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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023041067
(43)【公開日】2023-03-23
(54)【発明の名称】上りリンク信号の伝送方法
(51)【国際特許分類】
   H04L 27/26 20060101AFI20230315BHJP
   H04W 28/04 20090101ALI20230315BHJP
   H04W 72/0446 20230101ALI20230315BHJP
   H04W 72/0453 20230101ALI20230315BHJP
   H04W 72/21 20230101ALI20230315BHJP
   H04W 72/566 20230101ALI20230315BHJP
   H04L 1/16 20230101ALI20230315BHJP
【FI】
H04L27/26 113
H04W28/04 110
H04W72/0446
H04W72/0453
H04W72/21
H04W72/566
H04L1/16
H04L27/26 313
【審査請求】有
【請求項の数】22
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022202087
(22)【出願日】2022-12-19
(62)【分割の表示】P 2019142182の分割
【原出願日】2008-09-04
(31)【優先権主張番号】60/972,244
(32)【優先日】2007-09-13
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(31)【優先権主張番号】60/987,427
(32)【優先日】2007-11-13
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(31)【優先権主張番号】60/988,433
(32)【優先日】2007-11-16
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(31)【優先権主張番号】10-2008-0068634
(32)【優先日】2008-07-15
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.3GPP
(71)【出願人】
【識別番号】514116062
【氏名又は名称】オプティス セルラー テクノロジー, リミテッド・ライアビリティ・カンパニー
(74)【代理人】
【識別番号】100099759
【弁理士】
【氏名又は名称】青木 篤
(74)【代理人】
【識別番号】100123582
【弁理士】
【氏名又は名称】三橋 真二
(74)【代理人】
【識別番号】100114018
【弁理士】
【氏名又は名称】南山 知広
(72)【発明者】
【氏名】キム,キ ジュン
(72)【発明者】
【氏名】リ,デ ウォン
(72)【発明者】
【氏名】ロ,ドン ウク
(72)【発明者】
【氏名】キム,ボン ヘ
(72)【発明者】
【氏名】ユン,ヨン ウー
(72)【発明者】
【氏名】キム,ハク ソン
(72)【発明者】
【氏名】パーク,ヒョン ウク
(57)【要約】
【課題】本発明の目的は、上りリンク信号の伝送において、ACK/NACK信号とそれ以外の制御情報間の優先順位を考慮してそれらをリソース領域に効率的に配置して伝送する方法を提供することにある。
【解決手段】ACK/NACK信号、ACK/NACK信号以外の制御信号、及びデータ信号を含む上りリンク信号を伝送する方法が開示される。この方法は、制御信号及びデータ信号を直列的に多重化し、このように多重化された信号を、複数のシンボル及び複数の仮想副搬送波で構成される特定リソース領域内で時間軸優先マッピング方式によって順次にマッピングした後、ACK/NACK信号を、上記の複数のシンボルのうち、参照信号の伝送されるシンボルに隣接する両方のシンボルに配置する。これにより、優先順位の高い信号の受信信頼度を向上させて上りリンク信号を送信することができる。
【選択図】図6
【特許請求の範囲】
【請求項1】
移動通信システムにおいてACK/NACK信号を含む第1のタイプの制御信号、第2のタイプの制御信号及びデータ信号を含むリンク信号を伝送する方法であって、
参照信号を、複数のシンボルを備える2次元リソース領域の第1の特定シンボルに対応する予め決定されたタイムドメインユニットにマッピングし、前記2次元リソース領域は、第1の次元の複数のタイムドメインユニット及び第2の次元の複数の周波数ドメインユニットを備え、
前記第2のタイプの制御信号及びデータ信号を直列的に多重化し、
直列的に多重化した信号を前記2次元リソース領域にマッピングし、
前記第1の特定シンボルに隣接する第2の特定シンボルにマッピングされる前記多重化した信号の一部を上書きすることによって、前記第1のタイプの制御信号の少なくとも一部を前記第2の特定シンボルにマッピングし、
前記第2の特定シンボルに隣接する第3の特定シンボルにマッピングされる前記多重化した信号の一部を上書きすることによって、前記第1のタイプの制御信号の少なくとも一部を前記第3の特定シンボルにマッピングし、
前記2次元リソース領域にマッピングされた前記参照信号、前記第1のタイプの制御信号、前記第2のタイプの制御信号及び前記データ信号を伝送する方法。
【請求項2】
前記第2のタイプの制御信号を前記多重化した信号に配置した後に前記データ信号を前記多重化した信号の前記第2のタイプの制御信号に続けて配置するように前記多重化を実行する請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記多重化した信号を、前記複数のシンボルの各々の周波数ドメインの第1の方向で前記2次元リソース領域にマッピングし、前記第1のタイプの制御信号の少なくとも一部を、前記周波数ドメインの第2の方向で前記第2の特定シンボルにマッピングし、前記第2の方向は前記第1の方向の逆である請求項1に記載の方法。
【請求項4】
前記第1のタイプの制御信号によって上書きされた前記多重化した信号の一部は、前記第2のタイプの制御信号及び前記データ信号の一つ以上を含む請求項1に記載の方法。
【請求項5】
前記参照信号、前記第1のタイプの制御信号、前記第2のタイプの制御信号及び前記データ信号を物理上りリンク共有チャネル(PUSCH)を介して伝送する請求項1に記載の方法。
【請求項6】
前記多重化した信号を、行列にマッピングし、前記第1のタイプの制御信号の少なくとも一部を、前記行列の特定の列の前記第2の特定シンボルにマッピングし、前記第2のタイプの制御信号を、前記特定の列に直交して配置された前記行列の特定の隣接する行に沿って延在してマッピングする請求項1に記載の方法。
