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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023039075
(43)【公開日】2023-03-20
(54)【発明の名称】花卉用の包装体
(51)【国際特許分類】
   B65D 85/50 20060101AFI20230313BHJP
【FI】
B65D85/50 200
【審査請求】有
【請求項の数】7
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021146039
(22)【出願日】2021-09-08
(11)【特許番号】
(45)【特許公報発行日】2022-07-29
(71)【出願人】
【識別番号】518187581
【氏名又は名称】ユーザーライク株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100088155
【弁理士】
【氏名又は名称】長谷川 芳樹
(74)【代理人】
【識別番号】100113435
【弁理士】
【氏名又は名称】黒木 義樹
(74)【代理人】
【識別番号】100211052
【弁理士】
【氏名又は名称】奥村 大輔
(72)【発明者】
【氏名】久保 裕太郎
【テーマコード(参考)】
3E035
【Fターム(参考)】
3E035AA20
3E035AB04
3E035BA10
3E035BB10
3E035BC01
3E035BC02
3E035BD01
3E035CA07
(57)【要約】      (修正有)
【課題】装飾性に優れた包装を簡単に行うことができる花卉用の包装体を提供する。
【解決手段】一態様の包装体は、不透明な第1紙材シートと第1紙材シート上に配置された不透明な第2紙材シートと第1紙材シート上に配置された透明な樹脂フィルムとを備える。第1紙材シート第2紙材シート及び樹脂フィルムの各々は、第1端縁と第1端縁に接続する第2端縁と第2端縁に接続する第3端縁と、第1端縁と第3端縁に接続する第4端縁と含む四角形状を呈し、第1紙材シートの第1端縁は第2紙材シートの第1端縁に連続し又は接合され第1紙材シートの第2端縁は、第2紙材シートの第2端縁及び樹脂フィルムの第2端縁に接合され、樹脂フィルムの第1端縁は、第2紙材シートの第3端縁に接合され、第1紙材シートの第3端縁及び第4端縁は、第2紙材シート及び樹脂フィルムに対して非接続である。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
花卉を包装するための包装体であって、
不透明な第1紙材シートと、
前記第1紙材シート上に配置された不透明な第2紙材シートと、
前記第1紙材シート上に配置された透明な樹脂フィルムと、
を備え、
前記第1紙材シート、第2紙材シート及び樹脂フィルムの各々は、第1端縁と、前記第1端縁に接続する第2端縁と、前記第2端縁に接続する第3端縁と、前記第1端縁及び前記第3端縁に接続する第4端縁と含む四角形状を呈し、
前記第1紙材シートの前記第1端縁は、前記第2紙材シートの前記第1端縁に連続し又は接合され、
前記第1紙材シートの前記第2端縁は、前記第2紙材シートの前記第2端縁及び前記樹脂フィルムの前記第2端縁に接合され、
前記樹脂フィルムの前記第1端縁は、前記第2紙材シートの前記第3端縁に接合され、
前記第1紙材シートの前記第3端縁及び前記第4端縁は、前記第2紙材シート及び前記樹脂フィルムに対して非接続である、包装体。
【請求項2】
前記樹脂フィルムに複数の通気孔が形成されている、請求項1に記載の包装体。
【請求項3】
前記第1紙材シート及び前記第2紙材シートは、一枚の包装紙によって構成され、
前記第2紙材シートは、前記第1紙材シートの前記第1端縁に沿って前記第1紙材シート側に折り返された前記包装紙の一部である、請求項1又は2に記載の包装体。
【請求項4】
前記第1紙材シート及び前記第2紙材シートは、個別の包装紙によって構成され、
前記第1紙材シートの前記第1端縁は、前記第2紙材シートの前記第1端縁に接合されている、請求項1又は2に記載の包装体。
【請求項5】
