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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023039864
(43)【公開日】2023-03-22
(54)【発明の名称】コネクタ、及びコネクタアセンブリ
(51)【国際特許分類】
   H01R 12/71 20110101AFI20230314BHJP
【FI】
H01R12/71
【審査請求】未請求
【請求項の数】19
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021147211
(22)【出願日】2021-09-09
(71)【出願人】
【識別番号】314012076
【氏名又は名称】パナソニックIPマネジメント株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110002527
【氏名又は名称】弁理士法人北斗特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】上田 紘己
(72)【発明者】
【氏名】下木原 翔太
【テーマコード(参考)】
5E223
【Fターム(参考)】
5E223AB16
5E223AB28
5E223AB31
5E223AB38
5E223AC04
5E223AC12
5E223AC21
5E223BA01
5E223BA07
5E223BB01
5E223BB12
5E223CB31
5E223CB38
5E223CB85
5E223CD01
5E223DA05
5E223DB08
5E223DB11
5E223DB25
5E223DB36
5E223EA03
(57)【要約】
【課題】コネクタの強度を向上させる。
【解決手段】第1コネクタは、第1保持金具3を備える。第1保持金具3は、ハウジングの周壁の一端に配置される。第1コネクタは、上方から第2コネクタが嵌合する。第1保持金具3は、第1端部片31と、第1側部片32と、第1連結部33と、を備える。第1端部片31は、周壁の端壁の上側に配置される上側部311、及び端壁の内側に配置される内側部312を有する。第1側部片32は、周壁の側壁の上側に配置される上側部321、及び側壁の内側に配置される内側部322を有する。第1連結部33は、周壁の角部に配置される。第1連結部33は、第1内側連結部332を有する。第1内側連結部332は、周壁の角部において、第1端部片31の内側部312と第1側部片32の内側部322とを切れ目無くつなぐ。
【選択図】図3
【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1軸に沿って延在し前記第1軸と交差する第2軸に沿って対向する一対の端壁及び前記一対の端壁の両端に位置し前記第2軸に沿って延在する一対の側壁を有する周壁を備えるハウジングと、
前記周壁の前記第2軸の一端に配置された保持金具と、
前記周壁に保持され、相手側コネクタの相手側端子に電気的に接続される端子と、
を備えるコネクタであって、
前記コネクタは、前記第1軸及び前記第2軸の両方と交差する第3軸に沿って上方から前記相手側コネクタが嵌合し、
前記保持金具は、
前記一対の端壁のうちの一方の端壁の上側に配置される上側部、及び前記一方の端壁の内側に配置される内側部を有する端部片と、
前記一対の側壁のうちの一方の側壁の上側に配置される上側部、及び前記一方の側壁の内側に配置される内側部を有する側部片と、
前記周壁の角部に配置される連結部と、
を備え、
前記連結部は、前記周壁の前記角部において、前記端部片の前記内側部と前記側部片の前記内側部とを切れ目無くつなぐ内側連結部を有する、
コネクタ。
【請求項2】
前記内側連結部は、前記第3軸に直交する一断面において、前記周壁に隣接する外面と、前記周壁から離れた内面と、を有し、
前記内側連結部の前記外面及び前記内面は、前記コネクタの中心を基準として外方に凸となるように湾曲している、
請求項1に記載のコネクタ。
【請求項3】
前記ハウジングは、前記一対の側壁間において前記第2軸に沿って延在する中間台部を更に備え、
前記保持金具は、前記端部片と前記側部片とのうちの少なくとも一方の下端から前記中間台部に向かって延在する中間延長部を更に備える、
請求項1又は2に記載のコネクタ。
【請求項4】
前記中間延長部は、
前記ハウジングの底壁に沿う底部と、
前記中間台部の端部の側面に沿う立ち上がり部と、
前記中間台部の前記端部の上部に沿う上端部と、
を有する、
請求項3に記載のコネクタ。
【請求項5】
前記中間延長部は、前記端部片の前記第1軸における中間部分の下端から延在し、
前記端部片の前記内側部の幅寸法は、前記第3軸に沿って前記内側部の上端から前記中間延長部に向かうに連れて小さくなる、
請求項3又は4に記載のコネクタ。
【請求項6】
前記端部片の前記内側部は、前記中間延長部がつながる部分と隣接する位置に、前記第3軸に沿って延在するスリットを有する、
請求項3又は4に記載のコネクタ。
【請求項7】
前記端部片は、前記端壁の外側に配置される外側部を更に有し、
前記側部片は、前記側壁の外側に配置される外側部を更に有する、
請求項1~6のいずれか1項に記載のコネクタ。
【請求項8】
前記保持金具は、前記端部片の前記外側部と前記側部片の前記外側部との間に形成されているスリットを有する、
請求項7に記載のコネクタ。
【請求項9】
前記連結部は、前記周壁の前記角部において、前記端部片の前記外側部と前記側部片の前記外側部とを切れ目無くつなぐ外側連結部を更に有する、
請求項7に記載のコネクタ。
【請求項10】
前記端部片は、回路基板に固定される端部側固定部を有し、
前記側部片は、前記回路基板に固定される側部側固定部を有し、
前記外側連結部は、前記端部側固定部と前記側部側固定部とをつなぐ、
請求項9に記載のコネクタ。
【請求項11】
前記側部片は、前記側部側固定部として、互いに下端が離れた2つの側部側固定部を有し、
前記2つの側部側固定部のうちの1つが、前記外側連結部につながっている、
請求項10に記載のコネクタ。
【請求項12】
前記端部片は、回路基板に固定される端部側固定部を有し、
前記側部片は、前記回路基板に固定される側部側固定部を有し、
前記端部側固定部と前記側部側固定部とのうちの少なくとも一方の固定部は、板状であって、前記固定部の厚さ軸が前記回路基板と交差するように、前記回路基板上に配置される、
請求項1~11のいずれか1項に記載のコネクタ。
【請求項13】
第1軸に沿って延在し前記第1軸と交差する第2軸に沿って対向する一対の端壁及び前記一対の端壁の両端に位置し前記第2軸に沿って延在する一対の側壁を有する周壁を備えるハウジングと、
前記周壁の前記第2軸の一端に配置された保持金具と、
前記周壁に保持され、相手側コネクタの相手側端子に電気的に接続される端子と、
を備えるコネクタであって、
前記コネクタは、前記第1軸及び前記第2軸の両方と交差する第3軸に沿って上方から前記相手側コネクタが嵌合し、
前記保持金具は、
前記一対の端壁のうちの一方の端壁の上側に配置される上側部、及び前記一方の端壁の外側に配置される外側部を有する端部片と、
前記一対の側壁のうちの一方の側壁の上側に配置される上側部、及び前記一方の側壁の外側に配置される外側部を有する側部片と、
前記周壁の角部に配置される連結部と、
を備え、
前記連結部は、前記周壁の前記角部において、前記端部片の前記外側部と前記側部片の前記外側部とを切れ目無くつなぐ外側連結部を有する、
コネクタ。
【請求項14】
前記外側連結部は、前記第3軸に直交する一断面において、前記周壁に隣接する内面と、前記周壁から離れた外面と、を有し、
前記外側連結部の前記内面及び前記外面は、前記コネクタの中心を基準として外方に凸となるように湾曲している、
請求項13に記載のコネクタ。
【請求項15】
前記端部片は、前記端壁の内側に配置される内側部を更に有し、
前記側部片は、前記側壁の内側に配置される内側部を更に有する、
請求項14に記載のコネクタ。
【請求項16】
前記連結部は、前記周壁の前記角部において、前記端部片の前記内側部と前記側部片の前記内側部とを切れ目無くつなぐ内側連結部を更に有する、
請求項15に記載のコネクタ。
【請求項17】
前記端部片は、回路基板に固定される端部側固定部を有し、
前記側部片は、前記回路基板に固定される側部側固定部を有し、
前記外側連結部は、前記端部側固定部と前記側部側固定部とをつなぐ、
請求項13~16のいずれか1項に記載のコネクタ。
【請求項18】
前記側部片は、前記側部側固定部として、互いに下端が離れた2つの側部側固定部を有し、
前記2つの側部側固定部のうちの1つが、前記外側連結部につながっている、
請求項17に記載のコネクタ。
【請求項19】
請求項1~12のいずれか1項に記載のコネクタであるソケットと、
請求項13~18のいずれか1項に記載のコネクタであって前記ソケットに嵌合されるヘッダと、
を備える、
コネクタアセンブリ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、一般に、コネクタ、及びコネクタアセンブリに関し、より詳細には、相手側コネクタが嵌合するコネクタ、及びそれを備えるコネクタアセンブリに関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1には、リセプタクルコネクタが開示されている。特許文献1のリセプタクルコネクタは、リセプタクルインシュレータと、複数のリセプタクルコンタクトと、リセ側固定金具と、を備える。リセプタクルインシュレータは、樹脂製であって、内周側に嵌合凹部を形成する環状の外周壁を有する。複数のリセプタクルコンタクトは、リセ側回路基板の回路パターンに対して実装可能でありかつリセプタクルインシュレータに支持される。リセ側固定金具は、リセ側回路基板に実装可能でありかつリセプタクルインシュレータに支持される。このリセプタクルコネクタでは、嵌合凹部にプラグコネクタのプラグインシュレータの嵌合凸部を嵌合したときに、プラグ側回路基板の回路パターンに実装可能でありかつ該プラグインシュレータに支持された複数のプラグコンタクトがリセプタクルコンタクトと接触し、かつ、プラグコネクタがリセ側固定金具に接触する。リセ側固定金具とリセプタクルインシュレータは、インサート成形により一体化されている。リセ側固定金具は、弾性接触片を備える。弾性接触片は、自由状態において外周壁の内周側の表面から内周側に離間する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2015-99694号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1のリセプタクルコネクタのようなコネクタでは、強度の向上が望まれる場合がある。
【0005】
本開示の目的は、コネクタの強度を向上させることにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本開示の一態様のコネクタは、ハウジングと、保持金具と、端子と、を備える。前記ハウジングは、周壁を備える。前記周壁は、一対の端壁及び一対の側壁を有する。前記一対の端壁は、第1軸に沿って延在し前記第1軸と交差する第2軸に沿って対向する。前記一対の側壁は、前記一対の端壁の両端に位置し前記第2軸に沿って延在する。前記保持金具は、前記周壁の前記第2軸の一端に配置される。前記端子は、前記周壁に保持され、相手側コネクタの相手側端子に電気的に接続される。前記コネクタは、前記第1軸及び前記第2軸の両方と交差する第3軸に沿って上方から前記相手側コネクタが嵌合する。前記保持金具は、端部片と、側部片と、連結部と、を備える。前記端部片は、上側部及び内側部を有する。前記端部片の前記上側部は、前記一対の端壁のうちの一方の端壁の上側に配置される。前記端部片の前記内側部は、前記一方の端壁の内側に配置される。前記側部片は、上側部及び内側部を有する。前記側部片の前記上側部は、前記一対の側壁のうちの一方の側壁の上側に配置される。前記側部片の前記内側部は、前記一方の側壁の内側に配置される。前記連結部は、前記周壁の角部に配置される。前記連結部は、内側連結部を有する。前記内側連結部は、前記周壁の前記角部において、前記端部片の前記内側部と前記側部片の前記内側部とを切れ目無くつなぐ。
【0007】
本開示の一態様のコネクタは、ハウジングと、保持金具と、端子と、を備える。前記ハウジングは、周壁を備える。前記周壁は、一対の端壁及び一対の側壁を有する。前記一対の端壁は、第1軸に沿って延在し前記第1軸と交差する第2軸に沿って対向する。前記一対の側壁は、前記一対の端壁の両端に位置し前記第2軸に沿って延在する。前記保持金具は、前記周壁の前記第2軸の一端に配置される。前記端子は、前記周壁に保持され、相手側コネクタの相手側端子に電気的に接続される。前記コネクタは、前記第1軸及び前記第2軸の両方と交差する第3軸に沿って上方から前記相手側コネクタが嵌合する。前記保持金具は、端部片と、側部片と、連結部と、を備える。前記端部片は、上側部及び外側部を有する。前記端部片の前記上側部は、前記一対の端壁のうちの一方の端壁の上側に配置される。前記端部片の前記外側部は、前記一方の端壁の外側に配置される。前記側部片は、上側部及び外側部を有する。前記側部片の前記上側部は、前記一対の側壁のうちの一方の側壁の上側に配置される。前記側部片の前記外側部は、前記一方の側壁の外側に配置される。前記連結部は、前記周壁の角部に配置される。前記連結部は、外側連結部を有する。前記外側連結部は、前記周壁の前記角部において、前記端部片の前記外側部と前記側部片の前記外側部とを切れ目無くつなぐ。
【0008】
本開示の一態様のコネクタアセンブリは、ソケットとヘッダとを備える。前記ヘッダは、前記ソケットに嵌合される。前記ソケットは、前記コネクタである。前記ヘッダは、前記コネクタ(相手側コネクタ)である。
【発明の効果】
【0009】
本開示によれば、コネクタの強度を向上させることが可能となる、という利点がある。
【図面の簡単な説明】
【0010】
図1図1は、実施形態の第1コネクタ及び第2コネクタを備えるコネクタアセンブリの斜視図である。
図2図2は、同上の第1コネクタの要部の分解斜視図である。
図3図3は、同上の第1コネクタが備える第1保持金具の斜視図である。
図4図4は、同上の第1保持金具の斜視図である。
図5図5は、同上の第1保持金具の斜視図である。
図6図6は、同上の第1コネクタが備える第1端子の断面図である。
図7図7は、同上の第1コネクタの断面図である。
図8図8は、同上の第1コネクタの断面図である。
図9図9は、同上のコネクタアセンブリの斜視図である。
図10図10は、同上の第2コネクタの要部の分解斜視図である。
図11図11は、同上の第2コネクタが備える第2保持金具の斜視図である。
図12図12は、同上の第2保持金具の斜視図である。
図13図13は、同上の第2コネクタが備える第2端子の断面図である。
図14図14は、同上の第2コネクタの断面図である。
図15図15は、同上の第2コネクタの断面図である。
