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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023039389
(43)【公開日】2023-03-20
(54)【発明の名称】トレーニング用ベルト
(51)【国際特許分類】
   A63B 21/055 20060101AFI20230313BHJP
   A61H 1/02 20060101ALI20230313BHJP
【FI】
A63B21/055
A61H1/02 A
【審査請求】有
【請求項の数】1
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022007878
(22)【出願日】2022-01-21
(62)【分割の表示】P 2021146092の分割
【原出願日】2021-09-08
(11)【特許番号】
(45)【特許公報発行日】2022-06-20
(71)【出願人】
【識別番号】318010764
【氏名又は名称】株式会社英電
(74)【代理人】
【識別番号】100103218
【弁理士】
【氏名又は名称】牧村 浩次
(72)【発明者】
【氏名】前川 英三
【テーマコード(参考)】
4C046
【Fターム(参考)】
4C046AA08
4C046AA09
4C046AA10
4C046AA22
4C046AA29
4C046AA44
4C046AA45
4C046AA47
4C046AA48
4C046BB01
4C046CC01
4C046CC04
4C046DD06
4C046DD07
4C046DD36
(57)【要約】
【課題】 従来の一般的に販売されているループバンドを利用することが可能で、複数のループバンドを簡単な構造で、しかも容易に任意の長さに連結でき、コストも手間も低減でき、持ち運びにも便利なトレーニング用ベルトを提供する。
【解決手段】 ベルト連結部94が、別の輪形状の伸縮自在なベルト部材72eの一端を、係止部材本体92の第2のベルト挿着穴92bに挿通した後、別の輪形状の伸縮自在なベルト部材72eの一端を結んだ結び目72fから構成されている。
【選択図】図19
【特許請求の範囲】
【請求項1】
伸縮自在なベルトから構成されるトレーニング用ベルトであって、
複数の輪形状の伸縮自在なベルト部材と、
前記複数のベルト部材同士を、脱着自在に連結する中間係止部材と、
前記中間係止部材で連結されたベルト部材の一方の端部に、脱着自在に連結される第1の係止部材と、
前記中間係止部材で連結されたベルト部材の他方の端部に、脱着自在に連結される第2の係止部材とを備え、
前記第1の係止部材と第2の係止部材とを係止することによって、輪形状になるように構成したトレーニング用ベルトであって、
前記輪形状になったトレーニング用ベルトのベルト部材に、脱着自在に連結される少なくとも1個の第3の係止部材を備え、
前記第3の係止部材が、
前記輪形状になったトレーニング用ベルトのベルト部材に脱着自在に連結される係止部材本体と、
前記係止部材本体と脱着自在に連結されるとともに、別の輪形状の伸縮自在なベルト部材を脱着自在に連結するベルト連結部とを備え、
前記係止部材本体が、
前記輪形状になったトレーニング用ベルトのベルト部材を、脱着自在に挿着する第1のベルト挿着穴と、
前記別の輪形状の伸縮自在なベルト部材を、脱着自在に挿着する第2のベルト挿着穴と
を備え、
前記ベルト連結部が、別の輪形状の伸縮自在なベルト部材の一端を、前記係止部材本体の第2のベルト挿着穴に挿通した後、前記別の輪形状の伸縮自在なベルト部材の一端を結んだ結び目から構成されていることを特徴とするトレーニング用ベルト。
【請求項2】
伸縮自在なベルトから構成されるトレーニング用ベルトであって、
ベルト部材の一方の端部に、脱着自在に連結される第1の係止部材と、
前記ベルト部材の他方の端部に、脱着自在に連結される第2の係止部材とを備え、
前記第1の係止部材と第2の係止部材とを係止することによって、輪形状になるように構成したトレーニング用ベルトであって、
前記輪形状になったトレーニング用ベルトのベルト部材に、脱着自在に連結される少なくとも1個の第3の係止部材を備え、
前記第3の係止部材が、
前記輪形状になったトレーニング用ベルトのベルト部材に脱着自在に連結される係止部材本体と、
前記係止部材本体と脱着自在に連結されるとともに、別の輪形状の伸縮自在なベルト部材を脱着自在に連結するベルト連結部とを備え、
前記係止部材本体が、
前記輪形状になったトレーニング用ベルトのベルト部材を、脱着自在に挿着する第1のベルト挿着穴と、
前記別の輪形状の伸縮自在なベルト部材を、脱着自在に挿着する第2のベルト挿着穴と
を備え、
前記ベルト連結部が、別の輪形状の伸縮自在なベルト部材の一端を、前記係止部材本体の第2のベルト挿着穴に挿通した後、前記別の輪形状の伸縮自在なベルト部材の一端を結んだ結び目から構成されていることを特徴とするトレーニング用ベルト。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、例えば、エクササイズ、美容、腰痛改善などの健康、歩行障害などのリハビリ、認知症の予防、運動不足の解消、手足、足腰、背筋、胸筋、握力など強化によるスポーツトレーニング、ボディービルなど、その他の分野における種々のトレーニング(以下、単に「トレーニング」と言う)に使用するトレーニング用ゴムまり部材、および、トレーニング用ベルトに関する。
【0002】
本発明は、例えば、エクササイズ、美容、腰痛改善などの健康、歩行障害などのリハビリ、認知症の予防、運動不足の解消、手足、足腰、背筋、胸筋、握力など強化によるスポーツトレーニング、ボディービルなど、その他の分野における種々のトレーニング(以下、単に「トレーニング」と言う)に使用するトレーニング用ベルトに関する。
【背景技術】
【0003】
従来より、このような種々のトレーニングを行うためトレーニング用具として、例えば、エキササイズゴムバンド、ループバンド、トレーニングチューブなどが用いられている。
【0004】
このようなトレーニング用具として、従来より、例えば、ゴムなどから構成される伸縮性を有する伸縮部材を用いた、いわゆる「エキスパンダー」として、輪形状(ループ形状)ループバンドが用いられている。
【0005】
このようなループバンドでは、ループバンドの長さが一定であるので、例えば、使用目的、使用部位、トレーニング方法、トレーニング強度、ループの強さ(負荷)など応じて、様々な長さのループバンドを準備しなければならず、コストが高くつくとともに、ループバンドを選択して、トレーニングを行う必要があるため、煩雑で面倒である。
【0006】
このため、特許文献1(特開2017-18243号公報)では、様々な長さのループバンドを準備する必要がなく、任意の長さのループバンドとして使用可能なトレーニングツールが開示されている。
【0007】
すなわち、図22は、特許文献1に示されているトレーニングツールの斜視図である。
【0008】
図22に示したように、特許文献1に示されているトレーニングツール100は、第1の伸縮性部材102と、第1の伸縮性部材102よりも長手方向に長い第2の伸縮性部材104からなるループ106を、接合部108を介して、複数連接して構成されている。
【0009】
そして、例えば、左右の手をループ106に挿入して持つ箇所(位置)を、種々変えることで、トレーニングツール100の長さを変更し、トレーニング中に掛かる負荷の強さなどを調整することができるように構成されている。
【0010】
しかしながら、特許文献1に記載のトレーニングツール100では、第1の伸縮性部材102と、第1の伸縮性部材102よりも長手方向に長い第2の伸縮性部材104からなる複数のループ106を、予め接合部108を介して製造しなければならず、複雑な構成でコストが高くつくことになる。
【0011】
また、従来の一般的に販売されているループバンドを利用することは不可能であって、トレーニングする者にとって、経済的にも、また、持ち運びなど、負担を強いることにもなる。
【0012】
さらに、特許文献1に記載のトレーニングツール100では、例えば、左右の手をループ106に挿入して持つ箇所(位置)によっては、両端部分に余った部分が生じて、トレーニングの邪魔になったり、周辺や体の他の部位に絡まったりして、問題が生じるおそれもある。
【0013】
また、従来のループバンドを、例えば、足の運動、膝の運動などのトレーニングに使用する際には、椅子に座ったり、屈んだ状態で、ループ内に両足を入れて使用しなければならず、不便であるとともに、ある程度広い場所が必要である。
【0014】
このため、例えば、椅子に座っての仕事、勉強などの最中のトレーニング、自宅の椅子、ソファーに座ってのテレビ、ビデオなどを見ながらのトレーニング、自動車の助手席や後部座席、観光バス、飛行機、船舶、電車での移動時におけるトレーニング、布団やベッドの上でのトレーニングには不向きであった。
【0015】
このため、本出願人は、特許文献2(特許第6446654号公報)において、従来の一般的に販売されているループバンドを利用することが可能で、複数のループバンドを簡単な構造で、しかも容易に任意の長さに連結でき、コストも手間も低減でき、持ち運びにも便利なトレーニング用ベルトを提供した。
【0016】
図23は、特許文献2のトレーニング用ベルト210の概略を模式的に示す分解斜視図、図24は、図23のトレーニング用ベルト210の分解上面図、図25は、図23のトレーニング用ベルト210の第1の係止部材220であるバックル型係止部材222を示す部分拡大断面図、図26は、図23のトレーニング用ベルト210を組み立てて、トレーニングのために、ゴムまりCを両足Dの間に挟んだ状態を説明する断面図である。
【0017】
なお、以下では、特許文献2の図面の参照番号に、200を加えた参照番号で、構成部材を図示している。
【0018】
具体的には、図23図26に示したように、特許文献2のトレーニング用ベルト210は、複数の、例えば、ゴムなどの伸縮自在な輪形状のベルト部材212(第1のベルト部材212a、第2のベルト部材212b)を備えている。
【0019】
また、これらのベルト部材212(第1のベルト部材212a、第2のベルト部材212b)同士を、脱着自在に連結する中間係止部材214を備えている。
【0020】
図23図26に示したように、中間係止部材214は、中間係止部材214の中央部分に形成された係止バー本体214aを備えている。
【0021】
そして、係止バー本体214aの両端から、延設部214bを介して、一定間隔離間するようにそれぞれ延設された、第1の係止バー部材214cと第2の係止バー部材214dを備えている。
【0022】
また、係止バー本体214aと第1の係止バー部材214cとに囲まれた部分に、第1の係止穴216aが形成されている。
【0023】
そして、第1の係止穴216aには、複数のベルト部材212の一方の端部の第1のベルト部材212aを脱着自在に挿入係合するための第1のスリット218aが形成されている。
【0024】
一方、係止バー本体214aと第2の係止バー部材214dとに囲まれた部分に、第2の係止穴216bが形成されている。
【0025】
そして、第2の係止穴216bには、複数のベルト部材212の他方の端部の第2のベルト部材212bを脱着自在に挿入係合するための第2のスリット218bが形成されている。
【0026】
このように構成することによって、図23の矢印で示したように、係止バー本体214aと第1の係止バー部材214cとに囲まれた部分に形成された第1の係止穴216aに、第1のスリット218aを介して、複数のベルト部材212の一方の端部のベルト部材212aを脱着自在に挿入係合することができる。
【0027】
そして、図23の矢印で示したように、係止バー本体214aと第2の係止バー部材214dとに囲まれた部分に形成された第2の係止穴216bに、第2のスリット218bを介して、複数のベルト部材212の他方の端部のベルト部材212bを脱着自在に挿入係合することができる。
【0028】
このようにして、特許文献2のトレーニング用ベルト210は、複数のベルト部材212同士(この実施例では、第1のベルト部材212a、第2のベルト部材212b)を、簡単容易に、脱着自在に連結することができるように構成されている。
【0029】
さらに、特許文献2のトレーニング用ベルト210では、中間係止部材214で連結されたベルト部材212の一方の端部(第1のベルト部材212aの一方の端部212c)に、脱着自在に連結される第1の係止部材220を備えている。
【0030】
図23図26に示したように、第1の係止部材220が、バックル型のバックル型係止部材222から構成されている。
【0031】
特許文献2のトレーニング用ベルト210では、例えば、図26のバックル型係止部材222の部分拡大断面図で示したような構造のものを使用している。
【0032】
具体的には、バックル型係止部材222は、バックル本体224と、このバックル本体224の一端に形成されたヒンジ226を介して、図25の矢印A方向に、バックル本体224に対して開閉可能なバックル開閉部材228を備えている従来のバックル構造である。
【0033】
また、図25に示したように、バックル型係止部材222には、バックル本体224の上面に、一定間隔離間して上方に突出するように形成された複数の幅方向に延びる第1の突設係止部230a、230bが形成されている。
【0034】
そして、バックル開閉部材228の下面には、これらの第1の突設係止部230a、230bに対応して、複数の幅方向に延び、これらの第1の突設係止部230a、230bとは、位置がずれるように下方に突出形成された第2の突設係止部232a、232bが形成されている。
【0035】
これにより、図25の矢印A方向に、バックル本体224に対して、バックル開閉部材228を閉じた際に、図25の矢印B方向に、バックル型係止部材222内に、第2の係止部材238を構成するベルト形状のベルト型係止部材240を挿着する。
【0036】
この際に、ベルト型係止部材240が、これらの第1の突設係止部230a、230b、第2の突設係止部232a、232bとの間に挟持され、しっかりとトレーニング用ベルト210の長さ位置を調節保持することができるように構成されている。
【0037】
バックル型係止部材222のベルト部材212側(第1のベルト部材212aの一方の端部212c側)には、ベルト部材212aを脱着自在に挿入係止する第1の挿入係合部材234が備えられている。
【0038】
そして、第1の挿入係合部材234には、ベルト部材212aを脱着自在に挿入係止するためのスリット234aを備えた第1のベルト係合穴236が形成されている。
【0039】
