(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023003888
(43)【公開日】2023-01-17
(54)【発明の名称】角用板接続部材及び板接続部材セット並びに板材組立方法
(51)【国際特許分類】
F16B 5/06 20060101AFI20230110BHJP
【FI】
F16B5/06 H
F16B5/06 K
F16B5/06 W
【審査請求】未請求
【請求項の数】22
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021105253
(22)【出願日】2021-06-24
(71)【出願人】
【識別番号】521279963
【氏名又は名称】野地木材工業株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100177921
【弁理士】
【氏名又は名称】坂岡 範穗
(72)【発明者】
【氏名】野地 良成
(72)【発明者】
【氏名】野地 伸卓
(72)【発明者】
【氏名】高口 洋瑞
(72)【発明者】
【氏名】林 実穂
(72)【発明者】
【氏名】脇田 健裕
【テーマコード(参考)】
3J001
【Fターム(参考)】
3J001FA07
3J001FA09
3J001GB01
3J001HA04
3J001HA09
3J001JC02
3J001JC06
3J001KB03
(57)【要約】
【課題】1種類の板接続部材で板材をL形にもT形にも接続可能とする。
【解決手段】溝部に板材の切り口を嵌めることで複数の板材を組立てる角用板接続部材10であって、互いに直交する第1溝部12及び第2溝部15と、前記第1溝部12及び前記第2溝部15の周囲を構成する角用本体部11と、を備え、前記第1溝部12が、前記第2溝部15との交差部23を境にして長く構成される第1主溝13及び短く構成される第1副溝14を備え、前記第2溝部15が、前記第1溝部12との交差部23を境にして長く構成される第2主溝16及び短く構成される第2副溝17を備える。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
溝部に板材の切り口を嵌めることで複数の板材を組立てる角用板接続部材であって、
互いに直交する第1溝部及び第2溝部と、
前記第1溝部及び前記第2溝部の周囲を構成する角用本体部と、を備え、
前記第1溝部が、前記第2溝部との交差部を境にして長く構成される第1主溝及び短く構成される第1副溝を備え、
前記第2溝部が、前記第1溝部との交差部を境にして長く構成される第2主溝及び短く構成される第2副溝を備えることを特徴とする角用板接続部材。
【請求項2】
前記角用本体部のうち前記第1溝部及び前記第2溝部とは反対の面に、前記第1主溝に対応する第1凸条部、及び前記第2主溝に対応する第2凸条部を備える請求項1に記載の角用板接続部材。
【請求項3】
前記第1溝部及び前記第2溝部の一部を縮幅させた縮幅突起部と、
前記第1凸条部及び前記第2凸条部の一部を拡幅させた拡幅突起部と、
を備える請求項2に記載の角用板接続部材。
【請求項4】
請求項1ないし3のいずれか1項に記載の角用板接続部材を用いる板材組立方法であって、
2枚の板材のうち第1の板材を少なくとも前記第1主溝に嵌めるとともに、第2の板材を前記第2主溝に嵌めて、
2枚の板材をL字状又はT字状に組立てることを特徴とする板材組立方法。
【請求項5】
請求項2又は3に記載の角用板接続部材を用いる板材組立方法であって、
板材に本実加工された板を使用して、
2枚の板材のうち第1の板材の雄実を少なくとも前記第1主溝に嵌めるとともに、第2の板材の雄実を前記第2主溝に嵌めて、
さらに第1の板材の雌実を前記第1凸条部に嵌めるとともに、第2の板材の雌実を前記第2凸条部に嵌めて、
2枚の板材をL字状又はT字状に組立てることを特徴とする板材組立方法。
【請求項6】
溝部に板材の切り口を嵌めることで複数の板材を組立てる板接続部材セットであって、
前記板接続部材セットは角用板接続部材、及び補強用板接続部材を備え、
前記角用板接続部材は、
互いに直交する第1溝部及び第2溝部と、
前記第1溝部及び前記第2溝部の周囲を構成する角用本体部と、を備え、
前記第1溝部が、前記第2溝部との交差部を境にして長く構成される第1主溝及び短く構成される第1副溝を備え、
前記第2溝部が、前記第1溝部との交差部を境にして長く構成される第2主溝及び短く構成される第2副溝を備え、
前記補強用板接続部材は、
延長線が互いに直交する第3溝部及び第4溝部と、
前記第3溝部及び前記第4溝部の周囲を構成するとともに前記第3溝部及び前記第4溝部を離隔して連結する補強用本体部と、を備え、
前記角用本体部に前記補強用本体部を隣接させたとき、前記第1溝部と前記第3溝部とが連続した溝を構成し、前記第2溝部と前記第4溝部とが連続する溝を構成することを特徴とする板接続部材セット。
【請求項7】
前記角用本体部のうち前記第1溝部及び前記第2溝部とは反対の面に、前記第1主溝に対応する第1凸条部、及び前記第2主溝に対応する第2凸条部を備え、
前記補強用本体部のうち前記第3溝部及び前記第4溝部とは反対の面に、前記第3溝部に対応する第3凸条部、及び前記第4溝部に対応する第4凸条部を備える請求項6に記載の板接続部材セット。
【請求項8】
前記第1溝部、前記第2溝部、前記第3溝部、及び前記第4溝部の一部を縮幅させた縮幅突起部と、
前記第1凸条部、前記第2凸条部、前記第3凸条部、及び前記第4凸条部の一部を拡幅した拡幅突起部と、
を備える請求項7に記載の板接続部材セット。
【請求項9】
請求項6ないし8のいずれか1項に記載の板接続部材セットを用いる板材組立方法であって、
前記角用本体部と前記補強用本体部とを隣接させて前記第1溝部と前記第3溝部、及び前記第2溝部と前記第4溝部を連続させて、
2枚の板材のうち第1の板材を少なくとも前記第1主溝と前記第3溝部に嵌めるとともに、第2の板材を前記第2主溝と前記第4溝部に嵌めて、
2枚の板材をL字状又はT字状に組立てることを特徴とする板材組立方法。
【請求項10】
請求項6ないし8のいずれか1項に記載の板接続部材セットを用いる板材組立方法であって、
前記角用本体部と前記補強用本体部とを隣接させて前記第1溝部と前記第4溝部とを連続させるとともに、前記第2溝部と前記第3溝部とを同軸上に配置させて、
2枚の板材のうち第1の板材を前記第1主溝と前記第4溝部に嵌めるとともに、第2の板材を前記第2溝部の全てと前記第3溝部に嵌めて、
2枚の板材をT字状に組立てることを特徴とする板材組立方法。
【請求項11】
請求項6ないし8のいずれか1項に記載の板接続部材セットを用いる板材組立方法であって、
前記角用本体部と前記補強用本体部とを隣接させて前記第1溝部と前記第4溝部とを連続させるとともに、前記第2溝部と前記第3溝部とを同軸上に配置させて、
