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特開2023-39033プログラム、システムおよび情報処理方法
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023039033
(43)【公開日】2023-03-20
(54)【発明の名称】プログラム、システムおよび情報処理方法
(51)【国際特許分類】
   G06Q 30/0251 20230101AFI20230313BHJP
   G06T 7/00 20170101ALI20230313BHJP
   G06Q 50/10 20120101ALI20230313BHJP
   G06F 21/32 20130101ALI20230313BHJP
【FI】
G06Q30/02 398
G06T7/00 660A
G06T7/00 510F
G06Q50/10
G06F21/32
【審査請求】有
【請求項の数】6
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021145974
(22)【出願日】2021-09-08
(71)【出願人】
【識別番号】507153069
【氏名又は名称】プロパティエージェント株式会社
(71)【出願人】
【識別番号】520318074
【氏名又は名称】DXYZ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100131842
【弁理士】
【氏名又は名称】加島 広基
(72)【発明者】
【氏名】中西 聖
(72)【発明者】
【氏名】新宮 由久
【テーマコード(参考)】
5B043
5L049
5L096
【Fターム(参考)】
5B043AA01
5B043AA04
5B043AA09
5B043BA04
5B043CA09
5B043DA05
5B043FA02
5B043GA02
5L049BB05
5L096BA18
5L096CA02
5L096DA02
(57)【要約】
【課題】ユーザの顔画像から抽出された属性を用いることによりセキュリティ性を向上させることができるプログラム、システムおよび情報処理方法を提供する。
【解決手段】コンピュータを、属性検出手段33と、演算手段20と、出力手段22として機能させるプログラムにおいて、属性検出手段33は、認証端末40により撮像された顔画像から性別および年代のうち少なくとも何れかを含む属性を検出し、演算手段20は、属性検出手段33により検出された属性、ユーザ毎の利用中サービス情報およびユーザの利用履歴データに基づいてユーザ有用情報を演算し、出力手段22は、演算手段20により演算されたユーザ有用情報を出力する。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
コンピュータを、属性検出手段と、演算手段と、出力手段として機能させるプログラムであって、
前記属性検出手段は、認証端末により撮像された顔画像から性別および年代のうち少なくとも何れかを含む属性を検出し、
前記演算手段は、前記属性検出手段により検出された属性、ユーザ毎の利用中サービス情報および利用履歴データに基づいてユーザ有用情報を演算し、
前記出力手段は、前記演算手段により演算されたユーザ有用情報を出力する、プログラム。
【請求項2】
コンピュータを、更に送信手段として機能させ、
前記送信手段は、前記出力手段により出力されたユーザ有用情報をユーザ端末に送信する、請求項1記載のプログラム。
【請求項3】
コンピュータを、更に認証手段として機能させ、
前記認証手段は、前記認証端末により撮像された顔画像に基づいてユーザの認証を行い、
前記送信手段は、前記出力手段により出力されたユーザ有用情報を前記認証手段により認証されたユーザのユーザ端末に送信する、請求項2記載のプログラム。
【請求項4】
コンピュータを、更に履歴データ保存手段として機能させ、
前記履歴データ保存手段は、前記認証端末による顔画像の撮像に関する認証関連情報および前記属性検出手段により検出された属性を紐付けて顔認証利用履歴データストアに記憶させる、請求項1乃至3のいずれか一項に記載のプログラム。
【請求項5】
コンピュータを、更に学習済モデル生成手段として機能させ、
前記学習済モデル生成手段は、前記属性検出手段により検出された属性、ユーザ毎の利用中サービス情報および利用履歴データを含む教師データを用い、前記属性検出手段により検出された属性および前記認証端末による顔画像の撮像に関する認証関連情報を入力、ユーザ有用情報を出力とする学習済モデルを深層学習により生成し、
前記演算手段は、前記学習済モデル生成手段により生成された前記学習済モデルに基づいて、前記認証端末により撮像された顔画像から前記属性検出手段により検出された属性および当該認証端末による顔画像の撮像に関する認証関連情報を入力したときのユーザ有用情報に関する演算を行う、請求項1記載のプログラム。
【請求項6】
コンピュータを、更に認証手段および送信手段として機能させ、
前記認証手段は、前記認証端末により撮像された顔画像に基づいてユーザの認証を行い、
前記送信手段は、前記出力手段により出力されたユーザ有用情報を前記認証手段により認証されたユーザのユーザ端末に送信する、請求項1乃至5のいずれか一項に記載のプログラム。
【請求項7】
コンピュータを、属性検出手段と、履歴データ保存手段として機能させるプログラムであって、
前記属性検出手段は、認証端末により撮像された顔画像から性別および年代のうち少なくとも何れかを含む属性を検出し、
前記履歴データ保存手段は、前記認証端末による顔画像の撮像に関する認証関連情報および前記属性検出手段により検出された属性を紐付けて顔認証利用履歴データストアに記憶させる、プログラム。
【請求項8】
コンピュータを、更に認証手段として機能させ、
