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特開2023-38511情報処理装置、情報処理方法、情報処理プログラム及び情報処理システム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023038511
(43)【公開日】2023-03-17
(54)【発明の名称】情報処理装置、情報処理方法、情報処理プログラム及び情報処理システム
(51)【国際特許分類】
   G06Q 10/10 20230101AFI20230310BHJP
【FI】
G06Q10/10
【審査請求】未請求
【請求項の数】17
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021145278
(22)【出願日】2021-09-07
(71)【出願人】
【識別番号】516285984
【氏名又は名称】株式会社アンドパッド
(74)【代理人】
【識別番号】100158850
【弁理士】
【氏名又は名称】明坂 正博
(72)【発明者】
【氏名】山下 大輔
(72)【発明者】
【氏名】笹竹 洋
(72)【発明者】
【氏名】添田 悠央
【テーマコード(参考)】
5L049
【Fターム(参考)】
5L049AA11
(57)【要約】
【課題】利便性の高い予定管理の情報処理装置、情報処理方法、情報処理プログラム及び情報処理システムを提供すること。
【解決手段】本発明に係る情報処理装置は、日時を含む検索条件を受信する受信部と、対象者が担当する案件及び案件の日時を含む予定が記憶された記憶部を参照し、受信部が受信した検索条件に応じて、対象者を検索する検索部と、検索部による検索結果を送信する送信部と、を備える。
【選択図】図1

【特許請求の範囲】
【請求項1】
日時を含む検索条件を受信する受信部と、
対象者が担当する案件及び前記案件の日時を含む予定が記憶された記憶部を参照し、前記受信部が受信した前記検索条件に応じて、前記対象者を検索する検索部と、
前記検索部による検索結果を送信する送信部と、
を備えることを特徴とする情報処理装置。
【請求項2】
前記検索部による検索結果に対して表示の優先度を付与する優先度付与部、
を備えることを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項3】
前記優先度付与部は、
前記対象者又は前記対象者が属する組織への前記案件の発注量又は発注金額に応じて前記優先度を付与する、
ことを特徴とする請求項2に記載の情報処理装置。
【請求項4】
前記優先度付与部は、
前記対象者が有する技能に応じて前記優先度を付与する、
ことを特徴とする請求項2又は請求項3に記載の情報処理装置。
【請求項5】
前記優先度付与部は、
前記対象者の行動履歴に応じて前記優先度を付与する、
ことを特徴とする請求項2乃至請求項4のいずれかに記載の情報処理装置。
【請求項6】
前記記憶部には、
前記案件と、前記案件の位置情報とが対応づけて記憶され、
前記検索条件には、
前記案件を指定する情報が含まれ
前記優先度付与部は、
前記検索条件に含まれる案件の位置と、前記対象者が担当する案件の位置との距離又は移動時間に応じて前記優先度を付与する、
ことを特徴とする請求項2乃至請求項5のいずれかに記載の情報処理装置。
【請求項7】
前記記憶部には、
前記案件と、前記案件の作業日時とが対応づけて記憶され、
前記優先度付与部は、
前記検索条件に含まれる案件と、前記対象者が担当する案件との作業日時に応じて前記優先度を付与する、
ことを特徴とする請求項2乃至請求項6のいずれかに記載の情報処理装置。
【請求項8】
前記受信部は、
前記優先項目の指定を受信し、
前記優先度付与部は、
前記受信部が受信した前記優先項目の指定に応じて前記優先度を付与する、
ことを特徴とする請求項2乃至請求項7のいずれかに記載の情報処理装置。
【請求項9】
前記検索部は、
前記検索条件に含まれる前記日時の案件を検索し、
前記送信部は、
前記検索部が検索した前記日時の案件及び前記案件に対応付けられた対象者を送信する、
ことを特徴とする請求項1乃至請求項8のいずれかに記載の情報処理装置。
【請求項10】
前記記憶部には、
前記案件に、案件名、案件の作業又は工事の内容、該案件を担当する対象者及び位置情報の少なくとも1以上が対応付けて記憶され、
前記送信部は、
前記受信部が受信した案件に対応付けられた前記案件名、前記案件の作業又は工事の内容、前記案件を担当する対象者及び前記位置情報の少なくとも1以上を送信する、
ことを特徴とする請求項1乃至請求項9のいずれかに記載の情報処理装置。
【請求項11】
前記記憶部には、
前記案件と、前記案件の関係者の連絡先とが対応付けて記憶され、
前記受信部は、
前記案件の指定を受信し、
前記検索部は、
前記記憶部を参照し、前記受信部が受信した案件の作業又は工事の完了が遅れる場合に連絡が必要となる関係者の連絡先を検索する、
ことを特徴とする請求項1乃至請求項10のいずれかに記載する情報処理装置。
【請求項12】
前記担当者の予定を管理する管理部を備え、
前記記憶部には、
前記案件と、前記案件に必要な機材、車両、設備の少なくとも1以上とが対応付けて記憶され、
前記管理部は、
前記案件に必要な機材、車両、設備の少なくとも1以上に応じて、前記担当者の予定を管理する管理部を備える、
ことを特徴とする請求項1乃至請求項11のいずれかに記載の情報処理装置。
【請求項13】
請求項2乃至請求項12のいずれかに記載の情報処理装置と、
前記情報処理装置から送信される情報を受信する受信部と、前記受信部で受信される情報の少なくとも一部を表示する表示部と、を備えるユーザ端末と、を具備し、
前記ユーザ端末の表示部は、
前記優先度に応じて、前記検索部による検索結果を表示する、
ことを特徴とする情報処理システム。
【請求項14】
前記情報処理装置の記憶部には、
前記案件と、前記案件の位置情報とが対応付けて記憶され、
前記ユーザ端末の表示部は、
前記案件の位置情報に基づいて、前記案件の位置を地図上に表示する、
ことを特徴とする請求項13に記載の情報処理システム。
【請求項15】
前記情報処理装置の記憶部には、
前記案件と、前記案件の状態とが対応付けて記憶され、
前記ユーザ端末の表示部は、
前記案件の状態に応じて異なる態様で前記案件を表示する、
ことを特徴とする請求項13又は請求項14に記載の情報処理システム。
【請求項16】
受信部が、日時を含む検索条件を受信する工程と、