前記樹脂フィルムの前記第2端縁及び前記第4端縁の長さが、前記第2紙材シートの前記第2端縁及び前記第4端縁の長さよりも長い、請求項1~4の何れか一項に記載の包装体。
【請求項6】
前記第1紙材シートが、正方形の平面形状を有する、請求項1~5の何れか一項に記載の包装体。
【請求項7】
前記第1紙材シートと前記第2紙材シートとの間に配置された保水材を更に含む、請求項1~6の何れか一項に記載の包装体。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、花卉用の包装体に関する。
【背景技術】
【0002】
切花等の花卉を包装するための包装体が広く利用されている。例えば、特許文献1には、複数の細孔が形成された透明な第一のフィルムと不織布製の第二のフィルムとを備え、第一のフィルムと第二のフィルムの端部同士を接合して形成された筒状の包装体について記載されている。特許文献2には、両端部がヒートシールされた一対の面部を有する生花用の袋体について記載されている。特許文献3には、頂部が開口され、底部が閉じられた台形状の袋体と、その袋体の底部に配置された保水材とを含む切花用の包装体が記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開平05-305988号公報
【特許文献2】実開平05-095884号公報
【特許文献3】特開平07-076386号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、贈答用の花卉を販売する場合には、高い装飾性の包装が行われることが多い。例えば生花店では、花卉の見栄えを良くするために、複数本の花卉を束ねてから当該複数本の花卉の全体を透明な樹脂フィルムで覆い、さらに花卉の茎下部が隠れるように樹脂フィルムの外側を包装紙で巻くといった複雑な包装を行うことがある。このように、装飾性の高い包装をするには多大な手間を要し、商品の提供に時間がかかる要因となっている。
【0005】
そこで、本開示は、装飾性に優れた包装を簡単に行うことができる花卉用の包装体を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
一態様では、花卉を包装するための包装体が提供される。この包装体は、不透明な第1紙材シートと、第1紙材シート上に配置された不透明な第2紙材シートと、第1紙材シート上に配置された透明な樹脂フィルムと、を備える。第1紙材シート、第2紙材シート及び樹脂フィルムの各々は、第1端縁と、第1端縁に接続する第2端縁と、第2端縁に接続する第3端縁と、第1端縁及び第3端縁に接続する第4端縁と含む四角形状を呈し、第1紙材シートの第1端縁は、第2紙材シートの第1端縁に連続し又は接合され、第1紙材シートの第2端縁は、第2紙材シートの第2端縁及び樹脂フィルムの第2端縁に接合され、樹脂フィルムの第1端縁は、第2紙材シートの第3端縁に接合され、第1紙材シートの第3端縁及び第4端縁は、第2紙材シート及び樹脂フィルムに対して非接続である。
【0007】
本態様に係る包装体では、第1紙材シートの第1端縁が第2紙材シートの第1端縁に連続し又は接合され、第1紙材シートの第2端縁が第2紙材シートの第2端縁及び樹脂フィルムの第2端縁に接合され、樹脂フィルムの第1端縁が第2紙材シートの第3端縁に接合され、第1紙材シートの第3端縁及び第4端縁が第2紙材シート及び樹脂フィルムに対して非接続である。したがって、この包装体は、第1紙材シートの第1端縁及び第2端縁の側が閉じられ、第1紙材シートの第3端縁及び第4端縁の側が開口する袋状を呈する。包装体の開口部から、包装体の内部に花卉を挿入して当該花卉を包装体によって巻くことにより、花が外から見え、茎下部が隠された装飾性の優れた包装をすることができる。また、この包装体では、第1紙材シート、第2紙材シート及び樹脂フィルムが互いに接合されているので、包装の手間を減らすことができる。
【0008】
一実施形態では、樹脂フィルムに複数の通気孔が形成されていてもよい。樹脂フィルムに複数の通気孔が形成されることにより、花の呼吸を妨げることが抑制され、花卉を長持ちさせることができる。
【0009】
一実施形態では、第1紙材シート及び第2紙材シートは、一枚の包装紙によって構成され、第2紙材シートは、第1紙材シートの第1端縁に沿って第1紙材シート側に折り返された包装紙の一部であってもよい。
