(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023038854
(43)【公開日】2023-03-17
(54)【発明の名称】報酬還元の方法、装置及びシステム
(51)【国際特許分類】
G06Q 30/0207 20230101AFI20230310BHJP
G06Q 30/0601 20230101ALI20230310BHJP
【FI】
G06Q30/02 346
G06Q30/06 300
【審査請求】未請求
【請求項の数】6
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021145785
(22)【出願日】2021-09-07
(71)【出願人】
【識別番号】518100889
【氏名又は名称】株式会社ボーディングパス
(74)【代理人】
【識別番号】110000523
【氏名又は名称】アクシス国際弁理士法人
(72)【発明者】
【氏名】渡邊 弘
【テーマコード(参考)】
5L049
【Fターム(参考)】
5L049BB07
5L049BB47
(57)【要約】
【課題】インフルエンサーの力を活用して、電子商取引を活発化すること等を目的とする。
【解決手段】電子商取引システムを用いた報酬還元の方法であって、前記システムは、管理サーバを備える。前記管理サーバは、購入処理モジュールと、第1ユーザデータベースと、第2ユーザデータベースと、第3ユーザデータベースと、第4ユーザデータベースとを備える。第3ユーザの識別情報は、第1ユーザの識別情報、並びに/又は、第1ユーザの出品する商品及び/若しくは提供するサービスと、関連付けされており、第4ユーザの識別情報は、第2ユーザの識別情報と関連づけされており、送金する指示を出力するステップは、第2ユーザからの代金の少なくとも一部を、第2ユーザに関連付けされた第4ユーザへ送金するための送金指示を出力することを含む。
【選択図】なし
【特許請求の範囲】
【請求項1】
電子商取引システムを用いた報酬還元の方法であって、
前記システムは、管理サーバを備え、
前記管理サーバは、購入処理モジュールと、第1ユーザデータベースと、第2ユーザデータベースと、第3ユーザデータベースと、第4ユーザデータベースとを備え、
第1ユーザデータベースは、商品の出品又はサービスの提供を行う第1ユーザのデータを記録し、
第2ユーザデータベースは、商品又はサービスの購入を行う第2ユーザのデータを記録し、
第3ユーザデータベースは、商品又はサービスの売り上げの少なくとも一部を寄付として受領する第3ユーザのデータを記録し、
第4ユーザデータベースは、第4ユーザのデータを記録し、前記第4ユーザは、第2ユーザと関連付けられ、
前記方法は、
前記第1ユーザの端末からのリクエストにより、前記購入処理モジュールが、オンライン上で、商品の出品又はサービスの提供を行うステップと、
前記第2ユーザの端末からのリクエストにより、前記購入処理モジュールが、前記商品又はサービスの代金の受け付けを行うステップと、
前記購入処理モジュールが、前記代金の少なくとも一部を、前記第1ユーザ、及び、前記第3ユーザへ送金する指示を出力するステップと、
を含み、
前記第3ユーザの識別情報は、前記第1ユーザの識別情報、並びに/又は、前記第1ユーザの出品する商品及び/若しくは提供するサービスと、関連付けされており、
前記第4ユーザの識別情報は、前記第2ユーザの識別情報と関連づけされており、
送金する指示を出力するステップは、前記第2ユーザからの代金の少なくとも一部を、前記第2ユーザに関連付けされた第4ユーザへ送金するための送金指示を出力することを含む、
方法。
【請求項2】
請求項1の方法であって、
前記第4ユーザの識別情報には、当該第4ユーザの識別情報ごとにユニークとなるURLが割り当てられており、
前記第4ユーザの識別情報と前記第2ユーザの識別情報との関連づけは、前記管理サーバが、前記URLを通しての第2ユーザの登録のリクエストを受信することによって行われる、
方法。
【請求項3】
請求項1の方法であって、
前記第4ユーザの識別情報には、当該第4ユーザの識別情報ごとにユニークとなるコードが割り当てられており、
前記第4ユーザの識別情報と前記第2ユーザの識別情報との関連づけは、前記管理サーバが、前記第2ユーザの登録のリクエストを受信することによって行われ、前記リクエストは、前記コードの入力を伴う、
方法。
【請求項4】
請求項1の方法であって、前記第4ユーザの識別情報と前記第2ユーザの識別情報との関連づけは、前記管理サーバが、前記第2ユーザの登録のリクエストを受信することによって行われ、前記リクエストは、前記第2ユーザに関連する端末を特定する情報の入力を伴う、
方法。
【請求項5】
電子商取引における報酬還元のための管理サーバ装置であって、
前記装置は、購入処理モジュールと、第1ユーザデータベースと、第2ユーザデータベースと、第3ユーザデータベースと、第4ユーザデータベースとを備え、
