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特開2023-38945インターネットを介した対話のためのシステム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023038945
(43)【公開日】2023-03-17
(54)【発明の名称】インターネットを介した対話のためのシステム
(51)【国際特許分類】
   H04M 3/42 20060101AFI20230310BHJP
   H04L 51/046 20220101ALI20230310BHJP
   H04L 67/02 20220101ALI20230310BHJP
   H04L 67/50 20220101ALI20230310BHJP
   G06Q 50/32 20120101ALI20230310BHJP
【FI】
H04M3/42 Z
H04L51/046
H04L67/02
H04L67/50
G06Q50/32
【審査請求】有
【請求項の数】37
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022142591
(22)【出願日】2022-09-07
(11)【特許番号】
(45)【特許公報発行日】2023-02-03
(31)【優先権主張番号】P 2021145716
(32)【優先日】2021-09-07
(33)【優先権主張国・地域又は機関】JP
(71)【出願人】
【識別番号】519283325
【氏名又は名称】株式会社toraru
(74)【代理人】
【識別番号】110000752
【氏名又は名称】弁理士法人朝日特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】西口 潤
【テーマコード(参考)】
5K201
5L049
【Fターム(参考)】
5K201AA05
5K201AA09
5K201BC25
5K201BC28
5K201BC29
5K201CA02
5K201CA06
5K201CA09
5K201CA10
5K201CB06
5K201CC01
5K201EA05
5K201EC06
5K201ED05
5K201ED07
5K201EF06
5K201EF10
5K201FA07
5L049CC46
(57)【要約】
【課題】事前準備を要さずに、インターネットを介した対話を気軽に行うことを可能とする手段を提供する。
【解決手段】本発明に係るシステムにおいて、インターネットを介して専門家等による情報提供サービスの提供を受けたいサービス享受者(発信側ユーザ)は、スマートフォンのWebブラウザに、対話を希望する相手(サービス提供者、着信側ユーザ)の呼出用WebページのURLを入力し、Webブラウザに表示される呼出用Webページに含まれる「Call」ボタンにタッチ操作することで、サービス提供者の携帯するスマートフォンに呼出音の継続的な発音や継続的な振動による呼び出しを行わせることができる。サービス提供者が、自分のスマートフォンの呼び出しに応じて「応答」ボタンにタッチ操作すると、サービス享受者のスマートフォンとサービス提供者のスマートフォンとの間で音声、動画及びテキストによる対話が可能となる。
【選択図】図3
【特許請求の範囲】
【請求項1】
不特定の発信側ユーザが使用するWebブラウザ機能を備える発信側端末装置からの要求に応じて、着信側ユーザが使用する電話機能を備える着信側端末装置に対する呼び出しの操作を受け付ける呼出用Webページを前記発信側端末装置に送信するWebページ送信手段と、
前記発信側端末装置が表示している前記呼出用Webページに対し前記発信側ユーザにより呼び出しの操作が行われた場合、前記着信側端末装置に対し、前記着信側ユーザの呼出指示を送信する呼出指示送信手段と、
前記呼出指示に従い電話機能で用いられる呼び出し態様で呼び出している前記着信側端末装置に対し前記着信側ユーザにより呼び出しに応じる操作が行われた場合、前記発信側端末装置を用いた前記発信側ユーザと前記着信側端末装置を用いた前記着信側ユーザとの間の対話のための通信を可能とする通信可能化手段と
を備えるシステム。
【請求項2】
料金の決済のための決済用情報を、前記通信可能化手段により可能とされた通信により前記着信側端末装置から前記発信側端末装置に送信し、前記通信可能化手段により可能とされる通信により前記着信側ユーザから前記発信側ユーザに提供されるサービス又は前記発信側ユーザから前記着信側ユーザに依頼されるサービスの料金の決済が完了したことを示す決済完了情報を、前記通信可能化手段により可能とされた通信により前記着信側端末装置に送信する
請求項1に記載のシステム。
【請求項3】
前記通信可能化手段により可能とされる通信により前記着信側ユーザから前記発信側ユーザに提供されるサービス又は前記発信側ユーザから前記着信側ユーザに依頼されるサービスの料金の決済のための決済用情報を、前記通信可能化手段により可能とされた通信により前記着信側端末装置に送信する
請求項1に記載のシステム。
【請求項4】
前記Webページ送信手段は、前記発信側端末装置に、前記通信可能化手段により可能とされる通信により前記着信側ユーザから前記発信側ユーザに提供されるサービス又は前記発信側ユーザから前記着信側ユーザに依頼されるサービスの料金の決済のための決済用情報を表示する決済用Webページを送信し、
前記決済用情報を用いて決済が完了したことを示す決済完了情報を前記発信側端末装置から受信する決済完了情報受信手段を備え、
前記呼出指示送信手段は、前記決済完了情報受信手段が前記決済完了情報を受信した場合、前記呼出指示を送信する
請求項1に記載のシステム。
【請求項5】
前記Webページ送信手段は、料金の決済のための決済用情報の入力を求める決済用情報要求Webページを送信し、
前記決済用情報を前記発信側端末装置から受信する決済用情報受信手段と、
決済処理を行う外部の装置と通信を行い、前記通信可能化手段により可能とされる通信により前記着信側ユーザから前記発信側ユーザに提供されるサービス又は前記発信側ユーザから前記着信側ユーザに依頼されるサービスの料金の決済のための処理を前記外部の装置との間で行う決済手段と
を備える
請求項1に記載のシステム。
【請求項6】
前記呼出指示送信手段は、前記決済手段が前記外部の装置との間で前記サービスの料金の決済のための処理を完了した場合、前記呼出指示を送信する
請求項5に記載のシステム。
【請求項7】
前記サービスの提供時間を計時する計時手段を備え、
前記決済手段は前記外部の装置との間で前記計時手段により計時された前記提供時間に応じた料金の決済のための処理を行う
請求項5又は6に記載のシステム。
【請求項8】
前記Webページ送信手段は、設定された時間帯に前記発信側端末装置から前記呼出用Webページの送信の要求を受けた場合、当該要求の送信元の前記発信側端末装置に対し、前記呼出用Webページに代えて、前記着信側端末装置に対する呼び出しが可能な時間帯ではないことを通知する時間外通知用Webページを前記発信側端末装置に送信する
請求項1に記載のシステム。
【請求項9】
前記着信側端末装置から、前記着信側ユーザによるサービスの提供が可能か否かを示すステイタス情報を受信するステイタス情報受信手段を備え、
前記Webページ送信手段は、前記ステイタス情報受信手段が受信したステイタス情報に基づき前記着信側ユーザによるサービスの提供が不可能である間、前記呼出用Webページに代えて、前記着信側ユーザによるサービスの提供が不可能であることを通知する対話不可通知用Webページを送信する
請求項1に記載のシステム。
【請求項10】
前記Webページ送信手段は、前記通信可能化手段によりいずれかの発信側ユーザと前記着信側ユーザとの間の対話のための通信が可能とされている間に他の発信側ユーザが使用する発信側端末装置から前記呼出用Webページの送信の要求を受けた場合、当該要求の送信元の発信側端末装置に対し、前記呼出用Webページに代えて、前記着信側ユーザが他の発信側ユーザと対話中であることを通知する対話中通知用Webページを送信する
請求項1に記載のシステム。
【請求項11】
前記呼出指示送信手段は、前記通信可能化手段によりいずれかの発信側ユーザと前記着信側ユーザとの間の対話のための通信が可能とされている間に他の発信側ユーザの発信側端末装置が表示している呼出用Webページに対し呼び出しの操作が行われた場合、前記着信側端末装置に対し、当該操作に応じた呼出指示に代えて、呼び出しの要求があったことを通知する呼出通知を送信する
請求項1に記載のシステム。
【請求項12】
前記呼出用Webページは認証情報の入力を受け付け、
前記呼出指示送信手段は、前記通信可能化手段により第1の発信側ユーザと前記着信側ユーザとの間の対話のための通信が可能とされている間に第2の発信側ユーザの発信側端末装置が表示している前記呼出用Webページに対し認証情報の入力と呼び出しの操作が行われた場合、前記着信側端末装置に対し、当該認証情報を伴う呼出指示を通知し、
前記通信可能化手段は、認証情報を伴う呼出指示に従い当該認証情報を表示して呼び出している前記着信側端末装置に対し前記着信側ユーザにより呼び出しに応じる操作が行われた場合、前記第1の発信側ユーザの発信側端末装置を用いた前記第1の発信側ユーザと、前記第2の発信側ユーザの発信側端末装置を用いた前記第2の発信側ユーザと、前記着信側端末装置を用いた前記着信側ユーザとの間の対話のための通信を可能とする
請求項1に記載のシステム。
【請求項13】
前記呼出用Webページは認証情報の入力を受け付け、
前記通信可能化手段は、前記通信可能化手段により第1の発信側ユーザと前記着信側ユーザとの間の対話のための通信が可能とされている間に第2の発信側ユーザの発信側端末装置が表示している前記呼出用Webページに対し設定されている認証情報の入力と呼び出しの操作が行われた場合、前記第1の発信側ユーザの発信側端末装置を用いた前記第1の発信側ユーザと、前記第2の発信側ユーザの発信側端末装置を用いた前記第2の発信側ユーザと、前記着信側端末装置を用いた前記着信側ユーザとの間の対話のための通信を可能とする
請求項1に記載のシステム。
【請求項14】
前記通信可能化手段により可能とされた前記第1の発信側ユーザと前記着信側ユーザとの間の対話のための通信により前記着信側端末装置から前記第1の発信側ユーザの発信側端末装置に認証情報を送信する
請求項12又は13に記載のシステム。
【請求項15】
前記Webページ送信手段は、前記第1の発信側ユーザの発信側端末装置からの要求に応じて、前記呼出用Webページに入力されるべき認証情報を通知する認証情報通知用Webページを前記第1の発信側ユーザの発信側端末装置に送信する
請求項12又は13に記載のシステム。
【請求項16】
前記Webページ送信手段は、前記第1の発信側ユーザの発信側端末装置からの要求に応じて、前記呼出用Webページに入力されるべき認証情報の通知先のメールアドレスの入力を受け付けるメールアドレス入力用Webページを前記第1の発信側ユーザの発信側端末装置に送信し、
前記第1の発信側ユーザの発信側端末装置が表示している前記メールアドレス入力用Webページに対し前記第1の発信側ユーザが入力したメールアドレスに宛てて、前記呼出用Webページに入力されるべき認証情報を通知するメールを送信するメール送信手段を備える
請求項12又は13に記載のシステム。
【請求項17】
前記Webページ送信手段は、前記通信可能化手段により第1の発信側ユーザと前記着信側ユーザとの間の対話のために可能とされる通信を識別する通信識別情報を伴う呼出用Webページを、第2の発信側ユーザの発信側端末装置からの要求に応じて、前記第2の発信側ユーザの発信側端末装置に送信し、
前記通信可能化手段は、前記通信可能化手段により第1の発信側ユーザと前記着信側ユーザとの間の対話のための通信が可能とされている間に第2の発信側ユーザの発信側端末装置が表示している前記通信識別情報を伴う呼出用Webページに対し呼び出しの操作が行われた場合、前記第1の発信側ユーザの発信側端末装置を用いた前記第1の発信側ユーザと、前記第2の発信側ユーザの発信側端末装置を用いた前記第2の発信側ユーザと、前記着信側端末装置を用いた前記着信側ユーザとの間の対話のための通信を可能とする
請求項1に記載のシステム。
【請求項18】
前記通信可能化手段により可能とされた前記第1の発信側ユーザと前記着信側ユーザとの間の対話のための通信により前記着信側端末装置から前記第1の発信側ユーザの発信側端末装置に前記通信識別情報を伴う呼出用WebページのURLを送信する
請求項17に記載のシステム。
【請求項19】
前記Webページ送信手段は、前記第1の発信側ユーザの発信側端末装置からの要求に応じて、前記通信識別情報を伴う呼出用WebページのURLを通知するURL通知用Webページを前記第1の発信側ユーザの発信側端末装置に送信する
請求項17に記載のシステム。
【請求項20】
前記Webページ送信手段は、前記第1の発信側ユーザの発信側端末装置からの要求に応じて、前記通信識別情報を伴う呼出用WebページのURLの通知先のメールアドレスの入力を受け付けるメールアドレス入力用Webページを前記第1の発信側ユーザの発信側端末装置に送信し、
前記第1の発信側ユーザの発信側端末装置が表示している前記メールアドレス入力用Webページに対し前記第1の発信側ユーザが入力したメールアドレスに宛てて、前記通信識別情報を伴う呼出用WebページのURLを通知するメールを送信するメール送信手段を備える
請求項17に記載のシステム。
【請求項21】
前記着信側ユーザは複数おり、
前記Webページ送信手段は、複数の前記着信側ユーザのうち前記発信側端末装置からの要求に応じた前記着信側ユーザの前記着信側端末装置の端末識別情報を伴う前記呼出用Webページを送信し、
複数の前記着信側端末装置の各々に関し、前記着信側端末装置の前記端末識別情報と前記着信側端末装置のインターネット上のアドレスとを対応付けて記憶する端末装置アドレス記憶手段を備え、
前記呼出指示送信手段は、前記発信側ユーザにより呼び出しの操作が行われた前記呼出用Webページに伴う前記端末識別情報に対応付けて前記端末装置アドレス記憶手段が記憶しているアドレスに宛てて前記呼出指示を送信する
請求項1に記載のシステム。
【請求項22】
前記着信側端末装置はWebブラウザ機能を備え、
前記Webページ送信手段は、第1の着信側ユーザが使用する着信側端末装置からの要求に応じて、第2の着信側ユーザが使用する着信側端末装置に対する呼び出しの操作を受け付ける呼出用Webページを前記第1の着信側ユーザの着信側端末装置に送信し、
前記呼出指示送信手段は、前記通信可能化手段により前記発信側ユーザと前記第1の着信側ユーザとの間の対話のための通信が可能とされている間に前記第1の着信側ユーザの着信側端末装置が表示している前記第2の着信側ユーザの前記呼出用Webページに対し呼び出しの操作が行われた場合、前記第2の着信側ユーザの着信側端末装置に対し呼出指示を通知し、
前記通信可能化手段は、呼出指示に従い呼び出している前記第2の着信側ユーザの着信側端末装置に対し前記第2の着信側ユーザにより呼び出しに応じる操作が行われた場合、前記第1の着信側ユーザの着信側端末装置を用いた前記第1の着信側ユーザと前記第2の着信側ユーザの着信側端末装置を用いた前記第2の着信側ユーザとの間の対話のための通信を可能とする
請求項21に記載のシステム。
【請求項23】
前記通信可能化手段により可能とされた前記第1の着信側ユーザと前記第2の着信側ユーザとの間の対話のための通信において前記第1の着信側ユーザの着信側端末装置又は前記第2の着信側ユーザの着信側端末装置から三者対話の許可を通知する三者対話許可通知が送信された場合、前記通信可能化手段は、前記発信側端末装置を用いた前記発信側ユーザと、前記第1の着信側ユーザの着信側端末装置を用いた前記第1の着信側ユーザと、前記第2の着信側ユーザの着信側端末装置を用いた前記第2の着信側ユーザとの間の対話のための通信を可能とする
請求項22に記載のシステム。
【請求項24】
前記着信側端末装置はWebブラウザ機能を備え、
前記呼出指示送信手段は、前記通信可能化手段により前記発信側ユーザと第1の着信側ユーザとの間の対話のための通信が可能とされている間に前記発信側端末装置が表示している第2の着信側ユーザの前記呼出用Webページに対し呼び出しの操作が行われた場合、前記第2の着信側ユーザの着信側端末装置に対し呼出指示を通知し、
前記通信可能化手段は、呼出指示に従い呼び出している前記第2の着信側ユーザの着信側端末装置に対し前記第2の着信側ユーザにより呼び出しに応じる操作が行われた場合、前記発信側端末装置を用いた前記発信側ユーザと前記第2の着信側ユーザの着信側端末装置を用いた前記第2の着信側ユーザとの間の対話のための通信を可能とする
請求項21に記載のシステム。
【請求項25】
前記通信可能化手段により可能とされた前記発信側ユーザと前記第2の着信側ユーザとの間の対話のための通信において前記発信側端末装置又は前記第2の着信側ユーザの着信側端末装置から三者対話の許可を通知する三者対話許可通知が送信された場合、前記通信可能化手段は、前記発信側端末装置を用いた前記発信側ユーザと、前記第1の着信側ユーザの着信側端末装置を用いた前記第1の着信側ユーザと、前記第2の着信側ユーザの着信側端末装置を用いた前記第2の着信側ユーザとの間の対話のための通信を可能とする
請求項24に記載のシステム。
【請求項26】
前記Webページ送信手段は、前記発信側端末装置からの要求に応じて、前記着信側ユーザがサービスを提供可能な時間帯のいずれかに対する予約を受け付ける予約受付用Webページを前記発信側端末装置に送信し、
前記Webページ送信手段は、前記発信側端末装置が表示している前記予約受付用Webページに対し前記発信側ユーザにより予約が行われた場合、当該予約を識別する予約識別情報を通知する予約識別情報通知用Webページを前記発信側端末装置に送信し、
前記呼出用Webページは予約識別情報の入力を受け付け、
前記通信可能化手段は、前記発信側端末装置が表示している前記呼出用Webページに対し現在時刻に応じた予約識別情報の入力と呼び出しの操作が行われた場合、前記発信側端末装置を用いた前記発信側ユーザと前記着信側端末装置を用いた前記着信側ユーザとの間の対話のための通信を可能とする
請求項1に記載のシステム。
【請求項27】
前記Webページ送信手段は、前記発信側端末装置からの要求に応じて、前記着信側ユーザがサービスを提供可能な時間帯のいずれかに対する予約と当該予約を識別する予約識別情報の通知先のメールアドレスの入力を受け付ける予約受付用Webページを前記発信側端末装置に送信し、
前記発信側端末装置が表示している前記予約受付用Webページに対し前記発信側ユーザにより予約とメールアドレスの入力が行われた場合、当該メールアドレスに宛てて、当該予約を識別する予約識別情報を通知するメールを送信するメール送信手段を備え、
前記呼出用Webページは予約識別情報の入力を受け付け、
前記通信可能化手段は、前記発信側端末装置が表示している前記呼出用Webページに対し現在時刻に応じた予約識別情報の入力と呼び出しの操作が行われた場合、前記発信側端末装置を用いた前記発信側ユーザと前記着信側端末装置を用いた前記着信側ユーザとの間の対話のための通信を可能とする
請求項1に記載のシステム。
【請求項28】
前記Webページ送信手段は、前記発信側端末装置からの要求に応じて、前記着信側ユーザがサービスを提供可能な時間帯のいずれかに対する予約を受け付ける予約受付用Webページを前記発信側端末装置に送信し、
前記Webページ送信手段は、前記予約受付用Webページを表示している前記発信側端末装置に対し前記発信側ユーザにより予約が行われた場合、当該予約を識別する予約識別情報を伴う前記呼出用WebページのURLを通知するURL通知用Webページを前記発信側端末装置に送信し、
前記通信可能化手段は、前記発信側端末装置が表示している現在時刻に応じた予約識別情報を伴う前記呼出用Webページに対し呼び出しの操作が行われた場合、前記発信側端末装置を用いた前記発信側ユーザと前記着信側端末装置を用いた前記着信側ユーザとの間の対話のための通信を可能とする
請求項1に記載のシステム。
【請求項29】
前記Webページ送信手段は、前記発信側端末装置からの要求に応じて、前記着信側ユーザがサービスを提供可能な時間帯のいずれかに対する予約を受け付ける予約受付用Webページを前記発信側端末装置に送信し、
前記発信側端末装置が表示している前記予約受付用Webページに対し前記発信側ユーザにより予約とメールアドレスの入力が行われた場合、当該メールアドレスに宛てて、当該予約を識別する予約識別情報を伴う前記呼出用WebページのURLを通知するメールを送信するメール送信手段を備え、
