(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023042096
(43)【公開日】2023-03-27
(54)【発明の名称】インターホン呼出制御装置、インターホン呼出制御システム及びコンピュータプログラム
(51)【国際特許分類】
H04M 9/00 20060101AFI20230317BHJP
【FI】
H04M9/00 B
H04M9/00 H
【審査請求】有
【請求項の数】12
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021149200
(22)【出願日】2021-09-14
(11)【特許番号】
(45)【特許公報発行日】2022-11-04
(71)【出願人】
【識別番号】508146042
【氏名又は名称】株式会社テンフィートライト
(74)【代理人】
【識別番号】100108947
【弁理士】
【氏名又は名称】涌井 謙一
(74)【代理人】
【識別番号】100117086
【弁理士】
【氏名又は名称】山本 典弘
(74)【代理人】
【識別番号】100124383
【弁理士】
【氏名又は名称】鈴木 一永
(74)【代理人】
【識別番号】100173392
【弁理士】
【氏名又は名称】工藤 貴宏
(74)【代理人】
【識別番号】100189290
【弁理士】
【氏名又は名称】三井 直人
(72)【発明者】
【氏名】相川 太郎
(72)【発明者】
【氏名】吹越 仁
(72)【発明者】
【氏名】川島 大二郎
【テーマコード(参考)】
5K038
【Fターム(参考)】
5K038AA06
5K038CC12
5K038DD22
5K038FF01
(57)【要約】
【課題】インターホン呼出による居住者の心理的負担を軽減すること
【解決手段】
インターホン呼出による居住者との通話を許可する来訪者の生体情報又は属性情報の少なくとも一方を有する居住者着信許可対象者情報を記憶手段に登録する登録処理部と、インターホン子機が取得したインターホン親機への接続要求情報に来訪者の生体情報又は属性情報の少なくとも一方を有する来訪者情報が関連付けられた居住者着信情報を受け付ける受付処理部と、居住者着信情報に係る来訪者情報を居住者着信許可対象者情報と照合し、居住者着信情報に係る来訪者がインターホン呼出による居住者との通話を許可する来訪者であるかを判定する判定処理部と、居住者との通話を許可する来訪者と判定された場合、インターホン呼出を許可しインターホン子機に応答させる居住者着信許可情報を生成する生成処理部と、を備えるインターホン呼出制御装置。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
インターホン親機とインターホン子機の接続による居住者との通話を許可する対象となる来訪者の生体情報又は属性情報の少なくとも一方を有する情報を居住者着信許可対象者情報として記憶手段に登録する居住者着信許可対象者情報登録処理部と、
前記インターホン子機が取得した情報であって、前記インターホン親機への接続要求情報に来訪者の生体情報又は属性情報の少なくとも一方を有する来訪者情報が関連付けられた情報を居住者着信情報として受け付ける居住者着信情報受付処理部と、
前記居住者着信情報に係る前記来訪者情報を前記居住者着信許可対象者情報と照合し、前記居住者着信情報に係る来訪者が、前記インターホン親機と前記インターホン子機の接続による前記居住者との通話を許可する対象となる来訪者であるかを判定する判定処理部と、
前記居住者着信情報に係る来訪者が、前記インターホン親機と前記インターホン子機の接続による前記居住者との通話を許可する対象となる来訪者であると判定された場合、前記接続要求情報に係る前記インターホン親機と前記インターホン子機の接続を許可し、前記インターホン子機に応答させる居住者着信許可情報を生成する居住者着信許可情報生成処理部と、
を備えるインターホン呼出制御装置。
【請求項2】
前記居住者着信情報に係る来訪者が、前記インターホン親機と前記インターホン子機の接続による前記居住者との通話を許可する対象となる来訪者でないと判定された場合、前記接続要求情報に係る前記インターホン親機と前記インターホン子機の接続を拒否し、前記インターホン子機に応答させる居住者着信拒否情報を生成する居住者着信拒否情報生成処理部をさらに備える
請求項1記載のインターホン呼出制御装置。
【請求項3】
前記インターホン呼出制御装置は、前記インターホン親機と前記インターホン子機の接続による前記居住者との通話を許可する対象となる来訪者の生体情報又は属性情報の何れか一方を有する情報を前記居住者が使用する居住者端末又は外部システムの少なくとも一方から通信ネットワークを介して取得する
請求項1又は2記載のインターホン呼出制御装置。
【請求項4】
居住者が使用する居住者端末の着信による前記居住者との通話を許可する対象となる来訪者の生体情報又は属性情報の少なくとも一方を有する情報を居住者着信許可対象者情報として記憶手段に登録する居住者着信許可対象者情報登録処理部と、
前記居住者への訪問時における来訪者の生体情報又は属性情報の少なくとも一方を有する来訪者情報を取得する来訪者情報取得手段と、
前記居住者への訪問時における来訪者による情報入力手段の操作によって生成される前記居住者端末への接続要求情報に当該来訪者の前記来訪者情報が関連付けられた情報を居住者着信情報として受け付ける居住者着信情報受付処理部と、
前記居住者着信情報に係る前記来訪者情報を前記居住者着信許可対象者情報と照合し、前記居住者着信情報に係る来訪者が、前記居住者端末の着信による前記居住者との通話を許可する対象となる来訪者であるかを判定する判定処理部と、
前記居住者着信情報に係る来訪者が、前記居住者端末の着信による前記居住者との通話を許可する対象となる来訪者であると判定された場合、前記接続要求情報に係る前記居住者端末の着信を許可し、応答処理部に応答させる居住者着信許可情報を生成する居住者着信許可情報生成処理部と、
を備えるインターホン呼出制御装置。
【請求項5】
前記居住者着信情報に係る来訪者が、前記居住者端末の着信による前記居住者との通話を許可する対象となる来訪者でないと判定された場合、前記接続要求情報に係る前記居住者端末の着信を拒否し、応答処理部に応答させる居住者着信拒否情報を生成する居住者着信拒否情報生成処理部をさらに備える
請求項4記載のインターホン呼出制御装置。
【請求項6】
前記インターホン呼出制御装置は、前記居住者端末の着信による前記居住者との通話を許可する対象となる来訪者の生体情報又は属性情報の何れか一方を有する情報を前記居住者端末又は外部システムの少なくとも一方から通信ネットワークを介して取得する
請求項4又は5記載のインターホン呼出制御装置。
【請求項7】
インターホン親機とインターホン子機の接続による前記居住者との通話を許可する対象となる来訪者の生体情報又は属性情報の少なくとも一方を有する情報を居住者着信許可対象者情報として記憶手段に登録する居住者着信許可対象者情報登録処理部と、
前記インターホン子機が取得した情報であって、前記インターホン親機への接続要求情報に来訪者の生体情報又は属性情報の少なくとも一方を有する来訪者情報が関連付けられた情報を居住者着信情報として受け付ける居住者着信情報受付処理部と、
前記居住者着信情報に係る前記来訪者情報を前記居住者着信許可対象者情報と照合し、前記居住者着信情報に係る来訪者が、前記インターホン親機と前記インターホン子機の接続による前記居住者との通話を許可する対象となる来訪者であるかを判定する判定処理部と、
前記居住者着信情報に係る来訪者が、前記インターホン親機と前記インターホン子機の接続による前記居住者との通話を許可する対象となる来訪者であると判定された場合、前記接続要求情報に係る前記インターホン親機と前記インターホン子機の接続を許可し、前記インターホン子機に応答させる居住者着信許可情報を生成する居住者着信許可情報生成処理部と、
を備えるインターホン呼出制御システム。
【請求項8】
前記居住者着信情報に係る来訪者が、前記インターホン親機と前記インターホン子機の接続による前記居住者との通話を許可する対象となる来訪者でないと判定された場合、前記接続要求情報に係る前記インターホン親機と前記インターホン子機の接続を拒否し、前記インターホン子機に応答させる居住者着信拒否情報を生成する居住者着信拒否情報生成処理部をさらに備える
請求項7記載のインターホン呼出制御システム。
【請求項9】
前記インターホン子機、又は前記インターホン親機と前記インターホン子機の接続を制御する制御装置の少なくとも一方に接続されるエッジ端末を備え、
前記エッジ端末は、前記居住者着信許可対象者情報登録処理部、前記居住者着信情報受付処理部、前記判定処理部及び前記居住者着信許可情報生成処理部を備える
請求項7記載のインターホン呼出制御システム。
【請求項10】
前記インターホン子機、又は前記インターホン親機と前記インターホン子機の接続を制御する制御装置の少なくとも一方に接続されるエッジ端末を備え、
前記エッジ端末は、前記居住者着信許可対象者情報登録処理部、前記居住者着信情報受付処理部、前記判定処理部、前記居住者着信許可情報生成処理部及び前記接居住者着信拒否情報生成処理部を備える
請求項8記載のインターホン呼出制御システム。
【請求項11】
前記エッジ端末は、前記インターホン親機と前記インターホン子機の接続による前記居住者との通話を許可する対象となる来訪者の生体情報又は属性情報の何れか一方を有する情報を居住者が使用する居住者端末又は外部システムの少なくとも一方から通信ネットワークを介して取得する
請求項9又は10記載のインターホン呼出制御システム。
【請求項12】
前記インターホン子機、又は前記インターホン親機と前記インターホン子機の接続を制御する制御装置の少なくとも一方に接続されるサーバ装置を備え、
前記サーバ装置は、前記居住者着信許可対象者情報登録処理部、前記居住者着信情報受付処理部、前記判定処理部及び前記居住者着信許可情報生成処理部を備える
請求項7記載のインターホン呼出制御システム。
【請求項13】
前記インターホン子機、又は前記インターホン親機と前記インターホン子機の接続を制御する制御装置の少なくとも一方に接続されるサーバ装置を備え、
前記サーバ装置は、前記居住者着信許可対象者情報登録処理部、前記居住者着信情報受付処理部、前記判定処理部、前記居住者着信許可情報生成処理部及び前記居住者着信拒否情報生成処理部を備える
請求項8記載のインターホン呼出制御システム。
【請求項14】
前記サーバ装置は、前記インターホン親機と前記インターホン子機の接続による前記居住者との通話を許可する対象となる来訪者の生体情報又は属性情報の何れか一方を有する情報を居住者が使用する居住者端末又は外部システムの少なくとも一方から通信ネットワークを介して取得する
請求項12又は13記載のインターホン呼出制御システム。
【請求項15】
居住者が使用する居住者端末の着信による前記居住者との通話を許可する対象となる来訪者の生体情報又は属性情報の少なくとも一方を有する情報を居住者着信許可対象者情報として記憶手段に登録する居住者着信許可対象者情報登録処理部と、
前記居住者への訪問時における来訪者の生体情報又は属性情報の少なくとも一方を有する来訪者情報を取得する来訪者情報取得手段と、
前記居住者への訪問時における来訪者の情報入力手段の操作によって生成される前記居住者端末への接続要求情報に当該来訪者の前記来訪者情報が関連付けられた情報を居住者着信情報として受け付ける居住者着信情報受付処理部と、
前記居住者着信情報に係る前記来訪者情報を前記居住者着信許可対象者情報と照合し、前記居住者着信情報に係る来訪者が、前記居住者端末の着信による前記居住者との通話を許可する対象となる来訪者であるかを判定する判定処理部と、
前記居住者着信情報に係る来訪者が、前記居住者端末の着信による前記居住者との通話を許可する対象となる来訪者であると判定された場合、前記接続要求情報に係る前記居住者端末の着信を許可し、応答処理部に応答させる居住者着信許可情報を生成する居住者着信許可情報生成処理部と、
を備えるインターホン呼出制御システム。
【請求項16】
前記居住者着信情報に係る来訪者が、前記居住者端末の着信による前記居住者との通話を許可する対象となる来訪者でないと判定された場合、前記接続要求情報に係る前記居住者端末の着信を拒否し、応答処理部に応答させる居住者着信拒否情報を生成する居住者着信拒否情報生成処理部をさらに備える
請求項15記載のインターホン呼出制御システム。
【請求項17】
請求項7から請求項16の何れか一項に記載のインターホン呼出制御システムとしてコンピュータを機能させるためのコンピュータプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、インターホンから居住者への呼出を制御する装置、システム及びコンピュータプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
