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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023040949
(43)【公開日】2023-03-23
(54)【発明の名称】炊飯器
(51)【国際特許分類】
   A47J 27/00 20060101AFI20230315BHJP
【FI】
A47J27/00 109B
A47J27/00 109P
【審査請求】未請求
【請求項の数】6
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021148177
(22)【出願日】2021-09-10
(71)【出願人】
【識別番号】390010168
【氏名又は名称】東芝ホームテクノ株式会社
(71)【出願人】
【識別番号】503376518
【氏名又は名称】東芝ライフスタイル株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110003063
【氏名又は名称】弁理士法人牛木国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】折戸 麻結香
(72)【発明者】
【氏名】斎藤 紀子
【テーマコード(参考)】
4B055
【Fターム(参考)】
4B055AA02
4B055BA34
4B055BA71
4B055CD48
4B055CD57
4B055GC36
4B055GD06
(57)【要約】
【課題】銘柄の選択性を向上させることができる炊飯器を提供する。
【解決手段】本発明の炊飯器は、選択された被炊飯物の米の銘柄に応じた炊飯を行ない、米の銘柄を表示する表示手段6と、米の銘柄を選択可能とする選択手段としての「<」のボタン表示部B61、「>」のボタン表示部B62、五十音順行選択表示領域A4、銘柄履歴画面G4および操作手段7と、を備え、これらの選択手段は、選択可能な米の銘柄を五十音図の行にカテゴライズしたボタン表示部B45~B52を表示手段6に表示させて、これらのボタン表示部B45~B52の選択から、選択されたボタン表示部B45~B52にカテゴライズされた所望の銘柄を表示手段6に表示させて選択可能とする五十音順行選択表示領域A4および操作手段7と、選択可能な銘柄を表示手段6に逐次的に表示させて所望の米の銘柄を選択可能とする「<」のボタン表示部B61、「>」のボタン表示部B62および操作手段7と、を有する構成としている。
【選択図】図6
【特許請求の範囲】
【請求項1】
被炊飯物の銘柄を選択して炊飯を行なう炊飯器であって、
銘柄を選択可能に表示する表示手段と、
前記表示手段に表示される銘柄を選択する選択手段と、を備え、
前記選択手段は、
選択可能な銘柄を所定の分類にカテゴライズした分類を前記表示手段に表示させて、前記分類の選択から所望の銘柄を選択可能とする第1の選択手段と、
選択可能な銘柄を前記表示手段に逐次的に表示させて、所望の銘柄を選択可能とする第2の選択手段と、を有することを特徴とする炊飯器。
【請求項2】
前記第1の選択手段は、前記分類と該分類に含まれる銘柄を同時に前記表示手段に表示させることを特徴とする請求項1に記載の炊飯器。
【請求項3】
前記第1の選択手段は、前記表示手段に表示されている銘柄がいずれの前記分類にあるかを示すとともに、同一分類で表示されていない銘柄がある場合はその旨を示すことを特徴とする請求項2に記載の炊飯器。
【請求項4】
前記選択手段は、前記第1の選択手段または前記第2の選択手段で選択された銘柄の履歴を前記表示手段に表示させて、該履歴から所望の銘柄を選択可能とする第3の選択手段をさらに有することを特徴とする請求項1~3のいずれか1項に記載の炊飯器。
【請求項5】
前記分類は、五十音図の行であって、
前記第1の選択手段は、1または複数行に含まれる銘柄を表示させることを特徴とする請求項2に記載の炊飯器。
【請求項6】
前記選択手段はタッチセンサを含むことを特徴とする請求項1~5のいずれか1項に記載の炊飯器。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、銘柄の選択が可能な炊飯器に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、米の銘柄ごとに適切な炊飯を行なうため、米の銘柄を選択可能な炊飯器が周知であり、例えば特許文献1には、米の銘柄を検索するためのカテゴリーリストを選択し、その選択されたカテゴリーリストから所望のカテゴリーを選択して、その選択結果の画面である銘柄選択画面から米の銘柄を選択する炊飯器が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2018-143647号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
引用文献1の炊飯器は、選択条件のリストから所望のカテゴリーリストを選択し、その所望のカテゴリーリストから所望のカテゴリーを選択して、その選択結果である銘柄選択画面で「上向きカーソル」ボタンや「下向きカーソル」ボタンで所望の米の銘柄を探して選択するため、ユーザの操作回数が多くなる、という不満があった。またユーザが所望の米の銘柄を不鮮明にしか覚えておらず、米の銘柄を確認しながら検索するときに、銘柄選択画面に一旦移行してしまうと、次のカテゴリーに属している銘柄選択画面を表示するために、再度カテゴリーリストの画面に戻り、改めて所望のカテゴリーを選択する必要があり、米の銘柄すべてを確認するために多くの操作回数が必要になり、この確認を素早く横断的にすることができない、という不満もあった。
【0005】
そこで本発明は、銘柄の選択性を向上させることができる炊飯器を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の炊飯器は、選択された被炊飯物の銘柄に応じた炊飯を行なう炊飯器であって、銘柄を表示する表示手段と、銘柄を選択可能とする選択手段と、を備え、前記選択手段は、選択可能な銘柄を所定の分類にカテゴライズし、当該分類を前記表示手段に表示させて、前記分類の選択から所望の銘柄を選択可能とする第1の選択手段と、選択可能な銘柄を前記表示手段に逐次的に表示させて、所望の銘柄を選択可能とする第2の選択手段と、を有することを特徴とする。
【発明の効果】
【0007】
本発明の炊飯器によれば、銘柄の選択性を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1】本発明の実施形態における炊飯器の斜視図である。
図2】同上、炊飯器の上面図である。
図3】同上、電気的構成を示すブロック図である。
図4】同上、トップ画面を表示している表示手段の上面図である。
図5】同上、米選択画面を表示している表示手段の上面図である。
図6】同上、銘柄選択画面を表示している表示手段の上面図である。
図7】同上、銘柄選択画面を表示している表示手段の上面図である。
図8】同上、銘柄選択画面を表示している表示手段の上面図である。
図9】同上、銘柄履歴画面を表示している表示手段の上面図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、本発明における炊飯器の各実施形態について、添付図面を参照しながら説明する。なお、これらの全図面にわたり、共通する部分には共通する符号を付すものとする。