前記通信可能化手段は、前記発信側端末装置が表示している現在時刻に応じた予約識別情報を伴う前記呼出用Webページに対し呼び出しの操作が行われた場合、前記発信側端末装置を用いた前記発信側ユーザと前記着信側端末装置を用いた前記着信側ユーザとの間の対話のための通信を可能とする
請求項1に記載のシステム。
【請求項30】
前記通信可能化手段により可能とされた通信によって提供される前記着信側ユーザから前記発信側ユーザに対するサービスの提供時間を計時する計時手段を備え、
前記通信可能化手段は、前記計時手段により計時されるサービスの提供時間が設定された時間に達した場合、可能としている通信を不可能とする
請求項1に記載のシステム。
【請求項31】
前記Webページ送信手段は、前記通信可能化手段により可能とされた通信によって前記着信側ユーザから前記発信側ユーザに対するサービスが提供される間、前記設定された時間から前記計時手段により計時される提供時間を減じた残り時間を通知する残時間通知用Webページを前記発信側端末装置に送信する
請求項30に記載のシステム。
【請求項32】
前記Webページ送信手段は、前記着信側ユーザが提供する異なる複数の種類のサービスの各々に応じた呼出用Webページのうち、前記発信側端末装置からの要求に応じた呼出用Webページを前記発信側端末装置に送信し、
前記呼出指示送信手段は、前記発信側端末装置が表示している呼出用Webページに対し前記発信側ユーザにより呼び出しの操作が行われた場合、前記着信側端末装置に対し、当該呼出用Webページに応じたサービスの種類を識別するサービス識別情報を伴う呼出指示を送信する
請求項1に記載のシステム。
【請求項33】
前記呼出指示送信手段は、前記通信可能化手段によりいずれかの発信側ユーザと前記着信側ユーザとの間の対話のための通信が可能とされている間に他の発信側ユーザの発信側端末装置が表示している呼出用Webページに対し呼び出しの操作が行われた場合、前記着信側端末装置に対し、当該操作に応じた呼出指示に代えて、当該呼出用Webページに伴うサービス識別情報と呼び出しの要求があったことを通知する呼出通知を送信する
請求項32に記載のシステム。
【請求項34】
前記着信側ユーザとの対話が禁止されている発信側ユーザの発信側端末装置のインターネット上のアドレスを記憶する禁止アドレス記憶手段を備え、
前記Webページ送信手段は、前記禁止アドレス記憶手段が記憶しているアドレスの発信側端末装置に対し前記呼出用Webページを送信しない
請求項1に記載のシステム。
【請求項35】
前記着信側ユーザとの対話が禁止されている発信側ユーザの発信側端末装置のインターネット上のアドレスを記憶する禁止アドレス記憶手段を備え、
呼出指示送信手段は、前記禁止アドレス記憶手段が記憶しているアドレスの発信側端末装置が表示している前記呼出用Webページに対し呼び出しの操作が行われた場合、前記着信側端末装置に対し前記着信側ユーザの呼出指示を送信しない
請求項1に記載のシステム。
【請求項36】
前記通信可能化手段によりいずれかの発信側ユーザと前記着信側ユーザとの間の対話のための通信が可能とされている間に、ディスプレイの長手方向が鉛直方向に沿った姿勢のときに前記ディスプレイの表面側に配置されたカメラであるインカメラにより撮影を行い、前記ディスプレイの長手方向が水平方向に沿った姿勢のときに前記ディスプレイの背面側に配置されたカメラであるアウトカメラにより撮影を行う前記着信側端末装置を備える
請求項1に記載のシステム。
【請求項37】
前記着信側端末装置から、前記呼出用Webページをインターネット上で識別するための情報であるページ識別情報を受信する受信手段と、
前記受信手段が受信した前記ページ識別情報を記憶する記憶手段と
を備え、
前記Webページ送信手段は、前記記憶手段が記憶する前記ページ識別情報によりインターネット上で識別される前記呼出用Webページを前記発信側端末装置に送信する
請求項1に記載のシステム。
【請求項38】
前記受信手段は、前記着信側端末装置に対し前記着信側ユーザが入力した前記ページ識別情報を受信する
請求項37に記載のシステム。
【請求項39】
前記呼出用Webページをインターネット上で識別するための情報であるページ識別情報と、前記着信側端末装置をインターネット上で識別するための情報である端末識別情報とを対応付けて記憶する記憶手段と、
前記着信側端末装置から前記端末識別情報のリセットの指示を受信する受信手段と
を備え、
前記記憶手段は、前記受信手段が受信した指示に従い、前記ページ識別情報に対応付けて新たな端末識別情報を記憶し、
前記呼出指示送信手段は、前記記憶手段が記憶している前記端末識別情報を用いて前記着信側端末装置に対し前記呼出指示を送信する
請求項1に記載のシステム。
【請求項40】
前記受信手段は、前記着信側端末装置から、前記端末識別情報のリセットの指示として、前記端末識別情報の削除の要求と前記端末識別情報の送信の要求を異なるタイミングで受信し、
前記記憶手段は、前記受信手段が前記端末識別情報の削除の要求を受信した場合、記憶している前記端末識別情報を削除し、前記受信手段が前記端末識別情報の送信の要求を受信し、かつ、前記端末識別情報が削除されている場合、前記ページ識別情報に対応付けて新たな端末識別情報を記憶する
請求項39に記載のシステム。
【請求項41】
前記呼出用Webページの呼出元のWebページをインターネット上で識別するための情報である第1のページ識別情報と、前記呼出用Webページをインターネット上で識別するための情報である第2のページ識別情報とを対応付けて記憶する記憶手段と、
前記発信側端末装置から前記呼出用Webページの送信の要求であって、当該要求を生成したWebページをインターネット上で識別するための情報である第3のページ識別情報を伴う要求を受信する受信手段と、
前記第1のページ識別情報と前記第3のページ識別情報とを照合するページ識別情報照合手段と
を備え、
前記Webページ送信手段は、前記ページ識別情報照合手段による前記第1のページ識別情報と前記第3のページ識別情報の照合が成功した場合に限り、前記第2のページ識別情報によりインターネット上で識別される前記呼出用Webページを前記発信側端末装置に送信する
請求項1に記載のシステム。
【請求項42】
前記呼出用Webページの呼出元のWebページをインターネット上で識別するための情報である第1のページ識別情報と、前記着信側端末装置をインターネット上で識別するための情報である端末識別情報とを対応付けて記憶する記憶手段と、
前記発信側端末装置から前記呼出用Webページの送信の要求であって、当該要求を生成したWebページをインターネット上で識別するための情報である第2のページ識別情報を伴う要求を受信する受信手段と、
前記第1のページ識別情報と前記第2のページ識別情報とを照合するページ識別情報照合手段と
を備え、
前記呼出指示送信手段は、前記ページ識別情報照合手段による前記第1のページ識別情報と前記第2のページ識別情報の照合が成功した場合に限り、前記端末識別情報を用いて前記着信側端末装置に対し前記呼出指示を送信する
請求項1に記載のシステム。
【請求項43】
前記着信側端末装置は複数あり、
前記Webページ送信手段は、前記発信側端末装置からの要求に応じて、複数の前記着信側端末装置の各々に対する呼び出しの操作を受け付ける前記呼出用Webページを前記発信側端末装置に送信する
請求項1に記載のシステム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明はインターネットを介した対話のためのシステムに関する。
【背景技術】
【0002】
テレビ会議システムを用いてサービスを提供する技術がある。例えば、特許文献1には、テレビ会議システムによって、代理店の職員の求めに応じて本部の職員が代理店の職員に業務の指導を行い、その指導に要した時間に応じた料金を本部が代理店に請求する仕組みが提案されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2003-46966号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
テレビ会議システムを用いれば、従来は対面で行っていた各種の情報提供サービスを直接会うことなく行うことができる。その際、サービスの提供のための特別な空間(オフィスの会議室等)は不要である。また、サービスを提供する人(以下、サービス提供者という)、サービスの提供を受ける人(以下、サービス享受者という)の双方が会うために移動する必要もない。
【0005】
サービス享受者がテレビ会議システムを用いてサービス提供者からサービスを受ける場合、サービス享受者はサービス提供者に電話やメール等により連絡を取り、サービス享受者から仮想空間である会議室のURL(Uniform Resource Locator)の通知を受け、自分の端末装置を用いて通知されたURLにより識別される会議室に入る必要がある。また、サービス提供者がテレビ会議システムを用いてサービス享受者にサービスを提供する場合、サービス提供者はサービス享受者から電話やメール等により連絡を受け、会議室を準備し、その会議室のURLをサービス享受者に通知し、自分の端末装置を用いて通知したURLにより識別される会議室に入る必要がある。
【0006】
上記のように、テレビ会議システムを用いたサービスの授受には、サービス享受者とサービス提供者の双方にとって事前の作業が必要である。従って、サービス享受者はふと思い付いた時に気軽にサービスを受けることができない。また、サービス提供者は他に用事のない空き時間に気軽にサービスを提供することができない。
【0007】
上記の事情に鑑み、本発明は、事前準備を要さずに、インターネットを介した対話を気軽に行うことを可能とする手段を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明は、不特定の発信側ユーザが使用するWebブラウザ機能を備える発信側端末装置からの要求に応じて、着信側ユーザが使用する電話機能を備える着信側端末装置に対する呼び出しの操作を受け付ける呼出用Webページを前記発信側端末装置に送信するWebページ送信手段と、前記発信側端末装置が表示している前記呼出用Webページに対し前記発信側ユーザにより呼び出しの操作が行われた場合、前記着信側端末装置に対し、前記着信側ユーザの呼出指示を送信する呼出指示送信手段と、前記呼出指示に従い電話機能で用いられる呼び出し態様で呼び出している前記着信側端末装置に対し前記着信側ユーザにより呼び出しに応じる操作が行われた場合、前記発信側端末装置を用いた前記発信側ユーザと前記着信側端末装置を用いた前記着信側ユーザとの間の対話のための通信を可能とする通信可能化手段とを備えるシステムを提案する。
【0009】
上記のシステムにおいて、料金の決済のための決済用情報を、前記通信可能化手段により可能とされた通信により前記着信側端末装置から前記発信側端末装置に送信し、前記通信可能化手段により可能とされる通信により前記着信側ユーザから前記発信側ユーザに提供されるサービス又は前記発信側ユーザから前記着信側ユーザに依頼されるサービスの料金の決済が完了したことを示す決済完了情報を、前記通信可能化手段により可能とされた通信により前記着信側端末装置に送信する、という構成が採用されてもよい。
【0010】
上記のシステムにおいて、前記通信可能化手段により可能とされる通信により前記着信側ユーザから前記発信側ユーザに提供されるサービス又は前記発信側ユーザから前記着信側ユーザに依頼されるサービスの料金の決済のための決済用情報を、前記通信可能化手段により可能とされた通信により前記着信側端末装置に送信する、という構成が採用されてもよい。
【0011】
上記のシステムにおいて、前記Webページ送信手段は、前記発信側端末装置に、前記通信可能化手段により可能とされる通信により前記着信側ユーザから前記発信側ユーザに提供されるサービス又は前記発信側ユーザから前記着信側ユーザに依頼されるサービスの料金の決済のための決済用情報を表示する決済用Webページを送信し、前記決済用情報を用いて決済が完了したことを示す決済完了情報を前記発信側端末装置から受信する決済完了情報受信手段を備え、前記呼出指示送信手段は、前記決済完了情報受信手段が前記決済完了情報を受信した場合、前記呼出指示を送信する、という構成が採用されてもよい。
【0012】
上記のシステムにおいて、前記Webページ送信手段は、料金の決済のための決済用情報の入力を求める決済用情報要求Webページを送信し、前記決済用情報を前記発信側端末装置から受信する決済用情報受信手段と、決済処理を行う外部の装置と通信を行い、前記通信可能化手段により可能とされる通信により前記着信側ユーザから前記発信側ユーザに提供されるサービス又は前記発信側ユーザから前記着信側ユーザに依頼されるサービスの料金の決済のための処理を前記外部の装置との間で行う決済手段とを備える、という構成が採用されてもよい。
【0013】
上記のシステムにおいて、前記呼出指示送信手段は、前記決済手段が前記外部の装置との間で前記サービスの料金の決済のための処理を完了した場合、前記呼出指示を送信する、という構成が採用されてもよい。
【0014】
上記のシステムにおいて、前記サービスの提供時間を計時する計時手段を備え、前記決済手段は前記外部の装置との間で前記計時手段により計時された前記提供時間に応じた料金の決済のための処理を行う、という構成が採用されてもよい。
【0015】
上記のシステムにおいて、前記Webページ送信手段は、設定された時間帯に前記発信側端末装置から前記呼出用Webページの送信の要求を受けた場合、当該要求の送信元の前記発信側端末装置に対し、前記呼出用Webページに代えて、前記着信側端末装置に対する呼び出しが可能な時間帯ではないことを通知する時間外通知用Webページを前記発信側端末装置に送信する、という構成が採用されてもよい。
【0016】
上記のシステムにおいて、前記着信側端末装置から、前記着信側ユーザによるサービスの提供が可能か否かを示すステイタス情報を受信するステイタス情報受信手段を備え、前記Webページ送信手段は、前記ステイタス情報受信手段が受信したステイタス情報に基づき前記着信側ユーザによるサービスの提供が不可能である間、前記呼出用Webページに代えて、前記着信側ユーザによるサービスの提供が不可能であることを通知する対話不可通知用Webページを送信する、という構成が採用されてもよい。
【0017】
上記のシステムにおいて、前記Webページ送信手段は、前記通信可能化手段によりいずれかの発信側ユーザと前記着信側ユーザとの間の対話のための通信が可能とされている間に他の発信側ユーザが使用する発信側端末装置から前記呼出用Webページの送信の要求を受けた場合、当該要求の送信元の発信側端末装置に対し、前記呼出用Webページに代えて、前記着信側ユーザが他の発信側ユーザと対話中であることを通知する対話中通知用Webページを送信する、という構成が採用されてもよい。
【0018】
上記のシステムにおいて、前記呼出指示送信手段は、前記通信可能化手段によりいずれかの発信側ユーザと前記着信側ユーザとの間の対話のための通信が可能とされている間に他の発信側ユーザの発信側端末装置が表示している呼出用Webページに対し呼び出しの操作が行われた場合、前記着信側端末装置に対し、当該操作に応じた呼出指示に代えて、呼び出しの要求があったことを通知する呼出通知を送信する、という構成が採用されてもよい。
【0019】
上記のシステムにおいて、前記呼出用Webページは認証情報の入力を受け付け、前記呼出指示送信手段は、前記通信可能化手段により第1の発信側ユーザと前記着信側ユーザとの間の対話のための通信が可能とされている間に第2の発信側ユーザの発信側端末装置が表示している前記呼出用Webページに対し認証情報の入力と呼び出しの操作が行われた場合、前記着信側端末装置に対し、当該認証情報を伴う呼出指示を通知し、前記通信可能化手段は、認証情報を伴う呼出指示に従い当該認証情報を表示して呼び出している前記着信側端末装置に対し前記着信側ユーザにより呼び出しに応じる操作が行われた場合、前記第1の発信側ユーザの発信側端末装置を用いた前記第1の発信側ユーザと、前記第2の発信側ユーザの発信側端末装置を用いた前記第2の発信側ユーザと、前記着信側端末装置を用いた前記着信側ユーザとの間の対話のための通信を可能とする、という構成が採用されてもよい。
【0020】
上記のシステムにおいて、前記呼出用Webページは認証情報の入力を受け付け、前記通信可能化手段は、前記通信可能化手段により第1の発信側ユーザと前記着信側ユーザとの間の対話のための通信が可能とされている間に第2の発信側ユーザの発信側端末装置が表示している前記呼出用Webページに対し設定されている認証情報の入力と呼び出しの操作が行われた場合、前記第1の発信側ユーザの発信側端末装置を用いた前記第1の発信側ユーザと、前記第2の発信側ユーザの発信側端末装置を用いた前記第2の発信側ユーザと、前記着信側端末装置を用いた前記着信側ユーザとの間の対話のための通信を可能とする、という構成が採用されてもよい。
【0021】
上記のシステムにおいて、前記通信可能化手段により可能とされた前記第1の発信側ユーザと前記着信側ユーザとの間の対話のための通信により前記着信側端末装置から前記第1の発信側ユーザの発信側端末装置に認証情報を送信する、という構成が採用されてもよい。
【0022】
上記のシステムにおいて、前記Webページ送信手段は、前記第1の発信側ユーザの発信側端末装置からの要求に応じて、前記呼出用Webページに入力されるべき認証情報を通知する認証情報通知用Webページを前記第1の発信側ユーザの発信側端末装置に送信する、という構成が採用されてもよい。
【0023】
上記のシステムにおいて、前記Webページ送信手段は、前記第1の発信側ユーザの発信側端末装置からの要求に応じて、前記呼出用Webページに入力されるべき認証情報の通知先のメールアドレスの入力を受け付けるメールアドレス入力用Webページを前記第1の発信側ユーザの発信側端末装置に送信し、前記第1の発信側ユーザの発信側端末装置が表示している前記メールアドレス入力用Webページに対し前記第1の発信側ユーザが入力したメールアドレスに宛てて、前記呼出用Webページに入力されるべき認証情報を通知するメールを送信するメール送信手段を備える、という構成が採用されてもよい。
【0024】
上記のシステムにおいて、前記Webページ送信手段は、前記通信可能化手段により第1の発信側ユーザと前記着信側ユーザとの間の対話のために可能とされる通信を識別する通信識別情報を伴う呼出用Webページを、第2の発信側ユーザの発信側端末装置からの要求に応じて、前記第2の発信側ユーザの発信側端末装置に送信し、前記通信可能化手段は、前記通信可能化手段により第1の発信側ユーザと前記着信側ユーザとの間の対話のための通信が可能とされている間に第2の発信側ユーザの発信側端末装置が表示している前記通信識別情報を伴う呼出用Webページに対し呼び出しの操作が行われた場合、前記第1の発信側ユーザの発信側端末装置を用いた前記第1の発信側ユーザと、前記第2の発信側ユーザの発信側端末装置を用いた前記第2の発信側ユーザと、前記着信側端末装置を用いた前記着信側ユーザとの間の対話のための通信を可能とする、という構成が採用されてもよい。
【0025】
上記のシステムにおいて、前記通信可能化手段により可能とされた前記第1の発信側ユーザと前記着信側ユーザとの間の対話のための通信により前記着信側端末装置から前記第1の発信側ユーザの発信側端末装置に前記通信識別情報を伴う呼出用WebページのURLを送信する、という構成が採用されてもよい。
【0026】
上記のシステムにおいて、前記Webページ送信手段は、前記第1の発信側ユーザの発信側端末装置からの要求に応じて、前記通信識別情報を伴う呼出用WebページのURLを通知するURL通知用Webページを前記第1の発信側ユーザの発信側端末装置に送信する、という構成が採用されてもよい。
【0027】
上記のシステムにおいて、前記Webページ送信手段は、前記第1の発信側ユーザの発信側端末装置からの要求に応じて、前記通信識別情報を伴う呼出用WebページのURLの通知先のメールアドレスの入力を受け付けるメールアドレス入力用Webページを前記第1の発信側ユーザの発信側端末装置に送信し、前記第1の発信側ユーザの発信側端末装置が表示している前記メールアドレス入力用Webページに対し前記第1の発信側ユーザが入力したメールアドレスに宛てて、前記通信識別情報を伴う呼出用WebページのURLを通知するメールを送信するメール送信手段を備える、という構成が採用されてもよい。
