(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023041393
(43)【公開日】2023-03-24
(54)【発明の名称】収納箱システム、収納箱及び解錠方法
(51)【国際特許分類】
E05B 49/00 20060101AFI20230316BHJP
E05B 65/00 20060101ALI20230316BHJP
A47G 29/20 20060101ALI20230316BHJP
A47G 29/124 20060101ALI20230316BHJP
H04M 1/00 20060101ALI20230316BHJP
【FI】
E05B49/00 J
E05B65/00 D
A47G29/20
A47G29/124
H04M1/00 U
【審査請求】未請求
【請求項の数】7
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021148752
(22)【出願日】2021-09-13
(71)【出願人】
【識別番号】000124591
【氏名又は名称】河村電器産業株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100149548
【弁理士】
【氏名又は名称】松沼 泰史
(74)【代理人】
【識別番号】100175824
【弁理士】
【氏名又は名称】小林 淳一
(74)【代理人】
【識別番号】100114937
【弁理士】
【氏名又は名称】松本 裕幸
(74)【代理人】
【識別番号】100140718
【弁理士】
【氏名又は名称】仁内 宏紀
(72)【発明者】
【氏名】馬渡 弘友希
(72)【発明者】
【氏名】浅井 成実
(72)【発明者】
【氏名】ムスタファ アル タミミ
(72)【発明者】
【氏名】鬼塚 正樹
(72)【発明者】
【氏名】山本 寛和
(72)【発明者】
【氏名】今井 毅
(72)【発明者】
【氏名】山中 滉輝
【テーマコード(参考)】
2E250
3K100
5K127
【Fターム(参考)】
2E250AA18
2E250BB08
2E250FF27
2E250FF35
3K100CA45
3K100CA48
3K100CD03
5K127AA26
5K127BA03
5K127BB22
5K127CA33
5K127DA15
5K127GA14
5K127GD18
5K127GD21
5K127HA28
5K127JA42
5K127KA01
5K127KA02
(57)【要約】
【課題】いたずらされることを防止できる収納箱システム、収納箱及び解錠方法を提供すること。
【解決手段】収納箱は、物体を収納可能な筐体と、筐体に収納された物体の出し入れを可能にする扉と、扉の施解錠を行う電気錠と、扉を解錠するための鍵情報と扉を解錠する第1ユーザが所持する第1携帯端末の第1加入者識別情報とを受信する通信部と、扉を解錠できるユーザが所持する携帯端末の加入者識別情報を記憶する記憶部と、通信部が受信した鍵情報に基づき電気錠を解錠し、第1加入者識別情報を記憶部に記憶させる制御部と、鍵情報と第2ユーザが所持する第2携帯端末の第2加入者識別情報とを受信する近距離通信部とを備える。制御部は、扉を解錠できるユーザが所持する携帯端末の加入者識別情報を記憶部に記憶させ、記憶部に第2加入者識別情報が記憶されている場合に近距離通信部が受信した鍵情報に基づいて電気錠を解錠する。
【選択図】
図3
【特許請求の範囲】
【請求項1】
携帯端末と通信可能な収納箱を備える収納箱システムであって、
前記収納箱は、
物体を収納可能な筐体と、
前記筐体に収納された前記物体の出し入れを可能にする扉と、
前記扉の施解錠を行う電気錠と、
前記扉を解錠するための鍵情報と前記扉を解錠する第1ユーザが所持する第1携帯端末の第1加入者識別情報とを受信する通信部と、
前記扉を解錠できるユーザが所持する携帯端末の加入者識別情報を記憶する記憶部と、
前記通信部が受信した前記鍵情報に基づいて前記電気錠を解錠し、前記第1加入者識別情報を前記記憶部に記憶させる制御部と、
前記鍵情報と前記第1ユーザとは異なる第2ユーザが所持する第2携帯端末の第2加入者識別情報とを受信する近距離通信部と
を備え、
前記制御部は、前記扉を解錠できるユーザが所持する携帯端末の加入者識別情報を前記記憶部に記憶させ、前記記憶部に前記第2加入者識別情報が記憶されている場合に、前記近距離通信部が受信した前記鍵情報に基づいて前記電気錠を解錠する、収納箱システム。
【請求項2】
前記第1携帯端末は、確認コードを生成し、生成した前記確認コードを、前記第1加入者識別情報に基づいてショートメッセージサービスで送信するとともに、携帯電話回線で送信し、
前記収納箱システムを管理する管理サーバは、前記ショートメッセージサービスで送信された確認コードと、前記携帯電話回線で送信された確認コードとが一致する場合に、前記第1加入者識別情報を、前記携帯電話回線で前記第1携帯端末へ送信し、
前記第1携帯端末は、前記管理サーバが送信した前記第1加入者識別情報と前記鍵情報とを前記収納箱へ送信する、請求項1に記載の収納箱システム。
【請求項3】
前記第2携帯端末は、確認コードを生成し、生成した前記確認コードを、前記第2加入者識別情報に基づいてショートメッセージサービスで送信するとともに、携帯電話回線で送信し、
前記収納箱システムを管理する管理サーバは、前記ショートメッセージサービスで送信された確認コードと、前記携帯電話回線で送信された確認コードとが一致する場合に、前記第2加入者識別情報を、前記携帯電話回線で前記第2携帯端末へ送信し、
前記第2携帯端末は、前記管理サーバが送信した前記第2加入者識別情報と前記鍵情報とを前記収納箱へ送信する、請求項1に記載の収納箱システム。
【請求項4】
前記第1携帯端末が送信した前記鍵情報に基づいて前記制御部が前記扉を解錠した場合に、前記通信部は、前記収納箱の識別情報を、前記第1携帯端末へ送信し、
前記第1携帯端末は、前記収納箱の前記識別情報と前記第1加入者識別情報とを前記管理サーバへ送信し、
前記管理サーバは、前記収納箱の前記識別情報と前記第1加入者識別情報とを関連付けて記憶する、請求項2又は請求項3に記載の収納箱システム。
【請求項5】
前記管理サーバは、前記鍵情報を発行し、発行した前記鍵情報を、前記第1携帯端末と前記第2携帯端末とへ送信する、請求項2から請求項4のいずれか一項に記載の収納箱システム。
【請求項6】
携帯端末と通信可能な収納箱であって、
物体を収納可能な筐体と、
前記筐体に収納された前記物体の出し入れを可能にする扉と、
前記扉の施解錠を行う電気錠と、
前記扉を解錠するための鍵情報と前記扉を解錠する第1ユーザが所持する第1携帯端末の第1加入者識別情報とを受信する通信部と、
前記扉を解錠できるユーザが所持する携帯端末の加入者識別情報を記憶する記憶部と、
前記通信部が受信した前記鍵情報に基づいて前記電気錠を解錠し、前記第1加入者識別情報を前記記憶部に記憶させる制御部と、
前記鍵情報と前記第1ユーザとは異なる第2ユーザが所持する第2携帯端末の第2加入者識別情報とを受信する近距離通信部と
を備え、
前記制御部は、前記扉を解錠できるユーザが所持する携帯端末の加入者識別情報を前記記憶部に記憶させ、前記記憶部に前記第2加入者識別情報が記憶されている場合に、前記近距離通信部が受信した前記鍵情報に基づいて前記電気錠を解錠する、収納箱。
【請求項7】
携帯端末と通信可能な収納箱を備える収納箱システムが実行する解錠方法であって、
前記収納箱は、物体を収納可能な筐体と、前記筐体に収納された前記物体の出し入れを可能にする扉と、前記扉の施解錠を行う電気錠とを備え、
前記解錠方法は、 前記収納箱が、前記扉を解錠できるユーザが所持する携帯端末の加入者識別情報を記憶部に記憶させるステップと、
