(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023039542
(43)【公開日】2023-03-22
(54)【発明の名称】サーバ、推薦システム、および推薦方法
(51)【国際特許分類】
G06Q 30/015 20230101AFI20230314BHJP
G06Q 30/0601 20230101ALI20230314BHJP
【FI】
G06Q30/02 470
G06Q30/06 340
【審査請求】有
【請求項の数】11
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021146705
(22)【出願日】2021-09-09
(71)【出願人】
【識別番号】307010096
【氏名又は名称】フリュー株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100121131
【弁理士】
【氏名又は名称】西川 孝
(74)【代理人】
【識別番号】100082131
【弁理士】
【氏名又は名称】稲本 義雄
(74)【代理人】
【識別番号】100168686
【弁理士】
【氏名又は名称】三浦 勇介
(72)【発明者】
【氏名】榎本 雅仁
(72)【発明者】
【氏名】嵐 呂美
(72)【発明者】
【氏名】松原 菜津美
(72)【発明者】
【氏名】佐藤 慧太
【テーマコード(参考)】
5L049
【Fターム(参考)】
5L049BB05
5L049BB08
5L049BB44
5L049BB56
(57)【要約】
【課題】より適切なレコメンドを行う。
【解決手段】写真作成ゲーム機は、カメラと照明装置を有する撮影空間においてユーザを被写体として撮影することで、撮影画像を生成し、サーバは、撮影画像の被写体領域に対する分析が行われることで得られた分析結果に基づいて、ユーザに対して商品およびサービスの少なくともいずれかを推薦するための推薦情報を生成する。本技術は、ユーザにおすすめのメイクを提示する推薦システムに適用することができる。
【選択図】
図7
【特許請求の範囲】
【請求項1】
カメラと照明装置を有する撮影空間においてユーザを被写体として撮影することで、撮影画像を生成する写真作成ゲーム機と、
前記撮影画像の被写体領域に対する分析が行われることで得られた分析結果に基づいて、前記ユーザに対して商品およびサービスの少なくともいずれかを推薦するための推薦情報を生成するサーバと
を備える推薦システム。
【請求項2】
前記写真作成ゲーム機は、前記撮影画像の前記被写体領域に対して所定の画像処理が施された処理後画像が印刷されたシール紙を出力し、
前記サーバは、前記画像処理が施されていない前記撮影画像を分析用画像として、前記被写体領域に対する分析を行う
請求項1に記載の推薦システム。
【請求項3】
前記サーバは、前記分析用画像から抽出された顔画像に対する分析を行う
請求項2に記載の推薦システム。
【請求項4】
前記写真作成ゲーム機は、前記撮影空間内において立ち位置と顔の向きを指示する指示情報を前記ユーザに提示することで撮影された前記撮影画像を、前記分析用画像として生成する
請求項3に記載の推薦システム。
【請求項5】
前記写真作成ゲーム機は、複数の前記ユーザが撮影された前記撮影画像を、前記分析用画像として生成し、
前記サーバは、前記分析用画像から抽出された複数の前記顔画像のうち、前記ユーザにより選択された前記顔画像に対する分析を行う
請求項4に記載の推薦システム。
【請求項6】
前記サーバは、前記顔画像に対する分析を行うことで得られた分析結果と、前記ユーザへの質問に対して前記ユーザにより選択された回答に基づいて、前記推薦情報を生成する
請求項3乃至5のいずれかに記載の推薦システム。
【請求項7】
前記推薦情報は、メイクアップに係る前記商品および前記サービスの少なくともいずれかを推薦するための情報を含む
請求項6に記載の推薦システム。
【請求項8】
前記サーバは、前記分析用画像から抽出された全身の人物画像に対する分析を行うことで得られた分析結果に基づいて、ファッションに係る前記商品および前記サービスの少なくともいずれかを推薦するための前記推薦情報を生成する
請求項2に記載の推薦システム。
【請求項9】
写真作成ゲーム機が、
カメラと照明装置を有する撮影空間においてユーザを被写体として撮影することで、撮影画像を生成し、
サーバが、
前記撮影画像の被写体領域に対する分析が行われることで得られた分析結果に基づいて、前記ユーザに対して商品およびサービスの少なくともいずれかを推薦するための推薦情報を生成する
推薦方法。
【請求項10】
カメラと光源を有する撮影空間においてユーザを被写体として撮影することで、撮影画像を生成する写真作成ゲーム機と、
前記撮影画像の被写体領域に対する分析が行われることで得られた分析結果に基づいて生成された、前記ユーザに対して商品およびサービスの少なくともいずれかを推薦するための推薦情報を前記ユーザが所有する携帯端末に供給するサーバと
を備える推薦システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本技術は、推薦システムおよび推薦方法に関し、特に、より適切なレコメンドを行うことができるようにする推薦システムおよび推薦方法に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、ユーザの顔画像を利用したり、ユーザが質問に答えたりすることで、ユーザが期待するメイクを行った状態に顔画像を加工したり、アドバイスを出力したりするシステムが多く提供されている。
【0003】
特許文献1には、化粧品の色情報や商品情報が登録されたデータベースから、ユーザ端末で撮影されたユーザ画像における顔領域の肌の色に最適な化粧品の色情報や商品情報を検索し、当該ユーザ端末に送信するメイクアップアドバイス装置が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
特許文献1のシステムのように、ユーザが自身の携帯端末を利用して撮影した顔画像では、適切なレコメンドを行えないおそれがあった。
【0006】
本技術は、このような状況に鑑みてなされたものであり、より適切なレコメンドを行うことができるようにするものである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本技術の第1の側面の推薦システムは、カメラと照明装置を有する撮影空間においてユーザを被写体として撮影することで、撮影画像を生成する写真作成ゲーム機と、前記撮影画像の被写体領域に対する分析が行われることで得られた分析結果に基づいて、前記ユーザに対して商品およびサービスの少なくともいずれかを推薦するための推薦情報を生成するサーバとを備える推薦システムである。
【0008】
本技術の第1の側面の推薦方法は、写真作成ゲーム機が、カメラと照明装置を有する撮影空間においてユーザを被写体として撮影することで、撮影画像を生成し、サーバが、前記撮影画像の被写体領域に対する分析が行われることで得られた分析結果に基づいて、前記ユーザに対して商品およびサービスの少なくともいずれかを推薦するための推薦情報を生成する推薦方法である。
【0009】
本技術の第2の側面の推薦システムは、カメラと光源を有する撮影空間においてユーザを被写体として撮影することで、撮影画像を生成する写真作成ゲーム機と、前記撮影画像の被写体領域に対する分析が行われることで得られた分析結果に基づいて生成された、前記ユーザに対して商品およびサービスの少なくともいずれかを推薦するための推薦情報を前記ユーザが所有する携帯端末に供給するサーバとを備える推薦システムである。
【0010】
本技術においては、カメラと照明装置を有する撮影空間においてユーザを被写体として撮影することで、撮影画像が生成され、前記撮影画像の被写体領域に対する分析が行われることで得られた分析結果に基づいて、前記ユーザに対して商品およびサービスの少なくともいずれかを推薦するための推薦情報が生成されるか、または、前記推薦情報が前記ユーザが所有する携帯端末に供給される。
【発明の効果】
【0011】
本技術によれば、より適切なレコメンドを行うことが可能となる。
【0012】
なお、ここに記載された効果は必ずしも限定されるものではなく、本開示中に記載されたいずれかの効果であってもよい。
【図面の簡単な説明】
【0013】
【
図2】写真作成ゲーム機のハードウェア構成例を示すブロック図である。
【
図3】サーバのハードウェア構成例を示すブロック図である。
【
図4】携帯端末のハードウェア構成例を示すブロック図である。
【
図5】写真作成ゲーム機の撮影空間の内部構成例を示す図である。
【
図6】顔画像に基づいた推薦情報の提示の流れについて説明する図である。
【
図7】推薦システムの機能構成例を示すブロック図である。
【
図9】推薦システムの動作の流れについて説明する図である。
【
