(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023039535
(43)【公開日】2023-03-22
(54)【発明の名称】情報出力装置、プログラム及び情報出力方法
(51)【国際特許分類】
G06Q 10/00 20230101AFI20230314BHJP
G06Q 50/18 20120101ALI20230314BHJP
【FI】
G06Q10/00
G06Q50/18 310
【審査請求】未請求
【請求項の数】10
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021146697
(22)【出願日】2021-09-09
(71)【出願人】
【識別番号】300092334
【氏名又は名称】正林 真之
(74)【代理人】
【識別番号】100145713
【弁理士】
【氏名又は名称】加藤 竜太
(74)【代理人】
【識別番号】100165157
【弁理士】
【氏名又は名称】芝 哲央
(72)【発明者】
【氏名】正林 真之
【テーマコード(参考)】
5L049
【Fターム(参考)】
5L049AA01
5L049CC33
(57)【要約】
【課題】経営戦略に直接活かせるように工夫した知財情報の分析結果を出力する情報出力装置等を提供する。
【解決手段】情報処理サーバ1は、対象にする特許文献の集団を、特許分類コードに応じて複数のグループに分類する分類部13と、分類部13が分類したグループごとに、グループに含まれる特許文献の出願数と、特許文献の出願日とを用いて変化率を算出する算出部14と、変化率及び文献数を各軸としたグラフを作成し、グループを示す丸印をグラフに配置するグラフ作成部15と、グラフ作成部15が作成したグラフを、端末に出力するグラフ出力部16と、を備える。
【選択図】
図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
対象にする特許文献の集団を、前記特許文献の内容に応じて複数の小集団に分類する分類手段と、
前記分類手段が分類した小集団ごとに、前記小集団に含まれる前記特許文献の数である文献数と、前記特許文献に係る日付とを用いて変化率を算出する変化率算出手段と、
前記変化率に関する軸と前記文献数に関する軸とを各軸としたグラフを作成し、前記小集団を示すシンボルを前記グラフに配置するグラフ作成手段と、
前記グラフ作成手段が作成した前記グラフを、表示装置に出力するグラフ出力手段と、
を備える、情報出力装置。
【請求項2】
請求項1に記載の情報出力装置において、
前記グラフ作成手段は、前記シンボルにより示される前記小集団を説明する説明文をさらに配置する、情報出力装置。
【請求項3】
請求項1又は請求項2に記載の情報出力装置において、
前記グラフ作成手段は、前記複数の小集団のうち関連する小集団を識別可能に、前記関連する小集団の表示態様を変更する、情報出力装置。
【請求項4】
請求項1から請求項3までのいずれかに記載の情報出力装置において、
前記分類手段は、特許データベースから前記特許文献の集団を取得し、取得した前記特許文献の集団を、前記特許文献に含まれる分類コードに基づいて前記複数の小集団に分類する、情報出力装置。
【請求項5】
請求項1から請求項4までのいずれかに記載の情報出力装置において、
前記グラフ作成手段が作成した前記グラフの前記変化率を市場成長率とし、前記文献数を市場シェアとした経営グラフを作成する経営グラフ作成手段を備え、
前記グラフ出力手段は、前記経営グラフ作成手段が作成した前記経営グラフを出力する、情報出力装置。
【請求項6】
請求項5に記載の情報出力装置において、
前記経営グラフ作成手段は、前記経営グラフに、PPM(Product Portfolio Management)の4つの象限をさらに配置する、情報出力装置。
【請求項7】
請求項5又は請求項6に記載の情報出力装置において、
前記グラフ作成手段が作成したグラフ上の前記小集団の配置態様に基づいて、前記変化率に関する軸と前記文献数に関する軸とのうち少なくとも一方の軸を対数目盛にした対数グラフにするグラフ変更手段を備え、
前記経営グラフ作成手段は、前記グラフ変更手段による前記対数グラフに基づいて、前記経営グラフを作成する、情報出力装置。
【請求項8】
請求項5から請求項7までのいずれかに記載の情報出力装置において、
前記経営グラフ作成手段は、前記特許文献の内容と事業名との対応付けを用いて、前記シンボルを表す前記小集団の前記分類に対応する前記事業名を、前記シンボルに代えて、又は、前記シンボルと共に配置する、情報出力装置。
【請求項9】
請求項1から請求項8までのいずれかに記載の情報出力装置としてコンピュータを機能させるためのプログラム。
【請求項10】
コンピュータを用いた情報出力方法であって、
対象にする特許文献の集団を、前記特許文献の内容に応じて複数の小集団に分類する分類ステップと、
