(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023040110
(43)【公開日】2023-03-22
(54)【発明の名称】表示装置、制御方法、プログラム及び記憶媒体
(51)【国際特許分類】
G01C 21/26 20060101AFI20230314BHJP
G09B 29/00 20060101ALI20230314BHJP
G06F 3/04842 20220101ALI20230314BHJP
G06F 3/04886 20220101ALI20230314BHJP
【FI】
G01C21/26 C
G09B29/00 A
G06F3/04842
G06F3/04886
【審査請求】有
【請求項の数】1
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022209719
(22)【出願日】2022-12-27
(62)【分割の表示】P 2021016549の分割
【原出願日】2018-01-19
(31)【優先権主張番号】P 2017008722
(32)【優先日】2017-01-20
(33)【優先権主張国・地域又は機関】JP
(71)【出願人】
【識別番号】000005016
【氏名又は名称】パイオニア株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100107331
【弁理士】
【氏名又は名称】中村 聡延
(72)【発明者】
【氏名】▲高▼澤 一樹
(72)【発明者】
【氏名】福留 正義
(72)【発明者】
【氏名】松本 祐一
(57)【要約】
【課題】ユーザの操作に応じてレコメンドするコンテンツを好適に決定することが可能な表示装置を提供する。
【解決手段】制御部22は、タッチディスプレイ25上に、案内経路の情報を示すタイムラインエリア30と、推奨POIを示すオブジェクト41を表示するレコメンドエリア40とを表示させる。そして、制御部22は、レコメンドエリア40に表示される任意のオブジェクト41に対する所定の操作を検知した場合、当該オブジェクト41のPOIに関連するPOIを特定し、当該関連するPOIを示す関連オブジェクト41Rを表示する。
【選択図】
図6
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ユーザに対するレコメンド情報をレコメンド領域に表示する表示部と、
前記レコメンド情報に対する前記ユーザの所定の操作を検知する操作検知部と、
前記操作検知部によって前記所定の操作を検知した場合、前記所定の操作が行われたレコメンド情報に関連する関連レコメンド情報を前記表示部に表示させる表示制御部と、
を備えることを特徴とする表示装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、推奨する情報の表示技術に関する。
【背景技術】
【0002】
従来から、おすすめのコンテンツをユーザに提示する技術が知られている。例えば、特許文献1には、テレビのメニュー画面において、複数のおすすめ番組をレコメンド情報としてユーザに提示する技術が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1によれば、複数のレコメンドするコンテンツを提示する点については開示されているが、ユーザの操作に応じてインタラクティブにレコメンドするコンテンツを変更する点については、何ら開示されていない。
【0005】
本発明は、例えば、上記のような課題を解決するためになされたものであり、ユーザの操作に応じてレコメンドするコンテンツを好適に決定することが可能な表示装置を提供することを主な目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
請求項1に記載の発明は、表示装置であって、ユーザに対するレコメンド情報をレコメンド領域に表示する表示部と、前記レコメンド情報に対する前記ユーザの所定の操作を検知する操作検知部と、前記操作検知部によって前記所定の操作を検知した場合、前記所定の操作が行われたレコメンド情報に関連する関連レコメンド情報を前記表示部に表示させる表示制御部と、を備えることを特徴とする。
【0007】
請求項10に記載の発明は、ユーザに対するレコメンド情報をレコメンド領域に表示する表示部を備える表示装置が実行する制御方法であって、前記レコメンド情報に対する前記ユーザの所定の操作を検知する操作検知工程と、前記操作検知工程によって前記所定の操作を検知した場合、前記所定の操作が行われたレコメンド情報に関連する関連レコメンド情報を前記表示部に表示させる表示制御工程と、を有することを特徴とする。
【0008】
請求項11に記載の発明は、ユーザに対するレコメンド情報をレコメンド領域に表示する表示部を制御するコンピュータが実行するプログラムであって、前記レコメンド情報に対する前記ユーザの所定の操作を検知する操作検知部と、前記操作検知部によって前記所定の操作を検知した場合、前記所定の操作が行われたレコメンド情報に関連する関連レコメンド情報を前記表示部に表示させる表示制御部として前記コンピュータを機能させることを特徴とする。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【
