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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023038898
(43)【公開日】2023-03-17
(54)【発明の名称】モーション・シミュレータ
(51)【国際特許分類】
   G09B 9/02 20060101AFI20230310BHJP
   A63G 31/02 20060101ALI20230310BHJP
【FI】
G09B9/02
A63G31/02
【審査請求】有
【請求項の数】14
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022103348
(22)【出願日】2022-06-28
(31)【優先権主張番号】110133124
(32)【優先日】2021-09-07
(33)【優先権主張国・地域又は機関】TW
(71)【出願人】
【識別番号】516343734
【氏名又は名称】智▲ウェイ▼資訊科技股▲ふん▼有限公司
(74)【代理人】
【識別番号】100107766
【弁理士】
【氏名又は名称】伊東 忠重
(74)【代理人】
【識別番号】100070150
【弁理士】
【氏名又は名称】伊東 忠彦
(74)【代理人】
【識別番号】100135079
【弁理士】
【氏名又は名称】宮崎 修
(72)【発明者】
【氏名】王 智皇
(72)【発明者】
【氏名】鄭 天倪
(72)【発明者】
【氏名】蘇 百鍵
(57)【要約】      (修正有)
【課題】シンプルな構造で様々な動きをシミュレートすることができるモーション・シミュレータを提供する。
【解決手段】モーション・シミュレータ10は、ベースプレート100、モーション・プラットフォーム120、第1のアクチュエータ130、ベース180、第2のアクチュエータ140、及び運搬プラットフォーム110を含む。モーション・プラットフォームは、ベースプレート上に配置され、ベースプレートに移動可能に接続される。第1のアクチュエータは、モーション・プラットフォーム上に配置され、モーション・プラットフォームに移動可能に接続される。ベースは、長さ方向に延びるベース本体と、幅方向に延びるベース延長面とを有する。第1のアクチュエータは、ベース延長面に移動可能に接続される。第2のアクチュエータはベース上に移動可能に配置される。運搬プラットフォームは、第2のアクチュエータに移動可能に接続される。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
モーション・シミュレータであって、当該モーション・シミュレータは、
ベースプレートと、
該ベースプレート上に配置され、前記ベースプレートに移動可能に接続されたモーション・プラットフォームと、
該モーション・プラットフォーム上に配置され、前記モーション・プラットフォームに移動可能に接続された第1のアクチュエータと、
長さ方向に延びるベース本体と幅方向に延びるベース延長面とを含むベースであって、前記第1のアクチュエータは前記ベース延長面に移動可能に接続される、ベースと、
前記ベース上に移動可能に配置された第2のアクチュエータと、
該第2のアクチュエータに移動可能に接続された運搬プラットフォームと、を含み、
前記ベースと該ベース上に配置された前記第2のアクチュエータとの間の接続関係を介して、前記第1のアクチュエータは、前記運搬プラットフォームの前記モーション・プラットフォームに対する左右方向の運動を実行し、前記第2のアクチュエータは、前記運搬プラットフォームの前記モーション・プラットフォームに対する前後方向の運動を実行する、
モーション・シミュレータ。
【請求項2】
前記モーション・プラットフォーム上に配置され、該モーション・プラットフォームと前記ベース本体との間に接続された支持アセンブリをさらに含み、該支持アセンブリは、
前記モーション・プラットフォーム上に配置された第1の支持ロッドであって、前記モーション・プラットフォームに枢動可能に接続された一端と、前記ベース本体上に固定して配置された他端とを有する第1の支持ロッドと、
前記モーション・プラットフォーム上に配置された第2の支持ロッドであって、前記モーション・プラットフォームに枢動可能に接続された一端と、前記ベース本体上に固定して配置された他端とを有する第2の支持ロッドと、を含み、
前記第1の支持ロッド及び前記第2の支持ロッドはそれぞれ、前記ベース延長面の反対側に配置される、請求項1に記載のモーション・シミュレータ。
【請求項3】
前記第1のアクチュエータは、
前記モーション・プラットフォーム上に配置された基礎部分であって、該基礎部分の下端が前記モーション・プラットフォームに移動可能に接続される、基礎部分と、
伸縮部分であって、該伸縮部分の下端が前記基礎部分の上端に接続され、前記伸縮部分の上端が前記ベース延長面に移動可能に接続される、伸縮部分と、をさらに含み、
前記基礎部分の制御イベントに従って、前記伸縮部分は、前記左右方向の運動を実行するために伸長又は収縮される、請求項2に記載のモーション・シミュレータ。
【請求項4】
前記第1の支持ロッドと前記モーション・プラットフォームとの間のピボット接続、及び前記第2の支持ロッドと前記モーション・プラットフォームとの間の前記ピボット接続は、第1の回転軸線によって貫通され、前記第1のアクチュエータの前記伸縮部分が伸長又は収縮されるときに、前記ベース及び前記運搬プラットフォームは、前記第1の回転軸線に基づいて前記左右方向の運動を実行する、請求項3に記載のモーション・シミュレータ。
【請求項5】
前記第2のアクチュエータは、
円運動を実行するように構成されたモータと、
前記ベース上に配置され、前記モータと前記運搬プラットフォームとの間に移動可能に接続された変換アセンブリと、を含み、
