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特開2023-39369疑似餌用包装具、疑似餌セットおよび釣り具セット
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023039369
(43)【公開日】2023-03-20
(54)【発明の名称】疑似餌用包装具、疑似餌セットおよび釣り具セット
(51)【国際特許分類】
   A01K 97/06 20060101AFI20230313BHJP
【FI】
A01K97/06 501
【審査請求】未請求
【請求項の数】14
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021146514
(22)【出願日】2021-09-08
【新規性喪失の例外の表示】特許法第30条第2項適用申請有り 令和3年7月12日に合同会社TD-WORKSが新商品のご案内チラシにて掲載 令和3年8月13日、令和3年8月15日、令和3年8月16日に中央漁具株式会社がhttps://www.instagram.com/cg_chuo_gyogu_jp/にて掲載
(71)【出願人】
【識別番号】521102580
【氏名又は名称】合同会社TD-WORKS
(74)【代理人】
【識別番号】100128886
【弁理士】
【氏名又は名称】横田 裕弘
(72)【発明者】
【氏名】山口 忠則
【テーマコード(参考)】
2B109
【Fターム(参考)】
2B109BA01
2B109BA37
(57)【要約】
【課題】使い勝手の良い、疑似餌用の包装具等を提供する。
【解決手段】疑似餌用包装具は、疑似餌を包む疑似餌用包装具であって、面状に形成される第1面部と、面状に形成されるとともに、第1面部に対向して設けられる第2面部と、第1面部と第2面部とを留め、第1面部と第2面部との間に疑似餌を挟んで疑似餌を保持する領域を形成する複数の留部と、を備え、複数の留部は、互いに離れて設けられることを特徴とする。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
疑似餌を包む疑似餌用包装具であって、
面状に形成される第1面部と、
面状に形成されるとともに、前記第1面部に対向して設けられる第2面部と、
前記第1面部と前記第2面部とを留め、当該第1面部と当該第2面部との間に前記疑似餌を挟んで当該疑似餌を保持する領域を形成する複数の留部と、
を備え、
前記複数の留部は、互いに離れて設けられる、ことを特徴とする疑似餌用包装具。
【請求項2】
前記留部は、厚み方向において前記第1面部と前記第2面部との間に空隙を形成する、ことを特徴とする請求項1に記載の疑似餌用包装具。
【請求項3】
前記複数の留部のうち一の留部と他の留部とは、当該一の留部と当該他の留部との間に前記疑似餌の一部を貫通可能にする、ことを特徴とする請求項1に記載の疑似餌用包装具。
【請求項4】
前記第1面部と前記第2面部とは、前記疑似餌の一部を支持する支持部を有する、ことを特徴とする請求項3に記載の疑似餌用包装具。
【請求項5】
釣り竿に本包装具を取り付ける第3面部を有する、ことを特徴とする請求項1に記載の疑似餌用包装具。
【請求項6】
前記第2面部に前記第3面部を保持させる保持部を有する、ことを特徴とする請求項5に記載の疑似餌用包装具。
【請求項7】
釣り竿に本包装具を取り付けた際に、前記疑似餌と当該釣り竿との接触を抑制する抑制部を有する、ことを特徴とする請求項1に記載の疑似餌用包装具。
【請求項8】
前記第1面部および前記第2面部は、前記抑制部および前記疑似餌を外側から見ることが可能な透明に構成されている、ことを特徴とする請求項7に記載の疑似餌用包装具。
【請求項9】
前記留部は、凸部を有する第1部品と、当該凸部が嵌まり込む凹部を有する第2部品とを有し、
前記複数の留部が前記第1面部と前記第2面部とを留めた状態で、当該複数の留部の当該第1部品および当該第2部品の向きが揃っている、ことを特徴とする請求項1に記載の疑似餌用包装具。
【請求項10】
前記第1面部および前記第2面部は、連続したシートで構成されている、ことを特徴とする請求項1に記載の疑似餌用包装具。
【請求項11】
前記第1面部および前記第2面部は、樹脂製のシートで構成され、
前記シートの厚みは、0.6mm以上であって1.0mm以下である、ことを特徴とする請求項1に記載の疑似餌用包装具。
【請求項12】
疑似餌を包む疑似餌用包装具であって、
可撓性を有して折り畳まれることで、第1面部と、当該第1面部に対向する第2面部と、当該第2面部に対向する第3面部とを形成する樹脂製の単一のシートと、
互いに離れて設けられて、前記第1面部と前記第2面部とを留める複数の第1面側留部と、
互いに離れて設けられて、前記第2面部と前記第3面部とを留める複数の第2面側留部と、
を備えることを特徴とする疑似餌用包装具。
【請求項13】
釣りに用いられる疑似餌と、
面状に形成される第1面部と、
面状に形成されるとともに、前記第1面部に対向して設けられる第2面部と、
前記第1面部と前記第2面部とを留め、当該第1面部と当該第2面部との間に前記疑似餌を挟んで当該疑似餌を保持する領域を形成する複数の留部と、
を備え、
