(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023003875
(43)【公開日】2023-01-17
(54)【発明の名称】電気掃除機システム
(51)【国際特許分類】
A47L 9/10 20060101AFI20230110BHJP
A47L 9/00 20060101ALI20230110BHJP
A47L 5/24 20060101ALI20230110BHJP
A47L 9/28 20060101ALI20230110BHJP
A47L 9/16 20060101ALI20230110BHJP
【FI】
A47L9/10 D
A47L9/00 104
A47L5/24 A
A47L9/28 U
A47L9/16
A47L9/28 A
【審査請求】有
【請求項の数】10
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021105225
(22)【出願日】2021-06-24
(71)【出願人】
【識別番号】391001457
【氏名又は名称】アイリスオーヤマ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100180644
【弁理士】
【氏名又は名称】▲崎▼山 博教
(72)【発明者】
【氏名】齋藤 有輝
(72)【発明者】
【氏名】柳澤 万央
【テーマコード(参考)】
3B006
3B057
3B062
【Fターム(参考)】
3B006MA03
3B057DA04
3B062AG02
3B062AG07
3B062AH00
(57)【要約】
【課題】電気掃除機側の塵埃を容易に回収可能な電気掃除機システムを実現することを目的とした。
【解決手段】電気掃除機システムSは、吸引力を発生させる第一電動送風機14を有する本体部10、及び塵埃が集塵される第一集塵部50とを備える電気掃除機1と、第一集塵部50と連通することで電気掃除機1から塵埃を回収するものあって、塵埃が集塵される第二集塵部110、及び吸引力を発生させる第二電動送風機120を備えた塵埃回収装置100と、開手段150と、を備えている。第一集塵部50は、塵埃が溜まる第一集塵室52a、及び第一集塵室52aを開閉可能な開閉部52cを有するものである。また、開手段150は、開閉部52cを回動により開状態とするものである。
【選択図】
図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
吸引力を発生させる第一電動送風機を有する本体部、及び塵埃が集塵される第一集塵部とを備える電気掃除機と、
前記第一集塵部と連通することで前記電気掃除機から塵埃を回収するものであって、塵埃が集塵される第二集塵部、及び吸引力を発生させる第二電動送風機を備えた塵埃回収装置と、
開手段と、を備えており、
前記第一集塵部は、塵埃が溜まる集塵室、及び前記集塵室を開閉可能な開閉部を有するものであり、
前記開手段は、前記開閉部を回動させることにより、前記集塵室を開状態とするものであることを特徴とする、電気掃除機システム。
【請求項2】
前記開手段は、前記開閉部を構造的に開くものであることを特徴とする、請求項1に記載の電気掃除機システム。
【請求項3】
前記塵埃回収装置及び前記電気掃除機の一方側に前記開手段としての当接部を有し、他方側に被当接部を有し、
前記開閉部は、前記当接部が前記被当接部に当接することで開くことを特徴とする、請求項1又は2に記載の電気掃除機システム。
【請求項4】
前記電気掃除機が前記塵埃回収装置に接続されると、前記当接部が前記被当接部に当接することを特徴とする、請求項3に記載の電気掃除機システム。
【請求項5】
前記当接部と前記被当接部とが当接するように、前記当接部を動作させる操作部を有すること、を特徴とする請求項4に記載の電気掃除機システム。
【請求項6】
前記操作部は、前記電気掃除機または前記塵埃回収装置のいずれかに、前記操作部の操作により動作させる部材とともに設けられることを特徴とする、請求項5に記載の電気掃除機システム。
【請求項7】
前記塵埃回収装置は、前記第一集塵部を受け入れる受部を備え、
前記受部は、前記開手段を有することを特徴とする、請求項1~6のいずれか1項に記載の電気掃除機システム。
【請求項8】
前記塵埃回収装置は、開状態の前記開閉部を受け入れる空間部を有することを特徴とする、請求項1~7のいずれか1項に記載の電気掃除機システム。
【請求項9】
前記塵埃回収装置は、斜め方向、垂直方向または水平方向に開いた前記開閉部を支持する支持部を有することを特徴とする、請求項1~8のいずれか1項に記載の電気掃除機システム。
【請求項10】
前記塵埃回収装置は、前記第一集塵部から前記第二集塵部に向けて塵埃を吸引可能なように連通する連通部を有し、
開状態である前記開閉部、及び前記連通部の内壁の間隔が、前記塵埃回収装置による塵埃の吸引方向下流側に向かうにつれて、狭くなることを特徴とする、請求項1~9のいずれか1項に記載の電気掃除機システム。
【請求項11】
前記塵埃回収装置は、前記第一集塵部と連通する管部を備えることを特徴とする、請求項1~10のいずれか1項に記載の電気掃除機システム。
【請求項12】
前記塵埃回収装置は、前記開手段としての当接部を有し、
前記開閉部は、
回動軸を中心として回動可能とされ、
前記回動軸より一方側の領域に前記当接部が当接可能な被当接部を有し、
前記回動軸より他方側の領域に前記集塵室を閉塞する閉塞部を有し、
前記被当接部に前記当接部が当接することにより、前記閉塞部が前記集塵室から離れるように回動して開状態になることを特徴とする、請求項1~11のいずれか1項に記載の電気掃除機システム。
【請求項13】
前記第一集塵部は、前記開閉部により開閉される前記集塵室の開口の開口面が軸心方向に対して傾斜していることを特徴とする、請求項1~12のいずれか1項に記載の電気掃除機システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、電気掃除機システムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、下記特許文献1に開示されているように、吸引用気流を発生させ、発生した気流によりゴミを集塵する電気掃除機において、ゴミを集塵して格納する本体側のダストケースを有する掃除機本体と、本体側のダストケースからのゴミを収納する設置台側のダストケースを有する設置台とにより構成され、掃除機本体を設置台に設置したとき、掃除機本体の本体側のダストケース内のゴミを前記設置台側のダストケース内に排出する手段を備えたものが提供されている。特許文献1の電気掃除機は、掃除機本体及び設置台のそれぞれに弁を設け、ファンモータの気流によって弁を開くことで、掃除機本体側のダストケースから設置台側のダストケースにゴミを排出できるものとされている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、特許文献1の電気掃除機は、掃除機本体側及び設置台側それぞれのダストケースに設けられる弁の開閉を、掃除機本体の吸引力によって行っているため、弁の開閉の程度が掃除機本体側の吸引の性能に影響されてしまうといった問題がある。
【0005】