このように構成することによって、特許文献2のトレーニング用ベルト210では、バックル型係止部材222のベルト部材212側に備えられた、第1の挿入係合部材234のスリット234aを介して、第1の挿入係合部材234の第1のベルト係合穴236に、ベルト部材212を脱着自在に挿入係止することができるように構成されている。
【0040】
一方、中間係止部材214で連結されたベルト部材212の他方の端部(第2のベルト部材212bの他方の端部212d)に、脱着自在に連結される第2の係止部材238を備えている。
【0041】
図23図24に示したように、第2の係止部材238は、服飾のベルトに用いられている従来公知のベルト形状のベルト型係止部材240を用いられている。
【0042】
そして、ベルト型係止部材240のベルト部材212側(第2のベルト部材212bの他方の端部212d側)には、ベルト部材212bを脱着自在に挿入係止する第2の挿入係合部材242が備えられている。
【0043】
そして、第2の挿入係合部242には、ベルト部材212を脱着自在に挿入係止するためのスリット242aを備えた第2のベルト係合穴244が形成されている。
【0044】
これにより、ベルト形状のベルト型係止部材240のベルト部材212側に備えられた、第2の挿入係合部材242のスリット242aを介して、ベルト部材212bを第2の挿入係合部材242の第2のベルト係合穴244に、ベルト部材212bを脱着自在に挿入係止することができるように構成されている。
【0045】
また、特許文献2には、スナップフィット型の第1の係止部材220が提案されている。
【0046】
すなわち、図27は、特許文献2のトレーニング用ベルト210の部分分解上面図である。
【0047】
図27に示したように、特許文献2に記載のトレーニング用ベルト210では、第1の係止部材220が、スナップフィット型の雌形状係止部材250と、雄形状係止部材256とから構成されている。
【0048】
そして、この雌形状係止部材250には、後述する雄形状係止部材256の雄形係合部256aが、脱着自在に係合する2個の雌型係合孔250aが形成されている。
【0049】
一方、雄形状係止部材256には、雄形状係止部材256のベルト部材212側(第2のベルト部材212bの他方の端部212d側)には、ベルト部材212bを脱着自在に挿入係止する第2の挿入係合部材242が一体的に備えられている。
【0050】
また、第2の挿入係合部材242のスリット242aは、雄形状係止部材256の雄形係合部256aの間に形成されている。
【0051】
このように構成することによって、スナップフィット型の雌形状係止部材250と雄形状係止部材256とを係止(雄形状係止部材256の雄形係合部256aを、雌形状係止部材250の雌型係合孔250aに脱着自在に係合する)することによって、輪形状になるように構成されている。
【0052】
このように構成される特許文献2のトレーニング用ベルト210では、例えば、図26に示したように、トレーニング用ベルト210を組み立てて、トレーニングのために、ゴムまりCを両足D(例えば、太もも)の間に挟んだ状態で、トレーニングすることができる。
【0053】
すなわち、図26の矢印Eで示した方向に、足Dを外に開く方向に負荷かけたり、図26の矢印Fで示した方向に、ゴムまりCを圧縮することによって、負荷かけたりすることによって、足全体のトレーニングに供することができるように構成されている。
【0054】
このようなトレーニングの他、図31図37などに示したような、様々なトレーニング方法に用いることができる。
【0055】
さらに、本出願人は、特許文献3(特許第6664719号公報)、特許文献4(国際公開公報WO2020/039667)において、特許文献2をさらに改良して、トレーニング効果を向上したトレーニング用ベルト、および、ゴムまり部材を提案している。
【0056】
なお、特許文献4は、特許文献2と特許文献3の内容を合体したものに相当する。
【0057】
図28は、特許文献3のトレーニング用ベルト310を組み立てて、トレーニングのために、ゴムまりCを両足Dの間に挟んだ状態を説明する断面図、図29は、第3の係止部材313の分解斜視図、図30(A)は、第3の係止部材313の係止部材本体315の正面図、図30(B)は、第3の係止部材313の係止部材本体315の平面図、図30(C)は、第3の係止部材313の係止部材本体315の断面図である。
【0058】
なお、以下では、特許文献3の図面の参照番号に、300を加えた参照番号で、構成部材を図示している。
【0059】
図28に示したように、特許文献3のトレーニング用ベルト310では、輪形状になったトレーニング用ベルト310のベルト部材312に、さらに、脱着自在に連結される少なくとも1個の第3の係止部材313を備えている。
【0060】
すなわち、図28図30(C)に示したように、第3の係止部材313は、輪形状になったトレーニング用ベルト310のベルト部材312に、さらに、脱着自在に連結される係止部材本体315を備えている。
【0061】
係止部材本体315は、図28図30(C)に示したように、平板部315aと、この平板部315aの短手方向両側に上方に延設された側板部315b、315cとから構成されている。
【0062】
また、図30(B)~図30(C)に示したように、係止部材本体315が、開閉可能な輪形状である。すなわち、側板部315b、315cが、相互に開閉可能なように構成されている。
【0063】
なお、平板部315aには、例えば、図30(C)に示したように、例えば、ゴムなどからなる保護部材315eが設けられており、ベルト部材312が損傷しないように保護している。
【0064】
そして、このようにして係止部材本体315の輪形状になった部分に、輪形状になったトレーニング用ベルト310のベルト部材(312a、312b)が、脱着自在に連結されるように構成されている。
【0065】
さらに、図28図30(C)に示したように、側板部315b、315cに、係止孔315dが形成されている。
【0066】
また、図29に示したように、第3の係止部材313は、別の輪形状の伸縮自在なベルト部材312eを脱着自在に連結するベルト連結部317を備えている。
【0067】
そして、ベルト連結部317は、係止部材本体315と脱着自在に連結されるように構成されている。
【0068】
すなわち、この実施例の場合には、図29に示したように、ベルト連結部317は、リング型係止部材となっており、開閉可能な開閉部材317aと、リング穴317bが形成されている。
【0069】
また、ベルト連結部317のベルト部材側、すなわち、別の輪形状の伸縮自在なベルト部材312e側には、ベルト部材312eを脱着自在に挿入係止する挿入係合部材319が備えられている。
【0070】
この挿入係合部材319は、略リング形状であって、その端部には、開閉部319aによって開閉できるとともに、係止できるロック係止機構321を備えている。
【0071】
例えば、蝶ネジ321aによってロックができるように構成されている。
【0072】
すなわち、特許文献3のトレーニング用ベルト310では、ロック係止機構321を解除・ロックして、開閉部319aを開閉する。
【0073】
これによって、開閉部319aを介して、リング孔319bを開閉することによって、別の輪形状の伸縮自在なベルト部材312eを脱着自在に連結することができるように構成されている。
【0074】
特許文献3のトレーニング用ベルト310は、例えば、図28に示したように、さらに、両足に、別の輪形状の伸縮自在なベルト部材312eを使用すれば、腕、足腰など総合的な運動、エクササイズを行うことができ極めて便利なように構成されている。
【0075】
また、特許文献3のトレーニング用ベルト310では、トレーニング用ベルト310と併用して使用するゴムまり部材を提案している。
【0076】
すなわち、図38は、特許文献3のゴムまり部材380の斜視図、図39は、特許文献3のゴムまり部材380を用いて、特許文献3のトレーニング用ベルト310を組み立てて、トレーニングのために、ゴムまり部材380を両足Dの間に挟んだ状態を説明する断面図である。
【0077】
図38に示したように、特許文献3のゴムまり部材380は、周知の形状のゴムまりから構成されるゴムまり部材本体382を備えている。
【0078】
ゴムまり部材本体382には、周知の構成の空気導入口382aが形成されており、空気導入口382aとは別に、開閉穴382cを備えている。
【0079】
この開閉穴382cには、開閉可能な蓋部材382bを備えている。
【0080】
この蓋部材382bによって、開閉穴382cを閉止することによって、ゴムまり部材本体382の空気導入口382aを介して導入された空気が、外部に漏洩することがないように構成されている。
【0081】
そして、ゴムまり部材380は、ゴムまり部材本体382の開閉穴382cに脱着自在に挿着される風船部材384を備えている。
【0082】
また、風船部材384は、周知の風船からなる風船部材本体386を備えている。
【0083】
また、図38に示したように、風船部材384は、風船部材本体386の空気口386aに装着されたノズル部材388を備えている。
【0084】
そして、ノズル部材388は、ノズル部材388の基端部388aが、風船部材本体386の空気口386aに装着されている。
【0085】
この実施例では、ノズル部材388の基端部388aは、略ドーム形状になっており、その中央部分に開口部388bが形成されている。
【0086】
また、図38に示したように、ノズル部材388には、ノズル形状となった先端部388cを備えている。この先端部388cには、複数の空気穴388dが形成されており、この空気穴388dと開口部388bとが連通するように構成されている。
【0087】
そして、ノズル部材388の先端部388cが、ゴムまり部材本体382の開閉穴382cに脱着自在に挿入されるように構成されている。
【0088】
このように構成される特許文献3のゴムまり部材380は、以下のようにして使用される。
【0089】
先ず、公知のボール用の空気ポンプなどを用いて、ゴムまり部材本体382の空気導入口382aを介して、ゴムまり部材本体382の内部に空気を導入して、ゴムまり部材本体382を膨らませる。
【0090】
なお、この際には、蓋部材382bによって、開閉穴382cを閉止することによって、ゴムまり部材本体382の空気導入口382aを介して導入された空気が、外部に漏洩することがないようにする。
【0091】
その後、蓋部材382bを開いて、開閉穴382cに、ノズル部材388の先端部388cを所定の位置(ゴムまり部材本体382内の空気が外部に漏洩しない位置)まで挿入する。
【0092】
これにより、ゴムまり部材本体382に、外部より圧力を加えることによって、ゴムまり部材本体382の内部の空気が、ノズル部材388の先端部388cに形成された空気穴388d、ノズル部材388の基端部388aの開口部388bを介して、風船部材本体386に移動して、風船部材本体386が膨張するように構成されている。
【0093】
なお、この際、図39に示したように、ゴムまり部材380を用いて、トレーニング用ベルト310を組み立てて、トレーニングのために、ゴムまり部材380を両足Dの間に挟んだ状態で使用しても良いように構成されている。
【0094】
この場合には、トレーニング用ベルト310を使用して、ゴムまり部材本体382に、外部より圧力を加えることによって、ゴムまり部材本体382の内部の空気が、ノズル部材388の先端部388cに形成された空気穴388d、ノズル部材388の基端部388aの開口部388bを介して、風船部材本体386に移動して、風船部材本体386が膨張するように構成されている。
【0095】
このように構成することにって、ゴムまり部材380を用いて、ゴムまり部材本体382に、外部より圧力を加えることによって、ゴムまり部材本体382の内部の空気が、ノズル部材388の先端部388cに形成された空気穴388d、ノズル部材388の基端部388aの開口部388bを介して、風船部材本体386に移動して、風船部材本体386が膨張する。
【0096】
一方、ゴムまり部材本体382への外部より圧力を弱めることによって、ゴムまり部材本体382の弾性によって、ゴムまり部材本体382が膨張する方向に移動する。
【0097】
これにより、逆に、風船部材本体386内の空気が、ノズル部材388の基端部388aの開口部388b、ノズル部材388の先端部388cに形成された空気穴388dを介して、ゴムまり部材本体382内に移動して、ゴムまり部材本体382が膨張するとともに、風船部材本体386が萎むように構成されている。
【0098】
このように構成することにって、例えば、脚の運動、握力の強化などの様々な運動、エクササイズにおいて、風船部材本体386が膨らんだり、萎んだりするので、運動の目安となって極めて便利であるように構成されている。
【0099】
また、特許文献3の図28図30(C)に示したように、特許文献3のトレーニング用ベルト310では、輪形状になったトレーニング用ベルト310のベルト部材312に、脱着自在に連結される第3の係止部材313の構造が複雑な構造である。
【0100】
すなわち、特許文献3の第3の係止部材313では、ベルト連結部317の開閉可能な開閉部材317aと、リング穴317bのような複雑な構造、ならびに、挿入係合部材319の開閉部319a、ロック係止機構321としての蝶ネジ321aのような複雑な構造が必要で、コストが高くつくことになる。
【0101】
また、特許文献3のトレーニング用ベルト310では、ロック係止機構321を解除・ロックして、開閉部319aを開閉することによって、開閉部319aを介して、リング孔319bを開閉する。
【0102】
従って、別の輪形状の伸縮自在なベルト部材312eを脱着自在に連結する操作が煩雑である。
【0103】
また、特許文献3の図28図30(C)に示したように、特許文献3のトレーニング用ベルト310では、輪形状になったトレーニング用ベルト310のベルト部材312に、脱着自在に連結される係止部材本体315の構造が複雑な構造である。
【0104】
すなわち、特許文献3の図28図30(C)に示したように、特許文献3のトレーニング用ベルト310では、係止部材本体315が、平板部315aと、この平板部315aの短手方向両側に上方に延設された側板部315b、315c、保護部材315eなど複雑な構造が必要で、コストが高くつくことになる。
【0105】
また、側板部315b、315cを相互に開閉して、輪形状になったトレーニング用ベルト310のベルト部材(312a、312b)を、脱着自在に連結しなければならず、操作が煩雑である。
【0106】
このため、本出願人は、特許文献5(特許第6820576号公報)において、従来の特許文献3の第3の係止部材313、係止部材本体315のように複雑な構成でなく、簡単容易に別の輪形状の伸縮自在なベルト部材312eを脱着自在に連結することが可能なトレーニング用ベルトを提供した。
