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特開2023-39004法人設立支援装置、法人設立支援方法、法人設立支援システム、および法人設立支援プログラム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023039004
(43)【公開日】2023-03-20
(54)【発明の名称】法人設立支援装置、法人設立支援方法、法人設立支援システム、および法人設立支援プログラム
(51)【国際特許分類】
   G06Q 50/10 20120101AFI20230313BHJP
【FI】
G06Q50/10
【審査請求】未請求
【請求項の数】10
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021145923
(22)【出願日】2021-09-08
(71)【出願人】
【識別番号】516062352
【氏名又は名称】三共商事株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100166051
【弁理士】
【氏名又は名称】駒津 啓佑
(72)【発明者】
【氏名】田中 宏太郎
【テーマコード(参考)】
5L049
【Fターム(参考)】
5L049CC12
(57)【要約】
【課題】 法人を設立する場所が離れていても、その場にいながら簡便に法人を設立の手続から実働環境の整備までができる法人設立支援装置、法人設立支援方法、法人設立支援システム、および法人設立支援プログラムを提供することを目的とする。
【解決手段】 法人設立申込者200によって入力された法人設立情報に基づいて、法人登録に関する手続きを法人登録手続支援手段110が支援し、法人設立申込者200の要求に応じて法人が使用する業務施設、および業務施設に設備する業務設備を仮想空間上で業務施設情報提供手段120が立体表示させる。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
法人を設立する法人設立申込者の手続きを支援するための法人設立支援装置において、
前記法人設立申込者によって入力された法人設立情報に基づいて、法人登録に関する手続きを支援する法人登録手続支援手段と、
前記法人設立申込者の要求に応じて前記法人が使用する業務施設、および前記業務施設に設備する業務設備を仮想空間上で立体表示させる業務施設情報提供手段と、
を備えることを特徴とする法人設立支援装置。
【請求項2】
前記業務施設情報提供手段は、
前記業務施設を前記仮想空間上で立体表示させる立体業務施設情報を生成する立体業務施設情報生成部と、
前記立体業務施設情報生成部が生成した立体業務施設情報に関する文字情報を付加するための業務施設付加情報を生成する業務施設付加情報生成部と、
を備えることを特徴とする請求項1記載の法人設立支援装置。
【請求項3】
前記業務施設情報提供手段は、
前記立体業務施設情報生成部が生成した立体業務施設情報と同じ前記仮想空間上で設置する前記を前記仮想空間上で立体表示させる立体業務設備情報を生成する立体業務設備情報生成部と、
前記立体業務設備情報生成部が生成した立体業務設備情報に関する文字情報を付加するための業務設備付加情報を生成する業務設備付加情報生成部と、
を備えることを特徴とする請求項2記載の法人設立支援装置。
【請求項4】
前記立体業務施設情報生成部が生成する立体業務施設情報、および前記立体業務設備情報生成部が生成する立体業務設備情報は、
BIMモデルであること、
を特徴とする請求項3記載の法人設立支援装置。
【請求項5】
前記業務施設情報提供手段は、
前記業務施設の使用、および前記業務設備の設置に必要な施工スケジュールを生成する施工スケジュール情報生成部、
を特徴とする請求項3記載の法人設立支援装置。
【請求項6】
前記業務施設情報提供手段は、
前記業務施設の使用、および前記業務設備の設置に関わる契約情報を生成する契約情報生成部、
を備えることを特徴とする請求項3記載の法人設立支援装置。
【請求項7】
前記業務施設情報提供手段は、
前記業務施設に前記業務設備の設置する施工に関する指示情報を生成する施工指示情報生成部、
を備えることを特徴とする請求項3記載の法人設立支援装置。
【請求項8】
法人を設立する法人設立申込者の手続きを支援するための法人設立支援方法において、
前記法人設立申込者によって入力された法人設立情報に基づいて、法人登録に関する手続きを法人登録手続支援手段が支援するステップと、
前記法人設立申込者の要求に応じて前記法人が使用する業務施設、および前記業務施設に設備する業務設備を業務施設情報提供手段が仮想空間上で立体表示させるステップと、
を備えることを特徴とする法人設立支援方法。
【請求項9】
法人を設立する法人設立申込者の手続きを支援するための法人設立支援プログラムにおいて、
コンピュータを、
前記法人設立申込者によって入力された法人設立情報に基づいて、法人登録に関する手続きを支援する法人登録手続支援手段、
前記法人設立申込者の要求に応じて前記法人が使用する業務施設、および前記業務施設に設備する業務設備を仮想空間上で立体表示させる業務施設情報提供手段、
として機能させることを特徴とする法人設立支援プログラム。
【請求項10】
法人を設立する法人設立申込者の手続きを支援するための法人設立支援システムにおいて、
前記法人設立申込者によって入力された法人設立情報に基づいて、法人登録に関する手続きを支援する法人登録手続支援手段と、前記法人設立申込者の要求に応じて前記法人が使用する業務施設、および前記業務施設に設備する業務設備を仮想空間上で立体表示させる業務施設情報提供手段とを備えることを特徴とする法人設立支援装置と、
前記仮想空間を表示するための端末機器と、
を備えることを特徴とする法人設立支援システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、法人設立支援装置、法人設立支援方法、法人設立支援システム、および法人設立支援プログラムに関し、特に法人を設立する法人設立申込者の手続きを支援するための法人設立支援装置、法人設立支援方法、法人設立支援システム、および法人設立支援プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来から、会社を新たに設立するには様々な手続きが必要である。具体的には、公証人役場で定款の認証を受ける、法務局で代表印の提出および会社設立登記の申請をする、登記後に登記事項証明書を法務局に提出する、代表印印鑑証明書を取得する、さらに税務署、都道府県・市町村税事務所、年金事務所、労働基準監督署、公共職業安定所、健康保険組合などに会社設立届を提出する、などの手続きが必要である。他にも金融機関で法人口座を開設する手続きもある。
【0003】
このように、会社設立のためには、各種の機関に出向いて様々な手続きをすることが必要であり、会社を設立しようとする者にとって非常に手間がかかる問題がある。一方で近年では、官公庁などで取り扱われる書類の電子化が進められており、各種の手続きをインターネット上で行えるようになっている。そこで、会社設立のための諸手続きをネットワーク上で簡便に行うことが可能な会社設立支援システムが提供されている(たとえば、特許文献1参照)。
【0004】
具体的に、特許文献1で開示された会社設立支援システムでは、コンピュータネットワークに接続されたサーバーコンピュータにより構成された、会社設立手続きを支援するためのシステムであって、会社設立申込者の端末から、本店所在地、商号、資本金、会社目的、資本金払込銀行口座を含む会社概要が記載された申込書類と、会社設立発起人を含む会社設立関係者の連絡先アドレスとを受信する手段と、会社設立申込者の端末から、会社設立に必要な法定書類である会社設立必要書類を受信する手段と、コンピュータネットワークに接続された法務局のサーバーコンピュータが備える登記簿データベースを参照して、受信した商号と同一または類似の商号が本店所在地の同一市区町村内で登記されているか否かを判別する手段と、受信した商号と同一または類似の商号が本店所在地の同一市区町村内で登記されていなければ、受信した会社設立必要書類を会社設立関係者の夫々の連絡先アドレス宛に送信する、会社設立関係者の夫々の電子署名が付された会社設立必要書類を受信すると、資本金支払銀行口座に資本金を振り込むための処理を実行する、資本金払込銀行口座への資本金の入金を確認した資本金払込銀行から資本金保管証明書を受信する、電子署名が付された会社設立必要書類および資本金保管証明書を法務局のサーバーコンピュータへ送信する、処理を実行する手段と、を備えている。
【0005】
会社設立申込者の端末から、本店所在地、商号、資本金、会社目的、資本金払込銀行口座を含む会社概要が記載された申込書類と、会社設立発起人を含む会社設立関係者の連絡先アドレスとをサーバーコンピュータが受信し、会社設立申込者の端末から、会社設立に必要な法定書類である会社設立必要書類をサーバーコンピュータが受信し、コンピュータネットワークに接続された法務局のサーバーコンピュータが備える登記簿データベースを参照して、受信した商号と同一または類似の商号が本店所在地の同一市区町村内で登記されているか否かをサーバーコンピュータが判別し、サーバーコンピュータが受信した商号と同一または類似の商号が本店所在地の同一市区町村内で登記されていなければ、受信した会社設立必要書類を会社設立関係者の夫々の連絡先アドレス宛にサーバーコンピュータが送信し、会社設立関係者の夫々の電子署名が付された会社設立必要書類をサーバーコンピュータが受信し、資本金支払銀行口座に資本金を振り込むための処理をサーバーコンピュータが実行し、資本金払込銀行口座への資本金の入金を確認した資本金払込銀行から資本金保管証明書をサーバーコンピュータが受信し、電子署名が付された会社設立必要書類および資本金保管証明書を法務局のサーバーコンピュータへ送信する。
