IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ 株式会社東京の特許一覧

<>
  • 特開-情報提供方法 図1
  • 特開-情報提供方法 図2
  • 特開-情報提供方法 図3
  • 特開-情報提供方法 図4
  • 特開-情報提供方法 図5
  • 特開-情報提供方法 図6
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023040605
(43)【公開日】2023-03-23
(54)【発明の名称】情報提供方法
(51)【国際特許分類】
   G06Q 30/0251 20230101AFI20230315BHJP
   G09F 19/00 20060101ALI20230315BHJP
【FI】
G06Q30/02 398
G09F19/00 Z
【審査請求】未請求
【請求項の数】7
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021147699
(22)【出願日】2021-09-10
(71)【出願人】
【識別番号】517313796
【氏名又は名称】株式会社東京
(74)【代理人】
【識別番号】230116447
【弁護士】
【氏名又は名称】野中 啓孝
(72)【発明者】
【氏名】羅 悠鴻
(72)【発明者】
【氏名】塩塚 啓倫
【テーマコード(参考)】
5L049
【Fターム(参考)】
5L049BB08
(57)【要約】
【課題】広告を選択的に提供することができる情報提供方法を提供する。
【解決手段】デジタル広告コンテンツ、又は、デジタル広告コンテンツに対応するID、或いは、広告コンテンツに対応するIDを記憶し(記憶部101参照)、
デジタル広告コンテンツ、又は、デジタル広告コンテンツに対応するID、或いは、広告コンテンツに対応するIDに、広告主の属性を示す属性タグを付与し(入力部102参照)、
属性タグが付与されたデジタル広告コンテンツ、又は、属性タグが付与されたデジタル広告コンテンツに対応するID、或いは、属性タグが付与された広告コンテンツに対応するIDを、当該属性タグに基づいて検索する(検索部103参照)。
【選択図】図3



【特許請求の範囲】
【請求項1】
デジタル広告コンテンツ、又は、デジタル広告コンテンツに対応するID、或いは、広告コンテンツに対応するIDを選択的に提供する情報提供方法であって、
前記デジタル広告コンテンツ、又は、前記デジタル広告コンテンツに対応するID、或いは、前記広告コンテンツに対応するIDを第1装置又は第2装置に記憶するステップと、
前記第1装置又は前記第2装置に記憶されている、前記デジタル広告コンテンツ、又は、前記デジタル広告コンテンツに対応するID、或いは、前記広告コンテンツに対応するIDに、広告主或いは広告の属性を示す属性タグを、前記第1装置又は前記第2装置が付与するステップと、
前記属性タグが付与された前記デジタル広告コンテンツ、又は、前記属性タグが付与された前記デジタル広告コンテンツに対応するID、或いは、前記属性タグが付与された前記広告コンテンツに対応するIDを、当該属性タグに基づいて、前記第1装置又は第2装置が検索するステップと、を含むことを特徴とする情報提供方法。
【請求項2】
デジタル広告コンテンツ、又は、デジタル広告コンテンツに対応するID、或いは、広告コンテンツに対応するIDを選択的に提供する情報提供方法であって、
前記デジタル広告コンテンツ、又は、前記デジタル広告コンテンツに対応するID、或いは、前記広告コンテンツに対応するIDを第1装置又は第2装置に記憶するステップと、
所定の広告を公にしない属性を特定するネガティブリストである排除属性テーブルを前記第1装置又は前記第2装置に記憶するステップと、
前記第1装置又は前記第2装置に記憶されている、前記デジタル広告コンテンツ、又は、前記デジタル広告コンテンツに対応するID、或いは、前記広告コンテンツに対応するIDに、広告主或いは広告の属性を示す属性タグを、前記第1装置又は前記第2装置が付与するステップと、
前記排除属性テーブルに、前記デジタル広告コンテンツに付与された前記属性タグ、又は、前記デジタル広告コンテンツに対応するIDに付与された前記属性タグ、或いは、前記広告コンテンツに対応するIDに付与された前記属性タグに相当するものが存在するか否かを、前記第1装置又は前記第2装置が判別するステップと、
前記判別した判別結果を前記第1装置又は前記第2装置が通知するステップと、含むことを特徴とする情報提供方法。
【請求項3】
前記第1装置又は前記第2装置にて前記属性タグに相当するものが存在すると判別した場合に、前記デジタル広告コンテンツ、又は、前記デジタル広告コンテンツに対応するIDに関するデジタル広告コンテンツを、表示手段に表示させないように、前記第1装置又は前記第2装置が排除するステップと、をさらに含んでなる請求項2に記載の情報提供方法。
【請求項4】
前記排除属性テーブルが、事業用施設に関連する企業の属性を含むものであること特徴とする請求項2又は3に記載の情報提供方法。
【請求項5】
前記表示手段が設置されている場所は、前記事業用施設内であることを特徴とする請求項4に記載の情報提供方法。
【請求項6】
前記表示手段のターゲットは、前記事業用施設内のエレベーターの利用者であることを特徴とする請求項4又は5に記載の情報提供方法。