前記収納箱が、前記扉を解錠するための鍵情報と前記扉を解錠する第1ユーザが所持する第1携帯端末の第1加入者識別情報とを受信するステップと、
前記収納箱が、前記鍵情報に基づいて前記電気錠を解錠し、前記第1加入者識別情報を記憶するステップと、
前記収納箱が、前記鍵情報と前記第1ユーザとは異なる第2ユーザが所持する第2携帯端末の第2加入者識別情報とを受信するステップと、
前記収納箱が、前記記憶部に前記第2加入者識別情報が記憶されている場合に、前記鍵情報に基づいて前記電気錠を解錠するステップと
を有する、解錠方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、収納箱システム、収納箱及び解錠方法に関する。
【背景技術】
【0002】
家主の留守中等で配送された荷物を直接受け取れない場合に、この荷物を保管できる宅配ボックスが普及している。宅配ボックスを利用した荷物配送システムに関して、セキュリティー性を向上させる技術が知られている(例えば、特許文献1参照)。この技術は、宅配ボックスの個体識別情報と、宅配ボックスの利用者とを紐づけて管理する管理サーバを備える。管理サーバは、配送員の利用する通信端末から受信した宅配ボックスの個体識別情報と宅配ボックスを解錠する暗証情報とを紐づけて記憶し、宅配ボックスの利用者のスマートフォンに対応する暗証情報を示す。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
宅配業者などの配達員の携帯端末を使用して宅配ボックスの扉を開けて荷物を保管し、保管された荷物を、受取人の携帯端末を使用して宅配ボックスの扉を開けて受け取るシステムを考える。このようなシステムでは、配達員を装った者によって宅配ボックスの扉が開けられ、宅配ボックス内に不要物が入れられるなどのいたずらされる懸念がある。
このような懸念は、宅配ボックスに限らず、何等かのものを収納する収納箱に当てはまる。
本発明の目的は、いたずらされることを防止できる収納箱システム、収納箱及び解錠方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
(1)本発明の一態様は、携帯端末と通信可能な収納箱を備える収納箱システムであって、前記収納箱は、物体を収納可能な筐体と、前記筐体に収納された前記物体の出し入れを可能にする扉と、前記扉の施解錠を行う電気錠と、前記扉を解錠するための鍵情報と前記扉を解錠する第1ユーザが所持する第1携帯端末の第1加入者識別情報とを受信する通信部と、前記扉を解錠できるユーザが所持する携帯端末の加入者識別情報を記憶する記憶部と、前記通信部が受信した前記鍵情報に基づいて前記電気錠を解錠し、前記第1加入者識別情報を前記記憶部に記憶させる制御部と、前記鍵情報と前記第1ユーザとは異なる第2ユーザが所持する第2携帯端末の第2加入者識別情報とを受信する近距離通信部とを備え、前記制御部は、前記扉を解錠できるユーザが所持する携帯端末の加入者識別情報を前記記憶部に記憶させ、前記記憶部に前記第2加入者識別情報が記憶されている場合に、前記近距離通信部が受信した前記鍵情報に基づいて前記電気錠を解錠する、収納箱システムである。
(2)本発明の一態様は、上記(1)に記載の収納箱システムにおいて、前記第1携帯端末は、確認コードを生成し、生成した前記確認コードを、前記第1加入者識別情報に基づいてショートメッセージサービスで送信するとともに、携帯電話回線で送信し、前記収納箱システムを管理する管理サーバは、前記ショートメッセージサービスで送信された確認コードと、前記携帯電話回線で送信された確認コードとが一致する場合に、前記第1加入者識別情報を、前記携帯電話回線で前記第1携帯端末へ送信し、前記第1携帯端末は、前記管理サーバが送信した前記第1加入者識別情報と前記鍵情報とを前記収納箱へ送信する。
(3)本発明の一態様は、上記(1)に記載の収納箱システムにおいて、前記第2携帯端末は、確認コードを生成し、生成した前記確認コードを、前記第2加入者識別情報に基づいてショートメッセージサービスで送信するとともに、携帯電話回線で送信し、前記収納箱システムを管理する管理サーバは、前記ショートメッセージサービスで送信された確認コードと、前記携帯電話回線で送信された確認コードとが一致する場合に、前記第2加入者識別情報を、前記携帯電話回線で前記第2携帯端末へ送信し、前記第2携帯端末は、前記管理サーバが送信した前記第2加入者識別情報と前記鍵情報とを前記収納箱へ送信する。
(4)本発明の一態様は、上記(2)又は上記(3)に記載の収納箱システムにおいて、前記第1携帯端末が送信した前記鍵情報に基づいて前記制御部が前記扉を解錠した場合に、前記通信部は、前記収納箱の識別情報を、前記第1携帯端末へ送信し、前記第1携帯端末は、前記収納箱の前記識別情報と前記第1加入者識別情報とを前記管理サーバへ送信し、前記管理サーバは、前記収納箱の前記識別情報と前記第1加入者識別情報とを関連付けて記憶する。
(5)本発明の一態様は、上記(2)から上記(4)のいずれか一項に記載の収納箱システムにおいて、前記管理サーバは、前記鍵情報を発行し、発行した前記鍵情報を、前記第1携帯端末と前記第2携帯端末とへ送信する。
【0006】
(6)本発明の一態様は、携帯端末と通信可能な収納箱であって、物体を収納可能な筐体と、前記筐体に収納された前記物体の出し入れを可能にする扉と、前記扉の施解錠を行う電気錠と、前記扉を解錠するための鍵情報と前記扉を解錠する第1ユーザが所持する第1携帯端末の第1加入者識別情報とを受信する通信部と、前記扉を解錠できるユーザが所持する携帯端末の加入者識別情報を記憶する記憶部と、前記通信部が受信した前記鍵情報に基づいて前記電気錠を解錠し、前記第1加入者識別情報を前記記憶部に記憶させる制御部と、前記鍵情報と前記第1ユーザとは異なる第2ユーザが所持する第2携帯端末の第2加入者識別情報とを受信する近距離通信部とを備え、前記制御部は、前記扉を解錠できるユーザが所持する携帯端末の加入者識別情報を前記記憶部に記憶させ、前記記憶部に前記第2加入者識別情報が記憶されている場合に、前記近距離通信部が受信した前記鍵情報に基づいて前記電気錠を解錠する、収納箱である。
【0007】
(7)本発明の一態様は、携帯端末と通信可能な収納箱を備える収納箱システムが実行する解錠方法であって、前記収納箱は、物体を収納可能な筐体と、前記筐体に収納された前記物体の出し入れを可能にする扉と、前記扉の施解錠を行う電気錠とを備え、前記解錠方法は、前記収納箱が、前記扉を解錠できるユーザが所持する携帯端末の加入者識別情報を記憶部に記憶させるステップと、前記収納箱が、前記扉を解錠するための鍵情報と前記扉を解錠する第1ユーザが所持する第1携帯端末の第1加入者識別情報とを受信するステップと、前記収納箱が、前記鍵情報に基づいて前記電気錠を解錠し、前記第1加入者識別情報を記憶するステップと、前記収納箱が、前記鍵情報と前記第1ユーザとは異なる第2ユーザが所持する第2携帯端末の第2加入者識別情報とを受信するステップと、前記収納箱が、前記記憶部に前記第2加入者識別情報が記憶されている場合に、前記鍵情報に基づいて前記電気錠を解錠するステップとを有する、解錠方法である。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、いたずらされることを防止できる収納箱システム、収納箱及び解錠方法を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【
図1】本発明の実施形態に係る収納箱システムの構成例を示す図である。
【
図2A】本実施形態に係る収納箱システムの例1を示す概要図である。
【
図2B】本実施形態に係る収納箱システムの例2を示す概要図である。
【
