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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023041378
(43)【公開日】2023-03-24
(54)【発明の名称】レンタルサポートシステム
(51)【国際特許分類】
   G06Q 30/0645 20230101AFI20230316BHJP
【FI】
G06Q30/06 350
【審査請求】未請求
【請求項の数】8
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021148725
(22)【出願日】2021-09-13
(71)【出願人】
【識別番号】314012076
【氏名又は名称】パナソニックIPマネジメント株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110001081
【氏名又は名称】弁理士法人クシブチ国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】伊藤 卓朗
(72)【発明者】
【氏名】大宮 広義
(72)【発明者】
【氏名】中西 奈央
【テーマコード(参考)】
5L049
【Fターム(参考)】
5L049BB68
(57)【要約】      (修正有)
【課題】据置型の家電製品が予め備えられた住居の利用者に対して、住居で使用する可搬型の適切な家電製品のレンタル利用をサポートするレンタルサポートシステムを提供する。
【解決手段】レンタルサポートシステム1において、プロセッサ10は、住居情報取得部11、利用者情報取得部12、少なくとも、住居情報に含まれる第1家電製品の仕様、及び利用者情報に含まれる利用者の属性に基づいて、可搬型の第2家電製品の中から、利用者に対してレンタルを提案するレンタル候補家電製品を抽出するレンタル候補家電製品抽出部13及びレンタル候補家電製品の情報を含むレンタル家電製品情報を利用者により使用される利用者端末に送信するレンタル家電製品情報提供部14を備える。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
据置型の第1家電製品が設置された住居に関する住居情報を取得する住居情報取得部と、
前記住居に居住する利用者に関する利用者情報を取得する利用者情報取得部と、
少なくとも、前記住居情報に含まれる前記第1家電製品の仕様、及び前記利用者情報に含まれる前記利用者の属性に基づいて、可搬型の第2家電製品の中から、前記利用者に対してレンタルを提案するレンタル候補家電製品を抽出するレンタル候補家電製品抽出部と、
前記レンタル候補家電製品抽出部により抽出された前記レンタル候補家電製品の情報を含むレンタル家電製品情報を、前記利用者により使用される利用者端末に送信するレンタル家電製品情報提供部と、
を備えるレンタルサポートシステム。
【請求項2】
前記レンタル候補家電製品抽出部は、前記第1家電製品を取り扱う家電製品提供者による提供が可能な前記第2家電製品の中から、前記レンタル候補家電製品を抽出する
請求項1に記載のレンタルサポートシステム。
【請求項3】
前記レンタル候補家電製品抽出部は、前記第1家電製品と同じブランドの前記第2家電製品の中から、前記レンタル候補家電製品を抽出する
請求項1又は請求項2に記載のレンタルサポートシステム。
【請求項4】
前記レンタル候補家電製品抽出部は、前記第1家電製品と同じブランドの前記第2家電製品であって、前記第1家電製品と連携した使用が可能な前記第2家電製品を、前記レンタル候補家電製品として抽出する
請求項3に記載のレンタルサポートシステム。
【請求項5】
前記レンタル家電製品情報の送信に応じて前記利用者端末から送信される、前記レンタル候補家電製品の中から選択されたレンタル依頼家電製品のレンタル契約情報と、前記住居情報とに基づいて、前記レンタル依頼家電製品の前記住居への配達を手配するレンタル家電製品手配部を備える
請求項1から請求項4のうちいずれか1項に記載のレンタルサポートシステム。
【請求項6】
前記レンタル家電製品手配部は、前記利用者端末から送信される前記レンタル依頼家電製品のレンタル解約情報と、前記住居情報とに基づいて、前記レンタル依頼家電製品の前記住居からの回収を手配する
