(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023041278
(43)【公開日】2023-03-24
(54)【発明の名称】操作システム、操作装置および操作方法
(51)【国際特許分類】
H04Q 9/00 20060101AFI20230316BHJP
H05B 47/115 20200101ALI20230316BHJP
H05B 45/20 20200101ALI20230316BHJP
H05B 47/19 20200101ALI20230316BHJP
A63H 30/02 20060101ALI20230316BHJP
【FI】
H04Q9/00 331A
H05B47/115
H05B45/20
H05B47/19
A63H30/02 A
【審査請求】未請求
【請求項の数】8
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021148547
(22)【出願日】2021-09-13
(71)【出願人】
【識別番号】314012076
【氏名又は名称】パナソニックIPマネジメント株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110002952
【氏名又は名称】弁理士法人鷲田国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】久保 隆志
(72)【発明者】
【氏名】小岩 慎太郎
(72)【発明者】
【氏名】池田 拓磨
【テーマコード(参考)】
2C150
3K273
5K048
【Fターム(参考)】
2C150AA05
2C150DF02
2C150DF33
2C150DG01
2C150DG13
2C150DK02
3K273PA01
3K273PA04
3K273PA05
3K273QA16
3K273RA05
3K273RA07
3K273RA11
3K273RA17
3K273SA17
3K273SA18
3K273SA24
3K273SA36
3K273SA60
3K273TA05
3K273TA15
3K273TA22
3K273TA54
3K273TA62
3K273UA17
3K273UA22
5K048BA02
5K048BA07
5K048DC01
5K048EB02
(57)【要約】
【課題】娯楽性を向上させる操作システムを提供すること。
【解決手段】操作システムは、位置情報送信機と、対象装置と、対象装置を遠隔操作する操作装置と、を備え、位置情報送信機は、位置情報送信機が配置されている位置を示す位置情報を送信し、操作装置は、本体部と、位置情報を受信する情報受信部と、本体部の動きを検出し、本体部の動きを示す動き情報を生成する検出部と、位置情報を記憶する記憶部と、位置情報および動き情報に基づいて生成される制御信号を送信する送信部と、を有し、対象装置は、制御信号を受信する制御信号受信部と、被制御部と、制御信号に対応する動作をするように被制御部を制御する制御部と、を有している。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
位置情報送信機と、
対象装置と、
前記対象装置を遠隔操作する操作装置と、を備え、
前記位置情報送信機は、前記位置情報送信機が配置されている位置を示す位置情報を送信し、
前記操作装置は、
本体部と、
前記位置情報を受信する情報受信部と、
前記本体部の動きを検出し、前記本体部の動きを示す動き情報を生成する検出部と、
前記位置情報を記憶する記憶部と、
前記位置情報および前記動き情報に基づいて生成される制御信号を送信する送信部と、を有し、
前記対象装置は、
前記制御信号を受信する制御信号受信部と、
被制御部と、
前記制御信号に対応する動作をするように前記被制御部を制御する制御部と、を有している、
操作システム。
【請求項2】
互いに異なる位置に配置されている前記位置情報送信機を複数備え、
前記記憶部は、複数の前記位置情報送信機から送信された互いに異なる複数の前記位置情報を記憶し、
前記制御信号は、複数の前記位置情報および前記動き情報に基づいて生成される、
請求項1に記載の操作システム。
【請求項3】
前記記憶部は、複数の前記位置情報を、前記情報受信部が受信した順に対応付けて記憶する、
請求項2に記載の操作システム。
【請求項4】
前記記憶部は、前記操作装置の操作者に関する操作者情報をさらに記憶し、
前記送信部は、前記操作者情報に基づいて生成される第2の制御信号をさらに送信し、
前記制御信号受信部は、前記第2の制御信号をさらに受信し、
前記制御部は、前記第2の制御信号に対応する動作をするように前記被制御部を制御する、
請求項1から3の何れか1項に記載の操作システム。
【請求項5】
前記操作装置は、操作ボタンを有していない、
請求項1から4の何れか1項に記載の操作システム。
【請求項6】
対象装置を遠隔操作するための操作装置であって、
本体部と、
位置情報送信機から前記位置情報送信機が配置されている位置を示す位置情報を受信する情報受信部と、
前記本体部の動きを検出し、前記本体部の動きを示す動き情報を生成する検出部と、
前記位置情報、および、前記動き情報に基づいて生成される制御信号を送信する送信部と、を備えている、
操作装置。
【請求項7】
本体部を有する操作装置が対象装置を遠隔操作するための操作方法であって、
前記操作装置が位置情報送信機から前記位置情報送信機が配置されている位置を示す位置情報を受信するステップと、
前記操作装置が前記本体部の動きを検出し、前記本体部の動きを示す動き情報を生成するステップと、
前記操作装置が前記位置情報および前記動き情報に基づいて制御信号を生成し、前記制御信号を前記対象装置に送信するステップと、
前記対象装置が、前記制御信号に対応する動作をするステップと、を含んでいる、
操作方法。
【請求項8】
対象装置と、