図10】顔分析用撮影時のライブビュー画面の例を示す図である。
【
図11】通常撮影時のライブビュー画面の例を示す図である。
【
図12】携帯端末に表示される推薦サイトの画面の例を示す図である。
【
図13】携帯端末に表示される推薦サイトの画面の例を示す図である。
【
図14】携帯端末に表示される推薦サイトの画面の例を示す図である。
【
図15】携帯端末に表示される推薦サイトの画面の例を示す図である。
【
図16】携帯端末に表示される推薦サイトの画面の例を示す図である。
【
図17】携帯端末に表示される推薦サイトの画面の例を示す図である。
【
図18】携帯端末に表示される推薦サイトの画面の例を示す図である。
【
図19】全身画像に基づいた推薦情報の提示の流れについて説明する図である。
【発明を実施するための形態】
【0014】
以下に、本技術を実施するための形態(以下、実施の形態という)について説明する。説明は以下の順序で行う。
【0015】
1.推薦システムの構成
2.写真作成ゲーム機の撮影空間における撮影
3.顔画像に基づいた推薦情報の提示
4.変形例
【0016】
<1.推薦システムの構成>
(推薦システムの概要)
図1は、本技術の実施の形態の推薦システムの概要を示す図である。
【0017】
図1の推薦システム1は、写真作成ゲーム機10、画像管理サーバ20、推薦サーバ30、携帯端末40-1,40-2から構成される。
【0018】
推薦システム1を構成する各装置は、それぞれ、直接的または間接的に、ネットワークNWに接続され、互いに通信を行う。ネットワークNWは、インターネットやローカルエリアネットワークを含み、有線通信回線で構成されてもよいし、無線通信回線で構成されてもよい。
【0019】
また、推薦システム1において、画像管理サーバ20と推薦サーバ30は、それぞれ別個に構成されているが、それぞれが一体となって構成されてもよい。
【0020】
写真作成ゲーム機10は、ゲームセンターなどの店舗やアミューズメント施設に設置され、プレイ料金分の硬貨投入を受け付けることで、ユーザに対して写真作成ゲームを提供する。具体的には、写真作成ゲーム機10は、ユーザを撮影することで得られた撮影画像に対する編集操作(落書き)を受け付け、シール紙に印刷することで、ユーザに撮影画像を提供する。
【0021】
写真作成ゲーム機10のユーザは、主に女子高生や若い女性が中心とされる。写真作成ゲーム機10においては、1組あたり主に2人のユーザがゲームを楽しむことができる。もちろん、写真作成ゲーム機10において、3人以上の複数人のユーザや、1人のユーザがゲームを楽しむこともできる。
【0022】
なお、
図1に図示されている写真作成ゲーム機10は1台のみとされるが、推薦システム1において、実際には、複数台の写真作成ゲーム機10が存在している。
【0023】
画像管理サーバ20は、写真作成ゲーム機10における撮影により得られた撮影画像を管理したり、写真作成ゲーム機10を製造・販売するメーカが運営するWebサイト(画像取得サイト)の会員となったユーザの情報を管理する。
【0024】
会員となったユーザは、写真作成ゲーム機10における撮影により得られた撮影画像を、携帯端末40-1や携帯端末40-2上で閲覧することが可能となる。
【0025】
画像管理サーバ20は、会員となったユーザ毎に、写真作成ゲーム機10における撮影により得られた撮影画像を、写真作成ゲーム機10(写真作成ゲーム機10が設置されている店舗など)から取得する。ユーザ毎の撮影画像は、必要に応じて、推薦サーバ30に供給され得る。
【0026】
推薦サーバ30は、画像管理サーバ20からのユーザ毎の撮影画像を用いて、各ユーザに対して商品やサービスを推薦するWebサイト(推薦サイト)を提供する。具体的には、推薦サーバ30は、各ユーザの撮影画像を分析することで得られた分析結果に基づいて、商品やサービスを推薦するための推薦情報を生成し、各ユーザが所有する携帯端末40-1や携帯端末40-2に提供する。
【0027】
携帯端末40-1,40-2は、各ユーザが所有する携帯電話機(スマートフォン)やモバイルPC(Personal Computer)、タブレット端末などにより構成される。以下において、携帯端末40-1,40-2をそれぞれ区別しない場合には、単に携帯端末40という。なお、
図1に図示されている携帯端末40は2台のみとされるが、推薦システム1において、実際には、複数台の携帯端末40が存在している。
【0028】
(写真作成ゲーム機のハードウェア構成)
図2は、写真作成ゲーム機10のハードウェア構成例を示すブロック図である。
【0029】
図2に示されるように、写真作成ゲーム機10は、PC部101に対して、事前選択部102、撮影部103、編集部104、および印刷部105が外部入出力インタフェース106を介して接続されることによって構成される。
【0030】
PC部101を構成するCPU(Central Processing Unit)111,ROM(Read Only Memory)112,RAM(Random Access Memory)113は、バス114により相互に接続される。
【0031】
CPU111は、所定のプログラムを実行し、写真作成ゲーム機10の全体の動作を制御する。ROM112は、CPU111が実行するプログラムやデータを記憶する。RAM113は、CPU111が処理するデータやプログラムを一時的に記憶する。
【0032】
バス114には、さらに、入出力インタフェース115が接続される。入出力インタフェース115には、記憶部116、通信部117、およびドライブ118が接続される。
【0033】
記憶部116は、ハードディスクやフラッシュメモリなどの不揮発性の記憶媒体である。記憶部116は、CPU111から供給された各種の設定情報などを記憶する。記憶部116に記憶されている情報は、CPU111により適宜読み出される。
【0034】
通信部117は、インターネットなどのネットワークのインタフェースである。通信部117は、CPU111による制御に従って外部の装置と通信を行う。通信部117は、ユーザにより選択された画像を、画像管理サーバ20に送信する。通信部117から送信された画像は、所定の記憶領域が割り当てられて保存され、画像取得サイトにアクセスしてきた携帯端末40上で表示されたり、携帯端末40にダウンロードされたりする。
【0035】
ドライブ118には、光ディスクや半導体メモリなどよりなるリムーバブルメディア119が適宜装着される。ドライブ118によりリムーバブルメディア119から読み出されたプログラムやデータは、CPU111に供給され、記憶部116に記憶されたり、インストールされたりする。
【0036】
入出力インタフェース115には外部入出力インタフェース106が接続される。PC部101による各部の制御が、外部入出力インタフェース106を介して行われる。
【0037】
事前選択部102は、撮影前のユーザを対象とした事前選択処理を行う。事前選択部102は、タッチパネルモニタ121、スピーカ122、および硬貨処理部123から構成される。
【0038】
タッチパネルモニタ121は、PC部101による制御に従って各種の選択画面を表示し、選択画面に対するユーザの操作を受け付ける。ユーザの操作の内容を表す入力信号はPC部101に供給され、各種の設定が行われる。
【0039】
スピーカ122は、各種の選択画面に対する操作の案内音声、BGM(Back Ground Music)、効果音などを出力する。
【0040】
硬貨処理部123は、硬貨投入口への硬貨の投入を検出する。硬貨処理部123は、所定の金額分の硬貨が投入されたことを検出した場合、ゲームの開始を指示する起動信号をPC部101に出力する。
【0041】
撮影部103は、写真作成ゲーム機10の筐体内に形成される撮影空間にいるユーザを対象とした撮影処理を行う。撮影部103は、カメラ131、タッチパネルモニタ132、照明装置133、およびスピーカ134から構成される。
【0042】
カメラ131は、PC部101によるシャッタ制御に従って撮影を行い、撮影によって得られた画像データをPC部101に出力する。
【0043】
タッチパネルモニタ132は、カメラ131の近傍に設けられる。タッチパネルモニタ132は、カメラ131により取り込まれた動画像を表示するライブビューモニタとしての機能と、各種のGUIを表示してユーザの選択操作を受け付ける機能を備えている。
【0044】
照明装置133は、撮影空間内に設けられるストロボユニットであり、PC部101から供給された照明制御信号に従って発光する。
【0045】
スピーカ134は、撮影空間内の所定の位置に設けられ、撮影処理の案内音声、BGM、効果音などを出力する。
【0046】
編集部104は、撮影後の編集処理を行う。編集部104は、タブレット内蔵モニタ141、タッチペン142A,142B、およびスピーカ143から構成される。
【0047】