【0028】
上記のシステムにおいて、前記着信側ユーザは複数おり、前記Webページ送信手段は、複数の前記着信側ユーザのうち前記発信側端末装置からの要求に応じた前記着信側ユーザの前記着信側端末装置の端末識別情報を伴う前記呼出用Webページを送信し、複数の前記着信側端末装置の各々に関し、前記着信側端末装置の前記端末識別情報と前記着信側端末装置のインターネット上のアドレスとを対応付けて記憶する端末装置アドレス記憶手段を備え、前記呼出指示送信手段は、前記発信側ユーザにより呼び出しの操作が行われた前記呼出用Webページに伴う前記端末識別情報に対応付けて前記端末装置アドレス記憶手段が記憶しているアドレスに宛てて前記呼出指示を送信する、という構成が採用されてもよい。
【0029】
上記のシステムにおいて、前記着信側端末装置はWebブラウザ機能を備え、前記Webページ送信手段は、第1の着信側ユーザが使用する着信側端末装置からの要求に応じて、第2の着信側ユーザが使用する着信側端末装置に対する呼び出しの操作を受け付ける呼出用Webページを前記第1の着信側ユーザの着信側端末装置に送信し、前記呼出指示送信手段は、前記通信可能化手段により前記発信側ユーザと前記第1の着信側ユーザとの間の対話のための通信が可能とされている間に前記第1の着信側ユーザの着信側端末装置が表示している前記第2の着信側ユーザの前記呼出用Webページに対し呼び出しの操作が行われた場合、前記第2の着信側ユーザの着信側端末装置に対し呼出指示を通知し、前記通信可能化手段は、呼出指示に従い呼び出している前記第2の着信側ユーザの着信側端末装置に対し前記第2の着信側ユーザにより呼び出しに応じる操作が行われた場合、前記第1の着信側ユーザの着信側端末装置を用いた前記第1の着信側ユーザと前記第2の着信側ユーザの着信側端末装置を用いた前記第2の着信側ユーザとの間の対話のための通信を可能とする、という構成が採用されてもよい。
【0030】
上記のシステムにおいて、前記通信可能化手段により可能とされた前記第1の着信側ユーザと前記第2の着信側ユーザとの間の対話のための通信において前記第1の着信側ユーザの着信側端末装置又は前記第2の着信側ユーザの着信側端末装置から三者対話の許可を通知する三者対話許可通知が送信された場合、前記通信可能化手段は、前記発信側端末装置を用いた前記発信側ユーザと、前記第1の着信側ユーザの着信側端末装置を用いた前記第1の着信側ユーザと、前記第2の着信側ユーザの着信側端末装置を用いた前記第2の着信側ユーザとの間の対話のための通信を可能とする、という構成が採用されてもよい。
【0031】
上記のシステムにおいて、前記着信側端末装置はWebブラウザ機能を備え、前記呼出指示送信手段は、前記通信可能化手段により前記発信側ユーザと第1の着信側ユーザとの間の対話のための通信が可能とされている間に前記発信側端末装置が表示している第2の着信側ユーザの前記呼出用Webページに対し呼び出しの操作が行われた場合、前記第2の着信側ユーザの着信側端末装置に対し呼出指示を通知し、前記通信可能化手段は、呼出指示に従い呼び出している前記第2の着信側ユーザの着信側端末装置に対し前記第2の着信側ユーザにより呼び出しに応じる操作が行われた場合、前記発信側端末装置を用いた前記発信側ユーザと前記第2の着信側ユーザの着信側端末装置を用いた前記第2の着信側ユーザとの間の対話のための通信を可能とする、という構成が採用されてもよい。
【0032】
上記のシステムにおいて、前記通信可能化手段により可能とされた前記発信側ユーザと前記第2の着信側ユーザとの間の対話のための通信において前記発信側端末装置又は前記第2の着信側ユーザの着信側端末装置から三者対話の許可を通知する三者対話許可通知が送信された場合、前記通信可能化手段は、前記発信側端末装置を用いた前記発信側ユーザと、前記第1の着信側ユーザの着信側端末装置を用いた前記第1の着信側ユーザと、前記第2の着信側ユーザの着信側端末装置を用いた前記第2の着信側ユーザとの間の対話のための通信を可能とする、という構成が採用されてもよい。
【0033】
上記のシステムにおいて、前記Webページ送信手段は、前記発信側端末装置からの要求に応じて、前記着信側ユーザがサービスを提供可能な時間帯のいずれかに対する予約を受け付ける予約受付用Webページを前記発信側端末装置に送信し、前記Webページ送信手段は、前記発信側端末装置が表示している前記予約受付用Webページに対し前記発信側ユーザにより予約が行われた場合、当該予約を識別する予約識別情報を通知する予約識別情報通知用Webページを前記発信側端末装置に送信し、前記呼出用Webページは予約識別情報の入力を受け付け、前記通信可能化手段は、前記発信側端末装置が表示している前記呼出用Webページに対し現在時刻に応じた予約識別情報の入力と呼び出しの操作が行われた場合、前記発信側端末装置を用いた前記発信側ユーザと前記着信側端末装置を用いた前記着信側ユーザとの間の対話のための通信を可能とする、という構成が採用されてもよい。
【0034】
上記のシステムにおいて、前記Webページ送信手段は、前記発信側端末装置からの要求に応じて、前記着信側ユーザがサービスを提供可能な時間帯のいずれかに対する予約と当該予約を識別する予約識別情報の通知先のメールアドレスの入力を受け付ける予約受付用Webページを前記発信側端末装置に送信し、前記発信側端末装置が表示している前記予約受付用Webページに対し前記発信側ユーザにより予約とメールアドレスの入力が行われた場合、当該メールアドレスに宛てて、当該予約を識別する予約識別情報を通知するメールを送信するメール送信手段を備え、前記呼出用Webページは予約識別情報の入力を受け付け、前記通信可能化手段は、前記発信側端末装置が表示している前記呼出用Webページに対し現在時刻に応じた予約識別情報の入力と呼び出しの操作が行われた場合、前記発信側端末装置を用いた前記発信側ユーザと前記着信側端末装置を用いた前記着信側ユーザとの間の対話のための通信を可能とする、という構成が採用されてもよい。
【0035】
上記のシステムにおいて、前記Webページ送信手段は、前記発信側端末装置からの要求に応じて、前記着信側ユーザがサービスを提供可能な時間帯のいずれかに対する予約を受け付ける予約受付用Webページを前記発信側端末装置に送信し、前記Webページ送信手段は、前記予約受付用Webページを表示している前記発信側端末装置に対し前記発信側ユーザにより予約が行われた場合、当該予約を識別する予約識別情報を伴う前記呼出用WebページのURLを通知するURL通知用Webページを前記発信側端末装置に送信し、前記通信可能化手段は、前記発信側端末装置が表示している現在時刻に応じた予約識別情報を伴う前記呼出用Webページに対し呼び出しの操作が行われた場合、前記発信側端末装置を用いた前記発信側ユーザと前記着信側端末装置を用いた前記着信側ユーザとの間の対話のための通信を可能とする、という構成が採用されてもよい。
【0036】
上記のシステムにおいて、前記Webページ送信手段は、前記発信側端末装置からの要求に応じて、前記着信側ユーザがサービスを提供可能な時間帯のいずれかに対する予約を受け付ける予約受付用Webページを前記発信側端末装置に送信し、前記発信側端末装置が表示している前記予約受付用Webページに対し前記発信側ユーザにより予約とメールアドレスの入力が行われた場合、当該メールアドレスに宛てて、当該予約を識別する予約識別情報を伴う前記呼出用WebページのURLを通知するメールを送信するメール送信手段を備え、前記通信可能化手段は、前記発信側端末装置が表示している現在時刻に応じた予約識別情報を伴う前記呼出用Webページに対し呼び出しの操作が行われた場合、前記発信側端末装置を用いた前記発信側ユーザと前記着信側端末装置を用いた前記着信側ユーザとの間の対話のための通信を可能とする、という構成が採用されてもよい。
【0037】
上記のシステムにおいて、前記通信可能化手段により可能とされた通信によって提供される前記着信側ユーザから前記発信側ユーザに対するサービスの提供時間を計時する計時手段を備え、前記通信可能化手段は、前記計時手段により計時されるサービスの提供時間が設定された時間に達した場合、可能としている通信を不可能とする、という構成が採用されてもよい。
【0038】
上記のシステムにおいて、前記Webページ送信手段は、前記通信可能化手段により可能とされた通信によって前記着信側ユーザから前記発信側ユーザに対するサービスが提供される間、前記設定された時間から前記計時手段により計時される提供時間を減じた残り時間を通知する残時間通知用Webページを前記発信側端末装置に送信する、という構成が採用されてもよい。
【0039】
上記のシステムにおいて、前記Webページ送信手段は、前記着信側ユーザが提供する異なる複数の種類のサービスの各々に応じた呼出用Webページのうち、前記発信側端末装置からの要求に応じた呼出用Webページを前記発信側端末装置に送信し、前記呼出指示送信手段は、前記発信側端末装置が表示している呼出用Webページに対し前記発信側ユーザにより呼び出しの操作が行われた場合、前記着信側端末装置に対し、当該呼出用Webページに応じたサービスの種類を識別するサービス識別情報を伴う呼出指示を送信する、という構成が採用されてもよい。
【0040】
上記のシステムにおいて、前記呼出指示送信手段は、前記通信可能化手段によりいずれかの発信側ユーザと前記着信側ユーザとの間の対話のための通信が可能とされている間に他の発信側ユーザの発信側端末装置が表示している呼出用Webページに対し呼び出しの操作が行われた場合、前記着信側端末装置に対し、当該操作に応じた呼出指示に代えて、当該呼出用Webページに伴うサービス識別情報と呼び出しの要求があったことを通知する呼出通知を送信する、という構成が採用されてもよい。
【0041】
上記のシステムにおいて、前記着信側ユーザとの対話が禁止されている発信側ユーザの発信側端末装置のインターネット上のアドレスを記憶する禁止アドレス記憶手段を備え、前記Webページ送信手段は、前記禁止アドレス記憶手段が記憶しているアドレスの発信側端末装置に対し前記呼出用Webページを送信しない、という構成が採用されてもよい。
【0042】
上記のシステムにおいて、前記着信側ユーザとの対話が禁止されている発信側ユーザの発信側端末装置のインターネット上のアドレスを記憶する禁止アドレス記憶手段を備え、呼出指示送信手段は、前記禁止アドレス記憶手段が記憶しているアドレスの発信側端末装置が表示している前記呼出用Webページに対し呼び出しの操作が行われた場合、前記着信側端末装置に対し前記着信側ユーザの呼出指示を送信しない、という構成が採用されてもよい。
【0043】
上記のシステムにおいて、前記通信可能化手段によりいずれかの発信側ユーザと前記着信側ユーザとの間の対話のための通信が可能とされている間に、ディスプレイの長手方向が鉛直方向に沿った姿勢のときに前記ディスプレイの表面側に配置されたカメラであるインカメラにより撮影を行い、前記ディスプレイの長手方向が水平方向に沿った姿勢のときに前記ディスプレイの背面側に配置されたカメラであるアウトカメラにより撮影を行う前記着信側端末装置を備える、という構成が採用されてもよい。
【発明の効果】
【0044】
本発明によれば、発信側ユーザ(例えば、サービス享受者)は端末装置のWebブラウザに表示される呼出用Webページに呼び出しの操作を行うことで、事前準備を要することなく気軽に着信側ユーザ(例えば、サービス提供者)と対話できる。また、本発明によれば、着信側ユーザは、端末装置の呼び出しに応じる操作を行うことで、事前準備を要することなく気軽に発信側ユーザと対話できる。
【図面の簡単な説明】
【0045】
図1】一実施形態に係るシステムの全体構成を示した図。
図2】一実施形態に係るサーバ装置の機能構成を示した図。
図3】一実施形態に係る発信側端末装置が表示する画面を例示した図。
図4】一実施形態に係るサーバ装置が記憶する着信側端末情報テーブルの構成を示した図。
図5】一実施形態に係る着信側端末装置が着信側ユーザの呼び出しを行っている状態を示した図。
図6】一実施形態に係る互いに通信が可能となった状態の発信側端末装置と着信側端末装置を示した図。
図7】一実施形態に係る着信側端末装置の機能構成を示した図。
図8】一実施形態に係る発信側端末装置が料金の支払いを行う際に表示する画面を例示した図。
図9】一実施形態に係る着信側端末装置が料金の支払いの完了時に表示する画面を例示した図。
図10】一変形例に係る発信側端末装置が表示する画面を例示した図。
図11】一変形例に係る発信側端末装置が表示する画面を例示した図。
図12】一変形例に係るシステムの全体構成を示した図。
図13】一実施形態に係るサーバ装置が記憶する着信側端末情報テーブルの構成を示した図。
図14】一実施形態に係るサーバ装置が記憶する着信側端末情報テーブルの構成を示した図。
【発明を実施するための形態】
【0046】
[実施形態]
以下に、本発明の一実施形態に係るシステム1を説明する。図1はシステム1の全体構成を示した図である。システム1は、サーバ装置11、n個(ただし、nは任意の自然数)の発信側端末装置12、m個(ただし、mは任意の自然数)の着信側端末装置13を備える。n個の発信側端末装置12の各々は、発信側端末装置12(1)、発信側端末装置12(2)、・・・、サーバ装置11(n)のように区別される。また、m個の着信側端末装置13の各々は、着信側端末装置13(1)、着信側端末装置13(2)、・・・、着信側端末装置13(m)のように区別される。発信側端末装置12、着信側端末装置13の各々は有線又は無線によりインターネット9に接続している。
【0047】
発信側端末装置12は、発信側ユーザ(例えば、サービス享受者)が使用する端末装置である。発信側端末装置12の数(n)はシステム1を利用する発信側ユーザの数に応じて変化する。発信側ユーザは不特定のユーザであり、システム1に対するユーザ登録等の作業を全く行っていないユーザである。
【0048】
発信側端末装置12は、Webブラウザ機能を備える一般的な端末装置である。発信側端末装置12のハードウェアは、各種データを記憶するメモリ、メモリ(不揮発メモリ)に記憶されているプログラムに従い各種データ処理を行うプロセッサ、外部の装置と各種データの送受信を行う通信インタフェース、各種情報を表示するディスプレイ、ユーザの操作を受け付けるタッチパネル等の入力デバイス、ユーザの音声等を拾音するマイク、呼び出し音や対話相手の音声等を発音するスピーカ、ユーザの顔等を撮影するカメラ、発信側端末装置12(自装置)を振動させるバイブレータを備えたコンピュータである。
【0049】
なお、発信側端末装置12のハードウェアであるコンピュータが備えるディスプレイ、入力デバイス、マイク、スピーカ、カメラは、コンピュータの本体に内蔵されていてもよいし、コンピュータの本体に接続された外付けの装置であってもよい。また、発信側端末装置12のハードウェアを構成するコンピュータの形態は、スマートフォン、タブレット型コンピュータ、ノート型パソコン、デスクトップ型パソコン等のいずれであってもよい。
【0050】
着信側端末装置13は、着信側ユーザ(例えば、サービス提供者)が使用する端末装置である。着信側端末装置13の数(m)はシステム1を利用する着信側ユーザの数に応じて変化する。着信側ユーザは、サーバ装置11から任意の発信側端末装置12に送信される独自のWebページを持っているユーザである。着信側ユーザのWebページのURLは、その着信側ユーザの着信側端末装置13を識別する端末識別情報と、その着信側端末装置13のインターネット9上のアドレスと対応付けてサーバ装置11に記憶されている。
【0051】
着信側端末装置13は、本実施形態に係るプログラム(アプリ)がインストールされた電話機能を備える一般的な端末装置である。着信側端末装置13のハードウェアは発信側端末装置12のハードウェアと同様である。
【0052】
サーバ装置11は、発信側端末装置12と着信側端末装置13との間に、それらのユーザが対話を行うための通信を可能とするための装置である。以下、サーバ装置11は1つのコンピュータにより構成されるものとするが、ネットワークを介して接続され、連係動作する複数のコンピュータによりサーバ装置11が構成されてもよい。
【0053】
サーバ装置11のハードウェアは、各種データを記憶するメモリ、メモリ(不揮発メモリ)に記憶されているプログラムに従い各種データ処理を行うプロセッサ、外部の装置と各種データの送受信を行う通信インタフェースを備えたコンピュータである。
【0054】
図2は、サーバ装置11の機能構成を示した図である。すなわち、サーバ装置11のハードウェアであるコンピュータのプロセッサが、本実施形態に係るプログラムに従うデータ処理を行うと、図2に示す構成部を備える装置として機能する。以下にサーバ装置11の機能構成を説明する。
【0055】
Webページ送信手段111は、いずれかの発信側端末装置12からの要求に応じて、要求元の発信側端末装置12に要求された着信側ユーザの呼出用Webページを送信する。
【0056】
図3は、呼出用Webページを例示した図である。呼出用Webページは、特定の着信側端末装置13に対する呼び出しの操作を受け付けるWebページである。いずれかの発信側ユーザが、自分の発信側端末装置12のWebブラウザに、対話を希望する着信側ユーザに応じたURLを入力すると、図3に示すような呼出用Webページが表示される。呼出用Webページには、着信側ユーザから発信側ユーザに対し提供されるサービスの料金に関する情報、着信側ユーザの写真、着信側ユーザの自己アピール、過去に着信側ユーザのサービスを利用した発信側ユーザから投稿された着信側ユーザの評価に関する情報等が表示される。また、呼出用Webページには、「Call」ボタンが表示される。この「Call」ボタンは、この呼出用Webページに応じた着信側端末装置13に対する呼び出しを行うためのボタンである。
【0057】
図2を参照し、サーバ装置11の機能構成の説明を続ける。記憶手段112は、各種データを記憶する。記憶手段112が記憶するデータには、Webページ送信手段111が任意の発信側端末装置12に送信する呼出用Webページ(より正確には、HTML、JAVAスクリプト(JAVAは登録商標)等の言語で記述されたテキストデータ、画像等のコンテンツを表すデータ等の、呼出用Webページの表示のための各種データ)が含まれる。
【0058】
また、記憶手段112には、図4に示す構成のテーブル(以下、着信側端末情報テーブルという)が記憶されている。着信側端末情報テーブルには、着信側端末装置13の各々に関し、着信側端末装置13を識別する端末識別情報、着信側端末装置13のインターネット9上のアドレス、着信側端末装置13を呼び出すための呼出用WebページのURLが対応付けて格納されている。なお、1人の着信側ユーザが複数の異なるサービスを提供できる場合、その着信側ユーザはそれらの異なるサービスの各々に応じた呼出用Webページを持つことができる。従って、着信側端末情報テーブルの各データレコードの「URL」欄には、複数のURLが格納されてよい。
【0059】
図2を参照し、サーバ装置11の機能構成の説明を続ける。入力情報受付手段113は、いずれかの発信側ユーザが呼出用Webページ(図3)に表示される「Call」ボタンに対しタッチ操作等の操作を行った場合に、その操作に応じて発信側端末装置12がサーバ装置11に送信する情報を受け取る。
【0060】
呼出指示送信手段114は、入力情報受付手段113がいずれかの発信側端末装置12から「Call」ボタンに対する操作があったことを示す情報を受け取った場合、その「Call」ボタンを含む呼出用Webページに対応する着信側端末装置13のインターネット9上のアドレスを着信側端末情報テーブル(図4)から特定し、特定したアドレスに宛てて呼出指示を送信する。
【0061】
呼出指示送信手段114から送信された呼出指示を受信した着信側端末装置13は、その呼出指示に従い、電話機能で用いられる呼び出し態様で着信側ユーザの呼び出しを行う。電話機能で用いられる呼び出し態様とは、特定の音や音楽を連続的又は断続的に継続して発音する態様、特定の振動パターンで連続的又は断続的に継続して着信側端末装置13が振動する態様、又は、それらの組み合わせを意味する。
【0062】
図5は、着信側ユーザの呼び出しを行っている状態の着信側端末装置13を示した図である。着信側端末装置13は、着信側ユーザを呼び出す際、例えば、呼び出し音の発音と振動を継続して、着信側端末装置13に注意を払っていない着信側ユーザを呼び出す。また、着信側端末装置13は、着信側ユーザを呼び出す際、ディスプレイに「拒否」ボタンと「応答」ボタンと、いずれの呼出用Webページからの呼び出しであるかを示すテキストを表示する。
