(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023040736
(43)【公開日】2023-03-23
(54)【発明の名称】教育支援システム、教育支援システムのプログラム
(51)【国際特許分類】
G06Q 50/20 20120101AFI20230315BHJP
G09B 19/00 20060101ALI20230315BHJP
【FI】
G06Q50/20
G09B19/00 Z
【審査請求】未請求
【請求項の数】8
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021147877
(22)【出願日】2021-09-10
(71)【出願人】
【識別番号】516346218
【氏名又は名称】株式会社サテライトオフィス
(74)【代理人】
【識別番号】100168538
【弁理士】
【氏名又は名称】加藤 来
(72)【発明者】
【氏名】原口 豊
(72)【発明者】
【氏名】原口 優
【テーマコード(参考)】
5L049
【Fターム(参考)】
5L049CC34
(57)【要約】
【課題】先生は予定していた時刻に質問対応やトラブル対応で取り込み中であっても予定していた時間(時刻)通りに生徒にメッセージを伝えて授業や講義を進めることができる教育支援システムを提供する
【解決手段】教育支援システム100は、先生用端末110と複数の生徒用端末120とを備えている。先生用端末が、複数の生徒用端末と直接通信自在、または、サーバ130を介して複数の生徒用端末と通信自在であり、先生用端末において入力されたメッセージデータMGを、生徒用端末へ送信し、生徒用端末が、先生用端末から受信したメッセージデータMGを表示する構成であって、先生用端末において、生徒用端末におけるメッセージ表示開始タイミングについて設定入力自在であり、生徒用端末が、メッセージ表示開始タイミングの設定に基づいて、先生用端末から受信したメッセージデータを表示する。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
先生用端末と複数の生徒用端末とを備えた教育支援システムであって、
前記先生用端末が、複数の生徒用端末と直接通信自在、または、サーバを介して複数の生徒用端末と通信自在であり、先生用端末において入力されたメッセージデータを、生徒用端末へ送信し、
前記生徒用端末が、先生用端末から受信したメッセージデータを表示する構成であって、
前記先生用端末において、生徒用端末におけるメッセージ表示開始タイミングについて設定入力自在であり、
前記生徒用端末が、メッセージ表示開始タイミングの設定に基づいて、先生用端末から受信したメッセージデータを表示する構成であることを特徴とする教育支援システム。
【請求項2】
前記先生用端末において、生徒用端末におけるメッセージ表示開始タイミングおよびメッセージ継続表示時間について設定入力自在であり、
前記生徒用端末が、メッセージ表示開始タイミングおよびメッセージ継続表示時間の設定に基づいて、先生用端末から受信したメッセージデータを表示し、表示解除する構成であることを特徴とする請求項1に記載の教育支援システム。
【請求項3】
前記先生用端末において、複数の生徒用端末のうち任意の生徒用端末が選択され所定操作が行われると、前記先生用端末が、選択された任意の生徒用端末にブラウザ表示内容送信要求をし、
前記選択された任意の生徒用端末が、先生用端末からのブラウザ表示内容送信要求に基づいて、ブラウザ表示内容一覧データを先生用端末へ送信し、
前記先生用端末が、選択された任意の生徒用端末のブラウザ表示内容一覧データを表示する構成であることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の教育支援システム。
【請求項4】
前記先生用端末が、選択された任意の生徒用端末のブラウザ表示内容一覧データを表示し、
前記ブラウザ表示内容一覧データの複数のタブ表示のうち任意のタブが選択され閉じる操作が行われると、前記先生用端末が、選択された任意の生徒用端末にブラウザ表示のうちの任意のタブ閉要求をし、
前記選択された任意の生徒用端末が、先生用端末からの任意のタブ閉要求に基づいて、任意のタブを閉じる構成であることを特徴とする請求項3に記載の教育支援システム。
【請求項5】
前記先生用端末が、先生用端末におけるマイクおよびカメラから入力された音声データおよび映像データを生徒用端末へ送信し、
前記生徒用端末が、先生用端末から受信した音声データを音声出力するとともに映像データを表示し、
前記生徒用端末が、生徒用端末におけるマイクおよびカメラから入力された音声データおよび映像データを先生用端末へ送信し、
前記先生用端末が、生徒用端末から受信した音声データを音声出力自在にするとともに映像データを表示する構成であることを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれか1つに記載の教育支援システム。
【請求項6】
前記先生用端末において通信ネットワーク上のデータベース上のデータを特定する情報であるユニフォーム・リソース・ロケータ情報が入力され送信操作が行われると、前記先生用端末が、複数の生徒用端末へユニフォーム・リソース・ロケータ情報を送信し、
