IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ グローリー株式会社の特許一覧

<>
  • 特開-現金預入方法及び現金預入システム 図1
  • 特開-現金預入方法及び現金預入システム 図2
  • 特開-現金預入方法及び現金預入システム 図3
  • 特開-現金預入方法及び現金預入システム 図4
  • 特開-現金預入方法及び現金預入システム 図5
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023039527
(43)【公開日】2023-03-22
(54)【発明の名称】現金預入方法及び現金預入システム
(51)【国際特許分類】
   G06Q 20/08 20120101AFI20230314BHJP
   G07G 1/12 20060101ALI20230314BHJP
   G07G 1/14 20060101ALI20230314BHJP
【FI】
G06Q20/08
G07G1/12 361Z
G07G1/12 321Z
G07G1/14
【審査請求】未請求
【請求項の数】7
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021146686
(22)【出願日】2021-09-09
(71)【出願人】
【識別番号】000001432
【氏名又は名称】グローリー株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100114306
【弁理士】
【氏名又は名称】中辻 史郎
(74)【代理人】
【識別番号】100148655
【弁理士】
【氏名又は名称】諏訪 淳一
(72)【発明者】
【氏名】竹村 純一
(72)【発明者】
【氏名】東山 稔
(72)【発明者】
【氏名】福西 祐太
【テーマコード(参考)】
3E142
5L055
【Fターム(参考)】
3E142AA01
3E142AA03
3E142EA30
3E142FA42
3E142GA16
3E142GA24
3E142GA41
3E142JA02
3E142JA03
5L055AA21
(57)【要約】
【課題】小売店舗で金融機関の口座への現金の預け入れを可能とする。
【解決手段】
利用者が店舗を介して前記利用者の口座へ現金を預け入れるための現金預入方法を、管理会社が管理する管理サーバが、利用者が操作する端末から口座への現金預入の要求を受け付けて、口座を特定するための取引コードを発行し、取引コードを端末に送信する工程と、店舗に設置された現金処理装置が、利用者が端末に受信した取引コードを受け付けると共に、利用者が現金処理装置に入金した現金を識別計数して入金額を出力する工程と、管理サーバが、現金処理装置で得られた取引コード及び入金額に基づいて、前記利用者の口座及び該口座へ預け入れる預入金額を特定し、管理会社の口座から利用者の口座へ預入金額を振り込む口座処理を銀行サーバに指示する工程とによって構成する。
【選択図】図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
利用者が店舗を介して前記利用者の口座へ現金を預け入れるための現金預入方法であって、
管理会社が管理する管理サーバが、利用者が操作する端末から口座への現金預入の要求を受け付けて、前記口座を特定するための取引コードを発行し、前記取引コードを前記端末に送信する工程と、
店舗に設置された現金処理装置が、前記利用者が前記端末に受信した前記取引コードを受け付けると共に、前記利用者が前記現金処理装置に入金した現金を識別計数して入金額を出力する工程と、
前記管理サーバが、前記現金処理装置で得られた前記取引コード及び前記入金額に基づいて、前記利用者の口座及び前記口座へ預け入れる預入金額を特定し、前記管理会社の口座から前記利用者の口座へ前記預入金額を振り込む口座処理を銀行サーバに指示する工程と
を含むことを特徴とする現金預入方法。
【請求項2】
前記銀行サーバが、前記管理サーバから受信した前記指示に基づいて、前記管理会社の口座から前記利用者の口座へ前記預入金額を振り込む処理を実行する工程
をさらに含むことを特徴とする請求項1に記載の現金預入方法。
【請求項3】
前記取引コードは二次元コードであり、前記現金処理装置は、前記端末の表示部に表示された前記二次元コードを読み取ることによって前記取引コードを取得することを特徴とする請求項1又は2に記載の現金預入方法。
【請求項4】
前記端末は、前記利用者が所持する携帯端末であり、前記現金処理装置は、前記携帯端末と通信することによって前記取引コードを取得することを特徴とする請求項1又は2に記載の現金預入方法。
【請求項5】
前記管理サーバは、複数の現金処理装置それぞれに利用者から現金を受け付けて得られた預入金額を各利用者の口座と関連付けて管理し、同じ口座に関連付けられた複数の預入金額を合計して合計金額分の資金を移動する口座処理の実行を指示することにより、前記複数の預入金額をまとめて処理することを特徴とする請求項1~3のいずれか1項に記載の現金預入システム。