【0063】
着信側ユーザは、呼び出しに気付くと、ディスプレイに表示されるテキストから、いずれの呼出用Webページからの呼び出しであるかを確認した後、対話を開始したい場合、「応答」ボタンに対しタッチ操作等の操作(呼び出しに応じる操作)を行う。この操作に応じて、着信側ユーザは呼び出し元の発信側ユーザとの間で、着信側端末装置13を用いた対話を開始できるようになる(後述)。一方、着信側ユーザは、対話を開始したくない場合、「拒否」ボタンに対しタッチ操作等の操作を行う。この操作が行われた場合、着信側ユーザと呼び出し元の発信側ユーザとの対話は行われない。
【0064】
図2を参照し、サーバ装置11の機能構成の説明を続ける。呼出指示送信手段114が送信した呼出指示に従い呼び出している着信側端末装置13(図5)に対し着信側ユーザが「応答」ボタンに対する操作を行った場合、入力情報受付手段113は着信側端末装置13から「応答」ボタンに対する操作が行われたことを示す情報を受け取る。
【0065】
通信可能化手段115は、入力情報受付手段113が「応答」ボタンに対する操作が行われたことを示す情報を受け取ると、呼び出し元の発信側端末装置12(「Call」ボタンに対する操作が行われたことを示す情報の送信元)を用いた発信側ユーザと、呼び出し先の着信側端末装置13(「応答」ボタンに対する操作が行われたことを示す情報の送信元)を用いた着信側ユーザとの間の対話のための通信を可能とする。
【0066】
通信可能化手段115により可能とされる通信とは、発信側端末装置12と着信側端末装置13が音声データ、テキストデータ、動画データの少なくとも1つをリアルタイムに相互に送受信する通信を意味する。そして、発信側端末装置12を用いた発信側ユーザと、着信側端末装置13を用いた着信側ユーザとの間の対話とは、音声の発声と聞き取り、テキストの入力と読み取り、ジェスチャー(手話等)の行いとその観察の少なくとも1つをリアルタイムに相互が行うことを意味する。
【0067】
通信可能化手段115により可能とされる通信とは、発信側端末装置12と着信側端末装置13が音声データ、テキストデータ、動画データの少なくとも1つをリアルタイムに相互に送受信する通信は、サーバ装置11を介した通信であってもよいし、サーバ装置11を介さない通信であってもよい。以上が、サーバ装置11の機能構成の説明である。
【0068】
図6は、通信可能化手段115により互いに通信が可能となった状態の発信側端末装置12と着信側端末装置13を示した図である。図6(A)は発信側端末装置12を示し、図6(B)は着信側端末装置13を示す。
【0069】
図6(A)に示す発信側端末装置12のディスプレイには、対話相手の着信側ユーザの姿の写った動画と、自分の姿の写った動画と、テキストチャットの履歴と、テキストチャットに新たなテキストを書き込むための入力欄と、着信側ユーザから発信側ユーザに対し提供されるサービスの開始時刻からの経過時間と、着信側端末装置13との通信を切断するための「切断」ボタンと、着信側ユーザから発信側ユーザに対し提供されるサービスの料金を支払うための「支払」ボタン(後述)が表示される。また、発信側端末装置12のスピーカからは、対話相手の着信側ユーザの音声が発音される。また、発信側端末装置12のカメラは継続的に発信側ユーザの姿を撮影し、発信側端末装置12のマイクは継続的に発信側ユーザの音声を拾音する。発信側端末装置12は、カメラで撮影した発信側ユーザの姿の写っている動画を表す動画データと、マイクで拾音した発信側ユーザの音声を表す音データを、順次、着信側端末装置13に送信する。
【0070】
図6(B)に示す着信側端末装置13のディスプレイには、対話相手の発信側ユーザの姿の写った動画と、自分の姿の写った動画と、テキストチャットの履歴と、テキストチャットに新たなテキストを書き込むための入力欄と、着信側ユーザから発信側ユーザに対し提供されるサービスの開始時刻からの経過時間と、発信側端末装置12との通信を切断するための「切断」ボタンが表示される。また、着信側端末装置13のスピーカからは、対話相手の発信側ユーザの音声が発音される。また、着信側端末装置13のカメラは継続的に着信側ユーザの姿を撮影し、着信側端末装置13のマイクは継続的に着信側ユーザの音声を拾音する。着信側端末装置13は、カメラで撮影した着信側ユーザの姿の写っている動画を表す動画データと、マイクで拾音した着信側ユーザの音声を表す音声データを、順次、発信側端末装置12に送信する。
【0071】
図7は、着信側端末装置13の機能構成を示した図である。すなわち、着信側端末装置13のハードウェアであるコンピュータのプロセッサが本実施形態に係るプログラム(アプリ)に従うデータ処理を行うと、図7に示す構成部を備える装置として機能する。以下に着信側端末装置13の機能構成を説明する。
【0072】
呼出指示受信手段131は、サーバ装置11から送信されてくる呼出指示を受信する。なお、呼出指示受信手段131が受信する呼出指示には、着信側端末装置13を使用する着信側ユーザの1以上の呼出用Webページのうちいずれの呼出用Webページから呼び出しがあったかを示す情報(例えば、URL)が含まれている。
【0073】
表示手段132は、各種情報(対話相手の姿の写った動画等)を表示する。発音手段133は、呼出音や対話相手の音声等を発音する。振動発生手段134は、呼び出し時に自装置を振動させる。
【0074】
操作受付手段135は、着信側ユーザによるタッチ操作等の各種操作を受け付ける。入力情報送信手段136は、操作受付手段135が受け付ける操作により着信側ユーザから入力される情報をサーバ装置11又は発信側端末装置12に送信する。
【0075】
撮影手段137は、着信側ユーザを撮影し、撮影した動画を表す動画データを生成する。拾音手段138は、着信側ユーザの音声を拾音し、拾音した音声を表す音声データを生成する。通信手段139は、サーバ装置11と通信し、発信側端末装置12との通信を確立する。また、通信手段139は、発信側端末装置12との通信が確立した後は、撮影手段137が生成する動画データと拾音手段138が生成する音声データを順次、発信側端末装置12に送信するとともに、発信側端末装置12から順次送信されてくる発信側ユーザの姿の写った動画を表す動画データと発信側ユーザの音声を表す音声データを受信する。以上が着信側端末装置13の機能構成の説明である。
【0076】
発信側端末装置12のハードウェアであるコンピュータは、Webブラウザのプログラムに従い、サーバ装置11から送信されてくる呼出用Webページ等のWebページを表示等するためのコード(HTML、Javaスクリプト等の言語により記述されたコード)に応じた処理を実行することで、着信側端末装置13と同様の構成部(図7)を備える装置として機能する。
【0077】
着信側ユーザから発信側ユーザに対し有料でサービスが提供される場合、発信側ユーザは発信側端末装置12を操作して料金の支払いを行うことができ、また、着信側ユーザは料金の支払いが完了したことを着信側端末装置13を用いて確認できる。
【0078】
図8は、発信側ユーザが料金の支払いを行う際に発信側端末装置12に表示される画面を例示した図である。なお、図8に示される画面は、サーバ装置11のWebページ送信手段111から発信側端末装置12に送信されるWebページである。発信側ユーザが、例えば図6(A)に示される画面において、「支払」ボタンに対しタッチ操作等の操作を行うと、図8(A)の画面が表示される。図8(A)の画面には、発信側ユーザが利用している決済システムが選択肢としてリスト表示される。この画面にリスト表示される決済システムは、例えば、発信側端末装置12にその決済システム用のアプリ(プログラム)がインストールされている決済システムである。
【0079】
発信側ユーザは図8(A)の画面においていずれかの決済システムに応じたボタンに対しタッチ操作等の操作を行うと、発信側端末装置12には図8(B)に示される画面が表示される。図8(B)の画面には、発信側ユーザにより選択された決済システムにおいて着信側ユーザのアカウントに支払いを行うためのバーコード(例えば、二次元バーコード、決済用情報の一例)が表示される。
【0080】
図8(B)の画面において、発信側ユーザが「読み取り」ボタンに対しタッチ操作等の操作を行うと、発信側端末装置12には図8(C)に示される画面が表示される。図8(C)の画面には、支払先の名称と、支払金額の入力欄と、仮想キーバッドが表示される。図8(C)の画面に表示される支払先の名称は、図8(B)の画面に表示されるバーコードをデコードして得られる情報の一部である。発信側ユーザは、図8(C)の画面において、支払先の名称を確認した後、支払金額を入力し、「OK」ボタンに対しタッチ操作等の操作を行う。なお、支払金額は、呼出用Webページ(図3)に記載されている金額である。また、発信側ユーザは、支払金額が不明な場合、図8(C)の画面を表示した状態で着信側ユーザと音声により対話することで、支払金額を確認することができる。
【0081】
図8(C)の画面において、発信側ユーザが「OK」ボタンに対しタッチ操作等の操作を行うと、発信側端末装置12には図8(D)に示される画面が表示される。図8(D)の画面は、発信側ユーザに支払先と支払金額の確認を求める画面である。図8(D)の画面において、発信側ユーザが「支払う」ボタンに対しタッチ操作等の操作を行うと、発信側端末装置12には図8(E)に示される画面が表示される。図8(E)の画面は、料金の支払いが完了したことを示す画面である。
【0082】
図9は、発信側ユーザから着信側ユーザへの料金の支払いが完了した際に、着信側端末装置13のディスプレイに表示される画面を例示した図である。発信側端末装置12のディスプレイに図8(E)の画面が表示されると、発信側端末装置12から着信側端末装置13に対し、支払金額と支払いが完了したことを通知する決済完了情報が送信される。着信側端末装置13は、発信側端末装置12から決済完了情報を受信すると、図9に示すように、例えば「○○円が支払われました。」といったメッセージをポップアップ表示する。これにより、着信側ユーザは、発信側ユーザに対し提供されるサービスの料金に関する決済処理が完了したことを知ることができる。
【0083】
上記のように料金の決済が完了し、発信側ユーザが図8(E)の画面の「OK」ボタンに対しタッチ操作等の操作を行うと、発信側端末装置12は対話用の画面、すなわち、図6(A)の画面を表示する。また、上記のように料金の決済が完了し、着信側ユーザが図9の画面の「OK」ボタンに対しタッチ操作等の操作を行うと、着信側端末装置13はポップアップ表示を消し、対話用の画面、すなわち、図6(B)の画面を表示する。
【0084】
その後、発信側端末装置12及び着信側端末装置13の対話用の画面の「経過時間」欄には、決済処理が完了した時刻からの経過時間が表示される。例えば、この場合の着信側ユーザから発信側ユーザに提供されるサービスの料金が1時間1,000円であり、発信側ユーザから着信側ユーザに対し1時間分の1,000円の支払いが行われている場合、発信側ユーザと着信側ユーザは、「経過時間」欄に表示される時間を見て、1時間の対話のための時間の残り時間を知ることができる。
【0085】
対話のために予定していた時間が経過し、残り時間がなくなると、着信側ユーザは、図6(B)の画面において「切断」ボタンに対しタッチ操作等の操作を行うことで、発信側ユーザとの対話を終了することができる。また、発信側ユーザが図6(A)の画面において「切断」ボタンに対しタッチ操作等の操作を行って、着信側ユーザとの対話を終了させてもよい。
【0086】
上述したシステム1によれば、発信側ユーザは事前にユーザ登録等の作業を要することなく、対話したい相手の着信側ユーザの呼出用WebページをWebブラウザで開き、「Call」ボタンに対する操作を行うだけで、気軽に着信側ユーザと対話を行うことができる。また、上述したシステム1によれば、着信側ユーザは着信側端末装置13が呼出音を鳴らす等の電話機能で用いられる呼び出し態様で呼び出しを行った際に、その呼び出しに応じて、着信側端末装置13に表示される「応答」ボタンに対する操作を行うだけで、発信側ユーザと対話を行うことができる。
【0087】
[変形例]
上述した実施形態は、本発明の一例であって、本発明の技術的思想の範囲内において様々に変形されてよい。以下にそれらの変形の例を示す。なお、以下に示す変形例の2以上が適宜組み合わされてもよい。
【0088】
(1)上述した実施形態においては、決済用情報を着信側端末装置13から発信側端末装置12に送信し、発信側端末装置12がその決済用情報を用いて、決済のための処理を行う。これに代えて、発信側端末装置12が着信側端末装置13に決済用情報を送信し、着信側端末装置13がその決済用情報を用いて、決済のための処理を行ってもよい。
【0089】
すなわち、システム1は、通信可能化手段115により可能とされる通信により着信側ユーザから発信側ユーザに提供されるサービス又は発信側ユーザから着信側ユーザに依頼されるサービスの料金の決済のための決済用情報を、通信可能化手段115により可能とされた通信により着信側端末装置13に送信してもよい。
【0090】
この変形例において、発信側端末装置12は、発信側ユーザが利用している決済システムのアカウントを識別する情報を含む決済用情報を着信側端末装置13に送信する。着信側端末装置13は、発信側端末装置12から受信した決済用情報が示す発信側ユーザのアカウントから、着信側ユーザにより着信側端末装置13に入力された金額を自分(着信側ユーザ)が利用している決済システムのアカウントに送金する要求を、自分(着信側ユーザ)が利用している決済システムに送信する。その要求に応じて、決済システムが決済を完了すると、決済システムから発信側端末装置12に決済完了の通知が送信され、発信側ユーザは支払われた金額を確認することができる。
【0091】
(2)上述した実施形態においては、着信側端末装置13が呼び出しに応じて、発信側端末装置12と着信側端末装置13との間の通信が可能となった後、決済のための処理が行われる。これに代えて、呼び出しが行われる前に決済のための処理が行われてもよい。
【0092】
すなわち、システム1において、Webページ送信手段111は、発信側端末装置12に、通信可能化手段115により可能とされる通信により着信側ユーザから発信側ユーザに提供されるサービス又は発信側ユーザから着信側ユーザに依頼されるサービスの料金の決済のための決済用情報を表示する決済用Webページを送信し、決済用情報を用いて決済が完了したことを示す決済完了情報を発信側端末装置12から受信する決済完了情報受信手段を備え、呼出指示送信手段114は、決済完了情報受信手段が決済完了情報を受信した場合、呼出指示を送信するように構成されてもよい。
【0093】
この変形例においては、予め、サーバ装置11に、着信側端末装置13が利用している決済システムのアカウントの情報が登録されている。そして、発信側ユーザが呼出用Webページ(図3)において「Call」ボタンにタッチ操作を行うと、サーバ装置11は発信側端末装置12に、着信側ユーザのアカウントの情報を含む決済用情報を表示する決済用Webページを送信する。発信側端末装置12は、サーバ装置11から受信した決済用Webページを表示する。
【0094】
発信側ユーザが決済用Webページにおいて、サービスの料金の金額を入力し、その金額の支払いを指示する操作を行うと、発信側端末装置12は発信側ユーザが利用している決済システムに対し、自分(発信側ユーザ)のアカウントから、決済用Webページにおいて入力された金額を、決済用情報が示す着信側ユーザのアカウントに支払う決済の要求を送信する。発信側端末装置12は、その要求に応じて決済システムから決済完了の通知を受信すると、その通知を用いて、決済が完了したことを示す決済完了情報を生成し、生成した決済完了情報をサーバ装置11に送信する。
【0095】
サーバ装置11は、発信側端末装置12から決済完了情報を受信すると、呼出指示送信手段114により、着信側端末装置13に対し呼出指示を送信する。その呼出指示に応じて、着信側ユーザの呼び出し、すなわち、着信側端末装置13は呼出画面(図5)の表示と呼出音の発音等を行う。
【0096】
その後、着信側ユーザが呼び出しに応じて、発信側ユーザと着信側ユーザの間の対話が開始されると、発信側端末装置12と着信側端末装置13には、上記の決済により発信側ユーザから着信側ユーザに対し支払いが完了している金額に応じた時間から経過時間が差し引かれた残り時間が表示され、その残り時間が0になると、自動的に発信側端末装置12と着信側端末装置13の間に確立されていた対話のための通信接続が切断される。
【0097】
(3)上述した実施形態においては、発信側ユーザは発信側端末装置12を用いて、自分(発信側ユーザ)が利用している決済システムに対し直接、決済のための処理を要求することが想定されている。これに代えて、サーバ装置11が決済システム対し、決済のための処理を要求してもよい。
【0098】
すなわち、システム1において、Webページ送信手段111は、料金の決済のための決済用情報の入力を求める決済用情報要求Webページを送信し、システム1は、決済用情報を発信側端末装置12から受信する決済用情報受信手段と、決済処理を行う外部の装置と通信を行い、通信可能化手段115により可能とされる通信により着信側ユーザから発信側ユーザに提供されるサービス又は発信側ユーザから着信側ユーザに依頼されるサービスの料金の決済のための処理を外部の装置との間で行う決済手段とを備えるように構成されてもよい。
【0099】
この変形例においては、予めサーバ装置11に、着信側ユーザが利用する決済システムのアカウントの情報が登録されている。そして、例えば発信側ユーザが図6(A)に示される画面において「支払」ボタンに対しタッチ操作を行うと、サーバ装置11は、決済情報の入力を求める決済用情報要求Webページを生成し、発信側端末装置12に送信する。発信側端末装置12は、サーバ装置11から受信した決済用情報要求Webページを表示する。決済用情報要求Webページにおいて、発信側ユーザは、自分(発信側ユーザ)が利用している決済システムを選択し、支払金額を入力した後、支払いを指示する操作を行う。この操作に応じて、発信側端末装置12は、サーバ装置11に、決済システム及びその決済システムの発信側ユーザのアカウントを示す情報と、支払金額を示す情報とを含む決済用情報を送信する。
【0100】
サーバ装置11は、発信側端末装置12から受信した決済用情報を用いて、発信側ユーザが利用する決済システムのアカウントから、発信側ユーザにより指定された支払金額を、着信側ユーザが利用する決済システムのアカウントへ支払う決済処理の要求を、外部の装置(例えば、発信側ユーザが利用する決済システム)に送信する。サーバ装置11は、外部の装置から、その要求に応じた決済処理の完了の通知を受信すると、例えば、発信側端末装置12と着信側端末装置13に、決済処理の完了の通知を送信する。発信側端末装置12と着信側端末装置13はその通知を表示し、発信側ユーザと着信側ユーザはサービスの料金の支払いが完了したことを確認できる。
【0101】
上記の決済処理は、サーバ装置11から着信側端末装置13に対する呼出が行われる前に行われてもよい。すなわち、この変形例が、上述した変形例(2)と組み合わされてもよい。
【0102】
その場合、呼出指示送信手段114は、決済手段が外部の装置との間でサービスの料金の決済のための処理を完了した場合、呼出指示を送信する。
【0103】
また、この変形例において、サーバ装置11がサービスの提供時間を計時する計時手段を備え、決済手段は外部の装置との間で計時手段により計時された提供時間に応じた料金の決済のための処理を行ってもよい。
【0104】
その場合、サーバ装置11は、例えば、発信側端末装置12と着信側端末装置13の間で対話のための通信接続が確立された後の経過時間をサービスの提供時間として計時する。そして、その対話のための通信接続が切断された後、経時していた経過時間に応じたサービスの料金の決済処理を、発信側端末装置12から受信した決済用情報を用いて、外部の装置に対し要求する。
【0105】
(4)着信側ユーザがサービスを提供できない時間帯(以下、「サービス外時間帯」という)が決まっている場合がある。従って、着信側ユーザがサーバ装置11に予めサービス外時間帯を登録しておき、サーバ装置11がサービス外時間帯に発信側端末装置12から着信側ユーザに対するアクセスの要求を受けた場合、今は着信側ユーザによるサービスが提供できないことを発信側端末装置12に通知してもよい。
