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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023042001
(43)【公開日】2023-03-27
(54)【発明の名称】殺菌装置および殺菌方法
(51)【国際特許分類】
   A61L 9/015 20060101AFI20230317BHJP
【FI】
A61L9/015
【審査請求】未請求
【請求項の数】14
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021149046
(22)【出願日】2021-09-14
【新規性喪失の例外の表示】特許法第30条第2項適用申請有り 入江 康雄(北九州芸術劇場 小劇場IoT Maker’s Project DemoDayにて公開) 令和3年3月26日 株式会社角川アスキー総合研究所(株式会社角川アスキー総合研究所のウェブサイトにて公開) 令和3年3月30日 北九州市 産業経済局 スタートアップ推進課(youtubeにて公開) 令和3年3月31日 株式会社 PR TIMES(株式会社 PR TIMESのウェブサイトにて公開) 令和3年3月31日 北九州市 産業経済局 スタートアップ推進課(北九州市のウェブサイトにて公開) 令和3年3月31日 株式会社角川アスキー総合研究所(株式会社角川アスキー総合研究所のウェブサイトにて公開) 令和3年8月6日
(71)【出願人】
【識別番号】521405034
【氏名又は名称】入江 康雄
(74)【代理人】
【識別番号】100172225
【弁理士】
【氏名又は名称】高松 宏行
(72)【発明者】
【氏名】入江 康雄
【テーマコード(参考)】
4C180
【Fターム(参考)】
4C180AA07
4C180DD03
4C180EA17X
4C180EA54X
4C180EA54Y
4C180HH05
4C180HH17
4C180HH19
4C180KK02
4C180KK04
4C180LL04
4C180LL20
(57)【要約】
【課題】弾力的に外気を殺菌することができる殺菌装置および殺菌方法を提供することを目的とする。
【解決手段】外気を殺菌する自動走行型殺菌装置1(殺菌装置)は、外気を取り込むファン部6と、オゾンを発生させるオゾン発生部10と、オゾンからヒドロキシラジカルを発生させるヒドロキシラジカル発生部20と、オゾン発生部10、ヒドロキシラジカル発生部20を制御する制御部7と、を備える。オゾン発生部10は、真空紫外線を照射する真空紫外線照射部を有する。ヒドロキシラジカル発生部20は、近紫外線を照射する近紫外線照射部を有する。
【選択図】図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
外気を殺菌する殺菌装置であって、
外気を取り込むファン部と、
オゾンを発生させるオゾン発生部と、
オゾンからヒドロキシラジカルを発生させるヒドロキシラジカル発生部と、
前記オゾン発生部、前記ヒドロキシラジカル発生部を制御する制御部と、を備える、殺菌装置。
【請求項2】
前記オゾン発生部は、真空紫外線を照射する真空紫外線照射部を有する、請求項1に記載の殺菌装置。
【請求項3】
前記ヒドロキシラジカル発生部は、近紫外線を照射する近紫外線照射部を有する、請求項1または2に記載の殺菌装置。
【請求項4】
前記制御部は、外部に放出するオゾンの濃度に応じて、前記近紫外線照射部が照射する近紫外線の照射量を制御する、請求項3に記載の殺菌装置。
【請求項5】
オゾン濃度を計測するオゾンセンサを、さらに備える、請求項1から4のいずれかに記載の殺菌装置。
【請求項6】
周囲の環境を計測しながら自走する自動走行部を、さらに備える、請求項1から5のいずれかに記載の殺菌装置。
【請求項7】
複数の前記オゾン発生部と、複数の前記ヒドロキシラジカル発生部を備える、請求項6に記載の殺菌装置。
【請求項8】
外気を殺菌する殺菌装置による殺菌方法であって、
前記殺菌装置に取り込んだ外気からオゾンを発生させるオゾン発生工程と、
発生させた前記オゾンを前記殺菌装置の外部に放出するオゾン放出工程と、
外部に放出した前記オゾンで前記殺菌装置の外部空間を殺菌する外部殺菌工程と、
前記殺菌装置に取り込んだ殺菌した外気に残留する前記オゾンからヒドロキシラジカルを発生させて、オゾンを分解するオゾン分解工程と、を含む、殺菌方法。
【請求項9】