【請求項6】
前記管理サーバが、前記口座処理の実行期限を示す情報を取得する工程
をさらに含み、
前記管理サーバは、前記実行期限迄に得られた複数の預入金額をまとめて処理することを特徴とする請求項5に記載の現金預入方法。
【請求項7】
利用者が店舗を介して前記利用者の口座へ現金を預け入れるための現金預入システムであって、
利用者が操作する端末から、前記利用者の口座を特定するための取引コードを受け付けると共に、前記利用者によって入金された現金を識別計数して入金額を出力する現金処理装置と、
前記現金処理装置から取得した前記取引コード及び前記入金額に基づいて、前記利用者の口座及び前記口座へ預け入れる預入金額を特定し、前記現金預入システムを提供する管理会社の口座から前記利用者の口座へ前記預入金額を振り込む口座処理を銀行サーバに指示する管理サーバと
を備えることを特徴とする現金預入システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、利用者が金融機関の口座へ現金を預け入れるための現金預入方法及び現金預入システムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、金融機関の顧客が、現金自動預払機(ATM)を利用することなく、口座から引き出した現金を店舗で受け取ることができるキャッシュアウト用のシステムが利用されている。キャッシュアウトシステムは、口座から引き出した現金を受け取るためのシステムであるが、口座に現金を預け入れるシステムも登場している。例えば、特許文献1には、店舗の客が口座に現金を預け入れることができるシステムが開示されている。このシステムでは、店舗で商品を購入した客が代金を現金で支払った際、客は、釣銭を現金で受け取らずに客の口座に預け入れることができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2020-57342号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
近年、キャッシュアウトシステムを利用可能な店舗が増加する傾向にあり、今後は既存のATMが撤去されてATM台数が減少する可能性もある。しかしながら、従来のキャッシュアウトシステムでは、利用者は、口座から引き出した現金を受け取ることはできるが、口座へ現金を預け入れることはできない。上記特許文献1の技術を利用すれば口座への預入が可能となるが、客は、店舗で商品を購入して釣銭を預け入れる必要があり、従来のATMと同様に口座に現金を預け入れることはできない。
【0005】
本発明は、上記従来技術による課題に鑑みてなされたもので、小売店舗において利用者が金融機関の口座へ現金を預け入れることができる現金預入方法及び現金預入システムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本開示に係る現金預入方法は、利用者が店舗を介して前記利用者の口座へ現金を預け入れるための現金預入方法であって、管理会社が管理する管理サーバが、利用者が操作する端末から口座への現金預入の要求を受け付けて、前記口座を特定するための取引コードを発行し、前記取引コードを前記端末に送信する工程と、店舗に設置された現金処理装置が、前記利用者が前記端末に受信した前記取引コードを受け付けると共に、前記利用者が前記現金処理装置に入金した現金を識別計数して入金額を出力する工程と、前記管理サーバが、前記現金処理装置で得られた前記取引コード及び前記入金額に基づいて、前記利用者の口座及び前記口座へ預け入れる預入金額を特定し、前記管理会社の口座から前記利用者の口座へ前記預入金額を振り込む口座処理を銀行サーバに指示する工程とを含む。
【0007】
上記構成において、前記銀行サーバが、前記管理サーバから受信した前記指示に基づいて、前記管理会社の口座から前記利用者の口座へ前記預入金額を振り込む処理を実行する工程をさらに含んでいてもよい。
【0008】
上記構成において、前記取引コードは二次元コードであり、前記現金処理装置は、前記端末の表示部に表示された前記二次元コードを読み取ることによって前記取引コードを取得してもよい。
【0009】
上記構成において、前記端末は、前記利用者が所持する携帯端末であり、前記現金処理装置は、前記携帯端末と通信することによって前記取引コードを取得してもよい。
【0010】
上記構成において、前記管理サーバは、複数の現金処理装置それぞれに利用者から現金を受け付けて得られた預入金額を各利用者の口座と関連付けて管理し、同じ口座に関連付けられた複数の預入金額を合計して合計金額分の資金を移動する口座処理の実行を指示することにより、前記複数の預入金額をまとめて処理してもよい。
【0011】
上記構成において、前記管理サーバが、前記口座処理の実行期限を示す情報を取得する工程をさらに含み、前記管理サーバは、前記実行期限迄に得られた複数の預入金額をまとめて処理してもよい。
【0012】