第1ユーザデータベースは、商品の出品又はサービスの提供を行う第1ユーザのデータを記録し、
第2ユーザデータベースは、商品又はサービスの購入を行う第2ユーザのデータを記録し、
第3ユーザデータベースは、商品又はサービスの売り上げの少なくとも一部を寄付として受領する第3ユーザのデータを記録し、
第4ユーザデータベースは、第4ユーザのデータを記録し、前記第4ユーザは、第2ユーザと関連付けられ、
前記購入処理モジュールは、
前記第1ユーザの端末からのリクエストにより、オンライン上で、商品の出品又はサービスの提供を行うように構成され、
前記第2ユーザの端末からのリクエストにより、前記商品又はサービスの代金の受け付けを行うように構成され、並びに、
前記代金の少なくとも一部を、前記第1ユーザ、及び、前記第3ユーザへ送金する指示を出力するように構成され、
ここで、
前記第3ユーザの識別情報は、前記第1ユーザの識別情報、並びに/又は、前記第1ユーザの出品する商品及び/若しくは提供するサービスと、関連付けされており、
前記第4ユーザの識別情報は、前記第2ユーザの識別情報と関連づけされており、
前記購入処理モジュールは、前記第2ユーザからの代金の少なくとも一部を、前記第2ユーザに関連付けされた第4ユーザへ送金するための送金指示を出力するように更に構成される、
管理サーバ装置。
【請求項6】
請求項5の管理サーバ装置を含む電子商取引システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、報酬還元の方法、装置及びシステムに関する。より具体的には、電子商取引システムを用いた報酬還元の方法、装置、及び、当該方法を実行するためのシステムに関する。
【背景技術】
【0002】
インターネットの普及以来、電子商取引による売り上げは、爆発的に増加している。また、様々なソーシャルネットワークサービス(SNS)の普及により、インフルエンサーと呼ばれる存在が大きく注目されている。例えば、Twitter(登録商標)の場合、多くのフォロワーを抱えているインフルエンサーは、Twitterで投稿することで、大きく影響を及ぼす可能性がある。また、別の例では、Youtube(登録商標)の場合、多くの再生回数、及び、チャンネル登録数を抱えるインフルエンサーは、Youtubeで動画を投稿することで、大きく影響を及ぼす可能性がある。
【0003】
及ぼす影響の一つとして、製品、サービス等の売れ行きが挙げられる。例えば、ある企業の製品、サービス等に関するレビューをTwitter上で投稿したり、或いは、製品を実際に購入して使ってみた様子をYoutubeで動画投稿したりすることで、その製品、サービス等への売れ行きに多大な影響が生じうる。特に、フォロワー数や、チャンネル登録数などが多いインフルエンサーの場合には、その影響は更に大きくなる。
【0004】
また、電子商取引においては、チャリティー目的を含んだ製品の販売を行うことがある。この場合、製品の一部の売り上げが、ある特定の団体への寄付にあてられることがある。
【0005】
特許文献1では、ギフトの贈答者が、ギフトをお届け先へ手配する際に、お届け先で寄付先を決定することができるシステムを開示している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
商品の購入の際に、インフルエンサーに対して報酬を支払う仕組みは存在していた。しかし、その場合には、フォロワーの数、その製品の紹介記事や動画の閲覧数などに応じて報酬が支払われることがあった。しかし、その場合には、製品と、これらの要素との直接的な因果関係はないため、支払われる報酬の妥当性についても、疑問の余地があった。
【0008】
一方で、電子商取引を活発化させるために、インフルエンサーの力を活用したいというニーズもある。
【0009】
そこで、本開示は、インフルエンサーの力を活用して、電子商取引を活発化すること、及び、インフルエンサーへの報酬をより適正に評価できる方法及びシステムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明者が鋭意検討したところ、インフルエンサーと、商品又はサービスの購入を行うエンドユーザとの関連付けをあらかじめ管理しておく構成を思いついた。これにより、エンドユーザが購入する行為が、特定のインフルエンサーの影響によるものである蓋然性が高くなり、インフルエンサーへの報酬が適正化される。
【0011】
上記知見に基づいて発明が完成され、本開示は、一側面において、以下の発明を包含する。
(発明1)
電子商取引システムを用いた報酬還元の方法であって、
前記システムは、管理サーバを備え、
前記管理サーバは、購入処理モジュールと、第1ユーザデータベースと、第2ユーザデータベースと、第3ユーザデータベースと、第4ユーザデータベースとを備え、