検索部が、対象者が担当する案件及び前記案件の日時を含む予定が記憶された記憶部を参照し、前記受信部が受信した前記検索条件に応じて、前記対象者を検索する工程と、
送信部が、前記検索部による検索結果を送信する工程と、
を有することを特徴とする情報処理方法。
【請求項17】
コンピュータを、
日時を含む検索条件を受信する受信部、
対象者が担当する案件及び前記案件の日時を含む予定が記憶された記憶部を参照し、前記受信部が受信した前記検索条件に応じて、前記対象者を検索する検索部、
前記検索部による検索結果を送信する送信部、
として機能させることを特徴とする情報処理プログラム。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報処理装置、情報処理方法、情報処理プログラム及び情報処理システムに関する。
【背景技術】
【0002】
建築などの分野では種々の工程及び人員を管理する必要があることから様々な予定管理が提案されている。例えば、築工事の現場写真の真偽を判別して、建築工事の質向上と円滑な進捗を図れる建築工事の現場写真・進捗の管理システムが提案されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2012-141831号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、簡単な修理、点検(例えば、トイレ交換、エアコン交換など)、掃除などの作業は工期が短く(1~数時間程度)、1日のうちに場所の異なる複数の現場を回るのが通常であり、従来から提案される予定管理では対応が難しいという問題があった。
【0005】
本発明は、上記課題を鑑みてなされたものであり、利便性の高い予定管理の情報処理装置、情報処理方法、情報処理プログラム及び情報処理システムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記の課題を解決すべく、本発明に係る情報処理装置は、日時を含む検索条件を受信する受信部と、対象者が担当する案件及び案件の日時を含む予定が記憶された記憶部を参照し、受信部が受信した検索条件に応じて、対象者を検索する検索部と、検索部による検索結果を送信する送信部と、を備える。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、利便性の高い予定管理の情報処理装置、情報処理方法、情報処理プログラム及び情報処理システムを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1】実施形態に係る情報処理システムの概略構成図の一例である。
図2】実施形態に係るサーバの構成図の一例である。
図3】実施形態に係るサーバの記憶装置に記憶されているデータベースの一例である。
図4】実施形態に係るサーバの機能ブロック図の一例である。
図5】実施形態に係るユーザ端末の構成図及び機能ブロック図の一例である。
図6】実施形態に係るユーザ端末の表示装置に表示される画面の一例である。
図7】実施形態に係るユーザ端末の表示装置に表示される画面の一例である。
図8】実施形態に係るユーザ端末の表示装置に表示される画面の一例である。
図9】実施形態に係る情報処理システムによる処理の一例を示すフローチャートである。
図10】実施形態に係る情報処理システムによる処理の一例を示すフローチャートである。
図11】実施形態に係る情報処理システムによる処理の一例を示すフローチャートである。
図12】実施形態に係る情報処理システムによる処理の一例を示すフローチャートである。
図13】実施形態に係る情報処理システムによる処理の一例を示すフローチャートである。
図14】実施形態の変形例2に係る情報処理システムによる処理の一例を示すフローチャートである。
図15】実施形態の変形例3に係る情報処理システムによる処理の一例を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、図面を参照して本発明の実施形態を説明する。なお、以下の説明において、対象者には、案件の依頼者、第1ユーザ及び第2ユーザの少なくとも1以上が含まれる。また、第1ユーザの所属する組織を第1組織ともいい、第2ユーザの所属する組織を第2組織ともいう。また、組織には、種々の法人、組合、機構、個人、団体、事業体などが含まれる。なお、下記説明では、第1組織に所属する第1ユーザが第2組織に所属する第2ユーザに案件を依頼する構成となっているが、組織内(例えば、自社内)に作業者がいる場合、第1組織に所属する第1ユーザが作業者(第2ユーザ)となることもある。
【0010】
[実施形態]
初めに、図1を参照して情報処理システム1の構成について説明する。情報処理システム1は、サーバ2(情報処理装置)と、このサーバ2とネットワーク4を介して接続されたユーザ端末3とを備える。図1に示す例では、情報処理システム1は、サーバ2、ユーザ端末3を各々1つずつ備える構成となっているが、情報処理システム1が備えるサーバ2、ユーザ端末3の数はそれぞれ任意である。なお、サーバ2、ユーザ端末3は、デスクトップ型PC(Personal Computer)、タブレット型PC、スマートフォンなどであってよい。
【0011】
(サーバ2)
図2は、サーバ2の構成図である。図2は、サーバ2の主なハード構成を示しており、サーバ2は、通信IF200A、記憶装置200B、CPU200Cがバスを介して接続された構成を有する。なお、図2では図示していないが、サーバ2は、入力装置(例えば、マウス、キーボード、タッチパネルなど)や表示装置(CRT(Cathode Ray Tube)、液晶ディスプレイ、有機ELディスプレイなど)などを備えていてもよい。
【0012】
通信IF200Aは、他の装置(実施形態では、ユーザ端末3)と通信するためのインターフェースである。
【0013】
記憶装置200Bは、例えば、HDD(Hard Disk Drive)や半導体記憶装置(SSD(Solid State Drive))である。記憶装置200Bには、各種情報や情報処理プログラムが記憶されている。
【0014】
図3は、サーバ2の記憶装置に記憶されているデータベース(以下、DBともいう)の一例である。記憶装置200Bには、図3に示すように第1ユーザDB1、第2ユーザDB2、案件DB3、組織DB4などのデータベース及び情報処理プログラムが記憶されている。なお、情報(データ)をどのように対応付けて記憶装置200Bに記憶させるかは任意である。また、必ずしも第1ユーザDB1、第2ユーザDB2、案件DB3、組織DB4とする必要はなく、またデータベース形式とする必要もない。
