(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023038538
(43)【公開日】2023-03-17
(54)【発明の名称】システム
(51)【国際特許分類】
B65G 1/137 20060101AFI20230310BHJP
【FI】
B65G1/137 A
【審査請求】未請求
【請求項の数】9
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021145319
(22)【出願日】2021-09-07
(71)【出願人】
【識別番号】000003078
【氏名又は名称】株式会社東芝
(71)【出願人】
【識別番号】598076591
【氏名又は名称】東芝インフラシステムズ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110003708
【氏名又は名称】弁理士法人鈴榮特許綜合事務所
(72)【発明者】
【氏名】小島 秀隆
(72)【発明者】
【氏名】赤木 琢磨
【テーマコード(参考)】
3F522
【Fターム(参考)】
3F522AA02
3F522BB01
3F522DD04
3F522DD05
3F522DD22
3F522DD32
3F522EE15
3F522FF02
3F522FF04
3F522JJ02
3F522LL57
3F522LL63
(57)【要約】
【課題】物品が投入された容器を効果的に保管することができるシステムを提供する。
【解決手段】実施形態によれば、システムは、ソータと、自動搬送装置と、を備える。前記ソータは、第1のトレイと、投入機構と、を備える。第1のトレイは、物品を積載する。投入機構は、前記第1のトレイから前記物品を容器に投入する。前記自動搬送装置は、把持機構と、駆動機構と、プロセッサと、を備える。把持機構は、前記容器を把持する。駆動機構は、前記把持機構を上下方向に移動させる。プロセッサは、前記把持機構を用いて、前記ソータから前記物品が投入された前記容器を取得し、前記把持機構及び前記駆動機構を用いて、前記ソータから前記物品を投入された前記容器を高さ方向に前記容器を格納する棚に収納する。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ソータと、自動搬送装置と、を備えるシステムであって、
前記ソータは、
物品を積載する第1のトレイと、
前記第1のトレイから前記物品を容器に投入する投入機構と、
を備え、
前記自動搬送装置は、
前記容器を把持する把持機構と、
前記把持機構を上下方向に移動させる駆動機構と、
前記把持機構を用いて、前記ソータから前記物品が投入された前記容器を取得し、
前記把持機構及び前記駆動機構を用いて、前記ソータから前記物品を投入された前記容器を高さ方向に前記容器を格納する棚に収納する、
プロセッサと、
を備える、
システム。
【請求項2】
前記投入機構により前記物品が投入される位置に前記容器を支持する第1の積載台を備え、
前記自動搬送装置は、前記容器を積載する第2のトレイを備え、
前記プロセッサは、前記ソータから前記物品が投入された前記容器を前記第1の積載台から取得した後に、前記把持機構を用いて前記第2のトレイが積載する空の前記容器を前記第1の積載台にセットする、
請求項1に記載のシステム。
【請求項3】
前記プロセッサは、前記投入機構が投入した前記物品により前記容器が所定量となった場合、前記把持機構を用いて前記ソータから前記物品が投入された前記容器を取得する、
請求項1又は2に記載のシステム。
【請求項4】
前記プロセッサは、前記把持機構及び前記駆動機構を用いて、前記棚から空の前記容器を取得し、前記第2のトレイに積載する、
請求項2に記載のシステム。
【請求項5】
前記第1の積載台は、前記容器の位置を維持するガイドを備える、
請求項2に記載のシステム。
【請求項6】
前記ソータに再投入される前記物品を格納する前記容器を積載する第2の積載台を備え、
前記プロセッサは、
前記把持機構及び前記駆動機構を用いて、前記ソータから前記物品が投入された前記容器を前記棚から取得し、
前記把持機構を用いて、前記第2の積載台に前記容器を積載する、
請求項1乃至5の何れか1項に記載のシステム。
【請求項7】
前記プロセッサは、前記把持機構を用いて、空の前記容器を前記第2の積載台から取得する、
請求項6に記載のシステム。
【請求項8】
前記第2の積載台は、コンベアである、
請求項6又は7に記載のシステム。
【請求項9】
前記棚は、複数の棚段を備える、
請求項1乃至8の何れか1項に記載のシステム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明の実施形態は、システムに関する。
【背景技術】
【0002】
ソータを用いて各シュートに物品を投入するシステムが提供されている。そのようなシステムは、物品の宛先などに応じて、シュートを通じて物品を容器に区分する。
【0003】
従来、システムは、倉庫などにおいて、物品が投入された容器を所定の領域に2次元的に配置する。そのため、システムは、容器を保管するために広いスペースを確保する必要がある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
上記の課題を解決するため、物品が投入された容器を効果的に保管することができるシステムを提供する。
【課題を解決するための手段】
【0006】
実施形態によれば、システムは、ソータと、自動搬送装置と、を備える。前記ソータは、第1のトレイと、投入機構と、を備える。第1のトレイは、物品を積載する。投入機構は、前記第1のトレイから前記物品を容器に投入する。前記自動搬送装置は、把持機構と、駆動機構と、プロセッサと、を備える。把持機構は、前記容器を把持する。駆動機構は、前記把持機構を上下方向に移動させる。プロセッサは、前記把持機構を用いて、前記ソータから前記物品が投入された前記容器を取得し、前記把持機構及び前記駆動機構を用いて、前記ソータから前記物品を投入された前記容器を高さ方向に前記容器を格納する棚に収納する。
【図面の簡単な説明】
【0007】
【
図1】
図1は、第1の実施形態に係る区分システムの構成例を示すブロック図である。
【
図2】
図2は、第1の実施形態に係るトートの設置例を示す上面図である。
【
図3】
図3は、第1の実施形態に係るトートの設置例を示す側面図である。
【
図4】
図4は、第1の実施形態に係る棚の例を示す図である。
【
図5】
図5は、第1の実施形態に係る区分システムの制御系の構成例を示すブロック図である。
【
図6】
図6は、第1の実施形態に係る区分制御装置の構成例を示すブロック図である。
【
図7】
図7は、第1の実施形態に係るソータ制御装置の構成例を示すブロック図である。
【
図8】
図8は、第1の実施形態に係るCTU制御装置の構成例を示すブロック図である。
【
図9】
図9は、第1の実施形態に係るCTUの側面図である。
【
図10】
図10は、第1の実施形態に係るCTUの構成例を示すブロック図である。
【
図11】
図11は、第1の実施形態に係る区分先情報の構成例を示す図である。
【
図12】
図12は、第1の実施形態に係る区分システムの動作例を示す図である。
【
図13】
図13は、第1の実施形態に係る区分システムの動作例を示す図である。
【
図14】
図14は、第1の実施形態に係る区分制御装置の動作例を示すフローチャートである。
【
図15】
図15は、第1の実施形態に係るソータ制御装置の動作例を示すフローチャートである。
【
図16】
図16は、第1の実施形態に係るCTU制御装置の動作例を示すフローチャートである。
【
図17】
図17は、第2の実施形態に係る区分システムの動作例を示す図である。
【
図18】
図18は、第2の実施形態に係る区分制御装置の動作例を示すフローチャートである。
【
図19】
図19は、第2の実施形態に係るソータ制御装置の動作例を示すフローチャートである。
【
図20】