【請求項7】
前記属性タグが、業種又は系列グループに関するタグであることを特徴とする請求項1~6のいずれか1項に記載の情報提供方法。








































【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、広告を選択的に提供することができる情報提供方法に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、例えば、エレベーターのカゴ内で広告を表示させる技術が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2016-132553号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、上記のような技術は、広告主或いは広告自体を考慮せず、エレベーターのカゴ内で広告を表示させているだけであるから、表示されている広告が、エレベーターのカゴ内に搭乗した乗員の競合会社の広告であったということが度々起こり、もって、その乗員が気分を害してしまうという問題があった。
【0005】
そこで、本発明は、上記問題に鑑み、広告を選択的に提供することができる情報提供方法を提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記本発明の目的は、以下の手段によって達成される。なお、括弧内は、後述する実施形態の参照符号を付したものであるが、本発明はこれに限定されるものではない。
【0007】
請求項1の発明に係る情報提供方法は、デジタル広告コンテンツ、又は、デジタル広告コンテンツに対応するID、或いは、広告コンテンツに対応するIDを選択的に提供する情報提供方法であって、
前記デジタル広告コンテンツ、又は、前記デジタル広告コンテンツに対応するID、或いは、前記広告コンテンツに対応するIDを第1装置(例えば、図3に示す情報提供装置1,図6に示すクラウドサーバCS,入力端末NT)又は第2装置(例えば、図3に示す情報提供装置1,図6に示すクラウドサーバCS,入力端末NT)に記憶するステップと、
前記第1装置(例えば、図3に示す情報提供装置1,図6に示すクラウドサーバCS,入力端末NT)又は前記第2装置(例えば、図3に示す情報提供装置1,図6に示すクラウドサーバCS,入力端末NT)に記憶されている、前記デジタル広告コンテンツ、又は、前記デジタル広告コンテンツに対応するID、或いは、前記広告コンテンツに対応するIDに、広告主或いは広告の属性を示す属性タグを、前記第1装置(例えば、図3に示す情報提供装置1,図6に示すクラウドサーバCS,入力端末NT)又は前記第2装置(例えば、図3に示す情報提供装置1,図6に示すクラウドサーバCS,入力端末NT)が付与するステップと、
前記属性タグが付与された前記デジタル広告コンテンツ、又は、前記属性タグが付与された前記デジタル広告コンテンツに対応するID、或いは、前記属性タグが付与された前記広告コンテンツに対応するIDを、当該属性タグに基づいて、前記第1装置(例えば、図3に示す情報提供装置1,図6に示すクラウドサーバCS,入力端末NT)又は前記第2装置(例えば、図3に示す情報提供装置1,図6に示すクラウドサーバCS,入力端末NT)が検索するステップと、を含むことを特徴としている。
【0008】
請求項2の発明に係る情報提供方法は、デジタル広告コンテンツ、又は、デジタル広告コンテンツに対応するID、或いは、広告コンテンツに対応するIDを選択的に提供する情報提供方法であって、
前記デジタル広告コンテンツ、又は、前記デジタル広告コンテンツに対応するID、或いは、前記広告コンテンツに対応するIDを第1装置(例えば、図3に示す情報提供装置1,図6に示すクラウドサーバCS,入力端末NT)又は第2装置(例えば、図3に示す情報提供装置1,図6に示すクラウドサーバCS,入力端末NT)に記憶するステップと、
所定の広告を公にしない属性を特定するネガティブリストである排除属性テーブル(例えば、図5(b)に示す排除属性テーブルHZTBL)を前記第1装置(例えば、図3に示す情報提供装置1,図6に示すクラウドサーバCS,入力端末NT)又は前記第2装置(例えば、図3に示す情報提供装置1,図6に示すクラウドサーバCS,入力端末NT)に記憶するステップと、
前記第1装置(例えば、図3に示す情報提供装置1,図6に示すクラウドサーバCS,入力端末NT)又は前記第2装置(例えば、図3に示す情報提供装置1,図6に示すクラウドサーバCS,入力端末NT)に記憶されている、前記デジタル広告コンテンツ、又は、前記デジタル広告コンテンツに対応するID、或いは、前記広告コンテンツに対応するIDに、広告主或いは広告の属性を示す属性タグを、前記第1装置(例えば、図3に示す情報提供装置1,図6に示すクラウドサーバCS,入力端末NT)又は前記第2装置(例えば、図3に示す情報提供装置1,図6に示すクラウドサーバCS,入力端末NT)が付与するステップと、
前記排除属性テーブル(例えば、図5(b)に示す排除属性テーブルHZTBL)に、前記デジタル広告コンテンツに付与された前記属性タグ、又は、前記デジタル広告コンテンツに対応するIDに付与された前記属性タグ、或いは、前記広告コンテンツに対応するIDに付与された前記属性タグに相当するものが存在するか否かを、前記第1装置(例えば、図3に示す情報提供装置1,図6に示すクラウドサーバCS,入力端末NT)又は前記第2装置(例えば、図3に示す情報提供装置1,図6に示すクラウドサーバCS,入力端末NT)が判別するステップと、
