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  • 特開-筆記具の頭冠 図1
  • 特開-筆記具の頭冠 図2
  • 特開-筆記具の頭冠 図3
  • 特開-筆記具の頭冠 図4
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023040867
(43)【公開日】2023-03-23
(54)【発明の名称】筆記具の頭冠
(51)【国際特許分類】
   B43K 25/02 20060101AFI20230315BHJP
   B43K 3/00 20060101ALI20230315BHJP
【FI】
B43K25/02 180
B43K3/00 Z
【審査請求】未請求
【請求項の数】3
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021148052
(22)【出願日】2021-09-10
(71)【出願人】
【識別番号】303022891
【氏名又は名称】株式会社パイロットコーポレーション
(72)【発明者】
【氏名】中村 健一郎
【テーマコード(参考)】
2C041
【Fターム(参考)】
2C041AA01
(57)【要約】
【課題】射出成形時の成形性が良く外周面の凹凸部がきれいに成形され、且つ、指が当接し難い位置にゲート跡を形成した筆記具の頭冠を提供すること。
【解決手段】頭冠本体11と、該頭冠本体11の一端に接続部14を介して連設されたクリップ部13と、を有し、接続部14に射出成形によるゲート跡17が形成され、頭冠本体11とクリップ部13との間に前方へ向かって凹む凹部18を有し、ゲート跡17は、該ゲート跡17が頭冠本体11の後端とクリップ部13の後端とを結ぶ接線より外方へ突出しないよう前記凹部18内に位置し、クリップ部13および/または頭冠本体11の外周面には微細な凹凸部を有し、接続部14が、後方へ向かうにつれ頭冠本体11側に近づくように傾斜する傾斜部14aを有し、傾斜部14に前記ゲート跡17を形成する。
【選択図】図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
合成樹脂で射出成形された筆記具の頭冠であって、
頭冠本体と、該頭冠本体の一端に接続部を介して連設されたクリップ部と、を有し、
前記接続部に射出成形によるゲート跡が形成され、
前記頭冠本体と前記クリップ部との間に前方へ向かって凹む凹部を有し、
前記ゲート跡は、該ゲート跡が前記頭冠本体の後端と前記クリップ部の後端とを結ぶ接線より外方へ突出しないよう前記凹部内に位置し、
前記クリップ部および/または前記頭冠本体の外周面には微細な凹凸部を有し、
前記接続部が、後方へ向かうにつれ前記頭冠本体側に近づくように傾斜する傾斜部を有し、前記傾斜部に前記ゲート跡が形成されることを特徴とした筆記具の頭冠。
【請求項2】
前記ゲート跡が前記傾斜部に対して垂直に形成されるとともに、該傾斜部の前記頭冠本体の中心軸線に対する傾斜角度をXとしたとき、15°<X<75°の関係式を満たすことを特徴とする請求項1に記載の筆記具の頭冠。
【請求項3】
前記頭冠本の前部には、該頭冠本体に連設され前方へ延びる中子部を有し、
前記頭冠本体または中子部の側面に、軸方向に沿って延び筆記ユニットが装着される複数のスリット部を、を有することを特徴とする請求項1または2に記載の筆記具の頭冠。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、筆記具の頭冠に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来から、筆記具の部品である合成樹脂製の頭冠(キャップを含む)は、重量も軽く樹脂材のもつ材質感と、樹脂の材料により色々な製品を射出成形によって製作することが可能であるため、様々な筆記具に使用されている。射出成形する際に用いられる合成樹脂としては、アクリル樹脂、ABS樹脂、AS樹脂、PP樹脂、PC樹脂、またはPET樹脂等が主として使用される。
【0003】
こうした射出成形を用いる場合には、成形品に必ずゲート跡が残るという問題を抱えており、一方で筆記具の頭冠(キャップを含む)には転がり防止用の突起部や胸ポケットなどに挿して携帯するためのクリップ部を有する場合が多いことから、先細りしており合成樹脂の流動性が悪いクリップ部や樹脂の厚みが必要となる突起部の成形性、把持した際にゲート跡が指に当たることによる触感の低下、外観や美観に与える影響等を考慮するとゲート跡をどこに設けるかは重要な課題となっている。
【0004】
