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  • 特開-回路板 図1
  • 特開-回路板 図2A
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023039599
(43)【公開日】2023-03-22
(54)【発明の名称】回路板
(51)【国際特許分類】
   H01P 3/08 20060101AFI20230314BHJP
   H01P 5/08 20060101ALI20230314BHJP
   H05K 1/02 20060101ALI20230314BHJP
【FI】
H01P3/08 200
H01P5/08 Z
H05K1/02 N
【審査請求】有
【請求項の数】8
【出願形態】OL
【外国語出願】
(21)【出願番号】P 2021146805
(22)【出願日】2021-09-09
(71)【出願人】
【識別番号】502160992
【氏名又は名称】宏達國際電子股▲ふん▼有限公司
(74)【代理人】
【識別番号】100147485
【弁理士】
【氏名又は名称】杉村 憲司
(74)【代理人】
【識別番号】230118913
【弁護士】
【氏名又は名称】杉村 光嗣
(74)【代理人】
【識別番号】100173794
【弁理士】
【氏名又は名称】色部 暁義
(72)【発明者】
【氏名】張 哲榮
(72)【発明者】
【氏名】何 家駒
(72)【発明者】
【氏名】高 ▲ウェイ▼宏
【テーマコード(参考)】
5E338
5J014
【Fターム(参考)】
5E338AA03
5E338AA12
5E338BB13
5E338BB80
5E338CC06
5E338CD23
5E338CD40
5E338EE11
5J014CA43
5J014CA54
5J014CA57
(57)【要約】      (修正有)
【課題】伝送線上の信号伝送の導電損失を低減する回路板を提供する。
【解決手段】回路板100は、第1層と、第2層と、第3層と、複数のめっきスルーホールと、少なくとも1つの第1中間層(層140)と、少なくとも1つの第2中間層(層150)と、を含む。第1層と第2層は、基準電圧プレーンとして用いられる。複数の伝送線TWが第3層上に設けられる。複数の伝送線の第1端は無線信号送受信器に連接され、複数の伝送線の第2端は複数のアンテナアレイに連接され、第3層は、第1層と第2層との間に設けられる。めっきスルーホールは、第3層(層130)の側部に設けられ、複数のめっきスルーホールは、第1基準電圧プレーン(層110)と、第2基準電圧プレーン(層120)とを、接続する。第1中間層は、第1層と第3層との間に設けられる。第2中間層は、第2層と第3層との間に設けられる。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
回路板であって、
第1基準電圧プレーンとして用いるための第1層と、
第2基準電圧プレーンとして用いるための第2層と、
前記第1層と前記第2層との間に設けられた第3層上に設けられ、その第1端が無線信号送受信器に連接され、その第2端が複数のアンテナアレイに連接された複数の伝送線と、
前記第3層の側部に設けられ、前記第1基準電圧プレーンと前記第2基準電圧プレーンとを接続するよう構成された複数のめっきスルーホールと、
前記第1層と前記第3層との間に設けられた少なくとも1つの第1中間層と、前記第2層と前記第3層との間に設けられた少なくとも1つの第2中間層と
を含む回路板。
【請求項2】
前記複数のめっきスルーホールが、前記第3層の第1の側に設けられた複数の第1めっきスルーホールと、前記第3層の第2の側に設けられた複数の第2めっきスルーホールとを含み、前記第1の側が前記第2の側と対向する、
請求項1に記載の回路板。
【請求項3】
前記複数のめっきスルーホールが、前記第3層の第3の側に設けられた複数の第3めっきスルーホールと、前記第3層の第4の側に設けられた複数の第4めっきスルーホールとを更に含み、前記第3の側が前記第4の側と対向し、前記第1の側が前記第3の側とは異なる、
請求項2に記載の回路板。
【請求項4】
前記第1基準電圧プレーンと前記第2基準電圧プレーンが接地電圧を受け取るよう設定された、
請求項1~3のいずれか1項に記載の回路板。
【請求項5】