図16図16は、同上のコネクタアセンブリにおいて、第1コネクタが第2コネクタに接続される前の状態を示す断面図である。
図17図17は、同上のコネクタアセンブリにおいて、第1コネクタが第2コネクタに接続された後の状態を示す断面図である。
図18図18A図18Cは、第1変形例の第1保持金具の斜視図である。
図19図19は、同上の第1保持金具の断面図である。
図20図20A図20Cは、第2変形例の第1保持金具の斜視図である。
図21図21A図21Bは、第1変形例の第2保持金具の斜視図である。
図22図22は、同上の第2保持金具の断面図である。
図23図23A図23Bは、第2変形例の第2保持金具の斜視図である。
図24図24A図24Bは、第3変形例の第2保持金具の斜視図である。
図25図25A図25Bは、第4変形例の第2保持金具の斜視図である。
図26図26A図26Bは、第5変形例の第2保持金具の斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
本開示の実施形態のコネクタ、及びそれを備えたコネクタアセンブリについて、図面を用いて説明する。下記の実施形態において説明する各図は、模式的な図であり、図中の各構成要素の大きさ及び厚さそれぞれの比が必ずしも実際の寸法比を反映しているとは限らない。
【0012】
(1)概要
本実施形態のコネクタアセンブリ100は、図1に示すように、ソケット(メスコネクタ;レセプタクル)としてのコネクタ(以下、「第1コネクタ」ともいう)1と、ヘッダ(オスコネクタ;プラグ)としてのコネクタ(以下、「第2コネクタ」ともいう)5と、を備えている。ヘッダは、ソケットに嵌合される。
【0013】
コネクタアセンブリ100は、例えば電子機器に搭載されている複数の基板9(図16参照)の間を電気的に接続するために用いられる。第1コネクタは、例えば電子機器に内蔵された基板9(以下、「第1基板91」ともいう)に実装される。第2コネクタ5は、同じく電子機器に内蔵された他の基板9(以下、「第2基板92」ともいう)に実装される。電子機器は、例えば、スマートフォン等の携帯端末である。
【0014】
図1に示すように、第1コネクタ1は、ハウジング(以下、「第1ハウジング」ともいう)2と、保持金具(以下、「第1保持金具」ともいう)3と、端子(コンタクト、信号端子)41と、を備えている。
【0015】
図2に示すように、第1ハウジング2は、周壁(以下、「第1周壁」ともいう)22を備える。第1周壁22は、一対の端壁(以下、「第1端壁」ともいう)221及び一対の側壁(以下、「第1側壁」ともいう)222を有する。一対の第1端壁221は、第1軸A1に沿って延在し、第2軸A2に沿って対向する。第2軸A2は、第1軸A1と交差(ここでは直交)する。一対の第1側壁222は、一対の第1端壁221の両端に位置する。一対の第1側壁222は、第2軸A2に沿って延在する。一対の第1側壁222は、それぞれ一対の第1端壁221の端部(第1軸A1における端部)同士をつなぐ。第1端壁221と第1側壁222とがつながる部分は、角部223となっている。
【0016】
図1に示すように、第1保持金具3は、第1周壁22の第2軸A2の一端に配置される。
【0017】
信号端子41は、第1周壁22に保持される。信号端子41は、相手側コネクタ(第2コネクタ5)の相手側端子(第2端子8)に電気的に接続される(図16図17参照)。
【0018】
図1に示すように、第1コネクタ1は、第3軸A3に沿って上方から、相手側コネクタ(第2コネクタ5)が嵌合する。第3軸A3は、第1軸A1及び第2軸A2の両方と交差(ここでは直交)する。
【0019】
図3図5に示すように、第1保持金具3は、端部片(以下、「第1端部片」ともいう)31と、側部片(以下、「第1側部片」ともいう)32と、連結部(以下、「第1連結部」ともいう)33と、を備える。
【0020】
第1端部片31は、上側部311及び内側部312を有する。上側部311は、第1端壁221の上側に配置され、内側部312は第1端壁221の内側に配置される。
【0021】
第1側部片32は、上側部321及び内側部322を有する。上側部321は、第1側壁222の上側に配置され、内側部322は第1側壁222の内側に配置される。
【0022】
第1連結部33は、第1周壁22の角部223に配置される。
【0023】
第1連結部33は、内側連結部(以下、「第1内側連結部」ともいう)332を有する。第1内側連結部332は、第1周壁22の角部223において、第1端部片31の内側部312と第1側部片32の内側部322とを切れ目無くつなぐ。
【0024】
第1コネクタ1では、第1連結部33が第1内側連結部332を有している。そのため、第1コネクタ1は、第1内側連結部332を備えておらず内側部312と内側部322との間にスリットが設けられている比較例のコネクタ(ソケット)と比較して、強度を向上させることが可能となる。加えて、第1ハウジング2の第1周壁22の内側の嵌合凹部24(図1参照)に第2コネクタ5の周壁(第2周壁)62が嵌められる際に、第1周壁22の角部223の内面が第2コネクタ5の第2周壁62に設けられている金属部分によって傷つけられる、という可能性が低減される。これにより、第1ハウジング2の強度の低下を抑制することが可能となり、第1コネクタ1の強度をさらに向上させることが可能となる。
【0025】
図9に示すように、第2コネクタ5は、ハウジング(以下、「第2ハウジング」ともいう)6と、保持金具(以下、「第2保持金具」ともいう)7と、端子(コンタクト;以下、「第2端子」ともいう)8と、を備えている。
【0026】
図10に示すように、第2ハウジング6は、周壁(以下、「第2周壁」ともいう)62を備える。第2周壁62は、一対の端壁(以下、「第2端壁」ともいう)621及び一対の側壁(以下、「第2側壁」ともいう)622を有する。一対の第2端壁621は、第1軸A1に沿って延在し、第2軸A2に沿って対向する。第2軸A2は、第1軸A1と交差(ここでは直交)する。一対の第2側壁622は、一対の第2端壁621の両端に位置する。一対の第2側壁622は、第2軸A2に沿って延在する。一対の第2側壁622は、それぞれ一対の第2端壁621の端部(第1軸A1における端部)同士をつなぐ。第2端壁621と第2側壁622とがつながる部分は、角部623となっている。
【0027】
図10に示すように、第2保持金具7は、第2周壁62の第2軸A2の一端に配置される。
【0028】
第2端子8は、第2周壁62に保持される。第2端子8は、相手側コネクタ(第1コネクタ1)の相手側端子(信号端子41)に電気的に接続される(図16図17参照)。
【0029】
図9に示すように、第2コネクタ5は、第3軸A3に沿って上方から、相手側コネクタ(第1コネクタ1)が嵌合する。第3軸A3は、第1軸A1及び第2軸A2の両方と交差(ここでは直交)する。
【0030】
図11図12に示すように、第2保持金具7は、端部片(以下、「第2端部片」ともいう)71と、側部片(以下、「第2側部片」ともいう)72と、連結部(以下、「第2連結部」ともいう)73と、を備える。
【0031】
第2端部片71は、上側部711及び外側部712を有する。上側部711は、第2端壁621の上側に配置され、外側部712は第2端壁621の外側に配置される。
【0032】
第2側部片72は、上側部721及び外側部722を有する。上側部721は、第2側壁622の上側に配置され、外側部722は第2側壁622の外側に配置される。
【0033】
第2連結部73は、第2周壁62の角部623に配置される。
【0034】
第2連結部73は、外側連結部(以下、「第2外側連結部」ともいう)732を有する。第2外側連結部732は、第2周壁62の角部623において、第2端部片71の外側部712と第2側部片72の外側部722とを切れ目無くつなぐ。
【0035】
第2コネクタ5では、第2連結部73が第2外側連結部732を有している。そのため、第2コネクタ5は、第2外側連結部732を備えておらず外側部712と外側部722との間にスリットが設けられている比較例のコネクタ(ヘッダ)と比較して、強度を向上させることが可能となる。加えて、第2ハウジング6の第2周壁62が第1コネクタ1の第1周壁22の内側の嵌合凹部24に嵌められる際に、第2周壁62の角部623の外面が第1コネクタ1に設けられている金属部分によって傷つけられる、という可能性が低減される。これにより、第2ハウジング6の強度の低下を抑制することが可能となり、第2コネクタ5の強度をさらに向上させることが可能となる。
【0036】
(2)詳細
以下、本実施形態のコネクタアセンブリ100について、図面を参照してより詳細に説明する。上述のように、コネクタアセンブリ100は、ソケットとしての第1コネクタ1と、ヘッダとしての第2コネクタ5と、を備えている。
【0037】
(2.1)ソケット
ソケットとしての第1コネクタ1について、図1図8を参照して説明する。
【0038】
第1コネクタ1は、第1軸A1に沿って幅を有し、第1軸A1と交差(ここでは直交)する第2軸A2に沿って長さを有し、第1軸A1及び第2軸A2の両方と交差(ここでは直交)する第3軸A3に沿って高さを有する、扁平な矩形箱状に形成されている。第1コネクタ1には、第3軸A3に沿って、第2コネクタ5が嵌合される。
【0039】
この「(2.1)ソケット」の欄では、説明の便宜上、第1軸A1の一方側及び他方側をそれぞれ「前」及び「後」、第2軸A2の一方側及び他方側をそれぞれ「左」及び「右」、第3軸A3の一方側及び他方側をそれぞれ「上」及び「下」として説明する。特に、第1コネクタ1と第2コネクタ5とが嵌合される際に、第3軸A3において第1コネクタ1が位置する側を「下」、第2コネクタ5が位置する側を「上」とする。なお、上記の方向の規定は、第1コネクタ1の使用形態を限定する趣旨ではない。
【0040】
また、「(2.1)ソケット」の欄では、第1コネクタ1の平面視において、第1コネクタ1の中心に近い側を「内側」、第1コネクタ1の中心から遠い側を「外側」とする。すなわち、「外側」とは、第1コネクタ1の中心を基準(内側)として、中心から離れる側をいう。なお、本開示では、「平面視」は、「上」から見ることをいう。
【0041】
第1コネクタ1の幅寸法(第1軸A1における寸法)は、例えば数mmである。また、第1コネクタ1の長さ寸法(第2軸A2における寸法)は、例えば数mm~十数mmである。また、第1コネクタ1の高さ寸法(第3軸A3における寸法)は、例えばコンマ数mmである。
【0042】
図1に示すように、第1コネクタ1は、第1ハウジング2と、一対の第1保持金具3と、複数の第1端子4と、を備えている。
【0043】
(2.1.1)ハウジング、端子
第1ハウジング2は、絶縁性を有する樹脂成形体である。本実施形態では、第1ハウジング2は、一対の第1保持金具3をインサート品とするインサート成形品である。
【0044】
第1ハウジング2は、第2軸A2に沿って長さを有する扁平な直方体状である。図2に示すように、第1ハウジング2は、底壁(以下、「第1底壁」ともいう)21と、周壁(第1周壁)22と、中間台部23と、を有している。第1底壁21と第1周壁22と中間台部23とは、一体に形成されている。第1底壁21は、第2軸A2に沿って長い板状であって、第1ハウジング2の底を構成する。第1周壁22は、第1底壁21の周縁から上向きに突出しており、平面視で矩形枠状である。つまり、第1周壁22は、第1底壁21の周縁に沿って中心を囲むように形成されている。
【0045】
第1周壁22は、一対の第1端壁221と、一対の第1側壁222と、で構成されている。第1周壁22は、第1端壁221と第1側壁222とがつながる位置に、計4つの角部223を有している。
【0046】
一対の第1側壁222の各々には、後述する複数の収納部27にそれぞれ複数の第1端子4が収納されることにより、複数の第1端子4が第2軸A2に沿って並んだ状態で保持される。本実施形態では、一対の第1側壁222は、それぞれ第1端子4を7個ずつ、計14個保持している。
【0047】
複数の第1端子4の並ぶ間隔、つまりピッチは、例えばコンマ数mmである。本実施形態では、複数の第1端子4は等ピッチで並んでいるが、不揃いのピッチで並んでいてもよい。
【0048】
中間台部23は、一対の第1側壁222間において、第2軸A2に沿って延在する。中間台部23は、第2軸A2に沿って長さを有する直方体状である。中間台部23は、第1底壁21の中央から上向きに突出している。第1底壁21、第1周壁22、及び中間台部23で囲まれた部位は、第2コネクタ5が嵌合する嵌合凹部(以下、「第1嵌合凹部」ともいう)24を形成する。具体的には、第1嵌合凹部24には、第2コネクタ5の周壁(第2周壁)62が嵌合する。これにより、第1コネクタ1に第2コネクタ5が接続される。
【0049】
複数の第1端子4は、信号伝送用の信号端子41と、電源と電気的に接続される電源端子42と、に大別される。本実施形態では、14個の第1端子4のうち、信号端子41が10個、電源端子42が4個である。一対の第1側壁222の各々に、5個の信号端子41と、2個の電源端子42とが、第2軸A2に沿って並んだ状態で設けられている。一対の第1側壁222の各々において、5個の信号端子41は、2個の電源端子42の間に設けられている。信号端子41と電源端子42とは、略同一の形状を有している。第1コネクタ1に第2コネクタ5が接続された状態で、信号端子41は対応する第2端子8に接続され、電源端子42は対応する第2保持金具7に接続される。
【0050】
第1端子4は、例えば銅合金などの金属材料から成る金属成形体である。第1端子4には、金めっきが施されているが、これに限らず、金めっきが施されていなくてもよい。
【0051】
図6に示すように、第1端子4は、ばね片44と、立ち上がり片45と、立ち下がり片46と、端子片47と、を有しており、これらが一体に構成されている。
【0052】
ばね片44は、先端が馬蹄形に湾曲しており、第1軸A1に沿って弾性変形するように構成されている。ばね片44は、第1コネクタ1に第2コネクタ5が接続された状態で、対応する第2端子8又は第2保持金具7に押される。これにより、ばね片44は、対応する第2端子8又は第2保持金具7に向かう向き(内向き)の弾性力を発生する。
【0053】
立ち上がり片45は、板状である。立ち上がり片45の第1端(下端)は、ばね片44と一体である。立ち上がり片45は、第1コネクタ1に第2コネクタ5が接続された状態で、対応する第2端子8又は第2保持金具7と接触する。また、立ち上がり片45は、ばね片44に向かって突出する突起451と一体である。信号端子41において、突起451は、第1コネクタ1に第2コネクタ5が接続された状態で、対応する第2端子8の突起821と第3軸A3に沿って(上下に)並び、かつ、突起821よりも第2端子8の底部側に位置する。つまり、突起451は、対応する第2端子8の突起821に引っ掛かることで、ロック機構を構成する。
【0054】
立ち下がり片46は、板状である。立ち下がり片46の第1端(上端)は、逆U字状に湾曲しており、立ち上がり片45の第2端(上端)と一体である。