前記認証手段は、前記認証端末により撮像された顔画像に基づいてユーザの認証を行い、
前記履歴データ保存手段は、前記認証関連情報および前記属性検出手段により検出された属性を前記ユーザの識別情報に紐付けて顔認証利用履歴データストアに記憶させる、請求項7記載のプログラム。
【請求項9】
認証端末により撮像された顔画像から性別および年代のうち少なくとも何れかを含む属性を検出する属性検出手段と、
前記属性検出手段により検出された属性、ユーザ毎の利用中サービス情報および利用履歴データに基づいてユーザ有用情報を演算する演算手段と、
前記演算手段により演算されたユーザ有用情報を出力する出力手段と、
を備えた、システム。
【請求項10】
認証端末により撮像された顔画像から性別および年代のうち少なくとも何れかを含む属性を検出する属性検出手段と、
前記認証端末による顔画像の撮像に関する認証関連情報および前記属性検出手段により検出された属性を紐付けて顔認証利用履歴データストアに記憶させる履歴データ保存手段と、
を備えた、システム。
【請求項11】
コンピュータにより行われる情報処理方法であって、
認証端末により撮像された顔画像から性別および年代のうち少なくとも何れかを含む属性を検出する工程と、
検出された属性、ユーザ毎の利用中サービス情報および利用履歴データに基づいてユーザ有用情報を演算する工程と、
演算されたユーザ有用情報を出力する工程と、
を備えた、情報処理方法。
【請求項12】
コンピュータにより行われる情報処理方法であって、
認証端末により撮像された顔画像から性別および年代のうち少なくとも何れかを含む属性を検出する工程と、
前記認証端末による顔画像の撮像に関する認証関連情報および検出された属性を紐付けて顔認証利用履歴データストアに記憶させる工程と、
を備えた、情報処理方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、プログラム、システムおよび情報処理方法に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、顔データに基づいて認証を行う顔認証システムとして、入力された入力顔データと、予め登録された登録顔データとを照合して本人認証を行う顔認証システムが知られている(例えば、特許文献1、2参照)。
【0003】
特許文献1に記載された顔認証システムでは、カメラにより撮像された撮像画像中の顔部分の画像を用いて対象人物を認証する。また、特許文献2に記載された顔認証システムでは、例えば登録される顔画像が4つの場合、2つを精度保証用の顔パターンとし、1つを外乱成分吸収用の顔パターンとし、1つを更新対象用の顔パターンとしている。そして、新たに顔パターンを登録するときには、事前に登録されている4つの顔パターンのうち、新たに登録される顔パターンとの類似度が2番目に低い更新対象用の顔パターンを削除する。すなわち、新たに登録される顔パターンとの類似度が一番低い外乱成分吸収用の顔パターンを残すことにより、環境のばらつきに順応して顔認証を行う。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2019-197426号公報
【特許文献2】特開2006-72540号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
顔認証で用いたユーザの顔画像を他の用途で使用したりサービスの利用履歴と紐付けて記憶させたりすると顔画像の情報が外部に流出したときに大きな問題となる。
【0006】
本発明は、このような点を考慮してなされたものであり、ユーザの顔画像から抽出された属性を用いることによりセキュリティ性を向上させることができるプログラム、システムおよび情報処理方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明のプログラムは、
コンピュータを、属性検出手段と、演算手段と、出力手段として機能させるプログラムであって、
前記属性検出手段は、認証端末により撮像された顔画像から性別および年代のうち少なくとも何れかを含む属性を検出し、
前記演算手段は、前記属性検出手段により検出された属性、ユーザ毎の利用中サービス情報および利用履歴データに基づいてユーザ有用情報を演算し、
前記出力手段は、前記演算手段により演算されたユーザ有用情報を出力することを特徴とする。
【0008】
本発明のプログラムは、
コンピュータを、属性検出手段と、履歴データ保存手段として機能させるプログラムであって、
前記属性検出手段は、認証端末により撮像された顔画像から性別および年代のうち少なくとも何れかを含む属性を検出し、
前記履歴データ保存手段は、前記認証端末による顔画像の撮像に関する認証関連情報および前記属性検出手段により検出された属性を紐付けて顔認証利用履歴データストアに記憶させることを特徴とする。
【0009】
本発明のシステムは、
認証端末により撮像された顔画像から性別および年代のうち少なくとも何れかを含む属性を検出する属性検出手段と、
前記属性検出手段により検出された属性、ユーザ毎の利用中サービス情報および利用履歴データに基づいてユーザ有用情報を演算する演算手段と、
前記演算手段により演算されたユーザ有用情報を出力する出力手段と、
を備えたことを特徴とする。
【0010】
本発明のシステムは、
認証端末により撮像された顔画像から性別および年代のうち少なくとも何れかを含む属性を検出する属性検出手段と、
前記認証端末による顔画像の撮像に関する認証関連情報および前記属性検出手段により検出された属性を紐付けて顔認証利用履歴データストアに記憶させる履歴データ保存手段と、
を備えたことを特徴とする。
【0011】
本発明の情報処理方法は、
コンピュータにより行われる情報処理方法であって、
認証端末により撮像された顔画像から性別および年代のうち少なくとも何れかを含む属性を検出する工程と、