第1ユーザデータベースは、商品の出品又はサービスの提供を行う第1ユーザのデータを記録し、
第2ユーザデータベースは、商品又はサービスの購入を行う第2ユーザのデータを記録し、
第3ユーザデータベースは、商品又はサービスの売り上げの少なくとも一部を寄付として受領する第3ユーザのデータを記録し、
第4ユーザデータベースは、第4ユーザのデータを記録し、前記第4ユーザは、第2ユーザと関連付けられ、尚且つ、前記第2ユーザによる購入に影響を及ぼし、
前記方法は、
前記第1ユーザの端末からのリクエストにより、前記購入処理モジュールが、オンライン上で、商品の出品又はサービスの提供を行うステップと、
前記第2ユーザの端末からのリクエストにより、前記購入処理モジュールが、前記商品又はサービスの代金の受け付けを行うステップと、
前記購入処理モジュールが、前記代金の少なくとも一部を、前記第1ユーザ、及び、前記第3ユーザへ送金する指示を出力するステップと、
を含み、
前記第3ユーザの識別情報は、前記第1ユーザの識別情報、並びに/又は、前記第1ユーザの出品する商品及び/若しくは提供するサービスと、関連付けされており、
前記第4ユーザの識別情報は、前記第2ユーザの識別情報と関連づけされており、
送金する指示を出力するステップは、前記第2ユーザからの代金の少なくとも一部を、前記第2ユーザに関連付けされた第4ユーザへ送金するための送金指示を出力することを含む、
方法。
(発明2)
発明1の方法であって、
前記第4ユーザの識別情報には、当該第4ユーザの識別情報ごとにユニークとなるURLが割り当てられており、
前記第4ユーザの識別情報と前記第2ユーザの識別情報との関連づけは、前記管理サーバが、前記URLを通しての第2ユーザの登録のリクエストを受信することによって行われる、
方法。
(発明3)
発明1の方法であって、
前記第4ユーザの識別情報には、当該第4ユーザの識別情報ごとにユニークとなるコードが割り当てられており、
前記第4ユーザの識別情報と前記第2ユーザの識別情報との関連づけは、前記管理サーバが、前記第2ユーザの登録のリクエストを受信することによって行われ、前記リクエストは、前記コードの入力を伴う、
方法。
(発明4)
発明1の方法であって、前記第4ユーザの識別情報と前記第2ユーザの識別情報との関連づけは、前記管理サーバが、前記第2ユーザの登録のリクエストを受信することによって行われ、前記リクエストは、前記第2ユーザに関連する端末を特定する情報の入力を伴う、
方法。
(発明5)
電子商取引における報酬還元のための管理サーバ装置であって、
前記装置は、購入処理モジュールと、第1ユーザデータベースと、第2ユーザデータベースと、第3ユーザデータベースと、第4ユーザデータベースとを備え、
第1ユーザデータベースは、商品の出品又はサービスの提供を行う第1ユーザのデータを記録し、
第2ユーザデータベースは、商品又はサービスの購入を行う第2ユーザのデータを記録し、
第3ユーザデータベースは、商品又はサービスの売り上げの少なくとも一部を寄付として受領する第3ユーザのデータを記録し、
第4ユーザデータベースは、第4ユーザのデータを記録し、前記第4ユーザは、第2ユーザと関連付けられ、尚且つ、前記第2ユーザによる購入に影響を及ぼし、
前記購入処理モジュールは、
前記第1ユーザの端末からのリクエストにより、オンライン上で、商品の出品又はサービスの提供を行うように構成され、
前記第2ユーザの端末からのリクエストにより、前記商品又はサービスの代金の受け付けを行うように構成され、並びに、
前記代金の少なくとも一部を、前記第1ユーザ、及び、前記第3ユーザへ送金する指示を出力するように構成され、
ここで、
前記第3ユーザの識別情報は、前記第1ユーザの識別情報、並びに/又は、前記第1ユーザの出品する商品及び/若しくは提供するサービスと、関連付けされており、
前記第4ユーザの識別情報は、前記第2ユーザの識別情報と関連づけされており、
前記購入処理モジュールは、前記第2ユーザからの代金の少なくとも一部を、前記第2ユーザに関連付けされた第4ユーザへ送金するための送金指示を出力するように更に構成される、
管理サーバ装置。
(発明6)
発明5の管理サーバ装置を含む電子商取引システム。
【発明の効果】
【0012】
一側面において、上記発明では、第4ユーザの識別情報は、第2ユーザの識別情報と関連づけされている。これにより、エンドユーザが購入する行為が、特定のインフルエンサーの影響によるものである蓋然性が高くなり、インフルエンサーへの報酬が適正化される。また、評価が適正化されることで、インフルエンサー側のモチベーションを高めることができ、電子商取引を活発化することへつながる。また、インフルエンサー側にとっても、エンドユーザが商品の購入を継続して行う限りは、一定の条件のもとで(例えば、関連付けが解除されない限り、或いは、別のインフルエンサーとの関連付けが行われない限り)、継続的に報酬を受け取ることができる。また、商品及び/又はサービスを提供する立場にとっては、実質的に得られる利益等は減少する可能性はあるものの、見かけ上値引きが発生しにくい形となる。したがって、販売価格を割り引く事で生じるブランドロイヤリティーの毀損を防止することができる。さらに言えば、商品及び/又はサービスを提供する立場にとっては、他への卸売り価格との公平性(すなわち、値引き販売することで、他の卸先との不公平感の減少)を担保しやすいというメリットもある。