【0015】
(第1ユーザDB1)
第1ユーザDB1には、作業又は工事(以下、単に作業という)を請け負い管理する第1組織に所属する第1ユーザ(以下、管理者ともいう)の情報が記憶されている。第1ユーザDB1には、例えば、所属する第1組織のID(以下、第1組織IDともいう)、氏名、肩書など第1ユーザの属性を表す情報(以下、第1属性情報ともいう)が第1ユーザIDに対応付けて記憶されている。
なお、第1ユーザDB1に記憶される上記情報は一例であり、どのような情報を第1ユーザDB1に記憶させるかは任意である。
【0016】
(第2ユーザDB2)
第2ユーザDB2には、第1ユーザから案件を依頼され、実際に案件の作業を行う第2組織に所属する第2ユーザ(以下、ともいう作業者)の情報が記憶されている。第2ユーザDB2には、例えば、所属する第2組織のID(以下、第2組織IDともいう)、氏名、年齢又は年代、有する技能(例えば、内装、外構などの作業種別と、各作業種別の経験年数など)など第2ユーザの属性を表す情報(以下、第2属性情報ともいう)が第2ユーザIDに対応付けて記憶されている。
なお、第2ユーザDB2に記憶される上記情報は一例であり、どのような情報を第2ユーザDB2に記憶させるかは任意である。
【0017】
(案件DB3)
案件DB3には、案件名、案件の依頼者名、依頼者の連絡先、案件の管理者である第1ユーザの第1ユーザID、案件の作業者である第2ユーザの第2ユーザID、案件の作業の内容(例えば、トイレ交換など)、作業種別(例えば、内装、外構など)、住所(位置情報)、作業日時(例えば、何年何月何日何時~何年何月何日何時)、案件の状態(例えば、作業報告の有無、作業日時や作業者の仮押さえ、打合完了、作業完了、修正完了などの情報)などの情報(以下、案件情報ともいう)が案件IDに対応付けて記憶されている。
なお、案件DB3に記憶される上記情報は一例であり、どのような情報を案件DB3に記憶するかは任意である。
【0018】
(組織DB4)
組織DB4には、組織名(例えば企業名など)、住所、連絡先、所属する第1ユーザの第1ユーザIDが第1組織IDに対応付けて記憶されている。
また、組織DB4には、組織名(例えば企業名など)、住所、連絡先、所属する第2ユーザの第2ユーザIDが第2組織IDに対応付けて記憶されている。
また、組織DB4には、第1組織と、この第1組織と取引がある第2組織とが対応付けて記憶されている。
また、組織DB4には、第1組織と、第2組織と、前記第1組織が前記第2組織へ発注した案件の発注量又は発注金額とが対応づけて記憶されている。これにより、どの第1
組織がどの第2組織へどれだけ案件を発注したか発注量又は発注金額が判定できる。
なお、第2組織に発注する所定期間(例えば、週間、月間、年間など)の案件の発注量又は発注金額(以下、予算ともいう)が予め決まっている場合には、第2組織と該第2組織へ発注する案件の予算とを対応付けて組織DB4に登録しておいてもよい。
なお、組織DB4に記憶される上記情報は一例であり、どのような情報を組織DB4に記憶するかは任意である。
【0019】
記憶装置200Bに記憶された各種情報(例えば、第1ユーザDB1、第2ユーザDB2、案件DB3、組織DB4に記憶された情報)の一部又は全部は、USB(Universal Serial Bus)メモリや外付けHDDなどの外部記憶装置やネットワーク4を介して接続された他の情報処理装置の記憶装置に記憶されてもよい。この場合、サーバ2は、外部記憶装置や他の情報処理装置の記憶装置に記憶された各種情報を参照又は取得する。
【0020】
CPU200Cは、実施形態に係るサーバ2を制御し、図示しないROM及びRAMなどを備える。
【0021】
(サーバ2の機能)
図4は、サーバ2の機能ブロック図である。図4に示すように、サーバ2は、受信部201、送信部202、記憶装置制御部203、認証部204、検索部205、優先度付与部206などの機能を備える。なお、図4に示す機能は、CPU200Cが、記憶装置200Bに記憶されている情報処理プログラムを実行することで実現される。
【0022】
受信部201は、ネットワーク4を介してユーザ端末3から送信される情報を受信する。
受信部201は、例えば、検索条件を受信する。この検索条件には、例えば、日時、案件を指定する情報、優先項目の指定などが含まれる。
【0023】
送信部202は、ネットワーク4を介してユーザ端末3へ情報を送信する。
送信部202は、例えば、検索部205による検索結果を送信する。この検索結果には、例えば、検索部205が検索した日時の案件及び案件に対応付けられた第1ユーザ及び第2ユーザが含まれる。また、検索結果には、例えば、受信部201が受信した案件に対応付けられた案件名、案件の作業の内容、案件を担当する第1ユーザ、作業者である第2ユーザ、及び位置情報の少なくとも1以上が含まれる。
【0024】
記憶装置制御部203(登録部)は、記憶装置200Bを制御する。記憶装置制御部203は、例えば、記憶装置200Bへの情報の書き込みや読み出しを行う。
【0025】
認証部204は、例えば、ユーザによるログインを認証する。
【0026】
検索部205は、例えば、記憶装置200Bを参照し、受信部201が受信した検索条件に応じて、第1ユーザ及び第2ユーザを検索する。
また、検索部205は、例えば、検索条件に含まれる日時の案件を検索する。
また、検索部205は、例えば、記憶装置200Bを参照し、受信部201が受信した案件の作業の完了が遅れる場合に連絡が必要となる関係者の連絡先を検索する。
【0027】
優先度付与部206は、例えば、検索部205による検索結果に対して表示の優先度を付与する。
優先度付与部206は、例えば、第2組織への案件の発注量又は発注金額に応じて優先度を付与する。この場合、優先度付与部206は、例えば、第2組織への案件の発注量又は発注金額が公平となるように、発注量又は発注金額が少ないほど高い優先度を付与する。
なお、第2組織に発注する所定期間(例えば、週間、月間、年間など)の案件の発注量又は発注金額(以下、予算ともいう)が予め決まっている場合には、組織DB4に登録しておいた予算の消化率を算出し、消化率が低い第2組織に所属する第2ユーザに付与する優先度を高くするようにしてもよい。
なお、消化率は下記(1)式で算出できる。
消化率=(発注済みの発注量又は予定発注金額/予算)×100(%)・・・(1)