図20は、第2の実施形態に係るCTU制御装置の動作例を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下、図面を参照して実施形態について説明する。
実施形態に係る区分システムは、各物品を区分先に区分する。区分システムは、ソータ及び高層ケース搬送ロボット(Case Transfer Unit(CTU))を用いて、区分先に対応するシュートに物品を投入する。区分システムは、シュートを通じて物品をトートに投入する。また、区分システムは、物品が投入された容器をCTUに乗せて棚に格納する。
【0009】
図1は、実施形態に係る区分システム100の構成例を示す。
図1が示すように、区分システム100は、インダクション3、スキャナ4、ソータ5、複数のCTU7、複数のトート8、複数の棚9及び複数のカゴ車200などを備える。
【0010】
ここで、区分システム100は、インダクション3、スキャナ4、及びソータ5の順に物品を運搬する。
【0011】
インダクション3は、ソータ5に物品を投入する。インダクション3は、オペレータ又はロボットなどによって投入される物品を受領する。インダクション3は、コンベアなどを用いて、投入された物品を搬送してソータ5に投入する。
【0012】
スキャナ4は、物品に添付されているコードを読み取る。たとえば、スキャナ4は、インダクション3に搬送される物品のコードを撮影可能な位置に設置される。スキャナ4は、搬送されている物品からコードを読み取る。
【0013】
コードは、物品を識別するIDをエンコードして得られる。また、スキャナ4は、文字認識処理(OCR(Optical Character Recognition)処理)などによって、物品に添付されているIDの文字列を読み取るものであってもよい。
【0014】
ソータ5は、投入された物品を区分する。ここでは、ソータ5は、トレイ51(第1のトレイ)、プッシャー52、及びシュート53などから構成される。
【0015】
ソータ5は、物品をトレイ51に積載して搬送する。トレイ51は、所定の方向(
図1において、右方向)に移動する。
ソータ5は、トレイ51が所定のシュート53の前に到着したタイミングでプッシャー52を用いてトレイ51からシュート53に物品を押し出す。
【0016】
プッシャー52(投入機構)は、トレイ51に積載されている物品をトート8に投入する。プッシャー52は、物品の区分先に応じて特定のシュート53に物品を押し出す。プッシャー52は、インダクション3がトレイ51に物品を載せる手前で、物品を押し出す方向の対向方向に位置する。
【0017】
シュート53は、トレイ51が移動する方向と平行に並んで複数個設置されている。シュート53は、トレイ51から押し出された物品が通過する搬送路である。シュート53は、トレイ51から下方に向かう斜面状に形成されている。
ソータ5は、シュート53からトート8に物品を投入する。
【0018】
ソータ5は、トレイ51とプッシャー52とから構成されてもよいし、クロスベルトで構成されても、AGVで構成されても、あるいは他の仕組みであってもよい。ここでは、トレイ51とプッシャー52とを備えるソータ5を例として説明する。
【0019】
トート8は、ソータ5から物品が投入される容器である。トート8は、シュート53に隣接して複数個設置されている。トート8は、シュート53を通過する物品を受領可能な位置に設置されている。ここでは、トート8は、上面が開放された箱状に形成されている。
【0020】
カゴ車200は、払い出されるトート8を格納する容器である。たとえば、カゴ車200は、トート8を格納した状態で移動可能な構造である。
【0021】
CTU7は、物品を積載して搬送する自動搬送装置である。CTU7は、物品が投入されたトート8を取得する。CTU7は、トート8を取得すると、棚9に移動する。棚9に移動すると、CTU7は、トート8を棚9に収納する。
CTU7については、後に詳述する。
【0022】
棚9は、複数のトート8を収納する。棚9について、後に詳述する。
【0023】
次に、トート8の設置例について説明する。
図2は、トート8の設置例を示す上面図である。また、
図3は、トート8の設置例を示す側面図である。
【0024】
図2及び
図3が示すように、区分システム100は、トート8を積載する積載台6(第1の積載台)を備える。
積載台6は、シュート53からの物品を受領可能な所定の高さ(プッシャー52から投入される物品を受領可能な位置)にトート8を支持する。
【0025】
積載台6は、コード61及びガイド62などを備える。
コード61は、対応するシュート53(又は積載台6)を示す識別子をエンコードして得られたコードである。たとえば、コード61は、バーコード又は二次元コードなどである。コード61は、シュート53に向く面と対向する面に形成されている。
【0026】
ガイド62は、トート8の位置を維持するためのガイドである。ガイド62は、所定の高さに形成されている。ガイド62は、シュート53とトート8との間の第1の辺、及び、当該辺に垂直な2つの第2の辺から構成される。即ち、ガイド62は、第1の辺に対向する辺が開放した矩形上に形成されている。
なお、積載台6は、下部などに、さらにトート8を収納可能な構造であってもよい。
【0027】
トート8は、コード81などを備える。
コード81は、トート8を示す識別子をエンコードして得られたコードである。たとえば、コード81は、バーコード又は二次元コードなどである。コード81は、シュート53に向く面と対向する面に形成されている。
【0028】
次に、棚9について説明する。
図4は、棚9の構造例を示す。
棚9は、所定の高さに形成されている。また、棚9は、CTU7がトート8を取得又は収容可能な構造である。
【0029】
図4が示すように、棚9は、高さ方向に並んで形成される複数の棚段91などを備える。
棚段91は、トート8を積載可能な奥行きを有する。また、棚段91は、所定の幅を有する。棚段91は、幅方向にトート8を積載する。ここでは、棚段91は、幅方向に4つのトート8を格納する。また、棚段91は、正面方向(又は背面方向)において開放されている。
【0030】
コード92は、棚位置及びトート位置を示す識別子をエンコードして得られたコードである。たとえば、コード92は、バーコード又は二次元コードなどである。トートの配置位置に対応して、棚板に貼付される。
【0031】
棚9は、棚段91により、高さ方向に並べてトート8を収納する。
【0032】
次に、区分システム100の制御系について説明する。
図5は、区分システム100の制御系を示す。
図5が示すように、区分システム100は、インダクション3、スキャナ4、ソータ5、上位装置2、CTU7、区分制御装置10、ソータ制御装置20及びCTU制御装置30などを備える。
【0033】
区分制御装置10は、インダクション3、スキャナ4、上位装置2、ソータ制御装置20及びCTU制御装置30に接続する。また、ソータ制御装置20は、ソータ5に接続する。また、CTU制御装置30は、CTU7に接続する。
【0034】
上位装置2は、物品と物品の区分先(行先)とを示す区分先情報を区分制御装置10に送信する。区分先情報については、後に詳述する。
たとえば、上位装置2は、WMS(Warehouse Management System)である。たとえば、上位装置2は、PCなどから構成される。
【0035】
区分制御装置10は、上位装置2からの区分先情報に従って、ソータ5及びCTU7を制御する。区分制御装置10は、ソータ制御装置20を通じてソータ5を制御する。また、区分制御装置10は、CTU制御装置30を通じてCTU7を制御する。たとえば、区分制御装置10は、WES(Warehouse Execution System)である。区分制御装置10については、後に詳述する。
【0036】
ソータ制御装置20は、区分制御装置10からの制御信号に従ってソータ5を制御する。ソータ制御装置20は、ソータ5のコントローラとして機能する。たとえば、ソータ制御装置20は、WCS(Warehouse Control System)である。ソータ制御装置20については、後に詳述する。