前記対象装置を遠隔操作する操作装置と、を備え、
前記操作装置は、
本体部と、
前記本体部の動きを検出し、前記本体部の動きを示す動き情報を生成する検出部と、
それぞれ前記動き情報に基づいて生成される制御信号および切替信号を送信する送信部と、を有し、
前記対象装置は、
前記制御信号および前記切替信号を受信する受信部と、
被制御部と、
前記制御信号に対応する前記被制御部の動作を複数含む第1の動作群および第2の動作群を記憶する記憶部と、
前記受信部が前記切替信号を受信したことに応じて前記第1の動作群と前記第2の動作群との間で動作群を切り替えるとともに、切り替えられた動作群を参照して、前記制御信号に対応する前記被制御部の動作をするように前記被制御部を制御する制御部と、を有している、
操作システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、操作システム、操作装置および操作方法に関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1には、例えば娯楽施設および商業施設などに置かれている対象物を遠隔操作するための制御信号を送信する玩具が開示されている。玩具は、棒状の本体が予め定められている所定の軌跡を描くように動かされることで、制御信号を送信する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1の玩具のような操作装置を含んで構成される操作システムにおいては、娯楽性をさらに向上させたいという要望がある。
【0005】
本開示は、娯楽性が高い操作システムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本開示における操作システムは、位置情報送信機と、対象装置と、対象装置を遠隔操作する操作装置と、を備え、位置情報送信機は、位置情報送信機が配置されている位置を示す位置情報を送信し、操作装置は、本体部と、位置情報を受信する情報受信部と、本体部の動きを検出し、本体部の動きを示す動き情報を生成する検出部と、位置情報を記憶する記憶部と、位置情報および動き情報に基づいて生成される制御信号を送信する送信部と、を有し、対象装置は、制御信号を受信する制御信号受信部と、被制御部と、制御信号に対応する動作をするように被制御部を制御する制御部と、を有している。
【0007】
また、本開示における操作装置は、対象装置を遠隔操作するための操作装置であって、本体部と、位置情報送信機から位置情報送信機が配置されている位置を示す位置情報を受信する情報受信部と、本体部の動きを検出し、本体部の動きを示す動き情報を生成する検出部と、位置情報、および、動き情報に基づいて生成される制御信号を送信する送信部と、を備えている。
【0008】
また、本開示における操作方法は、本体部を有する操作装置が対象装置を遠隔操作するための操作方法であって、操作装置が位置情報送信機から位置情報送信機が配置されている位置を示す位置情報を受信するステップと、操作装置が本体部の動きを検出し、本体部の動きを示す動き情報を生成するステップと、操作装置が位置情報および動き情報に基づいて制御信号を生成し、制御信号を対象装置に送信するステップと、対象装置が、制御信号に対応する動作をするステップと、を含んでいる。
【0009】
また、本開示における操作システムは、対象装置と、対象装置を遠隔操作する操作装置と、を備え、操作装置は、本体部と、本体部の動きを検出し、本体部の動きを示す動き情報を生成する検出部と、それぞれ動き情報に基づいて生成される制御信号および切替信号を送信する送信部と、を有し、対象装置は、制御信号および切替信号を受信する受信部と、被制御部と、制御信号に対応する被制御部の動作を複数含む第1の動作群および第2の動作群を記憶する記憶部と、受信部が切替信号を受信したことに応じて第1の動作群と第2の動作群との間で動作群を切り替えるとともに、切り替えられた動作群を参照して、制御信号に対応する被制御部の動作をするように被制御部を制御する制御部と、を有している。
【発明の効果】
【0010】
本開示によれば、娯楽性が高い操作システムを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【
図1】本開示の第1実施形態に係る操作システムの概要図
【
図3】位置情報送信機および対象装置が配置されている場所を示す図
【
図4】記憶部に記憶されている複数の位置情報を概念的に示す図
【
図9】本開示の第1実施形態に係る操作システムの変形例を示す概要図
【
図10】本開示の第2実施形態に係る操作システムの概要図
【発明を実施するための形態】
【0012】
<第1実施形態>
以下、本開示の第1実施形態に係る操作システムを、図面を参照しながら説明する。
【0013】
操作システム1は、複数の施設、飲食店、および、家などに亘って配置されている。施設は、例えば、テーマパーク等の娯楽施設、宿泊施設、および、商業施設などである。操作システム1は、
図1および
図2に示されるように、位置情報送信機10、操作装置20、および、対象装置30を備えている。
【0014】
位置情報送信機10および対象装置30は、
図3に示されるような複数のエリアを有する娯楽施設Bの第1エリアb1、第2エリアb2、および、第3エリアb3、並びに、宿泊施設Cのロビーc1、および、宿泊部屋c2に、それぞれ1つずつ配置されている。つまり、本実施形態において、操作システム1は、位置情報送信機10および対象装置30をそれぞれ5個備えている。なお、位置情報送信機10および対象装置30の個数が5個ずつに限定されないことは言うまでもない。また、位置情報送信機10および対象装置30は、1つのエリアに複数配置されてもよい。
【0015】
<位置情報送信機10>