また、優先度付与部206は、例えば、第2ユーザが有する技能に応じて優先度を付与する。この場合、優先度付与部206は、例えば、案件の作業種別(例えば、内装、外構など)に一致する技能を有する第2ユーザに高い優先度を付与する。この際、例えば、案件の作業種別(例えば、内装、外構など)に一致する技能を有する第2ユーザが複数人いる場合、経験年数の長い第2ユーザほど高い優先度を付与してもよい。
また、優先度付与部206は、例えば、検索条件に含まれる案件の位置と、第2ユーザが作業を担当する案件の位置との距離又は移動時間に応じて優先度を付与する。この場合、優先度付与部206は、例えば、距離又は移動時間が短いほど高い優先度を付与する。
また、優先度付与部206は、例えば、受信部201が受信した優先項目の指定に応じて優先度を付与する。
【0028】
(ユーザ端末3)
ユーザ端末3は、本情報処理システム1の第1ユーザがデータベース(第1ユーザDB1、第2ユーザDB2、案件DB3、組織DB4)へ情報を登録したり、登録した情報を閲覧や編集するための端末である。
【0029】
図5は、ユーザ端末3の構成図である。なお、図5(a)は、ユーザ端末3の主なハード構成を示しており、ユーザ端末3は、通信IF300A、記憶装置300B、入力装置300C、表示装置300D、CPU300Eがバスを介して接続された構成を有する。
【0030】
通信IF300Aは、他の装置(実施形態では、サーバ2)と通信するためのインターフェースである。
【0031】
記憶装置300Bは、例えば、HDD(Hard Disk Drive)や半導体記憶装置(SSD(Solid State Drive))である。記憶装置300Bには、端末の識別子や情報処理プログラムなどが記憶される。端末の識別子は、ユーザ端末3を識別するための識別子である。ユーザ端末3から送信する情報に端末の識別子を付与することで、サーバ2は、受信した情報がどのユーザ端末3から送信されたものであるかを判定することができる。なお、端末の識別子は、IP(Internet Protocol)アドレス、MAC(Media Access Control)アドレスなどを利用してもよく、サーバ2がユーザ端末3に対して付与するようにしてもよい。
【0032】
入力装置300Cは、例えば、キーボード、マウス、タッチパネルなどの入力デバイスであるが、入力可能であれば、他の装置や機器であってもよい。また、音声入力装置であってもよい。
【0033】
表示装置300Dは、例えば、液晶ディスプレイ、プラズマディスプレイ、有機ELディスプレイなどであるが、表示可能であれば他の装置や機器(例えば、CRT:Cathode Ray Tube)であってもよい。表示装置300Dは、表示装置制御部305の指示に基づいて画面を表示する。
【0034】
CPU300Eは、実施形態に係るユーザ端末3を制御し、図示しないROM及びRAMを備える。
【0035】
図5(b)は、ユーザ端末3の機能ブロック図である。図5(b)に示すように、ユーザ端末3は、受信部301、送信部302、記憶装置制御部303、入力受付部304、表示装置制御部305などの機能を有する。なお、図5(b)に示す機能は、CPU300Eが、記憶装置300Bに記憶されている情報処理プログラムを実行することで実現される。
【0036】
受信部301は、例えば、サーバ2から送信される情報を受信する。
【0037】
送信部302は、例えば、入力受付部304で受け付けた入力操作に応じた情報をサーバ2へ送信する。
【0038】
記憶装置制御部303は、記憶装置300Bを制御する。記憶装置制御部303は、例えば、記憶装置300Bを制御して情報の書き込みや読み出しを行う。
【0039】
入力受付部304は、入力装置300Cからの入力操作を受け付ける。
【0040】
表示装置制御部305は、表示装置300Dを制御し、受信部301で受信した情報などを表示装置300Dに表示させる。
表示装置制御部305は、例えば、付与された優先度に応じて、サーバ2から送信された検索部205による検索結果を表示させる。
また、表示装置制御部305は、例えば、サーバ2から送信される案件の位置情報に基づいて、案件の位置を地図上に表示させる。
また、表示装置制御部305は、例えば、案件の状態に応じて異なる態様で案件を表示させる。
【0041】
(表示画面)
図6図8は、情報処理システム1のユーザ端末3の表示装置300Dに表示される画面の一例を示す図である。以下、図6図8を参照して、情報処理システム1のユーザ端末3の表示装置300Dに表示される画面の一例について説明する。なお、図1図5を参照して説明した構成と同一の構成には同一の符号を付して重複する説明を省略する。なお、既に述べたように、サーバ2が、表示装置(CRT(Cathode Ray Tube)、液晶ディスプレイ、有機ELディスプレイなど)を備え、サーバ2の表示装置に図6図8に示す画面を表示可能に構成してもよい。
【0042】
図6は、ユーザ端末3の表示装置300D(表示部)に表示される画面G1の一例である。第1ユーザが、ユーザ端末3の入力装置300Cを操作して、図6に示す画面G1の入力枠1101には検索条件(例えば、第1ユーザ名(担当者名))を入力して検索ボタン1102を選択すると、サーバ2の検索部205が検索した入力枠1101に入力した検索条件に合致する案件が表示される。図6に示す例では、作業者ごとに案件が分類して表示される。
また、ユーザ端末3の表示装置300Dには、案件の状態(例えば、作業報告の有無、作業日時や作業者の仮押さえ、打合完了、作業完了、修正完了など)に応じて異なる態様で案件が表示される。図6に示す例では、表示態様が各案件の状態に応じた背景となる。なお、どのような状態の場合にどのような態様で案件を表示装置300Dに表示するかは任意であり、図8に示す例に限られない。
【0043】
図7は、ユーザ端末3の表示装置300D(表示部)に表示される画面G2の一例である。第1ユーザが、ユーザ端末3の入力装置300Cを操作して、図6に示す画面G1から案件を選択すると選択した案件の詳細が画面G2に示すように表示される。
実施形態では、案件の詳細として、案件名1201、顧客名1202、案件ラベル(案件の種別)1203、住所1204、担当営業(第1ユーザ)1005、案件位置が表示された地図1006、日付1007、時間1008、作業担当(第2ユーザ)1009、備考や注意事項などのメモ1010などが表示される。なお、本実施形態では、案件DB3に登録されていない情報(例えば、第1ユーザや第2ユーザなど、詳細のいずれか1以上の情報)は空欄となる。
【0044】