【0006】
これにより、会社設立発起人は、公証人役場、法務局、各種金融機関などへ出向いて各場所で煩雑な手続きを行うことなくなり、会社設立のための諸手続きをネットワーク上で行うことができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
【特許文献1】特開2002-41724号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
しかし、会社を設立するには、手続き上の書類を各機関に提出して申請するだけでは実働ができないという問題があった。
具体的には、上記のような書類を公証人役場、法務局、各種金融機関などに提出して手続きをする以外に、事務所、営業所、製造工場、店舗などに必要な業務施設の設計や建築工事、賃借物件の場合は物件の選定、及びこれらに係る仮契約が必要である。さらに業務施設を建築、選定したあとには、内装工事、機械設備や什器備品の選定などの手配が必要になる。
【0009】
会社設立のための諸手続きは、特許文献1で開示された会社設立支援システムを利用することで、簡便にネットワーク上で行うことが可能だが、業務施設の設計や建築、選定、内装工事、機械設備や什器備品の選定などの依頼をネットワーク上で行うことは難しい。なぜなら実際に目で見てみないと、業務施設の大きさや、空間を把握することが難しいからである。
【0010】
このため、業務施設の設計や建築、選定は、実際に目で見て、契約する業務施設の大きさ位置、向きなどを把握した上で、施設の効率性やデザインを考え、建築工事や内装工事の依頼をすることが一般的である。
【0011】
しかし、会社設立発起人の所在地と、会社を設立する業務施設の場所が遠方の場合には、業務施設の設計や建築、賃借物件の選定、およびこれらに係る仮契約や本契約、そして内装工事の契約や施工状況、機械設備の設置状況の確認など、業務施設で実働が可能な状況になるまでに、何度も現地に出向かなければならない。
【0012】
たとえば、北海道に住む会社設立発起人が沖縄県で会社を設立する場合には、業務施設の設計や建築、選定及び仮契約や本契約、施工状況や機械設備の設置状況の確認などのたびに、北海道から沖縄まで移動しなくてはならず、移動時間と交通費がかさんでしまう。ましてや海外で会社を設立しようとする場合には、業務施設の設計、建築、賃借物件の選定から、設立まで多くの時間と費用がかかってしまう。
ここで初期投資を抑えるために、現地確認などを怠ってしまうと、工場の生産ラインの不具合やオフィスの動線の非効率性などの問題が発生し、改修に費用がかさんでしまう問題もある。
【0013】
本発明はこのような点に鑑みてなされたものであり、法人を設立する場所が離れていても、その場にいながら簡便に法人を設立の手続から実働環境の整備までができる法人設立支援装置、法人設立支援方法、法人設立支援システム、および法人設立支援プログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0014】
本発明では上記問題を解決するために、法人を設立する法人設立申込者の手続きを支援するための法人設立支援装置において、前記法人設立申込者によって入力された法人設立情報に基づいて、法人登録に関する手続きを支援する法人登録手続支援手段と、前記法人設立申込者の要求に応じて前記法人が使用する業務施設、および前記業務設備する業務施設設備を仮想空間上で立体表示させる業務施設情報提供手段とを備えることを特徴とする法人設立支援装置が提供される。
【0015】
これにより、法人設立申込者によって入力された法人設立情報に基づいて、法人登録に関する手続きを法人登録手続支援手段が支援し、法人設立申込者の要求に応じて法人が使用する業務施設、および業務施設に設備する業務設備を仮想空間上で業務施設情報提供手段が立体表示させる。
【0016】
また、本発明では、法人を設立する法人設立申込者の手続きを支援するための法人設立支援方法において、前記法人設立申込者によって入力された法人設立情報に基づいて、法人登録に関する手続きを法人登録手続支援手段が支援するステップと、前記法人設立申込者の要求に応じて前記法人が使用する業務施設、および前記業務設備する業務施設設備を業務施設情報提供手段が仮想空間上で立体表示させるステップとを備えることを特徴とする法人設立支援方法が提供される。
【0017】
これにより、法人設立申込者によって入力された法人設立情報に基づいて、法人登録に関する手続きを法人登録手続支援手段が支援し、法人設立申込者の要求に応じて法人が使用する業務施設、および業務施設に設備する業務設備を仮想空間上で業務施設情報提供手段が立体表示させる。
【0018】
また、本発明では、法人を設立する法人設立申込者の手続きを支援するための法人設立支援プログラムにおいて、コンピュータを、前記法人設立申込者によって入力された法人設立情報に基づいて、法人登録に関する手続きを支援する法人登録手続支援手段、前記法人設立申込者の要求に応じて前記法人が使用する業務施設、および前記業務設備する業務施設設備を仮想空間上で立体表示させる業務施設情報提供手段として機能させることを特徴とする法人設立支援プログラムが提供される。
【0019】
これにより、法人設立申込者によって入力された法人設立情報に基づいて、法人登録に関する手続きを法人登録手続支援手段が支援し、法人設立申込者の要求に応じて法人が使用する業務施設、および業務施設に設備する業務設備を仮想空間上で業務施設情報提供手段が立体表示させる。
【0020】
また、本発明では、法人を設立する法人設立申込者の手続きを支援するための法人設立支援システムにおいて、前記法人設立申込者によって入力された法人設立情報に基づいて、法人登録に関する手続きを支援する法人登録手続支援手段と、前記法人設立申込者の要求に応じて前記法人が使用する業務施設、および前記業務設備する業務施設設備を仮想空間上で立体表示させる業務施設情報提供手段とを備えることを特徴とする法人設立支援装置と、前記仮想空間を表示するための端末機器とを備えることを特徴とする法人設立支援システムが提供される。
【0021】
これにより、法人設立申込者によって入力された法人設立情報に基づいて、法人登録に関する手続きを法人登録手続支援手段が支援し、法人設立申込者の要求に応じて法人が使用する業務施設、および業務施設に設備する業務設備を仮想空間上で業務施設情報提供手段が端末機器で立体表示させる。
【発明の効果】
【0022】
本発明の法人設立支援装置、法人設立支援方法、法人設立支援システム、および法人設立支援プログラムによれば、法人設立申込者によって入力された法人設立情報に基づいて、法人登録に関する手続きを法人登録手続支援手段が支援するので、法人登録に関する手続きが簡便に行うことができる。
【0023】
また、法人設立申込者の要求に応じて法人が使用する業務施設、および業務施設に設備する業務設備を仮想空間上で業務施設情報提供手段が立体表示させるので、手元の仮想空間上で業務施設の設計や選定、および業務設備の選定ができる。
【0024】
これにより、法人を設立する場所が離れていても、その場にいながら簡便に法人の設立する手続や、業務施設および業務設備の設計や選定ができる。
【図面の簡単な説明】
【0025】
図1】本実施の形態にかかる法人設立支援システム全体の構成を示すブロック図である。
図2】法人登録手続支援手段の詳細を示すブロック図である。
図3】業務施設情報提供手段の詳細を示すブロック図である。
図4】立体業務施設情報生成部の詳細を示すブロック図である。
図5】情報記憶手段の詳細を示すブロック図である。
図6】BIM設計情報記憶部の詳細を示すブロック図である。
図7】業務施設BIMモデル設計情報記憶部が記憶する業務施設BIMモデル設計情報のデータ構造例を示す図である。
図8】業務設備BIMモデル設計情報記憶部が記憶する業務設備BIMモデル設計情報のデータ構造例を示す図である。
図9】法人設立情報記憶部が記憶する法人設立情報のデータ構造例を示す図である。
図10】業務施設付加情報記憶部が記憶する業務施設付加情報のデータ構造例を示す図である。
図11】業務設備付加情報記憶部が記憶する業務設備付加情報のデータ構造例を示す図である。
図12】見積情報記憶部が記憶する見積情報および見積明細情報のデータ構造例を示す図である。
図13】施工スケジュール情報記憶部が記憶する施工スケジュール情報および施工スケジュール情報明細情報のデータ構造例を示す図である。
図14】施工指示情報記憶部が記憶する施工指示情報および施工指示情報明細情報のデータ構造例を示す図である。
図15】法人設立申込者が法人設立支援システムを利用するに際して法人設立申込者またはシステム提供者が端末機器を介して法人登録手続を指示する指示情報を入力してから処理が行われて情報が出力されるまでの処理を示すフローチャートある。
図16】法人設立申込者が法人設立支援システムを利用するに際して法人設立申込者またはシステム提供者が端末機器を介して法人設立申込者が要求した情報を出力させるための指示情報を入力してから、要求された情報が出力されるまでの処理を示すフローチャートある。
図17】端末機器で表示される業務施設情報画面において、立体業務施設情報として業務設備が設置される前の業務施設構造物が表示された表示画面の一例を示す図である。
図18】端末機器で表示される業務施設情報画面において、立体業務施設情報として業務設備が設置された状態の業務施設構造物が表示された表示画面の一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0026】
以下、本発明の実施の形態を、図面を参照して詳細に説明する。
図1は、本実施の形態にかかる法人設立支援システム全体の構成を示すブロック図である。
【0027】
