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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023041949
(43)【公開日】2023-03-24
(54)【発明の名称】情報処理方法及び情報処理システム
(51)【国際特許分類】
   G06Q 50/10 20120101AFI20230316BHJP
【FI】
G06Q50/10
【審査請求】有
【請求項の数】12
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023016006
(22)【出願日】2023-02-06
(62)【分割の表示】P 2018203944の分割
【原出願日】2018-10-30
(31)【優先権主張番号】P 2018078783
(32)【優先日】2018-04-17
(33)【優先権主張国・地域又は機関】JP
(71)【出願人】
【識別番号】314012076
【氏名又は名称】パナソニックIPマネジメント株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100109210
【弁理士】
【氏名又は名称】新居 広守
(74)【代理人】
【識別番号】100137235
【弁理士】
【氏名又は名称】寺谷 英作
(74)【代理人】
【識別番号】100131417
【弁理士】
【氏名又は名称】道坂 伸一
(72)【発明者】
【氏名】河本 弘和
(72)【発明者】
【氏名】内藤 栄一
(57)【要約】
【課題】配送する料理の品質の維持と効率的な配送との両立ができる情報処理方法を提供する。
【解決手段】情報処理方法は、コンピュータが実行する情報処理方法であって、第1会員が操作する端末2から第1料理の注文を示す第1注文を受信し、追加注文可能料理の照会に対する回答に基づいて、第2料理を決定し、第2料理の注文を促すための情報を生成し、第1注文に対する配送先の位置を取得し、配送先の位置から所定の範囲内の位置にいる第2会員を特定し、生成した情報を第2会員が操作する端末8へ送信する処理を含む。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
コンピュータが実行する情報処理方法であって、
第1会員が操作する第1端末から第1料理の注文を示す第1注文を受信し、
追加注文可能料理の照会に対する回答に基づいて、第2料理を決定し、
前記第2料理の注文を促すための情報を生成し、
前記第1注文に対する配送先の位置を取得し、
前記配送先の位置から所定の範囲内の位置にいる第2会員を特定し、
生成した前記情報を前記第2会員が操作する第2端末へ送信する、
情報処理方法。
【請求項2】
さらに、前記第1料理の調理時間を取得し、
取得した前記第1料理の調理時間に基づいて、前記第2料理の注文の受信を締め切る締切時間を算定する、
請求項1に記載の情報処理方法。
【請求項3】
前記第2会員は、前記配送先の位置から前記所定の範囲内の位置に対応付けられる会員である、
請求項1または2に記載の情報処理方法。
【請求項4】
コンピュータが実行する情報処理方法であって、
第1会員が操作する第1端末から第1料理の注文を示す第1注文を受信し、
追加注文可能料理の照会に対する回答に基づいて、第2料理を決定し、
前記第2料理の注文を促すための情報を生成し、
前記第1注文に対する配送先の位置を取得し、
前記配送先の位置への前記第1料理の配送経路を決定し、
前記配送経路上の位置から所定の範囲内の位置にいる第2会員を特定し、
生成した前記情報を前記第2会員が操作する第2端末へ送信する、
情報処理方法。
【請求項5】
さらに、前記第1会員が注文した前記第1料理の調理を行う第1飲食店とは異なる第2飲食店を選定し、
前記第2料理は、前記第2飲食店が調理可能な料理を含む、
請求項1~4のいずれか1項に記載の情報処理方法。
【請求項6】
前記第2飲食店は、前記第1飲食店と対応付けられた位置から所定の範囲内の位置に対応付けられる店である、
請求項5に記載の情報処理方法。
【請求項7】
さらに、前記配送先の位置への配送経路を決定し、
前記第2飲食店は、前記配送経路上の位置から所定の範囲内の位置に対応付けられる店である、
請求項5または6に記載の情報処理方法。
【請求項8】
前記第1料理を前記第1会員へ配送するための配送時間を取得し、
前記第2料理は、前記配送時間に対する遅延が所定の範囲内に収まる時間で調理可能な料理を含む、
請求項1~7のいずれか1項に記載の情報処理方法。
【請求項9】
さらに、
前記第1料理の調理完了までに又は前記第1料理の調理完了から所定時間経過するまでに調理完了する第2料理を決定する、
請求項1~8のいずれか1項に記載の情報処理方法。
【請求項10】
前記情報は、前記第2料理の注文を促す広告である、
請求項1~9のいずれか1項に記載の情報処理方法。
【請求項11】
プロセッサと、
プログラムが格納されたメモリと、を備え、
前記プロセッサは、前記メモリに格納された前記プログラムを実行することで、
第1会員が操作する第1端末から第1料理の注文を示す第1注文を受信し、
追加注文可能料理の照会に対する回答に基づいて、第2料理を決定し、
前記第2料理の注文を促すための情報を生成し、
前記第1注文に対する配送先の位置を取得し、
前記配送先の位置から所定の範囲内の位置にいる第2会員を特定し、
生成された前記情報を前記第2会員が操作する第2端末へ送信する、
情報処理システム。
【請求項12】
プロセッサと、
プログラムが格納されたメモリと、を備え、
前記プロセッサは、前記メモリに格納された前記プログラムを実行することで、
第1会員が操作する第1端末から第1料理の注文を示す第1注文を受信し、
追加注文可能料理の照会に対する回答に基づいて、第2料理を決定し、
前記第2料理の注文を促すための情報を生成し、
前記第1注文に対する配送先の位置を取得し、
前記配送先の位置への前記第1料理の配送経路を決定し、
前記配送経路上の位置から所定の範囲内の位置にいる第2会員を特定し、
生成した前記情報を前記第2会員が操作する第2端末へ送信する、
情報処理システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、情報処理方法及び情報処理システムに関するものである。
【背景技術】
【0002】
近年の情報処理技術の発展に伴い、インターネットを介して料理を注文すると同時にその配送を依頼するフードデリバリーサービスが普及しつつある。これは、従来の出前をインターネットで受け付けることにより可能になったことが一因である。
【0003】
また、宅配サービスにおいては、配送の集約あるいは閑散期の供給拡大を狙い、会員への宅配需要を喚起するための広告情報の提供が行われている。
【0004】
このような広告情報の提供を行う技術としては、配送便の積載量に余剰がある場合にすでに注文済みの会員の近隣に住んでいる会員へ注文を促すための広告情報を提供する方法が開示されている(例えば、特許文献1)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2015-52943号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかし、特許文献1で開示されるような従来の技術は、料理を配送する場合に品質が低下するおそれがある。例えば、特許文献1で開示される発明では、単に、配送便の積載量に余剰があるか否かを判定しているのみで配送物の特性は考慮されていない。これに対し、料理は、注文を受けて調理され、調理後は時間経過ととも品質が低下する。このため、当該従来の技術がそのまま料理の配送に適用されると、効率的な配送を行いつつ、配送する料理の品質を維持することが困難となるおそれがある。
