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特開2023-42132紙または紙を主原料とした混合物製の繰り出し容器
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023042132
(43)【公開日】2023-03-27
(54)【発明の名称】紙または紙を主原料とした混合物製の繰り出し容器
(51)【国際特許分類】
   A45D 40/06 20060101AFI20230317BHJP
   A45D 40/00 20060101ALI20230317BHJP
   B65D 83/00 20060101ALI20230317BHJP
【FI】
A45D40/06 Z
A45D40/00 W
B65D83/00 C
【審査請求】未請求
【請求項の数】6
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021149264
(22)【出願日】2021-09-14
(71)【出願人】
【識別番号】517132717
【氏名又は名称】株式会社プラシーズ
(71)【出願人】
【識別番号】597022540
【氏名又は名称】株式会社環境経営総合研究所
(74)【代理人】
【識別番号】100092864
【弁理士】
【氏名又は名称】橋本 京子
(74)【代理人】
【識別番号】100098154
【弁理士】
【氏名又は名称】橋本 克彦
(72)【発明者】
【氏名】荻野 慎太郎
(72)【発明者】
【氏名】松村 いつか
【テーマコード(参考)】
3E014
【Fターム(参考)】
3E014PA10
3E014PC01
3E014PD30
(57)【要約】
【課題】
プラスチックの使用量の削減が実現できるとともに繰り出し機構の信頼性も向上させた繰り出し容器を提供する。
【解決手段】
ケース2および前記ケース2内に配置されたカートリッジ3からなり、収容した固形物の先端を前記カートリッジ3より繰り出して使用するための繰り出し容器1であって、前記ケース2が紙または紙を主原料とした混合物、前記カートリッジ3が紙を主原料とした混合物で形成する。
【選択図】図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ケースおよび前記ケース内に配置されたカートリッジからなり、収容した固形物の先端を前記カートリッジより繰り出して使用するための繰り出し容器であって、
前記ケースが、キャップと、前記キャップを着脱可能に被冠するハカマと、からなり、
前記カートリッジが、
周面に昇降溝を貫通形成しており前記ハカマと一体に回転する本体と、
内周面に螺旋状のガイド溝を形成しており前記本体に外装された外筒と、
外周面にガイド突起を突設しており前記ガイド突起が前記昇降溝および前記ガイド溝を連通した状態で上下摺動自在に装着された受筒と、
前記受筒に挿入されて前記固形物を保持する中皿と、からなり、
前記ケースが紙または紙を主原料とした混合物、前記カートリッジが紙を主原料とした混合物で形成されたことを特徴とする紙または紙を主原料とした混合物製の繰り出し容器。
【請求項2】
前記混合物が、紙パウダーと熱可塑性合成樹脂を含むことを特徴とする請求項1記載の紙または紙を主原料とした混合物製の繰り出し容器。
【請求項3】
前記熱可塑性合成樹脂がポリオレフィン系であることを特徴とする請求項2記載の紙または紙を主原料とした混合物製の繰り出し容器。
【請求項4】
前記紙パウダーが平均粒径25~50μmであって前記混合物に重量比51%以上含まれていることを特徴とする請求項2または3記載の紙または紙を主原料とした混合物製の繰り出し容器。
【請求項5】
前記固形物が口紅、リップクリーム、スティックファンデーション、制汗剤または塗り薬であることを特徴とする請求項1,2,3または4記載の紙または紙を主原料とした混合物製の繰り出し容器。
【請求項6】
前記固形物がスティックのりまたはワックスであることを特徴とする請求項1,2,3または4記載の紙または紙を主原料とした混合物製の繰り出し容器。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、口紅やリップクリーム、スティックファンデーション、制汗剤、スティックのりなどの固形物を収納する紙または紙を主原料とした混合物製の繰り出し容器に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来より、繰り出し容器は、口紅、リップクリーム、スティックファンデーション、制汗剤、スティックのりなどの固形物を、繰り出し機構を内装した容器に収納し、使用時にキャップを外した筒状の容器から固形物の先端を繰り出して使用する繰り出し容器が例えば特開2010-131279号公報(特許文献1)に提示されているように広く一般に知られている。
【0003】