図8は、ユーザ端末3の表示装置300D(表示部)に表示される画面G3の一例である。図8の画面G3は、案件の作業の完了が遅れる場合に連絡が必要となる関係者の連絡先を表示する画面である。第1ユーザが、ユーザ端末3の入力装置300Cを操作して、作業の完了が遅れる案件を入力すると、サーバ2の検索部205は、サーバ2の検索部205が検索した連絡が必要となる関係者の連絡先が一覧表示される。図8に示す例では、関係者の連絡先の情報として、案件名、依頼者、電話番号、メールアドレス、住所などが表示される。
【0045】
(情報処理)
図9図13は、情報処理システム1の情報処理の一例を示すフローチャートである。以下、図9図13を参照して、情報処理システム1の情報処理について説明する。以下の説明では、既に第1組織、第2組織、第1ユーザ、第2ユーザの情報がサーバ2の記憶装置200Bの第1ユーザDB1、第2ユーザDB2、組織DB4にそれぞれ登録されているものとする。なお、図1図8を参照して説明した構成と同一の構成には同一の符号を付して重複する説明を省略する。なお、既に述べたように、サーバ2が、入力装置(例えば、マウス、キーボード、タッチパネルなど)や表示装置(CRT(Cathode Ray Tube)、液晶ディスプレイ、有機ELディスプレイなど)を備え、サーバ2の入力装置から情報を入力可能に構成してもよい。
【0046】
(案件登録処理)
図9は、情報処理システム1の案件登録処理の一例を示すフローチャートである。以下、図9を参照して、情報処理システム1の案件登録処理の一例について説明する。
【0047】
(ステップS101)
第1ユーザは、ユーザ端末3の入力装置300Cを操作して、案件名を入力する。入力装置300Cを操作して入力された情報は、入力受付部304で受け付けられ、送信部302からネットワーク4を介してサーバ2へ送信される。ユーザ端末3から送信された情報は、サーバ2の受信部201で受信される。
【0048】
(ステップS102)
第1ユーザは、ユーザ端末3の入力装置300Cを操作して、担当者である第1ユーザの第1ユーザID、作業者である第2ユーザの第2ユーザIDの情報を入力する。入力装置300Cを操作して入力された情報は、入力受付部304で受け付けられ、送信部302からネットワーク4を介してサーバ2へ送信される。ユーザ端末3から送信された情報は、サーバ2の受信部201で受信される。
なお、第1ユーザ(担当者)、第2ユーザ(作業者)が決まっていない場合は、このステップの処理はスキップしてもよい。
【0049】
(ステップS103)
第1ユーザは、ユーザ端末3の入力装置300Cを操作して、その他の情報、例えば、案件の作業の内容、作業種別、住所(位置情報)、作業日時、案件の状態(例えば、作業報告の有無、作業日時や作業者の仮押さえ、打合完了、作業完了、修正完了などの情報)などの情報を入力する。入力装置300Cを操作して入力された情報は、入力受付部304で受け付けられ、送信部302からネットワーク4を介してサーバ2へ送信される。ユーザ端末3から送信された情報は、サーバ2の受信部201で受信される。
なお、このステップにおいても、決まっていない項目については入力をスキップしてもよい。
【0050】
(ステップS104)
サーバ2の受信部201は、ユーザ端末3から送信された情報を受信する。サーバ2の記憶装置制御部203は、受信部201が受信した情報を案件DB3に記憶する。
【0051】
なお、図9の説明では、ステップS101~ステップS103の処理を続けて行っているが、ステップS101~ステップS103の処理を別々に独立して行ってもよい。また、ステップS103で入力する情報についても、すべての項目を一度に登録する必要はなく、別々に独立して登録してもよい。
【0052】
(第1検索処理)
図10は、情報処理システム1の第1検索処理の一例を示すフローチャートである。第1検索処理では、情報処理システム1は、任意の第1ユーザの担当案件や任意の種別の案件を検索し、検索した案件を状態に応じた態様で表示する。以下、図10を参照して、情報処理システム1の第1検索処理の一例について説明する。
【0053】
(ステップS201)
第1ユーザは、ユーザ端末3の入力装置300Cを操作して、検索条件、例えば任意の第1ユーザ名又は案件の種別などを検索条件として入力する。入力装置300Cを操作して入力された情報は、入力受付部304で受け付けられ、送信部302からネットワーク4を介してサーバ2へ送信される。
【0054】
(ステップS202)
サーバ2の受信部201は、ユーザ端末3から送信された検索条件を受信する。サーバ2の検索部205は、案件DB3を参照し、検索条件に合致する案件を検索する。検索部205は、例えば、受信部201が受信した第1ユーザ又は案件の種別に対応付けられた案件を検索する。
【0055】
(ステップS203)
サーバ2の送信部202は、ユーザ端末3へ検索部205が検索した結果(検索結果)を送信する。検索結果には、検索部205が検索した案件の案件名、担当者である第1ユーザ、作業者である第2ユーザ、案件の作業の内容(例えば、トイレ交換など)、作業種別、住所(位置情報)、作業日時、案件の状態などの情報が含まれる。
【0056】
(ステップS204)
ユーザ端末3の受信部301は、サーバ2から送信された検索結果を受信する。ユーザ端末3の表示装置制御部305は、受信部301が受信した検索結果を、案件の状態(例えば、作業報告の有無、作業日時や作業者の仮押さえ、打合完了、作業完了、修正完了など)に応じて異なる態様で案件が表示させる。この結果、表示装置300Dには、案件の状態(例えば、作業報告の有無、作業日時や作業者の仮押さえ、打合完了、作業完了、修正完了など)に応じて異なる態様で案件が表示される。
【0057】
(第2検索処理)
図11は、情報処理システム1の第2検索処理の一例を示すフローチャートである。第2検索処理では、情報処理システム1は、任意の日時に予定の空いている第2ユーザ(作業者)を検索し、第2ユーザを所定の優先度順に表示する。以下、図11を参照して、情報処理システム1の第2検索処理の一例について説明する。
【0058】
(ステップS301)
第1ユーザは、ユーザ端末3の入力装置300Cを操作して、日時を検索条件として入力する。入力装置300Cを操作して入力された情報は、入力受付部304で受け付けられ、送信部302からネットワーク4を介してサーバ2へ送信される。
【0059】
(ステップS302)
サーバ2の検索部205は、案件DB3を参照し、検索条件に含まれる日時に予定のない、換言すると、検索条件に含まれる日時にどの案件にも対応付けられていない第2ユーザを検索する。
【0060】
(ステップS303)