前記殺菌装置が殺菌するエリアを移動しながら前記オゾン発生工程、前記オゾン放出工程、前記外部殺菌工程を実行し、
その後、前記殺菌装置が前記エリアを移動しながら前記オゾン分解工程を実行する、請求項8に記載の殺菌方法。
【請求項10】
前記オゾン発生工程、前記オゾン放出工程、前記外部殺菌工程を実行し、所定時間経過後に前記オゾン分解工程を実行する、請求項8に記載の殺菌方法。
【請求項11】
第1の殺菌装置で前記オゾン発生工程、前記オゾン放出工程、前記外部殺菌工程を実行し、
前記第1の殺菌装置とは異なる第2の殺菌装置で前記オゾン分解工程を同時に実行する、請求項8に記載の殺菌方法。
【請求項12】
外気を殺菌する殺菌装置による殺菌方法であって、
前記殺菌装置に取り込んだ外気からオゾンを発生させるオゾン発生工程と、
前記殺菌装置の内部で前記外気を前記オゾンで殺菌する内部殺菌工程と、
殺菌後に残留する前記オゾンからヒドロキシラジカルを発生させるヒドロキシラジカル発生工程と、を含む、殺菌方法。
【請求項13】
前記ヒドロキシラジカル発生工程において、前記オゾンから前記ヒドロキシラジカルを発生させると同時に所定濃度のオゾンを残留させて前記殺菌装置の外部に放出する、請求項12に記載の殺菌方法。
【請求項14】
前記殺菌装置が殺菌するエリアを移動しながら前記オゾン発生工程、前記内部殺菌工程、前記ヒドロキシラジカル発生工程を実行する、請求項12または13に記載の殺菌方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、外気を殺菌する殺菌装置および殺菌方法に関する。
【背景技術】
【0002】
食品や衣類などを保管する倉庫、穀物などを貯蔵する貯蔵庫、食品や穀物などを運搬するコンテナや運搬船、病院、役所、ホテルなどの屋内空間に浮遊する浮遊菌や、保管物、壁などに付着した付着菌を、オゾン(O)やヒドロキシラジカル(OHラジカル)を用いて殺菌することが知られている。オゾンは強い殺菌効果を有する一方で、人体にも悪影響を及ぼす危険性がある。そのため、人が存在する空間のオゾン濃度を0.1ppm以下にすることや、10ppm程度の高濃度のオゾンで倉庫内を殺菌する際には人の立ち入りを禁止するなどの各種基準が設けられている。また、ヒドロキシラジカルは高い反応性を有する一方で寿命が10-6秒程度と非常に短いという特徴がある。
【0003】
特許文献1には、放電によりオゾンとヒドロキシラジカルを同時に発生させる機能成分発生器を駆動部により移動させながらエリア内を殺菌する自走型機能成分発生装置が開示されている。この装置は、エリア内の所定箇所のオゾン濃度が所定値(例えば、0.05ppm)を超えないように移動速度が調整される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2011-188950号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、特許文献1の装置は移動速度により空間のオゾン濃度を制御するものであるため屋内に固定して設置することができず、また、用途に応じてオゾン濃度を自在に変更することも困難であるため、用途に応じて弾力的に殺菌するにはさらなる改善の余地があった。
【0006】
そこで本発明は、弾力的に外気を殺菌することができる殺菌装置および殺菌方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の殺菌装置は、外気を殺菌する殺菌装置であって、外気を取り込むファン部と、オゾンを発生させるオゾン発生部と、オゾンからヒドロキシラジカルを発生させるヒドロキシラジカル発生部と、前記オゾン発生部、前記ヒドロキシラジカル発生部を制御する制御部と、を備える。
【0008】
本発明の殺菌方法は、外気を殺菌する殺菌装置による殺菌方法であって、前記殺菌装置に取り込んだ外気からオゾンを発生させるオゾン発生工程と、発生させた前記オゾンを前記殺菌装置の外部に放出するオゾン放出工程と、外部に放出した前記オゾンで前記殺菌装置の外部空間を殺菌する外部殺菌工程と、前記殺菌装置に取り込んだ殺菌した外気に残留する前記オゾンからヒドロキシラジカルを発生させて、オゾンを分解するオゾン分解工程と、を含む。
【0009】
