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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023039862
(43)【公開日】2023-03-22
(54)【発明の名称】フィードバック装置及びプログラム
(51)【国際特許分類】
   G06Q 10/10 20230101AFI20230314BHJP
【FI】
G06Q10/10
【審査請求】未請求
【請求項の数】7
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021147208
(22)【出願日】2021-09-09
(71)【出願人】
【識別番号】519063196
【氏名又は名称】株式会社ZENKIGEN
(74)【代理人】
【識別番号】100205659
【弁理士】
【氏名又は名称】齋藤 拓也
(74)【代理人】
【識別番号】100145713
【弁理士】
【氏名又は名称】加藤 竜太
(72)【発明者】
【氏名】伊藤 直央
(72)【発明者】
【氏名】小荷田 成尭
【テーマコード(参考)】
5L049
【Fターム(参考)】
5L049AA12
(57)【要約】
【課題】ミーティングの状況に応じた情報をリアルタイムで把握することが可能なフィードバック装置及びプログラムを提供すること。
【解決手段】参加者のミーティングの一覧を出力可能なフィードバック装置1であって、参加者のミーティングデータを複数取得するデータ取得部11と、会話データを解析して得られた特徴点に対する判断結果を取得する判断結果取得部31と、判断結果に基づいて、ミーティングデータを評価する評価部33と、取得したミーティングデータを一覧として出力するとともに、評価結果をミーティングデータごとに出力する出力部22と、を備える。
【選択図】図8
【特許請求の範囲】
【請求項1】
参加者のミーティングの一覧を出力可能な出力装置であって、
参加者のミーティングデータを複数取得するデータ取得部と、
会話データを解析して得られた特徴点に対する判断結果を取得する判断結果取得部と、
前記判断結果に基づいて、前記ミーティングデータを評価する評価部と、
取得したミーティングデータを一覧として出力するとともに、評価結果をミーティングデータごとに出力する出力部と、
を備えるフィードバック装置。
【請求項2】
前記評価部は、ミーティングデータに重要な特徴を検出し、
前記出力部は、検出された重要な特徴を前記ミーティングデータとともに出力する請求項1に記載のフィードバック装置。
【請求項3】
取得された判断結果の傾向を判断する傾向判断部をさらに備え、
前記出力部は、判断された傾向を出力する請求項1又は2に記載のフィードバック装置。
【請求項4】
取得された判断結果ごとに特徴点に対する参加者の変化を取得する変化取得部をさらに備え、
前記評価部は、取得された参加者の変化を評価する請求項1から3のいずれかに記載のフィードバック装置。
【請求項5】
前記評価部は、ミーティングデータに含まれる参加者ごとにミーティングの内容を評価し、
前記出力部は、参加者ごとの評価結果をミーティングデータとともに出力する請求項1から4のいずれかに記載のフィードバック装置。
【請求項6】
前記ミーティングデータに対する入力を取得する入力取得部をさらに備え、
前記出力部は、前記ミーティングデータとともに、取得した入力内容を出力する請求項1から5のいずれかに記載のフィードバック装置。
【請求項7】
参加者のミーティングの一覧を出力可能な出力装置としてコンピュータを機能させるプログラムであって、
前記コンピュータを、
参加者のミーティングデータを複数取得するデータ取得部、
会話データを解析して得られた特徴点に対する判断結果を取得する判断結果取得部、
前記判断結果に基づいて、前記ミーティングデータを評価する評価部、
取得したミーティングデータを一覧として出力するとともに、評価結果をミーティングデータごとに出力する出力部、
として機能させるプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、フィードバック装置及びプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来より、オンラインでの面接、及び会議等のミーティングが実施されている。このようなオンラインミーティングを記録して分析することにより、ミーティングを支援するシステムが提案されている(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2019-61594号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、オンラインミーティングでは、参加者同士がネットワークを介して接続されていることから、参加者がミーティングの状況を把握しづらいという課題があった。例えば、参加者は、他の参加者の反応や、ミーティングの雰囲気等について、画面又は音声を通じて把握する必要があるため、状況を把握しづらいという課題があった。
【0005】
特許文献1では、オンラインミーティングについて、リアルタイムでテキスト化及びミーティングを評価することにより、ミーティングの後にオンラインミーティングの記録を資産化している。一方で、特許文献1では、ミーティングの進行に応じて変化する状況について、これに応じた情報を提示することはできていない。また、特許文献1では、ミーティングの質についてまで把握できない。そこで、ミーティングの状況に応じた情報を把握することができれば好適である。
【0006】
本発明は、上記従来の実状に鑑みてなされたものであり、ミーティングの状況に応じた情報を把握することが可能なフィードバック装置及びプログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明は、オンラインにおける参加者のミーティングにおいてフィードバックを実施するフィードバック装置であって、ミーティングに関するミーティングデータを取得するデータ取得部と、前記ミーティングデータから抽出する特徴点と特徴点に対する判断基準とを基準情報として取得する基準情報取得部と、取得した基準情報に基づいて取得したミーティングデータに含まれる特徴点を抽出する抽出部と、抽出された特徴点と判断基準とを比較する比較部と、比較結果に基づいて、前記ミーティングに関係する関係者に向けた通知を作成する通知作成部と、作成された通知を前記関係者に向けて出力する出力部と、を備えるフィードバック装置に関する。