前記判別した判別結果を前記第1装置(例えば、図3に示す情報提供装置1,図6に示すクラウドサーバCS,入力端末NT)又は前記第2装置(例えば、図3に示す情報提供装置1,図6に示すクラウドサーバCS,入力端末NT)が通知するステップと、含むことを特徴としている。
【0009】
請求項3の発明によれば、上記請求項2に記載の情報提供方法において、前記第1装置(例えば、図3に示す情報提供装置1,図6に示すクラウドサーバCS,入力端末NT)又は前記第2装置(例えば、図3に示す情報提供装置1,図6に示すクラウドサーバCS,入力端末NT)にて前記属性タグに相当するものが存在すると判別した場合に、前記デジタル広告コンテンツ、又は、前記デジタル広告コンテンツに対応するIDに関するデジタル広告コンテンツを、表示手段(例えば、図1に示す広告表示装置H)に表示させないように、前記第1装置(例えば、図3に示す情報提供装置1,図6に示すクラウドサーバCS,入力端末NT)又は前記第2装置(例えば、図3に示す情報提供装置1,図6に示すクラウドサーバCS,入力端末NT)が排除するステップと、をさらに含んでなることを特徴としている。
【0010】
請求項4の発明によれば、上記請求項2又は3に記載の情報提供方法において、前記排除属性テーブル(例えば、図5(b)に示す排除属性テーブルHZTBL)が、事業用施設に関連する企業の属性を含むものであること特徴としている。
【0011】
請求項5の発明によれば、上記請求項4に記載の情報提供方法において、前記表示手段(例えば、図1に示す広告表示装置H)が設置されている場所は、前記事業用施設内であることを特徴としている。
【0012】
請求項6の発明によれば、上記請求項4又は5に記載の情報提供装置(例えば、図2及び図3に示す情報提供装置1)において、前記表示手段(例えば、図1に示す広告表示装置H)のターゲットは、前記事業用施設内のエレベーターの利用者であることを特徴としている。
【0013】
請求項7の発明によれば、上記請求項1~6のいずれか1項に記載の情報提供方法において、前記属性タグが、業種又は系列グループに関するタグであることを特徴としている。
【0014】
なお、本明細書における事業用施設とは、オフィスビル、商業施設、物流施設、マンションなどを含む概念である。また、事業用施設に関連する企業とは、事業用不動産を所有する企業及びその関連会社、その事業用不動産に入居する企業等を含む概念である。
【発明の効果】
【0015】
次に、本発明の効果について、図面の参照符号を付して説明する。なお、括弧内は、後述する実施形態の参照符号を付したものであるが、本発明はこれに限定されるものではない。
【0016】
請求項1に係る発明によれば、デジタル広告コンテンツ、又は、デジタル広告コンテンツに対応するID、或いは、広告コンテンツに対応するIDに、広告主或いは広告の属性を示す属性タグを付与し、属性タグが付与されたデジタル広告コンテンツ、又は、属性タグが付与されたデジタル広告コンテンツに対応するID、或いは、属性タグが付与された広告コンテンツに対応するIDを、当該属性タグに基づいて検索するようにしている。これにより、検索結果をユーザが確認できるようにすれば、この広告は、事業用施設内の企業の競合会社の広告でない、或いは、事業用施設内の企業の競合会社の広告である等の選別をすることが可能となる。
【0017】
したがって、本発明によれば、広告を選択的に提供することができる。
【0018】
請求項2に係る発明によれば、デジタル広告コンテンツ、又は、デジタル広告コンテンツに対応するID、或いは、広告コンテンツに対応するIDに、広告主或いは広告の属性を示す属性タグを付与し、排除属性テーブル(例えば、図5(b)に示す排除属性テーブルHZTBL)に、デジタル広告コンテンツに付与された属性タグ、又は、デジタル広告コンテンツに対応するIDに付与された属性タグ、或いは、広告コンテンツに対応するIDに付与された属性タグに相当するものが存在するか否かを判別するようにしている。そして、判別した判別結果を通知するようにしている。これにより、ユーザは、この広告は、事業用施設内の企業の競合会社の広告でない、或いは、事業用施設内の企業の競合会社の広告である等の選別をすることが可能となる。
【0019】
したがって、本発明によれば、広告を選択的に提供することができる。また、本発明によれば、排除属性テーブル(例えば、図5(b)に示す排除属性テーブルHZTBL)を用意しておき、判別するようにしているため、即座に、事業用施設内の企業の競合会社の広告であるか否かの判別をすることができる。
【0020】
請求項3の発明によれば、属性タグに相当するものが存在すると判別した場合に、デジタル広告コンテンツ、又は、デジタル広告コンテンツに対応するIDに関するデジタル広告コンテンツを、表示手段(例えば、図1に示す広告表示装置H)に表示させないように排除しているから、表示手段(例えば、図1に示す広告表示装置H)に表示させない広告を自動で選別することが可能となる。
【0021】