本開示に係る現金預入システムは、利用者が店舗を介して前記利用者の口座へ現金を預け入れるための現金預入システムであって、利用者が操作する端末から、前記利用者の口座を特定するための取引コードを受け付けると共に、前記利用者によって入金された現金を識別計数して入金額を出力する現金処理装置と、前記現金処理装置から取得した前記取引コード及び前記入金額に基づいて、前記利用者の口座及び前記口座へ預け入れる預入金額を特定し、前記現金預入システムを提供する管理会社の口座から前記利用者の口座へ前記預入金額を振り込む口座処理を銀行サーバに指示する管理サーバとを備える。
【発明の効果】
【0013】
本発明に係る現金預入方法及び現金預入システムによれば、利用者は、小売店舗において金融機関の口座へ現金を預け入れることができる。
【図面の簡単な説明】
【0014】
図1図1は、本実施形態に係る現金預入システムの構成例を示すブロック図である。
図2図2は、現金預入システムで行われる処理の流れを示す模式図である。
図3図3は、現金預入システムで行われる図2と異なる処理の流れを示す模式図である。
図4図4は、管理サーバが管理する情報の例を示す図である。
図5図5は、店内の客に報知される特典情報の例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0015】
以下、添付図面を参照しながら、本発明に係る現金預入方法及び現金預入システムについて説明する。本発明に係る現金預入システムの利用者は、現金自動預払機(ATM)を利用することなく、店舗で、自身の金融機関の口座へ現金を預け入れることができる。利用者が現金の預け入れを行える店舗には、食料品店、コンビニエンスストア等の小売店の店舗が含まれる。利用者が預け入れる現金は、紙幣のみであってもよいし、硬貨のみであってもよいし、紙幣及び硬貨の両方であってもよい。
【0016】
現金預入システムで行われる処理の概要を説明すると、まず、現金預入システムの利用者が、口座に預け入れたい現金を小売店の店舗に預ける。この現金が、店舗に設置された現金処理装置に入金される。現金処理装置が現金を識別計数して入金額が得られた後、利用者の口座に預け入れる預入金額が決定されて、預入金額分の資金を店舗から管理会社に移動する処理が行われる。預入金額は、入金額であってもよいし、入金額から利用者が支払う手数料を差し引いた金額であってもよい。例えば、店舗が管理会社の口座へ振り込みを行ったり、管理会社が事前に店舗から資金源を預かったりすることで、管理会社は店舗から預入金額分の資金を得ることができる。続いて、管理会社の口座から利用者の口座へ、預入金額分の資金を移動する口座処理が行われる。口座処理は、管理会社が管理する管理サーバが、金融機関のサーバへ指示することによって行うことができる。この結果、利用者の口座の残高が預入金額分増加し、利用者がATMを利用して口座に現金を預け入れた場合と同じ状態になる。
【0017】
利用者が現金を預ける場所は店舗に限定されず、駅等の施設であってもよいが、本実施形態では、客に商品を販売する小売店の店舗を例に、現金預入方法及び現金預入システムについて説明する。金融機関及び口座の種類も特に限定されないが、本実施形態では銀行口座を例に説明する。
【0018】
図1は、本実施形態に係る現金預入システム1の構成例を示すブロック図である。現金預入システム1は、管理サーバ100と、携帯端末200(200a、200b)と、銀行サーバ300(300a、300b)と、現金処理装置400(400a、400b)とを含む。
【0019】
管理サーバ100、携帯端末200、銀行サーバ300及び現金処理装置400は、ネットワーク2を介して通信することができる。ネットワーク2の種類は特に限定されず、インターネット回線であってもよいし、専用回線であってもよい。
【0020】
図1には、利用者、店舗及び銀行をそれぞれ2つ示しているが、これらの数は特に限定されない。携帯端末200、現金処理装置400及び銀行サーバ300の数はそれぞれ1つであってもよいし3つ以上であってもよい。図1には、各店舗に1台の現金処理装置400を示しているが、各店舗に複数台の現金処理装置400が設置されてもよい。
【0021】
管理サーバ100は、現金預入システム1を管理する管理会社に設置されている。管理会社は管理サーバ100を操作して現金預入システム1を管理する。管理サーバ100は、操作端末によって操作可能なコンピュータ装置である。ただし、管理サーバ100が操作部及び表示部を備えるコンピュータ装置であってもよい。
【0022】
携帯端末200は、現金預入システム1の利用者が所持する携帯型の通信端末である。通信端末の種類は特に限定されないが、例えば、スマートフォン及びタブレットが携帯端末200として利用される。利用者は、携帯端末200を利用して、自身の銀行口座へ現金を預け入れるための処理を行うことができる。
【0023】
銀行サーバ300は、銀行に設置されている。銀行サーバ300は、複数の銀行口座間で資金を移動する口座処理を実行する。
【0024】