【0010】
図1図9は、本発明の炊飯器の実施形態を示している。炊飯器全体の構成を図1および図2に基づいて説明すると、1は本体であり、上方から見て前面と後面、左側面と右側面が対向する略矩形状をなし、上面が開口されている。2は本体1の上面開口部を開閉自在に覆う蓋体であり、本体1と同様に、上方から見て前面と後面、左側面と右側面が対向する略矩形状をなし、上面が略平坦に構成されている。蓋体2の後部には本体1との連結部となるヒンジ3が設けられ、また蓋体2の前方上面には、蓋体操作体4が露出状態で配設されており、この蓋体操作体4を押すと、本体1と蓋体2との係合が解除され、本体1の上部後方に設けたヒンジバネ(図示せず)により、ヒンジ3のヒンジ軸を回転中心として蓋体2が開く構成となっている。
【0011】
本体1の内部には、被炊飯物を加熱する誘導コイルなどの加熱手段11(図3を参照)が配設される。被炊飯物は本体1に着脱可能な有底筒状の内鍋に収容されており、加熱手段11に高周波電流を供給すると、加熱手段11から発生する交番磁界によって、内鍋の外面に設けた磁性体が発熱し、炊飯時と保温時に本体1内の被炊飯物を加熱する構成となっている。
【0012】
蓋体2の後方上面には、内鍋内の被炊飯物から発生する蒸気を本体1の外部に排出する蒸気口5が配設される。また蓋体2の上面には、この蒸気口5や蓋体操作体4やの他に、炊飯に関わる様々な情報を表示するための、画面表示部としてのLCD(Liquid Crystal Display:液晶ディスプレイ)25や状態表示部としての工程LED(Light Emitting Diode:発光ダイオード)表示部26~29(図4参照)などで構成される表示手段6と、タッチセンサで構成されてLCD25の上方に配設され、炊飯を開始させたり、時間や炊飯コ-スなどを選択させたりするための操作手段7と、がそれぞれ配設される。そして、これらの下面には、炊飯器の各部を制御するための制御手段12(図3参照)を備えた制御PC(Printed Circuit:印刷回路)板(図示せず)が配置される。したがって、本実施形態の炊飯器では、LCD25上方の操作手段7以外には、従来の炊飯器に設けられていた、例えば炊飯キーや切キーのような物理キー・ボタンなどの操作手段が存在せず、操作手段7のみで炊飯器の操作を行なうために操作時にボタンを探す手間が省け、操作性を向上させることができる。また非常にスマートな外観にすることができ、精密部品である表示手段6や操作手段7の配置されたスペースをコンパクトにすることができる。また物理キー・ボタンなどを除くことで蓋体2の上面を略平面状に構成することができ、拭き掃除などもしやすく清掃性を向上させている。
【0013】
また、蓋体2の開閉を検知するために、蓋体2の内部には蓋開閉検知手段8が設けられる。ここで蓋開閉検知手段8は、光学式、機械式、磁石式など、どのような検知方式のものでもよく、蓋体2の開閉に応じた検知信号を出力できればよい。
【0014】
次に、上記炊飯器における主な制御系統について、図3を参照しながら説明する。同図において、本体2に装備される制御手段12は、マイクロコンピュータを構成する制御用IC17、各種の情報やデータを記憶する読み出しおよび書き込みが可能なメモリなどの記憶手段18、タイマなどの計時手段、各部の駆動素子などを含んで構成されており、制御手段12の入力ポートには、上述した操作手段7や蓋開閉検知手段8に加えて、温度検出手段13や圧力検出手段14がそれぞれ電気的に接続される。また制御手段12の出力ポートには、上述した表示手段6や加熱手段11に加えて、蒸気経路開閉手段15や減圧手段16がそれぞれ電気的に接続される。
【0015】
温度検出手段13は、内鍋の温度や、この内鍋の上方開口部を覆う図示しない内蓋の温度を検知することにより、本体1内の被炊飯物の温度を検出するものである。また圧力検出手段14は内鍋内部の圧力を検出するものであり、圧力センサなどで構成されている。
【0016】
蒸気経路開閉手段15は、内鍋で発生した蒸気を外部へ放出するための、蒸気口5と内鍋とを連通する蒸気通路を開閉するものであり、加熱手段により内鍋内部の被炊飯物が加熱されて沸騰しているときに蒸気経路開閉手段15が蒸気通路を閉塞すると、被炊飯物から蒸発した蒸気が内鍋内部から放出されないため、内鍋内の圧力を大気圧以上に加圧できる。そのため、蒸気経路開閉手段15は加圧手段としての機能も有している。
【0017】
減圧手段16は、内鍋内の圧力を通常の大気圧よりも低くするものであり、蓋体2を本体1に閉じ、蒸気経路開閉手段15で蒸気通路を閉塞した状態で、密閉した内鍋の内部圧力を低下させる。また、内鍋内の圧力が大気圧よりも一定値下がった場合には、減圧手段16の動作源となる真空ポンプの動作を停止し、内鍋内を減圧状態に保っている。さらに、内鍋内を減圧状態から外気と同じ圧力に戻す場合には、真空ポンプの動作を停止し、この真空ポンプと内鍋の内部との間を連通する図示しない経路を開放する。つまり減圧手段16は、内鍋内を減圧状態から外気と同じ圧力に戻す圧力戻し手段としての構成を兼用している。
【0018】
制御手段12は、記憶手段18から読み出したプログラムの制御シーケンス上の機能として、炊飯制御手段21、保温制御手段22、表示制御手段23および条件設定手段24を制御用IC17に備えている。炊飯制御手段21は、操作手段7からの炊飯開始の指示を受けて、内鍋に投入した米の吸水を促進させるひたし炊き工程と、被炊飯物の温度を短時間に沸騰まで上昇させる沸騰加熱工程と、被炊飯物の沸騰状態を継続させる沸騰継続工程と、ご飯を焦がさない程度の高温に維持する高温維持工程の各工程を順に行なう炊飯工程を実行して、内鍋内部の被炊飯物に対して所望の圧力で炊飯加熱するものである。また保温制御手段22は、内鍋内部のご飯を所定の保温温度に保つ保温工程を行なうように制御するものである。そして表示制御手段23は、操作手段7からの操作信号に基づき、各種の制御信号を生成し、また表示手段6の表示動作を制御するものである。また条件設定手段24は、表示制御手段23と連携して、操作手段7で選択できる条件の選択および設定、例えば複数の米の設定、炊き方の設定、かたさの設定、および水硬度の設定がある炊飯コースの中から所望の炊飯コースの選択および設定、を可能にするものである。
【0019】
本実施形態の炊飯器1では、それぞれの米の設定、炊き方の設定、かたさの設定、および水硬度の設定に応じた炊飯コースが記憶手段51に記憶されており、本実施形態では、記憶手段51に記憶された炊飯コースの米の設定、特に米の銘柄の設定、炊き方の設定、かたさの設定、および水硬度の設定が表示手段6に選択可能に表示され、これらの設定を行なうことで、当該炊飯コースの選択および設定を行なっている。そして炊飯制御手段21は、この炊飯コースの設定ごと、特に米の銘柄ごとに加熱手段11の制御や蒸気経路開閉手段15および減圧手段16の制御、すなわち炊飯の制御を行なっている。そのため、特に米の銘柄ごとに適切な炊飯を行なうことができ、炊飯されたご飯の美味しさをより際立たせることができる。
【0020】