ところで、排除属性テーブル(例えば、図5(b)に示す排除属性テーブルHZTBL)は、請求項4に記載のように事業用施設に関連する企業の属性を含むものであることが好ましい。また、表示手段(例えば、図1に示す広告表示装置H)が設置されている場所としては、請求項5に記載のように事業用施設内であることが好ましく、さらに好ましくは、請求項6に記載のように表示手段(例えば、図1に示す広告表示装置H)のターゲットは、事業用施設内のエレベーターの利用者である。さらに、属性タグとしては、請求項7に記載のような業種又は系列グループに関するタグであることが好ましい。
【図面の簡単な説明】
【0022】
図1】本発明の一実施形態に係る情報提供装置から提供される広告を表示する広告表示装置がエレベーターのカゴ内に設置されている例を示す正面図である。
図2】同実施形態に係る情報提供装置の概略ブロック図である。
図3】同実施形態に係る情報提供装置の機能構成図である。
図4】(a)は同実施形態に係るデジタル広告コンテンツテーブルを示す図、(b)は同実施形態に係るIDテーブルを示す図である。
図5】(a)は同実施形態に係る属性タグを例示する図、(b)は同実施形態に係る排除属性テーブルを示す図である。
図6】本発明の一実施形態に係る情報提供システムの概略ブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0023】
以下、本発明の一実施形態に係る情報提供装置を、図面を参照して具体的に説明する。なお、以下の説明において、上下左右の方向を示す場合は、図示正面から見た場合の上下左右をいうものとする。
【0024】
図2に示す情報提供装置1は、例えば、図1に示すようなエレベーターのカゴK内で、デジタル広告コンテンツを選択的に提供し表示させるものである。具体的に説明すると、図1に示すように、エレベーターのカゴK内には、乗員が出入りする出入り口部分の扉Kaと、エレベーターのカゴKに搭乗した乗員が操作する操作盤Kbと、が備えられている。そしてさらに、このエレベーターのカゴKの扉Kaと相対する壁面に、広告表示装置H(図1では、プロジェクタを例示している)が取り付けられている。これにより、広告表示装置Hは、図1に示すように、扉Kaの一部Haに、デジタル広告コンテンツを表示させることができるようになっている。それゆえ、エレベーターのカゴKに搭乗した乗員は、デジタル広告コンテンツを視認することができる。なお、エレベーターのカゴKが設置されている場所は、事業用施設である。
【0025】
<情報提供装置の説明>
一方、情報提供装置1は、図2に示すように、CPU10と、RAM11と、ROM12と、補助記憶装置13と、入出力インタフェース14と、通信インタフェース15と、表示装置16と、バス17と、入力コントローラ18と、入力装置19と、を有している。CPU10は、情報提供装置1が備える各機能を実行、制御するもので、RAM11は、外部装置などから供給されるプログラムやデータを一時記憶するものである。
【0026】
一方、ROM12は、変更を必要としないプログラムや各種パラメータを格納し、補助記憶装置13は、各種情報を記憶するものである。そして、入出力インタフェース14は、外部の機器とデータの送受信を行い、通信インタフェース15は、ネットワークN(図3参照)に接続するための装置であり、ネットワークNを介して広告表示装置Hに表示させるデジタル広告コンテンツを送信するものである。
【0027】
一方、表示装置16は、CPU10で描画されたグラフィックスを表示し、バス17は、システムバスであり、CPU10、RAM11、ROM12、補助記憶装置13、入出力インタフェース14、通信インタフェース15、表示装置16、入力コントローラ18を接続するものである。そして、入力コントローラ18は、入力装置19からの入力信号を制御するコントローラであり、入力装置19は、ユーザからの操作指示を受け付けるための外部入力装置であり、例えば、キーボード、マウスなどである。なお、後述する情報提供装置1の機能や処理は、CPU10がROM12等に格納されているプログラムを読み出し、このプログラムを実行することにより実現することとなる。
【0028】
<情報提供装置の機能構成についての説明>
次に、図2を用いて、本実施形態に係る情報提供装置1の機能構成について説明する。図2に示すように、情報提供装置1の機能構成としては、情報提供装置1は、判断部100と、記憶部101と、入力部102と、検索部103と、判別部104と、排除部105と、通信部106と、で構成されている。以下、各構成について説明することとする。
【0029】
<判断部の説明>
判断部100は、判断部100が保持する状態または、各機能ブロックが保持する状態に基づいて、各機能ブロック間との情報をやり取りするものである。
【0030】
<記憶部の説明>