【0007】
そこで、本開示は、上記課題を解決するためになされたものであり、配送する料理の品質の維持と効率的な配送との両立ができる情報処理方法及び情報処理システムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本開示の一態様に係る情報処理方法は、コンピュータが実行する情報処理方法であって、第1会員が操作する第1端末から第1料理の注文を示す第1注文を受信し、追加注文可能料理の照会に対する回答に基づいて、第2料理を決定し、前記第2料理の注文を促すための情報を生成し、前記第1注文に対する配送先の位置を取得し、前記配送先の位置から所定の範囲内の位置にいる第2会員を特定し、生成した前記情報を前記第2会員が操作する第2端末へ送信する処理を含む。
【0009】
なお、これらの包括的または具体的な側面は、システム、装置、方法、記録媒体、または、コンピュータプログラムで実現されてもよく、システム、装置、方法、記録媒体、および、コンピュータプログラムの任意な組み合わせで実現されてもよい。
【発明の効果】
【0010】
本開示の一態様に係る情報処理方法によれば、配送する料理の品質の維持と効率的な配送との両立ができる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
図1】実施の形態における情報処理システムの第1の適用例を概略的に示す図である。
図2】実施の形態における情報処理システムの構成を概略的に示す図である。
図3】会員情報を記載したデータテーブルの一例を模式的に示す図である。
図4】飲食店情報を記載したデータテーブルの一例を模式的に示す図である。
図5】配送人情報を記載したデータテーブルの一例を模式的に示す図である。
図6】広告情報を記載したデータテーブルの一例を模式的に示す図である。
図7】実施の形態に係る情報処理システムの処理を含む全体処理の一例を示すシーケンス図である。
図8】第1の適用例において広告情報から形成された広告メッセージの一例を模式的に示す図である。
図9】実施の形態における情報処理システムの第2の適用例を概略的に示す図である。
図10】実施の形態における情報処理システムの第3の適用例を概略的に示す図である。
図11】第3の適用例において広告情報から形成されたメッセージの一例を模式的に示す図である。
図12】第3の適用例において広告情報から形成されたメッセージの他の一例を模式的に示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
(本開示に至った経緯)
上述したように、現在、フードデリバリーサービスが普及しつつある。また、配送便の積載量に余裕がある場合に、注文を受け付けた会員の近隣会員へ広告を出すことで近隣会員に対して注文の需要を喚起し、一度に配送する量を増加させ(つまり配送を集約し)、配送効率を向上させる技術が存在する。
【0013】
しかし、フードデリバリーでは、上記技術で対象とする配送だけでなく、配送される料理の調理も行われる。しかし、調理と配送はシーケンシャルな作業であるため、効率的な配送を行いつつ、配送する料理の品質を維持することが困難となる場合がある。例えば、先に注文をした会員(第1会員とも呼ぶ)の近隣会員(第2会員とも呼ぶ)が注文した料理(第1料理)の種類によっては、第1会員が注文した料理と同時並行して第2会員が注文した料理(第2料理)の調理を行えない場合がある。この場合、第1会員が注文した料理が完成してから第2会員が注文した料理の調理を行うため、第1会員が注文した料理が冷えて品質が低下してしまうことがある。したがって、効率的な配送(一度の配送で複数の料理を複数の会員へ配送すること等)を行いつつ、配送する料理の品質を維持することが困難となるおそれがある。
【0014】
そこで、本開示の情報処理方法は、コンピュータを用いて、第1会員が操作する第1端末から第1料理の注文を示す第1注文を受信し、前記第1料理の調理と並行して調理可能な第2料理を決定し、前記第2料理の注文を促すための情報を生成し、前記第1会員と対応付けられた位置を取得し、前記第1会員と対応付けられた位置に従って第2会員を特定し、生成した前記情報を前記第2会員が操作する第2端末へ送信する。
【0015】
これによれば、第1会員に対応付けられた位置に従って特定される第2会員は、例えば、第1会員の近隣の会員等であるため、第2料理の注文を促すための情報を見た第2会員から第2料理の注文があった場合に、一度の配送で複数の料理(第1料理および第2料理)を複数の会員(第1会員および第2会員)へ配送することができる。つまり、配送の集約等、効率的な配送が可能となる。また、第1の料理の調理と並行して調理可能な第2料理を調理する場合には、並行して調理不可能な料理を調理する場合と比べて、調理作業が効率的になり、例えば、第1料理の完成タイミングと第2料理の完成タイミングとを合わせることができる。つまり、第1料理が冷えてしまうこと等を抑制でき、第1料理の品質を維持できる。このように、配送する料理の品質の維持と効率的な配送とを両立することができる。ひいては、フードデリバリーサービスの利用を促進させることができる。
【0016】
また、さらに、前記第1料理の調理時間を取得し、取得した前記第1料理の調理時間に基づいて、前記第2料理の注文の受信を締め切る締切時間を算定してもよい。
【0017】
これによれば、第2料理の注文に締切時間が設けられるため、第1料理の完成タイミングと第2料理の完成タイミングとを合わせやすくなり、第1料理の品質を維持しやすくなる。
【0018】
また、前記第2会員は、前記第1会員と対応付けられた位置から所定の範囲内の位置に対応付けられる会員であってもよい。
【0019】
これによれば、第2料理の配送先が第1会員から所定の範囲内(例えば第1会員の近隣)となり、第1料理の配送において同時に第2料理を配送しやすくなるため、より効率的な配送が可能となる。
【0020】
また、さらに、前記第1会員と対応付けられた位置への前記第1料理の配送経路を決定し、前記第2会員は、前記配送経路上の位置から所定の範囲内の位置に対応付けられる会員であってもよい。
【0021】
これによれば、第2料理の配送先が第1会員への第1料理の配送経路上から所定の範囲内(例えば配送経路の近隣)となり、第1料理の配送において同時に第2料理を配送しやすくなるため、より効率的な配送が可能となる。
【0022】
また、さらに、前記第1会員が注文した前記第1料理の調理を行う第1飲食店とは異なる第2飲食店を選定し、前記第2料理は、前記第2飲食店が調理可能な料理を含んでいてもよい。
【0023】
これによれば、第2会員への第2料理の注文を促すための情報において、第1飲食店が調理可能な料理だけでなく、第2飲食店が調理可能な料理も、第2料理として注文を促すことができる。したがって、第2会員が選択できる料理の種類が増え、フードデリバリーサービスの利用をより促進させることができる。
【0024】
また、前記第2飲食店は、前記第1飲食店と対応付けられた位置から所定の範囲内の位置に対応付けられる店であってもよい。
【0025】