図2C】本実施形態に係る収納箱システムの例3を示す概要図である。
【
図3】本実施形態に係る収納箱システムの詳細を示す図である。
【
図4】本実施形態に係る収納箱の一例を示す模式図である。
【
図5】本実施形態に係る収納箱システムの動作の例1を示すフローチャートである。
【
図6】本実施形態に係る収納箱システムの動作の例2を示すフローチャートである。
【
図7】本実施形態に係る収納箱システムの動作の例3を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0010】
次に、本実施形態の収納箱システム、収納箱及び解錠方法を、図面を参照しつつ説明する。以下で説明する実施形態は一例に過ぎず、本発明が適用される実施形態は、以下の実施形態に限られない。なお、実施形態を説明するための全図において、同一の機能を有するものは同一符号を用い、繰り返しの説明は省略する。
また、本願でいう「XXに基づいて」とは、「少なくともXXに基づく」ことを意味し、XXに加えて別の要素に基づく場合も含む。また、「XXに基づいて」とは、XXを直接に用いる場合に限定されず、XXに対して演算や加工が行われたものに基づく場合も含む。「XX」は、任意の要素(例えば、任意の情報)である。
【0011】
(実施形態)
(収納箱システム)
図1は、本発明の実施形態に係る収納箱システムの構成例を示す図である。
図1において、収納箱システム1は、収納箱100と管理サーバ300とを備える。
図1には、収納箱100に加え、収納箱100に荷物を収納するユーザU1と、ユーザU1が保持する携帯端末200-1と、収納箱100に収納された荷物を取り出すユーザU2と、ユーザU2が保持する携帯端末200-2とが示されている。
収納箱100と管理サーバ300とは、ネットワークNWを介して通信する。ネットワークNWは、例えば、インターネット、WAN(Wide Area Network)、LAN(Local Area Network)、プロバイダ装置、無線基地局などを含む。
【0012】
図2Aから
図2Cを参照して、収納箱システム1の処理の概要について説明する。
図2Aは、本実施形態に係る収納箱システムの例1を示す概要図である。
ユーザU1は、携帯端末200-1にダウンロード(DL)用URL(Uniform Resource Locator)が表されたDL用QR(Quick Response)コードを読み取らせる(QRコードは登録商標)。例えば、DL用QRコードは、収納箱100の外扉に貼付されている。
携帯端末200-1は、DL用QRコードを読み取ることによってダウンロードサイトへアクセスし、収納箱100を使用するためのアプリ(以下「専用アプリAP」という)をダウンロードする。携帯端末200-1は、ダウンロードした専用アプリAPをインストールする(1)。
ユーザU1は、携帯端末200-1に専用アプリAPを起動させる。携帯端末200-1は、専用アプリAPを起動し、専用アプリAPの使用条件を表示する。専用アプリAPの使用条件には、電話番号などの加入者識別情報が収納箱100に自動的に保存されること、同意する場合には加入者識別情報に基づくショートメッセージサービス(SMS: Short Message Service)で送信することによって利用者登録することが含まれる。ユーザU1は、専用アプリAPの使用条件に同意する場合には、「同意する」ボタンを押す(2)。
【0013】
携帯端末200-1において、専用アプリAPは、「同意する」ボタンが押されることによって、確認コードを生成し、生成した確認コードを加入者識別情報に基づいて、SMSで管理サーバ300へ送信する(3)。ここで、確認コードとは、一度だけ使用できるパスワードである。
さらに、携帯端末200-1において、専用アプリAPは、生成した確認コードを携帯電話回線で管理サーバ300へ送信する(4)。携帯電話回線の一例は、LTE(Long Term Evolution)などの通信規格回線である。
管理サーバ300の一例はクラウドサーバである。管理サーバ300は、携帯電話回線で送信された確認コードと同じ確認コードを含むSMSを検索する。管理サーバ300は、携帯電話回線で送信された確認コードと一致する確認コードを含むSMSを検出した場合に、携帯端末200-1の加入者識別情報を、携帯電話回線で携帯端末200-1へ送信する(5)。
携帯端末200-1は、管理サーバ300が送信した加入者識別情報を受信する。携帯端末200-1において、専用アプリAPは、携帯端末200-1が受信した加入者識別情報を登録する。以上によって、携帯端末200-1において、専用アプリAPは、登録した加入者識別情報を使用できる。
【0014】
図2Bは、本実施形態に係る収納箱システムの例2を示す概要図である。
ユーザU1は、収納箱100の外扉を開ける(1)。収納箱100は、荷物を入れるキャビネットである。収納箱100の一例は、宅配ボックスである。
ユーザU1は、携帯端末200-1に外扉に貼付された扉解錠用QRコードを読み取らせる。扉解錠用QRコードには、収納箱100の扉の電気錠を解錠するときに使用する鍵情報が表されている。
携帯端末200-1は、扉解錠用QRコードを読み取ることによって鍵情報を取得する。携帯端末200-1は、取得した鍵情報と加入者識別情報とを収納箱100へ送信する。
収納箱100は、携帯端末200-1が送信した鍵情報と加入者識別情報とを受信し、受信した鍵情報に基づいて扉の電気錠を解錠する(2)。
【0015】
収納箱100は、加入者識別情報をログとして記憶する。ユーザU1は、収納箱100に荷物を収納し、扉を閉める。収納箱100では、扉が閉められることによって電気錠が自動的に施錠する。収納箱100は、自収納箱100の収納箱識別情報と扉解錠結果とを、携帯端末200-1へ送信する。
携帯端末200-1は、収納箱100が送信した収納箱100の収納箱識別情報と扉解錠結果とを受信する。携帯端末200-1は、受信した収納箱100の収納箱識別情報と扉解錠結果とに基づいて、扉解錠結果を表示するとともに、収納箱100の収納箱識別情報と加入者識別情報とを、管理サーバ300へ送信する。
管理サーバ300は、携帯端末200-1が送信した収納箱100の収納箱識別情報と加入者識別情報とを受信する。管理サーバ300は、受信した収納箱100の収納箱識別情報と加入者識別情報とを関連付けてログとして記憶する。
【0016】
図2Cは、本実施形態に係る収納箱システムの例3を示す概要図である。
ユーザU2は、
図2Aを参照して説明した方法で、携帯端末200-1に、管理サーバ300が送信した加入者識別情報を受信させる。携帯端末200-2において、専用アプリAPは、携帯端末200-2が受信した加入者識別情報を登録する。携帯端末200-2において、専用アプリAPは、登録した加入者識別情報を使用できる。
ユーザU2は、収納箱100の外扉を開ける(1)。
携帯端末200-2と、収納箱100との間で近距離無線による接続が確立される。携帯端末200-2は、収納箱100から鍵情報を取得する。携帯端末200-2は、取得した鍵情報と加入者識別情報とを収納箱100へ送信する。
収納箱100は、解錠権限がある加入者識別情報が予め記憶されている。収納箱100は、携帯端末200-2が送信した鍵情報と加入者識別情報とを受信し、受信した加入者識別情報に基づいて解錠権限があるかを判定する。収納箱100は、解錠権限があると判定した場合に、鍵情報に基づいて扉の電気鍵を解錠する(2)。収納箱100は、加入者識別情報をログとして記憶する。
【0017】
ユーザU2は、収納箱100の扉を開けて荷物を取り出す(3)。ユーザU2は、収納箱100の扉を閉める。収納箱100では、扉が閉められることによって電気錠が自動的に施錠する(4)。収納箱100は、自収納箱100の収納箱識別情報と扉解錠結果とを、携帯端末200-2へ送信する。