【0037】
CTU制御装置30は、区分制御装置10からの制御信号に従ってCTU7を制御する。CTU制御装置30は、CTU7のコントローラとして機能する。たとえば、CTU制御装置30は、WCSである。CTU制御装置30については、後に詳述する。
【0038】
次に、区分制御装置10について説明する。
図6は、区分制御装置10の構成例を示すブロック図である。
図6が示すように、区分制御装置10は、プロセッサ11、ROM12、RAM13、NVM14、通信部15、操作部16及び表示部17などを備える。
【0039】
プロセッサ11と、ROM12、RAM13、NVM14、通信部15、操作部16及び表示部17と、は、データバスなどを介して互いに接続する。
なお、区分制御装置10は、
図6が示すような構成の他に必要に応じた構成を具備したり、区分制御装置10から特定の構成が除外されたりしてもよい。
【0040】
プロセッサ11は、区分制御装置10全体の動作を制御する機能を有する。プロセッサ11は、内部キャッシュ及び各種のインターフェースなどを備えてもよい。プロセッサ11は、内部メモリ、ROM12又はNVM14が予め記憶するプログラムを実行することにより種々の処理を実現する。
【0041】
なお、プロセッサ11がプログラムを実行することにより実現する各種の機能のうちの一部は、ハードウエア回路により実現されるものであってもよい。この場合、プロセッサ11は、ハードウエア回路により実行される機能を制御する。
【0042】
ROM12は、制御プログラム及び制御データなどが予め記憶された不揮発性のメモリである。ROM12に記憶される制御プログラム及び制御データは、区分制御装置10の仕様に応じて予め組み込まれる。
【0043】
RAM13は、揮発性のメモリである。RAM13は、プロセッサ11の処理中のデータなどを一時的に格納する。RAM13は、プロセッサ11からの命令に基づき種々のアプリケーションプログラムを格納する。また、RAM13は、アプリケーションプログラムの実行に必要なデータ及びアプリケーションプログラムの実行結果などを格納してもよい。
【0044】
NVM14は、データの書き込み及び書き換えが可能な不揮発性のメモリである。NVM14は、たとえば、HDD(Hard Disk Drive)、SSD(Solid State Drive)又はフラッシュメモリなどから構成される。NVM14は、区分制御装置10の運用用途に応じて制御プログラム、アプリケーション及び種々のデータなどを格納する。
【0045】
通信部15は、インダクション3、スキャナ4、上位装置2、ソータ制御装置20及びCTU制御装置30などと通信するためのインターフェースである。たとえば、通信部15は、ネットワークを通じてインダクション3、スキャナ4、上位装置2、ソータ制御装置20及びCTU制御装置30などとデータを送受信するためのインターフェースである。通信部15は、ソータ制御装置20を介してソータ5に接続する。また、通信部15は、CTU制御装置30を介してCTU7に接続する。たとえば、通信部15は、有線又は無線のLAN(Local Area Network)接続をサポートするインターフェースである。
【0046】
通信部15は、ソータ5及びCTU7を制御するためのインターフェースとして機能する。
【0047】
なお、通信部15は、インダクション3と通信するためのインターフェース、スキャナ4と通信するためのインターフェース、上位装置2と通信するためのインターフェース、ソータ制御装置20と通信するためのインターフェース及びCTU制御装置30と通信するためのインターフェースから構成されるものであってもよい。
【0048】
操作部16は、オペレータから種々の操作の入力を受け付ける。操作部16は、入力された操作を示す信号をプロセッサ11へ送信する。操作部16は、タッチパネルから構成されてもよい。
【0049】
表示部17は、プロセッサ11からの画像データを表示する。たとえば、表示部17は、液晶モニタから構成される。操作部16がタッチパネルから構成される場合、表示部17は、操作部16と一体的に形成されてもよい。
【0050】
次に、ソータ制御装置20について説明する。
図7は、ソータ制御装置20の構成例を示すブロック図である。
図7が示すように、ソータ制御装置20は、プロセッサ21、ROM22、RAM23、NVM24、通信部25、ソータインターフェース26、操作部27及び表示部28などを備える。
【0051】
プロセッサ21と、ROM22、RAM23、NVM24、ソータインターフェース26、通信部25、操作部27及び表示部28と、は、データバスなどを介して互いに接続する。
なお、ソータ制御装置20は、
図7が示すような構成の他に必要に応じた構成を具備したり、ソータ制御装置20から特定の構成が除外されたりしてもよい。
【0052】
プロセッサ21は、ソータ制御装置20全体の動作を制御する機能を有する。プロセッサ21は、内部キャッシュ及び各種のインターフェースなどを備えてもよい。プロセッサ21は、内部メモリ、ROM22又はNVM24が予め記憶するプログラムを実行することにより種々の処理を実現する。
【0053】
なお、プロセッサ21がプログラムを実行することにより実現する各種の機能のうちの一部は、ハードウエア回路により実現されるものであってもよい。この場合、プロセッサ21は、ハードウエア回路により実行される機能を制御する。
【0054】
ROM22は、制御プログラム及び制御データなどが予め記憶された不揮発性のメモリである。ROM22に記憶される制御プログラム及び制御データは、ソータ制御装置20の仕様に応じて予め組み込まれる。
【0055】
RAM23は、揮発性のメモリである。RAM23は、プロセッサ21の処理中のデータなどを一時的に格納する。RAM23は、プロセッサ21からの命令に基づき種々のアプリケーションプログラムを格納する。また、RAM23は、アプリケーションプログラムの実行に必要なデータ及びアプリケーションプログラムの実行結果などを格納してもよい。
【0056】
NVM24は、データの書き込み及び書き換えが可能な不揮発性のメモリである。NVM24は、たとえば、HDD、SSD又はフラッシュメモリなどから構成される。NVM24は、ソータ制御装置20の運用用途に応じて制御プログラム、アプリケーション及び種々のデータなどを格納する。
【0057】
通信部25は、区分制御装置10などと通信するためのインターフェースである。たとえば、通信部25は、ネットワークを通じて区分制御装置10などとデータを送受信するためのインターフェースである。たとえば、通信部25は、有線又は無線のLAN接続をサポートするインターフェースである。
【0058】
ソータインターフェース26は、ソータ5と通信するためのインターフェースである。
【0059】
操作部27は、オペレータから種々の操作の入力を受け付ける。操作部27は、入力された操作を示す信号をプロセッサ21へ送信する。操作部27は、タッチパネルから構成されてもよい。
【0060】
表示部28は、プロセッサ21からの画像データを表示する。たとえば、表示部28は、液晶モニタから構成される。操作部27がタッチパネルから構成される場合、表示部28は、操作部27と一体的に形成されてもよい。
【0061】
なお、通信部25とソータインターフェース26とは、一体的に形成されるものであってもよい。
【0062】
プロセッサ21は、区分制御装置10からの制御信号に従ってソータ5を制御する。たとえば、プロセッサ21は、ソータ5に所定の物品を所定のシュートに区分させる。たとえば、プロセッサ21は、当該物品が当該シュートに到達するタイミングで当該物品を当該シュートに押し出す。
【0063】
次に、CTU制御装置30について説明する。
図8は、CTU制御装置30の構成例を示すブロック図である。
図8が示すように、CTU制御装置30は、プロセッサ31、ROM32、RAM33、NVM34、通信部35、CTUインターフェース36、操作部37及び表示部38などを備える。