【請求項7】
前記参照信号、前記第1のタイプの制御信号、前記第2のタイプの制御信号及び前記データ信号をUEから基地局までの上りリンクチャネルにおいて伝送する請求項1に記載の方法。
【請求項8】
前記上りリンクチャネルは物理上りリンク共有チャネル(PUSCH)である請求項7に記載の方法。
【請求項9】
前記タイムドメインユニットはSC-FDMAシンボルに対応し、前記周波数ドメインユニットは仮想副搬送波に対応する請求項1に記載の方法。
【請求項10】
前記第2のタイプの制御信号は、チャネル品質指示子(CQI)及びPMI(Precoding Matrix Index)を備える請求項1に記載の方法。
【請求項11】
前記第1の特定シンボルに隣接する第2の特定シンボルにマッピングされる前記多重化した信号の前記データ信号の一部を上書きすることによって、前記第1のタイプの制御信号の少なくとも一部を前記第2の特定シンボルにマッピングする請求項1に記載の方法。
【請求項12】
前記第1のタイプの制御信号は、前記第2のタイプの制御信号より高い優先順位を有する請求項1に記載の方法。
【請求項13】
移動通信システムにおいてACK/NACK信号を含む第1のタイプの制御信号、第2のタイプの制御信号及びデータ信号を含むリンク信号を伝送する通信装置であって、
前記第2のタイプの制御信号及びデータ信号を直列的に多重化するように構成されている多重化器と、
参照信号を、複数のシンボルを備える2次元リソース領域の第1の特定シンボルに対応する予め決定されたタイムドメインユニットにマッピングし、前記2次元リソース領域は、第1の次元の複数のタイムドメインユニット及び第2の次元の複数の周波数ドメインユニットを備え、多重化した信号を前記2次元リソース領域にマッピングし、前記第1の特定シンボルに隣接する第2の特定シンボルにマッピングされる前記多重化した信号の一部を上書きすることによって、前記第1のタイプの制御信号の少なくとも一部を前記第2の特定シンボルにマッピングし、前記第2の特定シンボルに隣接する第3の特定シンボルにマッピングされる前記多重化した信号の一部を上書きすることによって、前記第1のタイプの制御信号の少なくとも一部を前記第3の特定シンボルにマッピングするように構成されているマッパーと、
前記2次元リソース領域にマッピングされた前記参照信号、前記第1のタイプの制御信号、前記第2のタイプの制御信号及び前記データ信号を受信機に伝送するように構成されているトランスミッタと、
を備える通信装置。
【請求項14】
前記多重化器は、前記第2のタイプの制御信号を前記多重化した信号に配置した後に前記データ信号を前記多重化した信号の前記第2のタイプの制御信号に続けて配置するように構成されている請求項13に記載の通信装置。
【請求項15】
前記マッパーは、前記多重化した信号を、前記複数のシンボルの各々の周波数ドメインの第1の方向で前記2次元リソース領域にマッピングし、前記第1のタイプの制御信号の少なくとも一部を、前記周波数ドメインの第2の方向で前記第2の特定シンボルにマッピングし、前記第2の方向は前記第1の方向の逆であるように構成されている請求項13に記載の通信装置。
【請求項16】
前記第1のタイプの制御信号によって上書きされた前記多重化した信号の一部は、前記第2のタイプの制御信号及び前記データ信号の一つ以上を含む請求項13に記載の通信装置。
【請求項17】
前記参照信号、前記第1のタイプの制御信号、前記第2のタイプの制御信号及び前記データ信号を物理上りリンク共有チャネル(PUSCH)を介して伝送する請求項13に記載の通信装置。
【請求項18】
前記マッパーは、前記多重化した信号を、行列にマッピングし、前記第1のタイプの制御信号の少なくとも一部を、前記行列の特定の列の前記第2の特定シンボルにマッピングし、前記第2のタイプの制御信号を、前記特定の列に直交して配置された前記行列の特定の隣接する行に沿って延在してマッピングするように構成されている請求項13に記載の通信装置。
【請求項19】
前記トランスミッタは、前記参照信号、前記第1のタイプの制御信号、前記第2のタイプの制御信号及び前記データ信号をUEから基地局までの上りリンクチャネルにおいて伝送するように構成されている請求項13に記載の通信装置。
【請求項20】
前記上りリンクチャネルは物理上りリンク共有チャネル(PUSCH)である請求項19に記載の通信装置。
【請求項21】
前記タイムドメインユニットはSC-FDMAシンボルに対応し、前記周波数ドメインユニットは仮想副搬送波に対応する請求項13に記載の通信装置。
【請求項22】
前記第2のタイプの制御信号は、チャネル品質指示子(CQI)及びPMI(Precoding Matrix Index)を備える請求項13に記載の通信装置。
【請求項23】
前記マッパーは、前記第1の特定シンボルに隣接する第2の特定シンボルにマッピングされる前記多重化した信号の前記データ信号の一部を上書きすることによって、前記第1のタイプの制御信号の少なくとも一部を前記第2の特定シンボルにマッピングするように構成されている請求項13に記載の通信装置。
【請求項24】
前記第1のタイプの制御信号は、前記第2のタイプの制御信号より高い優先順位を有する請求項13に記載の通信装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、移動通信技術に係り、特に、ACK/NACK信号、ACK/NACK信号以外の制御信号、及びデータ信号を含む上りリンク信号を伝送する技術に関するものである。
【背景技術】
【0002】
移動通信システムのユーザ機器(UE)は、上りリンクを通じて様々な信号を伝送する。UEが伝送する上りリンク信号は、データと制御信号とに大別することができる。また、上りリンクで伝送される制御信号には、HARQ通信のための上りリンクACK/NACK信号、チャネル品質指示子(CQI)情報、PMI(Precoding Matrix Index)などがある。
【0003】
3GPP LTEシステムでは、上りリンク信号伝送のために単一波周波数分割多元接続 (Single Carrier Frequency Division Multiplexing Access;SC-FDMA)方式を用いている。また、3GPP LTE方式では、一般に、上記の上りリンク信号のうちのデータ信号及び制御信号がまず多重化され、下りリンクデータに対する上りリンクACK/NACK信号伝送が要求される場合、上記の多重化された信号にACK/NACK信号がデータまたは制御信号をパンクチャリングすることによって伝送されると規定している。以下では、ACK/NACK信号とACK/NACK以外の制御信号とを区別して説明するために、「制御信号」は、ACK/NACK信号以外の制御信号のみを指し、ACK/NACK信号を「ACK/NACK信号」と呼ぶものとする。
