(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023042089
(43)【公開日】2023-03-27
(54)【発明の名称】スロットル装置
(51)【国際特許分類】
F02D 9/10 20060101AFI20230317BHJP
B29C 45/14 20060101ALI20230317BHJP
【FI】
F02D9/10 C
F02D9/10 H
B29C45/14
【審査請求】未請求
【請求項の数】7
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021149185
(22)【出願日】2021-09-14
(71)【出願人】
【識別番号】000116574
【氏名又は名称】愛三工業株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110000394
【氏名又は名称】弁理士法人岡田国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】河井 伸二
【テーマコード(参考)】
3G065
4F206
【Fターム(参考)】
3G065CA34
3G065CA35
3G065CA36
3G065HA21
4F206AA29
4F206AA34
4F206AD03
4F206AD12
4F206AH16
4F206JA07
4F206JB12
4F206JN25
(57)【要約】
【課題】ギヤ間のピッチ精度の低下を防ぐスロットル装置を提供すること。
【解決手段】駆動モータ30と、駆動モータ30を収容するモータ収容部13と吸気通路12を形成するボア部11とを備えるスロットルボデー10と、スロットルボデー10に回動可能に支持されるバルブシャフト21と、バルブシャフト21と一体に回動して吸気通路12を開閉するスロットルバルブ20と、駆動モータ30の回転をバルブシャフト21に伝達する中間ギヤ33と有する。駆動モータ30は、金属製のフランジ31を有する。中間ギヤ33は、フランジ31と一体的に設けられたピン34に回動可能に支持される。
【選択図】
図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
駆動モータと、
前記駆動モータを収容するモータ収容部と吸気通路を形成するボア部とを備えるスロットルボデーと、
前記スロットルボデーに回動可能に支持されるバルブシャフトと、
前記バルブシャフトと一体に回動して前記吸気通路を開閉するスロットルバルブと、
前記駆動モータの回転を前記バルブシャフトに伝達する中間ギヤと有する、スロットル装置において、
前記駆動モータは、金属製のモータフランジを有し、
前記中間ギヤは、前記モータフランジと一体的に設けられたピンに回動可能に支持された、スロットル装置。
【請求項2】
請求項1に記載のスロットル装置であって、
前記駆動モータの前記モータフランジは、前記バルブシャフトに対して相対的に位置決めするために前記バルブシャフトに係合するシャフト係合部を有する、スロットル装置。
【請求項3】
請求項1又は請求項2に記載のスロットル装置であって、
前記スロットルボデーは、金属製のコアとのインサート成形によって形成されており、
前記コアは、前記ボア部において円筒部を有する、スロットル装置。
【請求項4】
請求項3に記載のスロットル装置であって、
前記円筒部は、前記バルブシャフトを囲うシャフト包囲部を有する、スロットル装置。
【請求項5】
請求項3又は請求項4に記載のスロットル装置であって、
前記コアは、前記モータ収容部において前記駆動モータの外周面に沿う形に形成されたモータ包囲部を有する、スロットル装置。
【請求項6】
請求項3から請求項5のいずれかに記載のスロットル装置であって、
前記コアは、内燃機関に固定された支持部材に取り付けるための組付部として前記円筒部から径方向の外側に張り出すコアフランジを有している、スロットル装置。
【請求項7】
請求項3から請求項6のいずれかに記載のスロットル装置であって、
前記円筒部は、前記ボア部の内部に埋没した状態となっており、
前記円筒部の内周面が前記ボア部の内周面に露出していない、スロットル装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、スロットル装置に関する。詳しくは、自動車の内燃機関の燃焼室内に吸気される空気量を調整するスロットル装置である。
【背景技術】
【0002】