これによれば、第2飲食店の位置は第1飲食店から所定の範囲内(例えば第1飲食店の近隣)となり、第1飲食店に立ち寄って第1会員へ第1料理を配送する配送経路を大きく変更することなく第2飲食店にも立ち寄ることができる。したがって、第2料理の配送を第1料理の配送と同時に行う場合でも、第1会員への第1料理の配送遅延を抑制できる。
【0026】
また、さらに、前記第1料理の前記第1会員と対応付けられた位置への配送経路を決定し、前記第2飲食店は、前記配送経路上の位置から所定の範囲内の位置に対応付けられる店であってもよい。
【0027】
これによれば、第2飲食店の位置は第1会員への第1料理の配送経路上から所定の範囲内(例えば配送経路の近隣)となり、第1飲食店に立ち寄って第1会員へ第1料理を配送する配送経路を大きく変更することなく第2飲食店にも立ち寄ることができる。したがって、第2料理の配送を第1料理の配送と同時に行う場合でも、第1会員への第1料理の配送遅延を抑制できる。
【0028】
また、前記第1料理を前記第1会員へ配送するための配送時間を取得し、前記第2料理は、前記配送時間に対する遅延が所定の範囲内に収まる時間で調理可能な料理を含んでいてもよい。
【0029】
これによれば、第1会員への第1料理の配送遅延を抑制しつつ、効率的な配送が可能となる。
【0030】
また、さらに、前記第1料理の調理完了までに又は前記第1料理の調理完了から所定時間経過するまでに調理完了する第2料理を決定してもよい。
【0031】
これによれば、第1料理の品質低下をより確実に抑制することができる。
【0032】
また、前記情報は、前記第2料理の注文を促す広告であってもよい。
【0033】
これによれば、第2会員に直接的に第2料理の注文を促すことができる。
【0034】
また、本開示の情報処理システムは、第1会員が操作する第1端末から第1料理の注文を示す第1注文を受信する受信部と、前記第1料理の調理と並行して調理可能な第2料理を決定する決定部と、前記第2料理の注文を促すための情報を生成する生成部と、前記第1会員と対応付けられた位置を取得する取得部と、前記第1会員と対応付けられた位置に従って第2会員を特定する特定部と、生成された前記情報を前記第2会員が操作する第2端末へ送信する送信部と、を備える。
【0035】
これによれば、配送する料理の品質の維持と効率的な配送との両立ができる情報処理システムを提供できる。
【0036】
以下、実施の形態について、図面を参照しながら具体的に説明する。
【0037】
なお、以下で説明する実施の形態は、いずれも包括的または具体的な例を示すものである。以下の実施の形態で示される数値、形状、構成要素、構成要素の配置位置および接続形態、ステップ、ステップの順序などは、一例であり、本発明を限定する主旨ではない。また、以下の実施の形態における構成要素のうち、最上位概念を示す独立請求項に記載されていない構成要素については、任意の構成要素として説明される。
【0038】
(実施の形態)
以下、図1から図12を用いて実施の形態について説明する。なお、本開示の情報処理システムの適用例として第1の適用例から第3の適用例を説明する。
【0039】
[第1の適用例]
まず、第1の適用例について説明する。
【0040】
図1は、実施の形態における情報処理システムの第1の適用例を概略的に示す図である。以下では、本開示の情報処理システムとして、サーバを例に説明する。図1に示すように、第1の適用例では、サーバ3は、料理を注文する注文者が操作する端末2(第1端末)と、注文された料理を調理する注文先飲食店が操作する端末4と、配送人が操作する端末5と、注文者の近隣にいる特定の者が操作する端末8(第2端末)と、ネットワーク6を経由して通信する。ネットワーク6における通信には、無線通信、或いは、有線通信のいかなる通信プロトコルを適用しても良い。
【0041】
端末2を操作して端末2から料理を注文する注文者は、例えばサーバ3を用いて提供されるフードデリバリーサービスを運用する組織の会員(第1会員とも呼ぶ)である。第1会員が端末2から注文する料理を第1料理とも呼ぶ。端末4を操作し、第1会員が注文した第1料理の調理を行う注文先飲食店を第1飲食店とも呼ぶ。第1会員の近隣にいる端末8を操作する特定の者は、上記フードデリバリーサービスを運用する組織の会員(第2会員とも呼ぶ)である。
【0042】
ここで、サーバ3について簡単に説明する。サーバ3は、予め登録されている会員についての情報と、予め登録されている飲食店の情報と、予め登録されている配送人の情報と、を記憶しており、会員に広告メッセージを提供する機能を備える。例えば、サーバ3は、第1会員の端末2から出前の注文(第1料理の注文を示す第1注文)を受信すると、第1飲食店の端末4に対して当該第1料理を調理可能か確認(例えば当該第1料理の調理の指示を含む)するとともに追加調理可能な料理を照会する。追加調理可能な料理を第2料理とも呼ぶ。また、サーバ3は、第1料理を配送可能な配送人の候補を抽出し、第1料理に加えて追加調理する料理も積載可能かの照会を並行して端末5に対して行う。また、サーバ3は、予め記憶している会員に関する情報を用いて第2会員を抽出する。例えば、サーバ3は、第1会員の位置から所定の範囲内(領域R1内)に居る第2会員を抽出する。そして、サーバ3は、追加注文可能料理を含んだ広告メッセージを作成し、抽出した第2会員の操作する端末8に広告メッセージを送信する。
【0043】
第2会員が第2料理を注文した場合、配送人は、第1飲食店の位置、第1会員の位置および第2会員位置を通過する配送経路L1を通って、第1飲食店で第1料理および第2料理をピックアップし、第1会員へ第1料理を配送し、第2会員へ第2料理を配送する。
【0044】
図2は、実施の形態における情報処理システム(サーバ3)の構成を概略的に示す図である。サーバ3は、制御部21と、記憶部22と、操作入力部23と、表示部24と、を備える。サーバ3は、例えば、プロセッサ(マイクロプロセッサ)、メモリ、ユーザインタフェース、通信回路等を含む装置である。なお、当該メモリには、記憶部22以外のメモリが含まれていてもよい。メモリ(記憶部22)は、ROM、RAM等であり、プロセッサにより実行される制御プログラムを記憶することができる。操作入力部23および表示部24は、ユーザインタフェースの一例である。制御部21は、注文受信部211と、近隣会員抽出部212と、追加注文可能料理抽出部213と、追加注文締切時間算定部214と、広告情報提供部215と、配送経路近隣会員抽出部216と、他店舗注文可能料理抽出部217と、を機能構成要素として備える。制御部21が備えるこれらの各構成要素は、サーバ3における通信回路、メモリに格納された制御プログラムを実行するプロセッサ等により実現される。制御部21が備える各機能構成要素については、後述する図7で説明する。記憶部22は、会員情報221と、飲食店情報222と、配送人情報223と、広告情報224と、を備える。
【0045】
制御部21は、例えば、上記通信回路等によって無線あるいは有線を介してサーバ3が備える各構成要素と通信できるように構成される。例えば、操作入力部23からの入力情報を基に、制御部21の実行結果は必要に応じて表示部24に表示される。
【0046】
制御部21については、異常時に備えて、制御部21と同程度の機能を、別途サーバ3の管理者が操作する端末に備えることもある。例えば制御部21は、自動制御となっているが、この場合、管理者が当該端末を操作することにより制御部21(制御部21と同程度の機能)を直接制御することを可能にする。なお、管理者が操作する端末と制御部21の通信方式には第三者から影響(攻撃等)されうる余地を最小限にする安全な方法が採られる。