【0055】
端子片47は、板状である。端子片47は、立ち下がり片46の第2端(下端)と一体である。端子片47は、立ち下がり片46の第2端から、第1軸A1に沿って外向きに突出する。端子片47の下面は、第1ハウジング2から露出している。端子片47の下面は、例えば半田付けにより第1基板91に接合される接合面となる。
【0056】
図2に示すように、第1ハウジング2は、複数の第1端子4と1対1に対応する複数(ここでは、14個)の収納部27を有している。複数の収納部27の各々は、第1側壁222と第1底壁21と中間台部23とにまたがって形成されている。複数の収納部27は、それぞれ第1底壁21を第3軸A3に沿って貫通している。複数の第1端子4の各々は、下方から収納部27に押し込まれることにより、収納部27に収納されている。
【0057】
複数の収納部27は、中間台部23を挟んで第1軸A1の両側に二等分されて設けられている。中間台部23の両側にある複数の収納部27は、いずれも第2軸A2に沿って略等間隔に並んで設けられている。中間台部23の第1軸A1における一方側(前側)にある7個の収納部27のうち、第2軸A2の両端(左端及び右端)にある2つの収納部27には、それぞれ第1端子4として電源端子42が収納されている。同様に、中間台部23の第1軸A1における他方側(後側)にある7個の収納部27のうち、第2軸A2の両端(左端及び右端)にある2つの収納部27には、それぞれ第1端子4として電源端子42が収納されている。残りの10個の収納部27には、それぞれ第1端子4として信号端子41が収納されている。
【0058】
複数の第1端子4の各々は、収納部27に収納された状態で、一部が第1嵌合凹部24に露出している。具体的には、複数の第1端子4の各々のばね片44の一部が、中間台部23の側部から第1嵌合凹部24に露出している。また、複数の第1端子4の各々の立ち上がり片45の一部が、第1側壁222の内側から第1嵌合凹部24に露出している。
【0059】
第1コネクタ1に第2コネクタ5を接続すると、複数(14個)の第1端子4のうちの複数(10個)の信号端子41の各々において、第1嵌合凹部24に露出した部位が、第2コネクタ5の複数の第2端子8と接触する(図16図17参照)。また、第1コネクタ1に第2コネクタ5を接続すると、複数(14個)の第1端子4のうちの複数(4個)の電源端子42の各々において、第1嵌合凹部24に露出した部位が、第2コネクタ5の複数の第2保持金具7と接触する(図17参照)。これにより、第1コネクタ1の複数の第1端子4の各々が、第2コネクタ5の対応する第2端子8又は第2保持金具7と電気的に接続される。
【0060】
(2.1.2)保持金具
第1保持金具3は、例えば銅合金などの金属材料から成る金属成形体である。第1保持金具3は、第1コネクタ1の強度を向上するために用いられる。
【0061】
図1に示すように、第1ハウジング2には、第2軸A2における両端(左端及び右端)に、第1保持金具3が1つずつ(計2つ)設けられている。以下では、原則として、第1ハウジング2の右端に取り付けられる第1保持金具3を例として説明するが、第1ハウジング2の左端に取り付けられる第1保持金具3も同様の構造である。
【0062】
第1保持金具3は、例えば絞り加工によって、シームレスに(つなぎ目なく)一体に形成される。
【0063】
図3図5に示すように、第1保持金具3は、端部片(以下、「第1端部片」ともいう)31と、側部片(以下、「第1側部片」ともいう)32と、連結部(以下、「第1連結部」ともいう)33と、中間延長部34と、を有している。具体的には、第1保持金具3は、1つの第1端部片31と、2つの第1側部片32と、2つの第1連結部33と、1つの中間延長部34と、を有している。
【0064】
第1端部片31は、第1ハウジング2の一方(右側)の第1端壁221を保護する。第1端部片31は、上側部311と、内側部312と、外側部313と、を有する。第1端部片31は、(ここでは一対の)端子部314を更に有している。
【0065】
上側部311は、第1端壁221の上側に配置されて、第1端壁221の上面の少なくとも一部を覆う。上側部311は、第1端壁221の上面の略全体(角部223以外の部分)を覆っている。
【0066】
内側部312は、第1端壁221の内側(左側)に配置されて、第1端壁221の内側面(左側面)の少なくとも一部を覆う。内側部312は、第1端壁221の内側面のうち、上端付近の部分を少なくとも覆っている。内側部312の内側面(左側面)は、第1嵌合凹部24に露出する。内側部312の内面は、第1端壁221の内側面のうちで内側部312に覆われていない露出面と段差無くつながっている。
【0067】
図3に示すように、内側部312は、その上端に、幅寸法(第1軸A1における寸法)が一定の矩形板状の第1部分を有している。また、内側部312は、第1部分の下側に、上側から下に向かうに連れて幅寸法(第1軸A1における寸法)が徐々に小さくなる等脚台形状の第2部分を有している。このように、内側部312の幅寸法は、第3軸A3に沿って内側部312の上端から下端に向かうに連れて小さくなる。後述のように、内側部312の下端には中間延長部34がつながっているので、第1端部片31の内側部312の幅寸法は、第3軸A3に沿って内側部312の上端から中間延長部34に向かうに連れて小さくなる。
【0068】
内側部312の上端は、上側部311の内側の端(左端)とつながっている。内側部312の上端と上側部311の内側の端とをつなぐ角部は、湾曲部315となっている。
【0069】
外側部313は、第1端壁221の外側(右側)に配置されて、第1端壁221の外側面(右側面)の少なくとも一部を覆う。外側部313は、第1端壁221の外側面のうち、上端付近の部分を少なくとも覆っている。外側部313は、第1端壁221の外側面の略全体を覆っている。
【0070】
図4に示すように、外側部313は、幅寸法(第1軸A1における寸法)が一定の矩形板状に形成されている。外側部313の下端の中央部分は、下端から上方に凹んだ凹所3130となっている。
【0071】
外側部313の上端は、上側部311の外側の端(右端)とつながっている。外側部313の上端と上側部311の外側の端とをつなぐ角部は、湾曲部316となっている。
【0072】
図8に示すように、外側部313と上側部311との間の湾曲部316は、内側部312と上側部311との間の湾曲部315よりも、急峻に湾曲している。例えば曲率半径で言うと、湾曲部316の方が湾曲部315よりも小さい。
【0073】
図4図5に示すように、一対の端子部314は、外側部313の下端の前端及び後端と、それぞれつながっている。端子部314は、下方から見てL字状の板状である。端子部314は、外側部313の下端から第2軸A2に沿って左方に延びる第1部分と、第1部分の左端から第1軸A1に沿って外側に延びる第2部分と、を有している。
【0074】
端子部314は、第1ハウジング2の第1周壁22の下面に沿う部分と、第1周壁22から外側に露出した部分と、を有している。端子部314において第1周壁22から外側に露出した部分の先端は、第1側部片32の外側部323よりも外側に突出している。端子部314の下面は、例えば半田付けにより第1基板91に接合される接合面となる。このように、第1端部片31は、第1基板91(回路基板)に固定される端部側固定部(端子部314;以下、「第1端部側固定部」ともいう)を有している。そして、第1端部側固定部(端子部314)は、板状であって、第1端部側固定部の厚さ軸が第1基板91(回路基板)と交差するように、第1基板91上に配置される。第1コネクタ1では、第1保持金具3の第1端部側固定部(板状の端子部314)の厚さ軸が第1基板91と交差するので、例えば第1軸A1に沿った力を受けた場合であっても、第1コネクタ1が回転しにくい。また、端子部314の先端が第1側部片32の外側部323よりも外側に突出していることで、端子部314の第1基板91への半田付けが行われているか否かを確認しやすい。
【0075】
2つの第1側部片32は、第1端部片31の第1軸A1における両端(前端及び後端)にそれぞれ設けられている。第1端部片31と2つの第1側部片32とは、平面視において逆C字状につながっている。
【0076】
一方(前側)の第1側部片32は、第1ハウジング2の一方(前側)の第1側壁222の、第2軸A2における一方側(右側)の端部を保護する。他方(後側)の第1側部片32は、第1ハウジング2の他方(後側)の第1側壁222の、第2軸A2における一方側(右側)の端部を保護する。
【0077】
第1側部片32は、上側部321と、内側部322と、外側部323と、を有する。
【0078】
上側部321は、第1側壁222の右端部の上側に配置されて、第1側壁222の右端部の上面の少なくとも一部を覆う。上側部321は、第1側壁222の右端部の上面の略全体(角部223以外の部分)を覆っている。
【0079】
内側部322は、第1側壁222の右端部の内側に配置されて、第1側壁222の右端部の内側面の少なくとも一部を覆う。内側部322は、第1側壁222の右端部の内側面のうち、上端付近の部分を少なくとも覆っている。内側部322の内側面は、第1嵌合凹部24に露出する。内側部322の内面は、第1側壁222の内側面のうちで内側部322に覆われていない露出面と段差無くつながっている。
【0080】
図3図5に示すように、内側部322は、幅寸法(第2軸A2における寸法)が一定の矩形板状の部分を有している。
【0081】
内側部322の上端は、上側部321の内側の端とつながっている。内側部322の上端と上側部321の内側の端とをつなぐ角部は、湾曲部325となっている。
【0082】
外側部323は、第1側壁222の右端部の外側に配置されて、第1側壁222の右端部の外側面の少なくとも一部を覆う。外側部323は、第1側壁222の右端部の外側面のうち、上端付近の部分を少なくとも覆っている。
【0083】
外側部323の上端は、上側部321の外側の端とつながっている。外側部323の上端と上側部321の外側の端とをつなぐ角部は、湾曲部326となっている。
【0084】
外側部323と上側部321との間の湾曲部326は、内側部322と上側部321との間の湾曲部325よりも、急峻に湾曲している。例えば曲率半径で言うと、湾曲部326の方が湾曲部325よりも小さい。
【0085】
図3図5に示すように、外側部323は、幅寸法(第2軸A2における寸法)が一定の矩形板状の第1部分3231と、第1部分の下端において第2軸A2の一方側(左側)の部分から下方に突出する矩形板状の第2部分3232と、を有している。外側部323の第1部分3231と第2部分3232との間の段差3230に形成される空間に、第1端部片31の端子部314が位置している。
【0086】
外側部323の第2部分3232の下端は、第2軸A2における中央に、上方に凹んだ断面円弧状の凹所を有している。外側部323の下面(第2部分3232の下端面)は、第1端部片31の端子部314の下面と面一である。外側部323の下面(第2部分3232の下端面)は、例えば半田付けにより第1基板91に接合される接合面となる。このように、第1側部片32は、第1基板91(回路基板)に固定される側部側固定部(外側部323の下端部;以下、「第1側部側固定部」ともいう)を有している。
【0087】
このように、本実施形態の第1コネクタ1では、第1端部片31が第1端部側固定部を有し、第1側部片32が第1側部側固定部を有することで、第1保持金具3を第1基板91に強固に固定することが可能となる。
【0088】
第1連結部33は、第1端部片31と第1側部片32とをつなぐ。2つの第1連結部33のうちの一方(前側)の第1連結部33は、第1端部片31の前端と、前側の第1側部片32の右端とをつなぐ。2つの第1連結部33のうちの他方(後側)の第1連結部33は、第1端部片31の後端と、後側の第1側部片32の右端とをつなぐ。
【0089】
第1連結部33は、上側連結部(以下、「第1上側連結部」ともいう)331と、内側連結部(以下、「第1内側連結部」ともいう)332と、を有する。第1上側連結部331は、第1周壁22の角部223において、第1端部片31の上側部311と第1側部片32の上側部321とを切れ目無くつなぐ。第1内側連結部332は、第1周壁22の角部223において、第1端部片31の内側部312と第1側部片32の内側部322とを切れ目無くつなぐ。そのため、第1連結部33は、第1端部片31の湾曲部315と第1側部片32の湾曲部325とを切れ目無くつないでいる。なお、本開示において「切れ目無くつなぐ」とは、つながれる2つの部分の間に厳密な意味で切れ目が無いことには限定されない。例えば、つなぎ目の部分に、製造時に不可避的に生じる孔、或いは製造後に形成される微小な孔等が存在してもよい。
【0090】
第1上側連結部331は、第3軸A3に沿った一断面において、第1周壁22に隣接する下面と、第1周壁22から離れた上面と、を有している。第1上側連結部331の上面は、第1端部片31の上側部311の上面と第1側部片32の上側部321の上面とをつなぐ。第1上側連結部331の下面は、第1端部片31の上側部311の下面と第1側部片32の上側部321の下面とをつなぐ。なお、本開示において「周壁に隣接する」とは、周壁と接触する場合と周壁と接触せずに隣り合う場合との両方を意味し得る。
【0091】
図7に示すように、第1内側連結部332は、第3軸A3に直交する一断面において、第1周壁22に隣接する外面3321と、第1周壁22から離れた内面3322と、を有している。第1内側連結部332の外面3321及び内面3322は、第1コネクタ1の中心を基準として外方に凸となるように湾曲している。本開示において、「連結部の外面(或いは内面)が外方に凸となるように湾曲している」とは、第3軸A3に直交する一断面において、連結部の外面(或いは内面)が途切れること無くつながっており、かつ、連結部の外面(或いは内面)のうちで任意の2点の間の部分が上記2点を結ぶ線分よりも外側にあること、を意味する。第3軸A3に直交する一断面において第1内側連結部332の外面3321(或いは内面3322)が円弧状である一具体例では、この円弧の中心は第1内側連結部332よりも内側にある。
【0092】
第1端部片31の内側部312と第1側部片32の内側部322とは、第1内側連結部332によって、第3軸A3に沿って切れ目無くつながっている。また、第1内側連結部332は、第1端部片31の内側部312の第1軸A1の一端(前端又は後端)における下端と第1側部片32の内側部322の第2軸A2の一端(右端)における下端とを、段差無くつないでいる。
【0093】
本実施形態では、図3図4に示すように、第1保持金具3は、第1端部片31の外側部313と第1側部片32の外側部323との間に形成されるスリット35を有している。スリット35は、第3軸A3に沿って延びている。そのため、第1保持金具3では、第1端部片31の外側部313と第1側部片32の外側部323とはつながっておらず、第1端部片31の湾曲部316と第1側部片32の湾曲部326とはつながっていない。