図5及び図6は前記特許文献1に提示された従来の繰り出し容器を示すものであり、この繰り出し容器1はケース2と、前記ケース2内に配置されたカートリッジ3とから構成され、前記カートリッジ3に収容した固形物4を繰り出して使用するための容器である。
【0004】
前記ケース2は、キャップ10と前記キャップ10を着脱可能に被冠するハカマ20と、から構成される。
【0005】
前記カートリッジ3は、周面に昇降溝31を貫通形成した、前記ハカマ20と一体に回転する本体30と、内周面にらせん状のガイド溝41が形成されており前記本体30に外装された外筒40と、外周面にガイド突起51が突設されており前記昇降溝31および前記ガイド溝41が連通した状態で前記ガイド突起51が前記昇降溝31および前記ガイド溝41に上下摺動自在に装着され、固形物4を保持する受筒50と、から構成される。
【0006】
使用時は、前記外筒40を手指で抑えたまま前記ハカマ20を回転操作することで前記本体30も回転するが、前記受筒50の前記ガイド突起51が回転しない前記外筒40の前記ガイド溝41に螺合しているため、螺合作用により前記受筒50が前記昇降溝31に沿って上下摺動し、前記受筒50に保持された前記固形物4が前記カートリッジ3の先端から繰り出される。
【0007】
このような従来の繰り出し容器において、前記ケース2は金属やプラスチック(合成樹脂)などで形成され、前記カートリッジ3はプラスチックで形成されていることが通常であった。
【0008】
しかしながら、近年、環境問題に配慮し、脱プラスチックの流れが高まっており、プラスチックの使用量の削減や撤廃などが求められている。これに対し、例えば以下に示すような一部又は全部に紙を素材として用いた繰り出し容器が知られている。
【0009】
まず、一部が紙で作られた繰り出し容器として、例えば実開平5-63414号(特許文献2,図7参照)や、例えば特開2004-298594号(特許文献3,図8参照)に記載されたような昇降式の繰り出し容器が知られており、これらは、前記キャップ10、及び前記外筒40または前記ハカマ20がそれぞれ紙で形成されたものであり、そのほか本体30と受筒50はプラスチックにより形成されている。
【0010】
次に、一部が紙で作られた繰り出し容器として、例えば特表平6-502372号(特許文献4,図9参照)に記載されたようなねじ式の繰り出し容器が知られており、これは、固形物を保持するチューブ70及び軸方向に可動するプランジャー80をそれぞれ紙で形成可能としたものであり、そのほかナット91とスピンドル92はプラスチックにより形成されている。
【0011】
また、全部が紙で作られた繰り出し容器として、例えば特開2001-275747号(特許文献5,図10参照)に記載された発明のように、前記キャップ10及び前記ハカマ20を紙(紙管)で、前記本体30及び前記外筒40を樹脂を含侵させた紙で形成した繰り出し容器が知られている。
【0012】
しかしながら、上記特許文献2,3,4に記載された繰り出し容器は、いずれも一部部品のみが紙を素材として形成されたものであって、プラスチックの使用量の削減を図るには十分であるとはいえなかった。
【0013】
また、上記特許文献5に記載された繰り出し容器は、上記特許文献2,3,4に記載された繰り出し容器と比較して紙を素材として含む割合が多いものの、スパイラル巻き(紙の帯をスパイラル状に巻いて製造されたもの)により外筒40を形成しているため、形状に制限があった。
【0014】
更に、上記特許文献5において前記受筒50を紙(紙管)で形成してもよいとされているが、このような側面に突起を設けた形状を実際に紙(紙管)で形成することは困難であり、実質的にはプラスチック(合成樹脂)により形成することが通常である。仮に紙(紙管)で形成できたとしても機械的強度が低くなり、摩擦抵抗が大きく、繰り出し機構がスムーズに動作しないことも懸念される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0015】
【特許文献1】特開2010-131279号公報
【特許文献2】実開平5-63414号公報
【特許文献3】特開2004-298594号公報
【特許文献4】特表平6-502372号公報
【特許文献5】特開2001-275747号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0016】
本発明は、前記問題点を解決するためになされたものであり、プラスチックの使用量の削減が実現できるとともに繰り出し機構の信頼性も向上させた繰り出し容器を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0017】
上記課題を解決するためになされた本発明の紙または紙を主原料とした混合物製の繰り出し容器は、ケースおよび前記ケース内に配置されたカートリッジからなり、収容した固形物の先端を前記カートリッジより繰り出して使用するための繰り出し容器であって、