そこで本発明は、電気掃除機側の塵埃を容易に回収可能な電気掃除機システムを実現することを目的とした。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上述した課題を解決すべく提供される本発明の電気掃除機システムは、吸引力を発生させる第一電動送風機を有する本体部、及び塵埃が集塵される第一集塵部とを備える電気掃除機と、前記第一集塵部と連通することで前記電気掃除機から塵埃を回収するものであって、塵埃が集塵される第二集塵部、及び吸引力を発生させる第二電動送風機を備えた塵埃回収装置と、開手段と、を備えており、前記第一集塵部が、塵埃が溜まる集塵室、及び前記集塵室を開閉可能な開閉部を有するものであり、前記開手段が、前記開閉部を回動により開状態とするものであること、を特徴とするものである。
【0007】
本発明の電気掃除機システムは、電気掃除機に加えて、塵埃回収装置、及び開手段を備えたものとされている。また、本発明の電気掃除機システムは、開手段の作用により、電気掃除機の第一集塵部に設けられた開閉部を回動させて開状態とし、集塵室を開くことができる。さらに、本発明の電気掃除機システムは、塵埃回収装置が第二集塵部、及び第二電動送風機を備えたものとされている。そのため、本発明の電気掃除機システムは、電気掃除機の第一集塵部の集塵室を開いた状態において、塵埃回収装置の第二電動送風機を作動させることにより、第一集塵部に連通した塵埃回収装置の第二集塵部に塵埃を回収できる。従って、本発明によれば、電気掃除機側の塵埃を容易に回収可能な電気掃除機システムを実現できる。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、電気掃除機側の塵埃を容易に回収可能な電気掃除機システムを実現できる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【
図1】本発明の一実施形態に係る電気掃除機システムの右側面図図である。
【
図4】開閉部を閉状態とした電気掃除機について、第一集塵部近傍を拡大視した斜視図である。
【
図5】開閉部を開状態とした電気掃除機について、第一集塵部近傍を拡大視した斜視図である。
【
図8】本発明の一実施形態に係る電気掃除機システムを構成する塵埃回収装置及びスタンドに対して電気掃除機を配置する前の状態を示す斜視図である。
【
図9】集塵回収装置の蓋を外した状態を示す斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、本発明の一実施形態に係る電気掃除機システムSについて、図面を参照しつつ詳細に説明する。なお、以下の説明においては、電気掃除機システムSの全体構成について概略を説明した後、要部についてさらに詳細に説明する。なお、以下の説明においては、特に断りの無い限り上下方向、幅方向、前後方向等の位置関係については、
図1に示すように電気掃除機1を立設させた状態を基準として説明する。
【0011】
図1や
図2に示すように、電気掃除機システムSは、電気掃除機1、及び塵埃回収装置100を備えている。また、本実施形態の電気掃除機システムSは、スタンド200を備えているが、塵埃回収装置100の一部としてスタンド200が含まれていてもよい。電気掃除機システムSは、電気掃除機1をスタンド200にセットした状態において、電気掃除機1に集められた塵埃を塵埃回収装置100に回収できるものとされている。以下、電気掃除機システムSの構成についてさらに詳細に説明する。
【0012】
≪電気掃除機1の全体構成について≫
図1~
図5等に示すように、電気掃除機1は、スティック状(縦型)の外観を有する掃除機である。電気掃除機1は、例えば、充電式のものや、電源コードを介して外部電源から電力を得るものとすることができる。
図1や
図2に示すように、電気掃除機1は、本体部10、第一集塵部50、延長管80、及び吸込具90を備えている。
【0013】
本体部10は、電気掃除機1の本体をなし、吸引力を発揮して集塵する機能を発揮する部分である。具体的には、
図2に示すように、本体部10は、筐体をなす本体ケース12の内部に、空気を吸引して気流を発生させるための第一電動送風機14やその他の電子部品を駆動する駆動回路、その他の部品等を備えている。
【0014】
また、本体部10は、把持部16とバッテリー15aが収容されるバッテリー収容部15とを備えている。把持部16は、電気掃除機1の使用者が本体部10を把持するために設けられた部分である。すなわち、電気掃除機1は、例えば把持部16により構成された開口部分に使用者が親指を除く指を通す等することにより、本体部10を把持できる構成とされている。本体部10は、把持部16側に、第一電動送風機14から排出された空気を排出する排気口を有する。また、本体部10の下端側には、延長管80または吸込具90を接続するための吸引口38yが設けられている。本体部10は、吸引口38yを一端に形成するとともに、第一集塵部50の導入口と連通する排出口を形成する筒状部を有している。バッテリー収容部15は、本体部10の軸線方向と直交する方向に、把持部16と並ぶよう配される。別の表現をすれば、第一電動送風機14とバッテリー収容部15とが本体部10の軸線方向と直交する方向に並ぶよう配される。
【0015】
第一集塵部50は、電気掃除機1により吸引された塵芥が集められる部分である。第一集塵部50は、本体部10に対して連続するように設けられている。具体的には、第一集塵部50は、本体部10の軸線方向と直交する方向に、筒状部と並ぶよう配される。第一集塵部50は、電気掃除機1において特徴的な構成を備えているため、具体的な構造については後に詳述する。
【0016】
延長管80は、本体部10と吸込具90とを着脱可能に接続する筒状の部材である。延長管80は、一端側が本体部10に設けられた吸引口38yに差し込み可能な形状とされ、他端が吸込具90に対して接続可能な形状とされている。延長管80を介して本体部10と吸込具90とを接続することにより、吸込具90から本体部10に至る一連の連通した経路(風路)を形成できる。
【0017】
吸込具90は、本体部10の吸引口38yに対して直接的、あるいは延長管80を介して間接的に接続されるものである。吸込具90は、吸込口92及び継手部94を有する。吸込口92は、底面に向けて開口している。また、継手部94は、吸引口38yあるいは延長管80に接続可能とされている。吸込具90についても、特徴的な部分については、後に詳細に説明する。
【0018】
電気掃除機1は、大略、上述したような構成とされている。電気掃除機1は、第一集塵部50において特徴的な構造を有する。以下、第一集塵部50の構造について、さらに詳細に説明する。
【0019】
≪第一集塵部50の構成について≫
以下、第一集塵部50について、
図2~
図5等を参照しつつ詳細に説明する。第一集塵部50は、本体部10に対して着脱可能に設けられている。第一集塵部50は、いわゆるサイクロン式の集塵装置とされている。すなわち、第一集塵部50は、第一電動送風機14を作動させることにより吸引された空気を第一集塵容器52に導入し、第一集塵容器52内で旋回気流を形成した後、空気を排出させる過程において空気中に含まれている塵埃を集塵できるものとされている。また、第一集塵部50は、いわゆる単段あるいは複数段の分離方式のものを採用できるが、本実施形態では単段式の分離方式を採用したものとされている。
【0020】
第一集塵部50は、第一集塵容器52、及び構造体54を有し、これらの間に空間56が形成されたものである。第一集塵部50は、空間56内に導入された空気を、構造体54と第一集塵容器52との間で旋回する旋回気流を形成可能なものとされている。第一集塵部50は、本体部10において第一電動送風機14の下方側の位置に着脱可能とされている。
【0021】