インターホンから居住者への呼出を制御する技術として、従来、インターホンに関する発明が種々提案されている。特許文献1には、インターホンなどの通信機器において、応答する前に通信相手を確認できる通信システムが提案されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
インターホンは、屋外に設置されたインターホン子機から居住スペースに設置されたインターホン親機を呼び出して居住者と通話する機器である。従って、屋外に設置されたインターホン子機から不特定多数の他人が突然、居住スペースに設置されたインターホン親機を呼び出すことができる機器である。そこで、居住者からすると、インターホンによる呼出は、誰かわからない者が、居住者の都合を考慮せず、突然インターホン親機の着信音で呼び出しされる行為である。
【0005】
インターホンによる呼出に応答しなければならないという既成概念が根付いていることから、これを悪用した警察・消防署などの公的機関又は公的機関に近い業者になりすます「なりすまし訪問」による犯罪も少なくない。また、スマートフォン等の情報通信端末の普及により、SNSを利用したテキストによるコミュニケーションに慣れている者の中には、インターホンによる呼出が怖いと認識している者も多い。
【0006】
このように、インターホンによる呼出は、居住者にとって突然の呼出であり、かつ訪問者が誰か特定しにくいものである。そのため、来訪者認証を行いインターホンによる呼出を制御するシステム等の提案が望まれている。
【0007】
この発明は、インターホン呼出による居住者の心理的負担を軽減するインターホン呼出制御装置、インターホン呼出制御システム及びコンピュータプログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
[1]
インターホン親機とインターホン子機の接続による居住者との通話を許可する対象となる来訪者の生体情報又は属性情報の少なくとも一方を有する情報を居住者着信許可対象者情報として記憶手段に登録する居住者着信許可対象者情報登録処理部と、
前記インターホン子機が取得した情報であって、前記インターホン親機への接続要求情報に来訪者の生体情報又は属性情報の少なくとも一方を有する来訪者情報が関連付けられた情報を居住者着信情報として受け付ける居住者着信情報受付処理部と、
前記居住者着信情報に係る前記来訪者情報を前記居住者着信許可対象者情報と照合し、前記居住者着信情報に係る来訪者が、前記インターホン親機と前記インターホン子機の接続による前記居住者との通話を許可する対象となる来訪者であるかを判定する判定処理部と、
前記居住者着信情報に係る来訪者が、前記インターホン親機と前記インターホン子機の接続による前記居住者との通話を許可する対象となる来訪者であると判定された場合、前記接続要求情報に係る前記インターホン親機と前記インターホン子機の接続を許可し、前記インターホン子機に応答させる居住者着信許可情報を生成する居住者着信許可情報生成処理部と、
を備えるインターホン呼出制御装置。
【0009】
[2]
居住者が使用する居住者端末の着信による前記居住者との通話を許可する対象となる来訪者の生体情報又は属性情報の少なくとも一方を有する情報を居住者着信許可対象者情報として記憶手段に登録する居住者着信許可対象者情報登録処理部と、
前記居住者への訪問時における来訪者の生体情報又は属性情報の少なくとも一方を有する来訪者情報を取得する来訪者情報取得手段と、
前記居住者への訪問時における来訪者による情報入力手段の操作によって生成される前記居住者端末への接続要求情報に当該来訪者の前記来訪者情報が関連付けられた情報を居住者着信情報として受け付ける居住者着信情報受付処理部と、
前記居住者着信情報に係る前記来訪者情報を前記居住者着信許可対象者情報と照合し、前記居住者着信情報に係る来訪者が、前記居住者端末の着信による前記居住者との通話を許可する対象となる来訪者であるかを判定する判定処理部と、
前記居住者着信情報に係る来訪者が、前記居住者端末の着信による前記居住者との通話を許可する対象となる来訪者であると判定された場合、前記接続要求情報に係る前記居住者端末の着信を許可し、応答処理部に応答させる居住者着信許可情報を生成する居住者着信許可情報生成処理部と、
を備えるインターホン呼出制御装置。
【0010】
[3]
インターホン親機とインターホン子機の接続による前記居住者との通話を許可する対象となる来訪者の生体情報又は属性情報の少なくとも一方を有する情報を居住者着信許可対象者情報として記憶手段に登録する居住者着信許可対象者情報登録処理部と、
前記インターホン子機が取得した情報であって、前記インターホン親機への接続要求情報に来訪者の生体情報又は属性情報の少なくとも一方を有する来訪者情報が関連付けられた情報を居住者着信情報として受け付ける居住者着信情報受付処理部と、
前記居住者着信情報に係る前記来訪者情報を前記居住者着信許可対象者情報と照合し、前記居住者着信情報に係る来訪者が、前記インターホン親機と前記インターホン子機の接続による前記居住者との通話を許可する対象となる来訪者であるかを判定する判定処理部と、
前記居住者着信情報に係る来訪者が、前記インターホン親機と前記インターホン子機の接続による前記居住者との通話を許可する対象となる来訪者であると判定された場合、前記接続要求情報に係る前記インターホン親機と前記インターホン子機の接続を許可し、前記インターホン子機に応答させる居住者着信許可情報を生成する居住者着信許可情報生成処理部と、
を備えるインターホン呼出制御システム。
【0011】
[4]
居住者が使用する居住者端末の着信による前記居住者との通話を許可する対象となる来訪者の生体情報又は属性情報の少なくとも一方を有する情報を居住者着信許可対象者情報として記憶手段に登録する居住者着信許可対象者情報登録処理部と、
前記居住者への訪問時における来訪者の生体情報又は属性情報の少なくとも一方を有する来訪者情報を取得する来訪者情報取得手段と、
前記居住者への訪問時における来訪者の情報入力手段の操作によって生成される前記居住者端末への接続要求情報に当該来訪者の前記来訪者情報が関連付けられた情報を居住者着信情報として受け付ける居住者着信情報受付処理部と、
前記居住者着信情報に係る前記来訪者情報を前記居住者着信許可対象者情報と照合し、前記居住者着信情報に係る来訪者が、前記居住者端末の着信による前記居住者との通話を許可する対象となる来訪者であるかを判定する判定処理部と、
前記居住者着信情報に係る来訪者が、前記居住者端末の着信による前記居住者との通話を許可する対象となる来訪者であると判定された場合、前記接続要求情報に係る前記居住者端末の着信を許可し、応答処理部に応答させる居住者着信許可情報を生成する居住者着信許可情報生成処理部と、
を備えるインターホン呼出制御システム。
【0012】
[5]
[3]又は[4]に記載のインターホン呼出制御システムとしてコンピュータを機能させるためのコンピュータプログラム。
【発明の効果】
【0013】
この発明によれば、インターホン呼出による居住者の心理的負担を軽減するインターホン呼出制御装置、インターホン呼出制御システム及びコンピュータプログラムを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0014】
【
図1】本発明の第一の実施形態の構成の一例を表す図である。
【
図2】第一の実施形態における(a)インターホン制御装置の構成の一例、(b)集合玄関機の構成の一例、(c)エッジ端末の構成の一例を表す図である。
【
図3】第一の実施形態における(a)居住者端末の構成の一例、(b)サーバ装置の構成の一例を表す図である。
【
図4】(a)から(c)ともに、第一の実施形態における居住者着信許可対象者情報の登録処理の一例を表すフロー図である。
【
図5】第一の実施形態におけるインターホン呼出制御処理の一例を表すフロー図である。
【
図6】第一の実施形態におけるインターホン呼出制御処理の他の一例を表すフロー図である。
【
図7】本発明の第二の実施形態の構成の一例を表す図である。
【
図8】第二の実施形態におけるサーバ装置の構成の一例を表す図である。
【
図9】(a)から(c)ともに、第二の実施形態における居住者着信許可対象者情報の登録処理の一例を表すフロー図である。
【
図10】第二の実施形態におけるインターホン呼出制御処理の一例を表すフロー図である。
【
図11】第二の実施形態におけるインターホン呼出制御処理の他の一例を表すフロー図である。
【
図12】本発明の第三の実施形態の構成の一例を表す図である。
【
図13】第三の実施形態におけるインターホン呼出制御装置の構成の一例を表す図である。
【
図14】(a)から(c)ともに、第三の実施形態における居住者着信許可対象者情報の登録処理の一例を表すフロー図である。
【
図15】第三の実施形態におけるインターホン呼出制御処理の一例を表すフロー図である。
【
図16】第三の実施形態におけるインターホン呼出制御処理の他の一例を表すフロー図である。
【発明を実施するための形態】
【0015】
以下、添付図面を参照して、本発明の実施形態の一態様であるインターホン呼出制御システムについて説明する。本実施形態のインターホン呼出制御システムは、一例として一又は複数のコンピュータ、インターホン親機及びインターホン子機を備える従来のインターホンシステム、等で構成され、従来のインターホンシステムに来訪者の認証を行う認証システムを組み合わせ、インターホンによる呼出が誰によるものかを特定するとともに、居住者に代わって自動で応答するものである。
【0016】
この他、インターホン親機及びインターホン子機を備える従来のインターホンシステムの機能と来訪者の認証を行う認証機能とを備えた機器、装置で構成され、インターホンシステムの機能による呼出が誰によるものかを特定するとともに、居住者に代わって自動で応答するものである。
【0017】
一実施形態として、例えば、本実施形態のインターホン呼出制御システムを提供するサービス提供者が、来訪者の認証を行う認証機能を有する機器やサーバ装置を、インターホン親機及びインターホン子機を備える従来のインターホンシステムに通信可能に接続し、認証機能を有する機器やサーバ装置が来訪者の認証を行い、認証結果に基づいて従来のインターホンシステムが自動応答を行うインターホン呼出制御システムである。
【0018】
このようなインターホン呼出制御システムは、上述したサービス提供者が一又は複数のコンピュータを用いて構築、管理するシステムである。
【0019】
一実施形態として、マンション等の集合住宅のエントランス又は戸建ての住宅の玄関に設置されているインターホン子機と、マンション等の各住戸又は住宅内に設置されているインターホン親機を備える従来のインターホンシステムとサービス提供者が管理するエッジ端末又はサーバ装置とが通信ネットワークを介して通信可能に接続され、前記エッジ端末又は前記サーバ装置と居住者が使用する居住者端末とが通信可能に接続され、前記居住者端末によって予め設定されている居住者着信を許可する者の情報に基づいて、前記エッジ端末又は前記サーバ装置が来訪者の認証を行い、認証結果に基づいて従来のインターホンシステムが自動応答を行う形態でインターホン呼出制御システムを構築することができる。
【0020】
この他、インターホン親機及びインターホン子機を備える従来のインターホンシステムの機能と来訪者の認証を行う認証機能とを備えたサービス提供者が管理する機器、装置と、前記サービス提供者が管理するサーバ装置とが通信ネットワークを介して通信可能に接続され、前記居住者端末によって予め設定されている居住者着信を許可する者の情報に基づいて、前記機器、装置が来訪者の認証を行い、認証結果に基づいて前記機器、装置が自動応答を行う形態でインターホン呼出制御システムを構築することもできる。
【0021】
以下、本実施形態には第一の実施形態から第三の実施形態で説明するインターホン呼出制御システムとしてコンピュータを機能させるためのコンピュータプログラムを含む。また、第一の実施形態から第三の実施形態では、インターホン呼出制御システムをマンション等の集合住宅に適用する態様について説明する。
【0022】
[第一の実施形態]
図1に示すインターホン呼出制御システム1Aは、住戸インターホン装置3と、インターホン制御装置4と、集合玄関機5と、エッジ端末6と、居住者端末9と、サーバ装置10Aと、外部システム11と、によって構成されている。
【0023】
(住戸インターホン装置)
住戸インターホン装置3は、マンション等の集合住宅2の各住戸の室内に設置されるインターホン親機3a(住宅情報盤)と、玄関に設置される玄関子機(インターホン子機)3bとによって構成されている。住戸インターホン装置3は、来訪者が居住者を呼び出して通話するための装置である。住戸インターホン装置3はインターホン制御装置4を介して集合玄関機5と通信可能に接続されている。
