち上げ棒軸図である。
【発明を実施するための形態】
【00010】
一人に一システム、二つのシステムを合わせた形態でゲームを行う。モーター1を利用し、盤移動用並列ベルト2と、それらを持ち上げゲーム盤床部に接触させるリフト機能ベルト12の組み合わせで行う。持ち上げられて接している移動用並列ベルト2可動によりゲーム盤板4が相手側へ動く。ゲーム盤板4はシステム両端のローラー部19により挟まれ、上下のずれを防ぎながら直線方向に動く。
【実施例0011】
家庭用電源によるモーター1により動力を得た移動用並列ベルト2で、ゲーム盤を乗せた板4を移動させる。スイッチ部3は、二つのモーター1・17のスイッチが並べて取り付けてあり、手動で手前に倒すことでシステムが稼働する。移動用並列ベルト内側両端の裏面に取り付けられたスイッチ自動停止棒7があり、それにより全てのモーターが停止する。スイッチ自動停止棒7は並列ベルト内に等間隔で二つ付属させることで、相手側にゲーム盤が移動した時点で停止させることができる。モーター用のコンデンサー6、電池8が端にある。
【0012】
リフト用並列ベルト部の車輪9の回転により、取り付けられた持ち上げ棒10も回転し、複数ある持ち上げ棒によりパネル16が上がる。それにより板4が動き、ゲーム盤が相手側へ行く。移動用並列ベルト位置固定具13により、基本的に動作時のみリフト用棒10が上部パネルに接する。二本のリフト部固定棒11により動力部が全体的に固定される。
【0013】
パネル16の端にスイッチ3の開通口14がある。駆動ベルト15によりモーター1の動力が、並列ベルト2に伝わる。電池可動のモーター17で発生した力により、ギアボックス18頭を通じて、持ち上げ用リフト棒10を回転させ、パネル16を持ち上げる。
【0014】
ゲーム器具両端に多数配置されたローラー部19で、移動板を安定させ動かすことができる。移動板内部にある複数の小型押しばね20により振動を吸収する。押し上げ用棒10が取り付けられた車輪には、相手側盤移動時に生じる摩擦防止構造を備える。具体的に示すと、相手側盤移動時に、本人側並列ベルトが最高位置で止まっていた場合に摩擦が発生する。車輪軸内にある半円域内可動構造21で、押し上げ用棒10が傾き、本人の移動用並列ベルト部一体が全体的に低位置へ移動して、相手側への摩擦がなくなる。移動用並列ベルト2とリフト用並列ベルト12の回転向きの設定で可能になる。