第一集塵容器52は、塵埃を内部に堆積するための容器である。第一集塵容器52は、中空の筒体とされている。これにより、第一集塵部50は、第一集塵容器52の内部に空間56を形成する第一集塵室52aを備えたものとされている。第一集塵容器52は、軸心方向の一方側が開口されている。また、第一集塵容器52は、第一集塵室52aの下端側に、廃棄口52b、開閉部52c、及び傾斜部52dを有する。
【0022】
第一集塵容器52は、軸心方向の他方側に廃棄口52を有する。廃棄口52bは、第一集塵室52aから塵埃を廃棄可能とするための開口である。廃棄口52bは、第一集塵室52aの下端部において開口している。また、開閉部52cは、第一集塵室52aの底部において廃棄口52bを閉塞可能である。そのため、開閉部52cを開状態とすると、廃棄口52bを介して第一集塵室52aに溜まった塵埃を廃棄できる。開閉部52cの一例としては、蓋または弁である。開閉部52cは、回動軸52eを中心として回動可能なように、第一集塵室52a(第一集塵容器52を構成する外筒)に対して接続されている。開閉部52cは、回動軸52eより一方側の領域に被当接部52fを有し、他方側の領域に閉塞部52gを有する。
【0023】
被当接部52fは、後に詳述する受部130に設けられた当接部152が当接可能なものである。また、閉塞部52gは、廃棄口52bを閉塞する部分である。開閉部52cは、回動軸52eよりも被当接部52f側の部分において、付勢部材52h(本実施形態ではトーションバネ)によって付勢されている。これにより、閉塞部52gが廃棄口52bを閉じる方向に付勢されている。また、開閉部52cは、被当接部52fに当接部152を当接させる等して、付勢部材52hによる付勢力に反するように被当接部52fに力を作用させることにより、閉塞部52gが廃棄口52bから離反するように閉塞部52gを回動させ、廃棄口52bを開くことができる。なお、廃棄口52bは、第一集塵容器52の軸心方向に対して垂直な開口面としているが、第一集塵容器52の軸心方向に対して傾斜した開口面であってもよい。例えば、廃棄口52の開口面は、回動軸52eから遠ざかるに従い、第一集塵容器52の軸心方向の一方側または他方側に向かうよう傾斜していればよい。これにより、第一集塵室52a内の塵埃が塊となり易くなるため、塵埃回収装置100によって吸引がし易くなる。
【0024】
また、傾斜部52dは、第一集塵室52aの廃棄口52b側の部分に設けられている。傾斜部52dは、廃棄口52bに向けて下り勾配となるように傾斜している。
【0025】
図2や
図3等に示すように、構造体54は、第一集塵容器52の内部に配される部材である。構造体54は、第一集塵容器52(外筒)との間に空気が流入する空間56を構成する部材である。構造体54は、第一集塵容器52の軸心位置に配されている。構造体54は、第一集塵容器52の底部をなす開閉部52cから上端部に到達する高さを有する。構造体54は、内筒60、排出部62、及び受部64を有する。
【0026】
内筒60は、排出部62から廃棄口52bに到達するように、第一集塵容器52の軸線方向に延びる部分である。内筒60は、第一集塵容器52の軸心位置に配置される。内筒60は、例えば軸状あるいは筒状(本実施形態では筒状)のものとされている。内筒60は、開閉部52cが閉じられた状態で、下端部が第一集塵容器52の開閉部52cに当接する。また、内筒60は、下端部に向かうに従って、径が小さくなっていてもよい。
【0027】
集塵仕切部68は、第一集塵容器52の軸線方向に対して交差する方向(径方向外側)に拡径するとともに、第一集塵容器52の軸線方向に向けて延びるように形成された部分である。集塵仕切部68は、第一集塵容器52に設けられる導入口から流入する空気を案内する部分である。
【0028】
排出部62は、空間56の内部に流入した空気を排出する部分である。排出部62は、内筒60に対して軸線方向上方側に隣接する位置に設けられている。排出部62は、周部に開口74が多数設けられている。開口74は、排出部62の略全周に亘って設けられている。なお、排出部62は、メッシュ状のフィルタであってもよい。
【0029】
受部64は、上述した排出部62に対して、第一集塵容器52の底部側から離れる方向(上方側)に設けられている。受部64には、受部フィルタ64aが設けられている。これにより、受部フィルタ64aは、開口74を通じて筒状に形成された排出部62の内側に流入した空気に含まれている塵埃を補足可能とされている。
【0030】
≪塵埃回収装置100について≫
図6や
図8等に示すように、塵埃回収装置100は、スタンド200を構成する支柱202の背面側に配されている。塵埃回収装置100は、電気掃除機1の第一集塵部50と連通することで、電気掃除機1から塵埃を回収するものである。塵埃回収装置100は、第二集塵部110及び第二電動送風機120を含む装置本体、並びに受部130を具備している。好ましくは、電気掃除機1が塵埃回収装置100と接続された状態で、塵埃回収装置100の装置本体は、電動送風機14およびバッテリー15aの少なくとも一方の直下に位置している。これにより、支柱202の背面側および電動掃除機1の下方の空間を活用することができる。また、塵埃回収装置100は、受部130に空間部132、及び支持部134を設けるとともに、連通部136を介して受部130と第二集塵部110とが連通するように接続した構成とされている。さらに、塵埃回収装置100は、受部130に電気掃除機1の第一集塵部50を配置することにより、第一集塵部50を開状態とするための開手段150を備えている。これにより、塵埃回収装置100は、第一集塵部50を開状態として第二電動送風機120の作動に伴って発生する吸引力を作用させ、第一集塵部50から連通部136を介して第二集塵部110に塵埃を回収可能なものとされている。以下、各部の構成について、さらに詳細に説明する。
【0031】
第二集塵部110は、電気掃除機1の第一集塵部50から吸引された塵埃が集塵される部分である。第二集塵部110は、内部にそのまま塵埃を集めるものや、第一集塵部50のようにサイクロン式の集塵部等とすることが可能であるが、本実施形態では紙パックを取り付けることにより紙パックの内側に塵埃を集めることができるもの(いわゆる「紙パック式」のもの)とされている。
図6や
図9に示すように、第二集塵部110は、第二集塵容器112と、接続部114とを有する。
【0032】
第二集塵容器112は、内部に第二集塵室112aを有する中空の容器とされている。また、第二集塵容器112の内部には、塵埃回収用の紙パック(図示せず)の接続部分に設けられた台紙を挟み込んで固定するための紙パック固定部112bが設けられている。さらに、第二集塵容器112を構成する面(本実施形態では周面)において、紙パック固定部112bに対して紙パックを取り付けた状態において紙パックの台紙に設けられた開口に対応する位置には、連通孔112cが設けられている。また、第二集塵容器112は、蓋112dを着脱することによって開閉可能とされている。そのため、蓋112dを取り外して第二集塵室112aの内側に紙パックを配し、紙パックの台紙を紙パック固定部112bに固定することにより、紙パックの開口と連通孔112cとを連通させることができる。また、第二集塵容器112を構成する面(本実施形態では底面)のうち、第二電動送風機120が収容される第二電動機収容室140(送風機配置空間)との間を隔てる面には、通気孔112eが設けられている。
【0033】
接続部114は、受口114aと、接続路114bとを有する。受口114aは、受部130と第二集塵部110とを繋ぐ連通部136をなす管部136bが接続される部分である。接続路114bは、受口114aと、第二集塵容器112に設けられた連通孔112cとを、空気や塵埃が通過可能なように繋ぐ通路である。
