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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023004217
(43)【公開日】2023-01-17
(54)【発明の名称】撮像装置
(51)【国際特許分類】
   G03B 17/02 20210101AFI20230110BHJP
   H04N 23/57 20230101ALI20230110BHJP
   H04N 23/50 20230101ALI20230110BHJP
   G03B 17/08 20210101ALI20230110BHJP
   G03B 30/00 20210101ALI20230110BHJP
【FI】
G03B17/02
H04N5/225 700
H04N5/225 100
G03B17/08
G03B30/00
【審査請求】未請求
【請求項の数】6
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021105770
(22)【出願日】2021-06-25
(71)【出願人】
【識別番号】000001225
【氏名又は名称】日本電産コパル株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100109896
【弁理士】
【氏名又は名称】森 友宏
(72)【発明者】
【氏名】中村 優太
【テーマコード(参考)】
2H100
2H101
5C122
【Fターム(参考)】
2H100AA41
2H100BB11
2H100EE03
2H101CC54
5C122EA22
5C122GE01
5C122GE05
5C122GE11
(57)【要約】
【課題】製造コストのかからない構成で、ハウジング内の収容空間に配置された電子部品を電磁ノイズから効果的に保護することができる撮像装置を提供する。
【解決手段】撮像装置は、内部に収容空間が形成されるハウジングと、少なくとも1つのレンズとを備える。上記ハウジングは、基部と、上記基部から軸方向に延びる側壁とを有し、上記基部及び上記側壁の内側に金属膜が形成された樹脂製の第1のケースと、軸方向において上記第1のケースの側壁に対向する対向部を有する第2のケースとを含む。上記撮像装置は、上記第1のケースの上記側壁と上記第2のケースの上記対向部との間を封止する封止部材と、上記少なくとも1つのレンズを通過した光を受光する撮像素子が実装される基板とをさらに備える。上記基板は、上記ハウジング内の上記収容空間に収容される。
【選択図】図3
【特許請求の範囲】
【請求項1】
内部に収容空間が形成されるハウジングであって、
基部と、前記基部から軸方向に延びる側壁とを有し、前記基部及び前記側壁の内側に金属膜が形成された樹脂製の第1のケースと、
前記軸方向において前記第1のケースの側壁に対向する対向部を有する第2のケースと
を含むハウジングと、
少なくとも1つのレンズと、
前記第1のケースの前記側壁と前記第2のケースの前記対向部との間を封止する封止部材と、
前記少なくとも1つのレンズを通過した光を受光する撮像素子が実装される基板であって、前記ハウジング内の前記収容空間に収容される基板と
を備えた、撮像装置。
【請求項2】
前記第1のケースの前記金属膜は、前記基板の前記撮像素子と電気的に接続される接続部に連結されるコネクタのグランド部と電気的に接続されるように構成される、請求項1に記載の撮像装置。
【請求項3】
前記第2のケースの前記対向部は、
前記軸方向に垂直に延びる第1の対向面と、
前記軸方向に沿って延びる第2の対向面と
を含み、
前記第1のケースの前記側壁は、
前記第2のケースの前記対向部の前記第1の対向面に対向する第3の対向面と、
前記第2のケースの前記対向部の前記第2の対向面に対向する第4の対向面と
を含む、
請求項1又は2に記載の撮像装置。
【請求項4】
前記第2のケースは金属材料から形成される、請求項1から3のいずれか一項に記載の撮像装置。
【請求項5】
前記第2のケースは、腐食防止処理が施された外表面を有する、請求項4に記載の撮像装置。
【請求項6】
前記第2のケースは、前記金属材料が露出する露出部を有し、
前記撮像装置は、前記第2のケースの前記露出部と前記第1のケースの前記金属膜とに接触する金属製のシールド部をさらに備える、