本発明の他の殺菌方法は、外気を殺菌する殺菌装置による殺菌方法であって、前記殺菌装置に取り込んだ外気からオゾンを発生させるオゾン発生工程と、前記殺菌装置の内部で前記外気を前記オゾンで殺菌する内部殺菌工程と、殺菌後に残留する前記オゾンからヒドロキシラジカルを発生させるヒドロキシラジカル発生工程と、を含む。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、弾力的に外気を殺菌することができる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
図1】本発明の一実施の形態の自動走行型殺菌装置の斜視図
図2】本発明の一実施の形態の自動走行型殺菌装置の概要を説明する側面図
図3】本発明の一実施の形態の殺菌装置の分解図
図4】本発明の一実施の形態の殺菌装置のオゾン発生部の分解図
図5】本発明の一実施の形態の殺菌装置のヒドロキシラジカル発生部の分解図
図6】本発明の一実施の形態の殺菌装置の側方断面図
図7】本発明の一実施の形態の殺菌装置の(a)ヒドロキシラジカル発生部の水平面断面図(b)オゾン発生部の水平面断面図
図8】本発明の一実施の形態の殺菌装置の制御系の構成を示すブロック図
図9】本発明の一実施の形態の殺菌装置の機能の説明図
図10】本発明の一実施の形態の自動走行型殺菌装置の他の実施例の斜視図
図11】本発明の一実施の形態の倉庫に配置された自動走行型殺菌装置による(a)オゾン放出工程の説明図(b)オゾン分解工程の説明図
図12】本発明の一実施の形態の倉庫に設置された殺菌装置による(a)オゾン放出工程の説明図(b)オゾン分解工程の説明図
図13】本発明の一実施の形態の冷蔵貯蔵庫に設置された殺菌装置による殺菌方法の説明図
【発明を実施するための形態】
【0012】
以下に図面を用いて、本発明の一実施の形態を詳細に説明する。以下で述べる構成、形状等は説明のための例示であって、殺菌装置、自動走行部(自動搬送車)の仕様に応じ、適宜変更が可能である。以下では、全ての図面において対応する要素には同一符号を付し、重複する説明を省略する。
【0013】
まず図1図2を参照して、自動走行型殺菌装置1の構成について説明する。自動走行型殺菌装置1は、自動走行部2と、自動走行部2の上部に設置された殺菌装置3を備えている。自動走行部2は、レーザーレンジスキャナー、赤外線距離センサなどの環境計測センサ2a、入力部2b、走行制御部2cを備えている。自動走行部2は、環境計測センサ2aが周囲にある壁や障害物までの距離や位置などの周囲の環境を計測しながら走行制御部2cによって自立的に走行(自走)する自動搬送車である。なお、自動走行部2は、環境計測センサ2aを備えるSLAM(Simultaneous Localization And Mapping)式の他、フロアに設置されたテープを読み取りながら走行するライントレース式や、フロアに設置されたシールなどを読み取って位置を認識するランドマーク読み取り式の自動搬送車であってもよい。
【0014】
入力部2bからは、自動走行部2と殺菌装置3に対する指令などが入力される。図1では入力部2bは複数のボタンを備える構成の例を示しているが、入力部2bはタッチパネルなどの他の入力手段を備える構成であってもよい。また、赤外線や電波による無線通信により、各種指令や情報を入出力する構成であってもよい。
【0015】
図2において、殺菌装置3は、本体部4と、本体部4の上部から上方に突出する外筒部5を備えている。本体部4の外周面には、外気を本体部4の内部に取り入れるための複数の吸入口4aが形成されている。外筒部5は、上部と下部が開口する中空の筒状をしており、熱伝導率が高いアルミなどの金属などにより形成されている。外筒部5に連通する本体部4の上部には、ファン部6が配置されている。本体部4の内部には、制御部7が配置されている。ファン部6は、ファン6aと、ファン6aを回転させるファンモータ6bを備えて構成されている(図6)。ファンモータ6bは、制御部7により制御されるファン駆動部6cにより駆動(電力が供給)される(図8)。
【0016】
外筒部5の内部には、オゾンを発生させるオゾン発生部10と、オゾンからヒドロキシラジカルを発生させるヒドロキシラジカル発生部20が配置されている。殺菌装置3の上部には、オゾン発生部10が発生させオゾンなどを排出(放出)する排出口3aが形成されている。ファン6aが回転することで、外気が吸入口4aを通じて本体部4の内部に取り入れられ(図9の矢印a)、取り入れられた外気はオゾン発生部10に送られる(図9の矢印b~矢印c)。オゾン発生部10とヒドロキシラジカル発生部20を順番に通過した気体は(図9の矢印d~矢印f)、殺菌装置3の上部に開口する排出口3aから外部に放出される(図9の矢印g)。
【0017】