【0107】
図40は、特許文献5のトレーニング用ベルト510の第3の係止部材513の別の実施例の分解斜視図、図41は、特許文献5のゴムまり部材580を用いて、トレーニング用ベルト510を組み立てて、トレーニングのために、ゴムまり部材580を両足Dの間に挟んだ状態を説明する断面図である。
【0108】
なお、以下では、特許文献5の図面の参照番号に、500を加えた参照番号で、構成部材を図示している。
【0109】
図40に示したように、特許文献5のトレーニング用ベルト510では、ベルト連結部517のベルト連結部材519cには、別の輪形状の伸縮自在なベルト部材512eの一端部512f(512g)を脱着自在に挿入係止するための第1のベルト係合穴523が形成されている。
【0110】
また。ベルト連結部517のベルト連結部材519cには、別の輪形状の伸縮自在なベルト部材512eの他端部12f(12g)を脱着自在に挿入係止するための第2のベルト係合穴525が形成されている。
【0111】
このように構成することによって、第1のベルト係合穴523に、別の輪形状の伸縮自在なベルト部材512eの一端部512fを脱着自在に挿入係止するとともに、第2のベルト係合穴525に、別の輪形状の伸縮自在なベルト部材512eの他端部512gを脱着自在に挿入係止するだけで良い。
【0112】
従って、簡単容易に別の輪形状の伸縮自在なベルト部材512eを脱着自在に連結することが可能なトレーニング用ベルト510を提供することができる。
【0113】
また、この実施例では、図40に示したように、第1のベルト係合穴523に、別の輪形状の伸縮自在なベルト部材512eの一端部512f(512g)が、脱着自在に括り付け係止される。
【0114】
そして、第2のベルト係合穴525に、別の輪形状の伸縮自在なベルト部材512eの他端部512f(512g)が、脱着自在に括り付け係止されるように構成されている。
【0115】
このように構成することによって、第1のベルト係合穴523に、別の輪形状の伸縮自在なベルト部材512eの一端部512f(512g)を脱着自在に括り付け係止する。
【0116】
そして、第2のベルト係合穴525に、別の輪形状の伸縮自在なベルト部材512eの他端部512f(512g)を脱着自在に括り付け係止するだけで良い。
【0117】
従って、簡単容易に別の輪形状の伸縮自在なベルト部材512eを脱着自在に連結することが可能なトレーニング用ベルト510を提供することができる。
【0118】
さらに、この場合、特許文献5のトレーニング用ベルト510では、第2のベルト係合穴525の形状が、幅の異なるスリット穴形状、すなわち、略鍵穴形状の細幅部525aと太幅部525bとから構成されている。
【0119】
そして、別の輪形状の伸縮自在なベルト部材512eの他端部512f(512g)が、スリット穴の細幅部525aの部分に脱着自在に係止されるように構成されている。
【0120】
このように構成することによって、第2のベルト係合穴525の形状が、幅の異なるスリット穴形状、すなわち、細幅部525aと太幅部525bとから構成される。
【0121】
これにより、図40に示したように、別の輪形状の伸縮自在なベルト部材512eの他端部512f(512g)に拡径部527aを作製し、この拡径部527aを第2のベルト係合穴525に、太幅部525bから挿入する。
【0122】
そして、第2のベルト係合穴525のスリット穴の細幅部525aに脱着自在に係止されるように構成されている。
【0123】
図40に示したように、第1のベルト係合穴523の形状も、幅の異なるスリット穴形状、すなわち、略鍵穴形状の細幅部523aと太幅部523bとから構成されている。
【0124】
そして、別の輪形状の伸縮自在なベルト部材512eの他端部512f(512g)が、スリット穴の細幅部523aの部分に脱着自在に係止されるように構成されている。
【0125】
これにより、図40に示したように、別の輪形状の伸縮自在なベルト部材512eの他端部512f(512g)に拡径部527bを作製する。
【0126】
そして、この拡径部527aを第1のベルト係合穴523に、太幅部523bから挿入して、第1のベルト係合穴523のスリット穴の細幅部523aに脱着自在に係止されるように構成されている。
【0127】
従って、簡単容易に別の輪形状の伸縮自在なベルト部材512eを脱着自在に連結することが可能なトレーニング用ベルト510を提供することができる。
【0128】
また、図40に示したように、第3の係止部材513の係止部材本体515は、第1のベルト挿着穴515fの短手方向両側に上方に延設された側板部515b、515cと、これらの側板部515b、515cと接合された係止部511bとから構成されている。
【0129】
そして、これらの側板部515b、515cと係止部511bで囲まれた部分が、別の輪形状の伸縮自在なベルト部材512eを、脱着自在に挿着する略矩形形状の第2のベルト挿着穴515gが形成されている。
【0130】
そして、図40に示したように、第3の係止部材513の係止部材本体515の第2のベルト挿着穴515gに、ベルト連結部517のフック型連結部材のフック本体517cを係止する。
【0131】
これによって、図41に示したように、輪形状になったトレーニング用ベルト510のベルト部材512に、別の輪形状の伸縮自在なベルト部材512eを脱着自在に連結するように構成されている。
【0132】
さらに、特許文献3のゴムまり部材380では、図38図39に示したように、ゴムまり部材本体382の空気導入口382aとは別に、ゴムまり部材本体382の開閉穴382cを設けなければならない。
【0133】
このため、空気導入口382a、蓋部材382bなど複雑な構成でありコストが高くつくとともに、操作が煩雑になる。
【0134】
また、ゴムまり部材本体382として、市販・汎用されているゴムまりをそのまま使用することができず、汎用性に欠けることになる。
【0135】
一方、特許文献3のゴムまり部材80では、ゴムまり部材本体382の空気導入口382aに合わせて、風船部材384は、ノズル部材388、先端部388c、複数の空気穴388dなどを設けなければならず、複雑な構成でありコストが高くつくことになる。
【0136】
このため、本出願人は、特許文献5において、従来の一般的に販売されているループバンドを利用することが可能で、複数のループバンドを簡単な構造で、しかも容易に任意の長さに連結でき、コストも手間も低減でき、持ち運びにも便利なトレーニング用ベルトを提供した。
【0137】
図41は、特許文献5において、ゴムまり部材580を用いて、トレーニング用ベルト510を組み立てて、トレーニングのために、ゴムまり部材580を両足Dの間に挟んだ状態を説明する断面図である。
【0138】
特許文献5のトレーニング用ベルト510では、図41に示したように、左右一対で合計2個の第3の係止部材513を備えている。
【0139】
すなわち、図41に示したように、この実施例のトレーニング用ベルト510では、ベルト連結部517のベルト連結部材519cには、別の輪形状の伸縮自在なベルト部材512eの一端部512f(512g)を脱着自在に挿入係止するための第1のベルト係合穴523が形成されている。
【0140】
また。ベルト連結部517のベルト連結部材519cには、別の輪形状の伸縮自在なベルト部材512eの他端部512f(512g)を脱着自在に挿入係止するための第2のベルト係合穴525が形成されている。
【0141】
このように構成することによって、第1のベルト係合穴523に、別の輪形状の伸縮自在なベルト部材512eの一端部512fを脱着自在に挿入係止するとともに、第2のベルト係合穴525に、別の輪形状の伸縮自在なベルト部材512eの他端部512gを脱着自在に挿入係止するように構成されている。
【0142】
そして、別の輪形状の伸縮自在なベルト部材512eの他端部512f(512g)が、スリット穴の細幅部525aの部分に脱着自在に、例えば、拡径部527aにより係止されるように構成されている。
【0143】
また、図41に示したように、ベルト部材512が、第1のベルト部材512a、第2のベルト部材512b、第3のベルト部材512hの合計3本のベルト部材512から構成されている。
【0144】
このため、図41に示したように、合計3個の中間係止部材514が備えられ、これらの3個の中間係止部材514によって、第1のベルト部材512a、第2のベルト部材512b、第3のベルト部材512hが連結されて輪形状になるように構成されている。
【0145】
また、図41に示したように、第3のベルト部材512hが、折り返すように真ん中に配置された中間係止部材514に括り付けて輪形状になるように構成されている。
【0146】
また、ゴムまり部材580は、周知の形状のゴムまりから構成されるゴムまり部材本体582を備えている。
【0147】
ゴムまり部材本体582には、周知の構成の空気導入口582aが形成されている。
【0148】
そして、ゴムまり部材580は、ゴムまり部材本体582の空気導入口582aに脱着自在に挿着される風船部材584を備えている。
【0149】
また、風船部材584は、周知の風船からなる風船部材本体586を備えている。
【0150】
また、図41に示したように、風船部材584の空気口586aに装着されたノズル部材588の基端部588aが、風船部材本体586の空気口586aから風船部材本体586の内部に向かってその径が拡大するような逆円錐形状になっている。
【0151】
これにより、風船部材584の空気口586aから、ノズル部材588の基端部588aが、抜け落ちるのが防止されるようになっている。
【0152】
そして、ノズル部材588の先端部588cが、ゴムまり部材本体582の空気導入口582aに脱着自在に挿入されるように構成されている。
【0153】
これにより、ノズル部材588の先端部588cを、ゴムまり部材本体582の空気導入口582aに脱着自在に挿入するだけで良い。
【0154】
従って、従来の特許文献3のゴムまり部材380のように、ゴムまり部材本体382の空気導入口382aとは別に、ゴムまり部材本体382の開閉穴382cを設ける必要がない。
【0155】
これにより、ゴムまり部材本体582として、市販・汎用されているゴムまりを使用することができ、コストを低減できるように構成されている。
【0156】
このように構成される特許文献5のトレーニング用ベルト510では、特許文献3、特許文献4のトレーニング用ベルト310と、基本的には同様に使用して、同様な作用効果を奏することができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0157】
【特許文献1】特開2017-18243号公報
【特許文献2】特許第6446654号公報
【特許文献3】特許第6664719号公報
【特許文献4】国際公開公報WO2020/039667
【特許文献5】特許第6820576号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0158】
ところで、特許文献3、特許文献4のゴムまり部材では、いずれも、トレーニング用ベルト310を組み立てて、トレーニングのために、ゴムまりCを両足D(例えば、太もも)の間に挟んだ状態で、トレーニングする際に、図28図39の矢印Fで示した方向に、ゴムまりCを圧縮することによって、負荷かけたりすることによって、足全体のトレーニングに供することができるように構成されている。
【0159】
しかしながら、特許文献3、特許文献4のゴムまり部材では、いずれも、ゴムまり部材80は、ゴムまり部材本体382として、市販・汎用されているゴムまりをそのまま使用している。
【0160】
従って、トレーニングする際に、図28図39の矢印Fで示した方向に、ゴムまりCを圧縮することによって、負荷をかける際に、左右の膝の圧縮負荷が均一であるかどうか判断することができない。
【0161】
従って、左右の膝のトレーニング状態が均一ではなくなって、一方の膝のみ、トレーニング強化されてしまうことになる。
【0162】
このため、例えば、スポーツ選手にとっては、両膝の均等な、筋肉の鍛え、瞬発力などが発揮することができず、競技の結果にも影響することにもなる。
【0163】
また、スポーツジム、家庭での運動においても、両膝の均等な、筋肉の鍛え、瞬発力などの効果が出ず、体型的にも、片方の膝の筋肉のみついてしまい、良好な体型とならないおそれがある。
【0164】
さらに、意図的にどちらか一方の膝を、多方の膝よりも鍛えようとする場合にも、負荷をかける際に、左右の膝のいずれが、圧縮負荷が大きいかどうか判断することができない。
【0165】
また、特許文献3、特許文献4のゴムまり部材では、いずれも、ゴムまり部材80は、ゴムまり部材本体382として、市販・汎用されているゴムまりをそのまま使用している。
【0166】
従って、例えば、握力の強化のために、両手のトレーニングに使用しようとしても、ゴムまりCを圧縮することによって、負荷をかける際に、左右の手による圧縮負荷が均一であるかどうか判断することができない。
【0167】
このため、例えば、スポーツ選手にとっては、両手の均等な、筋肉の鍛え、瞬発力などが発揮することができず、競技の結果にも影響することにもなる。
【0168】
また、スポーツジム、家庭での運動においても、両手の均等な、筋肉の鍛え、瞬発力などの効果が出ず、体型的にも、片方の膝の筋肉のみついてしまい、良好な体型とならないおそれがある。
【0169】
さらに、意図的にどちらか一方の手を、多方の手よりも鍛えようとする場合にも、負荷をかける際に、左右の手のいずれが、圧縮負荷が大きいかどうか判断することができない。
【0170】
さらに、例えば、握力の強化のために、両手のトレーニングに使用しようとしても、ゴムまりCを圧縮する際に、指の引っ掛かりが存在しないので、握力負荷がかけずらず、不便である。
【0171】
また、特許文献5のトレーニング用ベルト10では、輪形状になったトレーニング用ベルト510のベルト部材512に、脱着自在に連結される第3の係止部材513の構造が複雑な構造である。
【0172】
すなわち、特許文献5のトレーニング用ベルト10では、第3の係止部材13が、輪形状になったトレーニング用ベルト510のベルト部材512に、脱着自在に連結される係止部材本体515と、別の輪形状の伸縮自在なベルト部材512eを脱着自在に連結するベルト連結部517を備えなければならない。
【0173】
従って、複雑な構造が必要で、コストが高くつくことになる。
【0174】