図4は、本実施形態の炊飯器1の表示手段6の上面図である。図4図9は表示手段6の上面図を示しており、以下、それぞれの図面の上側を「前」、下側を「後」、左側を「左」、右側を「右」として説明する。また、それぞれの図面の手前側を「上」、奥側を「下」として説明する。図4において、表示手段6は、蓋体2の上面中央に配置されるLCD25と、このLCD25の前に配置される工程LED表示部26~29と、により構成される。工程LED表示部26~29は、実際の炊飯器の状態を表示するもので、本実施形態では、予約設定がされていているときに「予約」の工程LED表示部26が点灯し、保温状態になると「保温」の工程LED表示部27が点灯し、減圧手段16により内鍋の内部が大気圧より低い真空状態になると、「真空」の工程LED表示部28が点灯し、炊飯中に内鍋の内部に圧力がかかり始めてから、被炊飯物が炊き上がるまでの内鍋の内部が加圧されているときに、「圧力」の工程LED表示部29が点灯するようになっており、LCD25のバックライトを減光させた減光状態のときでも、ユーザが炊飯器の現在の状態を一目で理解できるようにしている。また、それぞれの工程LED表示部26~29が点灯したときの光の色をそれぞれ異ならせており、炊飯器が現在どのような状態であるかを一目で理解できるようにしている。なお本実施形態では、工程LED表示部26~29の位置について、LCD25のすぐ前に配置されているが、LCD25から離れた位置に配置されてもよい。また工程LED表示部26~29を除く構成にして、これらの工程LED表示部26~29の表示内容をLCD25で表示するように構成してもよい。
【0021】
図4はトップ画面G1を示している。ユーザが予め本体1に設けた電源プラグを家庭用のコンセントに差し込むと、表示手段6や制御手段12などの各部に必要な電力が投入される。このとき表示制御手段23は、所定時間経過後または所定の起動時表示画面の表示に、表示手段6に表示される普段使いの初期画面として、図4に示すようなトップ画面G1の配置を表示手段6に表示させる。
【0022】
図4を参照してトップ画面G1の説明をすると、その前部には、4つのボタン表示部B1~B7を左右に並べて表示したメニューキー表示領域A1が形成されている。ここで「お米」のボタン表示部B1は、「お米」なるテキスト表示体D1、および「▼」というテキスト表示体D2を含む。また「炊き方」のボタン表示部B3は、「炊き方」なるテキスト表示体D3、および「▼」というテキスト表示体D4を含む。そして「かたさ調節」のボタン表示部B5は、「かたさ調節」なるテキスト表示体D5、および「▼」というテキスト表示体D6を含む。また「水硬度」のボタン表示部B7は、「水硬度」なるテキスト表示体D7、および「▼」というテキスト表示体D8を含む。
【0023】
また、メニューキー表示領域A1の後ろには、4つの設定表示体D11~D14を左右に並べて表示した炊飯情報表示領域A2が形成される。ここで「お米」の設定表示体D11は設定された米の情報が表示されており、「お米」のボタン表示部B1の後ろに配置され、図4では「白米 銘柄おまかせ」が表示されている。また「炊き方」の設定表示体D12は設定された炊き方の情報が表示されており、「炊き方」のボタン表示部B3の後ろに配置され、図4では「かまど名人」が表示されている。そして「かたさ調節」の設定表示体D13は設定されたかたさ調整の情報が表示されており、「かたさ調節」のボタン表示部B5の後ろに配置され、図4では「おすすめ」が表示されている。また「水硬度」の設定表示体D14は設定された水の硬度の情報が表示されており、「水硬度」のボタン表示部B7の後ろに配置され、図4では「40~60」が表示されている。
【0024】
そして、炊飯情報表示領域A2の後ろには、時計用表示体D16に表示される数字が炊飯時間であることを想起させる「炊飯時間」なるテキスト表示体D15と、炊飯所要時間や、実際の炊飯完了までの時間である残時間や、予想される炊飯完了の時刻である炊上り時刻などを表示し、図4では炊飯情報表示領域A2の設定から算出された炊飯所要時間である「約38分」が表示された時計用表示体D16と、「炊飯スタート」なるテキスト表示体D17を含むボタン表示部B17と、が左右に並べて表示される。
【0025】
またトップ画面G1の後部には、歯車の図を想起させるテキスト表示体D18を含む設定用ボタン表示部B18と、「保温」なるテキスト表示体D19を含むボタン表示部B19と、「予約」なるテキスト表示体D20を含むボタン表示部B20と、現在時刻を表示する時刻用表示体D21と、「切」なるテキスト表示体D22を含むボタン表示部B22と、が左右に並べて表示される。
【0026】
タッチセンサで構成された操作手段7は、例えば、導電性ポリマーによる透明電極部と制御PC板に接続する接点部との間をパターン配線で繋いだ構成要素が、タッチキーとして複数配設されるものであり、LCD25に表示される複数のボタン表示部の何れかに、操作手段7を介してタッチ操作を行なうことで、そのボタン表示部の上に配設され、当該ボタン表示部に対応したタッチキーがタッチ操作されて、このボタン表示部が選択される構成となっている。
【0027】
「切」のボタン表示部B22は、炊飯や保温をやめる際に操作されるもので、「切」のボタン表示部B22をタッチ操作すると、「切」のボタン表示部B22の上に配設された操作手段7からの操作信号を制御手段12が受け付けて、炊飯制御手段21が本体1内の被炊飯物に対する加熱や予約炊飯を中止して切状態にする制御を行ない、表示制御手段23が、炊飯情報表示領域A2の表示を、最も直前に炊飯されたときの設定、すなわち記憶手段18に記憶されていた設定にしてトップ画面G1を表示するように表示手段6を制御する。そのため、「切」のボタン表示部B22は、炊飯の中止を受け付ける中止指示部としての機能も有している。なお、トップ画面G1で「切」のボタン表示部B22をタッチ操作すると、表示制御手段23が、炊飯前に設定され、現在、炊飯情報表示領域A2に表示された米の設定、炊き方の設定、かたさ調節の設定、および水の硬度の設定を破棄して、炊飯情報表示領域A2の表示を最も直前に炊飯されたときの設定、すなわち記憶手段18に記憶されていた設定にして表示するように表示手段6を制御する。
【0028】
「炊飯スタート」のボタン表示部B17は炊飯を開始する際に操作されるもので、「炊飯スタート」のボタン表示部B17をタッチ操作すると、「炊飯スタート」のボタン表示部B17の上に配設された操作手段7からの操作信号を制御手段12が受け付けて、条件設定手段24が、現在、炊飯情報表示領域A2に表示された米の設定、炊き方の設定、かたさの設定、および水硬度の設定を今回の炊飯コースの設定として記憶手段18に記憶し、炊飯制御手段21が、記憶手段18に記憶した今回の炊飯コースの設定で、本体1内の被炊飯物に対する炊飯開始の制御をする構成となっている。そのため、「炊飯スタート」のボタン表示部B17は、炊飯の開始を受け付ける炊飯指示部としての機能も有している。
【0029】
「保温」のボタン表示部B19は、保温を行なう際に操作されるもので、「保温」のボタン表示部B19をタッチ操作すると、「保温」のボタン表示部B19の上に配設された操作手段7からの操作信号を制御手段12が受け付けて、保温制御手段22が、本体1内の被調理物に対する保温再加熱を開始するように、加熱手段11に適切な制御信号を送信する構成となっている。
【0030】
「お米」のボタン表示部B1は、被炊飯物としての米の種類を選択するのに操作されるもので、「お米」のボタン表示部B1をタッチ操作すると、「お米」のボタン表示部B1の上に配設された操作手段7からの操作信号を制御手段12が受け付けて、表示制御手段23が、図5に示されるような米選択画面G2を表示するように表示手段6を制御する。