【0034】
第二電動送風機120は、動作に伴い吸引力を発生させることができるものである。第二電動送風機120は、第二集塵部110の第二集塵容器112に対して、通気孔112eを介して連通した第二電動機収容室140に配置されている。第二電動送風機120は、第二集塵容器112に対して吸引力を作用させることができるのであれば、その配置や設置姿勢等は適宜のものとすることができる。本実施形態では、第二電動送風機120の動作に伴って、第二電動送風機120が備えるモータの径方向に振動が発生しやすい傾向にあること、及び第二電動機収容室140が塵埃回収装置100の底部側に配置されること等を考慮し、塵埃回収装置100の装置本体が配置される床との接触部分において振動音が発生するのを抑制すべく、第二電動送風機120が備えるモータの回転軸が上下方向に向くように配置されている。
支柱部602は、吸込具70に対して接続された延長管80と係合して支持する部分である。具体的には、支柱部602は、上端側または上端より低い位置に設けられた係合部104に対し、延長管80のうち吸込具80側に配される被係合部に係合させることにより、延長管80を支持することができる。
【0035】
図1~
図3等に示すように、受部130は、電気掃除機1の第一集塵部50を受け入れるものである。具体的には、受部130は、第一集塵部50の下端側の部分が嵌合するように形成された第一集塵部用凹部130aを有する。また、
図8や
図9に示すように、受部130には、本体部10のうち吸引口38yを有する筒状部の周部の一部において嵌合または当接するように形成された延長管用凹部130bを有する。好ましくは、本体部10の上記筒状部は、段差形状を有し、その段差面10aを受部130が下方から支持していてもよい。なお、延長管用凹部130bは、延長管80が周部の一部において嵌合または当接してもよい。さらに、受部130には、開手段150が設けられている。
【0036】
開手段150は、第一集塵部50の第一集塵室52aを開状態とするためのものである。開手段150は、第一集塵部50に設けられた開閉部52cを回動させることにより、構造的(機構的)に開状態とすることができるものである。具体的には、
図3に示すように、第一集塵部用凹部130aに第一集塵部50を嵌合させた際に、開閉部52cの被当接部52fが到来する位置において、突起状に突出した当接部152が開手段150として機能するように設けられている。第一集塵部用凹部130aに第一集塵部50を嵌合させると、第一集塵部50側の被当接部52fに対して当接部152が当接する。第一集塵部50を第一集塵部用凹部130aに嵌め込むことにより、当接部152から被当接部52fに対して、付勢部材52hの付勢力に反する方向に押圧力が作用し、開閉部52cが回動軸52eを中心に回動して開状態になる。一方、第一集塵部用凹部130aから第一集塵部50を取り外すことにより両者の嵌合が解除されると、当接部152から被当接部52fに対して作用していた押圧力が解除される。これに伴い、付勢部材52hの付勢力によって開閉部52cが閉状態に戻る。なお、開閉部52cが閉状態に戻った場合に、開閉部52cが第一集塵容器52と係止する構成としてもよい。
【0037】
また、受部130に設けられた空間部132は、第一集塵部用凹部130aに第一集塵部50を嵌合させることによって開状態となる開閉部52cを受け入れ可能な空間を、第一集塵部用凹部130aに対して開閉部52cの開方向(本実施形態では下方側)の位置に形成している。そのため、開閉部52cは、受部130と干渉することなく、スムーズに開閉動作を行うことができる。
【0038】
さらに、受部130には支持部134が設けられており、第一集塵部用凹部130aに第一集塵部50を嵌合させることによって開状態となる開閉部52cを支持部134によって支持できるものとされている。本実施形態では、開閉部52cが開状態になると、開閉部52cが傾斜した状態になる。そのため、支持部134は、開状態となった開閉部52cに沿うように傾斜した状態で形成されている。
【0039】
受部130は、連通部136を介して第一集塵部50から第二集塵部110に向けて塵埃を吸引可能なように連通している。連通部136は、第一集塵部用凹部130aに連通した連通口136aと、連通口136aに接続された管部136bとを有する。管部136bは、ホースやパイプ等(本実施形態ではパイプ)によって構成される。連通部136は、受部130の第一集塵部用凹部130aに嵌め込むことにより開状態となった第一集塵部50と連通する。連通部136は、開状態となった開閉部52c、及び連通部136の内壁の間隔が、第一集塵部50から第二集塵部110への塵埃の吸引方向下流側に向かうにつれて狭くなるように形成されている。また、管部136bは、連通口136aとの接続側とは反対側の部分が、第二集塵部110の接続部114に設けられた受口114aに接続されている。これにより、受部130は、第二集塵部110に対して上方側において、管部136bによって支持された状態とされている。そのため、受部130の第一集塵部用凹部130aに第一集塵部50を嵌め込むことにより、受部130を介して管部136bによって電気掃除機1が支持された状態になる。また、管部136bは、受部130の延長管用凹部130bに嵌め込まれた延長管80と並んだ状態になる。そのため、延長管80の先端側に接続された吸込具90をスタンド200に配置しつつ、第一集塵部50を受部130に嵌め込んだ状態とすることにより、電気掃除機1は、並べて配置された延長管80及び管部136bによって安定的に支持された状態になる。
【0040】
≪電気掃除機システムSの制御について≫
電気掃除機システムSは、電気掃除機1が塵埃回収装置100に接続された場合に、塵埃回収装置100が動作を開始する構成とすることができる。電気掃除機1が塵埃回収装置100に接続され、電気掃除機1がスタンド200に設けられたスイッチに接触することでONになることで、塵埃回収装置100が吸引動作を開始する形態としてもよい。別の形態としては、充電機構を有するスタンド200とし、スタンド200と電気掃除機1との通電を検知した場合に、塵埃回収装置100が吸引動作を開始する形態としてもよい。この場合、充電用の配線とは別に、スタンド200の通電端子と制御部とを通電の検知用に配線を行う構成とすればよい。
≪変形例≫
本実施形態の電気掃除機システムSは、上述したような構成とされているが、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において上述したものと相違するものとすることができる。例えば、本実施形態においては、受部130に第一集塵部50を嵌め込むことにより、被当接部52fに対して自ずと当接部152が当接する構成としたものを例示したが、本発明はこれに限定されない。
【0041】
具体的には、被当接部52f及び当接部152のいずれか一方又は双方の部材を動作させるための操作部を設け、操作部の操作によって両者が当接する構成とすることが可能である。この場合、操作部は、電気掃除機1または塵埃回収装置100のいずれかに、操作部の操作により動作させる部材とともに設けられると良い。さらに詳細には、当接部152を可動式のものとして構成としつつ、操作部を操作することにより当接部152を被当接部52fに当接させることができるものとすると良い。これにより、電気掃除機システムSのユーザが、所望のタイミングで、閉塞部52gを開いたり、第一集塵部50から第二集塵部110に塵埃を移送したりすることができる。