前記伝送線の第1垂直投影面に対応する前記少なくとも1つの第1中間層の第1領域が非導電性材料を含み、前記伝送線の第2垂直投影面に対応する前記少なくとも1つの第2中間層の第2領域が非導電性材料を含む、
請求項1~4のいずれか1項に記載の回路板。
【請求項6】
各前記伝送線が中間周波信号を伝送するよう構成された、
請求項1~5のいずれか1項に記載の回路板。
【請求項7】
各前記アンテナアレイが複数のミリ波アンテナを含む、
請求項1~6のいずれか1項に記載の回路板。
【請求項8】
各前記伝送線の導電損失が、各前記伝送線の幅により左右される、
請求項1~7のいずれか1項に記載の回路板。
【請求項9】
各前記伝送線の総導電損失が、伝送信号が10Gヘルツのとき5.2dBよりも小さい、
請求項1~8のいずれか1項に記載の回路板。
【請求項10】
プリント回路板又はフレキシブルプリント回路板である、
請求項1~9のいずれか1項に記載の回路板。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は回路板に関するものであり、特に信号伝送の導電損失を低減することのできる回路板に関する。
【背景技術】
【0002】
関連技術において、中間周波(IF)信号伝送に関し、導電損失について厳格な要件が存在する。この要件のため、既存技術では通常、回路板実装にとっては高価である材料を用い、制限を設けて伝送線を這わせる。ここで注意すべき点として、IF経路は常に回路板、特に回路板の異なる位置に設けられた複数のミリ波アンテナアレイと統合された回路板において、ボトルネックである。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
本発明は、伝送線上の信号伝送の導電損失を低減することのできる回路板を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0004】
回路板は、第1層と、第2層と、第3層と、複数のめっきスルーホールと、少なくとも1つの第1中間層と、少なくとも1つの第2中間層とを含む。第1層は第1基準電圧プレーンとして用いられる。第2層は第2基準電圧プレーンとして用いられる。複数の伝送線が第3層に設けられ、複数の伝送線の第1端が無線信号送受信器に連接され、複数の伝送線の第2端が複数のアンテナアレイに連接され、第3層は第1層と第2層との間に設けられる。めっきスルーホールは第3層の側部に設けられ、複数のめっきスルーホールは第1基準電圧プレーンと第2基準電圧プレーンとを接続するよう構成される。第1中間層は第1層と第3層との間に設けられ、第2中間層は第2層と第3層との間に設けられる。
【発明の効果】
【0005】
まとめると、伝送線と基準電圧プレーンとの間の距離を増加させることにより、伝送線の幅が対応して増加し、伝送線の導電損失を仕様の要件に準拠するよう低減できる。
【図面の簡単な説明】
【0006】
図1図1は、本発明の1つの実施形態による回路板の断面の概略図である。
図2図2A図2Bはそれぞれ、本発明の実施形態による回路板のめっきスルーホールの異なるレイアウト構想を表す。
図3図3は、本発明の1つの実施形態による伝送線の1つのレイアウト構想の概略図である。
図4図4は、本発明のもう1つの実施形態による回路板の断面の概略図である。
【発明を実施するための形態】
【0007】
本発明の1つの実施形態による回路板の断面の概略図である図1を参照されたい。回路板100は複数の層110~150を含む。層110は、回路板100の上層に形成されてよい。層110は第1基準電圧プレーンとして用いられる。層120は回路板100の下層に設けられてよく、層120は第2基準電圧プレーンとして用いられる。第1基準電圧プレーンは、接地電圧といった直流(DC)基準電圧を受け取るために用いられてよい。第2基準電圧プレーンも直流(DC)基準電圧を受け取るために用いられてよい。第1基準電圧プレーンと第2基準電圧プレーンは、同一の接地電圧を受け取ってよい。
【0008】
層130~150は、層100と層120との間に形成されてよい。本実施形態において、層130は中心層であってよく、層140と層150との間に形成されてよい。本実施形態において、層140、130、150は、層110と層120との間に順に形成される。層140及び層150は、それぞれ第1中間層及び第2中間層である。
【0009】