3枚の板材のうち第1の板材を少なくとも前記第1主溝と前記第4溝部に嵌めて、第2の板材を少なくとも前記第2主溝に嵌めて、第3の板材を前記第3溝部と必要に応じて前記第2副溝に嵌めて、
3枚の板材をT字状に組立てることを特徴とする板材組立方法。
【請求項12】
請求項6ないし8のいずれか1項に記載の板接続部材セットを用いる板材組立方法であって、
前記角用本体部と前記補強用本体部とを隣接させて前記第1溝部と前記第4溝部とを連続させるとともに、前記第2溝部と前記第3溝部とを同軸上に配置させて、
3枚の板材のうち第1の板材を前記第1溝部の全てと前記第4溝部に嵌めて、第2の板材を第2主溝に嵌めて、第3の板材を前記第3溝部に嵌めて、
3枚の板材を十字状に組立てることを特徴とする板材組立方法。
【請求項13】
請求項6ないし8のいずれか1項に記載の板接続部材セットを用いる板材組立方法であって、
前記角用本体部と前記補強用本体部とを所定の距離を隔てて隣接させて前記第1溝部と前記第3溝部、及び前記第2溝部と前記第4溝部を同軸上に配置させて、
3枚の板材のうち第1の板材を前記第1溝部の全てと前記第3溝部に嵌めて、第2の板材を前記第2主溝に嵌めて、第3の板材を前記第4溝部に嵌めて、
3枚の板材を十字状に組立てることを特徴とする板材組立方法。
【請求項14】
請求項6ないし8のいずれか1項に記載の板接続部材セットを用いる板材組立方法であって、
前記角用板接続部材1つと前記補強用板接続部材2つを1組の板接続部材セットとして用い、
前記角用本体部と2つの前記補強用本体部とを隣接させて、一方の補強用板接続部材の第4溝部を前記第1溝部と連続させるとともに第3溝部を前記第2溝部と同軸上に配置させ、他方の補強用板接続部材の第3溝部を前記第2溝部と連続させるとともに第4溝部を前記第1溝部と同軸上に配置させて、
4枚の板材のうち第1の板材を少なくとも前記第1主溝と一方の補強用板接続部材の第4溝部に嵌めて、第2の板材を少なくとも前記第2主溝と他方の補強用板接続部材の第3溝部に嵌めて、第3の板材を一方の補強用板接続部材の第3溝部と必要に応じて前記第2副溝に嵌めて、第4の板材を他方の補強用板接続部材の第4溝部と必要に応じて前記第1副溝に嵌めて、
4枚の板材を十字状に組立てることを特徴とする板材組立方法。
【請求項15】
請求項7又は8に記載の板接続部材セットを用いる板材組立方法であって、
板材に本実加工された板を使用して、
前記角用本体部と前記補強用本体部とを隣接させて前記第1溝部と前記第3溝部、及び前記第2溝部と前記第4溝部を連続させて、
2枚の板材のうち第1の板材の雄実を少なくとも前記第1主溝と前記第3溝部に嵌めるとともに、第2の板材の雄実を前記第2主溝と前記第4溝部に嵌めて、
さらに第1の板材の雌実を前記第1凸条部と前記第3凸条部に嵌めるとともに、第2の板材の雌実を前記第2凸条部と前記第4凸条部に嵌めて、
2枚の板材をL字状又はT字状に組立てることを特徴とする板材組立方法。
【請求項16】
請求項7又は8に記載の板接続部材セットを用いる板材組立方法であって、
板材に本実加工された板を使用して、
前記角用本体部と前記補強用本体部とを隣接させて前記第1溝部と前記第4溝部とを連続させるとともに、前記第2溝部と前記第3溝部とを同軸上に配置させて、
2枚の板材のうち第1の板材の雄実を前記第1主溝と前記第4溝部に嵌めるとともに、第2の板材の雄実を前記第2溝部の全てと前記第3溝部に嵌めて、
さらに第1の板材の雌実を前記第1凸条部と前記第4凸条部に嵌めるとともに、第2の板材の雌実を前記第2凸条部と前記第3凸条部に嵌めて、
2枚の板材をT字状に組立てることを特徴とする板材組立方法。
【請求項17】
請求項7又は8に記載の板接続部材セットを用いる板材組立方法であって、
板材に本実加工された板を使用して、
前記角用本体部と前記補強用本体部とを隣接させて前記第1溝部と前記第4溝部とを連続させるとともに、前記第2溝部と前記第3溝部とを同軸上に配置させて、
3枚の板材のうち第1の板材の雄実を少なくとも前記第1主溝と前記第4溝部に嵌めて、第2の板材の雄実を少なくとも前記第2主溝に嵌めて、第3の板材の雄実を前記第3溝部と必要に応じて前記第2副溝に嵌めて、
さらに第1の板材の雌実を前記第1凸条部と前記第4凸条部に嵌めて、第2の板材の雌実を前記第2凸条部に嵌めて、第3の板材の雌実を前記第3凸条部に嵌めて、
3枚の板材をT字状に組立てることを特徴とする板材組立方法。
【請求項18】
請求項7又は8に記載の板接続部材セットを用いる板材組立方法であって、
板材に本実加工された板を使用して、
前記角用本体部と前記補強用本体部とを隣接させて前記第1溝部と前記第4溝部とを連続させるとともに、前記第2溝部と前記第3溝部とを同軸上に配置させて、
3枚の板材のうち第1の板材の雄実を前記第1溝部の全てと前記第4溝部に嵌めて、第2の板材の雄実を前記第2主溝に嵌めて、第3の板材の雄実を前記第3溝部に嵌めて、
さらに第1の板材の雌実を前記第1凸条部と前記第4凸条部に嵌めて、第2の板材の雌実を第2凸条部に嵌めて、第3の板材の雌実を前記第3凸条部に嵌めて、
3枚の板材を十字状に組立てることを特徴とする板材組立方法。
【請求項19】
請求項7又は8に記載の板接続部材セットを用いる板材組立方法であって、
板材に本実加工された板を使用して、
前記角用本体部と前記補強用本体部とを所定の距離を隔てて隣接させて前記第1溝部と前記第3溝部、及び前記第2溝部と前記第4溝部を同軸上に配置させて、
3枚の板材のうち第1の板材の雄実を前記第1溝部の全てと前記第3溝部に嵌めて、第2の板材の雄実を第2主溝に嵌めて、第3の板材の雄実を前記第4溝部に嵌めて、
さらに、第1の板材の雌実を前記第1凸条部と前記第3凸条部に嵌めて、第2の板材の雌実を第2凸条部に嵌めて、第3の板材の雌実を第4凸条部に嵌めて、
3枚の板材を十字状に組立てることを特徴とする板材組立方法。
【請求項20】
請求項7又は8に記載の板接続部材セットを用いる板材組立方法であって、
前記角用板接続部材1つと前記補強用板接続部材2つを1組の板接続部材セットとして用いるとともに、板材に本実加工された板を使用して、
前記角用本体部と2つの前記補強用本体部とを隣接させて、一方の補強用板接続部材の第4溝部を前記第1溝部と連続させるとともに第3溝部を前記第2溝部と同軸上に配置させ、他方の補強用板接続部材の第3溝部を前記第2溝部と連続させるとともに第4溝部を前記第1溝部と同軸上に配置させて、
4枚の板材のうち第1の板材の雄実を少なくとも前記第1主溝と一方の補強用板接続部材の第4溝部に嵌めて、第2の板材の雄実を少なくとも前記第2主溝と他方の補強用板接続部材の第3溝部に嵌めて、第3の板材の雄実を一方の補強用板接続部材の第3溝部と必要に応じて前記第2副溝に嵌めて、第4の板材の雄実を他方の補強用板接続部材の第4溝部と必要に応じて前記第1副溝に嵌めて、