タブレット内蔵モニタ141とタッチペン142A,142Bは、編集部104を構成する筐体の2つの面それぞれに設けられる。タッチペン142Aとタッチペン142Bを区別する必要がない場合には、単にタッチペン142という。
【0048】
タブレット内蔵モニタ141は、PC部101による制御に従って編集画面を表示し、編集画面に対するタッチペン142を用いたユーザの操作を受け付ける。ユーザの操作の内容を表す入力信号は、PC部101に供給され、編集対象となる撮影画像の編集が行われる。
【0049】
スピーカ143は、編集部104を構成する筐体の一部に内蔵され、編集処理の案内音声、BGM、効果音などを出力する。
【0050】
印刷部105は、プリンタ151を含むように構成される。プリンタ151にはシール紙ユニット152が装着される。
【0051】
プリンタ151は、PC部101から供給された印刷データに基づいて、シール紙ユニット152に収納されているシール紙に画像を印刷する。プリンタ151は、画像を印刷したシール紙をシール紙排出口に排出する。
【0052】
(画像管理サーバ・推薦サーバのハードウェア構成)
図3は、画像管理サーバ20と推薦サーバ30それぞれを構成するサーバ200のハードウェア構成例を示すブロック図である。
【0053】
図3において、CPU211は、ROM212に記憶されているプログラム、またはRAM213にロードされたプログラムに従って、各種の処理を実行する。RAM213にはまた、CPU211が各種の処理を実行する上において必要なデータなども適宜記憶される。
【0054】
CPU211、ROM212、およびRAM213は、バス214を介して相互に接続されている。このバス214にはまた、入出力インタフェース215も接続されている。
【0055】
入出力インタフェース215には、入力部216、出力部217、記憶部218、および通信部219が接続されている。
【0056】
入力部216は、キーボードやマウスなどにより構成される。出力部217は、液晶や有機EL(Electro-Luminescence)などよりなるディスプレイ、およびスピーカなどにより構成される。記憶部218は、ハードディスクなどにより構成される。通信部219は、有線通信を行う有線通信モジュール、無線通信を行う無線通信モジュールなどにより構成される。
【0057】
通信部219は、ネットワークNWを介しての通信処理を行う。
【0058】
入出力インタフェース215にはまた、必要に応じてドライブ220が接続され、磁気ディスク、光ディスク、光磁気ディスク、或いは半導体メモリなどよりなるリムーバブルメディア221が適宜装着される。それらから読み出されたコンピュータプログラムは、必要に応じて記憶部218にインストールされる。
【0059】
(携帯端末のハードウェア構成)
図4は、携帯端末40のハードウェア構成例について説明する。
【0060】
図4において、CPU411は、ROM412に記憶されているプログラム、またはRAM413にロードされたプログラムに従って、各種の処理を実行する。RAM413にはまた、CPU411が各種の処理を実行する上において必要なデータなども適宜記憶される。
【0061】
CPU411、ROM412、およびRAM413は、バス414を介して相互に接続されている。このバス414にはまた、入出力インタフェース415も接続されている。
【0062】
入出力インタフェース415には、入力部416、出力部417、記憶部418、および通信部419が接続されている。
【0063】
入力部416は、キー、ボタン、タッチパネル、カメラ、およびマイクロホンなどにより構成される。出力部417は、液晶や有機ELなどよりなりタッチパネルとともに形成されるディスプレイ、およびスピーカなどにより構成される。記憶部418は、例えばNAND型フラッシュメモリなどにより構成される。通信部419は、無線通信を行う通信モジュールなどにより構成される。
【0064】
<2.写真作成ゲーム機の撮影空間における撮影>
ここで、写真作成ゲーム機10の撮影空間における撮影について説明する。
【0065】
図5は、写真作成ゲーム機10の筐体内に形成される撮影空間の内部構成例を示す図である。
【0066】
撮影空間において、ユーザは、カメラ131とタッチパネルモニタ132が内蔵されるカメラユニットCUに正対して撮影に臨む。撮影空間におけるユーザの正面側(
図5中左側)には、上述したカメラユニットCUに加え、照明装置133として、カメラユニットCU上方の上ストロボユニット133-1と、カメラユニットCU下方の足元ストロボユニット133-2が設けられる。
【0067】
また、撮影空間において、カメラユニットCUに正対するユーザからみて左右上方には、左右ストロボユニット133-3が設けられる。
【0068】
さらに、図示はしないが、撮影空間において、カメラユニットCUに正対するユーザの背面上方に、背面ストロボユニットが設けられたり、撮影空間の天井部分に、天井ストロボユニットが設けられたりしてもよい。
【0069】
このようにして撮影空間内に設けられる各ストロボユニット(照明装置133)は、内部にストロボ発光管を有し、カメラ131の撮影タイミングでストロボ発光する。
【0070】
具体的には、上ストロボユニット133-1は、カメラ131の撮影タイミングで、ユーザの前方斜め上から、顔を中心にストロボ光L1を照射する。足元ストロボユニット133-2は、カメラ131の撮影タイミングで、ユーザの前方斜め下から、足元から下半身を中心にストロボ光L2を照射する。左右ストロボユニット133-3は、カメラ131の撮影タイミングで、ユーザの左右斜め上から、左右側頭部を中心にストロボ光L3を照射する。
【0071】
また、上ストロボユニット133-1、足元ストロボユニット133-2、および天井ストロボユニット(図示せず)の内部には、ストロボ発光管に加え、LED(Light Emitting Diode)電球などからなる定常光光源が設けられる。これにより、撮影タイミング以外にも、撮影空間内の明るさを一定に維持することができる。
【0072】
すなわち、写真作成ゲーム機10の撮影空間においては、一定の光量、一定の発光時間といった光学的環境の中で撮影が行われる。
【0073】
また、カメラ131の撮影タイミングより前に、タッチパネルモニタ132には、カメラ131により取り込まれたライブビュー画像を含むライブビュー画面が表示される。ライブビュー画面においては、ユーザに対して、立ち位置や顔の向きを指示する指示情報が提示される。
【0074】
すなわち、写真作成ゲーム機10の撮影空間においては、画角に対する顔の大きさや向きを一定にして撮影が行われる。
【0075】
さらに、カメラ131は、色合い、明るさ、画角などのばらつきを抑えるために、写真作成ゲーム機10毎に、ホワイトバランス、輝度、色相、画角などが事前に調整されている。これらの調整は、それぞれのパラメータの値が一定の範囲内に収まるようにして行われる。
【0076】
すなわち、写真作成ゲーム機10の撮影空間においては、写真作成ゲーム機10毎のカメラ131の個体差が可能な限り抑えられた状態で撮影が行われる。
【0077】
以上のように、写真作成ゲーム機10の撮影空間においては、光学的環境、画角に対する顔の大きさや向き、カメラ131の個体差などの撮影条件を一定にした撮影が行われるので、光量が変動することもなく、その撮影により得られる撮影画像の写り(特にユーザの顔領域の写り)を安定させることができる。
【0078】
なお、カメラ131の撮影、タッチパネルモニタ132の表示、および各ストロボユニット(照明装置133)の発光は、いずれもCPU111(
図2)により制御される。
【0079】
<3.顔画像に基づいた推薦情報の提示>
以下においては、安定した写りの撮影画像から抽出された顔画像に基づいて、ユーザに対して推薦情報を提示する例について説明する。
【0080】
(推薦情報の提示の流れ)
図6は、顔画像に基づいた推薦情報の提示の流れについて説明する図である。
【0081】
図6においては、推薦システム1を構成する写真作成ゲーム機10、推薦サーバ30、および携帯端末40が示されている。
【0082】
写真作成ゲーム機10においては、上述したように、携帯端末40を所有するユーザを被写体として、撮影条件を一定にした撮影が行われることで、安定した写りの撮影画像が得られる。写真作成ゲーム機10からは、撮影画像から抽出された顔画像P11が、画像管理サーバ20を介して、推薦サーバ30に供給される。写真作成ゲーム機10から、撮影画像がそのまま推薦サーバ30に供給され、推薦サーバ30において撮影画像から顔画像P11が抽出されてもよい。
【0083】
推薦サーバ30は、顔画像P11に対する分析を行う。そして、推薦サーバ30は、得られた分析結果に基づいて、ユーザに対して商品やサービスを推薦するための推薦情報を生成する。例えば、顔画像の分析結果に基づいて、ユーザの顔にマッチしたメイクや化粧品(コスメ)を推薦するための推薦情報R31が生成される。推薦サーバ30からは、生成された推薦情報R31が、当該ユーザが所有する携帯端末40に送信される。