【図面の簡単な説明】
【0013】
【
図1】一実施形態における本発明のシステムの概要を示す。システムは、第1~4ユーザの端末とネットワークを通して接続される。
【
図2】一実施形態における本発明の第1ユーザデータベースの例を示す。
【
図3】一実施形態における本発明の第2ユーザデータベースの例を示す。
【
図4】一実施形態における本発明の第3ユーザデータベースの例を示す。
【
図5】一実施形態における本発明の第4ユーザデータベースの例を示す。
【発明を実施するための形態】
【0014】
以下、発明を実施するための具体的な実施形態について説明する。以下の説明は、発明の理解を促進するためのものである。即ち、本発明の範囲を限定することを意図するものではない。
【0015】
1.システムの概要
一実施形態において、本開示は、管理サーバ及び当該サーバを含むシステムに関する。これらの管理サーバ及びシステムは、電子商取引に利用される。
図1に一例を示す。電子商取引のシステムは、管理サーバを備える。そして、管理サーバは、データベースと購入処理モジュールとを備える。
【0016】
なお、本明細書で述べるサーバは、物理的な1台の情報処理装置に限定されない。例えば、負荷分散手段により、複数台の情報処理装置が同一の機能及び役割を担う構成にし、外側からはあたかも1台のサーバが動作しているように見える構成であってもよい。あるいは、1つのサーバ内で、複数の異なる機能及び役割を担う場合には、機能及び役割ごとに、複数の物理的な情報処理装置に分散させてもよい。一方で、複数の異なる機能及び役割を担うサーバを、1台の物理的な情報処理装置に集約させてもよい。
【0017】
上述したように、一実施形態における本開示のシステムは、少なくとも、管理サーバを備える。しかし、このことは、それぞれに対応した1台のサーバが存在する構成に限定されるものではない。例えば、管理サーバ、複数台の物理的な情報処理装置に分散されてもよい。別の例では、別のサーバと管理サーバが、物理的に同一の1台の情報処理装置に集約されてもよい。また、管理サーバで、複数のモジュールを備える場合には、各モジュールに対応した複数台の物理的な情報処理装置に分散されてもよい。
【0018】
サーバとしての情報処理装置は、当分野で公知の装置を採用することができる。典型的には、プロセッサ、メモリ、通信機能、記憶媒体等を少なくとも備えるものであればよい。そして、情報処理装置には、所望のプログラムがインストールされており、当該プログラムをプロセッサが実行することで、各種機能を担うモジュールが実現される。
【0019】
一実施形態における本開示のシステムは、ネットワークを通じて、外部の端末と接続されてもよい。例えば、一実施形態における本開示のシステムは、ユーザの端末(例えば、パソコン、スマートフォン、タブレット端末等)、送金処理を行うためのシステム(例えば、全国銀行データ通信システム)等に接続されてもよい。
【0020】
また、一実施形態における本開示のシステムは、典型的には少なくとも4種類のユーザが利用することができ、各ユーザはそれぞれ以下の性質を有するユーザであってもよい。
第1ユーザ:商品の出品又はサービスの提供を行うユーザ
第2ユーザ:商品又はサービスの購入を行うユーザ
第3ユーザ:商品又はサービスの売り上げの少なくとも一部を寄付として受領するユーザ
第4ユーザ:第2ユーザと関連付けられ、尚且つ、第2ユーザによる購入に影響を及ぼすユーザ(いわゆるインフルエンサー)
【0021】
なお、上記で述べる寄付は、見返りを求めない公益性の高い団体への金額の提供に限定されず、例えば、クラウドファンディングのように、ある目的を持った活動を実現するための資金提供であってもよく、また、見返りに金品、特典等を伴うものであってもよい。
【0022】
1-1.管理サーバ
管理サーバにおいては、上述したように、各種プログラムをプロセッサが実行することで、各種機能を担うモジュールが実現される。実現されるモジュールとしては、データベース、及び購入処理モジュールが挙げられる。
【0023】
1-2.データベース
管理サーバが備えるデータベースは、少なくとも以下のデータベースを備える。これらのデータベースは、上述した第1ユーザ~第4ユーザに対応する情報を記憶するためのものである。
第1ユーザデータベース
第2ユーザデータベース
第3ユーザデータベース
第4ユーザデータベース
【0024】