【0047】
記憶部22は、具体的にはハードディスクドライブまたはフラッシュメモリ等の記憶装置によって構成される。記憶部22は、操作入力部23から入力された各種情報を制御部21を介して記憶したり、制御部21が取得した各種情報を記憶したりする。例えば、記憶部22は、フードデリバリーサービスを実現するために必要なデータとして、会員情報221、飲食店情報222、配送人情報223及び広告情報224等を記憶している。
【0048】
会員情報221とは、事前に登録された会員に関する情報のことである。当該会員は、サーバ3を用いて提供されるフードデリバリーサービスを運用する組織の会員である。会員情報221について、図3を用いて説明する。
【0049】
図3は、会員情報221を記載したデータテーブルの一例を模式的に示す図である。図3のように会員情報221には、会員を一意に識別する会員IDと、会員の氏名と、会員のメールアドレスと、会員の住所(位置)等と、が含まれる。図示していないが、会員の性別および家族構成等の情報が含まれていてもよい。これらの情報は、例えば、サーバ3の管理者が操作入力部23を介して入力したり、会員になりたい人が端末等を介して会員登録する際に入力したりすることで、記憶部22に記憶される。なお、会員情報221に含まれる位置情報は、会員が携帯する、GPS(Global Positioning System)情報を用いた端末から、当該会員の位置(当該会員が携帯する端末の位置)がネットワーク6を介してサーバ3へ遂次送信されることで、現在の会員の位置が更新されて記憶されてもよい。例えば、会員ID1の会員については、予め登録された住所が示されており、会員ID2の会員については、GPS情報から取得された緯度および経度が示されている。
【0050】
飲食店情報222とは、事前に登録された飲食店に関する情報のことである。当該飲食店は、上記フードデリバリーサービスにおいて利用される飲食店である。飲食店情報222について図4を用いて説明する。
【0051】
図4は、飲食店情報222を記載したデータテーブルの一例を模式的に示す図である。図4のように飲食店情報222には、飲食店を一意に識別する飲食店IDと、飲食店の代表者氏名と、飲食店のメールアドレスと、飲食店の住所と、飲食店が提供可能な料理の種類等と、が含まれる。これらの情報は、例えば、サーバ3の管理者が操作入力部23を介して入力したり、上記会員からの料理の注文を期待する飲食店の代表者等が端末等を介して登録する際に入力したりすることで、記憶部22に記憶される。なお、図4では、飲食店情報222には住所が含まれているが、例えば、移動型店舗の場合には、GPS情報を用いた位置情報が含まれていてもよい。
【0052】
配送人情報223とは、事前に登録された配送人に関する情報のことである。当該配送人は、上記飲食店で料理をピックアップし、上記会員へ当該料理を配送する配送人である。当該配送人は、上記飲食店に所属する配送人であってもよいし、配送業者であってもよいし、配送することを希望する一般人(配送を専門とする人でないという意味での一般人)であってもよい。当該一般人は、サーバ3から依頼があったときに手が空いていれば、何かのついで等(例えば外出のついで等)に配送をするというような人である。
【0053】
図5は、配送人情報223を記載したデータテーブルの一例を模式的に示す図である。図5のように配送人情報223には、配送人を一意に識別する配送人IDと、配送人の氏名と、配送人のメールアドレスと、配送人の住所(位置)等と、が含まれる。これらの情報は、例えば、サーバ3の管理者が操作入力部23を介して入力したり、フードデリバリーサービスにおいて配送業務を希望する業者または人等が端末等を介して登録する際に入力したりすることで、記憶部22に記憶される。なお、配送人情報223に含まれる位置情報は、配送人が携帯する、GPS情報を用いた端末から、当該配送人の位置(当該配送人が携帯する端末の位置)がネットワーク6を介してサーバ3へ遂次送信されることで、現在の配送人の位置が更新されて記憶されてもよい。
【0054】
広告情報224とは、会員に提供される広告情報のことである。広告情報は、メールで会員(第2会員)の端末に送信されたり、第2会員の端末においてウェブブラウザ等に表示されたりする。
【0055】
図6は、広告情報224を記載したデータテーブルの一例を模式的に示す図である。図6のように広告情報224には、広告を一意に識別する広告IDと、広告の件名と、広告の内容と、広告対象者区分等と、が含まれる。なお、広告対象者区分とは当該広告を提供する第2会員の属性に関する情報のことである。例えば、広告対象者区分としては、性別、住所、家族構成等の区分がある。一例として、女性区分の広告については女性向けの内容(例えばカロリーが低いことや量が控えめであることを強調した内容)となり、ファミリー層の区分の広告については、ファミリー向けの内容(例えば子供向け料理や量が多いことを強調した内容)となる。例えば、各広告IDには、上記内容に応じた広告メッセージが対応付けられており、広告の送信先の会員の属性に応じた広告メッセージが選択される。なお、詳細は後述するが、広告の内容には、追加注文可能料理と、追加注文締切時刻と、特典情報等とが、記載される。
【0056】
記憶部22には、会員IDと、飲食店IDと、配送人IDと、広告IDとの複数種類のIDが記憶されるため、例えばIDの種類ごとにIDの桁等の形式が変更される。ただし、会員と配送人が同一人物となる可能性もあるため、サーバ3は、会員IDと配送人IDとが同一人物のIDであるかの判定をできるような情報処理機能を別途備えていてもよい。また、記憶部22が異常時の際に、サーバ3は、同程度の情報を保有した記憶部を別途保有(バックアップ)していてもよい。
【0057】
特典情報とは、追加注文締切時刻内に追加注文可能料理が注文されることで例えば第2会員に適用される特典内容を示す情報である。特典内容の一例としては、第2会員が追加注文した第2料理の値下げ、第2料理の増量、ポイントの付与、または、次回以降の注文時の優遇等がある。
【0058】
なお、特典について、第1会員に対しても、第1会員が注文した第1料理の値下げ、第1料理の増量、ポイントの付与、または、次回以降の注文時の優遇等が別途設けられてもよい。第1会員にも特典が適用されることで、第1会員から第2会員へ注文を促すことを期待できるためである。また、第1会員にだけ特典が適用されない場合、多くの会員が広告メッセージに記載された特典を適用して注文をしたいと考えて近隣の会員が注文をするのを待つことになり、結果として、注文数が減少してしまうことになりかねないためである。
【0059】
操作入力部23は、制御部21を直接駆動させる機能と、記憶部22に格納されている情報を管理する機能等と、を備える。操作入力部23は、例えば、キーボード、マウス、ポインティングデバイス、タッチパネル等の入力装置により実現される。制御部21は、基本的には、受信した情報に応じて自動で動作するが、ユーザにより操作入力部23を介して制御部21が制御されてもよい。また、ユーザにより操作入力部23を介して記憶部22に会員情報等が新たに記憶されたり、すでに記憶されている会員情報等が更新されたりしてもよい。また、ユーザが操作入力部23を利用することで、サーバ3の保守管理が可能となる。
【0060】
表示部24は、サーバ3の状態等を表示する機能等を備える。表示部24は、例えば、ディスプレイ等により実現される。例えば、ユーザは、表示部24に表示された内容を見ながら、操作入力部23を介して制御部21を制御したり情報を入力したりすることができる。