さらに、第1の板材の雌実を前記第1凸条部と一方の補強用板接続部材の第4凸条部に嵌めて、第2の板材の雌実を前記第2凸条部と他方の補強用板接続部材の第3凸条部に嵌めて、第3の板材の雌実を一方の補強用板接続部材の第3凸条部に嵌めて、第4の板材の雌実を他方の補強用板接続部材の第4凸条部に嵌めて、
4枚の板材を十字状に組立てることを特徴とする板材組立方法。
【請求項21】
請求項5に記載の板材組立方法において、
一方の板材の雄実を前記角用板接続部材の前記第1溝部及び前記第2溝部に嵌めるとともに、他方の板材の雌実を同じ角用板接続部材の第1凸条部及び第2凸条部に嵌めて、複数の板材を連結する板材組立方法。
【請求項22】
請求項15ないし20のいずれか1項に記載の板材組立方法において、
一方の板材の雄実を前記板接続部材セットの前記第1溝部、前記第2溝部、前記第3溝部、及び前記第4溝部に嵌めるとともに、他方の板材の雌実を同じ板接続部材セットの第1凸条部、第2凸条部、第3凸条部、及び第4凸条部に嵌めて、複数の板材を連結する板材組立方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、溝部に板材の切り口を嵌めることで複数の板材を組立てる角用板接続部材及び板接続部材セット、並びにこれらの角用板接続部材と板接続部材セットを用いる板材組立方法に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、複数の板材を縦横に交錯配置することを目的として、例えば実開昭60-167542号公報に、各板の交錯部を継手で結合してなる組立収納体が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかし、特許文献1に開示されている技術では、L形の継手はL字状に接続する板材にしか使えず、T字状に接続する箇所には別途T形の継手を用意する必要があった。
【0005】
本発明は上記の点に鑑みなされたもので、1種類の板接続部材で板材をL形にもT形にも接続可能とする角用板接続部材及び板接続部材セット並びに板材組立方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の角用板接続部材は、
溝部に板材の切り口を嵌めることで複数の板材を組立てる角用板接続部材であって、
互いに直交する第1溝部及び第2溝部と、
前記第1溝部及び前記第2溝部の周囲を構成する角用本体部と、を備え、
前記第1溝部が、前記第2溝部との交差部を境にして長く構成される第1主溝及び短く構成される第1副溝を備え、
前記第2溝部が、前記第1溝部との交差部を境にして長く構成される第2主溝及び短く構成される第2副溝を備えることを特徴とする。
【0007】
本発明の角用板接続部材によれば、直交する第1溝部及び第2溝部が、交差部からも延伸される第1副溝及び第2副溝を備える。このため、2枚の板材のうち第1の板材を、交差部を超えて溝部に嵌めることができる。これにより、1つの角用板接続部材で板材をL字状とT字状の2種類に組立てることができる。
【0008】
本発明の角用板接続部材の好ましい例は、
前記角用本体部のうち前記第1溝部及び前記第2溝部とは反対の面に、前記第1主溝に対応する第1凸条部、及び前記第2主溝に対応する第2凸条部を備える。
【0009】
本発明の角用板接続部材の好ましい例によれば、第1凸条部及び第2凸条部を備えるため、板材の切り口が溝状になっていても対応することができる。特に、板材が本実加工されている場合に好適である。また、本実加工されている板材を用いる際、一方の板材の雄実を溝部に嵌めるとともに、他方の板材の雌実を同じ角用板接続部材の凸条部に嵌めて、複数の板材を連結することも可能である。なお、角用本体部のうち第1溝部及び第2溝部と反対の面とは、仮に第1溝部及び第2溝部が角用本体部の背面に配置されている場合、第1凸条部及び第2凸条部が角用本体部の正面に配置されていることを意図する(後述する補強用板接続部材においても同様。)。
【0010】
本発明の角用板接続部材の好ましい例は、
前記第1溝部及び前記第2溝部の一部を縮幅させた縮幅突起部と、
前記第1凸条部及び前記第2凸条部の一部を拡幅させた拡幅突起部と、
を備える。
【0011】
本発明の角用板接続部材の好ましい例によれば、縮幅突起部と拡幅突起部とが板材に食い込むため、板材との接続を強固なものにすることができる。
【0012】
本発明の板材組立方法は、
上記の角用板接続部材を用いる板材組立方法であって、
2枚の板材のうち第1の板材を少なくとも前記第1主溝に嵌めるとともに、第2の板材を前記第2主溝に嵌めて、
2枚の板材をL字状又はT字状に組立てることを特徴とする。
【0013】
本発明の板材組立方法は、
上記の角用板接続部材を用いる板材組立方法であって、
板材に本実加工された板を使用して、
2枚の板材のうち第1の板材を少なくとも前記第1主溝に嵌めるとともに、第2の板材を前記第2主溝に嵌めて、
さらに第1の板材の雌実を前記第1凸条部に嵌めるとともに、第2の板材の雌実を前記第2凸条部に嵌めて、
2枚の板材をL字状又はT字状に組立てることを特徴とする。
【0014】
これらの本発明の板材組立方法によれば、上記の角用板接続部材と同様の作用効果を奏することができる。
【0015】
本発明の板接続部材セットは、
溝部に板材の切り口を嵌めることで複数の板材を組立てる板接続部材セットであって、
前記板接続部材セットは角用板接続部材、及び補強用板接続部材を備え、
前記角用板接続部材は、
互いに直交する第1溝部及び第2溝部と、
前記第1溝部及び前記第2溝部の周囲を構成する角用本体部と、を備え、
前記第1溝部が、前記第2溝部との交差部を境にして長く構成される第1主溝及び短く構成される第1副溝を備え、
前記第2溝部が、前記第1溝部との交差部を境にして長く構成される第2主溝及び短く構成される第2副溝を備え、
前記補強用板接続部材は、
延長線が互いに直交する第3溝部及び第4溝部と、
前記第3溝部及び前記第4溝部の周囲を構成するとともに前記第3溝部及び前記第4溝部を離隔して連結する補強用本体部と、を備え、
前記角用本体部に前記補強用本体部を隣接させたとき、前記第1溝部と前記第3溝部とが連続した溝を構成し、前記第2溝部と前記第4溝部とが連続する溝を構成することを特徴とする。
【0016】
本発明の板接続部材セットによれば、上記の角用板接続部材に加え、補強用板接続部材を備える。このため、両者を隣接させたときに第1溝部と第3溝部とが連続し、第2溝部と第4溝部とが連続する。これにより、板材の組立強度を増すことができる。また、角用板接続部材と補強用板接続部材との組み合わせにより、第1溝部と第4溝部とを連続させるとともに、第2溝部と第3溝部とを同軸上に配置することができる。さらに、第1溝部と第3溝部とを同軸上に配置するとともに、第2溝部と第4溝部とを同軸上に配置することができる。さらに、角用板接続部材1つと補強用板接続部材2つを組み合わせることもできる。これらにより、複数の板材をL字状、T字状、十字状に組立てることが可能となる。