前記ケースが、キャップと、前記キャップを着脱可能に被冠するハカマと、からなり、
前記カートリッジが、
周面に昇降溝を貫通形成しており前記ハカマと一体に回転する本体と、
内周面に螺旋状のガイド溝を形成しており前記本体に外装された外筒と、
外周面にガイド突起を突設しており前記ガイド突起が前記昇降溝および前記ガイド溝が連通した状態で上下摺動自在に装着された受筒と、
前記受筒に挿入されて前記固形物を保持する中皿と、からなり、
前記ケースが紙または紙を主原料とした混合物、前記カートリッジが紙を主原料とした混合物で形成されたことを特徴とする。
【0018】
本発明である紙または紙を主原料とした混合物製の繰り出し容器によれば、全体として紙または紙を主原料とした混合物で形成されていることによって、従来の繰り出し容器よりもプラスチックの使用量の削減が可能であるとともに、全体として紙を用いた環境配慮型の製品として現代のニーズに即した強い顧客誘因力を備えることができるうえ、処分の際も燃えるゴミとして容易に処分できる。
【0019】
更に、繰り出し機構を構成するカートリッジが紙を主原料とした混合物で形成されていることによって、前記各特許文献に記載された繰り出し容器のように紙(紙管)で構成されたものよりも構成部品の剛性および精度が高く、且つ摩擦抵抗が小さく摺動性に優れた素材から構成されるため、繰り出し操作をスムーズに行うことが可能となり、繰り出し機構の信頼性を向上させることができるほか、前記ケースが紙によって形成されていることによって安価に製造可能かつ塗装や加工の自由度も高い。
【0020】
また、前記混合物が、紙パウダーと熱可塑性合成樹脂を含む場合、射出成形等の成形手段が使用可能となるため製造上の利便性が高い。
【0021】
更に、前記熱可塑性合成樹脂がポリオレフィン系である場合、燃焼処理時に、水と炭酸ガスに分解されるため、煤煙の発生を抑制し、低環境負荷性に優れる。
【0022】
更にまた、前記紙パウダーが平均粒径25~50μmであって前記混合物に重量比51%以上含まれている場合、混合物に主原料として含まれる紙パウダーがごく微細な粒子であることによって優れた転写性を発揮して精度の高い高品質な製品とすることができる。
【0023】
前記固形物が口紅、リップクリーム、スティックファンデーション、制汗剤または塗り薬である場合、化粧業界や消費者が、前記繰り出し容器を廃棄する際、前記ケース及び前記カートリッジを分解せずにそのまま燃えるゴミとして捨てることができ、処分が楽になる。
【0024】
加えて、前記固形物がスティックのりまたはワックスである場合、家庭、学校、オフィスなどで大量に消費し、前記繰り出し容器を廃棄する際、簡単に、そのまま燃えるゴミとして捨てることができ、処分が楽になる。
【発明の効果】
【0025】
本発明によれば、全体として紙または紙を主原料とした混合物で形成されていることによって、従来の繰り出し容器よりもプラスチックの使用量の削減が可能であるとともに、全体として紙を用いた環境配慮型の製品として現代のニーズに即した強い顧客誘因力を備えることができることに加え、繰り出し機構を構成するカートリッジが紙を主原料とした混合物で形成されることによって、繰り出し機構の構成部品は剛性および精度が高く、且つ摩擦抵抗が小さく摺動性に優れた素材から構成されるため、繰り出し操作をスムーズに行うことが可能となり、信頼性を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0026】
図1】本発明の実施の形態である繰り出し容器を示した全体図。
図2図1に示した実施の形態における繰り出し容器を示した縦断面図。
図3】本発明のカートリッジ部分の縦断面図。
図4図3に示した実施の形態の分解斜視図。
図5】特許文献1に記載された繰り出し容器の従来例を示す断面図。
図6図5に示した従来例のカートリッジ部分の分解斜視図。
図7】特許文献2に記載された繰り出し容器の従来例を示す分解斜視図。
図8】特許文献3に記載された繰り出し容器の従来例を示す分解斜視図。
図9】特許文献4に記載された繰り出し容器の従来例を示す縦断面図。
図10】特許文献5に記載された繰り出し容器の従来例を示す縦断面図。
【発明を実施するための形態】
【0027】
以下に、図面を参照しながら本発明を実施するための形態を説明する。尚、前記図5乃至図10に示した従来例と同一構成部には同一符号を付して説明する。
【0028】
図1乃至図4は、本発明の実施の形態である紙または紙を主原料とした混合物製の繰り出し容器を示すものであり、これらの図に示すように、繰り出し容器1は、ケース2とカートリッジ3と、を有し、全体の構成及び作用は図5及び図6に示した従来例とほぼ同等であるが、上下摺動するための受筒50と、固形物4を保持するための中皿60とが別体である点と、前記固形物4以外のすべての構成部品がすべて紙または紙を主原料とした混合物で形成されている点とにおいて異なる。