本発明は、このような現状に鑑み、従来の一般的に販売されているループバンドを利用することが可能で、複数のループバンドを簡単な構造で、しかも容易に任意の長さに連結でき、コストも手間も低減でき、持ち運びにも便利なトレーニング用ベルトを提供することを目的とする。
【0175】
また、本発明は、例えば、使用目的、使用部位、トレーニング方法、トレーニング強度、ループの強さ(負荷)など応じて、様々な長さのループバンドとして、簡単に使用可能なトレーニング用ベルトを提供することを目的とする。
【0176】
また、本発明は、従来のループバンドのように、足の運動、膝の運動などのトレーニングに使用する際に、椅子に座ったり、屈んだ状態で、ループ内に両足を入れて使用する必要がなく、ベルトとして使用でき、便利であるとともに、狭い場所でも使用可能なトレーニング用ベルトを提供することを目的とする。
【0177】
また、本発明は、例えば、椅子に座っての仕事、勉強などの最中のトレーニング、自宅の椅子、ソファーに座ってのテレビ、ビデオなどを見ながらのトレーニング、自動車の助手席や後部座席、観光バス、飛行機、船舶、電車での移動時におけるトレーニング、布団やベットの上でのトレーニングにも好適なトレーニング用ベルト、および、ゴムまり部材を提供することを目的とする。
【0178】
また、本発明は、従来の特許文献5の第3の係止部材513のように複雑な構成でなく、簡単容易に、しかも、安全に、別の輪形状の伸縮自在なベルト部材512eを脱着自在に連結することが可能なトレーニング用ベルトを提供することを目的とする。
【0179】
また、本発明は、トレーニングする際に、ゴムまり部材本体を圧縮することによって、負荷をかける際に、左右の膝、または、両手の圧縮負荷が均一であるかどうか判断することができるトレーニング用ゴムまり部材を提供することを目的とする。
【0180】
また、本発明は、トレーニングする際に、意図的にどちらか一方の膝または手を、多方の膝または手よりも鍛えようとする場合にも、負荷をかける際に、左右の膝または手のいずれの側が、圧縮負荷が大きいかどうか判断することができるトレーニング用ゴムまり部材を提供することを目的とする。
【0181】
また、本発明は、例えば、握力の強化のために、両手のトレーニングに使用しようとしても、トレーニング用ゴムまり部材を圧縮する際に、指の引っ掛かりが存在して、握力負荷がかけ易くて便利なトレーニング用ゴムまり部材を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0182】
本発明は、前述したような従来技術における課題及び目的を達成するために発明されたものであって、本発明のトレーニング用ベルトは、
伸縮自在なベルトから構成されるトレーニング用ベルトであって、
複数の輪形状の伸縮自在なベルト部材と、
前記複数のベルト部材同士を、脱着自在に連結する中間係止部材と、
前記中間係止部材で連結されたベルト部材の一方の端部に、脱着自在に連結される第1の係止部材と、
前記中間係止部材で連結されたベルト部材の他方の端部に、脱着自在に連結される第2の係止部材とを備え、
前記第1の係止部材と第2の係止部材とを係止することによって、輪形状になるように構成したトレーニング用ベルトであって、
前記輪形状になったトレーニング用ベルトのベルト部材に、脱着自在に連結される少なくとも1個の第3の係止部材を備え、
前記第3の係止部材が、
前記輪形状になったトレーニング用ベルトのベルト部材に脱着自在に連結される係止部材本体と、
前記係止部材本体と脱着自在に連結されるとともに、別の輪形状の伸縮自在なベルト部材を脱着自在に連結するベルト連結部とを備え、
前記係止部材本体が、
前記輪形状になったトレーニング用ベルトのベルト部材を、脱着自在に挿着する第1のベルト挿着穴と、
前記別の輪形状の伸縮自在なベルト部材を、脱着自在に挿着する第2のベルト挿着穴と
を備え、
前記ベルト連結部が、別の輪形状の伸縮自在なベルト部材の一端を、前記係止部材本体の第2のベルト挿着穴に挿通した後、前記別の輪形状の伸縮自在なベルト部材の一端を結んだ結び目から構成されていることを特徴とする。
【0183】
このように構成することにって、輪形状になったトレーニング用ベルトのベルト部材に、脱着自在に連結される少なくとも1個の第3の係止部材を備えている。
【0184】
また、係止部材本体によって、輪形状になったトレーニング用ベルトのベルト部材に脱着自在に連結可能になっている。
【0185】
さらに、係止部材本体と脱着自在に連結されたベルト連結部によって、別の輪形状の伸縮自在なベルト部材を脱着自在に連結することができる。
【0186】
従って、例えば、図42に示したように、さらに、両足に、別の輪形状の伸縮自在なベルト部材を使用すれば、腕、足腰など総合的な運動、エクササイズを行うことができ極めて便利である。
【0187】
また、係止部材本体の第1のベルト挿着穴に、輪形状になったトレーニング用ベルトのベルト部材を、脱着自在に挿着することができる。
【0188】
一方、ベルト連結部が、別の輪形状の伸縮自在なベルト部材の一端を、係止部材本体の第2のベルト挿着穴に挿通した後、前記別の輪形状の伸縮自在なベルト部材の一端を結んだ結び目から構成されている。
【0189】
これにより、結び目を結んだり、解くだけで良いので、輪形状になったトレーニング用ベルトのベルト部材に、別の輪形状の伸縮自在なベルト部材を脱着自在に連結、取り外しが容易になり、極めて便利である。
【0190】
従って、従来の特許文献5の第3の係止部材513のように複雑な構成でなく、簡単容易に、しかも、安全に、別の輪形状の伸縮自在なベルト部材512eを脱着自在に連結することができる。
【0191】
また、万一、結び目や、別の輪形状の伸縮自在なベルト部材が切れても、例えば、ゴム製の伸縮自在なベルト部材のみから構成されているので、金具などの係止具が存在しないので、安全である。
【0192】
また、結び目によって、結び目およびその近傍のベルト部材が二重になっているので、簡単に2倍の強度を得ることができる。
【0193】
また、本発明のトレーニング用ベルトは、
伸縮自在なベルトから構成されるトレーニング用ベルトであって、
ベルト部材の一方の端部に、脱着自在に連結される第1の係止部材と、
前記ベルト部材の他方の端部に、脱着自在に連結される第2の係止部材とを備え、
前記第1の係止部材と第2の係止部材とを係止することによって、輪形状になるように構成したトレーニング用ベルトであって、
前記輪形状になったトレーニング用ベルトのベルト部材に、脱着自在に連結される少なくとも1個の第3の係止部材を備え、
前記第3の係止部材が、
前記輪形状になったトレーニング用ベルトのベルト部材に脱着自在に連結される係止部材本体と、
前記係止部材本体と脱着自在に連結されるとともに、別の輪形状の伸縮自在なベルト部材を脱着自在に連結するベルト連結部とを備え、
前記係止部材本体が、
前記輪形状になったトレーニング用ベルトのベルト部材を、脱着自在に挿着する第1のベルト挿着穴と、
前記別の輪形状の伸縮自在なベルト部材を、脱着自在に挿着する第2のベルト挿着穴と
を備え、
前記ベルト連結部が、別の輪形状の伸縮自在なベルト部材の一端を、前記係止部材本体の第2のベルト挿着穴に挿通した後、前記別の輪形状の伸縮自在なベルト部材の一端を結んだ結び目から構成されていることを特徴とする。
【0194】
このように構成することによって、図20の実施例に示したように、輪形状になったトレーニング用ベルト70のベルト部材72が、第1のベルト部材72aのみで、中間係止部材74を省略している。このように構成することももちろん可能である。
【発明の効果】
【0195】
本発明によれば、輪形状になったトレーニング用ベルトのベルト部材に、脱着自在に連結される少なくとも1個の第3の係止部材を備えている。
【0196】
また、係止部材本体によって、輪形状になったトレーニング用ベルトのベルト部材に脱着自在に連結可能になっている。
【0197】
さらに、係止部材本体と脱着自在に連結されたベルト連結部によって、別の輪形状の伸縮自在なベルト部材を脱着自在に連結することができる。
【0198】
従って、例えば、図42に示したように、さらに、両足に、別の輪形状の伸縮自在なベルト部材を使用すれば、腕、足腰など総合的な運動、エクササイズを行うことができ極めて便利である。
【0199】
また、係止部材本体の第1のベルト挿着穴に、輪形状になったトレーニング用ベルトのベルト部材を、脱着自在に挿着することができる。
【0200】
一方、ベルト連結部が、別の輪形状の伸縮自在なベルト部材の一端を、係止部材本体の第2のベルト挿着穴に挿通した後、前記別の輪形状の伸縮自在なベルト部材の一端を結んだ結び目から構成されている。
【0201】
これにより、結び目を結んだり、解くだけで良いので、輪形状になったトレーニング用ベルトのベルト部材に、別の輪形状の伸縮自在なベルト部材を脱着自在に連結、取り外しが容易になり、極めて便利である。
【0202】
従って、従来の特許文献5の第3の係止部材513のように複雑な構成でなく、簡単容易に、しかも、安全に、別の輪形状の伸縮自在なベルト部材512eを脱着自在に連結することが可能なトレーニング用ベルトを提供することができる。
【0203】
また、万一、結び目や、別の輪形状の伸縮自在なベルト部材が切れても、例えば、ゴム製の伸縮自在なベルト部材のみから構成されているので、金具などの係止具が存在しないので、安全である。
【0204】
また、結び目によって、結び目およびその近傍のベルト部材が二重になっているので、簡単に2倍の強度を得ることができる。
【0205】
また、図20の実施例に示したように、輪形状になったトレーニング用ベルト70のベルト部材72が、第1のベルト部材72aのみで、中間係止部材74を省略している。このように構成することももちろん可能である。
【図面の簡単な説明】
【0206】
図1図1は、本発明のトレーニング用ゴムまり部材10の斜視図である。
図2図2は、図1のトレーニング用ゴムまり部材10の分解斜視図である。
図3図3は、図1のトレーニング用ゴムまり部材10の別の実施例を示す分解斜視図である。
図4図4は、本発明のトレーニング用ゴムまり部材10の別の実施例を示す斜視図である。
図5図5は、図4のトレーニング用ゴムまり部材10の使用状態を説明する斜視図である。
図6図6は、本発明のトレーニング用ゴムまり部材10の別の実施例を示す斜視図である。
図7図7は、図6のトレーニング用ゴムまり部材10の使用状態を説明する斜視図である。
図8図8は、本発明のトレーニング用ゴムまり部材10の別の実施例を示す斜視図である。
図9図9は、図8のトレーニング用ゴムまり部材10の使用状態を説明する斜視図である。
図10図10は、本発明のトレーニング用ゴムまり部材10の別の実施例を示す斜視図である。
図11図11は、図10のトレーニング用ゴムまり部材10の使用状態を説明する斜視図である。
図12図12は、本発明のトレーニング用ゴムまり部材10の別の実施例を示す斜視図である。
図13図13は、本発明のトレーニング用ゴムまり部材10の別の実施例を示す斜視図である。
図14図14は、本発明のトレーニング用ゴムまり部材10の別の実施例を示す正面図である。
図15図15は、図14のトレーニング用ゴムまり部材10の両手を用いた握力トレーニングを行う状態を示す概略斜視図である。
図16図16は、本発明のトレーニング用ゴムまり部材10の別の実施例を示す斜視図である。
図17図17は、図16のトレーニング用ゴムまり部材10の両手を用いた握力トレーニングを行う状態を示す概略図である。
図18図18は、図16のトレーニング用ゴムまり部材10の両手を用いたある力トレーニングを行う状態を示す別の実施例の概略図である。
図19図19は、本発明のトレーニング用ゴムまり部材10とともに用いるトレーニング用ベルト70の斜視図である。
図20図20は、本発明のトレーニング用ゴムまり部材10とともに用いるトレーニング用ベルト70の別の実施例の概略図である。
図21図21は、本発明のトレーニング用ゴムまり部材10とともに用いるトレーニング用ベルトの別の実施例の概略図である。
図22図22は、特許文献1に示されているトレーニングツールの斜視図である。
図23図23は、特許文献2のトレーニング用ベルト210の概略を模式的に示す分解斜視図である。
図24図24は、図23のトレーニング用ベルト210の分解上面図である。
図25図25は、図23のトレーニング用ベルト210の第1の係止部材220であるバックル型係止部材222を示す部分拡大断面図である。
図26図26は、図23のトレーニング用ベルト210を組み立てて、トレーニングのために、ゴムまりCを両足Dの間に挟んだ状態を説明する断面図である。
図27図27は、特許文献2のトレーニング用ベルト210の部分分解上面図である。
図28図28は、特許文献3のトレーニング用ベルト310を組み立てて、トレーニングのために、ゴムまりCを両足Dの間に挟んだ状態を説明する断面図である。
図29図29は、特許文献3の第3の係止部材313の分解斜視図である。
図30図30(A)は、特許文献3の第3の係止部材313の係止部材本体315の正面図、図30(B)は、特許文献3の第3の係止部材313の係止部材本体315の平面図、図42(C)は、特許文献3の第3の係止部材313の係止部材本体315の断面図である。
図31図31は、本発明のトレーニング用ベルトのトレーニングの概略を模式的に示す概略図である。
図32図32は、本発明のトレーニング用ベルトのトレーニングの概略を模式的に示す概略図である。
図33図33は、本発明のトレーニング用ベルトのトレーニングの概略を模式的に示す概略図である。
図34図34は、本発明のトレーニング用ベルトのトレーニングの概略を模式的に示す概略図である。
図35図35は、本発明のトレーニング用ベルトのトレーニングの概略を模式的に示す概略図である。
図36図36は、本発明のトレーニング用ベルトのトレーニングの概略を模式的に示す概略図である。
図37図37は、本発明のトレーニング用ベルトのトレーニングの概略を模式的に示す概略図である。
図38図38は、特許文献3のゴムまり部材380の斜視図である。
図39図39は、特許文献3のゴムまり部材380を用いて、特許文献3のトレーニング用ベルト310を組み立てて、トレーニングのために、ゴムまり部材380を両足Dの間に挟んだ状態を説明する断面図である。
図40図40は、特許文献5のトレーニング用ベルト510の第3の係止部材513の別の実施例の分解斜視図である。
図41図41は、特許文献5のゴムまり部材580を用いて、トレーニング用ベルト510を組み立てて、トレーニングのために、ゴムまり部材580を両足Dの間に挟んだ状態を説明する断面図である。
図42図42は、本発明のトレーニング用ベルト0のトレーニングの概略を模式的に示す概略図である。
【発明を実施するための形態】
【0207】
以下、本発明の実施の形態(実施例)を図面に基づいてより詳細に説明する。
(実施例1)
【0208】