【0106】
すなわち、システム1において、Webページ送信手段111は、設定された時間帯に発信側端末装置12から呼出用Webページ(図3)の送信の要求を受けた場合、その要求の送信元の発信側端末装置12に対し、呼出用Webページに代えて、着信側端末装置13に対する呼び出しが可能な時間帯ではないことを通知する時間外通知用Webページを発信側端末装置12に送信するように構成されてもよい。
【0107】
この変形例においては、発信側ユーザがサービス外時間帯に、発信側端末装置12を操作して着信側ユーザの呼出用Webページを表示させようとすると、例えば、「現在はサービス時間外です。サービス時間は、平日の9:00~18:00です。」といったメッセージを表示する時間外通知用Webページが発信側端末装置12に表示される。
【0108】
(5)着信側ユーザが、その時々の状況に応じてサービスを提供できない場合がある。従って、着信側ユーザが現在、サービスを提供可能か否かを示すステイタス情報をサーバ装置11に登録し、着信側ユーザによるサービスの提供ができない時には、発信側ユーザに対し着信側ユーザによるサービスの提供ができない旨の通知が行われてもよい。
【0109】
すなわち、システム1は、着信側端末装置13から、着信側ユーザによるサービスの提供が可能か否かを示すステイタス情報を受信するステイタス情報受信手段を備え、システム1において、Webページ送信手段111は、ステイタス情報受信手段が受信したステイタス情報に基づき着信側ユーザによるサービスの提供が不可能である間、呼出用Webページ(図3)に代えて、着信側ユーザによるサービスの提供が不可能であることを通知する対話不可通知用Webページを送信するように構成されてもよい。
【0110】
この変形例においては、着信側ユーザは、サービスの提供ができない状況になると、着信側端末装置13を操作して、サーバ装置11にサービス提供不可を示すステイタス情報を送信する。その後、着信側ユーザは、サービスの提供ができる状況になると、着信側端末装置13を操作して、サーバ装置11にサービス提供可を示すステイタス情報を送信する。
【0111】
サーバ装置11は、着信側端末装置13から、サービス提供不可を示すステイタス情報を受信した後、サービス提供可を示すステイタス情報を受信するまでの間に、発信側端末装置12から着信側ユーザの呼出用Webページの送信要求を受信すると、呼出用Webページに代えて、例えば、「現在、都合によりサービスを提供できません。暫くして、再度、お試し下さい。」といったメッセージを表示する対話不可通知用Webページを発信側端末装置12に送信する。発信側端末装置12は、サーバ装置11から受信した対話不可通知用Webページを表示する。
【0112】
この変形例において、着信側端末装置13が着信側ユーザの操作に応じてサーバ装置11にサービス提供可を示すステイタス情報を送信する代わりに、サービス提供不可を示すステイタス情報をサーバ装置11に送信した後、予め定められた所定時間が経過したとき、又は、着信側ユーザに指定された時間が経過したときに、着信側端末装置13がサーバ装置11にサービス提供可を示すステイタス情報を送信するように構成されてもよい。
【0113】
(6)着信側ユーザが第1の発信側ユーザと対話しているときに、第2の発信側ユーザが着信側ユーザとの対話を希望する場合がある。その場合、第2の発信側ユーザの発信側端末装置12に対し、サーバ装置11から、着信側ユーザが他の発信側ユーザと対話中である旨の通知が行われてもよい。
【0114】
すなわち、システム1において、Webページ送信手段111は、通信可能化手段115によりいずれかの発信側ユーザと着信側ユーザとの間の対話のための通信が可能とされている間に他の発信側ユーザが使用する発信側端末装置12から呼出用Webページ(図3)の送信の要求を受けた場合、その要求の送信元の発信側端末装置12に対し、呼出用Webページに代えて、着信側ユーザが他の発信側ユーザと対話中であることを通知する対話中通知用Webページを送信するように構成されてもよい。
【0115】
この変形例においては、第2の発信側ユーザが自分の発信側端末装置12を操作して、着信側ユーザの呼出用Webページを表示させようとすると、呼出用Webページに代えて、例えば「現在、他の利用者と対話中です。暫くして、再度、お試し下さい。」といったメッセージが表示される。
【0116】
(7)上記の変形例(6)においては、第2の発信側ユーザは着信側ユーザに対し呼出操作を行うことはない。従って、着信側ユーザは、第2の発信側ユーザが自分(着信側ユーザ)と対話を希望していることを知ることができない。第2の発信側ユーザが着信側ユーザと対話を希望していることを着信側ユーザが知ることができるように、着信側ユーザが第1の発信側ユーザと対話しているときにも、第2の発信側ユーザの発信側端末装置12にサーバ装置11から呼出用Webページ(図3)が送信され、第2の発信側ユーザにより呼出用Webページの「Call」ボタンに対するタッチ操作が行われた場合、サーバ装置11が着信側端末装置13に対し、呼び出しに代えて、呼び出しの要求があったことを通知してもよい。
【0117】
すなわち、システム1において、呼出指示送信手段114は、通信可能化手段115によりいずれかの発信側ユーザと着信側ユーザとの間の対話のための通信が可能とされている間に他の発信側ユーザの発信側端末装置12が表示している呼出用Webページに対し呼び出しの操作が行われた場合、着信側端末装置13に対し、その操作に応じた呼出指示に代えて、呼び出しの要求があったことを通知する呼出通知を送信するように構成されてもよい。
【0118】
この変形例において、第2の発信側ユーザが呼出用Webページにおいて「Call」ボタンにタッチ操作を行うと、サーバ装置11から第2の発信側ユーザの発信側端末装置12に対し、上記の変形例(6)の対話中通知用Webページと同様のWebページが送信される。従って、第2の発信側ユーザの発信側端末装置12には、例えば「現在、他の利用者と対話中です。暫くして、再度、お試し下さい。」といったメッセージが表示される。
【0119】
また、第2の発信側ユーザが呼出用Webページにおいて「Call」ボタンにタッチ操作を行うと、サーバ装置11から着信側端末装置13に対し、呼出通知が送信される。着信側端末装置13は、サーバ装置11から呼出通知を受信すると、例えば「着信がありました。」といったメッセージを表示する。着信側ユーザは、そのメッセージを見て、第1の発信側ユーザと対話中に他の発信側ユーザが自分(着信側ユーザ)との対話を試みたことを知ることができる。
【0120】
(8)第1の発信側ユーザ(以下、「発信側ユーザA」という)と着信側ユーザがシステム1を用いて対話をしているときに、第2の発信側ユーザ(以下、「発信側ユーザB」という)をその対話に加えたい場合がある。
【0121】
上記のニーズに応えるための一変形例として、システム1において、呼出用Webページ(図3)は認証情報の入力を受け付け、呼出指示送信手段114は、通信可能化手段115により第1の発信側ユーザと着信側ユーザとの間の対話のための通信が可能とされている間に第2の発信側ユーザの発信側端末装置12が表示している呼出用Webページに対し認証情報の入力と呼び出しの操作が行われた場合、着信側端末装置13に対し、認証情報を伴う呼出指示を通知し、通信可能化手段115は、認証情報を伴う呼出指示に従い認証情報を表示して呼び出している着信側端末装置13に対し着信側ユーザにより呼び出しに応じる操作が行われた場合、第1の発信側ユーザの発信側端末装置12を用いた第1の発信側ユーザと、第2の発信側ユーザの発信側端末装置12を用いた第2の発信側ユーザと、着信側端末装置13を用いた着信側ユーザとの間の対話のための通信を可能とする、という構成が採用されてもよい。
【0122】
この変形例においては、サーバ装置11が発信側端末装置12に送信する呼出用Webページに認証情報の入力を受け付けるテキストボックスが表示される。発信側ユーザAは、例えば発信側ユーザBの知人であり、発信側ユーザAから認証情報を知らされる。この認証情報は、例えば発信側ユーザAが任意に決定したものでよい。
【0123】
発信側ユーザAは、対話中の着信側ユーザに対し、その認証情報を伝える。発信側ユーザBは、自分の発信側端末装置12(以下、「発信側端末装置12B」という)を用いて呼出用Webページを表示させ、その呼出用Webページに発信側ユーザAから知らされた認証情報を入力した後、「Call」ボタンに対し操作を行う。この操作に応じて、サーバ装置11から着信側端末装置13に、発信側ユーザBにより入力された認証情報を伴う呼出指示が送信される。
【0124】
着信側端末装置13は、サーバ装置11からの呼出指示に応じて、着信側ユーザを呼び出す画面(図5参照)を表示する。その画面には、発信側ユーザBにより入力された認証情報が表示される。着信側ユーザは、発信側ユーザAから伝えられた認証情報と、着信側端末装置13の画面に表示される認証情報が一致すれば、呼出元の発信側ユーザが発信側ユーザBであるので、「応答」ボタンに対し操作を行う。その操作に応じて、サーバ装置11は、着信側端末装置13と発信側端末装置12Aと発信側端末装置12Bとの間の通信を可能化する。その結果、着信側ユーザと、発信側ユーザAと、発信側ユーザBの三者による対話が可能となる。
【0125】
上記の変形例に代えて、呼出用Webページは認証情報の入力を受け付け、通信可能化手段115は、通信可能化手段115により第1の発信側ユーザと着信側ユーザとの間の対話のための通信が可能とされている間に第2の発信側ユーザの発信側端末装置12が表示している呼出用Webページ(図3)に対し設定されている認証情報の入力と呼び出しの操作が行われた場合、第1の発信側ユーザの発信側端末装置12を用いた第1の発信側ユーザと、第2の発信側ユーザの発信側端末装置12を用いた第2の発信側ユーザと、着信側端末装置13を用いた着信側ユーザとの間の対話のための通信を可能とする、という構成が採用されてもよい。
【0126】
この変形例においては、発信側ユーザBの対話への参加に先んじて、発信側端末装置12Aと着信側端末装置13の通信に対応付けて、サーバ装置11が認証情報を記憶している。この認証情報は、着信側ユーザが決定し着信側端末装置13を用いてサーバ装置11に登録したものであってもよいし、発信側ユーザAが決定し発信側端末装置12Aを用いてサーバ装置11に登録したものであってもよい。また、認証情報は、サーバ装置11が決定し発信側端末装置12Aを介して発信側ユーザに通知されたものであってもよいし、サーバ装置11が決定し着信側端末装置13を介して着信側ユーザに通知されたものであってもよい。発信側ユーザBは、呼出用Webページにおいて、発信側ユーザAから知らされた認証情報を入力し、「Call」ボタンに対する操作を行う。
【0127】
サーバ装置11は、発信側ユーザBにより入力された認証情報が、記憶している認証情報と一致する場合、着信側端末装置13に対し呼出指示を送信する。その際、着信側端末装置13が着信側ユーザを呼び出す画面(図5参照)において、認証情報が表示されてもよい。着信側ユーザがその画面において「応答」ボタンに対し操作を行うと、サーバ装置11は、着信側端末装置13と発信側端末装置12Aと発信側端末装置12Bとの間の通信を可能化する。その結果、着信側ユーザと、発信側ユーザAと、発信側ユーザBの三者による対話が可能となる。
【0128】
上記の2つの変形例のいずれかにおいて、通信可能化手段115により可能とされた第1の発信側ユーザと着信側ユーザとの間の対話のための通信により着信側端末装置13から第1の発信側ユーザの発信側端末装置12に認証情報を送信する、という構成が採用されてもよい。
【0129】
この場合、着信側ユーザは、自分が決定した認証情報、又は、サーバ装置11もしくは着信側端末装置13が決定し、着信側端末装置13が表示した認証情報を、対話中の発信側ユーザAに通知することができる。
【0130】
また、上記の2つの変形例のいずれかにおいて、Webページ送信手段111は、第1の発信側ユーザの発信側端末装置12からの要求に応じて、呼出用Webページに入力されるべき認証情報を通知する認証情報通知用Webページを第1の発信側ユーザの発信側端末装置12に送信する、という構成が採用されてもよい。
【0131】
この場合、発信側ユーザAは発信側端末装置12Aが表示する認証情報通知用Webページを見て、認証情報を知ることができる。
【0132】
また、上記の2つの変形例のいずれかにおいて、Webページ送信手段111は、第1の発信側ユーザの発信側端末装置12からの要求に応じて、呼出用Webページに入力されるべき認証情報の通知先のメールアドレスの入力を受け付けるメールアドレス入力用Webページを第1の発信側ユーザの発信側端末装置12に送信し、第1の発信側ユーザの発信側端末装置12が表示しているメールアドレス入力用Webページに対し第1の発信側ユーザが入力したメールアドレスに宛てて、呼出用Webページに入力されるべき認証情報を通知するメールを送信するメール送信手段を備える、という構成が採用されてもよい。
【0133】
この場合、発信側ユーザAは、発信側ユーザBのメールアドレスをメールアドレス入力用Webページに対し入力することで、発信側ユーザBに認証情報を知らせることができる。
【0134】
また、上記の2つの変形例に代えて、システム1において、Webページ送信手段111は、通信可能化手段115により第1の発信側ユーザと着信側ユーザとの間の対話のために可能とされる通信を識別する通信識別情報を伴う呼出用Webページを、第2の発信側ユーザの発信側端末装置12からの要求に応じて、第2の発信側ユーザの発信側端末装置12に送信し、通信可能化手段115は、通信可能化手段115により第1の発信側ユーザと着信側ユーザとの間の対話のための通信が可能とされている間に第2の発信側ユーザの発信側端末装置12が表示している通信識別情報を伴う呼出用Webページに対し呼び出しの操作が行われた場合、第1の発信側ユーザの発信側端末装置12を用いた第1の発信側ユーザと、第2の発信側ユーザの発信側端末装置12を用いた第2の発信側ユーザと、着信側端末装置13を用いた着信側ユーザとの間の対話のための通信を可能とする、という構成が採用されてもよい。
【0135】
この変形例においては、例えば、サーバ装置11が発信側ユーザAからの要求に応じて、発信側ユーザBが参加するための専用の呼出用Webページを生成し、その専用の呼出用WebページのURLを発信側ユーザAに通知する。発信側ユーザAは、通知されたURLを発信側ユーザBに知らせる。発信側ユーザBは、発信側端末装置12Bのブラウザに発信側ユーザAから知らされたURLを入力すると、着信側ユーザと発信側ユーザAの対話に用いられている通信を識別する通信識別情報を伴う呼出用Webページが発信側端末装置12Bに送信される。発信側ユーザBがその呼出用Webページにおいて「Call」ボタンに対し操作を行うと、サーバ装置11は、その呼出用Webページに伴っている通信識別情報により識別される通信に、発信側端末装置12Bを接続し、三者による対話を可能とする。
【0136】
上記の変形例にかかるシステム1において、通信可能化手段115により可能とされた第1の発信側ユーザと着信側ユーザとの間の対話のための通信により着信側端末装置13から第1の発信側ユーザの発信側端末装置12に通信識別情報を伴う呼出用WebページのURLを送信する、という構成が採用されてもよい。
【0137】
この場合、発信側ユーザBが対話に参加するための専用の呼出用WebページのURLが着信側端末装置13により着信側ユーザに通知される。そして、着信側ユーザが、システム1を用いた対話において、発信側ユーザAにそのURLを知らせる。そして、発信側ユーザAが、例えば電話やメール等により、そのURLを発信側ユーザBに知らせることで、発信側ユーザBが着信側ユーザと発信側ユーザAの対話に参加できるようになる。
【0138】
または、サーバ装置11が発信側端末装置12Aを介して発信側ユーザAに対し、発信側ユーザBが参加するための専用の呼出用WebページのURLを通知してもよい。
【0139】
すなわち、上記の変形例にかかるシステム1において、Webページ送信手段111は、第1の発信側ユーザの発信側端末装置12からの要求に応じて、通信識別情報を伴う呼出用WebページのURLを通知するURL通知用Webページを第1の発信側ユーザの発信側端末装置12に送信する、という構成が採用されてもよい。
【0140】
この場合、発信側ユーザAは、発信側端末装置12Aに表示されるURL通知用Webページを見て、発信側ユーザBに知らせるべき呼出用WebページのURLを知ることができる。
【0141】
または、発信側ユーザAがサーバ装置11に対し通知した発信側ユーザBのメールアドレス宛に、発信側ユーザBが対話に参加するための専用の呼出用WebページのURLが通知されてもよい。
【0142】
すなわち、上記の変形例にかかるシステム1において、Webページ送信手段111は、第1の発信側ユーザの発信側端末装置12からの要求に応じて、通信識別情報を伴う呼出用WebページのURLの通知先のメールアドレスの入力を受け付けるメールアドレス入力用Webページを第1の発信側ユーザの発信側端末装置12に送信し、サーバ装置11が、第1の発信側ユーザの発信側端末装置12が表示しているメールアドレス入力用Webページに対し第1の発信側ユーザが入力したメールアドレスに宛てて、通信識別情報を伴う呼出用WebページのURLを通知するメールを送信するメール送信手段を備える、という構成が採用されてもよい。
【0143】
この場合、発信側ユーザAはメールアドレス入力用Webページに対し発信側ユーザBのメールアドレスを入力することで、発信側ユーザBが対話に参加するための専用の呼出用WebページのURLをサーバ装置11から発信側ユーザBに通知させることができる。
【0144】
(9)発信側ユーザと第1の着信側ユーザ(以下、「着信側ユーザX」という)がシステム1を用いて対話をしているときに、第2の着信側ユーザ(以下、「着信側ユーザY」という)をその対話に加えたい場合がある。
【0145】
上記のニーズに応えるための一変形例として、着信側ユーザXが発信側ユーザと対話中に、自分の着信側端末装置13(以下、「着信側端末装置13X」という)に着信側ユーザYを呼び出すための呼出用Webページを表示させ、その呼出用Webページにおいて「Call」ボタンに操作を行って着信側ユーザYを呼び出し、着信側ユーザYがその呼出に応答した場合、サーバ装置11が着信側ユーザXと着信側ユーザYの間の対話を可能としてもよい。
【0146】
すなわち、システム1において、着信側端末装置13はWebブラウザ機能を備え、Webページ送信手段111は、第1の着信側ユーザが使用する着信側端末装置13からの要求に応じて、第2の着信側ユーザが使用する着信側端末装置13に対する呼び出しの操作を受け付ける呼出用Webページを第1の着信側ユーザの着信側端末装置13に送信し、呼出指示送信手段114は、通信可能化手段115により発信側ユーザと第1の着信側ユーザとの間の対話のための通信が可能とされている間に第1の着信側ユーザの着信側端末装置13が表示している第2の着信側ユーザの呼出用Webページに対し呼び出しの操作が行われた場合、第2の着信側ユーザの着信側端末装置13に対し呼出指示を通知し、通信可能化手段115は、呼出指示に従い呼び出している第2の着信側ユーザの着信側端末装置13に対し第2の着信側ユーザにより呼び出しに応じる操作が行われた場合、第1の着信側ユーザの着信側端末装置13を用いた第1の着信側ユーザと第2の着信側ユーザの着信側端末装置13を用いた第2の着信側ユーザとの間の対話のための通信を可能とする、という構成が採用されてもよい。
【0147】
この変形例においては、着信側ユーザXが発信側ユーザとの対話中に、その対話のための通信を保持しつつ、着信側ユーザYを呼び出し、着信側ユーザYがその呼び出しに応じた場合、着信側ユーザXと着信側ユーザYとの間で対話が可能となる。従って、着信側ユーザXは、その対話において、着信側ユーザYに対し、自分(着信側ユーザX)と発信側ユーザとの対話への参加を要請することができる。
【0148】