サーバ2の優先度付与部206は、検索部205が検索した第2ユーザに優先度を付与する。優先度付与部206は、例えば、検索部205が検索した第2ユーザが所属する第2組織への案件の発注量又は発注金額に応じて優先度を付与してもよいし、第2ユーザが有する技能に応じて優先度を付与するようにしてもよい。また、第1ユーザにより優先項目(発注量又は発注金額、第2ユーザが有する技能のいずれか)が指定されている場合、優先度付与部206は、例えば、受信部201が受信した優先項目の指定に応じて優先度を付与するようにしてもよい。
【0061】
(ステップS304)
サーバ2の送信部202は、ユーザ端末3へ検索部205による検索結果(例えば、検索した第2ユーザと所属する第2組織の情報)と、優先度付与部206が付与した優先度とを送信する。
【0062】
(ステップS305)
ユーザ端末3の受信部301は、サーバ2から送信された検索結果及び付与された優先度を受信する。ユーザ端末3の表示装置制御部305は、受信部301が受信した検索結果を付与された優先度順に表示させる。表示装置300Dには、受信部301が受信した検索結果が付与された優先度順に表示される。
【0063】
(第3検索処理)
図12は、情報処理システム1の第3検索処理の一例を示すフローチャートである。第3検索処理では、情報処理システム1は、案件を指定すると該案件の作業予定日時に予定の空いている第2ユーザ(作業者)を検索し、移動距離又は移動時間に応じて表示する。以下、図12を参照して、情報処理システム1の第3検索処理の一例について説明する。
【0064】
(ステップS401)
第1ユーザは、ユーザ端末3の入力装置300Cを操作して、任意の案件を検索条件として入力する。入力装置300Cを操作して入力された情報は、入力受付部304で受け付けられ、送信部302からネットワーク4を介してサーバ2へ送信される。
【0065】
(ステップS402)
サーバ2の検索部205は、案件DB3を参照し、検索条件に含まれる案件の作業日時に予定のない、換言すると、検索条件に含まれる案件の作業日時にどの案件にも対応付けられていない第2ユーザを検索する。
【0066】
(ステップS403)
サーバ2の優先度付与部206は、検索部205が検索した第2ユーザに優先度を付与する。優先度付与部206は、検索部205が検索した第2ユーザの担当案件のうち、検索条件に含まれる案件の作業開始時間前の直前の案件(作業開始時間前でかつ直近の案件)を特定する。次いで、優先度付与部206は、検索条件に含まれる案件の位置と、特定した第2ユーザが検索条件に含まれる案件の直前に担当する案件の位置との距離又は移動時間に応じて優先度を付与する。例えば、優先度付与部206は、距離又は移動時間が短いほど高い優先度を付与する。
【0067】
(ステップS404)
サーバ2の送信部202は、ユーザ端末3へ検索部205による検索結果(例えば、検索した第2ユーザと所属する第2組織の情報)と、優先度付与部206が付与した優先度とを送信する。
【0068】
(ステップS405)
ユーザ端末3の受信部301は、サーバ2から送信された検索結果及び付与された優先度を受信する。ユーザ端末3の表示装置制御部305は、受信部301が受信した検索結果を付与された優先度順に表示させる。表示装置300Dには、受信部301が受信した検索結果が付与された優先度順に表示される。
【0069】
なお、上記第3検索処理において、移動時間T1が検索条件に含まれる案件の開始予定(作業日時の開始時)と、特定した第2ユーザが検索条件に含まれる案件の直前に担当する案件の終了予定(作業日時の終了時)との間の時間(T2)よりも長い(T1>T2)第2ユーザは、検索部205による検索から除外するようにしてもよい。
【0070】
(第4検索処理)
図13は、情報処理システム1の第4検索処理の一例を示すフローチャートである。第4検索処理では、情報処理システム1は、案件を指定すると該案件の作業の完了が遅れそうな場合に連絡が必要な依頼主を検索して、担当者(第1ユーザ)に依頼主の連絡先を表示する。以下、図13を参照して、情報処理システム1の第4検索処理の一例について説明する。
【0071】
(ステップS501)
第1ユーザは、ユーザ端末3の入力装置300Cを操作して、作業の完了が遅れそうな案件を検索条件として入力する。入力装置300Cを操作して入力された情報は、入力受付部304で受け付けられ、送信部302からネットワーク4を介してサーバ2へ送信される。
【0072】
(ステップS502)
サーバ2の検索部205は、案件DB3を参照し、検索条件に含まれる案件に対応付けられた第2ユーザを検索する。また、サーバ2の検索部205は、案件DB3を参照し、検索条件に含まれる案件に対応付けられた第1ユーザを検索する。
【0073】
(ステップS503)
サーバ2の検索部205は、検索した第2ユーザが作業する案件のうちステップS501で受信部201が受信した案件よりも作業日時が後でかつ同日の案件を検索する。なお、作業が1日で終了しないと思われる場合には、「同日」を検索条件から外してもよい。
【0074】
(ステップS504)
サーバ2の検索部205は、案件DB3を参照し、ステップS502で検索した案件に対応付けられた依頼者の連絡先を検索する。
【0075】
(ステップS505)
サーバ2の送信部202は、ユーザ端末3へ検索部205が検索した検索結果(例えば、検索した案件、案件の依頼者、及び連絡先)を、ステップS502で検索した第1ユーザのユーザ端末3へ送信する。
【0076】
(ステップS505)
ユーザ端末3の受信部301は、サーバ2から送信された検索結果を受信する。ユーザ端末3の表示装置制御部305は、受信部301が受信した検索結果を表示させる。表示装置300Dには、受信部301が受信した検索結果が表示される。
【0077】
以上のように、実施形態に係るサーバ2(情報処理装置)は、日時を含む検索条件を受信する受信部201と、第2ユーザが担当する案件及び案件の日時を含む予定が記憶された記憶装置200B(記憶部)を参照し、受信部201が受信した検索条件に応じて、対象者を検索する検索部205と、検索部205による検索結果を送信する送信部202と、を備える。
このため、任意の日時に予定の入っていない第2ユーザを提示することができ、利便性が向上する。
【0078】
また、実施形態に係るサーバ2(情報処理装置)は、検索部205による検索結果に対して表示の優先度を付与する優先度付与部206を備える。