【0017】
本発明の板接続部材セットの好ましい例は、
前記角用本体部のうち前記第1溝部及び前記第2溝部とは反対の面に、前記第1主溝に対応する第1凸条部、及び前記第2主溝に対応する第2凸条部を備え、
前記補強用本体部のうち前記第3溝部及び前記第4溝部とは反対の面に、前記第3溝部に対応する第3凸条部、及び前記第4溝部に対応する第4凸条部を備える。
【0018】
本発明の板接続部材セットの好ましい例によれば、上記の第1凸条部及び第2凸条部を備える角用板接続部材と同様の作用効果を奏することができる。
【0019】
本発明の板接続部材セットの好ましい例は、
前記第1溝部、前記第2溝部、前記第3溝部、及び前記第4溝部の一部を縮幅させた縮幅突起部と、
前記第1凸条部、前記第2凸条部、前記第3凸条部、及び前記第4凸条部の一部を拡幅した拡幅突起部と、
を備える。
【0020】
本発明の板接続部材セットの好ましい例によれば、上記の縮幅突起部及び拡幅突起部を備える角用板接続部材と同様の作用効果を奏することができる。
【0021】
本発明の板材組立方法は、
上記の板接続部材セットを用いる板材組立方法であって、
前記角用本体部と前記補強用本体部とを隣接させて前記第1溝部と前記第3溝部、及び前記第2溝部と前記第4溝部を連続させて、
2枚の板材のうち第1の板材を少なくとも前記第1主溝と前記第3溝部に嵌めるとともに、第2の板材を前記第2主溝と前記第4溝部に嵌めて、
2枚の板材をL字状又はT字状に組立てることを特徴とする。
【0022】
本発明の板材組立方法は、
上記の板接続部材セットを用いる板材組立方法であって、
前記角用本体部と前記補強用本体部とを隣接させて前記第1溝部と前記第4溝部とを連続させるとともに、前記第2溝部と前記第3溝部とを同軸上に配置させて、
2枚の板材のうち第1の板材を前記第1主溝と前記第4溝部に嵌めるとともに、第2の板材を前記第2溝部の全てと前記第3溝部に嵌めて、
2枚の板材をT字状に組立てることを特徴とする。
【0023】
本発明の板材組立方法は、
上記の板接続部材セットを用いる板材組立方法であって、
前記角用本体部と前記補強用本体部とを隣接させて前記第1溝部と前記第4溝部とを連続させるとともに、前記第2溝部と前記第3溝部とを同軸上に配置させて、
3枚の板材のうち第1の板材を少なくとも前記第1主溝と前記第4溝部に嵌めて、第2の板材を少なくとも前記第2主溝に嵌めて、第3の板材を前記第3溝部と必要に応じて前記第2副溝に嵌めて、
3枚の板材をT字状に組立てることを特徴とする。
【0024】
本発明の板材組立方法は、
上記の板接続部材セットを用いる板材組立方法であって、
前記角用本体部と前記補強用本体部とを隣接させて前記第1溝部と前記第4溝部とを連続させるとともに、前記第2溝部と前記第3溝部とを同軸上に配置させて、
3枚の板材のうち第1の板材を前記第1溝部の全てと前記第4溝部に嵌めて、第2の板材を第2主溝に嵌めて、第3の板材を前記第3溝部に嵌めて、
3枚の板材を十字状に組立てることを特徴とする。
【0025】
本発明の板材組立方法は、
上記の板接続部材セットを用いる板材組立方法であって、
前記角用本体部と前記補強用本体部とを所定の距離を隔てて隣接させて前記第1溝部と前記第3溝部、及び前記第2溝部と前記第4溝部を同軸上に配置させて、
3枚の板材のうち第1の板材を前記第1溝部の全てと前記第3溝部に嵌めて、第2の板材を前記第2主溝に嵌めて、第3の板材を前記第4溝部に嵌めて、
3枚の板材を十字状に組立てることを特徴とする。
【0026】
本発明の板材組立方法は、
上記の板接続部材セットを用いる板材組立方法であって、
前記角用板接続部材1つと前記補強用板接続部材2つを1組の板接続部材セットとして用い、
前記角用本体部と2つの前記補強用本体部とを隣接させて、一方の補強用板接続部材の第4溝部を前記第1溝部と連続させるとともに第3溝部を前記第2溝部と同軸上に配置させ、他方の補強用板接続部材の第3溝部を前記第2溝部と連続させるとともに第4溝部を前記第1溝部と同軸上に配置させて、
4枚の板材のうち第1の板材を少なくとも前記第1主溝と一方の補強用板接続部材の第4溝部に嵌めて、第2の板材を少なくとも前記第2主溝と他方の補強用板接続部材の第3溝部に嵌めて、第3の板材を一方の補強用板接続部材の第3溝部と必要に応じて前記第2副溝に嵌めて、第4の板材を他方の補強用板接続部材の第4溝部と必要に応じて前記第1副溝に嵌めて、
4枚の板材を十字状に組立てることを特徴とする。
【0027】
本発明の板材組立方法は、
上記の板接続部材セットを用いる板材組立方法であって、
板材に本実加工された板を使用して、
前記角用本体部と前記補強用本体部とを隣接させて前記第1溝部と前記第3溝部、及び前記第2溝部と前記第4溝部を連続させて、
2枚の板材のうち第1の板材の雄実を少なくとも前記第1主溝と前記第3溝部に嵌めるとともに、第2の板材の雄実を前記第2主溝と前記第4溝部に嵌めて、
さらに第1の板材の雌実を前記第1凸条部と前記第3凸条部に嵌めるとともに、第2の板材の雌実を前記第2凸条部と前記第4凸条部に嵌めて、
2枚の板材をL字状又はT字状に組立てることを特徴とする。
【0028】
本発明の板材組立方法は、
上記の板接続部材セットを用いる板材組立方法であって、
板材に本実加工された板を使用して、
前記角用本体部と前記補強用本体部とを隣接させて前記第1溝部と前記第4溝部とを連続させるとともに、前記第2溝部と前記第3溝部とを同軸上に配置させて、
2枚の板材のうち第1の板材の雄実を前記第1主溝と前記第4溝部に嵌めるとともに、第2の板材の雄実を前記第2溝部の全てと前記第3溝部に嵌めて、
さらに第1の板材の雌実を前記第1凸条部と前記第4凸条部に嵌めるとともに、第2の板材の雌実を前記第2凸条部と前記第3凸条部に嵌めて、
2枚の板材をT字状に組立てることを特徴とする。
【0029】
本発明の板材組立方法は、
上記の板接続部材セットを用いる板材組立方法であって、
板材に本実加工された板を使用して、
前記角用本体部と前記補強用本体部とを隣接させて前記第1溝部と前記第4溝部とを連続させるとともに、前記第2溝部と前記第3溝部とを同軸上に配置させて、
3枚の板材のうち第1の板材の雄実を少なくとも前記第1主溝と前記第4溝部に嵌めて、第2の板材の雄実を少なくとも前記第2主溝に嵌めて、第3の板材の雄実を前記第3溝部と必要に応じて前記第2副溝に嵌めて、
さらに第1の板材の雌実を前記第1凸条部と前記第4凸条部に嵌めて、第2の板材の雌実を前記第2凸条部に嵌めて、第3の板材の雌実を前記第3凸条部に嵌めて、