前記複数の留部は、互いに離れて設けられる、ことを特徴とする疑似餌セット。
【請求項14】
釣り竿と、
釣り糸を介して前記釣り竿に取り付けられる疑似餌と、
面状に形成される第1面部と、
面状に形成されるとともに、前記第1面部に対向して設けられる第2面部と、
前記第1面部と前記第2面部とを留め、当該第1面部と当該第2面部との間に前記疑似餌を挟んで当該疑似餌を保持する領域を形成する複数の留部と、
を備え、
前記複数の留部は、互いに離れて設けられる、ことを特徴とする釣り具セット。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、疑似餌を包む疑似餌用包装具、疑似餌セットおよび釣り具セットに関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1には、ケース体が見開き状に開閉して、二つ折り可能な皮革や合成樹脂の台板の上のケ-ス体内面側の左右に多孔質材からなる柔軟性を有する中子が貼着固定され、中子を覆って柔軟性を有する多孔質シ-トが台板の上に敷設されて貼着固定されて中子の外側の多孔質シートの部分は膨出状態となって台部からなる針掛け部となり、他の部分は針掛け部より低い底面となり、底面上には上方から下方に向けて帯状のカバー体が載せられ、カバー体の上端と下端は夫々台板上に固定され、針掛け部に差し込まれた釣り針に係止されたルアー本体はカバー体の下側に開口から差し込まれる釣り用ルアーケースが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2005-278555
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、例えば釣りに用いられる疑似餌には、釣り針が取り付けられている。この釣り針は、例えば疑似餌を持ち運ぶ際、周囲の人や物に触れないようにすることが求められる場合がある。そこで、疑似餌を包装具によって包むことが考えられる。ただし、例えば濡れた状態の疑似餌を包装具で単に包むと水分がはけずに残ってしまうおそれがあった。包装具は、例えば疑似餌の状態に依らず広く用いることができるなど、使い勝手が良い方が好ましい。
【0005】
本発明は、使い勝手の良い、疑似餌用の包装具等を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
かかる目的のもと、本明細書に開示される技術は、疑似餌を包む疑似餌用包装具であって、面状に形成される第1面部と、面状に形成されるとともに、前記第1面部に対向して設けられる第2面部と、前記第1面部と前記第2面部とを留め、当該第1面部と当該第2面部との間に前記疑似餌を挟んで当該疑似餌を保持する領域を形成する複数の留部と、を備え、前記複数の留部は、互いに離れて設けられる、ことを特徴とする疑似餌用包装具である。
【0007】
ここで、前記留部は、厚み方向において前記第1面部と前記第2面部との間に空隙を形成するとよい。
また、前記複数の留部のうち一の留部と他の留部とは、当該一の留部と当該他の留部との間に前記疑似餌の一部を貫通可能にするとよい。
また、前記第1面部と前記第2面部とは、前記疑似餌の一部を支持する支持部を有するとよい。
また、釣り竿に本包装具を取り付ける第3面部を有するとよい。
また、前記第2面部に前記第3面部を保持させる保持部を有するとよい。
また、釣り竿に本包装具を取り付けた際に、前記疑似餌と当該釣り竿との接触を抑制する抑制部を有するとよい。
また、前記第1面部および前記第2面部は、前記抑制部および前記疑似餌を外側から見ることが可能な透明に構成されているとよい。
また、前記留部は、凸部を有する第1部品と、当該凸部が嵌まり込む凹部を有する第2部品とを有し、前記複数の留部が前記第1面部と前記第2面部とを留めた状態で、当該複数の留部の当該第1部品および当該第2部品の向きが揃っているとよい。
また、前記第1面部および前記第2面部は、連続したシートで構成されているとよい。
また、前記第1面部および前記第2面部は、樹脂製のシートで構成され、前記シートの厚みは、0.6mm以上であって1.0mm以下であるとよい。
【0008】
かかる目的のもと、本明細書に開示される技術は、疑似餌を包む疑似餌用包装具であって、可撓性を有して折り畳まれることで、第1面部と、当該第1面部に対向する第2面部と、当該第2面部に対向する第3面部とを形成する樹脂製の単一のシートと、互いに離れて設けられて、前記第1面部と前記第2面部とを留める複数の第1面側留部と、互いに離れて設けられて、前記第2面部と前記第3面部とを留める複数の第2面側留部と、を備えることを特徴とする疑似餌用包装具である。
【0009】
かかる目的のもと、本明細書に開示される技術は、釣りに用いられる疑似餌と、面状に形成される第1面部と、面状に形成されるとともに、前記第1面部に対向して設けられる第2面部と、前記第1面部と前記第2面部とを留め、当該第1面部と当該第2面部との間に前記疑似餌を挟んで当該疑似餌を保持する領域を形成する複数の留部と、を備え、前記複数の留部は、互いに離れて設けられる、ことを特徴とする疑似餌セットである。
【0010】