検出された属性、ユーザ毎の利用中サービス情報および利用履歴データに基づいてユーザ有用情報を演算する工程と、
演算されたユーザ有用情報を出力する工程と、
を備えたことを特徴とする。
【0012】
本発明の情報処理方法は、
コンピュータにより行われる情報処理方法であって、
認証端末により撮像された顔画像から性別および年代のうち少なくとも何れかを含む属性を検出する工程と、
前記認証端末による顔画像の撮像に関する認証関連情報および検出された属性を紐付けて顔認証利用履歴データストアに記憶させる工程と、
を備えたことを特徴とする。
【発明の効果】
【0013】
本発明のプログラム、システムおよび情報処理方法によれば、ユーザの顔画像から抽出された属性を用いることによりセキュリティ性を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0014】
図1】本発明の実施の形態による顔認証システムを概略的に示す図である。
図2図1に示す顔認証システムの各構成要素間での情報のやりとりを示す図である。
図3図1に示す顔認証システムにより行われる動作を示すフローチャートである。
図4図1に示す顔認証システムにより行われる学習済モデルの生成およびユーザ有用情報の演算の動作を示すブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0015】
以下、図面を参照して本発明の実施の形態について説明する。図1乃至図4は、本実施の形態に係る顔認証システムを示す図である。
【0016】
本実施の形態による顔認証システム1は、顔認証プラットフォーム10と、個人データストア30と、属性検出サーバ32と、顔認証利用履歴データストア34と、複数の認証端末40とを備えている。個人データストア30、属性検出サーバ32、顔認証利用履歴データストア34および複数の認証端末40は、それぞれ、インターネット回線等のネットワークを介して顔認証プラットフォーム10と通信可能なように接続されている。また、顔認証プラットフォーム10は、インターネット回線等のネットワークを介して、ユーザが所持するユーザ端末80と通信可能に接続されている。このような顔認証システム1の各構成要素について以下に説明する。
【0017】
顔認証プラットフォーム10は、システム会社に設置されているコンピュータ等である。具体的には、顔認証プラットフォーム10は、制御部12と、記憶部26と、通信インターフェース28とを有している。記憶部26および通信インターフェース28はそれぞれバスにより制御部12に接続されている。制御部12は、CPU(中央演算処理装置)等であり、記憶部26に記憶されているプログラムを実行することにより受付手段14、送信手段16、学習済モデル生成手段18、演算手段20、出力手段22、認証手段24および履歴データ保存手段25として機能する。記憶部26は、ユーザの登録情報およびユーザの顔画像に関する情報をユーザの識別情報に紐付けて記憶するようになっている。ユーザの登録情報は、ユーザの氏名、生年月日、ユーザ名、メールアドレス、ユーザ端末80の電話番号、クレジットカードの情報、パスワード等を含む。ユーザの顔画像に関する情報は、ユーザの顔画像データまたはユーザの顔画像データから所定のハッシュ関数により抽出されるハッシュ値である。通信インターフェース28は、インターネット回線等のネットワークを介して、無線または有線により他の装置に対して信号の送受信を行う。
【0018】
また、記憶部26には、認証端末40の識別情報と、認証端末40が設置されるサービス機関の情報(例えば、店舗コード、サービスカテゴリー等)や認証端末40の位置情報とが紐付けられて記憶されている。
【0019】
なお、制御部12により実行されるプログラムは記憶部26に記憶されているものに限定されない。顔認証プラットフォーム10に取り付けられた記録媒体に記憶されているプログラムや、外部装置から顔認証プラットフォーム10に送信されたプログラム等を制御部12が実行することによって受付手段14、送信手段16、学習済モデル生成手段18、演算手段20、出力手段22、認証手段24および履歴データ保存手段25として機能するようになっていてもよい。
【0020】
受付手段14は、個人データストア30、属性検出サーバ32、顔認証利用履歴データストア34、各認証端末40、ユーザ端末80等の様々な外部装置から情報を受け付ける。送信手段16は、通信インターフェース28を介して、個人データストア30、属性検出サーバ32、顔認証利用履歴データストア34、ユーザ端末80等の様々な外部装置に情報を送信する。学習済モデル生成手段18は、複数の教師データ50を用い、後述する属性検出サーバ32の属性検出手段33により検出された属性および認証端末40による顔画像の撮像に関する認証関連情報(具体的には、認証端末40が設置されるサービス機関の情報や認証端末40の位置、ユーザの顔画像の撮像日時等)を入力、ユーザ有用情報56を出力とする学習済モデル52を深層学習により生成する。このような学習済モデル52の生成方法の詳細については後述する。演算手段20は、学習済モデル生成手段18により生成された学習済モデル52を参照して、入力データ54(具体的には、認証端末40により撮像された顔画像から属性検出手段33により検出された属性およびこの認証端末40による顔画像の撮像に関する認証関連情報)に基づいてユーザ有用情報56を演算する。このようなユーザ有用情報56の演算方法の詳細については後述する。出力手段22は、演算手段20により演算されたユーザ有用情報56を出力する。認証手段24は、認証端末40により撮像された顔画像と、記憶部26に記憶されているユーザの顔画像に関する情報とを比較することによりユーザの認証を行う。履歴データ保存手段25は、認証端末40による顔画像の撮像に関する認証関連情報および属性検出手段33により検出された属性を紐付けて顔認証利用履歴データストア34の記憶部35に記憶させる。