【0042】
また、当接部152を可動式のものとする場合、当接部152(開手段150)は、第一集塵部50側に設けても良い。例えば、当接部152を例えばシャフト状のもの等とし、閉塞部52gに対して当接部152が第一集塵容器52内側から押すことにより、閉塞部52gを開状態とできるものとすると良い。この場合、当接部152が閉塞部52gにおいて当接する位置が被当接部52f1(不図示)である。好ましくは、当接部152は、閉塞部52gのうち回動軸52eから第一集塵容器52の軸心位置より離れた位置を被当接部52f1として押す構成であると良い。閉状態で閉塞部52gが第一集塵容器52と係止する係止構造がある場合、回動軸52eよりも係止構造側を当接部152が押す構成であることが好ましい。なお、閉塞部52gに開口を設けるとともに、当該開口を開閉可能に閉塞部52gに回動可能に弁や蓋を設けた構成としてもよい。この場合、可動式かどうかに関わらず当接部152と被当接部52f,52f1とによって前述の弁や蓋を開く操作を機構的に行える。
【0043】
また、塵埃回収装置100は、装置本体と受部130を管部136bによって接続する構成としたが、これに限定されるものではない。装置本体が受部130を有する構成とし、接続路114bと接続される受部130に第一集塵部50が嵌合する高さまで、接続路114bとともに装置本体を延ばすこともできる。この場合、管部136bを別途設ける必要がない。
【0044】
また、第一集塵部50は、第一集塵容器52の底部を開口する構成であったが、側面を開口することで廃棄口を構成してもよい。この場合であっても、第一集塵容器52の側面の廃棄口側から受部130が受け入れるようにすればよく、開閉部52cは回動により斜め方向または水平方向に開くことができる。
【0045】
なお、本実施形態の電気掃除機1は、本体部10と吸込具90とを延長管80で接続した状態で、塵埃回収装置100と接続される場合を例に説明したが、これに限定されるものではない。電気掃除機1は、本体部10の吸引口38yに吸込具90が取り付けられた状態で、塵埃回収装置100と接続されるようにしてもよい。
【0046】
≪電気掃除機1の構成により得られる効果等について≫
以下、上述した電気掃除機システムSにより得られる効果等について、本発明の態様ごとに説明する。
【0047】
[本発明の第一の態様に係る電気掃除機について]
(1-1)本発明の第一の態様に係る電気掃除機システムSは、吸引力を発生させる第一電動送風機14を有する本体部10、及び塵埃が集塵される第一集塵部50とを備える電気掃除機1と、第一集塵部50と連通することで電気掃除機1から塵埃を回収するものであって、塵埃が集塵される第二集塵部110、及び吸引力を発生させる第二電動送風機120を備えた塵埃回収装置100を備えており、第一集塵部50は、塵埃が溜まる第一集塵室52a、及び回動により第一集塵室52aを開閉可能な開閉部52cを有するものであり、電気掃除機1または塵埃回収装置100は、開閉部52cを開状態とする開手段150を備えるものであることを特徴とする、ものである。
【0048】
電気掃除機システムSは、電気掃除機1に加えて、塵埃回収装置100、及び開手段150を備えたものとされている。また、電気掃除機システムSは、開手段150の作用により、電気掃除機1の第一集塵部50に設けられた開閉部52cを回動させて開状態とし、第一集塵室52aを開くことができる。さらに、電気掃除機システムSは、塵埃回収装置100が第二集塵部110、及び第二電動送風機120を備えたものとされている。そのため、電気掃除機システムSは、電気掃除機1の第一集塵部50に設けられた第一集塵室52aを開いた状態において、塵埃回収装置100の第二電動送風機120を作動させることにより、第一集塵部50に連通した塵埃回収装置100の第二集塵部110に塵埃を回収できる。従って、上述した構成によれば、電気掃除機1側の塵埃を容易に回収可能な電気掃除機システムSを実現できる。
【0049】
(1-2)上述した電気掃除機システムSは、開手段150は、開閉部52cを構造的に開くものであることを特徴とするものであると良い。
【0050】
電気掃除機システムSは、かかる構成とされているため、開手段150を電気的に作動させる場合に比べ、例えば、塵埃の付着等に伴う故障や動作不良が生じにくく、動作制御を行う必要がない等の利点を有する。
【0051】
なお、本実施形態の電気掃除機システムSは、開手段150によって開閉部52cを構造的に開くものであるが、本発明はこれに限定されない。例えば、開手段150を電気的に作動させるようにしたものであっても良い。このような構成とする場合、電気掃除機システムSは、塵埃の付着等に伴う開手段150の故障や動作不良に対する対策を講じると良い。
【0052】
(1-3)上述した(1-1)および(1-2)の電気掃除機システムSは、塵埃回収装置100及び電気掃除機1の一方側に開手段150としての当接部152を有し、他方側に被当接部(被当接部52f,52f1)を有し、開閉部52cは、当接部152が被当接部に当接することで開くことを特徴とするものであると良い。
【0053】
電気掃除機システムSは、かかる構成とされているため、当接部152及び被当接部が当接するように塵埃回収装置100に対して電気掃除機1を配置することにより、開手段150によって開閉部52cを開状態とすることができる。
【0054】
(1-4)上述した(1-3)の電気掃除機システムSは、電気掃除機1が塵埃回収装置100に接続されると、当接部152が被当接部52fに当接することを特徴とするものであると良い。
【0055】
電気掃除機システムSは、かかる構成とされているため、電気掃除機1を塵埃回収装置100に接続することにより、自ずと当接部152が被当接部52fに当接させ、開閉部52cを開状態とすることができる。これにより、電気掃除機システムSは、開閉部52cを開状態とするために別途操作を必要とせず、利便性の面においても優れている。
【0056】
なお、本実施形態では、電気掃除機1が塵埃回収装置100に接続されると、当接部152が被当接部52fに当接するようにした例を示したが、本発明はこれに限定されない。例えば、電気掃除機システムSは、ユーザによる意図的な操作により当接部152を被当接部52fに当接させるようにしても良い。これにより、電気掃除機システムSは、ユーザの意図に応じて開閉部52cが開状態とすることが可能となる。
【0057】
(1-5)上述した(1-3)の電気掃除機システムSは、当接部152と被当接部52fとが当接するように、当接部152を動作させる操作部を有するものであると良い。
【0058】
電気掃除機システムSは、かかる構成とすることにより、操作部の操作により当接部152と被当接部52fとを当接させて開閉部52cを開状態とすることができるようになる。これにより、電気掃除機システムSは、ユーザの意図に応じて開閉部52cを開状態とすることができるようになる。
【0059】
(1-6)上述した(1-5)の電気掃除機システムSは、操作部は、電気掃除機1または塵埃回収装置100のいずれかに、操作部の操作により動作させる部材とともに設けられることを特徴とするものであると良い。
【0060】
電気掃除機システムSは、かかる構成とすることにより、操作部の操作により動作する部材によって当接部152と被当接部52fとを当接させ、開閉部52cを開状態とすることができるようになる。
【0061】