前記生徒用端末が、先生用端末から受信したユニフォーム・リソース・ロケータ情報に基づいてサーバへアクセスしてブラウザにコンテンツを表示する構成であることを特徴とする請求項1乃至請求項5のいずれか1つに記載の教育支援システム。
【請求項7】
前記先生用端末においてロック操作が行われると、前記先生用端末が、複数の生徒用端末へロック要求を送信し、
前記生徒用端末が、先生用端末から受信したロック要求に基づいてモニター、キーボードおよびマウスによる入力を一時的にロックする構成であることを特徴とする請求項1乃至請求項6のいずれか1つに記載の教育支援システム。
【請求項8】
先生用端末と複数の生徒用端末とを備えた教育支援システムのプログラムであって、
前記先生用端末において、メッセージデータが入力され、生徒用端末におけるメッセージ表示開始タイミングについて設定入力されたか否かを、先生用端末またはサーバが判定する設定入力判定ステップと、
前記設定入力された場合、先生用端末が、メッセージデータを生徒用端末へ送信し、生徒用端末が、メッセージ表示開始タイミングの設定に基づいて、先生用端末から受信したメッセージデータを表示するメッセージ表示ステップとを具備していることを特徴とする教育支援システムのプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、先生用端末と複数の生徒用端末とを備えた教育支援システム、および、そのプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、指導者端末と、受講者端末と、処理部とを備えた教育支援システムが知られている(例えば、特許文献1)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2015-18427号公報(特に段落0048~段落0058参照)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、上述した従来の教育支援システムは、指導者端末から受講者端末へメッセージを送信する際、指導者端末と処理部との間におけるやりとりで送信先を決定して、指導者端末から処理部を介して受講者端末へメッセージを送信する構成であったため、例えば、先生はメッセージ送信を予定していた時刻に質問対応やトラブル対応で取り込み中であった場合、予定していた時間(時刻)通りに生徒にメッセージを伝えて授業や講義を進めることが困難であるという問題があった。
【0005】
そこで、本発明は、前述したような従来技術の問題を解決するものであって、すなわち、本発明の目的は、先生は予定していた時刻に質問対応やトラブル対応で取り込み中であっても予定していた時間(時刻)通りに生徒にメッセージを伝えて授業や講義を進めることができる教育支援システム、および、そのプログラムを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本請求項1に係る発明は、先生用端末と複数の生徒用端末とを備えた教育支援システムであって、前記先生用端末が、複数の生徒用端末と直接通信自在、または、サーバを介して複数の生徒用端末と通信自在であり、先生用端末において入力されたメッセージデータを、生徒用端末へ送信し、前記生徒用端末が、先生用端末から受信したメッセージデータを表示する構成であって、前記先生用端末において、生徒用端末におけるメッセージ表示開始タイミングについて設定入力自在であり、前記生徒用端末が、メッセージ表示開始タイミングの設定に基づいて、先生用端末から受信したメッセージデータを表示する構成であることにより、前述した課題を解決するものである。
【0007】
本請求項2に係る発明は、請求項1に記載された教育支援システムの構成に加えて、前記先生用端末において、生徒用端末におけるメッセージ表示開始タイミングおよびメッセージ継続表示時間について設定入力自在であり、前記生徒用端末が、メッセージ表示開始タイミングおよびメッセージ継続表示時間の設定に基づいて、先生用端末から受信したメッセージデータを表示し、表示解除する構成であることにより、前述した課題をさらに解決するものである。
【0008】
本請求項3に係る発明は、請求項1または請求項2に記載された教育支援システムの構成に加えて、前記先生用端末において、複数の生徒用端末のうち任意の生徒用端末が選択され所定操作が行われると、前記先生用端末が、選択された任意の生徒用端末にブラウザ表示内容送信要求をし、前記選択された任意の生徒用端末が、先生用端末からのブラウザ表示内容送信要求に基づいて、ブラウザ表示内容一覧データを先生用端末へ送信し、前記先生用端末が、選択された任意の生徒用端末のブラウザ表示内容一覧データを表示する構成であることにより、前述した課題をさらに解決するものである。
【0009】
本請求項4に係る発明は、請求項3に記載された教育支援システムの構成に加えて、前記先生用端末が、選択された任意の生徒用端末のブラウザ表示内容一覧データを表示し、前記ブラウザ表示内容一覧データの複数のタブ表示のうち任意のタブが選択され閉じる操作が行われると、前記先生用端末が、選択された任意の生徒用端末にブラウザ表示のうちの任意のタブ閉要求をし、前記選択された任意の生徒用端末が、先生用端末からの任意のタブ閉要求に基づいて、任意のタブを閉じる構成であることにより、前述した課題をさらに解決するものである。
【0010】