前記分類ステップが分類した小集団ごとに、前記小集団に含まれる前記特許文献の数である文献数と、前記特許文献に係る日付とを用いて変化率を算出する変化率算出ステップと、
前記変化率に関する軸と前記文献数に関する軸とを各軸としたグラフを作成し、前記小集団を示すシンボルを前記グラフに配置するグラフ作成ステップと、
前記グラフ作成ステップが作成した前記グラフを、表示装置に出力するグラフ出力ステップと、
を含む、方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報出力装置、プログラム及び情報出力方法に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、技術戦略を策定するための外部環境分析の1つとして、知財情報の分析が行われている。知財情報の分析では、出願人や技術分野における出願件数や時系列推移、技術要素の分布状況等を機械的に分析し、グラフやマップ等でビジュアル化することで戦略策定の意思決定を支援するための情報提供を行ってきた。
知財情報の分析についての一例として、「複数の特許からなる集団の中のある特定の特許と集団の中の他の特許との技術類似度を算出するステップと、集団の中の他の特許との技術類似度から、ある特定の特許出願の技術領域に類似する技術領域における特許の多寡の程度を示す技術密度を算定するステップと、集団の中の複数の特許に対して技術密度を算定するステップと、を含む特許評価方法」が開示されている(例えば、特許文献1)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1のものを含む知財情報の分析についてのグラフ化やマッピングは、知財情報をわかりやすく表示するためのものである。他方、経営戦略に対する意思決定を支援するための情報として活用するためには、経営者等がより理解しやすいように表示を工夫することが求められる。
【0005】
そこで、本発明は、経営戦略に直接活かせるように工夫した知財情報の分析結果を出力する情報出力装置等を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明は、対象にする特許文献の集団を、前記特許文献の内容に応じて複数の小集団に分類する分類手段と、前記分類手段が分類した小集団ごとに、前記小集団に含まれる前記特許文献の数である文献数と、前記特許文献に係る日付とを用いて変化率を算出する変化率算出手段と、前記変化率に関する軸と前記文献数に関する軸とを各軸としたグラフを作成し、前記小集団を示すシンボルを前記グラフに配置するグラフ作成手段と、前記グラフ作成手段が作成した前記グラフを、表示装置に出力するグラフ出力手段と、を備える、情報出力装置に関する。
【0007】
また、情報出力装置において、前記グラフ作成手段は、前記シンボルにより示される前記小集団を説明する説明文をさらに配置してもよい。
【0008】
また、情報出力装置において、前記グラフ作成手段は、前記複数の小集団のうち関連する小集団を識別可能に、前記関連する小集団の表示態様を変更してもよい。
【0009】
また、情報出力装置において、前記分類手段は、特許データベースから前記特許文献の集団を取得し、取得した前記特許文献の集団を、前記特許文献に含まれる分類コードに基づいて前記複数の小集団に分類してもよい。
【0010】
また、情報出力装置において、前記グラフ作成手段が作成した前記グラフの前記変化率を市場成長率とし、前記文献数を市場シェアとした経営グラフを作成する経営グラフ作成手段を備え、前記グラフ出力手段は、前記経営グラフ作成手段が作成した前記経営グラフを出力してもよい。
【0011】
また、情報出力装置において、前記経営グラフ作成手段は、前記経営グラフに、PPM(Product Portfolio Management)の4つの象限をさらに配置してもよい。
【0012】
また、情報出力装置において、前記グラフ作成手段が作成したグラフ上の前記小集団の配置態様に基づいて、前記変化率に関する軸と前記文献数に関する軸とのうち少なくとも一方の軸を対数目盛にした対数グラフにするグラフ変更手段を備え、前記経営グラフ作成手段は、前記グラフ変更手段による前記対数グラフに基づいて、前記経営グラフを作成してもよい。
【0013】
また、情報出力装置において、前記経営グラフ作成手段は、前記特許文献の内容と事業名との対応付けを用いて、前記シンボルを表す前記小集団の前記分類に対応する前記事業名を、前記シンボルに代えて、又は、前記シンボルと共に配置してもよい。
【0014】
また、情報出力装置としてコンピュータを機能させるためのプログラムであってもよい。
【0015】
また、本発明は、コンピュータを用いた情報出力方法であって、対象にする特許文献の集団を、前記特許文献の内容に応じて複数の小集団に分類する分類ステップと、前記分類ステップが分類した小集団ごとに、前記小集団に含まれる前記特許文献の数である文献数と、前記特許文献に係る日付とを用いて変化率を算出する変化率算出ステップと、前記変化率に関する軸と前記文献数に関する軸とを各軸としたグラフを作成し、前記小集団を示すシンボルを前記グラフに配置するグラフ作成ステップと、前記グラフ作成ステップが作成した前記グラフを、表示装置に出力するグラフ出力ステップと、を含む、方法に関する。