図3】メインディスプレイ及びタッチディスプレイの基本的な表示例を示す。
【
図4】プレビュー操作に基づくメインディスプレイ及びタッチディスプレイの表示例を示す。
【
図5】立寄地設定操作に基づくメインディスプレイ及びタッチディスプレイの表示例を示す。
【
図6】揺すり操作に基づき関連オブジェクトを発生させる際のレコメンドエリアの時系列での表示例を示す。
【
図7】揺すり操作後のメインディスプレイ及びタッチディスプレイの表示例を示す。
【
図9】タイムラインエリア上でピンチインの操作が行われた場合のタッチディスプレイの表示例である。
【
図10】タイムラインエリア上でピンチアウトの操作が行われた場合のタッチディスプレイの表示例である。
【
図11】タイムラインエリア上で下方に向けてフリック操作が行われた場合のタッチディスプレイの表示例である。
【
図12】インジケータをドラッグ&ドロップ操作により時間軸に沿って移動させた場合のタッチディスプレイの表示例である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
本発明の好適な実施形態によれば、表示装置は、ユーザに対するレコメンド情報をレコメンド領域に表示する表示部と、前記レコメンド情報に対する前記ユーザの所定の操作を検知する操作検知部と、前記操作検知部によって前記所定の操作を検知した場合、前記所定の操作が行われたレコメンド情報に関連する関連レコメンド情報を前記表示部に表示させる表示制御部と、を備える。
【0011】
上記表示装置は、表示部と、操作検知部と、表示制御部とを備える。表示部は、ユーザに対するレコメンド情報をレコメンド領域に表示する。操作検知部は、表示されたレコメンド情報に対するユーザの所定の操作を検知する。表示制御部は、操作検知部によって所定の操作を検知した場合、所定の操作が行われたレコメンド情報に関連する関連レコメンド情報を表示部に表示させる。この態様によれば、表示装置は、ユーザが指定したレコメンド情報に関連するレコメンド情報を表示し、ユーザが関心を有するレコメンド情報を好適にユーザに提示することができる。
【0012】
好適には、前記所定の操作は、前記レコメンド情報をドラッグして揺する操作、前記レコメンド情報をタップする操作、又は前記レコメンド情報に対する複数の指による操作等である。
【0013】
上記表示装置の一態様では、前記表示制御部は、前記所定の操作の操作量に基づき、前記表示部に表示させる前記関連レコメンド情報の数を決定する。この態様により、表示装置は、ユーザが所望する数の関連レコメンド情報を好適に表示することができる。
【0014】
上記表示装置の他の一態様では、前記表示制御部は、前記所定の操作が前記レコメンド情報をドラッグして揺する操作である場合、揺すった回数又は揺すった時間に比例する数の前記関連レコメンド情報を表示させ、前記所定の操作が前記レコメンド情報をタップする操作である場合、タップした回数に比例する数の前記関連レコメンド情報を前記表示部に表示させる。この態様により、表示装置は、表示させる関連レコメンド情報の数をユーザに好適に調整させることができる。
【0015】
上記表示装置の他の一態様では、前記表示制御部は、前記関連レコメンド情報を、前記表示部の上方から降下して前記表示部に表示させる。この態様により、表示装置は、ユーザの操作に基づき生成された関連レコメンド情報を好適に強調することができる。
【0016】
上記表示装置の他の一態様では、前記表示制御部は、複数の前記関連レコメンド情報を、前記所定の操作が行われたレコメンド情報を囲む位置に配置する。この態様により、表示装置は、関連レコメンド情報が操作対象となったレコメンド情報の派生物であることをユーザに好適に視認させることができる。
【0017】
上記表示装置の他の一態様では、前記表示制御部は、前記所定の操作が行われたレコメンド情報が場所に関する情報である場合、当該場所の周辺に存在する当該場所と同一ジャンルの場所に関する情報、又は、当該場所と評価が同等の場所に関する情報を、前記関連レコメンド情報として前記表示部に表示させる。この態様により、表示装置は、操作対象となったレコメンド情報が示す場所と関連する場所の情報を関連レコメンド情報として好適に表示することができる。
【0018】
上記表示装置の他の一態様では、表示装置は、地図を表示する第2表示部をさらに備え、前記表示制御部は、場所に関する関連レコメンド情報を表示させる場合には、当該関連レコメンド情報が示す場所を少なくとも表示範囲とするように、前記第2表示部における地図の縮尺を変更する。この態様により、表示装置は、関連レコメンド情報として推奨する場所を第2表示部が表示する地図により好適にユーザに視認させることができる。
【0019】
上記表示装置の他の一態様では、前記表示制御部は、前記所定の操作が行われたレコメンド情報が楽曲に関する情報である場合、当該楽曲のアーティストの別の楽曲に関する情報、又は、当該楽曲と同一ジャンルの別の楽曲に関する情報を、前記関連レコメンド情報として前記表示部に表示させる。この態様により、表示装置は、操作対象となったレコメンド情報が示す楽曲と関連する楽曲の情報を関連レコメンド情報として好適に表示することができる。