請求項5に記載のレンタルサポートシステム。
【請求項7】
前記住居に設置されている前記第1家電製品と、前記利用者にレンタルされている前記第2家電製品の使用サポートを、同一の家電製品サポート提供者に依頼する家電製品使用サポート部を備える
請求項1から請求項6のうちいずれか1項に記載のレンタルサポートシステム。
【請求項8】
前記レンタル家電製品情報提供部は、サブスクリプション方式による前記レンタル候補家電製品のレンタルの案内を含む前記レンタル家電製品情報を、前記利用者端末に送信する
請求項1から請求項7のうちいずれか1項に記載のレンタルサポートシステム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、家電製品のレンタルをサポートするレンタルサポートシステムに関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1は、レンタル会社から各顧客に対してレンタルされた電気製品の使用状況を、ホーム・サーバ及びネットワークを介して検知し、検知した使用状況に応じて上記電気製品に対する課金金額を決定するレンタルシステムを開示する。電気製品は、外部から使用時間、使用回数等の使用状況が検知可能に構成されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2003-233714号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本開示は、据置型の家電製品が予め備えられた住居の利用者に対して、住居で使用する可搬型の適切な家電製品のレンタル利用をサポートするレンタルサポートシステムを提供する。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本開示におけるレンタルサポートシステムは、住居情報取得部と、利用者情報取得部と、レンタル候補家電製品抽出部と、レンタル家電製品情報提供部と、を備える。住居情報取得部は、据置型の第1家電製品が設置された住宅に関する住居情報を取得する。利用者情報取得部は、住宅に居住する利用者に関する利用者情報を取得する。レンタル候補家電製品抽出部は、少なくとも、住居情報に含まれる第1家電製品の仕様、及び利用者情報に含まれる利用者の属性に基づいて、可搬型の第2家電製品の中から、利用者に対してレンタルを提案するレンタル候補家電製品を抽出する。レンタル家電製品情報提供部は、レンタル候補家電製品抽出部により抽出されたレンタル候補家電製品の情報を含むレンタル家電製品情報を、利用者により使用される利用者端末に送信する。
【発明の効果】
【0006】
本開示のレンタルサポートシステムは、住宅に設置された据置型の第1家電製品の仕様と、住宅に居住する利用者の属性とに基づいて、住宅で使用可能であると共に、利用者の属性に適した可搬型のレンタル候補家電製品を抽出することができる。そのため、住居の利用者に対して、住居で使用する可搬型の適切な家電製品のレンタル利用をサポートすることができる。
【図面の簡単な説明】
【0007】
図1】実施の形態におけるレンタルサポートシステムの構成図
図2】実施の形態における住居情報の説明図
図3】実施の形態における利用者情報の説明図
図4】実施の形態におけるレンタルサポート処理の第1のフローチャート
図5】実施の形態におけるレンタルサポート処理の第2のフローチャート
【発明を実施するための形態】
【0008】
(本開示の基礎となった知見等)
発明者らが本開示に想到するに至った当時、単身者向けの賃貸物件等においては、冷蔵庫、洗濯機、エアコン等の据置型の家電製品が予め備えられるケースが増えていた。このような賃貸物件の入居者は、既設の据置型の家電製品以外の可搬型の家電製品については、必要に応じてレンタルすることで入居時の初期費用を抑えることができる。
【0009】
しかしながら、据置型の家電製品が既に設置されていることにより、利用者は、既設の据置型の家電製品の仕様や設置態様等を考慮して、自身の利用に適した家電製品を選択し、レンタルの申し込みをしなければならないという不便さがあるという課題を発明者らは発見し、その課題を解決するために、本開示の主題を構成するに至った。
そこで、本開示は、据置型の家電製品が予め備えられた住居の入居者に対して、住居で使用する可搬型の適切な家電製品のレンタル利用をサポートするレンタルサポートシステムを提供する。