該変換アセンブリは、前記モータに移動可能に接続された線形運動部材であって、前記モータの前記円運動を前記ベースの前記長さ方向に沿った直線運動に変換して、前記運搬プラットフォームの前記前後方向の運動を実行する、線形運動部材と、を含む、請求項1に記載のモーション・シミュレータ。
【請求項6】
前記変換アセンブリは、前記線形運動部材及び前記運搬プラットフォームに移動可能に接続され、前記直線運動に従って前記運搬プラットフォームの前記前後方向の運動を実行するように構成されたプルロッドをさらに含む、請求項5に記載のモーション・シミュレータ。
【請求項7】
前記線形運動部材は、
前記ベース上に配置され、前記モータに接続されたスクリューロッドと、
該スクリューロッド上に配置され、前記モータの前記円運動に従って、前記スクリューロッド上で前記直線運動を実行するように構成された摺動ブロックと、を含む、請求項5に記載のモーション・シミュレータ。
【請求項8】
第1の関節に従って、前記摺動ブロックは、プルロッドの端部に移動可能に接続され、第2の関節に従って、前記プルロッドの別の端部が、前記運搬プラットフォームに移動可能に接続され、前記摺動ブロックが前記スクリューロッド上で前記直線運動を実行するときに、前記運搬プラットフォームは、第2の回転軸線に基づいて前記前後方向の運動を実行する、請求項7に記載のモーション・シミュレータ。
【請求項9】
前記ベースと前記運搬プラットフォームとの間に配置された接続アセンブリをさらに含み、該接続アセンブリは、
前記ベースの下に固定して接続された上部プラットフォームと、
該上部プラットフォームに対して配置された下部プラットフォームと、
前記上部プラットフォームと前記下部プラットフォームとの間に固定して接続された延長部材と、
前記第2の回転軸線を形成するために、ベアリング構造を介して前記下部プラットフォームの下に回転可能に配置された回転アセンブリと、
前記運搬プラットフォームと前記回転アセンブリとの間に配置され、前記第2の回転軸線に基づいて回転を実行するように構成された接続部材と、を含む、請求項8に記載のモーション・シミュレータ。
【請求項10】
前記モーション・プラットフォームは、該モーション・プラットフォームに直交する回転軸線に基づいて回転を実行し、前記運搬プラットフォームの中心が、前記モーション・プラットフォームの前記回転軸線と整列される、請求項1に記載のモーション・シミュレータ。
【請求項11】
前記モーション・プラットフォーム上に配置され、前記左右方向の運動の運動範囲を制御するように構成された複数のストッパと、
前記ベースの両側に配置された複数の第1のバンパーであって、前記第1のアクチュエータが前記左右方向の運動を実行するときに、前記ベースと前記複数のストッパとの間の少なくとも1つの衝撃を緩和するように構成された複数の第1のバンパーと、をさらに含む、請求項1に記載のモーション・シミュレータ。
【請求項12】
前記ベース延長面上に配置された複数の第2のバンパーであって、前記第2のアクチュエータが前記前後方向の運動を実行するときに、前記ベース延長面と前記運搬プラットフォームとの間の少なくとも1つの衝撃を緩和するように構成された複数の第2のバンパーと、をさらに含む、請求項11に記載のモーション・シミュレータ。
【請求項13】
前記ベースプレートと前記モーション・プラットフォームとの両方が組合せインターフェイスを有しており、2つの前記組合せインターフェイスが互いに整列され、前記モーション・プラットフォームは、前記組合せインターフェイスを介して前記第1のアクチュエータ及び支持アセンブリに着脱可能に接続される、請求項1に記載のモーション・シミュレータ。
【請求項14】
前記モーション・プラットフォームは、前記ベースプレート上に着脱可能に配置され、前記モーション・プラットフォームが取り外されると、前記ベースプレートは、前記組合せインターフェイスを介して前記第1のアクチュエータ及び前記支持アセンブリに着脱可能に接続される、請求項13に記載のモーション・シミュレータ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、概して、モーション・シミュレーション技術、より具体的には、シンプルな構造で様々な動きをシミュレートするモーション・シミュレータに関する。
【背景技術】
【0002】
モーション・シミュレータは、通常、座席の運動を制御して、その座席上の乗客も同様に動かされるようにする。座席の運動が特定の視覚的コンテンツに一致するように構成される場合に、乗客は、錯覚し、自分が視覚的コンテンツ内の動きを体験していると信じてしまう場合がある。スチュワート(Steward)プラットフォームは、6つの伸縮アクチュエータによって形成される一般的なモーション・シミュレーション・プラットフォームである。スチュワート・プラットフォームは様々な動きをシミュレートできるが、1つの伸縮アクチュエータの運動は他の伸縮アクチュエータの運動に依存するため、所望の動きの運動を制御することは困難である。さらに、スチュワート・プラットフォームのコストは、6つの伸縮アクチュエータを必要とするために高価である。
【0003】
一般に、既存のモーション・シミュレータには以下の欠点がある。
【0004】
1. 複雑な構造:
現在のモーション・シミュレータ技術によれば、シミュレートされた各動きを実現するには、複数のアクチュエータが必要である。従って、複数のアクチュエータによって形成されるモーション・シミュレータの構造は複雑である。
【0005】
2. ヨー運動の角度が不十分である:
構造が複雑なスチュワート・プラットフォームを例にとると、伸縮ロッドによって実行されるヨー運動の水平方向の回転角度は固定されるので、瞬間的なヨー運動のみが提供され得、ヨー運動の角度範囲は制限され、それによってヨー運動の方向の効果が不十分である。