【0020】
本発明の他の好適な実施形態によれば、ユーザに対するレコメンド情報をレコメンド領域に表示する表示部を備える表示装置が実行する制御方法であって、前記レコメンド情報に対する前記ユーザの所定の操作を検知する操作検知工程と、前記操作検知工程によって前記所定の操作を検知した場合、前記所定の操作が行われたレコメンド情報に関連する関連レコメンド情報を前記表示部に表示させる表示制御工程と、を有する。表示装置は、この制御方法を実行することで、ユーザが指定したレコメンド情報に関連するレコメンド情報を表示し、ユーザが関心を有するレコメンド情報を好適にユーザに提示することができる。
【0021】
本発明の他の好適な実施形態によれば、ユーザに対するレコメンド情報をレコメンド領域に表示する表示部を制御するコンピュータが実行するプログラムであって、前記レコメンド情報に対する前記ユーザの所定の操作を検知する操作検知部と、前記操作検知部によって前記所定の操作を検知した場合、前記所定の操作が行われたレコメンド情報に関連する関連レコメンド情報を前記表示部に表示させる表示制御部として前記コンピュータを機能させる。コンピュータは、このプログラムを実行することで、ユーザが指定したレコメンド情報に関連するレコメンド情報を表示し、ユーザが関心を有するレコメンド情報を好適にユーザに提示することができる。好適には、上記プログラムは、記憶媒体に記憶される。
【実施例0022】
以下、図面を参照して本発明の好適な実施例について説明する。
【0023】
[車両表示システムの概要]
図1は、本実施例に係る車両表示システム20の概略構成である。車両表示システム20は、車両1に搭載されるシステムである。
【0024】
車両表示システム20は、メインディスプレイ24と、タッチパネルデバイス25とを備える。メインディスプレイ24は、車両1の周辺の地図、自車位置、案内経路などの地図画面を表示したり、再生中のコンテンツに関するコンテンツ画面を表示したりする。尚、メインディスプレイ24はタッチパネルを備え、ユーザによる操作が可能な構成としてもよい。タッチディスプレイ25は、タッチパネルが積層された液晶ディスプレイなどであり、センターコンソール付近に設けられる。ユーザは、タッチディスプレイ25を入力装置として使用し、立寄地の設定などの操作を行う。車両表示システム20は、本発明における「表示装置」の一例であり、タッチディスプレイ25は、本発明における「表示部」の一例である。また、メインディスプレイ24は、本発明における「第2表示部」の一例である。
【0025】
図2は、車両表示システム20の内部構成を示す。
図2に示すように、車両表示システム20は、通信部21と、制御部22と、記憶部23と、メインディスプレイ24と、タッチディスプレイ25と、スピーカ26と、センサ部27とを有する。これらの各要素は、バスラインを介して相互に接続されている。
【0026】
通信部21は、VICS(登録商標)センタ、又は各車両の走行履歴を蓄積管理して渋滞情報を提供するサーバなどから配信される渋滞情報その他交通情報を受信する。また、通信部21は、車両を制御するための信号を車両に送信したり、車両の状態に関する信号を車両から受信したりする。
【0027】
記憶部23は、制御部22が実行するプログラムや、制御部22が所定の処理を実行する為に必要な情報を記憶する。本実施例では、記憶部23は、自動運転や地図表示などに必要な道路データや施設情報などを含む地図データ70を記憶する。なお、地図データ70は、予め記憶部23に記憶されていてもよく、図示しないサーバ装置から受信する情報に基づき生成又は更新されてもよい。
【0028】
スピーカ26は、制御部22の制御下で、経路案内に関する音声や再生中の楽曲の音を車室内に出力する。なお、スピーカ26は、通常、車両の左右(助手席側と運転席側)に設けられる。また、車両の前席と後席にそれぞれ左右のスピーカが設けられてもよい。
【0029】
センサ部27は、車両の周辺環境を認識するための1又は複数の外界センサ71と、GPS受信機72と、ジャイロセンサ73及び速度センサ74などの自立測位装置とを含む。外界センサ71は、例えば、カメラ(3Dカメラも含む)、ライダ(LIDAR:Laser Illuminated Detection and Ranging、Laser Imaging Detection and Ranging または LiDAR:Light Detection and Ranging)などが該当する。センサ部27は、生成した出力信号を、制御部22へ供給する。
【0030】