【0094】
第1保持金具3のスリット35の部分は、第1周壁22の角部223の部分によって埋められている(図1参照)。
【0095】
中間延長部34は、第1端部片31の下端から中間台部23に向かって(左方へ)延在する。中間延長部34の幅寸法(第1軸A1における寸法)は、第1端部片31の内側部312の下端の幅寸法と等しい。
【0096】
図3図5に示すように、中間延長部34は、底部341と、立ち上がり部342と、上端部343と、を有する。
【0097】
底部341は、第2軸A2に沿って延在する矩形板状である。底部341の第1端(右端)は、第1端部片31の内側部312の下端とつながっている。底部341の第1端と内側部312の下端とをつなぐ角部は、湾曲部345となっている。図1に示すように、底部341は、第1ハウジング2の第1底壁21に沿っている。
【0098】
底部341は、第1ハウジング2の第1底壁21の上側に配置されて、第1底壁21の上面の少なくとも一部を覆う。底部341の上面は、第1嵌合凹部24に露出する。底部341の上面は、第1底壁21の上面のうちで底部341に覆われていない露出面と段差無くつながっている。
【0099】
図8に示すように、底部341の下面の一部は、第1ハウジング2の第1底壁21に形成された開口から、下方に露出している。第1ハウジング2の第1底壁21の下面において開口が形成されている部分の周囲は一段凹んでおり、底部341の下面のうちで開口から露出した部分は、第1底壁21の下面よりも一段奥に位置する。
【0100】
図3に示すように、立ち上がり部342は、底部341の第2端(左端)から斜め上方に延在する矩形板状である。立ち上がり部342の下端は、底部341の第2端とつながっている。立ち上がり部342の下端と底部341の第2端とをつなぐ角部は、湾曲部346となっている。
【0101】
図8に示すように、立ち上がり部342は、中間台部23の端部(右端部)の側面に沿っている。立ち上がり部342は、中間台部23の端部の側面に沿って斜めに延在する。立ち上がり部342の外面(底部341の上面とつながっている面)は、第1嵌合凹部24に露出する。立ち上がり部342の外面は、中間台部23の端部の側面よりも一段外側に位置する。
【0102】
図3に示すように、上端部343は、立ち上がり部342の上端から第2軸A2に沿って左方へ延在する矩形板状である。上端部343の第1端(右端)は、立ち上がり部342の上端とつながっている。上端部343の第1端と立ち上がり部342の上端とをつなぐ角部は、湾曲部347となっている。
【0103】
図8に示すように、上端部343は、中間台部23の端部の上部に沿っている。上端部343は、第1ハウジング2の中間台部23の上側に配置されて、中間台部23の端部(右端部)の上面の少なくとも一部を覆う。上端部343の上面は、中間台部23の端部の上面のうちで上端部343に覆われていない露出面と段差無くつながっている。
【0104】
第1保持金具3が中間延長部34を備えていることで、第1ハウジング2の第1底壁21及び中間台部23を保護することが可能となり、第1コネクタ1の強度を向上させることが可能となる。
【0105】
本実施形態の第1コネクタ1では、第2軸A2における第1側(右側)の第1保持金具3の固定部(第1端部側固定部、第1側部側固定部)と、第2軸A2における第1側(右側)の一対の電源端子42とは、第1基板91が有する導体に共通に接続され得る。同様に、第2軸A2における第2側(左側)の第1保持金具3の固定部(第1端部側固定部、第1側部側固定部)と、第2軸A2における第2側(左側)の一対の電源端子42とは、第1基板91が有する導体に共通に接続され得る。つまり、第1保持金具3は、対応する電源端子42と同電位に電気的に接続されて、電力を伝送するための電源端子として機能する。
【0106】
(2.2)ヘッダ
次に、ヘッダとしての第2コネクタ5について、図9図15を参照して説明する。
【0107】
第2コネクタ5は、第1軸A1に沿って幅を有し、第1軸A1と交差(ここでは直交)する第2軸A2に沿って長さを有し、第1軸A1及び第2軸A2の両方と交差(ここでは直交)する第3軸A3に沿って高さを有する、扁平な矩形箱状に形成されている。第2コネクタ5には、第3軸A3に沿って、第1コネクタ1が嵌合される。
【0108】
この「(2.2)ヘッダ」の欄では、説明の便宜上、第1軸A1の一方側及び他方側をそれぞれ「前」及び「後」、第2軸A2の一方側及び他方側をそれぞれ「左」及び「右」、第3軸A3の一方側及び他方側をそれぞれ「上」及び「下」として説明する。特に、第2コネクタ5と第1コネクタ1とが嵌合される際に、第3軸A3において第2コネクタ5が位置する側を「下」、第1コネクタ1が位置する側を「上」とする。つまり、この「(2.2)ヘッダ」の欄では、「(2.1)ソケット」の欄と、上と下とが逆である。なお、上記の方向の規定は、第2コネクタ5の使用形態を限定する趣旨ではない。
【0109】
また、「(2.2)ヘッダ」の欄では、第2コネクタ5の平面視において、第2コネクタ5の中心に近い側を「内側」、第2コネクタ5の中心から遠い側を「外側」とする。すなわち、「外側」とは、第2コネクタ5の中心を基準(内側)として、中心から離れる側をいう。
【0110】
第2コネクタ5の幅寸法(第1軸A1における寸法)は、例えば数mmである。また、第2コネクタ5の長さ寸法(第2軸A2における寸法)は、例えば数mm~十数mmである。また、第2コネクタ5の高さ寸法(第3軸A3における寸法)は、例えばコンマ数mmである。
【0111】
図9に示すように、第2コネクタ5は、第2ハウジング6と、一対の第2保持金具7と、複数の第2端子8と、を備えている。
【0112】
(2.2.1)ハウジング、端子
第2ハウジング6は、絶縁性を有する樹脂成形体である。本実施形態では、第2ハウジング6は、複数の第2端子8をインサート品とするインサート成形品である。
【0113】
第2ハウジング6は、第2軸A2に沿って長さを有する扁平な直方体状である。図10に示すように、第2ハウジング6は、底壁(以下、「第2底壁」ともいう)61と、周壁(第2周壁)62と、を有している。第2底壁61と第2周壁62とは、一体に形成されている。第2底壁61は、第2軸A2に沿って長い板状であって、第2ハウジング6の底を構成する。第2周壁62は、第2底壁61の周縁から上向きに突出しており、平面視で矩形枠状である。つまり、第2周壁62は、第2底壁61の周縁に沿って中心を囲むように形成されている。
【0114】
第2周壁62は、一対の第2端壁621と、一対の第2側壁622と、で構成されている。第2周壁62は、第2端壁621と第2側壁622とがつながる位置に、計4つの角部623を有している。
【0115】
第2底壁61及び第2周壁62で囲まれた部位は、第1コネクタ1が嵌合する嵌合凹部(以下、「第2嵌合凹部」ともいう)64を形成する。具体的には、第2嵌合凹部64には、第1コネクタ1の中間台部23が嵌合する。これにより、第2コネクタ5に第1コネクタ1が接続される。
【0116】
第2底壁61と、第2周壁62における第2端壁621との間には、段差部63が形成されている。
【0117】
第2周壁62における一対の第2側壁622の各々に、複数の第2端子8が半分ずつ設けられている。具体的には、一対の第2側壁622は、それぞれ第2端子8を5個ずつ、計10個保持している。また、本実施形態では、一対の第2保持金具7は、一対の第2端壁621にそれぞれ上方から押し込まれることにより、第2ハウジング6に保持されている。
【0118】
複数の第2端子8の並ぶ間隔、つまりピッチは、例えばコンマ数mmである。複数の第2端子8のピッチは、複数の第1端子4のピッチと略等しい。本実施形態では、複数の第2端子8は等ピッチで並んでいるが、不揃いのピッチで並んでいてもよい。
【0119】
第2端子8(第2コネクタ5の端子)は、例えば銅合金などの金属材料から成る金属成形体である。第2端子8には、金めっきが施されているが、これに限らず、金めっきが施されていなくてもよい。
【0120】
図13に示すように、第2端子8は、接触片81と、垂下片82と、端子片83と、を有しており、これらが一体に構成されている。
【0121】
接触片81は、板状である。接触片81は、第2側壁622における第2嵌合凹部64との対向面に設けられている。接触片81は、第2嵌合凹部64に露出する。接触片81は、第2コネクタ5に第1コネクタ1が接続された状態で、対応する第1端子4と接触する。
【0122】
接触片81には、第2嵌合凹部64から離れる向きに窪んだ窪み811が設けられている。窪み811は、第2コネクタ5に第1コネクタ1が接続された状態で、対応する第1端子4(信号端子41)の一部(ばね片44)が嵌まり込むように構成されている。つまり、接触片81の窪み811及び対応する信号端子41は、第2コネクタ5が第1コネクタ1から外れるのを防止し、かつ所定以上の力を加えることにより第1コネクタ1と第2コネクタ5との接続状態を解除可能な、ロック機構を構成している。
【0123】
垂下片82は、板状である。垂下片82は、第2側壁622の外側の面に沿って設けられている。垂下片82の第1端(上端)は、逆U字状に湾曲しており、接触片81の第1端(上端)と一体である。
【0124】
垂下片82は、垂下片82の厚さ軸に沿って突出する突起821と一体である。突起821は、第2コネクタ5に第1コネクタ1が接続された状態で、対応する第1端子4(信号端子41)の突起451と第3軸A3に沿って並び、かつ、突起451よりも第1端子4の底部側に位置する。このため、所定以上の力をもって第2コネクタ5を第1コネクタ1から引き抜こうとしない限り、第1端子4(信号端子41)の突起451が第2端子8の突起821に引っ掛かることにより、第1コネクタ1と第2コネクタ5との接続状態が解除されない。つまり、第2端子8の突起821及び第1端子4(信号端子41)の突起451は、第2コネクタ5が第1コネクタ1から外れるのを防止し、かつ所定以上の力を加えることにより第2コネクタ5と第1コネクタ1との接続状態を解除可能な、ロック機構を構成している。
【0125】
端子片83は、板状である。端子片83の第1端(内側の端)は、接触片81の第2端(下端)と一体である。また、端子片83の第2端は、第3軸A3の一端側(下側)において、第2ハウジング6から露出している。端子片83の下面は、例えば半田付けにより第2基板92に接合される接合面となる。
【0126】
複数(10個)の第2端子8は、全てが信号端子である。一対の第2側壁622の各々に、5個の第2端子8(信号端子)が、第2軸A2に沿って並んだ状態で設けられている。
【0127】
複数の第2端子8の各々は、第2側壁622に保持された状態で、一部が第2嵌合凹部64に露出している。具体的には、複数の第2端子8の各々の接触片81の一部が、第2嵌合凹部64に露出している。また、複数の第2端子8の各々では、垂下片82の一部が、第2側壁622の外側面側に露出している。
【0128】
第1コネクタ1に第2コネクタ5を接続すると、複数の第2端子8の各々において、第2嵌合凹部64に露出した部位(接触片81)が、第1コネクタ1の第1端子4(信号端子41)のばね片44と接触する。また、複数の第2端子8の各々において、垂下片82が、第1コネクタ1の第1端子4(信号端子41)の立ち上がり片45と接触する。これにより、第2コネクタ5の複数の第2端子8の各々が、第1コネクタ1の対応する第1端子4(信号端子41)と電気的に接続される。
【0129】
(2.2.2)保持金具
第2保持金具7は、例えば銅合金などの金属材料から成る金属成形体である。第2保持金具7は、第2コネクタ5の強度を向上するために用いられる。
【0130】
図9に示すように、第2ハウジング6には、第2軸A2における両端(左端及び右端)に、第2保持金具7が1つずつ(計2つ)設けられている。以下では、原則として、第2ハウジング6の右端に取り付けられる第2保持金具7を例として説明するが、第2ハウジング6の左端に取り付けられる第2保持金具7も同様の構造である。
【0131】
第2保持金具7は、例えば絞り加工によって、シームレスに(つなぎ目なく)一体に形成される。
【0132】
図11図12に示すように、第2保持金具7は、端部片(以下、「第2端部片」ともいう)71と、側部片(以下、「第2側部片」ともいう)72と、連結部(以下、「第2連結部」ともいう)73と、を有している。具体的には、第2保持金具7は、1つの第2端部片71と、2つの第2側部片72と、2つの第2連結部73と、を有している。
【0133】
第2端部片71は、第2ハウジング6の一方(右側)の第2端壁621を保護する。第2端部片71は、上側部711と、外側部712と、内側部713と、を有する。
【0134】
上側部711は、第2端壁621の上側に配置されて、第2端壁621の上面の少なくとも一部を覆う。上側部711は、第2端壁621の上面のうち、第2軸A2における外側(右側)の部分を少なくとも覆っている。
【0135】
内側部713は、第2端壁621の内側(左側)に配置されて、第2端壁621の内側面(左側面)の少なくとも一部を覆う。内側部713は、第2端壁621の内側面のうち、第1軸A1における中央部分を覆っている。
【0136】
内側部713の上端は、上側部711の内側の端(左端)とつながっている。内側部713の上端と上側部711の内側の端とをつなぐ角部は、湾曲部716となっている。
【0137】
図11に示すように、内側部713は、幅寸法(第1軸A1における寸法)が一定の矩形板状の部分を有している。内側部713の幅寸法(第1軸A1における寸法)は、上側部711の幅寸法よりも、小さい。内側部713の内側面(左側面)は、第2嵌合凹部64に露出する。内側部713の内側面は、第2端壁621の内側面のうちで内側部713と第1軸A1において隣接する部分と、第2軸A2において同じ位置にある(略面一となっている)。図14に示すように、内側部713の先端(下端)は、第2ハウジング6の段差部63に形成された凹所631に差し込まれる。
【0138】
内側部713は、第2コネクタ5に第1コネクタ1が接続された状態で、第1コネクタ1の第1保持金具3の中間延長部34(具体的には、立ち上がり部342)と接触する。
【0139】
外側部712は、第2端壁621の外側(右側)に配置されて、第2端壁621の外側面(右側面)の少なくとも一部を覆う。外側部712は、第2端壁621の外側面のうち上端付近の部分を少なくとも覆っている。外側部712は、第2端壁621の外側面の略全体を覆っている。
【0140】
図12に示すように、外側部712は、幅寸法(第1軸A1における寸法)が一定の矩形板状に形成されている。外側部712の下端において第1軸A1の中央部分及び両側部分は、上方に凹んだ凹所7120,7121となっている。中央部分の凹所7120の第1軸A1の中央には、下方に突出する突部7122が形成されている。突部7122の下端は、外側部712の下端よりも上方に位置する。
【0141】
