(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023038877
(43)【公開日】2023-03-17
(54)【発明の名称】進捗確認装置
(51)【国際特許分類】
G04G 15/00 20060101AFI20230310BHJP
【FI】
G04G15/00 P
【審査請求】未請求
【請求項の数】4
【出願形態】書面
(21)【出願番号】P 2021165784
(22)【出願日】2021-09-07
(71)【出願人】
【識別番号】521439349
【氏名又は名称】水島 玲子
(72)【発明者】
【氏名】水島 剛
(72)【発明者】
【氏名】小出 功史
【テーマコード(参考)】
2F002
【Fターム(参考)】
2F002AA06
2F002EA02
2F002ED00
2F002GA06
2F002GC04
(57)【要約】
【課題】本発明は、毎日決まったやるべき事項の進捗管理を容易に行うことができる進捗確認装置を提供する。
【解決手段】本発明は、利用者が一日の日課としてなすべきことが記載された各事項に対応する発光灯の全てが予め定められた時刻に自動的に点灯することを主要な特徴とする。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
インターフェース部と制御部からなり、インターフェース部は時間毎のスケジュール項目が表示されている繰り返し書き換え可能な表示器具と当該スケジュール項目毎に対応する発光灯と当該発光灯に対応する消灯ボタンが配置され、制御部は各消灯ボタンが押下されたときに当該各消灯ボタンに対応する発光灯が消灯するように制御され、かつ予め定められた時刻になると全ての発光灯が点灯するように制御されていることを特徴とする進捗確認装置。
【請求項2】
前項のインターフェース部において、表示器具が手書き可能な板であることを特徴とした請求項1に記載の進捗確認装置。
【請求項3】
前二項の制御部において、インターフェース部の繰り返し書き換え可能な表示器具に表示されていないスケジュール項目に対応する発光灯の発光を無効又は有効と切り替える機能を有することを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の進捗確認装置。
【請求項4】
前三項の制御部において、制御部が、無線又は有線並びに無線及び有線の物理層を用いて、当該制御部に格納されている各発光灯の状態の少なくとも消灯又は発光のいずれか一の状態を外部機器に伝送する機能を有することを特徴とする請求項1、請求項2又は請求項3に進捗確認装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、服薬等の毎日決まったやるべき事項の進捗管理を容易に行うことができる進捗確認装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
本発明に関する従来技術の1つとして、特許文献1に開示されている薬の飲み忘れ防止装置が挙げられる。この発明は、薬の服用防止に関する装置であり、装置を構成するLEDが常に点滅した状態にあり、利用者が当該装置を構成する押しボタンスイッチを押下することで予め定められた一定時間、その点滅を止めることにある。
【0003】
利用者は、当該LEDが点滅状態であることを視認することで服薬前の状態であることを知り、服薬後に当該押しボタンスイッチを押下することで、当該LEDが消灯状態であることを視認することで服薬が終了した状態になったことを知るというものである。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
背景技術として挙げた特許文献1に開示されている薬の飲み忘れ防止装置では、1日にやるべき事項が複数あった場合でも、当該装置は、LEDの点滅による利用者の気づき、その気づきによる利用者の服薬後の押しボタンスイッチの押下によるLEDの消灯確認が繰り返されるが、利用者が押しボタンスイッチを押下しない時はLEDは常時点滅の状態にあり、その時に何をなすべきであるのかの判断は利用者にゆだねられる。利用者は時間毎に何をすべきであるのかを予め知っておかないとLEDが点滅状態であっても、具体的に何をなすべきなのかを直ぐに知ることができないことが課題として挙げることができる。
【0006】
本発明は、利用者が起床する時にその日に何をなすべきであるかを時系列表記されたやるべき事項全体を見ることでその日になすべき事項全容を容易に確認できると共に、利用者が個々のやるべき事項を完了した時点で当該やるべき事項に対応する消灯ボタンを押下し、それに対応する発光灯が消灯することで、当該やるべき事項が完了したこと確認でき、その日になすべき事項全容の進捗状態を容易に確認できることを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明は、利用者が一日の日課のスケジュール項目が記載された各事項に対応する発光灯が予め定められた時刻に自動的に点灯することを主要な特徴とする。