【0064】
プロセッサ31と、ROM32、RAM33、NVM34、CTUインターフェース36、通信部35、操作部37及び表示部38と、は、データバスなどを介して互いに接続する。
なお、CTU制御装置30は、
図8が示すような構成の他に必要に応じた構成を具備したり、CTU制御装置30から特定の構成が除外されたりしてもよい。
【0065】
プロセッサ31は、CTU制御装置30全体の動作を制御する機能を有する。プロセッサ31は、内部キャッシュ及び各種のインターフェースなどを備えてもよい。プロセッサ31は、内部メモリ、ROM32又はNVM34が予め記憶するプログラムを実行することにより種々の処理を実現する。
【0066】
なお、プロセッサ31がプログラムを実行することにより実現する各種の機能のうちの一部は、ハードウエア回路により実現されるものであってもよい。この場合、プロセッサ31は、ハードウエア回路により実行される機能を制御する。
【0067】
ROM32は、制御プログラム及び制御データなどが予め記憶された不揮発性のメモリである。ROM32に記憶される制御プログラム及び制御データは、CTU制御装置30の仕様に応じて予め組み込まれる。
【0068】
RAM33は、揮発性のメモリである。RAM33は、プロセッサ31の処理中のデータなどを一時的に格納する。RAM33は、プロセッサ31からの命令に基づき種々のアプリケーションプログラムを格納する。また、RAM33は、アプリケーションプログラムの実行に必要なデータ及びアプリケーションプログラムの実行結果などを格納してもよい。
【0069】
NVM34は、データの書き込み及び書き換えが可能な不揮発性のメモリである。NVM34は、たとえば、HDD、SSD又はフラッシュメモリなどから構成される。NVM34は、CTU制御装置30の運用用途に応じて制御プログラム、アプリケーション及び種々のデータなどを格納する。たとえば、NVM34は、トート8の在庫位置に関するデータベースを格納する。
【0070】
通信部35は、区分制御装置10などと通信するためのインターフェースである。たとえば、通信部35は、ネットワークを通じて区分制御装置10などとデータを送受信するためのインターフェースである。たとえば、通信部35は、有線又は無線のLAN接続をサポートするインターフェースである。
【0071】
CTUインターフェース36は、CTU7と通信するためのインターフェースである。CTUインターフェース36は、有線又は無線でCTU7に接続する。たとえば、CTUインターフェース36は、無線LAN接続をサポートするものであってもよい。
【0072】
操作部37は、オペレータから種々の操作の入力を受け付ける。操作部37は、入力された操作を示す信号をプロセッサ31へ送信する。操作部37は、タッチパネルから構成されてもよい。
【0073】
表示部38は、プロセッサ31からの画像データを表示する。たとえば、表示部38は、液晶モニタから構成される。操作部37がタッチパネルから構成される場合、表示部38は、操作部37と一体的に形成されてもよい。
【0074】
なお、通信部35とCTUインターフェース36とは、一体的に形成されるものであってもよい。
【0075】
プロセッサ31は、区分制御装置10からの制御信号に従ってCTU7を制御する。たとえば、プロセッサ31は、CTU7に、所定の位置に移動させる。また、プロセッサ31は、CTU7に、トート8を取得させる。また、プロセッサ31は、CTU7に、トート8をセットさせる。
【0076】
次に、CTU7について説明する。
図9は、CTU7の側面図である。
【0077】
図9が示すように、CTU7は、ベース701を備える。ベース701は、CTU7全体を移動させる移動機構として機能する。ベース701は、後述するタイヤ70などを備える。なお、ベース701は、床面に貼付されているコードなどを読み取るカメラなどを備えるものであってもよい。
【0078】
また、ベース701には、上部に延びる部材702が形成されている。たとえば、部材702は、上方に伸びる2つの棒状の部材と当該部材間に渡って形成される棒状の部材とから構成される。即ち、部材702は、はしご状に形成されている。
【0079】
部材702には、複数の背面トレイ703(第2のトレイ)が形成されている。背面トレイ703は、部材702から水平方向に延びる板状の部材である。背面トレイ703は、トート8を積載する。背面トレイ703は、1つのトート8を積載する。
【0080】
ここでは、部材702には、8つの背面トレイ703が形成されている。なお、背面トレイ703が形成される個数は、特定の個数に限定されるものではない。
【0081】
部材702には、シャトル部704(把持機構)が形成されている。シャトル部704は、部材702に対して背面トレイ703と逆方向に形成されている。シャトル部704は、後述する駆動部76などにより部材702に沿って上下に移動可能である。
【0082】
シャトル部704は、前方(
図9では、左側)にあるトート8を把持する。シャトル部704は、把持されたトート8を背面トレイ703の1つに積載する。
また、シャトル部704は、背面トレイ703の1つに積載されているトート8を把持する。シャトル部704は、把持されたトート8を前方で開放する。
【0083】
シャトル部704は、棚9の各棚段91及び積載台6からトート8を取得することができる。また、シャトル部704は、棚9の各棚段91及び積載台6へトート8をセットすることができる。
【0084】
シャトル部704は、カメラ705を備える。カメラ705は、前方を撮影するように設置されている。カメラ705は、積載台6のコード61、トート8のコード81又は棚9のコード92などを撮影する。カメラ705は、照明などを備えるものであってもよい。
【0085】
次に、CTU7の制御系について説明する。
図10は、CTU7の構成例を示すブロック図である。CTU7は、プロセッサ71、ROM72、RAM73、NVM74、通信部75、駆動部76(駆動機構)、バッテリー78、充電機構79、タイヤ70、シャトル部704及びカメラ705などを備える。
【0086】
プロセッサ71は、CTU7全体の動作を制御する機能を有する。プロセッサ71は、内部キャッシュ及び各種のインターフェースなどを備えてもよい。プロセッサ71は、内部メモリ、ROM72又はNVM74が予め記憶するプログラムを実行することにより種々の処理を実現する。
【0087】
たとえば、プロセッサ71は、CPU(Central Processing Unit)である。なお、プロセッサ71は、LSI(Large Scale Integration)、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)、又はFPGA(Field-Programmable Gate Array)等のハードウエアにより実現されてもよい。
【0088】
ROM72は、非一時的なコンピュータ可読記憶媒体であり、上記のプログラムを記憶する。また、ROM72は、プロセッサ71が各種の処理を行う上で使用するデータ又は各種の設定値などを記憶する。RAM73は、データの読み書きに用いられるメモリである。RAM73は、プロセッサ71が各種の処理を行う上で一時的に使用するデータを記憶しておく、いわゆるワークエリアなどとして利用される。
【0089】
NVM74は、非一時的なコンピュータ可読記憶媒体であり、上記のプログラムを記憶する場合もある。また、NVM74は、プロセッサ71が各種の処理を行う上で使用するデータ、プロセッサ71での処理によって生成されたデータ又は各種の設定値などを保存する。
【0090】
通信部75は、無線LANアクセスポイントなどを通じてCTU制御装置30などとデータを送受信するインターフェースである。たとえば、通信部75は、無線LAN接続をサポートする。
【0091】
