(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023041484
(43)【公開日】2023-03-24
(54)【発明の名称】水中ポンプ監視システム及び水中ポンプ監視方法
(51)【国際特許分類】
G01N 21/59 20060101AFI20230316BHJP
G01N 21/47 20060101ALI20230316BHJP
F04D 13/08 20060101ALI20230316BHJP
F04D 29/046 20060101ALI20230316BHJP
G01N 21/49 20060101ALI20230316BHJP
【FI】
G01N21/59 C
G01N21/47 B
F04D13/08 B
F04D29/046 A
G01N21/49 A
【審査請求】未請求
【請求項の数】4
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021148886
(22)【出願日】2021-09-13
【新規性喪失の例外の表示】特許法第30条第2項適用申請有り The 16th IEEE International Conference on Nano/Micro Engineered & Molecular Systems(ナノ/マイクロ 工学及び分子システムに関する第16回IEEE国際会議)において令和3年4月25日に予稿集及びポスターにて発表
(71)【出願人】
【識別番号】504150461
【氏名又は名称】国立大学法人鳥取大学
(71)【出願人】
【識別番号】000143961
【氏名又は名称】株式会社桜川ポンプ製作所
(74)【代理人】
【識別番号】100129540
【弁理士】
【氏名又は名称】谷田 龍一
(74)【代理人】
【識別番号】100137648
【弁理士】
【氏名又は名称】吉武 賢一
(72)【発明者】
【氏名】李 相錫
(72)【発明者】
【氏名】松永 忠雄
(72)【発明者】
【氏名】水谷 文和
(72)【発明者】
【氏名】下村 通生
【テーマコード(参考)】
2G059
3H130
【Fターム(参考)】
2G059AA05
2G059BB04
2G059BB09
2G059CC09
2G059CC19
2G059EE01
2G059EE02
2G059FF04
2G059FF07
2G059GG01
2G059GG02
2G059HH02
2G059KK01
2G059MM01
2G059MM05
3H130AA03
3H130AA27
3H130AB13
3H130AB46
3H130AC07
3H130AC08
3H130BA41E
3H130BA52E
3H130BA90E
3H130DA02Z
3H130DB01Z
3H130DB15X
3H130DD01Z
3H130DF01X
3H130DF03X
3H130DH05X
(57)【要約】
【課題】 水中ポンプの軸封装置の軸封油中で水分が増加しているのか或いは鉄粉や泥等の微粒子が増加しているのかを判定することができる水中ポンプ監視システム及び水中ポンプ監視方法を提供する。
【解決手段】 水中ポンプ監視システムは、水中ポンプの軸封油に光を照射する発光部15と、軸封油Lを介して発光部15の光を検出するように設けられた受光部16と、受光部16が受光した光の強度変化が、指数関数に従うか或いはべき関数に従うかを判定することにより、軸封油Lに水分が混入しているか或いは非透光性の微粒子が混入しているかを判定する判定部と、を備える。
【選択図】
図3
【特許請求の範囲】
【請求項1】
水中ポンプの軸封油に光を照射する発光部と、
前記軸封油を介して前記発光部の光を検出するように設けられた受光部と、
前記受光部が受光した光の強度変化が、指数関数に従うか或いはべき関数に従うかを判定することにより、前記軸封油に水分が混入しているか或いは非透光性の微粒子が混入しているかを判定する判定部と、
を備える、水中ポンプ監視システム。
【請求項2】
前記発光部が赤色光を発光する、請求項1に記載の水中ポンプ監視システム。
【請求項3】
