(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023040064
(43)【公開日】2023-03-22
(54)【発明の名称】カートンおよびそのためのブランク
(51)【国際特許分類】
B65D 71/42 20060101AFI20230314BHJP
【FI】
B65D71/42
【審査請求】有
【請求項の数】24
【出願形態】OL
【外国語出願】
(21)【出願番号】P 2022205551
(22)【出願日】2022-12-22
(62)【分割の表示】P 2019542102の分割
【原出願日】2018-02-02
(31)【優先権主張番号】62/454,106
(32)【優先日】2017-02-03
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(31)【優先権主張番号】62/459,080
(32)【優先日】2017-02-15
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(31)【優先権主張番号】62/473,974
(32)【優先日】2017-03-20
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(71)【出願人】
【識別番号】515301030
【氏名又は名称】ウエストロック・パッケージング・システムズ・エルエルシー
(74)【代理人】
【識別番号】100108453
【弁理士】
【氏名又は名称】村山 靖彦
(74)【代理人】
【識別番号】100110364
【弁理士】
【氏名又は名称】実広 信哉
(74)【代理人】
【識別番号】100133400
【弁理士】
【氏名又は名称】阿部 達彦
(72)【発明者】
【氏名】マシュー・イー・ザッカラル
(72)【発明者】
【氏名】ラーフル・バルドワージ
(72)【発明者】
【氏名】リン・エル・クック
(72)【発明者】
【氏名】ブラッドフォード・ジェイ・ウォリング
(57)【要約】
【課題】板紙などで形成されたカートンの分野における改良をもたらすこと。
【解決手段】本開示は、第1の表面および対向する第2の表面を有し、ポリマー膜が第1の表面上に積層されている板紙基板で形成された頂部係合キャリアに関する。
【選択図】
図13D
【特許請求の範囲】
【請求項1】
物品キャリアを形成するためのブランクであって、
対向する第1および第2の表面を有する板紙基板と、
前記第1の表面上に配置された少なくとも1つのポリマー層と
を含む、ほぼ平面のシートと、
少なくとも1つの物品を緊密に受け取るために前記ほぼ平面のシート中に形成される少なくとも1つのアパーチャであって、前記板紙基板が、湿潤強力添加剤を含む、少なくとも1つのアパーチャとを含む、ブランク。
【請求項2】
前記第1の表面が、前記物品の下部に面している、請求項1に記載のブランク。
【請求項3】
前記少なくとも1つのポリマー層が、引き裂き耐性である、請求項1に記載のブランク。
【請求項4】
前記少なくとも1つのポリマー層が、ポリエチレンテレフタレートである、請求項1に記載のブランク。
【請求項5】
第2のポリマー層が、前記第2の表面に取り付けられる、請求項1に記載のブランク。
【請求項6】
前記板紙基板が、35ミル以下の厚さを有する、請求項1に記載のブランク。
【請求項7】
前記板紙基板の厚さが、20ミル以上である、請求項6に記載のブランク。
【請求項8】
前記ポリマー層が、3ミル以下の厚さを有する、請求項1に記載のブランク。
【請求項9】
ポリマー層の前記厚さが、1ミル以上である、請求項8に記載のブランク。
【請求項10】
前記ほぼ平面のシートが、前記少なくとも1つのアパーチャの周囲のまわりに形成される1つまたは複数のタブを含み、前記少なくとも1つの物品が前記少なくとも1つのアパーチャ中に受け取られるとき、前記1つまたは複数のタブが、前記ほぼ平面のシートの平面を突き出るように、前記1つまたは複数のタブが、前記ほぼ平面のシートに接続され、したがって前記少なくとも1つの物品に当接される、請求項1に記載のブランク。
【請求項11】
各々が物品の一部を受け取るためのアパーチャを有する少なくとも2つの係合環および前記少なくとも2つの係合環を相互接続するハンドル構造を含む主要パネルを含み、前記主要パネルが、前記アパーチャの各々の周囲に形成された環状タブシリーズをさらに含み、前記アパーチャの各々がそれぞれの前記アパーチャのタブの第1の縁を画定し、前記環状タブシリーズのタブが、前記主要パネルにヒンジで連結され、それにより、物品が前記それぞれのアパーチャ中で受け取られるとき、前記環状タブシリーズの前記タブが、前記主要パネルの平面から突き出て、前記物品に当接し、前記環状タブシリーズの少なくとも1つのタブが、前記主要パネル中で画定された放射状切れ目によって少なくとも部分的に画定され、前記放射状切れ目が、前記少なくとも1つのタブの少なくとも一部を隣接タブから分離し、前記主要パネルが円周切れ目を含み、前記円周切れ目が、前記少なくとも1つのタブおよび前記隣接タブの各々の第2の縁の一部を画定し、前記第2の縁が前記第1の縁と対向する、2つ以上の物品を包装するための頂部係合キャリア。
【請求項12】
前記円周切れ目が、前記放射状切れ目から離隔し、タブおよび隣接タブの各々の第2の縁の一部を画定し、前記第2の縁が、前記第1の縁と対向する、請求項11に記載の頂部係合キャリア。
【請求項13】
前記放射状切れ目が、前記アパーチャから実質的に放射状に延伸する、請求項11に記載の頂部係合キャリア。
【請求項14】
前記円周切れ目が、前記アパーチャを基準にして周辺に配置されている、請求項11に記載の頂部係合キャリア。
【請求項15】
前記タブの少なくとも1つが、前記円周切れ目に近接した連結部分によって、隣接タブに接続される、請求項11に記載の頂部係合キャリア。
【請求項16】
前記円周切れ目が、応力緩和機構を形成する、請求項11に記載の頂部係合キャリア。
【請求項17】
前記円周切れ目が、弓状の形状をしている、請求項11に記載の頂部係合キャリア。
【請求項18】
2つ以上の物品を包装するための頂部係合キャリアを形成するためのブランクであって、それぞれが物品の一部を受け取るためのアパーチャを有する少なくとも2つの係合環を含む主要パネルと、前記少なくとも2つの係合環を相互に接続するハンドル構造とを含み、前記主要パネルが、前記アパーチャの各々の周りに形成されるタブの環状シリーズをさらに含み、前記アパーチャの各々が、前記各アパーチャの前記タブの第1の縁を画定し、前記環状シリーズの前記タブが、前記主要パネルにヒンジ連結され、したがって物品が前記各アパーチャ中で受け取られるとき、前記主要パネルの平面から突き出て前記物品に当接し、前記環状シリーズの少なくとも1つのタブが、前記主要パネル中で画定される放射状切れ目によって少なくとも部分的に画定され、前記放射状切れ目が、前記少なくとも1つのタブの少なくとも一部を隣接するタブから分離し、前記主要パネルが、円周切れ目を含み、前記円周切れ目が、前記少なくとも1つのタブおよび隣接するタブの各々の第2の縁の一部を画定し、前記第2の縁が、前記第1の縁に対向する、ブランク。
【請求項19】
前記円周切れ目が、前記放射状切れ目から離隔し、前記タブおよび隣接する前記タブの各々の第2の縁の一部を画定し、前記第2の縁が、前記第1の縁に対向する、請求項18に記載のブランク。
【請求項20】
前記放射状切れ目が、前記アパーチャから実質的に放射状に延伸する、請求項18に記載のブランク。
【請求項21】
前記円周切れ目が、前記アパーチャを基準にして周囲に配置される、請求項18に記載のブランク。
【請求項22】
前記タブの少なくとも1つが、前記円周切れ目に近接した連結部分によって隣接タブと接続される、請求項18に記載のブランク。
【請求項23】
前記円周切れ目が、応力緩和機構を形成する、請求項18に記載のブランク。
【請求項24】
前記円周切れ目が、弓状の形状をしている、請求項18に記載のブランク。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、カートンおよびそれを形成するためのブランクに関する。より具体的には、限定されないが、本発明は、その中に物品を受け取って保持するための1つまたは複数のアパーチャを有する頂部把持型のキャリアに関する。
【背景技術】
【0002】
包装の分野において、複数の物品を搬送するためのカートンを提供することが知られている。カートンは、当該技術分野において周知であり、消費者が消費物品の群を輸送、保管および取り出すことができるようにするのに有用である。費用および環境の検討のために、このようなカートンまたはキャリアは、可能な限り少ない材料で形成される必要があり、形成する材料から出る廃棄物は可能な限り少なくする必要がある。さらなる検討は、カートンの強度ならびに重量が重い物品の保持および輸送のためのその適合性である。カートンの内容物は、カートン内で安全に固定されることが望ましい。
【0003】
アパーチャがキャリアのパネルに形成され、タブが前記アパーチャから突き出ている頂部把持物品キャリアを提供することが周知である。物品がアパーチャ中に受け取られるとき、タブは、前記パネルの平面の外側へ移動し、前記タブは、一般に物品のフランジまたは縁まわりで物品と係合する。
【0004】
本発明は、典型的には板紙などで形成されたカートンの分野における改良をもたらすことを探求するものである。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明の第1の態様は、物品の一部を受け取るための少なくとも1つのアパーチャを含む主要パネルを含む、1つまたは複数の物品を包装するための頂部係合キャリアを提供する。主要パネルは、アパーチャ周囲で形成されるタブの環状シリーズをさらに含み、このアパーチャは、タブの第1の縁を画定する。環状シリーズのタブは、主要パネルにヒンジで連結され、したがって物品がアパーチャ中で受け取られると、タブが主要パネルの平面から突き出て物品に当接する。環状シリーズの少なくとも1つのタブは、アパーチャから主要パネルへ延伸する第1の切れ目によって少なくとも部分的に画定される。第1の切れ目は、少なくとも1つのタブの少なくとも一部を隣接タブから分離する。主要パネルは、第2の切れ目を含み、第2の切れ目は、第1の切れ目から離隔し、少なくとも1つのタブおよび隣接タブそれぞれの第2の縁の一部を画定し、第2の縁は、第1の縁に対向する。