【0010】
以下、図面を参照しながら、実施の形態を詳細に説明する。但し、必要以上に詳細な説明は省略する場合がある。例えば、既によく知られた事項の詳細説明、または、実質的に同一の構成に対する重複説明を省略する場合がある。これは、以下の説明が必要以上に冗長になるのを避け、当業者の理解を容易にするためである。
なお、添付図面および以下の説明は、当業者が本開示を十分に理解するために提供されるのであって、これらにより特許請求の範囲に記載の主題を限定することを意図していない。
【0011】
(実施の形態)
以下、図1図5を用いて、実施の形態を説明する。
[1.構成]
図1図3を参照して、本開示におけるレンタルサポートシステム1の構成について説明する。図1は、賃貸マンション110の一室である住居111について、賃貸契約をした利用者Uに対して、住居111で使用する可搬型の第2家電製品のレンタル利用を、レンタルサポートシステム1がサポートする態様を例示している。
【0012】
賃貸マンション110は、例えば単身者向けのワンルームマンションであり、特定の家電メーカーが提供するAブランドの据置型の第1家電製品が予め設置されている。ブランド名のAは、家電メーカーの会社名、或いは家電メーカーが展開する製品群に設定された統一名称等である。第1家電製品には、エアコン、冷蔵庫、洗濯機、テレビ等が含まれる。
【0013】
利用者Uは、不動産会社の店舗100を訪れて、店舗100に備えられた店舗端末101(パソコン、タブレット端末等)を自ら或いは店員を介して操作することにより、或いは、携帯端末50(スマートフォン、タブレット端末、携帯電話等)を操作して不動産会社サーバー210にアクセスすることにより、入居を希望する対象物件の賃貸契約を締結する。店舗端末101と携帯端末50は、本開示の利用者端末に相当する。
【0014】
不動産会社サーバー210には、不動産会社が管理する賃貸マンション110の各室等の物件に関する住居情報が記録された住居DB(database)が備えられている。各物件の住居情報には、図2に示したように、各物件の管理No.、住所、間取り、契約電力、設置済みのAブランドの第1家電製品の情報(種別、型番、仕様等)、利用者ID等が含まれる。
【0015】
また、不動産会社サーバー210には、不動産会社が管理する物件に居住する利用者に関する利用者情報が記録された利用者DB212が備えられている。利用者情報には、図3に示したように、各利用者の利用者IDと属性(性別、年齢、家族構成、職業、趣味)が含まれる。
【0016】
レンタルサポートシステム1は、プロセッサ10、メモリ20、図示しないコミュニケータ等により構成されたコンピュータシステムである。レンタルサポートシステム1は、通信ネットワーク500を介して、不動産会社の店舗100に備えられた店舗端末101、家電メーカー製品サーバー200、不動産会社サーバー210、及び家電メーカーサービスサーバー220との間で通信を行う。家電メーカー製品サーバー200、不動産会社サーバー210、及び家電メーカーサービスサーバー220は、プロセッサ、メモリ、コミュニケータ等により構成されたコンピュータシステムである。
【0017】
家電メーカー製品サーバー200は、Aブランドの家電製品の情報が記録された家電製品DB201を備えている。家電メーカーサービスサーバー220は、サービスセンター300によるAブランドの家電製品に関するサービスの実施を管理する。Aブランドの家電製品に関するサービスには、家電製品の配達、点検、修理、回収、使用方法の問い合わせへの対応等が含まれる。
【0018】
レンタルサポートシステム1のプロセッサ10は、メモリ20に保存された制御プログラム21を読み込んで実行することにより、住居情報取得部11、利用者情報取得部12、レンタル候補家電製品抽出部13、レンタル家電製品情報提供部14、レンタル家電製品手配部15、及びレンタル家電製品使用サポート部16として機能する。
【0019】
住居情報取得部11は、通信ネットワーク500を介して不動産会社サーバー210の住居DB211にアクセスすることにより、利用者Uが居住する住居111に関する住居情報を取得する。利用者情報取得部12は、通信ネットワーク500を介して不動産会社サーバー212の利用者DB212にアクセスすることにより、利用者Uに関する利用者情報を取得する。