かかる目的のもと、本明細書に開示される技術は、釣り竿と、釣り糸を介して前記釣り竿に取り付けられる疑似餌と、面状に形成される第1面部と、面状に形成されるとともに、前記第1面部に対向して設けられる第2面部と、前記第1面部と前記第2面部とを留め、当該第1面部と当該第2面部との間に前記疑似餌を挟んで当該疑似餌を保持する領域を形成する複数の留部と、を備え、前記複数の留部は、互いに離れて設けられる、ことを特徴とする釣り具セットである。
【発明の効果】
【0011】
本発明によれば、使い勝手の良い、疑似餌用の包装具等を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
図1】第1実施形態のルアーカバーの全体斜視図である。
図2】第1実施形態のルアーカバーの正面図である。
図3】第1実施形態のルアーカバーの説明図である。
図4】第1実施形態のルアーカバーを展開した図である。
図5】第1実施形態のルアーカバーの説明図である。
図6】釣り竿に取り付けられたルアーカバーを示す図である。
図7】第2実施形態のルアーカバーの正面図である。
図8】第2実施形態のルアーカバーを展開した図である。
図9】第3実施形態のルアーカバーの正面図である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
以下、添付図面を参照して、本発明の実施形態について説明する。
<第1実施形態>
図1は、第1実施形態のルアーカバー1の全体斜視図である。
【0014】
図1に示すように、第1実施形態のルアーカバー1は、魚釣りをする際に用いられるルアー90を包むものである。
ここで、ルアー90は、釣りの対象となる魚の餌となる魚の胴体の模した胴体部90Bと、胴体部90Bの端部に設けられ魚の尾ひれを模したテール部90Tと、胴体部90Bに取り付けられる釣り針90Fとを有している。図1では、一例として全長が約30cmのルアー90を示している。なお、ルアー90は、疑似餌やビッグベイトなどと呼ばれる場合もある。また、ルアー90を包んだルアーカバー1は、ルアー90と一体となって疑似餌セットを構成する。
【0015】
ルアーカバー1は、ルアー90を包むシート10と、シート10に設けられる留部30と、ルアーカバー1を保持する際に用いる被保持部50と、を備える。
なお、本実施形態の説明において、図1に示すルアーカバー1において長く延びる方向を長手方向と呼ぶ。ルアーカバー1の長手方向は、ルアー90の全長方向に対応する。一方、ルアーカバー1の長手方向と直交する方向を短手方向と呼ぶ。
【0016】
図2は、第1実施形態のルアーカバー1の正面図である。
図3は、第1実施形態のルアーカバー1の説明図である。なお、図3(A)は閉じた状態を示し、図3(B)は開いた状態を示す。
【0017】
(シート10)
図2に示すシート10は、面状に形成された合成樹脂によって構成される。すなわち、シート10は、樹脂製のシートである。シート10の材料には、例えばPVC(ポリ塩化ビニル)などの可撓制性を有する軟質性の合成樹脂を用いることができる。
そして、第1実施形態のシート10は、単一(例えば1枚)である。単一のシート10は、折り畳まれることによってルアー90を包む。
なお、単一とは、シートが連続していることである。本実施形態において、単一のシートとは、例えば複数のシートを、接着剤、熱圧着、接合部材などによって接続した態様を含まない概念である。
【0018】
シート10の厚みは、例えば0.6mm以上であって1.0mm以下であることが好ましい。さらに、シート10の厚みは、例えば0.8mmであることがより好ましい。例えば、シート10の厚みを例えば0.6mmよりも薄くした場合には、ルアー90の釣り針90Fが引っかかったり、貫通したりする可能性が高くなる。一方、シート10の厚みを例えば1.0mmよりも厚くした場合には、シート10の折曲部(後述の第1折曲部15、第2折曲部16)が形成しにくくなる。
【0019】
そして、図1に示すように、第1実施形態のシート10は、内側にて包まれているルアー90を外側からユーザが見ることが可能な透明に構成されている。なお、シート10は、無色であったり、有色であったりしても良い。
【0020】
シート10は、折り畳まれた状態で、面状の第1面部11と、面状であって第1面部11に対向する第2面部12と、面状であって第2面部12に対向する第3面部13と、を有する。さらに、シート10は、折り畳まれた状態で、折れ曲がった部分を形成する第1折曲部15と、短手方向において第1折曲部15とは反対側にて折れ曲がった部分を形成する第2折曲部16とを有する。
【0021】
図2に示すように、第1面部11は、矩形状に形成される。第1実施形態の第1面部11は、ルアー90の胴体部90B(図1参照)よりも一回り大きく形成される。また、第1面部11は、長手方向の端部に半円状に形成される第1突出部111を有する。さらに、第1面部11は、長手方向の端部であって第1突出部111とは反対側にて突出する第2突出部112を有する。
【0022】
第2面部12は、矩形状に形成される。第2面部12は、第1面部11の形状に対応している。そして、第2面部12は、長手方向の端部に半円状に形成される第3突出部121を有する。さらに、第2面部12は、長手方向の端部であって第3突出部121とは反対側にて突出する第4突出部122を有する。
【0023】