記憶部101は、主として、図2に示す補助記憶装置13の機能ブロックを示すもので、図4(a)に示すような、複数のデジタル広告コンテンツ(図示では、デジタル広告コンテンツA~Gを例示)が格納されているデジタル広告コンテンツテーブルDKTBLが記憶されている。また、この記憶部101には、図5(b)に示す、デジタル広告コンテンツを広告表示装置H(図1参照)によって、扉Kaの一部Haに表示させない(公にしない)ネガティブリストである排除属性テーブルHZTBLが記憶されている。なお、本実施形態においては、記憶部101にデジタル広告コンテンツテーブルDKTBLを記憶する例を示したが、それに限らず、複数のデジタル広告コンテンツ(図4(a)では、デジタル広告コンテンツA~Gを例示)それぞれに対応するIDを格納しているIDテーブルIDTBL(図4(b)参照)を記憶部101に記憶しても良い。すなわち、図4(b)に示すIDテーブルIDTBLには、複数のID(図示では、数字と英字の大文字小文字がランダムで20文字のものを例示)が格納されている。より具体的に説明すると、図4(b)に示すIDテーブルIDTBLのID「02JccmFILJXLnHPSBZmF」がデジタル広告コンテンツAに対応し、ID「02aVetQS6ebdWExwcfhw」がデジタル広告コンテンツBに対応し、ID「03j6nTE60TePVjFpxyP8」がデジタル広告コンテンツCに対応するというように、IDテーブルIDTBLには、デジタル広告コンテンツに対応するIDが格納されている。
【0031】
<入力部の説明>
入力部102は、図2に示す入力コントローラ18及び入力装置19の機能ブロックを示すもので、本実施形態においては、主として、ユーザが広告主の属性タグを付与するために使用するものである。この点より具体的に説明すると、属性タグは、図5(a)に示すようなものを示し、例えば、「求人サイト運営」、「ビル管理・メンテナンス」、「水処理装置・機械販売」など広告主の業態を示すものである。しかるに、ユーザは、このような属性タグを、入力部102を用いて、記憶部101に記憶されている図4(a)に示すデジタル広告コンテンツテーブルDKTBLに格納されている複数のデジタル広告コンテンツ(図示では、デジタル広告コンテンツA~Gを例示)にそれぞれ付与するようにする。具体的に例示すれば、デジタル広告コンテンツAには、入力部102を用いて、「求人サイト運営」という属性タグを付与し、デジタル広告コンテンツBには、入力部102を用いて、「ビル管理・メンテナンス」という属性タグを付与し、デジタル広告コンテンツCには、入力部102を用いて、「水処理装置・機械販売」という属性タグを付与するというように、図4(a)に示すデジタル広告コンテンツテーブルDKTBLに格納されている複数のデジタル広告コンテンツに、それぞれ広告主の属性タグを付与するというものである。なお、このように属性タグが付与されたデジタル広告コンテンツは、判断部100にて、記憶部101に記憶されることとなる。また、この入力にあたっては、ユーザが、手動で行っても良いし、プログラムを用いて自動入力するようにしても良い。
【0032】
一方、記憶部101に図4(b)に示すIDテーブルIDTBLが記憶されている場合には、入力部102を用いて、格納されている複数のID(図示では、数字と英字の大文字小文字がランダムで20文字のものを例示)に、属性タグを、それぞれ付与するようにする。具体的に例示すれば、図4(b)に示すIDテーブルIDTBLのID「02JccmFILJXLnHPSBZmF」には、入力部102を用いて、「求人サイト運営」という属性タグを付与し、ID「02aVetQS6ebdWExwcfhw」には、入力部102を用いて、「ビル管理・メンテナンス」という属性タグを付与し、ID「03j6nTE60TePVjFpxyP8」には、入力部102を用いて、「水処理装置・機械販売」という属性タグを付与するといように、図4(b)に示すIDテーブルIDTBLに格納されている複数のIDに、それぞれ広告主の属性タグを付与するというものである。なお、このように属性タグが付与されたIDは、判断部100にて、記憶部101に記憶されることとなる。
【0033】
<検索部の説明>
検索部103は、上記説明した属性タグを検索キーとして、デジタル広告コンテンツ、又は、デジタル広告コンテンツに対応するIDを検索することができるものである。すなわち、記憶部101に属性タグが付与されたデジタル広告コンテンツが複数、又は、属性タグが付与されたIDが複数記憶されていた場合、例えば、ユーザが入力部102を用いて、「求人サイト運営」と入力すれば、検索部103は、「求人サイト運営」を検索キーとして、複数の属性タグが付与されたデジタル広告コンテンツ、又は、複数の属性タグが付与されたIDの中から、「求人サイト運営」が付与されたデジタル広告コンテンツ、又は、IDを検索するというものである(本実施形態では、デジタル広告コンテンツA、又は、「02JccmFILJXLnHPSBZmF」が検索される)。
【0034】
ところで、検索部103にて検索した検索結果を、判断部100が、図2に示す表示装置16に表示させるようすれば、ユーザは検索結果を視認できることとなる。これにより、ユーザは、表示された検索結果に基づいて、この広告は、事業用施設内の企業の競合会社の広告でないため広告表示装置H(図3参照)によって、扉Kaの一部Ha(図1参照)に表示させる、或いは、事業用施設内の企業の競合会社の広告であるため表示させない等の選別をすることが可能となる。それゆえ、広告を選択的に提供することができることとなる。
【0035】
<判別部の説明>
判別部104は、記憶部101に記憶されている、図5(b)に示す、デジタル広告コンテンツを広告表示装置H(図1参照)によって、扉Kaの一部Ha(図1参照)に表示させない(公にしない)ネガティブリストである排除属性テーブルHZTBL内に、記憶部101に記憶されている入力部102を用いて、デジタル広告コンテンツ、又は、IDに付与された属性タグが存在するか否かを判別するものである。具体的に例示すれば、図5(b)に示す排除属性テーブルHZTBLに格納されている属性タグ(図示では、「ビル管理・メンテナンス」、「防水工事」、「営業支援システム開発」等を例示)の内、「ビル管理・メンテナンス」が付与されたデジタル広告コンテンツB、又は、「ビル管理・メンテナンス」が付与されたID「02aVetQS6ebdWExwcfhw」が記憶部101に記憶されているため、判別部104は、排除属性テーブルHZTBLに格納されている属性タグが存在することを判別することとなる。