発光部から水中ポンプの軸封油に光を照射するステップと、
前記軸封油を介して前記発光部の光を検出するステップと、
検出した光の強度変化が、指数関数に従うか或いはべき関数に従うかを判定することにより、前記軸封油に水分が混入しているか或いは非透光性の微粒子が混入しているかを判定するステップと、
を含む、水中ポンプ監視方法。
【請求項4】
前記発光部が赤色光を発光する、請求項3に記載の水中ポンプ監視方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、汚水処理や土木分野等で用いられる水中ポンプの軸封油の状態を判定し、監視するシステム及び方法に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、水中ポンプ1Pは、例えば
図13に示すように、インペラ2を収容し吸込口3と吐出口4とを有するポンプ室5と、ポンプ室5を形成しているケーシング5a上に連結されたモータ台6と、モータ台6とそれに連結されたモータフレーム7aにより形成されたモータ室7と、モータ室7内に固定されたステータ8と、モータ軸9を備えるロータ10と、モータ台6の下部に形成された凹部6aを閉じるシールハウジング11と、シールハウジング11で閉じられたモータ台6の凹部6a内でモータ軸9に装着された軸封装置(メカニカルシール)12と、を備え、凹部6aがシールハウジング11によって閉じられてオイル室13が形成され、オイル室13に軸封油Lが満たされ、軸封油Lに軸封装置12が浸かっている。
【0003】
軸封装置12は消耗部品であるため定期的な交換がなされるが、定期交換前に軸封装置12に劣化が進むと、水中ポンプの故障につながる。
【0004】
この種の水中ポンプにおいて最も多い故障は、軸封装置12の劣化によって、オイル室13内に水、或いは、金属粉や泥等の微粒子が混入することによるものである。
【0005】
従来では、本来は絶縁体である軸封油Lに電極14を挿入し、電極14とアース(接地されているモータフレーム7a)間の電気抵抗(絶縁抵抗)を測定することにより、軸封油への水分の混入による絶縁抵抗値の低下を検出し、閾値を設けて絶縁抵抗値が設定値(例えば、0.1MΩ)以下になったときに軸封油L中への浸水による不具合発生と判断していた(特許文献1、2等)。
【0006】
しかしながら、軸封油の絶縁抵抗値を測定する浸水検知方法のみでは軸封油への鉄粉等の金属粉の混入を水分と明確に検知することができず、また、軸封油への泥の微粒子を検知することができないため、本発明者等は、先に、軸封油に光を照射する発光部と、前記発光部から軸封油を通った光の強度を検出する受光部とを備えるオイルセンサを用いて、受光した光の強度変化を検出することにより、軸封油への金属粉や泥等の微粒子の混入を検出し得る水中ポンプ監視システムを提案した(特許文献3)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
【特許文献1】特開2002-310091号公報
【特許文献2】特開昭54-1083号公報
【特許文献3】特開2019-203799号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
しかしながら、上記従来の監視システムにおいて、水分が増加している場合も受光強度が変化する場合があり、水分によって受光強度が変化しているのか、或いは鉄粉等の異物の増加によって受光強度が変化しているのかが判定困難な場合があった。
【0009】
そこで、本発明は、水中ポンプの軸封装置の軸封油中で水分が増加しているのか或いは鉄粉や泥等の微粒子が増加しているのかを判定することができる水中ポンプ監視システム及び水中ポンプ監視方法を提供することを主たる目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
上記目的を達成するため、本発明の一態様に係る水中ポンプ監視システムは、水中ポンプの軸封油に光を照射する発光部と、前記軸封油を介して前記発光部の光を検出するように設けられた受光部と、前記受光部が受光した光の強度変化が、指数関数に従うか或いはべき関数に従うかを判定することにより、前記軸封油に水分が混入しているか或いは非透光性の微粒子が混入しているかを判定する判定部と、を備える。