本実施の形態の法人設立支援システム1000は、たとえば国内で遠方の地域で会社や事業所などを設立したり、海外などに会社や支店を設立したりなど、遠隔地で法人設立の手続きをしたりする際に、後述する法人設立を申し込む法人設立申込者200が、わざわざ現地に行くことなく、または、現地での手続きを軽減することで、法人の設立に関する手続きを簡便に行うことができるシステムである。
【0028】
図1に示すように、法人設立支援システム1000は、法人設立支援装置100と、法人の設立を申し込む法人設立申込者200が操作する端末機器210とが、たとえばインターネットなどのネットワーク300を介して接続されて互いに情報が通信される。
【0029】
またネットワーク300には、法人を設立するための手続きに必要な法務局400が有する法務局サーバ410や、公証人役場500が有する公証人役場サーバ510、決済機関600が有する決済機関サーバ610、施工業者700が有する施工業者サーバ710などが接続されている。
【0030】
端末機器210の例としては、ネットワーク300に接続して情報の通信が可能な携帯電話やスマートフォン、タブレット、パーソナルコンピュータなどが挙げられ、端末機器210は法人設立申込者200が操作するだけでなく、法人設立支援システム1000のシステム提供者が操作することもできる。
【0031】
法人設立支援装置100は、法人登録手続支援手段110、業務施設情報提供手段120、および情報記憶手段130を供えている。
なお、本実施の形態における業務施設とは、事務所や営業所などのオフィス、製造工場、倉庫、店舗など社会生活で業務を営む際に利用する構造物のことをいう。また業務設備とは、これらの業務施設に設置される内装設備、什器備品、機械設備などの設備のことをいう。
【0032】
法人登録手続支援手段110は、業務施設情報提供手段120、情報記憶手段130、およびネットワーク300に接続されており、法人設立申込者200が端末機器210を介して入力した法人設立に関する法人設立情報に基づいて、法人登録手続きの支援をするためのものである。
【0033】
具体的に法人登録手続支援手段110は、法人設立申込者200が端末機器210を介して入力した法人設立情報に基づいて、法務局サーバ410にアクセスし、商号調査を行い、商号登記に関する手続きや申請を行うことができる。
【0034】
また法人登録手続支援手段110は、法人設立申込者200が端末機器210を介して入力した法人設立情報に基づいて、公証人役場サーバ510にアクセスし、法人設立情報に含まれる定款情報を公証人役場サーバ510に送信して認証を受けることができる。
【0035】
また法人登録手続支援手段110は、法人設立申込者200が端末機器210を介して入力した法人設立情報に基づいて、決済機関サーバ610にアクセスし、銀行口座の開設や資本金の払込手続きを行い、資本金の支払証明書を法務局サーバ410にアクセスして送信することができる。
【0036】
法人設立支援システム1000は、法人登録手続支援手段110を備えることで、法人設立のために必要な諸手続きをネットワーク300上で行うことができる。すなわち、法人を設立する場所が離れていても、その場で簡便に法人設立の手続きをすることができる。
【0037】
この他、法人登録手続支援手段110は、ネットワーク300を介して法務局サーバ410、公証人役場サーバ510、または決済機関サーバ610にアクセスして情報を送受信するだけでなく、法人設立申込者200が端末機器210を介して入力した法人設立情報に基づいて、手続きに必要な書類等を作成しプリンタなどの出力装置を介して出力し、メールやFAXなどの情報送信手段を利用して手続きに必要な情報を、法務局400や公証人役場500、決済機関600などの各機関に送信することもできる。あるいは印刷した書類を郵送手段で各機関に送信してもよい。
【0038】
これにより、各機関で手続きに必要な書類を作成する際に、情報を重複して記載する作業が不要になる。すなわち、法人を設立する場所が離れていても、その場で簡便に法人設立の手続きをすることができる。
【0039】
業務施設情報提供手段120は、法人登録手続支援手段110、情報記憶手段130、およびネットワーク300に接続されており、法人設立申込者200が端末機器210を介して入力した法人を設立するために必要な業務施設に関する情報である業務施設情報や、業務施設に設置する設備に関する情報である業務設備情報に基づいて、それらの詳細情報を、端末機器210を介して法人設立申込者200に提供するためのものである。
【0040】
具体的に、業務施設情報提供手段120は、法人設立申込者200が有する端末機器210に対して、仮想空間上で業務施設を立体表示させた情報や、その仮想空間上で立体表示させた業務施設に業務設備を設置した様子を表示させる。
【0041】
また法人設立申込者200が端末機器210を介して入力する指示に基づいて、見積情報を生成したり、施工スケジュールを生成したり、業務施設の契約情報を生成したり、施工業者700に施工を指示するための施工指示情報を生成したりすることができる。
【0042】
この業務施設情報提供手段120を備えることで、業務施設の施工を施した状況を仮想空間上で提供することができる。すなわち、法人設立申込者200に対して施工後の状況を迅速に提供することができる。また業務施設や業務設備の変更も容易に仮想空間上で行うことができるため、法人を設立する現地に出向いて業務施設の設計や選定、確認作業などを行う手間を軽減することができる。
【0043】
情報記憶手段130は、法人登録手続支援手段110、および業務施設情報提供手段120に接続されており、法人登録手続支援手段110、および業務施設情報提供手段120に必要な様々な情報を記憶するための記憶媒体である。また情報記憶手段130には、コンピュータを法人登録手続支援手段110、および業務施設情報提供手段120として機能させるためのプログラムを記憶することができる。
【0044】
さらに情報記憶手段130は、法務局サーバ410や公証人役場サーバ510、または決済機関サーバ610にアクセスするために必要な情報であるアクセス情報をあらかじめ記憶しておくことができる。
【0045】
本実施の形態の法人設立支援システム1000を利用することで、法人設立申込者200は、その場にいながら、手持ちの端末機器210に表示される仮想空間上で、立体表示させた業務施設や業務設備を観ながら、業務施設の選定や業務設備の設計や選定をすることができる。
【0046】
以上のように、法人設立支援システム1000は、法人登録手続支援手段110および業務施設情報提供手段120を備えることで、法人設立申込者200が海外のように離れた場所で法人を設立する場合であっても、日本にいながら簡便に法人設立の諸手続きから業務施設の設営までの手続きをすることができる。
【0047】
なお、法人登録手続支援手段110は上記のほか、外国で法人設立をする際に必要な手続きを支援する機能を備えることもできる。具体的には、事業ライセンスの決定を支援するための機能、外務省等への登録を支援するための機能、会社印の作成を支援するための機能、法人を設立する国の税制度に必要な税コードの登録を支援するための機能、駐在者の在留および労働許可申請を支援するための機能、国税庁への登録を支援するための機能などを備えることができる。
この他、税務署、都道府県・市町村税事務所、年金事務所、労働基準監督署、公共職業安定所、健康保険組合などで行う手続きを支援するための機能を備えることもできる。
【0048】
これらの機能は、あらかじめ法人設立申込者200が端末機器210を介して必要な情報を法人設立支援装置100に入力し、その法人設立支援装置100に入力された法人設立情報に基づいて、データの送受信や書類の作成が行われる。
【0049】
図2は、法人登録手続支援手段の詳細を示すブロック図である。
図2に示すように、法人登録手続支援手段110は、法人設立情報受付部111、登記手続支援部112、定款手続支援部113、決済機関手続支援部114、および法人設立情報出力部115を備えている。
【0050】
法人設立情報受付部111は、法人設立申込者200が端末機器210を介して入力した法人設立情報を受け付けるためのものであって、登記手続支援部112、定款手続支援部113、決済機関手続支援部114、および法人設立情報出力部115に接続されている。
【0051】
また法人設立情報受付部111は、登記手続支援部112、定款手続支援部113、および決済機関手続支援部114に対して手続きをするための指示情報を受け付けることができ、受け付けた指示情報の内容によって、接続された登記手続支援部112、定款手続支援部113、および決済機関手続支援部114に対して指示情報を送信することができる。
【0052】
また法人登録手続支援手段110は情報記憶手段130およびネットワーク300に接続されており、法人設立情報受付部111が受け付けた法人設立情報は、法人登録手続支援手段110に接続された情報記憶手段130に記憶される。
【0053】
登記手続支援部112は、法人設立申込者200が端末機器210を介して入力した法人設立情報が有する登記情報に基づいて、法務局400で登記する手続きの支援をするための処理を行うものであって、法人設立情報受付部111、定款手続支援部113、決済機関手続支援部114、および法人設立情報出力部115に接続されている。
【0054】
また法人登録手続支援手段110は情報記憶手段130およびネットワーク300に接続されており、情報記憶手段130に記憶された法人設立情報および法務局サーバ410にアクセスするために必要な情報であるアクセス情報に基づいて、登記手続支援部112が法務局サーバ410に法人設立情報出力部115を介してアクセスし、商号調査を行い、商号登記に関する手続きや申請を行う。
【0055】