【0061】
ここで、料理の注文を受けてから会員へ料理が配送されるまでの全体の流れについて、図7を用いて説明する。
【0062】
図7は、実施の形態に係る情報処理システム(サーバ3)の処理を含む全体処理の一例を示すシーケンス図である。
【0063】
まず、第1会員が第1会員の端末2から、例えばホームページ上またはアプリ上において、配送を希望する料理を決定する操作を行うことで、サーバ3へ注文内容が送信される。これにより、注文受信部211は、送信された注文内容を受信する(ステップS11)。注文受信部211は、第1会員が操作する端末2から第1料理の注文を示す第1注文を受信する受信部の一例である。
【0064】
サーバ3は、第1注文を受信すると、第1料理の調理の指示と、第1料理と並行して調理することが可能な追加注文可能料理の照会とを第1飲食店の端末4に対して行う(ステップS12)。ここでは、注文を受けてから料理を完成させるまでの行為を調理と呼んでいる。追加注文可能料理は、第2料理であり、第1料理の調理と並行して調理可能な料理である。なお、並行して調理可能とは、複数の注文に応じて複数の料理を例えば決められた時間内に調理して完成できることをいう。例えば、第2料理は、第1料理の調理と時間的に並行して調理可能な料理を含む。これにより、複数の料理を決められた時間内に完成させやすくなる。例えば、第1料理の調理完了までに又は第1料理の調理完了から所定時間経過するまでに調理完了する第2料理が決定される。決められた時間とは、第1料理の調理時間又は当該調理時間と当該所定時間との和である。つまり、第2料理の調理が、第1料理の調理完了とほぼ同時に完了する。第1料理と第2料理とが並行に調理ができる場合であっても、第1料理の調理時間よりも第2料理の調理時間の方が長ければ、第1料理の品質が低下してしまうことがある。しかし、このように第2料理が決定されることにより第1料理の品質低下をより確実に抑制することができる。また、決められた時間とは、第1料理の完成後に第1料理を配送できる状態にあるのに第2料理の調理のために第1料理の配送ができないことにならないように決められた時間であり、つまりは、第1料理の第1会員への配送時刻に影響を与えない(つまり、配送遅延が生じない)ように決められた時間である。例えば、制御部21は、第1料理を第1会員へ配送するための配送時間を取得し、第2料理は、当該配送時間に対する遅延が所定の範囲内に収まる時間で調理可能な料理を含む。なお、第2料理が、第1料理の第1会員への配送時刻に影響を与えないように(例えば、第1料理を第1会員へ配送するための配送時間に対する遅延が所定の範囲内に収まる時間で)調理可能であれば、必ずしも第1料理および第2料理の調理が時間的に並行して行われなくてもよい。例えば、第1料理および第2料理のうちの一方の料理の調理時間が短い場合に、調理が時間的に並行して行われないことがある。
【0065】
また、サーバ3は、第1注文を受信すると、第1飲食店で調理される第1料理の配送の指示と、配送便に第1料理とは別に追加で積載可能な量の照会とを配送人の端末5に対して行う(ステップS13)。なお、配送人として上記一般人が選ばれる場合、例えば、第1飲食店の近くに住んでいる、もしくは、現在第1飲食店の近くに居る配送人が選ばれる。
【0066】
また、サーバ3は、第1注文を受信すると、近隣会員抽出部212は、配送先(第1会員)の近隣に存在している第2会員を抽出する(ステップS14)。近隣会員抽出部212は、第1会員と対応付けられた位置を取得する取得部、および、第1会員と対応付けられた位置に従って第2会員を特定する特定部の一例である。第1会員と対応付けられた位置とは、会員情報221に含まれる会員の住所(位置)のことである。第1会員が第1会員の住所へ第1料理の配送を希望している場合には、第1会員と対応付けられた位置は、第1会員の住所となり、第1会員が現在居る場所へ第1料理の配送を希望している場合には、第1会員と対応付けられた位置は、第1会員の端末2のGPS情報等によって特定される位置となる。また、第1会員と対応付けられた位置に従って第2会員を特定するとは、具体的には、第1会員と対応付けられた位置から所定の範囲内(領域R1内)の位置に対応付けられる第2会員を特定することである。第2会員は、会員情報221において、住所(位置)と対応付けられているため、近隣会員抽出部212は、住所(位置)が領域R1内にある第2会員を抽出する。なお、各会員の所在地を特定することができない場合(例えば、会員情報221において住所が登録されておらず、また、端末の電源が切れているか電波の届かない場所に端末があり、GPS情報を用いて位置を特定できない場合)には、過去のGPS情報の履歴を用いることによって、所在地の特定を実現する機能をサーバ3が別途備えていてもよい。
【0067】
なお、ステップS12からステップS14での処理は、例えば同時に行われるが、行われるタイミングがずれていてもよい。行われるタイミングがずれている場合には、ステップS12からステップS14での処理が行われる順番は、特に限定されない。また、ステップS14での処理は、後述するステップS16での処理(第1飲食店からの回答)の後または後述するステップS18での処理(配送人からの回答)の後に行われてもよい。
【0068】
第1飲食店は、第1料理と並行して調理することが可能な追加注文可能料理(第2料理)の照会に対して、第2料理の確認を行う(ステップS15)。例えば、第1飲食店は、第1料理の完成までに、時間的、場所的または人員的に余裕があり、第1料理と並行して第2料理を調理可能か確認する。例えば、第1飲食店がピザを販売する飲食店の場合(つまり第1料理がピザの場合)、第1料理をピザ窯等の調理具で調理する際に、当該調理具において空きスペースがあれば、第1飲食店は、追加でその空きスペース分の数量のピザ(第2料理)を第1料理の調理と並行して調理することができることを確認する。そして、第1飲食店は、確認した追加調理可能な第2料理およびその数量をサーバ3へ回答し、当該回答に基づいて、追加注文可能料理抽出部213は、追加注文可能な第2料理の一覧情報を取得する(ステップS16)。追加注文可能料理抽出部213は、第1料理の調理と並行して調理可能な第2料理を決定する決定部の一例である。
【0069】
配送人は、配送便に第1料理とは別に追加で積載可能な量の照会に対して、追加で積載可能な量の確認を行う(ステップS17)。そして、配送人は、確認した追加で積載可能な量をサーバ3へ回答する(ステップS18)。
【0070】
追加注文締切時間算定部214は、第1飲食店および配送人からの回答に応じて、第1飲食店が第1料理と並行して第2料理の調理が可能であり、配送人が第1料理に加えて第2料理を追加で積載可能な場合には、追加注文(第2料理の注文)の締切時間を算定する(ステップS19)。追加注文締切時間算定部214は、第1料理および第2料理の調理時間を取得する。例えば、飲食店情報222には、料理の種類および数量ごとの調理時間が含まれており、追加注文締切時間算定部214は、第1会員からの注文における第1料理の種類およびその数量、ならびに、第1飲食店から回答された第2料理の種類およびその数量を飲食店情報222に照合することで、第1料理および第2料理の調理時間を取得する。また、例えば、追加注文締切時間算定部214は、第1飲食店から第1料理および第2料理の調理時間を直接取得してもよい。そして、追加注文締切時間算定部214は、取得した第1料理および第2料理の調理時間に基づいて、第2会員からの第2料理の注文の受信を締め切る締切時間を算定する。具体的には、追加注文締切時間算定部214は、例えば現在時刻に第1料理の調理時間を加算した第1料理の調理完了時刻から、第2料理の調理時間を減じた時刻を第2料理の注文の締切時間(追加注文締切時刻)として算定する。なお、締切時間は、例えば、広告の第2会員の端末への送信(もしくは広告の第2会員の端末での受信)からの経過時間等であってもよい。