駆動部76は、タイヤ70を駆動する。駆動部76は、タイヤ70を回転させるモータ等であり、プロセッサ71から出力される駆動信号に基づきモータを回転又は停止する。モータの動力は、タイヤ70に伝達される。このようなモータからの動力により、CTU7は、目的位置へ移動する。
【0092】
また、駆動部76は、シャトル部704を駆動する。たとえば、駆動部76は、シャトル部704を上下方向に移動させる。また、駆動部76は、シャトル部704の把持動作を行わせる。駆動部76は、シャトル部704を駆動させるモータ等である。
【0093】
なお、駆動部76は、タイヤ70を駆動させるための機構と、シャトル部704を駆動させるための機構とから構成されるものであってもよい。
【0094】
バッテリー78は、駆動部76等に必要な電力を供給する。充電機構79は、充電ステーションとバッテリー78とを接続する機構であり、バッテリー78は、充電機構79を介して充電ステーションなどから供給される電力により充電される。
【0095】
タイヤ70は、駆動部76からの動力によって回転する。CTU7は、タイヤ70の回転により、前進、後退又は方向転換などを行う。
【0096】
なお、CTU7は、
図9及び
図10が示すような構成の他に必要に応じた構成を具備したり、CTU7から特定の構成が除外されたりしてもよい。
【0097】
プロセッサ71は、加速、減速、停止、方向転換、及びシャトル部704の動作に必要な演算及び制御などの処理を行う。プロセッサ71は、CTU制御装置30などからの制御信号に基づき、ROM72又はNVM74等に記憶されたプログラムを実行することにより、駆動信号を生成し各部に出力する。
【0098】
CTU7のプロセッサ71は、CTU制御装置30から送信される制御信号に応じた駆動信号を出力する。これにより、CTU7は、現在位置から所定の位置への移動、及び、トート8の把持、開放並びに積載などの動作を行う。
【0099】
次に、区分制御装置10が実現する機能について説明する。区分制御装置10が実現する機能は、プロセッサ11が内部メモリ、ROM12又はNVM14などに格納されるプログラムを実行することで実現される。
【0100】
まず、プロセッサ11は、区分先情報を取得する機能を有する。
前述の通り、区分先情報は、物品の区分先を示す。
【0101】
図11は、区分先情報の構成例を示す。
図11が示すように、区分先情報は、「ID」及び「行先」を対応付けたレコードを格納する。
【0102】
「ID」は、区分の対象となる物品を特定する識別子である。ここでは、「ID」は、数値である。
「行先」は、対応する物品の行先である。「行先」は、物品が格納されるトート8及び当該トート8が収納される棚9に対応する。即ち、「行先」は、区分制御装置10のプロセッサ11が物品を投入するトート8とトート8が収納される棚9とを特定することができる情報である。
【0103】
たとえば、「行先」は、住所(又は住所の一部)を示す情報であってもよい。
なお、区分先情報の構成は、特定の構成に限定されるものではない。
【0104】
プロセッサ11は、通信部15を通じて区分先情報を上位装置2から受信する。プロセッサ11は、通信部15を通じて区分先情報を要求するリクエストを上位装置2に送信してもよい。
【0105】
また、プロセッサ11は、区分先情報に基づいて、1パス区分情報及び1パス配置計画情報を生成する機能を有する。
【0106】
ここでは、プロセッサ11は、ソータ5に物品をシュート53に投入させ、CTU7に物品が投入されたトート8を棚9に収納させる。即ち、プロセッサ11は、物品をソータ5に1回投入して区分する(1パス区分)。
【0107】
1パス区分情報は、物品を投入するシュート53を特定する情報である。たとえば、1パス区分情報は、物品の識別子と、当該物品を投入するシュート53と、を対応付けて格納する。
【0108】
また、1パス配置計画情報は、シュート53からの物品を投入されたトート8を収納する棚9を特定する情報である。たとえば、1パス配置計画情報は、トート8の識別子と、当該トート8を積載する積載台6の識別子と、当該トート8を収納する棚9と、を対応付けて格納する。
【0109】
プロセッサ11は、1パス区分情報を生成すると、通信部15を通じてソータ制御装置20へ送信する。
また、プロセッサ11は、1パス配置計画情報を生成すると、通信部15を通じてCTU制御装置30へ送信する。
ここで、プロセッサ11は、インダクション3を用いて、物品のソータ5への投入を開始する。
【0110】
次に、ソータ制御装置20が実現する機能について説明する。ソータ制御装置20が実現する機能は、プロセッサ21が内部メモリ、ROM22又はNVM24などに格納されるプログラムを実行することで実現される。
【0111】
プロセッサ21は、1パス区分情報に基づいて、物品をシュート53に投入する機能を有する。
【0112】
まず、プロセッサ21は、通信部25を通じて1パス区分情報を区分制御装置10から受信する。1パス区分情報を受信すると、プロセッサ21は、1パス区分情報に基づいて、各物品を投入するシュート53を指定する区分指定情報を生成する。
【0113】
区分指定情報を生成すると、プロセッサ21は、ソータ5に、インダクション3から投入される物品をトレイ51へ積載させる。ソータ5が物品をトレイ51に積載すると、プロセッサ21は、スキャナ4が当該物品から読み取ったIDを取得する。
【0114】
たとえば、プロセッサ21は、通信部25を通じて、スキャナ4が当該物品から読み取ったIDを区分制御装置10から取得する。なお、プロセッサ21は、スキャナ4からIDを取得してもよい。また、プロセッサ21は、スキャナ4からの画像を取得し、当該画像に写るコードをデコードしてIDを取得するものであってもよい。
【0115】
IDを取得すると、プロセッサ21は、区分指定情報を参照して、取得されたIDに対応するシュート53を特定する。シュート53を特定すると、プロセッサ21は、ソータインターフェース26を通じて、ソータ5に、トレイ51に積載されている物品を当該シュート53へ投入させる。
【0116】
たとえば、プロセッサ21は、ソータ5に、トレイ51が当該シュート53に到達したタイミングでプッシャー52を用いてトレイ51から物品を当該シュート53に投入させる。物品は、当該シュート53を通過して、トート8に投入される。
【0117】
プロセッサ21は、1パス区分が完了するまで、同様に、ソータ5に物品をシュート53へ投入させる。
【0118】
また、プロセッサ21は、トート8が所定量になったことを検知する。たとえば、プロセッサ21は、物品のコードに紐付いた、体積情報が存在する場合は、トート8に投入された物品毎に体積を加算し、加算された体積の合計がトート8の内容積を基に予め設定した体積閾値以上となると、トート8が所定量であると判定/検知する。プロセッサ21は、体積情報が無い場合、あるいは体積情報があってもセンサ情報と併用して判定する場合は、
図21に示すようなシュート毎に取り付けられた、反射センサ54により、ある設定高さ位置以上に物品が堆積された場合、その情報と前記体積情報との組み合わせにより、トート8が所定量である、と判定/検知する。トート8が所定量になったことを検知すると、プロセッサ21は、トート8が所定量になったことを示す制御信号(所定量検知信号)を区分制御装置10に送信する。所定量検知信号は、区分制御装置10を介して、CTU制御装置30へ送信される。
【0119】
次に、CTU制御装置30が実現する機能について説明する。CTU制御装置30が実現する機能は、プロセッサ31が内部メモリ、ROM32又はNVM34などに格納されるプログラムを実行することで実現される。
【0120】
プロセッサ31は、1パス配置計画情報に基づいて、物品が投入されたトート8を棚9に収納する機能を有する。
【0121】
まず、プロセッサ31は、通信部35を通じて1パス配置計画情報を区分制御装置10から受信する。1パス配置計画情報を受信すると、プロセッサ31は、1パス配置計画情報に基づいて、各CTU7の動作計画を策定する。また、ここでは、CTU7は、背面トレイ703にトート8を積載していないものとする。