【0031】
「炊き方」のボタン表示部B3は、被炊飯物の炊き方の種類を選択するのに操作されるもので、「炊き方」のボタン表示部B3をタッチ操作すると、「炊き方」のボタン表示部B3の上に配設された操作手段7からの操作信号を制御手段12が受け付けて、表示制御手段23が炊き方選択画面(図示せず)を表示するように表示手段6を制御し、この炊き方選択画面で被炊飯物の炊き方が選択されると、表示制御手段23が、トップ画面G1に戻って、選択された被炊飯物の炊き方をテキスト表示体D12に表示するように表示手段6を制御する。
【0032】
「かたさ調節」のボタン表示部B5は、被炊飯物としてのご飯の食感の種類を選択するのに操作されるもので、「かたさ調節」のボタン表示部B5をタッチ操作すると、「かたさ調節」のボタン表示部B5の上に配設された操作手段7からの操作信号を制御手段12が受け付けて、表示制御手段23が、かたさ選択画面(図示せず)を表示するように表示手段6を制御し、この炊き方選択画面でご飯の食感が選択されると、表示制御手段23が、トップ画面G1に戻って、選択されたご飯の食感をテキスト表示体D13に表示するように表示手段6を制御する。
【0033】
「水硬度」のボタン表示部B7は、被炊飯物としての水の硬度を選択するのに操作されるもので、「水硬度」のボタン表示部B7をタッチ操作すると、「水硬度」のボタン表示部B7の上に配設された操作手段7からの操作信号を制御手段12が受け付けて、表示制御手段23が、水硬度選択画面(図示せず)や水硬度数値入力画面(図示せず)を表示するように表示手段6を制御し、これらの水硬度選択画面や水硬度数値入力画面で水の硬度が選択または入力されると、表示制御手段23が、トップ画面G1に戻って、選択または入力された水の硬度をテキスト表示体D14に表示するように表示手段6を制御する。
【0034】
設定用ボタン表示部B18は、炊飯器を設定するのに操作されるもので、設定用ボタン表示部B18をタッチ操作すると、設定用ボタン表示部B18の上に配設された操作手段7からの操作信号を制御手段12が受け付けて、表示制御手段23が、設定画面(図示せず)を表示するように表示手段6を制御する。
【0035】
「予約」のボタン表示部B20は、予約炊飯を行なう際に操作されるもので、「予約」のボタン表示部B20をタッチ操作すると、「予約」のボタン表示部B20の上に配設された操作手段7からの操作信号を制御手段12が受け付けて、表示制御手段23が予約設定画面(図示せず)を表示するように表示手段6を制御し、この予約設定画面で予約の設定がされ、予約炊飯を開始させると、当該設定した予約時刻に本体1内の被炊飯物が炊き上がるように炊飯制御手段21により炊飯を開始し、また保温制御手段22による保温を開始するように制御する構成となっている。
【0036】
図5は、トップ画面G1で「お米」のボタン表示部B1をタッチ操作したときに移行する米選択画面G2を示している。同図を参照して米選択画面G2の説明をすると、その前部には、「米を選択してください」なるテキスト表示体31が配置され、テキスト表示体31の後ろには、6つのボタン表示部B31~B41を前後左右に並べて表示した米選択表示領域A3が形成され、現在選択されているボタン表示部、例えば図5の場合は「白米 銘柄おまかせ」のボタン表示部B31の外周に選択表示部S1が表示されている。ここで「白米 銘柄おまかせ」のボタン表示部B31には、「白米 銘柄おまかせ」なるテキスト表示体D31や、お茶碗に盛られた白米の写真の画像表示体D32を含む。また「白米 銘柄選択」のボタン表示部B33には、「白米 銘柄選択」なるテキスト表示体D33や、実った稲穂の写真の画像表示体D34を含む。そして「無洗米 銘柄おまかせ」のボタン表示部B35には、「無洗米 銘柄おまかせ」なるテキスト表示体D35や、お茶碗に盛られた白米のご飯の写真の画像表示体D36を含む。また「玄米」のボタン表示部B37には、「玄米」なるテキスト表示体D37や、お茶碗に盛られた玄米のご飯の写真の画像表示体D38を含む。そして「雑穀米」のボタン表示部B39には、「雑穀米」というテキスト表示体D39や、お茶碗に盛られた雑穀米のご飯の写真の画像表示体D40を含む。また「麦ご飯」のボタン表示部B41には、「麦ご飯」なるテキスト表示体D41や、お茶碗に盛られた麦ご飯の写真の画像表示体D42を含む。
【0037】
また、米選択画面G2の後部には、「戻る」なるテキスト表示体D42を含むボタン表示部B42と、「取消」なるテキスト表示体D43を含むボタン表示部B43と、が左右に並べて配置される。
【0038】
米選択表示領域A3内のボタン表示部B31~B41は被炊飯物としての米の種類を選択するのに操作されるものであり、ボタン表示部B31、B35、B37、B39またはB41、例えば「無洗米 銘柄おまかせ」のボタン表示部B35をタッチ操作すると、それぞれのボタン表示部B31、B35、B37、B39またはB41、例えば「無洗米 銘柄おまかせ」のボタン表示部B35の上に配設された操作手段7からの操作信号を制御手段12が受け付けて、表示制御手段23が、トップ画面G1に戻って、「お米」の設定表示体D11の表示を、タッチ操作されたボタン表示部の表示、例えば「無洗米 銘柄おまかせ」の表示にするように表示手段6を制御する。
【0039】
また「白米 銘柄選択」のボタン表示部B33をタッチ操作すると、「白米 銘柄選択」のボタン表示部B33の上に配設された操作手段7からの操作信号を制御手段12が受け付けて、表示制御手段23が、図6に示されるような銘柄選択画面G3を表示するように表示手段6を制御する。
【0040】
「戻る」のボタン表示部B42は、現在の画面、例えば米選択画面G2における設定を破棄して、一つ前の画面、例えばトップ画面G1に戻る際に操作されるもので、「戻る」のボタン表示部B42をタッチ操作すると、「戻る」のボタン表示部B42の上に配設された操作手段7からの操作信号を制御手段12が受け付けて、表示制御手段23が、現在LCD25に表示された設定を破棄して、一つ前の画面、例えばトップ画面G1に戻って、当該一つ前の画面で表示されていた設定を表示するように表示手段6を制御する。
【0041】
「取消」のボタン表示部B43は、現在の画面、例えば米選択画面G2における設定を破棄してトップ画面G1に戻る際に操作されるもので、「取消」のボタン表示部B43をタッチ操作すると、「取消」のボタン表示部B43の上に配設された操作手段7からの操作信号を制御手段12が受け付けて、表示制御手段23が、現在LCD25に表示された設定を破棄して、トップ画面G1に戻って、最も直前のトップ画面G1で表示されていた設定を表示するように表示手段6を制御する。
【0042】
次に、上記構成の炊飯器について、特に銘柄選択画面G3に関連する動作の特徴を詳細に説明する。なお、ここからは説明の都合上、米の銘柄の選択に関する説明についてのみ言及する。
【0043】
図6は、米選択画面G2で「白米 銘柄選択」のボタン表示部B33をタッチ操作したときに移行する銘柄選択画面G3を示している。同図を参照して銘柄選択画面G3の説明をすると、その前部には、8つのボタン表示部B45~B52を左右に並べて表示し、これらのボタン表示部B45~B52の後ろに位置表示バーP1,P2を表示した五十音順行選択表示領域A4が形成され、現在、銘柄選択画面G3に表示されている、後述する銘柄選択表示領域A5がカテゴライズされたボタン表示部のテキスト表示体、例えば図6の場合は「あ」行のボタン表示部B45のテキスト表示体D45の白抜き文字に色が付けられて表示されている。