本請求項5に係る発明は、請求項1乃至請求項4のいずれか1つに記載された教育支援システムの構成に加えて、前記先生用端末が、先生用端末におけるマイクおよびカメラから入力された音声データおよび映像データを生徒用端末へ送信し、前記生徒用端末が、先生用端末から受信した音声データを音声出力するとともに映像データを表示し、前記生徒用端末が、生徒用端末におけるマイクおよびカメラから入力された音声データおよび映像データを先生用端末へ送信し、前記先生用端末が、生徒用端末から受信した音声データを音声出力自在にするとともに映像データを表示する構成であることにより、前述した課題をさらに解決するものである。
【0011】
本請求項6に係る発明は、請求項1乃至請求項5のいずれか1つに記載された教育支援システムの構成に加えて、前記先生用端末において通信ネットワーク上のデータベース上のデータを特定する情報であるユニフォーム・リソース・ロケータ情報が入力され送信操作が行われると、前記先生用端末が、複数の生徒用端末へユニフォーム・リソース・ロケータ情報を送信し、前記生徒用端末が、先生用端末から受信したユニフォーム・リソース・ロケータ情報に基づいてサーバへアクセスしてブラウザにコンテンツを表示する構成であることにより、前述した課題をさらに解決するものである。
【0012】
本請求項7に係る発明は、請求項1乃至請求項6のいずれか1つに記載された教育支援システムの構成に加えて、前記先生用端末においてロック操作が行われると、前記先生用端末が、複数の生徒用端末へロック要求を送信し、前記生徒用端末が、先生用端末から受信したロック要求に基づいてモニター、キーボードおよびマウスによる入力を一時的にロックする構成であることにより、前述した課題をさらに解決するものである。
【0013】
本請求項8に係る発明は、先生用端末と複数の生徒用端末とを備えた教育支援システムのプログラムであって、前記先生用端末において、メッセージデータが入力され、生徒用端末におけるメッセージ表示開始タイミングについて設定入力されたか否かを、先生用端末またはサーバが判定する設定入力判定ステップと、前記設定入力された場合、先生用端末が、メッセージデータを生徒用端末へ送信し、生徒用端末が、メッセージ表示開始タイミングの設定に基づいて、先生用端末から受信したメッセージデータを表示するメッセージ表示ステップとを具備していることにより、前述した課題を解決するものである。
【発明の効果】
【0014】
本発明の教育支援システムは、先生用端末と複数の生徒用端末とを備えていることにより、先生用端末が、複数の生徒用端末と直接通信する、または、サーバを介して複数の生徒用端末と通信することができるばかりでなく、以下のような特有の効果を奏することができる。
【0015】
本請求項1に係る発明の教育支援システムによれば、先生が入力したメッセージ表示開始タイミングの設定に基づいて生徒用端末にメッセージデータが表示されるため、先生は設定で予定していた時刻に質問対応やトラブル対応で取り込み中であっても設定で予定していた時間通りに生徒にメッセージを伝えて授業や講義を進めることができる。
【0016】
本請求項2に係る発明の教育支援システムによれば、請求項1に係る発明が奏する効果に加えて、先生が入力したメッセージ表示開始タイミングおよびメッセージ継続表示時間の設定に基づいて生徒用端末にメッセージデータが表示されるため、先生は設定で予定していた表示時刻および表示解除時刻・タイミングに質問対応やトラブル対応で取り込み中であっても設定で予定していた時間通りに生徒にメッセージを伝えて授業や講義を進めることができる。
【0017】
本請求項3に係る発明の教育支援システムによれば、請求項1または請求項2に係る発明が奏する効果に加えて、先生が選択した生徒用端末のブラウザ表示内容一覧データが先生用端末に表示されるため、先生は選択した生徒用端末において生徒がブラウザで何を観ているのかを簡単に確認することができる。
【0018】
本請求項4に係る発明の教育支援システムによれば、請求項1乃至請求項3のいずれか1つに係る発明が奏する効果に加えて、先生が生徒用端末のブラウザのタブ表示のうち任意のタブを選択して閉じる操作をすると、これに基づいて生徒用端末のブラウザにおける任意のタブが閉じられるため、先生はその生徒が今観るべきではないと判断したブラウザのタブを閉じることができる。
【0019】
本請求項5に係る発明の教育支援システムによれば、請求項1乃至請求項4のいずれか1つに係る発明が奏する効果に加えて、先生用端末と生徒用端末との間で映像データおよび音声データの通信が行われるため、教室内に限らず遠隔地のリモート環境であっても先生と生徒との間でビデオ通話を行うことができる。
【0020】
本請求項6に係る発明の教育支援システムによれば、請求項1乃至請求項5のいずれか1つに係る発明が奏する効果に加えて、先生用端末から複数の生徒用端末へユニフォーム・リソース・ロケータ情報(以下、URL情報)が一斉に送信されてURLのコンテンツが表示されて、生徒による入力間違いや入力自在のばらつきがなくなるため、授業時間における無駄な時間を削減することができるとともに、生徒用端末間における同期をとって授業の進み具合について生徒全員揃えることができる。
【0021】
本請求項7に係る発明の教育支援システムによれば、請求項1乃至請求項6のいずれか1つに係る発明が奏する効果に加えて、例えば、先生がデモンストレーションなどを行う際にロック操作をすることによって生徒用端末の操作が一時的にロックされて無効となるため、先生は生徒に生徒用端末の操作以外のことに注目・集中させて授業を進めることができる。