外側部712の下面は、例えば半田付けにより第2基板92に接合される接合面となる。このように、第2端部片71は、第2基板92(回路基板)に固定される端部側固定部(外側部712の下端部;以下、「第2端部側固定部」ともいう)を有している。
【0142】
なお、第2端部片71の外側部712の下端部は、下端側程薄くなるテーパ状となるよう、内側面側に傾斜が形成されている。
【0143】
外側部712の上端は、上側部711の外側の端(右端)とつながっている。外側部712の上端と上側部711の外側の端とをつなぐ角部は、湾曲部715となっている。
【0144】
図14に示すように、外側部712と上側部711との間の湾曲部715と、内側部713と上側部711との間の湾曲部716とは、同様に湾曲している。例えば、湾曲部715と湾曲部716とは、曲率半径が略同じである。
【0145】
2つの第2側部片72は、第2端部片71の第1軸A1における両端(前端及び後端)にそれぞれ設けられている。第2端部片71と2つの第2側部片72とは、平面視において逆C字状につながっている。
【0146】
一方(前側)の第2側部片72は、第2ハウジング6の一方(前側)の第2側壁622の、第2軸A2における一方側(右側)の端部を保護する。他方(後側)の第2側部片72は、第2ハウジング6の他方(後側)の第2側壁622の、第2軸A2における一方側(右側)の端部を保護する。
【0147】
第2側部片72は、上側部721と、外側部722と、内側部723と、を有する。第2側部片72は、端子部724を更に有している。
【0148】
上側部721は、第2側壁622の右端部の上側に配置されて、第2側壁622の右端部の上面の少なくとも一部を覆う。上側部721は、第2側壁622の右端部の上面のうち、外側の部分を少なくとも覆っている。
【0149】
内側部723は、第2側壁622の右端部の内側に配置されて、第2側壁622の右端部の内側面の少なくとも一部を覆う。内側部723は、第2側壁622の右端部の内側面のうち、上端付近の部分を少なくとも覆っている。
【0150】
内側部723の上端は、上側部721の内側の端とつながっている。内側部723の上端と上側部721の内側の端とをつなぐ角部は、湾曲部726となっている。
【0151】
図11に示すように、内側部723は、幅寸法(第2軸A2における寸法)が一定の矩形板状の部分を有している。内側部723の幅寸法(第2軸A2における寸法)は、上側部721の幅寸法よりも、小さい。内側部723の内側面は、第2嵌合凹部64に露出する。内側部723の内側面は、第2側壁622の内側面のうちで内側部723と第2軸A2において隣接する部分と、第1軸A1において同じ位置にある(略面一となっている)。
【0152】
内側部723は、第2コネクタ5に第1コネクタ1が接続された状態で、第1コネクタ1の電源端子42のばね片44と接触する。
【0153】
外側部722は、第2側壁622の右端部の外側に配置されて、第2側壁622の右端部の外側面の少なくとも一部を覆う。外側部722は、第2側壁622の右端部の外側面のうち、上端付近の部分を少なくとも覆っている。外側部722は、第2側壁622の外側面の略全体を覆っている。
【0154】
図11図12に示すように、外側部722は、幅寸法(第1軸A1における寸法)が一定の矩形板状に形成されている。外側部722の下端において第2軸A2の両側(左端及び右端)部分は、上方に凹んだ凹所7220,7221となっている。第2端部片71に近い側の凹所7221は、第2端部片71の凹所7121とつながっている。第2側部片72の外側部722の下面は、第2端部片71の外側部712の下面と、第3軸A3において同じ位置にある(略面一となっている)。
【0155】
外側部722の下面は、例えば半田付けにより第2基板92に接合される接合面となる。このように、第2側部片72は、第2基板92(回路基板)に固定される側部側固定部(外側部722の下端部;以下、「第2側部側固定部」ともいう)を有している。
【0156】
なお、第2側部片72の外側部722の下端部は、下端側程薄くなるテーパ状となるよう、内側面側に傾斜が形成されている。
【0157】
外側部722の上端は、上側部721の外側の端とつながっている。外側部722の上端と上側部721の外側の端とをつなぐ角部は、湾曲部725となっている。
【0158】
外側部722と上側部721との間の湾曲部725と、内側部723と上側部721との間の湾曲部726とは、同様に湾曲している。例えば、湾曲部725と湾曲部726とは、曲率半径が略同じである。本実施形態では、湾曲部725と湾曲部726とは、連続して湾曲するようにつながっている。
【0159】
外側部722は、第2コネクタ5に第1コネクタ1が接続された状態で、第1コネクタ1の電源端子42の立ち上がり片45(より詳細には、突起451)と接触する。
【0160】
図11図12に示すように、端子部724は、第2側部片72の外側部722の下端の2つの凹所7220,7221のうちで、第2軸A2において第2端部片71から離れた凹所7220に位置している。端子部724は、外側部722から、第1軸A1に沿って外側に突出している。端子部724は、上方から見て矩形板状である。端子部724の下面は、第2端部片71の外側部712の下面と、第3軸A3において同じ位置にある(略面一となっている)。
【0161】
端子部724の下面は、例えば半田付けにより第2基板92に接合される接合面となる。このように、第2側部片72は、第2基板92(回路基板)に固定される第2側部側固定部(端子部724)を有している。
【0162】
このように、本実施形態の第2コネクタ5では、第2側部片72は、第2側部側固定部として、互いに下端が離れた2つの第2側部側固定部(外側部722の下端部、及び端子部724)を有している。これにより、第2保持金具7を第2基板92に強固に固定することが可能となる。また、2つの第2側部側固定部のうちの一方は、厚さ軸が第2基板92と交差する板状であるため、例えば第1軸A1に沿った力を受けた場合であっても、第2コネクタ5が回転しにくい。
【0163】
さらに、本実施形態の第2コネクタ5では、第2端部片71が第2端部側固定部を有し、第2側部片72が第2側部側固定部を有することで、第2保持金具7を第2基板92に強固に固定することが可能となる。
【0164】
第2連結部73は、第2端部片71と第2側部片72とをつなぐ。2つの第2連結部73のうちの一方(前側)の第2連結部73は、第2端部片71の前端と、前側の第2側部片72の右端とをつなぐ。2つの第2連結部73のうちの他方(後側)の第2連結部73は、第2端部片71の後端と、後側の第2側部片72の右端とをつなぐ。
【0165】
第2連結部73は、上側連結部(以下、「第2上側連結部」ともいう)731と、外側連結部(以下、「第2内側連結部」ともいう)732と、を有する。第2上側連結部731は、第2周壁62の角部623において、第2端部片71の上側部711と第2側部片72の上側部721とを切れ目無くつなぐ。第2外側連結部732は、第2周壁62の角部623において、第2端部片71の外側部712と第2側部片72の外側部722とを切れ目無くつなぐ。そのため、第2連結部73は、第2端部片71の湾曲部715と第2側部片72の湾曲部725とを切れ目無くつないでいる。
【0166】
第2上側連結部731は、第3軸A3に沿った一断面において、第2周壁62に隣接する下面と、第2周壁62から離れた上面と、を有している。第2上側連結部731の上面は、第2端部片71の上側部711の上面と第2側部片72の上側部721の上面とをつなぐ。第2上側連結部731の下面は、第2端部片71の上側部711の下面と第2側部片72の上側部721の下面とをつなぐ。
【0167】
図15に示すように、第2外側連結部732は、第3軸A3に直交する一断面において、第2周壁62に隣接する内面7321と、第2周壁62から離れた外面7322と、を有している。第2外側連結部732の内面7321及び外面7322は、第2コネクタ5の中心を基準として外方に凸となるように湾曲している。
【0168】
第2端部片71の外側部712と第2側部片72の外側部722とは、第2外側連結部732によって、第3軸A3に沿って切れ目無くつながっている。
【0169】
本実施形態では、図11図12に示すように、第2保持金具7において、第2端部片71の内側部713と第2側部片72の内側部723とは、つながっていない。また、第2端部片71の湾曲部716と第2側部片72の湾曲部726とはつながっていない。すなわち、第2連結部73は、第2端部片71の内側部713と第2側部片72の内側部723との間に、空所79を有している。第2ハウジング6の第2周壁62において、第2端壁621と第2側壁622とがつながる角部623の内面の全体及び上面の一部は、この空所79を介して露出している(図9参照)。
【0170】
本実施形態の第2コネクタ5では、第2保持金具7は、第1コネクタ1の第1保持金具3及び電源端子42と接続される。つまり、第2保持金具7は、電力を伝送するための電源端子として機能する。
【0171】
(2.3)コネクタアセンブリ
コネクタアセンブリ100は、第1コネクタ1であるソケットと、第2コネクタ5であるヘッダと、を備えている。
【0172】
上述のように、第1コネクタ1は、例えばスマートフォン等の電子機器に内蔵された基板9(第1基板91)に実装される(図16参照)。また、第2コネクタ5は、同じく電子機器に内蔵された他の基板9(第2基板92)に実装される(図16参照)。
【0173】
そして、例えば図16に示すように、第2コネクタ5を第1コネクタ1へ向けて移動させ、第1コネクタ1と第2コネクタ5とを接続することにより、第1基板91の有する第1導体と、第2基板92の有する第2導体との間が電気的に接続される。具体的には、第1コネクタ1の複数の第1端子4が、第2コネクタ5の複数の第2端子8及び第2保持金具7に電気的に接続されることで、第1コネクタ1が第2コネクタ5に接続される。このとき、図17に示すように、第1保持金具3の第1端部片31の内側部312よりも内側に、第2保持金具7の第2端部片71の外側部712が位置しており、内側部312と外側部712とが対向する。また、第1保持金具3の第1側部片32の内側部322よりも内側に、第2保持金具7の第2側部片72の外側部722が位置しており、内側部322と外側部722とが対向する。
【0174】
第1コネクタ1の複数(ここでは、10個)の信号端子41は、それぞれ第2コネクタ5の対応する複数(ここでは、10個)の第2端子8に電気的に接続される。信号端子41のばね片44は、第2端子8の窪み811に嵌り込む。また、信号端子41の突起451は、第2端子8の突起821を乗り越えて、垂下片82に接触する。
【0175】
また、第1コネクタ1の複数(ここでは、4個)の電源端子42は、第2コネクタ5の対応する複数(ここでは、2個)の第2保持金具7に、それぞれ2個ずつ電気的に接続される。電源端子42のばね片44が、第2保持金具7の第2側部片72の外側部722に接触する。
【0176】
第1コネクタ1と第2コネクタ5とを接続する際には、第1コネクタ1の第1嵌合凹部24に、第2コネクタ5の第2周壁62が嵌合される。このとき、第2周壁62の四隅の角部623が、第1嵌合凹部24の内側面を構成する第1周壁22の四隅の角部223の内面に、接触する可能性がある。そして、接触する部分の材料によっては、接触の際に、接触する部分に傷がつく可能性がある。そこで、本実施形態のコネクタアセンブリ100では、第1コネクタ1の第1周壁22の角部223には、第1保持金具3の第1連結部33の第1内側連結部332が設けられ、第2コネクタ5の第2周壁62の角部623には、第2保持金具7の第2連結部73の第2外側連結部732が設けられている。第1内側連結部332と第2外側連結部732とは、いずれも金属製であり、傷がつきにくい。そのため、本実施形態のコネクタアセンブリ100では、第1コネクタ1と第2コネクタ5とを接続する際に、第1コネクタ1に傷がつきにくく、第2コネクタ5に傷がつきにくい。これにより、第1コネクタ1及び第2コネクタ5の強度の低下を抑制することが可能となり、ひいては第1コネクタ1及び第2コネクタ5の強度を向上させることが可能となる。
【0177】
また、本実施形態のコネクタアセンブリ100において、第2コネクタ5では、第2保持金具7の2つの第2側部側固定部のうちの一方(板状の端子部724;第2端部片71から遠い側)は、厚さ軸が第2基板92と交差する板状であり、他方の第2側部側固定部(外側部722の下端部;第2端部片71に近い側)は、厚さ軸が第2基板92に沿った板状である。ここで、2つの第2側部側固定部の両方が、厚さ軸が第2基板92と交差する板状の場合には、第2コネクタ5を第1コネクタ1に接続する際に、第2端部片71に近い側の第2側部側固定部が第1コネクタ1の第1保持金具3の第1側部片32の上側部321に接触する可能性がある。これは、コネクタアセンブリ100の第3軸A3に沿った高さ寸法の増加を招き得る。これに対し、本実施形態のコネクタアセンブリ100では、2つの第2側部側固定部のうちで第2端部片71に近い側の第2側部側固定部は、厚さ軸が第2基板92に沿っている。そのため、第2コネクタ5において、第3軸A3に沿って第1コネクタ1の第1側部片32の上側部321に対応する部分には、部材が存在しない。そのため、本実施形態の第2コネクタ5によれば、コネクタアセンブリ100の第3軸A3に沿った寸法の低減を図ることが可能となる。
【0178】
(3)変形例
上記の実施形態は、本開示の様々な実施形態の1つに過ぎない。上記の実施形態は、本開示の目的を達成できれば、設計等に応じて種々の変更が可能である。以下、実施形態の変形例を列挙する。以下では、上記実施形態を「基本例」と呼ぶこともある。上記の基本例及び以下に説明する変形例は、適宜組み合わせて適用可能である。
【0179】
(3.1)第1保持金具の変形例
第1コネクタ1(ソケット)が備える第1保持金具の変形例について説明する。以下に説明する第1変形例の第1保持金具3A及び第2変形例の第1保持金具3Bは、基本例の第1保持金具3の代わりに、第1ハウジング2に設けられ得る。その際、第1保持金具3A,3Bの形状に応じて、第1ハウジング2の形状は適宜変形され得る。以下では、基本例又は他の変形例の第1保持金具と同様の構成については、適宜説明を省略する場合がある。また、以下では、第1ハウジング2の右端に取り付けられる第1保持金具3A,3Bを例として説明する。
【0180】
(3.1.1)第1変形例
第1変形例の第1保持金具3Aについて、図18A図18C図19を参照して説明する。
【0181】
第1保持金具3Aは、第1端部片31Aと、第1側部片32Aと、第1連結部33Aと、中間延長部34Aと、を有している。
【0182】
第1端部片31Aは、上側部311Aと、内側部312Aと、外側部313Aと、を有する。第1端部片31Aは、基本例の端子部314に相当する部分を有していない。
【0183】