【0020】
レンタル候補家電製品抽出部13は、住居111の住居情報に含まれる、住居111に設置済の据置型の第1家電製品の仕様(消費電力、サイズ等)、及び利用者Uの利用者情報に含まれる利用者Uの属性に基づいて、利用者Uに対してレンタルを提案するレンタル候補家電製品を抽出する。レンタル候補家電製品抽出部13は、通信ネットワーク500を介して家電メーカー製品サーバー200の家電製品DB201にアクセスすることにより、Aブランドの可搬型の第2家電製品の中から、住居111の契約電力により無理なく使用可能であるレンタル候補家電製品を抽出する。また、レンタル候補家電製品抽出部13は、第1家電製品が冷蔵庫である場合は、冷蔵庫のサイズを考慮して、冷蔵庫の上に置くことができるサイズの電子レンジ等をレンタル候補家電製品として抽出する。
【0021】
さらに、レンタル候補家電製品抽出部13は、利用者Uの属性に基づいて、例えば、以下の(1)~(7)の抽出条件によりレンタル候補家電製品を抽出する。
(1)利用者Uが単身者の場合…少量炊きの炊飯器、小容量の電子レンジ等、単身者を対象とした第2家電製品の中から、レンタル候補家電製品を抽出する。
(2)利用者Uが同居人を有する場合…利用者Uが配偶者、子供等と同居する場合は、中・大容量の炊飯器等、複数人を対象とした第2家電製品の中から、レンタル候補家電製品を抽出する。
(3)利用者Uが女性の場合…スチーマ、美顔器等の女性向けの第2家電製品の中から、レンタル候補家電製品を抽出する。
(4)利用者Uが男性の場合…メンズシェーバー、ボディトリマー等の男性向けの第2家電製品の中から、レンタル候補家電製品を抽出する。
(5)利用者Uが幼児と同居している場合…空気清浄機、加湿器等の室内環境を整える第2家電製品の中から、レンタル候補家電製品を抽出する。
(6)利用者Uの趣味が料理である場合…高機能の電子レンジ、フードプロセッサー等の調理用の第2家電製品の中から、レンタル候補家電製品を抽出する。この場合、住居111に設置済の第1家電製品が冷蔵庫であって、Aブランドの電子レンジ等の調理家電との連携運転が可能な仕様であるときには、連携運転が可能な調理家電の第2家電製品の中から、レンタル候補家電製品を抽出してもよい。冷蔵庫と調理家電との連携運転としては、例えば、冷蔵庫に収容された食材のデータを調理家電に送信し、調理家電が、冷蔵庫に収容された食材を使用してつくることができる料理メニューの調理運転を実行する等が挙げられる。
(7)利用者Uの趣味が映画鑑賞である場合…録画時間が長い画像レコーダー、高性能のスピーカーシステム等の映像・音響機器の第2家電製品の中から、レンタル候補家電製品を抽出する。この場合、住居111に設置済の第1家電製品がテレビであって、Aブランドの音響機器との連携使用が可能な仕様であるときには、連携使用が可能な音響製品の第2家電製品の中から、レンタル候補家電製品を抽出してもよい。テレビと音響機器との連携使用には、例えば、テレビと画像レコーダーを無線LANで通信することによる映像データの転送等が挙げられる。
【0022】
レンタル家電製品情報提供部14は、レンタル候補家電製品抽出部13により抽出されたレンタル候補家電製品の情報と、サブスクリプション方式による家電製品のレンタルの提案の情報を含むレンタル家電製品情報を、携帯端末50又は店舗端末101に送信する。携帯端末50及び店舗端末101は、受信したレンタル家電製品情報に含まれるレンタル候補製品とサブスクリプション方式による家電製品のレンタルを紹介する画面を、表示部に表示する。利用者Uは、この画面を閲覧して、気に入ったレンタル候補家電製品のレンタルを申し込むことができる。その際に、利用者Uは、サブスクリプション方式でのレンタルを選択することができる。
【0023】
レンタル家電製品手配部15は、利用者Uによるレンタルの申し込み操作に応じて、携帯端末50或いは店舗端末101から送信されるレンタル申込情報を受信したときに、レンタル申込情報により指定された第2家電製品(レンタル依頼家電製品)の住居111への配達を依頼する配達依頼情報を、家電メーカーサービスサーバー220に送信する。これにより、レンタルが申し込まれた第2家電製品の配達が手配され、サービスセンター300(本開示の家電製品サポート提供者に相当する)から住居111まで、サービス車両310によって第2家電製品が配達される。