図2図8において、吸入口4aの付近には、吸入される外気に含まれるオゾンの濃度を計測するオゾンセンサである吸入口センサ8が配置されている。排出口3aの付近には、排出される気体に含まれるオゾンの濃度を計測するオゾンセンサである排出口センサ9が配置されている。吸入口センサ8と排出口センサ9は制御部7に接続されており、吸入口センサ8と排出口センサ9の計測結果は制御部7に送信される(図8)。このように、殺菌装置3は、外気を取り込むファン部6と、オゾン濃度を計測するオゾンセンサ(吸入口センサ8、排出口センサ9)を備えている。
【0018】
次に図3図7を参照して、殺菌装置3が備えるオゾン発生部10、ヒドロキシラジカル発生部20の詳細につい説明する。図3図5は、殺菌装置3の分解図である。図6は、殺菌装置3を側方から見た図7(a)に示すC-C断面図である。図7(a)は、殺菌装置3のヒドロキシラジカル発生部20を上方から見た図6に示すA-A断面である。図7(b)は、殺菌装置3のオゾン発生部10を上方から見た図6に示すB-B断面である。
【0019】
図3図6図7において、外筒部5の内部5aには、内筒部30と複数の放熱部材31が配置されている。内筒部30は、上部と下部が開口する中空の筒状をしており、オゾンとヒドロキシラジカルに対する耐性を有するシリコンなどの材料により形成されている。内筒部30の下部には、ファン部6から送風される外気を内筒部30の内部30b(図4)に導くスカート部材30aが配置されている。放熱部材31は、熱伝導率が高いアルミなどの金属などにより形成され、フィンなどの放熱性が高い形状を有している。放熱部材31は内筒部30の外面に張り付けられており、内筒部30で発生する熱を外筒部5に伝導させて、外筒部5から外部に放熱させる。
【0020】
図4図6図7(b)において、内筒部30の内部30bの下方側には、第1導風部材11と真空紫外線照射部12が配置されている。第1導風部材11は、上部が封止され、下部が開口する中空の筒状をしており、側部には複数の通風口11bが形成されている。第1導風部材11は、プラスチックなどの材料により形成されている。第1導風部材11の下部には、ファン部6から送風される外気を第1導風部材11の内部に導くスカート部材11aが配置されている。以下、第1導風部材11の内部を、オゾン発生部10の中央部10aと称する。
【0021】
真空紫外線照射部12は、波長が185nm付近の紫外線を主成分に含む真空紫外線(VUV)を照射する機能を有している。真空紫外線照射部12は、例えば、プラズマ放電体、水銀ランプ、エキシマランプ、UV-LED(発光ダイオード)などにより構成される。本実施例では、真空紫外線照射部12を3枚の板状のプラズマ放電体で構成する例で説明する。真空紫外線照射部12は、制御部7により制御される真空紫外線電源部12aにより電力が供給される(図8)。真空紫外線電源部12aから電力が供給されると、真空紫外線照射部12から真空紫外線が照射される。真空紫外線電源部12aから供給される供給される電力の大きさを制御することで、真空紫外線照射部12から照射される真空紫外線の照射量を変更することができる。
【0022】
図6図7(b)において、真空紫外線照射部12は、第1導風部材11に向けて真空紫外線が照射されるように第1導風部材11の周囲に配置されている。なお、真空紫外線照射部12が柔軟性を有するプラズマ放電体で構成する場合、1枚のプラズマ放電体を、第1導風部材11を筒状に囲むように配置してもよい。以下、第1導風部材11と真空紫外線照射部12の間の空間をオゾン発生部10の周辺部10bと称する。
【0023】
ファン部6からオゾン発生部10の中央部10aに送られた外気は(図9の矢印c)、通風口11bを通じてオゾン発生部10の周辺部10bに送られる(図9の矢印d)。周辺部10bに送られた外気に含まれる酸素(O)の一部は、真空紫外線照射部12から照射される真空紫外線を吸収してオゾン(O)に変化する。このように、内筒部30、第1導風部材11、真空紫外線照射部12は、真空紫外線を照射する真空紫外線照射部12を有し、オゾンを発生させるオゾン発生部10を構成する。
【0024】
図5図6図7(a)において、内筒部30の内部30bの上方側には、第2導風部材21と近紫外線照射部22と遮光部材32が配置されている。第2導風部材21は、上部が封止され、下部が開口する中空の筒状をしており、側部には複数の通風口21bが形成されている。第2導風部材21は、プラスチックなどの材料により形成されている。第2導風部材21の下部には、オゾン発生部10から送風されるオゾンを含む気体を第2導風部材21の内部に導くスカート部材21aが配置されている。以下、第2導風部材21の内部を、ヒドロキシラジカル発生部20の中央部20aと称する。