位置情報送信機10は、位置情報送信機10が配置されている位置を示す位置情報を送信するものである。位置情報送信機10は、例えばBLUETOOTH(登録商標)などの近距離無線通信を利用したビーコンである。位置情報送信機10は、例えば、娯楽施設Bの各エリアb1、b2、b3の入口、および、宿泊施設Cのロビーc1および宿泊部屋c2の入口などに配置されている。
【0016】
<操作装置20>
操作装置20は、対象装置30を遠隔操作するものである。操作装置20は、本体部21、情報受信部22、検出器23、発光部24、スピーカ部25、本体制御部26、および、送信部27を備えている。また、操作装置20は、蓄電池(不図示)を操作装置20の電源として備えている。
【0017】
本体部21は、棒状の形状を有している。本体部21は、操作者Mの動作に基づいて動くものであり、例えば、操作者Mによって把持されて振られることで動かされる。なお、本体部21は、棒状の形状に限定されないことは言うまでもない。本体部21は、例えばリング状および板状などでもよく、操作者Mが持ったり、身に付けたりすることができる形状である。本体部21は、情報受信部22、検出器23、発光部24、スピーカ部25、本体制御部26、および、送信部27を収容している。
【0018】
情報受信部22は、外部から送信される情報を受信するものである。情報受信部22は、位置情報送信機10から送信される位置情報および後述する対象装置30から送信される情報を受信する。
【0019】
検出器23は、本体部21の動きを検出するものである。検出器23は、加速度センサおよびジャイロセンサによって構成されている。検出器23は、本体部21の移動および本体部21の回転、ならびに、これらを組み合わせた本体部21の動きを検出する。本体部21の動きは、例えば、操作者Mが本体部21の一端部を持って本体部21を動かしたときに、本体部21の他端部が上下に往復する動き、左右に往復する動き、および、円を描く動き(以下、それぞれ、上下運動、左右運動、および、円運動と記載する。)などである。なお、本体部21の動きは、本体部21の他端部が下から上に移動する動き、および、左から右に移動する動きでもよい。
【0020】
また、検出器23は、本体部21の動きを示す動き情報を生成する。例えば、本体部21が上下運動するように操作者Mが本体部21を動かした場合、検出器23は上下運動する本体部21の動きを検出し、上下運動を示す動き情報を生成する。検出器23は、生成した動き情報を本体制御部26に出力する。
【0021】
発光部24は、例えば互いに異なる色で発光する複数のLEDによって構成されており、本体部21の外部から操作者Mが視認できるように配置されている。発光部24が発光する色および発光パターンの情報は、本体制御部26に予め複数記憶されている。
【0022】
スピーカ部25は、音声を出力するものである。音声の情報は、本体制御部26に予め複数記憶されている。
【0023】
本体制御部26は、操作装置20を統括制御するものである。本体制御部26は、記憶部26aおよび制御信号生成部26bを備えている。
【0024】
記憶部26aは、情報受信部22が受信した位置情報を記憶する。記憶部26aは、位置情報を情報受信部22が受信した順に対応付けて記憶する。以下、記憶部26aが複数の位置情報を記憶する動作を説明する。
【0025】
操作者Mは、
図3に示されている操作者Mの自宅A、娯楽施設B、および、宿泊施設Cの間で移動可能である。また、操作者Mは、娯楽施設B内において各エリアb1、b2、b3の間で移動可能であり、宿泊施設Cにおいてロビーc1と宿泊部屋c2との間で移動可能である。
【0026】
操作装置20を携行する操作者Mが、自宅Aを出発し、娯楽施設Bに寄らずに宿泊施設Cに到着し、ロビーc1の入口を通過した場合、情報受信部22は、ロビーc1に配置されている位置情報送信機10から送信されるロビーc1の位置情報を受信する。情報受信部22がロビーc1の位置情報を受信したことに応じて、記憶部26aは、
図4に示されるように、ロビーc1の位置情報を最初に記憶する。
【0027】
続けて、操作装置20を携行する操作者Mが宿泊部屋c2に移動したとき、情報受信部22は、宿泊部屋c2の入口に配置されている位置情報送信機10から送信される宿泊部屋c2の位置情報を受信する。記憶部26aは、宿泊部屋c2の位置情報を、ロビーc1の位置情報に続けて記憶する。
【0028】
続けて、操作者Mが娯楽施設Bにて第1エリアb1、第2エリアb2、第3エリアb3、および、第1エリアb1の順に移動した場合、情報受信部22は、各エリアb1、b2、b3に配置されている位置情報送信機10が送信する位置情報を操作者Mが移動した順に受信する。記憶部26aは、宿泊部屋c2の位置情報に続けて、第1エリアb1、第2エリアb2、第3エリアb3、および、第1エリアb1の位置情報を受信した順に対応付けて記憶する。
【0029】
よって、記憶部26aには、
図4に示されるように、位置情報「c1」、「c2」、「b1」、「b2」、「b3」および「b1」が受信された順に対応付けて記憶される。なお、記憶部26aは、位置情報を、その位置情報を記憶した時点から予め定められている所定時間(例えば24時間)経過した時点で、消去する。
【0030】
また、本体制御部26は、記憶部26aが位置情報を記憶したことに応じて、特定の動作をするように発光部24およびスピーカ部25を制御してもよい。これにより、操作装置20が位置情報を取得したことを操作者Mが認識することができる。
【0031】
図1および
図2に戻って記憶部26aの説明を続ける。記憶部26aには、操作者情報、並びに、上記の発光部24が発光する色および発光パターンの情報、並びに、スピーカ部25が出力する音声の情報が記憶されている。操作者情報は、操作装置20の操作者Mに関する情報であり、例えば操作者Mの誕生日、および、操作者Mが好きな娯楽施設Bのキャラクターなどである。操作者情報は、操作装置20と通信可能な入力装置(図示なし)に操作者Mによって入力され、情報受信部22を介して記憶部26aに取得される。