【0006】
任意選択により、第1の切れ目は、アパーチャから実質的に放射状に延伸する。
【0007】
任意選択により、第2の切れ目は、アパーチャを基準にして周辺に配置される。
【0008】
任意選択により、少なくとも1つのタブは、第2の切れ目に近接する接続する部分によって、隣接タブに接続される。
【0009】
任意選択により、第2の切れ目は、応力緩和機構を形成する。
【0010】
任意選択により、環状シリーズの少なくとも2つのタブは、各タブと次の隣接タブとの間に位置するカットアウトによって互いに離隔している。各カットアウトは、対向側縁の対によって、また、側縁間を延伸する曲線末端縁によって画定される。曲線末端縁は、各アパーチャの中心から最も遠い位置に配置され、対向側縁は、互いに対して広がるように配置される。
【0011】
本発明の第2の態様は、物品の一部を受け取るための少なくとも1つのアパーチャを含む主要パネルを含む1つまたは複数の物品を包装するための頂部係合キャリアを提供する。主要パネルは、アパーチャ周囲で形成されるタブの環状シリーズをさらに含み、このアパーチャは、タブの第1の縁を画定する。環状シリーズのタブは、主要パネルにヒンジで連結され、したがって物品がアパーチャ中で受け取られると、タブが主要パネルの平面から突き出て物品に当接する。環状シリーズの少なくとも1つのタブは、主要パネル中で画定される放射状切れ目によって少なくとも部分的に画定され、この放射状切れ目は、少なくとも1つのタブの少なくとも一部を隣接タブから分離する。主要パネルは、円周切れ目を含み、円周切れ目は、放射状切れ目から離隔し、少なくとも1つのタブおよび隣接タブの第2の縁の一部を画定する。第2の縁は、第1の縁に対向する。
【0012】
本発明の第3の態様は、物品の一部を受け取るための少なくとも1つのアパーチャおよびアパーチャ周囲で環状シリーズを形成する複数のタブを含む主要パネルを含む1つまたは複数の物品を包装するための頂部係合キャリアを提供する。アパーチャは、タブの第1の縁を画定し、複数のタブの各々は、主要パネルにヒンジで連結され、したがって物品がアパーチャ中で受け取られると、各タブが主要パネルの平面から突き出て物品に当接する。複数のタブのうちの少なくとも1つの第1のタブは、アパーチャから主要パネルに延伸する第1の切れ目によって少なくとも部分的に画定される。第1の切れ目は、1つまたは複数の第1のタブの少なくとも一部を隣接タブから分離する。主要パネルは、少なくとも1つの第2の切れ目を含む。少なくとも1つの第2の切れ目は、第1の切れ目の各々の1つから離隔し、少なくとも1つの第1のタブおよび隣接タブの第2の縁の一部を画定する。第2の縁は、第1の縁に対向する。複数のタブのうちの少なくとも1つの第2のタブは、アパーチャから主要パネルに延伸する第1の切れ目によって少なくとも部分的に画定される。第1の切れ目は、少なくとも1つの第2のタブの少なくとも一部を隣接タブから分離する。主要パネルは、少なくとも1つの第3の切れ目を含み、少なくとも1つの第3の切れ目は、第1の切れ目の各々の1つから離隔し、少なくとも1つの第2のタブおよび隣接タブの第2の縁の一部を画定する。第2の縁は、第1の縁に対向する。少なくとも1つの第3の切れ目は、少なくとも1つの第2の切れ目より寸法が大きい。
【0013】
任意選択により、少なくとも1つの第2の切れ目は、弓状の形状である。
【0014】
任意選択により、少なくとも1つの第3の切れ目は、弓状の形状である。
【0015】
任意選択により、少なくとも1つの第3の切れ目の曲率半径は、少なくとも1つの第2の切れ目の曲率半径より大きい。
【0016】
任意選択により、少なくとも1つの第3の切れ目は、少なくとも1つの第2の切れ目より長い。
【0017】
任意選択により、少なくとも1つの第1のタブは、折り目を画定する第4の切れ目によって部分的に画定され、該折り目の周囲で、物品をアパーチャ中に挿入することによって主要パネルの平面を開くと、少なくとも1つの第1のタブが出る。
【0018】
任意選択により、頂部係合キャリアは、主要パネル中で画定された非対称な切れ目を含み、非対称な切れ目は、少なくとも1つの第1のタブのうちの1つを少なくとも1つの第2のタブのうちの1つから分離する第1の切れ目から離隔している。非対称な切れ目は、前記第1の切れ目から離隔し、前記少なくとも1つの第1のタブのうちの1つおよび前記少なくとも1つの第2のタブのうちの1つの第2の縁の一部を画定する。第2の縁は、第1の縁に対向する。
【0019】
本発明の第4の態様は、キャリアを形成するためのブランクを提供する。ブランクは、物品の一部を受け取るための少なくとも1つのアパーチャを含む主要パネルを含み、主要パネルは、アパーチャ周囲に形成されるタブの環状シリーズをさらに含む。アパーチャは、タブの第1の縁を画定し、環状シリーズのタブは、主要パネルにヒンジで連結され、したがって物品がアパーチャ中で受け取られると、タブが主要パネルの平面から突き出て物品に当接する。環状シリーズの少なくとも1つのタブは、アパーチャから主要パネルへ延伸する第1の切れ目によって少なくとも部分的に画定される。第1の切れ目は、少なくとも1つのタブの少なくとも一部を隣接タブから分離する。主要パネルは、第2の切れ目を含み、第2の切れ目は、第1の切れ目から離隔し、少なくとも1つのタブおよび隣接タブそれぞれの第2の縁の一部を画定し、第2の縁は、第1の縁に対向する。
【0020】
本発明の第5の態様は、キャリアを形成するためのブランクを提供する。ブランクは、物品の一部を受け取るための少なくとも1つのアパーチャを含む主要パネルを含み、主要パネルは、アパーチャ周囲に形成されるタブの環状シリーズをさらに含む。アパーチャは、タブの第1の縁を画定し、環状シリーズのタブは、主要パネルにヒンジで連結され、したがって物品がアパーチャ中で受け取られると、タブが主要パネルの平面から突き出て物品に当接する。環状シリーズの少なくとも1つのタブは、主要パネル中で画定される放射状切れ目によって少なくとも部分的に画定され、放射状切れ目は、少なくとも1つのタブの少なくとも一部を隣接タブから分離する。主要パネルは、円周切れ目を含み、円周切れ目は、放射状切れ目から離隔し、少なくとも1つのタブおよび隣接タブの第2の縁の一部を画定する。第2の縁は、第1の縁に対向する。
【0021】
本発明の第6の態様は、キャリアを形成するためのブランクを提供する。ブランクは、物品の一部を受け取るための少なくとも1つのアパーチャを含む主要パネルを含む。複数のタブは、アパーチャ周囲に環状シリーズを形成し、アパーチャは、タブの第1の縁を画定する。複数のタブの各々は、主要パネルにヒンジで連結され、したがって物品がアパーチャ中で受け取られると、各タブが主要パネルの平面から突き出て物品に当接する。複数のタブのうちの少なくとも1つの第1のタブは、アパーチャから主要パネルに延伸する第1の切れ目によって少なくとも部分的に画定される。第1の切れ目は、1つまたは複数の第1のタブの少なくとも一部を隣接タブから分離する。主要パネルは、少なくとも1つの第2の切れ目を含み、少なくとも1つの第2の切れ目は、第1の切れ目の各々の1つから離隔し、少なくとも1つの第1のタブおよび隣接タブの第2の縁の一部を画定する。第2の縁は、第1の縁に対向する。複数のタブのうちの少なくとも1つの第2のタブは、アパーチャから主要パネルに延伸する第1の切れ目によって少なくとも部分的に画定される。第1の切れ目は、少なくとも1つの第2のタブの少なくとも一部を隣接タブから分離する。主要パネルは、少なくとも1つの第3の切れ目を含み、少なくとも1つの第3の切れ目は、第1の切れ目の各々の1つから離隔し、少なくとも1つの第2のタブおよび隣接タブの第2の縁の一部を画定し、第2の縁は第1の縁に対向する。少なくとも1つの第3の切れ目は、少なくとも1つの第2の切れ目より寸法が大きい。
【0022】
本発明の第7の態様は、物品の一部を受け取るための少なくとも1つのアパーチャを含む主要パネルを含む1つまたは複数の物品を包装するためのキャリアを提供する。主要パネルは、アパーチャ周囲で形成されるタブの環状シリーズをさらに含み、環状シリーズのタブは、主要パネルにヒンジで連結され、したがって物品がアパーチャ中で受け取られると、タブが主要パネルの平面から突き出て物品に当接する。環状シリーズの少なくとも1つの第1のタブは、第1の幅寸法を含む。環状シリーズの少なくとも1つの第2のタブは、第2の幅寸法を含み、第2の幅寸法は、第1の幅寸法より大きい。
【0023】
任意選択により、少なくとも1つの第2のタブは、少なくとも1つの第1のタブより主要パネルの自由縁に近接して配置される。
【0024】
本発明の第8の態様は、キャリアを形成するためのブランクを提供する。ブランクは、物品の一部を受け取るための少なくとも1つのアパーチャを含む主要パネルを含み、主要パネルは、アパーチャ周囲に形成されるタブの環状シリーズをさらに含む。環状シリーズのタブは、主要パネルにヒンジで連結され、したがって物品がアパーチャ中で受け取られると、タブが主要パネルの平面から突き出て物品に当接する。環状シリーズの少なくとも1つの第1のタブは、第1の幅寸法を含む。環状シリーズの少なくとも1つの第2のタブは、第2の幅寸法を含み、第2の幅寸法は、第1の幅寸法より大きい。
【0025】
本発明の第9の態様は、厚さ20~35ミルの板紙基板で形成される、第1の態様に記載した頂部係合キャリアであって、板紙基板が、第1の表面および対向する第2の表面を有し、第1の表面上にポリマー膜が積層され、ポリマー膜の厚さが1~3ミルである、頂部係合キャリアを提供する。
【0026】
任意選択により、板紙基板は、湿潤強力添加剤を含む。
【0027】