第3面部13は、五角形状に形成される。第3面部13は、第2折曲部16側が直線状に形成され、第1折曲部15側が傾斜して山型に形成されている。すなわち、第3面部13の短手方向の幅は、長手方向における中央部が比較的長く、長手方向における端部が比較的短くなっている。
そして、第3面部13は、図3(A)に示すように第2面部12と重なった状態(以下、閉じた状態と呼ぶ)と、図3(B)に示すように第2面部12から離れた状態(以下、開いた状態と呼ぶ)とをとることが可能になっている。
【0024】
図3(A)に示すように、第1折曲部15は、一方にて第1面部11に連続し、他方にて第2面部12に連続する。そして、第1折曲部15は、湾曲しながら第1面部11と第2面部12とをつなぐ。
第2折曲部16は、一方にて第1面部11に連続し、他方にて第3面部13に連続する。そして、第2折曲部16は、湾曲しながら第1面部11と第3面部13とをつなぐ。
【0025】
(留部30)
図2に示すように、留部30は、複数(例えば7個)設けれられる。以下の説明において、複数の留部30を区別しない場合には、「留部」と総称する。
留部30は、シート10が折り畳まれた状態を維持する。具体的には、留部30は、第1面部11と第2面部12とが離れないように、第1面部11と第2面部12とを留める。また、留部30は、第2面部12と第3面部13とが離れないように、第2面部12と第3面部13とを留める。
そして、複数の留部30は、第1面部11と第2面部12とを留めることで、第1面部11と第2面部12との間にルアー90を挟み込んでルアー90を保持する領域を形成する。
【0026】
第1実施形態の留部30は、スナップフィット構造を用いている。具体的には、留部30は、凸部を有する凸パーツ30A(後述する図4参照)と、凸パーツ30Aの凸部が嵌まり込む凹部を有して凸パーツ30Aに結合する凹パーツ30B(後述する図4参照)とを備える。凸パーツ30Aは、例えば第2面部12などの一方の対象部に固定される。一方、凹パーツ30Bは、例えば第1面部11など他方の対象部に固定される。そして、凸パーツ30Aは、凸パーツ30Aの一部が弾性変形可能に構成された凹パーツ30Bの一部に挿入されることで、凹パーツ30Bと接続する。また、留部30は、ユーザが取り外す操作を行うことで、凸パーツ30Aと凹パーツ30Bとが分離する。このように、留部30は、一方の対象部と他の対象部とを着脱可能にする。
【0027】
そして、図3(B)に示すように、第1実施形態の留部30は、第1面部11と第2面部12とを留める、第1留部31、第2留部32、第3留部33および第4留部34を有する。第1実施形態のルアーカバー1において、これら第1留部31、第2留部32、第3留部33および第4留部34は、ルアーカバー1の面方向において互いに離れて設けられる。
【0028】
第1留部31は、ルアーカバー1の長手方向において、被保持部50側の端部に設けられる。
第2留部32および第3留部33は、ルアーカバー1の長手方向において、被保持部50とは反対側の端部に設けられる。特に、第3留部33は、第1面部11の第2突出部112と第2面部12の第4突出部122との対向箇所に設けられる。さらに、第2留部32と第3留部33とは、一定の間隔を有して互いに離れて設けられる。、第2留部32と第3留部33との一定の間隔は、ルアー90の幅に基づいて定められている。
【0029】
第4留部34は、ルアーカバー1の第2折曲部16側(図3(A)参照)に設けられる。また、第4留部34は、ルアーカバー1の長手方向における中央部に設けられる。
【0030】
また、図3(A)に示すように、第1実施形態の留部30は、第2面部12と第3面部13とを留める、第5留部35、第6留部36および第7留部37を有する。第1実施形態のルアーカバー1において、これら第5留部35、第6留部36および第7留部37は、ルアーカバー1の面方向において互いに離れて設けられる。
【0031】
第5留部35は、ルアーカバー1の長手方向において、被保持部50側の端部に設けられる。また、第5留部35は、ルアーカバー1の短手方向において、第1留部31と並んで配置される。
第6留部36は、ルアーカバー1の長手方向において、被保持部50とは反対側の端部に設けられる。また、第6留部36は、ルアーカバー1の短手方向において、第2留部32と並んで配置される。
【0032】
第7留部37は、ルアーカバー1の長手方向における中央部であって、短手方向における中央部に設けられる。また、第7留部37は、第3面部13における第2折曲部16とは反対側の端部に設けれる。なお、第7留部37は、ルアーカバー1の短手方向において、第4留部34と並んで配置される。
【0033】
(被保持部50)
図2に示すように、被保持部50は、内側に貫通孔50Hを有する円環状の部材である。そして、被保持部50は、ルアーカバー1の長手方向における端部に設けられる。また、被保持部50は、ルアーカバー1の短手方向において第1折曲部15側の端部に設けられる。そして、被保持部50は、第1面部11の第1突出部111および第2面部12の第3突出部121を貫通する。
被保持部50は、例えば第1留部31と同様に、第1面部11と第2面部12とを留める機能も有している。
【0034】