【0010】
一実施形態では、第1紙材シート及び第2紙材シートは、個別の包装紙によって構成され、第2紙材シートの第1端縁は、第1紙材シートの第1端縁に接合されていてもよい。
【0011】
一実施形態では、樹脂フィルムの第2端縁及び第4端縁の長さが、第2紙材シートの第2端縁及び第4端縁の長さよりも長くてもよい。この場合には、樹脂フィルムの面積が相対的に大きくなるので、花が見える範囲を広くすることができる。
【0012】
一実施形態では、第1紙材シートが、正方形の平面形状を有していてもよい。これにより、美観性に優れた包装をすることができる。
【0013】
一実施形態の包装体は、第1紙材シートと第2紙材シートとの間に配置された保水材を更に含んでもよい。第1紙材シートと第2紙材シートとの間に保水材を配置することにより、花卉に水を補給することができ、花卉を長持ちさせることができる。
【発明の効果】
【0014】
本開示の種々の態様によれば、装飾性に優れた包装を簡単に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【0015】
図1】一実施形態に係る包装体を模式的に示す平面図である。
図2図1のII-II線に沿った断面図である。
図3図1に示す包装体の展開図である。
図4】包装体内に配置された花卉を示す図である。
図5】包装体で包装された花卉を示す正面図である。
図6】包装体で包装された花卉を示す背面図である。
図7】包装体で包装された花卉を示す斜視図である。
図8】別の実施形態に係る包装体を模式的に示す平面図である。
【発明を実施するための形態】
【0016】
以下、図面を参照して、本開示の実施形態について説明する。なお、以下の説明において、同一又は相当要素には同一符号を付し、重複する説明は繰り返さない。図面の寸法比率は、説明のものと必ずしも一致していない。
【0017】
図1は、一実施形態に係る包装体1を模式的に示す平面図である。図2は、図1に示すII-II線に沿った包装体1の断面図である。包装体1は、花卉3を高い装飾性で包装するための包装体である。包装体1に包装される花卉3は、観賞用の草花であり、例えば茎3s及び花3fを含む切花である(図4参照)。
【0018】
図1及び図2に示すように、一実施形態に係る包装体1は、第1紙材シート11、第2紙材シート12及び樹脂フィルム13を備えている。第1紙材シート11は、包装体1の裏面を構成し、第2紙材シート12及び樹脂フィルム13は、包装体1の表面を構成する。図2に示すように、包装体1は、袋状を呈しており、包装体1の第1紙材シート11と第2紙材シート12との間、及び、第1紙材シート11と樹脂フィルム13との間には、花卉3を収容するための収容領域1sが形成される。
【0019】
第1紙材シート11及び第2紙材シート12は、クラフト紙等の紙材によって構成された不透明なシートであり、防水性又は撥水性を有する。樹脂フィルム13は、例えばポリプロピレン、ポリエチレン等のオレフィン系の合成樹脂によって構成された透明なシートであり、防水性又は撥水性を有する。一実施形態では、樹脂フィルム13には、包装体1の内外で空気を通過させるための複数の通気孔13hが形成される。
【0020】
図3は、包装体1の展開図を示している。図3に示すように、一実施形態では、第1紙材シート11及び第2紙材シート12は、連続した一枚の包装紙10によって構成されている。すなわち、第1紙材シート11及び第2紙材シート12は互いに連続している。第2紙材シート12は、折線FLに沿って第1紙材シート11の表面側に折り返された包装紙10の一部である。
【0021】
第1紙材シート11は、四角形状を呈し、第1端縁11a、第2端縁11b、第3端縁11c及び第4端縁11dを含む。第1端縁11a及び第3端縁11cは互いに平行に延在し、第2端縁11b及び第4端縁11dは互いに平行に延在する。第1端縁11aの一端は、第2端縁11bの一端に接続する。第2端縁11bの他端は、第3端縁11cの一端に接続する。第3端縁11cの他端は、第4端縁11dの一端に接続する。第4端縁11dの他端は、第1端縁11aの他端に接続する。
【0022】