【0008】
また、前記通知作成部は、オンラインにおける参加者のミーティングにおいてリアルタイムに通知を作成するのが好ましい。
【0009】
また、フィードバック装置は、前記参加者の属性を示す参加者情報を取得する参加者情報取得部と、取得された参加者情報に基づいて、参加者に対して用いる判断基準を決定する決定部と、をさらに備え、前記比較部は、抽出された特徴点と決定された判断基準とを比較するのが好ましい。
【0010】
また、前記基準情報取得部は、基準情報として通知を出力する出力先の関係者を特定する特定情報をさらに含み、前記出力部は、取得された参加者情報と取得された特定情報とに基づいて、出力先の参加者を決定するのが好ましい。
【0011】
また、前記抽出部は、特徴点として、前記ミーティングデータに含まれる予め定められた表現を抽出し、前記比較部は、抽出した予め定められた表現と判断基準とを比較し、
前記通知作成部は、判断結果に基づいて、予め定められた表現を評価した通知を作成するのが好ましい。
【0012】
また、前記抽出部は、参加者の発話比率を特徴点として抽出し、前記比較部は、抽出した発話比率と判断基準とを比較し、前記通知作成部は、判断結果に基づいてバランスをとるように促す通知を作成するのが好ましい。
【0013】
また、前記抽出部は、特徴点として、参加者の状態を抽出し、前記比較部は、抽出した状態と判断基準とを比較し、前記通知作成部は、判断結果に基づいてアドバイスを提供する通知を作成するのが好ましい。
【0014】
また、前記抽出部は、特徴点として、発言の具体的な内容を抽出し、前記比較部は、抽出した内容と判断基準とを比較し、前記通知作成部は、判断結果に基づいて抽出した内容に対する通知を作成するのが好ましい。
【0015】
また、前記抽出部は、特徴点として、発言内容に基づく参加者のコミュニケーションの特徴を抽出し、前記比較部は、抽出した内容と判断基準とを比較し、前記通知作成部は、判断結果に基づいて抽出したコミュニケーションの特徴に対する対応手法を通知として作成するのが好ましい。
【0016】
また、フィードバック装置は、参加者の人数及び属性に応じて取得された基準情報の内容を変更する変更部をさらに備えるのが好ましい。
【0017】
また、本発明は、オンラインにおける参加者のミーティングに基づいてフィードバックを実施するフィードバック装置としてコンピュータを機能させるプログラムであって、前記コンピュータを、ミーティングに関するミーティングデータを取得するデータ取得部、前記ミーティングデータから抽出する特徴点と特徴点に対する判断基準とを基準情報して取得する基準情報取得部、取得した基準情報に基づいて取得したミーティングデータに含まれる特徴点を抽出する抽出部、抽出された特徴点と判断基準とを比較する比較部、比較結果に基づいて、前記ミーティングに関係する関係者に向けた通知を作成する通知作成部、作成された通知を前記関係者に向けて出力する出力部、として機能させるプログラムに関する。
【発明の効果】
【0018】
本開示によれば、ミーティングの状況に応じた情報を把握することが可能なフィードバック装置及びプログラムを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0019】
図1】本発明の第1実施形態に係るフィードバック装置を含むフィードバックシステムを示す概略図である。
図2】第1実施形態のフィードバック装置の構成を示すブロック図である。
図3】第1実施形態のフィードバック装置の比較部によって比較される内容の一例を示すタイムチャートである。
図4】第1実施形態のフィードバック装置の通知作成部によって作成される通知の一例を示すタイムチャートである。
図5】第1実施形態のフィードバック装置の出力部によって出力される画面の一例を示す画面図である。
図6】第1実施形態のフィードバック装置の動作の流れを示すフローチャートである。
図7】本発明の第2実施形態のフィードバック装置の構成を示すブロック図である。
図8】第2実施形態のフィードバック装置によって表示される画面を示す画面図である。
図9】第2実施形態のフィードバック装置によって表示される他の画面を示す画面図である。
図10】第2実施形態のフィードバック装置の動作の流れを示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0020】
以下、本発明の各実施形態に係るフィードバック装置1及びプログラムについて、図1から図10を参照して説明する。
まず、各実施形態に係るフィードバック装置1の概略について説明する。
【0021】
フィードバック装置1は、例えば、サーバ等の情報処理装置である。フィードバック装置1は、例えば、オンラインにおける参加者のミーティングにおいてフィードバックを実施する装置である。フィードバック装置1は、例えば、参加者の発言内容、表情、仕草、及び発話比率等を抽出して、抽出した内容に応じた通知を参加者等にフィードバックする。フィードバック装置1は、例えば、ミーティングの参加者に限定されず、ミーティングの管理者及び司会者等に対しても通知を出力する。これにより、フィードバック装置1は、ミーティングの状況に応じた情報を把握することを図っている。特に、以下の実施形態のフィードバック装置1は、参加者の心的状態がどう変わったか(例えば、採用面接であれば志望度向上や、心理的安全性向上、職場利用であれば参加者のモチベーション向上等)、或いは、参加者同士の関係性がどうなったか(例えば、採用面接であれば相手への好意向上、職場でのミーティングであれば上司・部下の関係性の改善等)といった人事的な観点でフィードバックを実施する。また、フィードバック装置1は、人事以外の観点についても、例えば会議利用でコミュニケーションを円滑にする、又はファシリテーションをサポートすることを図ったものである。フィードバック装置1は、例えば、「相手の参加者が緊張していそうなのでアイスブレイクしてください」、又は「次のアジェンダにうつった方が良いと思います」といったフィードバックを実施する。なお、以下の説明では、理解を容易にするために、ミーティングとして採用面接を例として説明する。