【発明の効果】
【0008】
本発明の進捗確認装置は、当該装置の利用者が、一日の日課のスケジュール項目が記載された事項の終了時に対応する消灯ボタンが押下されると、当該消灯ボタンに対応する発光灯が消灯することにより、一日にやるべきスケジュール項目の進捗が容易に視認でき、毎日のやるべき事項の管理の煩雑さをなくすこと及び達成感を得るこができる。
【0009】
また、利用者ばかりでなく利用者近くにいる者にも、その進捗が容易に視認できるので、記載された事項が実行されていない場合に、その旨を利用者に伝えることも容易に可能である。全ての発光灯は、予め定めた時刻(例えば就寝時)に自動的に点灯するので、利用者は、朝の起床時から本装置と向き合い安心して一日の生活を送ることができる。さらに、本ボードに書かれたやるべき項目は一日の日課だけに留まらず、大切な予定なども備忘録として記すことができるので、もの忘れ防止として効果を発揮する。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【
図5】本発明の外形図、内部機器配置図及び系統機器一覧表
【発明を実施するための形態】
【実施例0011】
図1に本発明の進捗確認装置1を示す。進捗確認装置1は、インターフェース部2と制御部3から構成される。
図2に示すようにインターフェース部2に、複数の発光灯4と同数の消灯ボタン5がそれぞれ配列され、予め定めた時刻に全ての複数の発光灯4が全点灯し、個々の発光灯RLxに対応する個々の消灯ボタンPBxが押下されることにより当該発光灯RLxが消灯する装置である。また、進捗確認装置1の制御部3には、使用しない発光灯RLxがあれば当該発光灯RLxを機能しないようにするスイッチが備えられており、当該スイッチを切り替えることで当該発光灯RLxの機能を有効/無効にすることができる。本発明の進捗確認装置1は、
図5の外形図・内部機器配置図・系統機器一覧表、
図6の展開接続図その1及び
図7の展開接続図その2に従って実装されることもできる。
【0012】
具体的使用例を
図2、
図3及び
図4に従って、以下に時系列挙する。
1.予め定められた時刻(
図3のフローチャートでは、「設定時刻」と記載。
図4の例では図示しないが例えば「就寝中」が好ましい。)に繰り返し書き換え可能な表示器具6(この例ではホワイトボードとしている。)に表示(記入)された時間毎のスケジュール項目に対応する全ての発光灯(
図2及び
図4中のRL1からRL8までとRL12)が点灯する。ただし、この例では、RL9からRL11までは、上記発光灯RLxを機能しないようにするスイッチにより機能を無効としている。
2.朝食前:血液中血糖値測定と体重測定をする
→消灯ボタン(
図4中のPB1)押下し、発光灯(
図4中のRL1)消灯を確認(済み)
3.朝食後:薬を飲む
→消灯ボタン(
図4中のPB2)押下し、発光灯(
図4中のRL2)消灯を確認(済み)
4.昼食前:体重測定をする
→消灯ボタン(
図4中のPB3)押下し、発光灯(
図4中のRL3)消灯を確認(済み)
5.昼食後:薬(めまい)を飲む
→消灯ボタン(
図4中のPB4)押下し、発光灯(
図4中のRL4)消灯を確認(済み)
6.16:00 インスリン注射(13めもり)をする
→消灯ボタン(
図4中のPB5)押下し、発光灯(
図4中のRL5)消灯を確認(予定)
7.夕食前:体重測定をする
→消灯ボタン(
図4中のPB6)押下し、発光灯(
図4中のRL6)消灯を確認(予定)
8.夕食後:薬を飲む
→消灯ボタン(
図4中のPB7)押下し、発光灯(
図4中のRL7)消灯を確認(予定)
9.就寝前:薬を飲む
→消灯ボタン(
図4中のPB8)押下し、発光灯(
図4中のRL8)消灯を確認(予定) 一日終了(予定)
10.備忘録として、11/9(月)東病院14:10ものわすれ検査
→11/9(月)の東病院通院直前に消灯ボタン(
図4中のPB12)押下し、発光灯(
図4中のRL12)消灯を確認(予定)
【0013】
以上のように
図3のフローチャート(STARTと主電源ONの部分を除く)に従い、毎日の日課が進行することになる。以上が、本発明の基本とする内容の説明となる。
実施例1で説明した本発明は、利用者と利用者近くにいる者のみが、その日の日課のスケジュール事項全容の進捗状態を容易に確認できるものであるが、以下に説明する本発明の進捗確認装置は、利用者の居住地から離れた地にいる者も、その進捗が容易に確認できるものである。
制御部7は、制御部内部に保持されているインターフェース部2の各発光灯の状態の少なくとも消灯又は発光のいずれか一の状態を外部機器に伝達する機能を有することを特徴とする。当該外部機器への情報伝達には、物理層としては、光波、電磁波(有線無線を問わず。)を使用し、その上位層は例えばInternet Protocol等や電話回線等の各種通信プロトコルによって容易に実現可能である。本発明において、物理層及びその上位層についての技術的手段は、問わない。