【0032】
また、記憶部26aには、予め定められている所定の本体部21の動きに関連付けられた動きパターン情報が複数記憶されている。所定の本体部21の動きパターンは、例えば、上下運動、左右運動、および、円運動である。
【0033】
制御信号生成部26bは、制御信号および第2の制御信号を生成するものである。
【0034】
制御信号は、位置情報および動き情報に基づいて生成されるものである。制御信号は、記憶部26aに記憶されている位置情報と、検出器23によって生成された動き情報に対応する情報であれば、どのような形式の情報であってもよく、例えば、
図5Aに示されるような数値であってもよい。また、制御信号は、位置情報および動き情報の組み合わせそのもので構成されてもよい。制御信号は、検出器23が生成する情報である動き情報そのものに代えて、動き情報を示す他の情報によって構成されてもよいし、記憶部26aに記憶されている動きに関連付けられた情報(例えば、動きパターン情報)によって構成されてもよい。
【0035】
制御信号生成部26bは、検出器23から動き情報を取得すると、記憶部26aに記憶されている複数の動きパターン情報の中に、取得された動き情報が示す本体部21の動きに対応するものがあるか否かを判定する。対応するものがある場合、制御信号生成部26bは、本体部21がどのような動きを行ったかを識別することができ、本体部21の動きに対応する制御信号を生成することができる。
【0036】
例えば、制御信号生成部26bに取得された動き情報が上下運動を示す場合、この上下運動は、上下運動に関連付けられた動きパターン情報に対応する。よって、制御信号生成部26bは、上下運動を示す動き情報を用いて制御信号を生成する。
【0037】
制御信号生成部26bが制御信号を生成する際に用いる位置情報は、制御信号生成部26bが制御信号の生成を開始する時点で、記憶部26aに記憶されている全ての位置情報である。なお、制御信号を生成する際に用いる位置情報は、制御信号生成部26bが制御信号の生成を開始する時点から予め定められている第2の所定時間(例えば12時間)遡った時点の間で記憶部26aに記憶されている位置情報でもよい。
【0038】
このように、制御信号生成部26bは、動きパターン情報の中に動き情報に対応するものがあると判定した場合、取得した動き情報、および、記憶部26aに記憶されている位置情報に基づいて、制御信号を生成する。一方、動きパターン情報の中に動き情報に対応するものがないと判定した場合、制御信号生成部26bは、制御信号を生成しない。
【0039】
記憶部26aには、
図5Aに示される操作装置側参照テーブルT1が記憶されている。操作装置側参照テーブルT1は、制御信号生成部26bが制御信号を生成する際に参照するものであり、位置情報、動き情報および制御信号を対応付けている。
図5Aに示される例の場合、位置情報「b1」および動き情報「上下運動」には制御信号「1」が対応付けられている。また、位置情報「b1、b2、b3」および動き情報「左右運動」には制御信号「2」が対応付けられている。なお、位置情報「b1、b2、b3」は、記憶部26aが位置情報「b1」、「b2」および「b3」を順序に関係なく記憶していることを意味している。また、位置情報「b2→b3→b1」および動き情報「左右運動」には制御信号「3」が対応付けられている。なお、位置情報「b2→b3→b1」は、記憶部26aが位置情報「b2」、「b3」および「b1」をこの順序で記憶していることに対応している。また、位置情報「c1、b1」および動き情報「上下運動」には制御信号「4」が対応付けられている。なお、位置情報「c1、b1」は、記憶部26aが位置情報「c1」および「b1」を順序に関係なく記憶していることを意味している。
【0040】
第2の制御信号は、操作者情報に基づいて生成される。第2の制御信号は、操作者情報そのもの、または、操作者情報を示す情報によって構成されてもよい。
【0041】
送信部27は、制御信号および第2の制御信号を送信するものである。送信部27は、制御信号および第2の制御信号を、対象装置30に送信する。なお、送信部27は情報受信部22と一体的に構成されていてもよい。つまり、送信部27は、情報受信部22の一部であっても(情報受信部22が兼ねていても)よい。
【0042】
また、操作装置20は、例えば、操作者Mが操作装置20を操作するために押圧等の操作をする操作ボタンを有していない。操作者Mは、上記のように本体部21を動かすことによって、操作装置20を操作する。よって、ボタン操作を覚える必要がなく、操作者Mは、直感的に操作装置20を操作することができる。また、操作者Mが障害を有しており、指を自由に動かすことができない場合においても、例えば、操作者Mの腕に操作装置20を取り付けて、操作者Mが腕を動かすことで、操作装置20を操作することができる。そして、操作装置20を簡便に構成することができる。また、操作装置20のデザインの自由度を向上させることができる。例えば、操作装置20の形態を、娯楽施設Bのイメージに対応した形態にすることができ、機械らしさを排除し、非日常的なデザインにすることもできる。よって、非日常的な感覚を演出することができる。
【0043】
<対象装置30>
対象装置30は、操作装置20によって遠隔操作されるものである。対象装置30と操作装置20とは、例えばBLUETOOTH等の近距離無線通信によって、相互に通信可能である。対象装置30は、予め定められている所定の動作を行う装置であり、例えば、照明装置、表示装置、音響装置、遊具、並びに、操作者Mが好きなキャラクター、動物、植物および建造物などの形態を有する装置などである。対象装置30は、固定されているものであってもよいことは勿論であるが、移動するものであってもよい。例えば、対象装置30は、娯楽施設Bにて行われるパレードにて行進する山車であってもよいし、パレードで行進する演者が身につけていたり手に持っていたりする装置であってもよい。対象装置30は、送信部31、制御信号受信部32、被制御部33、および、制御部34を備えている。