携帯端末200-2は、収納箱100が送信した収納箱100の収納箱識別情報と扉解錠結果とを受信する。携帯端末200-2は、受信した収納箱100の収納箱識別情報と扉解錠結果とに基づいて、扉解錠結果を表示するとともに、収納箱100の収納箱識別情報と加入者識別情報とを、管理サーバ300へ送信する。
管理サーバ300は、携帯端末200-2が送信した収納箱100の収納箱識別情報と加入者識別情報とを受信する。管理サーバ300は、受信した収納箱100の収納箱識別情報と加入者識別情報とを関連付けてログとして記憶する。
【0018】
携帯端末200-1と、携帯端末200-2とのうち、任意の携帯端末を携帯端末200と記載する。
以下、収納箱システム1に含まれる収納箱100と、携帯端末200と、管理サーバ300との各々について、順次説明する。
図3は、本実施形態に係る収納箱システムの詳細を示す図である。
【0019】
(収納箱100)
収納箱100は、例えば第1通信部102-1と第2通信部102-2と制御部104と電気錠108と電池ユニット109と記憶部110とを備える。
図4は、本実施形態に係る収納箱の一例を示す模式図である。
収納箱100は、
図3に加えて、物体を収納可能な筐体HOと、筐体HOに収納された物体の出し入れを可能にする扉DOとを備えている。
図4には、扉DOの施解錠を行う電気錠108も示されている。
図3に戻り説明を続ける。
第1通信部102-1は、通信モジュールによって実現される。第1通信部102-1は、ネットワークNWを介して、管理サーバ300などの外部の通信装置と通信する。第1通信部102-1は、例えば有線LANなどの通信方式で通信してもよい。また、第1通信部102-1は、例えば無線LAN又はLTE(登録商標)などの無線通信方式で通信してもよい。第1通信部102-1は、携帯端末200-1が送信した鍵情報と加入者識別情報とを受信する。第1通信部102-1は、制御部104が出力した収納箱識別情報と扉解錠結果とを、携帯端末200-1へ送信する。
第2通信部102-2は、通信モジュールによって実現される。第2通信部102-2は、例えばブルートゥース(登録商標)などの近距離無線通信方式で通信する。第2通信部102-2は、携帯端末200-2が送信した収納箱100の鍵情報と加入者識別情報とを受信する。第2通信部102-2は、制御部104が出力した収納箱識別情報と扉解錠結果とを、携帯端末200-2へ送信する。
【0020】
記憶部110は、HDD(Hard Disk Drive)やフラッシュメモリ、RAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)などにより実現される。記憶部110は、荷物収納フラグFとログRと加入者識別情報SIDとが記憶される。荷物収納フラグFは、収納箱100に荷物が収納されているか否かを示す情報である。例えば、収納箱100に荷物が収納されている場合に荷物収納フラグFがオンにされ、収納箱100に荷物が収納されていない場合に荷物収納フラグFがオフにされる。
ログRは、収納箱100の解錠を行ったユーザU1が保持する携帯端末200-1の加入者識別情報とユーザU2が保持する携帯端末200-2の加入者識別情報とを順次記憶したものである。ここで、ログRは、収納箱100の解錠を行ったユーザU1が保持する携帯端末200-1の加入者識別情報とユーザU2が保持する携帯端末200-1の加入者識別情報と解錠を行った時刻情報とを関連付けて記憶したものであってもよい。
加入者識別情報テーブルSIDTは、収納箱100の解錠を許可されているユーザが保持する携帯端末200の加入者識別情報のリストである。例えば、収納箱100の解錠を許可するユーザが保持する携帯端末の加入者識別情報を一又は複数含む加入者情報通知が、収納箱100へ送信され、第1通信部102-1は、加入者情報通知を受信する。制御部104は、第1通信部102-1が受信した加入者情報通知を受信し、受信した加入者情報通知に含まれる一又は複数の加入者識別情報を取得する。制御部104は、取得した一又は複数の加入者識別情報を、記憶部110の加入者識別情報テーブルSIDTに記憶させる。
【0021】
電気錠108は、鍵を使わず鍵情報で扉の解錠ができる錠である。本実施形態では、一例として、電気錠108は、解錠された後に、扉が閉められた場合に自動的に施錠(ロック)される場合について説明を続ける。
制御部104は、第1通信部102-1が受信した鍵情報と加入者識別情報とを取得し、取得した鍵情報に基づいて電気錠108を解錠する。制御部104は、取得した加入者識別情報を、記憶部110のログRに記憶させる。ここで、制御部104は、時刻情報を取得し、取得した時刻情報と関連付けて加入者識別情報を記憶部110のログRに記憶させてもよい。
ユーザU1が保持する携帯端末200-1の加入者識別情報が、記憶部110のログRに記憶されることによって、仮に収納箱100にいたずらがされていた場合に、ログRを参照することによって収納箱100の電気錠108を解錠したユーザU1の加入者識別情報を取得できる。このため、収納箱100にいたずらをしたものを特定できる。ユーザU1は、収納箱100に荷物を収納し、扉を閉める。収納箱100において、扉が閉められることによって電気錠108は自動的に施錠する。
制御部104は、電気錠108が施錠した場合に、収納箱100の収納箱識別情報と扉解錠結果とを第1通信部102-1へ出力する。
【0022】
ユーザU2は、収納箱100に近づく。ユーザU2が保持する携帯端末200-2と収納箱100との間でペアリングが行われる。第2通信部102-2と、携帯端末200-2との間で近距離無線による接続が確立される。第2通信部102-2は、携帯端末200-2が送信した鍵情報と加入者識別情報とを受信する。
制御部104は、第2通信部102-2が受信した鍵情報と加入者識別情報とを取得する。制御部104は、取得した加入者識別情報が、記憶部110の加入者識別情報テーブルSIDTに記憶されているか否かを判定する。制御部104は、取得した加入者識別情報が加入者識別情報テーブルSIDTに記憶されていない場合に電気錠108を解錠しないで所定のエラー処理を行う。
制御部104は、取得した加入者識別情報が加入者識別情報テーブルSIDTに記憶されている場合に取得した鍵情報に基づいて扉の電気錠108を解錠する。制御部104は、加入者識別情報を、記憶部110のログRに記憶させる。ここで、制御部104は、時刻情報を取得し、取得した時刻情報と関連付けて加入者識別情報を記憶部110のログRに記憶させてもよい。ユーザU2が保持する携帯端末200-2の加入者識別情報が、記憶部110のログRに記憶されることによって、仮に収納箱100にいたずらがされていた場合に、ログRを参照することによって収納箱100の電気錠108を解錠したユーザU2の加入者識別情報を取得できる。このため、収納箱100にいたずらをしたものを特定できる。
ユーザU2は、収納箱100に収納された荷物を取り出し、扉を閉める。収納箱100において、扉が閉められることによって、電気錠108は自動的に施錠する。
制御部104は、電気錠108が施錠した場合に、収納箱100の収納箱識別情報と扉解錠結果とを、第2通信部102-2へ出力する。
電池ユニット109は、収納箱100の各部に電気を供給する。
【0023】
制御部104は、例えば、CPU(Central Processing Unit)などのハードウェアプロセッサが記憶部110に格納されたコンピュータプログラム(ソフトウェア)を実行することにより実現される。また、これらの機能部のうち一部または全部は、LSI(Large Scale Integration)やASIC(Application Specific Integrated Circuit)、FPGA(Field-Programmable Gate Array)、GPU(Graphics Processing Unit)などのハードウェア(回路部;circuitryを含む)によって実現されてもよいし、ソフトウェアとハードウェアとの協働によって実現されてもよい。