【0036】
ところで、判別部104にて判別した判別結果を、判断部100が、図2に示す表示装置16に表示させるようすれば、ユーザは判別結果を視認できることとなる。これにより、ユーザは、表示された判別結果に基づいて、この広告は、事業用施設内の企業の競合会社の広告でないため広告表示装置H(図3参照)によって、扉Kaの一部Ha(図1参照)に表示させる、或いは、事業用施設内の企業の競合会社の広告であるため表示させない等の選別をすることが可能となる。それゆえ、広告を選択的に提供することができることとなる。またこのように、図5(b)に示す排除属性テーブルHZTBLを用意しておき、判別部104にて判別させるようにすれば、即座に、広告表示装置H(図3参照)によって、扉Kaの一部Ha(図1参照)に表示させるべきでない広告を判別することができることとなる。
【0037】
<排除部の説明>
排除部105は、判別部104にて判別した排除属性テーブルHZTBLに格納されている属性タグが付与されたデジタル広告コンテンツ、又は、判別部104にて判別した排除属性テーブルHZTBLに格納されている属性タグが付与されたIDに対応するデジタル広告コンテンツが、広告表示装置H(図3参照)によって、扉Kaの一部Ha(図1参照)に表示されないように排除するものである。具体的に例示すれば、本実施形態においては、「ビル管理・メンテナンス」が付与されたデジタル広告コンテンツB、又は、「ビル管理・メンテナンス」が付与されたID「02aVetQS6ebdWExwcfhw」に対応するデジタル広告コンテンツBが広告表示装置H(図3参照)によって、扉Kaの一部Ha(図1参照)に表示されないように排除部105にて排除されることとなる。これにより、広告表示装置H(図3参照)によって、扉Kaの一部Ha(図1参照)に表示させない広告を自動で選別することが可能となる。
【0038】
<通信部の説明>
通信部106は、図2に示す通信インタフェース15の機能ブロックを示すもので、ネットワークNを介して広告表示装置H(図3参照)によって、扉Kaの一部Ha(図1参照)に表示させるデジタル広告コンテンツを送信するものである。より詳しく説明すると、判断部100は、排除部105にて排除されたデジタル広告コンテンツ以外のデジタル広告コンテンツを記憶部101より読み出し、通信部106に出力する。これを受けて、通信部106は、ネットワークNを介して広告表示装置H(図3参照)によって、扉Kaの一部Ha(図1参照)に表示させるデジタル広告コンテンツを送信することとなる。これにより、図1に示す広告表示装置Hによって、扉Kaの一部Ha(図1参照)にデジタル広告コンテンツが表示されることとなる。なお、ユーザが入力部102を用いてこの広告は表示させる、或いは、表示させないというような命令を入力した場合には、判断部100は、その入力された命令に基づいて、デジタル広告コンテンツを記憶部101より読み出し、通信部106に出力することとなる。
【0039】
以上説明した本実施形態によれば、広告を選択的に提供することができる。
【0040】
なお、本実施形態において例示した内容は、あくまで一例であり、特許請求の範囲に記載された本発明の要旨の範囲内において種々の変形・変更が可能である。例えば、本実施形態においては、デジタル広告コンテンツに適用する例を示したが、それに限らず、チラシ等の紙媒体である広告コンテンツにも適用可能である。この場合、図4(b)に示すIDテーブルIDTBLに格納されている複数のIDそれぞれに広告コンテンツを対応させるようにすれば良い。これにより、検索部103にて、属性タグを検索キーとして、広告コンテンツに対応するIDを検索することができることとなる。それゆえ、ユーザは、図2に示す表示装置16に表示された検索結果を確認して、事業用施設内の企業の競合会社の広告でないため、事業用施設内に掲示等しても良い、或いは、事業用施設内の企業の競合会社の広告であるため、事業用施設内に掲示等してはいけない等の選別をすることが可能となる。したがって、紙媒体である広告コンテンツであっても、広告を選択的に提供することができることとなる。
【0041】
また一方、判別部104にて、IDに付与された属性タグが存在するか否かを判別することもできる。それゆえ、ユーザは、図2に示す表示装置16に表示された判別結果を確認して、事業用施設内の企業の競合会社の広告でないため、事業用施設内に掲示等しても良い、或いは、事業用施設内の企業の競合会社の広告であるため、事業用施設内に掲示等してはいけない等の選別をすることが可能となる。したがって、紙媒体である広告コンテンツであっても、広告を選択的に提供することができることとなる。また、紙媒体である広告コンテンツであっても、図5(b)に示す排除属性テーブルHZTBLを用意しておき、判別部104にて判別させるようにすれば、即座に、事業用施設内に掲示等させるべきでない広告を判別することができることとなる。
【0042】