請求項4又は5に記載の撮像装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、撮像装置に係り、特に内部に撮像素子及びレンズを収する筐体を有する撮像装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
一般的に、カメラは、内部に撮像素子やレンズなどを収容する筐体を有している。このような筐体の内部に収容された撮像素子や電子回路に外部からの電磁ノイズが作用すると撮影に悪影響を与えるため、外部からの電磁ノイズの影響を受けにくい構成にすることが求められる。このような観点から、筐体の内部に、回路基板を取り囲むように金属製のシールド部材を配置することも考えられている(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
しかしながら、このようなシールド部材によって完全に回路基板を包囲することは難しく、シールド部材の一部にどうしても間隙が生じてしまい、この間隙から電磁ノイズが筐体の内部に混入する可能性がある。このため、筐体全体を金属製にして筐体内部の撮像素子や電子回路を電磁ノイズから保護することも考えられるが、金属製の筐体を用いることで撮像装置のコストが高くなってしまう。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2018-164190号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明は、このような従来技術の問題点に鑑みてなされたもので、製造コストのかからない構成で、ハウジング内の収容空間に配置された電子部品を電磁ノイズから効果的に保護することができる撮像装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の一態様によれば、製造コストのかからない構成で、ハウジング内の収容空間に配置された電子部品を電磁ノイズから効果的に保護することができる撮像装置が提供される。この撮像装置は、内部に収容空間が形成されるハウジングと、少なくとも1つのレンズとを備える。上記ハウジングは、基部と、上記基部から軸方向に延びる側壁とを有し、上記基部及び上記側壁の内側に金属膜が形成された樹脂製の第1のケースと、上記軸方向において上記第1のケースの側壁に対向する対向部を有する第2のケースとを含む。上記撮像装置は、上記第1のケースの上記側壁と上記第2のケースの上記対向部との間を封止する封止部材と、上記少なくとも1つのレンズを通過した光を受光する撮像素子が実装される基板とをさらに備える。上記基板は、上記ハウジング内の上記収容空間に収容される。
【図面の簡単な説明】
【0007】
図1図1は、本発明の一実施形態における撮像装置を示す斜視図である。
図2図2は、図1に示す撮像装置の分解斜視図である。
図3図3は、図1に示す撮像装置の横断面図である。
図4図4は、図1に示す撮像装置におけるフロントケースを示す斜視図である。
図5図5は、図3の一部拡大図である。
図6図6は、図1に示す撮像装置の一部の構成要素を示す正面図である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下、本発明に係る撮像装置の実施形態について図1から図6を参照して詳細に説明する。図1から図6において、同一又は相当する構成要素には、同一の符号を付して重複した説明を省略する。また、図1から図6においては、各構成要素の縮尺や寸法が誇張されて示されている場合や一部の構成要素が省略されている場合がある。以下の説明では、特に言及がない場合には、「第1」や「第2」などの用語は、構成要素を互いに区別するために使用されているだけであり、特定の順位や順番を表すものではない。
【0009】
図1は本発明の一実施形態における撮像装置1を示す斜視図、図2は分解斜視図、図3は横断面図である。図1から図3に示すように、撮像装置1は、リアケース20(第1のケース)とフロントケース10(第2のケース)とから構成されるハウジング2と、フロントケース10に取り付けられるレンズ鏡筒3と、リアケース20に取り付けられるコネクタ4とを有している。レンズ鏡筒3は内部にレンズ30を含んでいる。なお、本実施形態では、便宜的に、図1における+Z方向を「前」又は「前方」といい、-Z方向を「後」又は「後方」ということとする。また、図3においては、簡略化のため、レンズ鏡筒3にレンズ30が1つだけ設けられているように図示されているが、レンズ鏡筒3に複数のレンズが保持されていてもよい。
【0010】