【発明の効果】
【0016】
本発明は、経営戦略に直接活かせるように工夫した知財情報の分析結果を出力する情報出力装置等を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0017】
【
図1】本実施形態に係る知財情報出力システムの全体構成図である。
【
図2】本実施形態に係る情報処理サーバ及び端末の機能ブロック図である。
【
図3】本実施形態に係る情報処理サーバの記憶部の例を示す図である。
【
図4】本実施形態に係る情報処理サーバの経営グラフ作成処理を示すフローチャートである。
【
図5】本実施形態に係る情報処理サーバのグラフ作成処理を示すフローチャートである。
【
図6】本実施形態に係る情報処理サーバが作成するグラフの例を示す図である。
【
図7】本実施形態に係る情報処理サーバが作成する経営グラフの例を示す図である。
【
図8】本実施形態に係る情報処理サーバが作成する他の経営グラフの例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0018】
以下、本発明を実施するための形態について、図を参照しながら説明する。なお、これは、あくまでも一例であって、本発明の技術的範囲はこれに限られるものではない。
(実施形態)
〔知財情報出力システム100の全体構成〕
図1は、本実施形態に係る知財情報出力システム100の全体構成図である。
図2は、本実施形態に係る情報処理サーバ1及び端末4の機能ブロック図である。
知財情報出力システム100は、例えば、知財情報の分析結果を経営戦略として活かしたい企業等の事業者が使用するシステムである。また、知財情報出力システム100は、例えば、知財情報の分析結果を経営戦略として活かしたい事業者の依頼を受けたコンサルティング会社が使用するシステムであってもよい。
【0019】
図1に示す知財情報出力システム100は、情報処理サーバ1(情報出力装置)と、特許DB(データベース)3と、端末4とを備え、通信ネットワークNを介して通信可能に接続されている。通信ネットワークNは、例えば、インターネット等の通信回線網等である。通信ネットワークNは、構内通信網(LAN)や、広域通信網(WAN)等を含むものであってもよく、有線であるか無線であるかを問わない。
【0020】
〔情報処理サーバ1〕
情報処理サーバ1は、例えば、サーバである。情報処理サーバ1は、その他、パーソナルコンピュータ(PC)に代表される端末等であってもよい。
また、情報処理サーバ1は、1台のコンピュータで構成されていてもよいし、複数台のコンピュータで構成されていてもよい。複数台のコンピュータを用いる場合には、これらのコンピュータは、例えば、通信ネットワークNを介して接続される。また、情報処理サーバ1は、例えばクラウド上に設けられる仮想サーバ(仮想マシン)として構成してもよい。
【0021】
図2に示すように、情報処理サーバ1は、制御部10と、記憶部20と、通信IF(インタフェース)部29とを備えている。
制御部10は、情報の演算、処理を行う情報演算処理装置(CPU)であり、当該情報処理サーバ1の全体の制御を行う。制御部10は、記憶部20に記憶されたオペレーティングシステム(OS)や各種のアプリケーションプログラムを適宜読み出して実行することにより、上述のハードウェアと協働し、各種機能を実行する。
【0022】
具体的には、本実施形態では、プログラムをコンピュータに実行させることによって、情報処理サーバ1を実現する態様を例にあげて説明する。プログラムは、コンパクトディスク、フレキシブルディスク、ハードディスク、光磁気ディスク、ディジタルビデオディスク、磁気テープ、ROM(Read Only Memory)、EEOPROM(Electrically Erasable Programmable ROM)、フラッシュメモリ、半導体メモリ等のコンピュータ読み取り可能な非一時的(non-transitory)情報記録媒体に記録することができる。この情報記録媒体は、コンピュータとは独立して配布及び販売することができる。
【0023】
一般には、コンピュータは、非一時的情報記録媒体に記録されたプログラムを、記憶部20に含まれる一時的(temporary)記憶装置であるRAM(Random Access Memory)に読み出してから、制御部10としてのCPUが読み出されたプログラムに含まれる指令を実行する。
なお、プログラムは、プログラムが実行されるコンピュータとは独立して、通信ネットワークN等の一時的伝送媒体を介して、プログラム配布サーバ等(図示せず)からコンピュータ等へ配布及び販売することができる。
【0024】