【0022】
本請求項8に係る発明の教育支援システムのプログラムによれば、請求項1に係る発明が奏する効果と同様、先生が入力したメッセージ表示開始タイミングの設定に基づいて生徒用端末にメッセージデータが表示されるため、先生は設定で予定していた時刻に質問対応やトラブル対応で取り込み中であっても設定で予定していた時間通りに生徒にメッセージを伝えて授業や講義を進めることができる。
【図面の簡単な説明】
【0023】
【
図1】本発明の実施例である教育支援システムの概念を示す図。
【
図2】本発明の実施例である教育支援システムの動作例を示すチャート図。
【
図3】(A)(B)は本発明の実施例である教育支援システムの先生用端末においてメッセージを送信する際の様子を示す図および生徒用端末において受信したメッセージを表示した様子を示す図。
【
図4】(A)(B)は本発明の実施例である教育支援システムの先生用端末において複数の生徒用端末の表示内容を表示している様子を示す図および選択した生徒用端末の表示内容を先生用端末において表示している様子を示す図。
【
図5】(A)(B)は本発明の実施例である教育支援システムの先生用端末において選択した生徒用端末の表示内容の一部のタブについて閉じる操作をする様子を示す図および生徒用端末における一部のタブが閉じられた様子を示す図。
【
図6】(A)(B)は本発明の実施例である教育支援システムの先生用端末において生徒用端末からの映像データを表示している様子を示す図および生徒用端末において先生用端末からの映像データを表示している様子を示す図。
【
図7】(A)(B)は本発明の実施例である教育支援システムの先生用端末においてURL情報を送信する際の様子を示す図および生徒用端末においてURL情報を受信した際の様子を示す図。
【
図8】(A)(B)は本発明の実施例である教育支援システムの先生用端末においてデモンストレーションを行っている様子を示す図および生徒用端末においてデモンストレーション中の様子を示す図。
【発明を実施するための形態】
【0024】
本発明の教育支援システムは、先生用端末と複数の生徒用端末とを備え、先生用端末が、複数の生徒用端末と直接通信自在、または、サーバを介して複数の生徒用端末と通信自在であり、先生用端末において入力されたメッセージデータを、生徒用端末へ送信し、生徒用端末が、先生用端末から受信したメッセージデータを表示する構成であって、先生用端末において、生徒用端末におけるメッセージ表示開始タイミングについて設定入力自在であり、生徒用端末が、メッセージ表示開始タイミングの設定に基づいて、先生用端末から受信したメッセージデータを表示する構成であることにより、先生は設定で予定していた時刻に質問対応やトラブル対応で取り込み中であっても設定で予定していた時間通りに生徒にメッセージを伝えて授業や講義を進めることができるものであれば、その具体的な実施態様は、如何なるものであっても構わない。
また、本発明の教育支援システムのプログラムは、先生用端末において、メッセージデータが入力され、生徒用端末におけるメッセージ表示開始タイミングについて設定入力されたか否かを、先生用端末またはサーバが判定する設定入力判定ステップと、設定入力された場合、先生用端末が、メッセージデータを生徒用端末へ送信し、生徒用端末が、メッセージ表示開始タイミングの設定に基づいて、先生用端末から受信したメッセージデータを表示するメッセージ表示ステップとを具備していることにより、先生は設定で予定していた時刻に質問対応やトラブル対応で取り込み中であっても設定で予定していた時間通りに生徒にメッセージを伝えて授業や講義を進めることができるものであれば、その具体的な実施態様は、如何なるものであっても構わない。
【0025】
例えば、先生用端末および生徒用端末は、デスクトップ型パーソナルコンピュータ端末、ノート型パーソナルコンピュータ端末、スマートフォン端末、タブレット端末、腕時計型端末、眼鏡型端末など表示部と操作部とを備えて情報を送受信するものであって、所謂インターネットである広域ネットワーク、ローカルネットワーク、電話回線などを含む通信ネットワークによりサーバと接続自在なものであれば如何なるものであっても構わない。
また、サーバは、クラウド環境に作られたクラウドサーバでもよいし、サーバを構成する物理サーバの数は1つでも複数でもよい。
【実施例0026】
以下に、本発明の実施例である教育支援システム100について、
図1乃至
図8(B)に基づいて説明する。
ここで、
図1は、本発明の実施例である教育支援システム100の概念を示す図であり、
図2は、本発明の実施例である教育支援システム100の動作例を示すチャート図であり、
図3(A)は、本発明の実施例である教育支援システム100の先生用端末110においてメッセージを送信する際の様子を示す図であり、
図3(B)は、生徒用端末120において受信したメッセージを表示した様子を示す図であり、
図4(A)は、本発明の実施例である教育支援システム100の先生用端末110において複数の生徒用端末120の表示内容を表示している様子を示す図であり、
図4(B)は、選択した生徒用端末120の表示内容を先生用端末110において表示している様子を示す図であり、
図5(A)は、本発明の実施例である教育支援システム100の先生用端末110において選択した生徒用端末120の表示内容の一部のタブ122aについて閉じる操作をする様子を示す図であり、