本実施形態において、複数の伝送線が層130上に設けられてよい。図1において、伝送線のうちの1つの伝送線TWを図示している。伝送線TWは、層130の上面、層130の下面、又は層130上に形成されてよい。伝送線の第1端は一般的に無線信号送受信器に連接されてよく、伝送線の第2端はそれぞれ複数のアンテナアレイに連接されてよく、各アンテナアレイは複数のミリ波アンテナを含む。伝送線は、無線信号送受信器とアンテナアレイとの間で中間周波(IF)信号を伝送するよう構成される。
【0010】
一方、層140は、層110と層130との間に形成される。層150は、層120と層130との間に形成される。層140は、層110上の第1基準電圧プレーンと層130上の伝送線TWとの間の距離を増加させるよう構成される。層150も、層120上の第2基準電圧プレーンと層130上の伝送線TWとの間の距離を増加させるよう構成される。第1基準電圧プレーンと伝送線TWとの間の距離を増加させること、そして第2基準電圧プレーンと伝送線TWとの間の距離を増加させることとにより、伝送線TWの幅が対応して増加する。
【0011】
即ち、伝送線TWの幅を増加させることにより、伝送線TW上のIF信号伝送の導電損失を低減させることができる。
【0012】
また、回路板100は、複数のめっきスルーホールPTH1~PTH8も含む。図1において、めっきスルーホールPTH3とPTH4は層130の上面の2つの側部に設けられ、めっきスルーホールPTH3とPTH4は層140と連接するよう構成される。めっきスルーホールPTH1とPTH2は層140の上面の2つの側部に設けられ、めっきスルーホールPTH1及びPTH2はそれぞれめっきスルーホールPTH3及びPTH4に連接される。めっきスルーホールPTH1とPTH2は、第1基準電圧プレーンに連接するよう層110にも連接される。
【0013】
めっきスルーホールPTH5とPTH6は層150の上面の2つの側部に設けられ、めっきスルーホールPTH5及びPTH6はそれぞれめっきスルーホールPTH3及びPTH4に連接する。また、めっきスルーホールPTH5とPTH6は層150と連接するよう構成される。めっきスルーホールPTH7とPTH8は層120の上面の2つの側部に設けられ、めっきスルーホールPTH7及びPTH8はそれぞれめっきスルーホールPTH5及びPTH6に連接される。めっきスルーホールPTH7とPTH8は、第2基準電圧プレーンに連接するよう層120にも連接される。
【0014】
本実施形態において、層110、120、めっきスルーホールPTH1~PTH8は基準電圧外周を形成し、伝送線TWは基準電圧外周に囲まれる。このようにして、伝送線TW上を伝送されるIF信号の電磁波エネルギーは基準電圧外周により損失が防止される。また、伝送線TW上を伝送されるIF信号は基準電圧外周により外部からの干渉が防止される。
【0015】
ここで注意すべき点として、本実施形態において、伝送線TWの第1垂直投影面に対応する第1中間層(層140)上の第1領域は非導電材料を含むことに注意されたい。伝送線TWの第2垂直投影面に対応する第2中間層(層150)上の第2領域は非導電材料を含む。即ち、層140において、伝送線TWの上方には導電性材料は存在しない。また、層150において、伝送線TWの下方には導電性材料は存在しない。
【0016】
本実施形態において、層140と150の高さは同一でも異なっていてもよく、ここでは特別な限定はない。
【0017】
ここで、回路板100はプリント回路板(PCB)又はフレキシブルプリント回路板(FPC)であってよい。
【0018】
本発明の実施形態による回路板のめっきスルーホールの異なるレイアウト構想をそれぞれ表す図2A図2Bを参照されたい。図2Aにおいて、伝送線TW1は層210上に設けられる。複数の第1めっきスルーホールPTH311~PTH31Nが層210の第1の側に設けられてよく、複数の第2めっきスルーホールPTH321~PTH32Mが層210の第2の側に設けられてよい。第1の側は第2の側に対向する。本実施形態において、第1めっきスルーホールPTH311~PTH31Nは第1の列に配列されてよく、第2めっきスルーホールPTH321~PTH32Mは第2の列に配列されてよい。第1めっきスルーホールPTH311~PTH31Nの数と第2めっきスルーホールPTH321~PTH32Mの数は、同一でも異なっていてもよい。他の実施形態において、第1めっきスルーホールPTH311~PTH31Nはいくつかの列に配列されてよく、第2めっきスルーホールPTH321~PTH32Mはいくつかの列に配列されてよい。ここでは特別な限定はない。