定款手続支援部113は、法人設立申込者200が端末機器210を介して入力した法人設立情報が有する定款情報に基づいて、公証人役場500で定款の認証を受けるための処理を行うものであって法人設立情報受付部111、登記手続支援部112、決済機関手続支援部114、および法人設立情報出力部115に接続されている。
【0056】
また法人登録手続支援手段110は情報記憶手段130およびネットワーク300に接続されており、情報記憶手段130に記憶された法人設立情報が有する定款情報、および公証人役場サーバ510にアクセスするために必要な情報であるアクセス情報に基づいて、定款手続支援部113が公証人役場サーバ510に法人設立情報出力部115を介してアクセスし、定款情報を送信して認証を受ける。
【0057】
決済機関手続支援部114は、法人設立申込者200が端末機器210を介して入力した法人設立情報が有する決済機関情報に基づいて、決済機関600で銀行口座の開設や資本金の払込手続きをするため、また法務局400に資本金の支払証明書を送信するための処理を行うものであって、法人設立情報受付部111、登記手続支援部112、定款手続支援部113、および法人設立情報出力部115に接続されている。
【0058】
また法人登録手続支援手段110は情報記憶手段130およびネットワーク300に接続されており、情報記憶手段130に記憶された法人設立情報が有する決済機関情報、および決済機関サーバ610や法務局サーバ410にアクセスするために必要な情報であるアクセス情報に基づいて、決済機関手続支援部114が決済機関サーバ610や法務局サーバ410に法人設立情報出力部115を介してアクセスし、銀行口座の開設や資本金の払込手続き、資本金の支払証明書を送信する。
【0059】
法人設立情報出力部115は、登記手続支援部112、定款手続支援部113、および決済機関手続支援部114が処理した情報を出力するためのものであって、法人設立情報受付部111、登記手続支援部112、定款手続支援部113、および決済機関手続支援部114に接続されている。
【0060】
また法人登録手続支援手段110はネットワーク300に接続されており、登記手続支援部112、定款手続支援部113、および決済機関手続支援部114が処理した情報を、法人設立情報出力部115およびネットワーク300を介して法務局サーバ410や公証人役場サーバ510、または決済機関サーバ610にアクセスし、必要な情報を出力して送信する。
【0061】
図3は、業務施設情報提供手段の詳細を示すブロック図である。
図3に示すように、業務施設情報提供手段120は、指示情報受付部121、立体業務施設情報生成部122、見積情報生成部123、施工スケジュール情報生成部124、契約情報生成部125、施工指示情報生成部126、および業務施設情報出力部127を備えている。
【0062】
指示情報受付部121は、法人設立申込者200が端末機器210を介して入力した指示情報を受け付けるためのものであって、立体業務施設情報生成部122、見積情報生成部123、施工スケジュール情報生成部124、契約情報生成部125、施工指示情報生成部126、および業務施設情報出力部127に接続されている。
【0063】
また業務施設情報提供手段120は情報記憶手段130およびネットワーク300に接続されており、指示情報受付部121が受け付けた指示情報は、業務施設情報提供手段120に接続された情報記憶手段130に記憶される。
【0064】
ここで法人設立申込者200が端末機器210を介して入力した指示情報の例としては、特定の業務施設を仮想空間上で立体表示させるための指示、特定の業務設備を仮想空間上の業務施設に設置するための指示、見積を生成させるための指示、施工スケジュールを生成させるための指示、施工業者などに施工を依頼するための施工指示情報を生成するための指示などが挙げられる。
【0065】
指示情報受付部121は受け付けた指示情報の内容を判断し、指示情報の内容によって、接続された立体業務施設情報生成部122、見積情報生成部123、施工スケジュール情報生成部124、契約情報生成部125、または施工指示情報生成部126に対して指示情報を送信することができる。
【0066】
立体業務施設情報生成部122は、法人設立申込者200が端末機器210を介して入力し、指示情報受付部121を介して受け付けた特定の業務施設を仮想空間上で立体表示させるための指示情報に基づいて、特定の業務施設や特定の業務施設に設置される業務設備を仮想空間上で立体表示させるための立体業務施設表示情報や立体業務設備表示情報を生成するためのものであって、指示情報受付部121、見積情報生成部123、施工スケジュール情報生成部124、契約情報生成部125、施工指示情報生成部126、および業務施設情報出力部127に接続されている。
【0067】
また業務施設情報提供手段120は情報記憶手段130およびネットワーク300に接続されており、立体業務施設情報生成部122が情報記憶手段130に記憶された特定の業務施設または業務設備を仮想空間上で立体表示させるための情報に基づいて、立体業務施設表示情報または立体業務設備情報を生成し、業務施設情報出力部127を介して特定の業務施設が立体表示された仮想空間を端末機器210に表示させる。
【0068】
見積情報生成部123は、法人設立申込者200が端末機器210を介して入力し、指示情報受付部121を介して受け付けた業務施設や業務設備を特定して見積金額を生成する指示情報に基づいて、見積情報を生成するためのものであって、指示情報受付部121、立体業務施設情報生成部122、施工スケジュール情報生成部124、契約情報生成部125、施工指示情報生成部126、および業務施設情報出力部127に接続されている。
【0069】
また業務施設情報提供手段120は情報記憶手段130およびネットワーク300に接続されており、見積情報生成部123が情報記憶手段130に記憶された特定の業務施設を契約するために必要な見積情報や、特定の業務施設に業務設備を設置した場合の見積情報に基づいて見積情報を生成し、業務施設情報出力部127を介して見積情報を端末機器210に表示させる。また見積情報生成部123が生成した見積情報は、情報記憶手段130に記憶させることができる。
【0070】
施工スケジュール情報生成部124は、法人設立申込者200が端末機器210を介して入力した業務施設や業務設備を特定して施工スケジュールを生成する指示情報や、法人設立申込者200が希望する納期などの指示情報に基づいて、施工を行うスケジュールである施工スケジュール情報を生成するためのものであって、指示情報受付部121、立体業務施設情報生成部122、見積情報生成部123、契約情報生成部125、施工指示情報生成部126、および業務施設情報出力部127に接続されている。
【0071】
また業務施設情報提供手段120は情報記憶手段130およびネットワーク300に接続されており、施工スケジュール情報生成部124が情報記憶手段130に記憶された特定の業務施設を建築、契約するために必要なスケジュール情報や、特定の業務施設に業務設備を設置した場合のスケジュール情報に基づいて施工スケジュール情報を生成し、業務施設情報出力部127を介して施工スケジュール情報を端末機器210に表示させる。また施工スケジュール情報生成部124が生成した施工スケジュール情報は、情報記憶手段130に記憶させることができる。
【0072】
契約情報生成部125は、法人設立申込者200が端末機器210を介して入力した特定の業務施設を建築、契約する情報や、特定の業務施設に設置する業務設備の情報、法人設立申込者200が希望する納期などに基づいて、締結する契約情報を生成するためのものであって、指示情報受付部121、立体業務施設情報生成部122、見積情報生成部123、施工スケジュール情報生成部124、施工指示情報生成部126、および業務施設情報出力部127に接続されている。
【0073】
また業務施設情報提供手段120は情報記憶手段130およびネットワーク300に接続されており、契約情報生成部125が情報記憶手段130に記憶された特定の業務施設を契約するために必要な工事請負契約や売買契約、賃貸借契約、または重要事項説明などの契約情報や、特定の業務施設に業務設備を設置するために必要な工事請負契約や売買契約、賃借契約などの契約情報を生成し、業務施設情報出力部127を介して契約情報生成部125が生成した契約情報を端末機器210に表示させる。また契約情報生成部125が生成した契約情報は、情報記憶手段130に記憶させることができる。
【0074】
施工指示情報生成部126は、法人設立申込者200またはシステム提供者が端末機器210を介して入力した特定の業務施設を契約する情報や、特定の業務施設に設置する業務設備の情報、法人設立申込者200が希望する納期などに基づいて、施工を指示するための施工指示情報を生成するためのものであって、指示情報受付部121、立体業務施設情報生成部122、見積情報生成部123、施工スケジュール情報生成部124、契約情報生成部125、および業務施設情報出力部127に接続されている。
【0075】
また業務施設情報提供手段120は情報記憶手段130およびネットワーク300に接続されており、施工指示情報生成部126が情報記憶手段130に記憶された特定の業務施設に業務設備を設置するために必要な業者情報、納期情報、施工図面などの施工指示情報を生成し、業務施設情報出力部127を介して端末機器210や施工業者700が有する施工業者サーバ710に施工指示情報を表示または送信する。また施工指示情報生成部126が生成した契約情報は、情報記憶手段130に記憶させることができる。
【0076】
業務施設情報出力部127は、指示情報受付部121、立体業務施設情報生成部122、見積情報生成部123、施工スケジュール情報生成部124、契約情報生成部125、および施工指示情報生成部126が処理した情報を出力するためのものであって、指示情報受付部121、立体業務施設情報生成部122、見積情報生成部123、施工スケジュール情報生成部124、契約情報生成部125、および施工指示情報生成部126に接続されている。