図1は、本発明のトレーニング用ゴムまり部材10の斜視図、図2は、図1のトレーニング用ゴムまり部材10の分解斜視図、図3は、図1のトレーニング用ゴムまり部材10の別の実施例を示す分解斜視図である。
【0209】
図1図3において、符号10は、全体で本発明のトレーニング用ゴムまり部材10を示している。
【0210】
本発明のトレーニング用ゴムまり部材10は、図1図3に示したように、例えば、ゴムなどの伸縮自在な材質から構成され、ゴムまり部材本体12を備えている。ゴムまり部材本体12は、複数の、この実施例では、左右一対の半球形状の左側ゴムまり部材本体14と、半球形状の右側ゴムまり部材本体16とから構成されている。
【0211】
また、図1に示したように、左側ゴムまり部材本体14と、右側ゴムまり部材本体16との間は、隔壁18で、仕切られており、ゴムまり部材本体12は、ゴムまり部材本体12の内部を複数に区画する空気室が形成されている。
【0212】
すなわち、左側ゴムまり部材本体14の内部には、左側空気室20が形成されており、右側ゴムまり部材本体16の内部には、右側空気室22が形成されている。
【0213】
さらに、図1に示したように、左側ゴムまり部材本体14の左側空気室20内に空気を導入するために、左側空気室20に連通するように、左側ゴムまり部材本体14に形成された左側空気口24を備えている。
【0214】
同様に、右側ゴムまり部材本体16の右側空気室22内に空気を導入するために、右側空気室22連通するように、右側ゴムまり部材本体16に形成された右側空気口26を備えている。
【0215】
このように構成することによって、トレーニング用ゴムまり部材10のゴムまり部材本体12に、ゴムまり部材本体12の内部を複数に区画する空気室(例えば、左側空気室20と右側空気室22)を備えているので、これらの空気室を、外部から押圧することによって、トレーニングを行うことができる。
【0216】
従って、トレーニングする際に、ゴムまり部材本体12を圧縮することによって、複数に区画された空気室(例えば、左側空気室20と右側空気室22)に負荷をかけることによって、例えば、左右の膝、または、両手の圧縮負荷が均一であるかどうか判断することができる。
【0217】
また、トレーニングする際に、意図的にどちらか一方の膝または手を、多方の膝または手よりも鍛えようとする場合にも、複数に区画された空気室(例えば、左側空気室20と右側空気室22)のいずれか一方に大きく負荷をかけることによって、例えば、左右の膝または手のいずれの側が、圧縮負荷が大きいかどうか判断することができる。
【0218】
なお、この実施例では、複数に区画された空気室を、例えば、左側空気室20と右側空気室22の2個の空気室から構成したが、図示しないが、複数であればよく、特に限定されるものではない。
【0219】
また、図2に示したように、半球形状の左側ゴムまり部材本体14、右側ゴムまり部材本体16の両方に、左側隔壁18a、右側隔壁18bを設けて、図2の矢印で示したように、例えば、接着、溶着により、左側隔壁18aと右側隔壁18bを接合するようにしても良い。
【0220】
また、図3に示したように、半球形状の左側ゴムまり部材本体14、右側ゴムまり部材本体16の片方に、例えば、図3の実施例では、左側ゴムまり部材本体14の左側ゴムまり部材本体14の左側隔壁18aを設けて、左側ゴムまり部材本体14と右側ゴムまり部材本体16とを接合するようにしても良い。
【0221】
また、この実施例では、半球形状の左側ゴムまり部材本体14、右側ゴムまり部材本体16としたが、その形状は、半球形状に何ら限定されるものではなく、例えば、ラグビーボールのような扁平形状、立方体、直方体など種々の形状とすることも可能である。
【0222】
また、この実施例では、左側ゴムまり部材本体14に形成された1個の左側空気口24、右側ゴムまり部材本体16に形成された1個の右側空気口26をそれぞれ設けたが、その数、配置位置など特に限定されるものではない。
(実施例2)
【0223】
図4は、本発明のトレーニング用ゴムまり部材10の別の実施例を示す斜視図、図5は、図4のトレーニング用ゴムまり部材10の使用状態を説明する斜視図である。
【0224】
この実施例のトレーニング用ゴムまり部材10は、図1図3に示した実施例1のトレーニング用ゴムまり部材10と基本的には同様な構成であり、同一の構成部材には、同一の参照番号を付して、その詳細な説明を省略する。
【0225】
この実施例のトレーニング用ゴムまり部材10は、図4図5に示したように、左側ゴムまり部材本体14に形成された左側空気口24、右側ゴムまり部材本体16に形成された右側空気口26に、圧力表示部材30が、脱着自在に装着されている。
【0226】
そして、それぞれの空気室(例えば、左側空気室20と右側空気室22)の圧力を表示するための圧力表示部材30を備えている。
【0227】
この場合、圧力表示部材30が、空気室内の空気の圧力によって、伸縮膨張自在な伸縮膨張部材から構成されている
【0228】
この実施例のトレーニング用ゴムまり部材10では、図4図5に示したように、圧力表示部材30は、伸縮膨張自在な伸縮膨張部材として、2個の風船部材32から構成されている。
【0229】
また、風船部材32には、風船内部と連通した針部材34を備えており、針部材34をそれぞれ、図5の矢印に示したように、左側空気口24、右側空気口26に挿着するようになっている。、
【0230】
このように構成することによって、圧力表示部材30が、空気室内(例えば、左側空気室20と右側空気室22)の空気の圧力によって、伸縮膨張自在な伸縮膨張部材である2個の風船部材32により、それぞれの空気室の圧力を、圧力表示部材30である2個の風船部材32の伸縮膨張度合いによって計測することができる。
【0231】
すなわち、図5の場合には、右側の風船部材32の方が大きく膨張しており、右側ゴムまり部材本体16へのかけた負荷が大きいことが分かる。
【0232】
これにより、トレーニングする際に、ゴムまり部材本体12を圧縮することによって、複数に区画された空気室(例えば、左側空気室20と右側空気室22)に負荷をかけることによって、それぞれの空気室の圧力を表示するための圧力表示部材30である伸縮膨張部材としての2個の風船部材32により、例えば、左右の膝、または、両手の圧縮負荷が均一であるかどうか判断することができる。
【0233】
また、トレーニングする際に、意図的にどちらか一方の膝または手を、多方の膝または手よりも鍛えようとする場合にも、複数に区画された空気室(例えば、左側空気室20と右側空気室22)のいずれか一方に大きく負荷をかけることによって、それぞれの空気室の圧力を表示するための圧力表示部材30である伸縮膨張部材としての2個の風船部材32により、例えば、左右の膝または手のいずれの側が、圧縮負荷が大きいかどうか判断することができる。
【0234】
この実施例のトレーニング用ゴムまり部材10においても、後述する実施例6に示したように、図4図5に示したように、空気室(例えば、左側空気室20と右側空気室22)の間が、流通孔52で連通されていても良い。
【0235】
なお、この場合、流通孔52は、左側隔壁18a、右側隔壁18bのいずれかのみが存在する場合には、左側隔壁18a、右側隔壁18bのいずれか一方、または、左側隔壁18a、右側隔壁18bの両方が存在する場合には、左側隔壁18a、右側隔壁18bの両方に設ければよい。
【0236】
このように構成することによって、空気室(例えば、左側空気室20と右側空気室22)の間が、流通孔52で連通されているので、複数に区画された空気室(例えば、左側空気室20と右側空気室22)のいずれか一方に大きく負荷をかけることによって、残りの区画された空気室内に空気が移動することになる。
【0237】
従って、トレーニング用ゴムまり部材に対して、例えば、左右の膝、または、両手の圧縮負荷をかけ易くなり、トレーニングし易くなる。
【0238】
また、左側空気口24、右側空気口26のいずれか一方のみを介して、左側空気室20と右側空気室22に空気を導入したとしても、流通孔52を介して、空気量が、左側空気室20と右側空気室2で均一になる。
【0239】
さらに、左側空気口24、右側空気口26が、流通孔52よりも上方に配置されているので、両膝の圧力負荷の差が、左右の風船部材32の膨らみの差として視認することができる。
【0240】
また、ゴムまり部材本体12の内部の空気を、風船部材32に移動させないと、関節にかかる負担(例えば、関節を脱臼させる力)が大きくなって、そのままの状態が続き、関節への負担が変わらずかかってしまい好ましくない。
【0241】
これに対して、ゴムまり部材本体12の内部の空気を、風船部材32に移動動させると、関節への負担が和らぎ、関節を脱臼させる心配がなくなることになる。
さらに、風船部材本体の圧力によって、風船部材本体内の空気を、ゴムまり部材本体12の内部に戻してくれるので、何回も繰り返し同じ運動ができて便利である。
(実施例3)
【0242】
図6は、本発明のトレーニング用ゴムまり部材10の別の実施例を示す斜視図、図7は、図6のトレーニング用ゴムまり部材10の使用状態を説明する斜視図である。
【0243】
この実施例のトレーニング用ゴムまり部材10は、図1図3に示した実施例1のトレーニング用ゴムまり部材10と基本的には同様な構成であり、同一の構成部材には、同一の参照番号を付して、その詳細な説明を省略する。
【0244】
この実施例のトレーニング用ゴムまり部材10は、図5図6に示したように、左側ゴムまり部材本体14に形成された左側空気口24、右側ゴムまり部材本体16に形成された右側空気口26に、圧力表示部材30が、脱着自在に装着されている。
【0245】
そして、それぞれの空気室(例えば、左側空気室20と右側空気室22)の圧力を表示するための圧力表示部材30を備えている。
【0246】
この場合、圧力表示部材30が、空気室内の空気の圧力によって、伸縮膨張自在な伸縮膨張部材から構成されている
【0247】
この実施例のトレーニング用ゴムまり部材10では、図6図7に示したように、圧力表示部材30は、伸縮膨張自在な伸縮膨張部材として、2個の風船巻き部材36から構成されている。
【0248】
また、風船巻き部材36には、風船内部と連通した針部材34を備えており、針部材34をそれぞれ、図6の矢印に示したように、左側空気口24、右側空気口26に挿着するようになっている。、
【0249】
また、風船巻き部材36の先端部は、図6に示したように、通常時には、巻いた状態になった巻き部36aを備えており、風船巻き部材36の内部に空気圧力がかかった状態で、図7の右側に示したように、延びた状態となるように構成されている。
【0250】
このように構成することによって、圧力表示部材30が、空気室内(例えば、左側空気室20と右側空気室22)の空気の圧力によって、伸縮膨張自在な伸縮膨張部材である2個の風船巻き部材36により、それぞれの空気室の圧力を、圧力表示部材30である2個の風船巻き部材36の伸縮膨張度合いによって計測することができる。
【0251】
すなわち、図7の場合には、右側の風船巻き部材3の方が大きく伸びており、右側ゴムまり部材本体16へのかけた負荷が大きいことが分かる。
【0252】
これにより、トレーニングする際に、ゴムまり部材本体12を圧縮することによって、複数に区画された空気室(例えば、左側空気室20と右側空気室22)に負荷をかけることによって、それぞれの空気室の圧力を表示するための圧力表示部材30である伸縮膨張部材としての2個の風船巻き部材36により、例えば、左右の膝、または、両手の圧縮負荷が均一であるかどうか判断することができる。
【0253】
また、トレーニングする際に、意図的にどちらか一方の膝または手を、多方の膝または手よりも鍛えようとする場合にも、複数に区画された空気室(例えば、左側空気室20と右側空気室22)のいずれか一方に大きく負荷をかけることによって、それぞれの空気室の圧力を表示するための圧力表示部材30である伸縮膨張部材としての2個の風船巻き部材36により、例えば、左右の膝または手のいずれの側が、圧縮負荷が大きいかどうか判断することができる。
【0254】
この実施例のトレーニング用ゴムまり部材10においても、後述する実施例6に示したように、図6図7に示したように、空気室(例えば、左側空気室20と右側空気室22)の間が、流通孔52で連通されていても良い。
【0255】
なお、この場合、流通孔52は、左側隔壁18a、右側隔壁18bのいずれかのみが存在する場合には、左側隔壁18a、右側隔壁18bのいずれか一方、または、左側隔壁18a、右側隔壁18bの両方が存在する場合には、左側隔壁18a、右側隔壁18bの両方に設ければよい。
【0256】
このように構成することによって、空気室(例えば、左側空気室20と右側空気室22)の間が、流通孔52で連通されているので、複数に区画された空気室(例えば、左側空気室20と右側空気室22)のいずれか一方に大きく負荷をかけることによって、残りの区画された空気室内に空気が移動することになる。
【0257】
従って、トレーニング用ゴムまり部材に対して、例えば、左右の膝、または、両手の圧縮負荷をかけ易くなり、トレーニングし易くなる。
【0258】
また、左側空気口24、右側空気口26のいずれか一方のみを介して、左側空気室20と右側空気室22に空気を導入したとしても、流通孔52を介して、空気量が、左側空気室20と右側空気室2で均一になる。
【0259】
また、ゴムまり部材本体12の内部の空気を、風船巻き部材36に移動させないと、関節にかかる負担(例えば、関節を脱臼させる力)が大きくなって、そのままの状態が続き、関節への負担が変わらずかかってしまい好ましくない。
【0260】
これに対して、ゴムまり部材本体12の内部の空気を、風船巻き部材36に移動動させると、関節への負担が和らぎ、関節を脱臼させる心配がなくなることになる。
さらに、風船巻き部材本体の圧力によって、風船巻き部材本体内の空気を、ゴムまり部材本体12の内部に戻してくれるので、何回も繰り返し同じ運動ができて便利である。
(実施例4)
【0261】
図8は、本発明のトレーニング用ゴムまり部材10の別の実施例を示す斜視図、図9は、図8のトレーニング用ゴムまり部材10の使用状態を説明する斜視図である。
【0262】
この実施例のトレーニング用ゴムまり部材10は、図1図3に示した実施例1のトレーニング用ゴムまり部材10と基本的には同様な構成であり、同一の構成部材には、同一の参照番号を付して、その詳細な説明を省略する。
【0263】
この実施例のトレーニング用ゴムまり部材10は、図8図9に示したように、左側ゴムまり部材本体14に形成された左側空気口24、右側ゴムまり部材本体16に形成された右側空気口26に、圧力表示部材30が、脱着自在に装着されている。
【0264】
そして、それぞれの空気室(例えば、左側空気室20と右側空気室22)の圧力を表示するための圧力表示部材30を備えている。