この問題を解決する手段として、本願出願人は、特許文献1に、クリップ部の近傍にゲートを配置し、突起頂面のキャップ先端側への延長線よりも内側にゲート跡を形成するこことで、クリップ部への成形性がよく、キャップを指で把持した際にゲート跡が指に当たり難い筆記具のキャップを開示している。
【0005】
また、本願出願人は、特許文献2に、筆記具の外装本体にクリップとなる突部を設け、突部の外装本体と対向する面にゲート跡を形成することで、外観としての美観を損なうことなく、成形時のヒケや歪み等の問題がでない筆記具の部品を開示している。
【0006】
一方で、筆記具の頭冠(キャップを含む)は、頭冠本体やクリップの外周全てが鏡面仕上げではなく、微細な凹凸部(シボ面など)が形成される場合があり、成形時に微細な凹凸部に合成樹脂をしっかり流れ込ませるためには、合成樹脂を流し込むゲートの設置位置をより慎重に決める必要がある。
【0007】
しかしながら、特許文献1におけるゲート跡は、突起やクリップの近傍にあることで該突起やクリップの成形性は良くなっているが、ゲート跡が完全にキャップ本体側に向いているため、突起やクリップ部へ流れる合成樹脂の流れが若干弱くなる。このため、クリップの外周面に微細な凹凸部を設ける場合、凹凸部がきれいに成形されない虞があった。
そして、特許文献2におけるゲート跡は、クリップ部となる突部の外装本体と対向する面に設けているため、成形時にクリップ部への樹脂の流れがよくなり該クリップ部に凹凸部を設けた場合は問題なく形成されるが、頭冠本体側への樹脂の流れが若干弱くなることで、頭冠本体側に凹凸部を設けた場合は該凹凸部がきれいに形成されない虞があった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0008】
【特許文献1】特開2008-55833号公報
【特許文献2】特開2004-351729号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
本発明は、以上の背景をもとになされたものであり、その目的とするところは、射出成形時の成形性が良く外周面の凹凸部がきれいに成形され、且つ、指が当接し難い位置にゲート跡を形成した筆記具の頭冠を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明は、合成樹脂で射出成形された筆記具の頭冠であって、頭冠本体と、該頭冠本体の一端に接続部を介して連設されたクリップ部と、を有し、前記接続部に射出成形によるゲート跡が形成され、前記頭冠本体と前記クリップ部との間に前方へ向かって凹む凹部を有し、前記ゲート跡は、該ゲート跡が前記頭冠本体の後端と前記クリップ部の後端とを結ぶ接線より外方へ突出しないよう前記凹部内に位置し、前記クリップ部および/または前記頭冠本体の外周面には微細な凹凸部を有し、前記接続部が、後方へ向かうにつれ前記頭冠本体側に近づくように傾斜する傾斜部を有し、前記傾斜部に前記ゲート跡が形成されることを特徴とした筆記具の頭冠である。
尚、本発明において頭冠本体の長手方向(中心軸線方向)においてゲート跡がある側を後方と表現し、その反対側を前方と表現する。また、頭冠本体の外周面から中心軸線に向かう方向を内方と表現し、その反対方向を外方と表現する。
【0011】
本発明によれば、前記のゲート跡は、該ゲート跡が前記頭冠本体の後端と前記クリップの後端とを結ぶ接線より内方へ位置するよう凹部に形成してあることで、頭冠を把持、または押圧した際にゲート跡に直接指などが接触することを低減できるため、ゲート跡に触れることによる触感の低下や違和感を感じることを防止できる。また、ゲート跡を接続部に設けた傾斜部に設けることで、射出成形時に合成樹脂が頭冠本体側を中心にクリップ部にもしっかり流れ込むことから、クリップ部または頭冠本体の外周面に設けた凹凸部(シボ面など)にしっかり合成樹脂が流れ込み、金型形状通りにキレイ成形された凹凸部を形成することができる。
【0012】
また、前記ゲート跡が前記傾斜部に対して垂直に形成されるとともに、該傾斜部の前記頭冠本体の中心軸線に対する傾斜角度をXとしたとき、15°<X<75°の関係式を満たすように構成してもよく、この場合、ゲート跡を形成する金型の射出成型用のゲートも傾斜部に対して略垂直に形成され、さらに、傾斜部の傾斜角度一定の範囲内にすることで、射出成形時に合成樹脂を頭冠本体側を中心にクリップ部にもよりバランスよく流れ込ませることができる。
【0013】
また、前記頭冠本の前部には、該頭冠本体に連設され前方へ延びる中子部を有し、前記頭冠本体または前記中子部の側面に、軸方向に沿って延び筆記ユニットが装着される複数のスリット部を、を有してもよく、この場合、スリット部により射出成形時の合成樹脂の流れが複数に分岐されても、傾斜部から入った合成樹脂が中子部までしっかり流れ込むことから、合成樹脂の流動性向上の効果がより顕著となり、好適である。