(1-7)上述した(1-1)~(1-6)の電気掃除機システムSは、塵埃回収装置100は、第一集塵部50を受け入れる受部130を備え、受部130は、開手段150を有することを特徴とするものであると良い。
【0062】
電気掃除機システムSは、かかる構成とすることにより、受部130に第一集塵部50が受け入れられるように電気掃除機1を配置することにより、開手段150によって開閉部52cを開状態とすることが可能なものとすることができる。
【0063】
(1-8)上述した(1-1)~(1-7)の電気掃除機システムSは、塵埃回収装置100は、開状態の開閉部52cを受け入れる空間部132を有することを特徴とするものであると良い。
【0064】
電気掃除機システムSは、かかる構成とすることにより、受部130と開閉部52cとの干渉を抑制して、開閉部52cを開状態とすることができる。
【0065】
(1-9)上述した(1-1)~(1-8)の電気掃除機システムSは、塵埃回収装置100は、斜め方向、垂直方向または水平方向に開いた開閉部52cを支持する支持部134を有することを特徴とするものであると良い。
【0066】
電気掃除機システムSは、かかる構成とすることにより、開状態となった開閉部52cを支持部134によって支持し、支持部134を安定させることができる。なお、上述した実施形態では、開閉部52cが斜め方向に開く例を示したが、本発明はこれに限定されず、開閉部52cは垂直方向あるいは水平方向に開いた状態になるものであっても良い。また開閉部52cが垂直方向や水平方向に開くものである場合についても、上述した支持部134と同様に、開状態となった開閉部52cを支持できる支持部を設けると良い。
【0067】
(1-10)上述した(1-1)~(1-9)の電気掃除機システムSは、塵埃回収装置100は、第一集塵部50から第二集塵部110に向けて塵埃を吸引可能なように連通する連通部136を有し、開状態である開閉部52c、及び連通部136の内壁の間隔が、塵埃回収装置100による塵埃の吸引方向下流側(第二集塵部110側)に向かうにつれて、狭くなることを特徴とするものであると良い。
【0068】
電気掃除機システムSは、かかる構成とすることにより、第一集塵部50から第二集塵部110に向かう方向に十分な吸引力を発揮させつつ、第一集塵部50側(1-塵埃の吸引方向上流側)において塵埃を受け入れる間口を十分に確保することができる。これにより、第一集塵部50に溜まった塵埃を十分な間口を確保して受け入れつつ、十分な吸引力で吸引することができる。
【0069】
なお、本実施形態では、開状態である開閉部52c、及び連通部136の内壁の間隔が、塵埃回収装置100による塵埃の吸引方向下流側に向かうにつれて、狭くなるようにした例を示したが、本発明はこれに限定されない。例えば、連通部136を塵埃を受け入れるのに十分な開口幅を有するものとしつつ、連通部136の中途に通路断面積が小さくなる狭窄部を設ける等して、同様の効果を狙ったものとしても良い。
【0070】
(1-11)上述した(1-1)~(1-10)の電気掃除機システムSは、塵埃回収装置100は、第一集塵部50と連通する管部136bを備えることを特徴とするものであると良い。
【0071】
電気掃除機システムSは、かかる構成とすることにより、第一集塵部50の位置にあわせて管部136bを設定することにより、第一集塵部50から排出された塵埃を第二集塵部110に回収可能な構成とすることができる。
【0072】
(1-12)上述した(1-3)~(1-6)の電気掃除機システムSは、塵埃回収装置100は、開手段150としての当接部152を有し、開閉部52cは、回動軸52eを中心として回動可能とされ、回動軸52eより一方側の領域に当接部152が当接可能な被当接部52fを有し、回動軸52eより他方側の領域に第一集塵室52aを閉塞する閉塞部52gを有し、被当接部52fに当接部152が当接することにより、閉塞部52gが第一集塵室52aから離れるように回動して開状態になることを特徴とするものであると良い。
【0073】
電気掃除機システムSは、かかる構成とすることにより、回動軸52eを支点、被当接部52fにおいて当接部152が当接する箇所を作用点として、テコの原理により開手段150を開閉させることができる。そのため、上記実施形態において例示したように、被当接部52fに過剰に大きな力を作用させなくても、閉塞部52gを回動させることができる。
【0074】
(1-13)上述した(1-1)~(1-12)の電気掃除機システムSは、第一集塵部50は、開閉部52cにより開閉される第一集塵室52aの開口(廃棄口52b)に向けて傾斜した傾斜部52dを有することを特徴とするものであると良い。
【0075】
電気掃除機システムSは、かかる構成とすることにより、第一集塵室52aの内部に溜まった塵埃を、廃棄口52bに向けてスムーズに移動させて廃棄することができる。なお、本実施形態では、傾斜部52dを設けた例を示したが、本発明はこれに限定されず、傾斜部52dを設けるまでもなく塵埃をスムーズに排出できる場合等においては、傾斜部52dを設けない構成としても良い。
【0076】
[本発明の第二の態様に係る電気掃除機について]
ここで、上記特許文献1(特開2004-283327号公報)には、開示されている電気掃除機は、延長管80を有さないものである。そのため、延長管80を有する電気掃除機である場合には、上記特許文献1に開示されているような設置台を、そのまま適用できないといった問題がある。
【0077】
そこで、第二態様に係る本発明は、延長管を有する電気掃除機であっても、電気掃除機に溜まった塵埃を塵埃回収装置によって回収可能な電気掃除機システムを実現することを目的とした。
【0078】
(2-1)上述した課題を解決すべく提供される本実施形態の電気掃除機システムSは、吸引力を発生させる第一電動送風機14を有する本体部10、塵埃が集塵される第一集塵部50、塵埃を吸い込むための吸込具90、並びに本体部10及び吸込具90を接続する延長管80を備える電気掃除機1と、第一集塵部50と連通することで電気掃除機1から塵埃を回収するものであって、塵埃が集塵される第二集塵部110、及び吸引力を発生させる第二電動送風機120を備える塵埃回収装置100と、を備え、塵埃回収装置100は、管部136bを介して第一集塵部50と連通することを特徴とするものである。
【0079】
本実施形態の電気掃除機システムSは、電気掃除機1の第一集塵部50と、塵埃回収装置100とを管部136bを介して連通させることができる。そのため、本実施形態の電気掃除機システムSは、第一集塵部50と塵埃回収装置100とを連通させた状態において塵埃回収装置100の第二電動送風機120を作動させることにより、第一集塵部50に溜まった塵埃を第二集塵部110に回収できる。従って、上述した構成によれば、延長管80を有する電気掃除機1であっても、電気掃除機1に溜まった塵埃を塵埃回収装置100において回収可能な電気掃除機システムSを提供できる。
【0080】
(2-2)上述した電気掃除機システムSは、管部136bが延長管80と並ぶよう、電気掃除機1が塵埃回収装置100に支持されることを特徴とするものであると良い。
【0081】
電気掃除機システムSは、かかる構成とすることにより、延長管80及び管部136bによって電気掃除機1を支持した安定的な状態において、電気掃除機1の第一集塵部50に溜まった塵埃を塵埃回収装置100の第二集塵部110に回収できる。
【0082】
(2-3)上述した(2-1)~(2-2)の電気掃除機システムSは、塵埃回収装置100は、第一集塵部50を受け入れる受部130を備え、第一集塵部50は、受部130を介して管部136bにより支持されることを特徴とするものであると良い。