【0044】
本実施形態において、対象装置30は、互いに異なる複数の色で発光可能な部材、例えば、LEDによって構成された照明装置である。
【0045】
送信部31は、操作装置20に後述する応答信号を送信するものである。
【0046】
制御信号受信部32は、操作装置20から送信される上記の制御信号および第2の制御信号を受信するものである。なお、送信部31は制御信号受信部32と一体的に構成されていてもよい。つまり、送信部31は、制御信号受信部32の一部であっても(制御信号受信部32が兼ねていても)よい。
【0047】
被制御部33は、制御部34によって制御されるものである。被制御部33は、互いに異なる複数の動作をするように構成されている。本実施形態における被制御部33は、互いに異なる複数の色で発光可能な部材、例えば、互いに異なる色で発光する複数のLEDである。
【0048】
制御部34は、対象装置30を統括制御するものである。制御部34は、制御信号に対応する動作をするように被制御部33を制御する(詳細は後述する)。制御部34は、記憶部34aを有している。
【0049】
記憶部34aには、
図5Bに示される対象装置側参照テーブルT2が記憶されている。対象装置側参照テーブルT2は、制御部34が被制御部33を制御する際に参照するものであり、制御信号、および、被制御部33の動作が対応付けられている。
図5Aに示されるように、制御信号は、位置情報および動き情報に対応している。
【0050】
図5Bに示されている対象装置側参照テーブルT2は、対象装置30が照明装置である場合のものである。対象装置側参照テーブルT2において、制御信号「1」(つまり、位置情報「b1」および動き情報「上下運動」)に対応する被制御部33の動作は、「赤色で点灯」である。
【0051】
また、制御信号「2」(つまり、位置情報「b1、b2、b3」および動き情報「左右運動」)に対応する被制御部33の動作は、「黄色で点灯」である。
【0052】
そして、制御信号「3」(つまり、位置情報「b2→b3→b1」および動き情報「左右運動」)に対応する被制御部33の動作は、「緑色で点灯」である。
【0053】
また、制御信号「4」(つまり、位置情報「c1、b1」および動き情報「上下運動」)に対応する被制御部33の動作は、「赤色と緑色を交互に点灯」である。
【0054】
また、制御部34は、第2の制御信号(つまり、操作者Mに関する情報)に対応する動作をするように、被制御部33を制御する(詳細は後述する)。記憶部34aには、被制御部33の動作に関連付けられた情報が第2の制御信号に対応付けられて複数記憶されている。被制御部33の動作に関連付けられた情報は、例えば、被制御部33が発する光の色である。
【0055】
さらに、制御部34は、制御信号受信部32が第2の制御信号を受信したことに応じて応答信号を生成する。応答信号は、第2の制御信号に対応付けられている情報(つまり、被制御部33の動作に関連付けられた情報)に基づいて生成される(詳細は後述する)。
【0056】
操作装置20の記憶部26aには、応答信号に対応付けられた動作情報が複数記憶されている。動作情報は、例えば、発光部24が発する光の色およびパターン並びにスピーカ部25の音声などを示す情報である。
【0057】
<操作システム1の動作>
次に、制御信号によって対象装置30が制御される場合の操作システム1の動作を、
図6を用いて説明する。操作者Mが宿泊施設Cおよび娯楽施設Bを移動し、第1エリアb1に到着したことで、操作装置20の記憶部26aには、複数の位置情報が
図4に示されるように記憶されている。また、第1エリアb1に配置されている対象装置30は、照明装置であり、記憶部34aに
図5Bに示される対象装置側参照テーブルT2を記憶している。
【0058】
操作装置20を携行する操作者Mが第1エリアb1にある対象装置30に近づくことで、操作装置20および対象装置30が互いに通信可能な範囲内に位置すると、操作装置20と対象装置30との間で通信が自動的に確立する(S10)。なお、本体制御部26は、通信が確立したことに応じて、特定の動作をするように操作装置20の発光部24またはスピーカ部25を制御してもよい。これにより、操作装置20が対象装置30を遠隔操作できるようになったことを操作者Mが認識することができる。
【0059】
続けて、操作者Mが本体部21を例えば左右運動させるように動かすと(S11)、検出器23は、左右運動する本体部21の動きを検出する(S12)。続けて、検出器23は、左右運動を示す動き情報を生成する(S13)。
【0060】
左右運動は、記憶部26aに記憶されている複数の動きパターン情報の中の1つに関連付けられている。また、記憶部26aには、複数の位置情報「c1」、「c2」、「b1」、「b2」、「b3」および「b1」がこの順で記憶されている。よって、制御信号生成部26bは、左右運動を示す動き情報、および、位置情報「c1→c2→b1→b2→b3→b1」を用いて制御信号を生成する(S14)。具体的には、この位置情報には、「b2→b3→b1」が含まれている。よって、制御信号生成部26bは、操作装置側参照テーブルT1を参照し、制御信号「3」を生成する。
【0061】
送信部27は、生成された制御信号「3」を対象装置30に送信する(S15)。
【0062】
続けて、対象装置30の制御部34は、対象装置側参照テーブルT2を参照し、制御信号「3」に対応する被制御部33の動作を決定する(S16)。対象装置側参照テーブルT2において、制御信号「3」に対応する被制御部33の動作は、「緑色で点灯」である。よって、制御部34は、被制御部33の動作を「緑色に点灯」に決定する。
【0063】