例えば、第1ユーザデータベースは以下の項目のうち少なくとも1つ以上を記憶管理してもよい。例を、
図2に示す。
第1ユーザの識別情報
第1ユーザの名称情報
認証情報(例えば、ログインID、パスワード)
送金先情報(例えば、金融機関名、口座種別、口座番号)
連携している第3ユーザの識別情報
【0025】
例えば、第2ユーザデータベースは以下の項目のうち少なくとも1つ以上を記憶管理してもよい。例を、
図3に示す。
第2ユーザの識別情報
第2ユーザの名称情報
認証情報(例えば、ログインID、パスワード)
支払いに必要な情報(例えば、クレジットカードの情報)
第4ユーザとの関連付け情報(例えば、第4ユーザの識別情報、又はURL)
【0026】
例えば、第3ユーザデータベースは以下の項目のうち少なくとも1つ以上を記憶管理してもよい。例を、
図4に示す。
第3ユーザの識別情報
第3ユーザの名称情報
認証情報(例えば、ログインID、パスワード)
送金先情報(例えば、金融機関名、口座種別、口座番号)
連携している第1ユーザの識別情報
【0027】
例えば、第4ユーザデータベースは以下の項目のうち少なくとも1つ以上を記憶管理してもよい。例を、
図5に示す。
第4ユーザの識別情報
第4ユーザの名称情報
認証情報(例えば、ログインID、パスワード)
送金先情報(例えば、金融機関名、口座種別、口座番号)
第2ユーザとの関連付け情報(例えば、第2ユーザの識別情報、又はURL)
【0028】
ここで、第1ユーザと第3ユーザは、売り上げの一部等が寄付にあてられるという目的から、両者の関連付けを行ってもよい。例えば、第1ユーザ及び第3ユーザの少なくともいずれか一方において、関連付けされるユーザの識別情報を管理してもよい。
【0029】
ただし、状況によっては、こうした関連付けは必須ではなく、例えば、商品又はサービスごとに連携される寄付先が異なる場合には、商品又はサービス単位での関連付けを行えばよく、そして、第1ユーザ単位での関連付けは必要ない。商品又はサービス単位での関連付けの場合には、予め設定してもよく、或いは、購入時にエンドユーザからの指定により設定してもよい。
【0030】
また、第2ユーザと第4ユーザは、第2ユーザの購入に応じて、第4ユーザに報酬が支払われるという目的から、両者の関連付けを行ってもよい。例えば、第2ユーザデータベース及び第4ユーザデータベースの少なくともいずれか一方において、関連付けされるユーザの識別情報を管理してもよい。
【0031】
好ましくは、第2ユーザが関連付けできる第4ユーザの数は1つである。これにより、第2ユーザの購入が発生したときの、報酬の支払先となる第4ユーザを特定することが可能になる。
【0032】
更に好ましい実施形態においては、以下の仕組みによって、両者の関連付けを行ってもよい。
・第4ユーザの識別情報には、当該第4ユーザの識別情報ごとにユニークとなるURLが割り当てられる(そして、第4データベースに当該URLが記憶される)。
・管理サーバが、URLを通しての第2ユーザの登録のリクエストを受信し、これに応じて、データベースに記憶する(例えば、あるエンドユーザが、URL「http://D000001」を通してユーザ登録してきた場合には、D000001のユーザと関連付け情報をデータベースに記録する)。
【0033】
以上の仕組みとすることで、第2ユーザの購入が発生したときの、報酬の支払先となる第4ユーザを特定することが可能になる。また、URLを活用することで、インフルエンサーとなる第4ユーザは、自身のSNSに、URLリンクを掲載することが可能となる。そして、フォロワーとなる第2ユーザは、インフルエンサーのSNSをチェックして、上記リンク先から、アクセスして、エンドユーザとしての登録を行うことができる。
【0034】
別の更に好ましい実施形態においては、以下の仕組みによって、両者の関連付けを行ってもよい。
・第4ユーザの識別情報には、当該第4ユーザの識別情報ごとにユニークとなるコードが割り当てられる(そして、第4データベースに当該コードが記憶される)。
・エンドユーザが端末等を利用して、ユーザ登録を行い、登録の際に、上記コードを入力する。
・管理サーバが、コードを伴った第2ユーザの登録のリクエストを受信し、データベースに記録する。
【0035】
こうした場合には、インフルエンサーは、登録のためのURLのほか、自身のSNSにコードを公開したり、個別にフォロワーなどにコードの情報を送信したりしてもよい。そして、フォロワーは、URLにアクセスして、コードを入力することで、特定のインフルエンサーとの関連付けが完了する。
【0036】
別の更に好ましい実施形態においては、以下の仕組みによって、両者の関連付けを行ってもよい。
・管理サーバが、エンドユーザに関連する端末を特定する情報の入力をともなった第2ユーザの登録のリクエストを受信し、データベースに記録する。
【0037】