【0044】
ここで「あ」行のボタン表示部B45には「あ」なるテキスト表示体D45を含み、同様に、「か」行のボタン表示部B46には「か」なるテキスト表示体D46を含み、「さ」行のボタン表示部B47には「さ」なるテキスト表示体D47を含み、「た」行のボタン表示部B48には「た」なるテキスト表示体D48を含み、「な」行のボタン表示部B49には「な」なるテキスト表示体D49を含み、「は」行のボタン表示部B50には「は」なるテキスト表示体D50を含み、「ま」行のボタン表示部B51には「ま」なるテキスト表示体D51を含み、「や」行のボタン表示部B52には「や」なるテキスト表示体D52を含んでいる。なお本実施形態では「ら」行および「わ」行の文字から始まる米の銘柄が記憶手段18に記憶されていないため、五十音順行選択表示領域A4には「ら」行および「わ」行のボタン表示部が表示されていないが、「ら」行および「わ」行の文字から始まる米の銘柄が記憶手段18に記憶されている場合は、その米の銘柄がカテゴライズされたボタン表示部が五十音順行選択表示領域A4に表示されるように構成される。
【0045】
また五十音順行選択表示領域A4の後ろには、6つのボタン表示部B55~B60を前後左右に並べて表示した銘柄選択表示領域A5が形成される。ここで本実施形態の表示制御手段23は、記憶手段18に記憶された、例えば66種類の米の銘柄を五十音順に並べ、所定の数ごと、本実施形態では6つのボタン表示部B55~B60ごとに表示するように表示手段6を制御している。そのため説明の都合上、これらの6つのボタン表示部B55~B60ごとに表示された銘柄選択画面G3を五十音順に銘柄選択画面G3-1,G3-2・・・G3-11と称する。なお記憶手段18は、米の銘柄の種類すべてを画面ごとに記憶するように構成してもよく、また米の銘柄の種類すべてのリストを記憶するように構成してもよく、記憶手段18がどのように米の銘柄の種類すべてを記憶しているかは限定されない。例えば記憶手段18に記憶された米の銘柄において、米の銘柄を五十音順で並べたリストを形成し、このリストを五十音順で所定の数ごとに銘柄選択表示領域A5に表示されるように構成してもよい。
【0046】
図6に示された銘柄選択画面G3-1では、第1のボタン表示部B55~第6のボタン表示部60には、順に、「あいちのかおり」なるテキスト表示体D55、「あきさかり」なるテキスト表示体D56、「あきたこまち」なるテキスト表示体D57、「秋の詩」なるテキスト表示体D58、「秋のきらめき」なるテキスト表示体D59、「あきほなみ」なるテキスト表示体D60をそれぞれ含む。なお本実施形態では説明のため、記憶手段18に記憶された米の銘柄を66種類とし、「ら」行および「わ」行の文字から始まる米の銘柄が記憶手段18に登録されていない構成としているが、本発明はこれに限定されることなく、さらに多くの種類の米の銘柄が記憶手段に記憶される構成としてもよい。また本実施形態では6つのボタン表示部B55~B60に表示された米の銘柄を選択するように構成されるが、本発明はこれに限定されることなく、例えば米の銘柄をリスト状にして表示手段6に表示し、画面をスクロールさせて米の銘柄を探して選択するように構成してもよい。
【0047】
また銘柄選択画面G3の後部には、「戻る」のボタン表示部B42と、「<」なるテキスト表示体D61を含むボタン表示部B61と、「>」なるテキスト表示体D62を含むボタン表示部B62と、「履歴」なるテキスト表示体D63を含むボタン表示部B63と、「取消」のボタン表示部B43と、が左右に並べて配置される。
【0048】
「<」のボタン表示部B61および「>」のボタン表示部B62は、銘柄選択画面G3-1~G3-11を変更させるのに操作されるものであり、例えば図6の銘柄選択画面G3-1で「>」のボタン表示部B62をタッチ操作すると、「>」のボタン表示部B62の上に配設された操作手段7からの操作信号を制御手段12が受け付けて、表示制御手段23が、図7に示されるような銘柄選択画面G3-2を表示するように表示手段6を制御する。また例えば、記憶手段18に記憶された米の銘柄において五十音順で最初の6つの米の銘柄を表示している銘柄選択画面G3-1で「<」のボタン表示部B61をタッチ操作すると、「<」のボタン表示部B61の上に配設された操作手段7からの操作信号を制御手段12が受け付けて、表示制御手段23が、記憶手段18に記憶された米の銘柄において五十音順で最後の6つの米の銘柄を表示している銘柄選択画面G3-11(図示せず)を表示するように表示手段6を制御する。そのためユーザは、「<」のボタン表示部B61および「>」のボタン表示部B62をタッチ操作することにより、選択可能な米の銘柄を表示手段6のLCD25に逐次的に表示させて、選択可能な所望の米の銘柄の確認を容易に行なうことができる。したがって「<」のボタン表示部B61および「>」のボタン表示部B62は、選択可能な米の銘柄を表示手段6の銘柄選択画面G3-1~G3-11の第1のボタン表示部B55~第6のボタン表示部60に逐次的に表示させて選択可能にすることにより、所望の米の銘柄を選択可能とする選択手段としての機能も有している。
【0049】
五十音順行選択表示領域A4内のボタン表示部B45~B52は銘柄選択画面G3-1~G3-11を変更させるのに操作されるものであり、ボタン表示部B45~B52のいずれか、例えば「な」行のボタン表示部B49をタッチ操作すると、それぞれのボタン表示部B45~B52、例えば「な」行のボタン表示部B49の上に配設された操作手段7からの操作信号を制御手段12が受け付けて、表示制御手段23が、その選択された行で最初に表示される米の銘柄の画面、例えば図8に示されるように「な」行で最初に表示される「なすひかり」のテキスト表示体D77がある画面である銘柄選択画面G3-7を表示するように表示手段6を制御する。またボタン表示部B45~B52は、表示手段6に現在表示された画面が、五十音順のどの行の米の銘柄であるかを示しており、例えば図6に示されるように、銘柄選択画面G3-1では「あ」行のボタン表示部B45のテキスト表示体D45に色が付けられて表示され、銘柄選択画面G3-1が五十音順の「あ」行の米の銘柄を表示していることをユーザに想起させている。そのためユーザは、五十音順行選択表示領域A4内のボタン表示部B45~B52をタッチ操作することにより、米の銘柄の選択を直接的に行なうことができる。
【0050】
したがって本実施形態の五十音順行選択表示領域A4では、選択可能な米の銘柄を所定の分類である五十音図の行にカテゴライズし、カテゴライズされたこれらの行を表示手段6のLCD25にボタン表示部B45~B52として表示させる構成としており、五十音順行選択表示領域A4は、ボタン表示部B45~B52から選択することにより対応する行が選択され、これらの行の選択から対応する銘柄選択画面G3-1~G3-11を表示させて、第1のボタン表示部B55~第6のボタン表示部60を選択可能にすること選択可能にすることにより、選択された行にカテゴライズされた所望の米の銘柄を選択可能とする選択手段としての機能も有している。また本実施形態の五十音順行選択表示領域A4では、例えば、銘柄選択画面G3-1の第1のボタン表示部B55~第6のボタン表示部60に表示された米の銘柄に対応する五十音図の行である「あ」行のボタン表示部B45のテキスト表示体D45に色が付けられて表示され、色付けされた「あ」行のボタン表示部B45と、この「あ」行に含まれる米の銘柄を銘柄選択画面G3-1で同時に表示手段6に表示させており、選択された行の米の銘柄を知ることができ、検索の目安にすることができるため、五十音順の行ごとで米の銘柄を検索しやすくしている。