【0024】
(インターホン制御装置)
インターホン制御装置4は、後述するエッジ端末6の情報処理に基づいて、
図2(a)に示すように住戸インターホン装置3と集合玄関機5の接続処理を制御する接続処理部12及び図示していないオートロックシステムに接続された扉の施錠・解錠処理を制御する施錠・解錠制御部13を備える装置で、集合住宅2の所定のスペースに設置される。インターホン制御装置4は、住戸インターホン装置3、集合玄関機5及びエッジ端末6とそれぞれ通信可能に接続されている。
【0025】
(集合玄関機)
集合玄関機5は、集合住宅2のエントランスに設置され、住戸インターホン装置3と同じく、来訪者が居住者を呼び出して通話するためのインターホン玄関機(インターホン子機)である。集合玄関機5は
図2(b)に示すように、各住戸に割り当てられている居室番号を入力可能な操作盤といった情報入力手段14、後述する来訪者情報を取得するカメラ、マイク、等の来訪者情報取得手段15及び来訪者による情報入力手段14の操作に対する応答を行うディスプレイやスピーカを有する応答処理部16を備えている。集合玄関機5は、インターホン制御装置4を介して住戸インターホン装置3と通信可能に接続され、エッジ端末6とも通信可能に接続されている。
【0026】
(エッジ端末)
エッジ端末6は、エッジコンピューティングによりインターホン呼出制御処理を行う本発明の実施形態の一態様でもあるインターホン呼出制御装置である。エッジ端末6は本実施形態では集合玄関機5と併設され、インターホン制御装置4及び集合玄関機5とそれぞれ通信可能に接続されているとともに、ルータ7によりインターネット通信網、無線通信規格で定められている無線通信網、等の通信ネットワーク8を介して居住者端末9、サーバ装置10A及び外部システム11とそれぞれ通信可能に接続されている。
【0027】
エッジ端末6は
図2(c)に示すように、制御部6a、記憶手段6b、居住者着信許可対象者情報登録処理部21、居住者着信情報受付処理部22、判定処理部23、居住者着信許可情報生成処理部24、居住者着信拒否情報生成処理部25及び分析結果情報作成処理部26を備えている。また、図示していないが、エッジ端末6はインターホン制御装置4、集合玄関機5、居住者端末9、サーバ装置10A及び外部システム11との間で各種情報の送受信を行う通信部を備えている。
【0028】
制御部6aは、CPU等により構成され各種データの処理、演算を行う演算処理部、メインメモリ等の各種データを記憶する主記憶部を備え、所定のコンピュータプログラムに従ってエッジ端末6が備える各処理部を制御する。
【0029】
記憶手段6bには、物件・住戸・居住者情報17a、来訪者情報18a、来訪履歴情報18b、居住者着信許可対象者情報19a及び応答メッセージ20aが記憶されている。
【0030】
物件・住戸・居住者情報17aは、集合住宅2ごとに集合住宅2の名称、住所、住戸数、居室番号、各住戸に居住する居住者等の情報が関連付けられた情報で、居住者端末9、サーバ装置10A又は外部システム11の少なくとも一方において予め登録される情報である。
【0031】
来訪者情報18aは、集合住宅2に来訪する来訪者の生体情報又は属性情報の少なくとも一方を有する情報であり、集合玄関機5の来訪者情報取得手段15が取得する情報である。
【0032】
生体情報としては、訪問者の指紋情報、静脈情報、顔画像情報、虹彩情報、音声情報、等を採用することができる。
【0033】
属性情報としては、訪問者の身分を証明する身分証、社員証、学生証、これらに付随しているQRコード(登録商標)やバーコード、制服、等を採用することができる。
【0034】
来訪履歴情報18bは、来訪者が集合玄関機5の情報入力手段14を操作して居住者を呼び出した案件ごとに日時、居室番号、来訪者情報18a、住戸インターホン装置3のインターホン親機3aと集合玄関機5の接続の有無、等の情報が関連付けられた情報である。また、来訪履歴情報18bには、後述する分析結果情報作成処理部26による来訪者の分析結果情報が含まれる。
【0035】
居住者着信許可対象者情報19aは、住戸インターホン装置3のインターホン親機3aと集合玄関機5の接続による居住者との通話を許可する対象となる来訪者の生体情報又は属性情報の少なくとも一方を有する情報であり、居住者端末9又は外部システム11の少なくとも一方において予め登録される情報である。居住者着信許可対象者情報19aに係る生体情報及び属性情報は、来訪者情報18aに係る生体情報及び属性情報と性質が同じものである。住戸インターホン装置3のインターホン親機3aと集合玄関機5の接続による居住者との通話を許可する対象となる来訪者は、例えば居住者の家族や宅配業者等である。
【0036】
応答メッセージ20aは、集合玄関機5の応答処理部16が出力する種々のテキスト又は音声の何れか一方からなる応答メッセージで、居住者端末9又は外部システム11の少なくとも一方において予め登録される情報である。
【0037】
居住者着信許可対象者情報登録処理部21は、上述した居住者着信許可対象者情報19aを居住者端末9、サーバ装置10A又は外部システム11の少なくとも一方から取得して記憶手段6bに登録する処理を行う。
【0038】
居住者着信情報受付処理部22は、集合玄関機5が取得した情報であって、住戸インターホン装置3のインターホン親機3aへの接続要求情報に来訪者の生体情報又は属性情報の少なくとも一方を有する来訪者情報18aが関連付けられた情報を居住者着信情報として受け付ける処理を行う。前記接続要求情報には居室番号が含まれ、これに来訪者情報取得手段15が取得した来訪者情報18aが関連付けられている。
【0039】
判定処理部23は、前記居住者着信情報に係る来訪者情報18aを居住者着信許可対象者情報19aと照合し、前記居住者着信情報に係る来訪者が、住戸インターホン装置3のインターホン親機3aと集合玄関機5の接続による居住者との通話を許可する対象となる来訪者であるかを判定する処理を行う。
【0040】
居住者着信許可情報生成処理部24は、判定処理部23による処理の結果、前記居住者着信情報に係る来訪者が、住戸インターホン装置3のインターホン親機3aと集合玄関機5の接続による居住者との通話を許可する対象となる来訪者である場合、前記接続要求情報に係る居室番号のインターホン親機3aと集合玄関機5の接続を許可し、集合玄関機5の応答処理部16に応答させる居住者着信許可情報を生成する処理を行う。生成された居住者着信許可情報はインターホン制御装置4を介して集合玄関機5に送信、又は直接集合玄関機5に送信される。
【0041】
集合玄関機5の応答処理部16は前記居住者着信許可情報に基づいて、対応する応答メッセージ20aをエッジ端末6から取得して出力し、居住者を呼び出している旨を来訪者に通知する。このとき、インターホン制御装置4の接続処理部12は、前記接続要求情報に係る居室番号のインターホン親機3aと集合玄関機5とを接続し、インターホン親機3aに着信音を出力させる処理を行う。
【0042】
居住者着信拒否情報生成処理部25は、判定処理部23による処理の結果、前記居住者着信情報に係る来訪者が、住戸インターホン装置3のインターホン親機3aと集合玄関機5の接続による居住者との通話を許可する対象となる来訪者でない場合、前記接続要求情報に係る居室番号のインターホン親機3aと集合玄関機5の接続を拒否し、集合玄関機5の応答処理部16に応答させる居住者着信拒否情報を生成する処理を行う。生成された居住者着信拒否情報はインターホン制御装置4を介して集合玄関機5に送信、又は直接集合玄関機5に送信される。
【0043】
集合玄関機5の応答処理部16は前記居住者着信拒否情報に基づいて、対応する応答メッセージ20aをエッジ端末6から取得して出力し、例えば居住者は不在である旨を来訪者に通知する。
【0044】
分析結果情報作成処理部26は、来訪履歴情報18bから曜日、時間、季節、等に選別して来訪者のパターンを分析し、居住者向け、管理組合向けの来訪者の分析結果情報を作成する処理を行う。作成された来訪者の分析結果情報は居住者端末9、サーバ装置10A及び外部システム11に送信される。
【0045】
(居住者端末)
居住者端末9は、集合住宅2の各住戸に居住する居住者が使用するパーソナルコンピュータ、スマートフォン、タブレット、携帯電話機、等の端末である。居住者端末9は、通信ネットワーク8を介してエッジ端末6、サーバ装置10A及び外部システム11とそれぞれ通信可能に接続されている。
【0046】
居住者端末9は
図3(a)に示すように、制御部9a、記憶手段9b、居住者着信許可対象者情報設定処理部27、応答メッセージ設定処理部28、応答切替設定処理部29、居住者着信許可情報受付処理部30及び解錠指示情報生成処理部31を備えている。また、図示していないが、居住者端末9はタッチパネル等の情報入力手段、エッジ端末6、サーバ装置10A及び外部システム11との間で各種情報の送受信を行う通信部を備えている。
【0047】
また、居住者端末9には上述したサービス提供者が提供するインターホン呼出制御についてのアプリケーションソフトウェアがインストールされ、前記アプリケーションソフトウェアを起動することで、エッジ端末6、サーバ装置10A及び外部システム11と通信可能な状態となり、所定のメニュー画面が表示され、後述する各処理部による情報処理が可能となる。
【0048】
制御部9aは、CPU等により構成され各種データの処理、演算を行う演算処理部、メインメモリ等の各種データを記憶する主記憶部を備え、所定のコンピュータプログラムに従って居住者端末9が備える各処理部を制御する。
【0049】
記憶手段9bには、上述した物件・住戸・居住者情報17a、来訪者情報18a、来訪履歴情報18b、居住者着信許可対象者情報19a及び応答メッセージ20aが記憶されている。
【0050】
居住者着信許可対象者情報設定処理部27は、上述した住戸インターホン装置3のインターホン親機3aと集合玄関機5の接続による居住者との通話を許可する対象となる来訪者の生体情報又は属性情報の少なくとも一方を有する情報を居住者着信許可対象者情報19aとして記憶手段9bに登録する処理を行う。
【0051】
本実施形態では、前記アプリケーションソフトウェアを起動して居住者端末9に表示される所定のメニュー画面から居住者着信許可対象者情報設定画面へと表示画面を遷移させ、住戸インターホン装置3のインターホン親機3aと集合玄関機5の接続による居住者との通話を許可する対象となる居住者の家族についての生体情報又は属性情報の少なくとも一方を入力することで居住者着信許可対象者情報19aとして記憶手段9bに登録される。
【0052】
上記の他、エッジ端末6から来訪者の分析結果情報を取得して、例えば特定の宅配業者等を住戸インターホン装置3のインターホン親機3aと集合玄関機5の接続による居住者との通話を許可する対象となる訪問者として、その属性情報を選択することで居住者着信許可対象者情報19aとして記憶手段9bに登録される。
【0053】
また、本実施形態のインターホン呼出制御システムを提供するサービス提供者が、マンション所有者及び宅配業者等の事業者との協議に基づいて決定された訪問者の生体情報又は属性情報の少なくとも一方を、前記サービス提供者が管理する外部システム11に入力することで、当該情報が居住者着信許可対象者情報19aとして居住者端末9に送信され記憶手段9bに登録される。
【0054】
応答メッセージ設定処理部28は、住戸インターホン装置3のインターホン親機3aと集合玄関機5の接続の許可時又は拒否時に、集合玄関機5の応答処理部16に応答させる応答メッセージを応答メッセージ20aとして記憶手段9bに登録する処理を行う。
【0055】
本実施形態では、前記所定のメニュー画面から応答メッセージ設定画面へと表示画面を遷移させ、住戸インターホン装置3のインターホン親機3aと集合玄関機5の接続の許可又は拒否の場合別にテキスト入力、出力方法として音声出力又はテキスト出力の選択をすることで応答メッセージ20aとして記憶手段9bに登録される。
【0056】
応答切替設定処理部29は、住戸インターホン装置3のインターホン親機3aと集合玄関機5の接続の許可時又は拒否時における応答を集合玄関機5に行わせるか、居住者端末9を使用して居住者が行うかの設定処理を行う。
【0057】
本実施形態では、前記所定のメニュー画面から応答切替設定画面へと表示画面を遷移させ、集合玄関機5による自動応答又は居住者端末9による手動応答を選択することで、応答切替設定処理部29は自動応答モード又は手動応答モードに切り替える。
【0058】
集合玄関機5による自動応答を選択した場合、住戸インターホン装置3のインターホン親機3aと集合玄関機5の接続の許可時又は拒否時において、上述した集合玄関機5の応答処理部16が応答処理を行う。