【0006】
3. 既存の簡略化したモーション・シミュレータの動きの多様性が不十分である:
モーション・シミュレータは、アクチュエータの数を減らしてコストを節約し、制御の複雑さを減らすことによって簡素化することができる。しかしながら、既存の簡略化したモーション・シミュレータは、限られた動きしか提供できないため、これは、視覚的コンテンツに対応する所望の動きを形成(create)することをより困難にさせる。
【0007】
従って、構造がシンプルで、様々な動きを提供することができるモーション・シミュレータが必要とされる。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
上記を考慮して、本発明は、シンプルな構造で様々な動きをシミュレートすることができるモーション・シミュレータを提供する。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明の一態様によれば、モーション・シミュレータは、ベースプレート、モーション・プラットフォーム、第1のアクチュエータ、ベース、第2のアクチュエータ、及び運搬プラットフォームを含む。モーション・プラットフォームは、ベースプレート上に配置され、ベースプレートに移動可能に接続される。第1のアクチュエータは、モーション・プラットフォーム上に配置され、モーション・プラットフォームに移動可能に接続される。ベースは、長さ方向に延びるベース本体と、幅方向に延びるベース延長面とを有する。第1のアクチュエータは、ベース延長面に移動可能に接続される。第2のアクチュエータは、ベース上に移動可能に配置される。運搬プラットフォームは、第2のアクチュエータに移動可能に接続される。ここで、ベースと、ベース上に配置された第2のアクチュエータとの間の接続関係を介して、第1のアクチュエータは、運搬プラットフォームのモーション・プラットフォームに対する左右方向の運動を実行し、第2のアクチュエータは、運搬プラットフォームのモーション・プラットフォームに対する前後方向の運動を実行する。
【0010】
本発明のこれら及び他の目的は、様々な図及び図面に示される好ましい実施形態の以下の詳細な説明を読んだ後に、当業者には間違いなく明らかになるであろう。
【図面の簡単な説明】
【0011】
図1】本発明の一実施形態によるモーション・シミュレータを示す概略図である。
図2】本発明の一実施形態によるモーション・シミュレータを示す概略図である。
図3】本発明の一実施形態によるモーション・シミュレータを示す概略図である。
図4】本発明の一実施形態によるモーション・シミュレータを示す概略図である。
図5】本発明の一実施形態によるモーション・シミュレータを示す概略図である。
図6】本発明の一実施形態によるモーション・シミュレータを示す概略図である。
図7】本発明の一実施形態による、運搬プラットフォームを駆動して左右方向の運動を実行するモーション・シミュレータのリンク機構を示す図である。
図8】本発明の一実施形態によるモーション・シミュレータを示す概略図である。
図9】本発明の一実施形態によるモーション・シミュレータを示す概略図である。
図10】本発明の一実施形態によるモーション・シミュレータを示す概略図である。
図11】本発明の一実施形態によるモーション・シミュレータを示す概略図である。
図12】本発明の一実施形態によるモーション・シミュレータのベースプレート及びモーション・プラットフォームを示す概略図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
図1図2、及び図3は、本発明の一実施形態によるモーション・シミュレータ10を示す概略図である。図1図2、及び図3において、X方向軸線、Y方向軸線、及びZ方向軸線は互いに直交している。モーション・シミュレータ10は、ベースプレート100、運搬(carrying)プラットフォーム110、モーション・プラットフォーム120、第1のアクチュエータ130、ベース180、及び第2のアクチュエータ140を含む。ベースプレート100の水平レベルは、複数の水平方向調整部材によって調整され、ベースプレート100は、水平面(X方向軸線及びZ方向軸線によって形成される平面)上に配置される。モーション・プラットフォーム120は、ベースプレート100上に配置され、ベースプレート100に移動可能に接続される。運搬プラットフォーム110は、モーション・プラットフォーム120の上に配置され、モーション・プラットフォーム120から離れて配置される。運搬プラットフォーム110は、運搬プラットフォーム110上に配置されたキャリア(carrier)を含む。一実施形態では、キャリアは、椅子を含み得るが、これに限定されない。一実施形態では、運搬プラットフォーム110は、前端112及び後端114を含む。乗客がキャリアに座るときに、乗客は前端112の方向を向き、乗客の背中は後端114の方向を向く。第1のアクチュエータ130(電動シリンダ等)は、モーション・プラットフォーム120上に配置され、モーション・プラットフォーム120に移動可能に接続される(例えば、枢動可能(pivotally)に接続される)。ベース180は、長さ方向に延びるベース本体182と、幅方向に延びるベース延長面184とを含む。ここで、第1のアクチュエータ130は、ベース延長面184に移動可能に接続される。第2のアクチュエータ140(スクリューロッド(screw rod:ねじ付きロッド)摺動テーブル等)は、ベース180上に移動可能に配置され、運搬プラットフォーム110は、第2のアクチュエータ140に移動可能に接続される。ここで、ベース180と、ベース180上に配置された第2のアクチュエータ140との接続関係を介して、第1のアクチュエータ130は、運搬プラットフォーム110のモーション・プラットフォーム120に対する左右方向の運動を実行し、第2のアクチュエータ140は、運搬プラットフォーム110のモーション・プラットフォーム120に対する前後方向の運動を実行する。一実施形態では、運搬プラットフォーム110の左右方向の運動は、左に傾く、右に傾く、左に動く、及び/又は右に動くことであり、運搬プラットフォーム110の前後方向の運動は、前方に傾く、後方に傾く、前方に移動する、及び/又は後方に移動することであるが、これらに限定されない。