【0022】
なお、以下の実施形態では、ミーティング中に、リアルタイムにフィードバックを実施する場合が説明される。ここで、「リアルタイムにフィードバック」とは、即時にフィードバックするだけでなく、5分や10分ごとに、その間の参加者の状況をフィードバックすることも含む。また、以下の実施形態では、リアルタイムに限らず、事前に定められた期間の複数のミーティングが実施された後、予め定められたミーティングの回数実施後、又は問題を含むミーティングの回数が所定回数以上検出された場合にフィードバックされるようになっていてもよい。これにより、検証するミーティングの回数を増やすことができるので、フィードバックの確度を向上することができる。また、リアルタイムに限らず、ミーティングから予め設定された一定期間の後にフィードバックをしてもよい。これにより、冷静な状態の参加者に対してフィードバックを実施することができる。
【0023】
次に、フィードバック装置1を含むフィードバックシステム200について説明する。
フィードバックシステム200は、図1に示すように、複数の参加者端末100と、フィードバック装置1と、を含む。
【0024】
参加者端末100は、例えば、マイク及びカメラを有する情報処理装置である。参加者端末100は、例えば、ミーティングの参加者ごとに設けられる。参加者端末100は、例えば、面接官ごとに設けられる。また、参加者端末100は、面接を受ける受験者ごとに設けられる。また、参加者端末100は、ミーティングに直接参加しないが、ミーティングを管理する管理者ごとに設けられる。
フィードバック装置1の詳細については後述する。
【0025】
[第1実施形態]
次に、本発明の第1実施形態に係るフィードバック装置1について、図1から図6を参照して説明する。
フィードバック装置1は、参加者端末100を用いて実施されるミーティングに関して、ミーティングの状況を分析して、参加者に通知等のフィードバックを実施する。フィードバック装置1は、図1に示すように、複数の参加者端末100とネットワークNを介して接続される。本実施形態において、フィードバック装置1は、参加者端末100間のミーティングについても管理する装置として説明する。フィードバック装置1は、図2に示すように、データ取得部11と、参加者情報格納部12と、参加者情報取得部13と、ミーティング実施部14と、ミーティング格納部15と、基準情報格納部16と、基準情報取得部17と、決定部18と、抽出部19と、比較部20と、通知作成部21と、出力部22と、変更部23と、を備える。
【0026】
データ取得部11は、例えば、CPUが動作することにより実現される。データ取得部11は、ミーティングに関するミーティングデータを取得する。データ取得部11は、例えば、参加者端末100から送信される音声データ及び映像データをミーティングデータとして取得する。具体的には、データ取得部11は、各参加者端末100から送信される、参加者の音声データ及び映像データを取得する。
【0027】
参加者情報格納部12は、例えば、ハードディスク等の記録媒体である。参加者情報格納部12は、参加者の属性を示す参加者情報を格納する。参加者情報格納部12は、例えば、参加者を識別する識別情報(例えばID等)に紐づけられた参加者情報を格納する。参加者情報格納部12は、例えば、参加者情報として、参加者が受験者であるか面接官であるかの情報を格納する。また、参加者情報格納部12は、例えば、参加者が受験者である場合に、受験者の自己紹介動画、アンケート結果、性別、学歴、職歴、及び他のサービスから得られたデータ(チャットツール、エンゲージメント測定ツール等)等を参加者情報として格納する。また、参加者情報格納部12は、例えば、参加者が面接官である場合に、面接官の性別、性格、年齢、入社年度、入社区分(新卒/中途)、部署、役職、学歴、経験部署、人事評価(360度評価・360度フィードバックを含む)、業績情報(営業成績等)、休職履歴、勤怠データ、コミュニケーションデータ(チャットツール等から取得した他メンバーとのコミュニケーション頻度および質、組織図から見たつながりの傾向(業務上の関与メンバーが多い、少ないなど))、採用活動時のデータ、並びにヘルスケアプロダクトから取得したデータ等を参加者情報として格納する。本実施形態において、参加者情報格納部12は、ミーティングが実施される前に、予め参加者情報を格納する。
【0028】
参加者情報取得部13は、例えば、CPUが動作することにより実現される。参加者情報取得部13は、参加者の属性を示す参加者情報を取得する。参加者情報取得部13は、例えば、参加者を識別する識別情報に紐づけられた参加者情報を取得する。
【0029】
ミーティング実施部14は、例えば、CPUが動作することにより実現される。ミーティング実施部14は、所定のミーティングに参加予定の参加者によって用いられる参加者端末100から取得したミーティングデータを用いてミーティングを実施する。
【0030】
ミーティング格納部15は、例えば、ハードディスク等の記録媒体である。ミーティング格納部15は、実施されたミーティングの内容と、後述する作成された通知とを格納する。
【0031】
基準情報格納部16は、例えば、ハードディスク等の記録媒体である。基準情報格納部16は、取得したミーティングデータに関して、参加者の状態を判断する基準情報を格納する。基準情報格納部16は、例えば、ミーティングの開始及び終了時刻、アジェンダ、及びミーティングに関連する主題等のメタデータ等を基準情報として格納する。また、基準情報格納部16は、例えば、経過時間、発話比率の良否、笑顔比率の良否、及び会話速度の良否を判断基準として格納する。また、基準情報格納部16は、基準情報として通知を出力する出力先の関係者を特定する特定情報をさらに格納する。基準情報格納部16は、例えば、アジェンダの時刻について面接官及び関係者(ファシリテータ、コントローラ等)の参加者端末100に出力することを特定する特定情報を格納する。また、基準情報格納部16は、例えば、発話比率の良否、笑顔比率の良否、及び会話速度の良否については、該当する参加者を出力先として特定する特定情報を格納する。