【0029】
前記ケース2はキャップ10とハカマ20で構成されており、図8に示した従来例と同様に、前記ケース2は紙(紙管)で形成されている。
【0030】
このように前記ケース2を紙(紙管)で形成したことで、安価に製造可能かつ塗装や加工の自由度も高く、紙独自の柔らかな風合いを生かした容器として強い顧客誘引力を発揮可能であるが、紙を主原料とした混合物で形成するものとしてもよい。
【0031】
前記キャップ10は前記ハカマ20に設けた段部21に嵌合することができ、着脱可能である。
【0032】
また、図2に示すように、前記カートリッジ3は、前記ケース2内に配置されている。
【0033】
更に、図3に示すように、前記カートリッジ3は、本体30、外筒40、前記受筒50、前記中皿60で構成されており、固形物4を前記中皿60に保持させて用いる。
【0034】
更にまた、図4に示すように、前記本体30の周面には昇降溝31が貫通して形成されており、前記本体30は前記ハカマ20と一体に回転する。
【0035】
前記外筒40の内周面には、螺旋状のガイド溝41が形成されており、前記外筒40は前記本体30に外装されている。
【0036】
前記受筒50の外周面には、ガイド突起51が突設されており、前記ガイド突起51は前記昇降溝31および前記ガイド溝41が連通した状態で上下摺動自在に装着されている。
【0037】
前記中皿60は、前記受筒50に挿入され、前記固形物4を保持している。
【0038】
使用時は、前記外筒40を手指で抑えたまま前記ハカマ20を回転操作することで前記本体30も一体に回転するが、前記受筒50の前記ガイド突起51が回転しない前記外筒40の前記ガイド溝41に螺合しているため、螺合作用により前記受筒50が前記昇降溝31に沿って上下摺動し、前記受筒50と同期して移動する前記中皿60に保持された前記固形物4が前記カートリッジ3の先端から繰り出される。
【0039】
ここで、前記固形物4を含まない前記カートリッジ3の構成部品、すなわち、前記本体30、前記外筒40、前記受筒50、前記中皿60はすべて紙を主原料とした混合物で形成されており、前記混合物には、紙を微細に粉砕した紙パウダーを主原料とし、熱可塑性合成樹脂をバインダーとして含有している。
【0040】
前記紙パウダーは、平均粒径25~50μmであって、前記混合物に重量比51%以上含有されている。
【0041】
本実施の形態において、前記熱可塑性合成樹脂はポリエチレンやポリプロピレンなどのポリオレフィン系樹脂を用いているが、その他従来周知の熱可塑性合成樹脂を用いてもよい。
【0042】
従って、前記混合物は紙パウダーとポリオレフィン系樹脂を含有しているため、燃焼処理時に、炭素と水素で構成されたポリオレフィンが水と炭酸ガスに分解され、煤煙の発生を抑制することで、環境負荷を低減できる。
【0043】
また、前記混合物には、前記紙パウダーと前記熱可塑性合成樹脂との混錬性を高めるために、表面改質剤を含有させて、表面改質処理を施すことが好ましい。
【0044】
更に、前記混合物には、前記紙パウダーとの相互作用を高め、混錬性を改良するために、樹脂改質剤を含有させることが好ましい。
【0045】
本実施の形態において、前記ケース2は紙(紙管)で、前記カートリッジ3は、紙を主原料とした混合物で形成されているため、従来の繰り出し容器よりもプラスチックの使用量の削減が可能であるとともに、全体として紙製である環境配慮型の製品として現代のニーズに即した強い顧客誘因力を備えることができるうえ、処分の際も燃えるゴミとして容易に処分でき、燃焼処理時の環境負荷を低減することができる。
【0046】
更に、前記本体30、前記外筒40、前記受筒50および前記中皿60は前記混合物で形成されているため、簡単かつ自由な形状で射出成形等の成形手段により形成することができ、従来例のような紙(紙管)で形成したものよりも高剛性かつ高精度の部品とすることができる。
【0047】
このように、繰り出し機構を構成するカートリッジ3の構成部品を紙パウダーと熱可塑性合成樹脂の混合物から形成したことで、プラスチックの使用量を削減しながらも高剛性かつ高精度で摺動性に優れた構成部品によって、繰り出し操作をスムーズに行うことが可能となる。
【0048】
前記固形物4は口紅、リップクリーム、スティックファンデーション、制汗剤または塗り薬など人体に塗布するもの、または、スティックのりまたはワックスなど物に塗布するものであることができるが、これらに限定されるものではない。
【符号の説明】
【0049】
1 繰出し容器、2 ケース、3 カートリッジ、4 固形物、10 キャップ、20 ハカマ、21 段部、30 本体、31 昇降溝、40 外筒、41 ガイド溝、50 受筒、51 ガイド突起、60 中皿、70 チューブ、80 プランジャー、91 ナット、92 スピンドル
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10