【0013】
一実施形態では、モーション・シミュレータ10は、支持アセンブリ150、駆動アセンブリ160、及び複数の回転ホイール170をさらに含む。支持アセンブリ150は、モーション・プラットフォーム120上に配置され、モーション・プラットフォーム120とベース本体182との間に接続される。支持アセンブリ150は、第1の支持ロッド152及び第2の支持ロッド154を含む。第1の支持ロッド152は、モーション・プラットフォーム120上に配置され、その一端がモーション・プラットフォーム120に枢動可能に接続され、他端がベース本体182に固定して接続される。第2の支持ロッド154は、モーション・プラットフォーム120上に配置され、その一端がモーション・プラットフォーム120に枢動可能に接続され、他端がベース本体182に固定して接続される。第1の支持ロッド152及び第2の支持ロッド152はそれぞれ、ベース延長面184の反対側に配置される。駆動アセンブリ160は、ベースプレート100上(例えば、ベースプレート100の中心)に配置され、モーション・プラットフォーム120を駆動してベースプレート100に対して回転させる(例えば、時計回りの回転又は反時計回りの回転)ように構成される。複数の回転ホイール170は、モーション・プラットフォーム120の回転を支援(又は実行)するためにモーション・プラットフォーム120上に配置される。モーション・プラットフォーム120の回転によって、モーション・プラットフォーム120の上に配置された運搬プラットフォーム110を駆動して回転させることができ、モーション・プラットフォーム120上に配置された第1のアクチュエータ130及び第2のアクチュエータ140を駆動して回転させることができる。従って、駆動アセンブリ160及び複数の回転ホイール170は、キャリア上の乗客にヨー運動を提供することができる。モーション・プラットフォーム120の(ヨー運動の)回転角は、全体的な構造によって制限されないことに留意されたい。一般的なスチュワート・プラットフォームと比較して、モーション・プラットフォーム120は、より現実的な360度の回転運動を提供することができる。
【0014】
図2を参照すると、第1のアクチュエータ130は、基礎(basic)部分200及び伸縮部分220を含む。基礎部分200は、モーション・プラットフォーム120上に配置される。基礎部分200の下端は、モーション・プラットフォームに移動可能に接続される(例えば、枢動可能に接続される)。伸縮部分220の下端は、基礎部分200の上端に接続され、伸縮部分220の上端は、ベース延長面184に移動可能に接続される。基礎部分200の制御イベントに従って、伸縮部分220は、運搬プラットフォーム110の左右方向の運動を実行するために伸長又は収縮される。本発明の一実施形態では、第1の支持ロッド152とモーション・プラットフォーム120との間のピボット(pivot:枢動)接続、及び第2の支持ロッド154とモーション・プラットフォーム120との間のピボット接続は、第1の回転軸線240によって貫通される。第1のアクチュエータ130の伸縮部分220が伸長又は収縮されるときに、ベース180及び運搬プラットフォーム110は、第1の回転軸線240に基づいて左右方向の運動を実行する。例えば、第1の回転軸線240に従って、伸縮部分220を伸長させるときに、第2アクチュエータ140及び運搬プラットフォーム110は、X方向軸線及び/又はY方向軸線の方向に沿って移動し、それによって、キャリアに座っている乗客は左に移動する(例えば、左に傾く及び/又は左に移動する)。別の例では、第1の回転軸線240に従って、伸縮部分220を収縮させるときに、第2のアクチュエータ140及びベース180上に配置された運搬プラットフォーム110は、X方向軸線及び/又はY方向軸線の反対方向に沿って移動し、それによって、キャリアに座っている乗客は右に移動する(例えば、右に傾く及び/又は右に移動する)。従って、運搬プラットフォーム110の左右方向の運動は、キャリア上の乗客にロール運動を与えることができる。
【0015】
本発明の一実施形態では、第1のアクチュエータ130は、モータ及びリンク機構を含む。モータは、運搬プラットフォーム110の左右方向の運動を制御するように構成される。リンク機構は、モータ及び運搬プラットフォーム110に移動可能に接続される。モータの制御イベントに従って、リンク機構は、運搬プラットフォーム110の左右方向の運動を実行することができる。換言すれば、リンク機構は、従来技術における他の第1のアクチュエータ(電動シリンダ等)を置き換えて、運搬プラットフォーム110の左右方向の運動を制御することができる。リンク機構は、複数の第1のアクチュエータ(電動シリンダ等)の間の計算の複雑さを軽減することができる。運搬プラットフォーム110の左右方向の運動を実行するリンク機構の実施形態については、図7を参照されたい。
【0016】