また、プログラムを、電子回路の動作レベル記述用のプログラミング言語によって記述することも可能である。この場合には、電子回路の動作レベル記述用のプログラミング言語によって記述されるプログラムから、電子回路の配線図やタイミングチャート等、各種の設計図が生成され、当該設計図に基づいて、上記の情報処理サーバ1を構成する電子回路を作成することができる。例えば、電子回路の動作レベル記述用のプログラミング言語によって記述されるプログラムから、FPGA(Field Programmable Gate Array)技術によって再プログラム可能なハードウェア上に、上記情報処理サーバ1を、構成することができるほか、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)技術によって、特定用途専用の電子回路を構成することも可能である。
【0025】
情報処理サーバ1は、制御部10が以下に示す各構成部を制御することにより、本実施形態に説明する各処理を実行するように構成される。
制御部10は、絞込条件受付部11と、特許文献取得部12と、分類部13(分類手段)と、算出部14(変化率算出手段)と、グラフ作成部15(グラフ作成手段)と、グラフ出力部16(グラフ出力手段)と、経営グラフ作成部17(グラフ変更手段、経営グラフ作成手段)とを備える。
【0026】
絞込条件受付部11は、グラフの作成対象にする特許文献の絞込条件を、端末4から受け付ける。絞込条件受付部11が受け付ける絞込条件は、例えば、特許文献の範囲として、日付に関するものや、事業者に関するもの、技術範囲に関するもの等、様々な条件を含んでよい。
日付に関する絞込条件は、例えば、出願日や登録日といった特許文献に記載がされた日付の項目と、その期間とであってもよい。
事業者に関する絞込条件は、例えば、特定の事業者であってもよいし、特定の業種についての複数の事業者であってもよい。特定の事業者であれば、絞込条件は、例えば、当該事業者の出願人名であってもよいし、特許公報に記載されている出願人の識別番号であってもよい。特定の業種であれば、絞込条件は、特定の業種に係る複数の事業者の出願人名であってもよい。また、絞込条件は、特定の事業者のうち、ある特定の事業分野についてであってもよい。
技術範囲に関する絞込条件は、例えば、IPC、FI、Fタームといった特許に係る分類コード(以下、特許分類コードともいう。)を用いたものであってもよい。
【0027】
また、絞込条件受付部11が受け付ける絞込条件として、技術キーワードであってもよい。
さらに、絞込条件受付部11が受け付ける絞込条件は、例えば、日本国内の特許文献に限定してもよいし、外国の特許文献を含むようにしてもよい。また、特許公報には、実用新案に係る公報を含めてもよい。
絞込条件は、上記したように様々なものであってよいが、グラフを見て経営判断をする経営層のユーザ(以下、単にユーザともいう。)が所望する範囲の特許文献を得るためのものである。
【0028】
特許文献取得部12は、絞込条件受付部11が受け付けた絞込条件を用いて特許DB3を検索し、絞込条件に合致した特許文献を、特許公報のデータベースである特許DB3から取得する。また、特許文献取得部12は、特許文献そのものではなく、特許文献のうちの少なくとも所定項目のデータを、特許DB3から取得してもよい。所定項目は、例えば、出願番号と、出願日と、特許分類コードとを含み、所定項目のデータは、所定項目を含む書誌情報である。
【0029】
分類部13は、特許文献取得部12が取得した特許文献に係る所定項目データを、複数のグループ(小集団)に分類する。ここで、分類部13は、特許文献の内容を表すものとして、例えば、特許分類コードに基づいて、複数のグループに分類する。より具体的には、分類部13は、例えば、IPCの上4桁のコードが一致するものを同じ1つのグループとして分類する。
【0030】
算出部14は、分類部13が分類したグループごとに、グループに含まれる特許文献の文献数と当該特許文献の出願日とを用いて、変化率を算出する。ここで、算出部14は、取得した特許文献の出願日に基づいて基準期間と作成期間とを設定し、当該期間内の文献数をカウントする。算出部14は、基準期間と作成期間とを、例えば、出願日の範囲を半分に区切って、前半を基準期間にし、後半を作成期間にしてもよい。ここで、作成期間とは、変化状況を確認する期間をいう。また、基準期間とは、変化率の算出基準にする期間をいう。
算出部14は、特許公報が通常出願日より1年6ヶ月を経過後に公開されることを前提として、作成期間を、例えば、現在日より1年6ヶ月以上前を基準にして所定期間(例えば、3年、5年等)を遡った期間にしてもよい。同様に、算出部14は、基準期間を、作成期間より前であって、例えば、作成期間と同じ間隔の期間にしてもよい。具体例として、算出部14は、例えば、作成期間を2015年から2017年の3年間に設定し、基準期間を2012年から2014年の3年間に設定してもよい。
【0031】
そして、算出部14は、基準期間と作成期間とのそれぞれに含まれる文献数から変化率を算出する。変化率(%)は、作成期間の文献数をnとし、基準期間の文献数をaとすると、例えば、次の式(1)によって算出できる。