3枚の板材をT字状に組立てることを特徴とする。
【0030】
本発明の板材組立方法は、
上記の板接続部材セットを用いる板材組立方法であって、
板材に本実加工された板を使用して、
前記角用本体部と前記補強用本体部とを隣接させて前記第1溝部と前記第4溝部とを連続させるとともに、前記第2溝部と前記第3溝部とを同軸上に配置させて、
3枚の板材のうち第1の板材の雄実を前記第1溝部の全てと前記第4溝部に嵌めて、第2の板材の雄実を前記第2主溝に嵌めて、第3の板材の雄実を前記第3溝部に嵌めて、
さらに第1の板材の雌実を前記第1凸条部と前記第4凸条部に嵌めて、第2の板材の雌実を第2凸条部に嵌めて、第3の板材の雌実を前記第3凸条部に嵌めて、
3枚の板材を十字状に組立てることを特徴とする。
【0031】
本発明の板材組立方法は、
上記の板接続部材セットを用いる板材組立方法であって、
板材に本実加工された板を使用して、
前記角用本体部と前記補強用本体部とを所定の距離を隔てて隣接させて前記第1溝部と前記第3溝部、及び前記第2溝部と前記第4溝部を同軸上に配置させて、
3枚の板材のうち第1の板材の雄実を前記第1溝部の全てと前記第3溝部に嵌めて、第2の板材の雄実を第2主溝に嵌めて、第3の板材の雄実を前記第4溝部に嵌めて、
さらに、第1の板材の雌実を前記第1凸条部と前記第3凸条部に嵌めて、第2の板材の雌実を第2凸条部に嵌めて、第3の板材の雌実を第4凸条部に嵌めて、
3枚の板材を十字状に組立てることを特徴とする。
【0032】
本発明の板材組立方法は、
上記の板接続部材セットを用いる板材組立方法であって、
前記角用板接続部材1つと前記補強用板接続部材2つを1組の板接続部材セットとして用いるとともに、板材に本実加工された板を使用して、
前記角用本体部と2つの前記補強用本体部とを隣接させて、一方の補強用板接続部材の第4溝部を前記第1溝部と連続させるとともに第3溝部を前記第2溝部と同軸上に配置させ、他方の補強用板接続部材の第3溝部を前記第2溝部と連続させるとともに第4溝部を前記第1溝部と同軸上に配置させて、
4枚の板材のうち第1の板材の雄実を少なくとも前記第1主溝と一方の補強用板接続部材の第4溝部に嵌めて、第2の板材の雄実を少なくとも前記第2主溝と他方の補強用板接続部材の第3溝部に嵌めて、第3の板材の雄実を一方の補強用板接続部材の第3溝部と必要に応じて前記第2副溝に嵌めて、第4の板材の雄実を他方の補強用板接続部材の第4溝部と必要に応じて前記第1副溝に嵌めて、
さらに、第1の板材の雌実を前記第1凸条部と一方の補強用板接続部材の第4凸条部に嵌めて、第2の板材の雌実を前記第2凸条部と他方の補強用板接続部材の第3凸条部に嵌めて、第3の板材の雌実を一方の補強用板接続部材の第3凸条部に嵌めて、第4の板材の雌実を他方の補強用板接続部材の第4凸条部に嵌めて、
4枚の板材を十字状に組立てることを特徴とする。
【0033】
本発明の板材組立方法の好ましい例によれば、
上記の角用板接続部材を用いる板材組立方法において、
一方の板材の雄実を前記角用板接続部材の前記第1溝部及び前記第2溝部に嵌めるとともに、他方の板材の雌実を同じ角用板接続部材の第1凸条部及び第2凸条部に嵌めて、複数の板材を連結する。
【0034】
本発明の板材組立方法の好ましい例によれば、
上記の板接続部材セットを用いる板材組立方法において、
一方の板材の雄実を前記板接続部材セットの前記第1溝部、前記第2溝部、前記第3溝部、及び前記第4溝部に嵌めるとともに、他方の板材の雌実を同じ板接続部材セットの第1凸条部、第2凸条部、第3凸条部、及び第4凸条部に嵌めて、複数の板材を連結する。
【0035】
これらの本発明の板材組立方法によれば、上記の角用板接続部材及び板接続部材セットと同様の作用効果を奏することができる。
【発明の効果】
【0036】
上述したように本発明の角用板接続部材及び板接続部材セット並びに板材組立方法によれば、1種類の板接続部材で板材をL形にもT形にも接続可能とすることができる。
【図面の簡単な説明】
【0037】
【
図1】本発明の一実施形態に係る角用板接続部材及び板接続部材セットを説明する図である。
【
図3】角用板接続部材の正面拡大図、底面拡大図、背面拡大図である。
【
図5】補強用板接続部材の正面拡大図、背面拡大図である。
【
図6】角用板接続部材を用いた板材組立方法を説明する図である。
【
図7】板接続部材セットを用いた板材組立方法を説明する図である。
【
図8】板接続部材セットを用いた板材組立方法を説明する図である。
【
図9】板接続部材セットを用いた板材組立方法を説明する図である。
【
図10】板接続部材セットを用いた板材組立方法を説明する図である。
【
図11】板接続部材セットを用いた板材組立方法を説明する図である。
【
図12】板接続部材セットを用いた板材組立方法を説明する図である。
【
図13】板接続部材セットを用いた板材組立方法を説明する図である。
【
図14】複数の板材を連結する板材組立方法を説明する図である。
【
図15】他の実施形態に係る板接続部材セットを示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0038】
以下、本発明に係る角用板接続部材10及び板接続部材セット1並びに板材組立方法の実施形態について、添付図面を参照して詳細に説明する。
図1に示すように、本実施形態の角用板接続部材10と、角用板接続部材10及び補強用板接続部材30を備える板接続部材セット1とは、板材bの前後の切り口cm,cfに嵌めて複数の板材bを組立てるものである。この組立を複数箇所で行なうことにより、板材bから棚やテーブル等を製作するのである。ここで、図中に前後方向を示す矢印を付しているが、この前後は便宜上設けたものであり、実施形態によっては前後が逆転する、又は前後の代わりに上下左右となり得る(
図14においても同様。)。なお、
図6~
図13に示す角用板接続部材10及び板接続部材セット1には、理解を容易にするために第1溝部12と第1凸条部20には丸数字の1を、第2溝部15と第2凸条部21には丸数字の2を、第3溝部32と第3凸条部35には丸数字の3を、第4溝部33と第4凸条部36には丸数字の4を付してある。また、第1溝部12と第2溝部15、第3溝部32と第4溝部33、第1凸条部20と第2凸条部21、及び第3凸条部35と第4凸条部36は、板接続部材10,30又は板材bの向きによって位置が入れ替わることがある。
【0039】
先ずは、
図1から
図3を参照して、角用板接続部材10の実施形態を説明する。本実施形態の角用板接続部材10は、角用本体部11と、第1溝部12と、第2溝部15と、第1凸条部20と、第2凸条部21とを備える。角用本体部11は、第1溝部12と第2溝部15の周囲を構成するもので、正面視で略L字状をなしている。この角用本体部11の背面側に第1溝部12と第2溝部15が配置され、正面側に第1凸条部20と第2凸条部21が配置される。本実施形態では、板材bに本実加工をしたものを用い、上記の第1溝部12と第2溝部15に板材bの雄実cmが嵌められ、第1凸条部20と第2凸条部21に板材bの雌実cfが嵌められる。