続けて、制御部34は、決定された被制御部33の動作をするように、被制御部33を制御する(S17)。すなわち、被制御部33は「緑色で点灯」する。なお、対象装置側参照テーブルT2に、操作装置20から送信された制御信号に対応するものがなければ、被制御部33の動作が決定されず、被制御部33は動作しない。
【0064】
次に、操作者Mが娯楽施設Bの各エリアを上記と異なる順に移動し、記憶部26aに位置情報「c1」、「c2」、「b3」、「b2」および「b1」がこの順で記憶されている場合を説明する。この場合において、左右運動をする本体部21の動きが検出されると、制御信号生成部26bは、左右運動を示す動き情報、および、位置情報「c1→c2→b3→b2→b1」に対応する制御信号を生成する(S14)。
【0065】
この位置情報は、位置情報「b1、b2、b3」を有しているが、位置情報「b2→b3→b1」を有さない。つまり、この位置情報は、操作装置側参照テーブルT1の位置情報「b1、b2、b3」に対応する。操作装置側参照テーブルT1において、左右運動、および、位置情報「b1、b2、b3」に対応する制御信号は、「2」である。よって、対象装置30がこの制御信号「2」を受信すると、被制御部33は、「黄色で点灯」する(S17)。
【0066】
次に、操作者Mが本体部21を上記の左右運動ではなく、上下運動させるように動かした場合を説明する。検出器23は、上下運動を示す動き情報を生成する(S13)。
【0067】
上下運動は、記憶部26aに記憶されている複数の動きパターン情報の中の1つに関連付けられている。記憶部26aに位置情報「c1」、「c2」、「b3」、「b2」および「b1」がこの順で記憶されている場合、制御信号生成部26bは、上下運動を示す動き情報、および、位置情報「c1→c2→b3→b2→b1」を用いて制御信号を生成する(S14)。
【0068】
この位置情報は、位置情報「c1、b1」を有している。つまり、この位置情報は、操作装置側参照テーブルT1の位置情報「c1、b1」に対応する。操作装置側参照テーブルT1において、上下運動、並びに、位置情報「c1、b1」に対応する制御信号は、「4」である。よって、対象装置30がこの制御信号を受信すると、被制御部33は、「赤色と緑色を交互に点灯」させる(S17)。
【0069】
次に、操作者Mが宿泊施設Cに滞在しておらず、記憶部26aに位置情報「b3」、「b2」および「b1」がこの順で記憶されている場合を説明する。この場合において、上下運動をする本体部21の動きが検出されると、制御信号生成部26bは、上下運動を示す動き情報、および、位置情報「b3→b2→b1」に基づいて制御信号を生成する(S14)。
【0070】
この位置情報は、位置情報「b1」を有している。つまり、この位置情報は、操作装置側参照テーブルT1の位置情報「b1」に対応する。操作装置側参照テーブルT1において、上下運動、および、位置情報「b1」に対応する制御信号は、「1」である。よって、対象装置30がこの制御信号を受信すると、被制御部33は、「赤色で点灯」する(S17)。
【0071】
このように、操作者Mが移動することで操作装置20が取得する位置情報、および、操作者Mが操作装置20を動かすことで生成される動き情報に基づいて、対象装置30の動きが変化する。よって、娯楽性が高い操作システム1を提供することができる。
【0072】
次に、第2の制御信号によって対象装置30が制御される場合の操作システム1の動作を、
図7を用いて説明する。
【0073】
操作装置20と対象装置30との間で通信が確立すると(S20)、制御信号生成部26bは、記憶部26aに記憶されている操作者情報に基づいて、第2の制御信号を生成する(S21)。続けて、送信部27は、第2の制御信号を対象装置30に送信する(S22)。
【0074】
対象装置30の制御部34は、記憶部34aに記憶されている情報を参照し、受信した第2の制御信号に対応する被制御部33の動作を決定する(S23)。制御部34は、決定された動作(例えば青色で点灯)をするように被制御部33を制御する(S24)。
【0075】
続けて、制御部34は、受信した第2の制御信号に対応する応答信号を生成する(S25)。送信部31は、応答信号を操作装置20に送信する(S26)。
【0076】
操作装置20の本体制御部26は、応答信号に対応付けられた動作情報を記憶部26aから取得し、取得した動作情報にしたがって、操作装置20を動作させる(S27)。例えば、本体制御部26は、所定の色およびパターンで光るように発光部24を動作させたり、所定の音声が出るようにスピーカ部25を動作させたりする。
【0077】
このように、操作者Mに関する操作者情報に対応して、対象装置30および操作装置20が動作する。よって、娯楽性が高い操作システム1を提供することができる。
【0078】
<第1実施形態の変形例>
操作装置20は、操作状態および待機状態となるように構成されていてもよい。操作状態は、操作装置20が有する全ての機能が機能している状態である。待機状態は、操作装置20が有する機能の一部が機能し、他の一部が機能していない状態である。操作装置20が待機状態である場合、例えば、本体制御部26および検出器23のみが機能している。また、操作状態と待機状態は、予め定められている所定の本体部21の動き(例えば円運動が複数回(例えば2回)繰り返される動作)によって、切り替えられる。操作装置20が待機状態である場合、蓄電池の消費量を抑制することができる。
【0079】
また、操作装置側参照テーブルT1は、
図8Aに示される第2の操作装置側参照テーブルT11のように、位置情報を有さなくもよい。また、この場合、