【0025】
近紫外線照射部22は、波長が254nm付近の紫外線を主成分に含む近紫外線(UVC)を照射する機能を有している。近紫外線照射部22は、例えば、プラズマ放電体、水銀ランプ、エキシマランプ、UV-LED(発光ダイオード)などにより構成される。本実施例では、近紫外線照射部22を柔軟性がある1枚の板状のプラズマ放電体で構成する例で説明する。近紫外線照射部22は、制御部7により制御される近紫外線電源部22aにより電力が供給される(図8)。近紫外線電源部22aから電力が供給されると、近紫外線照射部22から近紫外線が照射される。近紫外線電源部22aから供給される供給される電力の大きさを制御することで、近紫外線照射部22から照射される近紫外線の照射量を変更することができる。
【0026】
図6図7(a)において、近紫外線照射部22のプラズマ放電体は、第2導風部材21に向けて近紫外線が照射されるように第2導風部材21を筒状に囲むように配置される。なお、近紫外線照射部22を複数の板状のプラズマ放電体で構成する場合は、複数のプラズマ放電体を、第2導風部材21を囲むように配置する。以下、第2導風部材21と近紫外線照射部22の間の空間をヒドロキシラジカル発生部20の周辺部20bと称する。
【0027】
オゾン発生部10からヒドロキシラジカル発生部20の中央部20aに送られた気体は(図9の矢印e)、通風口21bを通じてヒドロキシラジカル発生部20の周辺部20bに送られる(図9の矢印f)。周辺部20bに送られた気体に含まれるオゾン(O)の一部は、近紫外線照射部22から照射される近紫外線を吸収し、気体に含まれる水(HO)と結合することによりヒドロキシラジカル(OHラジカル)に変化する。このように、内筒部30、第2導風部材21、近紫外線照射部22は、近紫外線を照射する近紫外線照射部22を有し、オゾンからヒドロキシラジカルを発生させるヒドロキシラジカル発生部20を構成する。
【0028】
図5図6において、遮光部材32は、内筒部30の上端に配置された状態で中心部が内筒部30の内部に突入するすり鉢状をしており、中央部にはヒドロキシラジカル発生部20から気体を外部に放出する開口32aが形成されている。遮光部材32は、ヒドロキシラジカル発生部20の近紫外線照射部22から照射される近紫外線が殺菌装置3の外部に漏れ出ないように遮光する機能を有している。すなわち、遮光部材32、内筒部30、第2導風部材21、近紫外線照射部22の形状と配置は、近紫外線照射部22から照射される近紫外線が殺菌装置3の外部に漏れ出ないように設計される。
【0029】
図3図6図7において、本実施例は、オゾン発生部10とヒドロキシラジカル発生部20を内筒部30の内部に配置し、内筒部30の外周に放熱部材31を貼り付け、さらに外筒部5で囲う構成をしている。これにより、オゾンとヒドロキシラジカルによる内筒部30の腐食を防止し、かつ、真空紫外線照射部12と近紫外線照射部22から発生する熱を外部に放出可能な構成を実現している。なお、オゾン発生部10とヒドロキシラジカル発生部20を内部に構成する外殻部は、内筒部30、放熱部材31、外筒部5からなる構成に限定されることはない。すなわち、オゾンとヒドロキシラジカルによる腐食を防止しつつ、外部への放熱が可能な構成であればよい。例えば、アルマイト加工により酸化アルミニウムの薄膜を表面に形成した円筒形のアルミや、メッキ加工によりクロムや金の薄膜を表面に形成した円筒状の金属を外殻部として使用してもよい。また、外殻部の形状は円筒である必要は無く、正方柱や平たい立方柱などの形状であってもよい。
【0030】
次に図8図9を参照して、殺菌装置3の制御系の構成と殺菌装置3の機能について説明する。図8は、殺菌装置3の制御系の構成を示すブロック図であり、自動走行型殺菌装置1の場合は、さらに、自動走行部2を制御する走行制御部2cを備えており、制御部7と走行制御部2cが連携して後述する殺菌処理を実行する。また、図1では、自動走行部2が入力部2bを備える構成で説明したが、図8では、殺菌装置3が入力部2bを備える構成で説明する。図9は、殺菌装置3の内部を概略的に示しており、便宜上、オゾン発生部10の真空紫外線照射部12、ヒドロキシラジカル発生部20の近紫外線照射部22、本体部4に配置される制御部7、ファン駆動部6c、真空紫外線電源部12a、近紫外線電源部22a、吸入口センサ8、排出口センサ9の記載を省略している。