【0021】
個人データストア30は、ユーザ毎の利用中サービス情報を個人データとして記憶する記憶部31を有するコンピュータ等である。具体的には、ユーザはユーザ端末80により複数のサービスのうちどのサービスを利用するかを選択することができるようになっているが、ユーザがユーザ端末80により利用することを登録したサービスが利用中サービス情報として記憶部31に記憶されるようになっている。また、利用サービス毎にカテゴリ化し、そのカテゴリコードおよびサービスコードを後述する顔認証利用履歴データストア34に記憶させる。このことにより、利用サービス種別単位での利用頻度の集約を行うことができる。
【0022】
属性検出サーバ32は、各認証端末40により撮像された顔画像から性別および年代のうち少なくとも何れかを含む属性を検出する属性検出手段33を有するコンピュータ等である。ここで、属性検出サーバ32の制御部(図示せず)がプログラムを実行することにより当該制御部が属性検出手段33として機能する。具体的には、属性検出サーバ32において、顔認証プラットフォーム10から顔画像が送信されると、この受け付けた顔画像からユーザの性別および年代(例えば、20代、30代、等)のうち少なくとも何れかを含む属性を属性検出手段33が検出する。このような属性の検出方法として、公知の様々なプログラムを用いることができる。
【0023】
顔認証利用履歴データストア34は、認証関連情報および属性検出手段33により検出された属性を紐付けて記憶する記憶部35を有するコンピュータ等である。具体的には、記憶部35に記憶される顔認証利用履歴データは、ユーザの性別情報、年代情報、サービスカテゴリー、認証端末40の識別情報から導き出される店舗コード、認証端末40の識別情報から導き出される認証端末40の位置情報のうち少なくとも一部または全部を含むものであり、記憶部35は、この顔認証利用履歴データをユーザの識別情報および利用日時(すなわち、認証端末40によるユーザの顔画像の撮像日時)に紐付けて記憶する。顔認証利用履歴データは、具体的には暗号化された文字列である。顔認証利用履歴データストア34の記憶部35には、ユーザの登録情報やユーザの顔画像に関する情報は記憶されない。
【0024】
認証端末40は、様々なサービス機関に設けられたものであり、ユーザの顔画像の撮像を行うカメラ等の撮像部を有している。撮像部により撮像されたユーザの顔画像の情報は認証端末40から顔認証プラットフォーム10に送信されるようになっている。また、顔認証プラットフォーム10でユーザの認証がおこなわれると、認証端末40が設けられているサービス機関において、認証が行われたユーザに対して様々な処理が行われるようになっている。例えば、認証端末40がオフィスビルや集合住宅施設等の出入り口に配置されている場合には、顔認証プラットフォーム10によりユーザの認証が行われたときに、これらのオフィスビルや集合住宅施設の出入り口等に配置される扉の施錠が解除されるようになる。また、認証端末40がタクシーの車内、飲食店、ホテル、交通機関、コンビニエンスストア等に配置されている場合には、これらのサービス機関で料金の支払いを行う際に、顔認証プラットフォーム10によりユーザの認証が行われたときにキャッシュレスによる決済を可能とする。この場合には、顔認証プラットフォーム10から金融機関やクレジットカード会社のサーバに支払い情報が送信されることにより、ユーザの銀行口座から支払い金額が自動的に引き落とされたりクレジットカードの利用明細に追加されたりするようになる。また、顔認証プラットフォーム10により決済が行われるのではなく、認証端末40が設けられているサービス機関によりキャッシュレスによる決済が行われてもよい。具体的には、顔認証プラットフォーム10の認証手段24によりユーザの認証が行われると、認証端末40が設けられているサービス機関に対して顔認証プラットフォーム10からユーザの認証が行われたという情報が送信され、このことにより当該サービス機関においてキャッシュレスによる決済が行われる。例えば、タクシーの車内に認証端末40が設けられており、顔認証プラットフォーム10にユーザの顔画像が登録されている場合は、認証端末40の撮像部によりユーザの顔画像が撮像されて顔認証プラットフォーム10の認証手段24によりユーザの認証が行われると、タクシーアプリで登録しているクレジットカード等による決済が可能になる。なお、上記の説明では顔認証プラットフォーム10にユーザの顔画像が登録されているサービス運用が前提となっているが、本実施の形態はこの限りではない。
【0025】
ユーザ端末80はユーザが所持するものである。ユーザ端末80は例えばパーソナルコンピュータ、PCタブレット端末、スマートフォン等を含む。ユーザ端末80は、インターネット回線等のネットワークを介して、無線または有線により他の装置(具体的には、例えば顔認証プラットフォーム10)に対して信号の送受信を行う。また、ユーザ端末80ではオンラインストアや顔認証プラットフォーム10の管理会社のウエブサイト等から顔認証アプリをインストールすることができるようになっている。このような顔認証アプリをインストールすると、ユーザはユーザ端末80により顔画像データの登録や様々な登録情報(例えば、氏名、生年月日、ユーザ名、メールアドレス、ユーザ端末80の電話番号、クレジットカードの情報、パスワード等)の入力等を行うことができるようになる。
【0026】
次に、本実施の形態の顔認証システム1による処理の流れについて説明する。図2は、図1に示す顔認証システム1の各構成要素間での情報のやりとりを示す図であり、図3は、図1に示す顔認証システム1により行われる動作を示すフローチャートである。また、図4は、図1に示す顔認証システム1により行われる学習済モデル52の生成およびユーザ有用情報56の演算の動作を示すブロック図である。
【0027】