一方、本実施形態においては、判別部104にて、排除属性テーブルHZTBLに格納されている属性タグと完全に一致していることを前提に説明したが、それに限らず、部分一致しているものも判別できるようにしても良い。例えば、属性タグとして、「化粧品製造」と、「化粧品販売」があった場合、排除属性テーブルHZTBLに「化粧品」という属性タグが記憶されていた場合、部分一致している「化粧品製造」、「化粧品販売」何れも判別部104にて判別できるようにしても良い。さらに、属性タグとして、本実施形態においては、直接、単語を保持する例を示したが、それに限らず、間接的に保持していても良い。例えば、ID等の別名を介して保持しても良い。また、一つ一つの属性タグを個別に保持するものに限らず、まとめて指定する表記を保持するようにしても良い。例えば、複数の属性タグをまとめたグループにID等の別名を付与し、それを保持するようにしても良い。
【0043】
また一方、本実施形態においては、属性タグとして、理解しやすいように、「水処理装置・機械販売」などのテキスト表記したものを例示したが、それに限らず、ID等どのように表記しても良い。
【0044】
他方、本実施形態においては、広告表示装置HをエレベーターのカゴKに設置する例を示したが、それに限らず、入居者の室内に設置したり、エントランスに設置したりする等、エレベーター利用者に広告を視認させることできれば、どの場所に設置するようにしても良い。
【0045】
また、本実施形態においては、属性タグとして、図5(a)に示すものを例示したが、それに限らず、広告主の業種又は系列グループに関するタグであれどのようなものでも良い。また、属性タグとして、広告主の業態を示すものでなくとも、広告自体を示すものでも良い。例えば、不動産の広告がアニメーションであった場合、アニメーション制作会社が入居している事業用施設内では、その広告自体を表示しないようにする等するため、属性タグとして、広告自体を示すものとしても良い。
【0046】
また、本実施形態においては、排除属性テーブルHZTBLとして、図5(b)に示すものを例示したが、それに限らず、事業用施設に関連する企業の属性を含むものであればどのようなものでも良い。
【0047】
また、本実施形態においては、広告表示装置Hとして、プロジェクタを例示したが、それに限らず、広告表示装置H自体が液晶パネル等を備えていても良い。
【0048】
また、本実施形態においては、情報提供装置1がデジタル広告コンテンツを広告表示装置Hに対して一方的に送信する例を示したが、それに限らず、広告表示装置Hが、情報提供装置1から表示させるデジタル広告コンテンツを取得するようにしても良い。
【0049】
また、本実施形態においては、説明の都合上、情報提供装置1を1台しか例示していないが、勿論、複数台で構成し処理するようにしても良い。
【0050】
一方、本実施形態においては、情報提供装置1にて処理する例を示したが、それに限らず、クラウド上で処理するようにしても良い。この点、図6を参照して具体的に説明する。なお、上記説明した構成と同一の構成については、同一の符号を付し詳細な説明は省略することとする。
【0051】
<情報提供システムの説明>
図6に示すように、情報提供システム1Aは、クラウド上に存在するサーバであるクラウドサーバCSと、iphone(登録商標)等のスマートフォンや携帯電話又はPC(Personal Computer)等で構成される入力端末NTと、広告表示装置Hとが、ネットワークNを介して接続されているものである。
【0052】
クラウドサーバCSは、図6に示すように、種々のデータを処理することができるデータ処理部CS1を備えており、このデータ処理部CS1は、主として、検索部103と、判別部104と、排除部105とで、構成されている。そしてさらに、クラウドサーバCSは、通信部106と、記憶部101とを備えている。
【0053】
<情報提供システムの使用例の説明>
かくして、上記のように構成される情報提供システム1Aは、以下のように使用される。すなわち、記憶部101に図4(a)に示すデジタル広告コンテンツテーブルDKTBLが格納されている場合には、ユーザは、入力端末NTを用いて、記憶部101に記憶されている図4(a)に示すデジタル広告コンテンツテーブルDKTBLに格納されている複数のデジタル広告コンテンツ(図示では、デジタル広告コンテンツA~Gを例示)に、属性タグを、それぞれ付与するようにする。なお、このように属性タグが付与されたデジタル広告コンテンツは、データ処理部CS1にて、記憶部101に記憶されることとなる。
【0054】
一方、記憶部101に図4(b)に示すIDテーブルIDTBLが記憶されている場合には、ユーザは、入力端末NTを用いて、格納されている複数のID(図示では、数字と英字の大文字小文字がランダムで20文字のものを例示)に、属性タグを、それぞれ付与するようにする。なお、このように属性タグが付与されたIDは、データ処理部CS1にて、記憶部101に記憶されることとなる。
【0055】
次いで、ユーザが入力端末NTを用いて検索したい属性タグを、クラウドサーバCSに対して指示した際、クラウドサーバCSの検索部103は、属性タグを検索キーとして、デジタル広告コンテンツ、又は、デジタル広告コンテンツに対応するIDを検索することとなる。なお、この検索結果は、クラウドサーバCSよりネットワークNを介して入力端末NTに送信されることとなる。これにより、ユーザは、表示された検索結果に基づいて、この広告は、事業用施設内の企業の競合会社の広告でないため広告表示装置H(図1参照)によって、扉Kaの一部Ha(図1参照)に表示させる、或いは、事業用施設内の企業の競合会社の広告であるため表示させない等の選別をすることが可能となる。それゆえ、広告を選択的に提供することができることとなる。