リアケース20は樹脂から形成されている。このリアケース20は、概してXY平面に沿って延びる基部21と、基部21の縁部から+Z方向(軸方向)に延びる4つの側壁22とを有している。側壁22の四隅にはZ方向に貫通する挿通孔23が形成されている。
【0011】
図4は、フロントケース10を示す斜視図である。本実施形態においては、フロントケース10は金属から形成されており、その表面にはアルマイト処理や塗装などの腐食防止処理が施されている。このフロントケース10は、略直方体状の基部11と、基部11から+Z方向に延びる円筒部12とを有している。基部11は、四隅に形成された脚部13と、リアケース20の側壁22に対向する4つの対向部14とを有している。それぞれの脚部13の近傍にはネジ孔18が形成されている。図2に示すように、フロントケース10の円筒部12の内側にはレンズ鏡筒3がOリング31を介して固定される。
【0012】
このような構成において、リアケース20の挿通孔23にネジ(図示せず)を挿通し、このネジをフロントケース10のネジ孔18に螺合させることにより、リアケース20がフロントケース10に固定される。このとき、フロントケース10の対向部14とリアケース20の側壁22とがZ方向に対向した状態となる。
【0013】
図2に示すように、リアケース20とフロントケース10との間には略環状のシール部材5(封止部材)が配置されており、このシール部材5によりハウジング2の内部が外部から封止される。このようにしてリアケース20とフロントケース10とを互いに固定することによりハウジング2の内部に収容空間が形成される。
【0014】
図2に示すように、コネクタ4は、リアケース20に取り付けられる取付部40と、取付部40から+Z方向に延びる円筒状のグランド部41と、グランド部41の中心でZ方向に延びる端子42とを含んでいる。取付部40にはZ方向に延びる挿通孔43が形成されており、この挿通孔43に挿通させたネジ44(図3参照)をリアケース20の後面に形成されたネジ部(図示せず)に螺合させることにより、コネクタ4がリアケース20に固定される。コネクタ4をリアケース20に固定すると、コネクタ4のグランド部41及び端子42は、リアケース20の基部21に形成されたコネクタ孔25(図2参照)を通ってハウジング2内の収容空間に突出するようになっている。
【0015】
ハウジング2内の収容空間には、撮像素子50及び電子部品51が実装される基板52と、コネクタ4の端子42と電気的に接続される接続部53及び電子部品54が実装される基板55と、金属板を折り曲げて形成される2つのシールド部材60,61(シールド部)とが収容されている。レンズ鏡筒3内のレンズ30を通過した光は基板52上の撮像素子50に結合するようになっている。基板52上の撮像素子50及び電子部品51と基板55上の接続部53及び電子部品54とは図示しない配線により電気的に接続されている。シールド部材60は基板52を取り囲むように配置され、シールド部材61は基板55を取り囲むように配置されている。
【0016】
ここで、リアケース20の基部21及び側壁22の内側(図3において太線で示す部分)には例えば銅及びニッケルからなる金属膜が形成されている。このような金属膜は例えば蒸着めっきにより形成することができるが、その形成方法は特に限定されるものではない。これにより、基板55は、シールド部材61だけではなく、金属膜で取り囲まれることになる。この金属膜はリアケース20の基部21及び側壁22の内側の全面にわたって形成されているため、この金属膜によって外部からの電磁ノイズが基板55上の電子部品54に作用することを抑えることができる。また、リアケース20は樹脂製であるため、電磁ノイズ低減のためにリアケース20全体を金属により形成する場合に比べて安価に構成することができる。このように、リアケース20の基部21及び側壁22の内側に金属膜を形成することにより、製造コストのかからない構成で、基板55上の電子部品54を電磁ノイズから効果的に保護することができる。
【0017】
このような金属膜はリアケース20の内面及び外面の双方に形成されていてもよいが、金属膜の形成コストを低減するためには、本実施形態のようにリアケース20の基部21及び側壁22の内側にのみ形成されていることが好ましい。
【0018】