【0051】
このように本実施形態では、「<」のボタン表示部B61および「>」のボタン表示部B62による選択手段と、五十音順行選択表示領域A4による選択手段と、を有しており、ユーザが米の銘柄すべての確認や米の銘柄の選択を、少ない操作回数で素早く横断的にすることができ、米の銘柄の選択性を向上させている。
【0052】
銘柄選択表示領域A5内の第1のボタン表示部B55~第6のボタン表示部60は、被炊飯物としての米の銘柄の種類を選択するのに操作されるものであり、例えば銘柄選択画面G3-1で第1のボタン表示部B55~第6のボタン表示部60のいずれか、例えば第3のボタン表示部B57をタッチ操作すると、それぞれの第1のボタン表示部B55~第6のボタン表示部60、例えば第3のボタン表示部B57の上に配設された操作手段7からの操作信号を制御手段12が受け付けて、表示制御手段23が、トップ画面G1に戻って、「お米」の設定表示体D11の表示を、タッチ操作されたボタン表示部の表示、例えば第3のボタン表示部B57の表示である「あきたこまち」にするように表示手段6を制御する。
【0053】
第1のボタン表示部B55~第6のボタン表示部60は、大きさが略同一であり、銘柄選択表示領域A5内に、例えば第1のボタン表示部B55~第6のボタン表示部60を3列および2行で配置可能な大きさに形成される。また第1のボタン表示部B55~第6のボタン表示部60はユーザの指でタッチ操作されるため、そして第1のボタン表示部B55~第6のボタン表示部60の中に表示される最長で8文字の米の銘柄(ミルキークィーン)を見やすくするために、第1のボタン表示部B55~第6のボタン表示部60の大きさが可能な限り広く形成されており、例えば縦は最低10mm、横は最低15mmの大きさで形成される。
【0054】
「履歴」のボタン表示部B63は、今まで炊飯してきた被炊飯物としての米の銘柄から今回炊飯する米の銘柄の種類を選択するのに操作されるもので、「履歴」のボタン表示部B63をタッチ操作すると、「履歴」のボタン表示部B63の上に配設された操作手段7からの操作信号を制御手段12が受け付けて、表示制御手段23が、図9に示されるような銘柄履歴画面G4を表示するように表示手段6を制御する。
【0055】
五十音順行選択表示領域A4内の位置表示バーP1,P2は、表示手段6に現在表示された画面、また現在表示された画面に隣接する画面が、五十音図のどの行の米の銘柄であるかを示しており、例えば図6に示されるように、銘柄選択画面G3-1では、位置表示バーP1に色が付けられて、「あ」行のボタン表示部B45の下に位置するように表示され、現在の銘柄選択画面G3-1が五十音順の「あ」行の米の銘柄を表示していることをユーザに想起させている。また位置表示バーP2がグレー表示で、やはり「あ」行のボタン表示部B45の下に位置するように表示され、現在表示された銘柄選択画面G3-1に隣接する銘柄選択画面G3-2の第1のボタン表示部B55~第6のボタン表示部60もまた五十音順の「あ」行の米の銘柄を表示していることをユーザに想起させている。このように、例えば表示手段6に現在表示された銘柄選択画面G3-1の第1のボタン表示部B55~第6のボタン表示部60に表示されている米の銘柄が五十音図のいずれの行にあるかを、位置表示バーP1が「あ」行のボタン表示部B45の下に位置するように表示されることにより示している。また例えば図6に示されるように、同一分類である同一の「あ」行で、銘柄選択画面G3-1の第1のボタン表示部B55~第6のボタン表示部60に表示されていない米の銘柄がある場合は、位置表示バーP2が「あ」行のボタン表示部B45の下に位置するように表示されることにより、その旨を示している。そのため、表示手段6に現在表示された銘柄選択画面G3の第1のボタン表示部B55~第6のボタン表示部60に表示されている米の銘柄が、どの行のものを表示しているかを瞬時に知ることができ、またその行にカテゴライズされ、表示されていない米の銘柄があることも瞬時に知ることができ、米の銘柄を検索するときの参考にすることができる。したがって位置表示バーP1,P2は、表示手段6に表示されている米の銘柄が属している行を示す位置表示手段としての機能も有している。
【0056】
図7は、銘柄選択画面G3-1で「>」のボタン表示部B62をタッチ操作したときに移行する銘柄選択画面G3-2を示している。同図を参照して銘柄選択画面G3-1と銘柄選択画面G3-2との違いを説明すると、銘柄選択画面G3-2では、五十音順行選択表示領域A4で、位置表示バーP1がグレー表示にされ、位置表示バーP2に色が付けられて、位置表示バーP3がグレー表示で「か」行のボタン表示部B46の下に位置するように表示される。また銘柄選択表示領域A5内の第1のボタン表示部B55~第6のボタン表示部60には、順に、「あきろまん」なるテキスト表示体D65、「アケボノ」なるテキスト表示体D66、「あさひの夢」なるテキスト表示体D67、「いちほまれ」なるテキスト表示体D68、「いのちの壱」なるテキスト表示体D69、「おいでまい」なるテキスト表示体D70をそれぞれ含むように変更されている。
【0057】
銘柄選択画面G3-2は銘柄選択画面G3-1の次の画面であり、記憶手段18に記憶された米の銘柄において五十音順で、最初の6つの米の銘柄であるテキスト表示体D55~テキスト表示体D60の、次の6つの米の銘柄を表示している。この銘柄選択画面G3-2で「>」のボタン表示部B62をタッチ操作すると、「>」のボタン表示部B62の上に配設された操作手段7からの操作信号を制御手段12が受け付けて、表示制御手段23が、記憶手段18に記憶された米の銘柄において五十音順で、テキスト表示体D65~テキスト表示体D70の次の6つの米の銘柄を表示している銘柄選択画面G3-3(図示せず)を表示するように表示手段6を制御する。
【0058】
また図7に示されるように、銘柄選択画面G3-2では、「あ」行のボタン表示部B45のテキスト表示体D45および位置表示バーP2に色が付けられ、現在の銘柄選択画面G3-2が五十音順の「あ」行の米の銘柄を表示していることをユーザに想起させている。また位置表示バーP1がグレー表示されているため、銘柄選択画面G3-2で「<」のボタン表示部B61をタッチ操作したときに表示される、銘柄選択画面G3-2に隣接する画面である銘柄選択画面G3-1もまた五十音順の「あ」行の米の銘柄を表示していることをユーザに想起させ、その一方で、位置表示バーP3がグレー表示で「か」行のボタン表示部B45の下に位置するように表示され、銘柄選択画面G3-2で「>」のボタン表示部B62をタッチ操作したときに表示される、銘柄選択画面G3-2に隣接する画面である銘柄選択画面G3-3は五十音順の「か」行の米の銘柄を表示していることをユーザに想起させている。
【0059】