図3を参照すると、第2のアクチュエータ140は、モータ310及び変換アセンブリ310を含む。モータ310は、運搬プラットフォーム110の前後方向の運動を制御するために円運動を実行するように構成される。変換アセンブリ320は、ベース180上に配置され、モータ310と運搬プラットフォーム110との間に移動可能に接続される。変換アセンブリ320は、線形運動部材322及びプルロッド(pull rod:引張りロッド)324を含む。線形運動部材322は、モータ310に移動可能に接続され、モータ310の円運動をベース180の長さ方向に沿った直線運動に変換して、運搬プラットフォーム110の前後方向の運動を実行する。プルロッド324は、直線運動に従った運搬プラットフォーム110の前後方向の運動を実行するために、線形運動部材322及び運搬プラットフォーム110に移動可能に(例えば、摺動可能に)接続される。
【0017】
本発明の一実施形態では、線形運動部材322は、スクリューロッド326及び摺動(sliding:滑動)ブロック328を含む。スクリューロッド326は、ベース180上に配置され、モータ310に接続される。摺動ブロック328は、スクリューロッド326上に配置され、モータ310の円運動に従って、スクリューロッド326上で直線運動を実行するように構成される。プルロッド324は、摺動ブロック328及び運搬プラットフォーム110に移動可能に接続される(例えば、枢動可能に接続される)。摺動ブロック328の直線運動に従って、第2のアクチュエータ140は、運搬プラットフォーム110の前後方向の運動を実行する。
【0018】
本発明の一実施形態では、第1の関節30に従って、摺動ブロック328は、プルロッド324の端部に移動可能に接続される(例えば、枢動可能に接続される)。本発明の一実施形態では、第2の関節32に従って、プルロッド324の他端は、運搬プラットフォーム110に移動可能に接続される(例えば、枢動可能に接続される)。摺動ブロック328がスクリューロッド326上で直線運動を実行するときに、運搬プラットフォーム110は、第2の回転軸線に基づいて、運搬プラットフォーム110の前後方向の運動を実行する。例えば、摺動ブロック328が、第1の関節30及び第2の関節32に従って、Z方向軸線の方向に沿ってスクリューロッド326上を摺動するときに、運搬プラットフォーム110は、Z方向軸線及び/又はY方向軸線の方向に沿って移動し、それによって、キャリアに座っている乗客が前方に移動する(例えば、前方に傾く及び/又は前方に移動する)。別の例では、摺動ブロック328が、第1の関節30及び第2の関節32に従って、Z方向軸線の反対方向に沿ってスクリューロッド326上を摺動するときに、運搬プラットフォーム110は、Z方向軸線及び/又はY方向軸線の反対方向に沿って移動し、それによって、キャリアに座っている乗客が後方に移動する(例えば、後方に傾く及び/又は後方に移動する)。従って、運搬プラットフォーム110の前後方向の運動によって、キャリア上の乗客にピッチ運動及び/又はサージ運動(surge motion)を与えることができる。
【0019】
本発明の一実施形態では、第2のアクチュエータ140は、モータ310及びベルト駆動アセンブリを含む。ベルト駆動アセンブリは、モータ310及び運搬プラットフォーム110に移動可能に接続され、モータ310の円運動を直線運動に変換して、運搬プラットフォーム110の前後方向の運動を実行する。運搬プラットフォーム110の前後方向の運動を実行するモータ310及びベルト駆動アセンブリの実施形態については、図8を参照されたい。
【0020】
図4は、本発明の一実施形態によるモーション・シミュレータ40を示す概略図である。図4を参照すると、X方向軸線、Y方向軸線、及びZ方向軸線は互いに直交している。モーション・シミュレータ40は、ベースプレート100、運搬プラットフォーム110、モーション・プラットフォーム120、第1のアクチュエータ130、ベース180、第2のアクチュエータ140、及び接続アセンブリ400を含む。モーション・シミュレータ40は、図1のモーション・シミュレータに適用することができる。ベースプレート100、運搬プラットフォーム110、モーション・プラットフォーム120、第1のアクチュエータ130、ベース180、及び第2のアクチュエータ140の実施形態の機構は、図1図2、及び図3の機構と同様である。簡潔にするために、この実施形態についての同様の説明は、ここでは詳細に繰り返さない。接続アセンブリ400は、ベース180と運搬プラットフォーム110との間に配置される。接続アセンブリ400は、上部プラットフォーム408、下部プラットフォーム410、延長部材402、回転アセンブリ404、及び接続部材406を含む。上部プラットフォーム408は、ベース180の下に固定して接続される。下部プラットフォーム410は、上部プラットフォーム408に対して配置される。延長部材402は、上部プラットフォーム408と下部プラットフォーム410との間に固定して接続され、回転アセンブリ404は、ベアリング構造を介して、下部プラットフォーム410の下に回転可能に配置される。回転アセンブリ404のX方向軸線及びZ方向軸線によって形成される平面上の投影は、モーション・プラットフォームに対して固定される。換言すれば、モーション・プラットフォーム120がヨー運動を達成するために回転を実行するときに、回転アセンブリ404も一緒に回転する。接続部材406は、運搬プラットフォーム110と回転アセンブリ404との間に(固定して)配置され、第2の回転軸線420に基づいて回転を実行する。本発明の一実施形態では、モーション・プラットフォーム120は、モーション・プラットフォーム120に直交する回転軸線に基づいて回転を実行し、運搬プラットフォーム110の中心は、モーション・プラットフォーム120の回転軸線と整列される。
【0021】