上記の変形例にかかるシステム1において、通信可能化手段115により可能とされた第1の着信側ユーザと第2の着信側ユーザとの間の対話のための通信において第1の着信側ユーザの着信側端末装置13又は第2の着信側ユーザの着信側端末装置13から三者対話の許可を通知する三者対話許可通知が送信された場合、通信可能化手段115は、発信側端末装置12を用いた発信側ユーザと、第1の着信側ユーザの着信側端末装置13を用いた第1の着信側ユーザと、第2の着信側ユーザの着信側端末装置13を用いた第2の着信側ユーザとの間の対話のための通信を可能とする、という構成が採用されてもよい。
【0149】
この場合、着信側ユーザXからの要請に応じて、着信側ユーザYが、発信側ユーザと着信側ユーザXの対話に参加することを了承し、着信側ユーザXが発信側端末装置12Xに対し、又は、着信側ユーザYが着信側端末装置13Yに対し、三者対話を許可する操作を行うと、発信側ユーザと着信側ユーザXと着信側ユーザYの三者の対話が可能となる。
【0150】
上記の変形例に代えて、着信側ユーザXと対話中の発信側ユーザが着信側ユーザYを呼び出してもよい。
【0151】
すなわち、システム1において、着信側端末装置13はWebブラウザ機能を備え、呼出指示送信手段114は、通信可能化手段115により発信側ユーザと第1の着信側ユーザとの間の対話のための通信が可能とされている間に発信側端末装置12が表示している第2の着信側ユーザの呼出用Webページに対し呼び出しの操作が行われた場合、第2の着信側ユーザの着信側端末装置13に対し呼出指示を通知し、通信可能化手段115は、呼出指示に従い呼び出している第2の着信側ユーザの着信側端末装置13に対し第2の着信側ユーザにより呼び出しに応じる操作が行われた場合、発信側端末装置12を用いた発信側ユーザと第2の着信側ユーザの着信側端末装置13を用いた第2の着信側ユーザとの間の対話のための通信を可能とする、という構成が採用されてもよい。
【0152】
この変形例においては、発信側ユーザが着信側ユーザXとの対話中に、その対話のための通信を保持しつつ、着信側ユーザYを呼び出し、着信側ユーザYがその呼び出しに応じた場合、発信側ユーザと着信側ユーザYとの間で対話が可能となる。従って、発信側ユーザは、その対話において、着信側ユーザYに対し、自分(発信側ユーザ)と着信側ユーザXとの対話への参加を要請することができる。
【0153】
上記の変形例にかかるシステム1において、通信可能化手段115により可能とされた発信側ユーザと第2の着信側ユーザとの間の対話のための通信において発信側端末装置12又は第2の着信側ユーザの着信側端末装置13から三者対話の許可を通知する三者対話許可通知が送信された場合、通信可能化手段115は、発信側端末装置12を用いた発信側ユーザと、第1の着信側ユーザの着信側端末装置13を用いた第1の着信側ユーザと、第2の着信側ユーザの着信側端末装置13を用いた第2の着信側ユーザとの間の対話のための通信を可能とする、という構成が採用されてもよい。
【0154】
この場合、発信側ユーザからの要請に応じて、着信側ユーザYが、発信側ユーザと着信側ユーザXの対話に参加することを了承し、発信側ユーザが発信側端末装置12に対し、又は、着信側ユーザYが着信側端末装置13Yに対し、三者対話を許可する操作を行うと、発信側ユーザと着信側ユーザXと着信側ユーザYの三者の対話が可能となる。
【0155】
(10)発信側ユーザが着信側ユーザとの対話を予約しておきたい場合がある。このニーズに応えるための一変形例として、サーバ装置11が発信側ユーザによる着信側ユーザとの対話の予約を受け付け、その予約を識別する予約識別情報を発信側ユーザに通知し、発信側ユーザが予約した時間帯内に着信側ユーザを呼び出す際、通知された予約識別情報を呼出用Webページに入力することで、着信側ユーザを呼び出すようにしてもよい。
【0156】
すなわち、システム1において、Webページ送信手段111は、発信側端末装置12からの要求に応じて、着信側ユーザがサービスを提供可能な時間帯のいずれかに対する予約を受け付ける予約受付用Webページを発信側端末装置12に送信し、Webページ送信手段111は、発信側端末装置12が表示している予約受付用Webページに対し発信側ユーザにより予約が行われた場合、当該予約を識別する予約識別情報を通知する予約識別情報通知用Webページを発信側端末装置12に送信し、呼出用Webページは予約識別情報の入力を受け付け、通信可能化手段115は、発信側端末装置12が表示している呼出用Webページに対し現在時刻に応じた予約識別情報の入力と呼び出しの操作が行われた場合、発信側端末装置12を用いた発信側ユーザと着信側端末装置13を用いた着信側ユーザとの間の対話のための通信を可能とする、という構成が採用されてもよい。
【0157】
この変形例においては、発信側ユーザは発信側端末装置12が表示する予約受付用Webページに対し予約の操作を行い、続いて発信側端末装置12が表示する予約識別情報通知用Webページに表示される予約識別情報を、例えばメモに取る。その後、予約の時間帯の開始時刻になると、発信側ユーザは発信側端末装置12が表示する呼出用Webページに対し、例えばメモに取っておいた予約識別情報を入力した後、「Call」ボタンに対する操作を行う。サーバ装置11は、現在時刻が発信側端末装置12から送信されてくる予約識別情報により識別される予約の時間帯内であれば、着信側端末装置13に対し呼出指示を送信する。
【0158】
上記の変形例においては、発信側ユーザは予約識別情報通知用Webページにより予約識別情報の通知を受ける。それに代えて、発信側ユーザのメールアドレス宛に、予約識別情報を通知するメールが送信されてもよい。
【0159】
すなわち、システム1において、Webページ送信手段111は、発信側端末装置12からの要求に応じて、着信側ユーザがサービスを提供可能な時間帯のいずれかに対する予約と当該予約を識別する予約識別情報の通知先のメールアドレスの入力を受け付ける予約受付用Webページを発信側端末装置12に送信し、発信側端末装置12が表示している予約受付用Webページに対し発信側ユーザにより予約とメールアドレスの入力が行われた場合、当該メールアドレスに宛てて、当該予約を識別する予約識別情報を通知するメールを送信するメール送信手段を備え、呼出用Webページは予約識別情報の入力を受け付け、通信可能化手段115は、発信側端末装置12が表示している呼出用Webページに対し現在時刻に応じた予約識別情報の入力と呼び出しの操作が行われた場合、発信側端末装置12を用いた発信側ユーザと着信側端末装置13を用いた着信側ユーザとの間の対話のための通信を可能とする、という構成が採用されてもよい。
【0160】
この変形例においては、発信側ユーザは発信側端末装置12に表示される予約受付用Webページに対しメールアドレスを入力することによって、そのメールアドレス宛のメールにより予約識別情報の通知を受けることができる。この変形例においても、上記の変形例と同様に、発信側ユーザは予約の時間帯内に呼出用Webページにおいて予約識別情報を入力した後、「Call」ボタンに対する操作を行うことで、着信側ユーザと対話できる。
【0161】
上記の2つの変形例に代えて、予約に応じた専用の呼出用WebページのURLが発信側ユーザに通知されてもよい。
【0162】
すなわち、システム1において、Webページ送信手段111は、発信側端末装置12からの要求に応じて、着信側ユーザがサービスを提供可能な時間帯のいずれかに対する予約を受け付ける予約受付用Webページを発信側端末装置12に送信し、Webページ送信手段111は、予約受付用Webページを表示している発信側端末装置12に対し発信側ユーザにより予約が行われた場合、当該予約を識別する予約識別情報を伴う呼出用WebページのURLを通知するURL通知用Webページを発信側端末装置12に送信し、通信可能化手段115は、発信側端末装置12が表示している現在時刻に応じた予約識別情報を伴う呼出用Webページに対し呼び出しの操作が行われた場合、発信側端末装置12を用いた発信側ユーザと着信側端末装置13を用いた着信側ユーザとの間の対話のための通信を可能とする、という構成が採用されてもよい。
【0163】
この変形例においては、発信側ユーザは発信側端末装置12が表示する予約受付用Webページに対し予約の操作を行い、続いて発信側端末装置12が表示するURL通知用Webページに表示されるURLを、例えばメモに取る。その後、予約の時間帯の開始時刻になると、発信側ユーザは発信側端末装置12のWebブラウザに、例えばメモに取っておいたURLを入力し、呼出用Webページを表示させ、「Call」ボタンに対し操作を行う。サーバ装置11は、現在時刻が発信側端末装置12から送信されてくる予約識別情報により識別される予約の時間帯内であれば、着信側端末装置13に対し呼出指示を送信する。
【0164】
上記の変形例においては、予約に応じた専用の呼出用WebページのURLがURL通知用Webページの表示により発信側ユーザに通知される。これに代えて、予約に応じた専用の呼出用WebページのURLが、発信側ユーザが指定したメールアドレス宛にメールで通知されてもよい。
【0165】
すなわち、システム1において、Webページ送信手段111は、発信側端末装置12からの要求に応じて、着信側ユーザがサービスを提供可能な時間帯のいずれかに対する予約を受け付ける予約受付用Webページを発信側端末装置12に送信し、発信側端末装置12が表示している予約受付用Webページに対し発信側ユーザにより予約とメールアドレスの入力が行われた場合、当該メールアドレスに宛てて、当該予約を識別する予約識別情報を伴う呼出用WebページのURLを通知するメールを送信するメール送信手段を備え、通信可能化手段115は、発信側端末装置12が表示している現在時刻に応じた予約識別情報を伴う呼出用Webページに対し呼び出しの操作が行われた場合、発信側端末装置12を用いた発信側ユーザと着信側端末装置13を用いた着信側ユーザとの間の対話のための通信を可能とする、という構成が採用されてもよい。
【0166】
この変形例においては、発信側ユーザは発信側端末装置12に表示される予約受付用Webページに対しメールアドレスを入力することによって、そのメールアドレス宛のメールにより予約に応じた専用の呼出用WebページのURLの通知を受けることができる。その後、発信側ユーザは予約の時間帯内に、発信側端末装置12のブラウザに対し、メールにより通知を受けたURLを入力して、発信側端末装置12に表示される呼出用Webページにおいて「Call」ボタンに対する操作を行うことで、着信側ユーザと対話できる。
【0167】
(11)システム1を用いて行われる発信側ユーザと着信側ユーザの対話の時間が設定された時間に達した場合、その対話が自動的に終了されることが望ましい場合がある。このニーズに応えるための一変形例として、システム1において、通信可能化手段115により可能とされた通信によって提供される着信側ユーザから発信側ユーザに対するサービスの提供時間を計時する計時手段を備え、通信可能化手段115は、計時手段により計時されるサービスの提供時間が設定された時間に達した場合、可能としている通信を不可能とする、という構成が採用されてもよい。
【0168】
この変形例においては、発信側ユーザと着信側ユーザの対話の時間が、設定された時間に達すると、発信側端末装置12と着信側端末装置13の間の対話のための通信ができなくなり、その結果、対話が自動的に終了される。なお、時間の設定は、着信側ユーザ又は発信側ユーザにより行われてもよいし、例えばサーバ装置11により、既定値が設定されてもよい。
【0169】
上記の変形例において、対話が可能な残り時間が発信側ユーザに通知されてもよい。すまわち、上記の変形例にかかるシステム1において、Webページ送信手段111は、通信可能化手段115により可能とされた通信によって着信側ユーザから発信側ユーザに対するサービスが提供される間、設定された時間から計時手段により計時される提供時間を減じた残り時間を通知する残時間通知用Webページを発信側端末装置12に送信する、という構成が採用されてもよい。
【0170】
この場合、発信側ユーザは着信側ユーザとの対話中、その対話の残り時間を容易に知ることができる。
【0171】
(12)着信側ユーザが、複数の異なる種類のサービスを発信側ユーザに提供できる場合がある。このニーズに応えるための一変形例として、システム1において、Webページ送信手段111は、着信側ユーザが提供する異なる複数の種類のサービスの各々に応じた呼出用Webページのうち、発信側端末装置12からの要求に応じた呼出用Webページを発信側端末装置12に送信し、呼出指示送信手段114は、発信側端末装置12が表示している呼出用Webページに対し発信側ユーザにより呼び出しの操作が行われた場合、着信側端末装置13に対し、当該呼出用Webページに応じたサービスの種類を識別するサービス識別情報を伴う呼出指示を送信する、という構成が採用されてもよい。
【0172】
この変形例においては、着信側端末情報テーブル(図3参照)が、「端末識別情報」欄、「アドレス」欄、「URL」欄に加え、「サービス種別情報」欄を備える。この「サービス種別情報」欄には、「URL」欄に格納される1以上のURLの各々に対応付けて、そのURLにより識別される呼出用Webページに応じたサービスの種別を示す情報(サービス種別情報)が格納される。
【0173】
サーバ装置11は、発信側端末装置12から着信側端末装置13の呼出の要求を受信すると、その要求を発した呼出用WebページのURLに応じたサービス種別情報を着信側端末情報テーブルから特定し、着信側端末装置13に呼出指示を送信する際、特定したサービス種別情報を着信側端末装置13に送信する。
【0174】
着信側端末装置13は、サーバ装置11からの呼出指示に従い、着信側ユーザを呼び出す画面を表示する際、その画面にサービス種別情報を表示する。従って、着信側ユーザは、自分が提供可能な複数の種類のサービスのうち、いずれの種類のサービスに関する呼び出しが行われているかを知ることができる。なお、URLは、呼出用Webページを識別する情報(ページ識別情報)の一例であり、他の形式のページ識別情報が用いられてもよい。また、ページ識別情報がサービスの種類を示す場合は、ページ識別情報の全体又は一部が、サービス種別情報として用いられてもよい。
【0175】
上記の変形例において、着信側ユーザが発信側ユーザと対話中に他の発信側ユーザから着信側ユーザの呼出の要求を受けた場合に、着信側ユーザを呼び出さずに、いずれの種類のサービスに関する呼び出しがあったかを着信側ユーザに通知するようにしてもよい。
【0176】
すなわち、上記の変形例にかかるシステム1において、呼出指示送信手段114は、通信可能化手段115によりいずれかの発信側ユーザと着信側ユーザとの間の対話のための通信が可能とされている間に他の発信側ユーザの発信側端末装置12が表示している呼出用Webページに対し呼び出しの操作が行われた場合、着信側端末装置13に対し、当該操作に応じた呼出指示に代えて、当該呼出用Webページに伴うサービス識別情報と呼び出しの要求があったことを通知する呼出通知を送信する、という構成が採用されてもよい。
【0177】
この場合、着信側ユーザは、いずれかの発信側ユーザとの対話中に他の発信側ユーザからの対話のリクエストがあった場合、そのリクエストには応じられないが、そのリクエストがいずれの種類のサービスに関するリクエストであったかを知ることができる。
【0178】
(13)システム1によれば、任意の発信側ユーザが着信側ユーザとの対話をリクエストできる。従って、着信側ユーザが悪意ある発信側ユーザから繰り返し呼び出しを受ける等の不都合が生じる場合がある。そのような不都合を回避するために、着信側ユーザが対話を希望しない発信側ユーザのアドレスを、いわゆるブラックリストに登録しておき、そのアドレスからの呼び出しには応じないようにしてもよい。
【0179】
すなわち、システム1において、着信側ユーザとの対話が禁止されている発信側ユーザの発信側端末装置のインターネット上のアドレスを記憶する禁止アドレス記憶手段を備え、Webページ送信手段111は、禁止アドレス記憶手段が記憶しているアドレスの発信側端末装置12に対し呼出用Webページを送信しない、という構成が採用されてもよい。
【0180】
上記の変形例に代えて、システム1において、着信側ユーザとの対話が禁止されている発信側ユーザの発信側端末装置12のインターネット上のアドレスを記憶する禁止アドレス記憶手段を備え、呼出指示送信手段114は、禁止アドレス記憶手段が記憶しているアドレスの発信側端末装置12が表示している呼出用Webページに対し呼び出しの操作が行われた場合、着信側端末装置13に対し着信側ユーザの呼出指示を送信しない、という構成が採用されてもよい。
【0181】
上記の2つの変形例のいずれによっても、着信側ユーザは、対話を望まない発信側ユーザのアドレスをサーバ装置11に登録することによって、その発信側ユーザからの呼び出しを受けなくできる。
【0182】
(14)発信側ユーザ又は着信側ユーザが、対話中に、例えば自分の顔等をインカメラで撮影しているときに、アウトカメラで周囲を撮影した映像を対話の相手に見せたくなる場合がある。このニーズに応えるための一変形例として、システム1において、通信可能化手段115によりいずれかの発信側ユーザと着信側ユーザとの間の対話のための通信が可能とされている間に、ディスプレイの長手方向が鉛直方向に沿った姿勢のときにディスプレイの表面側に配置されたカメラであるインカメラにより撮影を行い、ディスプレイの長手方向が水平方向に沿った姿勢のときにディスプレイの背面側に配置されたカメラであるアウトカメラにより撮影を行う着信側端末装置13を備える、という構成が採用されてもよい。
【0183】
この変形例においては、発信側ユーザ又は着信側ユーザは、自分の使用する端末装置の姿勢を変更する操作によって、インカメラとアウトカメラの切り替えを容易に行うことができる。
【0184】
(15)本願において、ユーザは人に限られず、人又は他の装置との間で対話を行う機能を備えた装置(ロボット等)を含む。装置と装置の間の対話においては、ユーザである端末装置に対し、人は解釈できないが装置であるユーザには解釈できる形態の情報が発出されてもよい。なお、ユーザが装置である場合、ユーザが使用する端末装置が、ユーザである装置と一体に構成されていてもよい。例えば、ユーザが通信機能を備えるロボットであるような場合、ロボットはユーザであると同時に、ユーザが使用する端末装置でもあることになる。また、ユーザがロボットである場合、ロボットの対話相手のユーザがロボットに対し指示を行い、ロボットがその指示に応じて移動等をしながら周囲の映像や音等の情報を取得し、取得した情報を対話相手のユーザに送信する処理もまた、本願における対話の一態様である。
【0185】
(16)上述した実施形態において、呼出用Webページ(図3)をインターネット上で識別する識別情報(以下、「ページ識別情報」という)はURLであるものとしたが、ページ識別情報はURLの形式に限られない。
【0186】
例えば、POSTメソッドにより呼出用Webページの送信要求が行われる場合、呼出用WebページはURLでは識別されず、BODY部に含まれるデータにより識別される。この場合、BODY部に含まれるデータがページ識別情報となる。
【0187】
また、GETメソッドにより呼出用Webページの送信要求が行われる場合、呼出用WebページはURLに含まれるリクエストパラメータにより識別される。この場合、呼出用WebページはURLにより識別されるが、正確にはURLに含まれるリクエストパラメータがページ識別情報となる。
【0188】
(17)呼出用Webページ(図3)が、他のWebページから呼び出されてもよい。
【0189】
図10は、この変形例の一例において、発信側端末装置12がブラウザにより表示する画面を例示した図である。図10(A)は、例えば、ショップAのホームページである。以下、図10(A)に例示のWebページを「呼出元ページ」という。呼出元ページは、サーバ装置11から送信されてもよいが、サーバ装置11以外から送信されてもよい。すなわち、呼出元ページはサーバ装置11により管理されている必要はない。
【0190】
呼出元ページには、「スタッフと話す」ボタンが表示される。この「スタッフと話す」ボタンには、呼出用Webページのページ識別情報がリンクされている。発信側ユーザが「呼出元ページ」ボタンに対しタッチ操作等の操作を行うと、図10(B)に示すような呼出用Webページが表示される。呼出用Webページはサーバ装置11から送信される。
【0191】
図11は、この変形例の他の一例において、発信側端末装置12がブラウザにより表示する画面を例示した図である。図11に示されるWebページは、親ページP1と、親ページP1の中に埋め込まれた子ページP2により構成されている。