図5(B)は、生徒用端末120における一部のタブ122aが閉じられた様子を示す図であり、
図6(A)は、本発明の実施例である教育支援システム100の先生用端末110において生徒用端末120からの映像データMV1を表示している様子を示す図であり、
図6(B)は、生徒用端末120において先生用端末110からの映像データMV2を表示している様子を示す図であり、
図7(A)は、本発明の実施例である教育支援システム100の先生用端末110においてURL情報ACを送信する際の様子を示す図であり、
図7(B)は、生徒用端末120においてURL情報ACを受信した際の様子を示す図であり、
図8(A)は、本発明の実施例である教育支援システム100の先生用端末110においてデモンストレーションを行っている様子を示す図であり、
図8(B)は、生徒用端末120においてデモンストレーション中の様子を示す図である。
【0027】
本発明の実施例である教育支援システム100は、
図1に示すように、先生用端末110と、複数の生徒用端末120とを備えている。
そして、先生用端末110が、複数の生徒用端末120と直接通信自在である。
なお、教育支援システム100が、サーバ130をも備えてもよい。
そして、先生用端末110が、サーバ130を介して複数の生徒用端末120と通信自在であってもよい。
【0028】
さらに、先生用端末110が、先生用端末110において入力されたメッセージデータMGを、生徒用端末120へ送信する。
すると、生徒用端末120が、先生用端末110から受信したメッセージデータMGを表示する。
さらに、先生用端末110において、生徒用端末120におけるメッセージ表示開始タイミングについて設定入力自在である。
そして、生徒用端末120が、メッセージ表示開始タイミングの設定に基づいて、先生用端末110から受信したメッセージデータMGを表示するように構成されている。
【0029】
これにより、先生が入力したメッセージ表示開始タイミングの設定に基づいて生徒用端末120にメッセージデータMGが表示される。
その結果、先生は設定で予定していた時刻に質問対応やトラブル対応で取り込み中であっても設定で予定していた時間通りに生徒にメッセージを伝えて授業や講義を進めることができる。
【0030】
続いて、教育支援システム100の動作例について、より詳しく説明する。
図2に示すように、ステップS1では、メッセージ入力判定ステップとして、先生用端末110において、メッセージデータMGが入力されたか否かを、先生用端末110またはサーバ130が判定する。
より具体的には、
図3(A)に示すように、先生用端末110において先生が教育支援システム100にログインする。
すると、先生用端末110の表示部111のブラウザ112が、先生用画面113を表示する。
先生用画面113には、メッセージ送信アイコン113aが設けられている。
【0031】
そして、メッセージ送信アイコン113aが操作されると、メッセージ送信ウィンドウ114が表示される。
メッセージ送信ウィンドウ114には、一例として、メッセージ入力欄、表示開始タイミング設定欄、および、表示解除タイミング設定欄が設けられている。
このうち、メッセージ入力欄に何らかメッセージの一例として「宿題を忘れないように!」が入力された場合、入力ありと判定する。
入力ありと判定した場合はステップS2へ進み、他方、まだなしと判定した場合はステップS1を繰り返す。
【0032】
ステップS2では、設定入力判定ステップとして、先生用端末110において、生徒用端末120におけるメッセージ表示開始タイミングについて設定入力されたか否かを、先生用端末110またはサーバ130が判定する。
メッセージ表示開始タイミングについて設定入力されたと判定した場合はステップS3へ進み、他方、まだなしと判定した場合はステップS2を繰り返す。
例えば、
図3(A)に示すメッセージ送信ウィンドウ114の表示開始タイミング設定欄において、「30分後」と入力され、送信ボタンが操作されたとする。
この場合、メッセージ表示開始タイミングについて設定入力されたと判定する。
また、先生用端末110が、生徒用端末120へメッセージデータMGを送信する。
なお、先生用端末110が、サーバ130へメッセージデータMGを送信してもよい。
また、送信するタイミングについては、次のステップS3において、設定されたタイミングになったと判定したときに送信するように構成してもよい。
【0033】
ステップS3では、タイミング判定ステップとして、メッセージ表示開始タイミングの設定に基づいて、その設定されたタイミングになったか否かを、生徒用端末120が判定する。
そのタイミングになったと判定した場合はステップS4へ進み、他方、まだなっていないと判定した場合はステップS3を繰り返す。
なお、設定されたタイミングになったか否かの判定は、先生用端末110、生徒用端末120およびサーバ130のいずれが行ってもよい。
先生用端末110が判定した場合、設定されたタイミングになったと判定したときにメッセージデータMGを直接、生徒用端末120へ送信する、または、サーバ130を介して生徒用端末120へ送信する。
また、サーバ130が判定した場合、設定されたタイミングになったと判定したときにメッセージデータMGを生徒用端末120へ送信する。
【0034】
ステップS4では、