【0004】
一方、3GPP LTEに関するアテネ会議(#50)では、制御情報をデータと共に多重化して伝送する場合、データ情報は制御情報と共にレートマッチングされ、全ての制御情報は参照信号に近接して伝送すると決定された。これは、一般に、データに比べて制御信号に高い信頼度が要求されるからであり、制御信号を参照信号に近接して伝送することによってチャネル推定性能を向上させるためである。
【0005】
ただし、上りリンクで伝送される制御信号には、上記のように様々な信号が存在し、ACK/NACK信号には他の制御信号に比べてより高い信頼度が要求される。この場合、全ての制御信号を参照信号に近接させて伝送しながら上りリンクACK/NACK信号伝送が要求されると、ACK/NACK信号を、参照信号付近に配置された制御信号をパンクチャリングして伝送したり、または、ACK/NACK信号を参照信号に近接させて伝送することができないという問題があった。
【0006】
そこで、上りリンク信号伝送においてACK/NACK信号及びそれ以外の制御情報間の優先順位を考慮してそれらをリソース領域に効率的に配置して伝送する技術が望まれる。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
本発明は上記問題を解決するためのもので、その目的は、上りリンク信号の伝送において、ACK/NACK信号とそれ以外の制御情報間の優先順位を考慮してそれらをリソース領域に効率的に配置して伝送する方法を提供することにある。
【0008】
本発明の他の目的は、上記の信号配置を用いて上りリンク信号を伝送する方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記課題を解決するために、本発明の一実施形態では、ACK/NACK信号、ACK/NACK信号以外の制御信号、及びデータ信号を含む上りリンク信号を伝送する方法を提供する。この方法は、制御信号及びデータ信号を直列的に多重化する段階と、多重化された信号を、複数のシンボル及び複数の仮想副搬送波を含む特定リソース領域内で時間軸優先マッピング方式によって順次にマッピングする段階と、ACK/NACK信号を、参照信号の伝送されるシンボルに隣接する両方のシンボルに配置する段階と、を含む。
【0010】
ここで、ACK/NACK信号は、多重化された信号の一部に上書きされてもよい。
【0011】
また、上記方法は、特定リソース領域にマッピングされた信号を、複数のシンボルのそれぞれを単位として複数の仮想副搬送波のインデックスによって離散フーリエ変換(Discrete Furrier Transform;DFT)する段階と、DFTされたシンボル単位信号に逆高速フーリエ変換(Inverse Fast Furrier Transform;IFFT)を行い、サイクリックプレフィックス(CP)を付加する段階と、CPの付加されたシンボル単位信号をそれぞれSC-FDMAシンボルとして伝送する段階と、をさらに含むことが好ましい。
【0012】
なお、特定リソース領域にマッピングされた信号を、物理上りリンク共有チャネル(PUSCH)を通じて伝送する段階をさらに含むことが好ましい。
【0013】
上記課題を解決するために、本発明の一実施形態では、ACK/NACK信号、ACK/NACK信号以外の制御信号、及びデータ信号を含む上りリンク信号を伝送する方法を提供する。この方法は、データ信号、制御信号、及びACK/NACK信号にそれぞれチャネルコーディングを行う段階と、それぞれチャネルコーディングされたデータ信号及び制御信号を直列的に多重化する段階と、多重化された信号を、複数のシンボル及び複数の仮想副搬送波で構成される特定リソース領域内で時間軸優先マッピング方式によって順次にマッピングする段階と、ACK/NACK信号を、参照信号の伝送されるシンボルに隣接する両方のシンボルに配置する段階と、を含むことが好ましい。
【0014】
ここで、データ信号にチャネルコーディングを行う段階は、データ信号伝送のための伝送ブロックに伝送ブロック用CRCを付加する段階と、伝送ブロック用CRCの付加された伝送ブロックをコードブロック単位に分割し、分割されたコードブロックにコードブロック用CRCを付加する段階と、コードブロック用CRCの付加されたデータにチャネルコーディングを行う段階と、チャネルコーディングされたデータにレートマッチング及びコードブロック連結を行う段階と、を含むことが好ましい。
【発明の効果】
【0015】
上記の本発明の実施形態では、上りリンク信号伝送においてACK/NACK信号及びそれ以外の制御情報をそれらの優先順位にしたがってリソース領域に効率的に配置して伝送することができる。
【0016】
また、チャネル推定効果がさらに得られるように優先順位の高いACK/NACK信号を設定することができる。
【図面の簡単な説明】
【0017】
図1】SC-FDMA方式で信号を伝送する方法を説明するための送信端のブロック図である。
図2】上りリンク信号伝送のためにデータ、制御情報及びACK/NACK信号を多重化する過程を説明するための図である。
図3】本発明の一実施形態によって情報シーケンスを時間軸優先マッピング方式によってマッピングする例を説明する図である。
図4図3に示すように時間軸優先マッピング方式によってマッピングされた情報を、SC-FDMA方式で伝送する方法を説明する図である。
図5図3に示すように時間軸優先マッピング方式によってマッピングされた情報を、SC-FDMA方式で伝送する方法を説明する図である。
図6】本発明の一実施形態によって上りリンク信号を伝送する方法を説明するための図である。
図7】本発明の一実施形態によってACK/NACK情報を伝送する場合のうち、伝送すべきACK/NACK情報の数が多い場合における処理方法を説明するための図である。
図8】本発明の一実施形態によってACK/NACK情報を伝送する場合のうち、伝送すべきACK/NACK情報の数が多い場合における処理方法を説明するための図である。
図9】本発明の他の実施形態によってACK/NACK信号がデータの他に制御信号をもパンクチャリングして挿入される形態を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0018】
以下、本発明の好適な実施形態を、添付の図面を参照しつつ詳細に説明する。添付の図面と共に以下に開示される詳細な説明は、本発明の例示的な実施形態を説明するためのもので、本発明の唯一の実施形態を表すためのものではない。以下の詳細な説明は、本発明の完全な理解を提供するために具体的な細部事項を含む。しかし、当業者には、本発明がそれらの具体的な細部事項がなくても実施できるということが理解できる。
【0019】