【0031】
図8において、殺菌装置3が備える制御部7には、入力部2b、吸入口センサ8、排出口センサ9、ファン駆動部6c、真空紫外線電源部12a、近紫外線電源部22aが接続されている。制御部7は、入力部2bから入力される指令に基づいて、吸入口センサ8が計測する吸入口4a付近のオゾン濃度と排出口センサ9が計測する排出口3a付近のオゾン濃度により、ファン駆動部6c、真空紫外線電源部12a、近紫外線電源部22aを制御して、複数のモードで殺菌処理を実行させる。具体的には、殺菌装置3は、高濃度オゾン放出モード、オゾン分解モード、低濃度オゾン放出モード、内部殺菌モードを有している。
【0032】
図8図9において、高濃度オゾン放出モードは、10ppm程度の高濃度オゾンを含む気体を排出口3aから外部に放出して、外部空間の付着菌や浮遊菌を殺菌するモードである。本モードにおいて制御部7は、真空紫外線照射部12が照射する真空紫外線の照射量を大きくし、近紫外線照射部22からは近紫外線を照射しないか、少ない照射量を照射するように制御する。オゾン発生部10では、オゾン発生部10の周辺部10bに送り込まれた外気(矢印d)に、強い真空紫外線を照射して高濃度のオゾンを発生させる(高濃度オゾン発生工程)。そして、ヒドロキシラジカル発生部20ではオゾンをほとんど分解することなく、排出口3aから外部に高濃度オゾンを含む気体を放出する(矢印g)(高濃度オゾン放出工程)。制御部7は、オゾンセンサ(吸入口センサ8、排出口センサ9)が計測するオゾンの濃度に基づいて、排出口3aから外部に放出させる気体のオゾン濃度が所定の値となるように、ファン部6の回転数、真空紫外線照射部12から照射させる真空紫外線の照射量、近紫外線照射部22から照射させる近紫外線の照射量を制御する。
【0033】
オゾン分解モードは、高濃度オゾンを含む外気を吸入口4aから取り込み、オゾンを分解した後に排出口3aから外部に放出して、外気のオゾン濃度を下げるモードである。本モードにおいて制御部7は、真空紫外線照射部12は真空紫外線を照射せず、近紫外線照射部22が照射する近紫外線の照射量が大きくなるように制御する。ヒドロキシラジカル発生部20では、周辺部20bに送り込まれたオゾンを含む気体(矢印f)に、強い近紫外線を照射して残留するオゾンからヒドロキシラジカルを発生させる(オゾン分解工程)。すなわち、ヒドロキシラジカル発生部20では、残留するオゾンを分解する。その後、ヒドロキシラジカル発生部20において残留オゾンが分解された気体は排出口3aから外部に放出される(矢印g)。
【0034】
図8図9において、低濃度オゾン放出モードは、0.1ppm程度の低濃度オゾンを含む気体を排出口3aから外部に放出して、外部空間の付着菌や浮遊菌を殺菌するモードである。本モードにおいて制御部7は、真空紫外線照射部12が照射する真空紫外線の照射量を小さくし、近紫外線照射部22からは近紫外線を照射しないか、少ない照射量を照射するように制御する。オゾン発生部10では、オゾン発生部10の周辺部10bに送り込まれた外気(矢印d)に、弱い真空紫外線を照射して低濃度のオゾンを発生させる(低濃度オゾン発生工程)。そして、ヒドロキシラジカル発生部20ではオゾンをほとんど分解することなく、排出口3aから外部に低濃度オゾンを含む気体を放出する(矢印g)(低濃度オゾン放出工程)。制御部7は、オゾンセンサ(吸入口センサ8、排出口センサ9)が計測するオゾンの濃度に基づいて、排出口3aから外部に放出させる気体のオゾン濃度が所定の値となるように、ファン部6の回転数、真空紫外線照射部12から照射させる真空紫外線の照射量、近紫外線照射部22から照射させる近紫外線の照射量を制御する。
【0035】
図8図9において、内部殺菌モードは、外部空間の浮遊菌を殺菌装置3の内部に取り込み、高濃度オゾンとヒドロキシラジカルで殺菌するモードである。本モードにおいて制御部7は、真空紫外線照射部12が照射する真空紫外線の照射量を大きくし、近紫外線照射部22が照射する近紫外線の照射量も大きくするように制御する。オゾン発生部10では、オゾン発生部10の周辺部10bに送り込まれた外気(矢印d)に、強い真空紫外線を照射して高濃度のオゾンを発生させる(高濃度オゾン発生工程)。オゾン発生部10では、発生させた高濃度オゾンにより外気に含まれる浮遊菌が殺菌される(内部殺菌工程)。
【0036】