【0032】
式(1) 変化率(%)={(n-a)/a}×100
【0033】
上記式(1)によれば、作成期間の文献数nが、基準期間の文献数aより多い場合には、変化率は、プラス(+)の値になるため、増加率、つまり成長率を表すことになる。他方、作成期間の文献数nが、基準期間の文献数aより少ない場合には、変化率は、マイナス(-)の値になるため、減少率を表すことになる。
【0034】
グラフ作成部15は、変化率を縦軸にし、文献数を横軸にしたグラフを作成する。ここで、グラフ作成部15が作成するグラフは、経営戦略に活かすためのものであるので、変化率として表すものをプラスの値のみに限定してもよい。次に、グラフ作成部15は、グループの値が示す変化率及び文献数の交差する位置に、丸印等のシンボルを配置する。そして、グラフ作成部15は、シンボルの近傍に、シンボルが示す特許分類コード(説明文)を配置してもよい。
また、グラフ作成部15は、関連コード記憶部22を参照して、関連する複数のグループをまとめて関連グループにする。そして、グラフ作成部15は、関連グループを識別可能に、グラフに表示態様を追加又は変更する。グラフ作成部15は、例えば、関連グループを示す囲いを追加する。また、グラフ作成部15は、例えば、シンボルの色を、関連グループ内で統一する。
【0035】
グラフ出力部16は、グラフ作成部15が作成したグラフを、端末4に出力する。また、グラフ出力部16は、次に説明する経営グラフ作成部17が作成した経営グラフを、端末4に出力する。
【0036】
経営グラフ作成部17は、グラフ作成部15が作成したグラフの変化率を市場成長率とし、文献数を市場シェアとした経営グラフを作成する。その際、経営グラフ作成部17は、グラフ作成部15が作成したグラフ上のシンボルの密度(配置態様、ばらつき具合)に基づいて、変化率の軸や文献数の軸を対数目盛にして対数グラフにした上で、経営グラフを作成する。
また、経営グラフ作成部17は、作成した経営グラフに、PPM(Product Portfolio Management)の4つの象限をさらに配置する。ここで、PPMとは、一般的な経営のフレームワークであり、市場成長率と、市場シェアとを切り口として、4つの象限に分割したものをいう。4つの象限には、(1)問題児(注力すべき領域)、(2)花形(現在の取り組みを維持及び継続する領域)、(3)金のなる木(投資を抑えて収益を回収する領域)、(4)負け犬(撤退すべき領域)がある。
さらに、経営グラフ作成部17は、グラフ作成部15が作成したグラフに配置された丸印等のシンボルに代えて、又は、当該シンボルと共に、事業名を配置してもよい。
【0037】
記憶部20は、制御部10が各種の処理を実行するために必要なプログラム、データ等を記憶するためのハードディスク、半導体メモリ素子等の記憶領域である。
記憶部20は、プログラム記憶部21と、関連コード記憶部22と、事業情報記憶部23と、取得データ記憶部24とを備える。
プログラム記憶部21は、各種のプログラムを記憶する記憶領域である。プログラム記憶部21は、上述した制御部10の各機能を実行するためのプログラムである、情報出力プログラム21aを記憶している。
【0038】
関連コード記憶部22は、関連する特許分類コードをまとめて記憶するための記憶領域である。関連コード記憶部22は、例えば、グラフの作成処理を行う前に予め記憶部20に記憶されている。
図3(A)に例示する関連コード記憶部22は、関連ID(IDentification)と、特許分類コードとを対応付けて記憶している。
関連IDは、関連する特許分類コードをひとまとめにして識別するための識別情報である。
特許分類コードには、関連する複数の特許分類コードが記憶される。
【0039】
事業情報記憶部23は、事業者ごとに、当該事業者が行っている事業の事業名を記憶する記憶領域である。事業情報記憶部23は、例えば、グラフの作成処理を行う前に、予め事業者等から得た情報によって記憶部20に記憶されている。
図3(B)に例示する事業情報記憶部23は、事業者ID及び事業名をキーにして、特許分類コードを対応付けて記憶している。
事業者IDは、事業者を識別する識別情報である。
事業名は、当該事業者が行っている事業の名称である。
特許分類コードは、当該事業者の事業名が示す事業に含まれる特許分類コードであり、1以上の特許分類コードが含まれていてよい。
【0040】
取得データ記憶部24は、特許文献取得部12が取得した、例えば、所定項目のデータを一時的に記憶する記憶領域である。
図3(C)に例示する取得データ記憶部24は、出願番号と、特許分類コードと、出願日とを対応付けて記憶している。
出願番号は、特許公報に記載された特許の出願番号である。
特許分類コードは、特許公報に記載された、例えば、IPC等である。
出願日は、特許公報に記載された特許の出願日である。
図2の通信IF部29は、特許DB3及び端末4との間での通信を行うためのインタフェースである。
【0041】