【0024】
(携帯端末200)
携帯端末200は、スマートフォン、携帯端末、又はパーソナルコンピュータ、タブレット端末装置、あるいはその他の情報処理機器として実現される。携帯端末200は、例えば第1通信部202-1と第2通信部202-2と制御部204とコードリーダ205と表示部207と記憶部210とを備える。
第1通信部202-1は、通信モジュールによって実現される。第1通信部202-1は、ネットワークNWを介して、管理サーバ300などの外部の通信装置と通信する。第1通信部202-1は、例えば無線LAN又はLTE(登録商標)などの無線通信方式で通信してもよい。
第1通信部202-1は、制御部204が出力した確認コードを、加入者識別情報に基づいてSMSで管理サーバ300へ送信する。また、第1通信部202-1は、制御部204が出力した確認コードを、携帯電話回線で管理サーバ300へ送信する。第1通信部202-1は、管理サーバ300が送信した加入者識別情報を受信する。
第1通信部202-1は、制御部204が出力した鍵情報と加入者識別情報とを収納箱100へ送信する。第1通信部202-1は、収納箱100が送信した収納箱識別情報と扉解錠結果とを受信する。第1通信部202-1は、制御部204が出力した収納箱識別情報と加入者識別情報とを管理サーバ300へ送信する。
【0025】
第2通信部202-2は、通信モジュールによって実現される。第2通信部202-2は、例えばブルートゥース(登録商標)などの近距離無線通信方式で通信する。第2通信部202-2は、制御部204が出力した鍵情報と加入者識別情報とを、収納箱100へ送信する。第2通信部202-2は、収納箱100が送信した収納箱識別情報と扉解錠結果とを受信する。
記憶部210は、HDDやフラッシュメモリ、RAM、ROMなどにより実現される。記憶部210は、専用アプリが記憶される。
コードリーダ205は、QRコードなどの識別コードを読み取ることによって、識別コードに表されている情報を取得する。本実施形態では、一例として、識別コードがQRコードである場合について説明を続ける。
【0026】
ユーザU1が、収納箱100の外扉を開け、携帯端末200に外扉に貼付されたDL用QRコードを読み取らせる操作を行う。制御部204は、コードリーダ205に、DL用QRコードを読み取らせる。コードリーダ205は、DL用QRコードを読み取ることによって、DL用QRコードに表されているDL用URLを取得する。
制御部204は、コードリーダ205が取得したDL用URLに基づいてダウンロードサイトへアクセスし、専用アプリAPをダウンロードする。制御部204は、ダウンロードした専用アプリAPをインストールする。制御部204は、専用アプリAPを起動する。制御部204は、表示部207に専用アプリの使用条件を表示させる。
【0027】
ユーザU1が、表示部207に表示された「同意する」ボタンを押す操作を行うことによって、制御部204は、確認コードを生成する。制御部204は、生成した確認コードを加入者識別情報に基づいて、SMSで第1通信部202-1から管理サーバ300へ送信させる。
さらに制御部204は、生成した確認コードを携帯電話回線で第1通信部202-1から管理サーバ300へ送信する。携帯電話回線の一例は、LTEなどの通信規格回線にしたがった回線である。
制御部204は、第1通信部202-1が受信した加入者識別情報を取得する。制御部204は、取得した加入者識別情報を、専用アプリAPに登録する。
【0028】
ユーザU1は、携帯端末200に外扉に貼付された鍵解錠用QRコードを読み取らせる操作を行う。制御部204は、コードリーダ205に、鍵解錠用QRコードを読み取らせる。コードリーダ205は、鍵解錠用QRコードを読み取ることによって、鍵解錠用QRコードに表されている鍵情報を取得する。制御部204は、コードリーダ205が取得した鍵情報を取得する。制御部204は、取得した鍵情報と加入者識別情報とを、第1通信部202-1へ出力する。
制御部204は、第1通信部202-1が受信した収納箱100の収納箱識別情報と扉解錠結果とを取得する。制御部204は、取得した扉解錠結果に基づいて、表示部207に表示されているアプリ画面に扉解錠結果を表示する。制御部204は、収納箱100の収納箱識別情報と加入者識別情報とを、第1通信部202-1へ出力する。
【0029】
ユーザU2は、収納箱100に近づく。ユーザU2が保持する携帯端末200-2と収納箱100との間でペアリングが行われる。第2通信部202-2と、収納箱100の第2通信部202-2との間でブルートゥース(登録商標)などの近距離無線による接続が確立される。制御部204は、鍵情報と加入者識別情報とを、第2通信部202-2へ出力する。
収納箱100は、携帯端末200-2が送信した鍵情報と加入者識別情報とを受信し、受信した加入者識別情報に基づいて扉の電気錠108を解錠する。
ユーザU2は、収納箱100から荷物を取り出し、収納箱100の扉を閉める。収納箱100では、扉が閉められることによって電気錠108は自動的に施錠する。収納箱100は、自収納箱100の収納箱識別情報と扉解錠結果とを、携帯端末200-2へ送信する。
制御部204は、第2通信部202-2が受信した収納箱100の識別情報と扉解錠結果とを取得する。制御部204は、取得した収納箱100の収納箱識別情報と扉解錠結果とに基づいて、解錠権限がある加入者識別情報であったかを判定する。制御部204は、解錠権限がある加入者識別情報であった場合に、表示部207に扉解錠結果を表示させる。制御部204は、解錠成功であった場合に、収納箱100の収納箱識別情報と加入者識別情報とを、第1通信部202-1へ出力する。
制御部204は、例えば、CPUなどのハードウェアプロセッサが記憶部110に格納されたコンピュータプログラム(ソフトウェア)を実行することにより実現される。また、これらの機能部のうち一部または全部は、LSIやASIC、FPGA、GPUなどのハードウェア(回路部;circuitryを含む)によって実現されてもよいし、ソフトウェアとハードウェアとの協働によって実現されてもよい。
【0030】
(管理サーバ300)
管理サーバ300は、スマートフォン、携帯端末、又はパーソナルコンピュータ、タブレット端末装置、あるいはその他の情報処理機器として実現される。管理サーバ300は、例えば通信部302と制御部304と記憶部310とを備える。
通信部302は、通信モジュールによって実現される。通信部302は、ネットワークNWを介して、携帯端末200-1、携帯端末200-2などの外部の通信装置と通信する。通信部302は、例えば有線LANなどの通信方式で通信してもよい。また、通信部302は、例えば無線LAN又はLTE(登録商標)などの無線通信方式で通信してもよい。
通信部302は、携帯端末200が加入者識別コードに基づいてSMSで送信した確認コードを受信する。通信部302は、携帯端末200がLTEなどの携帯電話回線で送信した確認コードを受信する。通信部302は、制御部304が出力した加入者識別情報を携帯端末200へ送信する。通信部302は、携帯端末200が送信した収納箱識別情報と加入者識別情報とを受信する。
【0031】
制御部304は、通信部302が受信したSMSで送信された確認コードと、携帯電話回線で送信された確認コードとを取得する。制御部304は、携帯電話回線で送信された確認コードと一致する確認コードを含むSMSを検索する。制御部304は、検索することによって、携帯電話回線で送信された確認コードと一致する確認コードを含むSMSを取得した場合に、SMSの加入者識別情報を、携帯電話回線で通信部302から携帯端末200-1へ送信する。