【0024】
レンタル家電製品使用サポート部16は、携帯端末50から送信される、レンタル中家電製品についてのサポートを要請するサポート要請情報を受信したときに、要請内容に応じたサポート手配情報を家電メーカーサービスサーバー220に送信する。レンタル中家電製品についてのサポートには、レンタル済家電製品の修理、レンタル済家電製品の使用方法の問い合わせ、レンタル解除によるレンタル済家電製品の回収等が含まれる。
【0025】
家電メーカーサービスサーバー220は、携帯端末50から送信されるサポート手配情報を受信したときに、サポート手配情報により依頼されたサポートをサービスセンターに手配し、これにより、サポートが実施される。
【0026】
[2.動作]
図4図5に示したフローチャートに従って、レンタルサポートシステム1により実行される家電製品のレンタルサポートの一連の処理について説明する。
【0027】
[2-1.レンタル家電製品の情報提供]
図4に示したフローチャートに従って、レンタル家電製品の情報提供の処理について説明する。図4のステップS1で、住居情報取得部11は、携帯端末50又は店舗端末101から住居111の入居契約情報を受信したときに、ステップS2に処理を進める。
【0028】
ステップS2で、住居情報取得部11は、不動産会社サーバー210の住居DB211にアクセスして、対象物件である住居111に関する住居情報を取得する。次のステップS3で、利用者情報取得部12は、不動産会社サーバー210の利用者DB212にアクセスして、住居111の入居者である利用者Uに関する利用者情報を取得する。
【0029】
続くステップS4で、レンタル候補家電製品抽出部13は、住居111の住居情報に含まれる既設の据置型の第1家電製品の仕様と、利用者Uの利用者情報に含まれる利用者Uの属性とに基づいて、可搬型の第2家電製品の検索条件を、上述したように、住居111の契約電力、第1家電製品のサイズ、上記(1)~(7)に例示した条件等により設定する。次のステップS5で、レンタル候補家電製品抽出部13は、家電メーカー製品サーバー200の家電製品DB201にアクセスして、検索条件に適合するAブランドの第2家電製品を、レンタル候補家電製品として抽出する。
【0030】
続くステップS6で、レンタル家電製品情報提供部14は、レンタル候補家電製品の紹介と、サブスクリプション方式によるレンタルの案内を含むレンタル家電製品情報を、利用者Uの携帯端末50又は店舗端末101に送信する。利用者Uは、上述したように、携帯端末50又は店舗端末101を操作して、レンタルを申し込むことができる。
【0031】
[2-2.家電製品の使用サポート]
図5に示したフローチャートに従って、家電製品の使用サポートの処理について説明する。図5のステップS20で、レンタル家電製品手配部15は、利用者Uの携帯端末50から、レンタル候補家電製品の中から選択された第2家電製品のレンタル契約情報を受信したときにステップS21に処理を進める。一方、レンタル契約情報を受信しなかったときには、レンタル家電製品手配部15は、ステップS30に処理を進める。
【0032】
ステップS21で、レンタル家電製品手配部15は、家電メーカーサービスサーバー220にアクセスして、レンタルが申し込まれた第2家電製品の住居111への配達を手配する。これにより、サービス車両310により、サービスセンター300から住居111への第2家電製品の配達が行われる。
【0033】
ステップS30で、レンタル家電製品手配部15は、利用者Uの携帯端末50から、レンタル中の第2家電製品のレンタル解約情報を受信したときに、ステップS31に処理を進める。一方、レンタル解約情報を受信しなかったときには、レンタル家電製品手配部15は、ステップS40に処理を進める。
【0034】
ステップS31で、レンタル家電製品手配部15は、家電メーカーサービスサーバー220にアクセスして、レンタル中の第2家電製品の住居111からの回収を手配する。これにより、サービス車両310により、住居111からサービスセンター300への第2家電製品の回収が行われる。サービスセンター300に回収された第2家電製品は、点検、清掃が行われた後、次のレンタルに備えて保管される。
【0035】