制御部22は、プログラムを実行するCPUなどを含み、車両表示システム20の全体を制御する。例えば、制御部22は、ユーザが入力した目的地や立寄地までの経路探索を行い、経路案内又は自動運転のための経路を設定する。また、制御部22は、メインディスプレイ24及びタッチディスプレイ25の表示を制御する。また、制御部22は、車両1が自動運転に対応した車両である場合には、センサ部27の出力信号及び地図データ70等に基づき、設定した経路に沿って走行するための車両1の自動運転制御を行う。制御部22は、本発明における「操作検知部」、「表示制御部」及び本発明におけるプログラムを実行するコンピュータの一例である。なお、制御部22として機能するCPU等は、メインディスプレイ24又はタッチディスプレイ25のいずれかに付属されていてもよく、車両1のECU(Electric Control Unit)であってもよい。
【0031】
[表示制御]
次に、本実施例において制御部22が実行するメインディスプレイ24及びタッチディスプレイ25の表示制御について説明する。
【0032】
(1)
基本表示
図3(A)はメインディスプレイ24の基本的な表示例を示し、
図3(B)はタッチディスプレイ25の基本的な表示例を示す。
図3(A)に示すように、制御部22は、メインディスプレイ24上に、図示しない地図に重ねて、案内する対象となる経路(案内経路)を示す案内経路線51と、車両1の現在位置を示す現在位置マーク52とを表示させる。
【0033】
一方、
図3(B)に示すように、制御部22は、タッチディスプレイ25上に、タイムラインエリア30、レコメンドエリア40、ストックエリア50の3つのエリアを表示させる。この場合、タイムラインエリア30とレコメンドエリア40は、相互に接するように左右に並んで配置される。一方、ストックエリア50は、タイムラインエリア30とレコメンドエリア40の両方と接するように、それらの下方に配置される。
【0034】
タイムラインエリア30には、案内経路に関する経路情報が表示される。具体的には、制御部22は、タイムラインエリア30上に、現在時刻(11:30)を基準とする時間軸31と、基準となる時刻(ここでは現在時刻)を指し示すインジケータ32と、目的地(ここでは「○○ランド」)及び目的地への到着予想時刻を表すアイコン33Aとを表示させている。時間軸31には目盛が付されており、タイムラインエリア30の下端が現在に対応し、それより上方が将来に対応する。なお、
図3(B)の例では、時間軸31は、現在時刻である11時30分から13時30分過ぎまでの時間帯を表している。後述するように、時間軸31に対応する時間帯は、ユーザの操作により変更可能である。時間軸31が示す時間帯を、以後では「対象時間帯」と呼ぶ。
【0035】
また、制御部22は、通信部21から受信する渋滞情報に基づき、案内経路上での渋滞を検知し、渋滞が予想される時間帯を時間軸31に対応付けて表示する。具体的には、制御部22は、渋滞が予想される案内経路上の道路を走行予定の時間帯に対応付けて、渋滞線34と、渋滞の発生を示すアイコン33Bと、他車撮影画像35とを表示させている。ここで、他車撮影画像35は、道路上の各車両が撮影した画像を収集する図示しないサーバ装置から通信部21が受信した渋滞発生道路での他車両による撮影画像である。また、制御部22は、渋滞に関する情報の他、立寄地が設定されている場合には、立寄地のアイコン等を時間軸31に対応付けて表示させる。
【0036】
レコメンドエリア40には、ユーザに対して推奨されるPOI(Point Of Interest)が表示される。具体的には、
図3(B)に示すように、制御部22は、ユーザに対して推奨するPOI(「推奨POI」とも呼ぶ。)を表す複数のオブジェクト41をレコメンドエリア40に表示する。オブジェクト41は、推奨する度合い(「推奨度」とも呼ぶ。)が高いほど大きく表示される。オブジェクト41は、レコメンドエリア40の上方から現れ、下方に移動する。即ち、オブジェクト41は、レコメンドエリア40の上から落下する。好適には、レコメンドエリア40の上方の領域42にオブジェクト41が停止しないようにすることにより、オブジェクト41が上から降ってきたような視覚的な印象をユーザに与えることができる。レコメンドエリア40に表示されたオブジェクト41は、目的地へ近付くと共に徐々に下方へ移動していき、やがてレコメンドエリア40の外へ出ていく。詳細は後述するが、ユーザは、立寄地として設定したいPOIを表すオブジェクト41をタッチディスプレイ25への指によるドラッグ&ドロップ操作によりタイムラインエリア30へ移動させることで、当該POIを立寄地(即ち経由地)として設定することができる。レコメンドエリア40は、本発明における「レコメンド領域」の一例であり、オブジェクト41は、本発明における「レコメンド情報」の一例である。
【0037】
なお、推奨POI及びその推奨度は、種々の方法により決定されてもよい。例えば、記憶部23は、推奨POIの候補及びその推奨度を予め地図データ70と共に記憶しておく。この場合、制御部22は、記憶された推奨POIの候補から案内経路の近傍に存在するPOIを推奨POIとして決定し、当該候補と対応付けて記憶された推奨度に応じた大きさによりオブジェクト41を表示させる。他の例では、制御部22は、予め設定されたユーザの属性(性別、趣向、年齢等)に基づき、案内経路周辺の各POIについて推奨度を算出し、当該推奨度が所定度以上のPOIを推奨POIとして決定する。この場合、制御部22は、算出した推奨度に基づき、各推奨POIに対応するオブジェクト41の大きさを決定する。なお、推奨度は、案内経路からの距離が短いほど高くなるようにバイアスが設けられてもよい。