【0084】
これに限らず、写真作成ゲーム機10が、顔画像P11に対する分析を行い、得られた分析結果を、顔画像P11とともに、画像管理サーバ20を介して推薦サーバ30に供給してもよい。この場合、推薦サーバ30は、写真作成ゲーム機10からの分析結果に基づいて、推薦情報R31を生成する。
【0085】
さらに、写真作成ゲーム機10が、顔画像P11に対する分析を行い、得られた分析結果に基づいて推薦情報R31を生成し、生成された推薦情報R31を、顔画像P11とともに、画像管理サーバ20を介して推薦サーバ30に供給してもよい。この場合、推薦サーバ30は、写真作成ゲーム機10からの推薦情報R31を、携帯端末40に送信する。
【0086】
以上のような流れで、ユーザの顔画像に基づいた推薦情報を、携帯端末40において当該ユーザに対して提示することができる。
【0087】
(推薦システムの機能構成例)
図7は、上述した顔画像に基づいた推薦情報の提示を実現する推薦システム1の機能構成例を示すブロック図である。
【0088】
図7においては、推薦システム1を構成する写真作成ゲーム機10、画像管理サーバ20、推薦サーバ30、および携帯端末40が示されているが、画像管理サーバ20と携帯端末40の詳細な機能構成の説明は省略する。
【0089】
写真作成ゲーム機10は、上述したカメラ131、タッチパネルモニタ132、照明装置133、およびプリンタ151に加え、制御部510を備える。制御部510を構成する各機能ブロックは、CPU111が所定のプログラムを実行することで実現される。
【0090】
制御部510は、撮影処理部511、画像処理部512、および印刷処理部513を含むようにして構成される。
【0091】
撮影処理部511は、撮影空間に設けられるカメラ131、タッチパネルモニタ132、照明装置133を制御することで、ユーザを対象とした撮影処理を実行する。
【0092】
画像処理部512は、複数枚の撮影画像に対して各種の画像処理を施す。
【0093】
例えば、画像処理部512は、撮影画像の被写体領域に対して所定の画像処理を施す。具体的には、画像処理部512は、撮影画像に写るユーザの顔の輪郭や、目、鼻、口、頬などの顔パーツを加工(拡大/縮小、変形、色の変更など)したり修整するレタッチ処理を施す。また、画像処理部512は、撮影画像に対して、ユーザの編集操作(落書き)に応じた編集処理を施す。
【0094】
編集処理は、ユーザに選択された撮影画像に対して、ユーザの編集操作に応じて施される一方、レタッチ処理は、基本的にはユーザの操作によらず、全ての撮影画像に対して一律に施される。このような画像処理が施されることにより、画像処理が施されていない撮影画像とは別に、画像処理が施された処理後画像が生成される。
【0095】
印刷処理部513は、プリンタ151を制御することで、画像処理が施された処理後画像をシール紙に印刷し、出力する。
【0096】
また、処理後画像は、画像処理が施されていない撮影画像とともに、写真作成ゲーム機10から画像管理サーバ20に送信され、ユーザ毎に管理される。
【0097】
推薦サーバ30は、制御部520とユーザDB530を備える。制御部520を構成する各機能ブロックとユーザDB530は、CPU211が所定のプログラムを実行することで実現される。
【0098】
制御部520は、Webページ提供部521、画像分析部522、推薦情報生成部523、およびデータ管理部524を含むようにして構成される。
【0099】
Webページ提供部521は、携帯端末40において閲覧されるWebサイト(推薦サイト)を構成するWebページを作成し、携帯端末40に提供する。
【0100】
画像分析部522は、画像管理サーバ20から、推薦サイトにアクセスした携帯端末40に対応するユーザの撮影画像が取得されたことに応じて、当該撮影画像の被写体領域に対する分析を行う。画像分析部522による分析は、画像管理サーバ20において管理される撮影画像のうち、画像処理が施されていない撮影画像(原画像)を分析対象として行われる。具体的には、画像分析部522は、分析対象となる撮影画像から抽出された顔画像に対する分析を行う。以下、分析対象となる撮影画像(画像処理が施されていない撮影画像)を、分析用画像という。
【0101】
推薦情報生成部523は、画像分析部522が分析用画像(顔画像)に対して分析を行うことで得られた分析結果に基づいて、当該顔画像に対応するユーザに対する推薦情報を生成する。
【0102】
データ管理部524は、推薦サイトに対してアクセスした携帯端末40に対応するユーザのうち、推薦サイトに登録されたユーザについてのユーザデータを管理する。ユーザデータは、ユーザDB530に格納される。
【0103】
【0104】
図8に示されるように、ユーザDB530に格納されるユーザデータd530は、ユーザIDに、顔画像IDと、1または複数の過去推薦情報が対応付けられて構成される。
【0105】
ユーザIDは、推薦サイトに登録されたユーザ固有の識別情報である。顔画像IDは、ユーザIDで特定されるユーザについて分析が行われた顔画像固有の識別情報である。過去推薦情報は、ユーザIDで特定されるユーザについて生成された推薦情報である。過去推薦情報は、例えば、顔画像IDで特定される顔画像に対する分析が行われる毎に、追加・蓄積される。
【0106】
このような構造を有するユーザデータd530により、推薦サイトに登録されたユーザは、過去に提示された推薦情報を閲覧することができる。
【0107】
(推薦システムの動作)
図9を参照して、推薦システムの動作の流れについて説明する。
図9の処理は、写真作成ゲーム機10においてユーザに対するゲームの提供が始まることで開始される。
【0108】
まず、ステップS11において、写真作成ゲーム機10(撮影処理部511)は、撮影処理を実行する。撮影処理においては、ユーザを被写体とした複数回の撮影が行われることで、複数枚の撮影画像が生成される。
【0109】
具体的には、撮影処理においては、複数回の撮影のうちの例えば最初の1回の撮影が、分析用画像を生成するための顔分析用撮影として行われ、2回目以降の撮影が、画像処理の対象となる撮影画像を生成するための通常撮影として行われる。
【0110】
図10は、顔分析用撮影時にタッチパネルモニタ132に表示されるライブビュー画面の例を示す図である。
【0111】
図10に示されるライブビュー画面においては、略正方形状のライブビュー表示領域611A,611Bが左右に並んで設けられる。ライブビュー表示領域611A,611Bの下方には、立ち位置や顔の向きを指示する指示情報として、顔分析用撮影が行われることを表す文言と、枠(ライブビュー表示領域611A,611B)の中に顔を収めて正面を向いて撮影することを促す文言が表示される。
【0112】
写真作成ゲーム機10の主なユーザである2人は、それぞれの顔がライブビュー表示領域611A,611Bに収まるように立ち位置や顔の向きの調整を行う。
【0113】
このような状態で撮影タイミングになると、顔分析用撮影が行われ、分析用画像が生成される。
【0114】
一方、
図11は、通常撮影時にタッチパネルモニタ132に表示されるライブビュー画面の例を示す図である。
【0115】
図11に示されるライブビュー画面においては、縦長長方形状のライブビュー表示領域621が画面中央に設けられる。ライブビュー表示領域621の左右には、複数回(例えば5回)の通常撮影毎に、見本となるポーズをとったモデルが被写体となって写るサンプルポーズ画像が表示される。
【0116】
写真作成ゲーム機10の主なユーザである2人は、ライブビュー表示領域621の左右に表示されるサンプルポーズ画像とライブビュー表示領域621を確認しながら、自身のポーズや顔の表情の調整を行う。
【0117】
このような状態で撮影タイミングになると、通常撮影が行われ、撮影画像が生成される。
【0118】
ライブビュー表示領域621の下方には、通常撮影が行われることで生成された撮影画像が表示される撮影結果表示領域622が設けられる。
図11の例では、5回の通常撮影の撮影結果として、5枚の撮影画像が表示されるようになされている。
【0119】
以上のようにして、撮影処理において、例えば1枚の分析用画像と5枚の撮影画像が生成されると、ステップS12に進み、画像処理部512は、撮影画像に対して画像処理を施す。
【0120】
上述したように、例えば5枚の撮影画像には、ユーザの操作によらずにレタッチ処理が施され、ユーザの編集操作に応じて編集処理が施される。その結果、画像処理が施された5枚の処理後画像が生成される。ここではさらに、分析用画像にもレタッチ処理が施されるものとする。以下、レタッチ処理が施された分析用画像を、処理後分析用画像という。
【0121】
ステップS13において、印刷処理部513は、プリンタ151を制御することで、画像処理が施された5枚の処理後画像の少なくともいずれかをシール紙に印刷し、出力する。