【0122】
動作計画を策定すると、プロセッサ31は、CTU7の1つに、棚9へ移動させる。当該CTU7に棚9へ移動させると、プロセッサ31は、当該CTU7に棚9から空のトート8を取得させる。ここでは、プロセッサ31は、当該CTU7に、各背面トレイ703へ空のトート8を積載させる。
【0123】
CTU7のプロセッサ71は、駆動部76を用いて、空きトート8が格納されている棚段91の高さにシャトル部704を移動する。シャトル部704を移動すると、プロセッサ71は、シャトル部704を用いて、空きトート8を把持し背面トレイ703に積載する。プロセッサ71は、同様に、棚9から空きトート8を各背面トレイ703へ積載する。
【0124】
当該CTU7に空のトート8を取得させると、プロセッサ31は、所定量検知信号を受信するまで待機する。
【0125】
所定量検知信号を受信すると、プロセッサ31は、当該CTU7に、所定量になったトート8の位置まで移動させる。たとえば、CTU7のプロセッサ71は、カメラ705を用いて積載台6のコード61又はトート8のコード81を読み取って、所定量になったトート8の正面まで移動する。
【0126】
当該CTU7に、当該位置まで移動させると、プロセッサ31は、当該CTU7に、所定量になったトート8を取得させ空のトート8をセットさせる。
【0127】
なお、プロセッサ31は、CTU7に、積載台6の下部に配置されている空のトート8を積載台6にセットさせてもよい。
【0128】
図12は、CTU7が所定量になったトート8を取得し空のトート8をセットする動作例を示す。
図12が示すように、所定のトート8が物品Pにより所定量になったものとする。また、ここでは、積載台6は、下部に空のトート8を格納するものとする。
【0129】
CTU7のプロセッサ71は、CTU制御装置30からの制御に従って、シャトル部704及び駆動部76を用いて所定量になったトート8を取得する。所定量になったトート8を取得すると、プロセッサ71は、シャトル部704及び駆動部76を用いて、所定量になったトート8を背面トレイ703の1つに積載する。所定量になったトート8を背面トレイ703の1つに積載すると、プロセッサ71は、シャトル部704及び駆動部76を用いて、背面トレイ703の1つに積載されている空のトート8を積載台6にセットする。
【0130】
CTU制御装置30のプロセッサ31は、CTU7の各背面トレイ703に所定量となったトート8が積載されるまで上記の動作を繰り返す。
【0131】
CTU7の各背面トレイ703に所定量となったトート8が積載されると、プロセッサ31は、CTU7に、所定の棚9まで移動させる。当該所定の棚9まで移動させると、プロセッサ31は、CTU7に、所定量の各トート8を当該所定の棚9に収納させる。たとえば、当該所定の棚9は、トート8を収納可能な棚9である。
【0132】
図13は、CTU7が所定の棚9まで移動し所定量のトート8を棚9に収納する動作例を示す。
図13が示すように、CTU7のプロセッサ71は、所定量となったトート8を背面トレイ703に積載すると、駆動部76などを駆動して所定の棚9まで移動する。所定の棚9まで移動すると、プロセッサ71は、シャトル部704を用いて背面トレイ703から所定量となったトート8を把持する。
【0133】
所定量となったトート8を把持すると、プロセッサ71は、シャトル部704がトート8を把持した状態で、駆動部76を用いて、トート8を積載可能な棚段91の高さまでシャトル部704を移動する。シャトル部704を移動すると、プロセッサ71は、シャトル部704を用いて、棚段91にトート8を積載する。
【0134】
プロセッサ71は、同様に、シャトル部704及び駆動部76を用いて、背面トレイ703に積載されている各トート8を所定の棚9に収納する。
【0135】
なお、1つの棚9にトート8が収まらない場合には、プロセッサ71は、CTU制御装置30からの制御の従って、複数の棚9にトート8を収納してもよい。
また、CTU制御装置30のプロセッサ31は、各CTU7を同様に動作させる。
【0136】
CTU制御装置30のプロセッサ31は、1パス区分が完了するまで、同様に、CTU7に所定量になったトート8を棚9に収納させる。
【0137】
次に、区分システム100の動作例について説明する。
まず、区分制御装置10の操作例について説明する。
図14は、区分制御装置10の操作例について説明するためのフローチャートである。
【0138】
まず、区分制御装置10のプロセッサ11は、通信部15を通じて区分先情報を上位装置2から受信する(S11)。区分先情報を受信すると、プロセッサ11は、区分先情報に基づいて1パス区分情報を生成する(S12)。
【0139】
1パス区分情報を生成すると、プロセッサ11は、1パス配置計画情報を生成する(S13)。1パス配置計画情報を生成すると、プロセッサ11は、通信部15を通じて1パス区分情報をソータ制御装置20に送信する(S14)。
【0140】
1パス区分情報をソータ制御装置20に送信すると、プロセッサ11は、通信部15を通じて1パス配置計画情報をCTU制御装置30に送信する(S15)。1パス配置計画情報をCTU制御装置30に送信すると、プロセッサ11は、動作を終了する。
【0141】
次に、ソータ制御装置20の動作例について説明する。
図15は、ソータ制御装置20の動作例について説明するためのフローチャートである。
【0142】
まず、ソータ制御装置20のプロセッサ21は、通信部25を通じて1パス区分情報を区分制御装置10から受信する(S21)。1パス区分情報を受信すると、プロセッサ21は、1パス区分情報に基づいて区分指定情報を生成する(S22)。
【0143】
区分指定情報を生成すると、プロセッサ21は、ソータ5に、インダクション3から物品を受領させる(S23)。物品を受領させると、プロセッサ21は、物品のIDを取得する(S24)。
【0144】
物品のIDを取得すると、プロセッサ21は、ソータ5に、物品をIDに対応するシュート53に投入させる(S25)。物品をIDに対応するシュート53に投入させると、プロセッサ21は、1パス区分が完了したかを判定する(S26)。
【0145】
1パス区分が完了していないと判定すると(S26、NO)、プロセッサ21は、S23に戻る。
1パス区分が完了したと判定すると(S26、YES)、プロセッサ21は、動作を終了する。
【0146】
次に、CTU制御装置30の動作例について説明する。
図16は、CTU制御装置30の動作例について説明するためのフローチャートである。
【0147】
まず、CTU制御装置30のプロセッサ31は、通信部35を通じて1パス配置計画情報を受信する(S31)。1パス配置計画情報を受信すると、プロセッサ31は、1パス配置計画情報に基づいて動作計画を策定する(S32)。
【0148】
動作計画を策定すると、プロセッサ31は、CTU7に、棚9へ移動させ、棚9から空のトート8を背面トレイ703に積載させる(S33)。CTU7に空のトート8を積載させると、プロセッサ31は、所定量検知信号を受信するまで待機する。
【0149】
所定量検知信号を受信する(S34)と、プロセッサ31は、CTU7に、所定量となったトート8の正面へ移動させ、所定量となったトート8を背面トレイ703に積載させる(S35)。
【0150】
所定量となったトート8を積載させると、プロセッサ31は、CTU7に、背面トレイ703に積載されている空のトート8を積載台6にセットさせる(S36)。
【0151】
プロセッサ31は、各背面トレイ703に所定量となったトート8が積載されるまで、S34乃至S36を繰り返す。
【0152】
各背面トレイ703に所定量となったトート8が積載されると、プロセッサ31は、CTU7に棚9へ移動させる(S37)。棚9へ移動させると、プロセッサ31は、CTU7に、所定量となった各トート8を棚9に収納させる(S38)。
【0153】
所定量となった各トート8を棚9に収納させると、プロセッサ31は、1パス区分が完了したかを判定する(S39)。