特開2006-17080号公報には、自動車の内燃機関の燃焼室内に吸入される空気量をスロットルバルブの回動により調整するスロットル装置が開示されている。このスロットル装置は、スロットルバルブを回転駆動させるモータの収容部や吸気通路を形成するスロットルボデーが樹脂製となっている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかし、上記公報の装置では、スロットルボデーの成形時の樹脂の収縮により、モータの回転をスロットルバルブに伝達するギヤ間のピッチ精度が低下し、駆動不良を起こす懸念がある。そこで、ギヤ間のピッチ精度の低下を防ぐスロットル装置を提供することが望まれる。
【課題を解決するための手段】
【0005】
一つの態様としてのスロットル装置は、駆動モータと、駆動モータを収容するモータ収容部と吸気通路を形成するボア部とを備えるスロットルボデーと、スロットルボデーに回動可能に支持されるバルブシャフトと、バルブシャフトと一体に回動して吸気通路を開閉するスロットルバルブと、駆動モータの回転をバルブシャフトに伝達する中間ギヤと有する。駆動モータは、金属製のモータフランジを有する。中間ギヤは、モータフランジと一体的に設けられたピンに回動可能に支持される。
【図面の簡単な説明】
【0006】
【
図1】第1実施形態に係るスロットル装置の正面図である。
【
図2】第1実施形態に係るスロットル装置の断面図である。
【
図3】ギヤカバーを取り外したスロットル装置の平面図である。
【
図4】
図1のスロットル装置のIV-IV線断面図である。
【
図5】
図1のスロットル装置のV-V線断面図である。
【
図8】第2実施形態に係るスロットル装置の
図5に対応する断面図である。
【
図9】第3実施形態に係るスロットル装置の
図3に対応する平面図である。
【発明を実施するための形態】
【0007】
以下、本開示の実施形態について
図1-10を用いて説明する。以下の説明において用いている前後上下左右等の方向を表す用語は、各図中に表示した方向を指すものとする。なお、図中に表示した方向は説明の都合上定めたものであり、スロットル装置の配置方向を特定するものではない。
【0008】
<第1実施形態>
始めに、第1実施形態に係るスロットル装置1について説明する。スロットル装置1は、自動車のエンジン(内燃機関)の吸気系に配置されて、エンジンに吸気される空気の量を調整する装置である。スロットル装置1は、
図1に示すように、吸気通路12を形成するとともに諸部品のハウジングを成すスロットルボデー10と、軸回りの回転により吸気通路12を開閉するスロットルバルブ20とを有する。また、スロットル装置1は、
図2に示すように、スロットルバルブ20を回転させる駆動モータ30を有する。
【0009】
<スロットルボデー10>
スロットルボデー10は、
図2及び
図4-5に示すように、金属製のコア40(
図6-7参照)をインサートしたインサート成形により樹脂部分の内部に金属製のコア40を一体的に備えたものである。金属製のコア40は、例えば、アルミニウムのプレス成形品やダイキャスト成形品とすることができる。樹脂材料は例えばPPS(ポリフェニレンサルファイド)とすることができる。スロットルボデー10は、
図2に示すように、前後方向に貫通する吸気通路12を形成する略円筒状のボア部11と、ボア部11の右側部に駆動モータ30を収容する有底円筒状のモータ収容部13とを有する。また、スロットルボデー10の上部にはギヤハウジング部14が設けられ、ギヤハウジング部14は上面開口部がギヤカバー15で閉じられている。モータ収容部13は、上端でギヤハウジング部14に連通している。
【0010】
<スロットルバルブ20>
スロットルバルブ20は、
図1に示すように、円板状に形成された金属部材である。スロットルバルブ20は、
図2に示すように、上下方向に延びるバルブシャフト21に一体的に取り付けられている。バルブシャフト21は丸棒状に形成された金属部材であり、ボア部11を直径方向に横切る状態で配置されている。バルブシャフト21は、スロットルボデー10に上下一対の両軸受23、24を介して回転可能に支持されている。スロットルバルブ20は、
図5に示すように、バルブシャフト21と一体で軸回りに回動することにより、吸気通路12を開閉し、エンジンに流れ込む空気量を調整することができる。
【0011】
バルブシャフト21の上部は、