【0265】
この場合、圧力表示部材30が、空気室内の空気の圧力によって、それぞれの空気室(例えば、左側空気室20と右側空気室22)の圧力の相違を示す圧力指示装置38から構成されている
【0266】
この実施例のトレーニング用ゴムまり部材10では、図8図9に示したように、圧力表示部材30である圧力指示装置38は、2個の圧力管、すなわち、この実施例では、左側圧力管40aと右側圧力管40bを備えている。
【0267】
また、左側圧力管40aと右側圧力管40bには、それぞれ、左側圧力管40aと右側圧力管40bと連通した針部材42a、42bを備えており、針部材42a、42bをそれぞれ、図8の矢印に示したように、左側空気口24、右側空気口26に挿着するようになっている。、
【0268】
また、左側圧力管40aと右側圧力管40bの接合部には、圧力計44を備えており、は、図8示したように、圧力計44には、圧力指示針46を備えており、空気圧力がかかった状態で、図9に示したように、圧力が大きい方に圧力指示針46が右側に回転した状態となるように構成されている。
【0269】
このように構成することによって、圧力表示部材30が、空気室内(例えば、左側空気室20と右側空気室22)の空気の圧力によって、圧力計44の圧力指示針46の回転度合いによって計測することができるようになっている。
【0270】
すなわち、図9の場合には、圧力計44の圧力指示針46が右側に回転してており、右側ゴムまり部材本体16へのかけた負荷が大きいことが分かる。
【0271】
これにより、トレーニングする際に、ゴムまり部材本体12を圧縮することによって、複数に区画された空気室(例えば、左側空気室20と右側空気室22)に負荷をかけることによって、それぞれの空気室の圧力を表示するための圧力表示部材30である圧力計44の圧力指示針46の回転度合いにより、例えば、左右の膝、または、両手の圧縮負荷が均一であるかどうか判断することができる。
【0272】
また、トレーニングする際に、意図的にどちらか一方の膝または手を、多方の膝または手よりも鍛えようとする場合にも、複数に区画された空気室(例えば、左側空気室20と右側空気室22)のいずれか一方に大きく負荷をかけることによって、それぞれの空気室の圧力を表示するための圧力表示部材30である圧力計44の圧力指示針46の回転度合いにより、例えば、左右の膝または手のいずれの側が、圧縮負荷が大きいかどうか判断することができる。
【0273】
なお、この実施襟では、圧力表示部材30である圧力計44の圧力指示針46の回転度合いにより、例えば、左右の膝、または、両手の圧縮負荷が均一であるかどうか判断するように構成したが、圧力指示針46の代わりにデジタル表示で表示するように構成しても良い。
【0274】
この実施例のトレーニング用ゴムまり部材10においても、後述する実施例6に示したように、図8図9に示したように、空気室(例えば、左側空気室20と右側空気室22)の間が、流通孔52で連通されていても良い。
【0275】
なお、この場合、流通孔52は、左側隔壁18a、右側隔壁18bのいずれかのみが存在する場合には、左側隔壁18a、右側隔壁18bのいずれか一方、または、左側隔壁18a、右側隔壁18bの両方が存在する場合には、左側隔壁18a、右側隔壁18bの両方に設ければよい。
【0276】
このように構成することによって、空気室(例えば、左側空気室20と右側空気室22)の間が、流通孔52で連通されているので、複数に区画された空気室(例えば、左側空気室20と右側空気室22)のいずれか一方に大きく負荷をかけることによって、残りの区画された空気室内に空気が移動することになる。
【0277】
従って、トレーニング用ゴムまり部材に対して、例えば、左右の膝、または、両手の圧縮負荷をかけ易くなり、トレーニングし易くなる。
【0278】
また、左側空気口24、右側空気口26のいずれか一方のみを介して、左側空気室20と右側空気室22に空気を導入したとしても、流通孔52を介して、空気量が、左側空気室20と右側空気室2で均一になる。
(実施例5)
【0279】
図10は、本発明のトレーニング用ゴムまり部材10の別の実施例を示す斜視図、図11は、図10のトレーニング用ゴムまり部材10の使用状態を説明する斜視図である。
【0280】
この実施例のトレーニング用ゴムまり部材10は、図8図9に示した実施例4のトレーニング用ゴムまり部材10と基本的には同様な構成であり、同一の構成部材には、同一の参照番号を付して、その詳細な説明を省略する。
【0281】
この実施例のトレーニング用ゴムまり部材10は、図10図11に示したように、左側ゴムまり部材本体14に形成された左側空気口24、右側ゴムまり部材本体16に形成された右側空気口26に、圧力表示部材30が、脱着自在に装着されている。
【0282】
そして、それぞれの空気室(例えば、左側空気室20と右側空気室22)の圧力を表示するための圧力表示部材30を備えている。
【0283】
この場合、圧力表示部材30が、空気室内の空気の圧力によって、それぞれの空気室(例えば、左側空気室20と右側空気室22)の圧力の相違を示す圧力指示装置38から構成されている
【0284】
この実施例のトレーニング用ゴムまり部材10では、図10図11に示したように、圧力表示部材30である圧力指示装置38は、2個の圧力管、すなわち、この実施例では、透明な左側圧力管40aと右側圧力管40bを備えている。
【0285】
また、左側圧力管40aと右側圧力管40bには、それぞれ、左側圧力管40aと右側圧力管40bと連通した針部材42a、42bを備えており、針部材42a、42bをそれぞれ、図9の矢印に示したように、左側空気口24、右側空気口26に挿着するようになっている。、
【0286】
また、左側圧力管40aと右側圧力管40bの接合部には、圧力計44を備えておらず、図10に示したように、左側圧力管40aと右側圧力管40bの内部には、空気室の空気圧力によって連通管内を移動して、空気室の圧力を表示するための球状の圧力指針部材48を備えている。
【0287】
これにり、空気圧力がかかった状態で、図11に示したように、圧力が大きい方とは逆方向に、すなわち、この実施例では、圧力指針部材48が、左側に移動した状態となり、右側ゴムまり部材本体16へ負荷した圧力の方が、大きいことが示されるように構成されている。
【0288】
このように構成することによって、圧力表示部材30が、空気室内(例えば、左側空気室20と右側空気室22)の空気の圧力によって、圧力指針部材48の移動度合いによって計測することができるようになっている。
【0289】
すなわち、図11の場合には、圧力指針部材48が中央線50よりも、右側に移動してており、右側ゴムまり部材本体16へのかけた負荷が大きいことが分かる。
【0290】
これにより、トレーニングする際に、ゴムまり部材本体12を圧縮することによって、複数に区画された空気室(例えば、左側空気室20と右側空気室22)に負荷をかけることによって、それぞれの空気室の圧力を表示するための圧力表示部材30である圧力指針部材48の移動度合いにより、例えば、左右の膝、または、両手の圧縮負荷が均一であるかどうか判断することができる。
【0291】
また、トレーニングする際に、意図的にどちらか一方の膝または手を、多方の膝または手よりも鍛えようとする場合にも、複数に区画された空気室(例えば、左側空気室20と右側空気室22)のいずれか一方に大きく負荷をかけることによって、それぞれの空気室の圧力を表示するための圧力表示部材30である圧力指針部材48の移動度合いにより、例えば、左右の膝または手のいずれの側が、圧縮負荷が大きいかどうか判断することができる。
【0292】
この実施例のトレーニング用ゴムまり部材10においても、後述する実施例6に示したように、図10図11に示したように、空気室(例えば、左側空気室20と右側空気室22)の間が、流通孔52で連通されていても良い。
【0293】
なお、この場合、流通孔52は、左側隔壁18a、右側隔壁18bのいずれかのみが存在する場合には、左側隔壁18a、右側隔壁18bのいずれか一方、または、左側隔壁18a、右側隔壁18bの両方が存在する場合には、左側隔壁18a、右側隔壁18bの両方に設ければよい。
【0294】
このように構成することによって、空気室(例えば、左側空気室20と右側空気室22)の間が、流通孔52で連通されているので、複数に区画された空気室(例えば、左側空気室20と右側空気室22)のいずれか一方に大きく負荷をかけることによって、残りの区画された空気室内に空気が移動することになる。
【0295】
従って、トレーニング用ゴムまり部材に対して、例えば、左右の膝、または、両手の圧縮負荷をかけ易くなり、トレーニングし易くなる。
【0296】
また、左側空気口24、右側空気口26のいずれか一方のみを介して、左側空気室20と右側空気室22に空気を導入したとしても、流通孔52を介して、空気量が、左側空気室20と右側空気室2で均一になる。
(実施例6)
【0297】
図12は、本発明のトレーニング用ゴムまり部材10の別の実施例を示す斜視図である。
【0298】
この実施例のトレーニング用ゴムまり部材10は、図1図3に示した実施例1のトレーニング用ゴムまり部材10と基本的には同様な構成であり、同一の構成部材には、同一の参照番号を付して、その詳細な説明を省略する。
【0299】
この実施例のトレーニング用ゴムまり部材10は、空気室(例えば、左側空気室20と右側空気室22)の間が、流通孔52で連通されている。
【0300】
なお、この場合、流通孔52は、左側隔壁18a、右側隔壁18bのいずれかのみが存在する場合には、左側隔壁18a、右側隔壁18bのいずれか一方、または、左側隔壁18a、右側隔壁18bの両方が存在する場合には、左側隔壁18a、右側隔壁18bの両方に設ければよい。
【0301】
このように構成することによって、空気室(例えば、左側空気室20と右側空気室22)の間が、流通孔52で連通されているので、複数に区画された空気室(例えば、左側空気室20と右側空気室22)のいずれか一方に大きく負荷をかけることによって、残りの区画された空気室内に空気が移動することになる。
【0302】
従って、トレーニング用ゴムまり部材に対して、例えば、左右の膝、または、両手の圧縮負荷をかけ易くなり、トレーニングし易くなる。
【0303】
また、左側空気口24、右側空気口26のいずれか一方のみを介して、左側空気室20と右側空気室22に空気を導入したとしても、流通孔52を介して、空気量が、左側空気室20と右側空気室2で均一になる。
【0304】
なお、この実施例では、図1図3に示した実施例1のトレーニング用ゴムまり部材10に、流通孔52を設けた構成を図示したが、もちろん、図4図10に示した実施例2~実施例5のトレーニング用ゴムまり部材10に、流通孔52を設けることも可能である。
(実施例7)
【0305】
図13は、本発明のトレーニング用ゴムまり部材10の別の実施例を示す斜視図である。
【0306】
この実施例のトレーニング用ゴムまり部材10は、図1図3に示した実施例1のトレーニング用ゴムまり部材10と基本的には同様な構成であり、同一の構成部材には、同一の参照番号を付して、その詳細な説明を省略する。
【0307】
この実施例のトレーニング用ゴムまり部材10は、図13に示したように、ゴムまり部材本体12の表面に、すなわち、この実施例では、左側ゴムまり部材本体14と、右側ゴムまり部材本体16の表面にそれぞれ、指を挿入するための左側指孔54と、右側指孔56が形成されている。
【0308】
このように構成することによって、例えば、握力の強化のために、両手のトレーニングに使用のために、トレーニング用ゴムまり部材10を圧縮してトレーニングする際に、ゴムまり部材本体12(この実施例では、左側ゴムまり部材本体14と、右側ゴムまり部材本体16)の表面に形成された指孔(この実施例では、左側指孔54と、右側指孔56)に、手の指を挿入することができる。
【0309】
従って、トレーニング用ゴムまり部材10を圧縮する際に、指の引っ掛かりが存在して、握力負荷がかけ易くて便利なトレーニング用ゴムまり部材10を提供することができる。
【0310】
なお、指孔(この実施例では、左側指孔54と、右側指孔56)は、それぞれ、ゴムまり部材本体12(この実施例では、左側ゴムまり部材本体14と、右側ゴムまり部材本体16)の表面に、少なくとも1個形成されていれば良く、特に限定されるものではない。
【0311】
また、この実施例では、図1図3に示した実施例1のトレーニング用ゴムまり部材10に、流通孔52を設けた構成を図示したが、もちろん、図4図11に示した実施例2~実施例6のトレーニング用ゴムまり部材10に、指孔(この実施例では、左側指孔54と、右側指孔56)を設けることも可能である。
【0312】
また、ゴムまり部材本体12の、例えば、左側ゴムまり部材本体14と、右側ゴムまり部材本体16の表面に形成された左側指孔54と、右側指孔56に、親指を挿入することによって、トレーニング用ゴムまり部材10を支えることができる。
これにより、例えば、親指の力を抜いて、緩めても、トレーニング用ゴムまり部材10が不用意に落下するのを防止することができる。
【0313】
この実施例のトレーニング用ゴムまり部材10においても、実施例6に示したように、図13に示したように、空気室(例えば、左側空気室20と右側空気室22)の間が、流通孔52で連通されていても良い。
【0314】
このように構成することによって、空気室(例えば、左側空気室20と右側空気室22)の間が、流通孔52で連通されているので、複数に区画された空気室(例えば、左側空気室20と右側空気室22)のいずれか一方に大きく負荷をかけることによって、残りの区画された空気室内に空気が移動することになる。
【0315】
従って、トレーニング用ゴムまり部材に対して、例えば、左右の膝、または、両手の圧縮負荷をかけ易くなり、トレーニングし易くなる。
【0316】
また、左側空気口24、右側空気口26のいずれか一方のみを介して、左側空気室20と右側空気室22に空気を導入したとしても、流通孔52を介して、空気量が、左側空気室20と右側空気室2で均一になる。
(実施例8)
【0317】
図14は、本発明のトレーニング用ゴムまり部材10の別の実施例を示す正面図、図15は、図14のトレーニング用ゴムまり部材10の両手を用いた握力トレーニングを行う状態を示す概略斜視図である。
【0318】
この実施例のトレーニング用ゴムまり部材10は、図1図3に示した実施例1のトレーニング用ゴムまり部材10と基本的には同様な構成であり、同一の構成部材には、同一の参照番号を付して、その詳細な説明を省略する。
【0319】
図1図3に示した実施例1のトレーニング用ゴムまり部材10では、ゴムまり部材本体12は、複数の、この実施例では、左右一対の半球形状の左側ゴムまり部材本体14と、半球形状の右側ゴムまり部材本体16とから構成されている。