【0154】
1パス区分が完了していないと判定すると(S39、NO)、プロセッサ31は、S33に戻る。
1パス区分が完了したと判定すると(S39、YES)、プロセッサ21は、動作を終了する。
なお、プロセッサ31は、各CTUについて、S33乃至S38を同時並行で実行する。
【0155】
また、プロセッサ31は、CTU7に、物品が投入されているが所定量となっていないトート8を棚9に収納させてもよい。
また、空のトート8は、背面トレイ703に予め積載されているものであってもよい。
【0156】
また、区分システム100は、シュート53を備えなくともよい。たとえば、物品は、ソータ5からトート8に直接投入されるものであってもよい。
【0157】
また、区分システム100は、CTU7に、所定量となったトート8を棚9からカゴ車200に搬送させるものであってもよい。たとえば、区分システム100は、排出処理時において、所定量となったトート8を棚9からカゴ車200に搬送させる。
【0158】
以上のように構成された区分システムは、ソータを用いて、トートに物品を投入する。また、区分システムは、CTUを用いて、高さ方向にトートを格納することができる棚に、空のトート及び所定量となったトートを収納する。そのため、区分システムは、トートを三次元的に配置することができる。よって、区分システムは、トートを効果的に保管することができる。
(第2の実施形態)
次に、第2の実施形態について説明する。
第2の実施形態に係る区分システム100は、1パス区分した後に、トート8に区分された物品をソータ5に再度投入して区分する(2パス区分)点で第1の実施形態のそれと異なる。従って、その他の点については、同一の符号を付して詳細な説明を省略する。
第2の実施形態に係る区分システム100は、後述するコンベア101(第2の積載台)を備える。コンベア101については、後に詳述する。
【0159】
次に、区分制御装置10が実現する機能について説明する。区分制御装置10が実現する機能は、プロセッサ11が内部メモリ、ROM12又はNVM14などに格納されるプログラムを実行することで実現される。第2の実施形態に係る区分制御装置10は、第1の実施形態に係る区分制御装置10が実行する機能に加えて、以下の機能を実現する。
【0160】
プロセッサ11は、区分先情報に基づいて、2パス区分情報及び2パス配置計画情報を生成する機能を有する。
【0161】
ここでは、プロセッサ11は、1パス区分を行った後に、CTU7に棚9のトート8からソータ5へ物品をシュート53に投入させ、ソータ5から物品が投入されたトート8を棚9に再度収納させる。即ち、プロセッサ11は、物品をソータ5に2回投入して区分する(2パス区分)。
【0162】
2パス区分情報は、2パス目において、物品を投入するシュート53を特定する情報である。たとえば、2パス区分情報は、物品の識別子と、当該物品を投入するシュート53と、を対応付けて格納する。
【0163】
また、2パス配置計画情報は、2パス目において、シュート53からの物品を投入されたトート8を収納する棚9を特定する情報である。たとえば、2パス配置計画情報は、トート8の識別子と、当該トート8を積載する積載台6の識別子と、当該トート8を収納する棚9と、を対応付けて格納する。
【0164】
たとえば、プロセッサ11は、1パス目よりもさらに詳細に物品を区分するために、2パス区分情報及び2パス配置計画情報を生成する。また、プロセッサ11は、1パス目における区分結果の順序を維持したまま1パス目の順序に従ってソータ5に物品を再投入するように、2パス区分情報及び2パス配置計画情報を生成するものであってもよい。
【0165】
プロセッサ11は、2パス区分情報を生成すると、通信部15を通じてソータ制御装置20へ送信する。
また、プロセッサ11は、2パス配置計画情報を生成すると、通信部15を通じてCTU制御装置30へ送信する。
【0166】
次に、ソータ制御装置20が実現する機能について説明する。ソータ制御装置20が実現する機能は、プロセッサ21が内部メモリ、ROM22又はNVM24などに格納されるプログラムを実行することで実現される。第2の実施形態に係るソータ制御装置20は、第1の実施形態に係るソータ制御装置20が実行する機能に加えて、以下の機能を実現する。
【0167】
プロセッサ21は、2パス区分情報に基づいて、物品をシュート53に投入する機能を有する。
【0168】
まず、プロセッサ21は、通信部25を通じて2パス区分情報を区分制御装置10から受信する。2パス区分情報を受信すると、プロセッサ21は、2パス区分情報に基づいて、各物品を投入するシュート53を指定する区分指定情報を生成する。
【0169】
区分指定情報を生成すると、プロセッサ21は、ソータ5に、物品をシュート53へ投入させる。プロセッサ21がソータ5に物品をシュート53へ投入させる動作例は、第1の実施形態に係るそれと同様であるため説明を省略する。
【0170】
次に、CTU制御装置30が実現する機能について説明する。CTU制御装置30が実現する機能は、プロセッサ31が内部メモリ、ROM32又はNVM34などに格納されるプログラムを実行することで実現される。第2の実施形態に係るCTU制御装置30は、第1の実施形態に係るCTU制御装置30が実行する機能に加えて、以下の機能を実現する。
【0171】
プロセッサ31は、2パス配置計画情報に基づいて、物品が投入されたトート8を棚9に収納する機能を有する。
【0172】
プロセッサ31は、2パス配置計画情報に基づいて、物品が投入されたトート8を棚9からコンベア101に搬送する機能を有する。
【0173】
まず、プロセッサ31は、通信部35を通じて2パス配置計画情報を区分制御装置10から受信する。2パス配置計画情報を受信すると、プロセッサ31は、1パス配置計画情報に基づいて、各CTU7の動作計画を策定する。
【0174】
動作計画を策定すると、プロセッサ31は、動作計画に従って、CTU7の1つに、棚9に移動させる。棚9に移動させると、プロセッサ31は、当該CTU7に、物品が投入されたトート8を棚9から取得させる。トート8を棚9から取得させると、プロセッサ31は、当該CTU7に、コンベア101まで移動させる。コンベア101まで移動させると、プロセッサ31は、当該CTU7に、トート8をコンベア101へセットさせる。
【0175】
図17は、CTU7がトート8を棚9からコンベア101へセットさせる動作例を示す。前述の通り、区分システム100は、コンベア101を備える。
【0176】
コンベア101は、インダクション3の近傍に配置されている。ここでは、コンベア101は、インダクション3を挟んで2つ配置されている。
【0177】
コンベア101は、物品が投入されたトート8をCTU7から受領する。コンベア101は、受領されたトート8を所定の方向に搬送する。コンベア101は、ソータ5に再投入される物品を格納しているトート8を積載する。コンベア101が積載しているトート8内の物品は、ロボット又はオペレータなどによってインダクション3に逐次投入される。
ここでは、CTU7は、トート8を積載していないものとする。
【0178】
まず、CTU7のプロセッサ71は、棚9まで移動する。棚9まで移動すると、プロセッサ71は、駆動部76を用いて、所定のトート8を積載している棚段91の高さまでシャトル部704を移動する。シャトル部704を移動すると、プロセッサ71は、シャトル部704を用いて、棚段91のトート8を把持する。トート8を把持すると、プロセッサ71は、シャトル部704を用いて、背面トレイ703にトート8を積載する。
プロセッサ71は、同様に、各背面トレイ703にトート8を積載する。
【0179】
各背面トレイ703にトート8を積載すると、プロセッサ71は、駆動部76を用いて、コンベア101の1つの一端(発端)へトート8を投入可能な位置まで移動する。当該位置まで移動すると、プロセッサ71は、シャトル部704を用いて、背面トレイ703のトート8を把持する。
【0180】