上側部311Aは、第1端壁221の上側に配置されて、第1端壁221の上面の少なくとも一部を覆う。上側部311Aは、第1端壁221の上面の略全体を覆っている。
【0184】
図18Aに示すように、内側部312Aは、幅寸法(第1軸A1における寸法)が一定の矩形板状の部分を有している。内側部312Aの高さ寸法(第3軸A3における寸法)は、基本例の内側部312の高さ寸法よりも大きい。内側部312Aの第1軸A1における中間部分の下端から、中間延長部34Aが延在している。
【0185】
中間延長部34Aは、底部341A、立ち上がり部342A、及び上端部343Aを有しており、これらは、基本例の中間延長部34の底部341、立ち上がり部342、及び上端部343と、それぞれ同様である。
【0186】
本変形例では、内側部312Aは、中間延長部34Aがつながる部分と隣接する位置に、第3軸A3に沿って延在するスリット36Aを有する。スリット36Aは、内側部312Aの下端から上方へ、内側部312Aの途中まで延びている。
【0187】
内側部312Aの上端と上側部311Aの内側の端とをつなぐ角部は、湾曲部315Aとなっている。
【0188】
外側部313Aは、第1端壁221の外側(ここでは、右側)に配置される。外側部313Aは、第1端壁221の外側面の略全体を覆う。
【0189】
図18Bに示すように、外側部313Aは、幅寸法(第1軸A1における寸法)が一定の矩形板状に形成されている。外側部313Aの下端の中央部分は、上方に凹んだ凹所3130Aとなっている。外側部313Aの下面は、例えば半田付けにより第1基板91(図16参照)に接合される接合面となる。このように、第1端部片31Aは、第1基板91(回路基板)に固定される第1端部側固定部(外側部313Aの下端部)を有している。
【0190】
外側部313Aの上端と上側部311Aの外側の端とをつなぐ角部は、湾曲部316Aとなっている。
【0191】
2つの第1側部片32Aが、第1端部片31Aの第1軸A1における両端(前端及び後端)にそれぞれ設けられている。
【0192】
第1側部片32Aは、上側部321Aと、内側部322Aと、外側部323Aと、を有する。第1側部片32Aは、端子部324Aを更に有している。
【0193】
上側部321Aは、第1側壁222の右端部の上側に配置されて、第1側壁222の右端部の上面の少なくとも一部を覆う。上側部321Aは、第1側壁222の右端部の上面の略全体を覆っている。
【0194】
図18Aに示すように、内側部322Aは、幅寸法(第2軸A2における寸法)が一定の矩形板状の部分を有している。内側部322Aの高さ寸法(第3軸A3における寸法)は、基本例の内側部322の高さ寸法よりも大きい。
【0195】
内側部322Aの上端と上側部321Aの内側の端とをつなぐ角部は、湾曲部325Aとなっている。
【0196】
外側部323Aは、第1側壁222の右端部の外側に配置される。外側部323Aは、第1側壁222の外側面のうち、上端付近の部分を少なくとも覆っている。
【0197】
外側部323Aの上端と上側部321Aの外側の端とをつなぐ角部は、湾曲部326Aとなっている。
【0198】
図18A図18Bに示すように、外側部323Aは、幅寸法(第2軸A2における寸法)が一定の矩形板状の第1部分3231Aと、第1部分の下端において第2軸A2の一方側(ここでは、右側)の部分から下方に突出する矩形板状の第2部分3232Aと、を有している。外側部323Aの下面(第2部分3232Aの下端面)は、第1端部片31Aの外側部313Aの下面と面一である。外側部323Aの下面(第2部分3232Aの下端面)は、例えば半田付けにより第1基板91に接合される接合面となる。このように、第1側部片32Aは、第1基板91(回路基板)に固定される第1側部側固定部(外側部323Aの下端部)を有している。
【0199】
端子部324Aは、外側部323Aの第1部分3231Aの下端から、第1軸A1に沿って外側に突出している。端子部324Aは、上方から見て矩形板状である。端子部324Aの下面は、第1端部片31Aの外側部313Aの下面と、第3軸A3において同じ位置にある(略面一となっている)。
【0200】
端子部324Aの下面は、例えば半田付けにより第1基板91に接合される接合面となる。このように、第1側部片32Aは、第1基板91(回路基板)に固定される第1側部側固定部(端子部324A)を有している。第1側部側固定部(端子部324A)は、その厚さ軸が第1基板91(回路基板)と交差するように、第1基板91上に配置される。
【0201】
このように、本変形例の第1保持金具3Aでは、第1側部片32は、第1側部側固定部として、互いに下端が離れた2つの第1側部側固定部(外側部323Aの第2部分3232A、及び端子部324A)を有している。これにより、第1保持金具3Aを第1基板91に強固に固定することが可能となる。
【0202】
第1連結部33Aは、第1端部片31Aと第1側部片32Aとをつなぐ。
【0203】
第1連結部33Aは、第1上側連結部331A及び第1内側連結部332Aを有し、これらは基本例の第1連結部33の第1上側連結部331及び第1内側連結部332とそれぞれ同様である。ただし、本変形例の第1内側連結部332Aは、第1端部片31A及び第1側部片32Aの内側部312A,322Aの長さに応じて、基本例の第1内側連結部332よりも第3軸A3における寸法が長い。第1内側連結部332Aは、第1端部片31Aの内側部312Aの下端と第1側部片32Aの内側部322Aの下端とを、段差無くつないでいる。
【0204】
図19に示すように、第1内側連結部332Aは、第3軸A3に直交する一断面において、第1周壁22に隣接する外面3321Aと、第1周壁22から離れた内面3322Aと、を有している。第1内側連結部332Aの外面3321A及び内面3322Aは、第1コネクタ1の中心を基準として外方に凸となるように湾曲している。
【0205】
第1連結部33Aは、外側連結部(以下、「第1外側連結部」ともいう)333Aを更に有している。第1外側連結部333Aは、第1周壁22の角部223において、第1端部片31Aの外側部313Aと第1側部片32Aの外側部323Aとを切れ目無くつなぐ。そのため、第1連結部33Aは、第1端部片31Aの湾曲部316Aと第1側部片32Aの湾曲部326Aとを切れ目無くつないでいる。本変形例の第1保持金具3Aは、基本例の第1保持金具3とは異なり、スリット35を有していない。第1連結部33Aが第1外側連結部333Aを有していることで、第1保持金具3Aの強度を向上させて第1コネクタ1の強度を向上させることが可能となる。
【0206】
図19に示すように、第1外側連結部333Aは、第3軸A3に直交する一断面において、第1周壁22に隣接する内面3331Aと、第1周壁22から離れた外面3332Aと、を有している。第1外側連結部333Aの内面3331A及び外面3332Aは、第1コネクタ1の中心を基準として外方に凸となるように湾曲している。
【0207】
第1端部片31Aの外側部313Aと第1側部片32Aの外側部323Aとは、第1外側連結部333Aによって、第3軸A3に沿って切れ目無くつながっている。
【0208】
また、第1外側連結部333Aは、第1端部片31Aの外側部313Aの下端と第1側部片32Aの外側部323Aの下端(第2部分3232Aの下端)とを、段差無くつないでいる。そのため、本変形例の第1保持金具3Aでは、2つの第1側部側固定部のうちの1つ(第1側部片32Aの外側部323Aの第2部分3232Aの下端部)が、第1外側連結部333Aにつながっている。これにより、第1保持金具3Aを第1基板91に強固に固定することが可能となる。
【0209】
本変形例の第1保持金具3Aをインサート品として第1ハウジング2をインサート成形する場合、第1ハウジング2の第1周壁22の角部223の略全体(内側面の上端、上面、外側面の上端)を、第1保持金具3Aの第1連結部33Aによって保護することが可能となる。これにより、第1コネクタ1の強度を向上させることが可能となる。
【0210】
(3.1.2)第2変形例
第2変形例の第1保持金具3Bについて、図20A図20Cを参照して説明する。
【0211】
第1保持金具3Bは、第1端部片31Bと、第1側部片32Bと、第1連結部33Bと、中間延長部34Bと、を有している。
【0212】
第1端部片31Bは、上側部311B、内側部312B、外側部313B、及び端子部314Bを有しており、これらは、基本例の上側部311、内側部312、外側部313、及び端子部314と、それぞれ同様である。ただし、内側部312Bの高さ寸法(第3軸A3における寸法)は、基本例の内側部312の高さ寸法よりも大きい。
【0213】
また、中間延長部34Bは、底部341B、立ち上がり部342B、及び上端部343Bを有しており、これらは、基本例の中間延長部34の底部341、立ち上がり部342、及び上端部343と、それぞれ同様である。
【0214】
さらに、第1連結部33Bは、第1上側連結部331B及び第1内側連結部332Bを有し、これらは基本例の第1連結部33の第1上側連結部331及び第1内側連結部332とそれぞれ同様である。また、第1保持金具3Bはスリット35Bを有しており、これは、基本例の第1保持金具3のスリット35と同様である。
【0215】
第1側部片32Bは、上側部321B、内側部322B、及び外側部323Bを有しており、これらは、基本例の上側部321、内側部322、及び外側部323と、それぞれ同様である。ただし、外側部323Bの高さ寸法(第3軸A3における寸法)は、基本例の外側部323の高さ寸法よりも大きい。
【0216】
第1側部片32Bは、端子部324Bを更に有している。
【0217】
端子部324Bは、外側部323Bの第2部分の下端から、第1軸A1に沿って内側に突出している。端子部324Bは、上方から見て矩形板状である。端子部324Bの下面は、第1端部片31Aの端子部314Bの下面と、第3軸A3において同じ位置にある(略面一となっている)。
【0218】
端子部324Bの下面は、例えば半田付けにより第1基板91に接合される接合面となる。このように、第1側部片32Bは、第1基板91(回路基板)に固定される第1側部側固定部(端子部324B)を有している。第1側部側固定部(端子部324B)は、板状であって、第1側部側固定部の厚さ軸が第1基板91と交差するように、第1基板91上に配置される。
【0219】
本変形例の第1保持金具3Bをインサート品として第1ハウジング2をインサート成形する場合であっても、基本例の第1保持金具3と同様に、第1コネクタ1の強度を向上させることが可能となる。また、第1端部側固定部(端子部314B)及び第1側部側固定部(端子部324B)の両方が、板状であって、それらの厚さ軸が第1基板91と交差するように第1基板91上に配置されるので、例えば半田付けによって第1保持金具3を第1基板91に強固に固定することが可能となる。また、第1端部側固定部(端子部314B)と第1側部側固定部(端子部324B)とは、第1軸A1に沿って逆向きに突出しているので、第1保持金具3Bを第1基板91に安定して保持させることが可能となる。
【0220】
(3.1.3)その他の変形例
一変形例において、中間延長部34(34A,34B)は、第1側部片32(32A,32B)から中間台部23に向かって延在してもよい。或いは、中間延長部34(34A,34B)は、第1端部片31(31A,31B)及び第1側部片32(32A,32B)から一体的に中間台部23に向かって延在してもよい。
【0221】
一変形例において、第1保持金具3(3A,3B)は、中間延長部34(34A,34B)を備えていなくてもよい。
【0222】
一変形例において、第1保持金具3(3A,3B)は、外側部313(313A,313B),323(323A,323B)を有していなくてもよい。
【0223】
一変形例において、基本例及び各変形例の第1保持金具3,3A,3Bの構造を、部分的に組み合わせてもよい。例えば、基本例の第1保持金具3の第1側部片32の外側部323の下端に、第1変形例の端子部324Aを設けてもよい。或いは、基本例の第1保持金具3の端子部314を省略して、第1変形例の第1側部片32Aの外側部323Aの第2部分3232Aを設けてもよい。
【0224】
(3.2)第2保持金具の変形例
第2コネクタ5(ヘッダ)が備える第2保持金具の変形例について説明する。以下に説明する第1変形例の第2保持金具7A~第5変形例の第2保持金具7Eは、基本例の第2保持金具7の代わりに、第2ハウジング6に設けられ得る。その際、第2保持金具7A~7Eの形状に応じて、第2ハウジング6の形状は適宜変形され得る。以下では、基本例又は他の変形例の第2保持金具と同様の構成については、適宜説明を省略する場合がある。また、以下では、第2ハウジング6の右端に取り付けられる第2保持金具7A~7Eを例として説明する。
【0225】
(3.2.1)第1変形例
第1変形例の第2保持金具7Aについて、図21A図21B図22を参照して説明する。
【0226】
第2保持金具7Aは、第2端部片71Aと、第2側部片72Aと、第2連結部73Aと、を有している。
【0227】
第2端部片71Aは、上側部711Aと、外側部712Aと、内側部713Aと、を有する。外側部712Aは、基本例の外側部712と同様である。
【0228】
上側部711Aは、第2端壁621の上側に配置されて、第2端壁621の上面の少なくとも一部を覆う。上側部711Aは、第2端壁621の上面の略全体を覆っている。
【0229】
外側部712Aの上端と上側部711Aの外側の端とをつなぐ角部は、湾曲部715Aとなっている。
【0230】
図21Aに示すように、内側部713Aは、第2端壁621の内側面の上端付近の部分を覆う第1部分と、第1部分の下端の中央から下方に延在する第2部分と、を有している。第2部分の幅寸法(第1軸A1における寸法)は、第1部分の幅寸法よりも小さい。
【0231】
内側部713Aの第2部分は、第2コネクタ5に第1コネクタ1が接続された状態で、第1コネクタ1の第1保持金具3の中間延長部34(具体的には、立ち上がり部342)と接触する。
【0232】
内側部713Aの上端と上側部711Aの内側の端とをつなぐ角部は、湾曲部716Aとなっている。
【0233】
第2側部片72Aは、上側部721Aと、外側部722Aと、内側部723Aと、端子部724Aと、を有している。外側部722A及び端子部724Aは、基本例の外側部712及び端子部724とそれぞれ同様である。
【0234】
上側部721Aは、第2側壁622の右端部の上側に配置されて、第2側壁622の右端部の上面の少なくとも一部を覆う。上側部721Aは、第2側壁622の右端部の上面の略全体を覆っている。
【0235】
外側部722Aの上端と上側部721Aの外側の端とをつなぐ角部は、湾曲部725Aとなっている。
【0236】
図21Aに示すように、内側部723Aは、第2側壁622の内側面の上端付近の部分を覆う第1部分と、第1部分の下端において第2軸A2の一方側(左側)の部分から下方に突出する矩形板状の第2部分と、を有している。第2部分の幅寸法(第2軸A2における寸法)は、第1部分の幅寸法よりも小さい。