【発明の効果】
【0014】
本発明により、射出成形時の成形性が良く外周面の凹凸部がきれいに成形され、且つ、指が当接し難い位置にゲート跡を形成した筆記具の頭冠を提供することができた。
【図面の簡単な説明】
【0015】
図1】本発明の実施形態の筆記具の頭冠を、スライド式の多芯筆記具に装着した状態を示す一部を省略した縦断面図である。
図2】実施形態における筆記具の頭冠の側面図である。
図3図2のA-A端面を示す断面図である。
図4図2の筆記具の頭冠の斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0016】
以下、図面を参照して、本発明の実施の形態について説明する。
【0017】
(第1実施形態)
本発明の実施形態の筆記具の頭冠10は、複数の筆記ユニット30を備えたスライド式の多芯筆記具に用いられる前後に摺動可能なクリップ付きの頭冠を例示してあるが、本発明はこれに限定されることはなく、筆記具に用いられる頭冠(摺動可能または摺動不能な頭冠、筆記部を覆うキャップ等)に広く使用できる。
【0018】
図1は、本実施形態の筆記具の頭冠をスライド式の多芯筆記具に装着した状態を示す一部を省略した縦断面図であり、図2は、本実施形態における筆記具の頭冠の側面図であり、図3は、図2のA-A端面を示す断面図であり、図4は、図2の筆記具の頭冠の斜視図である。
【0019】
図1に示すように、多芯筆記具1は、本実施形態の筆記具の頭冠10(以後頭冠10と呼称)を装着した筆記具の一例である。サイドスライド式の多芯筆記具1は、軸筒20が、軸筒本体21と、軸筒本体21の前部内周部に螺着された前部連結部材22と、軸筒本体21の後部内周部に螺着された後部連結部材23と、により構成されている。また、軸筒20の前部には、筆記ユニット30の筆記部31が出没するための前端開口部41を有する先口40が着脱自在に螺着され、軸筒20の後部には、本実施形態の筆記具の頭冠10が装着されている。頭冠10を軸筒20に装着する際、軸筒内面の溝部20aに頭冠10の突起部12aを挿入することで、頭冠10が軸筒20に対して前後に摺動可能に装着される。頭冠10と軸筒20の内段部との間にはコイルスプリング60が張架され、これにより筆記具の頭冠10はコイルスプリング60により後方へ付勢されている。頭冠10の複数のスリット部15(本実施形態では3箇所)には、筆記ユニット30として、シャープペンシルユニット(図示せず)1本と、ボールペンユニット2本が装着される。それぞれの筆記ユニット30の外段部と頭冠10のスリット部15の前方段部15aとの間にはコイルスプリング50が張架され、筆記ユニット30は頭冠10に対して後方に付勢されており、各筆記ユニット30の前部に設けた筆記部31は、頭冠10から前方に突出した状態で、スリット部15に装着されている。筆記ユニット30の後部外面にはスリット部15から外方へ突出する操作部32が形成されており、各筆記ユニット30の操作部32を前方へスライド操作することで、筆記ユニット30が前進し、筆記部31が先口40の前端開口部41から突出する。その際、筆記ユニット30の係止突起33とスライド部の被係止突起15bとが係止することで、筆記部30の突出状態が維持される。突出した筆記ユニット30を前端開口部41から没入させる際は、他の筆記ユニットの操作部32を前方へスライドさせることで、係止突起33と被係止突起15bとの係止状態が解除され筆記ユニット30はコイルスプリングの弾発力で後方へ移動し、繰り出し操作前の状態へ戻すことができる。以上のように、多芯筆記具1は従来から知られているスライド式の多芯筆記具構造である。
【0020】
以下に、本実施形態の筆記具の頭冠10について詳述するが、本発明の要旨ではない部分については説明を省略する。
【0021】
図1~4に示す筆記具の頭冠10は、合成樹脂を用いて射出成形により形成され、頭冠本体11と、該頭冠本体11に連接され前方へ延びる中子部12と、当該頭冠本体11の後部側面に接続部14を介して連設されたクリップ部13と、により構成されている。また、頭冠本体11及び中子部12の側面には溝状に形成された複数のスリット部15が形成されている。そして、クリップ部13と頭冠本体11と中子部12の外周面には微細な凹凸で形成された凹凸部16を有している。本実施形態では凹凸部15の一例としてシボ面が形成されている。
【0022】
頭冠10を構成する合成樹脂は、射出成型可能なものであれば特に限定されることなく使用でき、アクリル樹脂、ABS樹脂、AS樹脂、PP樹脂、PC樹脂、またはPET樹脂等を使用できる。本実施形態では、PC樹脂を用いて形成してある。