【0077】
また業務施設情報提供手段120はネットワーク300に接続されており、指示情報受付部121、立体業務施設情報生成部122、見積情報生成部123、施工スケジュール情報生成部124、契約情報生成部125、および施工指示情報生成部126が処理した情報を、業務施設情報出力部127およびネットワーク300を介して端末機器210や施工業者700が有する施工業者サーバ710にアクセスし、必要な情報を出力して送信する。
【0078】
図4は、立体業務施設情報生成部の詳細を示すブロック図である。
図4に示すように、立体業務施設情報生成部122は、業務施設BIM(Building Information Modeling)モデル設計部122A、および業務設備BIMモデル設計部122Bを備えている。
【0079】
業務施設BIMモデル設計部122Aは、あらかじめ情報記憶手段130に記憶された業務施設構造物の図面や写真などの2Dデータから構築された立体デジタルモデル情報に基づいて、仮想空間上で特定の業務施設を立体表示させる設計を行うためのものであって、業務設備BIMモデル設計部122Bに接続されている。
【0080】
業務施設BIMモデル設計部122Aが設計する立体デジタルモデルには、業務施設構造物の長さや色、素材などのあらゆるデータを紐付けることができる。これにより、図面や写真などの2D情報では表現することが困難な業務施設の立体的な構造を、視覚的に端末機器210を介して法人設立申込者200に提供することができる。
【0081】
また業務施設BIMモデル設計部122Aは、業務施設BIMモデルに付加する業務施設に関する文字情報である業務施設付加情報を生成する業務施設付加情報生成部122A1を備えることができる。業務施設付加情報の例としては、業務施設の所在地、賃料、管理費、面積、築年数などの文字情報が挙げられる。
【0082】
業務設備BIMモデル設計部122Bは、あらかじめ情報記憶手段130に記憶された業務設備の図面や写真などの2Dデータから構築された立体デジタルモデル情報に基づいて、仮想空間上で特定の業務設備を立体表示させる設計を行うためのものであって、業務施設BIMモデル設計部122Aに接続されている。
【0083】
業務設備BIMモデル設計部122Bが設計する立体デジタルモデルには、業務設備の長さや色、素材などのあらゆるデータを紐付けることができる。これにより、図面や写真などの2D情報では表現することが困難な業務設備の立体的な構造を、視覚的に端末機器210を介して法人設立申込者200に提供することができる。
【0084】
また業務設備BIMモデル設計部122Bは、業務設備BIMモデルに付加する業務設備に関する文字情報である業務設備付加情報を生成する業務設備付加情報生成部122B1を備えることができる。業務設備付加情報の例としては、業務設備の大きさ、材質、色、製造元などの文字情報が挙げられる。
【0085】
このように立体業務施設情報生成部122は、業務施設BIMモデル設計部122Aおよび業務設備BIMモデル設計部122Bを備えることで、仮想空間上で特定の業務施設に特定の業務設備を設置した立体的かつ視覚的な情報を端末機器210を介して法人設立申込者200に提供することができる。
【0086】
法人設立申込者200のイメージと端末機器210に表示された仮想空間上の業務施設情報とが異なっていた場合、端末機器210により業務施設を変更する指示や、業務設備を変更する指示情報を法人設立支援装置100に入力することで、業務施設BIMモデル設計部122Aおよび業務設備BIMモデル設計部122Bがあらたに変更指示後の業務施設および業務設備の立体的な構造を設計する。これにより、法人設立申込者200のイメージするものに近い状態の業務設備が設置された業務施設を仮想空間上で迅速に法人設立申込者200に提供することができる。
【0087】
これにより、施工後の業務施設を仮想空間上で立体的かつ視覚的に法人設立申込者200が把握することができ、さらに仮想空間上で把握できた業務施設の内容で賃借契約や工事請負契約などを行うことができる。すなわち法人を設立する場所が離れていても、その場にいながら業務施設の設計や選定を短期間かつ簡便に、さらに法人設立申込者200のイメージするものに近い状態で業務施設を設立することができる。
【0088】
図5は、情報記憶手段の詳細を示すブロック図である。
図5に示すように、情報記憶手段130は、BIM設計情報記憶部131、法人設立情報記憶部132、業務施設付加情報記憶部133、業務設備付加情報記憶部134、見積情報記憶部135、施工スケジュール情報記憶部136、および施工指示情報記憶部137を備えている。
【0089】
BIM設計情報記憶部131は、業務施設構造物や業務設備の図面や写真などの2Dデータから構築された立体デジタルモデル情報を記憶するためのものである。BIM設計情報記憶部131に記憶されるBIM設計情報は、システム提供者などが端末機器210を利用してあらかじめ入力された情報である。
【0090】
法人設立情報記憶部132は、法人設立申込者200が端末機器210を介して入力した法人設立に関する法人設立情報を記憶するためのものである。
業務施設付加情報記憶部133は、業務施設BIMモデルに付加する業務施設に関する文字情報である業務施設付加情報を記憶するためのものである。
業務設備付加情報記憶部134は、業務設備BIMモデルに付加する業務設備に関する文字情報である業務設備付加情報を記憶するためのものである。
【0091】
見積情報記憶部135は、法人設立申込者200が特定した業務施設や業務設備における見積金額に関する情報である見積情報を記憶するためのものである。
施工スケジュール情報記憶部136は、法人設立申込者200が特定した業務施設を建築、賃借するために必要なスケジュール情報や、法人設立申込者200が特定した業務施設に業務設備を設置した場合のスケジュール情報である施工スケジュール情報を記憶するためのものである。
【0092】
施工指示情報記憶部137は、法人設立申込者200が特定した業務施設に関する情報や、法人設立申込者200が特定した業務施設に設置する業務設備の情報、法人設立申込者200が希望する納期などに基づいて、施工を指示するための情報である施工指示情報を記憶するためのものである。
【0093】
図6は、BIM設計情報記憶部の詳細を示すブロック図である。
図6に示すように、BIM設計情報記憶部131は、業務施設BIMモデル設計情報記憶部131Aおよび業務設備BIMモデル設計情報記憶部131Bを備えている。
【0094】
業務施設BIMモデル設計情報記憶部131Aは、業務施設構造物の図面や写真などの2Dデータから構築された立体デジタルモデル情報を記憶するためのものである。
業務設備BIMモデル設計情報記憶部131Bは、業務設備の図面や写真などの2Dデータから構築された立体デジタルモデル情報を記憶するためのものである。
【0095】
図7は、業務施設BIMモデル設計情報記憶部が記憶する業務施設BIMモデル設計情報のデータ構造例を示す図である。
図7に示すように、業務施設BIMモデル設計情報には、業務施設BIMモデルID(identification)欄、業務施設ID欄、および業務施設BIMデータ欄の各欄が設けられている。
【0096】
「業務施設BIMモデルID」の欄には、業務施設BIMモデル設計情報を識別するための識別情報である業務施設BIMモデル設計情報固有の文字情報が設定されている。
「業務施設ID」の欄には、法人設立申込者200が選択する業務施設を識別するための識別情報である業務施設固有の文字情報が設定されている。
【0097】
また業務施設BIMモデル設計情報記憶部131Aに記憶された業務施設BIMモデル設計情報の「業務施設ID」は、業務施設付加情報記憶部133に記憶された業務施設付加情報の「業務施設ID」に関連づけられている。
【0098】
「業務施設BIMデータ」の欄には、業務施設構造物の図面や写真などの2Dデータから構築された立体デジタルモデル情報であるBIMデータファイルが記憶されている。
業務施設BIMモデル設計情報記憶部131Aが記憶する業務施設BIMモデル設計情報は具体的に、業務施設BIMモデルIDが「BT001」であり、業務施設IDが「T001」であり、業務施設BIMデータが「業務施設BIMデータファイル001」である、という情報が記憶されている。
【0099】
図8は、業務設備BIMモデル設計情報記憶部が記憶する業務設備BIMモデル設計情報のデータ構造例を示す図である。
図8に示すように、業務設備BIMモデル設計情報には、業務設備BIMモデルID欄、業務設備ID欄、および業務設備BIMデータ欄の各欄が設けられている。
【0100】
「業務設備BIMモデルID」の欄には、業務設備BIMモデル設計情報を識別するための識別情報である業務設備BIMモデル設計情報固有の文字情報が設定されている。
【0101】
「業務設備ID」の欄には、法人設立申込者200が選択する業務設備を識別するための識別情報である業務設備固有の文字情報が設定されている。
また業務設備BIMモデル設計情報記憶部131Bに記憶された業務設備BIMモデル設計情報の「業務設備ID」は、業務設備付加情報記憶部134に記憶された業務設備付加情報の「業務設備ID」に関連づけられている。
【0102】
「業務設備BIMデータ」の欄には、業務設備の図面や写真などの2Dデータから構築された立体デジタルモデル情報であるBIMデータファイルが記憶されている。
業務設備BIMモデル設計情報記憶部131Bが記憶する業務設備BIMモデル設計情報は具体的に、業務設備BIMモデルIDが「BB001」であり、業務設備IDが「B001」であり、業務設備BIMデータが「業務設備BIMデータファイル001」である、という情報が記憶されている。