制御部304は、通信部302が受信した収納箱100の収納箱識別情報と加入者識別情報とを取得する。制御部304は、取得した収納箱100の収納箱識別情報と加入者識別情報とを関連付けて記憶部310のログRに記憶させる。収納箱100の収納箱識別情報と加入者識別情報とが関連付けられて記憶部310のログRに記憶されることによって、仮に収納箱100にいたずらがされていた場合に、ログRを参照することによって収納箱100の電気錠108を解錠したユーザU1又はユーザU2の加入者識別情報を取得できる。このため、収納箱100にいたずらをしたものを特定できる。
制御部304は、例えば、CPUなどのハードウェアプロセッサが記憶部310に格納されたコンピュータプログラム(ソフトウェア)を実行することにより実現される。また、これらの機能部のうち一部または全部は、LSIやASIC、FPGA、GPUなどのハードウェア(回路部;circuitryを含む)によって実現されてもよいし、ソフトウェアとハードウェアとの協働によって実現されてもよい。
【0032】
(収納箱システム1の動作)
図5は、本実施形態に係る収納箱システムの動作の例1を示すフローチャートである。
図5を参照して、携帯端末200に専用アプリAPがインストールされ、インストールされた専用アプリAPが起動した後の動作について説明する。
(ステップS1-1)
携帯端末200において、制御部204は、専用アプリAPの使用条件への「同意する」ボタンが押されたか否かを判定する。「同意する」ボタンが押されていない場合、ステップS1-1へ戻る。
(ステップS2-1)
携帯端末200において、制御部204は、専用アプリAPの使用条件への「同意する」ボタンが押された場合に、確認コードを生成する。
【0033】
(ステップS3-1)
携帯端末200において、制御部204は、生成した確認コードを加入者識別情報に基づいて、SMSで第1通信部202-1から管理サーバ300へ送信させる。
管理サーバ300において、通信部302は、携帯端末200がSMSで送信した確認コードを受信する。
(ステップS4-1)
携帯端末200において、制御部204は、生成した確認コードを携帯電話回線で第1通信部202-1から管理サーバ300へ送信する。
管理サーバ300において、通信部302は、携帯端末200が携帯電話回線で送信した確認コードを受信する。
【0034】
(ステップS5-1)
管理サーバ300において、制御部304は、通信部302が受信したSMSで送信された確認コードと、携帯電話回線で送信された確認コードとを取得する。制御部304は、携帯電話回線で送信された確認コードと一致する確認コードを含むSMSを検索する。
(ステップS6-1)
管理サーバ300において、制御部304は、検索することによって、携帯電話回線で送信された確認コードと一致する確認コードを含むSMSを取得した場合について説明を続ける。携帯電話回線で送信された確認コードと一致する確認コードを含むSMSを取得できなかった場合には、所定のエラー処理を行う。
【0035】
(ステップS7-1)
管理サーバ300において、制御部304は、SMSから加入者識別情報を取得し、取得した加入者識別情報を、携帯電話回線で通信部302から携帯端末200へ送信する。
携帯端末200において、第1通信部202-1は、管理サーバ300が送信した加入者識別情報を受信する。
(ステップS8-1)
携帯端末200において、制御部204は、第1通信部202-1が受信した加入者識別情報を取得する。制御部204は、取得した加入者識別情報を、専用アプリAPに登録する。
【0036】
図6は、本実施形態に係る収納箱システムの動作の例2を示すフローチャートである。
図6を参照して、ユーザU1が、携帯端末200-1を使用して収納箱100に荷物を収納するときの動作について説明する。
(ステップS1-2)
携帯端末200-1において、制御部204は、コードリーダ205に、鍵解錠用QRコードを読み取らせる。コードリーダ205は、鍵解錠用QRコードを読み取ることによって、鍵解錠用QRコードに表されている鍵情報を取得する。制御部204は、コードリーダ205が取得した鍵情報を取得する。制御部204は、取得した鍵情報と加入者識別情報とを、第1通信部202-1へ出力する。
(ステップS2-2)
携帯端末200-1において、第1通信部202-1は、制御部204が出力した鍵情報と加入者識別情報とを、収納箱100へ送信する。
収納箱100において、第1通信部102-1は、携帯端末200が送信した鍵情報と加入者識別情報とを受信する。
【0037】
(ステップS3-2)
収納箱100において、制御部104は、第1通信部102-1が受信した鍵情報と加入者識別情報とを取得する。制御部104は、記憶部110の荷物収納フラグFを参照し、オンであるか否かを判定する。
(ステップS4-2)
収納箱100において、制御部104は、荷物収納フラグFがオフである場合には、取得した鍵情報を使用して電気錠108を解錠することによって扉を解錠する。このように構成することによって、荷物が収納されている(荷物収納フラグFがオンである)収納箱100において、電気錠108が解錠されることを防止できる。
【0038】
(ステップS5-2)
収納箱100において、制御部104は、解錠が成功したか否かを判定する。
(ステップS6-2)
収納箱100において、制御部104は、解錠が成功した場合に取得した加入者識別情報を、記憶部110のログRに記憶させる。
(ステップS7-2)
収納箱100において、制御部104は、記憶部110の荷物収納フラグFをオンにする。
【0039】
(ステップS8-2)
収納箱100において、ステップS3-2で荷物フラグFがオンである場合、ステップS5-2で解錠が失敗した場合、又はステップS7-2で荷物フラグFをオンにした後に、制御部104は、収納箱100の収納箱識別情報と扉解錠結果とを、第1通信部102-1へ出力する。第1通信部102-1は、制御部104が出力した収納箱識別情報と、扉解錠結果とを、携帯端末200-1へ送信する。
携帯端末200-1において、第1通信部202-1は、収納箱100が送信した収納箱識別情報と、扉解錠結果とを受信する。
(ステップS9-2)
携帯端末200-1において、制御部204は、第1通信部202-1が受信した収納箱識別情報と、扉解錠結果とを取得する。制御部204は、取得した扉解錠結果に基づいて、表示部207に表示されているアプリ画面に扉解錠結果を表示させる。
【0040】
(ステップS10-2)
携帯端末200-1において、制御部204は、扉解錠結果が解錠成功であるか否かを判定する。解錠失敗である場合には終了する。
(ステップS11-2)
携帯端末200-1において、制御部204は、扉解錠結果が解錠成功である場合には、収納箱100の収納箱識別情報と加入者識別情報とを、第1通信部202-1へ出力する。第1通信部202-1は、制御部204が出力した収納箱100の収納箱識別情報と加入者識別情報とを管理サーバ300へ送信する。
管理サーバ300において、通信部302は、携帯端末200-1が送信した収納箱識別情報と加入者識別情報とを受信する。
(ステップS12-2)
管理サーバ300において、制御部304は、通信部302が受信した収納箱100の識別情報と加入者識別情報とを取得する。制御部304は、取得した収納箱100の識別情報と加入者識別情報とを関連付けて記憶部310のログRに記憶させる。
【0041】
図7は、本実施形態に係る収納箱システムの動作の例3を示すフローチャートである。