【0059】
居住者端末9による手動応答を選択した場合、後述する居住者着信許可情報受付処理部30による表示画面への居住者着信許可情報の受付の通知後に、上述した予め設定していた応答メッセージ20aで集合玄関機5に応答させることが可能となる。
【0060】
なお、居住者端末9による手動応答を選択した場合、インターホン制御装置4の接続処理部12は、前記接続要求情報に係る居室番号のインターホン親機3aと集合玄関機5との接続及びインターホン親機3aに着信音を出力させる処理は行わない。
【0061】
居住者着信許可情報受付処理部30は、応答切替設定処理部29によって居住者端末9による手動応答が設定されている場合において、上述したエッジ端末6の居住者着信許可情報生成処理部24が生成した前記接続要求情報に係る居室番号のインターホン親機3aと集合玄関機5の接続を許可し、集合玄関機5の応答処理部16に応答させる居住者着信許可情報を受け付ける処理を行う。居住者着信許可情報の受付後、居住者着信許可情報受付処理部30は、プッシュ通知等により居住者着信許可情報の受付を表示画面に表示して居住者に通知する。
【0062】
解錠指示情報生成処理部31は、応答切替設定処理部29によって居住者端末9による手動応答が設定され、居住者着信許可情報受付処理部30が居住者着信許可情報を受け付けた場合、オートロックシステムに接続された扉の解錠をインターホン制御装置4に指示する解錠指示情報を生成する処理を行う。
【0063】
本実施形態では、居住者着信許可情報受付処理部30がプッシュ通知等により居住者着信許可情報の受付を表示画面に表示した後、所定の操作画面へと表示画面を遷移させ、扉の解錠を入力することで解錠指示情報が生成される。
【0064】
解錠指示情報はエッジ端末6を介してインターホン制御装置4へ送信される。
インターホン制御装置4の施錠・解錠制御部13は取得した解錠指示情報に基づいて扉を解錠する。
【0065】
(サーバ装置)
サーバ装置10Aは本実施形態のインターホン呼出制御システムを提供するサービス提供者が通信ネットワーク8上に設置、構築するサーバ装置である。サーバ装置10Aは
図3(b)に示すように、制御部10a及び記憶手段10bを備えている。図示していないが、サーバ装置10Aは、液晶ディスプレイ等の表示装置、キーボード、マウス、タッチパネル等の情報入力手段、エッジ端末6、居住者端末9及び外部システム11との間で各種情報の送受信を行う通信部を備えている。また、サーバ装置10Aは複数の機器で構成してもよく、又はクラウド上で実現されるサーバであってもよい。
【0066】
制御部10aは、CPU等により構成され各種データの処理、演算を行う演算処理部、メインメモリ等の各種データを記憶する主記憶部を備えている。
【0067】
記憶手段10bは一又は複数のデータベース(以下、データベースを「DB」という。)で構成され、本実施形態では、物件・住戸・居住者DB17、来訪履歴DB18、居住者着信許可対象者DB19及び応答メッセージDB20を備えている。
【0068】
物件・住戸・居住者DB17には、居住者端末9又は外部システム11の何れか一方から取得した物件・住戸・居住者情報17aが登録されている。
【0069】
来訪履歴DB18には、エッジ端末6から取得した来訪者情報18a及び来訪履歴情報18bが登録されている。
【0070】
居住者着信許可対象者DB19には、居住者端末9又は外部システム11の何れか一方から取得した居住者着信許可対象者情報19aが登録されている。
【0071】
応答メッセージDB20には、居住者端末9又は外部システム11の何れか一方から取得した応答メッセージ20aが登録されている。
【0072】
(外部システム)
外部システム11は、上述したサービス提供者が一又は複数のコンピュータで通信ネットワーク8上に構築するシステムで、居住者端末9、宅配業者、等の事業者が使用する端末及び前記サービス提供者が使用する端末からのアクセスを受け、Web上で物件ごとに住戸インターホン装置3のインターホン親機3aと集合玄関機5の接続による居住者との通話を許可する対象となる来訪者の生体情報又は属性情報の少なくとも一方を有する情報等の入力を受け付ける居住者着信許可対象者登録システムである。
【0073】
外部システム11を利用して入力された各種の情報のうち、物件・住戸・居住者情報17a、居住者着信許可対象者情報19a及び応答メッセージ20aはエッジ端末6、居住者端末9及びサーバ装置10Aへ送信される。
【0074】
[第一の実施形態による処理フロー]
図4から
図6を参照して第一の実施形態のインターホン呼出制御システム1Aによる情報処理フローの一例を説明する。なお、第一の実施形態と後述する第二及び第三の実施形態による情報処理フローについて、マンションにおけるインターホン呼出制御を例示して説明する。
【0075】
サーバ装置10Aの物件・住戸・居住者DB17及びエッジ端末6の記憶手段6bには、居住者端末9又は外部システム11から取得した物件・住戸・居住者情報17aが登録され、サーバ装置10Aの応答メッセージDB20及びエッジ端末6の記憶手段6bには、居住者端末9又は外部システム11から取得した応答メッセージ20aが登録されている。
【0076】
また、居住者端末9の応答切替設定処理部29によって集合玄関機5による自動応答が選択され、扉の解錠操作はインターホン親機3aで行うこととしている。
【0077】
(S101)各住戸の居住者は居住者端末9を操作してインターホン呼出制御についてのアプリケーションソフトウェアを起動し、居住者端末9に表示される所定のメニュー画面から居住者着信許可対象者情報設定画面へと表示画面を遷移させ、住戸インターホン装置3のインターホン親機3aと集合玄関機5の接続を許可する対象となる居住者の家族についての生体情報又は属性情報の少なくとも一方を入力する。
【0078】
(S102A)居住者着信許可対象者情報設定処理部27は、入力された居住者の家族についての生体情報、属性情報を居住者着信許可対象者情報19aとして記憶手段9bに登録する処理を行う。
【0079】
(S102B)エッジ端末6の居住者着信許可対象者情報登録処理部21は、居住者着信許可対象者情報19aを居住者端末9から取得して記憶手段6bに登録する処理を行う。
【0080】
(S102C)サーバ装置10Aは、居住者着信許可対象者情報19aを居住者端末9から取得して居住者着信許可対象者DB19に登録する処理を行う。
【0081】
(S103)サーバ装置10Aは、居住者着信許可対象者情報19aを外部システム11から取得して居住者着信許可対象者DB19に登録する処理を行う。
【0082】
(104A)居住者端末9は、居住者着信許可対象者情報19aをサーバ装置10Aから取得して記憶手段9bに登録する処理を行う。
【0083】
(104B)エッジ端末6の居住者着信許可対象者情報登録処理部21は、居住者着信許可対象者情報19aをサーバ装置10Aから取得して記憶手段6bに登録する処理を行う。
【0084】
(S105)エッジ端末6は、来訪履歴情報18bを居住者端末9に送信する。
【0085】
(S106)各住戸の居住者は居住者端末9を操作してインターホン呼出制御についてのアプリケーションソフトウェアを起動し、居住者端末9に表示される所定のメニュー画面から居住者着信許可対象者情報設定画面へと表示画面を遷移させ、来訪履歴情報に含まれている来訪者の分析結果情報の中から特定の宅配業者等を住戸インターホン装置3のインターホン親機3aと集合玄関機5の接続による居住者との通話を許可する対象となる訪問者として、その属性情報を選択する。
【0086】
(S107A)居住者着信許可対象者情報設定処理部27は、選択された宅配業者等についての属性情報を居住者着信許可対象者情報19aとして記憶手段9bに登録する処理を行う。
【0087】
(S107B)エッジ端末6の居住者着信許可対象者情報登録処理部21は、新たに設定された居住者着信許可対象者情報19aを居住者端末9から取得して記憶手段6bに登録する処理を行う。
【0088】
(S107C)サーバ装置10Aは、新たに設定された居住者着信許可対象者情報19aを居住者端末9から取得して居住者着信許可対象者DB19に登録する処理を行う。
【0089】
(S201)訪問者は集合玄関機5の情報入力手段14を操作して居室番号を入力する。このとき、来訪者情報取得手段15は、訪問者の顔画像、音声、指紋等の生体情報又は身分証、社員証、学生証、これらに付随しているQRコード(登録商標)やバーコード、制服の画像情報、等の属性情報の少なくとも一方を取得する。
【0090】
(S202)集合玄関機5は、入力された居室番号の住戸インターホン装置3のインターホン親機3aへの接続要求情報に、訪問者の生体情報、属性情報を有する来訪者情報18aを関連付けてエッジ端末6に送信する。エッジ端末6の居住者着信情報受付処理部22は、これらの情報を居住者着信情報として受け付ける処理を行う。
【0091】
(S203)判定処理部23は、居住者着信情報に係る来訪者情報18aを居住者着信許可対象者情報19aと照合し、前記居住者着信情報に係る来訪者が、住戸インターホン装置3のインターホン親機3aと集合玄関機5の接続による居住者との通話を許可する対象となる来訪者であるかを判定する処理を行う。
【0092】
(S204)判定処理部23による処理の結果、前記居住者着信情報に係る来訪者が、住戸インターホン装置3のインターホン親機3aと集合玄関機5の接続による共住者との通話を許可する対象となる来訪者である場合(S203-Y)、居住者着信許可情報生成処理部24は、前記接続要求情報に係る居室番号のインターホン親機3aと集合玄関機5の接続を許可し、集合玄関機5の応答処理部16に応答させる居住者着信許可情報を生成する処理を行う。生成された居住者着信許可情報はインターホン制御装置4を介して集合玄関機5に送信、又は直接集合玄関機5に送信される。
【0093】
(S205)集合玄関機5の応答処理部16は前記居住者着信許可情報に基づいて、対応する応答メッセージ20aをエッジ端末6から取得して出力し、居住者を呼び出している旨を来訪者に通知する。このとき、インターホン制御装置4の接続処理部12は、前記接続要求情報に係る居室番号のインターホン親機3aと集合玄関機5とを接続し、インターホン親機3aに着信音を出力させる処理を行う。
【0094】
(S206)居住者はインターホン親機3aを操作して解錠操作を行う。
【0095】
(S207)インターホン制御装置4の施錠・解錠制御部13は取得したインターホン親機3aの解錠操作に従ってオートロックシステムに接続されている扉を解錠する。
【0096】
(S208)判定処理部23による処理の結果、前記居住者着信情報に係る来訪者が、住戸インターホン装置3のインターホン親機3aと集合玄関機5の接続による居住者との通話を許可する対象となる来訪者でない場合(S203-N)、居住者着信拒否情報生成処理部25は、前記接続要求情報に係る居室番号のインターホン親機3aと集合玄関機5の接続を拒否し、集合玄関機5の応答処理部16に応答させる居住者着信拒否情報を生成する処理を行う。生成された居住者着信拒否情報はインターホン制御装置4を介して集合玄関機5に送信、又は直接集合玄関機5に送信される。
【0097】
(S209)集合玄関機5の応答処理部16は前記居住者着信拒否情報に基づいて、対応する応答メッセージ20aをエッジ端末6から取得して出力し、例えば居住者は不在である旨を来訪者に通知する。
【0098】
[第二の実施形態]
図7に示す第二の実施形態では、インターホン呼出制御システム1Bは、住戸インターホン装置3と、インターホン制御装置4と、集合玄関機5と、居住者端末9と、サーバ装置10Bと、外部システム11とによって構成されている。第二の実施形態は、第一の実施形態で説明したエッジ端末6の情報処理をサーバ装置10Bが行う点で第一の実施形態と異なるので、第一の実施形態の構成と共通する構成については同じ符号を付し、その説明を省略する。
【0099】
(サーバ装置)
サーバ装置10Bは
図8に示すように、制御部10a及び記憶手段10bを備えている。図示していないが、サーバ装置10Bは、液晶ディスプレイ等の表示装置、キーボード、マウス、タッチパネル等の情報入力手段、エッジ端末6、居住者端末9及び外部システム11との間で各種情報の送受信を行う通信部を備えている。また、サーバ装置10Bは複数の機器で構成してもよく、又はクラウド上で実現されるサーバであってもよい。
【0100】
居住者着信許可対象者情報登録処理部21は、上述した居住者着信許可対象者情報19aを居住者端末9又は外部システム11の少なくとも一方から取得して記憶手段6bの居住者着信許可対象者DB19に登録する処理を行う。
【0101】