一方、場合によっては、本発明の概念が曖昧になるのを避けるために、公知の構造及び装置を省略したり、各構造及び装置の核心機能を中心にしたブロック図の形式で示す。なお、本明細書全体において同一の構成要素については同一の符号を用いて説明する。
【0020】
上述の通り、本発明の一実施形態では、上りリンク信号伝送において、ACK/NACK信号とそれ以外の制御情報間の優先順位を考慮してそれらをリソース領域に効率的に配置して伝送する方法を提供する。そのために、まず、3GPP LTEシステムを取り上げて上りリンク信号伝送のための具体的な方法について説明する。
【0021】
図1は、SC-FDMA方式で信号を伝送する方法を説明するための送信端のブロック図である。
【0022】
3GPP LTEシステムでは、上述した通り、SC-FDMA方式によって上りリンク信号を伝送する。具体的には、まず、伝送する情報シーケンスに、DFTを行うために直-並列変換を行う(101)。このように並列シーケンスに変換された信号にDFTが行われ(102)、その後、単一搬送波特性を有するようにIFFTを行うことができる(103)。このとき、IFFTモジュール103に挿入される情報の長さは、IFFTモジュール103の大きさと一致しなくても良いが、DFTモジュール102でDFTされた結果が、連続したIFFT入力インデックスでマッピングされることが要求される。
【0023】
IFFTを経た値は、続いて並-直列変換モジュール104により直列信号に変換される。その後、この信号は、サイクリックプレフィックス(Cyclic Prefix、以下、「CP」と称する。)が付加されてOFDMシンボルの構造形態に変更され(105)、実時空間に伝送される。
【0024】
このようなSC-FDMA方式によれば、単一搬送波性質を維持しながらも、低いピーク対平均電力比(Peak Power-to-Average Power Ratio;PAPR)及び/またはCM(Cubic Metric)を有するという利点がある。ただし、このように単一搬送波の性質を維持しながらも、低いPAPR/CM条件を満たすためには、OFDM形式でIFFTモジュール103にDFTプリコーディングされた情報を入力する時に、情報を連続したインデックスでマッピングして入力することが要求される。すなわち、OFDMの連続した副搬送波にDFTプリコーディングされた情報を挿入することが要求される。したがって、上りリンクで情報を伝送する時には、異なる性質の情報(例えば、制御情報とデータ情報)であっても共に多重化され、一度でDFTプリコーディングされてOFDM方式で伝送されることが好ましい。
【0025】
以下、データと制御情報との多重化過程について説明する。
【0026】
図2は、上りリンク信号伝送のためにデータ、制御情報、及びACK/NACK信号を多重化する過程を説明するための図である。
【0027】
制御情報と多重化されるデータ情報は、上りリンクで伝送すべき伝送ブロック(Transport Block、以下、「TB」と称する。)にTB用CRCを付加した後(S201)、TBの大きさによって複数のコードブロック(Code block、以下、「CB」と称する。)に分けられる(S202)。その後、複数のCBにはCB用CRCが付加され(S203)、この結果の値にチャネルコーディングが行われる(S204)。なお、これらのチャネルコーディングされたデータはレートマッチング(S205)された後、これらのCBは互いに結合され(S206)、こうして連結されたCBは、制御情報と多重化される(S230)。一方、以上の過程は、データ伝送ブロックに対するチャネルコーディングチェーンによるものである場合がある。
【0028】
一方、制御情報は、データと別にチャネルコーディングすることもできる(S211)。このようにチャネルコーディングされた制御情報は、以降、データ及び制御チャネルレートマッピング多重化器によりデータ及び制御情報多重化を行うことができる(S230)。
【0029】
一方、ACK/NACK信号は、データ及び制御信号とは別にチャネルコーディングが行われ(S221)、データ及び制御信号多重化(S230)がなされた上りリンク信号のうち一部をパンクチャリングするなどの処理によって上りリンクで伝送することができる(S240)。
【0030】
上述したように、上りリンクでデータと共に伝送可能な制御情報は、2種類、即ち、下りリンクデータに対する確認信号である上りリンク(UL)ACK/NACK信号とそれ以外の制御情報とに分類することができる。下りリンクデータに対するACK/NACK信号は、下りリンクデータが存在する時にのみ伝送される。端末機(UE)は、UL ACK/NACK信号を伝送しなければならないにも関らず、下りリンクデータを受信するか否かを知らない場合があり、よって、上記の2種類の制御情報を区別してデータと共に上りリンクで伝送する。したがって、以下の説明では、ACK/NACK信号とACK/NACK以外の別に伝送される任意の制御信号とを区別して説明するために、「制御信号」は、ACK/NACK信号以外の任意の制御信号とし、ACK/NACK信号は「ACK/NACK信号」と称するものとする。より具体的な実施形態では、上記制御信号を、ACK/NACKの他にランク指示子も排除した制御信号とすることもできる。すなわち、特定実施形態では、制御信号がCQI及びPMIを表すことができる。ただし、以下の説明は、上記の制御信号、データ及びACK/NACK信号間の効率的な配置に関するものであるから、説明の便宜上、制御信号はACK/NACK以外の制御信号である限り、その具体的な形態を提案しないものとする。
【0031】
データ情報が上りリンクで伝送される時、データ情報を制御情報と共に伝送することができ、データ情報及び制御情報と共にACK/NACK情報も伝送することができる。また、データ情報及びACK/NACK情報のみを共に上りリンクで伝送することもできる。
【0032】
データ情報を制御情報あるいはACK/NACK情報と多重化して伝送するために生成された伝送情報シーケンスは、SC-FDMA方式で伝送することができる。この場合、伝送情報シーケンスは、時間軸優先マッピング方法によってリソース領域にマッピングして伝送することができる。
【0033】
例えば、伝送される情報シーケンスが1個のリソースブロック、すなわち、12個のOFDM副搬送波を用いて伝送されるとし、情報は、1サブフレームを通じて伝送されるとする。また、1サブフレームは14個のSC-FDMAシンボルで構成されており、これらのうちの2個のSC-FDMAシンボルを、パイロット信号である参照信号に用いるとする。このとき、上りリンクで伝送できる情報の変調シンボルの数は、12*12=144個となる。
【0034】
144個の情報シーケンスシンボルを12個の仮想副搬送波と12個のSC-FDMAシンボルを通じて伝送することができる。これを12×12の行列構造で表したものを時間-周波数マッパーとし、上りリンクで伝送すべき情報シーケンスは、SC-FDMAシンボル軸にまず一個ずつマッピングされる。SC-FDMAシンボルは時間上で区分されている点で、時間軸優先マッピングと呼ぶ。
