IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ 大野 明の特許一覧

特開2023-41320テレビでの癒しアート映像再生制御方式
<>
  • 特開-テレビでの癒しアート映像再生制御方式 図1
  • 特開-テレビでの癒しアート映像再生制御方式 図2
  • 特開-テレビでの癒しアート映像再生制御方式 図3
  • 特開-テレビでの癒しアート映像再生制御方式 図4
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023041320
(43)【公開日】2023-03-24
(54)【発明の名称】テレビでの癒しアート映像再生制御方式
(51)【国際特許分類】
   H04N 21/431 20110101AFI20230316BHJP
   H04N 5/76 20060101ALI20230316BHJP
【FI】
H04N21/431
H04N5/76
【審査請求】有
【請求項の数】2
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021148622
(22)【出願日】2021-09-13
(71)【出願人】
【識別番号】721008361
【氏名又は名称】大野 明
(72)【発明者】
【氏名】大野 明
【テーマコード(参考)】
5C164
【Fターム(参考)】
5C164UB41S
5C164UB81P
5C164YA11
(57)【要約】
【課題】テレビは視聴目的としてしか利用価値がなかったため、電源を切った後は、テレビ自体は使用していない電気製品にすぎず、部屋の主要な位置を占めていて、使用していない時間帯は不用なものとなっていた。
【解決手段】視聴中のテレビを電源切りとするために、リモコンで電源スイッチボタンを押すと、テレビの電源が切れて不用な機器となる替わりに、癒し動画や絵画の映像を映し出す再生機器となり、テレビ自体が別の目的として使用できることを特徴とする癒し映像再生制御方式。
番組やビデオの視聴中にテレビのリモコン電源スイッチの信号をテレビが受けると、視聴中の番組やビデオの再生が停止となり、メモリーにある癒し映像データが読み出され、映像としてLCDパネルへ送られることで、癒しアート映像が再生となる。
癒しアート映像の再生は設定時間により終了される。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
テレビ番組の視聴中にリモコンの電源ボタン又は、癒しアート専用ボタンを押すことで、テレビの電源が切れる替りに、癒しアート映像再生モードへ切り替わるプログラミングにより登録している癒し映像やアート画像の再生となり、テレビの画面が視聴目的から癒しやアートの鑑賞を目的とする画面に切り替わる。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
通常のテレビでは、番組やビデオの視聴後に、リモコンの電源スイッチを押すことで、テレビの電源が消えるが、本発明のテレビは、視聴後にリモコンの電源スイッチを押すと、テレビは選択されている動画又は、絵画の映像を映す機器となり、テレビが癒しやアートの役目に切り替わるテレビでの癒しアート映像再生制御方式である。
【背景技術】
【0002】
従来のテレビは視聴目的の番組やビデオ再生の後、リモコンの電源スイッチを押すことで、テレビ自体の電源が切れて、映像再生は終了され、その後のテレビは不用な機器でしかなかった。特に、近年はテレビの大型化となり、視聴後は、家の中における大きな空間を占める不用物と化していた。
【先行技術文献】
【非特許文献】
【0003】
【非特許文献1】日本放送出版協会 「NHKテレビ技術教科書(上)」第一印発行 1989年
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
テレビを視聴目的としてしか利用価値がなかったため、電源を切った後は、テレビ自体は使用していない電気製品にすぎず、部屋の主要な位置を占めていて、使用していない時間帯は不用なものとなっていた為、有効化活用出来るようにしたい。
【課題を解決するための手段】
【0005】