【0040】
第1溝部12と第2溝部15は、正面視で略L字状をなす角用本体部11に添って設けられる、互いに直交する溝であり、それぞれが角用本体部11の側面から対向する側面までを貫くように構成される。また、第1溝部12と第2溝部15は、交差部23を境にして長く構成される第1主溝13と第2主溝16を備え、さらに前記交差部23を境にして短く構成される第1副溝14と第2副溝17を備える。これらの第1溝部12と第2溝部15は、
図3(B)に示すように、側面視で略台形をなしており開口側が広く、奥側が狭く構成されている。また、
図3(C)に示すように、溝の側面には第1溝部12と第2溝部15の一部を縮幅させた縮幅突起部18を備える。この縮幅突起部18が板材bの雄実cmに食い込むことで、板材bとの接続強度を増すことができる。本実施形態では、縮幅突起部18がくさび形をなしており、第1主溝13と第2主溝16では、このくさび形の先端が互いに向き合うように複数組配置される。また、第1副溝14と第2副溝17においても、交差部23近傍に縮幅突起部18が設けられる。
【0041】
第1凸条部20と第2凸条部21は、角用本体部11のうち第1溝部12及び第2溝部15とは反対の面、すなわち正面側に設けられるもので、それぞれ第1主溝13、第2主溝16に対応する位置に配置される。これらの第1凸条部20と第2凸条部21は、
図3(B)に示すように、側面視で略台形をなしており、根元側が太く先端側が細く構成される。また、
図3(A)に示すように、凸条部の側面には、第1凸条部20と第2凸条部21の一部を拡幅させた拡幅突起部22を備える。この拡幅突起部22が板材bの雌実cfに食い込んむことで、板材bとの接続強度を増すことができる。本実施形態では、凸条部20,21の長手方向の両端をくさび形に拡幅させており、このくさび形の先端が互いに向き合うように配置される。
【0042】
次に、
図6を参照して、上記の角用板接続部材10を用いた板材組立方法を説明する。
図6(A)は角用板接続部材10の正面図であり凸条部20,21に板材b1,b2の雌実cf1,cf2を嵌める状態を説明する図、
図6(B)は背面図であり溝部12,15に板材b1,b2の雄実cm1,cm2を嵌める状態を説明する図である。本実施形態では、角用板接続部材10を用いて2枚の板材b1,b2をL字状又はT字状に組立てている。詳しくは、
図6(B)に示すように、2枚の板材b1,b2のうち第1の板材b1の雄実cm1を少なくとも第1主溝13に嵌める。このとき、2枚の板材b1,b2をL字状に組立てるときには、第1の板材b1が第1主溝13のみに嵌められて板材b1の端が第1主溝13の途中に位置するか、第1溝部12の全てに嵌められて板材b1の端が第1副溝14の外端24近傍に位置する状態にする。一方、2枚の板材b1,b2をT字状に組立てるときは、第1の板材b1が第1溝部12の全てに嵌められるとともに第1副溝14の外端24を超えてさらに延伸される。次に、第2の板材b2の雄実cm2を第2主溝16に嵌めればよい。さらに、
図6(A)に示すように板材b1,b2の雌実cf1,cf2側は、第1の板材b1の雌実cf1を第1凸条部20に嵌めるとともに、第2の板材b2の雌実cf2を第2凸条部21に嵌めればよい。
【0043】
なお、
図6(A)(B)では、図を見やすくするために、板材b2の切り口の側面csを板材b1の広い面wsから離しているが、
図1に示すように一方の板材の切り口の側面csと他方の板材の広い面wsとを当接させること、又は突き合わされる板材の切り口の側面cs同士を当接させる(例えば、
図9(A)において、切り口の側面cs1を板材b2と板材b3の広い面に当接させ、さらに切り口の側面cs2と切り口の側面cs3とを互いに当接させる。)ことができる(後述する他の実施形態においても同様。)。また、本実施形態の板材組立方法では、本実加工されている板材を用いているが、本実加工されていない通常の切り口の板材を用いて、角用板接続部材10の第1溝部12と第2溝部15のみを用いて複数の板材を組立てることも可能である。かかる場合、第1凸条部と第2凸条部を備えない構成とすることも可能である。また逆に、板材に雌実加工のみがされているものを用い、角用板接続部材10の第1凸条部20と第2凸条部21のみを用いて複数の板材を組立てることもできる。
【0044】
次に、
図1から
図5を参照して、板接続部材セット1の実施形態を説明する。本実施形態の板接続部材セット1は、角用板接続部材10と補強用板接続部材30とを備える。角用板接続部材10については
図1から
図3を用いて既に説明しているため、その説明を省略する。補強用板接続部材30は、
図1、
図4、及び
図5に示すように、補強用本体部31と、第3溝部32と、第4溝部33と、第3凸条部35と、第4凸条部36とを備える。補強用本体部31は、第3溝部32と第4溝部33の周囲を構成するとともに第3溝部32と第4溝部33を離隔して連結するするもので、正面視で略斜め冖字状をなしている。この補強用本体部31の背面側に第3溝部32と第4溝部33が配置され、正面側に第3凸条部35と第4凸条部36が配置される。本実施形態では、板材bに本実加工をしたものを用い、上記の第3溝部32と第4溝部33に板材bの雄実cmが嵌められ、第3凸条部35と第4凸条部36に板材bの雌実cfが嵌められる。
【0045】
第3溝部32と第4溝部33は、略斜め冖字状をなす補強用本体部31の両端近傍に設けられる、それぞれの延長線e1,e2が互いに直交する溝である。これらの第3溝部32と第4溝部33は、上記の第1溝部12及び第2溝部15同様に、側面視で略台形をなしており開口側が広く、奥側が狭く構成されている。また、
図5(B)に示すように、溝の側面には上記の第1溝部12及び第2溝部15同様に、くさび形をなす複数組の縮幅突起部34を備え、くさび形の先端が互いに向き合うように配置されている。
【0046】
第3凸条部35と第4凸条部36は、補強用本体部31のうち第3溝部32及び第4溝部33とは反対の面、すなわち正面側に設けられるもので、それぞれ第3溝部32、第4溝部33に対応する位置に配置される。これらの第3凸条部35と第4凸条部36は、上記の第1凸条部20及び第2凸条部21同様に、側面視で略台形をなしており、根元側が太く先端側が細く構成される。また、
図5(A)に示すように、凸条部の側面には上記の第1凸条部20及び第2凸条部21同様に、第1凸条部20と第2凸条部21の一部を拡幅させたくさび側をなす複数組の拡幅突起部37を備え、くさび形の先端が互いに向き合うように配置されている。
【0047】