こうした場合には、利用形態の1例として、店舗に支払い用の端末を設置し、当該端末を特定する情報を登録しておくことで、その端末からの購入に関しては、特定のインフルエンサーへの報酬を支払うようにすることができる。
【0038】
別の利用形態の例として、特定のエンドユーザが所持又は管理する端末(スマートフォン、パソコン、IoT家電(例えばテレビ等))からの購入に関しては、特定のインフルエンサーへの報酬を支払うようにすることができる。
【0039】
また、別の好ましい実施形態において、管理サーバは、更に以下のデータベースの少なくともいずれか1つ以上を備えてもよい。
商品サービスデータベース
取引履歴データベース
【0040】
商品サービスデータベースは、第1ユーザが提供する商品又はサービスを管理するデータベースである。例えば、商品サービスデータベースは以下の項目のうち少なくとも1つ以上を記憶管理してもよい。
商品サービス識別情報
第1ユーザ識別情報
商品サービス名称
在庫数
単価
連携している第3ユーザの識別情報
第3ユーザへの案分率
第4ユーザへの案分率
【0041】
取引履歴データベースは、第2ユーザが第1ユーザから商品又はサービスを購入した履歴を管理するデータベースである。例えば、取引履歴データベースは以下の項目のうち少なくとも1つ以上を記憶管理してもよい。
取引識別情報
商品サービス識別情報
購入数
単価
支払方法
決済完了フラグ
発送完了フラグ
購入の際に指定された第3ユーザの識別情報
第3ユーザへの案分率
第4ユーザへの案分率
【0042】
1-3.購入処理モジュール
購入処理モジュールは、商品又はサービスの取引にかかわる処理を実行するためのモジュールである。具体的には、購入処理モジュールは、少なくとも以下の機能を有する。
(1)第1ユーザの端末からのリクエストを受信して、オンライン上で、商品の出品又はサービスの提供を行う機能
(2)第2ユーザの端末からのリクエストを受信して、商品又はサービスの代金の受け付けを行う機能
(3)代金の少なくとも一部を、第1ユーザ、及び、第3ユーザへの送金指示を出力する機能
【0043】
上記の(1)の機能について、具体例を挙げると、第1ユーザの端末からのリクエストを受信して、購入処理モジュールは、データベース(例えば、商品サービスデータベース)に、商品又はサービスを記憶させることができる。これにより、例えば、第2ユーザの端末がWebサイトにアクセスしたときに、当該データベースから情報を抽出してWebサイト等に商品又はサービスを表示させることができる。
【0044】
上記の(2)の機能について、具体例を挙げると、第2ユーザの端末からのリクエスト(例えば「注文確定」のリクエスト等)を受信して、購入処理モジュールは、取引が成立したものと判断し、データベース(例えば、取引履歴データベース)に、取引の記録を行う。また、別途API等を利用して、外部のオンライン決済システムなどと連携し、第2ユーザによる支払いを受け付けることができる。あるいは、別の支払い方法の指定が、第2ユーザの端末からのリクエストに含まれる場合には、これに応じた処理を実行してもよい。例えば、伝票払いなどが指定された場合には、対象の伝票を発行して、第2ユーザの住所に郵送するための処理などを実行してもよい。
【0045】
上記の(3)の機能について、具体例を挙げると、第2ユーザからの支払いが完了すると、その支払い金の一部は、商品又はサービスの提供元である第1ユーザに送金される。また、商品又はサービスの売り上げの一部は寄付に充てられるという目的から、支払い金の一部は、寄付先である第3ユーザに送金される。
【0046】
さらにいえば、購入処理モジュールは、商品又はサービスの売り上げの一部を、第2ユーザに関連付けされた第4ユーザへ送金する。
【0047】
このように、第2ユーザからの支払金は、第1ユーザ、第3ユーザ、第4ユーザに案分される。案分率については、例えば、データベースにあらかじめ登録しておき(例えば、商品サービスデータベース、第1~4ユーザデータベース等)、これに基づいて、案分処理を実行し、案分後の金額を、第1ユーザ、第3ユーザ、第4ユーザに送金するようにしてもよい。
【0048】
送金するしくみについては、当分野で公知の仕組みを用いることができ、例えば、所定のAPI等を利用して、全銀協ネットワークを通して、各ユーザの口座への振り込み指示を出力してもよい。
【0049】
また、上記以外の機能として、購入処理モジュールは、オンライン電子商取引で一般的に備える機能を有してもよい。例えば、目的の商品又はサービスを検索するための機能、第2ユーザの購入履歴からのおすすめ商品等を抽出するための機能等を有してもよい。
【0050】
2.システムを利用した方法
以下では、上述したシステムを利用した電子商取引の方法、より具体的には、電子商取引を通しての報酬還元の方法を説明する。前記方法は、少なくとも以下のステップを含む。
第1ユーザの端末からのリクエストにより、購入処理モジュールが、オンライン上で、商品の出品又はサービスの提供を行うステップ