例えば、被保持部50にカラビナなどを通すことで、ルアーカバー1を対象物に保持させることができる。特に、ルアーカバー1がルアー90を包んでいる状態であっても、被保持部50を用いてルアーカバー1を保持することが可能である。
【0035】
続いて、ルアーカバー1の構造について具体的に説明する。
図4は、第1実施形態のルアーカバー1を展開した図である。
図5は、第1実施形態のルアーカバー1の説明図である。
【0036】
図4に示すように、展開されたルアーカバー1は、予め定められた形状の1枚のシート10と、シート10に取り付けられた留部30とを備えて構成されている。なお、説明のために、図4に示すルアーカバー1には、被保持部50を表示していない。
シート10には、図4における上側から下側に向けて、第3面部13、第1面部11および第2面部12の順に配置される。また、シート10は、第3面部13と第1面部11との間に第2折曲部16が形成される領域A16を有する。また、シート10は、第1面部11と第2面部12との間に第1折曲部15が形成される領域A15を有する。
【0037】
第3面部13には、第5留部35、第6留部36および第7留部37の凸パーツ30Aが取り付けられる。
第1面部11には、第1留部31、第2留部32、第3留部33および第4留部34の凹パーツ30Bが取り付けられる。
【0038】
第2面部12には、第1留部31、第2留部32、第3留部33および第4留部34の凸パーツ30Aが取り付けられる。さらに、第2面部12には、第5留部35、第6留部36および第7留部37の凹パーツ30Bが取り付けられる。
【0039】
なお、第2面部12には、第1面部11と接続するための留部30と、第3面部13と接続するための留部30がそれぞれ設けられている。ただし、留部30のパーツ(凸パーツ30A、凹パーツ30B)および向きが、第1面部11用のものと第3面部13用のものとで異なっている。これによって、留部30の結合操作をする際に、結合すべき凸パーツ30Aと凹パーツ30Bとをユーザが間違えにくくしている。
【0040】
そして、第1実施形態の複数の留部30は、各々が留める対象となる一対の面部(第1面部11、第2面部12、第3面部13)を留めた状態で、留部30のパーツ(凸パーツ30A、凹パーツ30B)の向きが揃うようになっている。例えば、第1実施形態のルアーカバー1では、全ての凸パーツ30Aが第1面部11側を向き、全ての凹パーツ30Bが第3面部13側を向くようになっている。これによっても、第1実施形態のルアーカバー1では、留部30を用いた第1面部11、第2面部12および第3面部13を留める操作がしやすくなっている。
【0041】
上述したように展開されるルアーカバー1において、第1面部11に対して第2面部12を折り畳むことで第2面部12を対向させる。そして、第1留部31、第2留部32、第3留部33および第4留部34の各々の凸パーツ30Aおよび凹パーツ30Bを結合させる。さらに、シート10に対して、被保持部50を取り付ける。そうすると、図3(B)に示すように、開いた状態のルアーカバー1が形成される。
【0042】
そして、図5に示すように、ルアーカバー1は、第4留部34を外した状態で、シート10の第1面部11、第1折曲部15および第2面部12と、留部30における第1留部31、第2留部32および第3留部33と、被保持部50とによって袋状に形成される。また、ルアーカバー1は、第3面部13側に開口部10Hが形成される。
この開口部10Hからルアー90を挿入することで、袋状に形成された第1面部11および第2面部12の間にルアー90を挟み込んで収容することができる。
【0043】
また、開いた状態のルアーカバー1において、第2面部12に対して第3面部13を折り畳むことで第2面部12に第3面部13を対向させる。そして、第5留部35、第6留部36および第7留部37の各々の凸パーツ30Aおよび凹パーツ30Bを結合させる。そうすると、図3(A)に示すように、閉じた状態のルアーカバー1が形成される。閉じた状態のルアーカバー1では、第3面部13によって開口部10H(図5参照)が覆われた状態になる。
【0044】
続いて、第1実施形態のルアーカバー1の機能について詳細に説明する。
図1に示すように、第1実施形態のルアーカバー1は、ルアー90を包む。この場合に、ルアーカバー1は、主に第1面部11と第2面部12とによってルアー90の胴体部90Bを覆う。
【0045】
そして、第1実施形態のルアーカバー1において、第1留部31、第2留部32、第3留部33および第4留部34は、ルアー90を間に挟んだ状態の第1面部11と第2面部12とを留める。これによって、ルアー90は、第1面部11と第2面部12とによって面的に保持された状態になる。
【0046】
また、ルアーカバー1では、ルアー90の一方側(例えば、釣り針90F側)に第1折曲部15が設けられ、ルアー90の他方側に第4留部34が設けられる。これによって、ルアーカバー1では、ルアー90の背中と腹との方向においてルアー90の移動を制限する。
【0047】
さらに、ルアーカバー1では、第1留部31と被保持部50との間隔は、ルアー90の胴体部90Bの最も大きい幅よりも短くなっている。同様に、ルアーカバー1では、第2留部32と第3留部33との間隔は、ルアー90の胴体部90Bの最も大きい幅よりも短くなっている。これによって、ルアーカバー1では、ルアー90の頭と尾との方向においてルアー90の移動を制限する。