〔特許DB3〕
特許DB3は、特許公報を記憶したデータベースである。特許DB3は、例えば、市販の特許データベース検索システムが有するものであってもよいし、独立行政法人工業所有権情報・研修館が提供する特許情報プラットフォーム等であってもよい。
【0042】
〔端末4〕
端末4は、情報処理サーバ1に対する少なくとも表示装置及び入力装置としての機能を実現するためのものであり、例えば、PCである。端末4は、その他、スマートフォンやタブレットに代表される携帯端末等であってもよい。
図2に示すように、端末4は、制御部40と、記憶部41と、入力部43と、表示部44(表示装置)と、通信IF部49等とを備える。
制御部40は、情報の演算、処理を行うCPUであり、端末4の全体の制御を行う。制御部40は、記憶部41に記憶されたOSや各種のアプリケーションプログラムを適宜読み出して実行することにより、上述のハードウェアと協働し、各種機能を実行する。
記憶部41は、制御部40が各種の処理を実行するために必要なプログラム、データ等を記憶するためのハードディスク、半導体メモリ素子等の記憶領域である。
【0043】
入力部43は、ユーザによる入力の受け付けを行うものであり、キーボード、ポインティング・デバイス等を含んでよい。
表示部44は、ユーザにデータの入力を受け付ける画面を表示したり、当該コンピュータによる演算処理結果の画面を表示したりするものであり、ブラウン管表示装置(CRT)、液晶表示装置(LCD)等のディスプレイ装置を含む。
なお、入力部43及び表示部44の機能が一体になったタッチパネルディスプレイであってもよい。
通信IF部49は、情報処理サーバ1との間での通信を行うためのインタフェースである。
【0044】
なお、コンピュータとは、制御部、記憶装置等を備えた情報処理装置をいい、情報処理サーバ1及び端末4は、いずれも制御部、記憶部等を備えた情報処理装置であり、コンピュータの概念に含まれる。
【0045】
〔処理の説明〕
次に、情報処理サーバ1における処理を説明する。
図4は、本実施形態に係る情報処理サーバ1の経営グラフ作成処理を示すフローチャートである。
図5は、本実施形態に係る情報処理サーバ1のグラフ作成処理を示すフローチャートである。
図6は、本実施形態に係る情報処理サーバが作成するグラフの例を示す図である。
図7は、本実施形態に係る情報処理サーバが作成する経営グラフの例を示す図である。
【0046】
端末4からグラフ作成の指示を受けて、
図4のステップS(以下、「ステップS」を、単に「S」という。)11において、情報処理サーバ1の制御部10は、グラフ作成処理を行う。
ここで、グラフ作成処理について、
図5に基づき説明する。
図5のS21において、制御部10(絞込条件受付部11)は、絞込条件を端末4から受信する。制御部10は、端末4からの接続依頼により端末4と接続すると、例えば、図示しない絞込条件を入力するための画面を端末4に出力するので、ユーザは、当該画面から絞込条件を入力することができる。
【0047】
S22において、制御部10(特許文献取得部12)は、端末4から受信した絞込条件にしたがって、特許DB3から特許文献の所定項目のデータを取得し、取得データ記憶部24に取得した所定項目のデータを記憶させる。
S23において、制御部10(分類部13)は、特許分類コードを用いて、取得データ記憶部24に記憶した特許文献を各グループに分類する。
S24において、制御部10(算出部14)は、分類したグループごとに、文献数と変化率とを算出する。制御部10は、例えば、
図3(D)に示すような記憶部20の一時記憶領域に、特許分類コードごとに基準期間内及び作成期間内の特許文献の文献数である出願件数を集計して入力した上で、上記した式(1)を用いて変化率を算出してもよい。
【0048】
S25において、制御部10(グラフ作成部15)は、算出した変化率と、出願件数とを用いてグラフを作成する。その際、制御部10は、変化率がプラスの値であるもの、つまり、成長率を示すものに限定してグラフを作成してもよい。そして、制御部10は、作成したグラフ上の各グループを示す位置に、グループに対応する丸印を配置(プロット)する。
S26において、制御部10(グラフ作成部15)は、丸印の特許分類コードを、丸印の近傍に配置する。ここで、丸印の近傍に、特許分類コードに代えて、又は、特許分類コードと共に、特許分類コードが示す内容(説明文)を配置してもよい。また、丸印の近傍ではなく、丸印に引き出し線を追加して、引き出し線の先に丸印の特許分類コード等を配置してもよい。
【0049】
S27において、制御部10(グラフ作成部15)は、関連コード記憶部22を参照して、関連する複数のグループをまとめて関連グループにし、関連グループを示す表示を、グラフに追加して配置する。
S28において、制御部10(グラフ出力部16)は、作成したグラフを端末4に出力する。
上記の情報処理サーバ1での処理によって、端末4の制御部40は、情報処理サーバ1から受信したグラフを、表示部44に出力することができる。