【0237】
内側部723Aの第2部分は、第2コネクタ5に第1コネクタ1が接続された状態で、第1コネクタ1の電源端子42のばね片44と接触する。
【0238】
内側部723Aの上端と上側部721Aの内側の端とをつなぐ角部は、湾曲部726Aとなっている。
【0239】
第2連結部73Aは、第2端部片71Aと第2側部片72Aとをつなぐ。
【0240】
第2連結部73Aは、第2上側連結部731A及び第2外側連結部732Aを有し、これらは基本例の第2連結部73の第2上側連結部731及び第2外側連結部732とそれぞれ同様である。ただし、本変形例の第2上側連結部731Aは、第2端部片71A及び第2側部片72Aの上側部711A,721Aの形状に応じて、上側部711A,721Aの全体をつないでいる。
【0241】
図22に示すように、第2外側連結部732Aは、第3軸A3に直交する一断面において、第2周壁62に隣接する内面7321Aと、第2周壁62から離れた外面7322Aと、を有している。第2外側連結部732の内面7321A及び外面7322Aは、第2コネクタ5の中心を基準として外方に凸となるように湾曲している。
【0242】
第2連結部73Aは、内側連結部(以下、「第2内側連結部」ともいう)733Aを更に有している。第2内側連結部733Aは、第2周壁62の角部623において、第2端部片71Aの内側部713Aと第2側部片72Aの内側部723Aとを切れ目無くつなぐ。そのため、第2内側連結部733Aは、第2端部片71Aの湾曲部716Aと第2側部片72Aの湾曲部726Aとを切れ目無くつないでいる。
【0243】
図22に示すように、第2内側連結部733Aは、第3軸A3に直交する一断面において、第2周壁62に隣接する外面7331Aと、第2周壁62から離れた内面7332Aと、を有している。第2内側連結部733Aの外面7331A及び内面7332Aは、第2コネクタ5の中心を基準として外方に凸となるように湾曲している。
【0244】
第2端部片71Aの内側部713Aと第2側部片72Aの内側部723Aとは、第2内側連結部733Aによって、第3軸A3に沿って切れ目無くつながっている。
【0245】
本変形例の第2保持金具7Aをインサート品として第2ハウジング6をインサート成形する場合、第2ハウジング6の第2周壁62の角部623の略全体(内側面の上端、上面、外側面の上端)を、第2保持金具7Aの第2連結部73Aによって保護することが可能となる。これにより、第2コネクタ5の強度を向上させることが可能となる。
【0246】
(3.2.2)第2変形例
第2変形例の第2保持金具7Bについて、図23A図23Bを参照して説明する。
【0247】
第2保持金具7Bは、第2端部片71Bと、第2側部片72Bと、第2連結部73Bと、を有している。
【0248】
第2端部片71Bは、上側部711B、外側部712B、及び内側部713Bを有しており、これらは、第1変形例の第2端部片71Aの上側部711A、外側部712A、及び内側部713Aと、それぞれ同様である。第2端部片71Bは、外側部712Bの下端において第2軸A2の両端(前端及び後端)の部分に、上方に凹んだ凹所7121Bを有している。なお、本変形例の外側部712Bは、下端において第1軸A1の中央部分の凹所を有していない。また、第2端部片71Bは、端子部714Bを更に有している。
【0249】
端子部714Bは、外側部712Bの下端の略全体から、第2軸A2に沿って外側に延在している。端子部714Bは、上方から見て矩形板状である。
【0250】
端子部714Bの下面は、例えば半田付けにより第2基板92に接合される接合面となる。このように、第2端部片71は、第2基板92(回路基板)に固定される第2端部側固定部(端子部714B)を有している。そして、第2端部側固定部(端子部714B)は、板状であって、第1端部側固定部の厚さ軸が第2基板92(回路基板)と交差するように、第2基板92上に配置される。
【0251】
第2側部片72Bは、上側部721B、外側部722B、内側部723B、及び端子部724Bを有している。上側部721B及び内側部723Bは、第1変形例の上側部721A及び内側部723Aと、それぞれ同様である。
【0252】
外側部722Bは、幅寸法(第1軸A1における寸法)が一定の矩形板状に形成されている。外側部722の下端において第2軸A2の一方側(右端)の部分に、上方に凹んだ凹所7221Bが形成されている。外側部722Bは、第2軸A2において第2端部片71Bから遠い側には凹所を有していない。また、端子部724Bは、外側部722Bの下端の略全体から第1軸A1に沿って外側に突出している。端子部724Bの下面は、第2端部片71Bの端子部714Bと、第3軸A3において同じ位置にある(略面一となっている)。
【0253】
第2連結部73Bは、第2上側連結部731B、第2外側連結部732B、及び第2内側連結部733Bを有しており、これらは、第1変形例の第2上側連結部731A、第2外側連結部732A、及び第2内側連結部733Aと、それぞれ同様である。
【0254】
本変形例の第2保持金具7Bをインサート品として第2ハウジング6をインサート成形する場合でも、第2ハウジング6の第2周壁62の角部623の略全体(内側面の上端、上面、外側面の上端)を、第2保持金具7Bの第2連結部73Bによって保護することが可能となる。これにより、第2コネクタ5の強度を向上させることが可能となる。
【0255】
また、第2端部側固定部(端子部714B)及び第2側部側固定部(端子部724B)の両方が、板状であって、それらの厚さ軸が第2基板92と交差するように第2基板92上に配置されるので、例えば半田付けによって第2保持金具7Bを第2基板92に強固に固定することが可能となる。さらに、端子部714Bが第2端部片71Bの外側部712Bの下端の略全体から延在し、端子部724Bが第2側部片72Bの外側部722Bの下端の略全体から延在しているので、第2保持金具7Bを第2基板92に更に強固に固定することが可能となる。
【0256】
(3.2.3)第3変形例
第3変形例の第2保持金具7Cについて、図24A図24Bを参照して説明する。
【0257】
第2保持金具7Cは、第2端部片71Cと、第2側部片72Cと、第2連結部73Cと、を有している。
【0258】
第2端部片71Cは、上側部711C、外側部712C、及び内側部713Cを有しており、これらは、第1変形例の第2端部片71Aの上側部711A、外側部712A、及び内側部713Aと、それぞれ同様である。ただし、本変形例の外側部712Cは、下端において第1軸A1の両側部分の凹所を有していない。
【0259】
第2側部片72Cは、上側部721C、外側部722C、内側部723C、及び端子部724C、を有しており、これらは、第1変形例の第2側部片72Aの上側部721A、外側部722A、内側部723A、及び端子部724Aと、それぞれ同様である。ただし、本変形例の外側部722Cは、下端において第2軸A2の一方側(第2端部片71Aに近い側)の凹所を有していない。
【0260】
第2連結部73Cは、第2上側連結部731C、第2外側連結部732C、及び第2内側連結部733Cを有しており、これらは、第1変形例の第2連結部73Aの第2上側連結部731A、第2外側連結部732A、及び第2内側連結部733Aと、それぞれ同様である。ただし、本変形例の第2外側連結部732Cは、第2端部片71Cの外側部712C及び第2側部片72Cの外側部722Cの下端の形状に応じて、外側部712C,722Cを第3軸A3に沿って全長にわたってつないでいる。第2外側連結部732Cは、第2端部片71Cの外側部712Cの下面と第2側部片72Cの外側部722Cの下面とを、段差無くつないでいる。
【0261】
本変形例の第2保持金具7Cでは、第2端部片71Cは、第2基板92(回路基板)に固定される第2端部側固定部(外側部712Cの下端部)を有する。第2側部片72Cは、第2基板92に固定される第2側部側固定部(外側部722Cの下端部)を有する。第2外側連結部732Cは、第2端部側固定部(外側部712Cの下端部)と第2側部側固定部(外側部722Cの下端部)とをつないでいる。これにより、第2保持金具7Cを第2基板92に強固に固定することが可能となる。
【0262】
また、本変形例の第2保持金具7Cでは、第2側部片72Cは、第2側部側固定部として、互いに下端が離れた2つの第2側部側固定部(外側部722Cの下端部、及び端子部724C)を有している。2つの側部側固定部のうちの1つ(外側部722Cの下端部)が、第2外側連結部732Cにつながっている。これにより、第2保持金具7Cを第2基板92に強固に固定することが可能となる。
【0263】
本変形例の第2保持金具7Cをインサート品として第2ハウジング6をインサート成形する場合でも、第2ハウジング6の第2周壁62の角部623の略全体(内側面の上端、上面、外側面の上端)を、第2保持金具7Cの第2連結部73Cによって保護することが可能となる。これにより、第2コネクタ5の強度を向上させることが可能となる。また、第2保持金具7Cを第2基板92に強固に固定することが可能となる。
【0264】
(3.2.4)第4変形例
第4変形例の第2保持金具7Dについて、図25A図25Bを参照して説明する。
【0265】
第2保持金具7Dは、第2端部片71Dと、第2側部片72Dと、第2連結部73Dと、を有している。
【0266】
第2端部片71Dは、上側部711Dと、外側部712Dと、内側部713Dと、を有している。上側部711D及び外側部712Dは、第3変形例の上側部711C及び外側部712Cと、それぞれ同様である。ただし、本変形例の外側部712Dは、下端において第1軸A1の中央部分の凹所を有していない。
【0267】
内側部713Dは、幅寸法(第1軸A1における寸法)が一定の矩形板状に形成されている。内側部713Dの高さ寸法(第3軸A3における寸法)は、第3変形例の内側部713Cの第1部分及び第2部分を合わせた部分の高さ寸法よりも大きい。
【0268】
第2側部片72Dは、上側部721Dと、外側部722Dと、内側部723Dと、端子部724Dと、を有している。上側部721D、外側部722D、及び端子部724Dは、第3変形例の上側部721C、外側部722C、及び端子部724Cと、それぞれ同様である。
【0269】
内側部723Dは、幅寸法(第1軸A1における寸法)が一定の矩形板状に形成されている。内側部723Dの高さ寸法(第3軸A3における寸法)は、第3変形例の内側部723Cの第1部分及び第2部分を合わせた部分の高さ寸法よりも大きい。
【0270】
第2連結部73Dは、第2上側連結部731Dと、第2外側連結部732Dと、第2内側連結部733Dと、を有している。第2上側連結部731D及び第2外側連結部732Dは、第3変形例の第2上側連結部731C及び第2外側連結部732Cと、それぞれ同様である。
【0271】
第2内側連結部733Dは、第2端部片71D及び第2側部片72Dの内側部713D,723Dの形状に応じて、内側部713D,723Dの全体をつないでいる。
【0272】
本変形例の第2保持金具7Dをインサート品として第2ハウジング6をインサート成形する場合でも、第2ハウジング6の第2周壁62の角部623の略全体(内側面の上端、上面、外側面の上端)を、第2保持金具7Dの第2連結部73Dによって保護することが可能となる。これにより、第2コネクタ5の強度を向上させることが可能となる。また、第2保持金具7Dを第2基板92に強固に固定することが可能となる。
【0273】
(3.2.5)第5変形例
第5変形例の第2保持金具7Eについて、図26A図26Bを参照して説明する。
【0274】
第2保持金具7Eは、第2端部片71Eと、第2側部片72Eと、第2連結部73Eと、を有している。
【0275】
第2端部片71Eは、上側部711E、外側部712E、及び内側部713Eを有しており、これらは、第4変形例の上側部711D、外側部712D、及び内側部713Dと、それぞれ同様である。
【0276】
第2側部片72Eは、上側部721Eと、外側部722Eと、内側部723Eと、端子部724Eと、を有している。上側部721E、外側部722E、及び内側部723Eは、第4変形例の上側部721D、外側部722D、及び内側部723Dと、それぞれ同様である。ただし、外側部722Dは、下端において凹所を有していない。また、本変形例の第2側部片72Eは、端子部724Dに相当する部分を有していない。そのため、第2側部側固定部(外側部722Eの下端部)は、第2側部側固定部の厚さ軸が第2基板92に沿うように、第2基板92上に配置される。
【0277】
第2連結部73Eは、第2上側連結部731E、第2外側連結部732E、及び第2内側連結部733Eを有しており、これらは、第4変形例の第2上側連結部731D、第2外側連結部732D、及び第2内側連結部733Dと、それぞれ同様である。
【0278】
本変形例の第2保持金具7Eをインサート品として第2ハウジング6をインサート成形する場合でも、第2ハウジング6の第2周壁62の角部623の略全体(内側面の上端、上面、外側面の上端)を、第2保持金具7Eの第2連結部73Eによって保護することが可能となる。これにより、第2コネクタ5の強度を向上させることが可能となる。また、第2保持金具7Eを第2基板92に強固に固定することが可能となる。
【0279】
(3.2.6)その他の変形例
一変形例において、第2保持金具7(7A~7E)は、内側部713(713A~713E),723(723A~723E)を有していなくてもよい。
【0280】
一変形例において、基本例及び各変形例の第2保持金具7,7A~7Eの構造を、部分的に組み合わせてもよい。
【0281】
(3.3)その他の変形例
一変形例において、コネクタアセンブリ100は、例えばカメラモジュール、ワイヤレスイヤホン、或いはスマートウォッチ等のウェアラブル端末等の、携帯端末以外の電子機器に用いられてもよい。また、コネクタアセンブリ100は、複数の基板9の間を電気的に接続する用途に限られず、例えば基板9とディスプレイとの間、或いは基板9とバッテリとの間など、複数の部品の間を電気的に接続する用途であればよい。
【0282】
一変形例において、芯数(第1コネクタ1が備える信号端子41の数;第2コネクタ5が備える第2端子8の数)は、適宜変更可能である。
【0283】
一変形例において、第1コネクタ1を、従来のヘッダに接続してもよい。一変形例において、第2コネクタ5を、従来のソケットに接続してもよい。
【0284】
(4)態様
以上説明した実施形態及び変形例から明らかなように、本明細書には以下の態様が開示されている。
【0285】