【0103】
図9は、法人設立情報記憶部が記憶する法人設立情報のデータ構造例を示す図である。
図9に示すように、法人ID欄、法人名欄、法人番号欄、登記情報欄、定款情報欄、決済機関情報欄の各欄が設けられている。
【0104】
「法人ID」の欄には、法人設立申込者200が設立を申し込む法人の法人設立情報を識別するための識別情報である法人設立情報固有の文字情報が設定されている。
「法人名」の欄には、法人設立申込者200が設立を申し込む法人の商号である法人名の文字情報が記憶されている。
【0105】
「法人番号」の欄には、法人設立申込者200が設立を申し込む法人が国税庁より通知される法人を識別するための番号である法人番号の文字情報が記憶されている。
「登記情報」の欄には、法人設立申込者200が設立を申し込む法人が法務局400に登記する際に必要な情報が、たとえばテキストデータとして記憶されている。この他、法務局サーバ410にアクセスするための情報を記憶することもできる。
【0106】
「定款情報」の欄には、法人設立申込者200が設立を申し込む法人が公証人役場500で認証を受ける際に必要な情報が、たとえばテキストデータとして記憶されている。この他、公証人役場サーバ510にアクセスするための情報を記憶することもできる。
【0107】
「決済機関情報」の欄には、法人設立申込者200が設立を申し込む法人が決済機関600で手続きする際に必要な情報が、たとえばテキストデータとして記憶されている。この他、決済機関サーバ610にアクセスするための情報を記憶することもできる。
【0108】
法人設立情報記憶部132が記憶する法人設立情報は具体的に、法人IDが「H001」であり、法人名が「AAAAA」であり、法人番号が「123456」であり、登記情報が「TXTファイル0001」であり、定款情報が「TXTファイル002」であり、決済機関情報が「TXTデータファイル003」である、という情報が記憶されている。
【0109】
図10は、業務施設付加情報記憶部が記憶する業務施設付加情報のデータ構造例を示す図である。
図10に示すように、業務施設ID欄、業務施設名欄、所在地欄、管理会社欄、担当者連絡先電話番号欄の各欄が設けられている。
【0110】
「業務施設ID」の欄には、法人設立申込者200が選定する業務施設に関する業務施設付加情報を識別するための識別情報である文字情報が設定されている。
「業務施設名」の欄には、法人設立申込者200が選定する業務施設の名称である業務施設名の文字情報が記憶されている。
【0111】
「所在地」の欄には、法人設立申込者200が選定する業務施設が存在する所在地の文字情報が記憶されている。
「管理会社」の欄には、法人設立申込者200が選定する業務施設を管理する管理会社の文字情報が記憶されている。
【0112】
「担当者」の欄には、法人設立申込者200が選定する業務施設を管理する管理会社の担当者の文字情報が記憶されている。
「連絡先電話番号」の欄には、法人設立申込者200が選定する業務施設を管理する管理会社の連絡先の電話番号の文字情報が記憶されている。
【0113】
業務施設付加情報記憶部133が記憶する業務施設付加情報は具体的に、業務施設IDが「T001」であり、業務施設名が「業務施設AAA」であり、所在地が「ベトナムメリン県…」であり、管理会社が「CCC社」であり、担当者が「グエン」であり、連絡先電話番号が「00-0000-0000」である、という情報が記憶されている。
【0114】
図11は、業務設備付加情報記憶部が記憶する業務設備付加情報のデータ構造例を示す図である。
図11に示すように、業務設備ID欄、業務設備名欄、材質欄、サイズ欄、仕入価格欄、販売価格欄、製造元欄、施工業者欄の各欄が設けられている。
【0115】
「業務設備ID」の欄には、法人設立申込者200が選定する業務設備に関する業務設備付加情報を識別するための識別情報である文字情報が設定されている。
「業務設備名」の欄には、法人設立申込者200が選定する業務設備の名称である業務設備名の文字情報が記憶されている。
【0116】
「材質」の欄には、法人設立申込者200が選定する業務設備の材質の文字情報が記憶されている。
「サイズ」の欄には、法人設立申込者200が選定する業務設備のサイズの文字情報が記憶されている。
【0117】
「仕入価格」の欄には、法人設立申込者200が選定する業務設備の仕入価格の文字情報が記憶されている。
「販売価格」の欄には、法人設立申込者200が選定する業務設備の販売価格の文字情報が記憶されている。
【0118】
「製造元」の欄には、法人設立申込者200が選定する業務設備を製造する製造元の文字情報が記憶されている。
「施工業者」の欄には、法人設立申込者200が選定する業務設備を業務施設に設置する施工業者の文字情報が記憶されている。
【0119】
業務設備付加情報記憶部134が記憶する業務設備付加情報は具体的に、業務設備IDが「B001」であり、業務設備名が「椅子」であり、材質が「木」であり、サイズが「幅460mm×奥行560mm×高さ820mm」であり、仕入価格が「70,000VND」であり、販売価格が「1,867,500VND」であり、製造元が「A社」であり、施工業者が「B社」である、という情報が記憶されている。
【0120】
図12は、見積情報記憶部が記憶する見積情報および見積明細情報のデータ構造例を示す図である。
図12に示すように、見積情報には、見積ID欄、見積明細ID欄、法人ID欄、見積合計額欄の各欄が設けられている。
【0121】
また、見積明細情報には、見積明細ID欄、業務設備ID欄、業務設備名欄、見積単価欄、数量欄、見積額欄の各欄が設けられている。
見積情報における「見積ID」の欄には、見積情報を識別するための識別情報である見積情報固有の文字情報が設定されている。
【0122】
見積情報における「見積明細ID」の欄には、見積明細情報を識別するための識別情報である見積明細情報固有の文字情報が設定されている。
また見積情報記憶部135に記憶された見積情報の「見積明細ID」は、見積情報記憶部135に記憶された見積明細情報の「見積明細ID」に関連づけられている。
【0123】
見積情報における「法人ID」の欄には、法人設立申込者200が設立を申し込む法人の法人設立情報を識別するための識別情報である法人設立情報固有の文字情報が設定されている。
【0124】
また見積情報記憶部135に記憶された見積情報の「法人ID」は、法人設立情報記憶部132に記憶された法人設立情報の「法人ID」に関連づけられている。
見積情報における「見積合計額」の欄には、法人設立申込者200が選定する業務設備における見積額の総合計額である見積合計額の文字情報が記憶されている。
【0125】
見積情報記憶部135が記憶する見積情報は具体的に、見積IDが「M001」であり、見積明細IDが「MM001」であり、法人IDが「H001」であり、見積合計額が「98,437,500VND」ある、という情報が記憶されている。
【0126】
また見積明細情報における「見積明細ID」の欄には、見積明細情報を識別するための識別情報である見積明細情報固有の文字情報が設定されている。
また見積情報記憶部135に記憶された見積明細情報の「見積明細ID」は、見積情報記憶部135に記憶された見積情報の「見積明細ID」に関連づけられている。
【0127】
見積明細情報における「業務設備ID」の欄には、法人設立申込者200が選択する業務設備を識別するための識別情報である業務設備固有の文字情報が設定されている。
【0128】
また見積情報記憶部135に記憶された見積明細情報の「業務設備ID」は、業務設備付加情報記憶部134に記憶された業務設備付加情報の「業務設備ID」、および業務設備BIMモデル設計情報記憶部131Bに記憶された業務設備BIMモデル設計情報の「業務設備ID」に関連づけられている。
【0129】
見積明細情報における「業務設備名」の欄には、法人設立申込者200が選定する業務設備の名称である業務設備名の文字情報が記憶されている。
見積明細情報における「見積単価」の欄には、法人設立申込者200が選定する業務設備の単価情報である見積単価の文字情報が記憶されている。
【0130】
見積明細情報における「数量」の欄には、法人設立申込者200が選定する業務設備の数量の文字情報が記憶されている。
見積明細情報における「見積額」の欄には、法人設立申込者200が選定する業務設備の見積単価に数量を乗じた額である見積額の文字情報が記憶されている。
【0131】
見積情報記憶部135が記憶する見積明細情報は具体的に、見明細積IDが「MM001」であり、業務設備IDが「B001」であり、業務設備名が「椅子」であり、見積単価が「1,867,500VND」あり、数量が「10」であり、見積額が「18,675,000VND」である、という情報が記憶されている。
【0132】
図13は、施工スケジュール情報記憶部が記憶する施工スケジュール情報および施工スケジュール情報明細情報のデータ構造例を示す図である。
図13に示すように、施工スケジュール情報には、施工スケジュールID欄、施工スケジュール明細ID欄、業務施設ID欄、引渡日欄の各欄が設けられている。
【0133】
また、施工スケジュール明細情報には、施工スケジュール明細ID欄、業務設備ID欄、業務設備名欄、発注日欄、数量欄、納期欄の各欄が設けられている。
施工スケジュール情報における「施工スケジュールID」の欄には、施工スケジュール情報を識別するための識別情報である施工スケジュール情報固有の文字情報が設定されている。
【0134】
施工スケジュール情報における「施工スケジュール明細ID」の欄には、施工スケジュール明細情報を識別するための識別情報である施工スケジュール明細情報固有の文字情報が設定されている。
【0135】