居住者着信情報受付処理部22は、集合玄関機5が取得した情報であって、住戸インターホン装置3のインターホン親機3aへの接続要求情報に来訪者の生体情報又は属性情報の少なくとも一方を有する来訪者情報18aが関連付けられた情報を居住者着信情報として受け付ける処理を行う。前記接続要求情報には居室番号が含まれ、これに来訪者情報取得手段15が取得した来訪者18aが関連付けられている。
【0102】
判定処理部23は、前記居住者着信情報に係る来訪者情報18aを居住者着信許可対象者情報19aと照合し、前記居住者着信情報に係る来訪者が、住戸インターホン装置3のインターホン親機3aと集合玄関機5の接続による居住者との通話を許可する対象となる来訪者であるかを判定する処理を行う。
【0103】
居住者着信許可情報生成処理部24は、判定処理部23による処理の結果、前記居住者着信情報に係る来訪者が、住戸インターホン装置3のインターホン親機3aと集合玄関機5の接続による居住者との通話を許可する対象となる来訪者である場合、前記接続要求情報に係る居室番号のインターホン親機3aと集合玄関機5の接続を許可し、集合玄関機5の応答処理部16に応答させる居住者着信許可情報を生成する処理を行う。生成された居住者着信許可情報はインターホン制御装置4を介して集合玄関機5に送信、又は直接集合玄関機5に送信される。
【0104】
集合玄関機5の応答処理部16は前記居住者着信許可情報に基づいて、対応する応答メッセージ20aをサーバ装置10Bから取得して出力し、居住者を呼び出している旨を来訪者に通知する。このとき、インターホン制御装置4の接続処理部12は、前記接続要求情報に係る居室番号のインターホン親機3aと集合玄関機5とを接続し、インターホン親機3aに着信音を出力させる処理を行う。
【0105】
居住者着信拒否情報生成処理部25は、判定処理部23による処理の結果、前記居住者着信情報に係る来訪者が、住戸インターホン装置3のインターホン親機3aと集合玄関機5の接続による居住者との通話を許可する対象となる来訪者でない場合、前記接続要求情報に係る居室番号のインターホン親機3aと集合玄関機5の接続を拒否し、集合玄関機5の応答処理部16に応答させる居住者着信拒否情報を生成する処理を行う。生成された居住者着信拒否情報はインターホン制御装置4を介して集合玄関機5に送信、又は直接集合玄関機5に送信される。
【0106】
集合玄関機5の応答処理部16は前記居住者着信拒否情報に基づいて、対応する応答メッセージ20aをサーバ装置10Bから取得して出力し、例えば居住者は不在である旨を来訪者に通知する。
【0107】
分析結果情報作成処理部26は、来訪履歴DB18に記録されている来訪履歴情報18bから曜日、時間、季節、等に選別して来訪者のパターンを分析し、居住者向け、管理組合向けの来訪者の分析結果情報を作成する処理を行う。作成された来訪者の分析結果情報は居住者端末9及び外部システム11に送信される。
【0108】
[第二の実施形態による処理フロー]
図9から
図11を参照して第二の実施形態のインターホン呼出制御システム1Bによる情報処理フローの一例を説明する。
【0109】
サーバ装置10Bの物件・住戸・居住者DB17には、居住者端末9又は外部システム11から取得した物件・住戸・居住者情報17aが登録され、応答メッセージDB20には、居住者端末9又は外部システム11から取得した応答メッセージ20aが登録されている。
【0110】
また、居住者端末9の応答切替設定処理部29によって集合玄関機5による自動応答が選択され、扉の解錠操作はインターホン親機3aで行うこととしている。
【0111】
(S301)各住戸の居住者は居住者端末9を操作して居住者着信制御についてのアプリケーションソフトウェアを起動し、居住者端末9に表示される所定のメニュー画面から居住者着信許可対象者情報設定画面へと表示画面を遷移させ、住戸インターホン装置3のインターホン親機3aと集合玄関機5の接続による居住者との通話を許可する対象となる居住者の家族についての生体情報又は属性情報の少なくとも一方を入力する。
【0112】
(S302A)居住者着信許可対象者情報設定処理部27は、入力された居住者の家族についての生体情報、属性情報を居住者着信許可対象者情報19aとして記憶手段9bに登録する処理を行う。
【0113】
(S302B)サーバ装置10Bの居住者着信許可対象者情報登録処理部21は、居住者着信許可対象者情報19aを居住者端末9から取得して居住者着信許可対象者DB19に登録する処理を行う。
【0114】
(S303)サーバ装置10Bは、居住者着信許可対象者情報19aを外部システム11から取得して居住者着信許可対象者DB19に登録する処理を行う。
【0115】
(304)居住者端末9は、居住者着信許可対象者情報19aをサーバ装置10Bから取得して記憶手段9bに登録する処理を行う。
【0116】
(S305)サーバ装置10Bは、来訪履歴情報18bを居住者端末9に送信する。
【0117】
(S306)各住戸の居住者は居住者端末9を操作してインターホン呼出制御についてのアプリケーションソフトウェアを起動し、居住者端末9に表示される所定のメニュー画面から居住者着信許可対象者情報設定画面へと表示画面を遷移させ、来訪履歴情報に含まれている来訪者の分析結果情報の中から特定の宅配業者等を住戸インターホン装置3のインターホン親機3aと集合玄関機5の接続による居住者との通話を許可する対象となる訪問者として、その属性情報を選択する。
【0118】
(S307A)居住者着信許可対象者情報設定処理部27は、選択された宅配業者等についての属性情報を居住者着信許可対象者情報19aとして記憶手段9bに登録する処理を行う。
【0119】
(S307B)サーバ装置10Bは、新たに設定された居住者着信許可対象者情報19aを居住者端末9から取得して居住者着信許可対象者DB19に登録する処理を行う。
【0120】
(S401)訪問者は集合玄関機5の情報入力手段14を操作して居室番号を入力する。このとき、来訪者情報取得手段15は、訪問者の顔画像、音声、指紋等の生体情報又は身分証、社員証、学生証、これらに付随しているQRコード(登録商標)やバーコード、制服の画像情報、等の属性情報の少なくとも一方を取得する。
【0121】
(S402)集合玄関機5は、入力された居室番号の住戸インターホン装置3のインターホン親機3aへの接続要求情報に、訪問者の生体情報、属性情報を有する来訪者情報18aを関連付けてサーバ装置10Bに送信する。サーバ装置10Bの居住者着信情報受付処理部22は、これらの情報を居住者着信情報として受け付ける処理を行う。
【0122】
(S403)判定処理部23は、居住者着信情報に係る来訪者情報18aを居住者着信許可対象者情報19aと照合し、前記居住者着信情報に係る来訪者が、住戸インターホン装置3のインターホン親機3aと集合玄関機5の接続による居住者との通話を許可する対象となる来訪者であるかを判定する処理を行う。
【0123】
(S404)判定処理部23による処理の結果、前記居住者着信情報に係る来訪者が、住戸インターホン装置3のインターホン親機3aと集合玄関機5の接続による居住者との通話を許可する対象となる来訪者である場合(S403-Y)、居住者着信許可情報生成処理部24は、前記接続要求情報に係る居室番号のインターホン親機3aと集合玄関機5の接続を許可し、集合玄関機5の応答処理部16に応答させる居住者着信許可情報を生成する処理を行う。生成された居住者着信許可情報はインターホン制御装置4を介して集合玄関機5に送信、又は直接集合玄関機5に送信される。
【0124】
(S405)集合玄関機5の応答処理部16は前記居住者着信許可情報に基づいて、対応する応答メッセージ20aをサーバ装置10Bから取得して出力し、居住者を呼び出している旨を来訪者に通知する。このとき、インターホン制御装置4の接続処理部12は、前記接続要求情報に係る居室番号のインターホン親機3aと集合玄関機5とを接続し、インターホン親機3aに着信音を出力させる処理を行う。
【0125】
(S406)居住者はインターホン親機3aを操作して解錠操作を行う。
【0126】
(S407)インターホン制御装置4の施錠・解錠制御部13は取得したインターホン親機3aの解錠操作に従ってオートロックシステムに接続されている扉を解錠する。
【0127】
(S408)判定処理部23による処理の結果、前記居住者着信情報に係る来訪者が、住戸インターホン装置3のインターホン親機3aと集合玄関機5の接続による居住者との通話を許可する対象となる来訪者でない場合(S403-N)、居住者着信拒否情報生成処理部25は、前記接続要求情報に係る居室番号のインターホン親機3aと集合玄関機5の接続を拒否し、集合玄関機5の応答処理部16に応答させる居住者着信拒否情報を生成する処理を行う。生成された居住者着信拒否情報はインターホン制御装置4を介して集合玄関機5に送信、又は直接集合玄関機5に送信される。
【0128】
(S409)集合玄関機5の応答処理部16は前記居住者着信拒否情報に基づいて、対応する応答メッセージ20aをサーバ装置10Bから取得して出力し、例えば居住者は不在である旨を来訪者に通知する。
【0129】
[第三の実施形態]
図12に示す第三の実施形態では、インターホン呼出制御システム1Cは、インターホン呼出制御装置32と、居住者端末9と、サーバ装置10Aと、外部システム11とによって構成されている。第三の実施形態は、第一の実施形態で説明したエッジ端末6の情報処理と、インターホン制御装置4及び集合玄関機5の機能による情報処理を統合している点で第一の実施形態と異なるので、第一の実施形態の構成と共通する構成については同じ符号を付し、その説明を省略する。
【0130】
(インターホン呼出制御装置)
インターホン呼出制御装置32は、エッジコンピューティングとIPインターホンを統合してインターホン呼出制御処理を行う本発明の実施形態の一態様でもあるインターホン呼出制御装置である。インターホン呼出制御装置32は、ルータ7によりインターネット通信網、無線通信規格で定められている無線通信網、等の通信ネットワーク8を介して居住者端末9、サーバ装置10A及び外部システム11とそれぞれ通信可能に接続されている。
【0131】
インターホン呼出制御装置32は
図13に示すように、制御部32a、記憶手段32b、接続処理部12、施錠・解錠処理部13、情報入力手段14、来訪者情報取得手段15、応答処理部16、居住者着信許可対象者情報登録処理部21、居住者着信情報受付処理部22、判定処理部23、居住者着信許可情報生成処理部24、居住者着信拒否情報生成処理部25及び分析結果情報作成処理部26を備えている。また、図示していないが、インターホン呼出制御装置32は居住者端末9、サーバ装置10A及び外部システム11との間で各種情報の送受信を行う通信部を備えている。
【0132】
制御部32aは、CPU等により構成され各種データの処理、演算を行う演算処理部、メインメモリ等の各種データを記憶する主記憶部を備え、所定のコンピュータプログラムに従ってインターホン呼出制御装置32が備える各処理部を制御する。
【0133】
記憶手段32bには、物件・住戸・居住者情報17a、来訪者情報18a、来訪履歴情報18b、居住者着信許可対象者情報19a及び応答メッセージ20aが記憶されている。
【0134】
来訪者情報18aは、集合住宅2に来訪する来訪者の生体情報又は属性情報の少なくとも一方を有する情報であり、インターホン呼出制御装置32の来訪者情報取得手段15が取得する情報である。
【0135】
来訪履歴情報18bは、インターホン呼出制御装置32の情報入力手段14を操作して居住者を呼び出した案件ごとに日時、居室番号、来訪者情報18a、インターホン呼出制御装置32と居住者端末9の接続の有無、等の情報が関連付けられた情報である。
【0136】
居住者着信許可対象者情報19aは、居住者端末9の着信による居住者との通話を許可する対象となる来訪者の生体情報又は属性情報の少なくとも一方を有する情報であり、居住者端末9又は外部システム11の少なくとも一方において予め登録される情報である。居住者端末9の着信による居住者との通話を許可する対象となる来訪者は、例えば居住者の家族や宅配業者等である。
【0137】
接続処理部12は、インターホン呼出制御装置32と居住者端末9の接続処理を制御する。
【0138】
施錠・解錠制御部13は、集合住宅2の玄関に設置された扉の施錠・解錠処理を制御する。
【0139】
居住者着信情報受付処理部22は、来訪者情報取得手段15が取得した情報であって、居住者への訪問時における来訪者の情報入力手段14の操作によって生成される居住者端末9への接続要求情報に当該来訪者の生体情報又は属性情報の少なくとも一方を有する来訪者情報18aが関連付けられた情報を居住者着信情報として受け付ける処理を行う。
【0140】
判定処理部23は、前記居住者着信情報に係る来訪者情報18aを居住者着信許可対象者情報19aと照合し、前記居住者着信情報に係る来訪者が、居住者端末9の着信による居住者との通話を許可する対象となる来訪者であるかを判定する処理を行う。