図7を参照して、ユーザU2が、携帯端末200-2を使用して収納箱100に収納された荷物を取得するときの動作について説明する。
(ステップS1-3)
ユーザU2は、収納箱100に近づく。携帯端末200-2において、第2通信部202-2は、収納箱100の第2通信部102-2との間で近距離無線通信を確立する処理を行う。制御部204は、収納箱100と近距離無線接続が確立したかを判定する。近距離無線通信が確立していない場合には、ステップS1-3へ戻る。
(ステップS2-3)
携帯端末200-2において、近距離無線通信が確立した場合に、制御部204は、鍵情報と加入者識別情報とを、第2通信部202-2へ出力する。第2通信部202-2は、制御部204が出力した鍵情報と加入者識別情報とを、収納箱100へ送信する。
収納箱100において、第2通信部102-2は、携帯端末200が送信した鍵情報と加入者識別情報とを受信する。
【0042】
(ステップS3-3)
収納箱100において、制御部104は、第2通信部102-2が受信した鍵情報と加入者識別情報とを取得する。制御部104は、記憶部110の加入者識別情報テーブルSIDTを参照し、取得した加入者識別情報が含まれるか否かを判定することによって、解錠権限がある加入者識別情報であるか否かを判定する。
(ステップS4-3)
収納箱100において、解錠権限がある加入者識別情報であると判定した場合に、荷物収納フラグFを参照し、荷物収納フラグFがオンであるか否かを判定する。
(ステップS5-3)
収納箱100において、制御部104は、荷物収納フラグFがオンである場合には、取得した鍵情報を使用して電気錠108を解錠することによって扉を解錠する。
【0043】
(ステップS6-3)
収納箱100において、制御部104は、解錠が成功したか否かを判定する。
(ステップS7-3)
収納箱100において、制御部104は、解錠が成功した場合に取得した加入者識別情報を、記憶部110のログRに記憶させる。
(ステップS8-3)
収納箱100において、制御部104は、記憶部110の荷物収納フラグFをオフにする。
【0044】
(ステップS9-3)
収納箱100において、ステップS3-3で解錠権限がある加入者識別情報でないと判定した場合、ステップS4-3で荷物フラグFがオフである場合、ステップS6-3で解錠が失敗した場合、又はステップS8-3で荷物フラグFをオフにした後に、制御部104は、収納箱100の収納箱識別情報と扉解錠結果とを、第2通信部102-2へ出力する。第2通信部102-2は、制御部104が出力した収納箱識別情報と、扉解錠結果とを、携帯端末200-2へ送信する。
携帯端末200-2において、第2通信部202-2は、収納箱100が送信した収納箱識別情報と、扉解錠結果とを受信する。
(ステップS10-3)
携帯端末200-2において、制御部204は、第2通信部202-2が受信した収納箱識別情報と、扉解錠結果とを取得する。制御部204は、取得した収納箱識別情報と、扉解錠結果とに基づいて、解錠権限がある加入者識別情報であったかを判定する。解錠権限がある加入者識別情報でなかった場合には終了する。
【0045】
(ステップS11-3)
携帯端末200-2において、制御部204は、解錠権限がある加入者識別情報であった場合には、扉解錠結果に基づいて、表示部207に表示されているアプリ画面に扉解錠結果を表示させる。
(ステップS12-3)
携帯端末200-2において、制御部204は、扉解錠結果が解錠成功であるか否かを判定する。解錠失敗である場合には終了する。
【0046】
(ステップS13-3)
携帯端末200-2において、制御部204は、扉解錠結果が解錠成功である場合には、収納箱100の収納箱識別情報と加入者識別情報とを、第1通信部202-1へ出力する。第1通信部202-1は、制御部204が出力した収納箱100の収納箱識別情報と加入者識別情報とを管理サーバ300へ送信する。
管理サーバ300において、通信部302は、携帯端末200-1が送信した収納箱識別情報と加入者識別情報とを受信する。
(ステップS14-3)
管理サーバ300において、制御部304は、通信部302が受信した収納箱100の識別情報と加入者識別情報とを取得する。制御部304は、取得した収納箱100の識別情報と加入者識別情報とを関連付けて記憶部310のログRに記憶させる。
【0047】
前述した実施形態では、一例として、ユーザU1が携帯端末200-1に収納箱100の外扉に貼付された扉解錠用QRコードを読み取らせることによって鍵情報を取得し、ユーザU2の携帯端末200-2が収納箱100と近距離無線通信を行うことによって鍵情報を取得する場合について説明したが、この例に限られない。
例えば、ユーザU1の携帯端末200-1は、鍵発行要求を管理サーバ300へ送信するようにしてもよい。管理サーバ300は、携帯端末200-1が送信した鍵発行要求に基づいて、鍵を発行する。ここで、鍵は一度だけ使用できるものであってもよい。管理サーバ300は、発行した鍵を特定する鍵情報を携帯端末200-1と携帯端末200-2とへ送信する。携帯端末200-1は、管理サーバ300が送信した鍵情報を受信し、受信した鍵情報を収納箱100へ送信する。収納箱100は、携帯端末200-1が送信した鍵情報に基づいて、その鍵情報で特定される鍵を、電気錠108を解錠する鍵に設定する。携帯端末200-2は、管理サーバ300が送信した鍵情報を受信し、受信した鍵情報を使用して、収納箱100の電気錠108を解錠する。
このように構成することによって、収納箱100の電気錠108を解錠する度に鍵情報を変更できるため、セキュリティー性を高めることができる。
【0048】
例えば、ユーザU1の携帯端末200-1は、ユーザU1が収納箱100に荷物を収納し、扉を閉めた後に鍵発行要求を管理サーバ300へ送信するようにしてもよい。管理サーバ300は、携帯端末200-1が送信した鍵発行要求に基づいて、鍵を発行する。ここで、鍵は一度だけ使用できるものであってもよい。管理サーバ300は、発行した鍵を特定する鍵情報を携帯端末200-1と携帯端末200-2とへ送信する。携帯端末200-1は、管理サーバ300が送信した鍵情報を受信し、受信した鍵情報を収納箱100へ送信する。収納箱100は、携帯端末200-1が送信した鍵情報に基づいて、その鍵情報で特定される鍵を、電気錠108を解錠する鍵に設定する。携帯端末200-2は、管理サーバ300が送信した鍵情報を受信し、受信した鍵情報を使用して、収納箱100の電気錠108を解錠する。
このように構成することによって、収納箱100の電気錠108が解錠される度に鍵情報を変更できるため、セキュリティー性を高めることができる。
前述した実施形態において、収納箱100の表面に解錠する場合に電話番号などの加入者識別情報がロギングされることが示されたステッカーが貼付されてもよい。このように構成することによって、いたずらを抑制できる。
【0049】
本実施形態に係る収納箱システム1によれば、収納箱システムは、携帯端末200と通信可能な収納箱100を備える。収納箱100は、物体を収納可能な筐体HOと、筐体HOに収納された物体の出し入れを可能にする扉DOと、扉DOの施解錠を行う電気錠108と、扉DOを解錠するための鍵情報と扉DOを解錠する第1ユーザ(実施形態ではユーザU1)が所持する第1携帯端末(実施形態では携帯端末200-1)の第1加入者識別情報とを受信する通信部(実施形態では第1通信部102-1)と、扉DOを解錠できるユーザが所持する携帯端末の加入者識別情報を記憶する記憶部110(実施形態では記憶部110の加入者識別情報テーブルSIDT)と、通信部が受信した鍵情報に基づいて電気錠108を解錠し、第1加入者識別情報を記憶部110に記憶させる制御部104と、鍵情報と第1ユーザとは異なる第2ユーザ(実施形態ではユーザU2)が所持する第2携帯端末(実施形態では携帯端末200-2)の第2加入者識別情報とを受信する近距離通信部(実施形態では第2通信部102-2)とを備える。制御部104は、扉DOを解錠できるユーザが所持する携帯端末の加入者識別情報を記憶部110に記憶させ、記憶部110に第2加入者識別情報が記憶されている場合に、近距離通信部が受信した鍵情報に基づいて電気錠108を解錠する。