【0011】
また、本発明の一態様に係る水中ポンプ監視方法は、発光部から水中ポンプの軸封油に光を照射するステップと、前記軸封油を介して前記発光部の光を検出するステップと、検出した光の強度変化が、指数関数に従うか或いはべき関数に従うかを判定することにより、前記軸封油に水分が混入しているか或いは非透光性の微粒子が混入しているかを判定するステップと、を含む。
【0012】
前記発光部は、赤色光を発光する発光部とすることが好ましい。
【発明の効果】
【0013】
本発明によれば、前記受光部の受光強度の強度変化が指数関数に従うか、べき関数に従うかを判定することにより、軸封油の水分が増加しているか水分以外の微粒子が増加しているかを区別することができる。
【図面の簡単な説明】
【0014】
【
図1】本発明に用いられる水中ポンプの一実施形態を示す中央縦断面図である。
【
図2】
図1の水中ポンプの測定回路の一実施形態を示す回路図である。
【
図3】
図1の一部を拡大して示す拡大断面図である。
【
図5】軸封油中の鉄粉増加量と受光強度との関係を示すグラフである。
【
図6】軸封油中の鉄粉増加量と受光強度との関係を示すグラフである。
【
図7】軸封油中の鉄粉増加量と受光強度との関係を示すグラフである。
【
図8】軸封油中の水分増加量と受光強度との関係を示すグラフである。
【
図9】軸封油中の水分増加量と受光強度との関係を示すグラフである。
【
図10】軸封油中の水分増加量と受光強度との関係を示すグラフである。
【
図11】本発明に係る水中ポンプの監視システムにおける判定処理プロセスを示すフローチャートである。
【
図12】本発明に係る水中ポンプの監視システムの一実施形態を示すシステムズである。
【
図13】従来の水中ポンプを示す中央縦断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0015】
本発明に係る水中ポンプの監視システムの一実施形態について、以下に
図1~
図12を参照して説明する。なお、従来技術を含め、全図及び全実施例を通じて同一又は類似の構成要素に同符号を付した。
【0016】
図1は、本発明に係る水中ポンプの監視システムを具備する水中ポンプの一実施形態を示す縦断面図である。
図1を参照して、水中ポンプ1は、ロータ10及びステータ8が収容されるモータ室7と、吸込口3及び吐出口4が形成されインペラ2が収容されるポンプ室5と、モータ室7とポンプ室5との間に配置されたオイル室13と、ロータ10に接続され、モータ室7からオイル室13を貫通してポンプ室5内に延びるモータ軸9と、オイル室13内でモータ軸9を軸封する軸封装置12と、を備えている。
【0017】
オイル室13内に軸封油Lが封入されている。水中ポンプ1は、軸封油Lに光を照射する発光部15と、発光部15から発せられた光を、軸封油Lを介して受光するように配置された受光部16と、を備えている。受光部16は、発光部15から発せられた光を受光してその受光強度に応じた信号を出力する。
【0018】
発光部15は、発光ダイオードで構成されている。発光部15は、発光ダイオードに代えて、レーザーダイオード等の他の発光素子を採用することもできる。受光部16は、フォトダイオードで構成されている。受光部16は、フォトトランジスタ等の光検出器を用いることもできる。
【0019】
受光部16が受けた光は、受光強度に対応した電流として出力される。
図2は、受光部16の出力を測定する測定回路17であり、抵抗R2の電圧を電圧計Vで測定することで、受光部16が受光した光の強度を測定する。電圧計Vの測定データは、データロガーDに記録される。
【0020】
発光部15は、
図3を参照して、オイル室13内に垂下固定された第1支持体18に取り付けられている。発光部15は、図示例の第1支持体18に限らず、適宜手段によってオイル室内13に配設することができる。
【0021】