【0141】
居住者着信許可情報生成処理部24は、判定処理部23による処理の結果、前記居住者着信情報に係る来訪者が、居住者端末9の着信による居住者との通話を許可する対象となる来訪者である場合、前記接続要求情報に係る居住者端末9の着信を許可し、応答処理部16に応答させる居住者着信許可情報を生成する処理を行う。生成された居住者着信許可情報は居住者端末9に送信される。
【0142】
応答処理部16は前記居住者着信許可情報に基づいて、対応する応答メッセージ20aを出力し、居住者を呼び出している旨を来訪者に通知する。このとき、接続処理部12は、前記接続要求情報に係る居住者端末9とインターホン呼出制御装置32とを接続する処理を行う。
【0143】
居住者着信拒否情報生成処理部25は、判定処理部23による処理の結果、前記居住者着信情報に係る来訪者が、居住者端末9の着信による居住者との通話を許可する対象となる来訪者でない場合、前記接続要求情報に係る居住者端末9の着信を拒否し、応答処理部16に応答させる居住者着信拒否情報を生成する処理を行う。
【0144】
応答処理部16は前記居住者着信拒否情報に基づいて、対応する応答メッセージ20aを出力し、例えば居住者は不在である旨を来訪者に通知する。
【0145】
(居住者端末)
居住者端末9は、第一の実施形態で説明した構成の他、インターホン呼出制御装置32、サーバ装置10A及び外部システム11との間で各種情報の送受信を行う通信部を備えている。
【0146】
居住者着信許可対象者情報設定処理部27は、居住者端末9の着信による居住者との通話を許可する対象となる来訪者の生体情報又は属性情報の少なくとも一方を有する情報を居住者着信許可対象者情報19aとして記憶手段9bに登録する処理を行う。
【0147】
本実施形態では、前記アプリケーションソフトウェアを起動して居住者端末9に表示される所定のメニュー画面から居住者着信許可対象者情報設定画面へと表示画面を遷移させ、居住者端末9の着信による居住者との通話を許可する対象となる居住者の家族についての生体情報又は属性情報の少なくとも一方を入力することで居住者着信許可対象者情報19aとして記憶手段9bに登録される。
【0148】
上記の他、インターホン呼出制御装置32から来訪者の分析結果情報を取得して、例えば特定の宅配業者等を、居住者端末9の着信による居住者との通話を許可する対象となる来訪者として、その属性情報を選択することで居住者着信許可対象者情報19aとして記憶手段9bに登録される。
【0149】
応答メッセージ設定処理部28は、インターホン呼出制御装置32と居住者端末9の接続の許可時又は拒否時に、インターホン呼出制御装置32の応答処理部16に応答させる応答メッセージを応答メッセージ20aとして記憶手段9bに登録する処理を行う。
【0150】
本実施形態では、前記所定のメニュー画面から応答メッセージ設定画面へと表示画面を遷移させ、インターホン呼出制御装置32と居住者端末9の接続の許可又は拒否の場合別にテキスト入力、出力方法として音声出力又はテキスト出力の選択をすることで応答メッセージ20aとして記憶手段9bに登録される。
【0151】
応答切替設定処理部29は、インターホン呼出制御装置32と居住者端末9の接続の許可時又は拒否時における応答をインターホン呼出制御装置32に行わせるか、居住者端末9を使用して居住者が行うかの設定処理を行う。
【0152】
本実施形態では、前記所定のメニュー画面から応答切替設定画面へと表示画面を遷移させ、インターホン呼出制御装置32による自動応答又は居住者端末9による手動応答を選択することで、応答切替設定処理部29は自動応答モード又は手動応答モードに切り替える。
【0153】
インターホン呼出制御装置32による自動応答を選択した場合、インターホン呼出制御装置32と居住者端末9の接続の許可時又は拒否時において、インターホン呼出制御装置32の応答処理部16が応答処理を行う。
【0154】
居住者端末9による手動応答を選択した場合、居住者着信許可情報受付処理部30による表示画面への居住者着信許可情報の受付の通知後に、上述した予め設定していた応答メッセージ20aで応答処理部16に応答させることが可能となる。
【0155】
居住者着信許可情報受付処理部30は、インターホン呼出制御装置32の居住者着信許可情報生成処理部24が生成した前記接続要求情報に係る居住者端末9の着信を許可し、応答処理部16に応答させる居住者着信許可情報を受け付ける処理を行う。居住者着信許可情報の受付後、居住者着信許可情報受付処理部30は、プッシュ通知等により居住者着信許可情報の受付を表示画面に表示して居住者に通知する。
【0156】
解錠指示情報生成処理部31は、居住者着信許可情報受付処理部30が居住者着信許可情報を受け付けた場合、集合住宅2のエントランスに設置された扉の解錠をインターホン呼出制御装置32に指示する解錠指示情報を生成する処理を行う。
【0157】
本実施形態では、居住者着信許可情報受付処理部30がプッシュ通知等により居住者着信許可情報の受付を表示画面に表示した後、所定の操作画面へと表示画面を遷移させ、扉の解錠を入力することで解錠指示情報が生成される。
【0158】
解錠指示情報はインターホン呼出制御装置32へ送信される。インターホン呼出制御装置32の施錠・解錠制御部13は取得した解錠指示情報に基づいて扉を解錠する。
【0159】
[第三の実施形態による処理フロー]
図14から
図16を参照して第三の実施形態のインターホン呼出制御システム1Aによる情報処理フローの一例を説明する。
【0160】
サーバ装置10Aの物件・住戸・居住者DB17及びインターホン呼出制御装置32の記憶手段32bには、居住者端末9又は外部システム11から取得した物件・住戸・居住者情報17aが登録され、サーバ装置10Aの応答メッセージDB20及びインターホン呼出制御装置32の記憶手段32bには、居住者端末9又は外部システム11から取得した応答メッセージ20aが登録されている。
【0161】
また、居住者端末9の応答切替設定処理部29によってインターホン呼出制御装置32による自動応答が選択され、扉の解錠操作は居住者端末9で行うこととしている。
【0162】
(S501)各住戸の居住者は居住者端末9を操作してインターホン呼出制御についてのアプリケーションソフトウェアを起動し、居住者端末9に表示される所定のメニュー画面から居住者着信許可対象者情報設定画面へと表示画面を遷移させ、インターホン呼出制御装置32と居住者端末9の接続を許可する対象となる居住者の家族についての生体情報又は属性情報の少なくとも一方を入力する。
【0163】
(S502A)居住者着信許可対象者情報設定処理部27は、入力された居住者の家族についての生体情報、属性情報を居住者着信許可対象者情報19aとして記憶手段9bに登録する処理を行う。
【0164】
(S502B)インターホン呼出制御装置32の居住者着信許可対象者情報登録処理部21は、居住者着信許可対象者情報19aを居住者端末9から取得して記憶手段32bに登録する処理を行う。
【0165】
(S502C)サーバ装置10Aは、居住者着信許可対象者情報19aを居住者端末9から取得して居住者着信許可対象者DB19に登録する処理を行う。
【0166】
(S503)サーバ装置10Aは、居住者着信許可対象者情報19aを外部システム11から取得して居住者着信許可対象者DB19に登録する処理を行う。
【0167】
(504A)居住者端末9は、居住者着信許可対象者情報19aをサーバ装置10Aから取得して記憶手段9bに登録する処理を行う。
【0168】
(504B)インターホン呼出制御装置32の居住者着信許可対象者情報登録処理部21は、居住者着信許可対象者情報19aをサーバ装置10Aから取得して記憶手段32bに登録する処理を行う。
【0169】
(S505)インターホン呼出制御装置32は、来訪履歴情報18bを居住者端末9に送信する。
【0170】
(S506)各住戸の居住者は居住者端末9を操作してインターホン呼出制御についてのアプリケーションソフトウェアを起動し、居住者端末9に表示される所定のメニュー画面から居住者着信許可対象者情報設定画面へと表示画面を遷移させ、来訪履歴情報に含まれている来訪者の分析結果情報の中から特定の宅配業者等を、居住者端末9の着信による居住者との通話を許可する対象となる来訪者として、その属性情報を選択する。
【0171】
(S507A)居住者着信許可対象者情報設定処理部27は、選択された宅配業者等についての属性情報を居住者着信許可対象者情報19aとして記憶手段9bに登録する処理を行う。
【0172】
(S507B)インターホン呼出制御装置32の居住者着信許可対象者情報登録処理部21は、新たに設定された居住者着信許可対象者情報19aを居住者端末9から取得して記憶手段32bに登録する処理を行う。
【0173】
(S507C)サーバ装置10Aは、新たに設定された居住者着信許可対象者情報19aを居住者端末9から取得して居住者着信許可対象者DB19に登録する処理を行う。
【0174】
(S601)訪問者はインターホン呼出制御装置32の情報入力手段14を操作して居室番号を入力する。このとき、来訪者情報取得手段15は、訪問者の顔画像、音声、指紋等の生体情報又は身分証、社員証、学生証、これらに付随しているQRコード(登録商標)やバーコード、制服の画像情報、等の属性情報の少なくとも一方を取得する。
【0175】
(S602)居住者着信情報受付処理部22は、入力された居室番号の居住者端末9への接続要求情報に、訪問者の生体情報、属性情報を有する来訪者情報18aを関連付けられた情報を居住者着信情報として受け付ける処理を行う。
【0176】
(S603)判定処理部23は、居住者着信情報に係る来訪者情報18aを居住者着信許可対象者情報19aと照合し、前記居住者着信情報に係る来訪者が、居住者端末9の着信による居住者との通話を許可する対象となる来訪者であるかを判定する処理を行う。
【0177】
(S604)判定処理部23による処理の結果、前記居住者着信情報に係る来訪者が、居住者端末9の着信による居住者との通話を許可する対象となる来訪者である場合(S603-Y)、居住者着信許可情報生成処理部24は、前記接続要求情報に係る居住者端末9の着信を許可し、応答処理部16に応答させる居住者着信許可情報を生成する処理を行う。生成された居住者着信許可情報は居住者端末9に送信される。
応答処理部16は前記居住者着信許可情報に基づいて、対応する応答メッセージ20aを出力し、居住者を呼び出している旨を来訪者に通知する。このとき、このとき、接続処理部12は、前記接続要求情報に係る居住者端末9とインターホン呼出制御装置32とを接続する処理を行う。
【0178】
(S605)居住者端末9の居住者着信許可情報受付処理部30は、インターホン呼出制御装置32から居住者着信許可情報を受け付ける処理を行う。居住者着信許可情報の受付後、居住者着信許可情報受付処理部30は、プッシュ通知等により居住者着信許可情報の受付を表示画面に表示して居住者に通知する。
居住者が居住者端末9を操作して所定の操作画面へと表示画面を遷移させ、扉の解錠を入力すると、解錠指示情報生成処理部31は、集合住宅2のエントランスに設置された扉の解錠をインターホン呼出制御装置32に指示する解錠指示情報を生成する処理を行う。解錠指示情報はインターホン呼出制御装置32へ送信される。
【0179】
(S606)インターホン呼出制御装置32の施錠・解錠制御部13は取得した解錠指示情報に従って扉を解錠する。
【0180】
(S607)判定処理部23による処理の結果、前記居住者着信情報に係る来訪者が、居住者端末9の着信による居住者との通話を許可する対象となる来訪者でない場合(S603-N)、居住者着信拒否情報生成処理部25は、前記接続要求情報に係る居住者端末9の着信を拒否し、応答処理部16に応答させる居住者着信拒否情報を生成する処理を行う。
【0181】
(S608)応答処理部16は前記居住者着信拒否情報に基づいて、対応する応答メッセージ20aを出力し、例えば居住者は不在である旨を来訪者に通知する。
【0182】
以上、本実施形態のインターホン呼出制御システムでは、居住者はインターホンによる呼出を許可する者を事前にあるいは来訪履歴を確認して登録してリスト化することができる。そして、インターホンによる呼出を許可された者がインターホン呼出操作を行った場合にはインターホン親機に接続して着信音を出力する又は居住者端末に着信するが、インターホンによる呼出を許可されていない訪問者がインターホン呼出操作を行っても住戸のインターホン親機に接続せず着信音が出力されない又は居住者端末に着信することがない。したがって、本実施形態のインターホン呼出制御システムによれば、なりすまし訪問による犯罪を防止できるとともに、来訪者のインターホン等の呼出による居住者の心理的負担を軽減することができる。
【符号の説明】
【0183】
1A、1B、1C インターホン呼出制御システム