任意選択により、第1の表面は、物品の下部に面している。
【0028】
任意選択により、ポリマー膜は、引き裂き耐性である。
【0029】
任意選択により、ポリマー膜は、ポリエチレンテレフタレートである。
【0030】
任意選択により、第2のポリマー膜は、第2の表面に取り付けられる。
【0031】
本発明の第10の態様は、第4の態様において見られるようなブランクであって、厚さが20~35ミルであり、第1の表面および対向する第2の表面を有し、第1の表面上にポリマー膜が積層され、ポリマー膜の厚さが1~3ミルである、板紙基板で形成されるブランクを提供する。
【0032】
任意選択により、板紙基板は、湿潤強力添加剤を含む。
【0033】
任意選択により、ポリマー膜は、引き裂き耐性である。
【0034】
任意選択により、ポリマー膜は、ポリエチレンテレフタレートである。
【0035】
任意選択により、第2のポリマー膜は、第2の表面に取り付けられる。
【0036】
本発明の第11の態様は、厚さが20~35ミルであり、対向する第1および第2の表面を有する板紙基板と、第1の表面に積層され、厚さが1~3ミルであるポリマー膜と、少なくとも1つの物品を緊密に受け取るための、ほぼ平面のシート中に形成されるアパーチャとを含むほぼ平面のシートを含む、少なくとも1つの物品の頂部に係合するためのキャリアを提供する。
【0037】
任意選択により、板紙基板は、湿潤強力添加剤を含む。
【0038】
任意選択により、第1の表面は、物品の下部に面している。
【0039】
任意選択により、ポリマー膜は、引き裂き耐性である。
【0040】
任意選択により、ポリマー膜は、ポリエチレンテレフタレートである。
【0041】
任意選択により、第2のポリマー膜は、第2の表面に取り付けられる。
【0042】
本出願の範囲内において、前述の段落、特許請求の範囲、ならびに/または以下の記述および図面で記載する様々の態様、実施形態、例、特徴、および代替は、独立に取り扱ってもよく、またはそれらの任意の組合せで取り扱ってもよい。例えば、一実施形態に関連して記載する特徴は、特徴に不一致がない限り、すべての実施形態に適用可能である。
【0043】
本発明の例示的な実施形態をここで、添付の図面を参照して説明する。
【図面の簡単な説明】
【0044】
【
図1】第1の実施形態による物品キャリアを形成するためのブランクの上からの平面図である。
【
図2】
図1のブランクから形成された物品キャリアの上からの透視図である。
【
図3A】
図2の物品キャリアの一部の拡大図である。
【
図3B】
図2の物品キャリアの一部の拡大図である。
【
図4】第2の実施形態による物品キャリアを形成するためのブランクの上からの平面図である。
【
図5】第3の実施形態による物品キャリアを形成するためのブランクの上からの平面図である。
【
図6】
図5のブランクから形成される物品キャリアの上からの透視図である。
【
図7】第4の実施形態による物品キャリアを形成するためのブランクの上からの平面図である。
【
図8】
図7のブランクから形成される物品キャリアの上からの透視図である。
【
図9】
図8の物品キャリアの一部のクローズアップ図である。
【
図10】
図7のブランクから形成される物品キャリアの上からの平面図である。
【
図11】物品キャリアを試験するための装置の簡易図である。
【
図12A】試験に使用されるブランクの一部の上からの平面図である。
【
図12B】試験に使用されるブランクの一部の上からの平面図である。
【
図13A】ブランクを作製するためのいくつかの材料の横断面図である。
【
図13B】ブランクを作製するためのいくつかの材料の横断面図である。
【
図13C】ブランクを作製するためのいくつかの材料の横断面図である。
【
図13D】ブランクを作製するためのいくつかの材料の横断面図である。
【
図13E】ブランクを作製するためのいくつかの材料の横断面図である。
【
図13F】ブランクを作製するためのいくつかの材料の横断面図である。
【
図14A】キャリアブランクを切断するためのデュアルベベルルールを示す。
【
図14B】キャリアブランクを切断するためのシングルベベルルールを示す。
【
図14C】デュアルベベルルールで切断したキャリアに挿入された缶を示す。
【
図14D】缶フランジに緊密に係合したキャリア歯のPET縁を示した、シングルベベルルールで切断したキャリアに挿入された缶を示す。
【
図15】最後の実施形態によるカートンを形成するためのブランクの上からの平面図である。
【
図16】
図15のブランクから形成されたカートンの上からの透視図である。
【発明を実施するための形態】
【0045】
パッケージ、ブランクおよび物品キャリアの特定の実施形態の詳細な説明を本明細書に開示する。開示する実施形態は、本発明の特定の態様を実施することができる方法例に過ぎず、本発明が具現化されうるすべての方法の網羅的なリストを表すものではないことを理解されたい。本明細書で使用される場合、単語「例示的な」は、説明、見本、モデル、またはパターンとして役立つ実施形態を指すために広い意味で使用される。実際、本明細書に記載のパッケージ、ブランクおよび物品キャリアは、様々な代替形態で具現化されうることを理解されたい。図面は、必ずしも縮尺にしたがっておらず、いくつかのフィーチャは、特定の構成要素の詳細を示すために誇張または最小化していることもある。周知の構成要素、材料または方法は、本開示の不明瞭化を避けるために、必ずしも詳細に説明しない。本明細書で開示する任意の特定の構造および機能の詳細は、限定するものとは解釈すべきでなく、単に当業者が本発明を様々に用いるように教示するための特許請求の範囲の基準および代表的基準として解釈すべきである。
【0046】
第1部 構造
図1を参照して、これらに限定されないが瓶または缶などの一次製品の群(以下、
図2に示すように物品Bと称する)を含有および搬送するための、
図2に示すカートンまたはキャリア90を形成することができるブランク10の平面図を示す。ブランク10は、少なくとも1つの一次製品の容器またはパッケージを包装するための二次パッケージを形成する。代替のブランク110、210、310が、
図4、
図5および
図7に示されている。
【0047】
本明細書において詳述する実施形態において、用語「カートン」および「キャリア」は、本発明の様々な特徴を例示する非限定的な目的で、一次製品の容器などの物品を係合および搬送するための容器を指す。本発明の教示は、テーパーおよび/または円筒形であってもそうでなくてもよい、様々な製品の容器に適用することができることが企図される。例示的な容器としては、瓶(例えば、金属、ガラスまたはプラスチック瓶)、缶(例えば、アルミニウム缶)、ブリキ製の容器、ポーチ、小包などが挙げられる。
【0048】
ブランク10、110、210、310は、好適な基板シートから形成される。本明細書で使用される場合、用語「好適な基板」は、板紙、段ボール、カードボード、プラスチック、これらの組合せなどのあらゆる種類の折り畳み可能なシート材料を含むことを理解すべきである。例えば、以下により詳細に記載するキャリア構造を得るために好適である場合、1つまたは他の個数のブランクを用いることができるという知見を得るべきである。
【0049】
本明細書に記載のパッケージ構造またはカートンは、その強度を高める材料で作られても、または被覆されていてもよい、板紙などのシート材料から形成されうる。このようなシート材料の例には、WestRock Company製の耐引き裂きNATRALOCK(登録商標)板紙がある。耐引き裂き材料は、複数の層によって作製されて、パッケージの引き裂き耐性の改善に役立たせることができることに留意されたい。典型的には、シート材料の一面は、他面とは異なる特性を有していてもよい。例えば、仕上げパッケージの外側に面したシート材料の面は、特に滑らかであってよく、クレーコーティングなどのコーティングまたはその他の表面処理を施して良好な印刷適性を付与してもよい。一方、内側に面したシート材料の面は、コーティング、層、処理を備えてよく、またはそうでなければ、引き裂き耐性、良好な接着剤の能力、ヒートシール適性、またはその他の所望の機能特性などの特性を与えるように加工されていてよい。
【0050】
例示した実施形態において、ブランク10、110は、例示的物品Bの例示的配置を包装するためのカートンまたはキャリア90を形成するように構成される。
図1および
図4に例示した実施形態において、配置は2×2マトリックスまたは配列であり、例示した実施形態において、2つの物品の2列が提供され、物品Bは、飲料用缶である。
図5に例示した実施形態において、配置は3×2マトリックスまたは配列であり、例示した実施形態において、2つの物品の3列が提供され、物品Bは、飲料用缶である。
図7に例示した実施形態において、配置は4×2マトリックスまたは配列であり、例示した実施形態において、2つの物品の4列が提供され、物品Bは、飲料用缶である。あるいは、ブランク10、110、210、310は、物品のその他の種類、数およびサイズを包装するための、ならびに/または異なる配置もしくは構成で物品を包装するためのキャリアを形成するように構成することができる。
【0051】
図1を参照して、ブランク10は、キャリア90(
図2参照)の上壁または係合パネルを形成するための主要パネル12を含む。
【0052】
主要パネル12は、少なくとも1つの物品保持構造RT1、RT2、RT3、RT4を含む。
図1の実施形態において、主要パネルは、複数の物品保持構造RT1、RT2、RT3、RT4、特に2×2のマトリックスまたは配列で配置された4つの物品保持構造RT1、RT2、RT3、RT4を含む。
【0053】
物品保持構造RT1、RT2、RT3、RT4の各々は、構造が実質的に類似しており、したがって、第1の物品保持構造RT1を基準にして詳述していく。
【0054】
第1の物品保持構造RT1は、アパーチャA1を含む。第1のアパーチャA1は、11個の辺を有する多角性または11角形である。その他の実施形態では、その他の多角形、円形、または波形を使用してもよい。