図3(B)に示すように、メッセージ表示ステップとして、生徒用端末120が、メッセージ表示開始タイミングの設定に基づいて、先生用端末110から受信したメッセージデータMGを表示する。
より具体的には、生徒用端末120の表示部121のブラウザ122が、生徒用画面123を表示している。
そして、生徒用端末120が、メッセージ表示開始タイミングの設定に基づいて、受信メッセージ表示ウィンドウ124を表示する。
受信メッセージ表示ウィンドウ124には、メッセージデータMGの一例として、「宿題を忘れないように!」の旨のメッセージが表示される。
【0035】
これにより、前述したように、先生が入力したメッセージ表示開始タイミングの設定に基づいて生徒用端末120にメッセージデータMGが表示される。
その結果、先生は設定で予定していた時刻に質問対応やトラブル対応で取り込み中であっても設定で予定していた時間通りに生徒にメッセージを伝えて授業や講義を進めることができる。
なお、一例として、受信メッセージ表示ウィンドウ124の「わかりました!」ボタンを生徒が操作すると、受信メッセージ表示ウィンドウ124が閉じるように構成してもよい。
【0036】
さらに、本実施例では、前述したように、
図3(A)に示すように、メッセージ送信ウィンドウ114には、表示解除タイミング設定欄が設けられている。
つまり、先生用端末110において、生徒用端末120におけるメッセージ表示開始タイミングおよびメッセージ継続表示時間について設定入力自在である。
そして、生徒用端末120が、メッセージ表示開始タイミングおよびメッセージ継続表示時間の設定に基づいて、先生用端末110から受信したメッセージデータMGを表示し、表示解除するように構成されている。
なお、解除タイミングになったか否かの判定は、設定されたタイミングになったか否かの判定と同様、先生用端末110、生徒用端末120およびサーバ130のいずれが行ってもよい。
【0037】
これにより、先生が入力したメッセージ表示開始タイミングおよびメッセージ継続表示時間の設定に基づいて生徒用端末120にメッセージデータMGが表示される。
その結果、先生は設定で予定していた表示時刻および表示解除時刻・タイミングに質問対応やトラブル対応で取り込み中であっても設定で予定していた時間通りに生徒にメッセージを伝えて授業や講義を進めることができる。
【0038】
また、本実施例では、
図4(A)に示すように、先生用画面113には、一例として、モニタリングアイコン113bが設けられている。
モニタリングアイコン113bが操作されると、表示内容データ要求が、先生用端末110から各生徒用端末120へ送られる。
すると、各生徒用端末120から先生用端末110へ表示内容データが送られる。
そして、先生用画面113には、各生徒用端末120の表示部121において表示されている生徒画面一覧が表示される。
また、表示された生徒画面毎に「表示」ボタン113cが設けられている。
そして、複数の生徒用端末120のうち任意の生徒用端末120として田中一郎の端末を選択する所定操作の一例として、田中一郎の欄の「表示」ボタン113cが操作されたとする。
【0039】
すると、先生用端末110が、選択された任意の生徒用端末120として田中一郎の端末にブラウザ表示内容送信要求をする。
そして、選択された任意の生徒用端末120として田中一郎の端末が、先生用端末110からのブラウザ表示内容送信要求に基づいて、ブラウザ表示内容一覧データAPを先生用端末110へ送信する。
すると、
図4(B)に示すように、先生用端末110が、選択された任意の生徒用端末120として田中一郎の端末のブラウザ表示内容一覧データAPを表示するように構成されている。
なお、生徒用端末120のブラウザ表示内容一覧データAPの表示の仕方については、先生の操作によってタブ122aを切り替え自在に表示してもよいし、タブ122aを並べて表示してもよいし、タブ122aの一部を重ねて表示するようにしてもよい。
【0040】
これにより、先生が選択した生徒用端末120のブラウザ表示内容一覧データAPが先生用端末110に表示される。
その結果、先生は選択した生徒用端末120において生徒がブラウザ122で何を観ているのかを簡単に確認することができる。
【0041】
さらに、本実施例では、
図5(A)に示すように、先生用端末110が、選択された任意の生徒用端末120として田中一郎の端末のブラウザ表示内容一覧データAPを表示している状態では、先生用端末110において、操作すると、操作情報が先生用端末110から田中一郎の端末へ送信される。
そして、この操作が、生徒用端末120として田中一郎の端末に反映されるように設けられている。
例えば、先生用端末110において、田中一郎の端末のブラウザ122の複数のタブ122aのうちのつり情報を表示したタブ122aを選択する操作をすると、生徒用端末120として田中一郎の端末および先生用端末110において、そのタブ122aに表示が切り替わる。
【0042】
そして、ブラウザ表示内容一覧データAPの複数のタブ表示のうち任意のタブ122aの一例として釣り情報を表示したタブ122aが選択され、閉じる操作が行われたとする。
すると、先生用端末110が、選択された任意の生徒用端末120にブラウザ表示のうちの釣り情報を表示したタブ122aのタブ閉要求をする。
そして、
図5(B)に示すように、選択された任意の生徒用端末120である田中一郎の端末が、先生用端末110からの任意のタブ閉要求に基づいて、任意のタブ122aを閉じるように構成されている。