【0320】
これに対して、この実施例のトレーニング用ゴムまり部材10では、図14図15に示したように、ゴムまり部材本体12は、一つの球状のゴムまり部材本体12から構成されている。
【0321】
また、ゴムまり部材本体12の内部に空気を導入するために、空気室に連通するように、ゴムまり部材本体に形成された1個の空気導入口21が設けられている。
【0322】
そして、ゴムまり部材本体12の表面に、指を挿入するための左右2個の指孔58が形成されている。
【0323】
このように構成することによって、図15に示したように、例えば、握力の強化のために、両手のトレーニングに使用のために、トレーニング用ゴムまり部材10を圧縮してトレーニングする際に、ゴムまり部材本体12の表面に形成された指孔58に、例えば、両手の親指を挿入することができる。
【0324】
従って、トレーニング用ゴムまり部材10を圧縮する際に、指の引っ掛かりが存在して、握力負荷がかけ易くて便利なトレーニング用ゴムまり部材10を提供することができる。
【0325】
このように構成することによって、ゴムまり部材本体12の内部に空気を導入する空気導入口21の他に、ゴムまり部材本体12の表面に形成された、指を挿入するための指孔58を備えている。
【0326】
これにより、図15に示したように、例えば、握力の強化のために、両手のトレーニングに使用のために、トレーニング用ゴムまり部材10を圧縮してトレーニングする際に、ゴムまり部材本体12の表面に形成された指孔58に、例えば、両手の親指を挿入することができる。
【0327】
従って、トレーニング用ゴムまり部材10を圧縮する際に、指の引っ掛かりが存在して、握力負荷がかけ易くて便利なトレーニング用ゴムまり部材10を提供することができる。
【0328】
また、これにより、ゴムまり部材本体12の表面に形成された指孔58に、例えば、手の親指を挿入することよって、ホールド力、クラッシュ力、オープンクラッシュ力、ピンチ力、伸展力などの種々の圧力運動を行うことができる。
【0329】
また、手の大きい人、小さい人でも、ゴムまり部材本体12の表面に形成された指孔58に、例えば、手の親指を挿入することにより対応できる。
【0330】
また、図15に示したように、空気導入口21に、図5に示したような、圧力表示部材30である、伸縮膨張自在な伸縮膨張部材として、風船部材32の針部材34を、脱着自在に挿着するようにしても良い。
【0331】
このように構成することによって、圧力表示部材30が、ゴムまり部材本体12の空気室内の空気の圧力によって、伸縮膨張自在な伸縮膨張部材である風船部材32により、空気室の圧力を、圧力表示部材30である風船部材32の伸縮膨張度合いによって計測することができる。
【0332】
なお、この実施例では、ゴムまり部材本体12の内部に空気を導入するために、空気室に連通するように、ゴムまり部材本体に形成された1個の空気導入口21が設けたが、空気導入口21の数は、少なくとも1個設ければよく、何ら限定されるものではない。
【0333】
なお、この実施例では、ゴムまり部材本体12の表面に、指を挿入するための左右2個の指孔58を形成したが、指孔58の数は、少なくとも1個設ければよく、特に限定されるものではない。1個の指孔58の場合には、片手で親指を指孔58に挿着して使用することができる。
【0334】
また、ゴムまり部材本体12の、例えば、左側ゴムまり部材本体14と、右側ゴムまり部材本体16の表面に形成された左側指孔54と、右側指孔56に、親指を挿入することによって、トレーニング用ゴムまり部材10を支えることができる。
これにより、例えば、親指の力を抜いて、緩めても、トレーニング用ゴムまり部材10が不用意に落下するのを防止することができる。
(実施例9)
【0335】
図16は、本発明のトレーニング用ゴムまり部材10の別の実施例を示す斜視図、図17は、図16のトレーニング用ゴムまり部材10の両手を用いた握力トレーニングを行う状態を示す概略図、図18は、図16のトレーニング用ゴムまり部材10の両手を用いたある力トレーニングを行う状態を示す別の実施例の概略図である。
【0336】
この実施例のトレーニング用ゴムまり部材10は、図14図15に示した実施例8のトレーニング用ゴムまり部材10と基本的には同様な構成であり、同一の構成部材には、同一の参照番号を付して、その詳細な説明を省略する。
【0337】
これに対して、この実施例のトレーニング用ゴムまり部材10では、図16図17に示したように、ゴムまり部材本体12は、一つの略直方体形状のゴムまり部材本体12から構成されている。
【0338】
また、ゴムまり部材本体12の内部に空気を導入するために、空気室に連通するように、ゴムまり部材本体に形成された1個の空気導入口21が設けられている。
【0339】
そして、ゴムまり部材本体12の表面に、指を挿入するための1個の比較的大きな指孔60が、ゴムまり部材本体12の上面12aの中央部分から、ゴムまり部材本体12の下面12bの中央部分まで、上下方向に貫通するように形成されている。
【0340】
このように構成することによって、ゴムまり部材本体12の表面に形成された、指を挿入するための指孔が、上下に貫通する貫通孔60から形成されている。
【0341】
これにより、図17に示したように、例えば、握力の強化のために、両手のトレーニングに使用のために、トレーニング用ゴムまり部材10を圧縮してトレーニングする際に、ゴムまり部材本体12の表面に形成された貫通穴として形成されている指孔60に、例えば、両手の親指を確実に挿入することができる。
【0342】
従って、トレーニング用ゴムまり部材を圧縮する際に、指の引っ掛かりが確実に存在して、握力負荷がかけ易くて便利なトレーニング用ゴムまり部材を提供することができる。
【0343】
また、これにより、ゴムまり部材本体12の表面に形成された指孔58に、例えば、手の親指を挿入することよって、ホールド力、クラッシュ力、オープンクラッシュ力、ピンチ力、伸展力などの種々の圧力運動を行うことができる。
【0344】
また、手の大きい人、小さい人でも、ゴムまり部材本体12の表面に形成された指孔58に、例えば、手の親指を挿入することにより対応できる。
【0345】
また、図18に示したように、図14の実施例8と同様に、空気導入口21に、図5に示したような、圧力表示部材30である、伸縮膨張自在な伸縮膨張部材として、風船部材32の針部材34を、脱着自在に挿着するようにしても良い。
【0346】
このように構成することによって、圧力表示部材30が、ゴムまり部材本体12の空気室内の空気の圧力によって、伸縮膨張自在な伸縮膨張部材である風船部材32により、空気室の圧力を、圧力表示部材30である風船部材32の伸縮膨張度合いによって計測することができる。
【0347】
なお、この実施例では、ゴムまり部材本体12の内部に空気を導入するために、空気室に連通するように、ゴムまり部材本体に形成された1個の空気導入口21が設けたが、空気導入口21の数は、少なくとも1個設ければよく、何ら限定されるものではない。
【0348】
また、図16図17に示したように、ゴムまり部材本体12は、ゴムまり部材本体の側部が、膝の形状に沿った支持凹部12c、12dを備えている。
【0349】
このように構成することによって、例えば、両膝にのトレーニング強化のために、トレーニング用ゴムまり部材10を圧縮してトレーニングする際に、ゴゴムまり部材本体12の側部に形成された、膝の形状に沿った支持凹部12c、12dに、例えば、両膝の間にトレーニング用ゴムまり部材10を確実に左右から保持しながら、ゴムマリ部材本体12を押し付けることができる。
【0350】
従って、トレーニング用ゴムまり部材10を圧縮する際に、左右から両膝により、トレーニング用ゴムまり部材10に圧力負荷がかけ易くて、便利なトレーニング用ゴムまり部材10を提供することができる。
(実施例10)
【0351】
図19は、本発明のトレーニング用ゴムまり部材10とともに用いるトレーニング用ベルト70の斜視図である。
【0352】
本発明のトレーニング用ゴムまり部材10とともに用いるトレーニング用ベルト70は、基本的には、特許文献2~特許文献5に開示されたトレーニング用ベルトと同様な構成であるので、同じ構成部材については、その詳細な説明は省略する。
【0353】
図19に示したように、トレーニング用ベルト70は、伸縮自在なベルト部材72から構成されている。
【0354】
伸縮自在なベルトから構成されるトレーニング用ベルト70は、複数(この実施例では、2個)の輪形状の伸縮自在な第1のベルト部材72aと、第2のベルト部材72bを備えている。
【0355】
また、トレーニング用ベルト70は、複数のベルト部材72(第1のベルト部材72aと、第2のベルト部材72b)同士を、脱着自在に連結する中間係止部材74を備えている。
【0356】
さらに、中間係止部材74で連結されたベルト部材72の一方の端部(第1のベルト部材72aの一方の端部72c)に、脱着自在に連結される第1の係止部材80を備えている。
【0357】
図19に示したように、第1の係止部材80が、バックル型のバックル型係止部材81から構成されている。
【0358】
また、中間係止部材74で連結されたベルト部材72の他方の端部(第2のベルト部材72bの他方の端部72d)に、脱着自在に連結される第2の係止部材82を備えている。
【0359】
図19に示したように、この実施例では、第2の係止部材82は、服飾のベルトに用いられている従来公知のベルト形状のものを用いることができるものであって、特に限定されるものではない。
【0360】
まお、ベルト型係止部材84の基端部は、、バックル型のバックル型係止部材85により、ベルト型係止部材84を脱着自在に保持することができるように構成されている。
【0361】
そして、第1の係止部材80と第2の係止部材82とを係止することによって、輪形状になるように構成している。
【0362】
また、図示しないが、このベルト形状のベルト型係止部材84の裏表表面には、一定間隔離間して、凹凸が形成されているのが望ましい。
【0363】
また、図19に示したように、ベルト型係止部材84の先端部は、角を落とした形状とするのが、バックル型係止部材85に差し込み、挿着し易いので望ましい。
【0364】
このように構成することによって、第2の係止部材82のベルト型係止部材84に形成された凹凸によって、例えば、ベルト型係止部材84の余った部分を切断する位置が把握できる。
【0365】
また、この凹凸によって、バックル型係止部材81、バックル型係止部材85からベルト型係止部材84が抜け落ちるのを防止することができる。
【0366】
このように構成することによって、複数の輪形状の伸縮自在なベルト部材(第1のベルト部材72aと、第2のベルト部材72b)同士を、中間係止部材74を介して、脱着自在に連結するようになっている。
【0367】
そして、中間係止部材74で連結されたベルト部材の一方の端部(第1のベルト部材72aの一方の端部72c)に、第1の係止部材80が脱着自在に連結される。
【0368】
また、中間係止部材74で連結されたベルト部材の他方の端部(第2のベルト部材72bの他方の端部72d)に、第2の係止部材82が、脱着自在に連結される。
【0369】
この状態で、第1の係止部材80と第2の係止部材82とを係止することによって、輪形状になるように構成されている。
【0370】
従って、従来の一般的に販売されているループバンドを、ベルト部材として利用することが可能で、複数のループバンド(ベルト部材)を簡単な構造で、しかも容易に任意の長さに脱着自在に連結でき、コストも手間も低減でき、持ち運びにも便利なトレーニング用ベルト70を提供することができる。
【0371】
また、例えば、使用目的、使用部位、トレーニング方法、トレーニング強度、ループの強さ(負荷)など応じて、様々な長さのループバンドとして、簡単に使用可能なトレーニング用ベルトを提供することができる。
【0372】
さらに、従来のループバンドのように、足の運動、膝の運動などのトレーニングに使用する際に、椅子に座ったり、屈んだ状態で、ループ内に両足を入れて使用する必要がなく、ベルトとして使用でき、便利であるとともに、狭い場所でも使用可能なトレーニング用ベルト10を提供することができる。
【0373】
また、例えば、椅子に座っての仕事、勉強などの最中のトレーニング、自宅の椅子、ソファーに座ってのテレビ、ビデオなどを見ながらのトレーニング、自動車の助手席や後部座席、観光バス、飛行機、船舶、電車での移動時におけるトレーニング、布団やベットの上でのトレーニングにも好適なトレーニング用ベルトを提供することができる。
【0374】
このように構成することにって、例えば、脚の運動、握力の強化などの様々な運動、エクササイズにおいて、運動ができ、極めて便利である。
【0375】
また、図示しないが、例えば、両股の間に、図1図17に示した実施例1~実施例9のトレーニング用ゴムまり部材10のゴムまり部材本体12を挟んで、両股を閉じる運動をする際の、この運動の押圧力で、ゴムまり部材本体12に、外部より圧力を加えることによって、ゴムまり部材本体12が収縮する。
【0376】
そして、運動を停止して、例えば、今度は、両股を開く運動や、休憩している間に、ゴムまり部材本体12が再び膨張する。
【0377】
このような繰り返しで、ゴムまり部材による連続した運動が可能となる。
【0378】
また、図19に示したように、トレーニング用ベルト70は、輪形状になったトレーニング用ベルト70のベルト部材72(第1のベルト部材72aと、第2のベルト部材72b)に、脱着自在に連結される少なくとも1個の第3の係止部材90を備えている。
【0379】
そして、第3の係止部材90が、輪形状になったトレーニング用ベルト70のベルト部材72(第1のベルト部材72aと、第2のベルト部材72b)に脱着自在に連結される係止部材本体92を備えている。
【0380】
さらに、図19に示したように、係止部材本体92と脱着自在に連結されるとともに、別の輪形状の伸縮自在なベルト部材72eを脱着自在に連結するベルト連結部94を備えている。
【0381】
また、係止部材本体92が、輪形状になった輪形状になったトレーニング用ベルト70のベルト部材72(第1のベルト部材72aと、第2のベルト部材72b)を、脱着自在に挿着する第1のベルト挿着穴92aを備えている。
【0382】
また、別の輪形状の伸縮自在なベルト部材72eを、脱着自在に挿着する第2のベルト挿着穴92bを備えている。
【0383】
そして、図19に示したように、ベルト連結部94が、別の輪形状の伸縮自在なベルト部材72eの一端を、係止部材本体92の第2のベルト挿着穴92bに挿通した後、別の輪形状の伸縮自在なベルト部材72eの一端を結んだ結び目72fから構成されている。
【0384】