【0035】
図3は、本発明の一実施形態によって情報シーケンスを時間軸優先マッピング方式でマッピングする例を説明する図であり、図4及び図5は、図3に示すように、時間軸優先マッピング方式によってマッピングされた情報を、SC-FDMA方式で伝送する方法を説明する図である。
【0036】
上りリンクで伝送すべき情報シーケンスは、時間-周波数マッパーで時間軸にまずシーケンスを図3のように整列する。すなわち、12個の情報が1番目の仮想副搬送波領域で時間軸方向にマッピングされ、次に、2番目の仮想副搬送波領域で後続する12個の情報が時間軸方向にマッピングされる。
【0037】
このように時間-周波数マッピングを行った後、図4及び図5に示すように、周波数軸に整列されたシーケンスにDFT過程を行い、所望の周波数帯域に挿入する。その後、各周波数領域情報にはIFFT及びサイクリックプレフィックス(CP)挿入が行われ、各周波数領域情報はSC-FDMAシンボルとして伝送することができる。図4及び図5は、このようにSC-FDMAシンボルを生成して伝送する過程を示しており、特に、図4は一般CPを用いる場合を、図5は拡張型CPを用いる場合を示している。
【0038】
上りリンクではデータを伝送する時に制御情報も同時に伝送することができる。この時、制御情報とデータ情報とはレートマッチングを通じて多重化される。しかし、ACK/NACK情報は、データ及び制御情報が多重化されたシンボルまたは単にデータ情報のビットストリームに上書きして伝送することができる。ここで、「上書きする」という言葉は、リソース領域にマッピングされた特定情報を除去し、当該領域にマッピングするということを意味し、これを通じて特定情報を挿入しながらも挿入後に情報全体の長さを同一に維持することができる。このような過程はパンクチャリング等で表現することもできる。
【0039】
一般的に、制御情報は、データに比べて高い信頼度を有すべきであり、そのためには、参照信号の近辺に多重化または挿入されなければならない。この場合、チャネル推定性能の効果が得られ、性能向上を期待することができる。
【0040】
ただし、制御情報の他にACK/NACK情報も受信端で高い信頼度が要求されるので、一般の制御情報を全て参照信号の付近に配置する場合は、ACK/NACK信号との優先順位を考慮しなければならない。
【0041】
したがって、以下の説明では、データ情報ビットストリーム、制御情報ビットストリーム、そしてACK/NACK情報シーケンスの多重化時に、各情報に対して異なる優先順位を与えて多重化する方法について、本発明の様々な実施形態として説明する。
【0042】
本発明の一実施形態では、制御情報をデータ情報と直列的に多重化して、上述の時間軸優先マッピング方式によって多重領域にマッピングする方法を提案する。ここで、制御情報とデータ情報を「直列的に多重化」するということは、多重化した結果に対応するシーケンスに制御情報をマッピングした後に連続してデータをマッピングする方式、またはその逆順のマッピング方式を意味するとする。また、ACK/NACK信号は、パイロットである参照信号が伝送されるシンボルに隣接する両方のシンボルを通じて伝送されるように配置することを提案する。
【0043】
図6は、本発明の一実施形態によって上りリンク信号を伝送する方法を説明するための図である。
【0044】
本実施形態では、制御情報とデータ情報とが多重化される時に直列的に連結されて、時間軸優先マッピング方式によりSC-FDMAシンボルにマッピングされて上りリンクに伝送されることを提案する。もし、ACK/NACK情報も伝送しなければならない場合は、直列的に多重化されたデータのうち、参照信号付近に位置している変調シンボルをパンクチャリングしてACK/NACK信号を挿入することを提案する。図6で、符号601は、ACK/NACK信号が伝送されない場合、データ及び制御信号が直列的に多重化された形態を示すものであり、符号602は、上りリンクでACK/NACK信号を伝送しなければならない場合、ACK/NACK信号が、多重化されたデータをパンクチャリングして配置される形態を示すものである。また、符号603は、符号602のような情報シーケンスが時間軸優先マッピング方式によって時間-周波数領域にマッピングされた形態を示している。図6の符号603で、参照信号はシンボルインデックス#3及び#4の間及びシンボルインデックス#9及び#10の間を通じて伝送されるとする。
【0045】
図6の符号603に示すマッピング形態からわかるように、制御信号及びデータは直列的に連結して多重化された後、時間軸優先マッピング方式によって時間-周波数領域でマッピングされ、ACK/NACK信号は、参照信号が伝送されるSC-FDMAシンボルの両側の2個のシンボル(図6では、シンボル#3、4、9及び10)に多重化されたデータ信号に上書きして伝送されるように設定することができる。
【0046】
図7及び図8は、本発明の一実施形態によってACK/NACK情報を伝送する場合のうち、伝送すべきACK/NACK情報の数が多い場合における処理方法を説明するための図である。
【0047】
具体的に、伝送すべきACK/NACK情報の数が、参照信号の前後にデータが伝送される(仮想周波数領域の)副搬送波の個数よりも多い時、ACK/NACK情報は、参照信号に最も近接する両方のシンボルの他に、追加のSC-FDMAシンボルを通じて伝送することができる。図7及び図8では、参照シンボルに隣接する両方のシンボルの他に、参照シンボルに近接する順番に従う追加のシンボルを通じてACK/NACKを伝送する場合を示している。
【0048】
このとき、図8に示すように、上りリンクのSC-FDMAサブフレームの構造によって参照信号を中心に存在するSC-FDMAシンボルの数が対称に構成されない場合もある。したがって、ACK/NACK情報をパンクチャリングして挿入する時にはこれを考慮して挿入しなければならない。
【0049】
本発明の上記実施形態によって制御情報が時間軸上で整列されるとき、制御情報はデータ情報と順次に整列してリソース領域にマッピングすることができる。また、ACK/NACK情報が参照信号の付近に配置される場合、ACK/NACK情報が上書きする情報は、データ情報だけでなく制御情報も可能である。
【0050】
図9は、本発明の他の実施形態によってACK/NACK信号が、データの他に制御信号をもパンクチャリングして挿入される形態を示す図である。
【0051】