その後、ヒドロキシラジカル発生部20の周辺部20bに送り込まれた高濃度オゾンを含む気体(矢印f)に、強い近紫外線を照射して殺菌後に残留するオゾンからヒドロキシラジカルを発生させる(ヒドロキシラジカル発生工程)。ヒドロキシラジカルの発生に伴い、残留するオゾンの濃度が低下する。ヒドロキシラジカル発生部20では、発生したヒドロキシラジカルによりオゾン発生部10から送り込まれた気体に含まれる浮遊菌が殺菌される。その後、ヒドロキシラジカル発生部20の気体は排出口3aから外部に放出される(矢印g)。なお、近紫外線照射部22から照射する近紫外線の照射量を制御することにより、排出口3aから放出する気体に低濃度のオゾンを含ませる(残留させる)こともできる。すなわち、ヒドロキシラジカル発生工程において、オゾンからヒドロキシラジカルを発生させると同時に所定濃度のオゾンを残留させて殺菌装置3の外部に放出する。なお、排出口3aから放出されたヒドロキシラジカルはごく短時間で消滅するため、殺菌装置3から遠方に拡散することはない。
【0037】
各モードにおいて制御部7は、外部に放出する気体の量をファン6aの回転数で制御する。また、制御部7は、発生させるオゾンの濃度を吸入口センサ8と排出口センサ9の計測結果に基づき、真空紫外線照射部12と近紫外線照射部22から照射させる真空紫外線と近紫外線の照射量で制御する。このように、殺菌装置3は、オゾン発生部10とヒドロキシラジカル発生部20を制御する制御部7を備えており、制御部7は、外部に放出するオゾンの濃度に応じて、真空紫外線照射部12が照射する真空紫外線の照射量と、近紫外線照射部22が照射する近紫外線の照射量を制御する。なお、殺菌装置3は、必ずしも吸入口センサ8と排出口センサ9を備えている必要な無い。例えば、吸入口センサ8または排出口センサ9のいずれか一方を備える構成であってよいし、いずれも備えない構成であってもよい。吸入口センサ8と排出口センサ9を備えない場合、制御部7は、予め定められたパターンで各部を制御する。
【0038】
次に図10を参照して、自動走行型殺菌装置の他の実施例について説明する。他の実施例の自動走行型殺菌装置1Aは、自動走行部2の上部に、複数(ここでは4つ)の殺菌装置3を備えている。すなわち、自動走行型殺菌装置1A(殺菌装置)は、複数のオゾン発生部10と、複数のヒドロキシラジカル発生部20を備えている。これにより、単位時間あたりに殺菌できる外気の量を増加させることができる。
【0039】
次に図11を参照して、自動走行型殺菌装置1(殺菌装置)による倉庫40の殺菌方法について説明する。倉庫40には複数の棚41が設置してあり、自動走行型殺菌装置1は、棚41の間の床42を走行する。最初に、倉庫40内への人の立ち入りを禁止し、高濃度のオゾンで倉庫内空間43を殺菌する殺菌方法について説明する。図11(a)において、まず、自動走行型殺菌装置1は、高濃度オゾン放出モードで床42を棚41に沿って走行する(矢印h)。自動走行型殺菌装置1から放出された高濃度オゾンにより、棚41の付着菌や倉庫内空間43の浮遊菌を殺菌する。図11(b)において、人が倉庫内空間43に入場する前には、自動走行型殺菌装置1は、オゾン分解モードで床42を頻繁に方向を変えながら隈なく走行し(矢印i)、倉庫内空間43の残留オゾン濃度を所定の濃度まで下げる。
【0040】
このように、外気を殺菌する自動走行型殺菌装置1(殺菌装置)による殺菌方法は、自動走行型殺菌装置1が殺菌するエリア(床42)を移動(矢印h)しながら、自動走行型殺菌装置1に取り込んだ外気からオゾンを発生させ(オゾン発生工程)と、発生させたオゾンを自動走行型殺菌装置1の外部に放出し(オゾン放出工程)と、外部に放出したオゾンで自動走行型殺菌装置1の外部空間(倉庫内空間43)を殺菌する(外部殺菌工程)。その後、自動走行型殺菌装置1がエリアを移動(矢印i)しながら、自動走行型殺菌装置1に取り込んだ殺菌した外気に残留するオゾンからヒドロキシラジカルを発生さてオゾンを分解する(オゾン分解工程)。
【0041】
次に図11を参照して、倉庫40内への人の立ち入りを禁止することなく、オゾンで倉庫内空間43を殺菌する殺菌方法について説明する。この場合、自動走行型殺菌装置1は、低濃度オゾン放出モードで棚41の間の床42を走行する(矢印hまたは矢印i)。すなわち、自動走行型殺菌装置1が殺菌するエリア(床42)を移動しながら、オゾン発生工程、オゾン放出工程、外部殺菌工程を実行する。または、自動走行型殺菌装置1は、内部殺菌モードで棚41の間の床42を走行する(矢印hまたは矢印i)。すなわち、自動走行型殺菌装置1が殺菌するエリア(床42)を移動しながら、オゾン発生工程と、自動走行型殺菌装置1の内部で外気をオゾンで殺菌する内部殺菌工程と、殺菌後に残留するオゾンからヒドロキシラジカルを発生させるヒドロキシラジカル発生工程を実行する。