このように、ルアーカバー1は、内側に包むルアー90の移動を制限し、ルアー90が外に出ないようにルアー90を保持している。
【0048】
図1に示すように、ルアー90の釣り針90Fは、シート10が面として連続している箇所である第1折曲部15に対向して設けられる。そして、第1折曲部15は、釣り針90Fを覆い、釣り針90Fが他の物に引っ掛かることを防止する。
【0049】
また、複数の留部30のうち第2留部32と第3留部33との間隔は、例えばルアーカバー1の短手方向において、胴体部90Bの最大幅よりも小さく、テール部90Tの最小部よりも大きく形成されている。そして、第1実施形態のルアーカバー1は、第2留部32と第3留部33との間にてルアー90の一部であるテール部90Tを貫通可能にしている。これによって、ルアーカバー1は、ルアー90の一部であるテール部90Tをルアーカバー1の外側に露出させる。
【0050】
例えばルアー90は、模する魚や機能に応じて各種の形状に形成される。このような各種のルアー90を比較した場合、胴体部90Bと比較してテール部90Tの形状が大きく異なる場合がある。そこで、第1実施形態のルアーカバー1は、テール部90Tの全てを保持せずにテール部90Tを露出させることで、各種のルアー90を包めるように汎用性を高めている。
ここで、ルアー90は、テール部90Tの主面が胴体部90Bとの主面と同様な方向を向く縦型のものや、テール部90Tの主面が胴体部90Bの主面とは異なる方向を向いて交差する横型のものがある。そして、仮に横型のテール部90Tを有するルアー90の全部をルアーカバー1に収容すると、テール部90Tが押さえつけられることで比較的柔らかいテール部90Tが変形してしまうおそれがあった。これに対して、第1実施形態のルアーカバー1は、テール部90Tを露出させてルアー90を保持する。このため、第1実施形態のルアーカバー1は、横型のテール部90Tが変形することを抑制しながらルアー90を保持することができる。
【0051】
さらに、第1実施形態のルアーカバー1は、長手方向に突出する第2突出部112および第4突出部122を有している(図2参照)。第2突出部112および第4突出部122は、テール部90Tに沿って延びて形成される。そして、第2突出部112および第4突出部122は、テール部90Tの一部に接触し、テール部90Tの一方側からテール部90Tを支持する。
【0052】
このように第1実施形態のルアーカバー1は、露出しているルアー90の一部であるテール部90Tを第2突出部112および第4突出部122によって支持する。これによって、ルアーカバー1は、ルアー90全体を安定して保持するようにしている。
【0053】
図6は、釣り竿900に取り付けられたルアーカバー1を示す図である。
【0054】
図6に示すように、第1実施形態のルアーカバー1は、ルアー90を包んだ状態で釣り竿900に取り付けることが可能になっている。なお、釣り竿900は、釣り糸910を介してルアー90とつながっている。このように、釣り竿900、ルアー90およびルアーカバー1が一体になることで釣り具セットを構成する。
【0055】
そして、第1実施形態のルアーカバー1は、シート10が透明に構成されている。したがって、ルアーカバー1の外側からルアー90を見ることが可能である。さらに、ルアーカバー1では、ルアーカバー1の外側から第4留部34などの留部30も見ることができる。これによって、例えば第3面部13が第4留部34を覆った状態でも、第4留部34の状態をルアーカバー1の外から確認することができる。
【0056】
ルアーカバー1では、例えばルアー90を第1面部11と第2面部12との間(図5参照)に収容する。さらに、第1面部11と第2面部12とを第4留部34によって留める(図3(B)参照)。なお、ルアーカバー1では、第4留部34を留めることによって、第3面部13が開いた状態であってもルアー90がルアーカバー1によって保持された状態が維持される。そして、第3面部13が釣り竿900に巻き付くようにし、第5留部35、第6留部36および第7留部37によって第3面部13と第2面部12とを留める。これによって、ルアーカバー1は、釣り竿900に取り付けられた状態になる。
【0057】
第1実施形態のルアーカバー1は、第5留部35、第6留部36および第7留部37という複数の留部30によって第3面部13を介して釣り竿900に保持させることで、ルアーカバー1が釣り竿900から外れにくくしている。さらに、ルアーカバー1は、例えば第5留部35および第6留部36と比較して釣り竿900から遠い位置に配置される第7留部37によって第3面部13を第2面部12に留める。これによって、第3面部13の短手方向の幅をルアーカバー1では、第3面部13が釣り竿900に対してより外れにくくしている。
【0058】
さらに、第1実施形態のルアーカバー1では、釣り竿900とルアー90との間に第4留部34および第2面部12が介在する。これによって、ルアーカバー1では、釣り竿900とルアー90とが相互に接触することが抑制される。
【0059】