現金処理装置400は、店舗内に設置されている。現金処理装置400は、指示及び設定に関する操作を受け付ける操作部と、各種情報を表示する表示部と、携帯端末200から情報を読み取るための読取部と、現金の入金を受け付けて識別計数し、入金額を出力する現金処理部とを含む。
【0025】
現金処理装置400は、現金の入金を受け付けて識別計数し、入金額を取得する。現金処理装置400は、識別計数した現金を、装置内に設けられた収納部に金種別に収納することができる。現金処理装置400が、出金する現金の金種及び枚数を示す情報を受け付けて、収納部に収納されている現金を出金可能であってもよい。
【0026】
現金処理装置400に現金を入金して入金額を得ることができれば、現金処理装置400の構成は特に限定されない。例えば、キャッシュレジスタに接続して利用される釣銭機が現金処理装置400として機能する態様であってもよい。セルフレジが現金処理装置400として機能する態様でもよいし、セミセルフレジが現金処理装置400として機能する態様でもよい。店舗で商品の販売に利用される自動販売機が現金処理装置400として機能する態様でもよいし、店舗で公共料金の支払等に利用される自動精算機が現金処理装置400として機能する態様であってもよい。店舗で客が両替に利用する両替機が、現金処理装置として機能する態様であってもよい。現金の入金を受け付けて識別計数し、得られた入金額を出力する現金処理装置400は従来知られているため詳細な説明は省略する。
【0027】
次に、現金預入システム1で行われる処理を説明する。図2は、現金預入システム1で行われる処理の流れを示す模式図である。利用者は、携帯端末200を操作して専用のアプリケーションを起動し、現金の預け入れを要求する操作を行う。このとき、利用者は、預け入れる現金の金額を入力する必要はなく、利用者の銀行口座を特定するための口座情報を入力すればよい。携帯端末200は、口座情報を含む現金預入要求情報を銀行サーバ300へ送信する(ステップS101)
【0028】
銀行サーバ300が、利用者が現金を預け入れる銀行口座を特定することができれば、口座情報及び現金預入要求情報の内容は特に限定されない。例えば、利用者が携帯端末200に入力した銀行口座の名義及び口座番号が銀行サーバ300へ送信される態様であってもよい。例えば、銀行サーバ300が、各利用者から、利用者ID、パスワード及び口座情報の事前登録を受け付けている場合、利用者が携帯端末200に入力した利用者ID及びパスワードが銀行サーバ300に送信される態様であってもよい。この場合、銀行サーバ300は、利用者ID及びパスワードに基づいて利用者の銀行口座を特定することができる。
【0029】
現金預入要求情報に基づいて、利用者が現金を預け入れる銀行口座を特定した銀行サーバ300が、管理サーバ100と連携することにより、取引コードが生成される(ステップS102)。例えば、銀行サーバ300が、口座番号、現金預入要求情報の受信日時等の情報を管理サーバ100へ送信する。管理サーバ100は、店舗で行われる取引それぞれを識別可能な取引コードを生成して銀行サーバ300へ送信する。例えば、管理サーバ100は、預入要求情報の受信日時及び口座番号を含む情報を符号化してバーコード、二次元コード等の図形コードを生成して取引コードとして利用する。ただし、各取引を特定することができれば取引コードの内容は特に限定されない。例えば、文字列が取引コードとして利用される態様であってもよい。
【0030】
銀行サーバ300は、取引コードを携帯端末200に送信する(ステップS103)。利用者は、携帯端末200に受信した取引コードを現金処理装置400に入力する(ステップS104)。携帯端末200が取引コードを画面上に表示して、現金処理装置400が読取装置に取引コードを読み取らせる。例えば、利用者が携帯端末200の画面上に取引コードを表示して店員に提示し、店員が、現金処理装置400に接続されたスキャナ等の読取装置を利用して、現金処理装置400に取引コードを読み取らせる。
【0031】
取引コードの入力方法は特に限定されない。例えば、利用者が、文字列から成る取引コードを現金処理装置400が備える操作部を操作して手入力する態様であってもよい。現金処理装置400が携帯端末200と通信することにより取引コードを取得する態様であってもよい。例えば、現金処理装置400と携帯端末200が、ブルートゥース(登録商標)、NFC(Near Field Communication)等の近距離無線通信技術を利用して取引コードを送受信すればよい。
【0032】
また、預入要求情報の送信から取引コードを入力するまでの処理は、携帯端末200を利用して行われる態様に限定されない。これらの処理が、現金処理装置400が備える操作表示部を利用して行われる態様であってもよいし、現金処理装置400と接続された操作端末を利用して行われる態様であってもよい。
【0033】