図8Bに示されるような第2の対象装置側参照テーブルT21が、例えば、操作者Mの自宅Aに配置されている対象装置30(例えばテレビ)の記憶部34aに記憶されている。第2の操作装置側参照テーブルT11において、動き情報「上下運動」に対応する制御信号は「5」である。また、第2の対象装置側参照テーブルT21において、制御信号「5」に対応する被制御部33の動作は「電源オン」である。また、動き情報「左右運動」に対応する制御信号は「6」であり、制御信号「6」に対応する被制御部33の動作は「電源オフ」である。また、動き情報「円運動」に対応する制御信号は「7」であり、制御信号「7」に対応する被制御部33の動作は「選局」である。これにより、操作者Mの移動に関わらず、本体部21の動きだけで、対象装置30を制御することができる。
【0080】
また、対象装置30は、宿泊施設Cにおけるロビーc1に配置されているチェックイン処理を実行する装置、および、宿泊部屋c2のドアを施錠および解錠する錠装置でもよい。チェックイン処理を実行する装置、および、錠装置は、娯楽施設Bに対応する位置情報および特定の動き情報に基づいて生成される制御信号に基づいて動作してもよい。これにより、操作者Mは、娯楽施設Bに滞在することで、宿泊施設Cで対象装置30を動作させることができる。
【0081】
また、操作装置20は、操作者Mの自宅Aに構築されている例えばLAN(Local Area Network)等のネットワークに接続可能に構成されていてもよい。この場合、操作装置20が自宅Aのネットワークに接続したことに応じて、記憶部26aが自宅Aの位置情報を記憶してもよい。これによれば、自宅Aなどネットワークが構築されている場所に位置情報送信機10を配置しなくても、操作装置20がそのネットワークが構築されている場所の位置情報を取得することができる。
【0082】
また、操作装置20は、位置情報を取得したこと、および、操作装置20の動作の内容などを表示するディスプレイを備えてもよい。操作装置20は、発光部24およびスピーカ部25の一方または両方を備えなくてもよい。また、記憶部26aに記憶される位置情報は、所定時間で消去されなくもよい。
【0083】
また、発光部24が発光する色および発光パターン、並びに、スピーカ部25が出力する音声は、操作者情報(例えば操作者Mが好きなキャラクター)に基づいて変化してもよい。また、スピーカ部25は、操作者Mが操作装置20を携行していることに応じて、動作(例えば音楽を流す)してもよい。操作者Mが操作装置20を携行していることは、検出器23が生成する動き情報に基づいて本体制御部26が判定する。
【0084】
また、操作装置20の記憶部26aに記憶されている操作装置側参照テーブルT1、色および発光パターンの情報、並びに、音声の情報は、操作装置20が特定の場所に位置したことに応じて更新されてもよい。特定の場所は、例えば娯楽施設Bおよび宿泊施設Cにおいて予め定められており、操作装置20が互いに異なる複数の情報等が記憶されているサーバ等と通信可能な場所である。
【0085】
また、第2の制御信号は、操作装置20と対象装置30との通信が確立したことに代えて、予め定められている所定の本体部21の動き例えば円運動が複数回(例えば2回)繰り返される動作)をするように本体部21が動かされたことに応じて、生成されてもよい。また、応答信号は、対象装置30が第2の制御信号を受信したことに応じて生成されてもよい。
【0086】
また、位置情報送信機10は、操作装置20の情報受信部22とともにGNSS(Global Navigation Satellite System)を構成してもよい。この場合、位置情報送信機10は、位置情報を送信する人工衛星であり、操作装置20は、予め定められている所定の位置(例えば第1エリアb1の入口)に位置した場合、その所定の位置の位置情報を取得する。
【0087】
また、操作システム1は、
図9に示されるように、サーバ140をさらに備えてもよい。サーバ140は、操作装置20および対象装置30それぞれと通信可能に構成されている。操作装置20と対象装置30との間の通信は、サーバ140を介して行われる。例えば、操作装置20は制御信号をサーバ140に送信し、対象装置30は制御信号をサーバ140から受信する。
【0088】
また、サーバ140は、上記の操作装置20の記憶部26aおよび制御信号生成部26bを、操作装置20に代えて備えてもよい。この場合、操作装置20は、受信した位置情報および検出器23が生成した動き情報をサーバ140に送信する。サーバ140の記憶部26aは、受信した位置情報を受信した順に記憶する。サーバ140の制御信号生成部26bは、受信した動き情報および記憶部26aに記憶された位置情報に基づいて制御信号を生成する。これによれば、操作装置20を簡便に構成することができる。
【0089】
また、サーバ140は、上記の対象装置30の制御部34を、対象装置30に代えて備えてもよい。この場合、サーバ140が被制御部33を遠隔制御する。これによれば、対象装置30を簡便に構成することができる。
【0090】
<第2実施形態>
次に、本開示の第2実施形態に係る操作システム2について、主として第1実施形態と異なる部分を説明する。
【0091】
第2実施形態の操作システム2は、
図10に示されるように、操作装置20および対象装置30によって構成されており、位置情報送信機10を備えていない。操作装置20の記憶部26aには、位置情報が記憶されない。記憶部26aには、
図8Aに示される第2の操作装置側参照テーブルT11が記憶されている。
【0092】
また、第2実施形態の対象装置30の記憶部34aには、
図11に示されている第3の対象装置側参照テーブルT22、および、
図12に示されている第4の対象装置側参照テーブルT23が記憶されている。このように、対象装置30の記憶部34aには、2つの参照テーブルが記憶されているが、3つ以上の参照テーブルが記憶されてもよいことは言うまでもない。
【0093】
第3の対象装置側参照テーブルT22において、制御信号「5」に対応する被制御部33の動きは「赤色で点灯」である。また、制御信号「6」に対応する被制御部33の動きは「青色で点灯」である。また、制御信号「7」に対応する被制御部33の動きは「赤色と青色を交互に点灯」である。