【0122】
その後、ステップS14において、写真作成ゲーム機10の通信部117(
図2)は、5枚の処理後画像と分析用画像(処理後分析用画像を含む)を、画像管理サーバ20に送信する。
【0123】
なお、通常撮影により生成された、画像処理が施されていない撮影画像(原画像)が、さらに画像管理サーバ20に送信されてもよい。この場合、顔分析用撮影により生成された原画像を分析用画像とするのではなく、通常撮影により生成された原画像のうち、顔画像の分析に必要な顔認識が可能な原画像を分析用画像として、画像管理サーバ20に送信されるようにしてもよい。
【0124】
画像管理サーバ20に送信された処理後画像は、画像取得サイトの会員となったユーザの携帯端末40上で表示されたり、携帯端末40にダウンロードされたりする。
【0125】
さて、ステップS21において、画像管理サーバ20の通信部219(
図3)は、分析用画像(処理後分析用画像を含む)を、推薦サーバ30に送信する。
【0126】
ここで、画像管理サーバ20により提供される画像取得サイトに登録される会員と、推薦サーバ30により提供される推薦サイトに登録される会員は、所定の手法により紐づけられるものとする。例えば、ユーザは、携帯端末40のメールアドレスや、SNS(Social Networking Service)アカウントを共通のユーザIDとして用いることで、画像取得サイトと推薦サイトそれぞれにおいて、同一の会員として自身を登録することができる。
【0127】
なお、分析用画像が、画像管理サーバ20から推薦サーバ30に送信されるタイミングは、ユーザがゲームをプレイする毎ではなく、例えば1か月に1回などの比較的長い期間毎であってよい。これは、分析用画像に写るユーザの顔は、各種の画像処理が施される処理後画像に写るユーザの顔と比較して、時間的に大きく変化しないことによる。
【0128】
このような状態で、例えば、ユーザが携帯端末40から推薦サイトにアクセスすることで表示されるログイン画面に対して操作を行うと、ステップS41において、携帯端末40の通信部419は、推薦サイトにログインするためのログイン要求を、推薦サーバ30に送信する。
【0129】
ステップS31において、推薦サーバ30のWebページ提供部521は、携帯端末40からのログイン要求に応じてログインを受け付け、分析用画像に写る被写体からユーザ自身を選択させるための選択画面を、携帯端末40に表示させる。
【0130】
分析用画像には、多くの場合、2人などの複数人の被写体が写っていることから、1枚の分析用画像には、その複数人分のユーザ(会員)が紐づけられ得る。この場合、あるユーザに紐づけられた分析用画像は特定可能であっても、その分析用画像においてどの被写体が当該ユーザであるかまでは特定できない。
【0131】
そこで、分析用画像に写る被写体からユーザ自身を選択させることで、分析用画像においてどの被写体が当該ユーザであるかを特定できるようにする。具体的には、選択画面において、分析用画像から抽出された複数の顔画像が表示されるようにし、いずれかの顔画像をユーザに選択させる。以下においては、分析用画像には2人のユーザが写り、選択画面においては、2つの顔画像が表示されるものとする。
【0132】
ステップS42において、携帯端末40の通信部419は、選択画面に対するユーザの操作に応じて、選択内容(選択された顔画像)を表す選択情報を、推薦サーバ30に送信する。
【0133】
ステップS32において、推薦サーバ30の画像分析部522は、携帯端末40からの選択情報に基づいて、分析用画像においてどの被写体が携帯端末40のユーザであるかを特定し、当該被写体領域に対する分析を行う。具体的には、分析用画像から抽出された複数の顔画像のうち、選択情報で表される顔画像に対する分析が行われる。
【0134】
次いで、ステップS33において、推薦サーバ30のWebページ提供部521は、携帯端末40のユーザへの質問とその質問に対する回答を選択させるための質問画面を、携帯端末40に表示させる。
【0135】
ステップS43において、携帯端末40の通信部419は、質問画面に対するユーザの操作に応じて、ユーザへの質問に対する回答の選択内容を表す回答情報を、推薦サーバ30に送信する。ユーザへの質問には、例えば、ユーザの肌の色に関する質問や、普段ユーザがするメイクに関する質問などが含まれる。
【0136】
このような質問画面の表示と回答情報の送信は、多くの場合、複数回行われる。
【0137】
その後、ステップS34において、推薦サーバ30の推薦情報生成部523は、画像分析部522が分析用画像に対して分析を行うことで得られた分析結果と、携帯端末40からの複数の回答情報に基づいて、当該携帯端末40のユーザに対する推薦情報を生成する。ここでは、例えば、顔画像に対する分析結果と、上述した質問に対する回答情報に基づいて、メイクアップに係る商品およびサービスの少なくともいずれかを推薦するための推薦情報が生成される。
【0138】
ステップS35において、推薦サーバ30のWebページ提供部521は、推薦情報を含むWebページを、携帯端末40に送信する。
【0139】
そして、ステップS44において、携帯端末40の出力部417(
図4)は、推薦サーバ30からの推薦情報を含むWebページを当該ユーザに提示する。
【0140】
(推薦サイトの画面遷移)
次に、上述した推薦システム1の動作の流れの中で、携帯端末40を用いてユーザが閲覧する推薦サイトの画面遷移について説明する。ここでは、推薦サイトの会員として登録されているユーザが、推薦サイトにログインして推薦情報の提示を受けるまでの画面遷移の例を示す。
【0141】
まず、携帯端末40が推薦サイトにアクセスすると、携帯端末40のディスプレイ(出力部417)には、
図12に示されるログイン画面710が表示される。ログイン画面710には、ユーザアイコン表示領域711、パスワード入力ボックス712、およびログインボタン713が設けられる。
【0142】
ユーザアイコン表示領域711は、携帯端末40のユーザ毎に設定されたアイコンが表示される領域である。ユーザアイコン表示領域711に表示されるアイコンは、
図12のようにシステムにより自動で設定された人型の図形であってもよいし、ユーザにより設定されたユーザの顔画像などであってもよい。
【0143】
パスワード入力ボックス712は、ユーザが推薦サイトにログインするためのパスワードを入力するためのテキストボックスである。パスワード入力ボックス712に正しいパスワードが入力された状態で、ユーザによってログインボタン713が押下されると、携帯端末40から推薦サーバ30にログイン要求が送信され(
図9のステップS41)、ログインが完了する。
【0144】
ログインが完了すると、携帯端末40のディスプレイには、
図13に示される選択画面720が表示される。選択画面720には、顔画像表示領域721A,721B、選択ボタン722A,722B、および診断スタートボタン723が設けられる。
【0145】
顔画像表示領域721A,721Bは、携帯端末40のユーザに紐づけられている分析用画像から抽出された2人のユーザの顔画像が表示される領域である。顔画像表示領域721A,721Bに表示される顔画像は、処理後分析用画像から抽出された顔画像とされる。すなわち、顔画像表示領域721A,721Bには、顔の輪郭や、目、鼻、口、頬などを加工したり修整するレタッチ処理が施された顔画像が表示される。
【0146】
なお、これらの顔画像は、推薦サーバ30において処理後分析用画像から抽出されてもよいし、写真作成ゲーム機10において処理後分析用画像から抽出されたのち、推薦サーバ30に送信されてもよい。
【0147】
選択ボタン722A,722Bは、顔画像表示領域721A,721Bに表示される顔画像から、ユーザが自身の顔を選択するためのボタンである。選択ボタン722Aが押下された場合、顔画像表示領域721Aに表示される顔画像が選択され、選択ボタン722Bが押下された場合、顔画像表示領域721Bに表示される顔画像が選択される。
【0148】
選択ボタン722A,722Bのいずれかが選択された状態で、ユーザによって診断スタートボタン723が押下されると、選択された顔画像を表す選択情報が携帯端末40から推薦サーバ30に送信される(
図9のステップS42)。
【0149】
推薦サーバ30においては、選択情報で表される顔画像に対する分析が開始される(
図9のステップS32)。具体的には、顔画像における顔の特徴点が検出され、その顔があらかじめ設定された特徴量空間上にマッピングされる。特徴量空間の各領域には顔タイプが設定されており、その顔が特徴量空間上にマッピングされることにより、当該ユーザの顔タイプが特定される。
【0150】