【0019】
図2Bにおいて、伝送線TW2は層220上に設けられる。複数の第1めっきスルーホールPTH311~PTH31Nが層220の第1の側に設けられてよく、複数の第2めっきスルーホールPTH321~PTH32Mが層220の第2の側に設けられてよい。更に、複数の第3めっきスルーホールPTH331~PTH334が層220の第3の側に設けられてよく、複数の第4めっきスルーホールPTH341~344が層220の第4の側に設けられてよい。本実施形態において、第1の側は第2の側と対向し、第3の側は第4の側と対向する。第1の側から第4の側は異なる側である。
【0020】
本実施形態において、第1めっきスルーホールPTH311~PTH31N、第2めっきスルーホールPTH321~PTH32M、第3めっきスルーホールPTH331~PTH334、第4めっきスルーホールPTH341~PTH344のうちの任意の2つの数は同一でも異なっていてもよい。
【0021】
図2Aに類似し、図2Bにおいて、第1めっきスルーホールPTH311~PTH31Nは1つ又はいくつかの列に配列されてよく、第2めっきスルーホールPTH321~PTH32Mは1つ又はいくつかの列に配列されてよく、第3めっきスルーホールPTH331~PTH334は1つ又はいくつかの列に配列されてよく、第4めっきスルーホールPTH341~PTH344も1つ又はいくつかの列に配列されてよい。
【0022】
本発明の1つの実施形態による伝送線のレイアウト構想の概略図を表す図3を参照されたい。本実施形態において、伝送線TW1~TW3は回路板の層300上に設けられる。伝送線TW1~TW3の第1端は無線信号送受信器301に連接され、伝送線TW1~TW3の第2端はアンテナアレイ302~304に連接される。アンテナアレイ302~304はそれぞれ、層300の3つの異なる領域上に設けられてよい。伝送線TW1の一端はアンテナアレイ302に連接され、伝送線TW1の他端は無線信号送受信器301に連接される。伝送線TW2の一端はアンテナアレイ303に連接され、伝送線TW2の他端は無線信号送受信器301に連接される。伝送線TW3の一端はアンテナアレイ304に連接され、伝送線TW3の他端は無線信号送受信器に連接される。各アンテナアレイ302~304は複数のミリ波アンテナを含む。伝送線TW1は、無線信号送受信器301とアンテナアレイ302との間で第1伝送信号を伝送するよう構成される。伝送線TW2は、無線信号送受信器301とアンテナアレイ303との間で第2伝送信号を伝送するよう構成される。伝送線TW3は、無線信号送受信器301とアンテナアレイ304との間で第3伝送信号を伝送するよう構成される。第1伝送信号、第2伝送信号、第3伝送信号は全て中間周波信号である。
【0023】
ここで注意すべき点として、回路板において、各伝送線TW1~TW3の導電損失は、誘電率(DK)と、誘電正接(DF)と、各伝送線TW1~TW3の幅により決定される。本実施形態において、誘電正接DFが0.014以下のとき、各伝送線TW1~TW3の導電損失は各伝送線TW1~TW3の幅により左右される。
【0024】
即ち、各伝送線TW1~TW3の導電損失は、各伝送線TW1~TW3の幅を増加させることにより低減させることができる。本発明において、各伝送線TW1~TW3の総導電損失は、各伝送線TW1~TW3の幅を3.5ミル以上に設定することにより、伝送信号が10Gヘルツのとき5.2dBよりも小さくすることができる。
【0025】
本発明のもう1つの実施形態による回路板の断面の概略図を表す図4を参照されたい。回路板400は複数の層410~450-2を含む。層410は、回路板400の上層に形成されてよい。層410は第1基準電圧プレーンとして用いられる。層420は、回路板400の下層に形成されてよく、第2基準電圧プレーンとして用いられる。第1基準電圧プレーンと第2基準電圧プレーンは、同一の接地電圧を受け取ってよい。
【0026】
層430~450-2は層410と層420との間に形成されてよい。本実施形態において、層430が中間層であり、層440-1、440-2、450-1、450-2の間に形成されてよい。本実施形態において、複数の層440-1、440-2は第1中間層として用いられ、複数の層450-1、450-2は第2中間層として用いられる。