図5及び図6は、本発明の一実施形態によるモーション・シミュレータ50を示す概略図である。図5及び図6において、X方向軸線、Y方向軸線、及びZ方向軸線は互いに直交している。モーション・シミュレータ50は、ベースプレート100、運搬プラットフォーム110、モーション・プラットフォーム120、第1のアクチュエータ130、ベース180、第2のアクチュエータ140、複数のストッパ500(例えば、故障停止(failure stop)構造等)、複数の第1のバンパー510、及び複数の第2のバンパー520を含む。モーション・シミュレータ50は、図1のモーション・シミュレータ10に適用することができる。ベースプレート100、運搬プラットフォーム110、モーション・プラットフォーム120、第1のアクチュエータ130、ベース180、及び第2のアクチュエータ140の実施形態の機構は、図1図2、及び図3の機構と同様である。簡潔にするために、この実施形態についての同様の説明は、ここでは詳細に繰り返さない。
【0022】
図5を参照すると、複数のストッパ500は、運搬プラットフォーム110の左右方向の運動の運動範囲を制御(又は制限)するために、モーション・プラットフォーム120上に配置される。複数の第1のバンパー510は、ベースの両側に配置される。第1のアクチュエータ130が運搬プラットフォーム110の左右方向の運動を実行するときに、複数の第1のバンパー510は、ベース180と複数のストッパ500との間の少なくとも1つの衝撃を緩和する。例えば、ベース180及び運搬プラットフォーム110がX方向軸線の方向に沿って移動するときに、ベース180は、図5の左側のストッパに衝突する。図5の左側の第1のバンパーは、ベース180と左側のストッパとの間の衝撃を緩和し、それによって、運搬プラットフォーム110の左方向への運動範囲が制御される。別の例として、ベース180及び運搬プラットフォーム110がX方向軸線の反対方向に移動するときに、ベース180は、図5の右側のストッパに衝突する。図5の右側の第1のバンパーは、ベース180と右側のストッパとの間の衝撃を緩和し、それによって、運搬プラットフォーム110の右方向への運動範囲が制御される。従って、複数のストッパ500は、運搬プラットフォーム110の運動範囲を制御して、モーション・シミュレータ50の安全性を向上させる。複数の第1のバンパー510は、キャリアに座る乗客が快適な体験を得ることができるように、緩衝機能を提供する。
【0023】
図6を参照すると、複数の第2のバンパー520は、ベース延長面184上に配置される。第2のアクチュエータ140が運搬プラットフォーム110の前後方向の運動を実行するときに、ベース延長面184と運搬プラットフォーム110との間の少なくとも1つの衝撃が緩和される。本発明の一実施形態では、運搬プラットフォーム110がZ方向軸線の方向に沿って移動するときに、運搬プラットフォーム110は、第2のアクチュエータ140に衝突する。図6の右側の第2のバンパーは、第2のアクチュエータ140と運搬プラットフォーム110との間の衝撃を緩和し、それによって、運搬プラットフォーム110の前方向への運動範囲が制御される。本発明の一実施形態では、運搬プラットフォーム110がZ方向軸線の反対方向に沿って移動するときに、運搬プラットフォーム110は、第2のアクチュエータ140に衝突する。図5の左側の2つの第2のバンパーは、第2のアクチュエータ140と運搬プラットフォーム110との間の衝撃を緩和し、それによって、運搬プラットフォーム110の後方向への運動範囲が制御される。従って、複数の第2のバンパー520は、キャリアに座っている乗客が快適な体験を得ることができるように、緩衝機能を提供する。
【0024】
図7は、本発明の一実施形態による、運搬プラットフォーム110を駆動して左右方向の運動を実行するモーション・シミュレータのリンク機構700を示す概略図である。リンク機構700を伸長又は収縮させることにより、これに対応して、運搬プラットフォーム110を左又は右に傾けることができる。例えば、リンク機構700が長さ(例えば、元の長さ)を維持する場合に、第1の角度Aが、第1のリンクロッド710と第2のリンクロッド720との間に形成される。このとき、運搬プラットフォーム110は、(図7の中間部分に示されるように)左又は右に傾かない。運搬プラットフォーム110を右に傾けると、第1のリンクロッド710と第2のリンクロッド720との間に、第1の角度Aよりも小さい第2の角度Bが形成される。このとき、リンク機構700は収縮し、運搬プラットフォーム110は、リンク機構700によって駆動されて(図7の左側部分に示されるように)右に傾くことができる。運搬プラットフォーム110を左に傾けると、第1のリンク710と第2のリンク720との間に、第1の角度Aよりも大きい第3の角度Cが形成される。このとき、リンク機構700は伸長され、運搬プラットフォーム110は、リンク機構700によって駆動されて(図7の左側部分に示されるように)左に傾くことができる。従って、リンク機構700は、従来技術における他の第1のアクチュエータ(電動シリンダ等)を介した運搬プラットフォーム110の左右方向の運動の代わりに、運搬プラットフォーム110を駆動するための左右方向の運動を提供する。リンク機構700は、複数の第1のアクチュエータ(電動シリンダ等)の間の計算の複雑さを軽減することができる。
【0025】
図8は、本発明の一実施形態によるモーション・シミュレータ80を示す概略図である。モーション・シミュレータ80は、運搬プラットフォーム110、第1のアクチュエータ130、モータ310、及びベルト駆動アセンブリ800を含む。モーション・シミュレータ80では、ベルト駆動アセンブリ800は、モータ310及び運搬プラットフォーム110(例えば、運搬プラットフォーム110の回転軸線810)に移動可能に接続され、モータ310の円運動を直線運動に変換し、運搬プラットフォーム110の前後方向の運動を実行する。換言すれば、モータ310及びベルト駆動アセンブリ800は、運搬プラットフォーム110を駆動するために前後方向の運動を提供し、これは、図3のモーション・シミュレータ10のスクリューロッド326及び摺動ブロック328を置き換えて(replace)、キャリアの乗客にピッチ運動を提供することができる。