図8は、銘柄選択画面G3-1で「な」行のボタン表示部B49をタッチ操作したときに移行する銘柄選択画面G3-7を示している。同図を参照して銘柄選択画面G3-1と銘柄選択画面G3-7との違いを説明すると、銘柄選択画面G3-7では、五十音順行選択表示領域A4で、「た」行のボタン表示部B48のテキスト表示体D48および「な」行のボタン表示部B49のテキスト表示体D49に色が付けられて表示され、また位置表示バーP5に色が付けられて、「た」行のボタン表示部B48および「な」行のボタン表示部B49の両方の下に位置するように表示されて、現在の画面である銘柄選択画面G3-7が五十音順の「た」行および「な」行の両方の米の銘柄を表示していることをユーザに想起させている。また位置表示バーP4がグレー表示にされ、「た」行のボタン表示部B48の下に位置するように表示され、また位置表示バーP5がグレー表示で「は」行のボタン表示部B50の下に位置するように表示される。また銘柄選択表示領域A5内の第1のボタン表示部B55~第6のボタン表示部60には、順に、「天のつぶ」なるテキスト表示体D75、「とちぎの星」なるテキスト表示体D76、「なすひかり」なるテキスト表示体D77、「なつほのか」なるテキスト表示体D78、「ななつほし」なるテキスト表示体D79、「にこまる」なるテキスト表示体D80をそれぞれ含むように変更されている。
【0060】
銘柄選択画面G3-7は、記憶手段18に記憶された米の銘柄において五十音順で、「な」行の最初の米の銘柄である「なすひかり」のテキスト表示体D77が表示されている画面であり、五十音順でその1つ前の順番の「とちぎの星」のテキスト表示体D76や2つ前の「天のつぶ」のテキスト表示体D75も共に表示し、「た」行の米の銘柄の一部も表示している。このように構成することで、選択された行の前の順番の米の銘柄も合わせて知ることができ、検索の目安にすることができるため、五十音順の行ごとで米の銘柄を検索しやすくでき、また記憶手段18の容量の節約もすることができる。
【0061】
また図8に示されるように、銘柄選択画面G3-7では、位置表示バーP4がグレー表示で、「た」行のボタン表示部B48の下に位置するように表示されているため、銘柄選択画面G3-7で「<」のボタン表示部B61をタッチ操作したときに表示される、銘柄選択画面G3-7に隣接する画面である銘柄選択画面G3-6(図示せず)が五十音順の「た」行の米の銘柄を表示していることをユーザに想起させ、その一方で、位置表示バーP6がグレー表示で「は」行のボタン表示部B50の下に位置するように表示され、銘柄選択画面G3-2で「>」のボタン表示部B62をタッチ操作したときに表示される、銘柄選択画面G3-2に隣接する画面である銘柄選択画面G3-8(図示せず)は五十音順の「は」行の米の銘柄を表示していることをユーザに想起させている。
【0062】
図9は、銘柄選択画面G3-1で「履歴」のボタン表示部B63をタッチ操作したときに移行する銘柄履歴画面G4を示している。同図を参照して銘柄履歴画面G4の説明をすると、その前部には、「銘柄の履歴 過去6回分」なるテキスト表示体82が配置され、テキスト表示体82の後ろには、銘柄選択画面G3と同様に、第1のボタン表示部B55~第6のボタン表示部60を前後左右に並べて表示した銘柄選択表示領域A5が形成される。そして銘柄履歴画面G4の後部には、「戻る」のボタン表示部B42と、「取消」のボタン表示部B43と、が左右に並べて配置される。
【0063】
銘柄履歴画面G4では、例えば「<」のボタン表示部B61および「>」のボタン表示部B62または五十音順行選択表示領域A4のボタン表示部B45~B52により選択可能になり、第1のボタン表示部B55~第6のボタン表示部60により選択されて炊飯され、または銘柄履歴画面G4の第1のボタン表示部B55~第6のボタン表示部60により選択されて炊飯されて、記憶手段18に記憶された過去6回分の米の銘柄が第1のボタン表示部B55~第6のボタン表示部60に表示されている。例えば第1のボタン表示部B55には、1回前に炊飯された米の銘柄のテキスト表示体D83を含み、図9ではテキスト表示体D83には「ゆめぴりか」が表示されている。また第2のボタン表示部B56には、2回前に炊飯された米の銘柄のテキスト表示体D84を含み、図9ではテキスト表示体D84には「ひとめぼれ」が表示されている。そして第3のボタン表示部B57には、3回前に炊飯された米の銘柄のテキスト表示体D85を含み、図9ではテキスト表示体D85には「あきたこまち」が表示されている。また第4のボタン表示部B58には、4回前に炊飯された米の銘柄のテキスト表示体D86を含み、図9ではテキスト表示体D86には「ヒノヒカリ」が表示されている。そして第5のボタン表示部B59には、5回前に炊飯された米の銘柄のテキスト表示体D87を含み、図9ではテキスト表示体D87には「ななつほし」が表示されている。また第6のボタン表示部B60には、6回前に炊飯された米の銘柄のテキスト表示体D88を含み、図9ではテキスト表示体D88には「コシヒカリ」が表示されている。
【0064】
そして、例えば銘柄履歴画面G4で第1のボタン表示部B55~第6のボタン表示部60のいずれか、例えば第5のボタン表示部B60をタッチ操作すると、それぞれの第1のボタン表示部B55~第6のボタン表示部60、例えば第6のボタン表示部B60の上に配設された操作手段7からの操作信号を制御手段12が受け付けて、表示制御手段23が、トップ画面G1に戻って、「お米」の設定表示体D11の表示を、タッチ操作されたボタン表示部の表示、例えば第6のボタン表示部B60の表示である「コシヒカリ」にするように表示手段6を制御する。そして「炊飯スタート」のボタン表示部B17をタッチ操作すると、条件設定手段24が、現在、炊飯情報表示領域A2に表示された米の設定である「コシヒカリ」を今回の炊飯コースの設定として記憶手段18に記憶し、炊飯制御手段21が、記憶手段18に記憶した今回の炊飯コースの設定で、本体1内の被炊飯物に対する炊飯開始の制御をする構成となっている。
【0065】
そして炊飯終了後に銘柄履歴画面G4に移行すると、表示制御手段23は、第1のボタン表示部B55の米の銘柄のテキスト表示体D83に「コシヒカリ」が表示され、第2のボタン表示部B56~第6のボタン表示部60に表示されているテキスト表示体D84~テキスト表示体D88には、順に「ゆめぴりか」、「ひとめぼれ」、「あきたこまち」、「ヒノヒカリ」、「ななつほし」と、図9に示された表示から1つずつ順にずれて表示されるように表示手段6を制御する。したがって本実施形態の銘柄履歴画面G4は、例えば「<」のボタン表示部B61および「>」のボタン表示部B62または五十音順行選択表示領域A4のボタン表示部B45~B52により選択可能になり、第1のボタン表示部B55~第6のボタン表示部60により選択されて炊飯されて炊飯された過去6回分の米の銘柄の履歴を銘柄選択表示領域A5の第1のボタン表示部B55~第6のボタン表示部60に表示させて、これらの第1のボタン表示部B55~第6のボタン表示部60のいずれかをタッチ操作することにより、過去6回分の米の銘柄の履歴から所望の銘柄を選択可能とする選択手段としての機能も有しており、過去6回分の米の銘柄の履歴から炊飯コースの米の銘柄の設定ができるため、ユーザが過去に炊飯した米の銘柄を覚えておく必要がなく、利便性が向上する。
【0066】