【0094】
第4の対象装置側参照テーブルT23において、制御信号「5」に対応する被制御部33の動きは「黄色で点灯」である。また、制御信号「6」に対応する被制御部33の動きは「緑色で点灯」である。また、制御信号「7」に対応する被制御部33の動きは「黄色と緑色を交互に点灯」である。
【0095】
このように、第3、4の対象装置側参照テーブルT22、T23の間において、同じ制御信号、つまり、同じ動き情報に対応する被制御部33の動きは、互いに異なる。なお、第3、4の対象装置側参照テーブルT22、T23の間において、同じ動き情報に対応する被制御部33の動きは、互いに同じでもよい。
【0096】
また、対象装置30の制御部34は、被制御部33の動作を決定する際に、第3、4の対象装置側参照テーブルT22、T23の一方を参照する。参照される参照テーブルは、操作装置20から送信される切替信号によって切り替えられる。
【0097】
切替信号は、取得した動き情報が示す本体部21の動きが、予め定められている所定の動きに対応する動き(以下、切替モーションと記載。)である場合に生成される。検出器23は、切替モーションを検知すると、切替モーションを示す動き情報を生成し、制御信号生成部26bに送信する。この動き情報を受信すると、制御信号生成部26bは、切替信号を生成する。この動き情報が切替信号を生成するための動き情報であるか否かは、記憶部26aに予め記憶されている参照情報を参照することで判定することができる。なお、切替モーションは、例えば上下運動が複数回(例えば3回)繰り返される本体部21の動きである。
【0098】
次に、操作システム2の動作を、
図13を用いて説明する。対象装置30は、被制御部33の動作を決定する際に第3の対象装置側参照テーブルT22を参照する状態である。なお、
図13においてS30~S37は、
図6のS10~S17に対応している。
【0099】
操作装置20と対象装置30との間で通信が確立し(S30)、操作者Mが本体部21を左右運動させるように動かすと(S31)、検出器23は、左右運動する本体部21の動きを検出し(S32)、左右運動を示す動き情報を生成する(S33)。続けて、制御信号生成部26bは、取得した動き情報に基づいて制御信号「6」を生成する(S34)。送信部27は、生成された制御信号「6」を対象装置30に送信する(S35)。
【0100】
対象装置30の制御部34は、第3の対象装置側参照テーブルT22を参照し、制御信号「6」に対応する被制御部33の動作を決定する(S36)。第3の対象装置側参照テーブルT22において、制御信号「6」に対応する被制御部33の動作は、「青色で点灯」である。よって、制御部34は、被制御部33の動作を「青色で点灯」に決定する。
【0101】
続けて、制御部34は、決定された被制御部33の動作をするように、被制御部33を制御する(S37)。すなわち、被制御部33は「青色で点灯」する。
【0102】
また、操作者Mが本体部21を、上下運動が複数回繰り返される運動をさせるように動かすと(S38)、検出器23は、上下運動が複数回繰り返される運動する本体部21の動き(切替モーション)を検出する(S39)。すると、検出器23は、上下運動が複数回繰り返される運動を示す動き情報を生成する(S40)。記憶部26aに記憶されている参照情報を参照し、この動き情報が切替情報を生成するための情報であると判定すると、制御信号生成部26bは、切替信号を生成する(S41)。そして、送信部27は、切替信号を対象装置30に送信する(S42)。
【0103】
切替信号を受信すると、対象装置30の制御部34は、参照する参照テーブルを第3の対象装置側参照テーブルT22から第4の対象装置側参照テーブルT23に切り替える(S43)。この後、操作者Mが本体部21を左右運動させるように動かすと(S31)、対象装置30は、第4の対象装置側参照テーブルT23を参照して、左右運動に対応するように、「緑色で点灯」する(S37)。
【0104】
このように、2つの参照テーブルが切り替えられて参照されることで、同じように運動(例えば、上下運動)する本体部21の動きでも、対象装置30に異なる動作を行わせることができる。よって、娯楽性が高い操作システム2を提供することができる。
【0105】
<第2実施形態の変形例>
参照される参照テーブルの切替は、操作者情報に基づいて生成される第2の制御信号によって行われてもよい。この場合、操作者情報に対応する対象装置側参照テーブルが記憶部34aに予め記憶されている。
【0106】
また、参照される参照テーブルの切替は、識別情報に基づいて生成される第3の制御信号によって行われてもよい。識別情報は、操作装置20を識別するための情報であり、操作装置20の記憶部26aに記憶されている。この場合、識別情報に対応する対象装置側参照テーブルが記憶部34aに予め記憶されている。
【0107】
また、参照される対象装置側参照テーブルの切替は、予め定められている日付および時刻によって自動的に行われてもよい。
【0108】
また、対象装置側参照テーブルの内容は、例えば、所定のタイミング(具体的には日付および時刻など)で更新されてもよい。
【0109】
本開示は、これまでに説明した実施の形態に限定されるものではない。本開示の主旨を逸脱しない限り、各種変形を本実施の形態に施したものや、異なる実施の形態における構成要素を組み合わせて構築される形態も、本開示の範囲内に含まれる。
【産業上の利用可能性】
【0110】
本発明は、操作システム、操作装置および操作方法に広く利用可能である。
【符号の説明】
【0111】
1 操作システム
2 操作システム
10 位置情報送信機
20 操作装置
21 本体部
22 情報受信部
23 検出器
26 本体制御部
26a 記憶部
26b 制御信号生成部
27 送信部
30 対象装置
31 送信部
32 制御信号受信部
33 被制御部
34 制御部
34a 記憶部