【0192】
親ページP1は、例えば、ショップAのホームページである。親ページP1は、サーバ装置11から送信されてもよいが、サーバ装置11以外から送信されてもよい。すなわち、親ページP1はサーバ装置11により管理されている必要はない。
【0193】
子ページP2は、呼出用Webページである。
【0194】
発信側ユーザが親ページP1を発信側端末装置12のブラウザに表示させると、親ページP1に記述されているスクリプトに従い、子ページP2がサーバ装置11から取得されて親ページP1内に表示される。この場合、親ページP1が呼出元ページである。
【0195】
発信側ユーザが図10(B)の呼出用Webページに表示される「Call」ボタン、又は、図11の子ページP2に表示される「Call」ボタンに対し操作を行うと、「Call」ボタンにリンクされている端末識別情報を含む呼出の要求が発信側端末装置12からサーバ装置11に送信される。サーバ装置11は、発信側端末装置12から受信した要求に含まれる端末識別情報を用いて、着信側端末装置13に対し呼出指示を送信する。
【0196】
(18)上述した実施形態においては、サーバ装置11が、複数の着信側端末装置13の各々に関し、インターネット上で着信側端末装置13を識別する情報であるアドレスと、サーバ装置11が着信側端末装置13を識別する情報である端末識別情報と、着信側端末装置13を呼び出すためのWebページである呼出用Webページをインターネット上で識別する情報であるページ識別情報(上述した実施形態においては、URLで例示される情報)とを対応付けて記憶する(図4参照)。
【0197】
端末識別情報は、1対1でアドレスと対応付けられており、インターネット上で着信側端末装置13を識別するための情報の一例である。端末識別情報は、呼出用Webページに表示される「Call」ボタンにリンクされる情報として用いられる。
【0198】
アドレスは、例えば、その時々に着信側端末装置13がインターネットに接続するために用いているグローバルIPアドレスとポート番号との組合せ等で構成される情報である。
【0199】
最新のアドレスを常に把握するためには、着信側端末装置13と頻繁に通信を行い、現在のアドレスを着信側端末装置13から取得する必要がある。このアドレスを更新するための処理を、サーバ装置11以外のサーバ装置が行ってもよい。
【0200】
図12は、この変形例に係るシステム1の全体構成を示した図である。この変形例において、システム1はサーバ装置14を備える。サーバ装置14は、着信側端末装置13のアドレスを管理するサーバ装置である。
【0201】
図13は、サーバ装置11とサーバ装置14の各々が記憶する着信側端末情報テーブルのデータ構成を示した図である。
【0202】
サーバ装置14は、図13(A)に示すデータ構成の着信側端末情報テーブル(以下、「着信側端末情報テーブルA」という)を記憶している。着信側端末情報テーブルAは、複数の着信側端末装置13の各々に関し、着信側端末装置13をサーバ装置11が識別するための情報である端末識別情報と、着信側端末装置13をインターネット上で識別する情報であるアドレスを対応付けて格納する。
【0203】
サーバ装置14は各々の着信側端末装置13と通信を行い、着信側端末装置13から最新のアドレスを取得し、取得したアドレスで着信側端末情報テーブルAを更新する。
【0204】
サーバ装置14は、サーバ装置11から、端末識別情報を含むアドレスの要求を受信すると、その要求に含まれる端末識別情報に対応付けて記憶しているアドレスをサーバ装置11に送信する。
【0205】
サーバ装置11は、図13(B)に示すデータ構成の着信側端末情報テーブル(以下、「着信側端末情報テーブルB」という)を記憶している。着信側端末情報テーブルBは、複数の着信側端末装置13の各々に関し、端末識別情報と、着信側端末装置13を呼び出すための呼出用Webページをインターネット上で識別するための情報であるページ識別情報とを対応付けて格納する。
【0206】
サーバ装置11は、発信側端末装置12から、ページ識別情報を含む呼出用Webページの送信の要求を受信すると、その要求に含まれるページ識別情報に対応付けて記憶している端末識別情報がリンクされた「Call」ボタンを含む呼出用Webページを発信側端末装置12に送信する。その後、「Call」ボタンに対する発信側ユーザの操作に応じて発信側端末装置12から送信される着信側端末装置13の呼出の要求を受信すると、その要求に含まれる端末識別情報を含むアドレスの要求をサーバ装置14に送信し、その応答としてサーバ装置14から送信されてくるアドレスを受信する。そして、サーバ装置11は、サーバ装置14から受信したアドレスに対し呼出指示を送信する。着信側端末装置13が呼出指示に応じた場合、サーバ装置11は発信側端末装置12と着信側端末装置13の間の通信を可能化する。
【0207】
上記のように、サーバ装置11が直接、着信側端末装置13に呼出指示を送信する構成に代えて、サーバ装置11がサーバ装置14を介して着信側端末装置13に呼出指示を送信してもよい。その場合、サーバ装置11は、「Call」ボタンに対する発信側ユーザの操作に応じて発信側端末装置12から送信される着信側端末装置13の呼出の要求を受信すると、その要求に含まれる端末識別情報を含む呼出指示の送信の要求をサーバ装置14に送信する。サーバ装置14は、呼出指示の送信の要求をサーバ装置11から受信すると、その要求に含まれる端末識別情報に対応付けて記憶しているアドレスに対し呼出指示を送信する。この場合、着信側端末装置13が呼出指示に応じた場合、サーバ装置11が発信側端末装置12と着信側端末装置13の間の通信を可能化してもよいし、サーバ装置14が発信側端末装置12と着信側端末装置13の間の通信を可能化してもよい。
【0208】
この変形例において、端末識別情報は、サーバ装置11により決定されて、サーバ装置11からサーバ装置14に通知されてもよいし、サーバ装置14により決定されて、サーバ装置14からサーバ装置11に通知されてもよい。
【0209】
(19)呼出用Webページをインターネット上で識別する情報であるページ識別情報は、サーバ装置11により生成されてもよいし、着信側端末装置13からサーバ装置11に送信されてもよい。ページ識別情報が着信側端末装置13からサーバ装置11に送信される場合、着信側端末装置13がページ識別情報を生成してもよいし、着信側ユーザにより入力されたページ識別情報を着信側端末装置13がサーバ装置11に送信してもよい。
【0210】
サーバ装置11が着信側端末装置13からページ識別情報を受信する場合、サーバ装置11が、新たに受信したページ識別情報が、既存の他の着信側端末装置13に応じたページ識別情報と重複していないかを確認し、重複がない場合に限り、そのページ識別情報を記憶するようにしてもよい。
【0211】
例えば、図10(B)に例示の呼出用Webページのページ識別情報は、呼出用WebページのURL「https://xxx.com/?para1=aaa@mail.com」に含まれるリクエストパラメータ「aaa@mail.com」である。この変形例においては、サーバ装置11は、着信側端末装置13から「aaa@mail.com」を受信し、着信側端末情報テーブルに記憶する。この場合、「aaa@mail.com」は、例えば、着信側ユーザにより着信側端末装置13に入力された情報である。この場合、着信側ユーザが、自分を呼び出すための呼出用Webページのページ識別情報を決定することができる。なお、図10(B)の例では、ページ識別情報はメールアドレスの形式の情報であるが、ページ識別情報の形式はメールアドレスの形式に限られない。
【0212】
(20)着信側端末装置13をインターネット上で識別するための情報であり、呼出用Webページにおいて発信側ユーザが着信側端末装置13を呼び出すために操作する仮想的な操作子(例えば、「Call」ボタン)にリンクされる情報である端末識別情報が、動的に変更されてもよい。
【0213】
例えば、図10(B)又は図11に示される「Call」ボタンにリンクされている情報が、今、「https://yyy.com/?para2=1234」であるものとする。このURLに含まれるリクエストパラメータ「1234」が端末識別情報である。この場合、例えば着信側端末情報テーブルA(図13(A))及び着信側端末情報テーブルB(図13(B))の、図10又は図11の呼出用Webページに応じた着信側端末装置13のデータレコードの「端末識別情報」欄には「1234」が格納され、着信側端末情報テーブルB(図13(B))の「ページ識別情報」欄には「aaa@mail.com」が格納されていることになる。
【0214】
上記の状態において、着信側端末装置13がアプリを終了するための操作(いわゆるKill操作)を行うと、アプリは終了前に端末識別情報の削除の要求をサーバ装置11に送信する。その要求には、着信側端末装置13の端末識別情報が含まれている。サーバ装置11は、着信側端末装置13から受信した要求に従い、要求に含まれる端末識別情報を着信側端末情報テーブルAから削除する。また、サーバ装置14は、着信側端末装置13から受信した要求をサーバ装置14に転送する。サーバ装置14は、サーバ装置11から受信した要求に従い、要求に含まれる端末識別情報を着信側端末情報テーブルBから削除する。
【0215】
なお、端末識別情報の削除の態様は、端末識別情報がメモリから完全に消去される態様と、メモリに記憶されている端末識別情報が使用不可の情報として管理される態様のいずれであってもよい。
【0216】
その後、着信側端末装置13においてアプリが起動されると、アプリに従い着信側端末装置13はサーバ装置11に端末識別情報の送信の要求を送信する。サーバ装置11は、その要求に応じて、要求元の着信側端末装置13に応じた着信側端末情報テーブルAのデータレコードを検索し、「端末識別情報」欄に端末識別情報が格納されていれば、その端末識別番号を着信側端末装置13に送信する。一方、「端末識別情報」欄から端末識別情報が削除されていれば、サーバ装置11は、新たな端末識別番号(例えば、「1235」等)を生成し、生成した端末識別番号を「端末識別情報」欄に格納すると共に、その端末識別番号をサーバ装置14に通知する。サーバ装置14は通知された新たな端末識別番号を、対象の着信側端末装置13に応じた着信側端末情報テーブルBのデータレコードの「端末識別情報」欄に格納する。
【0217】
なお、サーバ装置11が新たな端末識別番号を生成しサーバ装置14に通知する代わりに、サーバ装置14が新たな端末識別番号を生成しサーバ装置11に通知してもよい。
【0218】
上記の例では、着信側端末装置13からサーバ装置11に送信される、端末識別情報の削除の要求と、その後に着信側端末装置13からサーバ装置11に送信される、端末識別情報の送信の要求とが、端末識別情報のリセットの指示の役割を果たす。これに代えて、例えば、着信側端末装置13からサーバ装置11に1つの要求が端末識別情報のリセットの指示として送信され、サーバ装置11(及びサーバ装置14)がその要求に応じて、端末識別情報のリセットを行ってもよい。
【0219】
また、上記の例では、着信側端末装置13のアプリの終了をトリガに端末識別情報の削除の要求が送信され、着信側端末装置13のアプリの起動をトリガに端末識別情報の送信の要求が送信されるものとしたが、着信側端末装置13が端末識別情報のリセットの指示をサーバ装置11に送信するタイミングはアプリの終了又は起動のタイミングに限られない。例えば、着信側端末装置13に対する着信側ユーザによる操作に応じて、着信側端末装置13が端末識別情報のリセットの指示をサーバ装置11に送信してもよい。
【0220】
また、着信側端末装置13がサーバ装置11に代えて、サーバ装置14に端末識別情報のリセットの指示を送信してもよい。
【0221】
また、「Call」ボタンにリンクされているURLに用いられるリクエストパラメータ(端末識別情報)として、着信側端末情報テーブルB(図13(B))の「端末識別情報」欄に格納されている情報(例えば、「1234」)に代えて、「ページ識別情報」欄に格納されている情報(例えば、「aaa@mail.com」)が用いられてもよい。その場合、「Call」ボタンにリンクされている情報は、「https://yyy.com/?para2=aaa@mail.com」のようになる。
【0222】
この場合、サーバ装置11は、着信側端末装置13を呼び出す際に、発信側端末装置12から受信する端末識別情報である「aaa@mail.com」が「ページ識別情報」欄に格納されているデータレコードを着信側端末情報テーブルBから検索し、検索したデータレコードの「端末識別情報」欄に格納されている端末識別情報(例えば、「1234」)を用いて、着信側端末装置13の呼び出しの処理を行う。
【0223】
この変形例によれば、着信側ユーザは、自分の端末識別情報をリセットすることで、例えば、過去に対話した迷惑な発信側ユーザからの呼び出しを回避したり、端末識別情報の悪用を防止できたりする。
【0224】
(21)呼出用Webページが他のWebページから呼び出される場合、呼出元のWebページがサーバ装置11に登録されたWebページである場合に限り、サーバ装置11が発信側端末装置12に呼出用Webページを送信してもよい。
【0225】
図14は、この変形例において、サーバ装置11が記憶する着信側端末情報テーブルのデータ構成を示した図である。この変形例において、着信側端末情報テーブルは、端末識別情報及びアドレスに対応付けて、ページ識別情報(呼出先)とページ識別情報(呼出元)を格納する。ページ識別情報(呼出先)は、呼出用Webページをインターネット上で識別するための情報であり、図10の例では、図10(B)に示される呼出用WebページのURLに含まれる「aaa@mail.com」である。ページ識別情報(呼出元)は、呼出用Webページを呼び出す元のWebページのインターネット上で識別するための情報であり、図10の例では、図10(A)に示されるホームページのURL「https://shop-a.com」である。
【0226】
なお、着信側端末情報テーブルの「ページ識別情報(呼出元)」欄には、複数のページ識別情報が格納されてもよい。
【0227】
サーバ装置11は、発信側端末装置12から呼出用Webページの送信の要求を受信すると、その要求に伴う呼出元のWebページのページ識別情報(例えば、呼出元のWebページのURL)と、要求された呼出用Webページに応じた着信側端末情報テーブルのデータレコードの「ページ識別情報(呼出元)」欄に格納されているページ識別情報とを照合する。「ページ識別情報(呼出元)」欄に、要求に伴う呼出元のWebページのページ識別情報と同じものが格納されている場合、照合は成功する。その場合、サーバ装置11は要求に応じて、発信側端末装置12に呼出用Webページを送信する。一方、「ページ識別情報(呼出元)」欄に、要求に伴う呼出元のWebページのページ識別情報と同じものが格納されていない場合、照合は失敗する。その場合、サーバ装置11は要求に応じが呼出用Webページの送信は行わず、要求の送信元の発信側端末装置12に、例えばエラーメッセージを送信する。
【0228】
上記の処理に代えて、もしくは加えて、呼出用Webページに対し発信側ユーザにより呼び出しの操作が行われ、サーバ装置11が発信側端末装置12から着信側端末装置13の呼出の要求を受信した場合、サーバ装置11が、先に発信側端末装置12から受信した呼出用Webページの呼出元のWebページのページ識別情報と、呼出の要求に含まれる端末識別情報に対応する着信側端末情報テーブルのデータレコードの「ページ識別情報(呼出元)」欄に格納されているページ識別情報とを照合してもよい。
【0229】
その場合、サーバ装置11は、照合に成功した場合に限り、呼出の要求に応じて、着信側端末装置13に対し呼出指示を送信する。
【0230】
この変形例によれば、着信側ユーザが希望しないWebページから遷移した呼出用Webページや、着信側ユーザが希望しないWebページに埋め込まれた呼出用Webページからは着信側ユーザが呼び出されないので、望ましい。
【0231】
(22)サーバ装置11が、複数の着信側端末装置13の各々を呼び出すための操作を受け付ける操作子(例えば、「Call」ボタン)を含む呼出用Webページを発信側端末装置12に送信してもよい。
【0232】
この変形例においては、着信側端末情報テーブルにおいて管理される複数の着信側端末装置13が、複数のグループに区分される。グループに区分する方法として、例えば、ページ識別情報の@以下(例えば、「aaa@mail.com」の「@mail.com」部分)が一致する着信側端末装置13を同じグループとする、といった方法が採用され得るが、これに限られない。
【0233】
この変形例において、発信側端末装置12は、いずれかの着信側端末装置13のグループを識別するグループ識別情報(例えば、「@mail.com」)を含む呼出用Webページの送信の要求をサーバ装置11に送信する。サーバ装置11は、その要求に応じて、その要求に含まれるグループ識別情報により識別される1以上の着信側端末装置13の端末識別情報を着信側端末情報テーブルから抽出し、抽出した1以上の端末識別情報の各々に応じた「Call」ボタンを含む呼出用Webページを生成し、生成した呼出用Webページを発信側端末装置12に送信する。
【0234】
発信側ユーザは、呼出用Webページに表示される1以上の「Call」ボタンのいずれか(例えば、自分が対話を希望する着信側ユーザに応じた「Call」ボタン)に対し操作を行うことで、その「Call」ボタンに応じた着信側ユーザと対話することができる。
【符号の説明】
【0235】
1…システム、9…インターネット、11…サーバ装置、12…発信側端末装置、13…着信側端末装置、111…Webページ送信手段、112…記憶手段、113…入力情報受付手段、114…呼出指示送信手段、115…通信可能化手段、131…呼出指示受信手段、132…表示手段、133…発音手段、134…振動発生手段、135…操作受付手段、136…入力情報送信手段、137…撮影手段、138…拾音手段、139…通信手段。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
【手続補正書】
【提出日】2022-12-05
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
不特定の発信側ユーザが使用するWebブラウザ機能を備える発信側端末装置からの要求に応じて、着信側ユーザが使用する電話機能を備える着信側端末装置に対する呼び出しの操作を受け付ける呼出用Webページを前記発信側端末装置に送信するWebページ送信手段と、
前記発信側端末装置が表示している前記呼出用Webページに対し前記発信側ユーザにより呼び出しの操作が行われた場合、前記着信側端末装置に対し、前記着信側ユーザの呼出指示を送信する呼出指示送信手段と、
前記呼出指示に従い電話機能で用いられる呼び出し態様で呼び出している前記着信側端末装置に対し前記着信側ユーザにより呼び出しに応じる操作が行われた場合、前記発信側端末装置を用いた前記発信側ユーザと前記着信側端末装置を用いた前記着信側ユーザとの間の対話のための通信を可能とする通信可能化手段と
を備え、
料金の決済のための決済用情報を、前記通信可能化手段により可能とされた通信により前記着信側端末装置から前記発信側端末装置に送信し、前記通信可能化手段により可能とされる通信により前記着信側ユーザから前記発信側ユーザに提供されるサービス又は前記発信側ユーザから前記着信側ユーザに依頼されるサービスの料金の決済が完了したことを示す決済完了情報を、前記通信可能化手段により可能とされた通信により前記着信側端末装置に送信する
システム。
【請求項2】
前記Webページ送信手段は、設定された時間帯に前記発信側端末装置から前記呼出用Webページの送信の要求を受けた場合、当該要求の送信元の前記発信側端末装置に対し、前記呼出用Webページに代えて、前記着信側端末装置に対する呼び出しが可能な時間帯ではないことを通知する時間外通知用Webページを前記発信側端末装置に送信する
請求項1に記載のシステム。
【請求項3】
前記着信側端末装置から、前記着信側ユーザによるサービスの提供が可能か否かを示すステイタス情報を受信するステイタス情報受信手段を備え、
前記Webページ送信手段は、前記ステイタス情報受信手段が受信したステイタス情報に基づき前記着信側ユーザによるサービスの提供が不可能である間、前記呼出用Webページに代えて、前記着信側ユーザによるサービスの提供が不可能であることを通知する対話不可通知用Webページを送信する