【0050】
図6は、端末4の表示部44に出力されるグラフ60の例を示す。
グラフ60は、縦軸を成長率とし、横軸を出願件数(文献数)としたグラフである。そして、グラフ60には、各グループを示す丸印61と、コード62と、説明文63と、引き出し線64と、囲い領域65とを含む。
丸印61は、該当のグループの位置を示す。丸印61は、関連グループ内では同一の色で示されており、他の関連グループと区別可能になっている。
コード62は、丸印61を示す特許分類コードであり、この例では、IPCの上4桁である。
説明文63は、特許分類コードの内容である。
引き出し線64は、丸印61と、コード62及び説明文63とを関連付けるものである。
囲い領域65は、関連グループであることを示すものである。
【0051】
グラフ60の例では、コード62が「C25C」と、「B22F」と、「C22C」とが、「電磁波シールドに用いる銅紛」という類似する関係を有するものであるため、同一の囲い領域65に含まれている。また、グラフ60の例では、コード62が「C03C」と、「B60J」とが、「ガラス」に関するものであるため、囲い領域65とは異なる囲い領域内に含まれている。
なお、グラフ60は、次に説明する経営グラフとの関係から、縦軸及び横軸が共に対数グラフとして示されている。しかし、グラフ60は、対数グラフである必要はなく、通常のグラフであってもよい。
また、表示部44には、グラフ60と経営グラフを出力するためのボタンとを含む画面(図示せず)が表示され、端末4のユーザが当該ボタンを選択することで、経営グラフを出力するようにしてもよい。
【0052】
図4に戻り、S12において、情報処理サーバ1の制御部10は、経営グラフの作成要求を、端末4から受け付けたか否かを判断する。経営グラフの作成要求を受け付けた場合(S12:YES)には、制御部10は、処理をS13に移す。他方、経営グラフの作成要求を受け付けていない場合(S12:NO)には、制御部10は、本処理を終了する。
S13において、制御部10(経営グラフ作成部17)は、S11で作成したグラフをPPMに当てはめた経営グラフを作成するため、作成したグラフを変更する。より具体的には、制御部10は、グラフ上の丸印の密度に基づいて、変化率の軸や出願件数(文献数)の軸を対数目盛にして対数グラフにする。
S14において、制御部10(経営グラフ作成部17)は、S13で変更したグラフの成長率をPPMの市場魅力度に対応させ、S13で変更したグラフの出願件数をPPMの相対的市場シェアに対応させて、経営グラフを作成する。
【0053】
S15において、制御部10(経営グラフ作成部17)は、作成した経営グラフの対応する位置に、PPMの4つの象限を配置する。
S16において、制御部10(グラフ出力部16)は、作成した経営グラフを、端末4に出力する。
上記の情報処理サーバ1での処理によって、端末4の制御部40は、情報処理サーバ1から受信した経営グラフを、表示部44に出力することができる。
【0054】
図7は、端末4の表示部44に出力される経営グラフ70の例を示す。
経営グラフ70は、縦軸を市場成長率とし、横軸を市場シェアとしたグラフである。市場成長率は、市場の魅力度を示すものであり、市場シェアは、当該経営グラフ70がある事業者の特許に関するものである場合には、自社の強みを示すものである。そして、経営グラフ70には、4つの象限である、象限71から74までが、各象限の名称と共に示されている。
経営グラフ70は、先に説明したグラフ60を、PPMに当てはめたグラフであるため、囲い領域65aから65cまでを含む。そして、囲い領域65a及び65bは、象限71である「問題児」に含まれ、囲い領域65cは、象限73である「金のなる木」に含まれている。
【0055】
この経営グラフ70により、経営層は、囲い領域65cが示すもの(この例では、具体的には、主に電磁波シールドにかかわる従来型の配線板及びケーブル)は、既に出願が多く、技術的に飽和しているため、投資を抑えて回収するのがよいと判断できる。また、囲い領域65aが示すもの(この例では、具体的には、電磁波シールドに用いる銅紛)や、囲い領域65bが示すもの(この例では、張り合わせガラス)は、これからの成長が見込まれる分野であり、注力すべきと判断できる。
【0056】
なお、経営グラフの例として、事業名を表示させてもよい。
図8は、本実施形態に係る情報処理サーバ1が作成する他の経営グラフの例を示す図である。
図8(A)に示す経営グラフ80は、上記で説明した経営グラフに事業名を追加したものである。制御部10(経営グラフ作成部17)は、例えば、事業情報記憶部23を参照し、グラフの事業者の事業名を、グラフ上の丸印に対応する特許分類コードから取得して、取得した事業名を追加して配置することで実現できる。
【0057】
他方、