第2ユーザの端末からのリクエストにより、購入処理モジュールが、商品又はサービスの代金の受け付けを行うステップ
購入処理モジュールが、代金の少なくとも一部を、第1ユーザ、及び、第3ユーザへ送金する指示を出力するステップ
以降では、当該方法を実行するための準備となる手順の具体例、及び、当該方法の各ステップの詳細な具体例について説明する。
【0051】
2-1.準備段階
上述した方法を実行するためには、あらかじめ所定の準備が必要となる。例えば、一定のユーザ登録が必要となる。
【0052】
例えば、第1ユーザ、第3ユーザ、第4ユーザなどは、上記システムの管理者に連絡することにより、或いは、WebサーバのWebサイトから、ユーザの登録の申込を行うことができる。こういった観点から、上記システムは、ユーザの登録を受け付けるためのWebサーバ(及び、ユーザ登録受付モジュール)を更に備えることが好ましい。
【0053】
第1ユーザ、第3ユーザ、第4ユーザのそれぞれの端末から、ユーザ登録のリクエストが行われると、Webサーバは、Webサイトを通して、或いは、それぞれのユーザの連絡先を通して、認証情報(ID、パスワード等)を発行することができる。
【0054】
第1ユーザ、第3ユーザ、第4ユーザのそれぞれの登録用のWebサイトは、共通してもよいし、或いは、それぞれ異なるWebサイト(すなわち、異なるURL)を通して、登録のリクエストが行われてもよい。
【0055】
第4ユーザの場合においては、上述した認証情報の他に、第4ユーザそれぞれにユニークに割り当てられるURLが発行される。発行されたURLは、第4ユーザが運営するSNSサイトにアップロードするなどして活用することができる。なお、ここで述べるURLは形式的なURLだけでなく、実質的なURLも含む。本明細書で述べるURLは、URLは、「https://XXXX」「http://XXX」などのフォーマットで記載された文字列に限定されず、「https://」や「http://」が省略されたものや、URLに変換可能な二次元バーコードなども含まれる。したがって、Webサーバが発行するURL、及び、第4ユーザが自身のSNSにアップロードするURLは、リンク形式であってもよいし、QRコード(登録商標)の形式であってもよい。さらに言えば、URLのパラメータ部分だけを相違させることによって、ユニーク性を実現してもよい。例えば、「http://XXX.jp?partner=X0001」と「http://XXX.jp?partner=X0002」のように、発行するURLの「?」文字以降の部分を変更するようにしてもよい。
【0056】
第2ユーザの登録のリクエストは、第4ユーザに発行されたURLを通して、WebサーバのWebサイトにアクセスすることによって行われてもよい。上述したように、当該URLは、第4ユーザごとにユニークに割り当てられたものであるため、第2ユーザが登録されることで、当該第2ユーザが、どの第4ユーザと関連するものであるかを記録することができる。
【0057】
以上の手順で、第1~第4ユーザの登録が行われると、Webサーバは、データベース(例えば、第1~第4ユーザ)に記録を反映させることができる。これにより、ユーザが登録され、報酬還元の方法を実行するための準備が整う。
【0058】
2-2.オンライン上での商品の出品又はサービスの提供
第1ユーザは、自身の端末を利用して、オンライン上で、商品の出品又はサービスの提供を行う。購入処理モジュールは、こうしたリクエストを受け付けて、商品又はサービスの登録を、商品サービスデータベースに対して行うことができる。また、購入処理モジュールは、端末(例えば、第2ユーザの端末)からのリクエストにより、出品された商品、及び/又は、提供されたサービスを、所望のインターフェースを通して(例えば、Webサイト)、表示させることができる。
【0059】
商品又はサービスの登録の際に入力する項目については、商品サービスデータベースが取り扱う項目として上述した通りであってもよい。
【0060】
2-3.商品又はサービスの代金の受け付け
第2ユーザの端末は、所定のサイトにアクセスして、ログインし、商品又はサービスの検索を行うことができる。そして、希望の商品又はサービスが見つかった後は、第2ユーザの端末は、購入手続き(例えば、商品又はサービスの指定、代金の支払いなどを含む)のリクエストを行うことができる。そして、購入処理モジュールは、リクエストを受信して、取引履歴データベースに記録することができる。
【0061】
また、購入処理モジュールは、外部の決済機関と連携することができ、例えば、クレジットカード支払いによる決済処理に関与することができる。
【0062】
また、商品又はサービスを購入したときに、売り上げの一部をどの寄付先に寄付するかについては、あらかじめ固定されてもよく、或いは、購入するたびにエンドユーザが指定してもよい。固定されている場合には、例えば、商品又はサービスを登録する際、或いは、第1ユーザを登録する際に、これらに関連する売り上げの一部を、どの寄付先に寄付するかの情報を登録してもよい。