ここで、分析対象となる顔画像は、処理後分析用画像ではなく、画像処理が施されていない分析用画像(原画像)から抽出された顔画像とされる。処理後分析用画像から抽出された顔画像には、レタッチ処理による変形などが施されているため、特徴点の検出などが正しく行われず、本来求められる分析が行われない。一方、分析用画像から抽出された顔画像には、レタッチ処理による変形などは施されておらず、特徴点の検出などが正しく行われるため、本来求められる分析を行うことが可能となる。
【0151】
さて、診断スタートボタン723が押下されると、携帯端末40のディスプレイには、上述した質問画面の1つとして、
図14に示される診断画面730が表示される。診断画面730は、ユーザに肌の色の傾向を質問し、回答させるための質問画面である。診断画面730には、回答ボタン731A,731Bと、次へボタン732が設けられる。
【0152】
回答ボタン731Aは、質問に対する回答として、肌の色が青みよりであることを選択するためのボタンである。回答ボタン731Bは、質問に対する回答として、肌の色が黄味よりであることを選択するためのボタンである。
【0153】
回答ボタン731A,731Bのいずれかが選択された状態で、ユーザによって次へボタン732が押下されると、選択された回答を表す回答情報が携帯端末40から推薦サーバ30に送信される(
図9のステップS43)。
【0154】
次へボタン732が押下されると、携帯端末40のディスプレイには、上述した質問画面のさらなる1つとして、
図15に示される診断画面740が表示される。診断画面740は、ユーザにチークをつけるか否かを質問し、回答させるための質問画面である。診断画面740には、回答ボタン741A,741Bと、次へボタン742が設けられる。
【0155】
回答ボタン741Aは、質問に対する回答として、チークをつけることを選択するためのボタンである。回答ボタン741Bは、質問に対する回答として、チークをつけないことを選択するためのボタンである。
【0156】
回答ボタン741A,741Bのいずれかが選択された状態で、ユーザによって次へボタン742が押下されると、選択された回答を表す回答情報が携帯端末40から推薦サーバ30に送信される(
図9のステップS43)。
【0157】
推薦サーバ30においては、顔画像の分析結果と、携帯端末40からの複数の回答情報に基づいて、当該携帯端末40のユーザに対する推薦情報が生成される(
図9のステップS34)。
【0158】
その後、携帯端末40のディスプレイには、
図16に示される診断結果画面750が表示される。診断結果画面750は、推薦サーバ30が推薦情報を生成する前段で生成した推薦予備情報を提示するための画面である。ここでいう推薦予備情報は、推薦情報で表される商品やサービスを導出するための特徴や特性を表す情報である。診断結果画面750には、推薦予備情報表示領域751とアイテムボタン752が設けられる。
【0159】
推薦予備情報表示領域751は、上述した推薦予備情報が表示される領域である。
図16の例では、推薦予備情報として、ユーザに推薦されるべきリップの色(図中、ハニーテラコッタ)を表す文言と画像が表示されている。
【0160】
アイテムボタン752は、推薦予備情報表示領域751に表示されている推薦予備情報に基づいて導出された推薦情報(商品やサービス)を提示するためのボタンである。
【0161】
すなわち、アイテムボタン752が押下されると、携帯端末40のディスプレイには、
図17に示される診断結果画面760が表示される。診断結果画面760は、推薦サーバ30により生成された推薦情報を提示するための画面である。診断結果画面760には、推薦情報表示領域761と評価ボタン762A,762B,762Cが設けられる。
【0162】
推薦情報表示領域761は、推薦情報が表示される領域である。
図17の例では、推薦情報として、推薦予備情報として提示された色に対応するリップ(商品)を表す文言と画像が表示されている。
【0163】
ユーザは、推薦情報表示領域761をタップ操作するなどして選択することで、推薦情報表示領域761に表示されている商品の購入画面にアクセスし、当該商品を購入することもできる。
【0164】
評価ボタン762A,762B,762Cは、ユーザが、推薦情報として提示された商品やサービスを評価する(商品やサービスに対する嗜好を選択する)ためのボタンである。具体的には、評価ボタン762Aは、推薦情報として提示された商品を高く評価するためのボタンである。評価ボタン762Bは、推薦情報として提示された商品を中程度に評価するためのボタンである。評価ボタン762Cは、推薦情報として提示された商品を低く評価するためのボタンである。
【0165】
このようにして診断結果画面において提示された推薦情報は、その推薦情報として提示された商品やサービスに対するユーザの評価を表す評価情報、および推薦予備情報とともに、過去推薦情報としてユーザIDに紐づけられ、ユーザデータd530としてユーザDB530に格納される。
【0166】
また、携帯端末40から推薦サイトにログインしたユーザは、ユーザ専用の管理ページであるマイページにアクセスすることで、過去に診断結果画面において提示された推薦情報(過去推薦情報)を確認することができる。
【0167】
マイページにおいては、過去推薦情報の閲覧の他、推薦サイトにおけるユーザの名称、アイコン、パスワードなどのプロフィール情報の編集、購入した商品の履歴確認などを行うことができる。
図18に示されるマイページ770は、過去推薦情報を閲覧する際のマイページの例である。
【0168】
図18のマイページ770には、診断結果一覧表示領域771と、過去推薦情報表示領域772が表示されている。
【0169】
診断結果一覧表示領域771は、直近に診断結果として提示された推薦予備情報や、ユーザにより選択された質問に対する回答を表す回答情報が表示される領域である。
図18の例では、推薦予備情報として、ユーザに推薦されたリップの色を表す文言と画像が、回答情報として、ユーザの顔の肌の色を表す文言と画像が表示されている。
【0170】
過去推薦情報表示領域772は、過去に提示された推薦情報(商品やサービス)が表示される領域である。
図18の例では、推薦情報として、過去にユーザに推薦された複数のリップ(商品)が表示されている。
【0171】
以上のようにして、写真作成ゲーム機10において撮影条件を一定にした撮影が行われることで撮影画像が生成され、その撮影画像から抽出された顔画像に対する分析結果に基づいて推薦情報が生成される。すなわち、ユーザの携帯端末を利用した撮影のように、光学的環境などの撮影条件によって光量が変動し、顔画像の写りが安定しないなどといったことなく、安定した写りの顔画像に対する分析結果に基づいて推薦情報が生成されるので、ユーザに対して、より適切なレコメンドを行うことが可能となる。
【0172】
上述した例では、ユーザが推薦サイトにログインすることで推薦情報が提示されるものとしたが、これに限らず、例えば、ユーザが推薦サイトにログインした後、当該サイト内の検索ページにおいて商品やサービスを検索することで、対応する推薦情報が提示されるようにしてもよい。
【0173】
<4.変形例>
以下においては、本技術を適用した推薦システムの変形例について説明する。
【0174】
(全身画像に基づいた推薦情報の提示)
以上においては、安定した写りの撮影画像から抽出された顔画像に基づいて、ユーザに対して推薦情報を提示する例について説明した。
【0175】
これに限らず、本技術を適用した推薦システムにおいては、安定した写りの撮影画像から抽出された全身の人物画像(全身画像)に基づいて、ユーザに対して推薦情報を提示することもできる。
【0176】
図19は、全身画像に基づいた推薦情報の提示の流れについて説明する図である。
【0177】
図19においては、推薦システム1を構成する写真作成ゲーム機10、推薦サーバ30、および携帯端末40が示されている。
【0178】
写真作成ゲーム機10においては、上述したように、携帯端末40を所有するユーザを被写体として、撮影条件を一定にした撮影が行われることで、安定した写りの撮影画像が得られる。写真作成ゲーム機10からは、撮影画像から抽出された全身画像P111が、画像管理サーバ20を介して、推薦サーバ30に供給される。写真作成ゲーム機10から、撮影画像がそのまま推薦サーバ30に供給され、推薦サーバ30において撮影画像から全身画像P111が抽出されてもよい。
【0179】
推薦サーバ30は、全身画像P111に対する分析を行う。例えば、機械学習を用いて骨格情報を取得することで、ユーザのスタイルが分析されるようにする。そして、推薦サーバ30は、得られた分析結果に基づいて、ユーザに対して商品やサービスを推薦するための推薦情報を生成する。例えば、全身画像P111の分析結果に基づいて、ユーザのスタイル(身長や体形)にマッチしたファッションに係る商品やサービスを推薦するための推薦情報R131が生成される。推薦サーバ30からは、生成された推薦情報R131が、当該ユーザが所有する携帯端末40に送信される。
【0180】