なお、第1実施形態のルアーカバー1において、第7留部37は、第3面部13の短手方向における第1折曲部15側の端部に設けられる。そして、第7留部37は、第2面部12に対して第3面部13を留める。これによって、ルアーカバー1では、第3面部13が第2面部に対してバタつくことが抑えられる。
【0060】
そして、以上のように構成されたルアーカバー1では、第1面部11と第2面部12とが対向する領域の端部において複数の留部30が互いに離れて設けられる。すなわち、ルアーカバー1では、ルアー90を保持する領域を形成するにあたって、ルアー90の周囲を全て留めるのではなく一部に留めない部分を形成している。これによって、第1実施形態のルアーカバー1では、留部30により留められる箇所を除いて第1面部11と第2面部12との間に厚さ方向の隙間が形成される。
さらに、第1実施形態の留部30は、構造的な厚みによって、ルアーカバー1の厚み方向において第1面部11と第2面部12との間に一定の空隙を形成する。
【0061】
上述したとおり、ルアーカバー1では、留部30の構造による第1面部11および第2面部12の間の隙間や、複数の留部30が互いに離れることにより第1面部11および第2面部12を留めない部分の形成することによって、例えばルアー90に付いていた水分や汚れなどをルアーカバー1の外側に排出できるようになっている。
【0062】
このように、第1実施形態のルアーカバー1は、ルアー90の状態に依らずにルアー90を包むことができるなど使い勝手が良くなっている。
【0063】
また、第1実施形態のルアーカバー1は、上述のとおりルアーカバー1内の水分を外側に排出可能になっている。そのため、例えばルアーカバー1によってルアー90を収容した状態でルアー90を水で洗うことも可能になっている。
さらに、第1実施形態のルアーカバー1は、留部30を外してシート10を展開した状態(例えば、図4参照)でルアーカバー1全体を洗うことも可能である。
【0064】
<第2実施形態>
図7は、第2実施形態のルアーカバー2の正面図である。
なお、第2実施形態のルアーカバー2の説明において、第1実施形態のルアーカバー1と同様な構成については同一の符号を付してその詳細な説明を省略する。
【0065】
第2実施形態のルアーカバー2は、ルアー90(図1参照)を包むシート210と、シート210に設けられる留部30とを有する。
【0066】
(シート210)
シート210の基本構成は、第1実施形態のシート10と同様である。ただし、シート210は、第1面部11、第2面部12および第1折曲部15を有している。すなわち、シート210は、第1実施形態のルアーカバー1の第3面部13および第2折曲部16を備えていない。
【0067】
(留部30)
留部30の基本構成は、第1実施形態の留部30と同様である。そして、留部30は、第1留部231、第2留部232、第3留部233、第4留部234、第5留部235および第6留部236を備えて構成される。なお、第2実施形態においてこれらを区別しない場合には、留部30と総称する。
【0068】
複数の留部30は、互いに離れて設けられている。各々の留部30は、第1面部11と第2面部12を留めることが可能になっている。そして、ルアーカバー2では、第1面部11と第2面部12との間にルアー90を挟んだ状態で複数の留部30によって第1面部11と第2面部12とを留める。これによって、ルアーカバー2では、内側にルアー90が保持された状態になる。
【0069】
また、第2実施形態のルアーカバー2では、ルアー90を保持した状態で、第5留部235と第6留部236との間にてテール部90T(図1参照)を貫通可能になっている。そして、ルアーカバー2においても、ルアー90の一部であるテール部90Tを露出させることができる。
【0070】
さらに、第2実施形態のルアーカバー2においても、第1面部11の第2突出部112および第2面部12の第4突出部122によってルアー90のテール部90Tを支持することが可能になっている。
【0071】
図8は、第2実施形態のルアーカバー2を展開した図である。
【0072】
図8に示すように、展開されたルアーカバー2は、予め定められた形状の1枚のシート210と、シート210に取り付けられた留部30によって構成されている。
シート10には、図8における上側から下側に向けて、第1面部11および第2面部12の順に配置される。また、シート210は、第1面部11と第2面部12との間に第1折曲部15が形成される領域A15を有する。
【0073】
第1面部11には、第1留部231、第2留部232、第3留部233、第4留部234、第5留部235および第6留部236の凹パーツ30Bが取り付けられる。
第2面部12には、第1留部231、第2留部232、第3留部233、第4留部234、第5留部235および第6留部236の凸パーツ30Aが取り付けられる。
【0074】
第2実施形態のルアーカバー2では、留部30のパーツ(凸パーツ30A、凹パーツ30B)が第1面部11と第2面部12とで統一されている。これによって、ルアーカバー2では、ユーザが留部30を用いて第1面部11に対して第2面部12を留める際、例えば凸パーツ30Aを凹パーツ30Bに嵌め込むといったように同じ操作の繰り返しとなる。そのため、第2実施形態のルアーカバー2では、留部30を用いた第1面部11と第2面部12とを留める操作がしやすくなる。
【0075】