ステップS40で、レンタル家電製品使用サポート部16は、利用者Uの携帯端末50から、レンタル中の第2家電製品或いは住居111に設置された第1家電製品に対するサポート要請情報を受信したときに、ステップS41に処理を進める。一方、サポート要請情報を受信しなかったときには、レンタル家電製品使用サポート部16は、ステップS22に処理を進める。
【0036】
ステップS41で、レンタル家電製品使用サポート部16は、家電メーカーサービスサーバー220にアクセスして、サポート要請情報により依頼された第1家電製品又は第2家電製品に対するサポート(修理、点検、使用方法の説明等)の実施を手配する。これにより、サービス担当者によるサポートが実施される。
【0037】
[3.効果等]
以上のように、本実施の形態において、レンタルサポートシステム1は、住居情報取得部11と、利用者情報取得部12と、レンタル候補家電製品抽出部13と、レンタル家電製品情報提供部14と、レンタル家電製品手配部15と、レンタル家電製品使用サポート部16と、を備える。レンタル候補家電製品抽出部13は、住居111に予め設置された据置型のAブランドの第1家電製品の仕様と、住居111に居住する利用者Uの属性とに基づいて、可搬型のAブランドの第2家電製品の中から、利用者Uに対してレンタルを提案するレンタル候補家電製品を抽出する。レンタル家電製品情報提供部14は、レンタル候補家電製品の情報を含むレンタル家電製品情報を、利用者Uの携帯端末50に送信する。
これにより、住居111で使用可能であって、利用者Uのライフスタイルに適合すると想定されるレンタル候補家電製品の情報を提供して、利用者Uによる可搬型の家電製品のレンタル利用をサポートすることができる。また、第1家電製品と同一ブランドの第2家電製品の中からレンタル候補家電製品を抽出することにより、既設の第1家電製品とのデザインの親和性が高く、操作の統一感があるレンタル候補家電製品が抽出されることが期待できる。さらに、同じブランドであることから、既設の第1家電製品のサービスを担当するサービスセンターにより、第2家電製品についても一括して効率の良い使用サポートを提供することができる。
【0038】
(他の実施の形態)
以上のように、本出願において開示する技術の例示として、上記実施の形態を説明した。しかしながら、本開示における技術はこれに限定されず、変更、置き換え、付加、省略などを行った実施の形態にも適用できる。そこで、以下、他の実施の形態を例示する。
【0039】
上記実施の形態において、レンタル家電製品情報提供部14は、住居111に予め設置された据置型の第1家電製品と同じブランドの可搬型の第2家電製品の中から、住居111に居住する利用者Uに提案するレンタル候補家電製品を抽出した。他の実施の形態として、第1家電製品を取り扱う家電製品提供者(大型家電販売店等)による提供が可能な第2家電製品の中から、レンタル候補家電製品を抽出するようにしてもよい。これにより、利用者Uが住居111で使用する、ブランドが異なる第1家電製品及び第2家電製品について、同一の家電製品提供者によるトータル的なサポートを受けることが可能となる。
【0040】
上記実施の形態では、レンタル家電製品手配部15を備えて、レンタルが申し込まれた第2家電製品の配達と、レンタルが解除された第2家電製品の回収を、家電メーカーサービスサーバー220にアクセスして手配した。他の実施形態として、第2家電製品の配達と回収のうちのいずれかのみを行う構成としてもよい。また、レンタル家電製品手配部15を省略した構成としてもよい。
【0041】
上記実施の形態では、レンタル家電製品使用サポート部16を備えて、住居111に設置された第1家電製品とレンタルされた第2家電製品のサポートを、家電メーカーサービスサーバー220にアクセスして手配した。他の実施形態として、レンタル家電製品使用サポート部16を省略した構成としてもよい。
【0042】