【0043】
これにより、先生が生徒用端末120のブラウザ122のタブ表示のうち任意のタブ122aを選択して閉じる操作をすると、これに基づいて生徒用端末120のブラウザ122における任意のタブ122aが閉じられる。
その結果、先生はその生徒が今観るべきではないと判断したブラウザ122のタブ122aを閉じることができる。
【0044】
また、本実施例では、
図6(A)に示すように、先生用画面113にビデオ通話アイコン113dが設けられている。
先生用端末110において、ビデオ通話アイコン113dが操作されると、ビデオ通話要求が、先生用端末110から各生徒用端末120へ送られる。
そして、生徒用端末120が、生徒用端末120におけるマイクおよびカメラから入力された音声データおよび映像データMV1を先生用端末110へ送信する。
すると、
図6(A)に示すように、先生用端末110が、生徒用端末120から受信した音声データを音声出力自在にするとともに映像データMV1を表示する。
これと同様に、先生用端末110が、先生用端末110におけるマイクおよびカメラから入力された音声データおよび映像データMV2を生徒用端末120へ送信する。
すると、
図6(B)に示すように、生徒用端末120が、先生用端末110から受信した音声データを音声出力するとともに映像データMV2を表示するように構成されている。
【0045】
これにより、先生用端末110と生徒用端末120との間で映像データMV1、MV2および音声データの通信が行われる。
その結果、教室内に限らず遠隔地のリモート環境であっても先生と生徒との間でビデオ通話を行うことができる。
なお、先生用端末110において、生徒用端末120からの音声データの音声出力を、適宜オン・オフ切り替え自在にするのは、勿論である。
【0046】
さらに、本実施例では、
図7(A)に示すように、先生用画面113にリンク送信アイコン113eが設けられている。
先生用端末110において、リンク送信アイコン113eが操作されると、先生用画面113にURL送信ウィンドウ115が表示される。
URL送信ウィンドウ115には、通信ネットワーク上のデータベース上のデータを特定する情報であるURL情報ACの入力欄が設けられている。
先生用端末110のURL送信ウィンドウ115においてURL情報ACが入力され送信操作の一例として「URL送信」ボタンの操作が行われたとする。
すると、先生用端末110が、複数の生徒用端末120へURL情報ACを送信する。
そして、
図7(B)に示すように、生徒用端末120が、先生用端末110から受信したURL情報ACに基づいてサーバ130へアクセスしてブラウザ122にコンテンツを表示するように構成されている。
【0047】
これにより、先生用端末110から複数の生徒用端末120へURL情報ACが一斉に送信されてURLのコンテンツが表示されて、生徒による入力間違いや入力自在のばらつきがなくなる。
その結果、授業時間における無駄な時間を削減することができるとともに、生徒用端末120間における同期をとって授業の進み具合について生徒全員揃えることができる。
なお、生徒用端末120が、先生用端末110から受信したURL情報ACに基づいてアクセスするサーバ130については、教育支援システム100のサーバ130に限らず、外部のサーバでもよいのは勿論である。
【0048】
また、本実施例では、
図8(A)に示すように、先生用画面113には、デモンストレーションアイコン113fが設けられている。
ロック操作の一例として、デモンストレーションアイコン113fが操作されると、先生用端末110の表示部111の先生用画面113において、先生によって選択された任意のファイルが再生・表示される。
これとともに、先生用画面113に表示されたコンテンツの表示データが、先生用端末110から生徒用端末120へ送られる。
【0049】
そして、
図8(B)に示すように、生徒用端末120の生徒用画面123において、先生用画面113に表示されたコンテンツが、表示される。
この際、先生用端末110が、複数の生徒用端末120へロック要求を送信する。
すると、生徒用端末120が、先生用端末110から受信したロック要求に基づいてモニター、キーボードおよびマウスによる入力を一時的にロックするように構成されている。
一例として、生徒用端末120の表示部121には、「入力操作制限中」の旨の案内123aが表示される。
【0050】
また、
図8(A)に示すように、先生用画面113には、操作入力ロックアイコン113gが設けられている。
ロック操作の一例として、操作入力ロックアイコン113gが操作されると、先生用端末110が、複数の生徒用端末120へロック要求を送信する。
すると、生徒用端末120が、先生用端末110から受信したロック要求に基づいてモニター、キーボードおよびマウスによる入力を一時的にロックするように構成されている。
一例として、生徒用端末120の表示部121には、「入力操作制限中」の旨の案内123aが表示される。
【0051】
これにより、例えば、先生がデモンストレーションなどを行う際にロック操作をすることによって生徒用端末120の操作が一時的にロックされて無効となる。
その結果、先生は生徒に生徒用端末120の操作以外のことに注目・集中させて授業を進めることができる。
【0052】