取引コードを取得した現金処理装置400は、動作モードを口座入金モードに変更して、現金の入金を受け付ける。利用者は、銀行口座に預け入れたい現金を現金処理装置400に入金する(ステップS105)。現金処理装置400は、口座入金モードで入金処理を実行して、入金額を取得する(ステップS106)。現金処理装置400は、利用者が入金した現金を識別計数して得られた合計金額を入金額とする。例えば、利用者が大量の硬貨を入金すると、現金処理装置400は各硬貨を識別して、入金額を取得する。現金処理装置400は、入金額及び取引コードを含む入金情報を管理サーバ100へ送信する(ステップS107)。
【0034】
現金処理装置400で入金額が得られた後、利用者の銀行口座へ預け入れる預入金額が決定される。例えば、利用者が店舗に手数料を支払う必要がない場合、管理サーバ100は、入金額を預入金額とする。利用者が店舗に手数料を支払う場合、管理サーバ100は、入金額から手数料を差し引いた金額を預入金額とする。管理サーバ100は、手数料の金額を店舗情報で管理することができるが、これについては後述する。
【0035】
管理サーバ100は、預入金額分の資金を店舗から管理会社に得るための処理を実行する(ステップS108)。例えば、管理サーバ100は、預入金額分の資金を店舗の銀行口座から管理会社の口座へ移動する振込処理を実行して、店舗から管理会社に資金を得る。また、例えば、管理サーバ100は、事前に店舗から預かった預り金から預入金額分を減算する処理を実行して、店舗から管理会社に資金を得る。現金処理装置400で入金処理が行われる度にステップS108の処理が実行される態様に限定されず、例えば、複数の入金処理が行われた後に預入金額を合計して合計金額分の資金移動が行われる態様であってもよいが、これについては後述する。
【0036】
管理サーバ100は、銀行サーバ300に、預入金額及び利用者の銀行口座を示す情報を送信して口座処理の実行を指示する(ステップS109)。銀行サーバ300は、管理会社の口座から利用者の口座へ、預入金額分の資金を移動する振込処理を実行する(ステップS110)。こうして、利用者の銀行口座の残高が預入金額分増加する。
【0037】
銀行サーバ300は振込処理の完了通知を管理サーバ100に送信する(ステップS111)。管理サーバ100は、振込処理の完了通知を現金処理装置400に送信する(ステップS112)。現金処理装置400は、口座処理を終えたことを示すレシートを発行する(ステップS113)。店舗が利用者から手数料をとる場合は、レシートに印刷される情報に、現金処理装置400で得られた入金額と、手数料と、利用者の銀行口座に預け入れられた預入金額とが含まれる。この他、レシートに印刷される情報が、入金処理日時、口座処理日時、銀行口座の名義、口座番号の少なくともいずれか1つを含んでいてもよい。
【0038】
紙片に情報を印刷したレシートが発行される態様であってもよいし、レシートの内容が現金処理装置400から携帯端末200に送信されて携帯端末200の画面上に表示される態様であってもよい。レシートの発行は必須ではなく、ステップS113が省略される態様であってもよい。この場合、利用者は、例えば銀行が提供するモバイルバンキングサービスを利用するなどして、銀行口座の残高が増えたことを確認すればよい。
【0039】
図2では、利用者が銀行口座への現金の預け入れを求める預入要求情報が、銀行サーバ300へ送信される態様を示したが、預入要求情報が管理サーバ100へ送信される態様であってもよい。
【0040】
図3は、現金預入システム1で行われる、図2と異なる処理の流れを示す模式図である。利用者が、携帯端末200を操作して現金の預け入れを要求する操作を行うと、携帯端末200は、口座情報を含む現金預入要求情報を銀行サーバ300へ送信する(ステップS201)。管理サーバ100は、図2の場合と同様に預入要求情報に基づく取引コードを生成する(ステップS202)。管理サーバ100は、取引コードを携帯端末200へ送信する(ステップS203)。その後、図2に示すステップS104~S113と同じ処理が行われる。図3に示すステップS204~S213の処理は、図2に示すステップS104~S113と同じであるため説明を省略する。
【0041】
このように、管理サーバ100が利用者から預入要求情報を受信して、利用者との取引を特定可能な取引コードを生成する場合も、利用者は、図2の場合と同様に、店舗の現金処理装置400に現金を入金することにより銀行口座への預入を行うことができる。管理サーバ100は、銀行サーバ300の機能及び動作に応じて、図2又は図3の処理を選択して実行することができる。
【0042】
次に、管理サーバ100が管理する情報について説明する。管理サーバ100は、利用者に関する情報、店舗に関する情報、及び利用者が店舗に現金を預けた入金取引に関する情報を管理することができる。図4は、管理サーバ100が管理する情報の例を示す図である。図4(a)は、利用者情報の例を示す図である。図4(b)は、店舗情報の例を示す図である。
【0043】