【0083】
電気掃除機システムSは、かかる構成とすることにより、受部130において第一集塵部50を受けとめつつ、管部136bによって電気掃除機1を第一集塵部50が設けられた位置において支持できる。
【0084】
(2-4)上述した(2-1)~(2-3)の電気掃除機システムSは、塵埃回収装置100が第一集塵部50と連通している状態において、第二電動送風機120は、重力方向において、第一集塵部50と比べて床面に近い側に配されることを特徴とするものであると良い。
【0085】
電気掃除機システムSは、かかる構成とすることにより、重心位置を床面に近い位置に設定できる。これにより、電気掃除機ステムSは、第二電動送風機120が動作による振動が発生したとしても、安定して配置することができる。
【0086】
(2-5)上述した(2-1)~(2-4)の電気掃除機システムSは、塵埃回収装置100は、第二集塵部110および第二電動送風機120を収容する装置本体を備え、電気掃除機1は、バッテリー15aを備え、装置本体は、第一電動送風機14およびバッテリー15aの少なくとも一方における直下に位置することを特徴とするものであると良い。
【0087】
電気掃除機システムSは、かかる構成とすることにより、電動掃除機1の下方の空間を活用することができる。
【0088】
(3-1)上述した課題を解決すべく提供される本実施形態の電気掃除機システムSは、吸引力を発生させる第一電動送風機14を有する本体部10と、塵埃が集塵される第一集塵部50と、塵埃を吸い込むための吸込具90と、本体部10と吸込具90とを接続する延長管80とを備える電気掃除機と、第一集塵部50と連通していることで、電気掃除機1から塵埃を回収するための塵埃回収装置100であって、塵埃が集塵される第二集塵部110と、吸引力を発生させる第二電動送風機120とを備える塵埃回収装置100と、を備え、塵埃回収装置100は、延長管80および本体部10の少なくとも一方と、第一集塵部50とを支持することを特徴とするものである。
【0089】
本実施形態の電気掃除機システムSは、塵埃回収装置100が延長管80および本体部10の少なくとも一方と、第一集塵部50とを支持するため、電気掃除機1を安定して支持することができる。また、第一集塵部50と塵埃回収装置100とを連通させた状態において塵埃回収装置100の第二電動送風機120を作動させることにより、第一集塵部50に溜まった塵埃を第二集塵部110に回収できる。従って、上述した構成によれば、延長管80を有する電気掃除機1であっても、電気掃除機1に溜まった塵埃を塵埃回収装置100において回収可能な電気掃除機システムSを提供できる。
【0090】
上述した(3-1)の電気掃除機システムSは、塵埃回収装置100は、延長管80のうち本体部10と比べて吸込具90に近い側を支持することを特徴とするものであると良い。
【0091】
電気掃除機システムSは、かかる構成とすることにより、より安定して電気掃除機1を支持することができる。
【0092】
また、上述した(3-1)および(3-2)の電気掃除機システムSは、塵埃回収装置100は、本体部10のうち吸引口38yを有する筒状部を支持することを特徴とするものであると良い。
【0093】
電気掃除機システムSは、かかる構成とすることにより、より安定して電気掃除機1を支持することができる。
【0094】
本発明は、上述した実施形態や変形例等として示したものに限定されるものではなく、特許請求の範囲を逸脱しない範囲でその教示及び精神から他の実施形態があり得る。上述した実施形態の構成要素は任意に選択して組み合わせて構成するとよい。また実施形態の任意の構成要素と、発明を解決するための手段に記載の任意の構成要素または発明を解決するための手段に記載の任意の構成要素を具体化した構成要素とは任意に組み合わせて構成してもよい。これらについても本願の補正または分割出願等において権利取得する意思を有する。
【産業上の利用可能性】
【0095】
本発明は、電気掃除機全般において好適に利用できる。
【符号の説明】
【0096】
1 :電気掃除機
10 :本体部
14 :第一電動送風機
50 :第一集塵部
52a :第一集塵室
52b :廃棄口
52c :開閉部
52d :傾斜部
52e :回動軸
52f :被当接部
52g :閉塞部
80 :延長管
90 :吸込具
100 :塵埃回収装置
110 :第二集塵部
120 :第二電動送風機
130 :受部
132 :空間部
134 :支持部
136 :連通部
136b :管部
150 :開手段
152 :当接部
S :電気掃除機システム
【手続補正書】
【提出日】2022-09-06
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
吸引力を発生させる第一電動送風機を有する本体部、及び塵埃が集塵される第一集塵部とを備える電気掃除機と、
前記第一集塵部と連通することで前記電気掃除機から塵埃を回収するものであって、塵埃が集塵される第二集塵部、及び吸引力を発生させる第二電動送風機を備えた塵埃回収装置と、
開手段と、を備えており、
前記第一集塵部は、塵埃が溜まる集塵室、及び前記集塵室を開閉可能な開閉部とを有するものであり、
前記開手段は、前記開閉部を回動させることにより、前記集塵室を開状態とするものであり、
前記塵埃回収装置は前記開手段としての当接部を有し、前記電気掃除機は被当接部を有し、
前記開閉部は、前記当接部が前記被当接部に当接することで、前記集塵室に対して離れるように回動して開状態となり、
前記塵埃回収装置は、前記当接部と前記被当接部とが当接するように、前記当接部を動作させる操作部を有することを特徴とする、電気掃除機システム。
【請求項2】
前記開手段は、前記開閉部を構造的に開くものであることを特徴とする、請求項1に記載の電気掃除機システム。
【請求項3】
前記塵埃回収装置は、前記第一集塵部を受け入れる受部を備え、
前記受部は、前記開手段を有することを特徴とする、請求項1または2に記載の電気掃除機システム。
【請求項4】
前記塵埃回収装置は、開状態の前記開閉部を受け入れる空間部を有することを特徴とする、請求項1~3のいずれか1項に記載の電気掃除機システム。
【請求項5】
前記塵埃回収装置は、斜め方向または垂直方向に開いた前記開閉部を支持する支持部を有することを特徴とする、請求項1~4のいずれか1項に記載の電気掃除機システム。
【請求項6】
前記塵埃回収装置は、前記第一集塵部から前記第二集塵部に向けて塵埃を吸引可能なように連通する連通部を有し、
開状態である前記開閉部と前記連通部の内壁との間隔が、前記塵埃回収装置による塵埃の吸引方向下流側に向かうにつれて、狭くなることを特徴とする、請求項1~5のいずれか1項に記載の電気掃除機システム。
【請求項7】
前記塵埃回収装置は、前記第一集塵部と連通する管部を備えることを特徴とする、請求項1~6のいずれか1項に記載の電気掃除機システム。
【請求項8】
前記塵埃回収装置は、前記開手段としての当接部を有し、
前記開閉部は、
回動軸を中心として回動可能とされ、
前記回動軸より一方側の領域に前記当接部が当接可能な被当接部を有し、
前記回動軸より他方側の領域に前記集塵室を閉塞する閉塞部を有し、
前記被当接部に前記当接部が当接することにより、前記閉塞部が前記集塵室から離れるように回動して開状態になることを特徴とする、請求項1~7のいずれか1項に記載の電気掃除機システム。
【請求項9】