また施工スケジュール情報記憶部136に記憶された施工スケジュール情報の「施工スケジュール明細ID」は、施工スケジュール情報記憶部136に記憶された施工スケジュール明細情報の「施工スケジュール明細ID」に関連づけられている。
【0136】
施工スケジュール情報における「業務設備ID」の欄には、法人設立申込者200が選択する業務設備を識別するための識別情報である業務設備固有の文字情報が設定されている。
【0137】
また施工スケジュール情報記憶部136に記憶された施工スケジュール情報の「業務設備ID」は、業務設備付加情報記憶部134に記憶された業務設備付加情報の「業務設備ID」に関連づけられている。
【0138】
施工スケジュール情報における「引渡日」の欄には、法人設立申込者200が選定した業務施設に業務設備を設置した状態で引き渡す日である引渡日の文字情報が記憶されている。
【0139】
施工スケジュール情報記憶部136が記憶する施工スケジュール情報は具体的に、施工スケジュールIDが「SC001」であり、施工スケジュール明細IDが「SCM001」であり、業務施設IDが「T001」であり、引渡日が「2021/10/15」ある、という情報が記憶されている。
【0140】
また施工スケジュール明細情報における「施工スケジュール明細ID」の欄には、施工スケジュール明細情報を識別するための識別情報である施工スケジュール明細情報固有の文字情報が設定されている。
【0141】
また施工スケジュール情報記憶部136に記憶された施工スケジュール明細情報の「施工スケジュール明細ID」は、施工スケジュール情報記憶部136に記憶された施工スケジュール情報の「施工スケジュール明細ID」に関連づけられている。
【0142】
施工スケジュール明細情報における「業務設備ID」の欄には、法人設立申込者200が選択する業務設備を識別するための識別情報である業務設備固有の文字情報が設定されている。
【0143】
また施工スケジュール情報記憶部136に記憶された施工スケジュール明細情報の「業務設備ID」は、業務設備付加情報記憶部134に記憶された業務設備付加情報の「業務設備ID」に関連づけられている。
【0144】
施工スケジュール明細情報における「業務設備名」の欄には、法人設立申込者200が選定する業務設備の名称である業務設備名の文字情報が記憶されている。
施工スケジュール明細情報における「発注日」の欄には、法人設立申込者200が選定する業務設備を発注する日付である発注日の文字情報が記憶されている。
【0145】
施工スケジュール明細情報における「数量」の欄には、法人設立申込者200が施工を依頼する業務設備の数量の文字情報が記憶されている。
施工スケジュール明細情報における「納期」の欄には、法人設立申込者200が施工を依頼する業務設備を設置する期限である納期の文字情報が記憶されている。
【0146】
施工スケジュール情報記憶部136が記憶する施工スケジュール明細情報は具体的に、施工スケジュール細積IDが「SCM001」であり、業務設備IDが「B001」であり、業務設備名が「椅子」であり、発注日が「2021/08/30」であり、数量が「10」であり、納期が「2021/09/15」である、という情報が記憶されている。
【0147】
図14は、施工指示情報記憶部が記憶する施工指示情報および施工指示情報明細情報のデータ構造例を示す図である。
図14に示すように、施工指示情報には、施工指示ID欄、施工指示明細ID欄、施工業者欄、引渡日欄、図面情報欄の各欄が設けられている。
【0148】
また、施工指示明細情報には、施工指示明細ID欄、業務設備ID欄、業務設備名欄、発注単価欄、数量欄、発注額欄の各欄が設けられている。
施工指示情報における「施工指示ID」の欄には、施工指示情報を識別するための識別情報である施工指示情報固有の文字情報が設定されている。
【0149】
施工指示情報における「施工指示明細ID」の欄には、施工指示明細情報を識別するための識別情報である施工指示明細情報固有の文字情報が設定されている。
また施工指示情報記憶部137に記憶された施工指示情報の「施工指示明細ID」は、施工指示情報記憶部137に記憶された施工指示明細情報の「施工指示明細ID」に関連づけられている。
【0150】
施工指示情報における「施工業者」の欄には、法人設立申込者200が選定した業務施設に業務設備の設置を依頼する施工業者の文字情報が記憶されている。
施工指示情報における「引渡日」の欄には、法人設立申込者200が選定した業務施設に業務設備を設置した状態で引き渡す日である引渡日の文字情報が記憶されている。
【0151】
施工指示情報における「図面情報」の欄には、業務施設構造物の図面や、業務施設構造物に業務設備を設置する位置や向きを示す図面情報である図面データファイルが記憶されている。
【0152】
施工指示情報記憶部137が記憶する施工指示情報は具体的に、施工指示IDが「S001」であり、施工指示明細IDが「SM001」であり、施工業者が「B社」であり、引渡し日が「2021/08/01」であり、図面情報が「図面データファイル001」ある、という情報が記憶されている。
【0153】
また施工指示明細情報における「施工指示明細ID」の欄には、施工指示明細情報を識別するための識別情報である施工指示明細情報固有の文字情報が設定されている。
また施工指示情報記憶部137に記憶された施工指示明細情報の「施工指示明細ID」は、施工指示情報記憶部137に記憶された施工指示情報の「施工指示明細ID」に関連づけられている。
【0154】
施工指示明細情報における「業務設備ID」の欄には、法人設立申込者200が選択する業務設備を識別するための識別情報である業務設備固有の文字情報が設定されている。
【0155】
また施工指示情報記憶部137に記憶された施工指示明細情報の「業務設備ID」は、業務設備付加情報記憶部134に記憶された業務設備付加情報の「業務設備ID」に関連づけられている。
【0156】
施工指示明細情報における「業務設備名」の欄には、法人設立申込者200が選定する業務設備の名称である業務設備名の文字情報が記憶されている。
施工指示明細情報における「発注単価」の欄には、法人設立申込者200が選定する業務設備を発注する単価である発注単価の文字情報が記憶されている。
【0157】
施工指示明細情報における「数量」の欄には、法人設立申込者200が施工を依頼する業務設備の数量の文字情報が記憶されている。
施工指示明細情報における「発注額」の欄には、法人設立申込者200が選定する業務設備の発注単価に数量を乗じた額である発注額の文字情報が記憶されている。
【0158】
施工指示情報記憶部137が記憶する施工指示明細情報は具体的に、施工指示細積IDが「SM001」であり、業務設備IDが「B001」であり、業務設備名が「椅子」であり、発注単価が「70,000VND」あり、数量が「10」であり、発注額が「700,000VND」である、という情報が記憶されている。
【0159】
図15は、法人設立申込者が法人設立支援システムを利用するに際して法人設立申込者またはシステム提供者が端末機器を介して法人登録手続を指示する指示情報を入力してから処理が行われて情報が出力されるまでの処理を示すフローチャートある。以下、図15に示す処理をステップ番号に沿って説明する。なお、ここでは法人設立申込者200が法人設立に必要な法人設立情報は、あらかじめ法人設立支援装置100に入力されて記憶されているものとする。
【0160】
〔ステップS11〕
法人設立申込者200またはシステム提供者は、端末機器210を介して指示情報を入力する。具体的には、法人設立申込者200またはシステム提供者が法人登録手続を支援する指示情報を端末機器210に入力する。
【0161】
〔ステップS12〕
法人設立支援装置100は法人設立申込者200またはシステム提供者が端末機器210を介して入力された指示情報を受け付ける。具体的には、端末機器210を介して入力された法人登録手続を支援する指示情報を、法人設立支援装置100が備える法人設立情報受付部111が受け付ける。
【0162】
〔ステップS13〕
法人設立支援装置100は指示内容を判断する。具体的には、法人設立支援装置100が備える法人設立情報受付部111は、ステップS12で受け付けた指示情報の内容を判断する。
【0163】
受け付けた指示内容が登記手続の支援を指示する登記手続支援指示であると法人設立情報受付部111が判断したときは処理をステップS14に進め、受け付けた指示内容が定款の認証手続の支援を指示する定款手続支援指示であると法人設立情報受付部111が判断したときは処理をステップS15に進め、受け付けた指示内容が決済機関600の手続の支援を指示する定款手続支援指示であると法人設立情報受付部111が判断したときは処理をステップS16に進める。
【0164】
〔ステップS14〕
法人設立支援装置100は、登記手続支援処理を行う。具体的には、法人設立支援装置100が備える登記手続支援部112が登記手続に必要な処理を行う。
【0165】
〔ステップS15〕
法人設立支援装置100は、定款手続支援処理を行う。具体的には、法人設立支援装置100が備える定款手続支援部113が定款手続に必要な処理を行う。
【0166】
〔ステップS16〕
法人設立支援装置100は、決済機関手続支援処理を行う。具体的には、法人設立支援装置100が備える決済機関手続支援部114が決済機関手続に必要な処理を行う。
【0167】
〔ステップS17〕
法人設立支援装置100は情報を出力する。具体的には、ステップS14~ステップS16の処理を行う上で必要な情報を、法人設立支援装置100が備える法人設立情報出力部115が出力する。
【0168】
図16は、法人設立申込者が法人設立支援システムを利用するに際して法人設立申込者またはシステム提供者が端末機器を介して法人設立申込者が要求した情報を出力させるための指示情報を入力してから、要求された情報が出力されるまでの処理を示すフローチャートである。以下、図16に示す処理をステップ番号に沿って説明する。