【0055】
複数の物品係合タブ16、18、20は、アパーチャA1の周囲近くに配置されている。各タブ16、17、20は、主要パネル12にヒンジで連結されている。
【0056】
各タブ16、18、20は、線状切れ目11によって隣接する隣から分離される。この方法で、各タブ16、18、20は、第1の側縁19および第2の側縁21を含む。各タブ16、18、20は、ヒンジ縁と対向する自由末端縁23を含む。自由末端縁23は、物品Bまたは少なくともその一部をアパーチャA1内で保持するための係合縁を形成する。各々の自由末端縁23は、第1のアパーチャA1の多角形の辺を画定する。タブ16、18、20の側縁を画定する各々の線状切れ目11は、第1のアパーチャA1の多角形の頂点または角から延伸する。線状切れ目11は、第1のアパーチャA1の多角形の各頂点を通る仮想円を基準にして実質的に放射状に配置されてよい。線状切れ目11は、第1のアパーチャA1の多角形の頂点または角と交差する第1の近位端を含む。線状切れ目11は、第2の遠位端を含む。
【0057】
複数の物品係合タブ16、18、20は、第1の物品係合タブのシリーズまたはセット16、第2の物品係合タブのシリーズまたはセット18、および第3の物品係合タブのシリーズまたはセット20を含む。
【0058】
第1の物品係合タブのセット16は、物品Bが第1の物品保持構造RT1中で受け取られるときに物品係合タブが最大の応力または変形を受ける領域中の主要パネル12上に位置している。
【0059】
第1の弓状切れ目26は、第1の物品係合タブ16の側縁を画定する各線状切れ目11に近接して配置される。各々の第1の弓状切れ目26は、隣接する第1の物品係合タブ16のペア間の連結部28または「切り込み(nick)」を画定するように線状切れ目11の第2の遠位端から離隔する。
【0060】
第3の物品係合タブセット20は、物品Bが第1の物品保持構造RT1中で受け取られるときに物品係合タブが最小の応力または変形を受ける領域中の主要パネル12上に位置している。
【0061】
第3の弓状切れ目22は、第3の物品係合タブ20の側縁を画定する各線状切れ目11に近接して配置される。各々の第3の弓状切れ目22は、隣接する第3の物品係合タブ20のペア間の連結部28または「切り込み」を画定するように線状切れ目11の第2の遠位端から離隔する。これらの連結部28または「切り込み」は、物品BがアパーチャA1、A2、A3、A4中に挿入された後でも、隣接タブ16、18、20のペア間の接続を維持するために設けられる(
図3A、
図3B参照)。連結部28は、各タブ16、18、20を次の隣接タブ16、18、20と接続させ、それによって各タブ16、18、20が、仮想線X-X'で示される軸(
図1参照)まわりで揺動または回転するのを防止または阻害する、あるいはそのような揺動または回転を少なくとも軽減する。
【0062】
第2の物品係合タブのセット18は、第1の物品係合タブ16の1つと第3の物品係合タブ20の1つとの間に移行を与えるように主要パネル12上に位置している。
【0063】
第2の弓状切れ目24、25は、第2の物品係合タブ18の各々を隣接する第3の物品係合タブ20から分離する切れ目11に近接して配置される。
【0064】
第2の弓状切れ目24、25それぞれは、各々の第2の物品係合タブ18の1つとそれに隣接する第3の物品係合タブ20との間の連結部28または「切り込み」を画定するように線状切れ目11の第2の遠位端から離隔する。
【0065】
第1および第3の弓状切れ目22、26の各々は、関連する線状切れ目のまわりに対称に配列される。第2の弓状切れ目24、25それぞれは、線状切れ目11の1つのまわりに非対称に配列される。
【0066】
第1、第2および第3の弓状切れ目26、24、25、22は、第1、第2および第3の物品係合タブ16、18、20が、主要パネル12の平面の外へ移動したとき、主要パネル12に応力緩和を与える。
【0067】
第1および第3の弓状切れ目26、22は、関連する各線状切れ目11のまわりに対称に配列される。第1の弓状切れ目26は、第3の弓状切れ目22より寸法が大きい。第1の弓状切れ目26は、第1の曲率半径を含み、第3の弓状切れ目22は、第2の曲率半径を含み、第1の曲率半径は、第2の曲率半径より大きい。
【0068】
第2の切れ目24、25の各々は、関連する各線状切れ目11のまわりに非対称に配列される。第2の切れ目24、25は、互いに隣接して配置された第1の部分と第2の部分とを含む。第1の部分は、第2の物品係合タブ18に近接して配置され、第2の部分は、第3の物品係合タブ20に近接して配置される。第2の切れ目24、25それぞれの第1の部分は、第1の曲率半径を含み、第2の切れ目24、25それぞれの第2の部分は、第2の曲率半径を含み、第1の曲率半径は、第2の曲率半径より大きい。
【0069】
第2の切れ目24、25は、互いに隣接して配置された第1の弓状切れ目26の半分と第3の弓状切れ目22の半分とを含むとみなしてよい。
【0070】
第2の切れ目24、25は、非対称な「C」形のカットを形成し、一方で、第1および第3の切れ目26、22は、対称な「C」形のカットを形成する。第2の切れ目24、25は、第1の物品係合タブ16が移動する際により高い応力を受ける主要パネル12の第1の箇所と第3の物品係合タブ20が移動する際により低い応力を受ける主要パネル12の第2の箇所との間の境界で用いられる。主要パネル12のより高い応力の箇所は、物品Bが各アパーチャA1、A2、A3、A4中に挿入されるときに、主要パネル12のより低い応力の箇所に配置された第3のタブ20よりも、第1のタブ16がより高い曲げ応力を受けるように第1のタブ16が位置する場所で生じる。
【0071】
第3の物品係合タブ20の各々は、主要パネル12中に設けられている第2の線状切れ目17によって部分的に画定される。
【0072】
各第2の線状切れ目17は、隣接する弓状切れ目26、24、25、22のペア間に、隣接する弓状切れ目26、24、25、22の各ペアとは離隔した関係で配置される。第2の物品係合タブ18の1つと隣接する各第3の物品係合タブ20は、第1の弓状切れ目26と第2の弓状切れ目24、25との間に、第1の弓状切れ目26および第2の弓状切れ目24、25の両方に対して離隔する関係でも配置された第2の線状切れ目17を含む。残りの第3の物品係合タブ20は、隣接する第1の弓状切れ目26のペア間に、隣接する第1の弓状切れ目26の各ペアと離隔する関係で配置された第2の線状切れ目17を含む。
【0073】
第2の線状切れ目17は、主要パネル12に対する第3の物品係合タブ20それぞれの折り畳みを促進する。
【0074】
第2の線状切れ目17は、直線または線状の折り目17を少なくとも部分的に画定し、この折り目17によって、第3の物品係合タブ20それぞれが主要パネル12にヒンジで連結される。
【0075】
例示した実施形態において、第1の物品保持構造RT1は、アパーチャA1の周囲の近くに配置された11個のタブ16、18、20を含む。
【0076】
任意選択により、複数の物品係合タブ16、18、20は、主要パネル12上のそれらの位置に応じて寸法が様々でありうる。第1の物品係合タブ16は、第1の幅を有してよく、第2の物品係合タブ18は、第2の幅を有してよく、第3の物品係合タブ20は、第3の幅を有してよい。第3の幅は、第2の幅より長くてよく、ひいては、該第2の幅は、第1の幅より長くてよい。この方法で、第1のタブ16の係合縁E1、E2を形成する自由末端縁23は、第2または第3のタブ18、20の自由末端縁23または係合縁より寸法が小さい。
【0077】
例示した実施形態において、主要パネル12の領域内に位置し、物品Bが物品保持構造RT1、RT2、RT3、RT4中で受け取られるときに最大の応力または変形を受ける物品係合タブ16、18、20は、最小の応力または変形を受ける主要パネル12の領域内に位置する物品係合タブ16、18、20より寸法も小さい。
【0078】
主要パネル12は、任意選択により、ハンドル構造を含んでもよい。ハンドル構造は、第1のハンドルアパーチャA5を含んでもよい。第1のハンドルアパーチャA5は、主要パネル12から打ち抜かれ、物品保持構造RT1、RT2の第1のペアと物品保持構造RT3、RT4の第2のペアとの間の中心に配置された領域内に位置する。第1のハンドルアパーチャA5は、折り目15によって主要パネル12にヒンジ連結された緩衝タブ14によって部分的に画定されうる。第1のハンドルアパーチャA5は、実質的に三日月形または「C」形であってもよい。
【0079】
主要パネル12は、任意選択により、1つまたは複数のプルタブT1、T2、T3、T4を含んでもよい。プルタブT1、T2、T3、T4は、実質的に主要パネル12の角に位置してよい。プルタブT1、T2、T3、T4は、実質的に三角形の形状であってもよい。プルタブT1、T2、T3、T4は、主要パネル12を包装する物品Bの群の設置占有場所を越えて延伸するように配置されてよく、この方法で、使用者は、より容易にキャリア90を物品Bから取り外すことができる。
【0080】
任意選択により、主要パネル12の側縁は、曲線または波状の形状で配置されてよい。この方法で、第1のブランク10は、第2のブランク10とのネスト状の配列で配置されてよい。波状の形状により、第1および第2のブランク10は共に、個々のブランク10の最長幅の2倍未満である幅を画定する。これは、所与の数のブランク10を作製するために必要な基板の量を減少することによって経済面および環境面の利益を有しうる。
【0081】