まず、顔認証システム1のサービスを利用しようとするユーザは、ユーザ端末80により顔画像を登録する。具体的には、ユーザは最初に顔認証アプリをユーザ端末80にインストールする。そして、ユーザがユーザ端末80において顔認証アプリを起動すると、ユーザ登録画面がタッチパネルに表示される。このようなユーザ登録画面においてユーザが氏名(漢字)、氏名(カナ)、生年月日、ユーザ名、ユーザ端末80の電話番号、ユーザ端末80のメールアドレス、パスワード等の登録情報を入力し、利用規約に同意する欄にチェックを入れた後に登録ボタンを押下すると、タッチパネルには顔画像の撮像画面が表示される。このような撮像画面でユーザがユーザ端末80のカメラにより顔画像を撮像すると、ユーザ登録画面で入力された様々な登録情報およびユーザの顔画像の情報がユーザ端末80から顔認証プラットフォーム10に送信される。このようにして、顔認証プラットフォーム10の受付手段14はユーザ端末80から登録情報および顔画像の情報を受け付ける。また、ユーザ端末80の識別情報も、顔認証プラットフォーム10の受付手段14が受け付ける。顔認証プラットフォーム10の制御部12は、ユーザ端末80から登録情報および顔画像の情報を受付手段14が受け付けるとユーザの識別情報を発行する。また、記憶部26には、ユーザの登録情報および顔画像の情報がユーザの識別情報に紐付けられて記憶される。また、ユーザはユーザ端末80において顔認証アプリにより複数のサービスの中から利用するサービスを選択する。選択されたサービスに関する情報はユーザの識別情報に紐付けられて個人データストア30の記憶部31に記憶される。
【0028】
次に、サービス機関に設けられる認証端末40の撮像部によりユーザの顔画像が撮像されたときの動作について説明する。認証端末40の撮像部によりユーザの顔画像が撮像されると(STEP1の「YES」)、認証情報が認証端末40から顔認証プラットフォーム10に送信される(STEP2)。認証情報は、ユーザの顔画像データ、撮像日時および認証端末40の識別情報を含む。顔認証プラットフォーム10の認証手段24は、認証端末40により撮像された顔画像と、記憶部26に記憶されているユーザの顔画像に関する情報とを比較することによりユーザの認証を行う(STEP3)。ユーザの認証が行われると、顔認証プラットフォーム10から、認証されたユーザの識別情報が、認証端末40が設けられているサービス機関に返信される。このことにより、認証端末40が設けられているサービス機関では、認証されたユーザに対して様々な処理を行うことができる。
【0029】
また、ユーザの顔画像データが顔認証プラットフォーム10から属性検出サーバ32に送信される(STEP4)。そして、属性検出サーバ32では、属性検出手段33により顔画像データから属性情報が検出される(STEP5)。上述したように、属性情報は性別情報および年代情報のうち少なくとも何れかを含む。そして、属性検出サーバ32により検出された属性情報が属性検出サーバ32から顔認証プラットフォーム10に送信される(STEP6)。その後、履歴データ保存手段25は、通信インターフェース28を介して顔認証利用履歴データを顔認証利用履歴データストア34に送信し、記憶部35に顔認証利用履歴データを記憶させる(STEP7)。上述したように、顔認証利用履歴データは、属性検出サーバ32により検出された属性情報に含まれるユーザの性別情報、年代情報、サービスカテゴリー、認証端末40による顔画像の撮像に関する認証関連情報(具体的には、認証端末40が設置されるサービス機関の情報や認証端末40の位置、ユーザの顔画像の撮像日時等)のうち少なくとも一部または全部を含むものである。また、ユーザの識別情報および認証端末40によるユーザの顔画像の撮像日時(すなわち、サービス機関の利用日時)も顔認証プラットフォーム10から顔認証利用履歴データストア34に送信される。そして、記憶部35には、顔認証利用履歴データがユーザの識別情報およびサービス機関の利用日時に紐付けられた状態で記憶される。
【0030】
また、属性検出サーバ32の属性検出手段33により検出された属性情報、個人データストア30の記憶部31に記憶されているユーザ毎の利用中サービス情報および顔認証利用履歴データストア34の記憶部35に記憶されている顔認証利用履歴データに基づいて、演算手段20によりユーザ有用情報56が演算され(STEP8)、演算されたユーザ有用情報56が出力手段22により出力される。ユーザ有用情報56は、サービスのキャンペーン情報(例えば、割引クーポンや無料クーポンの情報)、サービスの利用可能日時情報、特別なサービスの提供情報等の、ユーザにとって有用な情報を含む。出力手段22により出力されたユーザ有用情報56は送信手段16により顔認証プラットフォーム10からユーザ端末80に送信される(STEP9)。ユーザ端末80のタッチパネルには、顔認証プラットフォーム10から送信されたユーザ有用情報56が表示される。このことにより、ユーザはユーザ有用情報56を活用することができる。このような動作の詳細について図4を用いて説明する。
【0031】
まず、顔認証プラットフォーム10において、学習済モデル生成手段18により学習済モデル52を予め生成しておく。このような学習済モデル生成手段18による学習済モデル52の生成方法の詳細について以下に説明する。学習済モデル生成手段18は、ニューラルネットワーク(NN)、好ましくは畳み込みニューラルネットワーク(CNN)等から構成されている。教師データ50は、属性検出手段33により検出された属性情報、個人データストア30の記憶部31に記憶されているユーザ毎の利用中サービス情報(サービスコード)および顔認証利用履歴データストア34の記憶部35に記憶されている顔認証利用履歴データを含む。そして、このようなニューラルネットワークでは、属性検出手段33により検出された属性および認証端末40による顔画像の撮像に関する認証関連情報(具体的には、認証端末40が設置されるサービス機関の情報や認証端末40の位置、ユーザの顔画像の撮像日時等)を入力すると、ユーザ有用情報56を出力するようになる。このようなニューラルネットワークとして既知のものを用いることができる。