トート8を把持すると、プロセッサ71は、シャトル部704を用いて、コンベア101の一端へ把持されているトート8をセットする。
プロセッサ71は、同様に、各背面トレイ703のトート8をコンベア101の一端へセットする。
【0181】
各背面トレイ703のトート8をセットすると、プロセッサ71は、駆動部76を用いて、コンベア101の他端(終端)からトート8を取得可能な位置へ移動する。
【0182】
当該位置へ移動すると、プロセッサ71は、シャトル部704を用いて、コンベア101の他端から空のトート8を把持して背面トレイ703に積載する。
プロセッサ71は、同様に、各背面トレイ703へ空のトート8を積載する。
【0183】
各背面トレイ703へ空のトート8を積載すると、第1の実施形態と同様に、プロセッサ31は、CTU7に、所定量となったトート8を積載台6から取得して空のトート8を積載台6にセットする。また、プロセッサ31は、CTU7に、所定量となったトート8を棚9へ収納させる。
【0184】
CTU制御装置30のプロセッサ31は、2パス区分が完了するまで、同様に、各CTU7を動作させる。
【0185】
次に、区分システム100の動作例について説明する。
まず、区分制御装置10の操作例について説明する。
図18は、区分制御装置10の操作例について説明するためのフローチャートである。
【0186】
まず、区分制御装置10のプロセッサ11は、通信部15を通じて区分先情報を上位装置2から受信する(S41)。区分先情報を受信すると、プロセッサ11は、区分先情報に基づいて2パス区分情報を生成する(S42)。
【0187】
2パス区分情報を生成すると、プロセッサ11は、2パス配置計画情報を生成する(S43)。2パス配置計画情報を生成すると、プロセッサ11は、通信部15を通じて2パス区分情報をソータ制御装置20に送信する(S44)。
【0188】
2パス区分情報をソータ制御装置20に送信すると、プロセッサ11は、通信部15を通じて2パス配置計画情報をCTU制御装置30に送信する(S45)。2パス配置計画情報をCTU制御装置30に送信すると、プロセッサ11は、動作を終了する。
【0189】
次に、ソータ制御装置20の動作例について説明する。
図19は、ソータ制御装置20の動作例について説明するためのフローチャートである。
【0190】
まず、ソータ制御装置20のプロセッサ21は、通信部25を通じて2パス区分情報を区分制御装置10から受信する(S51)。2パス区分情報を受信すると、プロセッサ21は、2パス区分情報に基づいて区分指定情報を生成する(S52)。
【0191】
区分指定情報を生成すると、プロセッサ21は、ソータ5に、インダクション3から物品を受領させる(S53)。物品を受領させると、プロセッサ21は、物品のIDを取得する(S54)。
【0192】
物品のIDを取得すると、プロセッサ21は、ソータ5に、物品をIDに対応するシュート53に投入させる(S55)。物品をIDに対応するシュート53に投入させると、プロセッサ21は、2パス区分が完了したかを判定する(S56)。
【0193】
2パス区分が完了していないと判定すると(S56、NO)、プロセッサ21は、S53に戻る。
2パス区分が完了したと判定すると(S56、YES)、プロセッサ21は、動作を終了する。
【0194】
次に、CTU制御装置30の動作例について説明する。
図20は、CTU制御装置30の動作例について説明するためのフローチャートである。
【0195】
まず、CTU制御装置30のプロセッサ31は、通信部35を通じて2パス配置計画情報を受信する(S61)。2パス配置計画情報を受信すると、プロセッサ31は、2パス配置計画情報に基づいて動作計画を策定する(S62)。
【0196】
動作計画を策定すると、プロセッサ31は、CTU7に、棚9へ移動させ、棚9から物品が投入されたトート8を各背面トレイ703に積載させる(S63)。CTU7にトート8を積載させると、プロセッサ31は、CTU7に、コンベア101へ移動させる(S64)。
【0197】
コンベア101へ移動させると、プロセッサ31は、CTU7に、コンベア101の一端へ各トート8をセットさせる(S65)。各トート8をセットさせると、プロセッサ31は、CTU7に、コンベア101の他端から各背面トレイ703へ空のトート8を積載させる(S66)。
【0198】
空のトート8を積載させると、プロセッサ31は、所定量検知信号を受信するまで待機する。
【0199】
所定量検知信号を受信する(S67)と、プロセッサ31は、CTU7に、積載台6において所定量となったトート8の正面へ移動させ、所定量となったトート8を背面トレイ703に積載させる(S68)。
【0200】
所定量となったトート8を積載させると、プロセッサ31は、CTU7に、背面トレイ703に積載されている空のトート8を積載台6にセットさせる(S69)。
【0201】
プロセッサ31は、各背面トレイ703に所定量となったトート8が積載されるまで、S67乃至S69を繰り返す。
【0202】
各背面トレイ703に所定量となったトート8が積載されると、プロセッサ31は、CTU7に棚9へ移動させる(S70)。棚9へ移動させると、プロセッサ31は、CTU7に、所定量となった各トート8を棚9に収納させる(S71)。
【0203】
所定量となった各トート8を棚9に収納させると、プロセッサ31は、2パス区分が完了したかを判定する(S72)。
【0204】
2パス区分が完了していないと判定すると(S72、NO)、プロセッサ31は、S63に戻る。
1パス区分が完了したと判定すると(S69、YES)、プロセッサ21は、動作を終了する。
【0205】
なお、プロセッサ31は、各CTUについて、S63乃至S71を同時並行で実行する。
【0206】
また、区分システム100は、2パス区分完了後に、CTU7に、所定量となったトート8を棚9からカゴ車200に搬送させるものであってもよい。たとえば、区分システム100は、排出処理時において、所定量となったトート8を棚9からカゴ車200に搬送させる。
【0207】
また、CTU7は、物品が投入されたトート8を棚9から所定の台又は床面にセットするものであってもよい。この場合、区分システム100は、コンベア101を備えなくともよい。
【0208】
また、区分システム100は、2パス区分が完了した後に、再度物品を区分するものであってもよい(3パス区分)。区分システム100が行う区分の回数は、特定の回数に限定されるものではない。
【0209】
以上のように構成された区分システムは、1パス区分された物品を再度、ソータに投入して区分する。その結果、区分システムは、より詳細に物品を区分することができる。たとえば、区分システムは、n個のシュートを備える場合、物品をn×n個の区分先に区分することができる。
【0210】
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
【符号の説明】
【0211】
2…上位装置、3…インダクション、4…スキャナ、5…ソータ、6…積載台、7…CTU、8…トート、9…棚、10…区分制御装置、11…プロセッサ、12…ROM、13…RAM、14…NVM、15…通信部、16…操作部、17…表示部、20…ソータ制御装置、21…プロセッサ、22…ROM、23…RAM、24…NVM、25…通信部、26…ソータインターフェース、27…操作部、28…表示部、30…CTU制御装置、31…プロセッサ、32…ROM、33…RAM、34…NVM、35…通信部、36…CTUインターフェース、37…操作部、38…表示部、51…トレイ、52…プッシャー、53…シュート、54…反射センサ、61…コード、62…ガイド、70…タイヤ、71…プロセッサ、72…ROM、73…RAM、74…NVM、75…通信部、76…駆動部、78…バッテリー、79…充電機構、81…コード、91…棚段、100…区分システム、101…コンベア、200…カゴ車、701…ベース、702…部材、703…背面トレイ、704…シャトル部、705…カメラ。