【0169】
〔ステップS21〕
法人設立申込者200またはシステム提供者は、端末機器210を介して指示情報を入力する。具体的には、法人設立申込者200が要求した情報を出力させるための指示情報を、法人設立申込者200またはシステム提供者が端末機器210を介して入力する。
【0170】
なお、法人設立申込者200またはシステム提供者が入力する指示は、業務施設および業務設備を選定する指示だけでなく、業務施設または業務設備を端末機器210で表示する仮想空間上での向きや位置に関する情報を変更するものも含む。
【0171】
〔ステップS22〕
法人設立支援装置100は法人設立申込者200またはシステム提供者が端末機器210を介して指示情報を受け付ける。具体的には、端末機器210を介して入力された法人設立申込者200が要求した情報を出力させるための指示情報を、法人設立支援装置100が備える指示情報受付部121が受け付ける。
【0172】
〔ステップS23〕
法人設立支援装置100は指示内容を判断する。具体的には、法人設立支援装置100が備える指示情報受付部121は、ステップS12で受け付けた指示情報の内容を判断する。
【0173】
受け付けた指示内容が業務施設または業務設備に関する情報を生成する業務施設情報生成指示であると指示情報受付部121が判断したときは処理をステップS24~ステップS26に進め、受け付けた指示内容が契約情報を生成する指示である契約情報生成指示であると指示情報受付部121が判断したときは処理をステップS27に進め、受け付けた指示内容が施工指示情報を生成する指示である契約情報生成指示であると指示情報受付部121が判断したときは処理をステップS28に進める。
【0174】
〔ステップS24〕
法人設立支援装置100は立体業務施設情報を生成する。具体的には、ステップS22で指示情報受付部121が受け付けた業務施設および業務設備に関する情報に基づいて、法人設立支援装置100が備える立体業務施設情報生成部122が立体業務施設情報を生成する。
【0175】
〔ステップS25〕
法人設立支援装置100は見積情報を生成する。具体的には、ステップS22で指示情報受付部121が受け付けた業務施設および業務設備に関する情報に基づいて、法人設立支援装置100が備える見積情報生成部123が見積情報を生成する。
【0176】
〔ステップS26〕
法人設立支援装置100は施工スケジュール情報を生成する。具体的には、ステップS22で指示情報受付部121が受け付けた業務施設および業務設備に関する情報に基づいて、法人設立支援装置100が備える施工スケジュール情報生成部124が施工スケジュール情報を生成する。
【0177】
〔ステップS27〕
法人設立支援装置100は契約情報を生成する。具体的には、ステップS22で指示情報受付部121が受け付けた業務施設および業務設備に関する情報に基づいて、法人設立支援装置100が備える契約情報生成部125が契約情報を生成する。
【0178】
〔ステップS28〕
法人設立支援装置100は契約情報を生成する。具体的には、ステップS22で指示情報受付部121が受け付けた業務施設および業務設備に関する情報に基づいて、法人設立支援装置100が備える施工指示情報生成部126が施工指示情報を生成する。
【0179】
〔ステップS29〕
法人設立支援装置100は情報を出力する。具体的には、ステップS24で立体業務施設情報生成部122が生成した立体業務施設情報、ステップS25で見積情報生成部123が生成した見積情報、ステップS26で施工スケジュール情報生成部124が生成した施工スケジュール情報、ステップS27で契約情報生成部125が生成した契約情報、またはステップS28で施工指示情報生成部126が生成した施工指示情報を業務施設情報出力部127が出力する。
【0180】
〔ステップS30〕
端末機器210は、情報を表示する。具体的には、ステップS24で立体業務施設情報生成部122が生成した立体業務施設情報、ステップS25で見積情報生成部123が生成した見積情報、ステップS26で施工スケジュール情報生成部124が生成した施工スケジュール情報、ステップS27で契約情報生成部125が生成した契約情報、またはステップS28で施工指示情報生成部126が生成した施工指示情報を端末機器210が表示する。
【0181】
なお、ここでは法人設立支援装置100が生成した情報を端末機器210が表示する例で示したが、ステップS29で業務施設情報出力部127が出力した情報を、たとえばプリンタなど、ここでは図示しない出力装置で出力することもできる。
【0182】
具体的には、ステップS24で立体業務施設情報生成部122が生成した立体業務施設情報を立体業務施設画像として、ステップS25で見積情報生成部123が生成した見積情報を見積書として、ステップS26で施工スケジュール情報生成部124が生成した施工スケジュール情報を施工スケジュール表として、ステップS27で契約情報生成部125が生成した契約情報を契約書として、またはステップS28で施工指示情報生成部126が生成した施工指示情報を施工指示書として出力装置が出力することもできる。
【0183】
図17は、端末機器で表示される業務施設情報画面において、立体業務施設情報として業務設備が設置される前の業務施設構造物が表示された表示画面の一例を示す図である。
【0184】
図17に示すように、端末機器210で表示される業務施設情報表示画面220は、業務施設BIMモデル設計情報表示欄221、業務施設付加情報表示欄222、業務設備BIMモデル設計情報表示欄223、業務設備付加情報表示欄224、見積情報表示欄225、および施工スケジュール情報表示欄226を備えている。
【0185】
業務施設BIMモデル設計情報表示欄221は、法人設立申込者200が選定した業務施設情報に基づいて、立体業務施設情報生成部122が生成した立体業務施設情報が表示される欄である。
【0186】
立体業務施設情報生成部122が生成した立体業務施設情報は、業務施設BIMモデル設計部122Aが設計したBIMモデルである。法人設立申込者200は、たとえば端末機器210に表示された業務施設BIMモデル設計情報表示欄221のうち、任意のポイントをドラッグ、フリック、スワイプなどの操作を行うことで、仮想空間上の任意の位置や角度から業務施設構造物を見ることができる。
【0187】
業務施設付加情報表示欄222は、業務施設BIMモデル設計情報表示欄221で表示された業務施設に関連させて、立体業務施設情報生成部122が生成した業務施設付加情報が表示される欄である。
【0188】
業務設備BIMモデル設計情報表示欄223は、法人設立申込者200が選定した業務設備情報に基づいて、立体業務施設情報生成部122が生成した立体業務設備情報が表示される欄である。
【0189】
立体業務施設情報生成部122が生成した立体業務施設情報は、業務設備BIMモデル設計部122Bが設計したBIMモデルである。法人設立申込者200は、たとえば端末機器210に表示された業務設備BIMモデル設計情報表示欄223のうち、任意のポイントをドラッグ、フリック、スワイプなどの操作を行うことで、仮想空間上の任意の位置や角度から業務設備を見ることができる。
【0190】
業務設備付加情報表示欄224は、業務設備BIMモデル設計情報表示欄223で表示された業務設備に関連させて、立体業務施設情報生成部122が生成した業務設備付加情報が表示される欄である。
【0191】
見積情報表示欄225は、業務施設BIMモデル設計情報表示欄221で表示された業務施設、または業務設備BIMモデル設計情報表示欄223で表示された業務設備に関連させて、見積情報生成部123が生成した見積情報が表示される欄である。
【0192】
施工スケジュール情報表示欄226は、業務施設BIMモデル設計情報表示欄221で表示された業務施設、または業務設備BIMモデル設計情報表示欄223で表示された業務設備に関連させて、施工スケジュール情報生成部124が生成した施工スケジュール情報が表示される欄である。
【0193】
このように、法人設立申込者200は、端末機器210を介して任意の情報を入力することで、法人登録に必要な手続きを支援するだけでなく、法人設立支援装置100が端末機器210に業務施設選定に必要な情報を表示することができる。
【0194】
図18は、端末機器で表示される業務施設情報画面において、立体業務施設情報として業務設備が設置された状態の業務施設構造物が表示された表示画面の一例を示す図である。なお、図18で示す表示画面の構造は、図17で示した構造と同一であるため、同様の構成部分については同一の符号を付すなどして適宜その説明を省略する。
【0195】
図18に示すように、法人設立申込者200は、端末機器210を介して任意の情報を入力することで、法人設立申込者200が選定した業務設備が業務施設に設置された状態が表示されている。
【0196】
このように、法人設立申込者200は、端末機器210を介して任意の情報を入力することで、その場にいながら、現地の業務施設の状態を端末機器210の仮想空間上で確認できるので、わざわざ現地で確認する必要がない。すなわち法人を設立する場所が離れていても、その場で簡便に法人設立から業務施設の設計、賃借物件の選定、契約までの手続き、及び業務設備の選定手続きが一連の作業で行うことができる。
【符号の説明】
【0197】
100 法人設立支援装置
110 法人登録手続支援手段
120 業務施設情報提供手段
130 情報記憶手段
200 法人設立申込者
210 端末機器
400 法務局
500 公証人役場
510 公証人役場サーバ
600 決済機関
610 決済機関サーバ
700 施工業者
710 施工業者サーバ
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
図16
図17
図18