【0032】
次に、演算手段20による演算方法の詳細について説明する。認証端末40の撮像部により撮像されたユーザの顔画像から属性検出サーバ32の属性検出手段33によりユーザの属性が検出されると、演算手段20は、学習済モデル生成手段18により生成された学習済モデル52に基づいて、属性検出手段33により検出された属性および認証端末40による顔画像の撮像に関する認証関連情報を入力したときのユーザ有用情報56の演算を行う。例えば、属性検出手段33により検出されたユーザの属性が40代男性であり、個人データストア30の記憶部31に記憶されている利用中サービス情報においてカフェおよびコンビニエンスストアを登録している40代男性のユーザが、カフェに行った後にコンビニエンスストアに行く場合が多いときには、カフェに設けられた認証端末40により認証が行われることによりこのユーザの属性が40代男性であることが属性検出手段33により検出されたときには、このカフェに近い、撮像日時に営業しているコンビニエンスストアの店舗の情報や、この店舗で利用可能なキャンペーン情報(例えば、割引クーポンや無料クーポンの情報)等がユーザ有用情報56として演算される。演算手段20により演算されたユーザ有用情報56は出力手段22により出力される。出力手段22により出力されたユーザ有用情報56は、送信手段16により、認証手段24により認証されたユーザのユーザ端末80に送信される。そして、認証手段24により認証されたユーザのユーザ端末80のタッチパネルには、顔認証プラットフォーム10から送信されたユーザ有用情報56が表示される。このことにより、認証が行われたユーザは、様々なサービスを享受することができるようになる。
【0033】
以上のような構成からなる本実施の形態のプログラム、顔認証システム1および情報処理方法によれば、属性検出手段33は、認証端末40により撮像された顔画像から性別および年代のうち少なくとも何れかを含む属性を検出し、演算手段20は、属性検出手段33により検出された属性、ユーザ毎の利用中サービス情報およびユーザの利用履歴データに基づいてユーザ有用情報56を演算し、出力手段22は、演算手段20により演算されたユーザ有用情報56を出力する。このことにより、ユーザの顔画像を保存しなくてもユーザ有用情報56を出力することができるため、セキュリティ性を保ちながらユーザの利便性を向上させることができる。
【0034】
また、以上のような構成からなる本実施の形態のプログラム、顔認証システム1および情報処理方法によれば、属性検出手段33は、認証端末40により撮像された顔画像から性別および年代のうち少なくとも何れかを含む属性を検出し、履歴データ保存手段25は、認証端末40による顔画像の撮像に関する認証関連情報および属性検出手段33により検出された属性を紐付けて顔認証利用履歴データストア34に記憶させる。このことにより、ユーザの顔画像を保存しなくても認証端末40による顔画像の撮像に関する認証関連情報および属性検出手段33により検出された属性を紐付けて記憶することができるため、セキュリティ性を保ちながらユーザの利便性を向上させることができる。
【0035】
なお、本実施の形態によるプログラム、顔認証システム1および情報処理方法は、上述したような態様に限定されることはなく、様々な変更を加えることができる。
【0036】
例えば、上記の説明では顔認証プラットフォーム10、個人データストア30、属性検出サーバ32および顔認証利用履歴データストア34が別々に設けられている態様について述べたが、顔認証プラットフォーム10、個人データストア30、属性検出サーバ32および顔認証利用履歴データストア34のうち何れか2つ以上のものが一体化されていてもよい。この場合、どの手段をどの装置にて機能させるかも、適宜変更が可能である。また、顔認証プラットフォーム10において、ユーザの認証を行う認証手段24が顔認証プラットフォーム10とは別個の装置として設けられていてもよい。例えば、認証手段24が認証端末40に設けられており、ユーザがユーザ端末80により顔画像を登録したときにユーザの顔画像に関する情報が顔認証プラットフォーム10から各認証端末40に送信されてこれらの認証端末40でユーザの顔画像に関する情報が記憶されることにより、認証端末40において認証手段24によりユーザの認証が行われてもよい。
【0037】
また、上記の説明では、主に顔認証プラットフォーム10および属性検出サーバ32がプログラムを機能させる場合を例示したが、これに限定されない。顔認証プラットフォーム10、個人データストア30、属性検出サーバ32および顔認証利用履歴データストア34が一体となってプログラムの各手段(例えば、受付手段14、送信手段16、学習済モデル生成手段18、演算手段20、出力手段22、認証手段24、履歴データ保存手段25、属性検出手段33)の機能を実行してもよい。また、受付手段14、送信手段16、学習済モデル生成手段18、演算手段20、出力手段22、認証手段24、履歴データ保存手段25、属性検出手段33のうち何れかまたは全てが、顔認証プラットフォーム10単体、あるいは顔認証プラットフォーム10とは別の装置に備えられていてもよい。
【符号の説明】
【0038】
1 顔認証システム
10 顔認証プラットフォーム
12 制御部
14 受付手段
16 送信手段
18 学習済モデル生成手段
20 演算手段
22 出力手段
24 認証手段
25 履歴データ保存手段
26 記憶部
28 通信インターフェース
30 個人データストア
31 記憶部
32 属性検出サーバ
33 属性検出手段
34 顔認証利用履歴データストア
35 記憶部
40 認証端末
50 教師データ
52 学習済モデル