図5は、図3の一部拡大図である。図5に示すように、フロントケース10の対向部14は、Z方向に垂直に延びる第1の対向面15と、Z方向に沿って延びる第2の対向面16とを有している。また、リアケース20の側壁22は、Z方向に垂直に延びる第3の対向面26と、Z方向に沿って延びる第4の対向面27とを有している。フロントケース10の対向部14の第1の対向面15とリアケース20の側壁22の第3の対向面26とはZ方向において互いに対向しており、フロントケース10の対向部14の第2の対向面16とリアケース20の側壁22の第4の対向面27とはZ方向に垂直な方向(図3ではX方向)において互いに対向している。これらの対向面15,16,26,27はシール部材5の外側に位置している。
【0019】
このように、本実施形態では、リアケース20をフロントケース10に固定した際に、フロントケース10の対向部14における互いに垂直な対向面15,16と、リアケース20の側壁22における互いに垂直な対向面26,27とがそれぞれ対向するように構成されているため、フロントケース10とリアケース20との連結部分を入り組んだ構造にすることができる。このため、フロントケース10とリアケース20との連結部分を通じて電磁ノイズが出入りすることが抑えられ、電磁ノイズの遮蔽効果が高まる。また、外部からフロントケース10とリアケース20との連結部分を通じて水や埃が収容空間に進入することも抑制される。
【0020】
図2に戻って、シールド部材61は、円形孔62,63が形成された基部64と、基部64のX方向中央部で+Y方向に延びる弾性片65と、基部64の縁部から+Z方向に延びる4つの側部片66とを含んでいる。図6は、撮像装置1の後方側の構成要素を示す正面図である。図6に示すように、シールド部材61の円形孔62には、リアケース20の基部21から+Z方向に延びるガイドポスト29が挿入されてシールド部材61の位置決めがなされる。また、円形孔63(図2参照)にネジ56を挿通し、このネジ56をリアケース20の基部21に形成されたネジ孔28(図2参照)に螺合させることにより、シールド部材61がリアケース20に固定される。シールド部材61がリアケース20に固定された状態では、シールド部材61の側部片66が基板55の周囲を取り囲むようになっている。
【0021】
上述したように、コネクタ4をリアケース20に固定した状態では、コネクタ4のグランド部41及び端子42がハウジング2内の収容空間に突出するようになっているが、図6に示すように、コネクタ4のグランド部41は、シールド部材61の弾性片65の先端にある円環状の接触部65Aに当接するようになっている。これにより、シールド部材61はコネクタ4のグランド部41と等電位となる。また、シールド部材61を固定しているネジ56は導電性を有しており、シールド部材61の基部64とリアケース20の基部21及び側壁22の内側に形成された金属膜の両方に接触しているため、このネジ56を介してリアケース20の基部21及び側壁22の内側に形成された金属膜がコネクタ4のグランド部41と等電位になる。このため、リアケース20の基部21及び側壁22の内側に形成された金属膜による電磁ノイズの遮蔽効果が高まる。
【0022】
図2に戻って、シールド部材60は、弾性片70を有する基部71と、基部71の縁部から+Z方向に延びる側部片72とを含んでいる。このシールド部材60の側部片72は基板52の周囲を取り囲むようになっている。図2及び図3に示すように、シールド部材60の弾性片70は、上述したシールド部材61の側部片66と接触するようになっており、これによりシールド部材60はシールド部材61と等電位になる。
【0023】
また、上述したように、フロントケース10は金属材料で形成され、全体にアルマイト処理などの腐食防止処理がなされているが、フロントケース10の内側の一部の酸化皮膜や塗装は除去されており、金属材料が露出する露出部17(図4参照)が形成されている。シールド部材60の側部片72はこの露出部17の表面17Aに接触するようになっている。これによりフロントケース10全体がシールド部材60と等電位になる。このように、本実施形態では、コネクタ4のグランド部41、シールド部材61、リアケース20の基部21及び側壁22の内側に形成された金属膜、シールド部材60、及びフロントケース10全体がすべて等電位になるため、ハウジング1内部の収容空間に収容されている基板52,55上の撮像素子50や電子部品51,54を電磁ノイズから効果的に保護することができる。
【0024】
本実施形態では、フロントケース10の露出部17を除く全面に腐食防止処理が施されているが、例えばフロントケース10の外表面のみに腐食防止処理を施してもよい。
【0025】