【0032】
また、基準情報格納部16は、ミーティングデータに含まれる予め定められた表現に関する判断基準を基準情報として格納する。基準情報格納部16は、例えば、高圧的な発言、ネガティブな発言、及びポジティブな発言に関する判断基準を基準情報として格納する。また、基準情報格納部16は、例えば、怒鳴り声に該当する音声の音量、及び机を叩く等の仕草に関する判断基準を基準情報として格納する。また、基準情報格納部16は、参加者の状態を判断基準として格納する。基準情報格納部16は、例えば、参加者の表情、仕草、声のトーン、及び発言の具体的な内容に関する判断基準を基準情報として格納する。また、基準情報格納部16は、コミュニケーションの特徴に関する判断基準を基準情報として格納する。なお、基準情報格納部16は、例えば、状態として、発言・動作から読み取れる人の内的状態(例えば、心理的安全性、信頼度合い、及びモチベーション等)といった結果指標を格納する。また、基準情報格納部16は、表現として、「状態」に影響を与える原因となりうる発言・動作(例えば、パワハラ的で萎縮させる言動等)を格納する。すなわち、表現と状態との関係は、一例として、「表現」が引き金になって「状態」を作り出すものとして扱われる。
【0033】
基準情報取得部17は、例えば、CPUが動作することにより実現される。基準情報取得部17は、ミーティングデータから抽出する特徴点と特徴点に対する判断基準とを基準情報して取得する。基準情報取得部17は、例えば、基準情報格納部16に格納されている基準情報を取得する。
【0034】
決定部18は、例えば、CPUが動作することにより実現される。決定部18は、取得された参加者情報に基づいて、参加者に対して用いる判断基準を決定する。決定部18は、例えば、基準情報に含まれる出力先の特定に基づいて、参加者に対して用いる判断基準を決定する。
【0035】
抽出部19は、例えば、CPUが動作することにより実現される。抽出部19は、取得した基準情報に基づいて取得したミーティングデータに含まれる特徴点を抽出する。抽出部19は、例えば、基準情報に含まれるアジェンダに基づいて、取得したミーティングデータに含まれる経過時間を取得する。また、抽出部19は、例えば、基準情報に含まれる発話比率に基づいて取得したミーティングデータに含まれる参加者の発話比率を特徴点として取得する。また、抽出部19は、例えば、基準情報に含まれる笑顔比率に基づいて、ミーティングデータに含まれる参加者の顔の特徴部分を取得する。また、抽出部19は、基準情報に含まれる会話速度に基づいて、ミーティングデータに含まれる参加者の会話速度を取得する。抽出部19は、例えば、ミーティング中のミーティングデータから特徴点をリアルタイムで抽出する。抽出部19は、例えば、図3に示すように、経過時間、発話比率、笑顔比率、及び会話速度をリアルタイムで抽出する。
【0036】
また、抽出部19は、特徴点として、ミーティングデータに含まれる予め定められた表現を抽出する。抽出部19は、例えば、ミーティングデータに含まれる、高圧的な発言、ネガティブな発言、及びポジティブな発言を抽出する。また、抽出部19は、特徴点として、参加者の状態を抽出する。また、抽出部19は、特徴点として、発言内容に基づく参加者のコミュニケーションの特徴を抽出する。また、抽出部19は、参加者の応答内容を抽出する。また、抽出部19は、例えば、少なくとも表情及び文言のいずれか一方を特徴点として抽出する。抽出部19は、例えば、特徴点から、参加者の表情及び他の参加者から見た場合の表情の感じられ方(眉間にしわが寄っている等)を判断する。
【0037】
比較部20は、例えば、CPUが動作することにより実現される。比較部20は、抽出された特徴点と判断基準とを比較する。比較部20は、例えば、抽出された経過時間、発話比率、笑顔比率、及び会話速度と基準情報に含まれる判断基準とを比較する。比較部20は、例えば、判断基準として所定のしきい値に対して、抽出された特徴点を比較する。比較部20は、抽出された特徴点と決定された判断基準とを比較する。比較部20は、例えば、決定部18によって決定された参加者に適用する比較基準を用いて、抽出された特徴点を判断基準と比較する。また、比較部20は、抽出した予め定められた表現と判断基準とを比較する。また、比較部20は、抽出した状態と判断基準とを比較する。
【0038】
通知作成部21は、例えば、CPUが動作することにより実現される。通知作成部21は、比較結果に基づいて、ミーティングに関係する関係者に向けた通知を作成する。通知作成部21は、例えば、判断結果に基づいて発話比率のバランスをとるように促す通知を作成する。また、通知作成部21は、判断結果に基づいて、予め定められた表現を評価した通知を作成する。通知作成部21は、例えば、図4に示すように、笑顔比率の低い参加者に対して「表情が硬いので笑顔で」という通知を作成する。また、通知作成部21は、笑顔比率の高い参加者に対して「いい感じです!」という通知を作成する。また、通知作成部21は、会話速度が速くなっている参加者に対して「話速が上がっています」という通知を作成する。通知作成部21は、例えば、参加者ごとに判断された通知を作成する。通知作成部21は、例えば、高圧的な発言又はネガティブな発言を控えるように促す通知を作成する。また、通知作成部21は、例えば、ポジティブな発言に対して、高評価であることを示唆する通知を作成する。また、通知作成部21は、判断結果に基づいて抽出したコミュニケーションの特徴に対する対応手法を通知として作成する。通知作成部21は、例えば、面接中の参加者のコミュニケーションの特徴に対して、当該参加者に応じた対話の仕方(例えば、聞き役に回った方が良い、リードした方が良い等)を面接官に通知する。また、通知作成部21は、参加者の理解度を推定して、面接官に対する通知を作成する。
【0039】