例えば、優先度付与部206は、第2ユーザが所属する第2組織への案件の発注量又は発注金額に応じて優先度を付与する。この場合、例えば、週間、月間、年間での発注量又は発注金額が少ない第2組織に所属する第2ユーザに付与する優先度を高くすることで、ユーザ端末3において、月間や年間の発注量又は発注金額が少ない第2組織に所属する第2ユーザが上位に表示されるため、作業業者に公平に案件を割り振ることができ利便性が高い。
また、例えば、優先度付与部206は、第2ユーザが有する技能に応じて優先度を付与する。この場合、案件の作業に対応可能な技能を有する第2ユーザに付与する優先度を高くすることで、ユーザ端末3において、案件の作業に対応可能な技能を有する第2ユーザが上位に表示されるため利便性が高い。
【0079】
また、実施形態に係るサーバ2(情報処理装置)の記憶装置200B(記憶部)には、案件と、案件の位置情報とが対応づけて記憶されている。
そして、サーバ2の受信部201が受信する検索条件には、案件を指定する情報が含まれ、優先度付与部206は、検索条件に含まれる案件の位置と、第2ユーザが担当する案件の位置との距離又は移動時間に応じて優先度を付与する。
このため、ユーザ端末3において、指定した案件に近い現場で作業する予定の第2ユーザが上位に表示されるため利便性が高い。
【0080】
また、実施形態に係るサーバ2(情報処理装置)の受信部201は、優先項目の指定を受信する。そして、サーバ2の優先度付与部206は、受信部201が受信した優先項目の指定に応じて優先度を付与する。
このため、どの項目を優先するかを指定することができ利便性が高い。
【0081】
また、実施形態に係るサーバ2(情報処理装置)の検索部205は、検索条件に含まれる日時の案件を検索し、送信部202は、検索部205が検索した日時の案件及び案件に対応付けられた第1ユーザ及び第2ユーザを送信する。
このため、任意の日時の案件と、該案件の第1ユーザ及び第2ユーザがわかるため利便性が高い。
【0082】
また、実施形態に係るサーバ2(情報処理装置)の記憶装置200B(記憶部)には、案件に、案件名、案件の作業の内容、該案件を担当する第1ユーザ、該案件の作業を担当する第2ユーザ及び位置情報の少なくとも1以上が対応付けて記憶されている。
そして、サーバ2の送信部202は、受信部201が受信した案件に対応付けられた案件名、案件の作業の内容、案件を担当する第1ユーザ、該案件の作業を担当する第2ユーザ及び位置情報の少なくとも1以上を送信する。
このため、ユーザは、案件の詳細を確認することができ利便性が高い。
【0083】
また、実施形態に係るサーバ2(情報処理装置)の記憶装置200B(記憶部)には、案件と、案件の関係者の連絡先とが対応付けて記憶されている。
そして、サーバ2の受信部201は、案件の指定を受信し、検索部205は、記憶装置200Bを参照し、受信部201が受信した案件の作業の完了が遅れる場合に連絡が必要となる関係者の連絡先を検索し、送信部202は、検索部205での検索結果を送信する。
このため、ユーザは、作業が遅れる場合など、連絡を要する連絡先を知ることができ利便性が高い。
【0084】
また、実施形態に係るユーザ端末3は、サーバ2(情報処理装置)から送信される情報を受信する受信部301と、受信部301で受信される情報の少なくとも一部を表示する表示装置300D(表示部)とを備える。そして、ユーザ端末3の表示装置300Dは、サーバ2の優先度付与部206が付与した優先度に応じて、サーバ2の検索部205による検索結果を表示する。
このように、サーバ2の優先度付与部206が付与した優先度に応じて、サーバ2の検索部205による検索結果を表示するので利便性が高い。
【0085】
また、実施形態に係るサーバ2(情報処理装置)の記憶装置200B(記憶部)には、案件と、案件の位置情報とが対応付けて記憶されている。そして、ユーザ端末3の表示装置300D(表示部)は、案件の位置情報に基づいて、案件の位置を地図上に表示する。
このため、案件の位置が地図上に表示され利便性が高い。
【0086】
また、実施形態に係るサーバ2(情報処理装置)の記憶装置200B(記憶部)には、案件と、案件の状態とが対応付けて記憶されている。そして、ユーザ端末3の表示装置300D(表示部)は、案件の状態に応じて異なる態様で案件を表示する。
このため、案件の状態を一目で把握することができ利便性が高い。
【0087】
[実施形態の変形例1]
なお、上記実施形態では、優先度付与部206は、検索部205による検索結果に対して表示の優先度を付与する際に、例えば、第2組織への案件の発注量又は発注金額、予算の消化率の他、例えば、第2ユーザが有する技能に応じて優先度を付与しているが、さらに第2ユーザの行動履歴や作業単価に応じて表示の優先度を付与するようにしてもよい。
例えば、第2ユーザの行動履歴や作業単価に応じて表示の優先度を付与する場合、例えば、作業で訪問した現場、状況報告(例えば、作業の完了報告など)の有無、システムの利用状況(例えば、情報処理システム1を利用している時間の多寡や第2ユーザが所持するスマートフォンなどの携帯端末での位置情報の共有状況などでもよい)、作業単価を第2ユーザIDに対応付けて第2ユーザDB2に記憶しておく。
そして、優先度付与部206は、検索部205による検索結果に対して表示の優先度を付与する際に、情報処理システム1を利用している時間が多い第2ユーザや第2ユーザが所持するスマートフォンなどの携帯端末での位置情報の共有時間が長い第2ユーザ、過去に案件を担当したことがある第2ユーザ、作業単価が低い第2ユーザにより高い優先度を付与する。
【0088】
また、優先度付与部206は、情報処理システム1を利用している時間(利用時間が長いほど高いスコアを付与する)、第2ユーザが所持するスマートフォンなどの携帯端末での位置情報の共有時間の長さ(共有時間が長いほど高いスコアを付与する)、過去に訪問したことがあるか否か(訪問回数が多いほど高いスコアを付与する)、作業単価(作業単価が低いほど高いスコアを付与する)に応じてスコアを算出し、該スコアに応じて優先度を付与するようにしてもよい(スコアが高いほど付与される優先度が高い)。
また、第2ユーザに対する利用者からの評価を受け付け、該評価に応じて優先度を付与するようにしてもよい。この場合、優先度付与部206は、検索部205による検索結果に対して表示の優先度を付与する際に、利用者からの評価が高いほど第2ユーザに高い優先度を付与する。
【0089】
[実施形態の変形例2]
なお、上記実施形態1の図12を参照して説明した第3検索処理では、優先度付与部206は、検索条件に含まれる案件の位置と、第2ユーザが作業を担当する案件の位置との距離又は移動時間に応じて優先度を付与しているが、この変形例2では、検索条件に含まれる案件の開始予定(作業日時の開始時)と、第2ユーザが作業を担当する案件の終了予定(作業日時の終了時)間(以下、隙間時間ともいう)についても考慮した形態について説明する。