そして、以上のように構成されたルアーカバー2では、第1面部11と第2面部12とが対向する領域の端部において複数の留部30が互いに離れて設けられる。すなわち、ルアーカバー2では、ルアー90を保持する領域を形成するにあたって、ルアー90の周囲を全て留めるのではなく、留めない部分を形成している。これによって、ルアーカバー2では、留部30により留められる箇所を除いて第1面部11と第2面部12との間に厚さ方向の隙間が形成される。そして、ルアーカバー2では、例えばルアー90に付着していた水分や汚れなどをルアーカバー2の外側に排出できるようになっている。
【0076】
このように、第2実施形態のルアーカバー2は、例えばルアー90の状態に依らずにルアー90を包むことができるなど、使い勝手が良くなっている。
【0077】
<第3実施形態>
図9は、第3実施形態のルアーカバー3の正面図である。
なお、第3実施形態のルアーカバー3の説明において、他の実施形態のルアーカバーと同様な構成については同一の符号を付してその詳細な説明を省略する。
【0078】
第3実施形態のルアーカバー3は、第1シート310と、第1シート310とともにルアー90(図1参照)を包む第2シート320と、第1シート310および第2シート320とを留める留部30とを有する。
【0079】
(第1シート310、第2シート320)
第3実施形態のルアーカバー3の基本構成は、第2実施形態のルアーカバー2と同様である。ただし、ルアーカバー3において、第1シート310と第2シート320とは連続せずに分離している。そして、ルアーカバー3は、第2実施形態の第1折曲部15を有していない。
【0080】
(留部30)
第3実施形態の留部30の基本構成は、他の実施形態の留部30と同様である。そして、第3実施形態の留部30は、第1留部231、第2留部232、第3留部233、第4留部234、第5留部235、第6留部236、第7留部237、第8留部238および第9留部239を備えて構成される。なお、第3実施形態においてこれらを区別しない場合には、留部30と総称する。
【0081】
第3実施形態の複数の留部30は、ルアーカバー3における外周であって端部に設けられる。また、第3実施形態のルアーカバー3では、複数の留部30は、ルアーカバー3を囲うように配置される。さらに、複数の留部30は、ルアーカバー3の面方向において互いに離れて設けられる。
【0082】
そして、以上のように構成されたルアーカバー3では、第1シート310と第2シート320とが対向する領域であってルアーカバー3の外周端部において複数の留部30が互いに離れて設けられる。すなわち、ルアーカバー3では、ルアー90を保持する領域を形成するにあたって、ルアー90の周囲を全て留めるのではなく、留めない部分を形成している。これによって、ルアーカバー3では、留部30により留められる箇所を除いて第1シート310と第2シート320との間に厚さ方向の隙間が形成される。
そして、ルアーカバー3では、例えばルアー90に付着していた水分や汚れなどをルアーカバー3の外側に排出できるようになっている。
【0083】
このように、第3実施形態のルアーカバー3は、例えばルアー90の状態に依らずにルアー90を包むことができるなど、使い勝手が良くなっている。
【0084】
なお、ルアーカバー1、ルアーカバー2およびルアーカバー3は、疑似餌用包装具の一例である。第2留部32は、一の留部の一例である。第3留部33は、他の留部の一例である。第2突出部112、第4突出部122は、支持部の一例である。第4留部34、第2面部12は、抑制部の一例である。第7留部37は、保持部の一例である。凸パーツ30Aは、第1部品の一例である。凹パーツ30Bは、第2部品の一例でる。ルアー90は、疑似餌の一例である。テール部90Tは、疑似餌の一部の一例である。第1留部31、第2留部32、第3留部33および第4留部34は、第1面側留部の一例である。第5留部35、第6留部36および第7留部37は、第2面側留部の一例である。
【0085】
なお、上記では種々の実施形態および変形例を説明したが、これらの実施形態や変形例同士を組み合わせて構成してもよい。
また、本開示は上記の実施形態に何ら限定されるものではなく、本開示の要旨を逸脱しない範囲で種々の形態で実施することができる。
【0086】
例えば、留部30の構造は、本実施形態で用いたスナップフィット構造に限定されない。複数の留部30が互いに離れて設けられていれば、留部30は他の構造であっても良い。
また、例えばシート10は、透明な樹脂であることに限定されない。シート10は、内側のルアー90を外側から視認困難な不透明なものであっても構わない。
【符号の説明】
【0087】
1,2,3…ルアーカバー、10…シート、11…第1面部、12…第2面部、13…第3面部、15…第1折曲部、16…第2折曲部、30…留部、30A…凸パーツ、30B…凹パーツ、31…第1留部、32…第2留部、33…第3留部、34…第4留部、35…第5留部、36…第6留部、37…第7留部、50…被保持部、90…ルアー、90B…胴体部、90T…テール部、111…第1突出部、112…第2突出部、121…第3突出部、122…第4突出部、900…釣り竿
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9