図8(B)に示す経営グラフ81は、グラフ上の丸印に代えて、グラフ上の丸印に対応する事業名を、丸印が配置される位置に配置したものである。制御部10(経営グラフ作成部17)は、例えば、事業情報記憶部23を参照し、グラフの事業者の事業名を、グラフ上の丸印に対応する特許分類コードから取得して、グラフ上の丸印を、グラフ上の丸印の位置に取得した事業名に置き換えることで実現できる。
いずれの経営グラフ80及び81の場合であっても、PPMに事業名を出力することで、ビジネスや製品の領域をより明確に示すことができ、経営判断に活かすことができる。
【0058】
このように、本実施形態の情報処理サーバ1によれば、以下のような効果がある。
(1)対象にする特許文献の集団を、特許分類コードに応じて複数のグループに分類し、グループごとに、グループに含まれる特許文献の文献数と特許文献の出願日とを用いて変化率を算出し、変化率及び文献数を各軸としたグラフを作成し、各グループを示す丸印をグラフに配置し、作成したグラフを端末4に出力するようにした。
よって、端末4に出力されるグラフの文献数を、その技術の着目度として捉え、変化率を成長率と捉えることで、出力されたグラフを、経営戦略に直接活かすことが可能なものにできる。
【0059】
(2)丸印によって示されるグループを説明する説明文として、例えば、特許分類コード等を、グラフにさらに配置するようにした。
よって、丸印が意味するものを、一見して認識することができる。
(3)複数のグループのうち関連するグループを識別可能に、関連グループを変更して表示させるようにした。
よって、技術分野で関連する関連グループを1つのかたまりとして参照することができ、技術分野の関連性をより分かりやすく示すことができる。
【0060】
(4)特許DB3から特許文献の集団を取得し、特許文献に含まれる分類コードに基づいて、取得した特許文献を分類するようにした。
よって、特許DB3を用いて、対象にする特許文献を取得できる。また、特許分類コードを用いて特許文献を分類するので、分類の精度が高いものにできる。
【0061】
(5)作成したグラフの変化率を市場成長率とし、文献数を市場シェアとした経営グラフを作成し、作成した経営グラフを出力するようにした。
よって、経営戦略に直接活かせるように工夫した知財情報の分析結果を出力することができる。
(6)経営グラフとして、PPMの4つの象限をさらに配置するようにした。また、丸印に代えて、又は、丸印と共に、事業名を出力するようにした。よって、一目で事業(ビジネスや製品)を分かりやすい経営グラフを提供できる。
【0062】
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は上述した実施形態に限定されるものではない。また、実施形態に記載した効果は、本発明から生じる最も好適な効果を列挙したに過ぎず、本発明による効果は、実施形態に記載したものに限定されない。なお、上述した実施形態及び後述する変形形態は、適宜組み合わせて用いることもできるが、詳細な説明は省略する。
【0063】
(変形形態)
(1)本実施形態では、関連グループについて、囲い領域で囲って表示をしたり、同一の関連グループのものは同一色で示すといった工夫をするものを例示して説明したが、これに限定されない。例えば、複数の事業者の特許を含むグラフを作成した場合に、自社の特許を含む印と、それ以外の印とを異なる表示態様にして出力してもよい。そうすれば、他社の特許と自社の特許とが示す印を一目で認識でき、他社との比較がしやすいものにできる。
【0064】
(2)本実施形態では、予め記憶部に記憶した事業情報記憶部を参照して、事業名を出力するものを例に説明したが、これに限定されない。例えば、端末に出力された経営グラフをユーザが見て、ユーザが端末から事業に用いられる丸印を選択等して指定し、事業名を入力することで、事業名を経営グラフに出力させるようにしてもよい。
【0065】
(3)本実施形態では、対象にする特許公報の絞込を行うものとして、出願をベースとしたものを例に説明したが、これに限定されない。絞込の条件は、どのような分析結果を経営戦略に活かすか、という点で異なるため、例えば、登録をベースとしたものであってもよい。
【0066】
(4)本実施形態では、変化率を縦軸にし、文献数を横軸にしたグラフを作成するものを例に説明したが、これに限定されない。例えば、変化率や文献数をもとに加工したものを各軸にして、グラフを作成してもよい。
【0067】
(5)本実施形態では、情報処理サーバと端末とを用いたシステムを例に説明したが、これに限定されない。例えば、端末に情報処理サーバの機能を有するようにして、スタンドアロンのコンピュータによって実現されるものであってもよい。
【符号の説明】
【0068】
1 情報処理サーバ
3 特許DB
4 端末
10,40 制御部
11 絞込条件受付部
12 特許文献取得部
13 分類部
14 算出部
15 グラフ作成部
16 グラフ出力部
17 経営グラフ作成部
20,41 記憶部
21a 情報出力プログラム
22 関連コード記憶部
23 事業情報記憶部
24 取得データ記憶部
44 表示部
60 グラフ
70,80,81 経営グラフ
100 知財情報出力システム