また、通知作成部21は、例えば同じ用語が繰り返される場合等、発言の内容の偏りを指摘する通知を作成する。通知作成部21は、例えば、比較部20において比較された、発話比率、声質、及び表情の状態の良、不良から偏りを是正するか又はそのまま続けることを促す通知を作成するまた、通知作成部21は、例えば、同じカテゴリの文言が繰り返し出現する場合に、偏りを指摘する通知を作成する。また、通知作成部21は、アジェンダに対する文言の頻出度合いに応じて、深堀を促す通知を作成する。通知作成部21は、「いまの発言はどういった背景からのものですか?」「XXXという単語は初めて登場しましたが、相手に伝わりやすい言葉でしょうか?」等)の通知を作成する。通知作成部21は、例えば、採用であれば「相手の話を引き出す」「相手の性格・能力・資質を見極める」という目的、職場利用であれば「相手に内省を促し気づきを与える」「緊張している場合は緩和させる」などの目的が会話中タイプごとに用意され、それをコミュニケーション中に参加者(単独もしくは複数)に表示する。この時、アドバイスの内容や実施タイミングの算出に、それまでの動画中で得られたデータや、他使用データ(上記参照)を使用しても良い。また、通知作成部21は、相手の応答を解析して相手の理解度を通知してもよい。
【0040】
出力部22は、例えば、CPUが動作することにより実現される。出力部22は、作成された通知を関係者に向けて出力する。出力部22は、取得された参加者情報と取得された特定情報とに基づいて、出力先の参加者を決定する。出力部22は、例えば、アジェンダの時刻を面接官及びファシリテータの参加者端末100に対して出力する。出力部22は、例えば、発話比率、笑顔比率、及び会話速度に関する通知を該当する参加者の参加者端末100に対して出力する。出力部22は、例えば、メッセージ通知、音声(音)、画面へのグラフ表示、信号機を模したもの、又は色(ウィンドーの縁の色の変化)等を用いて通知してもよい。出力部22は、アドバイスの方法としてチャット以外の方法でも良い(下記「人事部・本人への通知方法」、「データの表示方法」および「画像データのパターン」参照)。出力部22は、アドバイスの実施タイミングとして、即時でも、5分おきなどのバッジ処理でも、会話が終了した後でも良い。
【0041】
変更部23は、例えば、CPUが動作することにより実現される。変更部23は、参加者の人数及び属性に応じて取得された基準情報の内容を変更する。変更部23は、例えば、面接官の人数及び受験者の人数の比率に応じて発話比率に関する基準情報(例えばしきい値)を変更する。
【0042】
次に、フィードバック装置1の動作の流れについて、図6のフローチャートを参照して説明する。
まず、基準情報取得部17は、基準情報を取得する(ステップS1)。次いで、参加者情報取得部13は、参加者情報を取得する(ステップS2)。また、変更部23は、参加者の人数及び属性に応じて、取得された基準情報の内容を変更する。次いで、データ取得部11は、ミーティングデータを取得する(ステップS3)。
【0043】
次いで、ミーティング実施部14は、ミーティングを実施する(ステップS4)。次いで、決定部18は、参加者に用いる判断基準を決定する(ステップS5)。次いで、抽出部19は、ミーティングデータに含まれる特徴点を抽出する(ステップS6)。次いで、比較部20は、抽出された特徴と判断基準とを比較する(ステップS7)。
【0044】
次いで、通知作成部21は、比較結果に基づいて通知を作成する(ステップS8)。次いで、出力部22は、作成した通知を該当する参加者に向けて出力する(ステップS9)。
【0045】
次いで、ミーティングが終了するか否かが判断される(ステップS10)。ミーティングが終了する場合(ステップS10:YES)、本フローによる処理は、終了する。一方、ミーティングが継続する場合(ステップS10:NO)、処理は、ステップS6に戻る。
【0046】
次に、プログラムについて説明する。
フィードバック装置1に含まれる各構成は、ハードウェア、ソフトウェア又はこれらの組み合わせによりそれぞれ実現することができる。ここで、ソフトウェアによって実現されるとは、コンピュータがプログラムを読み込んで実行することにより実現されることを意味する。
【0047】
プログラムは、様々なタイプの非一時的なコンピュータ可読媒体(non-transitory computer readable medium)を用いて格納され、コンピュータに供給することができる。非一時的なコンピュータ可読媒体は、様々なタイプの実体のある記録媒体(tangible storage medium)を含む。非一時的なコンピュータ可読媒体の例は、磁気記録媒体(例えば、フレキシブルディスク、磁気テープ、ハードディスクドライブ)、光磁気記録媒体(例えば、光磁気ディスク)、CD-ROM(Read Only Memory)、CD-R、CD-R/W、半導体メモリ(例えば、マスクROM、PROM(Programmable ROM)、EPROM(Erasable PROM)、フラッシュROM、RAM(random access memory))を含む。また、表示プログラムは、様々なタイプの一時的なコンピュータ可読媒体(transitory computer readable medium)によってコンピュータに供給されてもよい。一時的なコンピュータ可読媒体の例は、電気信号、光信号、及び電磁波を含む。一時的なコンピュータ可読媒体は、電線及び光ファイバ等の有線通信路、又は無線通信路を介して、プログラムをコンピュータに供給できる。
【0048】
以上、本実施形態に係るフィードバック装置1及びプログラムによれば、以下の効果を奏する。
(1)オンラインにおける参加者のミーティングにおいてリアルタイムにフィードバックを実施するフィードバック装置1であって、ミーティングに関するミーティングデータを取得するデータ取得部11と、ミーティングデータから抽出する特徴点と特徴点に対する判断基準とを基準情報して取得する基準情報取得部17と、取得した基準情報に基づいて取得したミーティングデータに含まれる特徴点を抽出する抽出部19と、抽出された特徴点と判断基準とを比較する比較部20と、比較結果に基づいて、ミーティングに関係する関係者に向けた通知を作成する通知作成部21と、作成された通知を関係者に向けて出力する出力部22と、を備える。これにより、ミーティングの状況に応じた情報をリアルタイムで把握することができる。