図4(a)に示すように、利用者情報には、各利用者の銀行口座に関する情報と、各利用者が店舗で行った入金取引に関する情報とが登録されている。管理サーバ100は、利用者情報に基づいて、入金取引を行った各利用者の銀行口座を特定することができる。また、管理サーバ100は、利用者情報に基づいて、各利用者がいつ幾らの現金をどの店舗に預けたか、すなわち各利用者がどの店舗の現金処理装置400にいつ幾ら入金したかを特定することができる。
【0044】
利用者情報には、複数の利用者を関連付けたグループを登録することができる。図4(a)は、グループID「G01」で管理されるグループに、利用者ID「U0001」の利用者及び「U0002」の利用者を含む複数の利用者が属する一方で、利用者ID「U0101」の利用者はグループには属していない例を示している。
【0045】
例えば、同じ会社に属する複数の利用者がグループIDによって関連付けられる。管理サーバ100は、同一グループに属する利用者が行った入金取引をまとめて処理することができる。
【0046】
例えば、店舗Dは、店舗IDが「S0004-1」の第1支店と、店舗IDが「S0004-2」の第2支店とを含み、グループID「G01」の会社に属する利用者が店舗Dの支店を介して銀行口座へ現金を預け入れる場合、店舗Dは手数料をとらないものとする。図4(a)に示すように、利用者ID「U0001」の利用者が、店舗ID「S0004-1」の店舗D第1支店に5万円を預けて、利用者ID「U0002」の利用者が店舗ID「S0004-2」の店舗D第2支店に7万円を預けたものとする。管理サーバ100は、これら2つの取引をまとめて1回で処理することができる。
【0047】
具体的には、管理サーバ100は、店舗Dから管理会社へ、5万円の資金を移動した後さらに7万円の資金を移動する2回の処理を実行するのではなく、1回の処理でこれらを合計した12万円の資金を移動することができる。また、管理サーバ100は、管理会社の銀行口座からグループID「G01」の会社の銀行口座へ、5万円の資金移動と7万円の資金移動との2回の口座処理を指示するのではなく、1回の口座処理でこれらを合計した12万円の資金を移動するよう銀行サーバ300に指示することができる。
【0048】
なお、店舗が利用者から手数料をとる場合は、入金額から手数料を差し引いた預入金額の合計金額に基づいて資金移動が行われる。管理サーバ100は、複数の現金処理装置400それぞれに利用者が現金を入金して店舗に預けた預入金額を、各利用者の銀行口座と関連付けて管理することができる。管理サーバ100は、同じ銀行口座に関連付けられた複数の預入金額の合計金額を算出して、該合計金額分の資金を移動することにより、複数取引をまとめて処理することができる。複数取引をまとめて行う資金の移動には、店舗から管理会社への資金移動と、管理会社から利用者への資金移動との少なくともいずれか一方が含まれる。
【0049】
複数取引をまとめて処理する場合、例えば、1日に1回所定時刻に、管理サーバ100が、入金額又は預入金額の合計金額を算出して、店舗と管理会社の間及び/又は管理会社と利用者の間で、資金を移動するための処理を実行すればよい。管理サーバ100が、一ヶ月に1回、移動する資金の合計金額を算出して資金を移動する処理を実行してもよい。店舗と管理会社の間で行われる資金移動と、管理会社と利用者の間で行われる資金移動とが同じタイミングで実行される態様に限定されず、異なるタイミングで実行される態様であってもよい。管理サーバ100は、予め店舗毎に設定されたタイミングで、店舗と管理会社の間で資金を移動するための処理を実行し、予め利用者毎に設定されたタイミングで、管理会社と利用者の間の資金を移動するための処理を実行することができる。
【0050】
例えば、図4(a)に示すように、利用者情報が口座処理期限の項目を含み、管理サーバ100が、口座処理期限に基づいて複数取引をまとめて処理する態様であってもよい。口座処理期限は、入金処理日の午前中、入金処理日、週末、月末のように、グループ毎又は利用者毎に、予め定められていてもよい。管理サーバ100は、利用者情報に登録された口座処理期限に基づいて、管理会社の銀行口座と利用者の銀行口座との間で資金を移動する口座処理を実行することができる。
【0051】
各利用者が、店舗で入金処理を行う際に、口座処理期限を指定する態様であってもよい。例えば、利用者は、図2のステップS101及び図3のステップS201で携帯端末200を操作して口座処理期限を指定することができる。管理サーバ100は、利用者が指定した口座処理期限を管理して、指定された口座処理期限に基づいて、管理会社の銀行口座と利用者の銀行口座との間で資金を移動する口座処理を実行すればよい。
【0052】
例えば、グループID「G01」に属する複数の利用者が指定期限を入金処理日の午前中にした場合、管理サーバ100は、これらの取引に係る資金移動を入金処理日午前中の所定時刻、例えば午前11時30分に実行する。例えば、グループID「G01」に属する複数の利用者が指定期限を月末にした場合、管理サーバ100は、これらの取引に係る資金移動を月末にまとめて実行する。
【0053】