さらに、これらの角用板接続部材10と補強用板接続部材30とは組み合わせて使用することができる。具体的には、
図7に示すように、角用本体部11と補強用本体部31とを隣接させたときに、第1溝部12と第3溝部32とが連続した溝を構成し、さらに第2溝部15と第4溝部33とが連続する溝を構成するように組み合わされる。また、
図8から
図10に示すように、角用本体部11と補強用本体部31とを隣接させたときに、第1溝部12と第4溝部33とが連続した溝を構成し、第2溝部15と第3溝部32とを同軸a1,a2,a3上に配置させるように組み合わせることができる。また、
図11に示すように、角用本体部11と補強用本体部31とを所定の距離を隔てて隣接させたときに、第1溝部12と第3溝部32を同軸a4上に配置させ、さらに第2溝部15と第4溝部33を別の同軸a5上に配置させるように組み合わせることができる。また、
図12及び
図13に示すように、1つの角用板接続部材と2つの補強用板接続部材30a,30bを1組の板接続部材セット2として用い、角用本体部11と2つの補強用本体部30a,30bとを所定の距離を隔てて隣接させて、一方の補強用板接続部材30aの第4溝部33aを第1溝部12と連続させるとともに第3溝部32aを第2溝部15と同軸a7上に配置させ、他方の補強用板接続部材30bの第3溝部32bを第2溝部15と連続させるとともに第4溝部33bを第1溝部12と同軸a6上に配置させるように組み合わせることができる。
【0048】
次に、
図7から
図12を参照して、上記の板接続部材セット1を用いた板材組立方法を説明する。
先ずは
図7に示す実施形態を説明する。
図7(A)は板接続部材セット1の正面図であり凸条部に板材b1,b2の雌実cf1,cf2を嵌める状態を説明する図、
図7(B)は背面図であり溝部に板材b1,b2の雄実cm1,cm2を嵌める状態を説明する図である(以下、
図11までは(A)が正面図、(B)が背面図である。)。本実施形態では、板接続部材セット1を用いて2枚の板材b1,b2をL字状又はT字状に組立てている。詳しくは、
図7(B)に示すように、2枚の板材のうち第1の板材b1の雄実cm1を少なくとも第1主溝13と第3溝部32に嵌める。このとき、2枚の板材b1,b2をL字状に組立てるときには、第1の板材b1が第3溝部32と第1主溝13のみに嵌められて板材b1の端が第1主溝13の途中に位置するか、第3溝部32と第1溝部12の全てに嵌められて板材b1の端が第1副溝14の外端24に位置するようにする。一方、T字状に組立てるときは、第1の板材b1が第3溝部32と第1溝部12の全てに嵌められるとともに第1副溝14の外端24を超えてさらに延伸される。次に、第2の板材b2の雄実cm2を第2主溝16と第4溝部33に嵌めればよい。さらに、
図7(A)に示すように板材の雌実側は、第1の板材b1の雌実cf1を第1凸条部20と第3凸条部35に嵌めるとともに、第2の板材b2の雌実cf2を第2凸条部21と第4凸条部36に嵌めればよい。
【0049】
次に、
図8に示す実施形態を説明する。本実施形態では、板接続部材セット1を用いて2枚の板材をT字状に組立てている。詳しくは、
図8(B)に示すように、2枚の板材b1,b2のうち第1の板材b1の雄実cm1を第1主溝13と第4溝部33に嵌める。次に、第2の板材b2の雄実cm2を第2溝部15の全てと第3溝部32に嵌める。さらに、
図8(A)に示すように板材の雌実側は、第1の板材b1の雌実cf1を第1凸条部20と第4凸条部36に嵌めるとともに、第2の板材b2の雌実cf2を第2凸条部21と第3凸条部35に嵌める。
【0050】
次に、
図9に示す実施形態を説明する。本実施形態では、板接続部材セット1を用いて3枚の板材をT字状に組立てている。詳しくは、
図9(B)に示すように、3枚の板材b1,b2,b3のうち第1の板材b1の雄実cm1を少なくとも第1主溝13と第4溝部33に嵌める。次に、第2の板材b2の雄実cm2を少なくとも第2主溝16に嵌める。次に、第3の板材b3の雄実cm3を第3溝部32と必要に応じて第2副溝17に嵌める。ここで、第3の板材b3の雄実cm3を第2副溝17にも嵌めることで、角用板接続部材10と補強用板接続部材30とが第1の板材b1と第3の板材b3の2枚の板材によって接続される。また、第3の板材b3も第3溝部32と第2副溝17の2箇所で接続される。これらにより、板材の組立強度を増すことができる。一方、第3の板材b3を第2副溝17に嵌めなければ、代わりに第1の板材b1を第1溝部12の全てに嵌めてもよいし、第2の板材b2を第2溝部15の全てに嵌めてもよい。さらに、
図9(A)に示すように、第1の板材b1の雌実cf1を第1凸条部20と第4凸条部36に嵌めて、第2の板材b2の雌実cf2を第2凸条部21に嵌めて、第3の板材b3の雌実cf3を第3凸条部35に嵌める。
【0051】
次に、
図10に示す実施形態を説明する。本実施形態では、板接続部材セット1を用いて3枚の板材を十字状に組立てている。詳しくは、
図10(B)に示すように、3枚の板材b1,b2,b3のうち第1の板材b1の雄実cm1を第1溝部12の全てと第4溝部33に嵌めて、第1副溝14の外端24より延伸させる。次に、第2の板材b2の雄実cm2を第2主溝16に嵌める。次に、第3の板材b3の雄実cm3を第3溝部32に嵌める。さらに、
図10(A)に示すように、第1の板材b1の雌実cf1を第1凸条部20と第4凸条部36に嵌めて、第2の板材b2の雌実cf2を第2凸条部21に嵌めて、第3の板材b3の雌実cf3を第3凸条部35に嵌める。
【0052】
次に、
図11に示す実施形態を説明する。本実施形態では、板接続部材セット1を用いて3枚の板材を十字状に組立てている。詳しくは、
図11(B)に示すように、3枚の板材b1,b2,b3のうち第1の板材b1の雄実cm1を第1溝部12の全てと第3溝部32に嵌める。次に、第2の板材b2の雄実cm2を第2主溝16に嵌める。次に、第3の板材b3の雄実cm3を第4溝部33に嵌める。さらに、
図11(A)に示すように、第1の板材b1の雌実cf1を第1凸条部20と第3凸条部35に嵌めて、第2の板材b2の雌実cf2を第2凸条部21に嵌めて、第3の板材b3の雌実cf3を第4凸条部36に嵌める。
【0053】
次に、
図12に及び
図13示す実施形態を説明する。
図12は板接続部材セット2を正面側から見た図であり、
図13は背面側から見た図である。本実施形態では、1つの角用板接続部材10と2つの補強用板接続部材30a,30bを1組の板接続部材セット2として用いて、4枚の板材を十字状に組立てている。詳しくは、