本実施形態においては、レンズ30を保持するレンズ鏡筒3がフロントケース10に取り付けられているが、この例に限られるものではなく、フロントケース10以外の部分にレンズ30が固定されていてもよい。
【0026】
なお、本明細書において使用した用語「前」、「後」、「前方」、「後方」、その他の位置関係を示す用語は、図示した実施形態との関連において使用されているのであり、装置の相対的な位置関係によって変化するものである。
【0027】
以上述べたように、本発明の一態様によれば、製造コストのかからない構成で、ハウジング内の収容空間に配置された電子部品を電磁ノイズから効果的に保護することができる撮像装置が提供される。この撮像装置は、内部に収容空間が形成されるハウジングと、少なくとも1つのレンズとを備える。上記ハウジングは、基部と、上記基部から軸方向に延びる側壁とを有し、上記基部及び上記側壁の内側に金属膜が形成された樹脂製の第1のケースと、上記軸方向において上記第1のケースの側壁に対向する対向部を有する第2のケースとを含む。上記撮像装置は、上記第1のケースの上記側壁と上記第2のケースの上記対向部との間を封止する封止部材と、上記少なくとも1つのレンズを通過した光を受光する撮像素子が実装される基板とをさらに備える。上記基板は、上記ハウジング内の上記収容空間に収容される。
【0028】
このような構成によれば、第1のケースの基部及び側壁の内側に金属膜が形成されているため、この金属膜によって外部からの電磁ノイズがハウジング内の収容空間に配置された電子部品に作用することを抑えることができる。また、第1のケースは樹脂製であるため、電磁ノイズ低減のために第1のケース全体を金属により形成する場合に比べて安価に構成することができる。したがって、製造コストのかからない構成で、ハウジング内の収容空間に収容されている基板上の撮像素子や電子部品を電磁ノイズから効果的に保護することができる。
【0029】
上記第1のケースの上記金属膜は、上記基板の上記撮像素子と電気的に接続される接続部に連結されるコネクタのグランド部と電気的に接続されるように構成されていてもよい。この場合には、第1のケースの金属膜がコネクタのグランド部と等電位になるため、第1のケースの金属膜による電磁ノイズの遮蔽効果が高まる。
【0030】
上記第2のケースの上記対向部は、上記軸方向に垂直に延びる第1の対向面と、上記軸方向に沿って延びる第2の対向面とを含んでいてもよい。また、上記第1のケースの上記側壁は、上記第2のケースの上記対向部の上記第1の対向面に対向する第3の対向面と、上記第2のケースの上記対向部の上記第2の対向面に対向する第4の対向面とを含んでいてもよい。このような構成によれば、第1のケースと第2のケースとの連結部分を入り組んだ構造にすることができるため、第1のケースと第2のケースとの連結部分を通じて電磁ノイズが出入りすることが抑えられ、電磁ノイズの遮蔽効果が高まる。また、外部から第1のケースと第2のケースとの連結部分を通じて水や埃が収容空間に進入することも抑制される。
【0031】
上記第2のケースは金属材料から形成されていてもよい。この場合には、第2のケースが電磁ノイズの遮蔽効果を有することとなる。この場合において、上記第2のケースは、腐食防止処理が施された外表面を有することが好ましい。
【0032】
また、上記第2のケースは、上記金属材料が露出する露出部を有していてもよい。また、上記撮像装置は、上記第2のケースの上記露出部と上記第1のケースの上記金属膜とに接触する金属製のシールド部をさらに備えることが好ましい。この場合には、第1のケースの金属膜、シールド部、及び第2のケース全体がすべて等電位になるため、ハウジング1内部の収容空間に収容されている基板上の撮像素子や電子部品を電磁ノイズから効果的に保護することができる。
【0033】
これまで本発明の好ましい実施形態について説明したが、本発明は上述の実施形態に限定されず、その技術的思想の範囲内において種々異なる形態にて実施されてよいことは言うまでもない。
【符号の説明】
【0034】
1 撮像装置
2 ハウジング
3 レンズ鏡筒
4 コネクタ
5 シール部材
10 フロントケース
11 基部
12 円筒部
13 脚部
15 第1の対向面
16 第2の対向面
17 露出部
20 リアケース
21 基部
22 側壁
26 第3の対向面
27 第4の対向面
30 レンズ
31 Oリング
40 取付部
41 グランド部
42 端子
50 撮像素子
51,54 電子部品
52,55 基板
53 接続部
60,61 シールド部材(シールド部)
図1
図2
図3
図4
図5
図6