一実施形態では、第1端縁11a、第2端縁11b、第3端縁11c及び第4端縁11dは、同一の長さを有していてもよい。すなわち、第1紙材シート11は、正方形又は菱形の平面形状を有する。例えば、第1紙材シート11の第1端縁11a、第2端縁11b、第3端縁11c及び第4端縁11dは、220mmの長さを有していてもよい。
【0023】
上述のように、第2紙材シート12は、折線FLにおいて第1紙材シート11の表面側に折り返され、第1紙材シート11上に配置されている。折線FLは、第1紙材シート11の第1端縁11aに沿って延在する。第2紙材シート12は、四角形状を呈し、第1端縁12a、第2端縁12b、第3端縁12c及び第4端縁12dを含む。第1端縁12a及び第3端縁12cは互いに平行に延在し、第2端縁12b及び第4端縁12dは互いに平行に延在する。第1端縁12aの一端は、第2端縁12bの一端に接続する。第2端縁12bの他端は、第3端縁12cの一端に接続する。第3端縁12cの他端は、第4端縁12dの一端に接続する。第4端縁12dの他端は、第1端縁12aの他端に接続する。
【0024】
一実施形態では、第2紙材シート12は、長方形の平面形状を有している。第2紙材シート12の第1端縁12a及び第3端縁12cの長さは、第1紙材シート11の第1端縁11a及び第3端縁11cの長さと同じである。一方、第2紙材シート12の第2端縁12b及び第4端縁12dの長さは、第1紙材シート11の第2端縁11b及び第4端縁11dよりも短く形成されている。例えば、第2紙材シート12の第1端縁12a及び第3端縁12cの長さは220mmであり、第2端縁12b及び第4端縁12dの長さは100mmである。
【0025】
樹脂フィルム13は、第1紙材シート11上に配置されている。樹脂フィルム13は、四角形状を呈し、第1端縁13a、第2端縁13b、第3端縁13c及び第4端縁13dを含む。第1端縁13a及び第3端縁13cは互いに平行に延在し、第2端縁13b及び第4端縁13dは互いに平行に延在する。第1端縁13aの一端は、第2端縁13bの一端に接続する。第2端縁13bの他端は、第3端縁13cの一端に接続する。第3端縁13cの他端は、第4端縁13dの一端に接続する。第4端縁13dの他端は、第1端縁13aの他端に接続する。
【0026】
一実施形態では、樹脂フィルム13は、長方形の平面形状を有している。樹脂フィルム13の第1端縁13a及び第3端縁13cの長さは、第1紙材シート11の第1端縁11a及び第3端縁11cの長さと同じである。一方、樹脂フィルム13の第2端縁13b及び第4端縁13dの長さは、第1紙材シート11の第2端縁11b及び第4端縁11dよりも短い。なお、一実施形態では、樹脂フィルム13の第2端縁13b及び第4端縁13dの長さは、第2紙材シート12の第2端縁12b及び第4端縁12dの長さよりも長くてもよい。これにより、樹脂フィルム13の面積が第2紙材シート12の面積よりも大きくなるので、花3fが見える範囲を広くすることができる。例えば、樹脂フィルム13の第1端縁13a及び第3端縁13cの長さは220mmであり、第2端縁13b及び第4端縁13dの長さは130mmである。なお、第2端縁13b及び第4端縁13dの長さのうち10mmは、第2紙材シート12に貼付するための貼り代である。
【0027】
図1に示すように、第2紙材シート12は、第1紙材シート11の表面の一部に重なるように配置され、樹脂フィルム13は、第1紙材シート11の表面の他の一部に重なるように配置されている。樹脂フィルム13は、第2紙材シート12よりも第3端縁11c側に配置され、第2紙材シート12と樹脂フィルム13とは部分的に重ね合わされている。上記のように、第1紙材シート11の第1端縁11aは、第2紙材シート12の第1端縁12aに連続している。第1紙材シート11の第2端縁11bは、帯状の接合部21において第2紙材シート12の第2端縁12bに接合され、帯状の接合部22において樹脂フィルム13の第2端縁13bに接合されている。さらに、樹脂フィルム13の第1端縁13aは、帯状の接合部23において第2紙材シート12の第3端縁12cに接合されている。接合部23は、第1端縁11a及び第3端縁11cに対して平行に延在する。第1紙材シート11、第2紙材シート12及び樹脂フィルム13の接合には、例えば接着剤が用いられる。
【0028】