図13に示すように、4枚の板材b1,b2,b3,b4のうち第1の板材b1の雄実cm1を少なくとも第1主溝13と一方の補強用板接続部材30aの第4溝部33aに嵌める。次に、第2の板材b2の雄実cm2を少なくとも第2主溝16と他方の補強用板接続部材30bの第3溝部32bに嵌める。次に、第3の板材b3の雄実cm3を一方の補強用板接続部材30aの第3溝部32aと必要に応じて第2副溝17に嵌める。次に、第4の板材b4の雄実cm4を他方の補強用板接続部材30bの第4溝部33bと必要に応じて第1副溝14に嵌める。ここで、第3の板材b3の雄実cm3を第2副溝17にも嵌める、又は第4の板材b4の雄実cm4を第1副溝14に嵌めることで、
図9に示す実施形態と同様の理由で板材の接続強度を増すことができる。代わりに、第1の板材b1を第1溝部12の全てに嵌めてもよいし、第2の板材b2を第2溝部15の全てに嵌めてもよい。さらに、
図12に示すように、第1の板材b1の雌実cf1を第1凸条部20と一方の補強用板接続部材30aの第4凸条部36aに嵌めて、第2の板材b2の雌実cf2を第2凸条部21と他方の補強用板接続部材30bの第3凸条部35bに嵌めて、第3の板材b3の雌実cf3を一方の補強用板接続部材30aの第3凸条部35aに嵌めて、第4の板材b4の雌実cf4を他方の補強用板接続部材30bの第4凸条部36bに嵌める。
【0054】
なお、上述の実施形態の板材組立方法では、本実加工されている板材を用いているが、本実加工されていない通常の切り口の板材を用い、板接続部材セット1の第1溝部12、第2溝部15、第3溝部32、及び第4溝部33のみを用いて複数の板材を組立てることも可能である。かかる場合、第1凸条部、第2凸条部、第3凸条部、及び第4凸条部を備えない構成とすることも可能である。また逆に、板材に雌実加工のみがされているものを用い、板接続部材セット1の第1凸条部20、第2凸条部21、第3凸条部35、及び第4凸条部36のみを用いて複数の板材を組立てることもできる。
【0055】
次に、
図14に示す実施形態を説明する。本実施形態では、上述の板材組立方法に加えて、一方の板材b6の雄実cm6を角用板接続部材10の第1溝部12及び第2溝部15に嵌めるとともに、他方の板材b5の雌実cf5を同じ角用板接続部材10の第1凸条部20及び第2凸条部21に嵌めて、複数の板材b5,b6を前後方向に連結している。また、一方の板材b6の雌実cf6には別の角用板接続部材10bの第1凸条部20b及び第2凸条部21bを嵌めて、他方の板材b5の雄実cm5には別の角用板接続部材10aの第1溝部12a及び第2溝部15aを嵌めている。このように、連結される複数の板材のうち、中間に位置する連結部分の角用板接続部材10にはその前後に位置する板材の雄実と雌実が嵌められ、端部においては雄実又は雌実の一方が嵌められる。上記の連結を繰り返して、さらに多くの板材を連結することも可能である。本図では角用板接続部材10を用いた実施形態を説明しているが、補強用板接続部材30を加えた板接続部材セット1,2でも第3溝部32、第4溝部33、第3凸条部35、及び第4凸条部36を用いて同様にすれば、前後に位置する板材b5,b6の連結が可能なことは自明である。
【0056】
以上、説明したように、本実施形態の角用板接続部材10及び角用板接続部材10を用いた板材組立方法によれば、第1溝部12と第2溝部15とが交差する交差部23までの第1主溝13と第2主溝16を備え、さらに交差部23から角用本体部11の側面に貫通する形で第1副溝14と第2副溝17を備える。このため、2枚の板材b1,b2のうち少なくとも第1の板材b1を第1溝部12又は第2溝部15の全てに嵌めることができる。これにより、角用板接続部材10のみで、2枚の板材をL字状にもT字状にも組立てることができる。
【0057】
また、溝部13,15の開口が広く奥側が狭く構成され、凸条部20,21の根元が太く先端が細く構成されている。さらに、縮幅突起部18,34と拡幅突起部22,37が、くさび形をなしているとともに、該くさび形の先端を向き合わすように配置している。このため、板材bを溝部13,15と凸条部20,21に容易に嵌めることができるとともに、縮幅突起部18,34と拡幅突起部22,37が雄実cmと雌実cfに確実に食い込む。これらにより、板材bを嵌めた後は角用板接続部材10と板材bとが強固に接続され、一般的にずれが生じやすい溝部又は凸条部の長手方向に加えられる外力に対しても十分に支えることができる(板接続部材セット1,2においても同様。)。
【0058】
また、補強用板接続部材30を加えた板接続部材セット1,2及び板接続部材セット1,2を用いた板材組立方法によれば、補強用板接続部材30によって板材bの組立時の強度が増すばかりでなく、角用板接続部材10と補強用板接続部材30との組み合わせによって、2枚ないし4枚の板材bを用いてL字状、T字状、十字状と多数の組立方法を選択することができる。
【0059】
また、板材組立方法において、一の板材の広い面wsと他の板材の切り口の側面csとを当接させる、又は突き合わされる板材の切り口の側面cs同士を当接させることができる。これにより、角用板接続部材及び補強用板接続部材板材による接続箇所の剛性を高めることができ、筋交や背板等を設けなくとも、組立てた棚やテーブル等に十分な強度を持たせることができる。
【0060】
なお、上述の角用板接続部材10、板接続部材セット1,2、及び板材組立方法は本発明の例示であり、発明の趣旨を逸脱しない範囲において、その構成を適宜変更することができる。例えば、
図15(A)(B)に示すように、角用板接続部材110を正面視矩形として、補強用板接続部材130を正面視略L字状とする板接続部材セット101や、その他の形状にすることも可能である。
【符号の説明】
【0061】
1,2,101・・板接続部材セット、
10,10a,10b,110・・角用板接続部材、11,11a,11b・・角用本体部、12,12a,12b,112・・第1溝部、13・・第1主溝、14・・第1副溝、15,15a,15b,115・・第2溝部、16・・第2主溝、17・・第2副溝、18・・縮幅突起部(角用板接続部材)、20,20a,20b,120・・第1凸条部、21,21a,21b,121・・第2凸条部、22・・拡幅突起部(角用板接続部材)、23・・交差部、24・・外端、
30,30a,30b,130・・補強用板接続部材、31,31a,31b・・補強用本体部、32,32a,32b,132・・第3溝部、33,33a,33b,133・・第4溝部、34・・縮幅突起部(補強用板接続部材)、35,35a,35b,135・・第3凸条部、36,36a,36b,136・・第4凸条部、37・・拡幅突起部(補強用板接続部材)、
b,b1,b2,b3,b4,b5,b6・・板材、cm,cm1,cm2,cm3,cm4,cm5,cm6・・雄実、cf,cf1,cf2,cf3,cf4,cf5,cf6・・雌実、ws・・広い面、cs,cs1,cs2,cs3・・切り口の側面、
e1,e2・・延長線、a1,a2,a3,a4,a5,a6,a7・・軸、