テレビのリモコンからの電源スイッチ信号は、その電源ボタンが押された場合、常に同じ信号を発するが、本発明の機能は、図2のフローチャートに従い、テレビ電源がオフ状態の時、リモコンの電源ボタンを押すことで、テレビがオン状態となり、テレビがオン状態の時は、リモコンの電源ボタンを押す又は癒しアート専用ボタン押すことでテレビのメモリーへ保存している癒しアート映像の再生モードへ切り替わるプログラミングにより、テレビが番組視聴後も、テレビを眺める、鑑賞でき、また、気を休める機器としての効果を発揮できる機器となる癒しアート映像再生制御方式である。
【発明の効果】
【0006】
本発明は、リモコンの電源スイッチボタンを押すことで、テレビ電源を切る代わりに、本発明の機能を有することで、テレビ視聴後も、テレビを眺める、鑑賞できる、また、気を休める機器としての効果を発揮できる機器となる。
【図面の簡単な説明】
【0007】
図1】本発明の癒しアート映像再生の仕組みとテレビの状態遷移図である。
図2】本発明のテレビ電源切りからの癒しアート映像再生へのフローチャートである。
図3】テレビのユーザー設定の内容で、癒しアート映像の為に追加となる設定を示す。
図4】本発明のテレビの構成基板接続配線図である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
本発明に必要とされる癒しアート映像の例として、クラゲを題材とした場合、その泳ぐ姿は、ゆっくりと動いているため、癒し効果もある。
具体的、簡易的な作成手段例として、クラゲ絵を使用し、スマートフォンにて動画として撮影し、撮影したその動画の拡張子がMOVであった場合には、PCのアプリにあるビデオエディターにてその動画をMP4のファイル形式として保存する。
この形式の場合、テレビの外部メモリー(USB)に保存した映像をテレビのホームメニューにてビデオを選び、さらに接続しているUSBを選び、指定の映像を選んで「決定ボタン」を押すと動画再生可能となる。
そのクラゲの癒しアート映像が再生される。
本発明では、この操作をリモコンの電源ボタン又は、癒しアート専用ボタンを押すことで、自動的に再生させるものとなり、その手段として図2のフローチャートによりプログラミングを有効とさせる。
ハードとしては、USBメモリーの替りに、テレビ本体に内蔵されるメモリー、または、専用にメモリーを追加して癒しアート映像を保存しておくことで、選択可能となる。
【0009】
実施例は、本発明の癒しアート映像再生制御方式を実施するために、図1図2図3図4を示す。
図1は完成された癒しアート映像再生でのテレビの動作推移を示す。
図2は従来のテレビにおけるリモコン電源スイッチに対する反応でのフローチャートに、本発明の癒しアート映像再生制御方式となるフローチャートを追加した機能を四角点線枠内に示す。
図3は従来のテレビでのユーザー設定の項目に、本発明の癒しアート映像再生制御方式となるユーザー設定項目を四角点線枠に示す。
図4は本発明の一例におけるテレビ装置の基本的な基板(接続図)の構成図を示すものである。
7はLCDパネルで、再生される映像信号をメイン基板から受けて映し出す。
8はインバーター基板で、LCDパネルへの電源供給を行う。
9は電源基板で、全ての基板に対しての電源電圧を供給しのコントロールを行う。
10はメイン基板にはマイコン、デジタル/アナログチュウーナー、ビデオ分配、メモリー、コーデック機能、音声出力、外部入力等の役割を持つ。
11はキー基板で、テレビ本体にある音量調整、CH切替、入力切替、電源スイッチの受付を行い、それぞれの入力をメイン基板へ送る。
12はカード基板でB-CASカードを装着させ、テレビの視聴制限の為、メイン基板との接続を行う。
13は付属基板で、テレビのリモコンからの電源コードの信号を受信し、キー基板経由でそのリモコンからの電源コ^ド信号を機能をメイン基板へ送る。
14はテレビリモコンで、テレビへの電源スイッチを含む各操作の信号を発する。
本発明の癒しアート映像再生制御方式を機能させる条件としては、番組やビデオの視聴中にテレビのリモコン電源コードの信号をテレビ本体が受けると、視聴中の番組やビデオの再生が停止となり、テレビのメモリーに保存されている癒しアート映像の再生へと切り替わるように、図2のフローチャートに示すプログラミングを行う。