主要パネル12は、少なくとも板紙基板および一緒に積層された耐引き裂き層を含む。これは、任意選択により、板紙基板と耐引き裂き層との間に接着層を含む。板紙基板の材料は、例えば、約10ポイントから、好ましくは約11ポイントから上昇して約14ポイントまでの重量における範囲の任意の従来の板紙から選択することができる。このような基板の例としては、WestRock Companyより製造されている12ポイントのSBS板またはCNK板がある。より重い物品には、より高重量の板紙基板を使用してもよい。板紙基板は、少なくとも14ポイント、または少なくとも20ポイント、または少なくとも24ポイント、または少なくとも28ポイント、または少なくとも32ポイントまたはそれ以上であってもよい。16オンスの缶を搬送するためには、非限定的な例として、板紙基板は約28ポイントであってもよい。板紙基板は、漂白または非漂白板であってもよい。板紙基板は、湿潤強力添加剤を含有してもよい。板紙は、少なくとも片面(任意選択により積層とは反対側の面)上が、印刷方法および板の組成との適合性のために選択される従来のコーティングで被覆されていてもよい。
【0082】
耐引き裂き層は、板紙基板の非被覆面上に配置してよく、ポリマー材料で形成されて基板に固定されていてよい。耐引き裂き層は、積層構造に靭性を付与する。好適な耐引き裂き材料としては、これらに限定されないが、耐引き裂き積層シート材料、例えば、n軸延伸フィルムの層を含みうるNATRALOCK(登録商標)、例えば、二軸延伸ポリエステル、延伸ナイロン、交差積層ポリオレフィン、または高密度ポリオレフィンであるMYLAR(登録商標)を挙げることができる。これらの材料の配向および交差積層構造は、耐引き裂き特性に寄与する。また、引き裂き耐性は、押出メタロセン触媒ポリエチレン(mPE)などの耐引き裂き材料の化学的性質に帰しうる。
【0083】
あるいは、耐引き裂き層は、直鎖状低密度ポリエチレン(LLDPE)の層であってもよい。直鎖状低密度ポリエチレン(LLDPE)またはmPEを使用する実施形態において、接着層を取り入れる必要はない。高レベルの引き裂き耐性を有するその他の好適な材料も使用してよい。
【0084】
接着層は、低密度ポリエチレン(LDPE)などのポリオレフィン材料で形成されていてもよい。接着層は、基板と耐引き裂き層との間に位置させて、耐引き裂き層を基板に固定してもよい。
【0085】
次にブランク10からのキャリア90の構築を検討すると、ブランク10は、物品Bの群に適用されうる。ブランク10は、物品Bの群に対して下ろされる。ブランク10の各物品保持構造RT1、RT2、RT3、RT4は、群の中の各物品Bに合わせられる。物品Bの一部は、主要パネル12を通過する。各物品保持構造RT1、RT2、RT3、RT4のタブ16、18、20は、主要パネル12の平面から折り返し、物品BのチャイムC(フランジFを形成しうる)の下で係合する。この方法で、タブ16、18、20は物品Bをつかみ、または保持し、物品Bが主要パネル12から意図せずに離れることを防止または阻害する。組み立てられたカートン90を
図2に示す。
【0086】
特に
図3Aおよび
図2および
図3Bを参照して、ブランク10は、それぞれ、物品Bの一部を受け取るために並べて配置されている第1および第2の隣接アパーチャA1、A3を含む主要パネル12を含む頂部係合キャリア90を形成する。主要パネル12は、第1および第2のアパーチャA1、A3それぞれの周りに形成されたタブ16、18、20の環状シリーズをさらに含む。各環状シリーズのタブ16、18、20は、主要パネル12に接続され、物品Bが各アパーチャA1、A3中で受け取られるとき、タブ16、18、20が、折り目31周囲で主要パネル12の平面から突き出て物品に当接する。
【0087】
キャリア90の別の任意選択の特徴として、主要パネル12は、キャリア90のその他の部分は接続されていない外周によって画定される。すなわち、キャリア90は、その他のパネル、例えば、限定されないが、物品群の側部まわりを延伸する側パネルまたは端壁パネルには接続していない。したがって、主要パネル12の外周は、自由縁、切り口または非ヒンジ縁によってその全体が画定されている。
【0088】
キャリア90の別の任意選択の特徴として、主要パネル12は、凸状曲線縁および凹状曲線縁を含む周辺によって画定され、凸状曲線縁の曲率半径は、凹状曲線縁の曲率半径と実質的に等しく、したがって同様のブランク10のネスト化またはモザイク式配置で設置させる。
【0089】
ここで
図4を参照して、本開示の追加の実施形態を示す。第2の例示した実施形態において、可能な場合には、類似の参照符号を使用して類似の部分を指し、これらのフィーチャが第2の実施形態に属することを示すため接頭辞「100」を追加した。追加の実施形態は、多くの共通のフィーチャを第1の実施形態と共有しており、したがって、
図1~
図3Bに例示した実施形態と異なる部分のみを詳述する。
【0090】
第1の物品係合タブ116の各々は、
図1~
図3Bの実施形態のそれと実質的に類似して構成される。
【0091】
第3の物品係合タブ120の各々は、切り欠き部またはくぼみR1、R2によってその隣接する隣120、118から離隔する。この方法で、第3の物品係合タブ120の各々は、第1の側縁および第2の側縁を含む。第3の物品係合タブ120の各々は、第2の線状切れ目117によって部分的に画定されるヒンジ末端縁と対向する自由末端縁を含む。自由末端縁は、物品Bまたは少なくともその一部をパーチャA1、A2、A3、A4中で保持するための係合縁を形成する。
【0092】
各くぼみR1、R2は、曲線部分を含む。例示した実施形態において、くぼみR1、R2は、丸端を含む。すなわち、曲線部分は、円周の一部によって画定することができる。くぼみR1、R2の一部は、円弧の一部によって画定することができる。くぼみR1、R2のさらなる部分は、台形によって画定することができ、台形は、等脚台形であってもよい。台形は、収束側縁を有する。第3の物品係合タブ120の各々は、第2の線状切れ目117によって部分的に画定または中断された、隣接するくぼみR1、R2の丸端と接線接触または交差する直線の折り目によって主要パネル112にヒンジ連結されていてよい。
【0093】
切り欠き部またはくぼみR1、R2の曲線部分または丸端は、切り欠き部から主要パネル112中で伝搬する引き裂きの可能性を低減することができる。
【0094】
各切り欠き部R1、R2の曲線末端は、曲率半径を有する円によって部分的に画定されうる。一実施形態において、各切り欠き部R1、R2の丸端の曲率半径は、1/16インチ(1.6mm)以上であってもよい。
【0095】
第2の物品係合タブ118の各々は、隣接する隣の第3の物品係合タブ120から切りかけ部またはくぼみR1、R2により離隔している。第2の物品係合タブ118の各々は、その隣接する隣の第1の物品係合タブ116から線状切れ目111により離隔し、第1の弓状切れ目126が、線状切れ目111に近接して設けられている。第1の弓状切れ目126は、線状切れ目111から離隔して、各第2の物品係合タブ118と前記隣接する隣の第1の物品係合タブ116との間の連結部または「切り込み」を少なくとも部分的に画定する。
【0096】
ここで
図5~
図10を参照して、本開示の追加の実施形態を示す。第3および第4の例示した実施形態において、可能な場合には、類似の参照符号を使用して類似の部分を指し、これらのフィーチャが第3および第4の実施形態ぞれぞれに属することを示すため、接頭辞「200」、「300」を追加した。追加の実施形態は、多くの共通のフィーチャを第1の実施形態と共有しており、したがって、
図1~
図3に例示した実施形態と異なる部分のみを詳述する。
【0097】
図5および
図6を参照して、キャリア290の上壁または係合パネルを形成するための主要パネル212を含むブランク210を示す。
【0098】
主要パネル212は、複数の物品保持構造RT1、RT2、RT3、RT4、RT5、RT6、特に、2×3マトリックスまたは配列で配置された6個の物品保持構造RT1、RT2、RT3、RT4、RT5、RT6を含む。
【0099】
各物品保持構造RT1、RT2、RT3、RT4、RT5、RT6は、アパーチャA1、A2、A3、A4、A5、A6を含む。
【0100】
各物品保持構造RT1、RT2、RT3、RT4、RT5、RT6は、
図1の実施形態の第1の物品保持構造RT1に構造上、実質的に類似している。
【0101】
主要パネル212は、ハンドル構造を含む。ハンドル構造は、第1のハンドルアパーチャA9および第2のハンドルアパーチャA10を含む。第1のハンドルアパーチャA9は、主要パネル212から打ち抜かれ、物品保持構造RT1、RT2の第1のペアと物品保持構造RT3、RT4の第2のペアとの間の中心に配置された領域内に位置する。第1のハンドルアパーチャA9は、折り目215により主要パネル212にヒンジ連結されている緩衝タブ214によって部分的に画定されうる。第1のハンドルアパーチャA9は、実質的に三日月形または「C」形であってもよい。第2のハンドルアパーチャA10は、主要パネル212から打ち抜かれ、物品保持構造RT3、RT4の第2のペアと物品保持構造RT5、RT6の第3のペアとの間の中心に配置された領域内に位置する。第2のハンドルアパーチャA10は、折り目215により主要パネル212にヒンジ連結されている緩衝タブ214によって部分的に画定されうる。第2のハンドルアパーチャA10は、実質的に三日月形または「C」形であってもよい。
【0102】
図8~
図10を参照して、キャリア390の上壁または係合パネルを形成するための主要パネル312を含むブランク310を示す。
【0103】
主要パネル312は、複数の物品保持構造RT1、RT2、RT3、RT4、RT5、RT6、RT7、RT8、特に、2×4マトリックスまたは配列で配置された8個の物品保持構造RT1、RT2、RT3、RT4、RT5、RT6、RT7、RT8を含む。
【0104】
各物品保持構造RT1、RT2、RT3、RT4、RT5、RT6、RT7、RT8は、アパーチャA1、A2、A3、A4、A5、A6、A7、A8を含む。
【0105】
各物品保持構造RT1、RT2、RT3、RT4、RT5、RT6、RT7、RT8は、
図1の実施形態の第1の物品保持構造RT1に構造上、実質的に類似している。
【0106】