【0071】
広告情報提供部215は、追加注文可能な第2料理と、その数量(例えば第1飲食店が第2料理を調理可能な数量および配送人が追加で積載可能な数量のうちの少ない方の数量)と、追加注文締切時刻等を含む広告メッセージを作成し、第2会員が操作する端末8に送信する(ステップS20)。広告情報提供部215は、第2料理の注文を促すための情報を生成する生成部、および、生成された情報を第2会員が操作する端末8へ送信する送信部の一例である。なお、本実施の形態では、第2料理の注文を促すための情報は、第2料理の注文を促す広告である。このときの送信方法の一例として、メールまたはプッシュ配信等インターネットを介した方法等が挙げられる。第2会員への配送は、はじめに注文した第1会員の近隣への配送となるため、第2会員への第2料理の到着時刻を算定することが容易である。そのため、広告メッセージの内容には、第2料理の配送予定時刻を含めることも可能である。
【0072】
そして、追加注文締切時刻までに第2会員の端末8から第2料理の注文を受信すると(ステップS21)、サーバ3は、第1飲食店の端末4に第2料理の調理指示を行い(ステップS22)、また、配送人の端末5に第2料理の第2会員への配送を指示する(ステップS23)。なお、配送人への指示には、各料理の配送順序または第1飲食店、第1会員および第2会員を通過する配送経路L1等を示す情報が含まれていてもよい。
【0073】
例えば、サーバ3において行われる処理は、自動で行われる。具体的には、サーバ3は、第1会員から第1料理の注文を受けること(ステップS11)をトリガーとして、ステップS12からステップS14での処理を自動で行う。また、サーバ3は、第1飲食店および配送人から回答を受けること(ステップS17およびステップS18)をトリガーとして、ステップS19およびステップS20での処理を自動で行う。そして、サーバ3は、第2会員から第2料理の注文を受けること(ステップS21)をトリガーとして、ステップS22およびステップS23での処理を自動で行う。なお、不具合の発生時、会員からの注文に特殊な条件が含まれているとき、または、第1飲食店からの回答もしくは配送人からの回答に特殊な条件が含まれているとき等、特定の条件下においては、例えば操作入力部23を介して、サーバ3において行われる処理の一部が手動で行われてもよい。
【0074】
次に、第1の適用例において第2会員が操作する端末8に送信される広告メッセージの具体例について、図8を用いて説明する。
【0075】
図8は、第1の適用例において広告情報から形成された広告メッセージの一例を模式的に示す図である。領域A1は、宛先を示し、近隣会員抽出部212により抽出された第2会員に対応する氏名またはメールアドレス等が会員情報221に含まれる情報に基づいて記載される。領域A2は、件名を示し、例えば、広告情報224に含まれる広告の内容における、追加注文可能料理(第2料理)、その数量、追加注文締切時刻、および、特典情報等が記載される。ここでは、第2料理として海鮮ピザ、数量として2枚、追加注文締切時刻として18:30、特典情報として25%OFFが示されている。領域A3は、広告メッセージ本体の内容を示す。例えば、広告情報224に含まれる広告の内容における、追加注文可能料理(第2料理)、その数量、配送予定時刻、追加注文締切時刻等が記載される。例えば、図8に示されるような広告メッセージのテンプレートが広告情報224に含まれる広告IDごとに対応付けられている。一例として、領域A2について説明すると、「[第2料理名][割引率]限定[数量][追加注文締切時刻]締切!」というテンプレートがあり、テンプレートにおける「限定、締切!」は、固定された内容であり、テンプレートにおける「[第2料理名]、[割引率]、[数量]、[追加注文締切時刻]」に、第1飲食店からの回答および追加注文締切時間算定部214での算定結果に応じた内容が自動で記載される。また、広告メッセージに記載される第2料理名等は、第2会員の広告対象者区分に応じて決定される。例えば、第1飲食店からの回答に複数種類の第2料理が含まれている場合、複数種類の第2料理から広告対象者区分に応じて最適な第2料理が広告メッセージに記載される。なお、ここでは、広告メッセージに宛先と件名が含まれているが必須ではない。また、領域A3には、注文を誘導するための情報が設置されている。例えば、領域A3における「<<注文>>」が当該情報であり、当該情報には注文用のホームページが開くためのリンクまたはアプリ等が立ち上がるためのコマンド等が対応付けられている。また、当該情報は、単に、注文用の電話番号またはメールアドレスであってもよい。これにより、広告メッセージを受信した人が容易に注文することを可能にする。
【0076】
[第2の適用例]
次に、第2の適用例について説明する。
【0077】
図9は、実施の形態における情報処理システム(サーバ3)の第2の適用例を概略的に示す図である。図9は、図1における第1の適用例に、第1会員への配送経路L1上の位置から所定の範囲内に対応付けられる会員、および、当該会員が操作する端末10を加えた図となっている。当該会員は第2会員となる。つまり、第2会員は、第1会員と対応付けられた位置から所定の範囲内の位置に対応付けられる会員であってもよく、配送経路L1上の位置から所定の範囲内に対応付けられる会員であってもよい。本適用例では、第1会員と対応付けられた位置から所定の範囲内の位置に対応付けられる会員、および、配送経路L1上の位置から所定の範囲内に対応付けられる会員の両方を第2会員としている。なお、第2会員は、これら両方でなくてもよく、いずれか一方であってもよい。
【0078】
以下、主に第1の適用例と異なる構成、動作等について説明し、第1の適用例と同じ構成、動作等については説明を適宜省略する。配送経路近隣会員抽出部216は、第1料理の第1注文を受信すると、第1会員と対応付けられた位置への第1料理の配送経路(具体的には、配送人の住所(現在位置)から第1飲食店を経由して第1会員へ配送する経路)を決定する。そして、近隣会員抽出部212は、第1飲食店を経由後の配送経路L1上の位置から所定の範囲内(近隣)にいる第2会員を抽出する。なお、当該第2会員の位置は、会員情報221において予め登録されている住所または第2会員が操作する端末10のGPS情報等によって特定される。また、第2の適用例では、第1の適用例と同じように、近隣会員抽出部212は、第1会員と対応付けられた位置から所定の範囲内(領域R1内)の位置に対応付けられる第2会員も特定している。そして、第1会員と対応付けられた位置から所定の範囲内の位置に対応付けられる第2会員の端末8だけでなく、配送経路L1上の位置から所定の範囲内に対応付けられる第2会員の端末10にも広告メッセージが送信される。例えば、端末10を携帯する第2会員から第2料理の注文があった場合には、第1会員への配送経路が当該第2会員を経由する経路となって多少ずれることになるため、配送経路の変更が行われ、変更された配送経路L1を示す情報が配送人が操作する端末5へ送信される。