また本実施形態の炊飯器では、銘柄選択画面G3と銘柄履歴画面G4とで、同様の銘柄選択表示領域A5を採用して、第1のボタン表示部B55~第6のボタン表示部60の配置を略同一にしており、また銘柄履歴画面G4の過去6回分の米の銘柄の順番も第1のボタン表示部B55~第6のボタン表示部60の順番の通りに配列されるため、ユーザが銘柄選択画面G3と銘柄履歴画面G4のどちらの画面でも迷うことなく米の銘柄を選択できるようにしている。
【0067】
以上のように、本実施形態の炊飯器では、選択された被炊飯物の米の銘柄に応じた炊飯を行ない、米の銘柄を銘柄選択表示領域A5の第1のボタン表示部B55~第6のボタン表示部60に表示する表示手段6と、第1のボタン表示部B55~第6のボタン表示部60に所望の米の銘柄を表示させることにより、米の銘柄を選択可能とする選択手段としての「<」のボタン表示部B61、「>」のボタン表示部B62、五十音順行選択表示領域A4、銘柄履歴画面G4および操作手段7と、を備え、これらの選択手段は、選択可能な米の銘柄を所定の分類としての五十音図の行にカテゴライズした行としてのボタン表示部B45~B52を表示手段6に表示させて、これらのボタン表示部B45~B52の選択から、選択されたボタン表示部B45~B52にカテゴライズされた所望の銘柄を第1のボタン表示部B55~第6のボタン表示部60に表示させて選択可能とする第1の選択手段としての五十音順行選択表示領域A4および操作手段7と、選択可能な銘柄を表示手段6の第1のボタン表示部B55~第6のボタン表示部60に逐次的に表示させて選択可能にすることにより、所望の米の銘柄を選択可能とする第2の選択手段としての「<」のボタン表示部B61、「>」のボタン表示部B62および操作手段7と、を有する構成としている。
【0068】
このように構成することで、「<」のボタン表示部B61および「>」のボタン表示部B62による検索やボタン表示部B45~B52による検索が可能であり、ユーザが米の銘柄すべての確認や米の銘柄の選択を、少ない操作回数で素早く横断的にすることができ、米の銘柄の選択性を向上させることができる。
【0069】
また本実施形態の五十音順行選択表示領域A4では、行としての、例えば色付けされた「あ」行のボタン表示部B45と、この「あ」行に含まれる米の銘柄と、を銘柄選択画面G3-1で同時に表示手段6に表示させており、選択された行の米の銘柄を知ることができ、検索の目安にすることができるため、五十音順の行ごとで米の銘柄を検索しやすくしている。
【0070】
また本実施形態の五十音順行選択表示領域A4では、表示手段6に現在表示された、銘柄選択画面G3の第1のボタン表示部B55~第6のボタン表示部60に表示されている米の銘柄が五十音図のいずれの行にあるかを、位置表示バーP1がその行のボタン表示部の下に位置するように表示されることにより示しており、また同一の行で、銘柄選択画面G3の第1のボタン表示部B55~第6のボタン表示部60に表示されていない米の銘柄がある場合は、位置表示バーP2が「あ」行のボタン表示部B45の下に位置するように表示されることにより、その旨を示す構成としている。そのため、表示手段6に現在表示された銘柄選択画面G3の第1のボタン表示部B55~第6のボタン表示部60に表示されている米の銘柄が、どの行のものを表示しているかを瞬時に知ることができ、またその行にカテゴライズされ、表示されていない米の銘柄があることも瞬時に知ることができ、米の銘柄を検索するときの参考にすることができる。
【0071】
また本実施形態の選択手段は、例えば「<」のボタン表示部B61および「>」のボタン表示部B62または五十音順行選択表示領域A4のボタン表示部B45~B52により選択可能になり、第1のボタン表示部B55~第6のボタン表示部60により選択されて炊飯されて炊飯された過去6回分の米の銘柄の履歴を銘柄選択表示領域A5の第1のボタン表示部B55~第6のボタン表示部60に表示させて、これらの第1のボタン表示部B55~第6のボタン表示部60のいずれかをタッチ操作することにより、過去6回分の米の銘柄の履歴から所望の銘柄を選択可能とする第3の選択手段としての銘柄履歴画面G4をさらに有する構成としている。そのため過去6回分の米の銘柄の履歴から炊飯コースの米の銘柄の設定ができ、ユーザが過去に炊飯した米の銘柄を覚えておく必要がなくなり利便性が向上する。
【0072】
また本実施形態の炊飯器では、所定の分類が五十音図の行であって、五十音順行選択表示領域A4は、ボタン表示部B45~B52が選択されることにより、例えば銘柄選択画面G3-1のように「あ」行の1行のみに含まれる米の銘柄を第1のボタン表示部B55~第6のボタン表示部60に表示させ、または、例えば銘柄選択画面G3-7のように、「た」行および「な」行の複数行に含まれる銘柄を第1のボタン表示部B55~第6のボタン表示部60に表示させる構成としている。そのため、選択された行の前の順番の米の銘柄も合わせて知ることができ、検索の目安にすることができるため、五十音順の行ごとで米の銘柄を検索しやすくでき、また記憶手段18の容量の節約もすることができる。
【0073】
また本実施形態の選択手段としての操作手段7はタッチセンサを含んでおり、表示手段6で米の銘柄が表示された第1のボタン表示部B55~第6のボタン表示部60を、タッチセンサを介して操作することにより、当該第1のボタン表示部B55~第6のボタン表示部60が選択される構成としている。そのためユーザが感覚的に操作でき、また間違って操作したときに、すぐに操作し直すことができ、操作性が向上する。なお、本実施形態の表示手段6の一部を構成するLCD25および操作手段7は、本体1の上面開口部を開閉自在に覆う蓋体2の上面部に配設され、この蓋体2の上面部には、蓋体2を開閉操作するための蓋体操作体4、およびLCD25上方の操作手段7以外の物理キー・ボタンなど他の操作手段が設けられていない構成としており、非常にスマートな外観にすることができる。なお、蓋体操作体4は、蓋体2の上面部に配置されることに限られるものではなく、蓋体2の側面部に配置されるものであってもよい。
【0074】
なお、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々の変更可能である。例えば本実施形態では、記憶手段18が米の銘柄を記憶する所定の順として五十音順を採用しているが、例えば銘柄米の産地の順や、銘柄米のかたさや粘りの順など、他の順に並べて記憶手段18に記憶させてもよい。また例えば、銘柄米の産地の順に並べて記憶手段18に記憶させた場合は、米の銘柄を分類する所定のカテゴリーとして、例えば都道府県を採用してもよく、その一方で、例えば銘柄米のかたさや粘りの順に並べて記憶手段18に記憶させた場合は、その銘柄米のかたさや粘りを、例えば5段階や10段階に分け、米の銘柄を分類する所定のカテゴリーとして、この分けられた段階を採用してもよい。そして実施形態中で例示した数値などはあくまでも一例にすぎず、炊飯器の仕様などに応じて適宜変更してかまわない。
【符号の説明】
【0075】
6 表示手段
7 操作手段(選択手段、第1の選択手段、第2の選択手段、第3の選択手段)
A4 五十音順行選択表示領域(選択手段、第1の選択手段)
B45~B52 ボタン表示部(分類)
B61,B62 ボタン表示部(選択手段、第2の選択手段)
G4 銘柄履歴画面(選択手段、第3の選択手段)
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