また、発光部15は、オイル室13の外部に配置することも可能である。その場合、オイル室13を構成する壁面の一部に透過窓(図示せず。)を設け、前記透過窓を通してオイル室13内に光が入射するように発光部15をオイル室13の外部に配設し得る。
【0022】
受光部16は、
図3を参照して、オイル室内13に垂下固定された第2支持体19に取り付けられている。第2支持体19は、第1支持体18と離間して、平行に配置されている。受光部16は、図示例の第2支持体19に限らず、適宜手段によってオイル室13内に配設することができる。
【0023】
また、発光部15と同様に、受光部16をオイル室13の外部に配置することも可能である。その場合は、オイル室13を構成する壁面の一部に透過窓(図示せず。)を設け、前記透過窓を通してオイル室13から出射した光を受光するように、受光部16をオイル室13の外部に配設し得る。
【0024】
受光部16の受光強度と軸封油中の水分又は鉄粉との関係について、模擬試験装置を用いた試験について説明する。
【0025】
図4は、模擬試験装置20の概略構成を示す。測定回路は、
図2と同様であり、電圧VCCを5V、抵抗R1を1kΩ、抵抗R2を10kΩとした。試験条件は以下の通りである。
【0026】
発光部15:OptoSupply社製発光ダイオード、型番OS5RKA3131A、中心波長624nm
受光部16:浜松フォトニクス株式会社製フォトダイオード、型番S7183、感度波長範囲300~1000nm
発光部15と受光部16との距離:6cm
発光部15及び受光部16は、軸封油Lを満たした容器21内に設置された支持体22、23にそれぞれ固定されている。
【0027】
先ず、容器21に満たした1.8Lの軸封油に、鉄粉を0gから0.6gまで0.1gずつ、0.6g~1gまで0.2gずつを増加及び混入し、撹拌機24を2000rmpに設定して攪拌しながら受光部の電圧測定を行った。また、この測定を水が0ml、10ml、20ml混入した場合においても行った。
【0028】
測定結果を
図5~
図7に示す。
図5は水が0ml、
図6は水が10ml、
図7は水が20mlである。
図5~
図7のグラフは、受光部16の出力をプロットし、近似曲線を表示している。
図5~
図7の近似曲線は、何れも指数関数で近似されている。
【0029】
発光部15の光が鉄粉にあたることで反射、散乱し、その結果、受光部16に届く光は減衰し、出力(電圧)は低下する。さらに、混入する鉄粉が増えることでこの現象はより多く起こるため、上記の試験結果になると考えられる。ランベルト・ベールの法則より、下記式が成立する。
【0030】
【数1】
ここで、Iは入射後の光の強度、I
0は入射前の光の強度、αは吸収係数、xは媒質の距離、εはモル吸光係数、cはモル濃度である。
【0031】
図5~
図7の近似曲線より、受光部16の出力(電圧)を測定回路17で測定することにより、軸封油中に混入した鉄粉の量を推定し得る。
図5の近似曲線は、水が0gの場合、以下の式2で表される。
【0032】
【数2】
ここで、yは電圧(V)、xは鉄粉の量(g)である。この式2を変形し、下記式3を得る。
【0033】
【数3】
発光部15の出力(電圧)を測定し、式3を用いることで、混入した鉄粉の量を推定することができる。
【0034】
次に、上記模擬実験装置を用いて、容器21に軸封油を1.8L入れ、水を5ml、10ml、20ml、30ml、40ml、80ml混ぜ、撹拌機24の回転数を2000rpmに設定して攪拌しながら、電圧計Vの電圧を測定した。この測定を、鉄粉を0g、0.1g、0.5gを混入した場合の其々について測定した結果を、
図8~
図10に示す。
図8は鉄分混入量が0gの場合、
図9は鉄分混入量が0.1gの場合、
図10は鉄分混入量が0.5gの場合を其々示している。
【0035】
図8~
図10のグラフは、水分量を増加するにつれて電圧が減少する傾向を示している。目視では識別困難な軸封油中の水分量であるが、受光した光の電圧には明確な差異がある。即ち、受光部(フォトダイオード)の出力(電圧)を測定することで、軸封油に含まれる水分量を読み取ることが可能である。これは、水と軸封油とが完全に混ざらないことと吸収スペクトルに起因していると考えられる。更に、水は赤色光を吸収しやすい性質があるため、赤色発光ダイオードの光を攪拌された水が吸収し、電圧が低下したと考えられる。