(2)フィードバック装置1は、参加者の属性を示す参加者情報を取得する参加者情報取得部13と、取得された参加者情報に基づいて、参加者に対して用いる判断基準を決定する決定部18と、をさらに備え、比較部20は、抽出された特徴点と決定された判断基準とを比較する。これにより、参加者ごとに判断基準を変更することができるので、柔軟性を向上することができる。
【0049】
(3)基準情報取得部17は、基準情報として通知を出力する出力先の関係者を特定する特定情報をさらに含み、出力部22は、取得された参加者情報と取得された特定情報とに基づいて、出力先の参加者を決定する。これにより、フィードバックの内容を参加者ごとに変更することができるので、柔軟性を向上することができる。
【0050】
(4)抽出部19は、特徴点として、発言の具体的な内容を抽出し、比較部20は、抽出した内容と判断基準とを比較し、通知作成部21は、判断結果に基づいて抽出した内容に対する通知を作成する。これにより、参加者の発言ごとに発言の良否を示す通知を作成することができるので、柔軟性を向上することができる。
【0051】
(5)抽出部19は、特徴点として、発言内容に基づく参加者のコミュニケーションの特徴を抽出し、比較部20は、抽出した内容と判断基準とを比較し、通知作成部21は、判断結果に基づいて抽出したコミュニケーションの特徴に対する対応手法を通知として作成する。これにより、参加者にとって好ましいコミュニケーションの仕方を通知することができるので、より柔軟性を向上することができる。
【0052】
(6)フィードバック装置1は、参加者の人数及び属性に応じて取得された基準情報の内容を変更する変更部23をさらに備える。これにより、参加者の状況に応じて判断基準を柔軟に変更することができる。
【0053】
[第2実施形態]
次に、本発明の第2実施形態に係るフィードバック装置1及びプログラムについて、図7から図10を参照して説明する。第2実施形態の説明にあたって、同一構成要件については同一符号を付し、その説明を省略もしくは簡略化する。
【0054】
第2実施形態に係るフィードバック装置1及びプログラムは、参加者のミーティングの一覧を出力するものである。特に、第2実施形態に係るフィードバック装置1は、実施済みのミーティングデータに関して判断及び蓄積された情報を一覧で表示することにより、ミーティングの改善に資する情報を得ることを図ったものである。
【0055】
第2実施形態に係るフィードバック装置1は、図7に示すように、判断結果取得部31と、検出対象設定部32と、評価部33と、傾向判断部34と、変化取得部35と、入力取得部36と、を備える点で第1実施形態と異なる。また、第2実施形態に係るフィードバック装置1は、データ取得部11が、既に実施済みのミーティングデータを複数取得する点で第1実施形態と異なる。また、第2実施形態に係るフィードバック装置1は、出力部22が取得したミーティングデータを一覧として出力するとともに、評価結果をミーティングデータごとに出力する点で第1実施形態と異なる。
【0056】
判断結果取得部31は、例えば、CPUが動作することにより実現される。判断結果取得部31は、ミーティングデータを解析して得られた特徴点に対する判断結果を取得する。判断結果取得部31は、例えば、第1実施形態の比較部20によって比較された結果を判断結果として取得する。また、判断結果取得部31は、第1実施形態の通知作成部21によって作成された通知を判断結果として取得する。
【0057】
検出対象設定部32は、例えば、CPUが動作することにより実現される。検出対象設定部32は、ミーティングデータに含まれる重要な特徴を検出対象として設定する。検出対象設定部32は、例えば、予め定められたネガティブな発言内容及び予め定められたポジティブな発言内容を検出対象として設定する。
【0058】
評価部33は、例えば、CPUが動作することにより実現される。評価部33は、判断結果に基づいて、ミーティングデータを評価する。評価部33は、例えば、良い傾向の判断結果が多いミーティングデータを良いミーティングデータとして評価する。また、評価部33は、例えば、面接に不適切な発言等が含まれていると判断されている場合に、問題のあるミーティングデータであると評価する。
【0059】
傾向判断部34は、例えば、CPUが動作することにより実現される。傾向判断部34は、取得された判断結果の傾向を判断する。傾向判断部34は、例えば、参加した面接官ごとの判断結果の傾向を判断する。具体的には、傾向判断部34は、参加した面接官ごとの発言傾向を判断する。
【0060】
変化取得部35は、例えば、CPUが動作することにより実現される。変化取得部35は、取得された判断結果ごとに特徴点に対する参加者の変化を取得する。変化取得部35は、例えば、笑顔に対する参加者の変化率を取得する。また、変化取得部35は、例えば、発話比率に関する参加者の変化を取得する。
【0061】
入力取得部36は、例えば、CPUが動作することにより実現される。入力取得部36は、ミーティング時又はミーティング後の任意に入力される参加者等によって入力されるテキスト等を取得する。入力取得部36は、例えば、参加者によるミーティング中のメモ書きや、ミーティング後に参加者又は関係者によって入力される面接に対する感想等のテキストを取得する。
【0062】
出力部22は、図8に示すように、ミーティングデータの一覧を出力する。出力部22は、評価結果、傾向、変化、及び入力内容をミーティングデータの一覧とともに出力する。出力部22は、例えば、ミーティングのデータの実施日時、参加者名、ミーティング内容等の情報とともに、当該ミーティングデータの評価結果、傾向、変化、及び入力内容を出力する。また、出力部22は、図9に示すように、一覧のうちから選択されたミーティングデータの内容の詳細を出力する。出力部22は、問題のある面談があった場合に検知し、それを面接の管理者等に出力してもよい。これにより、出力部22は、参加者又は参加者を含むグループのコミュニケーションの傾向を把握することができる。
【0063】