2 集合住宅
3 住戸インターホン装置
3a インターホン親機(住宅情報盤)
3b 玄関子機
4 インターホン制御装置
5 集合玄関機
6 エッジ端末
6a 制御部
6b 記憶手段
7 ルータ
8 通信ネットワーク
9 居住者端末
10A、10B サーバ装置
11 外部システム
12 接続処理部
13 施錠・解錠制御部
14 情報入力手段
15 来訪者情報取得手段
16 応答処理部
17 物件・住戸・居住者DB
17a 物件・住戸・居住者情報
18 来訪履歴DB
18a 来訪者情報
18b 来訪履歴情報
19 居住者着信許可対象者DB
19a 居住者着信許可対象者情報
20 応答メッセージDB
20a 応答メッセージ
21 居住者着信許可対象者情報登録処理部
22 居住者着信情報受付処理部
23 判定処理部
24 居住者着信許可情報生成処理部
25 居住者着信拒否情報生成処理部
26 分析結果情報作成処理部
27 居住者着信許可対象者情報設定処理部
28 応答メッセージ設定処理部
29 応答切替設定処理部
30 居住者着信許可情報受付処理部
31 解錠指示情報生成処理部
32 インターホン呼出制御装置
32a 制御部
32b 記憶手段
【手続補正書】
【提出日】2022-06-06
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
インターホン親機とインターホン子機の接続による居住者との通話を許可する対象となる来訪者の生体情報又は属性情報の少なくとも一方を有する情報を居住者着信許可対象者情報として記憶手段に登録する居住者着信許可対象者情報登録処理部と、
前記インターホン子機が取得した情報であって、前記インターホン親機への接続要求情報に来訪者の生体情報又は属性情報の少なくとも一方を有する来訪者情報が関連付けられた情報を居住者着信情報として受け付ける居住者着信情報受付処理部と、
前記居住者着信情報に係る前記来訪者情報を前記居住者着信許可対象者情報と照合し、前記居住者着信情報に係る来訪者が、前記インターホン親機と前記インターホン子機の接続による前記居住者との通話を許可する対象となる来訪者であるかを判定する判定処理部と、
前記居住者着信情報に係る来訪者が、前記インターホン親機と前記インターホン子機の接続による前記居住者との通話を許可する対象となる来訪者であると判定された場合、前記接続要求情報に係る前記インターホン親機と前記インターホン子機の接続を許可し、前記インターホン子機に応答させる居住者着信許可情報を生成する居住者着信許可情報生成処理部と、
を備えるインターホン呼出制御装置であって、
前記居住者着信許可情報生成処理部は、前記居住者着信許可情報を前記居住者が使用する居住者端末に送信し、
前記居住者端末は、当該居住者端末に表示される前記居住者着信許可情報に対応した扉の解錠指示入力画面において前記居住者の操作によって入力された扉の解錠指示に基づいて、解錠指示情報を生成し前記インターホン呼出制御装置に送信する
ことを特徴とするインターホン呼出制御装置。
【請求項2】
前記居住者着信情報に係る来訪者が、前記インターホン親機と前記インターホン子機の接続による前記居住者との通話を許可する対象となる来訪者でないと判定された場合、前記接続要求情報に係る前記インターホン親機と前記インターホン子機の接続を拒否し、前記インターホン子機に応答させる居住者着信拒否情報を生成する居住者着信拒否情報生成処理部をさらに備える
ことを特徴とする請求項1記載のインターホン呼出制御装置。
【請求項3】
前記インターホン呼出制御装置は、前記インターホン親機と前記インターホン子機の接続による前記居住者との通話を許可する対象となる来訪者の生体情報又は属性情報の何れか一方を有する情報を前記居住者が使用する居住者端末又は外部システムの少なくとも一方から通信ネットワークを介して取得する
ことを特徴とする請求項1又は2記載のインターホン呼出制御装置。
【請求項4】
インターホン親機とインターホン子機の接続による居住者との通話を許可する対象となる来訪者の生体情報又は属性情報の少なくとも一方を有する情報を居住者着信許可対象者情報として記憶手段に登録する居住者着信許可対象者情報登録処理部と、
前記インターホン子機が取得した情報であって、前記インターホン親機への接続要求情報に来訪者の生体情報又は属性情報の少なくとも一方を有する来訪者情報が関連付けられた情報を居住者着信情報として受け付ける居住者着信情報受付処理部と、
前記居住者着信情報に係る前記来訪者情報を前記居住者着信許可対象者情報と照合し、前記居住者着信情報に係る来訪者が、前記インターホン親機と前記インターホン子機の接続による前記居住者との通話を許可する対象となる来訪者であるかを判定する判定処理部と、
前記居住者着信情報に係る来訪者が、前記インターホン親機と前記インターホン子機の接続による前記居住者との通話を許可する対象となる来訪者であると判定された場合、前記接続要求情報に係る前記インターホン親機と前記インターホン子機の接続を許可し、前記インターホン子機に応答させる居住者着信許可情報を生成する居住者着信許可情報生成処理部と、
を備えるインターホン呼出制御システムであって、
前記居住者着信許可情報生成処理部は、前記居住者着信許可情報を前記居住者が使用する居住者端末に送信し、
前記居住者端末は、当該居住者端末に表示される前記居住者着信許可情報に対応した扉の解錠指示入力画面において前記居住者の操作によって入力された扉の解錠指示に基づいて、解錠指示情報を生成し前記インターホン呼出制御装置に送信する
ことを特徴とするインターホン呼出制御システム。
【請求項5】
前記居住者着信情報に係る来訪者が、前記インターホン親機と前記インターホン子機の接続による前記居住者との通話を許可する対象となる来訪者でないと判定された場合、前記接続要求情報に係る前記インターホン親機と前記インターホン子機の接続を拒否し、前記インターホン子機に応答させる居住者着信拒否情報を生成する居住者着信拒否情報生成処理部をさらに備える
ことを特徴とする請求項4記載のインターホン呼出制御システム。
【請求項6】
前記インターホン子機、又は前記インターホン親機と前記インターホン子機の接続を制御する制御装置の少なくとも一方に接続されるエッジ端末を備え、
前記エッジ端末は、前記居住者着信許可対象者情報登録処理部、前記居住者着信情報受付処理部、前記判定処理部及び前記居住者着信許可情報生成処理部を備える
ことを特徴とする請求項4記載のインターホン呼出制御システム。
【請求項7】
前記インターホン子機、又は前記インターホン親機と前記インターホン子機の接続を制御する制御装置の少なくとも一方に接続されるエッジ端末を備え、
前記エッジ端末は、前記居住者着信許可対象者情報登録処理部、前記居住者着信情報受付処理部、前記判定処理部、前記居住者着信許可情報生成処理部及び前記居住者着信拒否情報生成処理部を備える
ことを特徴とする請求項5記載のインターホン呼出制御システム。
【請求項8】
前記エッジ端末は、前記インターホン親機と前記インターホン子機の接続による前記居住者との通話を許可する対象となる来訪者の生体情報又は属性情報の何れか一方を有する情報を居住者が使用する居住者端末又は外部システムの少なくとも一方から通信ネットワークを介して取得する
ことを特徴とする請求項6又は7記載のインターホン呼出制御システム。
【請求項9】
前記インターホン子機、又は前記インターホン親機と前記インターホン子機の接続を制御する制御装置の少なくとも一方に接続されるサーバ装置を備え、
前記サーバ装置は、前記居住者着信許可対象者情報登録処理部、前記居住者着信情報受付処理部、前記判定処理部及び前記居住者着信許可情報生成処理部を備える
ことを特徴とする請求項4記載のインターホン呼出制御システム。
【請求項10】
前記インターホン子機、又は前記インターホン親機と前記インターホン子機の接続を制御する制御装置の少なくとも一方に接続されるサーバ装置を備え、
前記サーバ装置は、前記居住者着信許可対象者情報登録処理部、前記居住者着信情報受付処理部、前記判定処理部、前記居住者着信許可情報生成処理部及び前記居住者着信拒否情報生成処理部を備える
ことを特徴とする請求項5記載のインターホン呼出制御システム。
【請求項11】
前記サーバ装置は、前記インターホン親機と前記インターホン子機の接続による前記居住者との通話を許可する対象となる来訪者の生体情報又は属性情報の何れか一方を有する情報を居住者が使用する居住者端末又は外部システムの少なくとも一方から通信ネットワークを介して取得する
ことを特徴とする請求項9又は10記載のインターホン呼出制御システム。
【請求項12】
請求項4から請求項11の何れか一項に記載のインターホン呼出制御システムとしてコンピュータを機能させるためのコンピュータプログラム。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0008
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0008】
[1]
インターホン親機とインターホン子機の接続による居住者との通話を許可する対象となる来訪者の生体情報又は属性情報の少なくとも一方を有する情報を居住者着信許可対象者情報として記憶手段に登録する居住者着信許可対象者情報登録処理部と、
前記インターホン子機が取得した情報であって、前記インターホン親機への接続要求情報に来訪者の生体情報又は属性情報の少なくとも一方を有する来訪者情報が関連付けられた情報を居住者着信情報として受け付ける居住者着信情報受付処理部と、
前記居住者着信情報に係る前記来訪者情報を前記居住者着信許可対象者情報と照合し、前記居住者着信情報に係る来訪者が、前記インターホン親機と前記インターホン子機の接続による前記居住者との通話を許可する対象となる来訪者であるかを判定する判定処理部と、
前記居住者着信情報に係る来訪者が、前記インターホン親機と前記インターホン子機の接続による前記居住者との通話を許可する対象となる来訪者であると判定された場合、前記接続要求情報に係る前記インターホン親機と前記インターホン子機の接続を許可し、前記インターホン子機に応答させる居住者着信許可情報を生成する居住者着信許可情報生成処理部と、
を備えるインターホン呼出制御装置であって、
前記居住者着信許可情報生成処理部は、前記居住者着信許可情報を前記居住者が使用する居住者端末に送信し、
前記居住者端末は、当該居住者端末に表示される前記居住者着信許可情報に対応した扉の解錠指示入力画面において前記居住者の操作によって入力された扉の解錠指示に基づいて、解錠指示情報を生成し前記インターホン呼出制御装置に送信する
ことを特徴とするインターホン呼出制御装置。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0009
【補正方法】削除
【補正の内容】
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0010
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0010】
[2]
インターホン親機とインターホン子機の接続による居住者との通話を許可する対象となる来訪者の生体情報又は属性情報の少なくとも一方を有する情報を居住者着信許可対象者情報として記憶手段に登録する居住者着信許可対象者情報登録処理部と、
前記インターホン子機が取得した情報であって、前記インターホン親機への接続要求情報に来訪者の生体情報又は属性情報の少なくとも一方を有する来訪者情報が関連付けられた情報を居住者着信情報として受け付ける居住者着信情報受付処理部と、
前記居住者着信情報に係る前記来訪者情報を前記居住者着信許可対象者情報と照合し、前記居住者着信情報に係る来訪者が、前記インターホン親機と前記インターホン子機の接続による前記居住者との通話を許可する対象となる来訪者であるかを判定する判定処理部と、
前記居住者着信情報に係る来訪者が、前記インターホン親機と前記インターホン子機の接続による前記居住者との通話を許可する対象となる来訪者であると判定された場合、前記接続要求情報に係る前記インターホン親機と前記インターホン子機の接続を許可し、前記インターホン子機に応答させる居住者着信許可情報を生成する居住者着信許可情報生成処理部と、
を備えるインターホン呼出制御システムであって、
前記居住者着信許可情報生成処理部は、前記居住者着信許可情報を前記居住者が使用する居住者端末に送信し、
前記居住者端末は、当該居住者端末に表示される前記居住者着信許可情報に対応した扉の解錠指示入力画面において前記居住者の操作によって入力された扉の解錠指示に基づいて、解錠指示情報を生成し前記インターホン呼出制御装置に送信する
ことを特徴とするインターホン呼出制御システム。
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0011