【0090】
以下、実施形態の変形例2に係る情報処理システム1での第5検索処理について図14を参照して説明する。
【0091】
(ステップS601)
第1ユーザは、ユーザ端末3の入力装置300Cを操作して、任意の案件を検索条件として入力する。入力装置300Cを操作して入力された情報は、入力受付部304で受け付けられ、送信部302からネットワーク4を介してサーバ2へ送信される。
【0092】
(ステップS602)
サーバ2の検索部205は、案件DB3を参照し、検索条件に含まれる案件の作業日時に予定のない、換言すると、検索条件に含まれる案件の作業日時にどの案件にも対応付けられていない第2ユーザを検索する。
【0093】
(ステップS603)
サーバ2の優先度付与部206は、検索部205が検索した第2ユーザの担当案件のうち、検索条件に含まれる案件の作業開始時間前の直前の案件(作業開始時間前でかつ直近の案件)を特定する。
【0094】
(ステップS604)
サーバ2の優先度付与部206は、検索条件に含まれる案件の位置と、特定した第2ユーザが検索条件に含まれる案件の直前に担当する案件の位置との距離又は移動時間に応じてスコアを算出する。例えば、優先度付与部206は、距離又は移動時間が短いほど高いスコアを算出する。
【0095】
(ステップS605)
サーバ2の優先度付与部206は、検索条件に含まれる案件の開始予定(作業日時の開始時)と、特定した第2ユーザが検索条件に含まれる案件の直前に担当する案件の終了予定(作業日時の終了時)間(以下、隙間時間ともいう)に応じてスコアを算出する。例えば、優先度付与部206は、隙間時間が短いほど高いスコアを算出する。
【0096】
(ステップS606)
サーバ2の優先度付与部206は、ステップS604及びS605で算出したスコアに応じて優先度を付与する。例えば、優先度付与部206は、ステップS604及びS605で算出したスコアを加算し、高いスコアほど高い優先度を付与する。
【0097】
(ステップS607)
サーバ2の送信部202は、ユーザ端末3へ検索部205による検索結果(例えば、検索した第2ユーザと所属する第2組織の情報)と、優先度付与部206が付与した優先度とを送信する。
【0098】
(ステップS608)
ユーザ端末3の受信部301は、サーバ2から送信された検索結果及び付与された優先度を受信する。ユーザ端末3の表示装置制御部305は、受信部301が受信した検索結果を付与された優先度順に表示させる。表示装置300Dには、受信部301が受信した検索結果が付与された優先度順に表示される。
【0099】
なお、上記第5検索処理において、移動時間>隙間時間(隙間時間よりも移動時間が長い)となる第2ユーザは、検索部205による検索から除外するようにしてもよい。
【0100】
[実施形態の変形例3]
また、上記実施形態及び変形例1~2において、サーバ2の記憶装置200B(記憶部)に案件と、案件に必要な機材、車両、設備の少なくとも1以上とを対応付けて記憶する。また、記憶装置200Bには、資材管理データベース(資材管理DB)を記憶する。この資材管理DBには、例えば、資材IDと、資材名、資材を所有する組織の組織ID、使用開始日、使用終了日、資材を使用する案件の案件ID、資材を使用する第2ユーザ(作業者)の第2ユーザIDとを対応付けて記憶する。
そして、サーバ2に第2ユーザの予定を管理する管理部を備え、該管理部は、案件に必要な機材、車両、設備の少なくとも1以上に応じて、第2ユーザの予定を管理するように構成してもよい。
【0101】
(資材管理処理)
なお、資材の管理は、例えば、以下に説明するようにして行ってもよい。
図15は、情報処理システム1の資材管理処理の一例を示すフローチャートである。以下、図15を参照して、情報処理システム1の資材管理処理の一例について説明する。
【0102】
(ステップS701)
サーバ2の受信部201は、第2ユーザによる資材使用の申請を受信する。
【0103】
(ステップS702)
サーバ2の資材管理部は、資材管理DBを参照する。
【0104】
(ステップS703)
サーバ2の資材管理部は、申請のあった第2ユーザに対応付けられた組織の資材の情報、具体的には、資材名及び予約内容の情報を取得し、該情報を申請のあった第2ユーザのユーザ端末へ送信するよう指示する。送信部202は、該情報を申請のあった第2ユーザの端末へ送信する。
【0105】
(ステップS704)
サーバ2の受信部201は、資材使用の申請の確定を受信する。
【0106】
(ステップS705)
サーバ2の資材管理部208は、ユーザ端末3から受け付けられた資材の予約内容を資材管理DBへ登録する。
【0107】
なお、上記資材管理処理において、第1ユーザが資材使用の申請を行える構成としてもよい。
【0108】
このように構成することで、案件に必要な機材、車両、設備の状況(例えば、必要な機材、車両、設備が使用可能か否かなど)に応じて、第2ユーザの予定を管理することができ、作業に必要な機材、車両、設備が使用可能でないにも関わらず案件に第2ユーザをアサインするなどの虞がなく利便性が高い。
【0109】
その他、上記実施形態及び変形例は、何れも本発明を実施するにあたっての具体化の一例を示したものに過ぎず、これによって本発明の技術的範囲が限定的に解釈されてはならないものである。すなわち、本発明はその要旨、またはその主要な特徴から逸脱することなく、様々な形で実施することができる。
【産業上の利用可能性】
【0110】
本発明の情報処理装置、情報処理方法及び情報処理プログラムは、予定管理などに好適に利用することができる。
【符号の説明】
【0111】
1 情報処理システム
2 サーバ(情報処理装置)
200A 通信IF
200B 記憶装置
200C CPU
201 受信部
202 送信部
203 記憶装置制御部
204 認証部
205 検索部
206 優先度付与部
3 ユーザ端末
300A 通信IF
300B 記憶装置
300C 入力装置
300D 表示装置
300E CPU
301 受信部
302 送信部
303 記憶装置制御部
304 入力受付部
305 表示装置制御部
4 ネットワーク
DB1 第1ユーザデータベース
DB2 第2ユーザデータベース
DB3 案件データベース
DB4 組織データベース

図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15