主要パネル312は、ハンドル構造を含む。ハンドル構造は、3つのハンドルアパーチャA9を含む。第1のハンドルアパーチャA9は、主要パネル312から打ち抜かれ、物品保持構造RT1、RT2の第1のペアと物品保持構造RT3、RT4の第2のペアとの間の中心に配置された領域内に位置する。第2のハンドルアパーチャA9は、主要パネル312から打ち抜かれ、物品保持構造RT3、RT4の第2のペアと物品保持構造RT5、RT6の第3のペアとの間の中心に配置された領域内に位置する。第3のハンドルアパーチャA9は、主要パネル312から打ち抜かれ、物品保持構造RT5、RT6の第3のペアと物品保持構造RT7、RT8の第4のペアとの間の中心に配置された領域内に位置する。ハンドルアパーチャA9は、実質的に円形であってもよい。
【0107】
ここで
図5の実施形態を参照して、物品保持構造RT3、RT4は、主要パネル212の角に配置される物品保持構造RT1、RT2、RT5、RT6より多くの第1の物品係合タブ216を含む。例示した実施形態において、物品保持構造RT3、RT4は、互いに隣接して配置された2つの第2の物品係合タブ218を含み、物品保持構造RT3、RT4中、第3の物品係合タブ220は除外される。これは、角の保持構造RT1、RT2、RT5、RT6と比較して、より多くの物品保持構造RT3、RT4のタブが、主要パネル212の高応力領域内に配置されるという事実を反映している。
【0108】
ここで
図7の実施形態を参照して、物品保持構造RT3、RT4、RT5、RT6は、主要パネル312の角に配置された物品保持構造RT1、RT2、RT7、RT8より多くの第1の物品係合タブ316を含む。例示した実施形態において、物品保持構造RT3、RT4、RT5、RT6は、単一の第3の物品係合タブ320の対向側に配置された2つの第2の物品係合タブ318を含む。
【0109】
この方法で、各種(第1、第2または第3)の物品係合タブのバランスは、物品を装填したときにキャリアにかかる応力に応じて要望どおりに調節することができるという知見が得られる。
【0110】
第2部 強度試験
キャリアの特定の実施形態を試験して、物品を堅固に保持するその能力を評価した。
【0111】
2×2型のキャリアに標準の16オンスのアルミニウム缶を装填し、次いで温度5.0C±0.3Cおよび相対湿度30%±3%の冷所で終夜保存した。冷所から取り出したら、装填されたキャリアを温度40C±1.5Cおよび相対湿度90%±3%の高湿度室で2時間放置した。これらの条件は、パッケージを冷蔵庫から湿潤環境へ出したときのパッケージ周辺の環境をシミュレートすることを目的としている。高湿度室から取り出したら、各キャリアを、
図11の装置500に設置されたフック510からハンドルアパーチャ(例えばA5)によって吊るした。フックは、顧客が親指をアパーチャA5に通し、指をキャリアの縁周辺に添えてキャリアを保持することをシミュレートすることを目的としている。モーター520は、中心からずれてチェーン524が取り付けられているホイール522を回転させる。チェーンのホイール522への偏心接合により、フック510の、2インチの振幅による毎分およそ90回の上下動作がもたらされる。少なくとも1つの物品Bがキャリアから緩むまで、サイクル数を計数する。この動作は、顧客がキャリアを運んで一続きの階段をおりるときのキャリアにかかる応力をシミュレートすることを目的としている。この試験を、各試験条件について4~6回繰り返した。
【0112】
HI-CONE(登録商標)キャリアの保持用アパーチャは、缶を収容するように伸びるほぼ矩形の開口部である。本明細書で試験した板紙キャリアは、
図12Aに示す設計(条件X2)または
図12Bに示す設計(条件X3~X9)のいずれかを使用した。使用した材料を、
図13A~
図13Fの横断面図に示す。結果をTable 1(表1)に示す。最も少ない3つの試験を平均し(「低い平均」)、Table 1(表1)の結果を、サンプルが耐えた最少から最大のサイクル数で(ほぼ順番に)列挙する。キャリアが100回の試験サイクルに耐えた場合、さらなるサイクルを無しに試験を終了した。
【0113】
条件X1の15ミル厚のHI-CONE(登録商標)低密度ポリエチレン(LDPE)缶カラー(Illinois Tool Works製)、板紙基板を含まず、2回の試験サイクルまで持続した。条件X1に使用する材料は、
図13Aの横断面図に示す構造によって表される。
【0114】
条件X2のNATRALOCK(登録商標)板紙(WestRock Company製)は、1.4ミルの耐引き裂き(TR)ポリエチレンテレフタレート(PET)フィルムで積層された28ポイントのCNK(0.028インチ被覆された天然クラフト)である。この条件で使用される保持アパーチャは、
図12Aに図示したスタイルだった。材料構造は、
図13Bの横断面図に示す。(つなぎ層が板紙とPETとの間に存在する)。条件X2は、約1回の試験サイクルしか持続しなかった。
【0115】
条件X3は、X2と同じ材料(
図13B)を使用したが、
図12Bの改善された保持構造を有する。条件X3は、条件X2での1サイクルのみと比較して、21回の試験サイクルまで持続した。保持構造(
図12Aの代わりに
図12B)が、X2とX3条件間の唯一の違いであり、したがって
図12Bの保持構造は、キャリアの性能を大きく改善すると思われる。
【0116】
残りの条件の条件X4~X9はすべて、
図12Bの改善された保持構造を使用した。材料は、
図13C~
図13Fに示す横断面図によって示され、すべて、湿潤強力添加剤を含む27ポイントのCNK(0.027"被覆された天然クラフト)板紙をベースとする。この材料は、WestRock CompanyによりCARRIERKOTE(登録商標)板紙として市販されている。2.0ミルの耐引き裂きPETフィルムをCARRIERKOTE上に積層した。つなぎ層が、板紙とPETフィルムとの間に存在する。
【0117】
条件X4は、
図13Cの構造を使用し、2ミルのPETフィルムから反対の面に耐水性の水性コーティングが施されていた。条件X4は、25回の試験サイクルまで持続し、これは、水性コーティングが添加されていない条件X5/X6ほど良好ではなかった。
【0118】
条件X5およびX6は同一であり、
図13Dの構造を使用した。条件X5およびX6は、33回の試験サイクルまで持続し、これは、条件X4の25回の試験サイクルに対して軽度の改善である。
【0119】
条件X7は、
図13Eに図示したようにUV硬化性ワニスを、PETフィルムから反対側の板紙の面に塗布したこと以外X5およびX6と同様である。これにより、キャリアがさらに改善し、約43回の試験サイクルまで持続させた。
【0120】
条件X8およびX9は同一であり、
図13Fに図示したように、1ミルのLDPE層を、2ミルのPETフィルムから反対側の板紙の面に適用したこと以外X7と類似している。条件X8およびX9は、顕著に優れた耐久性をもたらし、少なくとも100回の試験サイクルまで持続させた。
【0121】
Table 1(表1)の試験で使用するキャリアブランクを、ナイフを有するプロッタ型カッターを使用して実験室中で切断するが、切断はブランクのPET側から行った。製造設定におけるカッティングでは、キャリアブランクは、たいてい、ブランクのPET側から打ち抜かれる可能性があると思われる。打抜きでは、カットを行うルール(ナイフ)は、
図14Aに示すようなデュアルベベルルールD1または
図14Bに示すようなシングルベベルルールD2のいずれかでよい。
【0122】
打抜きをブランクのPET側から行う場合、
図14Aに示すようなデュアルベベルルールD1は、歯、例えば
図14C中の歯16A、20Aの全厚に対してPET層Pに若干丸みを与えるまたは若干くぼみを作ることができる。
【0123】
打抜きをブランクのPET側から行う場合、
図14Bに示すようなシングルベベルルールD2は、歯、例えば
図14D中の歯16B、20Bの全厚に対してPET層Pを平坦にする、またはより鋭いポリエッジを与えることができる。
【0124】
図14Cに示すような、缶Bが、デュアルベベルルールで切断されたキャリア中に装填されたときの歯16A、20AのPET縁は、
図14Dに示すようなシングルベベルルールで切断された歯16B、20BのPET縁ほど緊密にはフランジFに係合できない。この理由から、
図14Bに示すようにシングルベベルルールD2を使用してキャリアブランクを打抜くことが有利でありうる。
【0125】
図14Cおよび
図14Dは、キャリアの中心へ向かう歯16A、16Bとキャリアの外周へ向かう歯20A、20Bとの間の違いも示す。外歯20A、20Bは、キャリア周辺材料に対して角度θ1で湾曲しうる。中心歯16A、16Bは、キャリア内部に対してより大きい角度θ2で湾曲しうる。キャリア内部は、隣接する缶B間で比較的ぴんと張られているが、キャリア周囲は、缶Bの肩に対して自由に置かれるため、角度θ2は角度θ1より大きいことがあり、外歯20と比較して中心歯16により高い剪断応力が生じる。先述した中心歯16の特定の設計は、中心歯16を剥離する傾向になりうる応力の緩和を助ける。
【0126】
図15を参照して、限定されないが、
図16に示すような首付きまたは蓋付き容器などの一次製品の群(以下、物品Bと称する)を含有または搬送するための、
図16に示すようなカートンまたはキャリア490を形成することができるブランク410の平面図を示す。ブランク410は、少なくとも2つの物品Bを包装するための二次パッケージを形成する。
【0127】
本明細書で詳述した実施形態において、用語「カートン」および「キャリア」は、本発明の様々な特徴を例示する非限定的な目的で、一次製品の容器など、物品を係合および搬送するための容器を指す。本発明の教示は、テーパーおよび/または円筒形であってもそうでなくてもよい、様々な製品の容器に適用することができることが企図される。例示的な容器としては、瓶(例えば、金属、ガラスまたはプラスチック瓶)、缶(例えば、アルミニウム缶)、ブリキ製の容器、ポーチ、小包などが挙げられる。
【0128】