【補正方法】削除
【補正の内容】
【手続補正6】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0012
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0012】
[3]
[2]に記載のインターホン呼出制御システムとしてコンピュータを機能させるためのコンピュータプログラム。
【手続補正書】
【提出日】2022-07-28
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
インターホン親機とインターホン子機の接続による居住者との通話を許可する対象となる来訪者の生体情報又は属性情報の少なくとも一方を有する情報を居住者着信許可対象者情報として記憶手段に登録する居住者着信許可対象者情報登録処理部と、
前記インターホン子機が取得した情報であって、前記インターホン親機への接続要求情報に来訪者の生体情報又は属性情報の少なくとも一方を有する来訪者情報が関連付けられた情報を居住者着信情報として受け付ける居住者着信情報受付処理部と、
前記居住者着信情報に係る前記来訪者情報を前記居住者着信許可対象者情報と照合し、前記居住者着信情報に係る来訪者が、前記インターホン親機と前記インターホン子機の接続による前記居住者との通話を許可する対象となる来訪者であるかを判定する判定処理部と、
前記居住者着信情報に係る来訪者が、前記インターホン親機と前記インターホン子機の接続による前記居住者との通話を許可する対象となる来訪者であると判定された場合、前記接続要求情報に係る前記インターホン親機と前記インターホン子機の接続を許可し、前記インターホン子機に応答させる居住者着信許可情報を生成する居住者着信許可情報生成処理部と、
を備えるインターホン呼出制御装置であって、
前記居住者着信許可情報生成処理部は、前記インターホン親機と前記インターホン子機の接続時における応答処理設定が、前記居住者が住戸内において使用する居住者端末による手動応答に設定されている場合に、前記居住者着信許可情報を前記居住者端末に送信し、
前記居住者端末は、当該居住者端末に表示される前記居住者着信許可情報に対応した扉の解錠指示入力画面において前記居住者の操作によって入力された扉の解錠指示に基づいて解錠指示情報を生成し、前記インターホン呼出制御装置と通信可能に接続され扉の施錠・解錠処理を制御するインターホン制御装置に前記解錠指示情報を、前記インターホン親機を介さずに送信する
ことを特徴とするインターホン呼出制御装置。
【請求項2】
前記居住者着信情報に係る来訪者が、前記インターホン親機と前記インターホン子機の接続による前記居住者との通話を許可する対象となる来訪者でないと判定された場合、前記接続要求情報に係る前記インターホン親機と前記インターホン子機の接続を拒否し、前記インターホン子機に応答させる居住者着信拒否情報を生成する居住者着信拒否情報生成処理部をさらに備える
ことを特徴とする請求項1記載のインターホン呼出制御装置。
【請求項3】
前記インターホン呼出制御装置は、前記インターホン親機と前記インターホン子機の接続による前記居住者との通話を許可する対象となる来訪者の生体情報又は属性情報の何れか一方を有する情報を前記居住者が使用する居住者端末又は外部システムの少なくとも一方から通信ネットワークを介して取得する
ことを特徴とする請求項1又は2記載のインターホン呼出制御装置。
【請求項4】
インターホン親機とインターホン子機の接続による居住者との通話を許可する対象となる来訪者の生体情報又は属性情報の少なくとも一方を有する情報を居住者着信許可対象者情報として記憶手段に登録する居住者着信許可対象者情報登録処理部と、
前記インターホン子機が取得した情報であって、前記インターホン親機への接続要求情報に来訪者の生体情報又は属性情報の少なくとも一方を有する来訪者情報が関連付けられた情報を居住者着信情報として受け付ける居住者着信情報受付処理部と、
前記居住者着信情報に係る前記来訪者情報を前記居住者着信許可対象者情報と照合し、前記居住者着信情報に係る来訪者が、前記インターホン親機と前記インターホン子機の接続による前記居住者との通話を許可する対象となる来訪者であるかを判定する判定処理部と、
前記居住者着信情報に係る来訪者が、前記インターホン親機と前記インターホン子機の接続による前記居住者との通話を許可する対象となる来訪者であると判定された場合、前記接続要求情報に係る前記インターホン親機と前記インターホン子機の接続を許可し、前記インターホン子機に応答させる居住者着信許可情報を生成する居住者着信許可情報生成処理部と、
を備えるインターホン呼出制御システムであって、
前記居住者着信許可情報生成処理部は、前記インターホン親機と前記インターホン子機の接続時における応答処理設定が、前記居住者が住戸内において使用する居住者端末による手動応答に設定されている場合に、前記居住者着信許可情報を前記居住者端末に送信し、
前記居住者端末は、当該居住者端末に表示される前記居住者着信許可情報に対応した扉の解錠指示入力画面において前記居住者の操作によって入力された扉の解錠指示に基づいて解錠指示情報を生成し、扉の施錠・解錠処理を制御するインターホン制御装置に前記解錠指示情報を、前記インターホン親機を介さずに送信する
ことを特徴とするインターホン呼出制御システム。
【請求項5】
前記居住者着信情報に係る来訪者が、前記インターホン親機と前記インターホン子機の接続による前記居住者との通話を許可する対象となる来訪者でないと判定された場合、前記接続要求情報に係る前記インターホン親機と前記インターホン子機の接続を拒否し、前記インターホン子機に応答させる居住者着信拒否情報を生成する居住者着信拒否情報生成処理部をさらに備える
ことを特徴とする請求項4記載のインターホン呼出制御システム。
【請求項6】
前記インターホン子機、又は前記インターホン親機と前記インターホン子機の接続を制御する制御装置の少なくとも一方に接続されるエッジ端末を備え、
前記エッジ端末は、前記居住者着信許可対象者情報登録処理部、前記居住者着信情報受付処理部、前記判定処理部及び前記居住者着信許可情報生成処理部を備える
ことを特徴とする請求項4記載のインターホン呼出制御システム。
【請求項7】
前記インターホン子機、又は前記インターホン親機と前記インターホン子機の接続を制御する制御装置の少なくとも一方に接続されるエッジ端末を備え、
前記エッジ端末は、前記居住者着信許可対象者情報登録処理部、前記居住者着信情報受付処理部、前記判定処理部、前記居住者着信許可情報生成処理部及び前記居住者着信拒否情報生成処理部を備える
ことを特徴とする請求項5記載のインターホン呼出制御システム。
【請求項8】
前記エッジ端末は、前記インターホン親機と前記インターホン子機の接続による前記居住者との通話を許可する対象となる来訪者の生体情報又は属性情報の何れか一方を有する情報を居住者が使用する居住者端末又は外部システムの少なくとも一方から通信ネットワークを介して取得する
ことを特徴とする請求項6又は7記載のインターホン呼出制御システム。
【請求項9】
前記インターホン子機、又は前記インターホン親機と前記インターホン子機の接続を制御する制御装置の少なくとも一方に接続されるサーバ装置を備え、
前記サーバ装置は、前記居住者着信許可対象者情報登録処理部、前記居住者着信情報受付処理部、前記判定処理部及び前記居住者着信許可情報生成処理部を備える
ことを特徴とする請求項4記載のインターホン呼出制御システム。
【請求項10】
前記インターホン子機、又は前記インターホン親機と前記インターホン子機の接続を制御する制御装置の少なくとも一方に接続されるサーバ装置を備え、
前記サーバ装置は、前記居住者着信許可対象者情報登録処理部、前記居住者着信情報受付処理部、前記判定処理部、前記居住者着信許可情報生成処理部及び前記居住者着信拒否情報生成処理部を備える
ことを特徴とする請求項5記載のインターホン呼出制御システム。
【請求項11】
前記サーバ装置は、前記インターホン親機と前記インターホン子機の接続による前記居住者との通話を許可する対象となる来訪者の生体情報又は属性情報の何れか一方を有する情報を居住者が使用する居住者端末又は外部システムの少なくとも一方から通信ネットワークを介して取得する
ことを特徴とする請求項9又は10記載のインターホン呼出制御システム。
【請求項12】
請求項4から請求項11の何れか一項に記載のインターホン呼出制御システムとしてコンピュータを機能させるためのコンピュータプログラム。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0008
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0008】
[1]
インターホン親機とインターホン子機の接続による居住者との通話を許可する対象となる来訪者の生体情報又は属性情報の少なくとも一方を有する情報を居住者着信許可対象者情報として記憶手段に登録する居住者着信許可対象者情報登録処理部と、
前記インターホン子機が取得した情報であって、前記インターホン親機への接続要求情報に来訪者の生体情報又は属性情報の少なくとも一方を有する来訪者情報が関連付けられた情報を居住者着信情報として受け付ける居住者着信情報受付処理部と、
前記居住者着信情報に係る前記来訪者情報を前記居住者着信許可対象者情報と照合し、前記居住者着信情報に係る来訪者が、前記インターホン親機と前記インターホン子機の接続による前記居住者との通話を許可する対象となる来訪者であるかを判定する判定処理部と、
前記居住者着信情報に係る来訪者が、前記インターホン親機と前記インターホン子機の接続による前記居住者との通話を許可する対象となる来訪者であると判定された場合、前記接続要求情報に係る前記インターホン親機と前記インターホン子機の接続を許可し、前記インターホン子機に応答させる居住者着信許可情報を生成する居住者着信許可情報生成処理部と、
を備えるインターホン呼出制御装置であって、
前記居住者着信許可情報生成処理部は、前記インターホン親機と前記インターホン子機の接続時における応答処理設定が、前記居住者が住戸内において使用する居住者端末による手動応答に設定されている場合に、前記居住者着信許可情報を前記居住者端末に送信し、
前記居住者端末は、当該居住者端末に表示される前記居住者着信許可情報に対応した扉の解錠指示入力画面において前記居住者の操作によって入力された扉の解錠指示に基づいて解錠指示情報を生成し、前記インターホン呼出制御装置と通信可能に接続され扉の施錠・解錠処理を制御するインターホン制御装置に前記解錠指示情報を、前記インターホン親機を介さずに送信する
ことを特徴とするインターホン呼出制御装置。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0010
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0010】
[2]
インターホン親機とインターホン子機の接続による居住者との通話を許可する対象となる来訪者の生体情報又は属性情報の少なくとも一方を有する情報を居住者着信許可対象者情報として記憶手段に登録する居住者着信許可対象者情報登録処理部と、
前記インターホン子機が取得した情報であって、前記インターホン親機への接続要求情報に来訪者の生体情報又は属性情報の少なくとも一方を有する来訪者情報が関連付けられた情報を居住者着信情報として受け付ける居住者着信情報受付処理部と、
前記居住者着信情報に係る前記来訪者情報を前記居住者着信許可対象者情報と照合し、前記居住者着信情報に係る来訪者が、前記インターホン親機と前記インターホン子機の接続による前記居住者との通話を許可する対象となる来訪者であるかを判定する判定処理部と、
前記居住者着信情報に係る来訪者が、前記インターホン親機と前記インターホン子機の接続による前記居住者との通話を許可する対象となる来訪者であると判定された場合、前記接続要求情報に係る前記インターホン親機と前記インターホン子機の接続を許可し、前記インターホン子機に応答させる居住者着信許可情報を生成する居住者着信許可情報生成処理部と、
を備えるインターホン呼出制御システムであって、
前記居住者着信許可情報生成処理部は、前記インターホン親機と前記インターホン子機の接続時における応答処理設定が、前記居住者が住戸内において使用する居住者端末による手動応答に設定されている場合に、前記居住者着信許可情報を前記居住者端末に送信し、
前記居住者端末は、当該居住者端末に表示される前記居住者着信許可情報に対応した扉の解錠指示入力画面において前記居住者の操作によって入力された扉の解錠指示に基づいて解錠指示情報を生成し、扉の施錠・解錠処理を制御するインターホン制御装置に前記解錠指示情報を、前記インターホン親機を介さずに送信する
ことを特徴とするインターホン呼出制御システム。