本開示におけるレンタルサポートシステムを構成するコントローラは、本開示のレンタルサポートシステムの動作を制御できるものであればよい。発明の主題を表現する際に、本開示のレンタルサポートシステムの動作を制御するものとして、コントローラの他にも制御手段または制御部またはそれらに類似する文言で表記する場合がある。コントローラは様々な態様で実現可能である。例えば、コントローラとしてプロセッサを用いてもよい。コントローラとしてプロセッサを用いれば、プログラムを格納している記憶媒体からプログラムをプロセッサに読み込ませ、プロセッサによりプログラムを実行することで、各種処理を実行することが可能となる。このため、記憶媒体に格納されたプログラムを変更することで処理内容を変更できるので、制御内容の変更の自由度を高めることができる。プロセッサとしては、例えば、CPU(Central Processing Unit)、及び、MPU(Micro-Processing Unit)などがある。記憶媒体としては、例えば、ハードディスク、フラッシュメモリ、及び、光ディスクなどがある。また、コントローラとしてプログラムの書き換えが不可能なワイヤードロジックを用いてもよい。コントローラとしてワイヤードロジックを用いれば、処理速度の向上に有効である。ワイヤードロジックとしては、例えば、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)などがある。また、コントローラとして、プロセッサとワイヤードロジックとを組み合わせて実現してもよい。コントローラを、プロセッサとワイヤードロジックとを組み合わせて実現すれば、ソフトウェア設計の自由度を高めつつ、処理速度を向上することができる。また、コントローラと、コントローラと別の機能を有する回路とを、1つの半導体素子で構成してもよい。別の機能を有する回路としては、例えば、A/D・D/A変換回路などがある。また、コントローラは、1つの半導体素子で構成してもよいし、複数の半導体素子で構成してもよい。複数の半導体素子で構成する場合、特許請求の範囲に記載の各制御を、互いに異なる半導体素子で実現してもよい。さらに、半導体素子と抵抗またはコンデンサなどの受動部品とを含む構成によってコントローラを構成してもよい。
【0043】
本開示におけるレンタルサポートシステムに備えられるコミュニケータは、本開示のレンタルサポートシステムと外部機器との通信を可能にするものであればよい。発明の主題を表現する際に、本開示の装置と外部機器との通信を可能にするものとして、コミュニケータの他にも通信手段または通信部または送受信手段または送受信部またはそれらに類似する文言で表記する場合がある。コミュニケータは様々な態様で実現可能である。コミュニケータとしては、基地局等を介しての外部機器との無線接続、または、外部機器との直接無線接続などがある。基地局等を介しての外部機器との無線接続としては、例えば、WiFi(登録商標)ルーターと無線通信するIEEE802.11対応の無線LAN、第3世代移動通信システム(通称3G)、第4世代移動通信システム(通称4G)、IEEE 802.16対応のWiMax(ワイマックス:登録商標)、または、LPWA(Low Power Wide Area)などがある。本開示の装置と外部機器とを直接無線接続するコミュニケータを用いれば、通信のセキュリティ性の向上に有効であるとともに、WiFi(ワイファイ:登録商標)ルーターなどの中継機器が存在しない場所でも、本開示の装置は外部機器と通信できる。本開示の装置と外部機器とを直接無線接続するコミュニケータとしては、例えば、Bluetooth(ブルートゥース:登録商標)による通信、ループアンテナを介したNFC(Near Field Communication)による通信、または、赤外線通信などがある。
【0044】
なお、上述の実施の形態は、本開示における技術を例示するためのものであるから、特許請求の範囲又はその均等の範囲において種々の変更、置き換え、付加、省略などを行うことができる。
【産業上の利用可能性】
【0045】
本開示は、据置型の家電製品が設置された住居の利用者に対して、可搬型の適切な家電製品のレンタル利用をサポートする用途に適用可能である。
【符号の説明】
【0046】
1 レンタルサポートシステム
10 プロセッサ
11 住居情報取得部
12 利用者情報取得部
13 レンタル候補家電製品抽出部
14 レンタル家電製品情報提供部
15 レンタル家電製品手配部
16 レンタル家電製品使用サポート部
20 メモリ
21 制御プログラム
100 不動産会社の店舗
101 店舗端末
110 賃貸マンション
111 住居
200 家電メーカー製品サーバー
201 家電製品DB
210 不動産会社サーバー
211 住居DB
212 利用者DB
220 家電メーカーサービスサーバー
300 サービスサーバー
310 サービス車両
500 通信ネットワーク
U 利用者
図1
図2
図3
図4
図5