管理サーバ100は、図4(b)に示すように店舗情報を管理することができる。店舗情報には、各店舗の銀行口座に関する情報と、各店舗で行われた入金取引の情報とが登録されている。管理サーバ100は、店舗情報に基づいて、利用者との入金取引を行った各店舗の銀行口座を特定することができる。また、管理サーバ100は、店舗情報に基づいて、各店舗がいつ幾らの現金をどの利用者から預かったのか、すなわち各店舗の現金処理装置400がどの利用者からいつ幾らの現金を受け付けたかを特定できるようになっている。
【0054】
管理会社が店舗から事前に預り金を預かって、これを店舗から管理会社へ移動する資金の資金源とする場合、管理サーバ100は、図4(b)に示す預り金の項目で、預り金の残高を管理する。店舗の預り金の金額が、予め設定された閾値以下になった場合、管理サーバ100は、この店舗の店員に、預り金の金額が閾値以下となったことを報知することができる。例えば、管理サーバ100は、店員が利用する端末に、預り金の金額減少を知らせる通知を送信する。通知を受け取った店員は、預り金の金額を確認して金額を増やす対応をとることができる。通知を受け取る店員には、例えば、店舗の責任者及び管理者が含まれる。
【0055】
図4(b)に示すように、店舗情報には、手数料の項目が含まれる。店舗が利用者から手数料をとる場合、この手数料の項目に金額が登録される。手数料は、予め設定された固定金額であってもよいし、利用者が店舗に預けた金額、すなわち現金処理装置400に入金した金額に応じて変更される態様であってもよい。例えば、入金額に応じて手数料を変更する場合、手数料の項目に、予め設定された手数料率が登録される態様であってもよい。手数料は店舗毎に異なっていてもよい。管理サーバ100は、各店舗の手数料を記憶して預入金額を算出することができる。具体的には、店舗が利用者から手数料をとる場合、管理サーバ100は、利用者が現金処理装置400に入金した現金の入金額から、利用者が店舗に支払う手数料を差し引いた金額を求めて、これを預入金額とする。
【0056】
各店舗は、現金処理装置400で行われる口座入金モードの入金処理内容を制限することができる。例えば、店員は、現金処理装置400の操作部を操作して取引制限を入力し、これを現金処理装置400に記憶させることができる。現金処理装置400は、口座入金モードで入金処理を実行する際に、取引制限に基づいて入金処理を実行する。
【0057】
取引制限が設定された場合、現金処理装置400は、これを表示部に表示して店舗の客に報知することができる。管理サーバ100が、現金処理装置400から取引制限に係る情報を取得して、図2のステップS101及び図3のステップS201で預入要求情報を送信する携帯端末200の表示部に取引制限を表示して利用者に報知する態様であってもよい。
【0058】
店員は、取引制限を利用して、口座入金モードで現金処理装置400に入金可能な金種を一又は複数の金種に制限することができる。例えば、店員が、入金可能な金種を千円札のみに制限した場合、現金処理装置400は、口座入金モードで利用者が入金した現金を識別して、千円札以外の現金を装置外にリジェクトし、千円札の合計金額を入金額とする。また、例えば、店員が、入金可能な金種を硬貨のみに制限した場合、現金処理装置400は、口座入金モードでは紙幣の入金を受け付けず、硬貨の入金のみを受け付けて、硬貨の合計金額を入金額とする。店舗は、利用者一人当たりから預かる現金の上限金額を設定して、金額を制限することもできる。店員が現金の上限金額を設定した場合、現金処理装置400は、上限金額を超える現金をリジェクトして利用者に返却する。
【0059】
店員が設定した取引制限は、口座入金モードにのみ適用される。例えば、現金処理装置400が、客との商品取引時に精算処理に利用される装置である場合、精算処理を目的として行われる入金処理は取引制限と無関係に行われる。例えば、口座入金モードで入金可能な金種が硬貨のみに制限されている場合、現金処理装置400は、口座入金モードの入金処理では紙幣の入金を受け付けない一方で、精算処理時の入金処理では紙幣の入金を受け付ける。
【0060】
現金処理装置400が装置内にある現金の在高に基づいて取引制限を自動設定する態様であってもよい。店舗では、口座入金モードで利用者が現金処理装置400に入金した現金を、客との商品取引時に釣銭として使用することができる。店員は、釣銭に使用する現金の金種別に閾値を設定して現金処理装置400に記憶させることができる。現金処理装置400は、装置内にある現金の金種及び金種別枚数を在高として管理している。現金処理装置400は、在高が、店員が予め設定した閾値以下となった金種を特定する。現金処理装置400は、口座入金モードで現金が入金される際、入金可能な現金を、特定した金種、すなわち装置内での収納枚数が閾値以下となった金種に制限することができる。
【0061】
現金処理装置400は、口座入金モードで入金可能な金種に係る情報を、表示部に表示して店舗の客に報知することができる。現金処理装置400は、口座入金モードで現金を入金した客に与えられる特典を管理して、これを客に報知することもできる。