【0023】
頭冠本体11は後部が閉塞された円筒状に形成され、前端部には前方へ延びる中子部12が連設されている。中子部12の外径は頭冠本体11より小径に形成されてる。中子部12の外周部にはクリップ部13へ向かって突出する突起部12aを有している。頭冠本体11の外周部には、軸方向に沿って中子部12の前端まで延び各々が頭冠本体11及び中子部12の内部で連通する複数のスリット部15(本実施形態では3箇所)が形成されており、スリット部15の前部にはスリット幅が狭く、後述するコイルスプリング50が係止される前方段部15aが形成されている。また、スリット部15には、内方へ突出し、軸方向に沿って延びる段部15cが形成され、段部15cの前端部には筆記体30の係止突起33に係止する被係止部15bが形成されている。
【0024】
クリップ部13は頭冠本体11から中子部12の外周部に掛けて軸方向に沿って延びるように板状に形成されるクリップ本体13aと、クリップ本体13aの中子部12側の側面に、中子部12へ向かって突出するように形成された玉部13bを有している。
【0025】
頭冠本体11の後部とクリップ部13の後部との間には、前方へ向かって凹む凹部18が形成され、凹部18を区画する接続部14の後端には、射出成形時に合成樹脂を金型に流し込むためのゲートが位置し、成形後にはゲートを切り離す際に生じる突状のゲート跡17が形成される。
【0026】
ゲート跡17が形成される接続部14の後端は、軸方向に沿って後方に進むにつれ、頭冠本体11の中心軸線A側に近づくように傾斜する傾斜部14aを有しており、ゲート跡17は傾斜部14aに対して垂直に延びるように形成される。また、突状のゲート跡17の突端17aは、クリップ部13の後端部13cと頭冠本体11の後端部11aとを結ぶ接線Sよりも前方(凹部18内)に位置するよう構成することで、指などで頭冠10に触れた際にゲート跡17に当たることで使用者が違和感を感じることを防止できる。尚、接線Sからゲート跡17の突端までは、1mm以上離れるように構成することが好ましい。
【0027】
また、図3に示すように傾斜部14aの延長線Eに対する頭冠本体11の中心軸線Aとの傾斜角度をXとしたとき、15°<X<75°の関係式を満たすよう構成することが好ましく、この場合、傾斜部14aの傾斜角度Xを関係式の範囲内にすることで、射出成形時にゲートから接続部14に合成樹脂内が流れ込む際、頭冠本体11とクリップ部13の中間の接続部14から合成樹脂が流れ込むため、クリップ部13と頭冠本体11両方に樹脂が流れやすく、樹脂の流れが偏ることを防止できるとともに、傾斜部14により、体積比率が大きいい頭冠本体11側を中心にクリップ部13にもよりバランスよく合成樹脂を流れ込ませることができる。尚、傾斜部14の傾斜角度Xはクリップ部13と頭冠本体11及び中子部12との体積比率に応じて調整することが好ましい。本実施形態では、頭冠本体11及び中子部12との体積が大きいため、頭冠本体への樹脂の流れが増すよう傾斜部の傾斜角度を42°で形成している。これにより、成形時にバランスよく合成樹脂を流れ込ませることができた。また、成形時の合成樹脂の流動性が向上することで、筆記具の頭冠10の全体の形状が金型に応じてしっかりと形成され、クリップ部13と頭冠本体11と中子部12の外周面の微細な凹凸で形成された凹凸部16にもしっかり合成樹脂が流れ込、外周面にきれいなシボ面を形成することができた。
【0028】
尚、本実施形態の頭冠10は、頭冠本体11及び中子部12の側面に形成した複数のスリット部15により、射出成形時に合成樹脂の流れが分断されて成形性が低下するが、傾斜部14aのゲート跡17から合成樹脂を流し込むことで、クリップ部13と中子部12の端部までしっかり合成樹脂が流れ込み、ヒケや歪み等の発生を防止できる。このため、本発明の筆記具の頭冠は頭冠本体11または中子部12に複数のスリット部15を設ける必要がある場合にその効果が顕著となる。
【符号の説明】
【0029】
1 多芯筆記具
10 頭冠
11 頭冠本体
11a 後端部
12 中子部
12a 突起部
13 クリップ部
13a クリップ本体
13b 玉部
13c 後端部
14 接続部
14a 傾斜部
15 スリット部
15a 前方段部
15b 段部
15c 被係止突起
16 凹凸部
17 ゲート跡
17a 突端
18 凹部
20 軸筒
20a 溝部
21 軸筒本体
22 前部連結部材
23 後部連結部材
30 筆記ユニット
31 筆記部
32 操作部
33 係止突起
40 先口
41 前端開口部
50 コイルスプリング
60 コイルスプリング
A 中心軸線
E 延長線
S 接線
X 傾斜角度
図1
図2
図3
図4