図2に示すように、ギヤハウジング部14内に突出している。バルブシャフト21の突出部には、樹脂製のメインギヤ22が取り付けられている。メインギヤ22の外周部には、
図3に示すように、扇形状のギヤ部22aが形成されている。
【0012】
<駆動モータ30>
駆動モータ30は、例えばDCモータ等の電動モータである。駆動モータ30は、
図2に示すように、スロットルボデー10のモータ収容部13に収容されている。駆動モータ30の上面には、
図2に示すように、水平方向に広がる金属製のフランジ31がモータケースと一体的に形成されている。フランジ31は、
図3に示すように、ギヤハウジング部14の底面に上方から当てられて、2本のタッピングねじ36によりギヤハウジング部14に締結される。これにより、駆動モータ30は、モータ収容部13に収容された状態でスロットルボデー10に固定される。フランジ31は、
図2に示すように、上下に貫通する貫通孔であってピン34が圧入されるピン圧入部31aを有する。ピン圧入部31aは、その周縁から下方に張り出す張出部を有する。
【0013】
駆動モータ30は、
図2に示すように、上下方向に延びる出力軸35を有する。出力軸35の上部は、ギヤハウジング部14内に突出している。出力軸35の突出部には、モータギヤ32が取り付けられている。
【0014】
ギヤハウジング部14内において、
図2に示すように、スロットルバルブ20のメインギヤ22と駆動モータ30のモータギヤ32との間には、中間ギヤ33が配置されている。中間ギヤ33は、大径のギヤ部33aと小径のギヤ部33bとを有する。大径のギヤ部33aは、モータギヤ32と噛み合わされている。小径のギヤ部33bは、メインギヤ22のギヤ部22aに噛み合わされている。これにより、駆動モータ30の回転が、中間ギヤ33を介してスロットルバルブ20に伝達されるようになっている。
【0015】
中間ギヤ33は、
図2-3に示すように、駆動モータ30のフランジ31のピン圧入部31aに圧入されたピン34に回動可能に支持されている。上記ピン34の構成により、中間ギヤ33は、駆動モータ30のフランジ31と一体的に構成される。これにより、樹脂部材により形成されたモータ収容部13が成形時に収縮等の変形を起こしても、モータギヤ32と中間ギヤ33との間のピッチ精度を確保することができる。
【0016】
<コア40>
コア40は、
図6-7に示すように、略真円状の内周面を有する円筒部41を有する。円筒部41は、その周面上に上下方向に貫通する2つの貫通孔44を有する。コア40はまた、円筒部41の一端(図中後端)から径方向の外側に所定の形状に張り出すフランジ42を有する。フランジ42は、その所々に前後方向に貫通する複数の締結孔45と、後方に向かって凹曲面状に湾曲するモータ包囲部43とを有する。
【0017】
円筒部41は、前述のようなスロットルボデー10のインサート成形により、
図5に示すように、ボア部11の内部に埋没した状態となる。これにより、ボア部11の剛性を向上させることができる。また、円筒部41はボア部11の内部に同軸で配置し、円筒部41の内周面が全周に亘ってほぼ一定の厚さの樹脂に覆われるようにする。これにより、円筒部41はインサート成形時にボア部11の内周側の樹脂と外周側の樹脂とを分断するため、外周側の樹脂の部分的なひけが内周側の樹脂に及ぶのを抑えることができる。したがって、ボア部11の内周面の真円精度の低下を抑制することができる。また、ボア部11の内周面が樹脂で形成されることで、吸気通路12内の水分が内周面上で氷結しにくくなると共に、氷結が生じても剥がしやすくすることができる。
【0018】
また、コア40の円筒部41の各貫通孔44は、
図2及び
図4に示すように、その内部をバルブシャフト21が上下に通過する。各貫通孔44の内周縁にはインサート成形時に樹脂が入り込み、その樹脂によってバルブシャフト21の挿通孔が形成される。円筒部41は、ボア部11の剛性向上に加えて、貫通孔44がバルブシャフト21を径方向の外側から囲うことで、バルブシャフト21の位置ずれを抑制することができる。すなわち、円筒部41は、メインギヤ22のギヤ部22aと中間ギヤ33との間のピッチ精度の低下を抑制することができる。
【0019】
コア40のフランジ42は、円筒部41の剛性を向上させることができる。
図1及び