請求項1に記載のシステム。
【請求項4】
前記Webページ送信手段は、前記通信可能化手段によりいずれかの発信側ユーザと前記着信側ユーザとの間の対話のための通信が可能とされている間に他の発信側ユーザが使用する発信側端末装置から前記呼出用Webページの送信の要求を受けた場合、当該要求の送信元の発信側端末装置に対し、前記呼出用Webページに代えて、前記着信側ユーザが他の発信側ユーザと対話中であることを通知する対話中通知用Webページを送信する
請求項1に記載のシステム。
【請求項5】
前記呼出指示送信手段は、前記通信可能化手段によりいずれかの発信側ユーザと前記着信側ユーザとの間の対話のための通信が可能とされている間に他の発信側ユーザの発信側端末装置が表示している呼出用Webページに対し呼び出しの操作が行われた場合、前記着信側端末装置に対し、当該操作に応じた呼出指示に代えて、呼び出しの要求があったことを通知する呼出通知を送信する
請求項1に記載のシステム。
【請求項6】
前記呼出用Webページは認証情報の入力を受け付け、
前記呼出指示送信手段は、前記通信可能化手段により第1の発信側ユーザと前記着信側ユーザとの間の対話のための通信が可能とされている間に第2の発信側ユーザの発信側端末装置が表示している前記呼出用Webページに対し認証情報の入力と呼び出しの操作が行われた場合、前記着信側端末装置に対し、当該認証情報を伴う呼出指示を通知し、
前記通信可能化手段は、認証情報を伴う呼出指示に従い当該認証情報を表示して呼び出している前記着信側端末装置に対し前記着信側ユーザにより呼び出しに応じる操作が行われた場合、前記第1の発信側ユーザの発信側端末装置を用いた前記第1の発信側ユーザと、前記第2の発信側ユーザの発信側端末装置を用いた前記第2の発信側ユーザと、前記着信側端末装置を用いた前記着信側ユーザとの間の対話のための通信を可能とする
請求項1に記載のシステム。
【請求項7】
前記呼出用Webページは認証情報の入力を受け付け、
前記通信可能化手段は、前記通信可能化手段により第1の発信側ユーザと前記着信側ユーザとの間の対話のための通信が可能とされている間に第2の発信側ユーザの発信側端末装置が表示している前記呼出用Webページに対し設定されている認証情報の入力と呼び出しの操作が行われた場合、前記第1の発信側ユーザの発信側端末装置を用いた前記第1の発信側ユーザと、前記第2の発信側ユーザの発信側端末装置を用いた前記第2の発信側ユーザと、前記着信側端末装置を用いた前記着信側ユーザとの間の対話のための通信を可能とする
請求項1に記載のシステム。
【請求項8】
前記通信可能化手段により可能とされた前記第1の発信側ユーザと前記着信側ユーザとの間の対話のための通信により前記着信側端末装置から前記第1の発信側ユーザの発信側端末装置に認証情報を送信する
請求項6又は7に記載のシステム。
【請求項9】
前記Webページ送信手段は、前記第1の発信側ユーザの発信側端末装置からの要求に応じて、前記呼出用Webページに入力されるべき認証情報を通知する認証情報通知用Webページを前記第1の発信側ユーザの発信側端末装置に送信する
請求項6又は7に記載のシステム。
【請求項10】
前記Webページ送信手段は、前記第1の発信側ユーザの発信側端末装置からの要求に応じて、前記呼出用Webページに入力されるべき認証情報の通知先のメールアドレスの入力を受け付けるメールアドレス入力用Webページを前記第1の発信側ユーザの発信側端末装置に送信し、
前記第1の発信側ユーザの発信側端末装置が表示している前記メールアドレス入力用Webページに対し前記第1の発信側ユーザが入力したメールアドレスに宛てて、前記呼出用Webページに入力されるべき認証情報を通知するメールを送信するメール送信手段を備える
請求項6又は7に記載のシステム。
【請求項11】
前記Webページ送信手段は、前記通信可能化手段により第1の発信側ユーザと前記着信側ユーザとの間の対話のために可能とされる通信を識別する通信識別情報を伴う呼出用Webページを、第2の発信側ユーザの発信側端末装置からの要求に応じて、前記第2の発信側ユーザの発信側端末装置に送信し、
前記通信可能化手段は、前記通信可能化手段により第1の発信側ユーザと前記着信側ユーザとの間の対話のための通信が可能とされている間に第2の発信側ユーザの発信側端末装置が表示している前記通信識別情報を伴う呼出用Webページに対し呼び出しの操作が行われた場合、前記第1の発信側ユーザの発信側端末装置を用いた前記第1の発信側ユーザと、前記第2の発信側ユーザの発信側端末装置を用いた前記第2の発信側ユーザと、前記着信側端末装置を用いた前記着信側ユーザとの間の対話のための通信を可能とする
請求項1に記載のシステム。
【請求項12】
前記通信可能化手段により可能とされた前記第1の発信側ユーザと前記着信側ユーザとの間の対話のための通信により前記着信側端末装置から前記第1の発信側ユーザの発信側端末装置に前記通信識別情報を伴う呼出用WebページのURLを送信する
請求項11に記載のシステム。
【請求項13】
前記Webページ送信手段は、前記第1の発信側ユーザの発信側端末装置からの要求に応じて、前記通信識別情報を伴う呼出用WebページのURLを通知するURL通知用Webページを前記第1の発信側ユーザの発信側端末装置に送信する
請求項11に記載のシステム。
【請求項14】
前記Webページ送信手段は、前記第1の発信側ユーザの発信側端末装置からの要求に応じて、前記通信識別情報を伴う呼出用WebページのURLの通知先のメールアドレスの入力を受け付けるメールアドレス入力用Webページを前記第1の発信側ユーザの発信側端末装置に送信し、
前記第1の発信側ユーザの発信側端末装置が表示している前記メールアドレス入力用Webページに対し前記第1の発信側ユーザが入力したメールアドレスに宛てて、前記通信識別情報を伴う呼出用WebページのURLを通知するメールを送信するメール送信手段を備える
請求項11に記載のシステム。
【請求項15】
前記着信側ユーザは複数おり、
前記Webページ送信手段は、複数の前記着信側ユーザのうち前記発信側端末装置からの要求に応じた前記着信側ユーザの前記着信側端末装置の端末識別情報を伴う前記呼出用Webページを送信し、
複数の前記着信側端末装置の各々に関し、前記着信側端末装置の前記端末識別情報と前記着信側端末装置のインターネット上のアドレスとを対応付けて記憶する端末装置アドレス記憶手段を備え、
前記呼出指示送信手段は、前記発信側ユーザにより呼び出しの操作が行われた前記呼出用Webページに伴う前記端末識別情報に対応付けて前記端末装置アドレス記憶手段が記憶しているアドレスに宛てて前記呼出指示を送信する
請求項1に記載のシステム。
【請求項16】
前記着信側端末装置はWebブラウザ機能を備え、
前記Webページ送信手段は、第1の着信側ユーザが使用する着信側端末装置からの要求に応じて、第2の着信側ユーザが使用する着信側端末装置に対する呼び出しの操作を受け付ける呼出用Webページを前記第1の着信側ユーザの着信側端末装置に送信し、
前記呼出指示送信手段は、前記通信可能化手段により前記発信側ユーザと前記第1の着信側ユーザとの間の対話のための通信が可能とされている間に前記第1の着信側ユーザの着信側端末装置が表示している前記第2の着信側ユーザの前記呼出用Webページに対し呼び出しの操作が行われた場合、前記第2の着信側ユーザの着信側端末装置に対し呼出指示を通知し、
前記通信可能化手段は、呼出指示に従い呼び出している前記第2の着信側ユーザの着信側端末装置に対し前記第2の着信側ユーザにより呼び出しに応じる操作が行われた場合、前記第1の着信側ユーザの着信側端末装置を用いた前記第1の着信側ユーザと前記第2の着信側ユーザの着信側端末装置を用いた前記第2の着信側ユーザとの間の対話のための通信を可能とする
請求項15に記載のシステム。
【請求項17】
前記通信可能化手段により可能とされた前記第1の着信側ユーザと前記第2の着信側ユーザとの間の対話のための通信において前記第1の着信側ユーザの着信側端末装置又は前記第2の着信側ユーザの着信側端末装置から三者対話の許可を通知する三者対話許可通知が送信された場合、前記通信可能化手段は、前記発信側端末装置を用いた前記発信側ユーザと、前記第1の着信側ユーザの着信側端末装置を用いた前記第1の着信側ユーザと、前記第2の着信側ユーザの着信側端末装置を用いた前記第2の着信側ユーザとの間の対話のための通信を可能とする
請求項16に記載のシステム。
【請求項18】
前記着信側端末装置はWebブラウザ機能を備え、
前記呼出指示送信手段は、前記通信可能化手段により前記発信側ユーザと第1の着信側ユーザとの間の対話のための通信が可能とされている間に前記発信側端末装置が表示している第2の着信側ユーザの前記呼出用Webページに対し呼び出しの操作が行われた場合、前記第2の着信側ユーザの着信側端末装置に対し呼出指示を通知し、
前記通信可能化手段は、呼出指示に従い呼び出している前記第2の着信側ユーザの着信側端末装置に対し前記第2の着信側ユーザにより呼び出しに応じる操作が行われた場合、前記発信側端末装置を用いた前記発信側ユーザと前記第2の着信側ユーザの着信側端末装置を用いた前記第2の着信側ユーザとの間の対話のための通信を可能とする
請求項15に記載のシステム。
【請求項19】
前記通信可能化手段により可能とされた前記発信側ユーザと前記第2の着信側ユーザとの間の対話のための通信において前記発信側端末装置又は前記第2の着信側ユーザの着信側端末装置から三者対話の許可を通知する三者対話許可通知が送信された場合、前記通信可能化手段は、前記発信側端末装置を用いた前記発信側ユーザと、前記第1の着信側ユーザの着信側端末装置を用いた前記第1の着信側ユーザと、前記第2の着信側ユーザの着信側端末装置を用いた前記第2の着信側ユーザとの間の対話のための通信を可能とする
請求項18に記載のシステム。
【請求項20】
前記Webページ送信手段は、前記発信側端末装置からの要求に応じて、前記着信側ユーザがサービスを提供可能な時間帯のいずれかに対する予約を受け付ける予約受付用Webページを前記発信側端末装置に送信し、
前記Webページ送信手段は、前記発信側端末装置が表示している前記予約受付用Webページに対し前記発信側ユーザにより予約が行われた場合、当該予約を識別する予約識別情報を通知する予約識別情報通知用Webページを前記発信側端末装置に送信し、
前記呼出用Webページは予約識別情報の入力を受け付け、
前記通信可能化手段は、前記発信側端末装置が表示している前記呼出用Webページに対し現在時刻に応じた予約識別情報の入力と呼び出しの操作が行われた場合、前記発信側端末装置を用いた前記発信側ユーザと前記着信側端末装置を用いた前記着信側ユーザとの間の対話のための通信を可能とする
請求項1に記載のシステム。
【請求項21】
前記Webページ送信手段は、前記発信側端末装置からの要求に応じて、前記着信側ユーザがサービスを提供可能な時間帯のいずれかに対する予約と当該予約を識別する予約識別情報の通知先のメールアドレスの入力を受け付ける予約受付用Webページを前記発信側端末装置に送信し、
前記発信側端末装置が表示している前記予約受付用Webページに対し前記発信側ユーザにより予約とメールアドレスの入力が行われた場合、当該メールアドレスに宛てて、当該予約を識別する予約識別情報を通知するメールを送信するメール送信手段を備え、
前記呼出用Webページは予約識別情報の入力を受け付け、
前記通信可能化手段は、前記発信側端末装置が表示している前記呼出用Webページに対し現在時刻に応じた予約識別情報の入力と呼び出しの操作が行われた場合、前記発信側端末装置を用いた前記発信側ユーザと前記着信側端末装置を用いた前記着信側ユーザとの間の対話のための通信を可能とする
請求項1に記載のシステム。
【請求項22】
前記Webページ送信手段は、前記発信側端末装置からの要求に応じて、前記着信側ユーザがサービスを提供可能な時間帯のいずれかに対する予約を受け付ける予約受付用Webページを前記発信側端末装置に送信し、
前記Webページ送信手段は、前記予約受付用Webページを表示している前記発信側端末装置に対し前記発信側ユーザにより予約が行われた場合、当該予約を識別する予約識別情報を伴う前記呼出用WebページのURLを通知するURL通知用Webページを前記発信側端末装置に送信し、
前記通信可能化手段は、前記発信側端末装置が表示している現在時刻に応じた予約識別情報を伴う前記呼出用Webページに対し呼び出しの操作が行われた場合、前記発信側端末装置を用いた前記発信側ユーザと前記着信側端末装置を用いた前記着信側ユーザとの間の対話のための通信を可能とする
請求項1に記載のシステム。
【請求項23】
前記Webページ送信手段は、前記発信側端末装置からの要求に応じて、前記着信側ユーザがサービスを提供可能な時間帯のいずれかに対する予約を受け付ける予約受付用Webページを前記発信側端末装置に送信し、
前記発信側端末装置が表示している前記予約受付用Webページに対し前記発信側ユーザにより予約とメールアドレスの入力が行われた場合、当該メールアドレスに宛てて、当該予約を識別する予約識別情報を伴う前記呼出用WebページのURLを通知するメールを送信するメール送信手段を備え、
前記通信可能化手段は、前記発信側端末装置が表示している現在時刻に応じた予約識別情報を伴う前記呼出用Webページに対し呼び出しの操作が行われた場合、前記発信側端末装置を用いた前記発信側ユーザと前記着信側端末装置を用いた前記着信側ユーザとの間の対話のための通信を可能とする
請求項1に記載のシステム。
【請求項24】
前記通信可能化手段により可能とされた通信によって提供される前記着信側ユーザから前記発信側ユーザに対するサービスの提供時間を計時する計時手段を備え、
前記通信可能化手段は、前記計時手段により計時されるサービスの提供時間が設定された時間に達した場合、可能としている通信を不可能とする
請求項1に記載のシステム。
【請求項25】
前記Webページ送信手段は、前記通信可能化手段により可能とされた通信によって前記着信側ユーザから前記発信側ユーザに対するサービスが提供される間、前記設定された時間から前記計時手段により計時される提供時間を減じた残り時間を通知する残時間通知用Webページを前記発信側端末装置に送信する
請求項24に記載のシステム。
【請求項26】
前記Webページ送信手段は、前記着信側ユーザが提供する異なる複数の種類のサービスの各々に応じた呼出用Webページのうち、前記発信側端末装置からの要求に応じた呼出用Webページを前記発信側端末装置に送信し、
前記呼出指示送信手段は、前記発信側端末装置が表示している呼出用Webページに対し前記発信側ユーザにより呼び出しの操作が行われた場合、前記着信側端末装置に対し、当該呼出用Webページに応じたサービスの種類を識別するサービス識別情報を伴う呼出指示を送信する
請求項1に記載のシステム。
【請求項27】
前記呼出指示送信手段は、前記通信可能化手段によりいずれかの発信側ユーザと前記着信側ユーザとの間の対話のための通信が可能とされている間に他の発信側ユーザの発信側端末装置が表示している呼出用Webページに対し呼び出しの操作が行われた場合、前記着信側端末装置に対し、当該操作に応じた呼出指示に代えて、当該呼出用Webページに伴うサービス識別情報と呼び出しの要求があったことを通知する呼出通知を送信する
請求項26に記載のシステム。
【請求項28】
前記着信側ユーザとの対話が禁止されている発信側ユーザの発信側端末装置のインターネット上のアドレスを記憶する禁止アドレス記憶手段を備え、
前記Webページ送信手段は、前記禁止アドレス記憶手段が記憶しているアドレスの発信側端末装置に対し前記呼出用Webページを送信しない
請求項1に記載のシステム。
【請求項29】
前記着信側ユーザとの対話が禁止されている発信側ユーザの発信側端末装置のインターネット上のアドレスを記憶する禁止アドレス記憶手段を備え、
呼出指示送信手段は、前記禁止アドレス記憶手段が記憶しているアドレスの発信側端末装置が表示している前記呼出用Webページに対し呼び出しの操作が行われた場合、前記着信側端末装置に対し前記着信側ユーザの呼出指示を送信しない
請求項1に記載のシステム。
【請求項30】
前記通信可能化手段によりいずれかの発信側ユーザと前記着信側ユーザとの間の対話のための通信が可能とされている間に、ディスプレイの長手方向が鉛直方向に沿った姿勢のときに前記ディスプレイの表面側に配置されたカメラであるインカメラにより撮影を行い、前記ディスプレイの長手方向が水平方向に沿った姿勢のときに前記ディスプレイの背面側に配置されたカメラであるアウトカメラにより撮影を行う前記着信側端末装置を備える
請求項1に記載のシステム。
【請求項31】
前記着信側端末装置から、前記呼出用Webページをインターネット上で識別するための情報であるページ識別情報を受信する受信手段と、
前記受信手段が受信した前記ページ識別情報を記憶する記憶手段と
を備え、
前記Webページ送信手段は、前記記憶手段が記憶する前記ページ識別情報によりインターネット上で識別される前記呼出用Webページを前記発信側端末装置に送信する
請求項1に記載のシステム。
【請求項32】
前記受信手段は、前記着信側端末装置に対し前記着信側ユーザが入力した前記ページ識別情報を受信する
請求項31に記載のシステム。
【請求項33】
前記呼出用Webページをインターネット上で識別するための情報であるページ識別情報と、前記着信側端末装置をインターネット上で識別するための情報である端末識別情報とを対応付けて記憶する記憶手段と、
前記着信側端末装置から前記端末識別情報のリセットの指示を受信する受信手段と
を備え、
前記記憶手段は、前記受信手段が受信した指示に従い、前記ページ識別情報に対応付けて新たな端末識別情報を記憶し、
前記呼出指示送信手段は、前記記憶手段が記憶している前記端末識別情報を用いて前記着信側端末装置に対し前記呼出指示を送信する
請求項1に記載のシステム。
【請求項34】
前記受信手段は、前記着信側端末装置から、前記端末識別情報のリセットの指示として、前記端末識別情報の削除の要求と前記端末識別情報の送信の要求を異なるタイミングで受信し、
前記記憶手段は、前記受信手段が前記端末識別情報の削除の要求を受信した場合、記憶している前記端末識別情報を削除し、前記受信手段が前記端末識別情報の送信の要求を受信し、かつ、前記端末識別情報が削除されている場合、前記ページ識別情報に対応付けて新たな端末識別情報を記憶する
請求項33に記載のシステム。
【請求項35】
前記呼出用Webページの呼出元のWebページをインターネット上で識別するための情報である第1のページ識別情報と、前記呼出用Webページをインターネット上で識別するための情報である第2のページ識別情報とを対応付けて記憶する記憶手段と、
前記発信側端末装置から前記呼出用Webページの送信の要求であって、当該要求を生成したWebページをインターネット上で識別するための情報である第3のページ識別情報を伴う要求を受信する受信手段と、
前記第1のページ識別情報と前記第3のページ識別情報とを照合するページ識別情報照合手段と
を備え、
前記Webページ送信手段は、前記ページ識別情報照合手段による前記第1のページ識別情報と前記第3のページ識別情報の照合が成功した場合に限り、前記第2のページ識別情報によりインターネット上で識別される前記呼出用Webページを前記発信側端末装置に送信する
請求項1に記載のシステム。
【請求項36】
前記呼出用Webページの呼出元のWebページをインターネット上で識別するための情報である第1のページ識別情報と、前記着信側端末装置をインターネット上で識別するための情報である端末識別情報とを対応付けて記憶する記憶手段と、
前記発信側端末装置から前記呼出用Webページの送信の要求であって、当該要求を生成したWebページをインターネット上で識別するための情報である第2のページ識別情報を伴う要求を受信する受信手段と、
前記第1のページ識別情報と前記第2のページ識別情報とを照合するページ識別情報照合手段と
を備え、
前記呼出指示送信手段は、前記ページ識別情報照合手段による前記第1のページ識別情報と前記第2のページ識別情報の照合が成功した場合に限り、前記端末識別情報を用いて前記着信側端末装置に対し前記呼出指示を送信する
請求項1に記載のシステム。
【請求項37】
前記着信側端末装置は複数あり、
前記Webページ送信手段は、前記発信側端末装置からの要求に応じて、複数の前記着信側端末装置の各々に対する呼び出しの操作を受け付ける前記呼出用Webページを前記発信側端末装置に送信する
請求項1に記載のシステム。