【0038】
ストックエリア50は、レコメンドエリア40に表示されたPOIのオブジェクト41を一時的にストックするための領域である。ユーザは、往路では立寄らないが復路で立寄るかもしれないPOIのオブジェクト41などをドラッグ&ドロップ操作により一時的にストックエリア50に移動させておくことができる。ユーザがオブジェクト41をストックエリア50に移動すると、そのオブジェクト41はストックエリア50内に表示される。ストックエリア50内には複数のオブジェクト41をストックすることができる。
【0039】
(2)
基本操作
ここで、
図3(B)に示すタッチディスプレイ25上での基本的な操作であるプレビュー操作及び立寄地設定操作について例示する。
【0040】
図4(A)は、プレビュー操作に基づくメインディスプレイ24の表示例を示し、
図4(B)はプレビュー操作に基づくタッチディスプレイ25の表示例を示す。
図4(B)の例では、ユーザは、レコメンドエリア40にオブジェクト41として表示されたPOIのうち、関心を持ったPOI(ここでは「レストランB」)のオブジェクト41を指によりタッチする。この場合、制御部22は、「レストランB」のオブジェクト41の表示領域への接触を検知し、
図4(A)に示すように、現在位置と「レストランB」の位置とを少なくとも表示範囲に含むようにメインディスプレイ24に表示中の地図の縮尺を変更する。そして、制御部22は、メインディスプレイ24の地図上に、現在位置マーク52と、「レストランB」の位置を示す施設マーク53Bと、「レストランB」の詳細情報を示したウィンドウ54とを表示している。
図4(A)の例では、制御部22は、「レストランB」の詳細情報の一例として、レストランBのメニューの一例を示す画像と、レストランBに対する自己あるいは他者による評価(ここでは星4.1個)とをウィンドウ54上に表示している。なお、制御部22は、レストランBの評価情報を、地図データ70から取得してもよく、各レストランの評価を集計する図示しないサーバ装置から通信部21を介して受信してもよい。そして、制御部22は、「レストランB」のオブジェクト41に対する接触を検出しなくなった場合、メインディスプレイ24及びタッチディスプレイ25の表示を、元の状態(即ち
図3(A)、(B)に示す状態)に戻す。尚、オブジェクト41に対する接触があってから所定時間経過後に自動的にプレビュー画面を終了させてもよい。
【0041】
このように、制御部22は、任意のレコメンドエリア40上のオブジェクト41へのタッチ操作をプレビュー操作として認識し、タッチされたオブジェクト41に対応するPOIの位置及びその他の詳細情報をメインディスプレイ24上に表示する。これにより、ユーザは、関心があるPOIに関する情報をタッチディスプレイ25上で好適に確認することができる。
【0042】
図5(A)は、立寄地設定操作に基づくメインディスプレイ24の表示例を示し、
図5(B)は立寄地設定操作に基づくタッチディスプレイ25の表示例を示す。
図5(B)の例では、ユーザは、レコメンドエリア40にオブジェクト41として表示された推奨POIのうち、立寄地として設定したい推奨POI(ここでは「レストランB」)のオブジェクト41を、ドラッグ&ドロップ操作によりタイムラインエリア30へ移す。この場合、制御部22は、タイムラインエリア30へドラッグ&ドロップ操作により移されたオブジェクト41に対応する推奨POIである「レストランB」を、立寄地として設定すべきと判断する。そして、制御部22は、当該推奨POIを経由する新たな案内経路の探索を行い、探索した経路に基づきタイムラインエリア30及びメインディスプレイ24の表示を更新する。
図5(B)の例では、制御部22は、「レストランB」に対応する立寄地アイコン33Cを、時間軸31に対応付けてタイムラインエリア30上に新たに表示させている。また、制御部22は、メインディスプレイ24に表示する地図上に、「レストランB」に対応する立寄地マーク54を付すと共に、探索した「レストランB」を経由する新たな案内経路を示す案内経路線51を表示させている。
【0043】
このように、制御部22は、任意のオブジェクト41のタイムラインエリア30へのドラッグ&ドロップ操作を立寄地設定操作として認識し、対象のオブジェクト41に対応する推奨POIを立寄地として設定してメインディスプレイ24及びタイムラインエリア30の表示を更新する。これにより、ユーザは、レコメンドエリア40上にオブジェクト41として表示された任意のPOIを、立寄地として容易に設定することができる。
【0044】
(3)関連オブジェクトの表示
制御部22は、任意のオブジェクト41に対する所定の操作(例えば揺すり操作)を検知した場合、当該オブジェクト41が示す推奨POIに関連するPOIを特定し、当該関連するPOIを示すオブジェクト41(「関連オブジェクト」とも呼ぶ。)を表示する。これにより、制御部22は、ユーザが指定した推奨POIに関連したPOIのオブジェクト41を生成し、ユーザが関心を有する推奨POIのオブジェクト41を好適に増やす。関連オブジェクトは、本発明における「関連レコメンド情報」の一例である。