ブランク410は、好適な基板のシートから形成される。本明細書で使用される場合、用語「好適な基板」は、板紙、段ボール、カードボード、プラスチック、これらの組合せなどのあらゆる種類の折り畳み可能なシート材料を含むことを理解すべきである。例えば、以下により詳細に記載するキャリア構造を得るために好適である場合、1つまたは他の個数のブランクを用いることができるという知見を得るべきである。
【0129】
本明細書に記載のパッケージ構造またはキャリアは、その強度を高める材料で作られても、または被覆されていてもよい、板紙などのシート材料から形成されうる。このようなシート材料の例には、WestRock Company製の耐引き裂きNATRALOCK(登録商標)板紙がある。耐引き裂き材料は、複数の層によって作製されて、パッケージの引き裂き耐性の改善に役立たせることができることに留意されたい。典型的には、シート材料の一面は、他面とは異なる特性を有していてもよい。例えば、仕上げパッケージの外側に面したシート材料の面は、特に滑らかであってよく、クレーコーティングなどのコーティングまたはその他の表面処理を施して良好な印刷適性を付与してもよい。一方、内側に面したシート材料の面は、コーティング、層、処理を備えてよく、またはそうでなければ、引き裂き耐性、良好な接着剤の能力、ヒートシール適性、またはその他の所望の機能特性のうちの1つまたは複数などの特性を与えるように加工されていてよい。
【0130】
例示した実施形態において、ブランク410は、例示的物品Bの例示的配置を包装するためのカートンまたはキャリア490を形成するように構成される。
図15および
図16に例示した実施形態において、配置は1×2マトリックスまたは配列であり、物品Bは洗口液用の瓶である。あるいは、ブランク410は、物品のその他の種類、数およびサイズを包装するための、ならびに/または異なる配置または構成で物品を包装するためのキャリアを形成するように構成することができる。
【0131】
図15を参照して、ブランク410は、キャリア90の上壁または係合パネルを形成するための主要パネル412を含む(
図16参照)。
【0132】
主要パネル12は、物品保持構造RT1、RT2をそれぞれ有する少なくとも2つの係合環O1、O2を含む。2つの係合環O1、O2は、係合環O1、O2が各物品Bと係合するとき、2つの物品Bのパッケージを持ち上げるための運搬用ハンドル構造を作製した架橋部材Hによって相互に連結される。
【0133】
ハンドル構造Hは、係合環O1、O2と折り目415、415などの第1および第2のヒンジ連結それぞれによってハンドルパネル432にヒンジ連結される緩衝フラップ414、414のペアとの間を延伸するハンドルパネル432を含む。
【0134】
これらの緩衝フラップ414は、ハンドル構造Hが使用者によって握られたとき、それらの折り目415周りで折り返し、手に快適さを与える。ハンドルパネル432は、中心折り目430を備え、ハンドル構造Hの構造的硬直性を高めるようにハンドルパネル432を該折り目に沿ってある程度折ることを可能にしている。
【0135】
各係合環O1、O2は、3つの接続タブC1、C2、C3、C4、C5、C6を備える。これらの接続タブC1~C6はそれぞれ、2つ以上の同様のブランクを製造目的で連結してまとめることができるように1つまたは複数の接続ネックを配置するために便利な位置を提供する。
【0136】
各物品保持構造RT1、RT2は、構造上、実質的に類似しており、したがって第1の物品保持構造RT1を参照して詳述する。
【0137】
第1の物品保持構造RT1は、アパーチャA1を含む。第1のアパーチャA1は、12個の辺を有する多角形または12角形である。その他の実施形態では、その他の多角形の形状を用いてもよい。
【0138】
複数の物品係合タブ416、418、420は、アパーチャA1の周囲の近くに配置されている。各タブ416、418、420は、主要パネル412の各係合環にヒンジ連結されている。
【0139】
各タブ416、418、420は、線状(または放射状)切れ目411によってその隣接する隣から分離される。この方法で、各タブ416、418、420は、第1の側縁および第2の側縁を含む。各タブ416、418、420は、ヒンジ縁に対向する自由末端縁を含む。自由末端縁は、物品Bまたは少なくともその一部をアパーチャA1内で保持するために係合縁を形成する。自由末端縁は、それぞれ、第1のアパーチャA1の多角形の辺を画定する。タブ416、418、420の側縁を画定する各線状切れ目411は、第1のアパーチャA1の多角形の頂点または角から延伸する。線状切れ目411は、第1のアパーチャA1の多角形の各頂点を通る仮想円を基準にして実質的に放射状に配置されてよい。線状切れ目411は、第1のアパーチャA1の多角形の頂点または角と交差する第1の近位端を含む。線状切れ目411は、第2の遠位端を含む。
【0140】
複数の物品係合タブ416、418、420は、第1の物品係合タブのシリーズまたはセット416、および第2の物品係合タブのシリーズまたはセット418、420を含む。
【0141】
第1の物品係合タブ416のセットは、物品Bが第1の物品保持構造RT1中で受け取られるときに物品係合タブが最大の応力または変形を受ける領域中の主要パネル412上に位置している。
【0142】
第1の弓状(または円周)切れ目426は、第1の物品係合タブ416の側縁を画定する各線状切れ目411に近接して配置される。各々の第1の弓状切れ目426は、隣接する第1の物品係合タブ416のペア間の連結部428または「切り込み」を画定するように線状切れ目411の第2の遠位端から離隔する。
【0143】
第2の物品係合タブ418、420は、物品Bが第1の物品保持構造RT1中で受け取られるときに物品係合タブが最小の応力または変形を受ける領域中の主要パネル412上に位置している。
【0144】
第3の弓状(または円周)切れ目422は、第2の物品係合タブ420の側縁を画定する各線状切れ目411に近接して配置される。各々の第3の弓状切れ目422は、隣接する第2の物品係合タブ418、420のペア間の連結部428または「切り込み」を画定するように線状切れ目411の第2の遠位端から離隔する。これらの連結部428または「切り込み」は、物品BがアパーチャA1、A2中に挿入された後でも、隣接タブ416、418、420のペア間の接続を維持するために設けられる。連結部428は、各タブ416、418、420を次の隣接タブ416、418、420と接続させ、それによって各タブ416、418、420が、ブランク形態のとき、アパーチャA1の半径にそろえたその中心軸まわりで揺動または回転するのを防止または阻害する、あるいはそのような揺動または回転を少なくとも軽減する。
【0145】
第3の弓状切れ目422は、第2の物品係合タブ418の各々を第2の物品係合タブ420から分離する切れ目411に近接して配置される。
【0146】
各第3の弓状切れ目422は、各々の第2の物品係合タブ418の1つと第2の物品係合タブ420との間の連結部428または「切り込み」を画定するように線状切れ目411の第2の遠位端から離隔する。
【0147】
第1および第3の弓状切れ目426、422の各々は、関連する線状切れ目のまわりに対称に配列され、一方で、第2の弓状(または円周)切れ目425の各々は、線状切れ目11の1つのまわりに非対称に配列される。
【0148】
第1、第2および第3の弓状切れ目426、425、422は、第1および第2の物品係合タブ416、418、420が、主要パネル412の平面の外へ移動したとき、主要パネル412に応力緩和を与える。
【0149】
第1の弓状切れ目426は、第3の弓状切れ目422より寸法が大きい。第1の弓状切れ目426は、第1の曲率半径を含み、第3の弓状切れ目422は、第2の曲率半径を含み、第1の曲率半径は、第2の曲率半径より大きい。
【0150】
各々の第2の弓状切れ目425は、第1の物品係合タブ416の1つと隣接する第2の物品係合タブ418との間に移行を与えるように主要パネル412上に位置している。第2の弓状切れ目425の各々は、関連する各線状切れ目411のまわりに非対称に配列される。第2の切れ目425は、互いに隣接して配置された第1の部分と第2の部分とを含む。第1の部分は、第1の物品係合タブ416に近接して配置され、第2の部分は、第2の物品係合タブ418に近接して配置される。第2の切れ目425それぞれの第1の部分は、第1の曲率半径を含み、第2の切れ目425それぞれの第2の部分は、第2の曲率半径を含む。第1の曲率半径は、第2の曲率半径より大きい。
【0151】
第2の弓状切れ目425は、互いに隣接して配置された第1の弓状切れ目426の半分と第3の弓状切れ目422の半分とを含むとみなしてよい。
【0152】
第2の切れ目425は、非対称な「C」形のカットを形成し、一方で、第1および第3の切れ目426、422は、対称な「C」形のカットを形成する。第2の切れ目425は、第1の物品係合タブ416が移動する際により高い応力を受ける主要パネル412の第1の箇所と第2の物品係合タブ418、420が移動する際により低い応力を受ける主要パネル412の第2の箇所との間の境界で用いられる。主要パネル412のより高い応力の箇所は、物品Bが各アパーチャA1、A2中に挿入されるときに、主要パネル412のより低い応力の箇所に配置された第2のタブ418、420よりも、第1のタブ416がより高い曲げ応力を経るように第1のタブ416が位置する場所で生じる。
【0153】
第2の物品係合タブ418、420の各々は、主要パネル412中に設けられている第2の線状切れ目417によって部分的に画定される。
【0154】
各々の第2の線状切れ目417は、隣接する弓状切れ目422、422、または422、425のペア間に配置され、隣接する弓状切れ目422、422、または422、425の各ペアとは離隔した関係である。
【0155】
第2の線状切れ目417はそれぞれ、主要パネル412に対する第2の物品係合タブ418、420の1つそれぞれの折り畳みを促進する折り目として役立つ。
【0156】