【0026】
図9は、本発明の一実施形態によるモーション・シミュレータ90を示す概略図である。図9において、X方向軸線、Y方向軸線、及びZ方向軸線は互いに直交しており、X方向軸線は図に入る方向であり、ここでは簡単にするためにX方向を省略している。モーション・シミュレータ90は、ベースプレート100、運搬プラットフォーム110、モーション・プラットフォーム120、第1のアクチュエータ130、第2のアクチュエータ140、モータ910、1組のギア及びベルト912、クロスバー914、複数のストッパ920、及び複数のバンパー930を含む。運搬プラットフォーム110の中心(例えば、構造中心)とモーション・プラットフォーム120の中心(例えば、回転中心)とを結ぶ線は、モーション・プラットフォーム120に直交している。換言すれば、運搬プラットフォーム110の中心は、モーション・プラットフォーム120の中心と整列され、それによって、ピッチ運動を実行するときに運搬プラットフォーム110がひっくり返る可能性が低減される。モータ910は、運搬プラットフォーム110の下に配置される。モーション・シミュレータ10のモータ310と比較して、モータ910のX-Z平面上の投影は、モーション・プラットフォーム120の最大円を超えない。1組のギア及びベルト912は、モータ910の動作を駆動するように構成される。運搬プラットフォーム110の負荷要件に従って、1組のギア及びベルト912は、モータ910と同じ仕様及び条件の下でトルクを増幅することができる。クロスバー914は、運搬プラットフォーム110の下に配置される。
【0027】
図9を参照すると、モーション・シミュレータ90の複数のストッパ920及び複数のバンパー930は、運搬プラットフォーム110の前後方向の運動の運動範囲を制御する(例えば、制限する)ように構成される。複数のストッパ920は、ベース本体182上に配置され、ベース延長面184の両側で上向きに延びて、運搬プラットフォーム110の前後方向の運動の運動範囲を制御する(例えば、制限する)。複数のバンパー930は、衝撃力を緩和するために、複数のストッパ920上に配置される。複数のバンパー930は、1組の緩衝発泡体であり得るが、本発明はこれに限定されない。第1のアクチュエータ130が運搬プラットフォーム110の前後方向の運動を実行し、前方傾斜角又は後方傾斜角が大き過ぎる場合に、運搬プラットフォーム110下のクロスバー914が複数のストッパ920に衝突し、複数のバンパー930は、クロスバー914と複数のストッパ920との間の少なくとも1つの衝撃を緩和する。例えば、運搬プラットフォーム110がZ方向軸線の方向に沿って移動するとき(例えば、運搬プラットフォーム110の前方に傾くとき)に、運搬プラットフォーム110の下のクロスバー914は、図9の複数のストッパ920のうちの右側のストッパで、複数のバンパー930のうちの右側のバンパーに衝突し、図9の複数のバンパー930のうちの右側のバンパーは、クロスバー914と右側のストッパとの間の衝撃を緩和し、それによって、運搬プラットフォーム110の前進運動の運動範囲が制御され、衝撃力が緩和される。運搬プラットフォーム110がZ方向軸線の反対方向に動かされると(例えば、運搬プラットフォーム110の後方に傾くとき)に、運搬プラットフォーム110の下のクロスバー914は、図9の複数のストッパ920の左側のストッパで、複数のバンパー930の左側のバンパーに衝突し、図9の複数のバンパー930の左側のバンパーは、クロスバー914と左側のストッパとの間の衝撃を緩和し、それによって、運搬プラットフォーム110の後方運動の運動範囲が制御され、衝撃力が緩和される。従って、複数のストッパ920及び複数のバンパー930は、運搬プラットフォーム110の前方傾斜及び後方傾斜の運動範囲を制御し、第1のアクチュエータ130(電動シリンダ等)が破損するときに、運搬プラットフォーム110が無制限に前後方向に運動して危険を引き起こすのを防ぐために、安全機構として使用することもでき、モーション・シミュレータ90の安全性を向上させる。複数のストッパ920及び複数のバンパー930は、キャリアに座っている乗客が快適な体験を得ることができるように、緩衝機能を提供する。
【0028】
図10は、本発明の一実施形態によるモーション・シミュレータ101を示す概略図である。図10において、X方向軸線、Y方向軸線、及びZ方向軸線は互いに直交しており、Z方向軸線は図に入る方向であり、ここでは簡単にするためにZ方向を省略している。モーション・シミュレータ101は、ベースプレート100、運搬プラットフォーム110、モーション・プラットフォーム120、第1のアクチュエータ130、第2のアクチュエータ140、減速機モータ1000、複数のストッパ1010、及び複数のホイール1020を含む。減速機モータ1000は、ベースプレート100上に配置され、モーション・プラットフォーム120を駆動してベースプレート100に対して回転させるように構成される。複数のストッパ1010は、運搬プラットフォーム110の左右方向の運動の運動範囲を制御する(例えば、制限する)ために使用される。運搬プラットフォーム110の左右方向の運動を制御する方法は、上述したモーション・シミュレータ50の複数のストッパ500と同様である。簡潔にするために、この実施形態についての同様の説明は、ここでは詳細に繰り返さない。モーション・シミュレータ101の複数のストッパ1010の形状は、モーション・シミュレータ50の複数のストッパ500の形状とは異なる。複数のストッパ1010の形状は、三角形として設計されており、これは、運搬プラットフォーム110の衝撃中の変形の可能性を低減することができる。