【0045】
図6(A)~(C)は、揺すり操作に基づき関連オブジェクトを発生させる際のレコメンドエリア40の時系列での表示例を示す。まず、
図6(A)に示すように、ユーザは、関連オブジェクトを発生させたいPOI(ここでは「レストランB」)に対応するオブジェクト41に対して揺すり操作を行う。この場合、制御部22は、「レストランB」に対するオブジェクト41への揺すり操作を検知し、関連オブジェクトを表示させるためのスペースを確保するため、
図6(B)に示すように、揺すり操作が行われたオブジェクト41の周辺のオブジェクト41を一旦非表示にする。この場合、制御部22は、揺すり操作が行われたオブジェクト41以外の全てのオブジェクト41を非表示にしてもよく、後に表示させる関連オブジェクトの表示位置と重なると推定されるオブジェクト41のみを非表示にしてもよい。あるいは、オブジェクト41の周辺のオブジェクト41の表示はそのままとし、揺すり操作が行われることで上から降ってくる新たなオブジェクトと接触することによって、周辺のオブジェクト41が下に押し出される形で表示してもよい。
【0046】
その後、制御部22は、
図6(C)に示すように、揺すり操作が行われたオブジェクト41のPOIに関連するPOIを示す関連オブジェクト41Rを、レコメンドエリア40の上端から降下させる。ここでは、制御部22は、揺すり操作が行われたオブジェクト41のPOIと同一ジャンル(ここでは飲食店)であって、当該POIから所定距離以内に存在する3つのPOI「レストランG」、「レストランH」、「レストランI」に対応する関連オブジェクト41Rを生成している。
【0047】
なお、制御部22は、関連オブジェクト41RのPOIを選定する際、当該POIのジャンル及び位置を考慮するのに代えて、又はこれに加えて、当該POIに対する評価情報を考慮してもよい。例えば、制御部22は、この場合、揺すり操作が行われた「レストランB」の評価(星4.1)と所定差(例えば星0.2)以内の評価を有する飲食店を所定個数だけ「レストランB」の所在地から近い順に検索し、関連オブジェクト41RのPOIとして選定してもよい。これにより、制御部22は、揺すり操作が行われたオブジェクト41のPOIと同等の評価となるPOIを好適にユーザにレコメンドすることができる。
【0048】
また、制御部22は、表示させる関連オブジェクト41Rの個数を、揺すり操作の操作量に応じて決定してもよい。例えば、制御部22は、揺すり操作によりオブジェクト41を揺すった回数と同一数の関連オブジェクト41Rを表示する。このように、制御部22は、揺すり操作の操作量に比例した数だけ関連オブジェクト41Rを生成することで、発生させる関連オブジェクト41Rの個数を好適にユーザに調整させることができる。なお、制御部22は、揺すった回数を揺すり操作の操作量として特定する代わりに、揺すり操作を行った時間幅を揺すり操作の操作量として特定してもよい。
【0049】
図7(A)は、揺すり操作後のメインディスプレイ24の表示例を示し、
図7(B)は揺すり操作後のタッチディスプレイ25の表示例を示す。
図7(B)に示すように、制御部22は、生成した関連オブジェクト41Rを、レコメンドエリア40の上端位置から降下させることで所定の位置に配置している。ここでは、制御部22は、一例として、各関連オブジェクト41Rを、当該関連オブジェクト41RのPOIと最も近い案内経路上の地点の到着予想時刻に対応する時間軸31上の位置と同じ高さにより表示させている。また、制御部22は、メインディスプレイ24に表示する地図を、少なくとも全ての関連オブジェクト41R及び操作対象のオブジェクト41がそれぞれ示すPOIの所在地と車両1の現在位置とが地図の表示範囲に含まれるように縮尺を変更する。そして、制御部22は、
図7(A)に示すように、3つの関連オブジェクト41Rにそれぞれ対応する施設マーク53G~53Iと、揺すり操作の対象となるオブジェクト41に対応する施設マーク53Bとを、地図上に表示する。このようにすることで、制御部22は、操作対象のオブジェクト41が示す推奨POI及び関連オブジェクト41Rが示す推奨POIの各位置を、ユーザに地図上で好適に把握させることができる。
【0050】
なお、関連オブジェクト41Rを生成する操作は、揺すり操作に限定されない。例えば、制御部22は、任意のオブジェクト41を連続してタップする操作(連打操作)を検知した場合に、関連オブジェクト41Rを生成してもよい。この場合、制御部22は、連続してタップされた回数に比例した個数だけ関連オブジェクト41Rを生成してもよい。他の例では、制御部22は、任意のオブジェクト41を複数の指でタップする操作を検知した場合に、関連オブジェクト41Rを生成してもよい。この場合、制御部22は、タップする指の本数が多いほど、生成する関連オブジェクト41Rの個数を多くしてもよく、タップした回数に比例した数だけ関連オブジェクト41Rを生成してもよい。
【0051】
また、関連オブジェクト41Rの表示態様は、
図6(C)に示すように、レコメンドエリア40の上端から降下する態様に限定されない。