上記のように、第1紙材シート11の第1端縁11a及び第2端縁11bは、第2紙材シート12及び樹脂フィルム13に接続されている。一方、第1紙材シートの第3端縁11c及び第4端縁11dは第2紙材シート12及び樹脂フィルム13に対して非接続である。したがって、包装体1は、下部(第1紙材シートの第1端縁11a及び第2端縁11bの側)が閉じられ、上部(第1紙材シート11の第1端縁11a、第2端縁11bの側)が開口された袋状を呈する。図2に示すように、包装体1の内部、すなわち第1紙材シート11と第2紙材シート12との間、及び、第1紙材シート11と樹脂フィルム13との間には、花卉3を収容するための収容領域1sが形成される。
【0029】
一実施形態では、包装体1は、第1紙材シート11と第2紙材シート12との間に配置された保水材15を更に備えてもよい。保水材15は、包装体1の下部に配置され、花卉3に供給するための水分を保持する。
【0030】
次に、包装体1の使用方法について説明する。包装体1を用いて花卉3を包装する場合には、図4に示すように、包装体1の内部に保水材15を配置する。次に、花3fが包装体1の上部側に位置し、茎3sが包装体1の下部側に位置するように、包装体1の収容領域1sに花卉3を配置する。そして、包装体1を整えながら花卉3を包装体1で巻き、ビニールタイ等の結束具で包装体1の下部が固定される。このような手順により、花3fが樹脂フィルム13を通して外から見え、茎3sの下部が隠れるように花卉3を包装することができる。図5は包装体1で包装された花卉3を示す正面図であり、図6は包装された花卉3の背面図である。図7は包装された花卉3の斜視図である。
【0031】
以上説明したように、包装体1によれば、包装体1の内部に花卉3を配置して当該花卉3を包装体1によって巻くことにより、花3fが外から見え、茎3sの下部が隠された装飾性に優れた包装をすることができる。この包装体1では、第1紙材シート11、第2紙材シート12及び樹脂フィルム13が互いに接合されているので、簡単に装飾性の優れた包装をすることができる。
【0032】
また、一実施形態に係る包装体1では、樹脂フィルム13に複数の通気孔13hが形成されているので、花卉3の花3fの呼吸を妨げることが抑制され、花卉3を長持ちさせることができる。さらに、第1紙材シート11と第2紙材シート12との間に保水材15を配置することにより、花卉3に水を補給することができ、花卉3を長持ちさせることができる。
【0033】
以上、種々の実施形態に係る包装体について説明してきたが、上述した実施形態に限定されることなく発明の要旨を変更しない範囲で種々の変形態様を構成可能である。例えば、図1に示す包装体1では、第1紙材シート11及び第2紙材シート12が連続した一枚の包装紙10によって構成されているが、第1紙材シート11及び第2紙材シート12は、個別の包装紙によって構成されてもよい。
【0034】
例えば、図8に示す包装体1Aでは、第1紙材シート11の第1端縁11aが、接合部24において第2紙材シート12の第1端縁12aに接合されていている。第1端縁11aと第1端縁12aとの接合には、例えば接着剤が用いられる。これにより、袋状の包装体1を形成することができるので、図1に示す包装体1と同様に簡単に装飾性の優れた包装をすることができる。
【0035】
なお、図2に示す実施形態では、樹脂フィルム13が、接合部23において第2紙材シート12の表面側に接着されているが、樹脂フィルム13は、接合部23において第2紙材シート12の裏面側に接着されてもよい。また、第1紙材シート11、第2紙材シート12及び樹脂フィルム13の各端縁の接合関係が維持されていれば、第1紙材シート11、第2紙材シート12及び樹脂フィルム13の寸法は任意である。また、樹脂フィルム13には、必ずしも複数の通気孔13hが形成されていなくてもよい。
【符号の説明】
【0036】
1,1A…包装体、3…花卉、10…包装紙、11…第1紙材シート、11a,12a,13a…第1端縁、11b,12b,13b…第2端縁、11c,12c,13c…第3端縁、11d,12d,13d…第4端縁、12…第2紙材シート、13…樹脂フィルム、13h…通気孔、15…保水材。

図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8