次に、フィードバック装置1の動作について、図10のフローチャートを参照して説明する。
【0064】
まず、データ取得部11は、ミーティングデータを取得する(ステップS11)。次いで、判断結果取得部31は、判断結果を取得する(ステップS12)。次いで、検出対象取得部は、検出対象を取得する(ステップS13)。
【0065】
次いで、評価部33は、ミーティングデータを評価する(ステップS14)。次いで、傾向判断部34は、ミーティングデータの傾向を判断する(ステップS15)。次いで、変化取得部35は、ミーティングデータにおける参加者の変化を取得する(ステップS16)。次いで、入力取得部36は、テキスト等の入力データを取得する(ステップS17)。次いで、出力部22は、評価結果、傾向、変化、及び入力データとともにミーティングデータの概要を出力する(ステップS18)。
【0066】
次いで、評価を終了するか否かが判断される(ステップS19)。評価するミーティングデータが無い場合(ステップS19:YES)、本フローによる処理は、終了する。一方、評価するミーティングデータが未だある場合(ステップS19:NO)、処理は、ステップS1に戻る。
【0067】
以上、本実施形態に係るフィードバック装置1及びプログラムによれば、以下の効果を奏する。
(7)参加者のミーティングの一覧を出力可能なフィードバック装置1であって、参加者のミーティングデータを複数取得するデータ取得部11と、会話データを解析して得られた特徴点に対する判断結果を取得する判断結果取得部31と、判断結果に基づいて、ミーティングデータを評価する評価部33と、取得したミーティングデータを一覧として出力するとともに、評価結果をミーティングデータごとに出力する出力部22と、を備える。これにより、実施済みのミーティングデータに関して判断及び蓄積された情報を一覧で表示することにより、ミーティングの改善に資する情報を得ることができる。
【0068】
(8)評価部33は、ミーティングデータに重要な特徴を検出し、出力部22は、検出された重要な特徴をミーティングデータとともに出力する。これにより、特に着目すべき特徴を出力することができるので、より注目すべきミーティングデータを把握することが可能になる。
【0069】
(9)フィードバック装置1は、取得された判断結果の傾向を判断する傾向判断部34をさらに備え、出力部22は、判断された傾向を出力する。これにより、参加者の発言内容等の傾向を把握することができるので、ミーティングの改善に資する情報を得ることができる。
【0070】
(10)フィードバック装置1は、取得された判断結果ごとに特徴点に対する参加者の変化を取得する変化取得部35をさらに備え、評価部33は、取得された参加者の変化を評価する。これにより、参加者の詳細な状態変化をより容易に把握することができる。
【0071】
(11)評価部33は、ミーティングデータに含まれる参加者ごとにミーティングの内容を評価し、出力部22は、参加者ごとの評価結果をミーティングデータとともに出力する。これにより、参加者ごとに異なるミーティングデータの評価結果を容易に得ることができる。
【0072】
(12)フィードバック装置1は、ミーティングデータに対する入力を取得する入力取得部36をさらに備え、出力部22は、ミーティングデータとともに、取得した入力内容を出力する。これにより、ミーティングに対する状況等の詳細な情報をより容易に得ることができる。
【0073】
以上、本発明のフィードバック装置及びプログラムの好ましい各実施形態につき説明したが、本開示は、上述の実施形態に制限されるものではなく、適宜変更が可能である。
【0074】
例えば、上記実施形態において、ミーティングデータは、音声データのみや、映像データのみ、又は両方を含むものであってよい。
【0075】
また、上記実施形態において、ミーティングについて面接を例に説明したが、これに制限されない。ミーティングは、社内での会議(1on1、複数人でのミーティング)、ビジネス上の他社との商談等、種々のミーティングを含むことができる。また、ミーティングは、入学試験(大学入試等)及び職業紹介事業等のキャリアカウンセリング等を含むことができる。
【0076】
また、上記実施形態において、ミーティングは1対1のミーティングに限らず、複数が参加するミーティングであってよい。また、通知作成部21及び出力部22は、1人の参加者が話過ぎている場合に、他の参加者に対して静止を目的とした通知を作成及び出力するようにしてもよい。また、通知作成部21は、ファシリテータに対して、静止を目的とした通知を作成してもよい。また、通知作成部21は、静止に限らず、ミーティングを円滑に進めることを目的とする通知をしてよい。通知作成部21は、例えば、笑顔が少ない場合に、笑顔醸成を促す通知をしてよい。また、通知作成部21は、集中力が切れている場合に休憩を取ることを提案する通知や、ある参加者の発言に納得のいっていない表情をしている他の参加者に発言を促す等の通知をしてよい。
【0077】
また、上記第2実施形態において、出力部22は、参加者別、日時別、属性別、ミーティングデータに付されるタグ等に基づいて、ソート可能及び検索可能にミーティングデータの一覧を出力してもよい。
【0078】
また、上記実施形態において、抽出部19は、声のトーン、笑顔以外の表情(悲しみ、驚き、リラックス、怒り、及び当惑等)、さえぎりの回数、タイミングの良否、発話内容の良否、仕草、ボディーランゲージの良否等を特徴点として抽出してもよい。
【0079】
また、上記実施形態において、参加者は、ミーティングに参加している人物に限定されない。参加者は、例えば、ミーティングに参加しないがミーティングを管理する管理者や、ミーティングに参加せずにミーティングの内容を閲覧する閲覧者(所属部門管理者や参加者に対して外部から指示する人物を含む)等を含んでもよい。なお、この場合、管理者や閲覧者の動画像や言動から通知はフィードバックされなくてもよい。
【0080】