図8~
図10のグラフは、何れも、べき関数によって近似されている。
【0036】
上記の試験結果より、受光部16の出力が、べき関数に従って減少していく場合は軸封油中に水分が増加していると判定できる。一方、受光部16の出力が指数関数に従って減少している場合は、軸封油L中に鉄粉等の光を通さずに反射、散乱させる異物(微粒子)が増加していると判定することができる。なお、水分には、淡水又は海水が含まれる。水以外の光を通さない(非透光性)の微粒子には、鉄粉等の金属粉の他、泥の粒子が含まれる。
【0037】
上記判定が判定部25(
図2)において実行される。判定部25は、CPU、メモリ、タイマー回路等(図示せず。)を備えることができ、測定回路17で測定された受光強度(電圧信号)の測定データをデータロガーDから受け取り、メモリに記憶されたアプリケーション(解析ソフト)に用いて測定データをCPUで演算処理して、軸封油L中の水分が増加しているのか鉄分等の異物が増加しているのかの判定処理を行うことができる。
【0038】
図11は、判定部25における判定処理を示すフローチャートである。ステップS1において、判定部25は、測定回路17の電圧出力V1を所定の時間間隔tで読み込み、記憶する。ステップS2において、判定部25は、出力V1が所定の閾値迄、低下したか否かを判定する。ステップS3において、出力V1が所定の閾値以下になった時に、最小二乗法等による近似関数を計算し生成する。ステップS4において、生成された近似関数から、近似関数が指数関数かべき関数かを判定することにより、軸封油中に水分が増加しているか、或いは鉄粉等の水分以外の異物(微粒子)が増加しているかを、判定する。判定結果は、モニターに表示することができる。
【0039】
鉄粉等の微粒子(固形物)が軸封油中に増加していると判断される場合は、軸封装置(メカニカルシール)の状態が悪化している可能性が高いと考えられるため、水中に設置されている水中ポンプを水中から引き上げて早期に点検することにより、軸封装置が故障する前にメンテナンスを行うか否かを判断することができる。一方、鉄粉の増加でなく、水分の増加と判断された場合は、早急に点検する必要は無いが、水分が大量に含まれる場合はモータ室へ浸水する恐れがあるため、ある閾値を設けて、水分量が閾値を超えた時に水中ポンプを点検することができる。
【0040】
水中ポンプ監視システムの一実施形態において、水中ポンプ1は、受光部16の信号出力を送信する無線通信モジュール26(
図1)を備える。無線通信モジュール26は、
図1に示すようにモータ室7内に設置することもできるし、或いは、図示しないが、水中ポンプ1の外部に有線接続することもでき、例えば水中ポンプ1を制御する電力制御装置27(
図12)内に設置することもできる。モータ室7内に無線通信モジュール26を設置する場合は、水中ポンプ1からケーブルを引き出して外部アンテナ(図示せず。)を接続してもよい。
【0041】
受光部16の測定回路17からの測定データは、データロガーに記憶され、無線通信モジュール26によって無線送信され、
図12に示すように、ゲートウェイ28、モバイル通信基地局29を介して、ネットワーク回線30を通じてサーバ31に送られ、サーバ31に保存され得る。サーバ31内に記憶された測定データは、インターネット等の回線を介して接続されたパーソナルコンピュータ32に読み込まれ、パーソナルコンピュータ32にインストールされたソフトウェアによって解析され、軸封油中に水分が増加しているか、水分以外の鉄分等の非透光性の微粒子が増加しているかを判定することができる。
【0042】
本発明は、上記実施形態に限定解釈されず、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において種々の変更が可能である。
【符号の説明】
【0043】
1 水中ポンプ
5 ポンプ室
7 モータ室
12 軸封装置
13 オイル室
15 発光部
16 受光部
25 判定部