【0062】
店員は、どのような場合にどのような特典を付与するかを予め設定し、設定情報として現金処理装置400に記憶させることができる。店員は、利用者に付与する特典内容を設定することができる。例えば、利用者が店舗で商品を購入する際に商品代金の支払に利用可能なポイントが特典として付与される。現金処理装置400は、予め準備された特典の設定内容に基づいて、特典の内容を客に報知することができる。
【0063】
ただし、予め準備された設定内容に基づいて現金処理装置400が特典内容を自動的に決定する態様に限定されず、店員が現金処理装置400を操作して手動で特典内容を決定する態様であってもよい。例えば、店員は、現金処理装置400を操作して装置内の現金在高の詳細を確認し、客から預かる現金の金種に応じて客に付与する特典の内容を決定することができる。
【0064】
図5は、店内の客に報知される特典情報の例を示す図である。現金処理装置400の表示部に、図5に示す特典情報が表示される。表示部には、口座入金モードで客が入金可能な現金の金種を示す情報と、現金を入金することによって得られる特典内容を示す情報とが表示される。
【0065】
図5に示す例では、客に千円札の預け入れを促す情報が表示されている。また、千円札を所定枚数以上預けた客は、他の客より高い特典を得られることを示す情報が表示されている。店員が、店舗が預かる現金の金種及び枚数(金額)に応じた特典を設定することにより、現金処理装置400は、設定された内容を客に報知することができる。
【0066】
このように、銀行口座へ預け入れる現金を店舗に預けることによって利用者が得られる特典の情報が、現金処理装置400の表示部に表示されることにより、店舗に現金を預けるインセンティブを店舗の客に与えることができる。
【0067】
特典に関する情報が、店舗にある、現金処理装置400以外の装置の表示部に、表示される態様であってもよい。特典に関する情報が、電子メール、SNS(ソーシャルネットワーキングサービス)、携帯端末200のアプリケーション、店舗が運営するウェブサイト等を利用して、現金預入システム1の利用者に報知される態様であってもよい。
【0068】
例えば、現金処理装置400が、店舗から利用者に特典を付与する金種と特典内容とを含む情報を管理サーバ100へ送信する。管理サーバ100は、例えば図5に示す情報に、店舗を特定可能な情報を加えて、これを各利用者の携帯端末200へ電子メールで送信する。また、例えば、管理サーバ100は、SNSによる発信、ウェブサイトによる公開、アプリケーションによる通知を利用して、利用者への報知を行う。利用者は、報知された情報を携帯端末200に表示して、特典が得られる現金の金種及び店舗と特典内容とを確認することができる。利用者は、携帯端末200に表示された情報に基づいて、店舗へ移動し、銀行口座へ預け入れる現金を店舗に預ける入金取引を行うことにより、特典を得ることができる。なお、利用者が受け取る特典内容が、店舗で商品を購入する際に商品代金の支払に利用可能なポイントに限定されるものではない。例えば、特典は、店舗で利用可能なクーポンであってもよいし、店舗から利用者に提供する粗品であってもよい。
【0069】
本実施形態に示した現金預入システム1の構成は機能概略的なものであり、現金預入システム1の構成が物理的に該構成に限定されるものではない。管理サーバ100が、上述した現金処理装置400の機能及び動作の一部又は全部を実現する態様であってもよいし、現金処理装置400が、上述した管理サーバ100の機能及び動作の一部又は全部を実現する態様であってもよい。また、管理サーバ100が、上述した銀行サーバ300の機能及び動作の一部又は全部を実現する態様であってもよいし、銀行サーバ300が、上述した管理サーバ100の機能及び動作の一部又は全部を実現する態様であってもよい。各装置の分散、統合の形態は上述した例に限定されず、その全部又は一部を各種の負荷や使用状況などに応じて、任意の単位で機能的又は物理的に分散・統合して構成することができる。
【0070】
上述したように、本実施形態に係る現金預入システムの利用者は、ATMを利用することなく、店舗に現金を預けることによって、自身の銀行口座へ現金を預け入れることができる。店舗は、利用者から預かった現金を商取引時の釣銭用に使用することができる。銀行は、店舗にATMを設置することなく、利用者に現金預入のサービスを提供することができる。銀行は、ATMを設置する場合に比べて容易かつ安価に現金引出サービスを提供する拠点を増やすことができる。
【産業上の利用可能性】
【0071】
以上のように、本発明に係る現金預入方法及び現金預入システムは、小売店舗において利用者が金融機関の口座へ現金を預け入れるために有用である。
【符号の説明】
【0072】
1 現金預入システム
2 ネットワーク
100 管理サーバ
200(200a、200b) 携帯端末
300(300a、300b) 銀行サーバ
400(400a、400b) 現金処理装置
図1
図2
図3
図4
図5