54 入力データ
56 ユーザ有用情報
80 ユーザ端末
図1
図2
図3
図4
【手続補正書】
【提出日】2022-04-11
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
コンピュータを、属性検出手段と、演算手段と、出力手段と、送信手段と、認証手段と、履歴データ保存手段として機能させるプログラムであって、
前記属性検出手段は、認証端末により撮像された顔画像から性別および年代のうち少なくとも何れかを含む属性を検出し、
前記認証手段は、前記認証端末により撮像された顔画像に基づいてユーザの認証を行い、
前記履歴データ保存手段は、前記認証端末が設置されるサービス機関の情報、前記認証端末の位置および前記認証端末によるユーザの顔画像の撮像日時のうち少なくとも何れかを含む認証関連情報、および前記属性検出手段により検出された属性を紐付けて利用履歴データとして顔認証利用履歴データストアに記憶させ、
前記演算手段は、前記属性検出手段により検出された属性、ユーザ毎の利用中サービス情報および前記顔認証利用履歴データストアに保存されている利用履歴データに基づいて、ユーザが利用可能なサービスのキャンペーン情報、サービスの利用可能日時情報、および特別なサービスの提供情報のうち少なくとも何れかを含むユーザ有用情報を演算し、
前記出力手段は、前記演算手段により演算されたユーザ有用情報を出力し、
前記送信手段は、前記出力手段により出力されたユーザ有用情報を前記認証手段により認証されたユーザのユーザ端末に送信する、プログラム。
【請求項2】
コンピュータを、更に学習済モデル生成手段として機能させ、
前記学習済モデル生成手段は、前記属性検出手段により検出された属性、ユーザ毎の利用中サービス情報および利用履歴データを含む教師データを用い、前記属性検出手段により検出された属性および前記認証端末による顔画像の撮像に関する認証関連情報を入力、ユーザ有用情報を出力とする学習済モデルを深層学習により生成し、
前記演算手段は、前記学習済モデル生成手段により生成された前記学習済モデルに基づいて、前記認証端末により撮像された顔画像から前記属性検出手段により検出された属性および当該認証端末による顔画像の撮像に関する認証関連情報を入力したときのユーザ有用情報に関する演算を行う、請求項1記載のプログラム。
【請求項3】
認証端末により撮像された顔画像から性別および年代のうち少なくとも何れかを含む属性を検出する属性検出手段と、
前記認証端末により撮像された顔画像に基づいてユーザの認証を行う認証手段と、
前記認証端末が設置されるサービス機関の情報、前記認証端末の位置および前記認証端末によるユーザの顔画像の撮像日時のうち少なくとも何れかを含む認証関連情報、および前記属性検出手段により検出された属性を紐付けて利用履歴データとして顔認証利用履歴データストアに記憶させる履歴データ保存手段と、
前記属性検出手段により検出された属性、ユーザ毎の利用中サービス情報および前記顔認証利用履歴データストアに保存されている利用履歴データに基づいて、ユーザが利用可能なサービスのキャンペーン情報、サービスの利用可能日時情報、および特別なサービスの提供情報のうち少なくとも何れかを含むユーザ有用情報を演算する演算手段と、
前記演算手段により演算されたユーザ有用情報を出力する出力手段と、
前記出力手段により出力されたユーザ有用情報を前記認証手段により認証されたユーザのユーザ端末に送信する送信手段と、
を備えた、システム。
【請求項4】
前記属性検出手段により検出された属性、ユーザ毎の利用中サービス情報および利用履歴データを含む教師データを用い、前記属性検出手段により検出された属性および前記認証端末による顔画像の撮像に関する認証関連情報を入力、ユーザ有用情報を出力とする学習済モデルを深層学習により生成する学習済モデル生成手段を更に備え、
前記演算手段は、前記学習済モデル生成手段により生成された前記学習済モデルに基づいて、前記認証端末により撮像された顔画像から前記属性検出手段により検出された属性および当該認証端末による顔画像の撮像に関する認証関連情報を入力したときのユーザ有用情報に関する演算を行う、請求項3記載のシステム。
【請求項5】
コンピュータにより行われる情報処理方法であって、
認証端末により撮像された顔画像から性別および年代のうち少なくとも何れかを含む属性を検出する工程と、
前記認証端末により撮像された顔画像に基づいてユーザの認証を行う工程と、
前記認証端末が設置されるサービス機関の情報、前記認証端末の位置および前記認証端末によるユーザの顔画像の撮像日時のうち少なくとも何れかを含む認証関連情報、および検出された属性を紐付けて利用履歴データとして顔認証利用履歴データストアに記憶させる工程と、
検出された属性、ユーザ毎の利用中サービス情報および前記顔認証利用履歴データストアに保存されている利用履歴データに基づいて、ユーザが利用可能なサービスのキャンペーン情報、サービスの利用可能日時情報、および特別なサービスの提供情報のうち少なくとも何れかを含むユーザ有用情報を演算する工程と、
演算されたユーザ有用情報を出力する工程と、
出力されたユーザ有用情報を、認証されたユーザのユーザ端末に送信する工程と、
を備えた、情報処理方法。
【請求項6】
検出された属性、ユーザ毎の利用中サービス情報および利用履歴データを含む教師データを用い、検出された属性および前記認証端末による顔画像の撮像に関する認証関連情報を入力、ユーザ有用情報を出力とする学習済モデルを深層学習により生成する工程を更に備え、
ユーザ有用情報を演算する工程において、生成された前記学習済モデルに基づいて、前記認証端末により撮像された顔画像から検出された属性および当該認証端末による顔画像の撮像に関する認証関連情報を入力したときのユーザ有用情報に関する演算を行う、請求項5記載の情報処理方法。
【手続補正書】
【提出日】2022-10-05