【0063】
購入するたびにエンドユーザが寄付先を指定する場合には、例えば、購入処理モジュールは、取引履歴データベースなどに、寄付先の情報を記憶させてもよい。また、商品又はサービスを登録する際に寄付先を指定する場合には、例えば、購入処理モジュールは、商品サービスデータベースに寄付先の情報を記憶させてもよい。そして、第1ユーザを登録する際に寄付先を指定する場合には、例えば、購入処理モジュールは、第1ユーザデータベースに寄付先の情報を記憶させてもよい。
【0064】
2-4.第1ユーザ、及び、第3ユーザへの送金指示
取引が成立すると、購入処理モジュールは、送金処理を実行する。具体的には、商品又はサービスの提供元である第1ユーザへの送金処理を実行する。ここで、送金処理は、第1ユーザの口座へ振り込む直接の処理というよりは、例えば、全国銀行データ通信システム等に必要な振り込みデータを送付することを意味する。
【0065】
ここで、購入処理モジュールは、第2ユーザが支払った全金額を、第1ユーザに送金するわけではなく、一部を第3ユーザに送金するための指示を出力することができる。こうした金額は寄付金として第3ユーザに送金するためのものである。なお、第3ユーザへの送金指示の出力と、第1ユーザへの送金指示の出力のタイミングは同時に行う必要はない。例えば、第1ユーザへの送金指示の出力は、取引が成立して第2ユーザからの送金が完了した時点で行ってもよい。一方で、第3ユーザへの送金指示のタイミングは、例えば、月に1回、対処の商品又はサービスの売り上げを集計して、そこから第3ユーザへの送金額を算出してもよい。
【0066】
さらに、購入処理モジュールは、第2ユーザが支払った全金額を、第1ユーザ及び第3ユーザだけに送金するわけではなく、一部を第4ユーザに送金するための指示を出力することができる。
【0067】
第4ユーザへの送金する指示を出力する仕組み、及び、送金する指示を出力するタイミング等については、上記の第1ユーザ又は第3ユーザへの送金の指示の出力と同様であってもよい。
【0068】
ここで、購入処理モジュールは、第1ユーザと第2ユーザとの間での売買取引が成立して、第1ユーザの送金が行われた後、送金の一部を、どの第3ユーザ、及び第4ユーザに送金するかを特定するための処理を実行する。
【0069】
例えば、購入処理モジュールは、あらかじめ登録された第1ユーザと、第3ユーザとの関連付けに基づいて、送金すべき第3ユーザを特定することができる。あるいは、購入処理モジュールは、あらかじめ登録された商品又はサービスと、第3ユーザとの関連付けに基づいて、送金すべき第3ユーザを特定することができる。あるいは、購入維持にエンドユーザが指定した寄付先の情報に基づいて、送金すべき第3ユーザを特定することができる。
【0070】
同様の例として、購入処理モジュールは、あらかじめ登録された第2ユーザと、第4ユーザとの関連付けに基づいて、送金すべき第4ユーザを特定することができる。例えば、第2ユーザがどのURLを通して登録したかの情報を、購入処理モジュールが得ることができ、当該URLを通して、送金すべき第4ユーザを特定することができる。あるいは、
図3、
図5等に示すように、連携しているユーザの情報を管理することで、送金すべき第4ユーザを特定することができる。
【0071】
以上の仕組みにより、インフルエンサーへの第4ユーザへの報酬還元を適切な形で行うことができる。特に、購入を行う第2ユーザと第4ユーザとの関連が明確になっていることで、商品又はサービスの売り上げに、第4ユーザがどの程度貢献したかが明確になる。より好ましい形態においては、第4ユーザにユニークなURLへのアクセスを通して、第2ユーザを登録する仕組みを採用することで、別の第4ユーザ、又は、他の要素が貢献する可能性を排除することができる。あるいは、第4ユーザにユニークなコード、又は、端末を識別する情報等を利用して第2ユーザを登録することで、別の第4ユーザ、又は、他の要素が貢献する可能性を排除することができる。
【0072】
また、第4ユーザにとっても、自身への評価、すなわち、報酬還元の仕組みがより適正化されるため、モチベーションを高めることができ、電子商取引を活発化することへつながる。その目的としてチャリティーが含まれてもよい。
【0073】
以上、発明の具体的な実施形態について説明してきた。上記実施形態は、具体例に過ぎず、本発明は上記実施形態に限定されない。例えば、上述の実施形態の1つに開示された技術的特徴は、他の実施形態に適用することができる。また、特記しない限り、特定の方法については、一部の工程を他の工程の順序と入れ替えることも可能であり、特定の2つの工程の間に更なる工程を追加してもよい。本発明の範囲は、特許請求の範囲によって規定される。