【0027】
本発明において、第1中間層と第2中間層の数は1以上であってよく、回路板400の設計者により決定されることができる。
【0028】
層430~450-2は、複数のめっきスルーホールPTHを介し、層410上の第1基準電圧プレーンと層420上の第2基準電圧プレーンとに連接されてよい。めっきスルーホールPTHは、対応する層430~450-2の側部に設けられてよい。このため、伝送線TWを設けるためのレイアウト領域は層430上のめっきスルーホールPTHにより阻害されない。
【0029】
まとめると、本発明の回路板は、伝送線と第1基準電圧プレーンとの間及び伝送線と第2基準電圧プレーンとの間にそれぞれ設けられる、少なくとも1つの第1中間層及び少なくとも1つの第2中間層を提供する。このため、伝送線と基準電圧プレーンとの間の距離を増加させることができ、伝送線と基準電圧プレーンとの間の容量効果を低減することができる。伝送線の幅は対応して増加させることができ、伝送線上の信号伝送の導電損失を低減することができる。
【産業上の利用可能性】
【0030】
本発明は伝送線上の伝送信号の導電損失を低減させることができる回路板を提供する。このため、無線信号送受信器と複数のアンテナアレイとの間の伝送線上の伝送信号の信号品質を向上させることができる。該回路板を有する電子装置のパフォーマンスを向上させることができる。
【符号の説明】
【0031】
100、400:回路板
110~150、210、220、410~450-2:層
TW、TW1~TW3:伝送線
PTH、PTH1~PTH8、PTH311~PTH344:めっきスルーホール
301:無線信号送受信器
302~304:アンテナアレイ
図1
図2A
図2B
図3
図4
【手続補正書】
【提出日】2023-02-21
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
回路板であって、
第1基準電圧プレーンとして用いるための第1層と、
第2基準電圧プレーンとして用いるための第2層と、
前記第1層と前記第2層との間に設けられた第3層上に設けられ、その第1端が無線信号送受信器に連接され、その第2端が複数のアンテナアレイに連接された複数の伝送線と、前記第3層の側部に設けられ、前記第1基準電圧プレーンと前記第2基準電圧プレーンとを接続するよう構成された複数のめっきスルーホールと、
前記第1層と前記第3層との間に設けられた少なくとも1つの第1中間層と、前記第2層と前記第3層との間に設けられた少なくとも1つの第2中間層と
を含み、
前記伝送線のそれぞれの幅は3.5ミル以上に設定され、
各前記伝送線が中間周波信号を伝送するよう構成され、
各前記伝送線の総導電損失が、伝送信号が10Gヘルツのとき5.2dBよりも小さい、回路板。
【請求項2】
前記複数のめっきスルーホールが、前記第3層の第1の側に設けられた複数の第1めっきスルーホールと、前記第3層の第2の側に設けられた複数の第2めっきスルーホールとを含み、前記第1の側が前記第2の側と対向する、
請求項1に記載の回路板。
【請求項3】
前記複数のめっきスルーホールが、前記第3層の第3の側に設けられた複数の第3めっきスルーホールと、前記第3層の第4の側に設けられた複数の第4めっきスルーホールとを更に含み、前記第3の側が前記第4の側と対向し、前記第1の側が前記第3の側とは異なる、
請求項2に記載の回路板。
【請求項4】
前記第1基準電圧プレーンと前記第2基準電圧プレーンが接地電圧を受け取るよう設定された、
請求項1~3のいずれか1項に記載の回路板。
【請求項5】
前記伝送線の第1垂直投影面に対応する前記少なくとも1つの第1中間層の第1領域が非導電性材料を含み、前記伝送線の第2垂直投影面に対応する前記少なくとも1つの第2中間層の第2領域が非導電性材料を含む、
請求項1~4のいずれか1項に記載の回路板。
【請求項6】
各前記アンテナアレイが複数のミリ波アンテナを含む、
請求項1~のいずれか1項に記載の回路板。
【請求項7】
各前記伝送線の導電損失が、各前記伝送線の幅により左右される、
請求項1~のいずれか1項に記載の回路板。
【請求項8】
プリント回路板又はフレキシブルプリント回路板である、
請求項1~のいずれか1項に記載の回路板。
【外国語明細書】