第1の態様のコネクタ(第1コネクタ1)は、ハウジング(第1ハウジング2)と、保持金具(第1保持金具3,3A,3B)と、端子(信号端子41)と、を備える。ハウジングは、周壁(第1周壁22)を備える。周壁は、一対の端壁(第1端壁221)及び一対の側壁(第1側壁222)を有する。一対の端壁は、第1軸(A1)に沿って延在し、第1軸(A1)と交差する第2軸(A2)に沿って対向する。一対の側壁は、一対の端壁の両端に位置し、第2軸(A2)に沿って延在する。保持金具は、周壁の第2軸(A2)の一端に配置される。端子は、周壁に保持され、相手側コネクタ(第2コネクタ5)の相手側端子(第2端子8)に電気的に接続される。コネクタは、第1軸(A1)及び第2軸(A2)の両方と交差する第3軸(A3)に沿って上方から相手側コネクタが嵌合する。保持金具は、端部片(第1端部片31,31A,31B)と、側部片(第1側部片32,32A,32B)と、連結部(第1連結部33,33A,33B)と、を備える。端部片は、上側部(311,311A,311B)及び内側部(312,312A,312B)を有する。端部片の上側部(311,311A,311B)は、一対の端壁のうちの一方の端壁の上側に配置される。端部片の内側部(312,312A,312B)は、一方の端壁の内側に配置される。側部片は、上側部(321,321A,321B)及び内側部(322,322A,322B)を有する。側部片の上側部(321,321A,321B)は、一対の側壁のうちの一方の側壁の上側に配置される。側部片の内側部(322,322A,322B)は、一方の側壁の内側に配置される。連結部は、周壁の角部(223)に配置される。連結部は、内側連結部(第1内側連結部332,332A,332B)を有する。内側連結部は、周壁の角部(223)において、端部片の内側部と側部片の内側部とを切れ目無くつなぐ。
【0286】
この態様によれば、コネクタ(第1コネクタ1)の強度を向上させることが可能となる。
【0287】
第2の態様のコネクタ(第1コネクタ1)では、第1の態様において、内側連結部(第1内側連結部332,332A,332B)は、第3軸(A3)に直交する一断面において、周壁(第1周壁22)に隣接する外面(3321,3321A)と、周壁から離れた内面(3322,3322A)と、を有する。内側連結部の外面(3321,3321A)及び内面(3322,3322A)は、コネクタの中心を基準として外方に凸となるように湾曲している。
【0288】
この態様によれば、コネクタ(第1コネクタ1)の強度を向上させることが可能となる。
【0289】
第3の態様のコネクタ(第1コネクタ1)では、第1又は第2の態様において、ハウジング(第1ハウジング2)は、一対の側壁(第1側壁222)間において第2軸(A2)に沿って延在する中間台部(23)を更に備える。保持金具(第1保持金具3,3A,3B)は、中間延長部(34,34A,34B)を更に備える。中間延長部(34,34A,34B)は、端部片(第1端部片31,31A,31B)と側部片(第1側部片32,32A,32B)とのうちの少なくとも一方の下端から中間台部(23)に向かって延在する。
【0290】
この態様によれば、コネクタ(第1コネクタ1)の強度を向上させることが可能となる。
【0291】
第4の態様のコネクタ(第1コネクタ1)では、第3の態様において、中間延長部(34,34A,34B)は、底部(341,341A,341B)と、立ち上がり部(342,342A,342B)と、上端部(343,343A,343B)と、を有する。底部(341,341A,341B)は、ハウジング(第1ハウジング2)の底壁(第1底壁21)に沿う。立ち上がり部(342,342A,342B)は、中間台部(23)の端部の側面に沿う。上端部(343,343A,343B)は、中間台部(23)の端部の上部に沿う。
【0292】
この態様によれば、コネクタ(第1コネクタ1)の強度を向上させることが可能となる。
【0293】
第5の態様のコネクタ(第1コネクタ1)では、第3又は第4の態様において、中間延長部(34,34B)は、端部片(第1端部片31,31B)の第1軸(A1)における中間部分の下端から延在する。端部片の内側部(312,312B)の幅寸法は、第3軸(A3)に沿って内側部(312,312B)の上端から中間延長部(34,34B)に向かうに連れて小さくなる。
【0294】
この態様によれば、内側部(312,312B)の強度を向上させることが可能となり、コネクタ(第1コネクタ1)の強度を向上させることが可能となる。
【0295】
第6の態様のコネクタ(第1コネクタ1)では、第3又は第4の態様において、端部片(第1端部片31A)の内側部(312A)は、中間延長部(34A)がつながる部分と隣接する位置に、第3軸(A3)に沿って延在するスリット(36A)を有する。
【0296】
この態様によれば、内側部(312A)の強度を向上させることが可能となり、コネクタ(第1コネクタ1)の強度を向上させることが可能となる。
【0297】
第7の態様のコネクタ(第1コネクタ1)では、第1~第6のいずれか1つの態様において、端部片(第1端部片31,31A,31B)は、端壁(第1端壁221)の外側に配置される外側部(313,313A,313B)を更に有する。側部片(第1側部片32,32A,32B)は、側壁(第1側壁222)の外側に配置される外側部(323,323A,323B)を更に有する。
【0298】
この態様によれば、コネクタ(第1コネクタ1)の強度を向上させることが可能となる。
【0299】
第8の態様のコネクタ(第1コネクタ1)では、第7の態様において、保持金具(第1保持金具3,3B)は、端部片(第1端部片31,31B)の外側部(313,313B)と側部片(第1側部片32,32B)の外側部(323,323B)との間に形成されているスリット(35,35B)を有する。
【0300】
この態様によれば、第1保持金具(3,3B)の製造が容易になる。
【0301】
第9の態様のコネクタ(第1コネクタ1)では、第7の態様において、連結部(第1連結部33A)は、外側連結部(第1外側連結部333A)を更に有する。外側連結部は、周壁(第1周壁22)の角部(223)において、端部片(第1端部片31A)の外側部(313A)と側部片(第1側部片32A)の外側部(323A)とを切れ目無くつなぐ。
【0302】
この態様によれば、コネクタ(第1コネクタ1)の強度を向上させることが可能となる。
【0303】
第10の態様のコネクタ(第1コネクタ1)では、第9の態様において、端部片(第1端部片31A)は、回路基板(第1基板91)に固定される端部側固定部(第1端部側固定部)を有する。側部片(第1側部片32A)は、回路基板に固定される側部側固定部(第1側部側固定部)を有する。外側連結部(第1外側連結部333A)は、端部側固定部と側部側固定部とをつなぐ。
【0304】
この態様によれば、第1保持金具(3A)を基板(第1基板91)に強固に固定することが可能となる。
【0305】
第11の態様のコネクタ(第1コネクタ1)では、第10の態様において、側部片(第1側部片32A)は、側部側固定部(第1側部側固定部)として、互いに下端が離れた2つの側部側固定部を有する。2つの側部側固定部のうちの1つが、外側連結部(第1外側連結部333A)につながっている。
【0306】
この態様によれば、第1保持金具(3A)を基板(第1基板91)に強固に固定することが可能となる。
【0307】
第12の態様のコネクタ(第1コネクタ1)では、第1~第11のいずれか1つの態様において、端部片(第1端部片31,31B)は、回路基板(第1基板91)に固定される端部側固定部(第1端部側固定部)を有する。側部片(第1側部片32A,32B)は、回路基板に固定される側部側固定部(第1側部側固定部)を有する。端部側固定部と前記側部側固定部とのうちの少なくとも一方の固定部(端子部314,324A,314B,324B)は、板状であって、固定部の厚さ軸が前記回路基板と交差するように、回路基板上に配置される。
【0308】
この態様によれば、第1保持金具(3,3B)を基板(第1基板91)に強固に固定することが可能となる。
【0309】
第13の態様のコネクタ(第2コネクタ5)は、ハウジング(第2ハウジング6)と、保持金具(第2保持金具7,7A~7E)と、端子(第2端子8)と、備える。ハウジングは、周壁(第2周壁62)を備える。周壁は、一対の端壁(第2端壁621)及び一対の側壁(第2側壁622)を有する。一対の端壁は、第1軸(A1)に沿って延在し第1軸(A1)と交差する第2軸(A2)に沿って対向する。一対の側壁は、一対の端壁の両端に位置し第2軸(A2)に沿って延在する。保持金具は、周壁の第2軸(A2)の一端に配置される。端子は、周壁に保持され、相手側コネクタ(第1コネクタ1)の相手側端子(信号端子41)に電気的に接続される。コネクタは、第1軸(A1)及び第2軸(A2)の両方と交差する第3軸(A3)に沿って上方から相手側コネクタが嵌合する。保持金具は、端部片(第2端部片71,71A~71E)と、側部片(第2側部片72,72A~72B)と、連結部(第2連結部73,73A~73E)と、を備える。端部片は、上側部(711,711A~711E)及び外側部(712,712A~712E)を有する。端部片の上側部(711,711A~711E)は、一対の端壁のうちの一方の端壁の上側に配置される。端部片の外側部(712,712A~712E)は、一方の端壁の外側に配置される。側部片は、上側部(721,721A~721E)及び外側部(722,722A~722E)を有する。側部片の上側部(721,721A~721E)は、一対の側壁のうちの一方の側壁の上側に配置される。側部片の外側部(722,722A~722E)は、一方の側壁の外側に配置される。連結部は、周壁の角部(623)に配置される。連結部は、外側連結部(第2外側連結部732,732A~732E)を有する。外側連結部は、周壁の角部(623)において、端部片の外側部(712,712A~712E)と側部片の外側部(722,722A~722E)とを切れ目無くつなぐ。
【0310】
この態様によれば、コネクタ(第2コネクタ5)の強度を向上させることが可能となる。
【0311】
第14の態様のコネクタ(第2コネクタ5)では、第13の態様において、外側連結部(第2外側連結部732,732A~732E)は、第3軸(A3)に直交する一断面において、周壁に隣接する内面(7321,7321A)と、周壁から離れた外面(7322,7322A)と、を有する。外側連結部の内面及び外面は、コネクタの中心を基準として外方に凸となるように湾曲している。
【0312】
この態様によれば、コネクタ(第2コネクタ5)の強度を向上させることが可能となる。
【0313】
第15の態様のコネクタ(第2コネクタ5)では、第14の態様において、端部片(第2端部片71,71A~71E)は、端壁(第2端壁621)の内側に配置される内側部(713,713A~713E)を更に有する。側部片(第2側部片72,72A~72E)は、側壁(第2側壁622)の内側に配置される内側部(723,723A~723E)を更に有する。
【0314】
この態様によれば、コネクタ(第2コネクタ5)の強度を向上させることが可能となる。
【0315】
第16の態様のコネクタ(第2コネクタ5)では、第15の態様において、連結部(第2連結部73A~73E)は、内側連結部(第2内側連結部733A~733E)を更に有する。内側連結部は、周壁(第2周壁62)の角部(623)において、端部片(第2端部片71A~71E)の内側部(713A~713E)と側部片(第2側部片72A~72E)の内側部(723A~723E)とを切れ目無くつなぐ。
【0316】
この態様によれば、コネクタ(第2コネクタ5)の強度を向上させることが可能となる。
【0317】
第17の態様のコネクタ(第2コネクタ5)では、第13~第16のいずれか1つの態様において、端部片(第2端部片71C~71E)は、回路基板(第2基板92)に固定される端部側固定部(第2端部側固定部)を有する。側部片(第2側部片72C~72E)は、回路基板に固定される側部側固定部(第2側部側固定部)を有する。外側連結部(第2外側連結部732C~732E)は、端部側固定部と側部側固定部とをつなぐ。
【0318】
この態様によれば、第2保持金具(7C~7E)を基板(第2基板92)に強固に固定することが可能となる。
【0319】
第18の態様のコネクタ(第2コネクタ5)では、第17の態様において、側部片(第2側部片72C,72D)は、側部側固定部(第2側部側固定部)として、互いに下端が離れた2つの側部側固定部を有する。2つの側部側固定部のうちの1つが、外側連結部(第2外側連結部732C,732D)につながっている。
【0320】
この態様によれば、第2保持金具(7C,7D)を基板(第2基板92)に強固に固定することが可能となる。
【0321】
第19の態様のコネクタアセンブリ(100)は、ソケットとヘッダとを備える。ヘッダは、ソケットに嵌合される。ソケットは、第1~第12のいずれか1つの態様のコネクタ(第1コネクタ1)である。ヘッダは、第13~第18のいずれか1つの態様のコネクタ(第2コネクタ5)である。
【符号の説明】
【0322】
1 第1コネクタ(コネクタ、相手側コネクタ)
2 第1ハウジング(ハウジング)
21 第1底壁(底壁)
22 第1周壁(周壁)
221 第1端壁(端壁)
222 第1側壁(側壁)
223 角部
23 中間台部
3,3A,3B 第1保持金具(保持金具)
31,31A,31B 第1端部片(端部片)
311,311A,311B 上側部
312,312A,312B 内側部
313,313A,313B 外側部
32,32A,32B 第1側部片(側部片)
321,321A,321B 上側部
322,322A,322B 内側部
323,323A,323B 外側部
33,33A,33B 第1連結部(連結部)
332,332A,332B 第1内側連結部(内側連結部)
3321,3321A 外面
3322,3322A 内面
333A 第1外側連結部(外側連結部)
34,34A,34B 中間延長部
341,341A,341B 底部
342,342A,342B 立ち上がり部
343,343A,343B 上端部
35,35B スリット
36A スリット
314,324A,314B,324B 端子部(固定部)
41 信号端子(端子、相手側端子)
5 第2コネクタ(コネクタ、相手側コネクタ)
6 第2ハウジング(ハウジング)
61 第2底壁(底壁)
62 第2周壁(周壁)
621 第2端壁(端壁)
622 第2側壁(側壁)
623 角部
71,71A~71E 第2端部片(端部片)
711,711A~711E 上側部
712,712A~712E 外側部
713,713A~713E 内側部
72,72A~72E 第2側部片(側部片)
721,721A~721E 上側部
722,722A~722E 外側部
723,723A~723E 内側部
73,73A~73E 第2連結部(連結部)
732,732A~732E 第2外側連結部(外側連結部)
7321,7321A 内面
7322,7322A 外面
733A~733E 第2内側連結部(内側連結部)
8 第2端子(端子、相手側端子)
91 第1基板(回路基板)
92 第2基板(回路基板)
100 コネクタアセンブリ
A1 第1軸
A2 第2軸
A3 第3軸
図1
図2
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