図4に示すように、フランジ42は、前面及び後面の一部が外部に露出するように構成される。フランジ42は、エンジンに接続されるインテークマニホールド等の支持部材にスロットル装置1を取り付けるための組付部として設けられる。詳しくは、スロットル装置1はフランジ42の締結孔45を利用してボルト、ナット等のねじ式の締結具により支持部材に取り付けられる。フランジ42は金属からなるため、樹脂から成る場合と比較して支持部材との合わせ面の平面度を高めやすく、組み付け精度を高めることができる。
【0020】
コア40のモータ包囲部43は、
図4に示すように、スロットルボデー10のモータ収容部13に設けられている。モータ包囲部43は、モータ収容部13の一部を形成するようになっている。金属製のコア40がこのような駆動モータ30を支持するモータ包囲部43を有することにより、スロットルボデー10の剛性が向上するため、駆動モータ30の振動を抑制して破損を防止することができる。また、駆動モータ30の位置ずれや振動が抑えられることにより、中間ギヤ33とメインギヤ22との間のピッチ精度の低下を抑制することができる。
【0021】
<まとめ>
以上をまとめると、本実施形態のスロットル装置は、駆動モータと、駆動モータを収容するモータ収容部と吸気通路を形成するボア部とを備えるスロットルボデーと、スロットルボデーに回動可能に支持されるバルブシャフトと、バルブシャフトと一体に回動して吸気通路を開閉するスロットルバルブと、駆動モータの回転をバルブシャフトに伝達する中間ギヤと有する。駆動モータは、金属製のモータフランジを有する。中間ギヤは、モータフランジと一体的に設けられたピンに回動可能に支持される。このように、中間ギヤが駆動モータのモータフランジと一体的に構成されることで、駆動モータ及び中間ギヤ間のピッチ精度を確保することができる。
【0022】
また、スロットルボデーは、金属製のコアとのインサート成形によって形成されている。コアは、ボア部において円筒部を有する。このような構成となっていることにより、金属からなる円筒部によりバルブシャフトを支持するスロットルボデーのボア部の剛性が高められ、中間ギヤ及びバルブシャフト間のピッチ精度の低下を抑制できる。
【0023】
また、円筒部は、バルブシャフトを囲うシャフト包囲部を有する。このような構成となっていることにより、バルブシャフトの周囲の剛性が一層高められて、中間ギヤ及びバルブシャフト間のピッチ精度の低下を抑制できる。
【0024】
また、コアは、モータ収容部において駆動モータの外周面に沿う形に形成されたモータ包囲部を有する。このような構成となっていることにより、駆動モータを支持するモータ収容部の剛性が高められ、駆動モータ、中間ギヤ及びバルブシャフト間のピッチ精度の低下を抑制できる。
【0025】
また、コアは、内燃機関に固定された支持部材に取り付けるための組付部として円筒部から径方向の外側に張り出すコアフランジを有する。このような構成となっていることにより、コアフランジによりコアの剛性が向上される。また、組付部が樹脂から成る場合と比較して、支持部材との組み付け精度を高めることができる。
【0026】
また、円筒部は、ボア部の内部に埋没した状態になっている。円筒部の内周面がボア部の内周面に露出していない。このような構成となっていることにより、ボア部の内周面が樹脂部材で形成されることで、吸気通路内の水分が内周面上で氷結しにくくなると共に、氷結が生じても剥がしやすくすることができる。
【0027】
<第2実施形態>
次に、第2実施形態に係るスロットル装置2について説明する。本実施形態のスロットル装置2は、第1実施形態のスロットル装置1と比較して、スロットルボデー50のボア部51の構造が異なっている。なお、上記以外の特徴については、第1実施形態で示した構成と同じとすることができるため、同一の符号を付して説明を省略することとする。
【0028】
スロットルボデー50のボア部51は、
図8に示すように、スロットルボデー50が金属製のコア40と一体的にインサート成形される際に、コア40の円筒部41の内周面がボア部51の内周面に露出するようにする。これにより、ボア部51の真円精度を確保しやすくなる。それにより、スロットルバルブ20とボア部51の内周部との全閉時隙間精度が全周に亘って向上し、全閉時の吸気漏れ流量を低減することができる。また、全閉時のスロットルバルブ20とボア部51の内周部との当接及び固着を抑制することができる。この場合、剥き出しになった円筒部41の内周面に撥水コーティングを施すことで、吸気通路12内の水分が円筒部41に付着することを抑制できる。それにより、円筒部41の内周面に氷結を起こしにくくすることができる。
【0029】
<第3実施形態>