前記第一集塵部は、前記開閉部により開閉される前記集塵室の開口の開口面が前記第一集塵部の軸心方向に対して傾斜していることを特徴とする、請求項1~8のいずれか1項に記載の電気掃除機システム。
【請求項10】
前記塵埃回収装置は、前記第二電動送風機および前記第二集塵部を有する装置本体と、前記装置本体と前記受部を接続する管部とを備えることを特徴とする、請求項3に記載の電気掃除機システム。
【請求項11】
前記塵埃回収装置が前記第一集塵部と連通している状態において、前記第二電動送風機は、重力方向において、前記第一集塵部と比べて床面に近い側に配されることを特徴とする、請求項1~10のいずれかに記載の電気掃除機システム。
【手続補正書】
【提出日】2022-11-14
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
吸引力を発生させる第一電動送風機を有する本体部、及び塵埃が集塵される第一集塵部とを備える電気掃除機と、
前記第一集塵部と連通することで前記電気掃除機から塵埃を回収するものであって、塵埃が集塵される第二集塵部、及び吸引力を発生させる第二電動送風機を備えた塵埃回収装置と、
開手段と、を備えており、
前記第一集塵部は、塵埃が溜まる集塵室、及び前記集塵室を開閉可能な開閉部とを有するものであり、
前記開手段は、前記開閉部を回動させることにより、前記集塵室を開状態とするものであり、
前記塵埃回収装置は前記開手段としての可動式の当接部を有し、前記電気掃除機の前記第一集塵部は被当接部を有し、
前記塵埃回収装置は、前記当接部が動いて前記被当接部に当接するように、前記当接部を動作させる操作部を有し、
前記開閉部は、前記操作部の操作により前記当接部が前記被当接部に当接することで、前記集塵室に対して離れるように回動して開状態となることを特徴とする、電気掃除機システム。
【請求項2】
前記開手段は、前記開閉部を構造的に開くものであることを特徴とする、請求項1に記載の電気掃除機システム。
【請求項3】
前記塵埃回収装置は、前記第一集塵部を受け入れる受部を備え、
前記受部は、前記開手段を有することを特徴とする、請求項1または2に記載の電気掃除機システム。
【請求項4】
前記塵埃回収装置は、開状態の前記開閉部を受け入れる空間部を有することを特徴とする、請求項1~3のいずれか1項に記載の電気掃除機システム。
【請求項5】
前記塵埃回収装置は、斜め方向または垂直方向に開いた前記開閉部を支持する支持部を有することを特徴とする、請求項1~4のいずれか1項に記載の電気掃除機システム。
【請求項6】
前記塵埃回収装置は、前記第一集塵部から前記第二集塵部に向けて塵埃を吸引可能なように連通する連通部を有し、
開状態である前記開閉部と前記連通部の内壁との間隔が、前記塵埃回収装置による塵埃の吸引方向下流側に向かうにつれて、狭くなることを特徴とする、請求項1~5のいずれか1項に記載の電気掃除機システム。
【請求項7】
前記塵埃回収装置は、前記第一集塵部と連通する管部を備えることを特徴とする、請求項1~6のいずれか1項に記載の電気掃除機システム。
【請求項8】
前記塵埃回収装置は、前記開手段としての当接部を有し、
前記開閉部は、
回動軸を中心として回動可能とされ、
前記回動軸より一方側の領域に前記当接部が当接可能な被当接部を有し、
前記回動軸より他方側の領域に前記集塵室を閉塞する閉塞部を有し、
前記被当接部に前記当接部が当接することにより、前記閉塞部が前記集塵室から離れるように回動して開状態になることを特徴とする、請求項1~7のいずれか1項に記載の電気掃除機システム。
【請求項9】
前記第一集塵部は、前記開閉部により開閉される前記集塵室の開口の開口面が前記第一集塵部の軸心方向に対して傾斜していることを特徴とする、請求項1~8のいずれか1項に記載の電気掃除機システム。
【請求項10】
前記塵埃回収装置は、前記第二電動送風機および前記第二集塵部を有する装置本体と、前記装置本体と前記受部を接続する管部とを備えることを特徴とする、請求項3に記載の電気掃除機システム。
【請求項11】
前記塵埃回収装置が前記第一集塵部と連通している状態において、前記第二電動送風機は、重力方向において、前記第一集塵部と比べて床面に近い側に配されることを特徴とする、請求項1~10のいずれかに記載の電気掃除機システム。
【手続補正書】
【提出日】2022-12-27
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
吸引力を発生させる第一電動送風機を有する本体部、及び塵埃が集塵される第一集塵部とを備える電気掃除機と、
前記第一集塵部と連通することで前記電気掃除機から塵埃を回収するものであって、塵埃が集塵される第二集塵部、及び吸引力を発生させる第二電動送風機を備えた塵埃回収装置と、
開手段と、を備えており、
前記第一集塵部は、塵埃が溜まる集塵室、及び前記集塵室を開閉可能な開閉部とを有するものであり、
前記開手段は、前記開閉部を回動させることにより、前記集塵室を開状態とするものであり、
前記塵埃回収装置は前記開手段としての可動式の当接部を有し、前記電気掃除機の前記第一集塵部は被当接部を有し、
前記開閉部は、
回動軸を中心として回動可能とされ、
前記開閉部のうち前記回動軸より一方側の領域に前記被当接部を有し、
前記開閉部のうち前記回動軸より他方側の領域に前記集塵室の廃棄口を閉塞可能な閉塞部を有し、
前記塵埃回収装置は、前記当接部が動いて前記被当接部に当接するように、前記当接部を動作させる操作部を有し、
前記開閉部は、前記操作部の操作により前記当接部が前記被当接部に当接することで、前記閉塞部が前記集塵室に対して離れるように前記開閉部が回動して開状態となることを特徴とする、電気掃除機システム。
【請求項2】
前記開手段は、前記開閉部を構造的に開くものであることを特徴とする、請求項1に記載の電気掃除機システム。
【請求項3】
前記塵埃回収装置は、前記第一集塵部を受け入れる受部を備え、
前記受部は、前記開手段を有することを特徴とする、請求項1または2に記載の電気掃除機システム。
【請求項4】
前記塵埃回収装置は、開状態の前記開閉部を受け入れる空間部を有することを特徴とする、請求項1~3のいずれか1項に記載の電気掃除機システム。
【請求項5】
前記塵埃回収装置は、斜め方向または垂直方向に開いた前記開閉部を支持する支持部を有することを特徴とする、請求項1~4のいずれか1項に記載の電気掃除機システム。
【請求項6】
前記塵埃回収装置は、前記第一集塵部から前記第二集塵部に向けて塵埃を吸引可能なように連通する連通部を有し、
開状態である前記開閉部と前記連通部の内壁との間隔が、前記塵埃回収装置による塵埃の吸引方向下流側に向かうにつれて、狭くなることを特徴とする、請求項1~5のいずれか1項に記載の電気掃除機システム。
【請求項7】
前記塵埃回収装置は、前記第一集塵部と連通する管部を備えることを特徴とする、請求項1~6のいずれか1項に記載の電気掃除機システム。
【請求項8】
前記第一集塵部は、前記開閉部により開閉される前記集塵室の開口の開口面が前記第一集塵部の軸心方向に対して傾斜していることを特徴とする、請求項1~7のいずれか1項に記載の電気掃除機システム。
【請求項9】
前記塵埃回収装置は、前記第二電動送風機および前記第二集塵部を有する装置本体と、前記装置本体と前記受部を接続する管部とを備えることを特徴とする、請求項3に記載の電気掃除機システム。
【請求項10】
前記塵埃回収装置が前記第一集塵部と連通している状態において、前記第二電動送風機は、重力方向において、前記第一集塵部と比べて床面に近い側に配されることを特徴とする、請求項1~9のいずれかに記載の電気掃除機システム。