実質的にACK/NACK情報も制御情報であるから、本実施形態では、制御情報チャネル相互間に優先順位を与え、高い優先順位を有する制御情報チャネルは、チャネル推定の保護を受けるために参照信号の付近に配置し、優先順位の比較的低い制御情報チャネルは、時間上に順次にマッピングして伝送することを提案する。特に、本実施形態では、制御情報及びACK/NACK情報のうち、ACK/NACK情報が制御情報よりも優先順位が高いとする。このとき、制御情報はデータと共に時間軸優先マッピング方式によって時間上に順次に整列されてデータと多重化され、ACK/NACK情報は、参照信号の付近に位置するデータ/制御情報をパンクチャリングして挿入することを提案する。
【0052】
具体的に、図9の符号901は、ACK/NACK信号を伝送する必要がない場合、データ及び制御信号を多重化した形態を示し、図9の符号902は、ACK/NACK信号を伝送すべき場合、データ、制御信号及びACK/NACK信号の多重化された形態を示す図である。なお、図9の符号903は、符号902のように多重化された上りリンク信号を、時間-周波数領域にマッピングして伝送する形態を示している。
【0053】
図9の符号903に示すように、本実施形態では、ACK/NACKを、参照信号の付近にマッピングされたデータの他に制御信号もパンクチャリングして挿入することができる。このように制御情報間に優先順位を与えてリソースマッピングをすると、ACK/NACK情報は参照信号の付近にあるため、良いチャネル推定効果を示すことができる。一方、ACK/NACK情報によってパンクチャリングされてなくなる制御情報の数は少ないから、性能が大きく低下することはない。図9に示す一実施形態で、ACK/NACK信号は、仮想周波数軸に均等に分布した制御信号/データをパンクチャリングすることができる。すなわち、ACK/NACK信号によりパンクチャリングされうる仮想副搬送波の個数が「N」で、SC-FDMAシンボル当たり伝送されるACK/NACK信号の個数が「m」である場合、ACK/NACK信号は、「N/m」またはこれと同等な間隔で均等に分布した制御信号/データをパンクチャリングすることができる。
【0054】
また、制御情報とデータ情報との多重化が、簡単で連続して伝送される構造とされるため、多重化ブロックを簡単に具現することができる。
【0055】
以下では、以上の本発明の実施形態によって上りリンク信号を伝送する全般的な手順について説明する。説明の便宜上、図2を参照して説明する。
【0056】
本発明の各実施形態によって上りリンク信号を伝送するために、送信側は、データ、制御信号及びACK/NACK信号にそれぞれチャネルコーディングを行う。各上りリンク信号に対するチャネルコーディングは、図2に示すように、独立して行うことができる。
【0057】
この場合、データ信号にチャネルコーディングを行う過程は、図2に示すように、データ信号伝送のためのTBにTB用CRCを付加する過程(S201)、TB用CRCの付加されたTBをCB単位に分割し(S202)、これらの分割されたCBにCB用CRCを付加する過程(S203)、CB用CRCの付加されたデータにチャネルコーディングを行う過程(S204)、及び、チャネルコーディングされたデータにレートマッチング(S206)及びCB連結(S207)を行う過程を含むことができる。
【0058】
本発明の一実施形態では、このようにそれぞれチャネルコーディングされたデータ及び制御信号を直列的に多重化することを提案する。直列的多重化は、順次のインデックスにデータをマッピングした後、続いて制御信号をマッピングしたり、その逆の順序でマッピングすることを意味する。一方、こうして多重化された信号は、複数のシンボル(例えば、12個のSC-FDMAシンボル)及び複数の仮想副搬送波で構成される特定リソース領域内で優先的に時間軸方向に順次にマッピングすることができる。
【0059】
なお、本実施形態で、ACK/NACK信号は、複数のシンボルのうち、参照信号の伝送されるシンボルに隣接するシンボルに配置することが好ましい。
【0060】
以上の本発明の好適な実施形態についての詳細な説明は、当業者が本発明を具現し実施できるように提供された。以上では本発明の好適な実施形態を例に挙げて本発明を説明したが、当該技術分野における当業者には、添付の特許請求の範囲に記載された本発明の思想及び領域を逸脱しない範囲内で本発明を様々に修正及び変更が可能であるということが理解できる。
【0061】
したがって、本発明は、ここに開示された実施形態に制限されるものではなく、ここに開示された原理及び新規の特徴と一致する最も広い範囲を有するものである。
【産業上の利用可能性】
【0062】
上記の実施形態についての説明は、3GPP LTE方式システムの他に、上りリンクを通じてデータ、制御信号及びACK/NACK信号を伝送することが要求される様々なシステムに適用可能である。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
【手続補正書】
【提出日】2022-12-19
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0062
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0062】
上記の実施形態についての説明は、3GPP LTE方式システムの他に、上りリンクを通じてデータ、制御信号及びACK/NACK信号を伝送することが要求される様々なシステムに適用可能である。
本明細書に開示される発明は以下を含む。
[態様1]
移動通信システムにおいてACK/NACK信号を含む第1のタイプの制御信号、第2のタイプの制御信号及びデータ信号を含む信号を伝送する方法であって、
参照信号を、複数のシンボルを備える2次元リソース領域の第1の特定シンボルに対応する予め決定されたタイムドメインユニットにマッピングし、前記2次元リソース領域は、第1の次元の複数のタイムドメインユニット及び第2の次元の複数の周波数ドメインユニットを備え、
前記第2のタイプの制御信号及びデータ信号を直列的に多重化し、
直列的に多重化した信号を前記2次元リソース領域にマッピングし、
前記第1の特定シンボルに隣接する第2の特定シンボルにマッピングされる前記多重化した信号の一部を上書きすることによって、前記第1のタイプの制御信号の少なくとも一部を前記第2の特定シンボルにマッピングし、
前記第2の特定シンボルに隣接する第3の特定シンボルにマッピングされる前記多重化した信号の一部を上書きすることによって、前記第1のタイプの制御信号の少なくとも一部を前記第3の特定シンボルにマッピングし、
前記2次元リソース領域にマッピングされた前記参照信号、前記第1のタイプの制御信号、前記第2のタイプの制御信号及び前記データ信号を伝送する方法。
[態様2]
前記第2のタイプの制御信号を前記多重化した信号に配置した後に前記データ信号を前記多重化した信号の前記第2のタイプの制御信号に続けて配置するように前記多重化を実行する態様1に記載の方法。