次に、第3実施形態に係るスロットル装置3について説明する。本実施形態のスロットル装置3は、第1実施形態のスロットル装置1と比較して、駆動モータ60の構造が異なっている。なお、上記以外の特徴については、第1実施形態で示した構成と同じとすることができるため、同一の符号を付して説明を省略することとする。
【0030】
駆動モータ60は、
図9に示すように、フランジ31のピン圧入部31aを有する部分から更にバルブシャフト21に向かって延び出る延出部61を有する。延出部61は、その先端にバルブシャフト21を回転可能に保持する差込孔62を有する。差込孔62にバルブシャフト21が差し込まれて差込孔62がバルブシャフト21に係合することで、駆動モータ60はフランジ31及び延出部61を介してバルブシャフト21に対して相対的に位置決めされる。このため、バルブシャフト21を保持しているスロットルボデー10に変形が生じたとしても、モータギヤ32、中間ギヤ33及びメインギヤ22の間のピッチ精度を確保することができる。
【0031】
以上をまとめると、本実施形態のスロットル装置は、以下の特徴を有する。すなわち、駆動モータのモータフランジは、バルブシャフトに対して相対的に位置決めするためにバルブシャフトに係合するシャフト係合部を有する。このような構成となっていることにより、バルブシャフトに対して駆動モータが位置決めされることで、駆動モータ、中間ギヤ及びバルブシャフト間のピッチ精度を確保することができる。
【0032】
<その他の実施形態>
別の実施形態として、ピン34は、前述のようにフランジ31と別体で形成してピン圧入部31aに圧入する代わりに、プレス加工等によりフランジ31からピン状に張り出す突出部として構成しても良い。
【0033】
別の実施形態として、コアは、アルミニウム以外の金属、例えば鉄から成るプレス成形品でも良い。スロットルボデーの樹脂部材は、PPSの他、ナイロンやエンジニアリングプラスチックを用いても良い。
【0034】
別の実施形態として、
図10に示すように、コア40のシャフト包囲部は、U字状に開口する貫通孔46として構成しても良い。
【0035】
別の実施形態として、コアフランジは、図面に示した形状とは異なる形状で張り出す構成であっても良い。また、コアフランジは、円筒部41の前端部や軸方向の途中位置から張り出す構成であっても良い。
【0036】
別の実施形態として、コアのモータ包囲部は、駆動モータ30の外周面を全周に亘って囲う円筒形状であっても良い。また、モータ包囲部は、円筒部と別体的に構成しても良い。また、モータ包囲部は、
図4に示すように、モータ収容部13の内周面に露出して駆動モータ30の外周面に当接する構成であっても良い。また、別の実施形態として、モータ包囲部は、その表面の全域がモータ収容部13内に埋没する構成であっても良い。
【0037】
コア40の締結孔45は、上記実施形態で示した位置の他、別の実施形態として、フランジ42上の任意の位置に設けることもできる。スロットルボデーの組付部が金属製のコアの一部であるため、インテークマニホールドなどの支持部材側の締結孔の位置が異なる製品モデルにも樹脂部分の金型を変更することなく対応することができる。
【0038】
別の実施形態として、駆動モータ60のシャフト係合部は、前述のようにバルブシャフト21を差し込む差込孔62として構成する代わりに、フック等の係合部材によりバルブシャフト21に係合する構成であっても良い。また、差込孔62は円孔である例を示したが、U字状に開口する貫通孔としても良い。
【0039】
以上、種々の具体的な実施形態について説明したが、本願に開示した技術はこれらの実施形態に限定されず、当業者であれば様々な置換、改変、改良を施すことが可能である。
【符号の説明】
【0040】
1 スロットル装置
10 スロットルボデー
11 ボア部
12 吸気通路
13 モータ収容部
14 ギヤハウジング部
15 ギヤカバー
20 スロットルバルブ
21 バルブシャフト
22 メインギヤ
22a ギヤ部
23 軸受
24 軸受
30 駆動モータ
31 モータのフランジ
31a ピン圧入部
32 モータギヤ
33 中間ギヤ
33a 大径のギヤ部
33b 小径のギヤ部
34 ピン
35 出力軸
36 タッピングねじ
40 コア
41 円筒部
42 コアのフランジ(組付部)
43 モータ包囲部
44 貫通孔(シャフト包囲部)
45 締結孔
2 スロットル装置
50 スロットルボデー
51 ボア部
3 スロットル装置
60 駆動モータ
61 延出部
62 差込孔(シャフト係合部)