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
コンピュータを、属性検出手段と、演算手段と、出力手段と、送信手段と、認証手段と、履歴データ保存手段として機能させるプログラムであって、
前記属性検出手段は、認証端末により撮像された顔画像から性別および年代のうち少なくとも何れかを含む属性を検出し、
前記認証手段は、前記認証端末により撮像された顔画像に基づいてユーザの認証を行い、
前記履歴データ保存手段は、前記認証手段によりユーザの認証が行われたときに当該ユーザの顔画像を撮像した前記認証端末が設置されるサービス機関の情報、前記認証端末の位置および前記認証端末によるユーザの顔画像の撮像日時のうち少なくとも何れかを含む認証関連情報、および前記属性検出手段により検出された属性を紐付けて利用履歴データとして顔認証利用履歴データストアに記憶させ、
前記演算手段は、前記属性検出手段により検出された属性、ユーザ毎の利用中サービス情報および前記顔認証利用履歴データストアに保存されている利用履歴データに基づいて、ユーザが利用可能なサービスのキャンペーン情報、サービスの利用可能日時情報、および特別なサービスの提供情報のうち少なくとも何れかを含むユーザ有用情報を演算し、
前記出力手段は、前記演算手段により演算されたユーザ有用情報を出力し、
前記送信手段は、前記出力手段により出力されたユーザ有用情報を前記認証手段により認証されたユーザのユーザ端末に送信する、プログラム。
【請求項2】
コンピュータを、更に学習済モデル生成手段として機能させ、
前記学習済モデル生成手段は、前記属性検出手段により検出された属性、ユーザ毎の利用中サービス情報および利用履歴データを含む教師データを用い、前記属性検出手段により検出された属性および前記認証端末による顔画像の撮像に関する認証関連情報を入力、ユーザ有用情報を出力とする学習済モデルを深層学習により生成し、
前記演算手段は、前記学習済モデル生成手段により生成された前記学習済モデルに基づいて、前記認証端末により撮像された顔画像から前記属性検出手段により検出された属性および当該認証端末による顔画像の撮像に関する認証関連情報を入力したときのユーザ有用情報に関する演算を行う、請求項1記載のプログラム。
【請求項3】
認証端末により撮像された顔画像から性別および年代のうち少なくとも何れかを含む属性を検出する属性検出手段と、
前記認証端末により撮像された顔画像に基づいてユーザの認証を行う認証手段と、
前記認証手段によりユーザの認証が行われたときに当該ユーザの顔画像を撮像した前記認証端末が設置されるサービス機関の情報、前記認証端末の位置および前記認証端末によるユーザの顔画像の撮像日時のうち少なくとも何れかを含む認証関連情報、および前記属性検出手段により検出された属性を紐付けて利用履歴データとして顔認証利用履歴データストアに記憶させる履歴データ保存手段と、
前記属性検出手段により検出された属性、ユーザ毎の利用中サービス情報および前記顔認証利用履歴データストアに保存されている利用履歴データに基づいて、ユーザが利用可能なサービスのキャンペーン情報、サービスの利用可能日時情報、および特別なサービスの提供情報のうち少なくとも何れかを含むユーザ有用情報を演算する演算手段と、
前記演算手段により演算されたユーザ有用情報を出力する出力手段と、
前記出力手段により出力されたユーザ有用情報を前記認証手段により認証されたユーザのユーザ端末に送信する送信手段と、
を備えた、システム。
【請求項4】
前記属性検出手段により検出された属性、ユーザ毎の利用中サービス情報および利用履歴データを含む教師データを用い、前記属性検出手段により検出された属性および前記認証端末による顔画像の撮像に関する認証関連情報を入力、ユーザ有用情報を出力とする学習済モデルを深層学習により生成する学習済モデル生成手段を更に備え、
前記演算手段は、前記学習済モデル生成手段により生成された前記学習済モデルに基づいて、前記認証端末により撮像された顔画像から前記属性検出手段により検出された属性および当該認証端末による顔画像の撮像に関する認証関連情報を入力したときのユーザ有用情報に関する演算を行う、請求項3記載のシステム。
【請求項5】
コンピュータにより行われる情報処理方法であって、
認証端末により撮像された顔画像から性別および年代のうち少なくとも何れかを含む属性を検出する工程と、
前記認証端末により撮像された顔画像に基づいてユーザの認証を行う工程と、
ユーザの認証が行われたときに当該ユーザの顔画像を撮像した前記認証端末が設置されるサービス機関の情報、前記認証端末の位置および前記認証端末によるユーザの顔画像の撮像日時のうち少なくとも何れかを含む認証関連情報、および検出された属性を紐付けて利用履歴データとして顔認証利用履歴データストアに記憶させる工程と、
検出された属性、ユーザ毎の利用中サービス情報および前記顔認証利用履歴データストアに保存されている利用履歴データに基づいて、ユーザが利用可能なサービスのキャンペーン情報、サービスの利用可能日時情報、および特別なサービスの提供情報のうち少なくとも何れかを含むユーザ有用情報を演算する工程と、
演算されたユーザ有用情報を出力する工程と、
出力されたユーザ有用情報を、認証されたユーザのユーザ端末に送信する工程と、
を備えた、情報処理方法。
【請求項6】
検出された属性、ユーザ毎の利用中サービス情報および利用履歴データを含む教師データを用い、検出された属性および前記認証端末による顔画像の撮像に関する認証関連情報を入力、ユーザ有用情報を出力とする学習済モデルを深層学習により生成する工程を更に備え、
ユーザ有用情報を演算する工程において、生成された前記学習済モデルに基づいて、前記認証端末により撮像された顔画像から検出された属性および当該認証端末による顔画像の撮像に関する認証関連情報を入力したときのユーザ有用情報に関する演算を行う、請求項5記載の情報処理方法。