[態様3]
前記多重化した信号を、前記複数のシンボルの各々の周波数ドメインの第1の方向で前記2次元リソース領域にマッピングし、前記第1のタイプの制御信号の少なくとも一部を、前記周波数ドメインの第2の方向で前記第2の特定シンボルにマッピングし、前記第2の方向は前記第1の方向の逆である態様1に記載の方法。
[態様4]
前記第1のタイプの制御信号によって上書きされた前記多重化した信号の一部は、前記第2のタイプの制御信号及び前記データ信号の一つ以上を含む態様1に記載の方法。
[態様5]
前記参照信号、前記第1のタイプの制御信号、前記第2のタイプの制御信号及び前記データ信号を物理上りリンク共有チャネル(PUSCH)を介して伝送する態様1に記載の方法。
[態様6]
前記多重化した信号を、行列にマッピングし、前記第1のタイプの制御信号の少なくとも一部を、前記行列の特定の列の前記第2の特定シンボルにマッピングし、前記第2のタイプの制御信号を、前記特定の列に直交して配置された前記行列の特定の隣接する行に沿って延在してマッピングする態様1に記載の方法。
[態様7]
前記参照信号、前記第1のタイプの制御信号、前記第2のタイプの制御信号及び前記データ信号をUEから基地局までの上りリンクチャネルにおいて伝送する態様1に記載の方法。
[態様8]
前記上りリンクチャネルは物理上りリンク共有チャネル(PUSCH)である態様7に記載の方法。
[態様9]
前記タイムドメインユニットはSC-FDMAシンボルに対応し、前記周波数ドメインユニットは仮想副搬送波に対応する態様1に記載の方法。
[態様10]
前記第2のタイプの制御信号は、チャネル品質指示子(CQI)及びPMI(Precoding Matrix Index)を備える態様1に記載の方法。
[態様11]
前記第1の特定シンボルに隣接する第2の特定シンボルにマッピングされる前記多重化した信号の前記データ信号の一部を上書きすることによって、前記第1のタイプの制御信号の少なくとも一部を前記第2の特定シンボルにマッピングする態様1に記載の方法。
[態様12]
前記第1のタイプの制御信号は、前記第2のタイプの制御信号より高い優先順位を有する態様1に記載の方法。
[態様13]
移動通信システムにおいてACK/NACK信号を含む第1のタイプの制御信号、第2のタイプの制御信号及びデータ信号を含む信号を伝送する通信装置であって、
前記第2のタイプの制御信号及びデータ信号を直列的に多重化するように構成されている多重化器と、
参照信号を、複数のシンボルを備える2次元リソース領域の第1の特定シンボルに対応する予め決定されたタイムドメインユニットにマッピングし、前記2次元リソース領域は、第1の次元の複数のタイムドメインユニット及び第2の次元の複数の周波数ドメインユニットを備え、多重化した信号を前記2次元リソース領域にマッピングし、前記第1の特定シンボルに隣接する第2の特定シンボルにマッピングされる前記多重化した信号の一部を上書きすることによって、前記第1のタイプの制御信号の少なくとも一部を前記第2の特定シンボルにマッピングし、前記第2の特定シンボルに隣接する第3の特定シンボルにマッピングされる前記多重化した信号の一部を上書きすることによって、前記第1のタイプの制御信号の少なくとも一部を前記第3の特定シンボルにマッピングするように構成されているマッパーと、
前記2次元リソース領域にマッピングされた前記参照信号、前記第1のタイプの制御信号、前記第2のタイプの制御信号及び前記データ信号を受信機に伝送するように構成されているトランスミッタと、
を備える通信装置。
[態様14]
前記多重化器は、前記第2のタイプの制御信号を前記多重化した信号に配置した後に前記データ信号を前記多重化した信号の前記第2のタイプの制御信号に続けて配置するように構成されている態様13に記載の通信装置。
[態様15]
前記マッパーは、前記多重化した信号を、前記複数のシンボルの各々の周波数ドメインの第1の方向で前記2次元リソース領域にマッピングし、前記第1のタイプの制御信号の少なくとも一部を、前記周波数ドメインの第2の方向で前記第2の特定シンボルにマッピングし、前記第2の方向は前記第1の方向の逆であるように構成されている態様13に記載の通信装置。
[態様16]
前記第1のタイプの制御信号によって上書きされた前記多重化した信号の一部は、前記第2のタイプの制御信号及び前記データ信号の一つ以上を含む態様13に記載の通信装置。
[態様17]
前記参照信号、前記第1のタイプの制御信号、前記第2のタイプの制御信号及び前記データ信号を物理上りリンク共有チャネル(PUSCH)を介して伝送する態様13に記載の通信装置。
[態様18]
前記マッパーは、前記多重化した信号を、行列にマッピングし、前記第1のタイプの制御信号の少なくとも一部を、前記行列の特定の列の前記第2の特定シンボルにマッピングし、前記第2のタイプの制御信号を、前記特定の列に直交して配置された前記行列の特定の隣接する行に沿って延在してマッピングするように構成されている態様13に記載の通信装置。
[態様19]
前記トランスミッタは、前記参照信号、前記第1のタイプの制御信号、前記第2のタイプの制御信号及び前記データ信号をUEから基地局までの上りリンクチャネルにおいて伝送するように構成されている態様13に記載の通信装置。
[態様20]
前記上りリンクチャネルは物理上りリンク共有チャネル(PUSCH)である態様19に記載の通信装置。
[態様21]
前記タイムドメインユニットはSC-FDMAシンボルに対応し、前記周波数ドメインユニットは仮想副搬送波に対応する態様13に記載の通信装置。
[態様22]
前記第2のタイプの制御信号は、チャネル品質指示子(CQI)及びPMI(Precoding Matrix Index)を備える態様13に記載の通信装置。
[態様23]
前記マッパーは、前記第1の特定シンボルに隣接する第2の特定シンボルにマッピングされる前記多重化した信号の前記データ信号の一部を上書きすることによって、前記第1のタイプの制御信号の少なくとも一部を前記第2の特定シンボルにマッピングするように構成されている態様13に記載の通信装置。
[態様24]
前記第1のタイプの制御信号は、前記第2のタイプの制御信号より高い優先順位を有する態様13に記載の通信装置。
【手続補正2】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
移動通信システムにおいてACK/NACK信号、ランク指示子信号、他の制御信号及びデータ信号を含む信号を伝送する方法であって、
参照信号を、複数のシンボルを備える2次元リソース領域の第1の特定シンボルに対応する予め決定されたタイムドメインユニットにマッピングし、前記2次元リソース領域は、第1の次元の複数のタイムドメインユニット及び第2の次元の複数の周波数ドメインユニットを備え、
前記他の制御信号及びデータ信号を直列的に多重化し、