これに限らず、写真作成ゲーム機10が、全身画像P111に対する分析を行い、得られた分析結果を、全身画像P111とともに、画像管理サーバ20を介して推薦サーバ30に供給してもよい。この場合、推薦サーバ30は、写真作成ゲーム機10からの分析結果に基づいて、推薦情報R131を生成する。
【0181】
さらに、写真作成ゲーム機10が、全身画像P111に対する分析を行い、得られた分析結果に基づいて推薦情報R131を生成し、生成された推薦情報R131を、全身画像P111とともに、画像管理サーバ20を介して推薦サーバ30に供給してもよい。この場合、推薦サーバ30は、写真作成ゲーム機10からの推薦情報R131を、携帯端末40に送信する。
【0182】
以上のような流れで、ユーザの全身画像に基づいた推薦情報を、携帯端末40において当該ユーザに対して提示することができる。
【0183】
(その他の情報に基づいた推薦情報の提示)
写真作成ゲーム機10において生成された撮影画像以外の情報に基づいて、ユーザに対して推薦情報が提示されてもよい。
【0184】
例えば、写真作成ゲーム機10において生成された撮影画像と、写真作成ゲーム機10が設置されている店舗や施設の位置情報に基づいて、ユーザに対する推薦情報が生成されてもよいし、写真作成ゲーム機10において生成された撮影画像と、携帯端末40の現在位置を示す位置情報に基づいて、ユーザに対する推薦情報が生成されてもよい。
【0185】
また、写真作成ゲーム機10において生成された撮影画像と、画像管理サイトや推薦サイトにおけるユーザの会員情報やプロフィール情報(年齢や性別など)に基づいて、ユーザに対する推薦情報が生成されてもよい。
【0186】
さらに、写真作成ゲーム機10において生成された撮影画像において、ユーザが着用している制服からユーザが通う高校を特定し、特定された高校に基づいて、ユーザに対して推薦する大学や専門学校を表す推薦情報が生成されてもよい。
【0187】
(ユーザデータの活用)
ユーザDB530に格納されるユーザデータは、上述したマイページで閲覧されるだけでなく、画像取得サイトや、推薦サイトと連携したSNSにおけるプロファイルに反映されてもよい。
【0188】
(携帯端末上のアプリケーション)
以上においては、Webページにおいて推薦情報が提示されるものとしたが、携帯端末40にインストールされた専用アプリケーション(専用アプリ)によって、推薦情報が提示されるようにしてもよい。この場合、推薦情報は、上述した実施の形態と同様、分析用画像に対する分析を行った推薦サーバ30によって生成されてもよいし、推薦サーバ30からの分析結果に基づいて、携帯端末40の専用アプリによって生成されてもよい。後者の場合、携帯端末40の専用アプリがさらに、分析用画像に対する分析を行うようにしてもよい。
【0189】
(推薦情報の他の例)
推薦情報は、上述したメイクアップに係る商品やサービスを推薦したり、ファッションに係る商品やサービスを推薦するための情報に限られない。推薦情報は、例えば、ユーザに対して整形の種類や、旅行の行き先、進学先や就職先、引っ越し先などを推薦するための情報であってもよい。
【0190】
上述した一連の処理は、ハードウェアにより実行させることもできるし、ソフトウェアにより実行させることもできる。上述した一連の処理をソフトウェアにより実行させる場合には、そのソフトウェアを構成するプログラムが、ネットワークや記録媒体からインストールされる。
【0191】
この記録媒体は、例えば、
図3に示されるように、装置本体とは別に、推薦サーバ30(サーバ200)の管理者にプログラムを配信するために配布される、そのプログラムが記録されている磁気ディスク(フレキシブルディスクを含む)、光ディスク(CD-ROMおよびDVDを含む)、光磁気ディスク、もしくは半導体メモリなどよりなるリムーバブルメディア119により構成される。また、これらだけでなく、記録媒体は、装置本体にあらかじめ組み込まれた状態で管理者に配信されるプログラムが記録されているROM212や、記憶部218に含まれるハードディスクなどで構成される。
【0192】
なお、本明細書において、記録媒体に記録されるプログラムを記述するステップは、記載された順序に沿って時系列的に行われる処理はもちろん、必ずしも時系列的に処理されなくとも、並列的あるいは個別に実行される処理をも含むものである。
【0193】
また、本技術の実施の形態は、上述した実施の形態に限定されるものではなく、本技術の要旨を逸脱しない範囲において種々の変更が可能である。
【0194】
なお、本明細書に記載された効果はあくまで例示であって限定されるものではなく、他の効果があってもよい。
【符号の説明】
【0195】
1 推薦システム, 10 写真作成ゲーム機, 20 画像管理サーバ, 30 推薦サーバ, 40 携帯端末, 131 カメラ, 132 タッチパネルモニタ, 133 照明装置, 151 プリンタ, 510 制御部, 511 撮影処理部, 512 画像処理部, 513 印刷処理部, 520 制御部, 521 Webページ提供部, 522 画像分析部, 523 推薦情報生成部, 524 データ管理部, 530 ユーザDB
【手続補正書】
【提出日】2022-07-28
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
カメラと照明装置を有する撮影空間においてユーザを被写体として撮影することで撮影画像を生成する写真作成ゲーム機から、前記撮影画像を受信する受信部と、
前記撮影画像の被写体領域に対する分析が行われることで得られた分析結果に基づいて、前記ユーザに対して商品およびサービスの少なくともいずれかを推薦するための推薦情報を生成する生成部と
を備えるサーバ。
【請求項2】
カメラと照明装置を有する撮影空間においてユーザを被写体として撮影することで、撮影画像を生成する写真作成ゲーム機と、
前記撮影画像の被写体領域に対する分析が行われることで得られた分析結果に基づいて、前記ユーザに対して商品およびサービスの少なくともいずれかを推薦するための推薦情報を生成するサーバと
を備える推薦システム。
【請求項3】
前記写真作成ゲーム機は、前記撮影画像の前記被写体領域に対して所定の画像処理が施された処理後画像が印刷されたシール紙を出力し、
前記サーバは、前記画像処理が施されていない前記撮影画像を分析用画像として、前記被写体領域に対する分析を行う
請求項2に記載の推薦システム。
【請求項4】
前記サーバは、前記分析用画像から抽出された顔画像に対する分析を行う
請求項3に記載の推薦システム。
【請求項5】
前記写真作成ゲーム機は、前記撮影空間内において立ち位置と顔の向きを指示する指示情報を前記ユーザに提示することで撮影された前記撮影画像を、前記分析用画像として生成する
請求項4に記載の推薦システム。
【請求項6】
前記写真作成ゲーム機は、複数の前記ユーザが撮影された前記撮影画像を、前記分析用画像として生成し、
前記サーバは、前記分析用画像から抽出された複数の前記顔画像のうち、前記ユーザにより選択された前記顔画像に対する分析を行う
請求項5に記載の推薦システム。
【請求項7】
前記サーバは、前記顔画像に対する分析を行うことで得られた分析結果と、前記ユーザへの質問に対して前記ユーザにより選択された回答に基づいて、前記推薦情報を生成する
請求項4乃至6のいずれかに記載の推薦システム。
【請求項8】
前記推薦情報は、メイクアップに係る前記商品および前記サービスの少なくともいずれかを推薦するための情報を含む
請求項7に記載の推薦システム。
【請求項9】
前記サーバは、前記分析用画像から抽出された全身の人物画像に対する分析を行うことで得られた分析結果に基づいて、ファッションに係る前記商品および前記サービスの少なくともいずれかを推薦するための前記推薦情報を生成する
請求項3に記載の推薦システム。
【請求項10】
写真作成ゲーム機が、
カメラと照明装置を有する撮影空間においてユーザを被写体として撮影することで、撮影画像を生成し、
サーバが、
前記撮影画像の被写体領域に対する分析が行われることで得られた分析結果に基づいて、前記ユーザに対して商品およびサービスの少なくともいずれかを推薦するための推薦情報を生成する
推薦方法。
【請求項11】
カメラと光源を有する撮影空間においてユーザを被写体として撮影することで、撮影画像を生成する写真作成ゲーム機と、
前記撮影画像の被写体領域に対する分析が行われることで得られた分析結果に基づいて生成された、前記ユーザに対して商品およびサービスの少なくともいずれかを推薦するための推薦情報を前記ユーザが所有する携帯端末に供給するサーバと
を備える推薦システム。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0001
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0001】