【0079】
以降のサーバ3の処理を含む全体処理は、第2会員に端末10を携帯する会員が含まれること以外、第1の適用例と同じであるため説明を省略する。
【0080】
[第3の適用例]
次に、第3の適用例について説明する。
【0081】
図10は、実施の形態における情報処理システム(サーバ3)の第3の適用例を概略的に示す図である。図10は、図1における第1の適用例に、第1会員への配送経路L1上の位置から所定の範囲内に対応付けられる飲食店、および、当該飲食店の端末7を加えた図となっている。当該飲食店は、第1会員が注文した第1料理の調理を行う第1飲食店とは異なる第2飲食店である。つまり、本適用例では、第1料理を調理する第1飲食店とは異なる第2飲食店も第2料理の注文先としての候補とするものである。なお、図10には示されていないが、第2飲食店は、第1飲食店と対応付けられた位置から所定の範囲内(例えば近隣)の位置に対応付けられる店であってもよい。
【0082】
第1料理の調理と並行して調理可能な第2料理があるかどうか確認することによって、第2料理の注文先としての候補が挙げられる。具体的には、端末7から逐次調理可能な料理の情報をサーバ3に送信される、または、直接サーバ3が配送経路L1上の位置から所定の範囲内に対応付けられる飲食店、もしくは、第1飲食店と対応付けられた位置から所定の範囲内の位置に対応付けられる飲食店に問い合わせることで上記確認が行われる。また、上記確認は、第1料理の第1会員への配送時刻に影響を与えないように調理可能な第2料理があるかどうかの確認となる。例えば、料理の調理時間、第2飲食店へ立ち寄ることにより余計にかかる時間を考慮して、第1料理の第1会員への配送時刻に影響を与えないように調理可能な第2料理があるかどうかが確認される。第1料理の調理と並行して調理可能な第2料理がある第2飲食店があれば、当該第2飲食店における第2料理が広告メッセージに記載されて第2会員へ送信される。
【0083】
そして、第1料理の注文先である第1飲食店とは異なる第2飲食店における第2料理の追加注文が入った場合は、配送経路を第2飲食店も通過する配送経路L1へと変更され、変更された配送経路L1を示す情報が、配送人が操作する端末5へ送信される。このように、第2会員が広告メッセージを見て選択できる追加注文可能料理(第2料理)の種類が増加し、広告メッセージによる会員の飲食店(フードデリバリーサービス)利用促進が大きく図られる。以下、第1飲食店における第2料理だけでなく、第2飲食店における第2料理も記載された広告メッセージについて図11および図12を用いて説明する。
【0084】
図11は、第3の適用例において広告情報224から形成されたメッセージの一例を模式的に示す図である。領域B1は、宛先を示し、近隣会員抽出部212により抽出された第2会員に対応する氏名またはメールアドレス等が、会員情報221に含まれる情報に基づいて記載される。領域B2は、件名を示し、例えば、広告情報224に含まれる広告の内容における、追加注文可能料理(第2料理)、その数量、および、特典情報等が記載される。第1の適用例では、第1飲食店で調理可能な第2料理である例えばピザのみが記載されていたが、第3の適用例では、第2飲食店で調理可能な第2料理である例えば寿司も記載されている。また、第1の適用例における領域A2には、追加注文締切時刻が記載されていたが、第3の適用例ではピザおよび寿司の追加注文締切時刻が互いに異なるため、記載されていない。ただし、それぞれが記載されていてもよい。領域B3は、広告メッセージ本体の内容を示す。例えば、第3の適用例では、第1飲食店における第2料理に加え、第2飲食店における第2料理についての数量、配送予定時刻、追加注文締切時刻等が記載される。注文締切時刻は、図11に示されるように飲食店ごとあるいは料理ごとに設定することが可能である。
【0085】
例えば、第1飲食店(例えばピザ店)における第1料理が19:00に完成するとする。これより、第1飲食店における第2料理として、例えば調理に30分要する海鮮ピザの注文締切時刻は、18:30に設定されている。また、第1飲食店における第1料理が19:00に完成することから、図10に示されるように、第1飲食店よりも配送人の近くに位置する第2飲食店(例えば寿司店)には配送人が第1飲食店よりも早くに到着することから、19:00よりも早くに第2料理を完成させる必要がある。例えば、ここでは、第2飲食店において第2料理を18:50に完成させる必要があるとする。これより、第2飲食店における第2料理として、例えば調理に5分要する寿司の注文締切時刻は、18:45に設定されている。図11では、調理に要する時間が短い寿司を例として説明したが、図12では、調理に要する時間が長いステーキを例として説明する。
【0086】
図12は、第3の適用例において広告情報から形成されたメッセージの他の一例を模式的に示す図である。領域C1は、宛先を示し、近隣会員抽出部212により抽出された第2会員に対応する氏名またはメールアドレス等が、会員情報221に含まれる情報に基づいて記載される。領域C2は、件名を示し、例えば、広告情報224に含まれる広告の内容における、追加注文可能料理(第2料理)、その数量、および、特典情報等が記載される。第1の適用例では、第1飲食店で調理可能な第2料理である例えばピザのみが記載されていたが、第3の適用例では、第2飲食店で調理可能な第2料理である例えばステーキも記載されている。また、第1の適用例における領域A2には、追加注文締切時刻が記載されていたが、第3の適用例ではピザおよびステーキの追加注文締切時刻が互いに異なるため、記載されていない。ただし、それぞれが記載されていてもよい。領域C3は、広告メッセージ本体の内容を示す。例えば、第3の適用例では、第1飲食店における第2料理に加え、第2飲食店における第2料理についての数量、配送予定時刻、追加注文締切時刻等が記載される。注文締切時刻は、図12に示されるように飲食店ごとあるいは料理ごとに設定することが可能である。
【0087】
例えば、第1飲食店(例えばピザ店)における第1料理が19:00に完成するとする。これより、第1飲食店における第2料理として、例えば調理に30分要する海鮮ピザの注文締切時刻は、18:30に設定されている。また、第1飲食店における第1料理が19:00に完成することから、図10に示されるように、第1飲食店よりも配送人の近くに位置する第2飲食店(例えば寿司店)には配送人が第1飲食店よりも早くに到着することから、19:00よりも早くに第2料理を完成させる必要がある。例えば、ここでは、第2飲食店において第2料理を18:50に完成させる必要があるとする。これより、第2飲食店における第2料理として、例えば調理に30分要するステーキの注文締切時刻は、18:20に設定されている。
【0088】
なお、第2飲食店における第2料理の注文締切時刻は、第2飲食店の位置によっても変動し得る。例えば、第3の適用例では、第2飲食店は、第1飲食店よりも配送人側に位置していたが、第1飲食店よりも第1会員側に位置していてもよい。この場合、第2飲食店における第2料理の注文締切時刻は、第3の適用例におけるものよりも遅くなり得る。具体的には、第2飲食店には配送人が第1飲食店よりも遅くに到着することから、19:00よりも遅くに第2料理を完成させる必要がある。例えば、ここでは、第2飲食店において第2料理を19:10に完成させる必要があるとする。これより、第2飲食店における第2料理として、例えば調理に5分要する寿司の注文締切時刻は、19:05に設定され、例えば調理に30分要するステーキの注文締切時刻は、18:40に設定される。