このように構成することによって、仮に収納箱100にいたずらがされていた場合に、ログRを参照することによって収納箱100の電気錠108を解錠したユーザU1の加入者識別情報を取得できる。収納箱100にいたずらをしたものを特定できるため、いたずらされることを防止できる。
【0050】
また、収納箱システム1において、第1携帯端末は、確認コードを生成し、生成した確認コードを、第1加入者識別情報に基づいてショートメッセージサービスで送信するとともに、携帯電話回線で送信する。収納箱システム1を管理する管理サーバ300は、ショートメッセージサービスで送信された確認コードと、携帯電話回線で送信された確認コードとが一致する場合に、第1加入者識別情報を、携帯電話回線で第1携帯端末へ送信する。第1携帯端末は、管理サーバ300が送信した第1加入者識別情報と鍵情報とを収納箱100へ送信する。
このように構成することによって、第1携帯端末は、収納箱100を使用するための専用アプリに第1加入者識別情報を登録できるため、専用アプリ上で第1加入者識別情報と鍵情報とを収納箱100へ送信できる。
【0051】
また、収納箱システム1において、第2携帯端末は、確認コードを生成し、生成した確認コードを、第2加入者識別情報に基づいてショートメッセージサービスで送信するとともに、携帯電話回線で送信する。収納箱システム1を管理する管理サーバ300は、ショートメッセージサービスで送信された確認コードと、携帯電話回線で送信された確認コードとが一致する場合に、第2加入者識別情報を、携帯電話回線で第2携帯端末へ送信する。第2携帯端末は、管理サーバ300が送信した第2加入者識別情報と鍵情報とを収納箱100へ送信する。
このように構成することによって、第2携帯端末は、収納箱100を使用するための専用アプリに第2加入者識別情報を登録できるため、専用アプリ上で第2加入者識別情報と鍵情報とを収納箱100へ送信できる。
【0052】
また、収納箱システム1において、第1携帯端末が送信した鍵情報に基づいて制御部104が扉を解錠した場合に、通信部は、収納箱100の識別情報を、第1携帯端末へ送信する。第1携帯端末は、収納箱100の識別情報と第1加入者識別情報とを管理サーバ300へ送信する。管理サーバ300は、収納箱100の識別情報と第1加入者識別情報とを関連付けて記憶する。
このように構成することによって、仮に収納箱100にいたずらがされていた場合に、管理サーバ300のログRを参照することによって収納箱100の電気錠108を解錠したユーザU1又はユーザU2の加入者識別情報を取得できる。収納箱100にいたずらをしたものを特定できるため、いたずらされることを防止できる。
【0053】
また、収納箱システム1において、管理サーバ300は、鍵情報を発行し、発行した鍵情報を、第1携帯端末と第2携帯端末とへ送信する。このように構成することによって、収納箱100の電気錠108を解錠する度に鍵情報を変更できるため、セキュリティー性を高めることができる。
【0054】
本実施形態に係る収納箱100によれば、収納箱100は、携帯端末200と通信可能である。収納箱100は、物体を収納可能な筐体HOと、筐体HOに収納された物体の出し入れを可能にする扉DOと、扉DOの施解錠を行う電気錠108と、扉DOを解錠するための鍵情報と扉DOを解錠する第1ユーザ(実施形態ではユーザU1)が所持する第1携帯端末(実施形態では携帯端末200-1)の第1加入者識別情報とを受信する通信部(実施形態では第1通信部102-1)と、扉DOを解錠できるユーザが所持する携帯端末の加入者識別情報を記憶する記憶部110(実施形態では記憶部110の加入者識別情報テーブルSIDT)と、通信部が受信した鍵情報に基づいて電気錠108を解錠し、第1加入者識別情報を記憶部110に記憶させる制御部104と、鍵情報と第1ユーザとは異なる第2ユーザ(実施形態ではユーザU2)が所持する第2携帯端末(実施形態では携帯端末200-2)の第2加入者識別情報とを受信する近距離通信部(実施形態では第2通信部102-2)とを備える。制御部104は、扉DOを解錠できるユーザが所持する携帯端末の加入者識別情報を記憶部110に記憶させ、記憶部110に第2加入者識別情報が記憶されている場合に、近距離通信部が受信した鍵情報に基づいて電気錠108を解錠する。
このように構成することによって、仮に収納箱100にいたずらがされていた場合に、ログRを参照することによって収納箱100の電気錠108を解錠したユーザU1の加入者識別情報を取得できる。収納箱100にいたずらをしたものを特定できるため、いたずらされることを防止できる。
【0055】
以上、本発明の実施形態について図面を参照して詳述してきたが、具体的な構成はこの実施形態に限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲の設計変更等も含まれる。例えば、上述した各装置の機能を実現するためのコンピュータプログラムをコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録して、この記録媒体に記録されたコンピュータプログラムをコンピュータシステムに読み込ませ、実行するようにしてもよい。なお、ここでいう「コンピュータシステム」とは、OSや周辺機器等のハードウェアを含むものであってもよい。
また、「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM、フラッシュメモリ等の書き込み可能な不揮発性メモリ、DVD(Digital Versatile Disc)等の可搬媒体、コンピュータシステムに内蔵されるハードディスク等の記憶装置のことをいう。さらに「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、インターネット等のネットワークや電話回線等の通信回線を介してコンピュータプログラムが送信された場合のサーバやクライアントとなるコンピュータシステム内部の揮発性メモリ(例えばDRAM(Dynamic Random Access Memory))のように、一定時間プログラムを保持しているものも含むものとする。
また、上記プログラムは、このプログラムを記憶装置等に格納したコンピュータシステムから、伝送媒体を介して、あるいは、伝送媒体中の伝送波により他のコンピュータシステムに伝送されてもよい。ここで、プログラムを伝送する「伝送媒体」は、インターネット等のネットワーク(通信網)や電話回線等の通信回線(通信線)のように情報を伝送する機能を有する媒体のことをいう。
また、上記プログラムは、前述した機能の一部を実現するためのものであっても良い。
さらに、前述した機能をコンピュータシステムにすでに記録されているプログラムとの組み合わせで実現できるもの、いわゆる差分ファイル(差分プログラム)であっても良い。
【符号の説明】
【0056】
1…収納箱システム、100…収納箱、102-1…第1通信部、102-2…第2通信部、104…制御部、108…電気錠、109…電池ユニット、110…記憶部、200-1、200-2、200…携帯端末、202-1…第1通信部、202-2…第2通信部、204…制御部、205…コードリーダ、207…表示部、210…記憶部、300…管理サーバ、302…通信部、304…制御部、310…記憶部