例示した実施形態において、すべての物品係合タブ416、418、420はサイズが同じである。任意選択により、物品係合タブ416、418、420は、主要パネル412上のそれらの位置に応じて寸法が様々でありうる。第1の物品係合タブ416は、第1の幅を有してよく、第2の物品係合タブ418は、第2の幅を有してよく、第2の物品係合タブ420は、第3の幅を有してよい。第3の幅は、第2の幅より長くてよく、ひいては、該第2の幅は、第1の幅より長くてよい。この方法で、各第1の係合タブ416の、係合縁を形成する自由末端縁は、各第2のタブ418、420の自由末端縁または係合縁より長さが短い。このような任意選択の実施形態において、物品Bが物品保持構造RT1、RT2中で受け取られるとき、より大きな応力または変形を受ける主要パネル412の領域内に位置する物品係合タブ416は、より小さな応力または変形を受ける主要パネル412の領域内に位置する物品係合タブ418、420よりも長さが短くてもよい。
【0157】
主要パネル412は、少なくとも板紙基板および一緒に積層された耐引き裂き層を含む。これは、任意選択により、板紙基板と耐引き裂き層との間に接着層を含む。板紙基板の材料は、例えば、約10ポイントから、好ましくは約11ポイントから上昇して約14ポイントまでの重量における範囲の任意の従来の板紙から選択することができる。このような基板の例としては、WestRock Companyより製造されている12ポイントのSBS板またはCNK板がある。板紙基板は、漂白または非漂白板であってもよい。板は、少なくとも片面(任意選択により積層とは反対側の面)上が、印刷方法および板の組成との適合性のために選択される従来のコーティングで被覆されていてもよい。
【0158】
耐引き裂き層は、板紙基板の非被覆面上に配置してよく、ポリマー材料で形成されて基板に固定されていてよい。耐引き裂き層は、積層構造に靭性を付与する。好適な耐引き裂き材料としては、これらに限定されないが、耐引き裂き積層シート材料、例えば、n軸延伸フィルムの層を含みうるNATRALOCK(登録商標)、例えば、二軸延伸ポリエステル、延伸ナイロン、交差積層ポリオレフィン、または高密度ポリオレフィンであるMYLAR(登録商標)を挙げることができる。これらの材料の配向および交差積層構造は、耐引き裂き特性に寄与する。また、引き裂き耐性は、押出メタロセン触媒ポリエチレン(mPE)などの耐引き裂き材料の化学的性質に帰しうる。
【0159】
あるいは、耐引き裂き層は、直鎖状低密度ポリエチレン(LLDPE)の層であってもよい。直鎖状低密度ポリエチレン(LLDPE)またはmPEを使用する実施形態において、接着層を取り入れる必要はない。高レベルの引き裂き耐性を有するその他の好適な材料も使用してよい。
【0160】
接着層は、低密度ポリエチレン(LDPE)などのポリオレフィン材料で形成されていてもよい。接着層は、基板と耐引き裂き層との間に位置させて、耐引き裂き層を基板に固定してもよい。
【0161】
次にブランク410からのキャリア490の構築を検討してみて、ブランク410は、2つの物品Bに適用されうる。ブランク410は、物品Bに対して下ろされる。ブランク410の各物品保持構造RT1、RT2は、各物品Bのネックに合わせられる。物品Bのネックは、主要パネル412の各係合環O1、O2を通過する。各物品保持構造RT1、RT2のタブ416、418、420は、主要パネル412の平面から折り返し、各物品BのフランジFの下で係合する。このようなフランジFは、物品の蓋の下、物品の肩の上に設けられうる。この方法で、タブ416、418、420は各物品Bをつかみ、または保持し、物品Bが主要パネル412から意図せずに離れることを防止または阻害する。組み立てられたカートン490を
図16に示す。
【0162】
本開示は、改善された物品保持構造を有する頂部係合型のキャリアを提供する。特に、保持構造は、物品を挿入すると折れる物品係合タブを含む。タブは物品と係合して、物品をキャリアのパネル内で保持または固定する。タブの構築は、キャリアのパネル内のタブの位置によって決まる。これらのタブ、典型的には、パネルの内部領域内にまたは隣接する保持構造のタブにごく接近して配置されるタブは、切れ目の形態の応力緩和機構を備える。切れ目は、タブの側縁に近接して設けられ、タブとパネル(このパネルから打ち抜かれるまたは形成される)との間の折り目を中断または画定する。
【0163】
タブの寸法もまた、キャリアのパネル中のその位置によって決まりうる。これらの高応力の箇所に配置されたタブは、より小さな応力を受けるタブよりも幅が狭い可能性がある。
【0164】
本明細書で使用される場合、「頂部」、「底部」、「基部」、「前」、「後ろ」、「末端」、「側部」、「内部」、「外部」、「上部」および「下部」などの方向性の参照用語は、必ずしも各パネルを該配向に制限するものではなく、単にこれらのパネルを互いに区別するために役立ちうるという知覚を得る。
【0165】
本明細書で使用される場合、用語「ヒンジ連結」および「折り目」は、ブランクのヒンジ機能を画定するあらゆる種類の線を指し、互いに対してブランクを折る部分を助け、またはそうでなければ、ブランクに最適なパネル折り畳み位置を示す。「ヒンジ連結」へのいずれの言及も、必ず単一の折り目のみを指すとは解釈すべきでなく、実際に、ヒンジ連結は、2つ以上の折り目から形成され得、2つ以上の折り目の各々は、直線/線状または湾曲/曲線のいずれかの形状でありうる。線状の折り目がヒンジ連結を形成する場合、それらは互いに平行して配置されてもよく、または互いに対して若干角度を成していてもよい。曲線折り目がヒンジ連結を形成する場合、それらは互いに交差して、曲線折り目に囲まれた領域内の形状パネルを画定してよい。このようなヒンジ連結の典型的な例は、2点で交差してそれらの間に楕円形のパネルを画定する弓形または弓状の折り目のペアを含みうる。ヒンジ連結は、1つまたは複数の線状折り目および1つまたは複数の曲線折り目から形成されうる。このようなヒンジ連結の典型的な例は、2点で交差してそれらの間に半月形のパネルを画定する線状折り目と弓形または弓状の折り目との組合せを含みうる。
【0166】
本明細書で使用される場合、用語「折り目」は、以下:スコア線、エンボス線、デボス線、切り取り線、ショートスリット線(line of short slits)、ハーフカット線、シングルハーフカット(single half-cut)、破線、位置合わせされたスリットの線(line of aligned slits)、切込み線および前述の選択肢の任意の組合せのうちの1つを指すことができる。
【0167】
ヒンジ連結および折り目はそれぞれ、ミシン目、切り取り線、ショートスリット線、ハーフカット線、シングルハーフカット、切れ目、破線、スリット、スコア、これらに任意の組合せなどを含めたブランクの基板中に形成される要素を含むことができることを理解すべきである。要素は、所望の機能をもたらすように寸法を入れ、配置させることができる。例えば、切り取り線は、折り目および/または切断線を画定するために弱い度合いで寸法化または設計することができる。切り取り線は、折ることを助け、ちぎれにくいように、折ることを助け、より多くの労力でちぎれるように、またはより少ない労力でちぎれるように設計することができる。
【0168】
語句「に合わせる」または「と位置合わせされた」は、本明細書で使用される場合、2つの重なり合うパネルの第1に形成されるアパーチャおよび2つの重なり合うパネルの第2に形成される第2のアパーチャなどの直立したカートン中の2つ以上の要素の位置合わせを指す。互いに位置合わせされたこれらの要素は、重なり合うパネルの厚さの方向で互いに整合されうる。例えば、第1のパネル中のアパーチャが、第1のパネルと重なり合う配置で位置する第2のパネル中の第2のアパーチャ「と位置合わせされている」場合、アパーチャの縁は、少なくとも第2のアパーチャの縁の一部に沿って延伸してよく、第1および第2のパネルの厚さの方向で、第2のアパーチャに合わせてよい。
【0169】
【符号の説明】
【0170】
10 ブランク
11 線状切れ目
12 主要パネル
14 緩衝タブ
15 折り目
16 物品係合タブ
16A 中心歯
16B 中心歯
17 線状切れ目
18 物品係合タブ
19 第1の側縁
20 物品係合タブ
20A 外歯
20B 外歯
21 第2の側縁
22 第3の弓状切れ目
23 自由末端縁
24 第2の弓状切れ目
25 第2の弓状切れ目
26 第1の弓状切れ目
28 連結部
90 キャリア
110 ブランク
111 線状切れ目111
112 主要パネル
116 第1の物品係合タブ
117 線状切れ目
118 第2の物品係合タブ
120 第3の物品係合タブ
126 第1の弓状切れ目
210 ブランク
212 主要パネル
214 緩衝タブ
215 折り目
216 第1の物品係合タブ
218 第2の物品係合タブ
220 第3の物品係合タブ
290 キャリア
310 ブランク
312 主要パネル
316 第1の物品係合タブ
318 第2の物品係合タブ
320 第3の物品係合タブ
390 キャリア
410 ブランク
411 線状切れ目
412 主要パネル
414 緩衝フラップ
415 折り目
416 第1の物品結合タブ
417 線状切れ目
418 第2の物品結合タブ
420 第2の物品結合タブ
422 弓状切れ目
425 弓状切れ目
426 弓状切れ目
428 連結部
430 中心折り目
432 ハンドルパネル
490 キャリア
500 装置
510 フック
520 モーター
522 ホイール
524 チェーン
A1 第1のアパーチャ
A2 第2のアパーチャ
A3 第3のアパーチャ
A4 第4のアパーチャ
A5 第1のハンドルアパーチャ
A9 第1のハンドルアパーチャ
A10 第2のハンドルアパーチャ
B 物品
C チャイム
C1~C6 接続タブ
D1 デュアルベベルルール
D2 シングルベベルルール
E1 係合縁
E2 係合縁
F フランジ
H ハンドル構造
O1 係合環
O2 係合環
R1 くぼみ
R2 くぼみ
RT1 第1の物品保持構造
RT2 第2の物品保持構造
RT3 第3の物品保持構造
RT4 第4の物品保持構造
T1 プルタブ
T2 プルタブ
T3 プルタブ
T4 プルタブ
【外国語明細書】