複数のホイール1020は、ベースプレート100とモーション・プラットフォーム120との間に配置される。複数のホイール1020は、ローラーであり得る。モーション・シミュレータ10の複数のホイール170と比較して、ローラーは、より小さな体積で同じ支持力を達成することができる。従って、モーション・プラットフォーム120とベースプレート100との間の距離を短縮することができ、モーション・シミュレータ50の全体的な安定性を向上させることができる。モーション・シミュレータ101が減速機モータ1000を使用してモーション・プラットフォーム120を駆動して回転させる場合に、複数のホイール1020は、モーション・プラットフォーム120を駆動して回転させることなく、支持しているモーション・プラットフォーム120を支援する必要があるだけである。
【0029】
一実施形態では、モーション・プラットフォーム120は、ベースプレート100上に着脱可能に配置される。ベースプレート100とモーション・プラットフォーム120との両方はそれぞれ、組合せインターフェイスを有する。2つの組合せインターフェイスは互いに整列され、組合せインターフェイスは、第1のアクチュエータ130及び支持アセンブリ150に着脱可能に接続されるように構成され得る。換言すれば、ベースプレート100及びモーション・プラットフォーム120が、2つの組合せインターフェイスを有しており、それぞれ互いに整列されるので、モーション・プラットフォーム120及び複数のホイール170は、モーション・シミュレータから取り外され得、ベースプレート100は、要件に応じて様々な使用法を提供するために、第1のアクチュエータ130及び支持アセンブリ150に依然として接続され得る。
【0030】
図11は、本発明の一実施形態によるモーション・シミュレータ111を示す概略図である。図11において、X方向軸線、Y方向軸線、及びZ方向軸線は互いに直交しており、X方向軸線は図に入る方向であり、ここでは簡単にするためにX方向を省略している。モーション・シミュレータ111は、ベースプレート100、運搬プラットフォーム110、第1のアクチュエータ130、第2のアクチュエータ140、及び支持アセンブリ150を含む。それぞれ2つの組合せインターフェイスを有し、互いに整列されるベースプレート100及びモーション・プラットフォーム120について、モーション・プラットフォーム120及び複数のホイール170がモーション・シミュレータ111から取り外されても、第1のアクチュエータ130及び支持アセンブリ150は、依然として、モーション・シミュレータ111のベースプレート100上に直接配置され得る。
【0031】
図12は、本発明の一実施形態によるモーション・シミュレータのベースプレート100及びモーション・プラットフォーム120を示す概略図である。ベースプレート100の外径(例えば、1000mm(ミリメートル))は、モーション・プラットフォーム120の外径(例えば、950mm)よりも大きい。ベースプレート100は、複数のホイールを配置するための複数のホイールインターフェイス1200を有しており、モーション・プラットフォーム120は、ホイールインターフェイスを有さない。ベースプレート100は、複数のキャスターを配置するための複数のキャスターインターフェイス1202を有しており、モーション・プラットフォーム120は、キャスターインターフェイスを有さない。ベースプレートは、減速機モータを配置するための減速機組合せインターフェイス1204を有しており、モーション・プラットフォーム120は、減速機組合せインターフェイス1204を有さない。ベースプレート100及びモーション・プラットフォーム120は、それぞれ、第1のアクチュエータ・インターフェイス1206及び支持アセンブリ・インターフェイス1208を有する。第1のアクチュエータ・インターフェイス1206及び支持アセンブリ・インターフェイス1208は、互いに整列される。第1のアクチュエータ・インターフェイス1206は、第1のアクチュエータ130を配置するように構成され、支持アセンブリ・インターフェイス1208は、支持アセンブリ150を配置するように構成される。
【0032】
上記の構成によれば、本発明は、モーション・シミュレータを提供する。モーション・シミュレータの1つのアクチュエータは運動を実行する。例えば、第1のアクチュエータは運搬プラットフォームの左右方向の運動(ロール運動等)を実行し、第2のアクチュエータは運搬プラットフォームの前後方向の運動(ピッチ運動等)を実行する。本発明は、様々な動きをシミュレートすることができる。一般的なスチュワート・プラットフォームと比較して、本発明は、構造がシンプルであり、設定コストが低く、モーション・シミュレータの動作が容易である。また、複数のストッパ及び複数のバンパーにより、モーション・シミュレータの安全性が向上し、乗客は快適な体験を得ることができる。
【0033】
上記の実施形態は、本発明の実施形態に過ぎないことに留意されたい。本明細書及び添付の特許請求の範囲に開示する概念を使用する全ての同等の構造は、本発明の範囲内に含まれるはずである。
【0034】
当業者は、本発明の教示を保持しながら、装置及び方法の多数の修正及び変更を行うことができることを容易に気付くだろう。従って、上記の開示は、添付の特許請求の範囲によってのみ制限されると解釈されるべきである。
図1
図2
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図7
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図10
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図12