【0089】
[まとめ]
以上説明したように、第1会員に対応付けられた位置に従って特定される第2会員は、例えば、第1会員の近隣の会員等であるため、第2料理の注文を促す広告を見た第2会員から第2料理の注文があった場合に、一度の配送で複数の料理(第1料理および第2料理)を複数の会員(第1会員および第2会員)へ配送することができる。つまり、効率的な配送が可能となる。また、第1の料理の調理と並行して調理可能な第2料理を調理する場合には、並行して調理不可能な料理を調理する場合と比べて、調理作業が効率的になり、第1料理の完成タイミングと第2料理の完成タイミングとを合わせることができる。つまり、第1料理が冷えてしまうこと等を抑制でき、第1料理の品質を維持できる。このように、配送する料理の品質の維持と効率的な配送とを両立することができる。ひいては、フードデリバリーサービスの利用を促進させることができる。
【0090】
(その他の実施の形態)
以上、本開示の情報処理システム(サーバ3)について、実施の形態に基づいて説明したが、本開示は、上記実施の形態に限定されるものではない。本開示の趣旨を逸脱しない限り、当業者が思いつく各種変形を本実施の形態に施したもの、および、異なる実施の形態における構成要素を組み合わせて構築される形態も、本開示の範囲内に含まれる。
【0091】
例えば、上記実施の形態では、情報処理システムは、サーバであったが、サーバに限らず、コンピュータ等であってもよい。また、サーバ3を構成する構成要素は、複数のサーバ(コンピュータ)に分散して配置されていてもよい。
【0092】
また、例えば、上記実施の形態では、サーバ3は、操作入力部23および表示部24を備えていたが、備えていなくてもよい。
【0093】
また、例えば、上記実施の形態では、制御部21は、追加注文締切時間算定部214および他店舗注文可能料理抽出部217を備えていたが、備えていなくてもよい。
【0094】
また、例えば、第2会員に送信された広告メッセージまたは広告メッセージによって第2料理の注文がされたか否か等の実績データが蓄積されてもよい。これにより、今後の広告メッセージの内容の改善や機械学習用のデータとして役立てることができる。
【0095】
また、上記実施の形態では、第2料理の注文を促すための情報が広告である例を説明したが、当該情報はこれに限定されない。具体的には、当該情報は、注文を促す第2料理を特定するための情報であってもよい。例えば、当該情報は、ウェブブラウザ又はアプリケーションの画面に表示される複数の料理から第2料理を特定するための情報であってもよく、当該画面において第2料理を強調表示したり、選出して表示したりするために使われてよい。
【0096】
また、上記実施の形態では、第2会員が第1会員の位置から選出される例を説明したが、第2会員はさらに第2会員の過去の注文履歴から選出されてもよい。例えば、近隣会員抽出部212は、第1会員の位置から選出された第2会員の注文履歴を取得し、当該注文履歴から第2料理を注文する可能性が高い第2会員を選出する。また、第2会員はさらに第1会員との関係性に応じて選出されてもよい。例えば、近隣会員抽出部212は、第1会員の位置から選出された第2会員と第1会員との関係性を取得し、第1会員と特定の関係がある第2会員(例えば、家族、友人、嗜好の類似など)を選出する。
【0097】
また、本開示は、情報処理システムとして実現できるだけでなく、情報処理システムを構成する各構成要素が行うステップ(処理)を含む情報処理方法として実現できる。
【0098】
具体的には、図7に示されるように、情報処理方法は、コンピュータを用いて、第1会員が操作する第1端末(端末2)から第1料理の注文を示す第1注文を受信し(ステップS11)、第1料理の調理と並行して調理可能な第2料理を決定し(ステップS16)、第2料理の注文を促すための情報(例えば広告)を生成し(ステップS20)、第1会員と対応付けられた位置を取得し(ステップS14)、第1会員と対応付けられた位置に従って第2会員を特定し(ステップS14)、生成した情報(例えば広告)を第2会員が操作する第2端末へ送信する(ステップS20)。
【0099】
また、例えば、それらのステップは、コンピュータ(コンピュータシステム)によって実行されてもよい。そして、本開示は、それらの方法に含まれるステップを、コンピュータに実行させるためのプログラムとして実現できる。さらに、本開示は、そのプログラムを記録したCD-ROM等である非一時的なコンピュータ読み取り可能な記録媒体として実現できる。
【0100】
例えば、本開示が、プログラム(ソフトウェア)で実現される場合には、コンピュータのCPU、メモリおよび入出力回路等のハードウェア資源を利用してプログラムが実行されることによって、各ステップが実行される。つまり、CPUがデータをメモリまたは入出力回路等から取得して演算したり、演算結果をメモリまたは入出力回路等に出力したりすることによって、各ステップが実行される。
【0101】
また、上記実施の形態の情報処理システムに含まれる複数の構成要素は、それぞれ、専用または汎用の回路として実現されてもよい。これらの構成要素は、1つの回路として実現されてもよいし、複数の回路として実現されてもよい。
【0102】
また、上記実施の形態の情報処理システムに含まれる複数の構成要素は、集積回路(IC:Integrated Circuit)であるLSI(Large Scale Integration)として実現されてもよい。これらの構成要素は、個別に1チップ化されてもよいし、一部または全てを含むように1チップ化されてもよい。LSIは、集積度の違いにより、システムLSI、スーパーLSIまたはウルトラLSIと呼称される場合がある。
【0103】
また、集積回路はLSIに限られず、専用回路または汎用プロセッサで実現されてもよい。プログラム可能なFPGA(Field Programmable Gate Array)、または、LSI内部の回路セルの接続および設定が再構成可能なリコンフィギュラブル・プロセッサが、利用されてもよい。
【0104】
さらに、半導体技術の進歩または派生する別技術によりLSIに置き換わる集積回路化の技術が登場すれば、当然、その技術を用いて、情報処理システムに含まれる各構成要素の集積回路化が行われてもよい。
【0105】
その他、実施の形態に対して当業者が思いつく各種変形を施して得られる形態や、本開示の趣旨を逸脱しない範囲で各実施の形態における構成要素および機能を任意に組み合わせることで実現される形態も本開示に含まれる。
【産業上の利用可能性】
【0106】
本開示の一態様は、例えば、フードデリバリーサービス等に利用できる。
【符号の説明】
【0107】
2、4、5、7、8、10 端末
3 サーバ(情報処理システム)
21 制御部
22 記憶部
23 操作入力部
24 表示部
211 注文受信部(受信部)
212 近隣会員抽出部(特定部)
213 追加注文可能料理抽出部(決定部)
214 追加注文締切時間算定部
215 広告情報提供部(生成部、送信部)
216 配送経路近隣会員抽出部
217 他店舗注文可能料理抽出部
221 会員情報
222 飲食店情報
223 配送人情報
224 広告情報
図1
図2
図3
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図5
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