本技術は、サーバ、推薦システム、および推薦方法に関し、特に、より適切なレコメンドを行うことができるようにするサーバ、推薦システム、および推薦方法に関する。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0011
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0011】
本技術の第1の側面のサーバは、カメラと照明装置を有する撮影空間においてユーザを被写体として撮影することで撮影画像を生成する写真作成ゲーム機から、前記撮影画像を受信する受信部と、前記撮影画像の被写体領域に対する分析が行われることで得られた分析結果に基づいて、前記ユーザに対して商品およびサービスの少なくともいずれかを推薦するための推薦情報を生成する生成部とを備えるサーバである。
本技術の第1の側面の推薦システムは、カメラと照明装置を有する撮影空間においてユーザを被写体として撮影することで、撮影画像を生成する写真作成ゲーム機と、前記撮影画像の被写体領域に対する分析が行われることで得られた分析結果に基づいて、前記ユーザに対して商品およびサービスの少なくともいずれかを推薦するための推薦情報を生成するサーバとを備える推薦システムである。
【手続補正書】
【提出日】2023-02-27
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
カメラと照明装置を有する撮影空間において複数人のユーザを被写体として撮影することで撮影画像を生成する写真作成ゲーム機から、複数人の被写体が写る前記撮影画像を受信する受信部と、
前記ユーザそれぞれが所有する携帯端末に対する操作に応じて、前記撮影画像の被写体領域に対する分析が行われることで得られた分析結果に基づいて、前記ユーザそれぞれに対して商品およびサービスの少なくともいずれかを推薦するための推薦情報を生成する生成部と
を備えるサーバ。
【請求項2】
カメラと照明装置を有する撮影空間において複数人のユーザを被写体として撮影することで、複数人の被写体が写る撮影画像を生成する写真作成ゲーム機と、
前記ユーザそれぞれが所有する携帯端末に対する操作に応じて、前記撮影画像の被写体領域に対する分析が行われることで得られた分析結果に基づいて、前記ユーザそれぞれに対して商品およびサービスの少なくともいずれかを推薦するための推薦情報を生成するサーバと
を備える推薦システム。
【請求項3】
前記写真作成ゲーム機は、前記撮影画像の前記被写体領域に対して所定の画像処理が施された処理後画像を生成し、前記画像処理が施されていない前記撮影画像とともに前記サーバに送信し、
前記サーバは、前記写真作成ゲーム機から送信された画像のうち、前記画像処理が施されていない前記撮影画像を分析用画像として、前記被写体領域に対する分析を行う
請求項2に記載の推薦システム。
【請求項4】
前記サーバは、前記分析用画像から抽出された顔画像に対する分析を行う
請求項3に記載の推薦システム。
【請求項5】
前記写真作成ゲーム機は、前記撮影空間内において立ち位置と顔の向きを指示する指示情報を前記ユーザに提示することで撮影された前記撮影画像を、前記分析用画像として生成する
請求項4に記載の推薦システム。
【請求項6】
前記サーバは、前記画像処理が施された前記撮影画像から抽出された複数の処理後顔画像を前記携帯端末に表示させ、前記分析用画像から抽出された複数の前記顔画像のうち、前記携帯端末において前記ユーザにより選択された前記処理後顔画像に対応する前記顔画像に対する分析を行う
請求項5に記載の推薦システム。
【請求項7】
前記サーバは、前記顔画像に対する分析を行うことで得られた分析結果と、前記ユーザへの質問に対して前記ユーザにより選択された回答に基づいて、前記推薦情報を生成する
請求項4乃至6のいずれかに記載の推薦システム。
【請求項8】
前記推薦情報は、メイクアップに係る前記商品および前記サービスの少なくともいずれかを推薦するための情報を含む
請求項6に記載の推薦システム。
【請求項9】
前記サーバは、前記ユーザそれぞれの携帯端末に対する操作に応じて、前記分析用画像から抽出された全身の人物画像に対する分析を行うことで得られた分析結果に基づいて、前記ユーザそれぞれにファッションに係る前記商品および前記サービスの少なくともいずれかを推薦するための前記推薦情報を生成する
請求項3に記載の推薦システム。
【請求項10】
写真作成ゲーム機が、
カメラと照明装置を有する撮影空間において複数人のユーザを被写体として撮影することで、複数人の被写体が写る撮影画像を生成し、
サーバが、
前記ユーザそれぞれが所有する携帯端末に対する操作に応じて、前記撮影画像の被写体領域に対する分析が行われることで得られた分析結果に基づいて、前記ユーザそれぞれに対して商品およびサービスの少なくともいずれかを推薦するための推薦情報を生成する
推薦方法。
【請求項11】
カメラと光源を有する撮影空間において複数人のユーザを被写体として撮影することで、複数人の被写体が写る撮影画像を生成する写真作成ゲーム機と、
前記ユーザそれぞれが所有する携帯端末に対する操作に応じて、前記撮影画像の被写体領域に対する分析が行われることで得られた分析結果に基づいて生成された、前記ユーザそれぞれに対して商品およびサービスの少なくともいずれかを推薦するための推薦情報を前記ユーザそれぞれの前記携帯端末に供給するサーバと
を備える推薦システム。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0007
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0007】
本技術の第1の側面のサーバは、カメラと照明装置を有する撮影空間において複数人のユーザを被写体として撮影することで撮影画像を生成する写真作成ゲーム機から、複数人の被写体が写る前記撮影画像を受信する受信部と、前記ユーザそれぞれが所有する携帯端末に対する操作に応じて、前記撮影画像の被写体領域に対する分析が行われることで得られた分析結果に基づいて、前記ユーザそれぞれに対して商品およびサービスの少なくともいずれかを推薦するための推薦情報を生成する生成部とを備えるサーバである。
本技術の第1の側面の推薦システムは、カメラと照明装置を有する撮影空間において複数人のユーザを被写体として撮影することで、撮影画像を生成する写真作成ゲーム機と、前記ユーザそれぞれが所有する携帯端末に対する操作に応じて、前記撮影画像の被写体領域に対する分析が行われることで得られた分析結果に基づいて、前記ユーザそれぞれに対して商品およびサービスの少なくともいずれかを推薦するための推薦情報を生成するサーバとを備える推薦システムである。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0008
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0008】
本技術の第1の側面の推薦方法は、写真作成ゲーム機が、カメラと照明装置を有する撮影空間において複数人のユーザを被写体として撮影することで、撮影画像を生成し、前記ユーザそれぞれが所有する携帯端末に対する操作に応じて、サーバが、前記撮影画像の被写体領域に対する分析が行われることで得られた分析結果に基づいて、前記ユーザそれぞれに対して商品およびサービスの少なくともいずれかを推薦するための推薦情報を生成する推薦方法である。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0009
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0009】
本技術の第2の側面の推薦システムは、カメラと光源を有する撮影空間において複数人のユーザを被写体として撮影することで、撮影画像を生成する写真作成ゲーム機と、前記ユーザそれぞれが所有する携帯端末に対する操作に応じて、前記撮影画像の被写体領域に対する分析が行われることで得られた分析結果に基づいて生成された、前記ユーザそれぞれに対して商品およびサービスの少なくともいずれかを推薦するための推薦情報を前記ユーザそれぞれの前記携帯端末に供給するサーバとを備える推薦システムである。
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0010
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0010】
本技術においては、カメラと照明装置を有する撮影空間において複数人のユーザを被写体として撮影することで、撮影画像が生成され、前記ユーザそれぞれが所有する携帯端末に対する操作に応じて、前記撮影画像の被写体領域に対する分析が行われることで得られた分析結果に基づいて、前記ユーザそれぞれに対して商品およびサービスの少なくともいずれかを推薦するための推薦情報が生成されるか、または、前記推薦情報が前記ユーザそれぞれの前記携帯端末に供給される。