癒しアート映像のデータはメイン基板にあるメモリーに保存しておき、番組やビデオを視聴中のテレビ本体がリモコンからの電源スイッチの信号を受けると、番組やビデオの視聴が停止され、メモリーにある癒しアート映像データがコーデック処理により読み出され、CPUに取り込まれ、映像としてLCDパネルへ送られ、癒しアート映像の再生に切り替わる。
癒しアート映像はテレビのユーザー設定モードで映像の選択、再生時間などの指定を行う。
フローチャートの流れとして、テレビ電源がオフの状態から開始した場合、リモコンからの電源スイッチ信号を受けると、テレビは電源がオンとなり、番組やビデオの再生開始となり、再度リモコンからの電源スイッチ信号を受けると、メモリーから癒しアート映像データを読み込み、癒しアート映像の再生開始となる。癒しアート映像の再生は予めユーザー設定モードで設定されている映像を指定時間再生し、その後、テレビは電源オフとなる。
リモコンからの電源スイッチ信号は、そのボタンが押された場合、常に同じ信号を発するが、テレビ本体はその信号を受け取るタイモングによりテレビ本体の反応動作が異なり、テレビ電源がオフ状態の時はテレビがオンへ、オン状態の時は、癒しアート映像再生へ切り替わり、そのテレビ本体の反応の違いを図2のフローチャーに示す。
【0010】
テレビの実用手段は、癒しアート映像再生機能を持つテレビの使い方として、ユーザー設定モードにて、メモリーに保存されている癒しアート映像から一つ選択し、再生時間、バックライトの明るさ、音量、癒しアート映像の再生有無等の設定を行う。
外部にUSBやSDカードによる外付けメモリーにて癒しアート映像を付加できるテレビにおいては、その映像選択もユーザー設定にて選択可能となる。
以下は、癒しアート映像設定モードでの例を示します。
設定モードの例として、以下のように設定モードの選択画面のカーソルで割り当てた映像を選択し、決定する。
動画:熱帯魚 いろり くらげ アニメ
くらげの映像例を図1の2に示す。
静止画:風景 人物 静物 動物
外部:映像1 映像2 映像3
再生時間の設定、
再生時間:癒しアート映像再生時間設定モードで再生時間を指定する。
00時間00分
00部分の数値を設定し、カーソル部分の数値を決定する。
バックライトの明るさ調整、
癒しアート映像再生時間設定モードでバックライトの明るさを指定する。
バックライトの明るさを8段階から選択する。
<<1,2,3,4,5,6,7,8>>
カーソルで段階を選択し、決定する。
音量の設定、
癒しアート映像の再生中に音が含まれる場合の音量を指定する。
その音量を無音を含めて00段階の数値を指定する。
00部分の数値を設定し、カーソル部分の数値を決定する。
癒しアート映像の有効・無効
癒しアート映像再生の有効・無効を指定する。
有効・無効の選択をカーソルで選択し、決定する。
以上のユーザー設定にて癒しアート映像の設定が完了した後は、テレビの電源がオン状態にあるときに、リモコンで電源スイッチのボタンを押すと、視聴中の番組やビデオの映像再生が停止され、癒しアート映像の再生に切り替わる。
切り替わった癒しアート映像の再生は設定された時間を過ぎると停止し、テレビの電源がオフとなる。
【符号の説明】
【0011】
1 チャンネル番組やビデオ再生の視聴状態
2 癒しアート映像の再生状態
3 テレビの電源が切れた状態
4 癒しアート映像再生のフローチャート
5 LCDパネル
6 インバーター基板
7 電源基板
8 メイン基板
9 キー基板
10 カード基板
11 付属基板
12 リモコン
図1
図2
図3
図4
【手続補正書】
【提出日】2022-10-24
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
テレビ番組の視聴中にリモコンの電源ボタン又は、癒しアート専用ボタンどちらか一つのボタンを押すことで、テレビの電源が切れる替りに、癒しアート映像再生モードへ切り替わるプログラミングにより登録している癒し映像やアート画像の再生となり、テレビの画面が視聴目的から癒しやアートの鑑賞を目的とする画面に切り替わる方法
【請求項2】
テレビの電源がオフとなる手段として、再生時間が設定されている癒しアート映像の再生が終了し、テレビ電源が自動的にオフとなる方法と、癒しアート映像再生中にリモコン電源ボタンが押された場合に癒しアート映像が再生停止となり、テレビ電源がオフとなる方法。