直列的に多重化した信号を前記2次元リソース領域にマッピングし、
前記ACK/NACK信号及び前記ランク指示子信号を少なくとも一部の第2の特定シンボルにマッピングし、前記少なくとも一部の第2の特定シンボルは、前記第1の特定シンボルの二つシンボルの間にあり、前記少なくとも一部の第2の特定シンボルにマッピングすることは、前記少なくとも一部の第2の特定シンボルにマッピングされた前記多重化した信号の一部を上書きすることを備え、
前記2次元リソース領域にマッピングされた前記参照信号、前記ACK/NACK信号、前記ランク指示子信号、前記他の制御信号及び前記データ信号を伝送する方法。
【請求項2】
前記他の制御信号を前記多重化した信号に配置した後に前記データ信号を前記多重化した信号の前記他の制御信号に続けて配置するように前記多重化を実行する請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記多重化した信号を、前記複数のシンボルの各々の周波数ドメインの第1の方向で前記2次元リソース領域にマッピングし、前記ACK/NACK信号を、前記周波数ドメインの第2の方向で前記第2の特定シンボルにマッピングし、前記第2の方向は前記第1の方向の逆である請求項1に記載の方法。
【請求項4】
前記ACK/NACK信号及び前記ランク指示子信号によって上書きされた前記多重化した信号の一部は、前記他の制御信号及び前記データ信号の一つ以上を含む請求項1に記載の方法。
【請求項5】
前記参照信号、前記ACK/NACK信号、前記ランク指示子信号、前記他の制御信号及び前記データ信号を物理上りリンク共有チャネル(PUSCH)を介して伝送する請求項1に記載の方法。
【請求項6】
前記多重化した信号を、行列にマッピングし、前記ACK/NACK信号を、前記行列の対応する特定の列の前記少なくとも一部の第2の特定シンボルにマッピングし、前記他の制御信号を、前記特定の列に直交して配置された前記行列の特定の隣接する行に沿って延在してマッピングする請求項1に記載の方法。
【請求項7】
前記参照信号、前記ACK/NACK信号、前記ランク指示子信号、前記他の制御信号及び前記データ信号をUEから基地局までの上りリンクチャネルにおいて伝送する請求項1に記載の方法。
【請求項8】
前記上りリンクチャネルは物理上りリンク共有チャネル(PUSCH)である請求項7に記載の方法。
【請求項9】
前記タイムドメインユニットはSC-FDMAシンボルに対応し、前記周波数ドメインユニットは仮想副搬送波に対応する請求項1に記載の方法。
【請求項10】
前記他の制御信号は、チャネル品質指示子(CQI)及びPMI(Precoding Matrix Index)を備える請求項1に記載の方法。
【請求項11】
前記第1の特定シンボルに隣接する前記第2の特定シンボルにマッピングされる前記多重化した信号の前記データ信号の一部を上書きすることによって、前記ACK/NACK信号を前記第2の特定シンボルにマッピングする請求項1に記載の方法。
【請求項12】
移動通信システムにおいてACK/NACK信号、ランク識別子信号、他の制御信号及びデータ信号を含む信号を伝送する通信装置であって、
前記他の制御信号及びデータ信号を直列的に多重化するように構成されている多重化器と、
照信号を、複数のシンボルを備える2次元リソース領域の第1の特定シンボルに対応する予め決定されたタイムドメインユニットにマッピングし、前記2次元リソース領域は、第1の次元の複数のタイムドメインユニット及び第2の次元の複数の周波数ドメインユニットを備え
重化した信号を前記2次元リソース領域にマッピングし
前記ACK/NACK信号及び前記ランク指示子信号を少なくとも一部の第2の特定シンボルにマッピングし、前記少なくとも一部の第2の特定シンボルは、前記第1の特定シンボルの二つのシンボルの間にあり、前記少なくとも一部の第2の特定シンボルにマッピングすることは、前記少なくとも一部の第2の特定シンボルにマッピングされた前記多重化した信号の一部を上書きすることを備える、
うに構成されているマッパーと、
前記2次元リソース領域にマッピングされた前記参照信号、前記ACK/NACK信号、前記ランク指示子信号、前記他の制御信号及び前記データ信号を受信機に伝送するように構成されているトランスミッタと、
を備える通信装置。
【請求項13】
前記多重化器は、前記他の制御信号を前記多重化した信号に配置した後に前記データ信号を前記多重化した信号の前記他の制御信号に続けて配置するように構成されている請求項12に記載の通信装置。
【請求項14】
前記マッパーは、前記多重化した信号を、前記複数のシンボルの各々の周波数ドメインの第1の方向で前記2次元リソース領域にマッピングし、前記ACK/NACK信号を、前記周波数ドメインの第2の方向で前記第2の特定シンボルにマッピングし、前記第2の方向は前記第1の方向の逆であるように構成されている請求項12に記載の通信装置。
【請求項15】
前記ACK/NACK信号及び前記ランク指示子信号によって上書きされた前記多重化した信号の一部は、前記他の制御信号及び前記データ信号の一つ以上を含む請求項12に記載の通信装置。
【請求項16】
前記参照信号、前記ACK/NACK信号、前記ランク指示子信号、前記他の制御信号及び前記データ信号を物理上りリンク共有チャネル(PUSCH)を介して伝送する請求項12に記載の通信装置。
【請求項17】
前記マッパーは、前記多重化した信号を、行列にマッピングし、前記ACK/NACK信号を、前記行列の対応する特定の列の前記少なくとも一部の第2の特定シンボルにマッピングし、前記他の制御信号を、前記特定の列に直交して配置された前記行列の特定の隣接する行に沿って延在してマッピングするように構成されている請求項12に記載の通信装置。
【請求項18】
前記トランスミッタは、前記参照信号、前記ACK/NACK信号、前記ランク指示子信号、前記他の制御信号及び前記データ信号をUEから基地局までの上りリンクチャネルにおいて伝送するように構成されている請求項12に記載の通信装置。
【請求項19】
前記上りリンクチャネルは物理上りリンク共有チャネル(PUSCH)である請求項18に記載の通信装置。
【請求項20】
前記タイムドメインユニットはSC-FDMAシンボルに対応し、前記周波数ドメインユニットは仮想副搬送波に対応する請求項12に記載の通信装置。
【請求項21】
前記他の制御信号は、チャネル品質指示子(CQI)及びPMI(Precoding Matrix Index)を備える請求項12に記載の通信装置。
【請求項22】
前記マッパーは、前記第1の特定シンボルに隣接する前記第2の特定シンボルにマッピングされる前記多重化した信号の前記データ信号の一部を上書きすることによって、前記ACK/NACK信号を前記第2の特定シンボルにマッピングするように構成されている請求項12に記載の通信装置。