また、上記第2実施形態において、評価部33は、ミーティングの傾向を示す内容のタグを作成してもよい。評価部33は、ミーティングの傾向として、話の弾みの有無、参加者のパーソナリティー及び職場での課題等の深堀りの有無、或いは、参加者の心的状態(会社への志望度、仕事へのモチベーション、相手への信頼度合い等)の向上の有無等のタグを作成してもよい。評価部33は、例えば、タグ付けの対象として、「ミーティングの傾向」、「参加者の特徴」、及び「参加者同士の関係性の特徴」を用いてもよい。評価部33は、例えば、ミーティングの傾向が良否、信頼関係の有無、及びハラスメント傾向の有無についてタグ付けの対象としてもよい。また、評価部33は、例えば、参加者の特徴を示すタグを作成してもよい。評価部33は、例えば、ミーティングの種類に応じて、参加者の特徴を抽出してもよい。評価部33は、例えば、ミーティングが面接である場合に、参加者の特徴として、ミーティング中の発言から「英語力」、「ボランティア」、「留学」、「ニューヨーク」、「TOEFL」等の特徴を抽出してタグとしてもよい。また、評価部33は、参加者の特徴として、発言傾向、性格の特性(明暗)、話の多寡、社交性の有無、笑顔の多寡、相手への影響、好かれやすさ等のタグを作成してもよい。また、評価部33は、相性の良い部門や面接担当者と引き合わせることを可能にしてもよい。
【0081】
また、上記第2実施形態において、出力部22は、ミーティングデータをソートして表示してもよい。出力部22は、例えば、参加者別、日時別、参加者の属性別、又は参加者のタグを用いてミーティングデータをソートしてもよい。
【0082】
また、上記第2実施形態において、出力部22は、ミーティングデータの内容について、円グラフ(ドーナツグラフ含む)、表・ヒートマップ(ピボットテーブル含む)、棒グラフ(積み上げ棒グラフ含む)、折れ線グラフ、散布図、バブルチャート、帯グラフ、じょうご(採用プロセスの歩留まりを表すのに特に有用)、ヒストグラム、ゲージ(車のメーターのようなもの)、面グラフ、面積グラフ、箱ひげ図、レーダーチャート、パレート図、スロープグラフ(坂グラフ)、等高線、サンキーダイアグラム、ウォーターフォールチャート、又は組織図・ネットワーク図へのマップ等で出力してもよい。また、出力部22は、メッセージ通知、音声(音)、画面にグラフ表示、信号機を模した表示、画面の色(ウィンドーの縁に色を付した表示)を用いて出力してもよい。
【0083】
また、第2実施形態において、出力部22は、グラフの軸として、ミーティングデータの進行時刻、実施時刻、各種スコア、又は通信状況等を用いて表現してもよい。また、評価部33は、ミーティングデータを解析して、見どころを抽出してもよい。評価部33は、スコアの上昇点、降下点、不適切発言、感情の変化に関連する発言にミーティングデータにおいて発生した時刻をリンクさせてもよい。また、評価部33は、リンクから動画の該当箇所を再生できるようにしてもよい。また、評価部33は、これらの見どころを含むハイライト動画を作成してもよい。出力部22は、グラフで表示させる内容として、1回のミーティングの中の各点数・推移などを表示させるもの、同じ参加者で実施された複数回のミーティング同士を比較表示するもの、他の参加者と比較表示するもの例えば、「面接官Aの実施した学生B/学生Cとの面接を同じグラフで比較するもの」、又は「上司Dの実施した部下E/部下Fとのミーティングを同じグラフで比較するもの」が考えられる。
【0084】
また、上記第1実施形態において、通知作成部21は、コミュニケーションに関する解析スコアが極端に低い面談が検知された場合に、即時、もしくは事後的に通知を作成してもよい。また、第2実施形態において、評価部33は、例えば、その日の夕方に、当日実施された面接の内、笑顔度が極端に低い面談があれば、それらをリストアップして人事あてにメール通知するようにしてもよい。また、評価部33は、コミュニケーションの質として補完関係にある(面接官)ペアを発見及び提案して、面談全体の質の向上に寄与するようにしてもよい。また、上記第1実施形態において、比較部20は、コミュニケーションにおける参加者のパワーバランスを比較してもよい。出力部22は、この比較結果を出力してもよい。
【0085】
また、上記実施形態において、フィードバック装置1は、採用面接での利用と、職場内での面談での利用とを横断的に連携させて用いることができる。例えば、フィードバック装置1は、ある参加者の採用面接で用いられた文言等を参加者情報として蓄積して、職場内での同じ参加者の面談における判断に蓄積された判断情報を用いてもよい。
【0086】
また、上記第2実施形態において、評価部33は、参加者(求職者及び面接官)の発言の様子及び内容を解析して、評価指標への変換をしてもよい。また、評価部33は、面接官の発言に対する参加者の反応の違いに基づいて、求職者の状況を評価してもよい。また、評価部33は、参加者がいずれのアジェンダをより適切に語れているを評価してもよい。また、評価部33は、発言の自身の程度や、豊かな回答を行えていたかを解析し、スコア化してもよい。これにより、評価部33は、参加者の評価制度を安定化することができる。
【0087】
また、上記実施形態において、出力部22は、出力内容を、チャット、ダッシュボード、レポート、メール、又はコール(電話等)で通知してよい。また、出力部22は、データを画像で出力する場合、色分け、印をつける、点滅させる、囲いをつける(破線、波線、点線等)、アニメーションをつける、ポップアップでメッセージを入れる(キャラクター含む)、又は音で通知する等で出力してもよい。
【0088】
また、上記実施形態において、フィードバック装置1は、面接官の最適なアサインに活用する。また、フィードバック装置1は、参加者の性格を分析し、プロファイリングしてもよい。また、フィードバック装置1は、参加者の今後の活動に反映する(面接時に大人しそうな性格が検知できたので、活気のある部署への配属を避ける方が望ましい可能性がある旨、管理者に通知する等)してもよい。
【符号の説明】
【0089】
1 フィードバック装置
11 データ取得部
13 参加者情報取得部
17 基準情報取得部
18 決定部
19 抽出部
20 比較部
21 通知作成部
22 出力部
23 変更部
31 判断結果取得部
33 評価部
34 傾向判断部
35 変化取得部
36 入力取得部
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10