【0056】
他方、ユーザが入力端末NTを用いて表示する広告の判別を指示した際、クラウドサーバCSの判別部104は、記憶部101に記憶されている、図5(b)に示す、デジタル広告コンテンツを広告表示装置H(図1参照)によって、扉Kaの一部Ha(図1参照)に表示させない(公にしない)ネガティブリストである排除属性テーブルHZTBL内に、記憶部101に記憶されている、デジタル広告コンテンツ、又は、IDに付与された属性タグが存在するか否かを判別する。なお、この判別結果は、クラウドサーバCSよりネットワークNを介して入力端末NTに送信されることとなる。これにより、ユーザは、表示された判別結果に基づいて、この広告は、事業用施設内の企業の競合会社の広告でないため広告表示装置H(図1参照)によって、扉Kaの一部Ha(図1参照)に表示させる、或いは、事業用施設内の企業の競合会社の広告であるため表示させない等の選別をすることが可能となる。それゆえ、広告を選択的に提供することができることとなる。またこのように、図5(b)に示す排除属性テーブルHZTBLを用意しておき、判別部104にて判別させるようにすれば、即座に、広告表示装置H(図1参照)によって、扉Kaの一部Ha(図1参照)に表示させるべきでない広告を判別することができることとなる。
【0057】
次いで、クラウドサーバCSのデータ処理部CS1は、判別部104にて判別した排除属性テーブルHZTBLに格納されている属性タグが付与されたデジタル広告コンテンツ、又は、判別部104にて判別した排除属性テーブルHZTBLに格納されている属性タグが付与されたIDに対応するデジタル広告コンテンツが、排除部105にて広告表示装置H(図1参照)によって、扉Kaの一部Ha(図1参照)に表示されないように処理する。これにより、広告表示装置H(図1参照)によって、扉Kaの一部Ha(図1参照)に表示させない広告を自動で選別することが可能となる。
【0058】
かくして、上記のように処理されたデジタル広告コンテンツを、広告表示装置H(図1参照)によって、扉Kaの一部Ha(図1参照)に表示させるにあたっては、ユーザが入力端末NTを用いて、クラウドサーバCSに対してダウンロードの要求をすると、クラウドサーバCSのデータ処理部CS1は、排除部105にて排除されたデジタル広告コンテンツ以外のデジタル広告コンテンツを記憶部101より読み出し、通信部106に出力する。これを受けて、通信部106は、ネットワークNを介して、入力端末NTにデジタル広告コンテンツを送信することとなる。なお、入力端末NTにダウンロードされたデジタル広告コンテンツは、USBフラッシュメモリなどに記憶され、そのUSBフラッシュメモリなどを用いて広告表示装置Hに転送されることとなる。これにより、上記のように処理されたデジタル広告コンテンツは、広告表示装置H(図1参照)によって、扉Kaの一部Ha(図1参照)に表示されることとなる。
【0059】
一方、広告表示装置Hが、クラウドサーバCSに対して、表示させるデジタル広告コンテンツを要求する場合がある。この場合、クラウドサーバCSのデータ処理部CS1は、排除部105にて排除されたデジタル広告コンテンツ以外のデジタル広告コンテンツを記憶部101より読み出し、通信部106に出力する。これを受けて、通信部106は、ネットワークNを介して、広告表示装置Hにデジタル広告コンテンツを送信することとなる。これにより、上記のように処理されたデジタル広告コンテンツは、広告表示装置H(図1参照)によって、扉Kaの一部Ha(図1参照)に表示されることとなる。
【0060】
したがって、このように、クラウド上で処理したとしても、広告を選択的に提供することができる。
【0061】
なお、言うまでもないが、情報提供システム1Aは、チラシ等の紙媒体である広告コンテンツにも適用可能である。
【0062】
また、本実施形態においては、説明の都合上、クラウドサーバCSと、入力端末NTを1台しか例示していないが、勿論、複数台で構成し処理するようにしても良い。
【0063】
一方、情報提供システム1Aでは、入力端末NTは、単にデータの入力だけの役割を担う例を示したが、それに限らず、クラウドサーバCSに記憶部101だけを用意し、入力端末NTにデータ処理部CS1の役割を担うようにさせても良い。また、入力端末NTに記憶部101を用意しておき、クラウドサーバCSにてデータ処理をさせるようにしても良い。またさらに、入力端末NTにデータ処理部CS1の一部の機能(例えば、検索部103の機能のみなど)の役割を担うようにさせても良い。
【符号の説明】
【0064】
1 情報提供装置(第1装置、第2装置)
1A 情報提供システム
16 表示装置
100 判断部
101 記憶部
102 入力部
103 検索部
104 判別部
105 排除部
HZTBL 排除属性テーブル
H 広告表示装置(表示手段)
K エレベーターのカゴ
CS クラウドサーバ(第1装置、第2装置)
NT 入力端末(第1装置、第2装置)
N ネットワーク


図1
図2
図3
図4
図5
図6