図8(A)は、関連オブジェクト41Rの表示態様の他の例を示す。関連オブジェクト41Rは、操作対象のオブジェクト41から拡散するように飛び出して所定の位置まで移動する。この態様によれば、制御部22は、生成された関連オブジェクト41Rが操作対象のオブジェクト41からの派生物であることを、より明確にユーザに把握させることができる。
【0052】
また、関連オブジェクト41Rは、所在地に応じて配置が決定される態様に限定されない。
図8(B)は、関連オブジェクト41Rの他の配置例を示す。
図8(B)の例では、各関連オブジェクト41Rは、操作対象のオブジェクト41を中心とした仮想円上の位置に均等な間隔で配置されている。このように、制御部22は、関連オブジェクト41Rを、操作対象のオブジェクト41を規則的に囲むように配置することで、生成された関連オブジェクト41Rが操作対象のオブジェクト41の派生物であることをより明確にユーザに把握させることができる。
【0053】
(4)対象時間帯の変更に伴う表示の更新
次に、時間軸31が示す対象時間帯の変更に伴うレコメンドエリア40の表示の更新処理について説明する。制御部22は、タイムラインエリア30上でのピンチアウト及びピンチインの操作に基づき、対象時間帯を変更すると共に、変更された対象時間帯に応じてレコメンドエリア40に表示させるオブジェクト41を変更する。
【0054】
図9は、
図3(B)に示す表示例の状態からタイムラインエリア30上でピンチインの操作が行われた場合のタッチディスプレイ25の表示例である。
【0055】
この場合、制御部22は、タイムラインエリア30上でのピンチインの操作を検知し、対象時間帯を拡大している。具体的には、制御部22は、
図3(B)に示す表示例では現在時刻である11時30分から13時30分過ぎまでの時間帯であった対象時間帯を、現在時刻である11時30分から目的地の到着予想時刻である15時30分までの時間帯に拡大している。また、
図9の例では、制御部22は、対象時間帯が拡大されたことに伴い、タイムラインエリア30の横幅を狭くし、タイムラインエリア30の表示を簡略化している。具体的には、制御部22は、タイムラインエリア30の横幅を狭くすると共に、目的地の名称表示の省略や時間軸31に対応付けて表示する立寄地等に関する表示の簡略化を行っている。
【0056】
また、制御部22は、対象時間帯の変更に伴い、レコメンドエリア40に表示させるオブジェクト41を変更している。具体的には、制御部22は、変更後の対象時間帯に通ることが予想される案内経路上の区間から所定距離以内に存在するPOIを対象に、推奨POIを決定している。この場合、各オブジェクト41は、例えば、対応する推奨POIと最も近い案内経路上の地点が現在位置に近いほど下方に配置されている。また、好適には、制御部22は、所定の大きさ以上のオブジェクト41のみをレコメンドエリア40に表示させる。即ち、制御部22は、推奨POIとして認定する推奨度の閾値、言い換えると、オブジェクト41として表示させるか否かを決定する推奨度の閾値を、対象時間帯の拡大に伴って引き上げる。これにより、制御部22は、対象時間帯の拡大に伴いレコメンドエリア40に表示させるレコメンドエリア40の個数が過度に増加するのを抑制する。
【0057】
図10は、
図3(B)に示す表示例の状態からタイムラインエリア30上でピンチアウトの操作が行われた場合のタッチディスプレイ25の表示例である。
【0058】
この場合、制御部22は、タイムラインエリア30上でのピンチアウトの操作を検知し、対象時間帯を縮小させている。具体的には、制御部22は、
図3(B)に示す表示例では現在時刻である11時30分から13時30分までの時間帯であった対象時間帯を、現在時刻である11時30分から12時30分までの時間帯に限定している。また、
図10の例では、制御部22は、対象時間帯が縮小されたことに伴い、タイムラインエリア30の横幅を拡大し、タイムラインエリア30の表示を詳細化している。具体的には、この場合、制御部22は、タイムラインエリア30の横幅を広くすると共に、案内が必要な案内経路上の右左折地点(合流地点も含む)での進行方向を示すアイコン及び右左折地点での案内内容を時間軸31に対応付けて表示している。
【0059】
また、制御部22は、対象時間帯の変更に伴い、レコメンドエリア40に表示させるオブジェクト41を変更している。具体的には、制御部22は、変更後の対象時間帯に通ることが予想される案内経路上の区間から所定距離以内に存在するPOIを対象に、推奨POIを決定する。この場合、例えば、各オブジェクト41は、対応する推奨POIと最も近い案内経路上の地点が現在位置に近いほど下方に配置される。また、好適には、制御部22は、推奨POIとして認定する推奨度の閾値を、対象時間帯の縮小に伴って引き下げてもよい。これにより、制御部22は、対象時間帯の縮小に伴いレコメンドエリア40に表示させるレコメンドエリア40が過少になるのを抑制する。
【0060】
さらに、制御部22は、好適には、ユーザ操作に基づき、対象時間帯をシフトさせ、シフトした対象時間帯に応じてレコメンドエリア40に表示させるオブジェクト41を変更してもよい。