このようにして得られた本発明の実施例である教育支援システム100は、先生用端末110と複数の生徒用端末120とを備え、先生用端末110が、複数の生徒用端末120と直接通信自在、または、サーバ130を介して複数の生徒用端末120と通信自在であり、先生用端末110において入力されたメッセージデータMGを、生徒用端末120へ送信し、生徒用端末120が、先生用端末110から受信したメッセージデータMGを表示する構成であって、先生用端末110において、生徒用端末120におけるメッセージ表示開始タイミングについて設定入力自在であり、生徒用端末120が、メッセージ表示開始タイミングの設定に基づいて、先生用端末110から受信したメッセージデータMGを表示する構成であることにより、先生は設定で予定していた時刻に質問対応やトラブル対応で取り込み中であっても設定で予定していた時間通りに生徒にメッセージを伝えて授業や講義を進めることができる。
【0053】
さらに、先生用端末110において、生徒用端末120におけるメッセージ表示開始タイミングおよびメッセージ継続表示時間について設定入力自在であり、生徒用端末120が、メッセージ表示開始タイミングおよびメッセージ継続表示時間の設定に基づいて、先生用端末110から受信したメッセージデータMGを表示し、表示解除する構成であることにより、先生は設定で予定していた表示時刻および表示解除時刻・タイミングに質問対応やトラブル対応で取り込み中であっても設定で予定していた時間通りに生徒にメッセージを伝えて授業や講義を進めることができる。
【0054】
また、先生用端末110において、複数の生徒用端末120のうち任意の生徒用端末120が選択され所定操作が行われると、先生用端末110が、選択された任意の生徒用端末120にブラウザ表示内容送信要求をし、選択された任意の生徒用端末120が、先生用端末110からのブラウザ表示内容送信要求に基づいて、ブラウザ表示内容一覧データAPを先生用端末110へ送信し、先生用端末110が、選択された任意の生徒用端末120のブラウザ表示内容一覧データAPを表示する構成であることにより、先生は選択した生徒用端末120において生徒がブラウザ122で何を観ているのかを簡単に確認することができる。
【0055】
さらに、先生用端末110が、選択された任意の生徒用端末120のブラウザ表示内容一覧データAPを表示し、ブラウザ表示内容一覧データAPの複数のタブ表示のうち任意のタブ122aが選択され閉じる操作が行われると、先生用端末110が、選択された任意の生徒用端末120にブラウザ表示のうちの任意のタブ閉要求をし、選択された任意の生徒用端末120が、先生用端末110からの任意のタブ閉要求に基づいて、任意のタブ122aを閉じる構成であることにより、先生はその生徒が今観るべきではないと判断したブラウザ122のタブ122aを閉じることができる。
【0056】
また、先生用端末110が、先生用端末110におけるマイクおよびカメラから入力された音声データおよび映像データMV2を生徒用端末120へ送信し、生徒用端末120が、先生用端末110から受信した音声データを音声出力するとともに映像データMV2を表示し、生徒用端末120が、生徒用端末120におけるマイクおよびカメラから入力された音声データおよび映像データMV1を先生用端末110へ送信し、先生用端末110が、生徒用端末120から受信した音声データを音声出力自在にするとともに映像データMV1を表示する構成であることにより、教室内に限らず遠隔地のリモート環境であっても先生と生徒との間でビデオ通話を行うことができる。
【0057】
さらに、先生用端末110において通信ネットワーク上のデータベース上のデータを特定する情報であるURL情報ACが入力され送信操作が行われると、先生用端末110が、複数の生徒用端末120へURL情報ACを送信し、生徒用端末120が、先生用端末110から受信したURL情報ACに基づいてサーバ130へアクセスしてブラウザ122にコンテンツを表示する構成であることにより、授業時間における無駄な時間を削減することができるとともに、生徒用端末120間における同期をとって授業の進み具合について生徒全員揃えることができる。
【0058】
また、先生用端末110においてロック操作が行われると、先生用端末110が、複数の生徒用端末120へロック要求を送信し、生徒用端末120が、先生用端末110から受信したロック要求に基づいてモニター、キーボードおよびマウスによる入力を一時的にロックする構成であることにより、先生は生徒に生徒用端末120の操作以外のことに注目・集中させて授業を進めることができる。
【0059】
さらに、本発明の実施例である教育支援システム100のプログラムは、先生用端末110において、メッセージデータMGが入力され、生徒用端末120におけるメッセージ表示開始タイミングについて設定入力されたか否かを、先生用端末110またはサーバ130が判定する設定入力判定ステップS1、S2と、設定入力された場合、先生用端末110が、メッセージデータMGを生徒用端末120へ送信し、生徒用端末120が、メッセージ表示開始タイミングの設定に基づいて、先生用端末110から受信したメッセージデータMGを表示するメッセージ表示ステップS3、S4とを具備していることにより、先生は設定で予定していた時刻に質問対応やトラブル対応で取り込み中であっても設定で予定していた時間通りに生徒にメッセージを伝えて授業や講義を進めることができるなど、その効果は甚大である。