このように構成することにって、輪形状になったトレーニング用ベルト70のベルト部材72(第1のベルト部材72aと、第2のベルト部材72b)に、脱着自在に連結される少なくとも1個の第3の係止部材90を備えている。
【0385】
また、係止部材本体92によって、輪形状になったトレーニング用ベルト70のベルト部材72(第1のベルト部材72aと、第2のベルト部材72b)に脱着自在に連結可能になっている。
【0386】
さらに、係止部材本体92と脱着自在に連結されたベルト連結部94によって、別の輪形状の伸縮自在なベルト部材72eを脱着自在に連結することができる。
【0387】
従って、例えば、図42に示したように、さらに、両足に、別の輪形状の伸縮自在なベルト部材を使用すれば、腕、足腰など総合的な運動、エクササイズを行うことができ極めて便利である。
【0388】
また、係止部材本体92の第1のベルト挿着穴92aに、輪形状になったトレーニング用ベルト70のベルト部材72(第1のベルト部材72aと、第2のベルト部材72b)を、脱着自在に挿着することができる。
【0389】
一方、ベルト連結部94が、別の輪形状の伸縮自在なベルト部材72eの一端を、係止部材本体92の第2のベルト挿着穴92bに挿通した後、別の輪形状の伸縮自在なベルト部材72eの一端を結んだ結び目72fから構成されている。
【0390】
これにより、結び目72fを結んだり、解くだけで良いので、輪形状になったトレーニング用ベルト70のベルト部材72(第1のベルト部材72aと、第2のベルト部材72b)に、別の輪形状の伸縮自在なベルト部材72eを脱着自在に連結、取り外しが容易になり、極めて便利である。
【0391】
従って、従来の特許文献5の第3の係止部材13のように複雑な構成でなく、簡単容易に、しかも、安全に、別の輪形状の伸縮自在なベルト部材72eを脱着自在に連結することが可能なトレーニング用ベルトを提供することができる。
【0392】
また、万一、結び目72fや、ベルト部材72が切れても、例えば、ゴム製の伸縮自在なベルト部材72eのみから構成されているので、金具などの係止具が存在しないので、安全である。
【0393】
また、結び目72fによって、結び目72fおよびその近傍のベルト部材72が二重になっているので、簡単に2倍の強度を得ることができる。
(実施例11)
【0394】
図20は、本発明のトレーニング用ゴムまり部材10とともに用いるトレーニング用ベルト70の別の実施例の概略図である。
【0395】
本発明のトレーニング用ゴムまり部材10とともに用いるトレーニング用ベルト70は、基本的には、実施例10のトレーニング用ベルト70と同様な構成であるので、同じ構成部材については、同じ参照番号を付して、その詳細な説明は省略する。
【0396】
図20の実施例では、輪形状になったトレーニング用ベルト70のベルト部材72が、第1のベルト部材72aのみで、中間係止部材74を省略している。このように構成することももちろん可能である。
(実施例12)
【0397】
図21は、本発明のトレーニング用ゴムまり部材10とともに用いるトレーニング用ベルトの別の実施例の概略図である。
【0398】
本発明のトレーニング用ゴムまり部材10とともに用いるトレーニング用ベルトは、基本的には、図23図24に示した特許文献2のトレーニング用ベルト210と同様な構成であるので、同じ構成部材については、同じ参照番号を付して、その詳細な説明は省略する。
【0399】
図21の実施例では、中間係止部材214の第1の係止バー部材214cと第2の係止バー部材214dの先端形状がそれぞれ、、第1の係止穴216aと第2の係止穴216bに内側に屈曲する、滑り・外れ防止用の第1の屈曲部214e、第2の屈曲部214fの形状となっている。
【0400】
また、第1の係止部材220の第1の挿入係合部材234の先端形状が、第1のベルト係合穴236に内側に屈曲する、滑り・外れ防止用の第1の屈曲部234bの形状になっている。
【0401】
また、第2の挿入係合部材242の先端形状が、第2のベルト係合穴244に内側に屈曲する第1の屈曲部244a、ベルト型係止部材240を装着するためのベルト係合孔244bに内側に屈曲する、滑り・外れ防止用の第2の屈曲部244cの形状になっている。
【0402】
これにより、これらの第1の屈曲部214e、第2の屈曲部214f、第1の屈曲部234b、第1の屈曲部244a、第2の屈曲部244cによって、第1のベルト部材212a、第2のベルト部材212b、ベルト型係止部材240が、滑ってずれたり、外れる
【0403】
以上、本発明の好ましい実施の態様を説明してきたが、本発明はこれに限定されることはなく、本発明は、本発明の目的を逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。
【産業上の利用可能性】
【0404】
本発明は、例えば、エクササイズ、美容、腰痛改善などの健康、歩行障害などのリハビリ、認知症の予防、運動不足の解消、手足、足腰、背筋、胸筋、握力など強化によるスポーツトレーニング、ボディービルなど、その他の分野における種々のトレーニング(以下、単に「トレーニング」と言う)に使用するトレーニング用ベルトに適用することができる。
【符号の説明】
【0405】
10 トレーニング用ベルト
12 ゴムマリ部材本体
12a 上面
12b 下面
12c、12d 支持凹部
12e ベルト部材
13 第3の係止部材
14 左側ゴムまり部材本体
16 右側ゴムまり部材本体
18 隔壁
18a 左側隔壁
18b 右側隔壁
20 左側空気室
21 空気導入口
22 右側空気室
24 左側空気口
26 右側空気口
30 圧力表示部材
32 風船部材
34 針部材
36 風船巻き部材
36a 巻き部
38 圧力指示装置
40a 左側圧力管
40b 右側圧力管
42a、42b 針部材
44 圧力計
46 圧力指示針
48 圧力指針部材
50 中央線
52 流通孔
54 左側指孔
56 右側指孔
58 指孔
60 指孔
60 貫通孔
70 トレーニング用ベルト
72 ベルト部材
72a 第1のベルト部材
72b 第2のベルト部材
72c 端部
72d 端部
72e ベルト部材
72f 結び目
74 中間係止部材
80 第1の係止部材
81 バックル型係止部材
82 第2の係止部材
84 ベルト型係止部材
85 バックル型係止部材
90 第3の係止部材
92 係止部材本体
92a 第1のベルト挿着穴
92b 第2のベルト挿着穴
94 ベルト連結部
210 トレーニング用ベルト
212 ベルト部材
212b 第2のベルト部材
212d 他方の端部
214 中間係止部材
214c 第1の係止バー部材
214d 第2の係止バー部材
214e 第1の屈曲部
214f 第2の屈曲部
216a 第1の係止穴
216b 第2の係止穴
220 第1の係止部材
222 バックル型係止部材
234 第1の挿入係合部材
234b 第1の屈曲部
236 第1のベルト係合穴
238 第2の係止部材
240 ベルト型係止部材
242 第2の挿入係合部材
242a スリット
244 第2のベルト係合穴
244a 第1の屈曲部
244b ベルト係合孔
244c 第2の屈曲部
310 トレーニング用ベルト
313 第3の係止部材
315 係止部材本体
380 ゴムまり部材
382 ゴムまり部材本体
510 トレーニング用ベルト
513 第3の係止部材
580 ゴムまり部材
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
図16
図17
図18
図19
図20
図21
図22
図23
図24
図25
図26
図27
図28
図29
図30
図31
図32
図33
図34
図35
図36
図37
図38
図39
図40
図41
図42
【手続補正書】
【提出日】2022-05-03
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
伸縮自在なベルトから構成されるトレーニング用ベルトであって、
ベルト部材の一方の端部に、脱着自在に連結される第1の係止部材と、
前記ベルト部材の他方の端部に、脱着自在に連結される第2の係止部材とを備え、
前記第1の係止部材と第2の係止部材とを係止することによって、輪形状になるように構成したトレーニング用ベルトであって、
前記輪形状になったトレーニング用ベルトのベルト部材に、脱着自在に連結される少なくとも1個の第3の係止部材を備え、
前記第3の係止部材が、
前記輪形状になったトレーニング用ベルトのベルト部材に脱着自在に連結される係止部材本体と、
前記係止部材本体と脱着自在に連結されるとともに、別の輪形状の伸縮自在なベルト部材を脱着自在に連結するベルト連結部とを備え、
前記係止部材本体が、
前記輪形状になったトレーニング用ベルトのベルト部材を、脱着自在に挿着する第1のベルト挿着穴と、
前記別の輪形状の伸縮自在なベルト部材を、脱着自在に挿着する第2のベルト挿着穴と
を備え、
前記ベルト連結部が、別の輪形状の伸縮自在なベルト部材の一端を、前記係止部材本体の第2のベルト挿着穴に挿通した後、前記別の輪形状の伸縮自在なベルト部材の一端を結んだ結び目から構成されていることを特徴とするトレーニング用ベルト。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0183
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0183】
このように構成することによって、輪形状になったトレーニング用ベルトのベルト部材に、脱着自在に連結される少なくとも1個の第3の係止部材を備えている。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0229
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0229】

また、風船部材32には、風船内部と連通した針部材34を備えており、針部材34をそれぞれ、図5の矢印に示したように、左側空気口24、右側空気口26に挿着するようになっている。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0248
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0248】
また、風船巻き部材36には、風船内部と連通した針部材34を備えており、針部材34をそれぞれ、図6の矢印に示したように、左側空気口24、右側空気口26に挿着するようになっている。
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0267
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0267】
また、左側圧力管40aと右側圧力管40bには、それぞれ、左側圧力管40aと右側圧力管40bと連通した針部材42a、42bを備えており、針部材42a、42bをそれぞれ、図8の矢印に示したように、左側空気口24、右側空気口26に挿着するようになっている。
【手続補正6】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0270
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0270】
すなわち、図9の場合には、圧力計44の圧力指示針46が右側に回転しており、右側ゴムまり部材本体16へのかけた負荷が大きいことが分かる。
【手続補正7】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0285
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0285】
また、左側圧力管40aと右側圧力管40bには、それぞれ、左側圧力管40aと右側圧力管40bと連通した針部材42a、42bを備えており、針部材42a、42bをそれぞれ、図9の矢印に示したように、左側空気口24、右側空気口26に挿着するようになっている。
【手続補正8】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0360
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0360】
また、ベルト型係止部材84の基端部は、バックル型のバックル型係止部材85により、ベルト型係止部材84を脱着自在に保持することができるように構成されている。
【手続補正9】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0374
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0374】
このように構成することによって、例えば、脚の運動、握力の強化などの様々な運動、エクササイズにおいて、運動ができ、極めて便利である。
【手続補正10】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0384
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0384】
このように構成することによって、輪形状になったトレーニング用ベルト70のベルト部材72(第1のベルト部材72aと、第2のベルト部材72b)に、脱着自在に連結される少なくとも1個の第3の係止部材90を備えている。
【手続補正11】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0399
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0399】
図21の実施例では、中間係止部材214の第1の係止バー部材214cと第2の係止バー部材214dの先端形状がそれぞれ、第1の係止穴216aと第2の係止穴216bに内側に屈曲する、滑り・外れ防止用の第1の屈曲部214e、第2の屈曲部214fの形状となっている。
【手続補正12】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0402
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0402】
これにより、これらの第1の屈曲部214e、第2の屈曲部214f、第1の屈曲部234b、第1の屈曲部244a、第2の屈曲部244cによって、第1のベルト部材212a、第2のベルト部材212b、ベルト型係止部材240が、滑ってずれたり、外れることがない。
【手続補正13】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図19
【補正方法】変更
【補正の内容】
図19