【0061】
図11は、
図3(B)に示す表示例の状態からタイムラインエリア30上で下方に向けてフリック操作(又はスワイプ操作)が行われた場合のタッチディスプレイ25の表示例である。
【0062】
図11の例では、制御部22は、タイムラインエリア30上でのフリック操作(又はスワイプ操作)を検知したことから、対象時間帯を目的地の到着予想時刻に近付けるようにシフトさせている。具体的には、制御部22は、
図3(B)に示す表示例では現在時刻である11時30分から13時30分までの時間帯であった対象時間帯を、13時15分から15時15分までの時間帯にシフトさせている。また、制御部22は、対象時間帯の変更に伴い、レコメンドエリア40に表示させるオブジェクト41を変更している。具体的には、制御部22は、変更後の対象時間帯に通ることが予想される案内経路上の区間から所定距離以内に存在するPOIを対象に、推奨POIを決定している。
【0063】
また、制御部22は、インジケータ32を時間軸31に沿って移動させるユーザ操作を受け付けた場合に、移動後のインジケータ32が指し示す時間軸31上の時刻に応じてレコメンドエリア40に表示させるオブジェクト41を変更してもよい。
【0064】
図12は、
図9に示す表示例の状態からインジケータ32をドラッグ&ドロップ操作により時間軸31に沿って移動させた場合のタッチディスプレイ25の表示例である。
図12では、制御部22は、タイムラインエリア30上でのインジケータ32のドラッグ&ドロップ操作を検知し、インジケータ32を現在時刻である11時30分を指し示す点線の位置から14時00分過ぎの時刻を指し示す位置に移動させている。
【0065】
この場合、制御部22は、移動後のインジケータ32が指し示す時間軸31上の時刻を認識し、当該時刻において車両1が走行していると推定される案内経路上の地点を基準として推奨POIを決定する。例えば、制御部22は、移動後のインジケータ32が指し示す時間軸31上の時刻において車両1が走行していると推定される案内経路上の地点から所定距離以内に存在するPOIを対象に、推奨POIを決定する。この場合、制御部25は、レコメンドエリア40に表示させるレコメンドエリア40が過少になるのを防ぐため、推奨POIとして認定する推奨度の閾値を引き下げてもよい。
【0066】
図12の例によれば、制御部22は、ユーザが指定した時刻付近において立寄ることが可能なPOIから推奨POIを選定してユーザに好適に提示することができる。また、ユーザは、休憩したい時刻にインジケータ32を移動させることで、当該時刻において立寄りやすいPOIを示すオブジェクト41をレコメンドエリア40に好適に表示させることができる。
【0067】
[変形例]
次に、上述の実施例に好適な変形例について説明する。以下の変形例は、任意に組み合わせて上述の実施例に適用してもよい。
【0068】
(変形例1)
車両表示システム20は、メインディスプレイ24及びタッチディスプレイ25を備えたが、車両表示システム20の構成はこれに限定されない。
【0069】
例えば、車両表示システム20は、ディスプレイを1つのみ備えてもよい。この場合、車両表示システム20は、例えば、車両のECUと通信可能なナビゲーション装置であり、実施例におけるメインディスプレイ24の表示とタッチディスプレイ25の表示とをユーザ操作等に基づき切り替えて表示可能なタッチディスプレイを有する。なお、上述のナビゲーション装置は、実施例におけるメインディスプレイ24の表示とタッチディスプレイ25の表示とを2画面表示により同時に1つのディスプレイで表示してもよい、他の例では、車両表示システム20は、メインディスプレイ24に代えて、ヘッドアップディスプレイにより経路案内に必要な表示を行ってもよい。
【0070】
(変形例2)
制御部22は、タイムラインエリア30とレコメンドエリア40との位置を入れ替えて表示させてもよい。例えば、車両1が左ハンドル車の場合には、タイムラインエリア30を左側、レコメンドエリア40を右側に配置することで、本実施例で説明した各操作の操作性の向上が期待される。また、制御部22は、ユーザ操作に基づき、タイムラインエリア30とレコメンドエリア40との位置を入れ替えてもよい。
【0071】
(変形例3)
本発明は、タイムラインエリア30に経路情報を表示し、レコメンドエリア40にPOIに関するオブジェクト41を表示する態様に限定されない。例えば、車両表示システム20は、タイムラインエリア30に再生する楽曲などのコンテンツのプレイリストを表示し、レコメンドエリア40に推奨するコンテンツを示すオブジェクト41を表示してもよい。
【0072】
この場合、関連オブジェクト41Rの生成処理では、制御部22は、例えば、操作対象のオブジェクト41が示すコンテンツと同一アーティストによる他のコンテンツを、関連オブジェクト41Rとして表示するコンテンツに設定する。他の例では、制御部22は、操作対象のオブジェクト41が示すコンテンツと同一ジャンルの他のコンテンツを、関連オブジェクト41Rとして表示するコンテンツに設定する。このように、本変形例によれば、楽曲などのコンテンツを好適にユーザに推奨することができる。