【0042】
次に図12を参照して、倉庫40の内部に設置した殺菌装置3による倉庫40の殺菌方法について説明する。倉庫40の構成は、図11と同じである。図12において、倉庫40の内部には、3つの殺菌装置3が位置を固定して配置されている。殺菌装置3は、通信ネットワーク45を介してコントローラ44に接続されている。
【0043】
最初に、倉庫40内への人の立ち入りを禁止し、高濃度のオゾンで倉庫内空間43を殺菌する殺菌方法について説明する。図12(a)において、コントローラ44は殺菌装置3を高濃度オゾン放出モードに設定し、殺菌装置3から高濃度オゾンを倉庫内空間43に放出させる(矢印j)。図12(b)において、人が倉庫内空間43に入場する前には、コントローラ44は殺菌装置3をオゾン分解モードに変更し、倉庫内空間43の残留オゾン濃度を所定の濃度まで下げる(矢印k)。このように、外気を殺菌する殺菌装置3による殺菌方法は、オゾン発生工程、オゾン放出工程、外部殺菌工程を実行し、所定時間経過後にオゾン分解工程を実行する。
【0044】
次に、倉庫40内への人の出入りを禁止することなく、低濃度のオゾンで倉庫内空間43を殺菌する殺菌方法について説明する。コントローラ44は殺菌装置3を低濃度オゾン放出モードに設定し、殺菌装置3から低濃度オゾンを倉庫内空間43に放出させる(矢印j)。または、コントローラ44は殺菌装置3を内部殺菌モードに設定し、オゾン発生工程、内部殺菌工程、ヒドロキシラジカル発生工程を実行させる。
【0045】
次に図13を参照して、殺菌装置3による冷蔵貯蔵庫50(冷蔵コンテナ)の殺菌方法について説明する。冷蔵貯蔵庫50には、複数の貯蔵物51が貯蔵されており、送風ダクト53から貯蔵庫内空間52に冷風が送風され、排気ダクト54から排気される。送風ダクト53の内部と、排気ダクト54の内部には、それぞれ複数の殺菌装置3が配置されている。以下、送風ダクト53に配置された殺菌装置3を第1の殺菌装置3A、排気ダクト54に配置された殺菌装置3を第2の殺菌装置3Bと称する。
【0046】
第1の殺菌装置3Aは、高濃度オゾン放出モードに設定されている。第2の殺菌装置3Bは、オゾン分解モードに設定されている。送風ダクト53を通じて供給される冷風(矢印l)は、第1の殺菌装置3Aに取り込まれて、貯蔵庫内空間52に向けて高濃度オゾンが放出される(矢印m)。第1の殺菌装置3Aから放出されたオゾンは冷蔵貯蔵庫50の壁や床に付着する付着菌や貯蔵庫内空間52の浮遊菌を殺菌する。貯蔵庫内空間52から排気ダクト54に排気された気体(矢印n)は、第2の殺菌装置3Bに取り込まれて、残留するオゾンを分解して放出される(矢印o)。
【0047】
このように、殺菌装置3による殺菌方法は、第1の殺菌装置3Aでオゾン発生工程、オゾン放出工程、外部殺菌工程を実行し、第1の殺菌装置3Aとは異なる第2の殺菌装置3Bでオゾン分解工程を同時に実行する。これにより、冷蔵貯蔵庫50の内部を高濃度オゾンで殺菌しつつ、排気ダクト54から排気する気体の残留オゾンの濃度を抑制することができる。なお、第1の殺菌装置3Aは必ずしもヒドロキシラジカル発生部20を備えている必要はなく、第2の殺菌装置3Bは必ずしもオゾン発生部10を備えている必要はない。
【0048】
上記説明したように、外気を殺菌する殺菌装置3は、外気を取り込むファン部6と、オゾンを発生させるオゾン発生部10と、オゾンからヒドロキシラジカルを発生させるヒドロキシラジカル発生部20と、オゾン発生部10、ヒドロキシラジカル発生部20を制御する制御部7と、を備えている。これによって、複数のモードにより弾力的に外気を殺菌することができる。
【産業上の利用可能性】
【0049】
弾力的に外気を殺菌することができる殺菌装置および殺菌方法を提供する。
【符号の説明】
【0050】
1、1A 自動走行型殺菌装置(殺菌装置)
2 自動走行部
3 殺菌装置
3A 第1の殺菌装置
3B 第2の殺菌装置
6 ファン部
7 制御部
8 吸入口センサ(オゾンセンサ)
9 排出口センサ(オゾンセンサ)
10 オゾン発生部
12 真空紫外線照射部
20 ヒドロキシラジカル発生部
22 近紫外線照射部
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13